JP7328498B2 - 情報処理装置、空気調和装置、情報処理方法、空気調和方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、空気調和装置、情報処理方法、空気調和方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本開示は、情報処理装置、空気調和装置、情報処理方法、空気調和方法、及びプログラムに関する。
従来、室内の冷暖房等を行う空気調和装置において、動作モードを自動で決定する技術が知られている。例えば、特許文献1には、再熱除湿運転時に、室内の湿度がそれほど高くない場合には、室内熱交換部の一部だけを蒸発器として使用する技術が開示されている。
特開2006-138512号公報
しかしながら、従来技術では、動作モードの決定方法について改善の余地がある。本開示は、空気調和装置の動作モードを適切に決定させることができる技術を提供することを目的とする。
本開示の第1の態様による情報処理装置は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部を有する。これにより、空気調和装置の動作モードを適切に決定させることができる。
また、本開示の第2の態様は、第1の態様に記載の情報処理装置であって、前記空気調和装置の運転状態に関する情報には、測定された外気温、室内温度、及び室内湿度が含まれる。
また、本開示の第3の態様は、第1または第2の態様に記載の情報処理装置であって、前記空気調和装置の運転状態に関する情報には、前記室内熱交換器の室内ファンの回転速度が含まれる。
また、本開示の第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記空気調和装置の動作モードには、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転、及びデフロスト運転の少なくとも一つが含まれる。
また、本開示の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記空気調和装置の動作モードには、室内温度を下げながら室内空気の除湿を行う弱冷房除湿運転、前記室内熱交換器に含まれる第1熱交換器と第2熱交換器とを使用する第1モードの再熱除湿運転、及び前記第1熱交換器のみを使用する第2モードの再熱除湿運転が含まれる。
また、本開示の第6の態様は、第1から第5のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる。
また、本開示の第7の態様は、第1から第6のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記動作結果に関する情報には、室内温度の目標値と、測定された室内温度との差の情報が含まれる。
また、本開示の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記動作結果に関する情報には、室内湿度の目標値と、測定された室内湿度との差の情報が含まれる。
また、本開示の第9の態様は、第1から第8のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記動作結果に関する情報には、室内温度の設定が変更された頻度、及びユーザから入力された前記動作結果に対する適否を示す情報の少なくとも一方が含まれる。
また、本開示の第10の態様は、第1から第9のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記動作結果に関する情報には、前記空気調和装置の消費電力の情報が含まれる。
また、本開示の第11の態様は、第1から第10のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記学習済みモデル生成部により生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有する。
また、本開示の第12の態様は、第1から第11のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記情報処理装置は、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットのうち学習用のデータを抽出する学習用データ生成部を有し、前記学習済みモデル生成部は、学習用データ生成部により抽出されたデータに基づいて学習を行う。
また、本開示の第13の態様は、第1から第12のいずれかの態様に記載の情報処理装置であって、前記学習済みモデル生成部は、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて報酬を算出し、算出した報酬に基づいて学習を行う。
また、本開示の第14の態様は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置であって、前記空気調和装置の運転状態に関する情報、前記空気調和装置の動作モードを示す情報、及び前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有する。
また、本開示の第15の態様は、情報処理装置の情報処理方法であって、情報処理装置が、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行する。
また、本開示の第16の態様は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の空気調和方法であって、空気調和装置が、前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行する。
また、本開示の第17の態様は、情報処理装置のプログラムが、情報処理装置に、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行させる。
また、本開示の第18の態様は、圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置のプログラムが、空気調和装置に、前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行させる。
実施形態に係る空気調和システムのシステム構成の一例を示す図である。 実施形態に係る学習装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施形態に係る空気調和システムの機能ブロック図の一例を示す図である。 実施形態に係る空気調和システムの学習時の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係る履歴記憶部に記憶される運転状態に関する履歴情報の一例を示す図である。 実施形態に係る一連の履歴の例について説明する図である。 実施形態に係る一連の履歴の例について説明する図である。 第1実施形態に係る学習用データの一例を示す図である。 実施形態に係る空気調和システムの推論時の処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る学習用データの一例を示す図である。
以下、各実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省く。
[第1の実施形態]
<空気調和システムのシステム構成>
