JP7327967B2 - 電子機器、電子機器のための制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 - Google Patents

電子機器、電子機器のための制御方法、コンピュータプログラム及び記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、昇圧回路を有する電子機器に関する。
電子機器等の操作部を操作すると、一般的には操作完了をユーザーに通知するために操作部をメカ部材で振動させることでクリック感を出し、その振動をユーザーに伝達することで操作完了したことをフィードバックするものがある。一方で、操作部のメカ部材の振動を使用せずに操作完了をユーザーに通知するために、操作部の操作完了のタイミングに合わせて別の振動素子を振動させて操作完了を通知するものもある。
特許文献1では、筐体に取り付けられたセンサが押圧力に応じた検出信号を発生する。センサで発生した検出信号から押圧力を判定し、判定した押圧力に応じた操作信号の入力を行うとともに、押圧力に応じた駆動信号を、筐体を振動させる振動素子に供給する。
特開2005-352927号公報
これらの振動素子を振動させるには、例えばデジタルスチルカメラのような電池駆動の電子機器で使用している電圧、例えば3.7V~7.4Vよりも大幅に高い例えば数十Vの電圧が必要になる。そのために昇圧回路が使われることが多い。また、操作部が操作された時にはすぐに振動素子を振動させてフィードバックを返したいが、常に高い電圧の生成(昇圧回路の動作)を行っていると電池駆動の電子機器の電力が増大してしまう。
電池駆動の電子機器は持ち運びのため小型軽量化されており、電池容量も限られているため少しでも消費電力を抑えて使用可能時間を延ばす必要がある。このようにして待機電流を減らす必要があるため必要な時のみ電源を昇圧回路を動作させたいが、操作部の操作完了通知を待ってから昇圧回路を動作開始すると、操作部の動作に対して振動素子の振動が遅延してしまいユーザーが違和感を持ってしまう。
これに対して特許文献1は、操作部の操作完了に合わせて振動素子から振動を発生する技術について述べられているが、電子機器の昇圧回路の動作タイミングついては改善されていない。
そしてこのような問題は、上記のような振動素子を有する電子機器だけに限らず、例えば電動モータを高電圧で駆動する電子機器や、表示装置のバックライト照明装置やストロボ等の照明装置などを有する電子機器においても発生する。即ち、電池等のバッテリから高圧を生成するための昇圧回路を有する電子機器において共通して生じる問題である。
これに対して本発明では、上記のような昇圧回路を有する電子機器において、消費電力の低減と速やかな高圧駆動を両立することが可能とする電子機器を提供することを目的とする。
本発明の電子機器は、
操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段と、
少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段と、
振動手段又は電動モータと、
前記振動手段又は前記電動モータを駆動するための駆動回路と、
前記駆動回路のための昇圧された電圧を作る昇圧回路と、
前記第1の信号検出手段からの前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動するとともに、前記第2の信号検出手段からの前記第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、昇圧回路を有する電子機器において、消費電力の低減と速やかな高圧駆動を両立することができる。
実施例1の撮像装置の構成例を示す図である。 実施例1の撮像装置の外観の一例を示す図である。 実施例1の撮像装置の動作処理フローの例を示すフローチャートである。 実施例1の回転検出スイッチの波形の例を示す図である。 実施例2の撮像装置の動作処理フローの例を示すフローチャートである。 実施例2の撮像装置の動作シーケンスの例を示す図である。 実施例3の撮像装置の動作処理フローの例を示すフローチャートである。 実施例3の撮像装置の動作シーケンスの例を示す図である。
以下、図を用いて、本発明の実施形態に係る撮像装置を複数の実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例1の振動素子駆動装置を有する撮像装置の構成例を示す図である。本実施例においては、電池駆動の電子機器の一例として、撮像装置としてのデジタルスチルカメラに適用した例について説明する。なお、ここで、撮像装置はデジタルカメラ、カメラ付きのスマートフォン、カメラ付きのタブレットコンピュータなどの携帯型で撮像機能を有する電子機器であれば良く、それらを含む。
本実施例においては、撮像装置100は、鏡筒101、モータドライバ107、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)109、撮像装置を制御するコンピュータプログラムを保存するフラッシュメモリ110を備える。また、この撮像装置は、カードコネクタ112、照明装置としてのストロボ113、CPU(Central Processing Unit)114、音声CODEC(Coder/Decoder)115、マイクロホン116、スピーカ117を備える。
カードコネクタ112には、着脱可能な外部メモリである不揮発性メモリ111を挿入することができ、不揮発性メモリ111を使用して外部機器にデータを持ちだすことが可能である。コンピュータとしてのCPU114は、制御手段として機能し、不図示のROMやSDRAM109等のメモリに記憶されたコンピュータプログラムに基づき装置全体の各種動作を実行することで撮像装置100全体を制御する。また、撮像装置100は、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)コントローラ118、HDMI端子119、液晶パネルドライバ120、液晶パネル121、操作スイッチ122を備える。
鏡筒101は、フォーカシングモータ102、レンズ群103、ズームモータ104、絞り105、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)センサ106を備える。レンズ群103は、複数枚のレンズから構成されている。被写体からの光はレンズ群103を介して入射し、絞り105を通してCMOSセンサ106に到達する。フォーカシングモータ102が、CMOSセンサ106の受光面と平行に配置されたレンズ群103に含まれる不図示のフォーカシングレンズを光軸方向に平行移動させる。これにより、フォーカシングレンズとCMOSセンサ106間の距離が調節され、被写体像がCMOSセンサ106上に結像する。これが焦点検出動作であり、この処理を自動的に行うのが自動焦点検出動作であるAF(Auto Focus)である。
