JP7330047B2 - 柚子オイルビーズを含む化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本出願は、2019年2月8日付韓国特許出願第10-2019-0015002号及び2019年8月6日付韓国特許出願第10-2019-0095360号に基づく優先権の利益を主張し、当該韓国特許出願の文献に開示されている全ての内容は、本明細書の一部として含む。
本発明は、柚子オイルビーズを含む化粧料組成物に関する。本願において、「柚子オイル」は、フレッシュな状態の柚子の外皮を圧搾して得た液体を、そのまま用いるものであり、「柚子オイルビーズ」は、この「柚子オイル」を、非水系増粘剤と混合して造粒して得た「ビーズ」(ボール状の顆粒ないし錠剤)である。本発明の化粧料組成物は、このような柚子オイルビーズを、例えばペースト状のマトリクスの中に分散させたものである。
21世紀に入り、人類の最大課題は生活の質を高めることに絞られている。このため、最近、国内で人間が製品に対して持つ情緒及び生理的反応を観察し、製品と情緒・生理的状態の相関関係を明かそうとする感性工学的研究が活発に行われている。しかし、このような感性関連研究は、主に視覚と聴覚を対象にして行われてきたが、嗅覚(香り)に対しては、未だに微々たる状態だと言える。
嗅覚は、視覚や聴覚のような他の感覚と違って化学的感覚であるため、刺激制御の精密性が求められるだけでなく、香の刺激の提示と同時に、脳への神経伝達、心理的感性評価及び生理的変化(中枢及び自律神経系)が起こるので、それだけ研究が難しい。
嗅覚を刺激する香は、香ばしい香や不快な匂いなど、様々な種類の匂いによって人間の感性に多い影響を及ぼしている。最近は、森林浴が人体に及ぼす影響や、動物の性行動に関するフェロモン(Pheromone;誘引物質)の研究の他にも、アンモニアなどの悪臭が生理作用に及ぼす研究などが行われている。
香りの刺激(Impulse)は、鼻の嗅細胞を通して大脳辺縁系に伝達、嗅覚の情緒・感情的要素が加わることで、匂いの質によって楽しみまたは臭みや覚醒、または眠気などの感情的・生理的変化を引き起こす。香水を嗅ぐと、強いムードが誘発され、不愉快な匂いを嗅ぐと、くしゃみなどの防御反射が起き、アンモニアの臭いを嗅ぐと反射的に呼吸が止まるのも、このような現象によって説明される。このように、嗅覚は、人間の生命維持と、匂いの対象の識別に大きい役割をする。
睡眠は脳を発達させた動物の重要な生理機能であって、生存するための必須不可欠な行動である。睡眠が足りないと、眠くてイラついたり活力がなくなって、生活の質が低下する。場合によっては、生命維持に重大な支障をもたらすこともある。睡眠とは、このような状態をもたらすことを防ぐための機能であり、そのため、熟眠を取ることはとても重要である。
そこで、最近は、天然オイルに対する睡眠関連機能性を応用した様々な形態の製品開発が活発に行われている。
例えば、日本特開第2011-0037721号では、ミカン属(Citrus)の植物から得られる精油を含む睡眠改善用皮膚外用剤を開示している。
しかし、現在まで、天然オイルを利用した睡眠改善関連製品は、単純に天然オイルが睡眠改善効果に肯定的影響を及ぼす機能を利用した製品であり、このような天然オイルの具体的な組み合わせ及び形態を導き出して、もっと詳しい睡眠改善効果を示す睡眠改善関連製品、特に、化粧品分野の製品は開発されたことがない。
日本特開第2011-0037721号
前記問題を解決するためで本発明者らは、天然オイルの中でも柚子オイルをベヘニルアルコール、ホホバエステル及び水添C6-14ポリオレフィンと混合してビーズの形態で製造し、前記ビーズを適正含量で含む化粧料組成物を眠る前に使う場合、香りに対する嗜好度が高くなって心身が安定し、これによって、入眠潜時(sleep latency)を減少させ、睡眠効率(sleep efficiency)を向上させ、体動を減少させ、全般的に睡眠の質を向上させることを確認した。
したがって、本発明の目的は、柚子オイルビーズを含む化粧料組成物を提供することにある。
本発明の別の目的は、柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用組成物を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明は、柚子オイルビーズを含む化粧料組成物を提供する。
前記柚子オイルビーズは、柚子オイル;ベヘニルアルコール;ホホバエステル;及び水添C6-14ポリオレフィン;を含むのでありうる。
前記柚子オイルビーズは、前記柚子オイル100重量部に対し、ベヘニルアルコール10ないし140重量部、ホホバエステル10ないし140重量部及び水添ポリ(C6-14オレフィン)300ないし1000重量部を含むものであってもよい。
前記柚子オイルビーズは、前記化粧料組成物の全体の重量を基準にして2.0ないし10.0重量%で含まれるものであってもよい。
前記柚子オイルビーズの粒径は、0.05cmないし0.8cmであってもよい。
