JP7327010B2 - フィラメントワインディング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置に関する。
ボビンから引き出された繊維束をライナーに巻き付けるフィラメントワインディング装置では、例えば繊維束がライナーの端部で折り返されるときなどに、繊維束に弛みが生じることがある。このような弛みを除去するため、特許文献1では、ボビンからライナーに至る途中に、繊維束が巻き掛けられたガイドローラが配置されている。このガイドローラはばねで付勢されており、繊維束が弛むとばねの付勢力でガイドローラが移動することで、繊維束の弛みが除去されるように構成されている。
特許第5698722号公報
特許文献1のように、ばねの付勢力によって繊維束の弛みを除去する場合、そのばねによって除去できる弛み量は、ばねの弾性係数や長さといったばねに固有の値によって決まる。一方で、繊維束の弛み量は、繊維束の種類や巻付条件に応じて変わる。このため、繊維束の種類や巻付条件が変更された場合には、弛みを適切に除去するためにばねを交換する必要があった。
しかしながら、ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付ける多給糸型のフィラメントワインディング装置では、繊維束の数と同じ数のばねを交換しなければならず、大変な手間であった。また、弛みを除去するためのばねは、繊維束の張力の変動を吸収する役割も有するが、巻き付け中にばねが伸びきったり縮みきったりすると、張力の変動を抑えられなくなるおそれがあった。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、多様な条件下で繊維束の弛みを除去でき、且つ、繊維束の張力の変動を安定的に抑えることのできるフィラメントワインディング装置を提供することを目的とする。
本発明は、ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、を備え、前記各弛み除去ユニットは、流体圧シリンダと、前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、を有し、前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整されることを特徴とする。
本発明によれば、流体圧シリンダによってガイド部材を付勢することで、繊維束の弛みを除去することができる。流体圧シリンダによる付勢力は、流体圧シリンダの流体圧によって調整できるので、繊維束の種類や巻付条件が変更された場合でも、流体圧の設定値を変えれば弛みを適切に除去することができる。また、本発明では、ガイド部材の位置を位置センサによって検出し、その検出値に応じて繊維束の張力を調整する張力調整ユニットが設けられている。弛みの発生や張力の変動によりガイド部材が移動した場合、張力調整ユニットによって張力を調整することで、ガイド部材を元の位置に戻すことができる。このため、流体圧シリンダのロッドが伸びきったり縮みきったりすることを防止でき、張力の変動を吸収可能な状態を維持できる。したがって、本発明によれば、多様な条件下で繊維束の弛みを除去でき、且つ、繊維束の張力の変動を安定的に抑えることができる。
本発明において、前記ガイド部材が前記伸縮方向における前記ガイド部材の可動領域の中央部に維持されるように、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整されるとよい。
このような調整が行われることで、ガイド部材がロッドの伸縮方向の両側に移動できる余地が常に確保されるので、多くの弛みが除去できるとともに、より安定的に張力の変動を抑えることができる。
本発明において、前記位置センサとして、被検出部を検出可能な光学センサが前記伸縮方向に複数配置されており、前記伸縮方向において前記ガイド部材の両側に少なくとも1つずつ前記光学センサが存在する状態が維持されるように、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整されるとよい。
こうすることで、ガイド部材がロッドの伸縮方向のどちらに移動してもその移動を検出できる構成を、容易に実現することができる。
本発明において、前記各張力調整ユニットは、対応する前記繊維束が巻き掛けられるガイドローラと、前記ガイドローラに接触可能な接触部材と、前記接触部材を前記ガイドローラに接触する方向及び離間する方向に移動させるアクチュエータと、を有し、前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記接触部材が移動させられるとよい。
このような構成によれば、アクチュエータによって接触部材をガイドローラに押し付ける力を調整することで、繊維束の張力を調整することができる。
本発明において、前記複数の繊維束が並んでいる配列方向において、複数の前記ガイド部材が配置されており、前記配列方向において、前記複数のガイド部材と同数の前記流体圧シリンダが配置されており、前記配列方向における前記複数のガイド部材の両端の距離は、前記配列方向における前記複数の流体圧シリンダの両端の距離よりも小さいとよい。