ズームモータ104が、鏡筒101に設けられたレンズ群103のズームレンズ等の位置を変化させることによって、CMOSセンサ106に結像する被写体の焦点距離を調節することができる。ズームモータ104には、等間隔にスリットがある不図示の円盤が付いており、不図示のフォトインタラプタによってその回転数が読み取られる。これにより、レンズ群103の存在する位置を認識することができる。モータドライバ107はズームモータ104の回転数を制御することで、レンズ群103を所望のズーム位置に移動することが可能である。撮影時には、撮像装置100と被写体との距離や角度によって、レンズ群103に入射する光線の入光量や角度が変化するので、撮影の都度、レンズ群103の位置を調整する焦点検出動作が必要になる。
絞り105は不図示のアイリスモータによって、被写体の明るさに応じて開口径が制御される。それによって、CMOSセンサ106に入射する光量が制御され、最適な露出条件下での撮影を行うことができる。
CMOSセンサ106の受光面に結像した被写体像に対してCMOSセンサ106で光電変換が行われ、CMOSセンサ106の各画素において受光した光量に比例した電荷量が得られる。被写体像の明るい部分については大きな電荷量が得られ、被写体像の暗い部分の電荷量は小さくなる。すなわち、被写体像の濃淡を電荷量の差として得ることができる。
CMOSセンサ106は、例えば数百万画素~数千万画素で構成されており、それぞれの画素にマイクロレンズ、カラーフィルタが配置されている。例えばベイヤー配列で赤、緑、青のカラーフィルタを配置することで、3原色の入光量を得ることができ、その結果、フルカラー画像を得ることができる。
CMOSセンサ106上の電荷は、画素毎に隣接して配置されている増幅器によって電圧に変換されて増幅されてから、不図示のA/D(Analog/Digital)変換回路によってデジタル信号に変換されCPU114に入力される。CPU114に入力された信号は、エッジ強調やノイズ除去、ホワイトバランス等の各種画像処理が行われる。
次に、動画像に同期して記録される音声の記録方法について説明を行う。マイクロホン116に入力された音は、マイクロホン116で電気信号に変換され、音声CODEC115に入力される。音声CODEC115に入力された信号は振幅数mVの微弱な信号であるため、音声CODEC115内部のマイクアンプによって増幅される。増幅された音声信号は、音声CODEC115内部のA/D変換器によってアナログ信号からデジタル信号に変換される。
同じく音声CODEC115内部のハイパスフィルタや、ローパスフィルタを通過することで不要な周波数帯域の減衰処理が行われる。その後、SDRAM109にデータが一時保存され、CPU114が、動画データと同期を取ったうえで、音声付動画ファイルとして不揮発性メモリ111上にデータが保存される。
一方、動画再生時には、不揮発性メモリ111上に保存された音声付動画データが、SDRAM109に一時保存される。CPU114は、音声データと動画データを別々に扱い、音声データは音声CODEC115に転送される。音量を調整するためのゲイン調整等を行った後に、音声CODEC115内部のD/A(Digital/Analog)変換器によってデジタル信号からアナログ信号に変換される。続けて、音声CODEC115内部のローパスフィルタや、ハイパスフィルタを通過することで不要な周波数帯域の減衰処理が行われ、同じく音声CODEC115内部のスピーカアンプを介してスピーカ117から音声が出力される。
動画を液晶パネル121上に表示する場合には、CPU114が、動画を液晶パネル121の表示領域に合わせて解像度を変換するリサイズ処理を行い、液晶パネルドライバ120に動画データを転送する。動画データを受信した液晶パネルドライバ120は、液晶パネル121に順次画像データを転送し、動画の表示を行う。CPU114は、音声CODEC115と液晶パネルドライバ120の同期を取った状態で双方の制御を行い、音声と動画の同期を保って音声付動画の再生を行う。
各種画像処理が終了した画像データは、数メガバイト程度の大容量のデータとなる。この画像データは、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等による画像圧縮処理が施された後に、フラッシュメモリ110やカードコネクタ112に挿入可能な不揮発性メモリ111等に保存される。
持ち運び可能な不揮発性メモリ111に画像データを記憶することで、撮像装置100で撮影した画像を他のデバイス、例えば、パーソナルコンピュータやプリンタに転送する。これにより、大画面のディスプレイ上で画像を閲覧したり、写真紙にプリントアウトして写真として閲覧したりすることが可能になる。
このように、不揮発性メモリ111を介した画像出力の他に、表示手段としての液晶パネル121を備える撮像装置であれば、撮影した画像を、液晶パネルドライバ120を介して、撮影後すぐに液晶パネル121の画面上で確認することができる。液晶パネル121の上にはタッチパネル132が貼り付けられており、タッチパネル132にユーザーの指が近づくと、その部分の静電容量が変化する。タッチパネル132上のどの場所の静電容量がどれだけ変化したかをタッチパネルドライバ131が検出し、静電容量の変化の差分があらかじめ決められた閾値を超えるとユーザーの指が接触したと判断する。このようにしてユーザーがタッチパネル132を直接触って撮像装置を操作することもできる。
液晶パネル121は、撮像装置100に内蔵されているため、複数人で同時に画像を閲覧することが困難な場合がある。このため、図1に示す撮像装置100は、内部にHDMIコントローラ118、HDMI端子119を搭載しており、撮像装置100から、不図示のHDMIケーブルを介して外部モニタ等に映像を出力することもできる。外部モニタは、液晶パネル121と比較して大画面であり、複数人で同時に画像の閲覧を楽しむことも可能である。123はUSB端子等の外部接続端子である。
電源制御IC(Integrated Circuit)124はCPU114の制御の下、電源125から電力の供給を受け、複数の必要な電圧を生成し、撮像装置100の各回路に電力を供給している。
ストロボ113は、発光部を持ち、CPU114の制御の下、発光を行う。発光部にはキセノン管やLED(Light Emitting Diode)が用いられ、撮像装置100で静止画撮影を行う時に、撮影に同期して閃光を発光することで適切な露光量での撮影を行うことができる。また、静止画撮影の前後のタイミングで発光させることで、ストロボ光を用いた効果的な撮影を行うこともできる。