前記化粧料組成物は、柔軟化粧水、栄養化粧水、エマルジョン、マッサージクリーム、栄養クリーム、フェイスパック、ゲル、皮膚粘着タイプの化粧品、ローション、軟膏、ゲル、クリーム、スキンパッチまたは噴霧剤の剤形で剤形化されるものであってもよい。
また、本発明は、柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用組成物を提供する。
本発明による化粧料組成物は、柚子オイルをビーズ形態で含み、柚子オイルの香りに対する嗜好度が向上し、これによって、心身安定と睡眠の質の改善の効果を示すことができる。
具体的に、前記化粧料組成物は、入眠潜時(sleep latency)を減少させ、睡眠効率(sleep efficiency)を向上させ、体動を減少させて睡眠の質を改善することができる。
また、前記化粧料組成物に含まれた柚子オイルビーズは、柚子オイル、ベヘニルアルコール、ホホバエステル及び水添ポリ(C6-14オレフィン)を適正重量比で含むことによって、化粧料組成物の成分で相応しい形態のビーズで形成されてもよく、これによって優れた品質の化粧品を製造することができる。
実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する香臭嗜好度の評価結果を示すグラフである。 実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する残香強度の評価結果を示すグラフである。 実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する全体的な香りのイメージの評価結果を示すグラフである。 実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックに対する入眠潜時の評価結果を示すグラフである。 実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックに対する睡眠効率の評価結果を示すグラフである。 実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックを使った場合における、睡眠中の体動回数についての測定結果を示すグラフである。
以下、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明は、幾つかの異なる形態で具現されてもよく、ここで説明する実施例に限定されない。
<化粧料組成物>
本発明は、柚子オイルビーズを含む化粧料組成物に関する。
本発明において、前記柚子オイルビーズは、柚子オイル;ベヘニルアルコール;ホホバエステル;及び水添C6-14ポリオレフィン;を含むビーズを意味する。
前記柚子オイルビーズにおいて、前記柚子オイル100重量部に対し、ベヘニルアルコール10ないし140重量部、ホホバエステル10ないし140重量部及び水添ポリ(C6-14オレフィン)300ないし1000重量部が含まれてもよい。前記重量比は、ビーズの形態が良好に形成されるように最適化したものである。また、前記柚子オイルがビーズの形態で包まれた形に形成されるようにすることで、柚子オイル来由の香りが、心身の安定を誘導できるほどに発現される程度を考慮して最適化したのである。
本発明において、前記柚子オイルは、天然柚子の皮を圧搾して得られる黄色い液体でビタミンCが豊かであり、抗酸化効果によって皮膚に溜まった疲れとストレスを解(ほぐ)すのに効果があり、毛細管を保護するヘスペリジン成分が入っていて、脳血管障害と中風を予防する効果があり、排膿及び排泄の作用をして体の中に溜まっている老廃物を外に出す効能もある。ここで、前記天然柚子とは、加工された形態の柚子ではなく、柚子の木から、栽培して収穫した柚子の実を意味する。
前記柚子オイルは、柚子オイル自体の香りに比べて、ビーズ中に包まれた形態により、香りに対する嗜好度がより向上しうるので、柚子オイルビーズの形態で化粧料組成物に含まれることが好ましい。
上述したような、前記柚子オイルビーズに含まれた4つの構成成分の適正重量比で、前記柚子オイルの含量が少ないと、柚子オイルの香が弱くて香に対する嗜好度向上の程度が微々たるものであり、これによる心身安定及び睡眠の質の改善効果が低下することがある。前記柚子オイルの含量が過量であれば、ビーズ形態の形成が難しいことがあって、柚子オイルの香りが過度に強かったり変質されて、香りに対する嗜好度が低下されうる。
また、前記化粧料組成物の総重量を基準にする場合、前記柚子オイルの含量は0.1ないし1.4重量%、好ましくは0.2ないし1.2重量%、より好ましくは0.3ないし1.0重量%であってもよい。前記化粧料組成物内で柚子オイルが前記範囲の含量を満たす場合、香りに対する嗜好度を向上させ、心身を安定させ、その結果、熟眠を誘導することができる。
本発明において、前記ベヘニルアルコール(Behenyl Alcohol;docosanol)は、ココナッツとパームオイル(palm oil)から得られる天然来由脂肪アルコール成分である。前記ベヘニルアルコールは、化学アルコール成分ではない天然来由の脂肪アルコール成分であって、皮膚の中の水分損失を防止して、しっとりさを維持する保湿機能と、化粧料組成物の粘度を調節する機能を果たすことができる。