はじめに、空気調和システム1のシステム構成について説明する。図1は、実施形態に係る空気調和システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示すように、空気調和システム1は、学習装置10、及び空気調和装置20を有する。学習装置10、及び空気調和装置20の数は、図1の例に限定されない。なお、学習装置10は、「情報処理装置」の一例である。
学習装置10と空気調和装置20とは、例えば、インターネット、無線LAN(Local Area Network)、LTE(Long Term Evolution)及び5G等の携帯電話網、LAN、及び信号線等のネットワークNWを介して通信できるように接続されてもよい。空気調和装置20は、例えば、住宅、オフィス、及び公共施設等に設置されてもよい。学習装置10は、例えば、クラウド上のサーバでもよい。また、学習装置10は、例えば、空気調和装置20に含まれる各設備の筐体内(例えば、室内機筐体)に収容されてもよい。
学習装置10は、空気調和装置20の運転状態(運転状況)に関する情報と、空気調和装置20の動作モードを示す情報と、空気調和装置20の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて機械学習を行う。そして、学習装置10は、空気調和装置20の運転状態に関する情報から、空気調和装置20の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成し、生成した学習済みモデルを制御装置40に配信する。
空気調和装置20は、冷媒回路200を構成する各種の機器と、各種のセンサと、制御装置40を備えている。冷媒回路200を構成する各機器は、制御装置40により制御される。冷媒回路200は、例えば、フロンガス等の冷媒が充填された閉回路である。冷媒回路200は、例えば、冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うように構成されてもよい。
冷媒回路200には、圧縮機(コンプレッサ)201と、四路切換弁(四方弁)202と、室外熱交換器203と、第1膨張弁(減圧弁)204と、室内熱交換ユニット207とが接続されている。圧縮機201は、吐出側が四路切換弁202の第1ポート2021に接続され、吸入側が四路切換弁202の第2ポート2022に接続されている。また、冷媒回路200には、四路切換弁202の第3ポート2023を通過した冷媒が、室外熱交換器203、第1膨張弁204、及び室内熱交換ユニット207を順に通過して四路切換弁202の第4ポート2024へ向かうように、室外熱交換器203、第1膨張弁204、及び室内熱交換ユニット207が配置されている。
圧縮機201は、例えば、全密閉型の可変容量型でもよい。圧縮機201は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。例えば、圧縮機201のモータ(図示省略)に供給する交流の周波数を変更してモータの回転速度(圧縮機201の回転速度)を変化させることにより、圧縮機201の容量を変化させることができる。
室外熱交換器203では、室外ファン208によって取り込まれた室外空気と冷媒が熱交換する。室内機に設けられる室内熱交換ユニット207では、室内ファン209によって取り込まれた室内空気と冷媒が熱交換する。室内ファン209は、例えば、回転方向に前傾した羽根車を回転させることにより、吸い込み口から空気を吸い込み、吐き出し口から空気を吐き出す、円柱状のファン(クロスフローファン)でもよい。室内ファン209の回転により、室内空気が室内機に取り込まれ、温度等が調整された空気が室内に吐き出される。
第1膨張弁204は、例えば、弁体(図示省略)がパルスモータ(図示省略)で駆動されることにより開度(穴の大きさ)が調整される電子膨張弁でもよい。
四路切換弁202は、第1ポート2021と第3ポート2023とが連通するとともに第2ポート2022と第4ポート2024とが連通する第1状態(図1に実線で示す状態)と、第1ポート2021と第4ポート2024とが連通するとともに第2ポート2022と第3ポート2023とが連通する第2状態(図1に破線で示す状態)とを切り換え可能な弁である。制御装置40は、四路切換弁202を制御して第1状態と第2状態とを切り換えることにより、室内機が設置された室内を冷房する冷房運転、及び室内を除湿する除湿運転と、室内を暖房する暖房運転とをそれぞれ切り換える。
圧縮機201、四路切換弁202、室外熱交換器203、及び室外ファン208は、室外機(図示省略)の筐体内に収容されてもよい。また、制御装置40、第1膨張弁204、室内熱交換ユニット207、及び室内ファン209は、室内機(図示省略)の筐体内に収容されてもよい。なお、第1膨張弁204は、室外機の筐体内に収容されてもよい。
冷房運転時、及び除湿運転時には、四路切換弁202が第1状態に設定される。この状態で圧縮機201を運転すると、室外熱交換器203が凝縮器(放熱器)となり、室内熱交換ユニット207が蒸発器となって冷凍サイクルが行われる。この場合、圧縮機201から吐出された冷媒は、室外熱交換器203に流れて室外空気へ放熱する。そして、放熱した冷媒は、第1膨張弁204を通過する際に膨張して(減圧されて)室内熱交換ユニット207へ流れる。
室内熱交換ユニット207において、冷媒は第1室内熱交換器2071、第2膨張弁2072を通過した後、一部は第2室内熱交換器2074を通過し、残りは開閉弁2073、第3室内熱交換器2075を通過する。なお、第1室内熱交換器2071は、再熱除湿運転時に再熱器として用いられる。第2室内熱交換器2074、及び第3室内熱交換器2075では、冷媒が室内空気から吸熱して蒸発し、冷却された室内空気が室内へ供給される。蒸発した冷媒は、圧縮機201へ吸入されて圧縮される。なお、制御装置40は、冷房運転、及び室内温度を下げながら室内空気の除湿を行う弱冷房除湿運転では、第2膨張弁2072と開閉弁2073を全開としてもよい。これにより、冷房運転時、及び弱冷房除湿運転時は、室内熱交換ユニット207の各熱交換器である第1室内熱交換器2071、第2室内熱交換器2074、及び第3室内熱交換器2075が、蒸発器として機能する。
また、制御装置40は、室内空気を冷却して除湿しながら再熱器で室内空気を加熱することにより室内温度を下げずに室内空気の除湿を行う再熱除湿運転を空気調和装置20に実行させる。制御装置40は、通常モードの再熱除湿運転では、開閉弁2073と第1膨張弁204を全開とし、第2膨張弁2072の開度を調整することにより、第1室内熱交換器2071を再熱器として機能させ、第2室内熱交換器2074及び第3室内熱交換器2075を蒸発器として機能させてもよい。
また、制御装置40は、省電力(省エネ)モードの再熱除湿運転では、開閉弁2073を閉じ、第1膨張弁204を全開とし、第2膨張弁2072の開度を調整することにより、第1室内熱交換器2071を再熱器として機能させ、第2室内熱交換器2074のみを蒸発器として機能させてもよい。
なお、室内熱交換ユニット207に第4室内熱交換器を設け、第2室内熱交換器2074、第3室内熱交換器2075、及び第4室内熱交換器を蒸発器として機能させる除湿運転のモードを実行できるようにしてもよい。
暖房運転時には、四路切換弁202が第2状態に設定される。また、制御装置40は、第2膨張弁2072と開閉弁2073を全開としてもよい。この状態で圧縮機201を運転すると、室内熱交換ユニット207の各熱交換器である第1室内熱交換器2071、第2室内熱交換器2074、及び第3室内熱交換器2075が凝縮器(放熱器)となり、室外熱交換器203が蒸発器となって冷凍サイクルが行われる。この場合、圧縮機201から吐出された冷媒は、室内熱交換ユニット207に流れて室内空気へ放熱する。これにより、加熱された室内空気が室内へ供給される。放熱した冷媒は、第1膨張弁204を通過する際に膨張する(減圧される)。第1膨張弁204で膨張した冷媒は、室外熱交換器203に流れて室外空気から吸熱して蒸発する。蒸発した冷媒は、圧縮機201へ吸入されて圧縮される。
