JP7326888B2 - 継手 - Google Patents

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本発明は、継手に関する。
従来、配管に対する流体漏れの検査等といった目的で、その配管に液体を流すパイプを接続したり抜いたりできる継手を上記配管に設けることが知られている。
特許文献1に示されるように、こうした継手はパイプが挿入される継手本体を備えており、その継手本体の内部には上記パイプとの係合により同パイプの継手本体からの抜け出しを防止するロックリングが設けられている。また、上記継手には、継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、継手本体及びロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って継手本体内に押し込まれることによって、ロックリングとパイプとの係合を解除するリリーサが設けられている。
上記継手においては、パイプを継手本体に挿入すると、継手本体内のロックリングがパイプと係合し、それによって継手本体からのパイプの抜け出しが防止される。そして、継手本体から上記パイプを抜くときには、継手本体に対しリリーサを押し込むことにより、パイプとロックリングとの係合が解除される。これにより、継手本体からパイプを抜くことが可能となる。
特許第4565776号公報
しかし、上記継手においては、リリーサが継手本体の内周面と同継手本体に挿入されたパイプの外周面との間に位置しているため、同パイプとロックリングとの係合を解除すべくリリーサを継手本体内に押し込むとき、その押し込み方向への力をリリーサに対し加えることが難しい。従って、パイプとロックリングとの係合の解除を容易に行えるようにするうえで更なる改善の余地があった。
本発明の目的は、パイプとロックリングとの係合を容易に解除できる継手を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する継手は、パイプが挿入される継手本体と、継手本体内に設けられてパイプとの係合により同パイプの継手本体からの抜け出しを防止するロックリングと、を備える。また、上記継手は、次のようなリリーサも備える。このリリーサは、継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、継手本体及びロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って継手本体内に押し込まれることによってロックリングとパイプとの係合を解除する。更に、上記継手は、継手本体に対しリリーサを上記軸線周りについて相対回転させたとき、その相対回転をリリーサにおける継手本体に対する上記軸線の延びる方向についての相対移動に変換する変換部を備える。この変換部には、継手本体の内周面とリリーサの外周面とのうちの一方に上記軸線に対し傾斜して延びるように形成されているカム溝、及び、継手本体の内周面とリリーサの外周面とのうちの他方に形成されて上記カム溝に挿入されている突起が設けられている。更に、上記継手においては、リリーサがロックリングとパイプとの係合を解除する位置に対し上記軸線に沿って継手本体から離間したときにリリーサにおける上記軸線に沿った継手本体に向かう相対移動を規制する非変換部が、上記変換部のカム溝から離れた位置に設けられている。
上記構成によれば、継手本体に挿入されたパイプと同継手本体のロックリングとの係合を解除する際には、パイプの外周面と継手本体の内周面との間に位置するリリーサが継手本体及びロックリングの軸線周りに回転される。このようにリリーサが回転されると、変換部におけるカム溝と同カム溝に挿入された突起とを通じて、リリーサが上記軸線に沿って継手本体内に押し込まれる方向に移動し、それによってパイプとロックリングとの係合が解除される。上記軸線周りの回転方向についての力をリリーサに対し加えることは、そのリリーサがパイプの外周面と継手本体の内周面との間に位置する状態のもとでも、比較的容易に行うことができる。このため、リリーサを上記軸線周りに回転させることにより、そのリリーサの回転運転を上記軸線の延びる方向に沿った直線運動に変換し、そうした直線運動を通じてパイプとロックリングとの係合を容易に解除することができる。