上述したような、前記柚子オイルビーズに含まれた4つの構成成分において、前記ベヘニルアルコールは、前記柚子オイルビーズ100重量部に対して10ないし140重量部、好ましくは50ないし140重量部、より好ましくは80ないし120重量部で含まれてもよい。前記範囲未満であれば、化粧料組成物の粘度が低下そ、ビーズ形態を形成しにくいことがあり、化粧料組成物の保湿機能が低下することがある。前記範囲を超えれば、化粧料組成物の粘度が過度で、使用感が低下することがある。
本発明において、前記ホホバエステル(Jojoba Esters)は、ホホバオイル、水添ホホバオイルまたはこれらの混合物をエステル交換反応して得たエステルの複合混合物であってもよい。前記ホホバエステルは、皮膚柔軟化剤の役目をし、肌のきめを柔らかくして滑らかに柔軟化させ、皮膚の中の水分の蒸発を遮断し、しっとりとした皮膚を維持することに役立つことができる。
上述したような、前記柚子オイルビーズに含まれた4つの構成成分において、前記ホホバエステルは、前記柚子オイルビーズ100重量部に対して10ないし140重量部、好ましくは50ないし140、より好ましくは80ないし120重量部で含まれてもよい。前記範囲未満であれば、化粧料組成物の保湿機能が低下することがある。前記範囲を超えれば、ビーズ形態を形成し難いことがある。
本発明において、前記水添ポリ(C6-14オレフィン)(Hydrogenated C6-14Polyolefin)は、化粧料組成物に含まれ、皮膚の中の水分が蒸発することを遮断して皮膚保湿力を維持することに役立ち、非水溶性増粘剤の機能をし、化粧料組成物の粘度を高める役割をする。水添ポリ(C6-14オレフィン)は、炭素数6~14のアルファオレフィン(C6-14 α-olefine)を重合し水素添加(hydrogenation)することで得られるオリゴマーであり、例えば、ExxonMobil ChemicalのPureSynTM PAO 300 (25℃でのブルックフィールド粘度が6200cPs)またはPAO 150(25℃でのブルックフィールド粘度が2900cPs)を用いることができる。
上述したような、前記柚子オイルビーズに含まれた4つの構成成分において、前記水添C6-14ポリオレフィンは、前記柚子オイルビーズ100重量部に対して300ないし1000重量部、好ましくは300ないし800、より好ましくは400ないし600重量部で含まれてもよい。前記範囲未満であれば、化粧料組成物の粘度が低下され、ビーズの形態を形成し難いことがあり、化粧料組成物の保湿機能が低下することがある。前記範囲を超えれば、化粧料組成物の粘度が過度であって、使用感が低下することがある。
本発明において、前述したような柚子オイル;ベヘニルアルコール;ホホバエステル;及び水添ポリ(C6-14オレフィン);を含む前記柚子オイルビーズの含量は、前記化粧料組成物全体重量を基準にして2.0ないし10.0重量%、好ましくは、2.0ないし8.0重量%、より好ましくは、2.0ないし6.0重量%であってもよい。前記範囲未満であれば、香りに対する嗜好度の向上による心身安定効果と睡眠の質の改善効果が乏しいことがある。前記範囲を超えれば、香りに対する嗜好度が低下することがある。
本発明において、前記柚子オイルビーズの粒径は、0.05cmないし0.8cmであってもよい。好ましくは、0.1cmないし0.6cm、より好ましくは、0.2cmないし0.5cmであってもよい。前記柚子オイルビーズの粒径が前記範囲に含まれる場合、ビーズの均一度が高くなって、優れた品質の化粧料組成物を得ることができる。前記範囲未満であれば、前記柚子オイルの範囲のビーズに含まれた柚子オイルの含量が少ないため、香りに対する嗜好度の向上度合いが微々たるものであり、これによる心身安定と睡眠の質の改善の効果が少ないことがある。前記範囲を超えれば、使用感がよくないこともある。
本発明において、前記化粧料組成物は、柔軟化粧水、栄養化粧水、エマルジョン、マッサージクリーム、栄養クリーム、パック、ゲル、皮膚粘着タイプの化粧品、ローション、軟膏、ゲル、クリーム、パッチまたは噴霧剤の剤形で剤形化されることがある。
本発明による化粧料組成物は、特に、睡眠前に皮膚に適用するように剤形化する場合、睡眠の質の改善に、もっと効果的な場合がある。例えば、前記化粧料組成物は、睡眠パック、特にはフェイスパックとして剤形化されてもよい。
本発明において、前記柚子オイルビーズを含む化粧料組成物は、必要に応じて、本発明の効果を損傷しない範囲で通常の化粧料に配合される成分、例えば、界面活性剤、水溶性高分子、前記特定の赤色複合粉体及び各顔料以外の別の粉体、保湿剤、防腐剤、薬効成分、紫外線吸収剤、色素、無機塩または有機酸塩、香料、キレート剤、pH調整剤、水などをさらに配合することができる。
界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステルなどの非イオン性界面活性剤;ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミンなどの脂肪酸せっけんで代表される陰イオン性界面活性剤;及び陽イオン性界面活性剤、両性界面活性剤などの、化粧料に汎用する界面活性剤を挙げることができる。
