JP7329775B2 - レーザ装置の製造方法及びフィンブロックの製造方法 - Google Patents

レーザ装置の製造方法及びフィンブロックの製造方法 Download PDF

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本発明は、レーザ装置の製造方法及びフィンブロックの製造方法に関するものである。
特許文献1には、半導体モジュールとヒートシンクの間にグラファイトシートを挟んだ状態で、半導体モジュールをヒートシンクにネジ止めするようにした放熱装置が開示されている。
特許第5018195号公報
ところで、従来のヒートシンクでは、ヒートシンクの表面をスリット状に切削加工することでフィン部を形成している。
しかしながら、フィン部の数が多くなると、切削回数も増えることとなり、加工工数が増大することや、加工工程上の要因(歪みなどのおそれがある場合)によって、フィンの厚さが制限され、あまり大きく薄いフィンを作成することができないという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、半導体レーザ素子で生じた熱を放出するためのフィン部を容易に製造できるようにすることにある。
本発明は、レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子の第1電極及び第2電極に電気的に接続される第1ブロック及び第2ブロックとを備えたレーザ装置の製造方法を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、
前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フィンブロックを当接させて圧力を加えることで、該フィンブロックを金属間結合させる第3ステップとを備え
前記第1ステップでは、前記複数のフィンピースの並び方向の両側にそれぞれフランジ部材を配置し、
前記第2ステップでは、前記フランジ部材に圧力を加えることで、該複数の接合部及び該フランジ部材を金属間結合させ、
前記第3ステップでは、前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フランジ部材を当接させて圧力を加えることで、該フランジ部材を金属間結合させる。
第1の発明では、複数のフィンピースを厚み方向に並べて配置し、並び方向の両側から接合部に圧力を加えて金属間接合することでフィンブロックを形成している。そして、第1ブロック又は第2ブロックとフィンブロックとを金属間結合させるようにしている。
このように、複数のフィンピースを金属間結合させてフィンブロックを形成するようにしたため、複数のフィン部を設けるためにブロックをスリット状に切削加工する必要が無く、加工工数を減らすことができる。
また、第1ブロック又は第2ブロックにフィンブロックを金属間結合させることで、ブロック間の熱結合の低下を抑え、半導体レーザ素子で生じる熱を効率良く放出させることができる。
また、複数のフィンピースを厚み方向に並べて配置し、並び方向の両側にフランジ部材を配置している。そして、並び方向の両側からフランジ部材及び接合部に圧力を加えて金属間接合することでフィンブロックを形成している。また、第1ブロック又は第2ブロックとフランジ部材とを金属間結合させるようにしている。
このように、フィンブロックにフランジ部材を設けることで、第1ブロック又は第2ブロックにフィンブロックを金属間結合させる際の組立作業性が向上する。
例えば、第1ブロック又は第2ブロックに段差部を形成しておき、フランジ部材に段差部を嵌め込んでブロック同士を位置合わせする。その後、ブロックの厚み方向からフランジ部材に圧力を加えることで、フィンブロックを金属間結合させることができる。
の発明は、レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子の第1電極及び第2電極に電気的に接続される第1ブロック及び第2ブロックとを備えたレーザ装置の製造方法であって、
板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、
前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フィンブロックを当接させて圧力を加えることで、該フィンブロックを金属間結合させる第3ステップとを備え、
前記第2ステップの後、前記複数のフィン部を所定の高さに切断する切断ステップをさらに備えている。
の発明では、第2ステップの後で、複数のフィン部を所定の高さに切断するようにしている。これにより、第2ステップを行う際に、フィン部の高さがずれないように揃えておく必要が無く、フィンブロックの組立作業性が向上する。
また、複数のフィン部を全て同じ高さに揃えるだけではなく、例えば、半導体レーザ素子の中央位置に対応したフィン部の高さを高くして、フィン部の表面積を大きくする等、放熱性を考慮したフィンブロックを形成することができる。
の発明は、第1又は第2の発明のうち何れか1つにおいて、
前記フィン部には、厚み方向に貫通する貫通孔が形成されている。