また、発光部にLEDを用いた場合、電流値を制御して長時間点灯すること持って可能なため、動画撮影時の補助光として使用することが可能である。暗い環境下で撮像装置100が動画撮影を行う時に、LEDを補助光として適正輝度で点灯し続けることによって、適正露光の動画を得ることができる。
126は振動素子127を高圧で駆動するための駆動回路としての、振動素子制御回路であり、振動素子127に任意の高圧の駆動波形を印加することで振動素子を振動させることができる。また振動素子制御回路126には不図示の昇圧回路が内蔵されている。昇圧回路は例えばチャージポンプ回路とブースト回路等を含み、数ボルト程度のバッテリ電圧を数十ボルト程度まで昇圧するためのものである。なお、昇圧回路にはいろいろなタイプがあるが、例えば昇圧用のトランスと発振回路などから構成されるものであっても良い。なお、一般にこれらの昇圧回路は消費電力が大きいという問題がある。
振動素子制御回路126、振動素子127の動作については後述の実施例において詳述する。
128は操作手段の一つとしての、図2(A)に示すような回転検出スイッチであり、フォトインタラプタA129、フォトインタラプタB130が接続されている。回転検出スイッチ128の動作がフォトインタラプタA129、フォトインタラプタB130によって波形として出力され、CPU114に入力される。後述するが、出力波形は図4に示すフォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403のような波形となり、2相の信号で回転検出を行っている。
CPU114はフォトインタラプタA129、フォトインタラプタB130から入力された波形をA/D変換し、回転検出スイッチ128の回転方向と回転角度の情報を入手することができる。回転検出スイッチ128、フォトインタラプタA129、フォトインタラプタB130の動作については後述する。
図2は、撮像装置100の外観の斜視図である。図2(A)は撮像装置100の正面斜視図を示し、図2(B)は撮像装置100の背面斜視図を示す。
図2(A)に示すように、撮像装置100は、鏡筒101(沈胴状態)、ストロボ113、外部接続端子123、レリーズスイッチ201、回転検出スイッチ128の他、電源スイッチ203を備える。
また、図2(B)に示すように、撮像装置100は、液晶パネル121、複数の操作スイッチ122、モードスイッチ205等を備える。液晶パネル121上には撮像装置100の撮影モードが表示される。撮影者は、液晶パネル121上に表示される撮影モードを確認しながら、前記モードスイッチ205を操作したり、操作スイッチ122を操作したりすることで撮像装置100の撮影モードを所望の撮影モードに遷移させることができる。
本実施例の撮像装置100には、静止画撮影モード、動画撮影モードなどの撮影モードと、撮影した画像を確認するための再生モード等が用意されている。更に、様々な撮影条件をユーザーが設定することができるマニュアルモードや、撮影シーンに合わせて最適な撮影が可能な各種撮影シーンモードを備えるようにしてもよい。
実施例1では操作手段の一つとして回転検出スイッチを有しており、2つのフォトインタラプタが出力する波形の位相差によって回転検出スイッチの回転を検出している。
以下、図3、図4を用いて撮像装置100の動作について説明する。図3、図4においては、操作手段として回転検出スイッチ(回転操作部材)を用いた例を示している。また、図3は、撮像装置の動作処理フローの例を示すフローチャートであり、図4は回転検出スイッチの波形の例を示す図である。
最初に図4において、回転検出スイッチ128の回転角度はフォトインタラプタAとフォトインタラプタBが出力する信号波形の位相差によって検出される。回転検出スイッチ128には櫛歯状のスリット付きの円板(図示を省略)が回転軸についており、回転検出スイッチ128が回転するとスリット付き円板が同じ回転速度で回転する。スリット付き円板には回転方向に一定の幅で複数のスリットが設けられている。フォトインタラプタには、発光素子と受光素子が一つのパッケージ内に組み込まれており、スリット付き円板を挟むように設置されて撮像装置100に固定されている。回転検出スイッチ128が回転するとスリット付き円板のスリット部/非スリット部で受光素子の受光量が変化し、その変化回数をカウントすることによって回転角度を検出することができる。
フォトインタラプタA129とフォトインタラプタB130は回転スイッチの回転による受光素子の受光量の位相が90°ずれるように配置されている。なお、このフォトインタラプタA129とフォトインタラプタB130の位相差から回転方向も検出できるようになっている。
図4において、フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403は、回転検出スイッチ128が回転したときに2つのフォトインタラプタからそれぞれ出力される波形である。クリックポジション401、401-1、401-2は回転検出スイッチ128のメカ的な停止位置(クリック位置)を示しており、これ以外の場所ではメカ的に安定して停止せず、基本的にはクリックポジション401、401-1、401-2のいずれかの場所で回転検出スイッチ128が安定して停止する構成となっている。
例えば回転検出スイッチ128が時計回りの回転をした場合、クリックポジション401から次のクリックポジション401-1までに、フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403は、図4のA→B→C→D→Eで示すように遷移(4相変化)する。
A:High/High
B:High/Low
C:Low/Low
D:Low/High
E:High/High
回転検出スイッチ128が反時計回りの場合、クリックポジション401から次のクリックポジション401-1までに、フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403は、図4のE→D→C→B→Aで示すように遷移(4相変化)する。
E:High/High
D:Low/High
C:Low/Low
B:High/Low
A:High/High
以上のように、2つのフォトインタラプタの出力波形の組み合わせが4相変化することで1クリックを検出している。また、4相の変化の順番に基づき回転方向を検出することができる。
次に図3のフローチャートを用いて撮像装置100の動作例について説明する。
図3のステップS301で、撮像装置100の電源スイッチ203がONになっているかどうかの判断を行う。撮像装置100の電源がONであると判断したらステップS302へ移行する。撮像装置100の電源がONでないと判断したらステップS301に戻る。