ライナーに巻き付けられる複数の繊維束は、できるだけ繊維束同士の隙間がない状態で巻き付けられることが好ましい。上述の構成によれば、流体圧シリンダのサイズにかかわらず、複数のガイド部材を配列方向において互いに近づけることができるので、繊維束同士の隙間を狭めた状態でライナーに供給することができる。
本発明において、前記複数の繊維束に一括で張力を付与する張力付与ユニットをさらに備えるとよい。
張力付与ユニットで複数の繊維束に張力の大部分を付与するようにすれば、各張力調整ユニットで調整すべき張力は小さくて済む。したがって、張力調整ユニットの小型化が可能となる。
本発明において、前記張力付与ユニットは、前記複数の繊維束に押し当てることが可能な押当部材と、前記押当部材を前記複数の繊維束に押し当てる力を変化させるように、前記押当部材を移動させる駆動部と、を有するとよい。
複数の繊維束に押当部材を押し当てる構成を採用することで、張力付与ユニットの構成を簡易にすることができる。
本発明において、前記張力付与ユニットは、前記ライナーに前記複数の繊維束を巻き付けている間、前記押当部材を移動させずに一定の位置に維持するとよい。
繊維束の巻き付け中に押当部材を移動させると、複数の繊維束の張力が一斉に変更され、各張力調整ユニットによる張力の制御が複雑化してしまう。そこで、巻き付け中は押当部材を一定の位置に維持し、各張力調整ユニットのみで張力を調整するようにすることで、張力の制御が複雑になることを回避できる。
本実施形態に係るフィラメントワインディング装置を示す斜視図である。 本実施形態に係るフィラメントワインディング装置の電気的構成を示すブロック図である。 ヘリカル巻きユニットの正面図である。 繊維束供給ユニットを模式的に示す斜視図である。 張力調整機構を示す斜視図である。 張力調整機構を前側から見た一部断面図である。 弛み除去ユニットを右側から見た一部断面図である。 繊維束の巻き付け中の張力調整機構の動作を示す図である。 繊維束の巻き付け中の張力調整機構の動作を示す図である。
(フィラメントワインディング装置)
本発明の一実施形態に係るフィラメントワインディング装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るフィラメントワインディング装置を示す斜視図である。図2は、本実施形態に係るフィラメントワインディング装置の電気的構成を示すブロック図である。本明細書では、説明の便宜上、図1に示す方向語を適宜使用する。
フィラメントワインディング装置1は、ライナーLに複数の繊維束(図1では図示省略)を同時に巻き付ける多給糸型のものである。フィラメントワインディング装置1は、巻付装置2と、巻付装置2の左右両側に配置された一対のクリールスタンド3とを備え、全体として概ね左右対称に構成されている。巻付装置2は、円筒状のライナーLに繊維束を巻き付けるための装置である。繊維束は、例えば、炭素繊維などの繊維材料に熱硬化性又は熱可塑性の合成樹脂材が含浸されたものである。ライナーLの形状は最終製品に応じて異なるが、例えば最終製品が圧力タンクの場合は、図1に示すように、円筒部の両側にドーム部を有するライナーLが使用される。ライナーLの材料としては、高強度アルミニウム、金属、樹脂などが用いられる。ライナーLに繊維束を巻き付けた後、焼成などの熱硬化工程又は冷却工程を経ることにより、高強度の圧力タンクなどの最終製品を得ることができる。
クリールスタンド3は、巻付装置2の前後中央部の左右両側に配置されている。各クリールスタンド3は、左右方向に延びる直方体状のフレーム11に、上下5段の繊維束供給ユニット12が配置された構成となっている。各繊維束供給ユニット12には、左右方向に並んだ5つのボビンホルダ13が設けられている。各ボビンホルダ13は、前後方向に延びる回転軸を有しており、繊維束が巻かれたボビン14を回転可能に支持する。つまり、各繊維束供給ユニット12からは5本の繊維束がまとめて供給されるように構成されている。クリールスタンド3から供給される複数の繊維束は、後述のヘリカル巻きユニットによってライナーLに巻き付けられる。
(巻付装置)
巻付装置2について説明する。巻付装置2は、基台20と、支持ユニット30(第1支持ユニット31及び第2支持ユニット32)と、フープ巻きユニット40と、ヘリカル巻きユニット50と、を備える。
基台20は、支持ユニット30、フープ巻きユニット40、及び、ヘリカル巻きユニット50を支持する。基台20の上面には、前後方向に延びる複数のレール21が配設されている。支持ユニット30及びフープ巻きユニット40は、レール21に沿って前後方向に移動可能である。一方、ヘリカル巻きユニット50は、基台20に固設されている。第1支持ユニット31、フープ巻きユニット40、ヘリカル巻きユニット50、及び、第2支持ユニット32は、この順番で前側から後側に配置されている。
