JP2012058645A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】人体検知センサを設けた画像処理装置において、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用させる。
【解決手段】画像処理装置1は、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段14と、スリープモード中に人体検知手段が人体の存在を検知した場合に、所定の判断基準に従ってスリープモードから待機モードに復帰させるか否かを決定する復帰判別手段とを有する。具体的には、この復帰判別手段は、受け付けたジョブの種別が記録されたジョブ履歴を参照して直近のジョブの種別を特定し、当該直近のジョブの種別に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する。
【選択図】図2
【解決手段】画像処理装置1は、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段14と、スリープモード中に人体検知手段が人体の存在を検知した場合に、所定の判断基準に従ってスリープモードから待機モードに復帰させるか否かを決定する復帰判別手段とを有する。具体的には、この復帰判別手段は、受け付けたジョブの種別が記録されたジョブ履歴を参照して直近のジョブの種別を特定し、当該直近のジョブの種別に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関し、特に人体検知機能によって通電状態を制御する画像処理装置において通電状態をスリープモードから待機モードへ復帰させるための技術に関する。
コピー機能やFAX機能などを備える画像処理装置において、従来から、人体検知センサを設けることで自動的に電力消費量を節約するための制御を行うものがある。
例えば、特許文献1には、何れの処理も実行していない期間が所定期間を経過すると、復帰に必要な一部の回路を残しそれ以外の回路への通電を一時的に遮断することでスリープモードに移行する画像処理装置が開示されている。この画像処理装置は、人体検知センサを有しており、スリープモード中に人間が画像処理装置に近づくと、当該人体検知センサが人間の存在を検知し、それまで遮断していた回路への通電を回復させることでスリープモードから、指示待ち状態である待機モードへ復帰するようになっている。
また、特許文献2には、人体検知センサが人間の存在を検知しているか否かによって待機モードに移行するかスリープモードに移行するかを判断する画像形成装置が開示されている。すなわち、この画像形成装置では、人体検知センサが人間の存在を検知したときには待機モードに移行し、そうでない場合にはスリープモードに移行するように制御される。
しかしながら、従来のように画像処理装置に近づいた人間を人体検知装置が検知する度に常にスリープモードから復帰させてしまうと、画像処理装置は、当該画像処理装置の復帰を望んでいない人間が単に近づいただけの場合にもスリープモードから待機モードに無駄に復帰することになってしまう。
例えば、画像処理装置から所定距離離れたところにあるユーザ端末からネットワークを介した印刷指示に基づき印刷処理を実行する場合を想定してみると、ユーザは、ユーザ端末を操作し画像処理装置に印刷処理を実行させた後、印刷された印刷物を画像処理装置まで取りに行く必要がある。このとき、印刷出力が行われてから所定時間が経過し、画像処理装置が待機モードからスリープモードに移行してしまっていると、画像処理装置は、ユーザが出力された印刷物を単に取りに来ただけであるにもかかわらず、人体検知センサが人体を検出することでスリープモードから待機モードに復帰をしてしまう。この場合、画像処理装置は、一旦、待機モードに復帰してしまうと、それから再びスリープモードに移行するまで電力を無駄に消費することになる。
このように、人体検知センサを有する従来の画像処理装置は、必要なく待機モードに復帰し無駄に電力を消費してしまうため、効率的にスリープモードが活用できていないという問題がある。
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、上述したような人体検知センサを設けた画像処理装置において、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用できるようにした画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、ジョブの実行を制御するジョブ処理手段と、前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくジョブ履歴格納手段と、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段と、前記ジョブ処理手段によってジョブが実行された後に所定期間が経過した場合であって、かつ前記人体検知手段が人体の存在を検知しない場合に、通電状態をスリープモードに移行させる移行手段と、スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する復帰判別手段と、前記復帰判別手段により復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させる復帰手段と、を備えることを特徴とする構成である。
請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブがネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの印刷ジョブでなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近に実行されたジョブがネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの印刷ジョブであった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする構成である。
請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記ジョブ履歴には、前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブが用紙排出処理を伴うものか否かを示す情報が含まれており、前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照して、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブの実行後に更に実行されたジョブが用紙排出処理を伴わないジョブである場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする特徴とする構成である。
請求項4にかかる発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記印刷ジョブによって排出された用紙を保持する排出トレイと、前記排出トレイに用紙があるか否かを検出する排出用紙検出手段と、をさらに備え、前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブが前記印刷ジョブであった場合には、さらに前記排出用紙検出手段の検出結果に基づき前記排出トレイに用紙があるときにスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする特徴とする構成である。
請求項5にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記ジョブ履歴には、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブの実行後に更にジョブが実行された場合のジョブの実行回数に関する情報が含まれており、前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照し、前記ジョブ履歴に含まれるジョブの実行回数に関する情報が予め設定された所定値を超えているときには復帰させることを決定することを特徴とする構成である。
