JP7329435B2 - 車両及び撮影方法 - Google Patents
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車両に設置されているフレームと、
前記車両のリアからフロントへ向かう方向であるフロント方向に対して前記フレームの右側の上方に設置されており、前記車両がトンネルの内部の道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの左側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置されている複数の左側設備のそれぞれの左側設備を撮影する右側カメラと、
前記フロント方向に対して前記フレームの左側の上方に設置されており、前記車両が前記トンネルの内部の前記道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの右側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置されている複数の右側設備のそれぞれの右側設備を撮影する左側カメラと、
を備えている撮影システムを、搭載している。
図面を参照して実施の形態1の車両200を説明する。実施の形態1の特徴は、撮影システム110を搭載している車両200にある。撮影システム110は、トンネル300に設置されている照明設備に死角の生じない位置から、照明設備の取り付け部材をカメラで撮影する。トンネル300に設置された照明設備310は、例えば照明灯具のような照明装置311と、照明装置を取り付ける取り付け部材とを備えている。取り付け部材とは、取り付け金具312と、ボルト313である。以下の説明では車両の進行方向に対してトンネル300の左側の照明設備310を照明設備310Lと表記し、右側の照明設備310を照明設備310Rと表記する。ここで、照明設備310について点検したい対象は、取り付け金具312について、さび、腐食、塗装のはげ、ごみの付着のような事象であり、ボルト313について、欠落、緩み、さび、腐食などのような事象である。
なお、照明設備310Rは右側設備の例であり、照明設備310Lは左側設備の例である。
図1は、車両800がトンネル300の内部の道路350を走行している状態を示す。 車両800の進行方向802を基準にして左側の壁301Lには、進行方向802に沿って、複数の照明設備310Lが、設置されている。車両800の進行方向802を基準にして右側の壁301Rには、進行方向802に沿って、複数の照明設備310Rが、設置されている。車両800はカメラ701からカメラ708までの8台のカメラが設置されている。8台という台数は説明のためであり、実際には8台に限らない。8台のカメラは便宜的に丸の形状で示している。破線の丸はカメラが隠れて見えないことを示す。8台のカメラは、進行方向802を法線方向とする断面に円弧状に設置されている。
図3は、図2のD方向から見た、照明設備310LのD方向矢視である。
図6は、車両200に設置された第1の右側カメラ11Rで照明設備310Lを撮影し、第1の左側カメラ31Lで照明設備310Rを撮影する状態を示している。図5及び図6を参照して、車両200及び車両200に搭載される撮影システム110を説明する。車両200は、撮影システム110を搭載している。撮影システム110は、フレーム1と、第1の右側カメラ11Rと、第1の左側カメラ31Lと、を備えている。フレーム1は、車両200に設置されている。
また、「正対」とは、第1の左側カメラ31Lについては、第1の左側カメラ31Lが、照明設備310Rにまっすぐ向くことである。より具体的には、第1の左側カメラ31Lの視線方向31aが照明設備310Rにまっすぐ向くことである。
トンネル300に設置された照明設備310の場合、通常、トンネル300の上部に設置されている。このため、ひび割れ検査用のカメラ配置の車両800の場合、照明設備310の下から照明設備310を撮影することになる。よって照明装置311による遮蔽が発生し、照明装置311の上部の取り付け金具312及びボルト313は死角となり、取り付け金具312及びボルト313は撮影できない。
しかし、図5及び図6に示す、車両200に搭載される撮影システム110によれば、トンネル300の右側の照明設備310Rを撮像するカメラは、フロント方向201に対して車両200の左側の上部に第1の左側カメラ31Lとして設置した。
またトンネル300の左側を撮像するカメラは、フロント方向201に対して車両200の右側の上部に第1の右側カメラ11Rとして配置した。