水溶性高分子としては、例えば、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(hydroxypropyl methylcellulose, HPMC)、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム、カラギーナン、ローカストビーンガム、デキストリン、デキストリン脂肪酸エステル、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム(xanthan gum)、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム、水溶性コラーゲンなどの、化粧料に汎用される水溶性高分子を挙げることができる。
また、保湿剤としては、例えば、ソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、1,4-ブチレングリコール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム、ポリエチレングリコールなどの、化粧料に汎用される保湿剤を挙げることができる。
また、防腐剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウムなどの、化粧料に汎用される防腐剤を挙げることができる。
また、薬効成分としては、例えば、ビタミン類、生薬、消炎剤、殺菌剤などの化粧料に汎用される成分が用いられる。
また、紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などの、化粧料に汎用される紫外線吸収剤を挙げることができる。
また、色素としては、ヘマトコッカス藻色素などの天然色素などの、化粧料に適用してもよい色素を挙げることができる。
また、乳化安定化剤として塩を用いてもよい。
前述したような、本発明の化粧料組成物は、香りに対する嗜好度向上によって心身を安定させることができ、これによって、睡眠の質を改善することができる。例えば、入眠潜時の減少、睡眠効率向上及び体動減少を通して睡眠の質を改善することができる。
また、前記化粧料組成物は、眠る前に使う製品として製品化されることにより、柚子オイルビーズに含まれた天然柚子の香りが外に出て行きながら香りの嗜好度が増加し、香りが長く保たれると、前記天然柚子の香が心身を安定させて心地よく寝付くことを誘導し、睡眠の質を向上させることができる。
ここで、本発明の化粧料組成物は、眠る前に使う剤形、例えば、睡眠パックとして剤形化する場合、睡眠の質の改善に、より有利である。
<化粧料組成物の製造方法>
本発明は、また、柚子オイルビーズを含む、化粧料組成物の製造方法に関する。
前記化粧料組成物の製造方法は、(S1)柚子オイル;ベヘニルアルコール;ホホバエステル;及び水添ポリ(C6-14オレフィン)を混合して柚子オイルビーズを形成する段階;及び(S2)前記柚子オイルビーズを利用して化粧料組成物;を製造する段階;を含むことができる。
具体的に、前記(S1)段階において、70ないし100℃の温度で3ないし10分間加温して混合した後、乾燥させて柚子オイルビーズを形成することができる。また、この際、適宜に混合造粒機(mixer-granulator)を用いることができる。
前記温度は70ないし100℃、好ましくは75ないし95℃、より好ましくは80ないし90℃であってもよい。前記温度が70℃未満であれば、原料が充分に混合されないことがあり、100℃超であれば、原料の物性が変性し、ビーズの形態を形成し難いことがある。
前記加温して混合する時間は、3ないし10分、好ましくは4ないし9分、より好ましくは5ないし8分であってもよい。前記時間が3分未満であれば、原料が充分に混合されないことがあり、10分超であれば、時間超過によるさらなる利点がなくなることがある。
この際の、前記柚子オイル;ベヘニルアルコール;ホホバエステル;及び水添ポリ(C6-14オレフィン)の使用量は、前述した重量比と同一である。
前記(S2)段階では、製造しようとする化粧料組成物の剤形によって、特定剤形を製造するために当業界で通常使われる原料及び方法に前記柚子オイルビーズを適用して化粧料組成物を製造することができる。
例えば、前記柚子オイルビーズを含むエマルジョン剤形の化粧料組成物は、一般的なエマルジョン剤形の化粧料組成物を製造しようとする時使われる原料と、前記柚子オイルビーズを利用して乳化法(emulsification)にしたがって製造されることができる。
<熟眠誘導用組成物>
本発明は、また、前記柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用組成物に関する。前記柚子オイルビーズの組成は、前述したとものと同様である。