また、空気調和装置20には、外気温度センサ301と、室内温湿度センサ302と、低圧センサ303と、吸入温度センサ308と、吐出温度センサ304と、高圧センサ305と、暖房時第1膨張弁入り口温度センサ306と、冷房時第1膨張弁入り口温度センサ307とが設けられている。これら各センサで測定(検出)された測定データは、制御装置40に入力される。
外気温度センサ301は、室外熱交換器203に取り込まれる室外空気の温度(外気温)を測定するセンサである。室内温湿度センサ302は、室内熱交換ユニット207に取り込まれる室内空気の温度及び湿度を測定するセンサである。なお、室内温湿度センサ302における温度センサと湿度センサは、別体の装置として構成されてもよい。
低圧センサ303は、圧縮機201に吸入される冷媒の圧力(圧縮機201に圧縮される前の冷媒の圧力。冷媒回路200における冷凍サイクルの低圧。以下で、適宜、単に「低圧」とも称する。)を検出するセンサである。吸入温度センサ308は、圧縮機201に吸入される冷媒の温度を検出するセンサである。
吐出温度センサ304は、圧縮機201から吐出される冷媒の温度を検出するセンサである。高圧センサ305は、圧縮機201から吐出される冷媒の圧力(冷媒回路200における冷凍サイクルの高圧。以下で、適宜、単に「高圧」とも称する。)を検出するセンサである。
暖房時第1膨張弁入り口温度センサ306は、冷媒回路200において、第1膨張弁204と室内熱交換ユニット207との間に設けられた温度センサであり、室内を暖房する暖房運転により冷媒回路200を冷媒が循環する場合に、第1膨張弁204の入り口(室内熱交換ユニット207の出口)の冷媒の温度を測定する。
冷房時第1膨張弁入り口温度センサ307は、冷媒回路200において、第1膨張弁204と室外熱交換器203との間に設けられた温度センサであり、室内を冷房する冷房運転または室内を除湿する除湿運転により冷媒回路200を冷媒が循環する場合に、第1膨張弁204の入り口(室外熱交換器203の出口)の冷媒の温度を測定する。
≪除湿運転の各動作モードについて≫
上述したように、制御装置40は、除湿運転の各動作モードとして、例えば、弱冷房除湿運転、通常モードの再熱除湿運転、及び省電力(省エネ)モードの再熱除湿運転等の動作モードを空気調和装置20に実行させる。
弱冷房除湿運転は、室内空気の湿度を下げる能力である除湿能力が比較的高く、消費電力が比較的低いが、室内温度が低下するため、例えば、室内温度が比較的低い梅雨の時期等に実行する場合はユーザの快適性が低下する場合がある。
通常モードの再熱除湿運転では、第2室内熱交換器2074、及び第3室内熱交換器2075の両方を蒸発器として機能させる。そのため、省電力(省エネ)モードの再熱除湿運転の場合と比較して、蒸発器の面積が大きくなるため、除湿能力は比較的高くなり、消費電力も比較的高くなる。
省電力(省エネ)モードの再熱除湿運転では、第2室内熱交換器2074のみを蒸発器として機能させる。そのため、通常モードの再熱除湿運転の場合と比較して蒸発器の面積が小さくなるため、除湿能力は比較的低くなり、消費電力も比較的低くなる。
なお、第2室内熱交換器2074、及び第3室内熱交換器2075は、それぞれ、「第1熱交換器」、及び「第2熱交換器」の一例である。
≪デフロスト運転の各動作モードについて≫
次に、図1を参照して、デフロスト運転(霜取り運転、除霜運転)について説明する。暖房運転をしている際、室外熱交換器203は、室外空気から熱を取り込むために外気温よりも低い温度になる。室外熱交換器203に霜が張ると暖房運転の効率が低下するため、空気調和装置20の制御装置40は、デフロスト運転を行うことにより、室外熱交換器203の霜を溶解させる。
以下では、デフロスト運転の各動作モードの例として、正サイクルデフロスト運転、及び逆サイクルデフロスト運転について説明する。なお、空気調和装置20は、正サイクルデフロスト運転、及び逆サイクルデフロスト運転に限らず、例えば、室外機に設けられたヒーターを動作させることにより、室外熱交換器203を暖める動作モード、及び暖房運転中に室内熱交換ユニット207で発生した熱の一部を室外機に熱伝導させることにより室外熱交換器203を暖める動作モード等によるデフロスト運転も行えるようにしてもよい。
まず、正サイクルデフロスト運転について説明する。正サイクルデフロスト運転は、暖房運転を継続しながらデフロストを行うモードである。制御装置40は、正サイクルデフロスト運転では、四路切換弁202を、暖房運転時と同様に第2状態に設定し、圧縮機201の回転速度を低下させ、第1膨張弁204を全開にし、室内ファン209の回転速度を低下させる。一方、制御装置40は、室外ファン208を暖房運転時と同様に運転させてもよい。
正サイクルデフロスト運転では、例えば、圧縮機201から吐出された冷媒は、暖房運転時と比較して圧力が低い状態で、室内熱交換ユニット207により室内空気と熱交換させられることにより、室内の暖房を行うとともに凝縮する。そして、室内熱交換ユニット207を通過した冷媒が、第1膨張弁204を介して室外熱交換器203に流れ込むことにより、室外熱交換器203の熱交換面の表面に形成された霜(氷)が融解される。
次に逆サイクルデフロスト運転について説明する。逆サイクルデフロスト運転は、暖房運転を停止させてデフロストを行うモードである。
制御装置40は、逆サイクルデフロスト運転では、四路切換弁202を、冷房運転時と同様に第1状態に設定し、圧縮機201の回転速度を増加させ、第1膨張弁204を全開にし、室外ファン208及び室内ファン209をそれぞれ停止させる。
逆サイクルデフロスト運転では、冷媒の循環方向が暖房運転時と逆転する。圧縮機201から吐出された冷媒は、四路切換弁5の実線側である第1ポート2021、及び第3ポート2023を通過し、室外熱交換器203、第1膨張弁204、室内熱交換ユニット207、四路切換弁5の実線側である第4ポート2024、及び第2ポート2022の順番で循環して圧縮機201に吸入される。これにより、圧縮機201から吐出された高温の冷媒が室外熱交換器203に流れ込むことにより、室外熱交換器203の熱交換面の表面に付着した霜が融解される。
<学習装置10及び制御装置40のハードウェア構成>
次に、実施形態に係る空気調和システム1の学習装置10及び制御装置40のハードウェア構成について説明する。なお、学習装置10と制御装置40は同様のハードウェア構成を有するため、ここでは、学習装置10のハードウェア構成についてのみ説明する。
図2は、実施形態に係る学習装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、学習装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103を有する。CPU101、ROM102、RAM103は、いわゆるコンピュータを形成する。また、学習装置10は、補助記憶装置104、表示装置105、操作装置106、I/F(Interface)装置107、ドライブ装置108を有する。学習装置10の各ハードウェアは、バス109を介して相互に接続される。