支持ユニット30は、第1支持ユニット31及び第2支持ユニット32を有する。第1支持ユニット31は、フープ巻きユニット40よりも前側に配置されている。第2支持ユニット32は、ヘリカル巻きユニット50よりも後側に配置されている。支持ユニット30は、ライナーLの軸方向(前後方向)に延びる支持軸33を介して、ライナーLを軸周りに回転可能に支持する。支持ユニット30は、移動用モータ34及び回転用モータ35を有する(図2参照)。移動用モータ34は、支持ユニット30(第1支持ユニット31及び第2支持ユニット32)をレール21に沿って前後方向に移動させる。回転用モータ35は、支持軸33を回転させることでライナーLを軸周りに回転させる。移動用モータ34及び回転用モータ35の動作は、制御装置4によって制御される。
フープ巻きユニット40は、ライナーLの周面にフープ巻きを施す。フープ巻きとは、ライナーLの軸方向に概ね直角な方向に繊維束を巻き付ける巻き方のことである。フープ巻きユニット40は、本体部41と、回転部材42と、複数(本実施形態では5個)のボビンホルダ43と、を有する。本体部41は、レール21に沿って前後方向に移動可能である。回転部材42は、ライナーLが通過可能な通過穴44が形成された円環状の部材である。回転部材42は、ライナーLの軸周りに回転可能な状態で、本体部41に支持されている。複数のボビンホルダ43は、周方向に等間隔で回転部材42に取り付けられている。各ボビンホルダ43は、前後方向に延びる回転軸を有しており、繊維束が巻かれたボビン(図示省略)を回転可能に支持する。
フープ巻きユニット40は、移動用モータ46及び回転用モータ47を有する(図2参照)。移動用モータ46は、本体部41をレール21に沿って前後方向に移動させる。回転用モータ47は、回転部材42をライナーLの軸周りに回転させる。移動用モータ46及び回転用モータ47の動作は、制御装置4によって制御される。フープ巻きの実行時には、制御装置4は、本体部41をレール21に沿って往復移動させながら回転部材42を回転させる。これによって、ライナーLの周りで回転している各ボビンから繊維束が引き出され、複数の繊維束がライナーLの周面に同時にフープ巻きされる。
ヘリカル巻きユニット50は、ライナーLの周面にヘリカル巻きを施す。ヘリカル巻きとは、ライナーLの軸方向に概ね平行な方向に繊維束を巻き付ける巻き方のことである。ヘリカル巻きユニット50は、本体部51と、フレーム部材52と、複数(本実施形態では9個)のノズルユニット53と、を有する。本体部51は、基台20に固設されている。フレーム部材52は、ライナーLが通過可能な通過穴54が形成された円環状の部材である。フレーム部材52は、本体部51に支持されている。複数のノズルユニット53は、ライナーLの軸を中心に放射状に配置されている。各ノズルユニット53は、フレーム部材52に取り付けられている。
図3は、ヘリカル巻きユニット50の正面図である。詳細には、図3のa図は、ライナーLの円筒部に繊維束Fを巻き付けている状態を図示したものであり、図3のb図は、ライナーLのドーム部に繊維束Fを巻き付けている状態を図示したものである。ノズルユニット53は、繊維束FをライナーLに案内するガイド体55を有する。ガイド体55は、ライナーLの径方向(以下、単に径方向と言う)に延びており、径方向に移動可能且つ径方向に延びる回転軸周りに回転可能に構成されている。各ノズルユニット53の径方向外側には、ガイドローラ56が配置されている。クリールスタンド3の各繊維束供給ユニット12から引き出された5本の繊維束Fは、ガイドローラ56を経由して何れかのガイド体55に導入され、ガイド体55の先端からライナーLに供給される。
ヘリカル巻きユニット50は、ガイド移動用モータ57及びガイド回転用モータ58を有する(図2参照)。ガイド移動用モータ57は、各ガイド体55を一斉に径方向に移動させる。ガイド回転用モータ58は、各ガイド体55を一斉に回転軸周りに回転させる。ガイド移動用モータ57及びガイド回転用モータ58の動作は、制御装置4によって制御される。ヘリカル巻きの実行時には、制御装置4は、ライナーLを軸周りにゆっくり回転させながら通過穴54を通過させるとともに、各ノズルユニット53のガイド体55を、適宜径方向に移動させるとともに回転軸周りに回転させる。これによって、各ノズルユニット53のガイド体55の先端から5本の繊維束Fが適切に引き出され、合計で45本の繊維束FがライナーLの周面に同時にヘリカル巻きされる。
本実施形態では、上述のように、ヘリカル巻きの際に45本の繊維束が使用される。このため、図1に示すように、右側のクリールスタンド3の最上段の繊維束供給ユニット12には、ボビン14が装着されていない。すなわち、この繊維束供給ユニット12を除く残り9個の繊維束供給ユニット12に装着された合計45個のボビン14から繊維束が供給される。
(繊維束供給ユニット)
次に、繊維束供給ユニット12について詳細に説明する。図4は、繊維束供給ユニット12を模式的に示す斜視図であり、図1の右側のクリールスタンド3に設けられた繊維束供給ユニット12を図示したものである。図1の左側のクリールスタンド3に設けられた繊維束供給ユニット12は、図4とは左右の向きが逆になる。なお、図4では、繊維束の図示は省略している。