の発明では、フィン部に貫通孔が形成されている。これにより、貫通孔から熱を逃がし、隣接するフィン部の間に熱がこもるのを抑えることができる。
また、切削加工では、フィン部に貫通孔を形成することは困難であるが、フィン部に貫通孔が形成されたフィンピースを金属間結合させてフィンブロックを形成すれば、複雑な形状のフィン部を構成することができる。
の発明は、第1乃至第の発明のうち何れか1つにおいて、
前記フィン部は、波板状に形成されている。
の発明では、フィン部が波板状に形成されているから、フィン部の表面積を大きくするとともに、剛性を確保することができる。
また、切削加工では、フィン部を波板状に形成することは困難であるが、波板状のフィン部を有するフィンピースを金属間結合させてフィンブロックを形成すれば、複雑な形状のフィン部を構成することができる。
第5の発明は、レーザ光を出射する半導体レーザ素子を備えたフィンブロックの製造方法であって、
板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、を備え、
前記第1ステップでは、前記複数のフィンピースの並び方向の両側にそれぞれフランジ部材を配置し、
前記第2ステップでは、前記フランジ部材に圧力を加えることで、該複数の接合部及び該フランジ部材を金属間結合させる。
第5の発明では、複数のフィンピースを厚み方向に並べて配置し、並び方向の両側にフランジ部材を配置している。そして、並び方向の両側からフランジ部材及び接合部に圧力を加えて金属間接合することでフィンブロックを形成している。
本発明によれば、半導体レーザ素子で生じた熱を放出するためのフィン部を容易に製造することができる。
本実施形態1に係るレーザ装置の構成を示す斜視図である。 レーザ装置の構成を示す平面図である。 図2のA-A矢視断面図である。 複数のフィンピース及びフランジ部材を厚み方向に並べた状態を示す正面断面図である。 複数のフィンピースの接合部及びフランジ部に並び方向から圧力を加えた状態を示す正面断面図である。 複数のフィン部を所定の高さで切断することを説明する正面断面図である。 フィンブロックの構成を示す正面断面図である。 第2ブロックにフィンブロックを組み付ける手順を示す正面断面図である。 第2ブロック及びフィンブロックに厚み方向から圧力を加えた状態を示す正面断面図である。 第2ブロックにフィンブロックが金属間接合された状態を示す正面断面図である。 第2ブロックの構成を示す斜視図である。 本実施形態2に係るレーザ装置の構成を示す正面断面図である。 本変形例1に係るフィンピースの構成を示す斜視図である。 本変形例2に係るフィンピースの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態1》
図1~図3に示すように、レーザ装置1は、第1ブロック10と、第2ブロック20と、絶縁層30と、半導体レーザ素子40と、バンプ45とを有する。
第1ブロック10は、導電性を有する。第1ブロック10は、主に銅(Cu)で構成されている。第1ブロック10では、銅製のブロックに対して、ニッケル(Ni)と金(Au)とが順番にメッキされている。
第1ブロック10の上面におけるレーザ光の出射方向5(図1に矢印線で示す方向)の側の端部には、凹部11が設けられている。凹部11内には、半導体レーザ素子40が設けられている。半導体レーザ素子40から出射方向5にレーザ光が照射される構成である。
第1ブロック10には、第1ネジ孔12と、第2ネジ孔13と、第1端子孔14とが設けられている。第1ネジ孔12及び第2ネジ孔13には、雌ネジが形成されている。第1ネジ孔12は、レーザ光の出射方向5と直交する方向に間隔をあけて2つ設けられている。2つの第1ネジ孔12の間には、凹部11が設けられている。
第2ネジ孔13は、レーザ光の出射方向5と直交する方向に間隔をあけて2つ設けられている。第2ネジ孔13は、第1ネジ孔12に対してレーザ光の出射方向5とは反対側に設けられている。
第1端子孔14は、第1ブロック10におけるレーザ光の出射方向5とは反対側の端部に設けられている。つまり、第1端子孔14は、第1ブロック10における凹部11とは反対側の端部側に設けられている。第1端子孔14は、ネジ孔で構成されている。第1端子孔14には、電源用の接続端子が接続される。
絶縁層30は、絶縁性を有する。絶縁層30は、ポリイミドやセラミックなどで構成されている。絶縁層30は、第1ブロック10の上面において凹部11の周りを囲むように配置されている。
半導体レーザ素子40は、下面が正電極41(第1電極)であり、上面が負電極42(第2電極)である。半導体レーザ素子40は、正電極41から負電極42に向かって電流が流れると、発光面(図2で下面)からレーザ光が出力される。
半導体レーザ素子40は、凹部11内に配置されている。半導体レーザ素子40の発光面は、第1ブロック10の凹部11の側面と一致している。半導体レーザ素子40の正電極41は、第1ブロック10と電気的に接続されている。第1ブロック10は、半導体レーザ素子40の正電極41と電気的に接続する電極ブロックとしての機能を有する。