本発明において、熟眠できない場合としては、うたた寝をしたり、睡眠中に何回も目覚めることのように、元気な睡眠を取ることができない現象と、十分な睡眠を取ったにもかかわらず、昼の間に覚醒を維持できない現象のように、睡眠と係る精神的及び身体的な難しさを経験する場合を幅広く含むことができる。
本発明において、前記柚子オイルビーズは、前記熟眠誘導用組成物の全体の重量を基準にして2.0ないし10.0重量%、好ましくは2.0ないし8.0重量%、より好ましくは2.0ないし6.0重量%で含まれてもよい。前記柚子オイルビーズの含量が2.0重量%未満であれば、香りに対する嗜好度の向上による心身安定効果と睡眠の質の改善効果が微々たることがあって、10.0重量%超であれば、香りに対する嗜好度が低下され、熟眠誘導効果が低下されることがある。
前記柚子オイルビーズの香の嗜好度が優秀である。特に、前記柚子オイルビーズの香臭及び香の強さによってストレスが解消され、心理的に安定するし、気楽に眠ることができるため、熟眠を誘導することができる。
また、前記柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用組成物は、前記柚子オイルビーズの香りによって、入眠潜時(sleep latency)を短縮し、睡眠効率(sleep efficiency)に優れ、体動回数が少なくて睡眠の質を向上させることで、熟眠を誘導することができる。
また、前記熟眠誘導用組成物は、柔軟化粧水、栄養化粧水、エマルジョン、マッサージクリーム、栄養クリーム、フェイスパック、ゲル、皮膚粘着タイプの化粧品、ローション、軟膏、ゲル、クリーム、スキンパッチまたは噴霧剤の剤形で剤形化されうるが、皮膚に塗布または貼付ができる剤形であれば、これらに制限されるのではない。
<熟眠誘導方法>
本発明は、また、熟眠誘導方法に関する。前記熟眠誘導方法は、上述したような柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用組成物を、睡眠障害のために熟眠できない対象に適用する段階を含む。
この時、前記熟眠誘導用組成物は、熟眠できない対象の皮膚、好ましくは顔の皮膚に塗布して適用するものであってもよい。前記組成物を顔の皮膚に塗布する場合、柚子オイルビーズの香りにより心身が安定して熟眠を取るのに、より有利である。
また、前記熟眠誘導用組成物は、1日1回、好ましくは眠る前に皮膚に塗布するものであってもよい。前記組成物に含まれた柚子オイルビーズの香りが睡眠を誘導し、熟眠を取るようにするので、眠る前に皮膚に塗布することが熟眠誘導に有利である。
また、前記熟眠誘導用組成物は、1日1回、3週ないし8週間、皮膚に塗布した場合、熟眠誘導効果を奏しうる。前記熟眠誘導用組成物は、1日1回皮膚に適用するだけでも優れた熟眠誘導効果を示し、通常、3週以上、好ましくは3週ないし8週間持続的に使った場合に、とても優れた熟眠誘導効果を奏することができる。
また、前記熟眠誘導用組成物の1回の適用量は、熟眠できない対象の状態、睡眠障害の程度、塗布面積及び組成物の形態によって異なるが、通常、25mg~150mgであってもよく、前記1回の適用量の範囲内で適宜調節して塗布することができる。
以下、本発明を理解し易くするために、好ましい実施例を示すが、下記実施例は本発明を例示するだけであって、本発明の範疇及び技術思想範囲内で様々な変更及び修正できることは、通常の技術者にとって明白であり、このような変更及び修正が添付の特許請求範囲に属することも当然である。
<実施例及び比較例1ないし6:柚子オイルビーズを含む睡眠パックの製造>
下記表1は、天然柚子オイルビーズを含む睡眠パック化粧料組成物の組成を示すものである。
下記表1で記載したような組成によって、天然柚子オイル(Citrus junospeel oil、韓国高興産、ソウル香料製)、ベヘニルアルコール、ホホバエステル及び水添ポリ(C6-14オレフィン)を85℃で6分間加温して混合した後、乾燥して柚子オイルビーズを製造した。
この際、高速混合造粒機(High-Speed Mixer & Granulator SHG-6, S1 KOREA)を用いて、造粒を行い、引き続き、この中にて、加温を続けつつ、少し減圧を行ないうことで乾燥を行なった。この乾燥の操作により、天然柚子オイル中の水分、及び他の成分中に少量含まれていた水分が大部分除去された。
まず、下記表1で記載した成分のうち、前記柚子オイルビーズに含まれる成分13.~16.以外のもの、すなわち、成分1.~12.(比較例6のみ、成分1.~12.及び17.)を通常のエマルジョン製造方法である、ホモミキサー(homo mixer;AGI HOMO MIXER Model 2M-03, Primix Yunsung)を用いる乳化法(emulsification)で混合することで、ペースト状のベース組成物を得た。このベース組成物に、前記柚子オイルビーズを、下記表1の重量比となるように添加して、前記ホモミキサー中にて、低速回転により均一に分散させることで、化粧料組成物を製造した。