ステップS302において、フォトインタラプタAの出力波形402が変化したかどうかの判断を行う。フォトインタラプタAの出力波形402が変化したと判断したら、ステップS304に移行し、フォトインタラプタAの出力波形402が変化していないと判断したら、ステップS303に移行する。
ステップS303では、フォトインタラプタBの出力波形403が変化したかどうかの判断を行う。フォトインタラプタBの出力波形403が変化したと判断したら、ステップS304に移行し、フォトインタラプタBの出力波形403が変化していないと判断したら、ステップS302に戻る。この場合、上記ステップS302とS303の組み合わせによって操作手段の操作の開始(回転開始)を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段がCPU114によって構成されている。
ステップS304では、ステップS302、ステップS303の処理によって、フォトインタラプタAの出力波形402もしくはフォトインタラプタBの出力波形403が変化していることが検出されている。このようにして、フォトインタラプタAの出力波形402もしくはフォトインタラプタBの出力波形403のいずれかが変化していることを検出したら、CPU114が振動素子制御回路126に対して昇圧回路を起動するように制御を行う。すなわち、操作部である回転検出スイッチ128の操作が開始された際に速やかに昇圧回路を起動することができる。
次に、ステップS305に移行して、フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403が次のクリックポジション401まで移動したかどうかの判断を行う。フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403が次のクリックポジション401まで移動したと判断した場合には、ステップS306に移行する。フォトインタラプタAの出力波形402とフォトインタラプタBの出力波形403が次のクリックポジションまで移動していないと判定した場合には、回転検出スイッチ128が回転中とあると判断してステップS305に戻る。
ステップS306でYes、即ち、撮像装置100の電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた閾値以上であると判断した場合、ステップS307に移行する。ステップS306でNoの場合、ステップS306に戻る。ここで、上記の閾値は、振動素子制御回路126が振動素子127を問題なく駆動できる電圧にあらかじめ設定しておく。
ステップS306でYesの場合、ステップS307において、CPU114が振動素子制御回路126に対して振動素子127を振動させるように制御を行う。すなわち、操作部である回転検出スイッチ128のS305における操作に伴って速やかに振動が発生することになる。ここで、ステップS305とS306の組み合わせによって、少なくとも前記操作手段の回転操作の確定(クリックポジションにあること)を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段が構成されている。また、第2の信号検出手段は、電源電圧または前記昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた電圧に到達したことを条件として前記第2の検出信号を生成している。
なお、図4において、本実施例における駆動タイミング例をパターン1とパターン2として示す。即ち、パターン1における昇圧回路の電圧波形A404、振動素子の振動波形A405を示すとともに、パターン2における昇圧回路の電圧波形A406、振動素子の振動波形A407を対比して示している。
パターン1では、昇圧回路の電圧波形A404に示すように、操作部である回転検出スイッチ128の操作完了、すなわちクリックポジション401の移動を検出してから振動素子制御回路126の昇圧回路の起動を行っている。従って、操作部である回転検出スイッチ128の操作がなされた場合にこれを検出して昇圧回路を起動することができる。このパターン1の場合には、図4のEの波形タイミングで操作手段の操作開始(回転開始)を検出して第1の検出信号を生成することになり、その際に、CPU114によって第1の信号検出手段が構成されることになる。
ただしパターン1の場合には、昇圧回路が起動し、十分に電圧が上昇して振動素子の振動が可能になるまでには数十m秒の時間がかかってしまう場合がある。回転検出スイッチ128の回転は、高速に回すと数十m秒でクリックポジションが変化する。従って、クリックポジションの移動検出を行ってから昇圧動作を行うと、意図したクリックポジションでの振動素子の振動が出来ず、次のクリックポジション以降からでしか振動素子の振動が出来ない場合がある。この場合、回転検出スイッチ128を回して最初の1クリック目は振動素子が振動せず、2クリック目から振動素子が振動するため、ユーザーが1クリック目は空振りして動作しなかったと勘違いしてしまう恐れがある。
即ち、パターン1では、クリックポジション401への移動が完了してから振動素子の振動波形A405に示す振動素子127の振動の開始までの時間にタイムラグが発生してしまう。このタイムラグによってユーザーは回転検出スイッチ128の操作完了と振動素子の振動波形A405の時間差による違和感を覚えてしまう可能性がある。一方で、この違和感を無くすために振動素子制御回路126の昇圧回路を起動させたままにしておくと、撮像装置の消費電力が上昇してしまい、動作可能時間や撮影可能枚数の低減につながってしまう。
このため、図3のフローに示したように、パターン2によって昇圧回路の電圧波形A406に示すタイミングでCPU114が振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行うことが望ましい。
即ち、クリックポジション401ではフォトインタラプタAの出力波形402、フォトインタラプタBの出力波形403はそれぞれHighになっている。回転検出スイッチ128が回転するとフォトインタラプタAの出力波形402もしくはフォトインタラプタBの出力波形403がLowに変化するため、回転検出スイッチ128が回転し始めたことがわかる。このようにして、フォトインタラプタAの出力波形402もしくはフォトインタラプタBの出力波形403のいずれかの波形の変化を検出したら直ちに、振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行う。この場合、上記のようにフォトインタラプタAの出力波形402もしくはフォトインタラプタBの出力波形403のいずれかの波形の変化を検出することにより、操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段が構成されることになる。