繊維束供給ユニット12は、ビーム部材11a~11dと、5つのボビンホルダ13と、5組の引出ローラ群15と、張力調整機構16と、を有する。ビーム部材11a~11dは、上側から見て矩形状に組まれており、クリールスタンド3のフレーム11の一部を構成している。繊維束供給ユニット12を構成する各部材は、適当なブラケットなどを介してビーム部材11a~11dに取り付けられている。
5つのボビンホルダ13は、左右方向に一列に並んでいる。各ボビンホルダ13は、後側のビーム部材11cによって片持ち支持されており、前後方向に延びる回転軸を有する。ボビンホルダ13へのボビン14の着脱は、ボビンホルダ13の前側から行われる。
5組の引出ローラ群15は、繊維束の走行方向(以下、繊維束走行方向と言う)において各ボビンホルダ13の下流側に設けられている。各引出ローラ群15は、前側から見てV字状に配置された3つの引出ローラ17~19を有する。繊維束走行方向の上流側から、第1引出ローラ17、第2引出ローラ18、第3引出ローラ19が順番に配置されている。各引出ローラ17~19は、前後のビーム部材11a、11cによって両持ち支持されており、前後方向に延びる回転軸を有する。各ボビンホルダ13に装着されたボビン14から引き出された繊維束は、対応する引出ローラ群15(引出ローラ17~19)を経由して張力調整機構16に至る。なお、各第3引出ローラ19から張力調整機構16の間で繊維束同士が干渉しないように、各第3引出ローラ19の高さは適宜調整されている。
(張力調整機構)
張力調整機構16の詳細について、図5~図7を参照しつつ説明する。図5は、張力調整機構16を示す斜視図である。図6は、張力調整機構16を前側から見た一部断面図である。図7は、弛み除去ユニットを右側から見た一部断面図である。なお、図6では5本の繊維束のうち1本の繊維束Fとそれに関わる構成のみを図示しており、図7では繊維束の図示を省略している。
図6に示すように、張力調整機構16は、繊維束走行方向の上流側から順番に、寄せ集めガイド61と、ガイドローラ62~66と、有している。図5に示すように、寄せ集めガイド61には、前後方向に5つのガイド孔61aが形成されている。また、ガイドローラ62~66は、各繊維束Fに対応して前後方向に5つずつ配置されている。各ボビン14から引き出された繊維束Fは、対応するガイド孔61aに通された後、ガイドローラ62~65に巻き掛けられ、ガイドローラ66からヘリカル巻きユニット50へと送られる。以下では、張力調整機構16において5本の繊維束Fが並んでいる前後方向のことを配列方向と言う。
5つのガイドローラ62は、配列方向に一列に並んだ多連ローラとされており、それぞれが独立に回転可能である。5つのガイドローラ63、64もガイドローラ62と同様に、配列方向に一列に並んだ多連ローラとされており、それぞれが独立に回転可能である。5つのガイドローラ65は、それぞれが独立に左右方向に移動可能である。5つのガイドローラ66は、配列方向に一列に並んでおり、各ガイドローラ66は一対のローラによって構成されている。繊維束Fは、ヘリカル巻きユニット50とガイドローラ66との位置関係に応じて、一対のローラのうち何れか一方のローラへ巻き掛けられる。
張力調整機構16は、弛み除去ユニット81、張力調整ユニット82、及び、張力付与ユニット83を備える。弛み除去ユニット81及び張力調整ユニット82は、各繊維束Fに対応して5つずつ設けられている。一方、張力付与ユニット83は、5本の繊維束Fに一括で張力を付与するものであり、5本の繊維束Fに対して1つのみ設けられている。
(弛み除去ユニット)
弛み除去ユニット81は、ライナーLに繊維束Fを巻き付けている間に生じる繊維束Fの弛みを除去する。図6に示すように、弛み除去ユニット81は、ガイドローラ65(本発明のガイド部材に相当)と、エアシリンダ67(本発明の流体圧シリンダに相当)と、複数(本実施形態では4個)の光学センサ68(本発明の位置センサに相当)と、を有する。
弛み除去ユニット81は、支持プレート69に取り付けられている。支持プレート69は、水平面に略平行であり、ビーム部材11a、11cの間に配置されている。ガイドローラ65は支持プレート69よりも上側に配置されており、エアシリンダ67は支持プレート69よりも下側に配置されている。支持プレート69の上面には、左右方向に延びる5本のレール71が配設されている。また、支持プレート69には、支持プレート69を上下方向に貫通し、且つ、左右方向に延びる5つの貫通孔69aが形成されている。
ガイドローラ65は、レール71に沿って左右方向に可動領域R(図8のa図参照)内で移動可能である。ガイドローラ65は、ブラケット72を介してエアシリンダ67のロッド67aの先端部に固定されている。図7に示すように、ブラケット72は折り曲げ形状を有しており、上下方向に延びる支持部72aと、前後方向に延びる水平部72bと、上下方向に延びる被検出部72cとを有する。支持部72aは、ガイドローラ65を回転可能に支持する。水平部72bは、下面に固定された可動部材73を介して、レール71に移動可能に係合している。被検出部72cは、光学センサ68によって検出される部位である。被検出部72cは、貫通孔69aに挿通されており、被検出部72cの下端部がロッド67aに固定されている。なお、各ブラケット72の水平部72bの高さ位置は、ブラケット72同士が干渉しないように調整されている。
