JP7326349B2 - バススレーブの識別方法 - Google Patents

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Description

本願出願は、2018年6月5日の欧州特許出願公開第181760992号明細書の優先権を主張し、その内容を本願出願の対象を構成するものとして援用する。
本発明は、バスシステムにおけるバスノードの識別方法に関する。特に本発明は、バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方ではバスマスターがバスラインに接続されており、他方では、バスマスターから見て、バススレーブが連続的にバスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおけるアドレスの割り当て方法に関する。
特にシリアルデータバスシステムにおけるアドレスの自動割り当て方法には、複数の方法が存在している(例えば、欧州特許第1490772号明細書、独国特許出願公開第102010026431号明細書、“LIN Bus Shunt Slave Node Position Detection-Revision 1.0”、第3.3章、2008年12月10日、“E521.36-RGB LIN Controller with Current Source”、第4.1.2章、2017年5月23日参照)。
欧州特許第1490772号明細書 独国特許出願公開第102010026431号明細書 欧州特許出願公開第2571200号明細書 欧州特許出願公開第2654246号明細書 独国特許出願公開第102018104489号明細書
データバスシステムにおける自動アドレス割り当てに際し、バススレーブごとに1つのバスシャントがデータバスに接続されている。このバスシャントは、アドレス割り当ての際に使用される。それ以降、バスシャント自体は不要となる。
自動アドレス割り当てが完了したデータバスシステムにおける損失をさらに減らすため、比較的オーム抵抗の小さいバスシャントを採用することが望ましい。しかし、ここで、測定信号を十分に大きくするために、自動的にアドレス指定されるアドレス指定バススレーブがバスラインに供給するアドレス指定電流を大きくしなければならないことが問題になる。そのため、データバスシステムの最大バス電流負荷を超える恐れがある。つまり、アドレス未指定のアドレス指定バススレーブが、バスラインに供給されたアドレス指定電流を増大できる限界は、バスマスターが不良を診断する時点となるバスシステムの最大負荷限界と等しい。
比較的大きなバスシャントを有するアドレス指定バススレーブと、より小さいバスシャントを有するアドレス指定バススレーブとの混合アセンブリの場合が、問題になる。なぜなら、このような混合アセンブリは、下位互換性の観点から実装可能である必要がある。すなわち、必要に応じて、比較的大きなバスシャントを有するバススレーブのうちの数個のみを、より小さいバスシャントを有する新規のバススレーブに置き換えることができる必要がある。
本発明は、従来のアドレス指定可能なバススレーブを、バスシャントがより小さい新規のバススレーブとともに使用することができるシリアルデータバスシステムにおけるアドレスの割り当て方法を提供することを課題とする。
上記課題の解決のため、本発明により提供されるのは、バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方では上記バスマスターが上記バスラインに接続されており、他方では上記バススレーブが、上記バスマスターから見て、連続的に上記バスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおいてアドレスを割り当てるための、上記シリアルデータバスシステムにおけるバススレーブの識別方法であって、
上記バススレーブの1つが、上記バスマスターに最も近く上記バスラインに接続された第1のバススレーブであり、その他のバススレーブが、上記バスラインを上記バスマスターに向かって流れる電流の方向について、上記第1のバススレーブの上流で上記バスラインに接続されており、別言すると、上記バススレーブの1つが、上記バスマスターから最も離れて上記バスラインに接続された最後のバススレーブBS8であり、その他のバススレーブが、上記バスラインを上記バスマスターに向かって流れる電流の方向について、上記最後のバススレーブの下流で上記バスラインに接続されており、
上記バススレーブの少なくとも2つが、アドレス指定可能なアドレス指定バススレーブとして構成されており、上記アドレス指定バススレーブに、アドレス指定フェーズにおいて、上記バスマスターによりそれぞれアドレスが割り当てられ、上記バススレーブの別のバススレーブが、標準バススレーブとして、上記アドレス指定フェーズの実行前に決定されたアドレスを与えられていてもよく、
上記アドレス指定バススレーブには、少なくとも1つの第1型のアドレス指定バススレーブと、少なくとも1つの上記第1型と異なる第2型のアドレス指定バススレーブとがあり、
各第1型のアドレス指定バススレーブ及び各第2型のアドレス指定バススレーブに、上記バスラインに電気的に接続された電流測定手段が割り当てられており、各第1型のアドレス指定バススレーブ及び各第2型のアドレス指定バススレーブが、それぞれ上記アドレス指定バススレーブにより制御可能なアドレス指定電流源を有し、
各第1型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源から上記バスラインに供給された電流が、上記第1型のアドレス指定バススレーブのそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段を除いて、この電流測定手段の下流で上記バスライン上にある全ての電流測定手段を通って流れ、