よって、車両200に搭載された撮影システム110の第1の右側カメラ11Rで照明設備310Lを撮影する場合は、照明設備310Lの取り付け金具312及びボルト313が、照明装置311の死角とならない。同様に、撮影システム110の第1の左側カメラ31Lで照明設備310Rを撮影する場合は、照明設備310Rの取り付け金具312及びボルト313が、照明装置311の死角とならない。したがって、撮影システム110を搭載した車両200によれば、トンネル300の道路350を走行しながら、トンネル300内部に設置された複数の照明設備310L及び複数の照明設備310Rを、取り付け金具312及びボルト313が死角にならない状態で撮影できる。撮影システム110を搭載した車両200を使用することにより、照明設備310の点検のために道路を封鎖する必要も生じない。また。車両200は走行しながら、取り付け金具312及びボルト313が死角となることなく複数の照明設備310の各照明設備310の全体を撮影できる。照明設備310の撮影後に画像を確認することで、取り付け金具312及びボルト313を点検することができる。よって、撮影システム110を搭載した車両200を使用することで、照明設備310の効率てきな点検を実施できる。
図7は、撮影システム110に設置されるカメラユニット30を示す。撮影システム110には、カメラユニット10、20,30,40の4台が設置される。図7では、4台の代表としてカメラユニット30を示している。3台のカメラユニット10,20,40も、カメラユニット30と同様の構成である。
図8は、撮影システム110の斜視図である。
図9は、カメラユニット30の、図7に示すE方向における矢視である。
図10は、図7に示すF方向における矢視である。
図11は、カメラユニット30に設置されている第1の左側カメラ31Lの撮影範囲31bを示す斜視図である。
図12は、フレーム1に設置されたカメラユニット30及びカメラユニット40について、第1の左側カメラ31Lの撮影範囲31bと第2の左側カメラ41Lの撮影範囲41bとの合わさった撮影範囲を示す。
図13は、図12の状態を示す斜視図である。
図14は、撮影システム110が車両200に搭載される際の平面図である。
スライドカバー130は、スライド機構135によってフロント方向201に対して前後にスライドする。スライドカバー130はスライドにより、右側カメラ開口121R,122R及び左側カメラ開口123L、124Lの露出状態131と、右側カメラ開口121R,122R及び左側カメラ開口123L、124Lの遮蔽状態132とを切り換え可能である。
図16では、露出状態131におけるスライドカバー130を一点鎖線で示しており、遮蔽状態132におけるスライドカバー130を実線で示している。スライドカバー130は、スライド方向136にスライドする。
スライドカバー130は、収納荷室120にいる人500の力によってフロント方向201に対して前後のスライド方向136にスライドが可能である。スライドカバー130は、人500がスライドさせやすいように、取っ手133を備えている。取っ手133は例えばスライド方向136が長手方向の棒である。
図18は、スライドカバー130の斜視図及びY軸方向の反対方向からみた図である。スライドカバー130は収納荷室120の右側面の一部、天面の一部及び左側面の一部を覆う形状である。スライドカバー130は、2つの取っ手133を持つ。各取っ手133は複数の取っ手支持具134によって、支持される。図17に示すように、収納荷室120の左側面には荷室窓126が形成されている。スライドカバー130が露出状態131に有るときでも遮蔽状態132にあるときでも、取っ手133が荷室窓126に現れる構成である。よって、収納荷室120にいる人500は、取っ手133を持って、スライドカバー130をスライドさせることができる。収納荷室120の右側面にも同様の荷室窓126が形成されている。なお、収納荷室120は収納荷室120の内側から、覆うことができる。
Claims (5)
- 車両に設置されているフレームと、
前記車両のリアからフロントへ向かう方向であるフロント方向に対して前記フレームの右側の上方に設置されており、前記車両がトンネルの内部の道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの左側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置され、照明装置と前記照明装置の取り付け部材とを備える複数の左側照明設備のそれぞれの左側照明設備を撮影する右側カメラと、
前記フロント方向に対して前記フレームの左側の上方に設置されており、前記車両が前記トンネルの内部の前記道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの右側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置され、照明装置と前記照明装置の取り付け部材とを備える複数の右側照明設備のそれぞれの右側照明設備を撮影する左側カメラと、
を備えた撮影システムであって、
前記右側カメラは、
視線方向が前記フロント方向に対して左側の斜め上方を向くように設置されており、前記車両の道路左側寄りの走行に伴って、それぞれの前記左側照明設備に正対しながらそれぞれの前記左側照明設備を、前記左側照明設備の備える前記取り付け部材に死角が生じないように撮影し、