請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置において、前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することによって、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブが実行されてからの経過時間を判別し、該経過時間が予め設定された所定時間を経過していたときには復帰させることを決定することを特徴とする構成である。
請求項7にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブでなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブであった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする構成である。
請求項8にかかる発明は、請求項7に記載の画像処理装置において、スキャン後の原稿を載置するための原稿載置台と、前記原稿載置台に原稿があるか否かを検出する原稿検出手段と、をさらに備え、前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブであった場合には、さらに前記原稿検出手段からの検出結果に基づき前記原稿載置台に原稿があるときにスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする構成である。
請求項9にかかる発明は、ジョブの実行を制御するステップと、実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくステップと、ジョブが実行された後に所定期間が経過した場合に通電状態をスリープモードに移行させるステップと、人体が所定範囲内に存在することを検知するステップと、スリープモード中に前記所定範囲内において人体の存在が検知された場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定するステップと、スリープモードから復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させるステップと、を備えることを特徴とする構成である。
請求項10にかかる発明は、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段を備えた画像処理装置によって実行されるプログラムであって、前記画像処理装置を、ジョブの実行を制御するジョブ処理手段、前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくジョブ履歴格納手段、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段、前記ジョブ処理手段によってジョブが実行された後に所定期間が経過した場合であって、かつ前記人体検知手段が人体の存在を検知しない場合に、通電状態をスリープモードに移行させる移行手段、スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する復帰判別手段、および、前記復帰判別手段により復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させる復帰手段、として機能させることを特徴とする構成である。
本発明によれば、人体検知センサを設けた画像処理装置において、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用させることができるようになる。
以下、本発明に関する好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態において互いに共通する部材には同一符号を付しており、それらについての重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における画像処理装置1を含む画像処理システムの全体構成例を示す図である。この画像処理システムは、画像処理装置1と、ユーザ端末6とがローカルネットワークなどのネットワークに接続され、それらが互いにデータの送受信を行うことができるように構成されている。
図1は、本実施形態における画像処理装置1を含む画像処理システムの全体構成例を示す図である。この画像処理システムは、画像処理装置1と、ユーザ端末6とがローカルネットワークなどのネットワークに接続され、それらが互いにデータの送受信を行うことができるように構成されている。
画像処理装置1は、いわゆる複合機であり、コピー処理、スキャン処理、FAX処理及び印刷処理等の各処理を機械的に実行するための構成及び当該機械的な実行をユーザの指示に基づき制御するための構成を有している。また、この画像処理装置1は、ネットワークを介して受け付けるユーザ端末6からの遠隔操作に基づく指示により、スキャン処理や印刷処理が実行可能に構成されている。なお、以下の説明では、ユーザ端末6からの指示によって受け付けた印刷ジョブを「PC印刷」と称する。また、この画像処理装置1は、図示しない公衆電話回線網と接続されており、この公衆電話回線網を介することによりFAXの送受信を行うことが可能となっている。
具体的には、画像処理装置1は、ユーザが原稿をセットするためのフィーダ部2と、このフィーダ部2にセットされた原稿を自動搬送して読み取った後、排出された原稿を載置する原稿載置台3と、この原稿載置台3における原稿の有無を検出する原稿センサ16と、印刷出力された用紙(以下「記録シート」と称することもある)を排出する排出口4と、この排出口4から排出された記録シートを載置するための排出トレイ5と、この排出トレイ5における記録シートの有無を検出するトレイセンサ15と、ユーザからの入力操作を受け付ける操作入力部13と、画像処理装置1の所定範囲内に人体が存在するか否かを検知する人体検知センサ14と、を有している。なお、操作入力部13は、例えば液晶ディスプレイとタッチセンサとを組み合わせたタッチパネルを有しており、後述する待機モードではこのタッチパネルにユーザが各種の設定操作を行うための操作案内画面が表示されるようになっている。
このような画像処理装置1は、電源が投入されている状態において、その通電状態を、ジョブの入力を受け付けて実行することができる待機モードと、待機モードよりも省電力状態であるスリープモードとの間で移行させるように構成される。そして、詳しくは後述するが、この画像処理装置1は、ジョブを実行してから所定期間(例えば10分)が経過し、かつ人体検知センサ14が人体を検知しない場合には、復帰に必要な一部の回路への通電状態を維持して、他のタッチパネルや各処理部への通電状態を一時的に遮断した状態であるスリープモードに移行させるようになっている。そして、画像処理装置1は、スリープモード中に人体検知センサ14が人体の存在を検知するか若しくはユーザからのジョブの指示を受け付けた場合に通電状態を回復させることでスリープモードから待機モードに復帰するようになっている。
図2は、画像処理装置1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。この図2に示すように、画像処理装置1は、CPU10およびメモリ11を有する制御部22と、外部インタフェース(I/F)12と、操作入力部13と、人体検知センサ14と、トレイセンサ15と、原稿センサ16と、スキャナ部17と、FAX部18と、プリンタ部19と、記憶装置20と、ジョブ履歴格納部21と、を有し、これらがデータバスを介して相互にデータの入出力を行うことができる構成である。制御部22におけるCPU10は、各種のプログラムを実行するものである。メモリ11は、CPU10がプログラムを実行する際に一時的なデータを記憶する。外部インタフェース12は、ネットワーク及び公衆電話回線網と接続され、これによりユーザ端末6との通信の送受信及びFAXの送受信が可能となっている。操作入力部13は、上述したタッチパネルの他にも各種の押しボタン等を備えており、ユーザによるコピーやFAX、スキャン等の入力操作を受け付ける。