このようにすることで、操作部である回転検出スイッチ128の操作完了、すなわちクリックポジション401が次のクリックポジションに移動した時点で振動素子制御回路126の昇圧回路は動作をすでに開始していることとなる。クリックポジション401への移動完了から振動素子の振動波形A407に示す振動素子127の振動の開始までの時間と、振動素子の振動波形A405に示す振動素子127の振動の開始までの時間を比較する。両者を比較すると、振動素子の振動波形A407に示す振動素子127の振動の開始までの時間の方が短縮されている。従って、ユーザーの違和感を低減することができる。従ってクリックポジション401の移動完了時点で振動素子制御回路126の昇圧回路が十分に昇圧されていれば、すぐに振動素子127の振動を行うことができるため、ユーザーはほとんどタイムラグを感じずに操作を行うことができる。その意味でパターン1よりパターン2の方が望ましい。
以上のように、実施例1においては、第1の信号検出手段からの前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動している点に特徴を有する。更にまた、少なくとも前記操作手段の操作確定を検出する第2の信号検出手段からの第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御手段を有する点にも特徴を有する。
次に、図5、図6を参照して実施例2の撮像装置について説明する。図5、図6においては、操作手段として静電容量検出方式のタッチパネルを用いた例を示している。図5は実施例2の撮像装置の動作処理フローを示すフローチャートであり、図6は実施例2のタッチパネルの波形の例を示す図である。
まず、図5の動作処理フローにおいて、撮像装置100の電源スイッチ203がONとなっているかどうかの判断を行う(ステップS501)。撮像装置100の電源がONとなっていると判断したらステップS502へ移行する。撮像装置100の電源がONでないと判断したらステップS501に戻る。
ここで実施例2においては、図6のタッチパネル静電容量601に示すように、タッチパネル132にユーザーの指が近づくと、人体は静電容量を有しているためタッチパネル132上の指を近づけた部分の静電容量が上昇する。タッチパネルドライバ131は、タッチパネル132上の複数の位置で静電容量の変化を検出することで、タッチパネル132のどの部分にユーザーの指が存在しているかを検出している。
通常、タッチパネル132は前記静電容量の変化を検出することでユーザーの指の接触を検出し、指が接触した部分の液晶パネル121部に表示されている項目の変更を行うフィードバックを行っている。本実施例においては、ユーザーの指の接触を検出する前にユーザーの指の接近についても検出を行い、ユーザーの指がタッチパネル132にある程度接近したことを検出したら振動素子制御回路126の昇圧回路を起動させる制御を行う。
上記構成を踏まえて、引き続き実施例2の動作処理フローについての説明を続ける。
ステップS501において、撮像装置100の電源がONになっていると判断したらステップS502において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値A602を超えたかどうかの判断を行う(ステップS502)。ここで、静電容量閾値A602は、ユーザーの指がタッチパネル132に接触した時の静電容量よりも小さく、ユーザーの指がタッチパネル132から離れている時の静電容量よりも大きい値に設定する。
ステップS502において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値A602を超えたと判断した場合、ステップS503に移行する。ステップS502において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値A602を超えていないと判断した場合、ステップS502に戻る。この場合、上記ステップS502によって操作手段の操作(タッチパネルへの接近)を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段が構成されている。
ステップS503に移行したら、CPU114が振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するよう制御を行う。すなわち、操作部であるタッチパネル132の操作が開始された際に速やかに昇圧回路を起動することができる。
次に、ステップS504において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値B603(第2の閾値)を超えたかどうかの判断を行う。ここで、静電容量閾値B603は、ユーザーの指がタッチパネル132に接触したことを検出するための閾値であり、前述の静電容量閾値A602(第1の閾値)の静電容量よりも十分大きな値に設定する。ステップS504において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値B603を超えたと判断した場合、ステップS505に移行する。ステップS504において、タッチパネル132のユーザーの指が近づいた部分の静電容量が静電容量閾値B603を超えていないと判断した場合、ステップS504に戻る。
ステップS505において、電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた閾値以上であると判断した場合(ステップS505でYesの場合)、ステップS506に移行する。電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた閾値より小さいと判断した場合、ステップS505に戻る。ここで、上記の閾値は、振動素子制御回路126が振動素子127を問題なく駆動できる電圧にあらかじめ設定しておく。
ステップS505において、Yesの場合、ステップS506において、CPU114が振動素子制御回路126に対して振動素子127を振動させるように制御を行う。ここで、ステップS504とS505の組み合わせによって、少なくとも操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段が構成されている。なお、上記のように第2の信号検出手段は、電源電圧または前記昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた電圧に到達したことを条件として前記第2の検出信号を生成していることになる。