バンプ45は、導電性を有する。バンプ45は、主に金(Au)で構成されている。バンプ45は、半導体レーザ素子40の負電極42上に複数設けられている。
バンプ45は、溶融によって先端が球状になった金ワイヤを負電極42に接触させ、超音波を与えることで負電極42に接合されている。バンプ45は、半導体レーザ素子40の負電極42と電気的に接続されている。
第2ブロック20は、導電性を有する。第2ブロック20は、主に銅(Cu)で構成されている。第2ブロック20では、銅製のブロックに対して、ニッケル(Ni)と金(Au)とが順番にメッキされている。
第2ブロック20は、半導体レーザ素子40及び絶縁層30の上に設けられている。第2ブロック20は、バンプ45を介して半導体レーザ素子40と電気的に接続されている。第2ブロック20は、半導体レーザ素子40の負電極42と電気的に接続する電極ブロックとしての機能を有する。
第2ブロック20は、第2ブロック20の下面であって、半導体レーザ素子40に向かい合う領域以外の領域において、絶縁層30と接着されている。
第2ブロック20には、第1貫通孔22と、第2貫通孔23と、第2端子孔24とが設けられている。第1貫通孔22は、第1ブロック10の第1ネジ孔12に対応した位置に設けられている。第1貫通孔22は、第1ブロック10と第2ブロック20とを締結するネジ35の頭部が入り込めるようにザグリ孔で形成されている。
第2貫通孔23は、第1ブロック10の第2ネジ孔13に対応した位置に設けられている。
第2端子孔24は、第2ブロック20の中央部に設けられている。第2端子孔24には、電源用の接続端子が接続される。
なお、凹部11の深さ(高さ)は、半導体レーザ素子40、バンプ45、及び絶縁層30のそれぞれの厚さを考慮して設定される。
第1ブロック10と第2ブロック20とは、ネジ35によって締結されている。ネジ35は、第2ブロック20の第1貫通孔22と、第1ブロック10の第1ネジ孔12とに差し込まれる。
ネジ35と第2ブロック20との間には、絶縁部材36が設けられている。これにより、第1ブロック10と第2ブロック20とが、電気的に接続されないようにしている。これにより、第1ブロック10と第2ブロック20とを、互いに電気的に絶縁された状態で締結することができる。
また、第1ブロック10と第2ブロック20とは、図示しないネジによって、互いに電気的に絶縁された状態で締結されている。このネジは、第2ブロック20の第2貫通孔23と、第1ブロック10の第2ネジ孔13とに差し込まれる。
なお、第1ブロック10と第2ブロック20とを、互いに電気的に絶縁された状態で締結するために、導電性のネジ35と絶縁部材36を用いても構わない。また、導電性のネジ35と絶縁部材36の代わりに絶縁性のネジを用いても構わない。
このような構成のレーザ装置1では、半導体レーザ素子40の正電極41から負電極42に向かって電流が流れると、半導体レーザ素子40の側面の発光面からレーザ光の出射方向5にレーザ光が出力される。このとき、半導体レーザ素子40で生じた熱は、第1ブロック10及び第2ブロック20へ伝わる。
ところで、半導体レーザ素子40が高温になると、レーザ出力の低下などの性能劣化が起こるおそれがある。そのため、半導体レーザ素子40で生じた熱を効率良く伝熱及び放熱して、半導体レーザ素子40の性能をより安定化させたいという要望がある。
そこで、本実施形態のレーザ装置1では、半導体レーザ素子40で生じる熱をより効率良く放熱できるような構造としている。
具体的に、第2ブロック20には、複数のフィン部51が設けられている。フィン部51は、板状に形成されている。フィン部51は、第2ブロック20における半導体レーザ素子40に対向する面の反対側(図3で上側)から立設している。
複数のフィン部51は、半導体レーザ素子40から出射されるレーザ光の出射方向(図3で紙面手前方向)に沿って延びている。複数のフィン部51は、厚み方向(図3で左右方向)に間隔をあけて配置されている。複数のフィン部51は、全て同じ高さに設定されている。
複数のフィン部51は、例えば、冷間圧接によって第2ブロック20に一体に設けられている。以下、図4~図11を用いて、複数のフィン部51を有する第2ブロック20の製造方法について説明する。
図4に示すように、複数のフィンピース50と、左右一対のフランジ部材53とを用意する。
フィンピース50は、板状のフィン部51と、フィン部51に一体形成された接合部52とを有する。接合部52は、フィン部51の高さ方向の端部(図4では下端部)に設けられている。接合部52は、フィン部51よりも肉厚に形成されている。
そして、複数のフィンピース50を、厚み方向に並ぶように配置する(第1ステップ)。また、フランジ部材53を、複数のフィンピース50の並び方向(図4で左右方向)の両側にそれぞれ配置する。これにより、フィンピース50の接合部52とフランジ部材53とが、厚み方向に沿って一列に並んでいる。
そして、図5に示すように、複数のフィンピース50の並び方向の両側から、フランジ部材53に圧力Pを加える。これにより、複数の接合部52及びフランジ部材53を金属間結合させ、フィンブロック55を形成する(第2ステップ)。