CPU101は、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラム(例えば、機械学習プログラム等)を実行する演算デバイスである。ROM102は、不揮発性メモリである。ROM102は、主記憶デバイスとして機能し、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラムをCPU101が実行するために必要な各種プログラムやデータ等を格納する。具体的には、ROM102はBIOS(Basic Input/Output System)やEFI(Extensible Firmware Interface)等のブートプログラム等を格納する。
RAM103は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)やSRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリである。RAM103は、主記憶デバイスとして機能し、補助記憶装置104にインストールされている各種プログラムがCPU101によって実行される際に展開される作業領域を提供する。
補助記憶装置104は、各種プログラムや、各種プログラムが実行される際に用いられる情報を格納する。
表示装置105は、各種の情報を表示する表示デバイスである。操作装置106は、各種操作を受け付けるための操作デバイスである。I/F装置107は、外部の機器と通信する通信デバイスである。
ドライブ装置108は記録媒体110をセットするためのデバイスである。ここでいう記録媒体110には、CD-ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスク等のように情報を光学的、電気的あるいは磁気的に記録する媒体が含まれる。また、記録媒体110には、ROM、フラッシュメモリ等のように情報を電気的に記録する半導体メモリ等が含まれていてもよい。
なお、補助記憶装置104にインストールされる各種プログラムは、例えば、配布された記録媒体110がドライブ装置108にセットされ、該記録媒体110に記録された各種プログラムがドライブ装置108により読み出されることでインストールされる。あるいは、補助記憶装置104にインストールされる各種プログラムは、不図示のネットワークよりダウンロードされることで、インストールされてもよい。
<機能構成>
次に、図3を参照し、実施形態に係る空気調和システム1の機能構成について説明する。図3は、実施形態に係る空気調和システムの機能ブロックの一例を示す図である。
≪学習装置10≫
学習装置10は、取得部11、学習用データ生成部12、学習済みモデル生成部13、及び配信部14を有する。これら各部は、例えば、学習装置10にインストールされた1以上のプログラムが、学習装置10のCPU101に実行させる処理により実現されてもよい。
取得部11は、空気調和装置20の運転状態に関する情報を空気調和装置20から取得する。学習用データ生成部12は、取得部11により取得された、空気調和装置20の運転状態に関する情報に基づいて、機械学習用のデータを生成する。
学習済みモデル生成部13は、学習用データ生成部12により生成された学習用データに基づいて機械学習を行うことにより、学習済みモデルを生成する。配信部14は、学習済みモデル生成部13により生成された学習済みモデルを、空気調和装置20に配信する。
≪制御装置40≫
制御装置40は、記憶部41、取得部42、算出部43、推論部44、及び制御部45を有する。これら各部は、例えば、制御装置40にインストールされた1以上のプログラムが、制御装置40のCPUに実行させる処理により実現されてもよい。
記憶部41は、空気調和装置20の運転状態に関する情報を記憶する履歴記憶部411、及び学習装置10から配信された学習済みモデルを記憶する学習済みモデル記憶部412を有する。履歴記憶部411に記憶される情報の内容については後述する。
取得部42は、空気調和装置20の運転状態に関する情報を、空気調和装置20の各種センサ等から取得する。また、取得部42は、学習済みモデルを学習装置10から取得し、取得した学習済みモデルを学習済みモデル記憶部412に記憶させる。
算出部43は、例えば、動作モード(運転モード)毎に、各入力値に対する目標値が予め設定された各表(テーブル)のデータ、または予め設定された関数等により、空気調和装置20の各動作モードにおける運転状態の目標値を算出(決定)する。なお、算出部43は、「決定部」の一例である。
算出部43は、冷凍サイクルの高圧の目標値である目標高圧Phsを算出する。算出部43は、例えば、暖房運転時には、ユーザにより設定された設定温度Tsと室内温湿度センサ302により測定された室内温度Taとの差である温度偏差et、及び暖房時第1膨張弁入り口温度センサ306により測定された温度T4に基づいて、目標高圧Phsを算出してもよい。または、算出部43は、温度偏差et、及び外気温度センサ301により測定された外気温T0等に基づいて、目標高圧Phsを算出してもよい。また、算出部43は、例えば、空気調和装置20が車載用の空気調和装置20の場合は、車両に設置された日射量センサにより測定された日射量、温度偏差et、及び外気温T0等に基づいて、目標高圧Phsを算出してもよい。
また、算出部43は、冷房運転時には、外気温T0、及び冷房時第1膨張弁入り口温度センサ307により測定された温度T4に基づいて、目標高圧Phsを算出してもよい。
また、算出部43は、温度偏差etに基づいて、冷凍サイクルの低圧の目標値である目標低圧Plsを算出してもよい。また、算出部43は、温度偏差et、低圧センサ303により測定された実低圧Pl、高圧センサ305により測定された実高圧Ph、圧縮機201の運転周波数fc及び外気温T0に基づいて、冷媒の吐出温度の目標値である目標吐出温度T1sを算出してもよい。
推論部44は、学習済みモデル記憶部412に記憶されている学習済みモデルに基づいて、第1膨張弁204の適切な開度を推論(決定)する。なお、推論部44は、空気調和装置20の冷媒回路200に複数の膨張弁が設けられている場合、図1の第1膨張弁204のような、凝縮器の冷媒の出口側に設けられているメインの膨張弁に対して、適切な開度を推論してもよい。
制御部45は、空気調和装置20の各機器を制御する。制御部45は、例えば、圧縮機201、室外ファン208、及び室内ファン209等を制御する。制御部45は、圧縮機201のモータへ供給される交流の周波数(運転周波数)を調整することにより、圧縮機201の回転速度を変化させ、圧縮機201の容量を変化させる。
制御部45は、室外ファン208のモータへ供給される交流の周波数(運転周波数)を調整することにより、室外ファン208の回転速度を変化させ、室外ファン208から室外熱交換器203へ供給される空気の流量を変化させる。制御部45は、室内ファン209のモータへ供給される交流の周波数(運転周波数)を調整することにより、室内ファン209の回転速度を変化させ、室内ファン209から室内熱交換ユニット207へ供給される空気の流量を変化させる。
また、制御部45は、推論部44により推論された値に基づいて、第1膨張弁204、第2膨張弁2072、及び開閉弁2073等の各弁の開度等を制御する。制御部45は、例えば、各弁のパルスモータへ供給される信号のパルス数を調整することにより、該パルス数に応じた角度だけ各弁のパルスモータを回転させ、各弁の開度を変更させる。
また、制御部45は、例えば、空気調和装置20の各動作モードでの運転を開始させる制御を行った際、及びそれ以降の所定間隔(例えば、10秒毎)で、空気調和装置20の運転状態に関する情報を履歴記憶部411に記憶させてもよい。
<処理>
≪学習時の処理≫