ここで用いた天然柚子オイルは、有機栽培された柚子を収穫した直後に、皮むきを行なって得られた外皮(果皮)をローラーで圧搾した後、すぐに密閉して保存したものである。ベヘニルアルコールは、有機栽培されたパームオイルから得られたものである。また、ホホバエステルは、イスラエルで有機栽培されたホホバより得られたホホバオイルを精製することで得られた透明色のワックスエステルである。さらに、水添ポリ(C6-14オレフィン)としては、ExxonMobil ChemicalのPureSynTM PAO 300 (25℃でのブルックフィールド粘度が6200cPs)を用いた。
Figure 0007330047000001
<実験例1:柚子オイルビーズの形成可否確認>
実施例及び比較例1ないし3で、柚子オイルビーズが形成されたのか否かについて、肉眼で観察した。
その結果、柚子オイル:ベヘニルアルコール:ホホバエステル:水添ポリ(C6-14オレフィン)の4つの重量比が1:1:1:5である実施例1の場合、最適の柚子オイルビーズ、つまり、割れずに一定粒径を有する柚子オイルビーズが作られることを確認した。この時、製造された柚子オイルビーズは、0.05cmないし0.8cm範囲の粒径を有することを確認した。
比較例1は、柚子オイルビーズに含まれた前記4つの成分の重量比が1:2:1:5で、前記化粧料組成物に含まれた前記4つの成分の含量が0.9重量%であって、実施例1に比べて前記4つの成分のうち、ベヘニルアルコールの重量比が高く、前記4つの成分の和が小さくて、柚子オイルビーズがよく形成されないことを確認した。この時、製造された柚子オイルビーズは、0cmないし0.05cm範囲の粒径を有することを確認し、粒径が0cmは、ビーズ自体が形成されていないことを意味する。一部形成されたビーズは、粒径が小さいため、香りに対する嗜好度が良くないことがある。
また、比較例2は、柚子オイルビーズに含まれた前記4つの成分の重量比が1:1:1.5:5で、前記化粧料組成物に含まれた前記4つの成分の含量が8.5重量%であって、実施例1に比べて前記4つの成分のうち、ホホバエステルの重量比が高くて、柚子オイルビーズが良好に形成されないことを確認した。この際、一部形成された柚子オイルビーズは、0.4cmないし1cm範囲の粒径を有し、粒径が多少大きいビーズも形成され、化粧料組成物の使い心地がよくないのでありうる。
また、比較例3は、柚子オイルビーズに含まれた前記4つの成分の重量比が1:1:1:5で実施例1と同一であるが、前記化粧料組成物に含まれた前記4つの成分の含量が12重量%で高くて、柚子オイルビーズがよく形成されないことを確認した。この時、一部形成された柚子オイルビーズは、0.5cmないし1.2cm範囲の粒径を有し、粒径が多少大きいビーズも形成され、化粧料組成物の使い心地がよくないのでありうる。
一方、前記4つの原料の割合が[0.1ないし1.4]:[0.1ないし1.4]:[0.1ないし1.4]:[3ないし10]の範囲から脱する場合(比較例1及び2)と、この4つの原料の含量が睡眠パック内容物の総重量に対して2.0重量%ないし10.0重量%の範囲を脱する場合(比較例1、3)、柚子オイルビーズがまともに作られなかったり、ビーズのサイズが一定しないため、化粧料組成物としての価値がなくなる。
<実験例2:天然柚子オイルの形態(ビーズまたはオイル)による香臭嗜好度及び心身安定効果の調査>
天然柚子オイルの形態、つまり、天然柚子オイルビーズまたは天然柚子オイルによる香臭嗜好度、香臭強度及び心身安定効果を確認するため、天然柚子オイルビーズを含む睡眠パックである実施例と、ビーズ化していない天然柚子オイルを含む睡眠パックである比較例4に対して、実験を行った。
評価方法、評価基準及び評価結果は、以下のとおりである。
1.評価方法
(1)被験者
調査対象者は、健康で、現在薬物を服用せず、臭盲ではない20~30代女性35名を対象とした。被実験者は、実験前日に過度な運動や、過度な飲酒を慎むようにし、実験当日には中枢神経系と嗅覚感覚に影響を与える可能性があるような、喫煙、飲み物及び薬物、ガムの摂取を慎むようにした。
(2)実験試料
実験試料は、本発明品である天然柚子オイルを含む睡眠パック(実施例)と、ビーズ化していない天然柚子オイルを含む睡眠パック(比較例4)を使った。実験は、洗顔した後で直接パックを顔に使用して吸収させるという方法を同一に行なって、パックが吸収された後に、アンケートを作成するようにした。
(3)実験条件
実験は、アモーレパシフィック顧客研究センターの香り研究室3の評価ブースで行われ、実験の際に、快適な評価環境を維持するために新鮮な外部空気が持続的に流入するようにし、評価室の温度は24℃、湿度は40%を維持した。
(4)実験方法
被実験者は、実施例と比較例4の睡眠パックをランダムに手順を決めて使うようにし、製品を使う前に無香クレンジングフォームで洗顔して、既存の香りを完全に消し、睡眠パックを顔全体に塗った後、アンケートを作成するようにした。疲れ度を考慮して一つの製品の評価が終われば、20分間の休憩を取った後、次の製品を同じ方法で評価させた。
(5)結果分析
被験者が作成したアンケートの点数を入力し、JMPプログラムを活用して、実施例と比較例2との対応ありt検定(Paired t-test)を実施し、アンケート結果を分析して有意差を検証した。