また、ロックリングとパイプとが係合している状態のもと、リリーサが上記軸線に沿って継手本体内に押し込まれる方向に誤って押されたとき、仮に上記軸線に沿ってリリーサが継手本体に向けて移動したとすると、その移動が変換部におけるカム溝と同カム溝に挿入された突起とを通じて上記軸線周りでのリリーサの回転を伴って行われる。そして、上記リリーサの継手本体内への誤った押し込みに伴い、同リリーサによってパイプとロックリングとの係合が解除されてしまうおそれがある。このことを抑制するため、リリーサがロックリングとパイプとの係合を解除する位置に対し上記軸線に沿って継手本体から離間したときにリリーサにおける上記軸線に沿った継手本体に向かう相対移動を規制する非変換部を設けることが考えられる。
ただし、こうした非変換部を設ける位置によっては、次のような問題が更に生じるおそれがある。すなわち、上記非変換部を例えば変換部のカム溝に連なるように設けるとすると、上記軸線周りについてのカム溝を形成可能なスペースが、上記非変換部を設ける分、小さくなることは避けられない。その結果、リリーサとして必要とされる上記軸線に沿った同リリーサの移動量を確保するため、カム溝の傾斜角を上記軸線に対し小さくしなければならなくなる。しかし、このようにカム溝の上記軸線に対する傾斜角を小さくすると、パイプとロックリングとの係合を解除すべく同リリーサを上記軸線周りに回転させる際に必要なトルクが大きくなるため、パイプとロックリングとの係合の解除を行いにくくなるという問題がある。上記構成によれば、上記非係合部が継手における上記変換部のカム溝から離れた位置に設けられているため、上述した問題が生じることは抑制されるようになる。
上記継手において、リリーサには上記軸線周りに間隔をおいた複数の押圧片が形成されているとともに、それら押圧片同士の間の部分は前記軸線に沿って延びるスリットとなっているものとされる。更に、上記カム溝は押圧片の外周面に形成されている一方、そのカム溝に挿入される上記突起は継手本体の内周面に形成されているものとすることが考えられる。
この構成によれば、上記カム溝を形成可能な部分は、上記軸線周りにおける各スリット間に位置する押圧片の外周面に限られている。このため、リリーサとして必要とされる上記軸線に沿った同リリーサの移動量を確保しようとすると、上記軸線に対するカム溝の傾斜角を小さくせざるを得ないが、そうした傾斜角の設定に伴う上述した問題の発生を抑制することができる。
継手の全体構造を示す断面図。 リリーサを示す斜視図。 図2の上方から見たリリーサの上面図。 図2の下方から見たリリーサの下面図。 図2の右方から見たリリーサの側面図。 図2の左方から見たリリーサの側面図。 図2の奥側から見たリリーサの背面図。 図2の手前側から見たリリーサの正面図。 キャップを示す斜視図。 図9の上方から見たリリーサの上面図。 図9の下方から見たリリーサの下面図。 図9の左方から見たリリーサの側面図。 図9の右方から見たリリーサの側面図。 図9の手前側から見たリリーサの正面図。 図9の奥側から見たリリーサの背面図。 リリーサがロックリングとパイプとの係合を解除する位置にあるときのキャップ及びリリーサの位置関係を示す側面図。 リリーサにおける継手本体に向かう相対移動が非変換部により規制されているときのキャップ及びリリーサの位置関係を示す側面図。
以下、継手の一実施形態について、図1~図17を参照して説明する。
図1に示すように、継手1は、図示しない耐圧試験用の加圧ポンプ等に接続される継手本体2を備えている。この継手本体2は円筒状に形成されており、継手本体2の一端側(図1の左端側)の開口部2aが上記配管に繋がる。また、継手本体2の他端側(図1の右端側)の開口部2bからは、上記加圧ポンプにより加圧された流体を流すパイプ3が挿入される。