人体検知センサ14は、画像処理装置1の周囲所定範囲内における人体の存在を検知するためのセンサである。この人体検知センサ14は、例えば、人間の発する熱(赤外線)を検知する赤外線センサであって、検知した熱が所定の閾値を超えたときに人体検知結果として所定の信号を制御部22に送信するようになっている。ここで、人体を検知するための検知可能範囲をどのくらいに設定するかは適宜設計が可能であるが、例えば、画像処理装置1の前面(操作入力部13が設けられている面)からの距離が1m程度で角度が120°程度に設定されたものでもよい。なお、人体検知センサ14は、赤外線センサに限られない。例えば、人体を画像としてCCDカメラ等で撮像し、これをイメージ解析することで所定範囲内に人体があると判断する構成であっても良い。また、光センサにより所定範囲内の人体を非接触で検知する構成であっても良い。
トレイセンサ15は、排出トレイ5の底面に設けられており排出トレイ5に記録シートがあるか否かを検出するものである。このトレイセンサ15は、具体的には、排出された記録シートとの接触を検出する接触センサや記録シートによって遮光されたことを検出する光センサなどで良く適宜設計が可能である。原稿センサ16は、原稿載置台3の底面に設けられている。この原稿センサ16もトレイセンサ15と同様に接触センサや光センサなどで構成してよい。
スキャナ部17、FAX部18及びプリンタ部19は、何れも画像処理装置1においてジョブを実行する際に機械的な処理を実行するものである。例えば、スキャナ部17は、写真や文字等で構成された原稿を読み取り、読み取った原稿を画像データに変換して図示しない画像データ格納部に格納する。FAX部18は、ユーザの操作に基づき画像データ格納部から該当する画像データを読み出して公衆電話回線網を介して送信先に送信する。プリンタ部19は、ユーザの操作に基づき画像データ格納部から該当する画像データを読み出して印刷処理を実行する。なお、スキャナ部17、FAX部18及びプリンタ部19のそれぞれの動作は制御部22によって制御される。
記憶装置20は、例えばハードディスク装置などの不揮発性記憶手段であり、プログラム25を記憶する。このプログラム25は、CPU10によって読み出され、実行されるプログラムである。CPU10は、このプログラム25を実行することにより、制御部22を後述する各処理部として機能させる。これにより、制御部22は、画像処理装置1に設けられた各部を制御する制御機能を具現化し、例えば、上述したスキャナ部17、FAX部18及びプリンタ部19を個別に駆動することでジョブの実行を制御する。また本実施形態における制御部22は、詳しくは後述するが、スリープモード中に人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けた場合に、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させるか否かを判断し、復帰させることを決定した場合に、それまで遮断されていた電力系統に電力を供給させる指示を出力するための構成も有している。
ジョブ履歴格納部21には、画像処理装置1において受け付けられたジョブおよび実行されたジョブに関する情報が蓄積されたジョブ履歴26が格納されている。このジョブ履歴格納部21は、少なくともスリープモード中にデータの読み出しができるように構成されている。
図4は、ジョブ履歴格納部21に格納されるジョブ履歴26の一例を示す図である。図4には、ジョブ履歴26の例として、2つのジョブ履歴26a,26bを示してある。このようなジョブ履歴26a,26bは、画像処理装置1が直近の待機モード中に受け付けたジョブの受付時間やその種別などを全て記憶しておくものであり、後述する復帰判別部33がスリープモードから待機モードに復帰させるか否かを判断するための判断基準となるものである。ここで、図4(a)に示すジョブ履歴26aは、画像処理装置1において直近に受け付けられて実行されたジョブ(以下「直近ジョブ」と称する)がPC印刷の場合である。他方、図4(b)に示すジョブ履歴26bは、ジョブ履歴26aとは異なり直近ジョブがPC印刷以外の場合である。ここで、ジョブ履歴26a,26bに示すように、ジョブ履歴26の項目には、「受付時間」と、「ジョブ種別」と、「実行時間」と、「実行回数」と、「用紙排出」が含まれている。このジョブ履歴26には、これらの各項目に対応する情報が、ジョブ毎に記録される。ただし、ジョブ履歴26にこれら以外の項目が含まれていても良い。
「受付時間」は、ジョブ管理部31(後述する)がジョブを受け付けた時間である。「ジョブ種別」は、受け付けたジョブの種別である。「実行時間」は、受け付けたジョブが実行された時間(例えばジョブの実行が完了した時間)である。
「実行回数」は、当該ジョブの実行が直近のPC印刷が実行された後の何回目の実行であるかを示す情報である。例えば、ジョブ履歴26にPC印刷以外のジョブが記録された場合でそのジョブが実行されると、そのジョブに対応する「実行回数」には、そのジョブの実行以前の直近でPC印刷が実行された後の何回目の実行であるかを示す数値情報が記録されるようになっている。この数値は、スリープモードから待機モードに復帰させるか否かを判断するための判断基準となるものであり、この数値が所定回数を超えた場合に復帰判別部33によって復帰が決定される。
すなわち、この「実行回数」の数値は、PC印刷が実行された場合には「0」が、それ以外のジョブが実行された場合には、その直前のジョブの「実行回数」の数値に「1」を加算した値が記録される。例えば、図4(b)に示すジョブ履歴26bでは、直近に実行されたジョブは、11時13分に実行されたスキャンであるが、このスキャンの「実行回数」は「2」となっている。これは、直近ジョブであるスキャンがそれ以前の直近のPC印刷(実行時間11時00分)から数えて2回目に実行されたジョブであることを示している。なお、図4(a)に示すジョブ履歴26aにおいて、10時01分に実行されたコピー及び10時08分に実行されたFAX送信は、それ以前にPC印刷が行われていないので「実行回数」がブランクになっている。
「用紙排出」は、ジョブ履歴26に記録されているジョブが排出トレイ5に用紙の排出を伴うものであるか否かを示すフラグである。具体的には、用紙排出を伴うジョブとしては、コピー、FAX受信、PC印刷である。一方、用紙排出を伴わないジョブとしては、スキャン、FAX送信である。図4のジョブ履歴26a,26bに示すように、用紙排出を伴うジョブの場合には、それを示す「○」のフラグが立てられ、そうでない場合には「×」のフラグが立てられている。
図3は、画像処理装置1の各処理を制御する制御部22の構成を示すブロック図である。図3に示す制御部22の各機能部は、上述したようにCPU10がプログラム25を読み出して実行することにより実現されるものである。この制御部22は、制御機能を司る複数の機能部からなっており、具体的には、この図3に示すように、ジョブ処理部30と、ジョブ管理部31と、移行指示部32と、復帰判別部33と、復帰指示部34との各機能部30〜34からなっている。以下、これらの機能部について具体的に説明する。
ジョブ処理部30は、画像処理装置1におけるジョブの実行を制御する処理部である。すなわち、ジョブ処理部30は、後述するジョブ管理部31によってジョブが受け付けられた場合に、スキャナ部17、FAX部18及びプリンタ部19の中からそのジョブを実行するために必要なものを選択して駆動制御することにより、そのジョブの実行を行わせるものである。例えば、受け付けられたジョブがコピーであった場合、ジョブ処理部30は、スキャナ部17に原稿を光学的に読み取らせ、原稿を読み取って得られた画像データをプリンタ部19に出力して印刷させるように制御する。