次に、図4から図7を参照し、実施形態に係る空気調和システム1の学習時の処理の一例について説明する。図4は、実施形態に係る空気調和システム1の学習時の処理の一例を示すフローチャートである。図5は、実施形態に係る履歴記憶部411に記憶される運転状態に関する履歴情報の一例を示す図である。図6A及び図6Bは、実施形態に係る一連の履歴の例について説明する図である。図7は、第1実施形態に係る学習用データ121の一例を示す図である。
ステップS101において、学習装置10の取得部11は、空気調和装置20の運転状態に関する履歴情報を空気調和装置20から取得する。ここで、学習装置10の取得部11は、制御装置40の履歴記憶部411に記憶されている履歴情報を取得する。
なお、当該履歴情報は、例えば、ユーザにより空気調和装置20が設置されることが想定される一般的な建物の部屋(実験室)等に設置された空気調和装置20を、各種パラメータを変更しながら運転させることにより収集された情報でもよい。
(履歴記憶部411)
図5の例では、履歴記憶部411に記憶される運転状態に関する履歴情報には、日時、動作モード、設定温度、目標湿度、第1膨張弁204の開度、第2膨張弁2072の開度、外気温、室内温度、室内湿度、低圧、第1膨張弁204の入り口温度、圧縮機201の吸入温度、圧縮機201の回転速度、室内ファン209の回転速度、高圧(実高圧)、及び消費電力等の項目の情報の組(レコード)が含まれている。
日時は、各種センサ等により運転状態に関する情報等が測定、算出、または取得された日時である。動作モードは、空気調和装置20の動作モードである。動作モードには、例えば、冷房運転、送風運転、除湿運転、及び暖房運転等が含まれてもよい。また、例えば、除湿運転の各動作モードとして、弱冷房除湿運転、通常モードの再熱除湿運転、省電力モードの再熱除湿運転等が含まれてもよい。また、暖房運転時のデフロスト運転の各動作モードとして、正サイクルデフロスト運転、及び逆サイクルデフロスト運転等がふくまれてもよい。設定温度は、リモコン等の操作によりユーザから設定された、室内の目標温度である。目標湿度は、リモコン等の操作によりユーザから設定された、または設定温度等に基づいて制御装置40により決定された、室内の目標湿度である。
第1膨張弁204の開度、及び第2膨張弁2072の開度は、例えば、各弁のパルスモータへ供給された信号のパルス数に基づいて算出された値でもよい。
外気温は、外気温度センサ301により測定された外気温である。室内温度は、室内温湿度センサ302により測定された室内温度である。室内湿度は、室内温湿度センサ302により測定された室内湿度である。低圧は、低圧センサ303により測定された、圧縮機201に吸入される冷媒の圧力である。第1膨張弁204の入り口温度は、空気調和装置20が暖房運転をしている場合は、暖房時第1膨張弁入り口温度センサ306により測定された温度であり、冷房運転をしている場合は、冷房時第1膨張弁入り口温度センサ307により測定された温度である。
圧縮機201の吸入温度は、吸入温度センサ308により測定された温度である。圧縮機201の回転速度は、圧縮機201のモータの回転速度であり、例えば、制御装置40により圧縮機201のモータへ供給されている交流の周波数の情報に基づいて算出されてもよい。室内ファン209の回転速度は、室内ファン209のモータの回転速度であり、例えば、制御装置40により室内ファン209のモータへ供給されている交流の周波数の情報に基づいて算出されてもよい。高圧は、高圧センサ305により測定された高圧の圧力である。消費電力は、空気調和装置20の単位時間当たりの消費電力である。
続いて、学習装置10の学習用データ生成部12は、取得した履歴情報に基づいて、図7に示すような学習用データ(学習用のデータセット)121を生成する(ステップS102)。ここで、学習装置10の学習用データ生成部12は、各動作モードにおける空気調和装置20の動作結果に基づいて、取得した履歴情報から、学習データとして利用するデータを抽出してもよい。
この場合、学習装置10の学習用データ生成部12は、例えば、まず、履歴の情報から、空気調和装置20の各動作モードでの運転が開始された以降の各時点における、設定温度と室内温度との差である温度偏差をそれぞれ算出する。また、当該各時点における、目標湿度と室内湿度との差である湿度偏差もそれぞれ算出する。そして、学習装置10の学習用データ生成部12は、空気調和装置20が各動作モードで動作していた際の履歴(以下で、「一連の履歴」と称する。)をそれぞれ抽出する。学習装置10の学習用データ生成部12は、例えば、空気調和装置20が各動作モードでの運転が開始された時点から、当該運転が終了された時点までの履歴を、一連の履歴としてそれぞれ抽出してもよい。
図6A、及び図6Bには、一連の履歴の例が、ユーザのリモコン操作により設定温度が変更されたことにより第1膨張弁204の開度等を変更した時点を横軸の原点(時間t=0)としたグラフ上で示されている。図6Aの例では、当該一連の履歴のうち、設定温度の時間推移601と室内温度の時間推移602が示されている。図6Bの例では、当該一連の履歴のうち、目標湿度の時間推移611と室内湿度の時間推移612が示されている。図6A、及び図6Bでは、空気調和装置20が通常モードの再熱除湿運転をしている場合の一連の履歴の例が示されている。図6A、及び図6Bの例では、時間t=tの時点からtの時点までに比較的急速に温度偏差、及び湿度偏差が減少している。
(教師有り学習用の学習用データ生成処理の例)
学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、各動作モードでの運転が開始された時点における、設定温度、室内温度、目標湿度、及び室内湿度の組に対して、当該開始された時点から所定時間(例えば、30分)内の温度偏差の合計値(積分値)を正規化した値と、湿度偏差の合計値を正規化した値との合計値が低い順に所定割合の履歴を、教師データとして抽出してもよい。この場合、各一連の履歴のうち、図6Aの温度偏差の合計値を示す領域603の面積が所定の正規化をされた値と、図6Bの湿度偏差の合計値を示す領域614の面積とが所定の正規化をされた値との合計値が比較的小さい一連の履歴が、設定温度、室内温度、目標湿度、及び室内湿度の組に対する教師データとして抽出される。なお、設定温度、室内温度、目標湿度、及び室内湿度は、例えば、所定数(例えば、100)のレベルに置換された値でもよい。この場合、例えば、設定温度、及び室内温度は、0℃から50℃まで、0.5℃刻みの値に置換されてもよい。また、目標湿度、及び室内湿度は、0%から100%まで、1%刻みの値に置換されてもよい。これにより、同様のデータをまとめることにより、学習に用いる学習用データの数を低減することができる。
または、学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、温度偏差の変化速度、及び湿度偏差の変化速度が、各偏差の値に対して予め規定された値に近い履歴を、教師データとして抽出してもよい。この場合、学習装置10の学習用データ生成部12は、例えば、所定時間(例えば、30分)内の各時点における温度偏差の実際の変化速度と、各温度偏差に対して予め設定されている温度偏差の変化速度の目標値との差の合計値(積分値)を正規化した第1の値を算出する。また、当該各時点における湿度偏差の実際の変化速度と、各湿度偏差に対して予め設定されている湿度偏差の変化速度の目標値との差の合計値(積分値)を正規化した第2の値を算出する。そして、学習装置10の学習用データ生成部12は、第1の値と第2の値との合計値が低い順に所定割合の履歴を教師データとして抽出する。
(学習用データの例)