継手本体2は、上記一端側の開口部2aが形成された胴部材4を備えている。この胴部材4の内周面には、その内周面に沿って環状に延びるシールリング6が保持されている。また、継手本体2の外周面には、円筒状のキャップ7が固定されている。このキャップ7には、継手本体2における上記他端側の開口部2bが形成されている。キャップ7の内周面には段部8が形成されており、その段部8を形成することによってキャップ7の内周面が胴部材4に近づくほど段階的に拡大している。
キャップ7の内周面における段部8には、その内周面に沿って環状に延びるロックリング10が設けられている。ロックリング10は、胴部材4の拡径部5におけるキャップ7側の端部に取り付けられた保持リング11、及び、その保持リング11と上記段部8との間に設けられた押圧部材12を用いて継手本体2の内部に固定されている。すなわち、拡径部5におけるキャップ7側の端部と同キャップ7の内周面における段部8との間に、上記保持リング11、押圧部材12、及びロックリング10が挟み込まれることにより、そのロックリング10の継手本体2の内部での固定が行われている。
ロックリング10は、押圧部材12と段部8との間に挟まれた平板部13と、その平板部13における軸線L1側の端部から延びる斜板部14を備えている。ロックリング10の斜板部14は、拡径部5側(図中左側)に向うほど軸線L1に近づく斜状に形成されている。
そして、上記パイプ3を開口部2bから継手本体2内に挿入すると、そのパイプ3が上記ロックリング10における斜板部14の内側を通過して継手本体2における胴部材4の内周面に挿入される。この状態のもとでは、ロックリング10の斜板部14の先端がパイプ3の外周面を軸線L1側に押圧することによってロックリング10がパイプ3と係合し、その係合を通じて継手本体2からのパイプ3の抜け出しが防止される。
また、継手1には、継手本体2(キャップ7)の内周面と同継手本体2に挿入されるパイプ3の外周面との間であって、且つ、継手本体2(ロックリング10)と同一の軸線L1上に位置しており、軸線L1に沿って継手本体2内に押し込まれることによってロックリング10とパイプ3との係合を解除するリリーサ15が設けられている。このリリーサ15は、円筒状に形成されており、キャップ7の外に位置する操作部16と、継手本体2の開口部2bを介してキャップ7内に挿入される押込部17と、を備えている。押込部17の先端部は、ロックリング10の斜板部14に当接している。また、リリーサ15と継手本体2とは、軸線L1を中心として相対回転することが可能となっている。
上記パイプ3が継手本体2に挿入されたときには、そのパイプ3がリリーサ15の押込部17を貫通した状態となる。こうした状態のもと、リリーサ15が軸線L1に沿って継手本体2内に押し込まれると、押込部17がロックリング10の斜板部14を拡開するように、言い換えれば軸線L1から離れる方向に変位するように押圧する。これにより、斜板部14の先端によるパイプ3の外周面の軸線L1側への押圧が弱まり、ロックリング10とパイプ3との係合が解除されるため、そのパイプ3を継手本体2から抜くことが可能となる。
ところで、継手1においては、リリーサ15が継手本体2(キャップ7)の内周面と同継手本体2に挿入されたパイプ3の外周面との間に位置しているため、同パイプ3とロックリング10との係合を解除すべくリリーサ15を継手本体2内に押し込むとき、その押し込み方向への力をリリーサ15に対し加えることが難しい。このため、継手1には、継手本体2(キャップ7)に対しリリーサ15を軸線L1周りについて相対回転させたとき、その相対回転をリリーサ15における継手本体2に対する軸線L1の延びる方向についての相対移動に変換する変換部が設けられている。
軸線L1周りの回転方向についての力をリリーサ15に対し加えることは、そのリリーサ15がパイプ3の外周面と継手本体2(キャップ7)の内周面との間に位置する状態のもとでも、比較的容易に行うことができる。このため、リリーサ15を軸線L1周りに回転させることにより、そのリリーサ15の回転運転を軸線L1の延びる方向に沿った直線運動に変換し、そうした直線運動を通じてパイプ3とロックリング10との係合を容易に解除することができる。
次に、図2~図17を参照して、継手1の上記変換部について詳しく説明する。