図6に示す例では、複数のフィン部51の高さ、及び複数の接合部52の下部の高さがそれぞれ異なっている。そこで、複数のフィン部51の高さ及び複数の接合部52の下部の高さを揃えるために、フィン部51及び接合部52を所定の高さ(図6に仮想線で示す位置)で切断する(切断ステップ)。
図7に示す例では、複数のフィン部51が全て同じ高さに揃っている。また、フィンブロック55の下面が面一となっている。これにより、第2ステップを行う際に、フィン部51の高さがずれないように揃えておく必要が無く、フィンブロック55の組立作業性が向上する。
なお、複数のフィン部51を全て同じ高さに揃えるだけではなく、例えば、半導体レーザ素子40の中央位置に対応したフィン部51の高さを高くして、フィン部51の表面積を大きくする等、放熱性を考慮したフィンブロック55を形成してもよい。
図8に示すように、第2ブロック20は、左右一対のブロック本体21を有する。ブロック本体21には、段差部21aが形成されている。そして、フィンブロック55の図8で左右のフランジ部材53に対して、ブロック本体21の段差部21aを嵌め込み、ブロック同士を位置合わせをする。
図9に示すように、第2ブロック20のブロック本体21に、フィンブロック55のフランジ部材53を当接させる。そして、第2ブロック20及びフィンブロック55の厚み方向(図9で上下方向)から、ブロック本体21及びフランジ部材53に圧力Pを加える(第3ステップ)。これにより、ブロック本体21及びフランジ部材53を金属間結合させる(図10参照)。
そして、圧力Pを加えた部分の歪みを除去するとともに、第1貫通孔22、第2貫通孔23、及び第2端子孔24を形成することで、複数のフィン部51を有する第2ブロック20が完成する(図11参照)。
以上のように、本実施形態に係るレーザ装置1の製造方法では、複数のフィンピース50を金属間結合させてフィンブロック55を形成するようにしている。これにより、複数のフィン部51を設けるために第2ブロック20をスリット状に切削加工する必要が無く、加工工数を減らすことができる。
また、第2ブロック20にフィンブロック55を金属間結合させることで、第2ブロック20とフィンブロック55との間の熱結合の低下を抑え、半導体レーザ素子40で生じる熱を効率良く放出させることができる。
なお、本実施形態では、第2ブロック20にフィンブロック55を金属間結合する形態について説明したが、第1ブロック10及び第2ブロック20の少なくとも一方にフィンブロック55を金属間結合した構成であってもよい。
《実施形態2》
図12に示すように、レーザ装置1は、第1ブロック10と、第2ブロック20と、第1絶縁層31と、半導体レーザ素子40と、バンプ45と、第2絶縁層32と、第3ブロック60とを有する。
第1ブロック10の上面には、凹部11が設けられている。凹部11内には、半導体レーザ素子40が設けられている。第1ブロック10の上面における凹部11の周囲には、第1絶縁層31が配置されている。
第2ブロック20は、半導体レーザ素子40及び第1絶縁層31の上に設けられている。第2ブロック20は、バンプ45を介して半導体レーザ素子40と電気的に接続されている。第1ブロック10と第2ブロック20とは、ネジ35によって締結されている。
第1ブロック10の下方には、第3ブロック60が配置されている。第1ブロック10と第3ブロック60との間には、第2絶縁層32が配置されている。これにより、第1ブロック10と第3ブロック60とが、電気的に接続されないようにしている。第1ブロック10と第3ブロック60とは、図示しない絶縁性のネジによって、互いに電気的に絶縁された状態で締結されている。
第3ブロック60の内部には、内部通路61が設けられている。内部通路61には、冷却・温度制御装置であるチラーユニット(図示省略)から冷媒が供給される。図12に示す例では、内部通路61は、レーザ光の出射方向(図12で紙面手前方向)に沿って延びている。内部通路61には、チラーユニットからの冷却水65が流通している。
第3ブロック60の内部には、複数のフィン部51が設けられている。フィン部51は、半導体レーザ素子40に対向する面の反対側(図12で内部通路61の天井面側)から内部通路61内において下方に立設している。フィン部51は、内部通路61を流れる冷却水65によって冷却される。
ここで、内部通路61内にフィン部51を形成する際には、第3ブロック60を図示しない分割面で分割して内部通路61を開放させた後、第3ブロック60にフィンブロック55を当接させて圧力を加える(第3ステップ)。これにより、第3ブロック60にフィンブロック55を金属間結合させる。
このように、第1ブロック10と第3ブロック60との間に第2絶縁層32を配置して絶縁性を確保することで、フィン部51の冷却方式として、空気を冷却媒体とした空冷方式だけではなく、水を冷却媒体とした水冷方式にも対応可能となる。そして、フィン部51を水冷にて直接冷却することより、さらに冷却効果を高めることができる。
《変形例1》
図13は、本変形例1に係るフィンピースの構成を示す斜視図である。図13に示すように、フィンピース50は、板状のフィン部51と、フィン部51に一体形成された接合部52とを有する。フィン部51は、厚み方向に貫通する複数の貫通孔51aを有する。