図6において、本実施例における駆動タイミング例をパターン3とパターン4として示す。
即ち、タッチパネル静電容量601、昇圧回路の電圧波形(パターン3)B604、振動素子の振動波形(パターン3)B605のシーケンスが示されている。また、昇圧回路の電圧波形(パターン4)B606、振動素子の振動波形(パターン4)B607それぞれのシーケンスが示されている。
パターン3では、昇圧回路の電圧波形B604に示すように、タッチパネル静電容量601が静電容量閾値B603を超えたことを検出してから振動素子制御回路126の昇圧回路の起動を行っている。
従って、操作部である回転検出スイッチ128の操作がなされた場合にそれを検出して昇圧回路を起動することができる。この場合、タッチパネル静電容量601が静電容量閾値B603を超えたことを検出することによって、操作手段の操作(タッチパネルへの接近)を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段がCPU114によって構成されている。
ただしパターン3では、昇圧回路が起動し、十分に電圧が上昇して振動素子の振動が可能になるまでには数十m秒の時間がかかってしまう場合がある。
この場合、タッチパネル静電容量601が静電容量閾値B603を超えたことを検出してから振動素子の振動波形B605に示す振動素子127の振動の開始までの時間にタイムラグが発生してしまう。
このタイムラグによってユーザーは、ユーザーの指のタッチパネルへの接触と、振動素子の振動波形B605に示す振動素子127の振動の開始までの時間差による違和感を覚えてしまう可能性がある。一方で、前述のように、この違和感を無くすために振動素子制御回路126の昇圧回路を起動させたままにしておくと、撮像装置の消費電力が上昇してしまい、動作可能時間や撮影可能枚数の低減につながってしまう。
そこで、パターン3をさらに改良したパターン4では、昇圧回路の電圧波形B606に示すタイミングでCPU114が振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行う。なおパターン4が図5のフローチャートに対応している。すなわち、タッチパネル静電容量601が静電容量閾値A602を超えたと判断したらすぐに、振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行う。即ち、タッチパネル静電容量601が静電容量閾値A602(第1の閾値)を超えたことを検出することによって、操作手段の操作(タッチパネルへの接近)を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段がCPU114によって構成されることになる。
このようにすることで、タッチパネル132にユーザーの指が近づいてきた時点で振動素子制御回路126の昇圧回路は動作をすでに開始していることとなる。タッチパネル132にユーザーの指が接触した時点から振動素子の振動波形B607に示す振動素子127の振動の開始までの時間を比較する。両者を比較すると、振動素子の振動波形B605に示す振動素子127の振動の開始までの時間と比べて短縮されており、ユーザーの違和感を低減することができる。その意味でパターン3よりパターン4の方が望ましい。
従って、タッチパネル132にユーザーの指が接触した時点で振動素子制御回路126の昇圧回路が十分に昇圧されていれば、すぐに振動素子127の振動を行うことができるため、ユーザーはほとんどタイムラグを感じずに操作を行うことができる。
次に、図7、図8を参照して実施例3の撮像装置について説明する。図7、図8においては操作スイッチ122として押し釦スイッチ等のメカスイッチ(タクタイルスイッチ)を用いている。
なお、本実施例のメカスイッチはONにしたときに出力信号にチャタリングを生じる特性を有するものとする。
図7は実施例3の撮像装置の動作処理フローの例を示すフローチャートである。図8は、実施例3のメカスイッチの出力波形の例を示す図である。
まず、図7の動作処理フローにおいて、撮像装置100の電源スイッチ203がONになっているかどうかの判断を行う(ステップS701)。撮像装置100の電源がONになっていると判断したらステップS702へ移行する。撮像装置100の電源がONになっていないと判断したらステップS701に戻る。
ここで、図8において、操作スイッチ(メカスイッチ)の出力波形803に示すように、操作スイッチ122が押下されるとLow信号波形が出力される。しかし、操作スイッチ122のメカ的なチャタリングが発生して操作スイッチ122押下直後はしばらくの間、波形がバタついてしまいLow/Highが頻繁に変動してしまう。このチャタリングによる信号の誤検出を回避するために、本実施例ではCPU114が操作スイッチ122の出力信号を、時間間隔を開けて複数回取得している。例えばCPU114は操作スイッチ122が押下されてから10m秒毎に信号波形を検出し、3回連続Lowを検出すると操作スイッチ122の押下が確定するといった制御を行う。あるいは操作スイッチ122の出力信号の変化を検出してから所定の遅延時間が経過したら操作スイッチ122の押下が確定したと判断するものであっても良い。
図7のステップS701において、撮像装置100の電源がONであると判断したら、操作スイッチ122の押下が1回でも行われたかの判断を行う(ステップS702)。ステップS702において、操作スイッチ122の押下が1回でも行われたと判断した場合、即ち、操作スイッチ122の出力信号の変化を検出したらステップS703に移行する。ステップS702において、操作スイッチ122の押下がされていないと判断した場合、ステップS702に戻る。なお、ここで、操作スイッチ122の押下が行われたかの判断は、操作スイッチ122の出力波形を、時間間隔を開けて複数回取得し(例えば10m秒毎)、High波形からLow波形の出力変化が1回でも確認されれば押下が行われたと判断する。
ステップS703に移行したら、CPU114が振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するよう制御を行う。従って、操作手段としての操作スイッチ122の操作が開始された際に速やかに昇圧回路を起動することができる。この場合、操作スイッチ122の出力信号の変化を検出することによって、操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段が構成されることになる。