なお、以降において、リリーサ15の基端側(図1の右側)から先端側を見たときの時計回り方向を第1方向Y1とし、反時計回り方向を第2方向Y2として説明する。
上記変換部には、リリーサ15の外周面に軸線L1に対し傾斜して延びるように形成されているカム溝24、及び、キャップ7の内周面に形成されて上記カム溝24に挿入されている突起34が設けられている。
まず、図2~図8を参照して、リリーサ15について詳しく説明する。
リリーサ15は、軸線L1周りに互いに間隔をおいて設けられた一対の操作部16を有している。
軸線L1周りにおける操作部16同士の間には、操作部16同士を連結する一対の連結部21が設けられている。
リリーサ15は、軸線L1を中心とする略円筒状の押込部17を有している。押込部17の基端部は、連結部21に連結されている。
押込部17には、押込部17の先端から基端側に向けて軸線L1に沿って延びる複数のスリット22が軸線L1周りに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、4つのスリット22が軸線L1周りに等間隔にて設けられている。
押込部17には、これら複数のスリット22によって、軸線L1周りに間隔をおいた複数の押圧片23が形成されている。本実施形態では、4つの押圧片23が軸線L1周りにおいて等間隔にて設けられている。換言すると、これらスリット22同士の間の部分は、軸線L1に沿って延びる押圧片23となっている。押圧片23の先端部の外周面は、先端側ほど縮径されている。
上記一対の操作部16は、4つの押圧片23のうち軸線L1を挟んで対向する一対の押圧片23を外周側から覆っている(図7及び図8参照)。上記一対の押圧片23と各操作部16との間には、隙間が設けられている。
操作部16によって覆われていない一対の押圧片23の外周面には、上記カム溝24が設けられている。カム溝24は、第2方向Y2の前側ほど押圧片23の先端側に位置するように傾斜して延びている。カム溝24の延在方向の両端は、円弧状をなしている。カム溝24の一対の内側面の一方における第2方向Y2の前側部分には、略円弧状に突出する係止凸部25が設けられている。本実施形態では、係止凸部25が、リリーサ15の先端側に位置する内側面に設けられている。
押圧片23の外周面におけるカム溝24よりも先端側の部分には、軸線L1に沿って延びるガイド溝26が設けられている。
操作部16によって覆われている一対の押圧片23の外周面には、突出部27が設けられている(図3及び図4参照)。
連結部21の外周面には、第1目印28a及び第2目印28bが設けられている。第1目印28aは、軸線L1周りの両側に向かう矢印形状をなしている。第2目印28bは、リリーサ15の先端側に頂点を有するとともに基端側に底辺を有する二等辺三角形状をなしている。
なお、各操作部16の外周面には、上記軸線L1に沿って延びる複数の突条29が周方向に間隔をおいて設けられている。各突条29は、作業者が操作部16を把持する際の滑り止め機能を有する。
次に、図9~図15を参照して、キャップ7について詳しく説明する。
キャップ7は、上記胴部材4が挿入される外挿部31、及び外挿部31における胴部材4とは反対側に位置し、外挿部31よりも縮径された縮径部32を有している。
縮径部32の内周面には、一対のカム溝24にそれぞれ収容される一対の突起34が周方向に間隔をおいて設けられている(図14及び図15参照)。突起34は、扁平円柱状をなしている。
縮径部32の内周面には、一対の突出部27をそれぞれ収容する一対の凹部35が設けられている(図9及び図15参照)。また、縮径部32の内周面には、凹部35から開口部2b側に向かって軸線L1に沿って延びるガイド溝36が設けられている。ガイド溝36は、キャップ7における開口部2b側の端面まで延びている。
なお、各外挿部31の外周面には、上記軸線L1に沿って延びる複数の突条39が周方向に間隔をおいて設けられている。各突条39は、作業者がキャップ7を把持する際の滑り止め機能を有する。