2.評価基準
(1)香臭嗜好度を評価するためのアンケート
-質問:睡眠パックを顔全体に塗った後、香臭嗜好度を評価してください。該当する香臭嗜好度に対し、下記の評価基準にあたる点数を書いてください。
-評価基準
1点:とても嫌いだ
2点:相当嫌いだ
3点:ちょっと嫌いだ
4点:普通だ
5点:ちょっと良い
6点:相当良い
7点:とても良い
(2)進行強度評価
-質問:睡眠パックを塗って10分後の残香を評価してください。香りがどれだけ強く感じられるのか、下記の評価基準に該当する点数を書いてください。
-評価基準
1点:とても弱い
2点:かなり弱い
3点:ちょっと弱い
4点:普通だ
5点:ちょっと強い
6点:かなり強い
7点:とても強い
(3)全体的な香臭イメージ評価
-質問:睡眠パックを使って感じられる全体的な香りのイメージを評価する項目です。以下に提示された評価項目((1)ないし(8)の項目)に対し、下記評価基準に該当する点数を書いてください。
-評価項目
(1)疲れが取れる感じだ
(2)慰められる感じだ
(3)エネルギーが満たされる感じだ
(4)心配事が消える感じだ
(5)安らかに眠れる感じだ
(6)幸せな感じだ
(7)ストレスが解消されるような感じだ
(8)心理的に安定する感じだ
-評価基準
1点:全然違う
2点:違う
3点:少し違う
4点:普通だ
5点:少しそうだ
6点:そうだ
7点:本当にそうだ
3.評価結果
(1)香臭嗜好度
図1は、実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する香臭嗜好度評価結果を示すグラフである。
図1を参照すれば、天然柚子オイルビーズが含まれた実施例の香臭嗜好度がビーズ化していない天然柚子オイルを含む比較例4に比べて遥かに高いことが分かる。また、評価に参加した35名の被験者の皆が、天然柚子オイルビーズが含有されている睡眠パックの実施例に対して、高い好感度を見せるということが示された。
(2)残香強度評価
図2は、実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する残香強度評価結果を示すグラフである。
図2を参照すれば、睡眠パックを顔全体に塗って10分後の残香に対する強度評価でも、実施例の天然柚子オイルビーズを含んだ睡眠パックで、柚子の香りをもっと強く感じることが分かる。
(3)全体的香のイメージ評価
図3は、実施例及び比較例4で製造された睡眠パックに対する全体的な香りのイメージ評価の結果を示すグラフである。
図3を参照すれば、実施例の天然柚子オイルビーズを含んだ睡眠パックが「ストレスが解消される感じだ」、「心理的に安定される感じだ」、「安らかに眠れる感じだ」などの項目で、比較例4のビーズ化していない天然柚子オイルを含む睡眠パックと比べて有意的に高い点数を示し、実施例の天然柚子オイルビーズ含有睡眠パックがストレス解消及び心身安定の効果を導くとともにくつろいだ寝心地を誘導することが分かる。
<実験例3:香の有無及び香の種類による睡眠パックの熟眠効果評価>
香の有無及び香の種類による睡眠パックの熟眠効果を確認するために、実施例、比較例5及び比較例6の睡眠パックに対して実験を実施した。
実施例は、天然柚子オイルビーズを含む睡眠パックであって、柚子の香を表し、比較例5は、天然オイルビーズを含まない睡眠パックであって、無香であり、比較例6は、一般に熟眠効果があると広く知られているラベンダーオイル(Lavender oil)を含む睡眠パックとして、ラベンダーの香りを示すものである。
また、対照群として、睡眠パックを使わない場合の熟眠効果を、一緒に評価した。
評価方法、評価基準及び評価結果は、以下のとおりである。
1.評価方法
(1)被験者
調査対象者は、健康で、現在薬物を服用せず、臭盲ではない20~30代女性22名を対象とした。被実験者は、実験前日に過度な運動や、過度な飲酒を慎むようにし、実験当日には中枢神経系と嗅覚感覚に影響を与える可能性があるような、喫煙、飲み物及び薬物、ガムの摂取を慎むようにした。大人の女性を対象にする実験であるため、女性の生理周期による香りに対する感覚の変化や、女性の生理周期と気持ちの相関関係があると報告されていることから、調査対象者の生理周期を考慮して実施した。
(2)実験試料
実験試料は、本発明品である天然柚子オイルビーズを含む睡眠パック(実施例)と、比較例として無香の睡眠パック(比較例5)、熟眠効果があると広く知られているラベンダーオイル(Lavender oil)を含む睡眠パック(比較例6)を使い、対照群はパックを使わない場合とした。
実験は、パックを使わない状態と、3種の睡眠パック試料をそれぞれ使った状態のトータルで4つの条件で行った。パックを使わない状態を除いた3つの条件は、洗顔をした後で直接パックを顔に使って吸収させるという方法を同一に行い、パックが吸収された後で睡眠を取るようにした。睡眠を取る最中に、EEG(electroencephalogram;脳波)、EOG(electrooculogram;眼電図)、あご(顎)のEMG(electromyography;筋電図)、ECG(electrocardiography;心電図)を測定して睡眠ポリグラフ検査を実施した。