次に、操作スイッチ122の押下が確定されているかの判断を行う(ステップS704)。ここで、操作スイッチ122の押下が確定したかの判断は、CPU114が操作スイッチ122の出力波形を、時間間隔を開けて複数回取得し(例えば10m秒毎)、Lowの出力が3回連続検出できた場合に操作スイッチ122の押下が確定したと判断する。即ち、操作スイッチ122の操作開始後のチャタリング終了後の操作スイッチ122の出力信号を検出して操作スイッチ122の押下が確定したと判断する。ステップS704において、操作スイッチ122の押下が確定したと判断した場合、ステップS705に移行する。ステップS705において、操作スイッチ122の押下が確定していないと判断した場合、ステップS705に戻る。
ステップS705において、撮像装置の電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧が所定値以上であると判断した場合、ステップS706に移行する。電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧が所定値より低いと判断した場合、ステップS705に戻る。
ステップS706において、撮像装置の電源電圧または振動素子制御回路126の昇圧回路の入力電圧が所定値以上であると判断した場合、CPU114が振動素子制御回路126に対して振動素子127を振動させるように制御を行う。従って、操作部である操作スイッチ122のS704における操作に伴って速やかに振動が発生することになる。
ここで、ステップS704とS705の組み合わせによって、少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段が構成されている。なお、上記のように第2の信号検出手段は、電源電圧または前記昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた電圧に到達したことを条件として前記第2の検出信号を生成している。
図8において、本実施例における駆動タイミング例をパターン5とパターン6として示す。
即ち、パターン5における操作スイッチの出力波形803、昇圧回路の電圧波形C804、振動素子の振動波形C805のシーケンスが示されている。また、パターン6における昇圧回路の電圧波形C806、振動素子の振動波形C807それぞれのシーケンスが示されている。
パターン5では、昇圧回路の電圧波形C804に示すように、CPU114が操作スイッチ122の出力信号のチャタリングが終わった直後のタイミングで検出してから振動素子制御回路126の昇圧回路の起動を行っている。従って、操作部である操作スイッチ122の操作がなされた場合にそれを検出して昇圧回路を起動することができる。この場合、操作スイッチ122の出力信号を若干遅延した後に検出することによって、操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段がCPU114によって構成されている。
ただし、パターン5では、昇圧回路の電圧波形C804に示すように、操作スイッチ122の押下がされてから振動素子の振動波形C805に示す振動素子127の振動の開始までの時間にタイムラグが発生してしまう。
このタイムラグによってユーザーは、操作スイッチ122の押下と、振動素子の振動波形C805に示す振動素子127の振動の開始までの時間差による違和感を覚える可能性がある。一方で、前述のように、この違和感を無くすために振動素子制御回路126の昇圧回路を起動させたままにしておくと、撮像装置の消費電力が上昇してしまい、動作可能時間や撮影可能枚数の低減につながってしまう。
このため、図7のフローチャートに示したようなパターン6では、昇圧回路の電圧波形C806に示すタイミングでCPU114が振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行う。すなわち、操作スイッチ122の押下が1回でも行われ操作スイッチ122の出力信号が変化したと判断したらすぐに、振動素子制御回路126の昇圧回路を起動するように制御を行う。
この場合、操作スイッチ122の出力信号の変化を検出することによって、操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段が構成されることになる。
このようにすることで、操作スイッチ122の押下が1回でも行われたと判断した時点で振動素子制御回路126の昇圧回路は動作をすでに開始していることとなる。操作スイッチ122の押下が確定した時点から振動波形C807に示す振動の開始までの時間は、振動素子の振動波形C805に示す振動素子127の振動の開始までの時間と比べて短縮されている。従って、ユーザーの違和感を低減することができる。
もし操作スイッチ122の押下が確定した時点で振動素子制御回路126の昇圧回路が十分に昇圧されていれば、すぐに振動素子127の振動を行うことができるため、ユーザーはほとんどタイムラグを感じずに操作を行うことができる。その意味でパターン5よりパターン6の方が望ましい。
なお、本実施例においては、電子機器として撮像装置であるデジタルスチルカメラに適用した場合を挙げているが、その他の各種の電子機器に本発明を適用することが可能である。
また、操作手段として回転スイッチ、タッチパネル、メカスイッチを例として挙げているが、レバースイッチ、キーボードやマウスなどのボタン、その他様々な操作部材に対して本発明を適用することも可能である。
また、昇圧回路を有する回路として振動素子駆動回路を一例として挙げているが、超音波モータ等の電動モータを駆動するための駆動回路であっても良い。あるいは表示装置の照明手段としてのバックライト駆動回路や、ストロボ等の照明手段としての閃光発光装置等の高電圧を必要とする照明手段を駆動するための駆動回路であっても良い。その他の昇圧回路を用いて高電圧で駆動するための駆動回路を有する各種の電子機器に対して本発明を適用することが可能である。
また、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨に基づき種々の変形が可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
また、本実施例における制御の一部または全部を上述した実施例の機能を実現するコンピュータプログラムをネットワーク又は各種記憶媒体を介して電子機器に供給するようにしてもよい。そしてその電子機器におけるコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。その場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することとなる。
100・・・・撮像装置
114・・・・CPU
120・・・・液晶パネルドライバ
121・・・・液晶パネル
122・・・・操作スイッチ