軸線L1に沿ってキャップ7内にリリーサ15を押し込む際、カム溝24内への突起34の相対移動及び凹部35内への突出部27の相対移動がガイド溝36及びガイド溝26によってそれぞれガイドされる。そして、リリーサ15の押込部17がパイプ3の外周面と継手本体2(キャップ7)の内周面との間に位置することとなる。
キャップ7に挿入されたパイプ3とロックリング10との係合を解除する際には、リリーサ15が軸線L1周りの第2方向Y2に回転される。これにより、共に変換部を構成する突起34がカム溝24内を第1方向Y1に相対移動する。
図17に示すように、突起34がカム溝24の第2方向Y2の後端まで移動すると、リリーサ15が軸線L1に沿ってキャップ7内に押し込まれる方向に移動し、それによってパイプ3とロックリング10との係合が解除される。
またこのとき、リリーサ15の第2目印28bの二等辺三角形の頂点と、キャップ7の外周面に形成された解除位置目印38aとの軸線L1周りにおける位置が一致する。本実施形態の解除位置目印38aは、軸線L1に沿って延在する突条である。
ところで、ロックリング10とパイプ3とが係合している状態のもと、リリーサ15が軸線L1に沿ってキャップ7内に押し込まれる方向に誤って押されたとき、仮に軸線L1に沿ってリリーサ15がキャップ7に向けて移動したとすると、その移動がカム溝24とカム溝24に挿入された突起34とを通じてリリーサ15の回転を伴って行われる。そして、リリーサ15のキャップ7内への誤った押し込みに伴い、リリーサ15によってパイプ3とロックリング10との係合が解除されてしまうおそれがある。このことを抑制するため、リリーサ15がロックリング10とパイプ3との係合を解除する位置に対し軸線L1に沿ってキャップ7から離間したときにリリーサ15における軸線L1に沿ったキャップ7に向かう相対移動を規制する非変換部を設けることが考えられる。
ただし、こうした非変換部を設ける位置によっては、次のような問題が更に生じるおそれがある。すなわち、上記非変換部を例えば変換部のカム溝24に連なるように設けるとすると、軸線L1周りについてのカム溝24を形成可能なスペースが、上記非変換部を設ける分、小さくなることは避けられない。特に、本実施形態の構成によれば、上記カム溝24を形成可能な部分は、上記軸線L1周りにおける各スリット22間に位置する押圧片23の外周面に限られている。その結果、リリーサ15として必要とされる軸線L1に沿ったリリーサ15の移動量を確保するため、カム溝24の傾斜角を軸線L1に対し小さくしなければならなくなる。しかし、このようにカム溝24の軸線L1に対する傾斜角を小さくすると、パイプ3とロックリング10との係合を解除すべくリリーサ15を回転させる際に必要なトルクが大きくなるため、パイプ3とロックリング10との係合の解除を行いにくくなるという問題がある。
そこで、本実施形態では、上記非変換部が、変換部のカム溝24から離れた位置に設けられている。
上記非変換部には、リリーサ15の操作部16の先端面16a、及び、キャップ7の外周面に形成されて上記先端面16aに当接する規制突部37が設けられている。
次に、上記非変換部について詳しく説明する。
縮径部32の外周面には、複数の規制突部37が軸線L1周りに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、一対の規制突部37が軸線L1周りに等間隔にて設けられている。
規制突部37は、外挿部31の縮径部32側の端から開口部2bに向かって突出している。規制突部37は、先端面37a、及び第1方向Y1の前側ほど開口部2b側に位置するように傾斜するとともに規制突部37の先端面37aに連なる傾斜面37bを有している。
リリーサ15が第1方向Y1に回転されると、共に変換部を構成する突起34がカム溝24内を第2方向Y2に相対移動する。このとき、リリーサ15の操作部16の先端面16aは、規制突部37の傾斜面37bに沿ってガイドされる。