図7の例では、学習装置10の学習用データ生成部12により生成された学習用データ121には、動作モード、設定温度、目標湿度、外気温、室内温度、室内湿度、圧縮機201の吸入温度、及び室内ファン209の回転速度の組の各情報(レコード)が含まれている。
動作モード、設定温度、目標湿度、外気温、室内温度、室内湿度、圧縮機201の吸入温度、及び室内ファン209の回転速度の各項目は、上述した一連の履歴のうち、各動作モードでの運転が開始された時点での各項目の値である。これにより、各動作モードでの動作結果に影響を与える運転状態に関する情報に応じて、最適な動作モードを機械学習することができる。
続いて、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、生成された学習用のデータに基づいて機械学習を行うことにより、学習済みモデルを生成する(ステップS103)。ここで、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、例えば、教師有り学習、または強化学習等により、機械学習を行ってもよい。学習装置10の学習済みモデル生成部13は、例えば、NN(Neural Network)、ランダムフォレスト、及びSVM(Support Vector Machine)等、各種の機械学習の手法を用いて機械学習を行ってもよい。
学習装置10の学習済みモデル生成部13は、強化学習により機械学習を行う場合、例えば、所定時間(例えば、30分)内の温度偏差の合計値を正規化した値と、湿度偏差の合計値を正規化した値との合計値が低い程報酬を高く算出して機械学習を行ってもよい。または、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、例えば、各一連の履歴のうち、温度偏差の変化速度、及び湿度偏差の変化速度が、各偏差の値に対して予め規定された値に近い程、報酬を高く算出して機械学習を行ってもよい。この場合、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、例えば、所定時間(例えば、30分)内の各時点における温度偏差の実際の変化速度と、各温度偏差に対して予め設定されている温度偏差の変化速度の目標値との差の合計値(積分値)を正規化した第1の値を算出する。また、当該各時点における湿度偏差の実際の変化速度と、各湿度偏差に対して予め設定されている湿度偏差の変化速度の目標値との差の合計値(積分値)を正規化した第2の値を算出する。そして、学習装置10の学習用データ生成部12は、第1の値と第2の値との合計値が低い程、報酬を高く算出して機械学習を行ってもよい。
続いて、学習装置10の配信部14は、生成した学習済みモデルを空気調和装置20に配信する(ステップS104)。これにより、空気調和装置20の動作モードを決定するための学習済みモデルが、制御装置40の学習済みモデル記憶部412に記憶される。
≪推論時の処理≫
次に、図8を参照し、実施形態に係る空気調和システム1の推論時の処理の一例について説明する。図8は、実施形態に係る空気調和システム1の推論時の処理の一例を示すフローチャートである。以下の処理は、例えば、空気調和装置20が除湿運転、送風運転、暖房運転、及び冷房運転等をしている間に、定期的に実行されてもよい。また、以下の処理は、ユーザからの操作をリモコン等で受け付けた際にも実行されてもよい。この場合、制御装置40は、例えば、リモコンの「AIお任せ除湿」ボタンが押下された場合、除湿運転の最適な動作モードを推論する。この場合、設定温度、及び目標湿度はユーザから指定されてもよい。または、制御装置40の算出部43は、ユーザに指定された設定温度から、目標湿度を決定してもよい。または、制御装置40の算出部43は、外気温等に基づいて、設定温度、及び目標湿度を決定してもよい。
ステップS201において、制御装置40の推論部44は、空気調和装置20の現在の運転状態に関する情報と、学習済みモデルとに基づいて、最適な動作モードを決定する。ここで、制御装置40の推論部43は、空気調和装置20の現在の運転状態に関する情報に基づいて、例えば、設定温度、目標湿度、外気温、室内温度、室内湿度、圧縮機201の吸入温度、及び室内ファン209の回転速度の現在の値を算出する。そして、算出した各項目の値を学習済みモデルに入力することにより、最適な動作モードを推論させる。
これにより、例えば、除湿運転の最適な動作モードとして、例えば、弱冷房除湿運転、通常モードの再熱除湿運転、及び省電力モードの再熱除湿運転等の動作モードから、空気調和装置20の現在の運転状態に応じて最適な動作モードを決定できる。また、例えば、デフロスト運転の各動作モードとして、例えば、正サイクルデフロスト運転、及び逆サイクルデフロスト運転等の動作モードから、空気調和装置20の現在の運転状態に応じて最適な動作モードを決定できる。
続いて、制御装置40の算出部43は、推論部44により決定された動作モードにおける各目標値を算出する(ステップS202)。ここで、制御装置40の算出部43は、当該動作モードにおける目標高圧、目標低圧、及び目標吐出温度等を算出する
続いて、制御装置40の制御部45は、算出部43により算出された各目標値に基づいて、空気調和装置20の各機器等を制御する(ステップS203)。ここで、制御装置40の制御部45は、例えば、第1膨張弁204、第2膨張弁2072、開閉弁2073、圧縮機201、室外ファン208、及び室内ファン209等を制御する。これにより、例えば、外気温、室内温度、室内湿度等の環境値等に応じて、ユーザの快適性をより向上させる動作モードを選択することができる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態では、温度偏差及び湿度偏差に基づいて動作モードを決定する例について説明した。第2の実施形態では、ユーザの満足度に基づいて動作モードを決定する例について説明する。第2の実施形態によれば、ユーザの満足度が高くなる動作モードを決定するための学習済みモデルを生成できるため、ユーザの満足度が高くなるように動作モードを決定することができる。以下、第2の実施形態について、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第1の実施形態の各処理と第2の実施形態の各処理とを、組み合わせて実行させることもできる。
(教師有り学習用の学習用データ生成処理の例)
学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、所定時間(例えば、30分)内の消費電力の合計値(積分値)が低い順に所定割合の履歴を、教師データとして抽出してもよい。また、学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、所定時間(例えば、30分)内の設定温度の変更回数が低い順に所定割合の履歴を、教師データとして抽出してもよい。また、学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、リモコン操作等により入力された空気調和装置20の動作結果の適否を示す情報に基づいて、ユーザから適切と入力された頻度が高い順に所定割合の履歴を、教師データとして抽出してもよい。
第2の実施形態では、図4のステップS102において、学習装置10の学習用データ生成部12は、取得した履歴情報に基づいて、図9に示すような学習用データ(学習用のデータセット)121Aを生成する。図9は、第2実施形態に係る学習用データ121Aの一例を示す図である。図9に示す第2の実施形態に係る学習用データ121Aには、図7で示した第1の実施形態に係る学習用データ121に含まれる各項目の情報に加え、設定温度の変更頻度、及び消費電力が含まれている。