ジョブ管理部31は、ユーザから指示された各ジョブを受け付けると共に、受け付けたジョブに基づいてジョブ履歴26の各項目を更新するものである。またジョブ管理部31は、受け付けたジョブの実行が完了すると、それに伴い、ジョブ履歴26を更新する。具体的には、ジョブ管理部31は、まず、ジョブを受け付けた時間とジョブ種別とを関連づけてジョブ履歴26としてジョブ履歴格納部21に格納する(図4参照)。また、その際、受け付けたジョブが用紙排出を伴うか否かを判断しジョブ履歴26の「用紙排出」の項目にフラグを立てる。なお、この判断は、例えば、予めジョブ毎に用紙排出を伴うか否かを記憶装置20に記憶しておき、ジョブを受け付ける度に、ジョブ管理部31が記憶装置20を参照して判断するようにしても良い。また、ジョブ管理部31は、受け付けたジョブが実行されると、実行時間を書き込むと共に、実行されたジョブの種別に基づいてジョブ履歴26の「実行回数」の項目に数値情報を記録する。この数値情報は、具体的には、上述したように、PC印刷が実行された場合には「0」が、それ以外のジョブが実行された場合には、その直前のジョブの「実行回数」に「1」を加算した値となる。
移行指示部32は、通電状態をスリープモードに移行させるか否かを判断して電力供給回路を制御する電力供給回路制御部(図示せず)に通電遮断指示を送信するものである。具体的には、この移行指示部32は、ジョブ履歴26における直近ジョブの「実行時間」を管理しており、制御部22の内部でリアルタイムに更新される現在時間を取得して現在時間を直近ジョブの「実行時間」と比較する。そして現在時間が「実行時間」から所定時間(例えば10分)を超過した場合に、人体検知センサ14が人体を検出していないことを条件として通電状態をスリープモードに移行させると判断する。そして、移行指示部32は、スリープモードに移行させると判断した場合には、タッチパネルや各処理部の電気回路への通電を遮断させるために、電力供給回路を制御する電力供給回路制御部に通電遮断指示を送信する。これにより、タッチパネルや各処理部の電気回路への通電が遮断されることで、通電状態がスリープモードに移行することになる。
なお、本実施形態では、通電状態がスリープモードに移行した場合でも、少なくとも人体検知センサ14、制御部22およびジョブ履歴格納部21に対しては最小限の電力供給が行われ、スリープモード中に後述する処理を行うことができるようになっている。
復帰判別部33は、スリープモードに移行したことによって一旦遮断された通電状態を待機モードに復帰させるか否かを決定するものである。この復帰判別部33は、スリープモード中において人体検知センサ14の出力を監視し、所定範囲内における人体の存在を検知した場合、待機モードへ復帰させるか否かを判断する。この判断は、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、PC印刷によって排出された記録シートを単に取りに来るだけであることが特定できるか否かという観点によって行われる。
例えば、直近ジョブがPC印刷である場合には、印刷を指示したユーザは、印刷出力された記録シートを排出トレイ5まで取りに来ることが必要になるが、ユーザが記録シートを取りに来ないまま所定期間が経過すると、移行指示部32の指示に基づき通電状態がスリープモードに移行した状態になってしまう。このような状態で人体検知センサ14が人体の存在を検知した場合、それは単に、ユーザが記録シートを排出トレイ5まで取りに来ただけである可能性が極めて高いので、復帰判別部33は、このような場合に人体検知センサ14が人体の存在を検知しても直ちには復帰させない。これにより、ユーザが単に記録シートを取りに来ただけであるのに、通電状態を待機モードに復帰させてしまうことを防止することができ、無駄な電力消費を抑制することができるようになる。その結果、効率的にスリープモードを活用することが可能となる。
これに対し、直近ジョブがPC印刷でなかった場合には、排出トレイ5に記録シートが残されている可能性は低いと考えられる。そのため、このような場合には、復帰判断部33は、人体検知センサ14が人体を検出したことに伴い、直ちにスリープモードから待機モードに復帰させるように決定しても良い。
その一方で、直近ジョブがPC印刷でなかった場合でも、それより以前にPC印刷が行われていれば、そのPC印刷を指示したユーザが記録シートを取りに来ることを忘れてしまっていることもあり、スリープモード中に人体検知センサ14によって検知された者は、忘れていた記録シートを取りに来たユーザであるケースも起こり得る。このようなケースを想定すると、スリープモード中に人体検知センサ14が人体を検知した場合、直近ジョブがPC印刷であるか否かを単に判断するだけでなく、それ以外の要素も判断することにより、より正確にスリープモードから待機モードに復帰させるべきか否かを決定するように構成することが好ましい。そのため、以下においては、復帰判別部33が復帰させるか否かを決定するための、より好ましい判断基準について説明する。
復帰判別部33は、スリープモード中に人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けると、まず、ジョブ履歴26を参照して直近ジョブがPC印刷か否かを判別する。そして、直近ジョブがPC印刷である場合には、復帰判別部33は直ちにはスリープモードから復帰させないで、トレイセンサ15からの検出結果に基づいて復帰させるか否かを判断する。すなわち、排出トレイ5に何ら用紙がない場合には、PC印刷を指示したユーザかそれ以外の者によって当該PC印刷によって排出された記録シートが既に回収されてしまっており、画像処理装置1に近づいて来る者は、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高い。そこで、復帰判別部33は、この場合にはスリープモードから復帰させることを決定する。本実施形態では、図4(a)に示したジョブ履歴26aの場合、直近ジョブがPC印刷であるので、この場合に復帰判別部33は、人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けても直ちにはスリープモードから復帰させず、トレイセンサ15が記録シートを検出しない場合に復帰させることを決定する。
他方、復帰判別部33は、ジョブ履歴26bに示したように、直近ジョブがPC印刷でない場合には、直近のPC印刷の後に実行されたジョブが用紙排出を伴うものか否かによってスリープモードから復帰させるか否かを決定する。例えば、PC印刷が実行された後に実行されたジョブが全て印刷を伴わないジョブである場合(例えばFAX送信やスキャンなど)には、その後のスリープモード中に画像処理装置1に近づく者は、PC印刷により排出された記録シートを単に取りに来ただけである可能性が高い。そこで、この場合、復帰判別部33は、人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けても直ちにはスリープモードから復帰させず、トレイセンサ15の検出結果を判断し、トレイセンサ15が記録シートを検出しない場合に復帰させることを決定する。これに対して、PC印刷後に用紙排出を伴うジョブ(例えばコピー)を実行した場合には、ユーザは、通常、コピー処理終了後にコピー元の原稿と、コピーされた記録シートと、PC印刷によって排出された記録シートとを一緒に持ち帰ることが多い。このような場合、その後に画像処理装置1に近づいてくる者は、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高い。そこで、この場合には、ジョブ復帰判別部33は、通電状態をスリープモードから復帰させるように決定する。