エアシリンダ67は、左右方向に伸縮可能なロッド67aを有する。上述のように、ロッド67aの先端部には、ブラケット72の被検出部72cが固定されている。エアシリンダ67とガイドローラ65の位置関係は、図6に示すように、ガイドローラ65に巻き掛けられた繊維束Fの張力が小さくなると、ロッド67aが縮むようにされている。また、エアシリンダ67のエア圧は、ロッド67aが縮む方向に付勢されるように設定されている。このため、繊維束Fに弛みが生じると、ロッド67aが縮むことでガイドローラ65が右側に移動し、繊維束Fの弛みを除去することができる。反対に、繊維束Fの張力が高くなると、ガイドローラ65が左側に移動することで、繊維束Fが切れたり、ガイドローラ65が破損したりすることを防止できる。
光学センサ68は、ブラケット72の被検出部72cを検出可能な反射式又は透過式のセンサである。光学センサ68は、エアシリンダ67のロッド67aの伸縮方向(左右方向)に4つ配置されている。このため、どの光学センサ68によって被検出部72cが検出されたかによって、ガイドローラ65の伸縮方向における位置を認識することができる。また、エアシリンダ67には、ロッド67aが縮みきった状態(ガイドローラ65が可動領域の右端に到達した状態)と、ロッド67aが伸びきった状態(ガイドローラ65が可動領域の左端に到達した状態)と、をそれぞれ検出する2つの近接センサ67bが内蔵されている。各光学センサ68及び各近接センサ67bによる検出結果は、制御装置4(図2参照)へ送信される。
図7に示すように、ロッド67aの伸縮方向(左右方向)から見たときのエアシリンダ67のサイズは、ガイドローラ65よりも大きい。このため、各エアシリンダ67の直上にガイドローラ65を配置すると、配列方向におけるガイドローラ65同士の間隔が大きくなるため、繊維束同士の間隔も大きくなる。その結果、ライナーLに5本の繊維束を巻き付けるときに、各繊維束間の隙間が大きくなってしまう。これを避けるため、水平部72bの配列方向の長さをブラケット72によって変えることで、5つのガイドローラ65を配列方向に詰めて配置できるようにしている。つまり、配列方向における5つのガイドローラ65の両端の距離L1は、配列方向における5つのエアシリンダ67の両端の距離L2よりも小さくされている。
(張力調整ユニット)
張力調整ユニット82は、ライナーLに繊維束Fを巻き付けている間の張力を調整する。図6に示すように、張力調整ユニット82は、ガイドローラ63と、接触部材74と、エアシリンダ75(本発明のアクチュエータに相当)と、を有する。接触部材74は、ガイドローラ63の周面のうち、繊維束Fが巻き掛けられない領域に対向して配置されている。接触部材74は、エアシリンダ75のロッドに固定されており、エアシリンダ75のエア圧を変更することで、接触部材74をガイドローラ63に接触する方向及び離間する方向に移動させることができる。接触部材74をガイドローラ63の周面に接触させてガイドローラ63の回転抵抗を大きくすることで、繊維束Fの張力を増大させることができる。エアシリンダ75のエア圧は、制御装置4(図2参照)によって制御される。
(張力付与ユニット)
張力付与ユニット83は、5本の繊維束Fに一括で張力を付与する。張力付与ユニット83は、押当部材76と、支持部材77と、動力伝達機構78と、モータ79(図5参照、本発明の駆動部に相当)と、を有する。押当部材76は、円筒状の部材であり、支持部材77の左端部に固定されている。支持部材77は、左右方向に延びる長尺部材であり、左右方向に移動可能である。動力伝達機構78は、ラックアンドピニオンを含んでおり、モータ79の回転動力を支持部材77を左右方向に移動させる動力に変換する。モータ79によって支持部材77を左右方向に移動させることで、押当部材76を左右方向に移動させ、5本の繊維束Fに押当部材76を押し当てる力を変化させることができる。
5本の繊維束Fをガイドローラ62~66に掛け終わった後、図6の二点鎖線の位置にある押当部材76を実線の位置まで移動させる。すると、図6に示すように、押当部材76が5本の繊維束Fを屈曲させるように押し当てられ、5本の繊維束Fに一括して張力を付与することができる。
(繊維束の張力制御)
次に、張力調整機構16による繊維束Fの張力の調整について説明する。図8及び図9は、繊維束Fの巻き付け中の張力調整機構16の動作を示す図であり、5本の繊維束のうち1本の繊維束Fとそれに関わる構成のみを図示している。ライナーLへの繊維束Fの巻き付けを開始する際には、まず、繊維束Fの種類や巻付条件などに応じて繊維束Fの適正張力が決められる。そして、この適正張力を実現できるように、各弛み除去ユニット81のエアシリンダ67のエア圧及び張力付与ユニット83の押当部材76の位置が調整される。これらの調整は、オペレータが制御装置4に入力した設定値に基づいて、制御装置4が実行する。