設定温度の変更頻度は、一連の履歴においてユーザのリモコン操作等により設定温度が変更された頻度である。学習装置10の学習用データ生成部12は、各動作モードでの動作が開始された時点から所定時間(例えば、30分)以内に設定温度が変更された回数を、設定温度の変更頻度として算出してもよい。消費電力は、例えば、一連の履歴において各動作モードでの動作が開始された時点から所定時間(例えば、30分)以内の消費電力の合計値でもよい。
そして、図4のステップS103において、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、生成された学習用のデータに基づいて機械学習を行うことにより、学習済みモデルを生成する。
なお、学習装置10の学習済みモデル生成部13は、強化学習により機械学習を行う場合、例えば、上述した消費電力の合計値が低い程、報酬を高く算出して、機械学習を行ってもよい。または、上述した設定温度の変更頻度が少ない程、報酬を高く算出して、機械学習を行ってもよい。また、学習装置10の学習用データ生成部12は、各一連の履歴のうち、リモコン操作等により入力された空気調和装置20の動作結果の適否を示す情報に基づいて、ユーザから適切と入力された頻度が高い程、報酬を高く算出して、機械学習を行ってもよい。
<変形例>
学習装置10の各機能部は、例えば1以上のコンピュータにより構成されるクラウドコンピューティングにより実現されていてもよい。また、上述した学習装置10の各機能部の処理の少なくとも一部は、空気調和装置20の制御装置40にて実行されてもよい。また、学習装置10と制御装置40とを一体の装置として構成してもよい。
また、一の学習装置10が、複数の空気調和装置20からそれぞれ取得した情報に基づいて一の学習済みモデルを生成し、生成した一の学習済みモデルを各空気調和装置20に配信するようにしてもよい。
以上、実施形態を説明したが、特許請求の範囲の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 空気調和システム
10 学習装置
11 取得部
12 学習用データ生成部
13 学習済みモデル生成部
14 配信部
20 空気調和装置
200 冷媒回路
201 圧縮機(コンプレッサ)
202 四路切換弁(四方弁)
203 室外熱交換器
204 第1膨張弁(減圧弁)
207 室内熱交換ユニット
2071 第1室内熱交換器
2072 第2膨張弁
2073 開閉弁
2074 第2室内熱交換器
2075 第3室内熱交換器
208 室外ファン
209 室内ファン
301 外気温度センサ
302 室内温湿度センサ
303 低圧センサ
304 吐出温度センサ
305 高圧センサ
306 暖房時第1膨張弁入り口温度センサ
307 冷房時第1膨張弁入り口温度センサ
308 吸入温度センサ
40 制御装置
41 記憶部
411 履歴記憶部
412 学習済みモデル記憶部
42 取得部
43 算出部
44 推論部
45 制御部

Claims (27)

  1. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部を有し、
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    情報処理装置。
  2. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部と、
    前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットのうち学習用のデータを抽出する学習用データ生成部と、を有し、
    前記学習済みモデル生成部は、前記学習用データ生成部により抽出されたデータに基づいて学習を行う、
    情報処理装置。
  3. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する学習済みモデル生成部を有し、
    前記学習済みモデル生成部は、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて報酬を算出し、算出した報酬に基づいて学習を行う、
    情報処理装置。
  4. 前記空気調和装置の運転状態に関する情報には、測定された外気温、室内温度、及び室内湿度が含まれる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  5. 前記空気調和装置の運転状態に関する情報には、前記室内熱交換器の室内ファンの回転速度が含まれる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  6. 前記空気調和装置の動作モードには、冷房運転、暖房運転、除湿運転、送風運転、及びデフロスト運転の少なくとも一つが含まれる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  7. 前記空気調和装置の動作モードには、室内温度を下げながら室内空気の除湿を行う弱冷房除湿運転、前記室内熱交換器に含まれる第1熱交換器と第2熱交換器とを使用する第1モードの再熱除湿運転、及び前記第1熱交換器のみを使用する第2モードの再熱除湿運転が含まれる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  8. 前記動作結果に関する情報には、室内温度の目標値と、測定された室内温度との差の情報が含まれる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  9. 前記動作結果に関する情報には、室内湿度の目標値と、測定された室内湿度との差の情報が含まれる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  10. 前記動作結果に関する情報には、
    室内温度の設定が変更された頻度、及びユーザから入力された前記動作結果に対する適否を示す情報の少なくとも一方が含まれる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の情報処理装置。
  11. 前記動作結果に関する情報には、
    前記空気調和装置の消費電力の情報が含まれる、
    請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  12. 前記学習済みモデル生成部により生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有する、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。
  13. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置であって、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報、前記空気調和装置の動作モードを示す情報、及び前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有し、
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    空気調和装置。
  14. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置であって、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報、前記空気調和装置の動作モードを示す情報、及び前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有し、