また、以下のようにジョブ履歴26の「実行回数」及び/若しくは「実行時間」に基づいて、スリープモードから復帰させるか否かを判断しても良い。すなわち、PC印刷が実行されてから所定回数(例えば3回)以上何らかのジョブが実行された場合には、印刷を指示したユーザが記録シートの回収を忘れてしまっている可能性が高いと言える。このような場合、その後に画像処理装置1に近づく者は、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いと言えるので、ジョブ復帰判別部33は、人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けたことを条件としてスリープモードから復帰させるように決定する。また、ジョブ履歴26におけるPC印刷の「実行時間」からの経過時間が所定時間(例えば30分)を超過した場合にも、印刷を指示したユーザが記録シートの回収を忘れてしまっている可能性が高いと言える。このような場合にも、その後に画像処理装置1に近づく者は、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしていると考えられる。そのため、ジョブ復帰判別部33は、ジョブ履歴26におけるPC印刷の「実行時間」と現在時間を対比してPC印刷が実行されてから所定時間が経過しているときには、人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けたことを条件としてスリープモードから復帰させるように決定する。
復帰指示部34は、復帰判別部33によって復帰させることが決定された場合に、電力供給回路制御部に通電指示を送信する。この通電指示により、タッチパネルや各処理部17〜19の電気回路への通電が回復することで、通電状態がスリープモードから待機モードに復帰される。
図5は、上記のように構成される画像処理装置1によって実行される処理手順であって、スリープモードから待機モードに復帰させるか否かを判断するための主として復帰判別部33によって行われる処理手順を示したフローチャートである。なお、この処理は、上述したようにCPU10がプログラム25を実行することによって行われる。また、以下の説明では、既に通電状態がスリープモードに移行している状態を想定している。
まず、復帰判別部33は、人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けると(ステップS1)、次に、この画像処理装置1の通電状態がスリープモードになっているか否かを判断する(ステップS2)。ここで、この判断は、例えば、電力供給回路制御部から通電状態がスリープモードであるか否かの検出結果を受け付けるようにしても良いし、電力供給回路から各処理部への電圧値(若しくは電流値)を直接検出し、この電圧値が所定の閾値を下回っている場合にスリープモードであると判断するようにしても良い。
スリープモードになっている場合には(ステップS2のYES)、次に、復帰判別部33は、ジョブ履歴26を参照して(ステップS3)、直近ジョブの種別を判別する(ステップS4)。ここで、本実施形態で示した図4(a)のジョブ履歴26aは、直近のジョブがPC印刷である。これに対して、ジョブ履歴26bの場合には、直近ジョブはスキャンであるのでPC印刷ではない。そこで、以下の説明では、直近ジョブがPC印刷であるジョブ履歴26aの場合と、直近ジョブがPC印刷ではないジョブ履歴26bの場合とに分けて説明する。
まず、直近ジョブがPC印刷であるジョブ履歴26aの場合について説明する。この場合(ステップS5のYES)、復帰判別部33は、ジョブ履歴26aに含まれる直近ジョブの「実行時間」を参照すると共に、現在時間を取得する。そして直近ジョブの「実行時間」と現在時間とを対比して直近ジョブが実行されてから予め設定された所定時間(例えば30分)が超過しているか否かを判断し、超過している場合には(ステップS10のNO)、復帰判別部33は、スリープモードから待機モードへの復帰を決定する(ステップS12)。つまり、この場合、排出トレイ5に用紙が残っているか否かは判断することなく、待機モードへの復帰を決定する。他方、現在時間が「実行時間」から所定時間を超過していない場合には(ステップS10のYES)、復帰判別部33は、次に、排出トレイ5に記録シートがあるか否かを判断するために、トレイセンサ15の検出結果を受け付ける(ステップS11)。例えば、「実行時間」から現在時間までの経過時間が30分未満であったとすると、復帰判別部33は、所定時間を超過していないと判断して、スリープモードから直ちには復帰させず、さらにトレイセンサ15の検出結果を受け付ける。
復帰判別部33は、トレイセンサ15の検出結果が排出トレイ5に記録シートがあることを示す場合(ステップS11のNO)には、スリープモードを維持することを決定する(ステップS14)。すなわち、この場合には、復帰判別部33は、ステップS1まで戻って人体検知センサ14からの人体検知結果を再び待つ状態となる。なお、その際、ユーザが排出トレイ5から記録シートを取り去ってしまうと、トレイセンサ15は排出トレイ5に記録シートがないことを検出するが、その一方で人体検知センサ14は当該ユーザの存在を継続して検知している状態になっている。この状態のとき復帰判別部33は、スリープモードから待機モードに復帰させてしまうことを避けるために、ステップS11でトレイセンサ15によって記録シートがあることが検出されたときには、人体検知結果を一旦受け付けなくなるまで、或いは、所定時間が経過するまで、スリープモードを維持するようにし、人体検知結果を受け付けなくなった後に、或いは、所定時間経過後に、ステップS1に戻るようにしても良い。
次に、復帰判別部33は、トレイセンサ15の検出結果が排出トレイ5に記録シートがないことを示す場合(ステップS11のYES)には、通電状態をスリープモードから復帰させることを決定する(ステップS12)。そして、復帰判別部33によって通電状態をスリープモードから復帰させることが決定された場合には、次に、復帰指示部34は、電力供給回路制御部に通電指示を送信する(ステップS13)。そして、復帰判別のための処理は全て終了する。なお、復帰指示部34による通電指示に基づきタッチパネルや各処理部17〜19の電力供給回路への通電が回復することで、通電状態がスリープモードから待機モードに復帰することになる。
次に、ステップS5まで戻って、直近ジョブがPC印刷でないジョブ履歴26bの場合について説明する。この場合(ステップS5のNO)、まず、復帰判別部33は、再びジョブ履歴26を参照して(ステップS6)、直近のPC印刷が実行された後に更に実行された全てのジョブを特定する(ステップS7)。本実施形態では、復帰判別部33は、11時00分に実行された直近のPC印刷から後に更に実行されたジョブがFAX送信(実行時間11時06分)及びスキャン(実行時間11時13分)であることを特定する。そして、復帰判別部33は、特定されたジョブが全て用紙排出を伴ないものであるか否かを判別する(ステップS8)。具体的には、特定されたジョブの「用紙排出」の項目を参照し、フラグが全て「×」になっているか否かを判別する。本実施形態ではジョブ履歴26bにおいて、復帰判別部33は、特定されたジョブであるFAX送信(実行時間11時06分)及びスキャン(実行時間11時13分)の「用紙排出」のフラグがそれぞれ「×」になっていると判別する。
復帰判別部33は、特定されたジョブのうち、一つでも用紙排出を伴う場合、すなわち、特定されたジョブのうち「用紙排出」のフラグが一つでも「○」になっている場合には(ステップS8のNO)、それ以前のPC印刷で出力された記録シートは既に持ち去られている可能性が高いため、スリープモードから復帰させることを決定する(ステップS12)。これに対して、本実施形態のように、特定されたジョブが全て用紙排出を伴わない場合には(ステップS8のYES)、次に、復帰判別部33は、ジョブ履歴26を参照し、直近のPC印刷が実行された後に更に実行された直近ジョブの「実行回数」を特定する。そして、復帰判別部33は、「実行回数」が予め設定された所定回数(例えば3回)を超過している場合には(ステップS9のYES)、スリープモードから復帰させることを決定する(ステップS12)。
これに対して、復帰判別部33は、「実行回数」が予め設定された所定回数(例えば3回)を超過していない場合には(ステップS9のNO)、上述したステップS10からの処理手順に移行する。本実施形態では、復帰判別部33は、ジョブ履歴26bを参照した場合、直近ジョブであるスキャン(実行時間11時13分)の「実行回数」は「2」(回)であることを特定し、所定回数を超過していないと判断して次のステップS10に進む。