(3)実験条件
実験は、韓国標準科学研究院で構築した睡眠実験室(4.8m×3m×2.4m)で行われ、内部には実験の際に外部環境からの影響を排除するために防音装置が設けられている。睡眠実験室は、恒温・恒湿が維持され、温度は24℃、湿度は40%であった。
(4)測定方法
睡眠中の生理信号は、睡眠ポリグラフ検査装置を利用してEEG、EOG、顎EMG、ECGを測定し、体動を測定するためには、Mini Mitter Company、IncのActiheartを使った。
(5)実験手順
パックを使わない状態と、3種のパック試料を使ったトータルで4つの条件で実験を行ったのであり、洗顔した後で直接パックを顔に使って吸収させるという方法を、同一に行ったのであって、パックが吸収された後、睡眠を取るようにした。睡眠に対する順序による効果を排除するために、被験者ごとに試料の種類をランダムにして実施したのであり、本実験を実施する前に睡眠実験室に対して適応するために、1-2回睡眠実験室で睡眠を取るようにした。睡眠時間は、週に2時間取るようにし、各被実験者ごとに同じ時間に睡眠を取るようにした。
(6)分析方法
被実験者が睡眠を取る間、睡眠ポリグラフ検査装置を利用して生理信号を測定し、測定された信号を利用して睡眠段階を分析した。睡眠段階の判定は、国際標準であるRechtschaffen and Kales(1968)の方法を利用した。
区分された睡眠段階を利用して、入眠潜時(sleep latency)、睡眠効率(sleep efficiency)を比べたのであり、それ以外にも、各条件に対する体動回数を比べた。統計的分析は、SPSSプログラムを利用しANOVA、t-test及び事後検証でのTurkey法を利用して検証した。
2.評価基準及び評価結果
(1)入眠潜時(sleep latency)
入眠潜時は、寝床に入ってから眠りにつくまでの時間で、試料によっての、睡眠に至るまでの時間(分)の差を評価した。
図4は、実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックに対する入眠潜時の評価結果を示すグラフである。
図4を参照すれば、入眠潜時の平均は、睡眠パックを使わない対照群の条件が睡眠に至るまで一番長かったのであり、天然柚子オイルビーズが含まれた実施例が、一番早い時間内で睡眠に入ることが分かる。
(2)睡眠効率(sleep efficiency)
睡眠効率は、寝床についている時間に対する総睡眠時間の割合であり、実験時間の間じゅう、睡眠を取った時間の割合を比べた。
図5は、実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックに対する睡眠効率の評価の結果を示すグラフである。
図5を参照すれば、睡眠効率の平均は、対照群にて最も低く、天然柚子オイルビーズが含まれた実施例が最も長い間睡眠に入ることに表れた。
(3)体動
体動は、睡眠を取る間に被実験者が動いた回数で、被験者が睡眠時間の間に動いた回数を、体動計を利用して測定した。
図6は、実施例、比較例5及び6で製造された睡眠パックを使った場合、睡眠中の体動回数に対する測定結果を示すグラフである。
図6を参照すれば、比較例5の条件では、実験時間の間に16回くらいの動きを見せ、4つの条件のうちで最も多い動きを見せたのであり、特に、本発明品である天然柚子オイルビーズが含有された実施例での条件では、睡眠を取った場合に、他の条件に比べて遥かに少ない動きを見せた。

Claims (4)

  1. 柚子オイルビーズを含む化粧料組成物であって、
    柚子オイル100重量部に対し、ベヘニルアルコール10ないし140重量部、ホホバエステル10ないし140重量部及び水添ポリ(C 6-14 オレフィン)300ないし1000重量部を含み、
    前記柚子オイルビーズは、前記化粧料組成物の全体の重量を基準にして2.0ないし10.0重量%で含まれる、化粧料組成物
  2. 前記柚子オイルビーズの粒径は、0.05cmないし0.8cmである、請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. 前記化粧料組成物が、柔軟化粧水、栄養化粧水、エマルジョン、マッサージクリーム、栄養クリーム、フェイスパック、ゲル、皮膚粘着タイプの化粧品、ローション、軟膏、ゲル、クリーム、スキンパッチまたは噴霧剤の剤形で剤形化されたものである、請求項1に記載の化粧料組成物。
  4. 柚子オイルビーズを含む熟眠誘導用化粧料組成物であって、
    柚子オイル100重量部に対し、ベヘニルアルコール10ないし140重量部、ホホバエステル10ないし140重量部及び水添ポリ(C 6-14 オレフィン)300ないし1000重量部を含み、
    前記柚子オイルビーズは、前記熟眠誘導用化粧料組成物の全体の重量を基準にして2.0ないし10.0重量%で含まれる、熟眠誘導用化粧料組成物
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