126・・・・振動素子制御回路
127・・・・振動素子
128・・・・回転検出スイッチ
129・・・・フォトインタラプタA
130・・・・フォトインタラプタB
131・・・・タッチパネルドライバ
132・・・・タッチパネル

Claims (17)

  1. 操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段と、
    少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段と、
    振動手段又は電動モータと、
    前記振動手段又は前記電動モータを駆動するための駆動回路と、
    前記駆動回路のための昇圧された電圧を作る昇圧回路と、
    前記第1の信号検出手段からの前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動するとともに、前記第2の信号検出手段からの前記第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
  2. 前記操作手段は回転操作部材を含み、前記第1の信号検出手段は、前記回転操作部材の回転開始を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記操作手段はタッチパネルを含み、前記第1の信号検出手段は、前記タッチパネルへの接近を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記第2の信号検出手段は、前記タッチパネルへの接触を検出して前記第2の検出信号を生成することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  5. 前記第1の信号検出手段は、前記タッチパネルの静電容量が第1の閾値よりも大きくなったことを検出することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  6. 前記第2の信号検出手段は、前記タッチパネルの静電容量が第2の閾値よりも大きくなったことを検出することを特徴とする請求項3~5のいずれか1項に記載の電子機器。
  7. 前記操作手段はチャタリングを生じるメカスイッチを含み、前記第1の信号検出手段は、前記メカスイッチの出力信号の変化を検出することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  8. 前記第2の信号検出手段は、前記メカスイッチの操作開始後のチャタリング終了後の出力信号を検出して前記第2の検出信号を生成することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  9. 回転操作部材を含む操作手段の操作を、前記回転操作部材の回転開始を検出することにより検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出手段と、
    少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出手段と、
    電子機器の一部を駆動するための駆動回路と、
    前記駆動回路のための昇圧された電圧を作る昇圧回路と、
    前記第1の信号検出手段からの前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動するとともに、前記第2の信号検出手段からの前記第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御手段と、を有することを特徴とする電子機器。
  10. 前記駆動回路は照明手段を駆動させるための駆動回路であることを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  11. 前記電子機器は撮像装置を含むことを特徴とする請求項1~10のいずれか1項に記載の電子機器。
  12. 前記第2の信号検出手段は、前記回転操作部材の回転操作が確定したことを検出して前記第2の検出信号を生成することを特徴とする請求項2、9、又は10に記載の電子機器。
  13. 前記第2の信号検出手段は、電源電圧または前記昇圧回路の入力電圧があらかじめ決められた電圧に到達したことを条件として前記第2の検出信号を生成することを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の電子機器。
  14. 振動手段又は電動モータと、
    前記振動手段又は前記電動モータを駆動するための駆動回路と、
    前記駆動回路のための昇圧された電圧を作る昇圧回路と、を有する電子機器のための制御方法であって、
    操作手段の操作を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出ステップと、
    少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出ステップと、
    前記第1の信号検出ステップによる前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動するとともに、前記第2の信号検出ステップによる前記第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御ステップと、を有することを特徴とする電子機器のための制御方法。
  15. 電子機器の一部を駆動するための駆動回路と、
    前記駆動回路のための昇圧された電圧を作る昇圧回路と、を有する電子機器のための制御方法であって、
    操作手段が含む回転操作部材の回転開始を検出して第1の検出信号を生成する第1の信号検出ステップと、
    少なくとも前記操作手段の操作確定を検出して第2の検出信号を生成する第2の信号検出ステップと、
    前記第1の信号検出ステップによる前記第1の検出信号に応じて前記昇圧回路を起動するとともに、前記第2の信号検出ステップによる前記第2の検出信号に応じて前記駆動回路による駆動を開始させる制御ステップと、を有することを特徴とする電子機器のための制御方法。
  16. 請求項1~1のうちいずれか一項に記載の前記電子機器の各手段としてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
  17. 請求項16に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータで読み取り可能な記憶媒体。
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