ステップS10では、復帰判別部33は、ジョブ履歴26bを参照して直近のPC印刷の「実行時間」を取得すると共に、現在時間を取得し、それらを対比することにより、直近のPC印刷が実行されてから所定期間(例えば30分)を超過しているか否かを判断する(ステップS10)。例えば、現在時間が直近のPC印刷の「実行時間」から30分以上が経過している場合、復帰判別部33は、「実行時間」からの経過時間が所定時間を超過していると判断して(ステップS10のNO)、スリープモードから復帰させるように決定する(ステップS12)。そして、復帰指示部34は、この指示に基づき、電力供給回路制御部に通電指示を送信する(ステップS13)。このことによりスリープモードから待機モードに復帰して全ての処理が終了する。
なお、ステップS10で現在時間が「実行時間」から所定時間を超過していない場合(ステップS10のYES)には、復帰判別部33は、トレイセンサ15からの検出結果が排出トレイ5に記録シートがあることを示す場合に(ステップS11のNO)、スリープモードを維持することを決定する(ステップS14)。そして、最終的にステップS1に戻って処理が終了する。
以上のように、本実施形態の画像処理装置1は、人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知センサ14を備えており、ジョブを実行した後に所定期間が経過した場合であって、かつ人体検知センサ14が人体の存在を検知しない場合に通電状態を待機モードからスリープモードに移行させる構成である。そして、この画像処理装置1は、スリープモード中に人体検知センサが人体の存在を検知した場合、ジョブ履歴格納部21に格納されているジョブ履歴26を参照することにより、直近に実行されたジョブの種別を判別し、その判別結果に基づいてスリープモードから待機モードへと復帰させるか否かを決定するように構成されている。
このような構成によれば、直近のジョブの種別に基づいて、スリープモードから待機モードに復帰させるか否かを判断することができる。そして、復帰する必要がないと判断された場合には、人体検知センサ14によって画像処理装置1の所定範囲内に人体が検知されても待機モードへは復帰されないので、通電状態はスリープモードを維持したままにすることができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用させることが可能になっている。
また、本実施形態では、復帰判別部33は、直近ジョブがPC印刷でなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近ジョブがPC印刷であった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定する。そのため、画像処理装置1は、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、PC印刷によって排出された記録シートを単に取りに来ただけであるか否かを判断することができるので、直近ジョブがPC印刷である場合には、人体検知センサ14が人体の存在を検知しても直ちにはスリープモードから復帰させないと決定することが可能になっている。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用させることが可能になっている。
さらに、本実施形態では、ジョブ履歴26には、ジョブ処理部30によって実行されたジョブが用紙排出を伴うものか否かを示すフラグが設定可能になっており、復帰判別部33は、スリープモード中に人体検知センサ14が人体の存在を検知した場合、ジョブ履歴26を参照して、直近のPC印刷の実行後に更に実行されたジョブが用紙排出を伴わないジョブである場合にはスリープモードから復帰させないことを決定する。そのため、画像処理装置1は、直近ジョブがPC印刷でない場合であっても、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、PC印刷によって排出された記録シートを単に取りに来ただけであるか否かを特定できる。そして、直近のPC印刷の実行後に更に実行されたジョブが用紙排出を伴わないジョブである場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰させると決定することが可能になっている。
また、本実施形態では、PC印刷によって排出された記録シートを保持する排出トレイ5と、排出トレイ5に記録シートがあるか否かを検出するトレイセンサ15と、をさらに備え、復帰判別部33は、直近に実行されたジョブがPC印刷であった場合には、さらにトレイセンサ15の検出結果に基づき排出トレイ15に記録シートがあるときにスリープモードから復帰させないことを決定する。そのため、排出トレイに何ら用紙がない場合には、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いと言えるので、この場合、復帰判別部33は、通電状態をスリープモードから復帰させると決定し、その一方で、排出トレイに記録シートがある場合には、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、PC印刷によって排出された記録シートを単に取りに来ただけであることが特定できるので、この場合に画像処理装置1は、通電状態をスリープモードから復帰させないと決定することができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰させると決定することが可能になっている。
また、本実施形態では、ジョブ履歴26には、直近のPC印刷の実行後に更にジョブが実行された場合のジョブの実行回数に関する情報が含まれており、復帰判別部33は、スリープモード中に人体検知センサ14が人体を検知した場合、ジョブ履歴26を参照し、前記情報が予め設定された所定値を超えているときには復帰させることを決定する。さらに、復帰判別部33は、スリープモード中に人体検知センサ14が人体を検知した場合、ジョブ履歴26を参照することによって、直近のPC印刷が実行されてからの経過時間を判別し、該経過時間が予め設定された所定時間を経過していたときには復帰させることを決定する。そのため、画像処理装置1に近づく者が、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いと言える場合には、復帰判別部33は、通電状態をスリープモードから復帰させると決定することができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰させると決定することが可能になっている。
(第2の実施形態)
上記の説明では、直近ジョブがPC印刷か否かをスリープモードから復帰させるか否かの条件としていたが、これに限られない。すなわち、直近ジョブがスキャンであっても、スリープモードを継続されることが好ましいケースがあり、そのようなケースでは直近ジョブがスキャンであるか否かによって、上述したPC印刷の場合と同様にスリープモードを継続させることが可能である。ここで、スキャンは、一般的に、以下に説明するように2通りの処理内容がある。すなわち、ユーザが原稿をフィーダ部2にセットした後に、ユーザの操作入力部13への直接操作に基づきスキャン処理を実行する場合(いわゆる「プッシュスキャン」)と、ユーザが原稿をフィーダ部2にセットした後に、ユーザがユーザ端末6まで戻って、当該ユーザのユーザ端末6への操作に基づきネットワークを介してスキャン処理を実行する場合(以下、この処理を「プルスキャン」と称する)とがある。
上記の説明では、直近ジョブがPC印刷か否かをスリープモードから復帰させるか否かの条件としていたが、これに限られない。すなわち、直近ジョブがスキャンであっても、スリープモードを継続されることが好ましいケースがあり、そのようなケースでは直近ジョブがスキャンであるか否かによって、上述したPC印刷の場合と同様にスリープモードを継続させることが可能である。ここで、スキャンは、一般的に、以下に説明するように2通りの処理内容がある。すなわち、ユーザが原稿をフィーダ部2にセットした後に、ユーザの操作入力部13への直接操作に基づきスキャン処理を実行する場合(いわゆる「プッシュスキャン」)と、ユーザが原稿をフィーダ部2にセットした後に、ユーザがユーザ端末6まで戻って、当該ユーザのユーザ端末6への操作に基づきネットワークを介してスキャン処理を実行する場合(以下、この処理を「プルスキャン」と称する)とがある。