具体的には、図8のa図に示すように、エアシリンダ67のロッド67aの伸縮方向において、ガイドローラ65が可動領域Rの中央部に位置するように、繊維束Fの張力が調整される。可動領域Rは、ガイドローラ65が伸縮方向に移動できる範囲である。ガイドローラ65が可動領域Rの中央部にいるとき、ブラケット72の被検出部72cは、左から2番目の光学センサ68と左から3番目の光学センサ68の間に位置する。繊維束Fの巻き付けの開始前に調整された各エアシリンダ67のエア圧及び押当部材76の位置は、巻き付け中には変更されず、一定に維持される。また、巻き付けの開始時には、各張力調整ユニット82の接触部材74は、ガイドローラ63から離間した状態とされる。
繊維束Fの巻き付けを開始すると、制御装置4は、4つの光学センサ68によって検出されたガイドローラ65の位置(ブラケット72の被検出部72cの位置)に基づいて、対応する張力調整ユニット82のエアシリンダ75のエア圧を制御することにより、繊維束Fの張力を制御する。
繊維束Fが適正張力で巻き付けられているときは、図8のa図に示すように、ガイドローラ65は可動領域Rの中央部に位置する。ところが、繊維束Fの巻き付け中に、繊維束FがライナーLの端部で折り返されるときなどには、繊維束Fに弛みが生じることがある。繊維束Fに弛みが生じて張力が低下すると、図8のb図に示すように、エアシリンダ67によって右側に付勢されているガイドローラ65が右側に移動することで、繊維束Fの弛みが除去される。この状態で繊維束Fの巻き付けを継続することも可能であるが、そうすると、ガイドローラ65が右側に移動できる余地が少なくなり、繊維束Fにさらに弛みが生じた場合に弛みが除去できなくなるおそれがある。
そこで、制御装置4は、右側2つの光学センサ68によってガイドローラ65が可動領域Rの中央部より右側に移動したことが検出されると、図9のa図に示すように、張力調整ユニット82の接触部材74をガイドローラ63に接触させる。こうすることで、繊維束Fの張力が高くなってガイドローラ65が左側に移動し、ガイドローラ65が右側に移動する余地を確保することができる。
しかしながら、繊維束Fの張力が適正張力を超えて高くなりすぎると、図9のa図に示すように、ガイドローラ65が可動領域Rの中央部を越えてしまい、ガイドローラ65が左側に移動できる余地が少なくなくなってしまう。そうすると、繊維束Fの張力がさらに高くなったときに、繊維束Fが切れたり、ガイドローラ65が破損したりするおそれがある。
そこで、制御装置4は、左側2つの光学センサ68によってガイドローラ65が可動領域Rの中央部より左側に移動したことが検出されると、接触部材74をガイドローラ64に接触させる力を弱めるか、あるいは、接触部材74をガイドローラ64から離間させる。これによって、繊維束Fを適正張力に戻すことができ、図9のb図に示すように、ガイドローラ65を可動領域Rの中央部に維持することができる。
以上のような制御を継続することで、繊維束Fの巻き付け中に繊維束Fを適正張力に維持することができるとともに、ガイドローラ65を可動領域Rの中央部に維持することができる。なお、既に説明したように、4つの光学センサ68とは別に、エアシリンダ67に2つの近接センサ67bが内蔵されている。制御装置4は、近接センサ67bによってガイドローラ65が可動領域Rの右端又は左端に到達した状態が検出されたら、何らかの異常が発生していると判断し、アラームを発してフィラメントワインディング装置1を停止させる。
(効果)
本実施形態では、エアシリンダ67によってガイドローラ65を付勢することで、繊維束Fの弛みを除去することができる。エアシリンダ67による付勢力は、エアシリンダ67のエア圧によって調整できるので、繊維束Fの種類や巻付条件が変更された場合でも、エア圧の設定値を変えれば弛みを適切に除去することができる。また、本実施形態では、ガイドローラ65の位置を光学センサ68によって検出し、その検出値に応じて繊維束Fの張力を調整する張力調整ユニット82が設けられている。弛みの発生や張力の変動によりガイドローラ65が移動した場合、張力調整ユニット82によって張力を調整することで、ガイドローラ65を元の位置に戻すことができる。このため、エアシリンダ67のロッド67aが伸びきったり縮みきったりすることを防止でき、張力の変動を吸収可能な状態を維持できる。したがって、本実施形態のフィラメントワインディング装置1によれば、多様な条件下で繊維束Fの弛みを除去でき、且つ、繊維束Fの張力の変動を安定的に抑えることができる。
本実施形態では、ガイドローラ65がロッド67aの伸縮方向におけるガイドローラ65の可動領域Rの中央部に維持されるように、対応する繊維束Fの張力が張力調整ユニット82によって調整される。このような調整が行われることで、ガイドローラ65がロッド67aの伸縮方向の両側に移動できる余地が常に確保されるので、多くの弛みが除去できるとともに、より安定的に張力の変動を抑えることができる。