前記左側カメラは、
視線方向が前記フロント方向に対して右側の斜め上方を向くように設置されており、前記車両の道路左側寄りの走行に伴って、それぞれの前記右側照明設備に正対しながらそれぞれの前記右側照明設備を、前記右側照明設備の備える前記取り付け部材に死角が生じないように撮影する撮影システム、
を搭載している車両。 - 前記車両は、
前記フロント方向に対して前記フレームの後方に設置されている第1の前記右側カメラと、
第1の前記右側カメラよりも前記フロント方向に対して前記フレームの前方に設置されている第2の前記右側カメラと、
前記フロント方向に対して前記フレームの後方に設置されている第1の前記左側カメラと、
第1の前記左側カメラよりも前記フロント方向に対して前記フレームの前方に設置されている第2の前記左側カメラと、
を備え、
第1の前記右側カメラと第2の前記右側カメラでは、
視線方向が異なると共に撮影範囲の一部どうしが重なることで撮影範囲どうしが合わさり、
第1の前記左側カメラと第2の前記左側カメラでは、
視線方向が異なると共に撮影範囲の一部どうしが重なることで撮影範囲どうしが合わさる、請求項1に記載の車両。 - 前記車両は、さらに、
前記撮影システムを収納する箱形状の荷室であって、前記右側カメラの視線方向に位置する開口である右側カメラ開口と、前記左側カメラの視線方向に位置する開口である左側カメラ開口とが形成されている荷室である収納荷室と、
前記収納荷室の外側から前記収納荷室の一部を覆うカバーであって、前記フロント方向に対して前後にスライドすることで、前記右側カメラ開口及び前記左側カメラ開口の露出状態と、前記右側カメラ開口及び前記左側カメラ開口の遮蔽状態とを切り換え可能なカバーであるスライドカバーと、
を備え、
前記右側カメラ開口及び前記左側カメラ開口の全部は、
一つの前記スライドカバーによって、前記露出状態と前記遮蔽状態とに切り換えられ、
前記スライドカバーは、
前記収納荷室にいる人の力によって前記フロント方向に対して前後にスライドが可能な請求項1または請求項2に記載の車両。 - 前記撮影システムは、
右側カメラユニットと左側カメラユニットとを備え、
前記右側カメラユニットは、
前記右側カメラであるカラーのラインカメラと、
前記ラインカメラの視線方向に配置された第1の右側可視光ライン光源と、
前記ラインカメラの視線方向に配置された第2の右側可視光ライン光源と、
を備え、
前記ラインカメラの長手方向と、前記第1の右側可視光ライン光源の長手方向と、前記第2の右側可視光ライン光源の長手方向とは、
平行に配置されており、
前記左側カメラユニットは、
前記左側カメラであるカラーのラインカメラと、
前記ラインカメラの視線方向に配置された第1の左側可視光ライン光源と、
前記ラインカメラの視線方向に配置された第2の左側可視光ライン光源と、
を備え、
前記ラインカメラの長手方向と、前記第1の左側可視光ライン光源の長手方向と、前記第2の左側可視光ライン光源の長手方向とは、
平行に配置されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両。 - 車両に設置されているフレームと、
前記車両のリアからフロントへ向かう方向であるフロント方向に対して前記フレームの右側の上方に視線方向が前記フロント方向に対して左側の斜め上方を向くように設置されたカメラであり、前記車両がトンネルの内部の道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの左側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置されて照明装置と前記照明装置の取り付け部材とを備える複数の左側照明設備のそれぞれの左側照明設備を撮影するカメラである右側カメラと、
前記フロント方向に対して前記フレームの左側の上方に視線方向が前記フロント方向に対して右側の斜め上方を向くように設置されたカメラであり、前記車両が前記トンネルの内部の前記道路を走行する際に、前記車両の進行方向に対して前記トンネルの右側の壁に前記車両の進行方向に沿って設置されて照明装置と前記照明装置の取り付け部材とを備える複数の右側照明設備のそれぞれの右側照明設備を撮影するカメラである左側カメラと、
を備え、
前記右側カメラが、
前記車両の道路左側寄りの走行に伴って、それぞれの前記左側照明設備に正対しながらそれぞれの前記左側照明設備を、前記左側照明設備の備える前記取り付け部材に死角が生じないように撮影し、
前記左側カメラが、
前記車両の道路左側寄りの走行に伴って、それぞれの前記右側照明設備に正対しながらそれぞれの前記右側照明設備を、前記右側照明設備の備える前記取り付け部材に死角が生じないように撮影する、撮影方法。
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