プルスキャンの場合、ユーザは、ユーザ端末6でスキャン指示を行った後には、原稿載置台3に排出された原稿を取りに行く必要があるが、ユーザが原稿を取りに来ないまま所定時間が経過すると、移行指示部32の指示に基づき通電状態がスリープモードに移行した状態になってしまう。このような状態で人体検知センサ14が人体の存在を検知した場合、それは単に、ユーザが原稿を原稿載置台3まで取りに来ただけである可能性が極めて高い。そこで、復帰判別部33は、このような場合に人体検知センサ14が人体の存在を検知しても直ちには復帰させない。すなわち、この第2の実施形態では、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、プルスキャンによって排出された原稿を単に取りに来るだけであることが特定できるか否かという観点によって、一旦遮断された通電状態を待機モードに復帰させるか否かを決定するものである。
プルスキャンの場合に復帰判別処理を実行するための具体的な構成は、上述したPC印刷の場合と同様である。ここで、直近ジョブがプルスキャンであった場合には、上述したように、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者は、原稿を原稿載置台3まで単に取りに来たユーザである可能性が極めて高い。このような場合には、復帰判断部33は、人体検知センサ14が人体を検出したことに伴い、スリープモードから復帰させないと直ちに決定しても良い。ただし、直近ジョブがプルスキャンであるか否かを単に判断するだけでなく、より好ましくは、原稿載置台3に原稿があるか否かを判断に含めることで、より正確にスリープモードから待機モードに復帰させるべきか否かを決定するように構成することができるようになる。すなわち、直近ジョブがプルスキャンの場合であっても、原稿載置台3に原稿がない場合には当該原稿は既に回収されており、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いと考えられる。以下においては、復帰判別部33が復帰させるか否かを決定するための、より好ましい判別処理について説明する。
図6は、プルスキャンの場合における復帰判別のフローチャートを主として示したものである。ここで、図4のジョブ履歴26bは、直近のジョブ(実行時間11時13分)が「スキャン」になっているが、第2の実施形態では、この「スキャン」はプルスキャンであることを示している。なお、ジョブ履歴26aは、直近ジョブがプルスキャン以外の場合を示している。また、以下の説明では、上記第1の実施形態での説明と同様に、既に通電状態はスリープモードに移行している状態を想定している。
復帰判別部33は、まず、人体検知センサ14から人体検知結果を受け付けると(ステップS21)、通電状態がスリープモードか否かを判断する(ステップS22)。そして、スリープモード中の場合には(ステップS22のYES)、ジョブ履歴26を参照して(ステップS23)、直近ジョブのジョブ種別を判断する(ステップS24)。次に、図4のジョブ履歴26aで示したように、直近ジョブがプルスキャンでない場合(ステップS25のNO)には、復帰判別部33は、スリープモードから復帰させることを決定する(ステップS27)。他方、ジョブ履歴26bで示したように、直近ジョブがプルスキャンの場合(ステップS25のYES)には、復帰判別部33は、次に原稿センサ16の検出結果を受け付け原稿載置台3に原稿があるか否かを判断する(ステップS26)。原稿センサ16の検出結果が、原稿載置台3に原稿があることを示す場合(ステップS26のNO)には、この画像処理装置1に近づく者が、単に原稿を取りに来ただけである可能性が高いので、復帰判別部33は、スリープモードを維持することを決定する(ステップS29)。すなわち、この場合、ステップS1まで戻って、人体検知センサ14からの人体検知結果を待つ状態になる。なお、このとき、復帰判別部33は、スリープモードから復帰させてしまうことを避けるために、ステップS26で原稿センサ16によって原稿があることが検出されたときには、人体検知結果を一旦受け付けなくなるまで、或いは、所定時間が経過するまで、スリープモードを維持するようにし、人体検知結果を受け付けなくなった後に、或いは、所定時間が経過した後に、ステップS1に戻るようにしても良い。
次に、原稿センサ16の検出結果が、原稿載置台3に原稿がないことを示す場合(ステップS26のYES)には、この画像処理装置1に近づく者が、単に原稿を取りに来ただけであることを特定できず、むしろ画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いと言えるので、復帰判別部33は、スリープモードから復帰させることを決定する(ステップS27)。そして、復帰指示部34は、この指示に基づき、電力供給回路制御部に通電指示を送信する(ステップS28)。このことにより通電状態がスリープモードから待機モードに復帰して全ての処理が終了する。
このような構成によれば、復帰判別部33は、スリープモード中に人体検知センサ14が人体を検知した場合、ジョブ履歴26を参照することにより、直近ジョブがプルスキャンでなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近ジョブがプルスキャンであった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定する。そのため、復帰判別部33は、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、プルスキャンによって排出された原稿を単に取りに来ただけであるか否かを判断することができるので、直近ジョブがプルスキャンである場合に人体検知センサ14が人体の存在を検知しても直ちにはスリープモードから復帰させないと決定することができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰することで効率的にスリープモードを活用させることが可能になっている。
また、本実施形態では、スキャン後の原稿を載置するための原稿載置台3と、原稿載置台3に原稿があるか否かを検出する原稿センサ16と、をさらに備え、復帰判別部33は、直近に実行されたジョブがプルスキャンであった場合には、さらに前記原稿センサ16からの検出結果に基づき原稿載置台3に原稿があるときにスリープモードから復帰させないことを決定する。そのため、原稿載置台3に何ら用紙がない場合には、画像処理装置1に近づいて来る者は、画像処理装置1に何らかの処理を行わせようとしている可能性が高いので、復帰判別部33は、通電状態をスリープモードから復帰させると決定し、その一方で、原稿載置台3に原稿がある場合には、スリープモード中に画像処理装置1に近づく者が、プルスキャンによって排出された原稿を単に取りに来ただけであることが特定できるので、復帰判別部33は、スリープモードから復帰させないと決定することができる。その結果、必要な場合にのみスリープモードから待機モードに復帰させると決定することが可能になっている。
(変形例)
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
以上、本発明に関する実施形態について説明したが、本発明は上述した内容に限られるものではなく、種々の変形例が適用可能である。
例えば、上述した実施形態では、人体検知センサ14によって人体検知結果を受け付けてから通電状態がスリープモードか否かを判断したが(ステップS2)、逆に、スリープモード中にのみ人体検知センサ14からの人体検知結果を受け付けるようにしてもよい。この場合、図5及び図6においてステップS2は無くなるので、その分処理がスムーズになる。