本実施形態では、位置センサとして、被検出部72cを検出可能な光学センサ68がロッド67aの伸縮方向に複数配置されており、伸縮方向においてガイドローラ65の両側に少なくとも1つずつ光学センサ68が存在する状態が維持されるように、対応する繊維束Fの張力が張力調整ユニット82によって調整される。こうすることで、ガイドローラ65がロッド67aの伸縮方向のどちらに移動してもその移動を検出できる構成を、容易に実現することができる。
本実施形態では、各張力調整ユニット82は、対応する繊維束Fが巻き掛けられるガイドローラ63と、ガイドローラ63に接触可能な接触部材74と、接触部材74をガイドローラ63に接触する方向及び離間する方向に移動させるエアシリンダ75と、を有し、光学センサ68によって検出されたガイドローラ65の位置に応じて、対応する接触部材74が移動させられる。このような構成によれば、エアシリンダ75によって接触部材74をガイドローラ63に押し付ける力を調整することで、繊維束Fの張力を調整することができる。
本実施形態では、複数の繊維束Fが並んでいる配列方向において、複数のガイドローラ65が配置されており、配列方向において、複数のガイドローラ65と同数のエアシリンダ67が配置されており、配列方向における複数のガイドローラ65の両端の距離L1は、配列方向における複数のエアシリンダ67の両端の距離L2よりも小さい。ライナーLに巻き付けられる複数の繊維束Fは、できるだけ繊維束F同士の隙間がない状態で巻き付けられることが好ましい。上述の構成によれば、エアシリンダ67のサイズにかかわらず、複数のガイドローラ65を配列方向において互いに近づけることができるので、繊維束F同士の隙間を狭めた状態でライナーLに供給することができる。
本実施形態では、複数の繊維束Fに一括で張力を付与する張力付与ユニット83をさらに備える。張力付与ユニット83で複数の繊維束Fに張力の大部分を付与するようにすれば、各張力調整ユニット82で調整すべき張力は小さくて済む。したがって、張力調整ユニット82の小型化が可能となる。
本実施形態では、張力付与ユニット83は、複数の繊維束Fに押し当てることが可能な押当部材76と、押当部材76を複数の繊維束Fに押し当てる力を変化させるように、押当部材76を移動させるモータ79と、を有する。複数の繊維束Fに押当部材76を押し当てる構成を採用することで、張力付与ユニット83の構成を簡易にすることができる。
本実施形態では、張力付与ユニット83は、ライナーLに複数の繊維束Fを巻き付けている間、押当部材76を移動させずに一定の位置に維持する。繊維束Fの巻き付け中に押当部材76を移動させると、複数の繊維束Fの張力が一斉に変更され、各張力調整ユニット82による張力の制御が複雑化してしまう。そこで、巻き付け中は押当部材76を一定の位置に維持し、各張力調整ユニット82のみで張力を調整するようにすることで、張力の制御が複雑になることを回避できる。
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態では、本発明の位置センサとして、複数の光学センサ68を設けるものとした。しかしながら、ガイドローラ65の位置を検出する位置センサの構成はこれに限定されない。例えば、複数の光学センサ68を設ける代わりに、ガイドローラ65の位置を連続的に検出可能なエンコーダなどを用いてもよい。
上記実施形態の張力調整ユニット82は、ガイドローラ63にエアシリンダ75によって接触部材74を接触させることで繊維束Fの張力を調整する構成とした。しかしながら、張力調整ユニット82の構成はこれに限定されない。例えば、接触部材74を移動させるアクチュエータはエアシリンダに限定されず、モータやソレノイドなどを利用してもよい。また、ガイドローラ63にモータを内蔵し、モータを適宜制御することで、繊維束Fの張力を調整してもよい。
上記実施形態では、複数の繊維束Fに一括して張力を付与する張力付与ユニット83を設けるものとした。しかしながら、張力付与ユニット83を設けることは必須ではなく、省略することも可能である。また、張力付与ユニット83の具体的な構成は、上記実施形態のものに限定されない。
1:フィラメントワインディング装置
63:ガイドローラ
65:ガイドローラ(ガイド部材)
67:エアシリンダ(流体圧シリンダ)
67a:ロッド
68:光学センサ(位置センサ)
74:接触部材
75:エアシリンダ(アクチュエータ)
76:押当部材
79:モータ(駆動部)
81:弛み除去ユニット
82:張力調整ユニット
83:張力付与ユニット
L:ライナー
F:繊維束

Claims (7)

  1. ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、
    を備え、
    前記各弛み除去ユニットは、
    流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、