接合部52は、フィン部51の高さ方向の端部(図13では下端部)に設けられている。接合部52は、フィン部51よりも肉厚に形成されている。
このような構成とすれば、貫通孔51aから熱を逃がし、隣接するフィン部51の間に熱がこもるのを抑えることができる。
また、切削加工では、フィン部51に貫通孔51aを形成することは困難であるが、フィン部51に貫通孔51aが形成されたフィンピース50を金属間結合させてフィンブロック55を形成すれば、複雑な形状のフィン部51を構成することができる。
《変形例2》
図14は、本変形例2に係るフィンピースの構成を示す斜視図である。図14に示すように、フィンピース50は、波板状のフィン部51と、フィン部51に一体形成された接合部52とを有する。接合部52は、フィン部51の高さ方向の端部(図14では下端部)に設けられている。接合部52は、フィン部51よりも肉厚に形成されている。
このように、フィン部51を波板状に形成することで、フィン部51の表面積を大きくするとともに、剛性を確保することができる。
また、切削加工では、フィン部51を波板状に形成することは困難であるが、波板状のフィン部51を有するフィンピース50を金属間結合させてフィンブロック55を形成すれば、複雑な形状のフィン部51を構成することができる。
以上説明したように、本発明は、半導体レーザ素子で生じた熱を放出するためのフィン部を容易に製造することができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 レーザ装置
10 第1ブロック
20 第2ブロック
40 半導体レーザ素子
41 正電極(第1電極)
42 負電極(第2電極)
50 フィンピース
51 フィン部
51a 貫通孔
52 接合部
53 フランジ部材
55 フィンブロック
60 第3ブロック

Claims (5)

  1. レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子の第1電極及び第2電極に電気的に接続される第1ブロック及び第2ブロックとを備えたレーザ装置の製造方法であって、
    板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
    前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、
    前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フィンブロックを当接させて圧力を加えることで、該フィンブロックを金属間結合させる第3ステップとを備え
    前記第1ステップでは、前記複数のフィンピースの並び方向の両側にそれぞれフランジ部材を配置し、
    前記第2ステップでは、前記フランジ部材に圧力を加えることで、該複数の接合部及び該フランジ部材を金属間結合させ、
    前記第3ステップでは、前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フランジ部材を当接させて圧力を加えることで、該フランジ部材を金属間結合させるレーザ装置の製造方法。
  2. レーザ光を出射する半導体レーザ素子と、該半導体レーザ素子の第1電極及び第2電極に電気的に接続される第1ブロック及び第2ブロックとを備えたレーザ装置の製造方法であって、
    板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
    前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、
    前記第1ブロック又は前記第2ブロックに前記フィンブロックを当接させて圧力を加えることで、該フィンブロックを金属間結合させる第3ステップとを備え、
    前記第2ステップの後、前記複数のフィン部を所定の高さに切断する切断ステップをさらに備えたレーザ装置の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、
    前記フィン部は、厚み方向に貫通する貫通孔を有するレーザ装置の製造方法。
  4. 請求項1乃至のうち何れか1つにおいて、
    前記フィン部は、波板状に形成されているレーザ装置の製造方法。
  5. レーザ光を出射する半導体レーザ素子を備えたフィンブロックの製造方法であって、
    板状のフィン部と、該フィン部に一体形成されて該フィン部よりも肉厚の接合部とを有する複数のフィンピースを、厚み方向に並べて配置する第1ステップと、
    前記複数のフィンピースの並び方向の両側から前記接合部に圧力を加えることで、該複数の接合部を金属間結合させてフィンブロックを形成する第2ステップと、を備え、
    前記第1ステップでは、前記複数のフィンピースの並び方向の両側にそれぞれフランジ部材を配置し、
    前記第2ステップでは、前記フランジ部材に圧力を加えることで、該複数の接合部及び該フランジ部材を金属間結合させるフィンブロックの製造方法。
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