また、上述した実施形態では、原稿センサ16は、原稿載置台3に設けられていたが、画像処理装置1が、原稿をセットするためのいわゆるプラテンガラスを有している場合には、当該プラテンガラスに原稿センサ16が設けられていても良い。
1 画像処理装置
2 フィーダ部
3 原稿載置台
4 排出口
5 排出トレイ
6 ユーザ端末
14 人体検知センサ(人体検知手段)
15 トレイセンサ(排出用紙検出手段)
16 原稿センサ(原稿検出手段)
21 ジョブ履歴格納部(ジョブ履歴格納手段)
26 ジョブ履歴
30 ジョブ処理部(ジョブ処理手段)
31 ジョブ管理部(受付手段、ジョブ管理手段)
32 移行指示部(移行手段)
33 復帰判別部(復帰判別手段)
34 復帰指示部(復帰手段)
2 フィーダ部
3 原稿載置台
4 排出口
5 排出トレイ
6 ユーザ端末
14 人体検知センサ(人体検知手段)
15 トレイセンサ(排出用紙検出手段)
16 原稿センサ(原稿検出手段)
21 ジョブ履歴格納部(ジョブ履歴格納手段)
26 ジョブ履歴
30 ジョブ処理部(ジョブ処理手段)
31 ジョブ管理部(受付手段、ジョブ管理手段)
32 移行指示部(移行手段)
33 復帰判別部(復帰判別手段)
34 復帰指示部(復帰手段)
Claims (10)
- ジョブの実行を制御するジョブ処理手段と、
前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくジョブ履歴格納手段と、
人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段と、
前記ジョブ処理手段によってジョブが実行された後に所定期間が経過した場合であって、かつ前記人体検知手段が人体の存在を検知しない場合に、通電状態をスリープモードに移行させる移行手段と、
スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する復帰判別手段と、
前記復帰判別手段により復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させる復帰手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブがネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの印刷ジョブでなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近に実行されたジョブがネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの印刷ジョブであった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記ジョブ履歴には、前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブが用紙排出処理を伴うものか否かを示す情報が含まれており、
前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照して、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブの実行後に更に実行されたジョブが用紙排出処理を伴わないジョブである場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記印刷ジョブによって排出された用紙を保持する排出トレイと、
前記排出トレイに用紙があるか否かを検出する排出用紙検出手段と、
をさらに備え、
前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブが前記印刷ジョブであった場合には、さらに前記排出用紙検出手段の検出結果に基づき前記排出トレイに用紙があるときにスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。 - 前記ジョブ履歴には、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブの実行後に更にジョブが実行された場合のジョブの実行回数に関する情報が含まれており、
前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照し、前記ジョブ履歴に含まれるジョブの実行回数に関する情報が予め設定された所定値を超えているときには復帰させることを決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。 - 前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することによって、ネットワークを介して受け付けられたユーザ端末からの直近の印刷ジョブが実行されてからの経過時間を判別し、該経過時間が予め設定された所定時間を経過していたときには復帰させることを決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
- 前記復帰判別手段は、スリープモード中に前記人体検知手段が人体を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブでなかった場合にはスリープモードから待機モードに復帰させることを決定し、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブであった場合にはスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- スキャン後の原稿を載置するための原稿載置台と、
前記原稿載置台に原稿があるか否かを検出する原稿検出手段と、
をさらに備え、
前記復帰判別手段は、直近に実行されたジョブがネットワークを介してユーザ端末から指示されたスキャンジョブであった場合には、さらに前記原稿検出手段からの検出結果に基づき前記原稿載置台に原稿があるときにスリープモードから復帰させないことを決定することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。 - ジョブの実行を制御するステップと、
実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくステップと、
ジョブが実行された後に所定期間が経過した場合に通電状態をスリープモードに移行させるステップと、
人体が所定範囲内に存在することを検知するステップと、
スリープモード中に前記所定範囲内において人体の存在が検知された場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定するステップと、
スリープモードから復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させるステップと、
を備えることを特徴とする画像処理方法。 - 人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段を備えた画像処理装置によって実行されるプログラムであって、前記画像処理装置を、
ジョブの実行を制御するジョブ処理手段、
前記ジョブ処理手段によって実行されたジョブの種別をジョブ履歴として順次格納していくジョブ履歴格納手段、
人体が所定範囲内に存在することを検知する人体検知手段、
前記ジョブ処理手段によってジョブが実行された後に所定期間が経過した場合であって、かつ前記人体検知手段が人体の存在を検知しない場合に、通電状態をスリープモードに移行させる移行手段、
スリープモード中に前記人体検知手段が人体の存在を検知した場合、前記ジョブ履歴を参照することにより直近に実行されたジョブの種別を判別し、当該判別結果に基づいてスリープモードから復帰させるか否かを決定する復帰判別手段、および、
前記復帰判別手段により復帰させることが決定された場合、通電状態をスリープモードから待機モードに復帰させる復帰手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
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