    前記学習済みモデルは、前記データセットから抽出された学習用のデータに基づいて学習されており、
    前記学習用のデータは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットから抽出されている、
    空気調和装置。
  15. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置であって、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報、前記空気調和装置の動作モードを示す情報、及び前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する決定部と、
    前記決定部により決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する制御を行う制御部と、を有し、
    前記学習済みモデルは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて算出された報酬に基づいて学習されている、
    空気調和装置。
  16. 情報処理装置が、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行し、
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    情報処理方法。
  17. 情報処理装置が、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理と、
    前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットのうち学習用のデータを抽出する処理と、を実行し、
    前記生成する処理は、前記学習用のデータに基づいて学習を行う、
    情報処理方法。
  18. 情報処理装置が、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行し、
    前記生成する処理は、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて報酬を算出し、算出した報酬に基づいて学習を行う、
    情報処理方法。
  19. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置が、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行し、
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    空気調和方法。
  20. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置が、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行し、
    前記学習済みモデルは、前記データセットから抽出された学習用のデータに基づいて学習されており、
    前記学習用のデータは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットから抽出されている、
    空気調和方法。
  21. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置が、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行し、
    前記学習済みモデルは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて算出された報酬に基づいて学習されている、
    空気調和方法。
  22. 情報処理装置に、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行させ
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    プログラム。
  23. 情報処理装置に、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理と、
    前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットのうち学習用のデータを抽出する処理と、を実行させ、
    前記生成する処理は、前記学習用のデータに基づいて学習を行う、
    プログラム。
  24. 情報処理装置に、
    圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより、前記空気調和装置の運転状態に関する情報から、前記空気調和装置の動作モードを決定するための学習済みモデルを生成する処理を実行させ、
    前記生成する処理は、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて報酬を算出し、算出した報酬に基づいて学習を行う、
    プログラム。
  25. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置に、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行させ
    前記空気調和装置の動作モードには、暖房運転を継続しながらデフロストを行う正サイクルデフロスト運転、及び暖房運転を停止させてデフロストを行う逆サイクルデフロスト運転が含まれる、
    プログラム。
  26. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置に、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行させ
    前記学習済みモデルは、前記データセットから抽出された学習用のデータに基づいて学習されており、
    前記学習用のデータは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて、前記データセットから抽出されている、
    プログラム。
  27. 圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器を含む冷媒回路を有する空気調和装置に、
    前記空気調和装置の運転状態に関する情報と、前記空気調和装置の動作モードを示す情報と、前記空気調和装置の動作結果に関する情報との組み合わせを含むデータセットに基づいて学習を行うことにより生成された学習済みモデルを取得する処理と、
    取得された学習済みモデルと、前記空気調和装置の運転状態に関する情報とに基づいて、前記空気調和装置の動作モードを決定する処理と、
    決定された前記空気調和装置の動作モードに応じて、前記空気調和装置の動作モードを変更する処理と、を実行させ
    前記学習済みモデルは、前記空気調和装置の各動作モードでの運転が開始された時点から所定の時点までの、室内温度の目標値と測定された室内温度との差の合計値と、室内湿度の目標値と測定された室内湿度との差の合計値とに基づいて算出された報酬に基づいて学習されている、
    プログラム。
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