図16に示すように、突起34が係止凸部25を乗り越えてカム溝24の第2方向Y2の前端に向かって移動する際、同前端に到達する直前に操作部16の先端面16aが規制突部37の先端面37aに当接し始める。また、突起34がカム溝24の第2方向Y2の前端に到達すると、操作部16の先端面16aが規制突部37の先端面37aに完全に当接する。これにより、リリーサ15がロックリング10とパイプ3との係合を解除する位置に対し軸線L1に沿ってキャップ7から離間した状態となる。このとき、突起34が係止凸部25に係止されることで同状態が保持される。また、規制突部37の先端面37aと操作部16の先端面16aとが当接することで、リリーサ15における軸線L1に沿ったキャップ7に向かう相対移動が規制される。
またこのとき、リリーサ15の第2目印28bの二等辺三角形の頂点と、キャップ7の外周面に形成された規制位置目印38bとの軸線L1周りにおける位置が一致する。本実施形態の規制位置目印38bは、軸線L1に沿って延在する突条である。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)継手1には、継手本体2(キャップ7)に対しリリーサ15を軸線L1周りについて相対回転させたとき、その相対回転をリリーサ15における継手本体2に対する軸線L1の延びる方向についての相対移動に変換する変換部が設けられている。
軸線L1周りの回転方向についての力をリリーサ15に対し加えることは、そのリリーサ15がパイプ3の外周面と継手本体2(キャップ7)の内周面との間に位置する状態のもとでも、比較的容易に行うことができる。このため、リリーサ15を軸線L1周りに回転させることにより、そのリリーサ15の回転運転を軸線L1の延びる方向に沿った直線運動に変換し、そうした直線運動を通じてパイプ3とロックリング10との係合を容易に解除することができる。
(2)リリーサ15がロックリング10とパイプ3との係合を解除する位置に対し軸線L1に沿ってキャップ7から離間したときにリリーサ15における軸線L1に沿ったキャップ7に向かう相対移動を規制する非変換部が設けられている。
ロックリング10とパイプ3とが係合している状態のもと、リリーサ15が軸線L1に沿ってキャップ7内に押し込まれる方向に誤って押されたとき、軸線L1に沿ってリリーサ15がキャップ7に向けて移動することが規制されるため、リリーサ15のキャップ7内への誤った押し込みが抑制される。これにより、リリーサ15によってパイプ3とロックリング10との係合が解除されてしまうといった問題の発生を抑制できる。
(3)上記非係合部が継手1における上記変換部のカム溝24から離れた位置に設けられている。
このため、軸線L1周りについてのカム溝24を形成可能なスペースが、上記非変換部を設けることによって小さくなることを抑制できる。これにより、リリーサ15として必要とされる軸線L1に沿ったリリーサ15の移動量を確保するため、カム溝24の傾斜角を軸線L1に対し小さくしなければならないといった不都合の発生を抑制できる。したがって、カム溝24の軸線L1に対する傾斜角を小さくすることによってパイプ3とロックリング10との係合を解除すべくリリーサ15を回転させる際に必要なトルクが大きくなることを抑制でき、パイプ3とロックリング10との係合の解除を行いにくくなるという問題の発生を抑制できる。
(4)軸線L1に沿ってキャップ7内にリリーサ15を押し込む際、カム溝24内への突起34の相対移動及び凹部35内への突出部27の相対移動がガイド溝36及びガイド溝26によってそれぞれガイドされる。これにより、キャップ7内に対しリリーサ15を容易に押し込むことができる。
(5)カム溝24の内側面には、リリーサ15がロックリング10とパイプ3との係合を解除する位置に対し軸線L1に沿ってキャップ7から離間した状態において、突起34を係止する係止凸部25が設けられている。突起34が係止凸部25に係止されることで上記の状態が保持されるため、ロックリング10とパイプ3とが係合している状態のもと、リリーサ15が軸線L1に沿ってキャップ7内に押し込まれる方向に誤って押されたとき、軸線L1に沿ってリリーサ15がキャップ7に向けて移動することをより確実に規制できる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・リリーサ15に設けられた突条29を省略することもできる。また、キャップ7の突条39を省略することもできる。