    前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整され
    前記ガイド部材が前記伸縮方向における前記ガイド部材の可動領域の中央部に維持されるように、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整されることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  2. ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、
    を備え、
    前記各弛み除去ユニットは、
    流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、
    前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整され、
    前記位置センサとして、被検出部を検出可能な光学センサが前記伸縮方向に複数配置されており、
    前記伸縮方向において前記ガイド部材の両側に少なくとも1つずつ前記光学センサが存在する状態が維持されるように、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整されることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  3. ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、
    を備え、
    前記各弛み除去ユニットは、
    流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、
    前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整され、
    前記各張力調整ユニットは、
    対応する前記繊維束が巻き掛けられるガイドローラと、
    前記ガイドローラに接触可能な接触部材と、
    前記接触部材を前記ガイドローラに接触する方向及び離間する方向に移動させるアクチュエータと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記接触部材が移動させられることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  4. ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、
    を備え、
    前記各弛み除去ユニットは、
    流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、
    前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整され、
    前記複数の繊維束が並んでいる配列方向において、複数の前記ガイド部材が配置されており、
    前記配列方向において、前記複数のガイド部材と同数の前記流体圧シリンダが配置されており、
    前記配列方向における前記複数のガイド部材の両端の距離は、前記配列方向における前記複数の流体圧シリンダの両端の距離よりも小さいことを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  5. ライナーに複数の繊維束を同時に巻き付けるフィラメントワインディング装置であって、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の弛み除去ユニットと、
    前記各繊維束に対応して配置される複数の張力調整ユニットと、
    を備え、
    前記各弛み除去ユニットは、
    流体圧シリンダと、
    前記流体圧シリンダのロッドに固定され、対応する前記繊維束が掛けられるガイド部材と、
    前記ロッドの伸縮方向における前記ガイド部材の位置を検出する位置センサと、
    を有し、
    前記位置センサによって検出された前記ガイド部材の位置に応じて、対応する前記繊維束の張力が前記張力調整ユニットによって調整され、
    前記複数の繊維束に一括で張力を付与する張力付与ユニットをさらに備えることを特徴とするフィラメントワインディング装置。
  6. 前記張力付与ユニットは、
    前記複数の繊維束に押し当てることが可能な押当部材と、
    前記押当部材を前記複数の繊維束に押し当てる力を変化させるように、前記押当部材を移動させる駆動部と、
    を有することを特徴とする請求項に記載のフィラメントワインディング装置。
  7. 前記張力付与ユニットは、前記ライナーに前記複数の繊維束を巻き付けている間、前記押当部材を移動させずに一定の位置に維持することを特徴とする請求項に記載のフィラメントワインディング装置。
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