JP7326888B2 - 継手 - Google Patents
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Description
特許文献1に示されるように、こうした継手はパイプが挿入される継手本体を備えており、その継手本体の内部には上記パイプとの係合により同パイプの継手本体からの抜け出しを防止するロックリングが設けられている。また、上記継手には、継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、継手本体及びロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って継手本体内に押し込まれることによって、ロックリングとパイプとの係合を解除するリリーサが設けられている。
上記課題を解決する継手は、パイプが挿入される継手本体と、継手本体内に設けられてパイプとの係合により同パイプの継手本体からの抜け出しを防止するロックリングと、を備える。また、上記継手は、次のようなリリーサも備える。このリリーサは、継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、継手本体及びロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って継手本体内に押し込まれることによってロックリングとパイプとの係合を解除する。更に、上記継手は、継手本体に対しリリーサを上記軸線周りについて相対回転させたとき、その相対回転をリリーサにおける継手本体に対する上記軸線の延びる方向についての相対移動に変換する変換部を備える。この変換部には、継手本体の内周面とリリーサの外周面とのうちの一方に上記軸線に対し傾斜して延びるように形成されているカム溝、及び、継手本体の内周面とリリーサの外周面とのうちの他方に形成されて上記カム溝に挿入されている突起が設けられている。更に、上記継手においては、リリーサがロックリングとパイプとの係合を解除する位置に対し上記軸線に沿って継手本体から離間したときにリリーサにおける上記軸線に沿った継手本体に向かう相対移動を規制する非変換部が、上記変換部のカム溝から離れた位置に設けられている。
図1に示すように、継手1は、図示しない耐圧試験用の加圧ポンプ等に接続される継手本体2を備えている。この継手本体2は円筒状に形成されており、継手本体2の一端側(図1の左端側)の開口部2aが上記配管に繋がる。また、継手本体2の他端側(図1の右端側)の開口部2bからは、上記加圧ポンプにより加圧された流体を流すパイプ3が挿入される。
なお、以降において、リリーサ15の基端側(図1の右側)から先端側を見たときの時計回り方向を第1方向Y1とし、反時計回り方向を第2方向Y2として説明する。
リリーサ15は、軸線L1周りに互いに間隔をおいて設けられた一対の操作部16を有している。
リリーサ15は、軸線L1を中心とする略円筒状の押込部17を有している。押込部17の基端部は、連結部21に連結されている。
操作部16によって覆われている一対の押圧片23の外周面には、突出部27が設けられている(図3及び図4参照)。
キャップ7は、上記胴部材4が挿入される外挿部31、及び外挿部31における胴部材4とは反対側に位置し、外挿部31よりも縮径された縮径部32を有している。
上記非変換部には、リリーサ15の操作部16の先端面16a、及び、キャップ7の外周面に形成されて上記先端面16aに当接する規制突部37が設けられている。
縮径部32の外周面には、複数の規制突部37が軸線L1周りに間隔をおいて設けられている。本実施形態では、一対の規制突部37が軸線L1周りに等間隔にて設けられている。
(1)継手1には、継手本体2(キャップ7)に対しリリーサ15を軸線L1周りについて相対回転させたとき、その相対回転をリリーサ15における継手本体2に対する軸線L1の延びる方向についての相対移動に変換する変換部が設けられている。
このため、軸線L1周りについてのカム溝24を形成可能なスペースが、上記非変換部を設けることによって小さくなることを抑制できる。これにより、リリーサ15として必要とされる軸線L1に沿ったリリーサ15の移動量を確保するため、カム溝24の傾斜角を軸線L1に対し小さくしなければならないといった不都合の発生を抑制できる。したがって、カム溝24の軸線L1に対する傾斜角を小さくすることによってパイプ3とロックリング10との係合を解除すべくリリーサ15を回転させる際に必要なトルクが大きくなることを抑制でき、パイプ3とロックリング10との係合の解除を行いにくくなるという問題の発生を抑制できる。
・リリーサ15に設けられた突条29を省略することもできる。また、キャップ7の突条39を省略することもできる。
・リリーサ15の押込部17は、4つのスリット22及び4つの押圧片23を有するものに限定されず、スリット22及び押圧片23の数を任意に変更することができる。
・キャップ7は、一対の規制突部37を有するものに限定されず、規制突部37の数を3つや4つなどに変更することもできる。この場合においても、3つあるいは4つの規制突部37を軸線L1周りに等間隔にて設ければよい。
・リリーサ15のガイド溝26を省略することもできる。また、キャップ7のガイド溝36を省略することもできる。
・カム溝24をキャップ7の内周面に形成するとともに、突起34を押圧片23の外周面に設けることもできる。
Claims (2)
- パイプが挿入される継手本体と、
前記継手本体内に設けられて前記パイプとの係合により同パイプの前記継手本体からの抜け出しを防止するロックリングと、
前記継手本体の内周面と同継手本体に挿入されるパイプの外周面との間であって、且つ、前記継手本体及び前記ロックリングと同一の軸線上に位置しており、その軸線に沿って前記継手本体内に押し込まれることによって前記ロックリングと前記パイプとの係合を解除するリリーサと、を備える継手において、
前記継手本体に対し前記リリーサを前記軸線周りについて相対回転させたとき、その相対回転を前記リリーサにおける前記継手本体に対する前記軸線の延びる方向についての相対移動に変換する変換部を備えており、
前記変換部には、前記継手本体の内周面と前記リリーサの外周面とのうちの一方に前記軸線に対し傾斜して延びるように形成されているカム溝、及び、前記継手本体の内周面と前記リリーサの外周面とのうちの他方に形成されて前記カム溝に挿入されている突起が設けられており、
前記リリーサが前記ロックリングと前記パイプとの係合を解除する位置に対し前記軸線に沿って前記継手本体から離間したときに前記リリーサにおける前記軸線に沿った前記継手本体に向かう相対移動を規制する非変換部が、前記変換部のカム溝から離れた位置に設けられていることを特徴とする継手。 - 前記リリーサには前記軸線周りに間隔をおいた複数の押圧片が形成されているとともに、それら押圧片同士の間の部分は前記軸線に沿って延びるスリットとなっており、
前記カム溝は前記押圧片の外周面に形成されている一方、そのカム溝に挿入される前記突起は前記継手本体の内周面に形成されている請求項1に記載の継手。
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