・リリーサ15の第1目印28a及び第2目印28bの形状を適宜変更することができる。また、キャップ7の解除位置目印38a及び規制位置目印38bの形状を適宜変更することができる。
・リリーサ15の第1目印28aを省略することもできる。また、リリーサ15の第1目印28aを省略することもできる。
・リリーサ15の押込部17は、4つのスリット22及び4つの押圧片23を有するものに限定されず、スリット22及び押圧片23の数を任意に変更することができる。
・規制突部37の傾斜面37bを省略することもできる。
・キャップ7は、一対の規制突部37を有するものに限定されず、規制突部37の数を3つや4つなどに変更することもできる。この場合においても、3つあるいは4つの規制突部37を軸線L1周りに等間隔にて設ければよい。
・係止凸部25に代えて、あるいは加えて、リリーサ15の基端側に位置する内側面に係止凸部25を設けるようにしてもよい。また、係止凸部25を省略することもできる。
・リリーサ15のガイド溝26を省略することもできる。また、キャップ7のガイド溝36を省略することもできる。
・リリーサ15の突出部27を省略することもできる。この場合、キャップ7の凹部35及びガイド溝36を省略すればよい。
・カム溝24をキャップ7の内周面に形成するとともに、突起34を押圧片23の外周面に設けることもできる。
・リリーサ15の押込部17はスリット22を有していないものであってもよい。
1…継手、2…継手本体、2a…開口部、2b…開口部、3…パイプ、4…胴部材、5…拡径部、6…シールリング、7…キャップ、8…段部、10…ロックリング、11…保持リング、12…押圧部材、13…平板部、14…斜板部、15…リリーサ、16…操作部、17…押込部、21…連結部、22…スリット、23…押圧片、24…カム溝、25…係止凸部、26…ガイド溝、27…突出部、28a…第1目印、28b…第2目印、29…突条、31…外挿部、32…縮径部、34…突起、35…凹部、36…ガイド溝、37…規制突部、37a…先端面、37b…傾斜面、38a…解除位置目印、38b…規制位置目印、39…突条。

Claims (2)

  1. パイプが挿入される継手本体と、
    前記継手本体内に設けられて前記パイプとの係合により同パイプの前記継手本体からの抜け出しを防止するロックリングと、
    前記継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、前記継手本体及び前記ロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って前記継手本体内に押し込まれることによって前記ロックリングと前記パイプとの係合を解除するリリーサと、を備える継手において、
    前記継手本体に対し前記リリーサを前記軸線周りについて相対回転させたとき、その相対回転を前記リリーサにおける前記継手本体に対する前記軸線の延びる方向についての相対移動に変換する変換部を備えており、
    前記変換部には、前記継手本体の内周面と前記リリーサの外周面とのうちの一方に前記軸線に対し傾斜して延びるように形成されているカム溝、及び、前記継手本体の内周面と前記リリーサの外周面とのうちの他方に形成されて前記カム溝に挿入されている突起が設けられており、
    前記リリーサが前記ロックリングと前記パイプとの係合を解除する位置に対し前記軸線に沿って前記継手本体から離間したときに前記リリーサにおける前記軸線に沿った前記継手本体に向かう相対移動を規制する非変換部が、前記変換部のカム溝から離れた位置に設けられていることを特徴とする継手。
  2. 前記リリーサには前記軸線周りに間隔をおいた複数の押圧片が形成されているとともに、それら押圧片同士の間の部分は前記軸線に沿って延びるスリットとなっており、
    前記カム溝は前記押圧片の外周面に形成されている一方、そのカム溝に挿入される前記突起は前記継手本体の内周面に形成されている請求項1に記載の継手。
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