各第2型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源から上記バスラインに供給された電流が、上記第2型のアドレス指定バススレーブのそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段と、この電流測定手段の下流で上記バスライン上にある全ての電流測定手段とを通って流れ、
アドレス未指定の第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブにアドレスを割り当てるため、複数の識別サイクルが実行され、識別サイクルごとに、上記アドレス未指定の第1型又は第2型のアドレス指定バススレーブの1つが識別され、識別された第1型又は第2型のアドレス指定バススレーブが、以降の識別サイクルに関与せず、
識別サイクルごとに、
オフセット調整において、
各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブ及び各アドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブが、それぞれに割り当てられた電流測定手段により、潜在的な静止電流を測定し、
第1のフェーズ(プリセレクトフェーズ)において、
各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源が、上記バスラインにプリセレクト単流を供給し、
各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブが、割り当てられた電流測定手段により、バス電流を測定し、
各アドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源が、上記第2型のアドレス指定バススレーブのそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段により検出される電流が予め設定可能な最大電流と等しい又は実質的に等しくなるような大きさのプリセレクト単流を、上記バスラインに供給し、
上記第1のフェーズに続く第2のフェーズ(セレクトフェーズ)において、
割り当てられた電流測定手段がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より小さい、もしくは、上記最大電流と等しい又は実質的に(この用語に関する後述の定義を参照)等しいバス電流を検出する第1型の自動アドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源が、上記第1のフェーズに対して増大されたアドレス指定電流を供給し、
割り当てられた電流測定手段がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より大きいバス電流を検出する第1型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源が、アドレス指定電流を供給せず、
上記第2型のアドレス指定バススレーブの上記アドレス指定電流源が、上記第2型のアドレス指定バススレーブのそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段が検出する上記バス電流が上記最大電流と等しい又は実質的に(この用語に関する後述の定義を参照)等しくなるように制御され、
上記第2のフェーズの経過後、上記アドレス未指定の第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブのうち、上記バスマスターから最も離れて上記バスラインに接続されたアドレス指定バススレーブ、すなわち、上記サイクルにおいてそれぞれ最後のアドレス指定バススレーブであるアドレス指定バススレーブが識別され、
上記第1型のアドレス指定バススレーブに割り当てられた上記電流測定手段が、上記第2のフェーズにおいて、上記オフセット調整の上記静止電流に対して増大された又は上記オフセット調整の上記静止電流に対して予め設定可能な閾値を超えて増大されたバス電流を検出しないことにより、上記バスラインに接続された最後の第1型のアドレス指定バススレーブが識別され、
上記アドレス指定電流源が、上記第2のフェーズにおいて、上記第2型のアドレス指定バススレーブに割り当てられた上記電流測定手段が上記第2のフェーズにおいて測定する上記バス電流と等しい又は実質的に等しいアドレス指定電流を供給することにより、すなわち、アドレス指定電流源が、上記第1及び第2のフェーズにおいて、変化せずに又は予め設定可能な公差を考慮して実質的に(この用語に関する後述の定義を参照)変化せずに、上記最大電流と等しい又は実質的に(この用語に関する後述の定義を参照)等しい、つまり予め設定可能な公差よりもずれが小さい(これは、重大な変化が起きていないことを意味する)アドレス指定電流を上記バスラインに供給することにより、上記バスラインに接続された最後の第2型のアドレス指定バススレーブが識別される方法である。
本発明に係る方法において、シリアルLINデータバスシステムにおいて規定されているように、アドレス指定サイクルごとに、まずオフセット調整が行われる。オフセット調整では、各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブ及び各アドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブが、それぞれに割り当てられた電流測定手段により、潜在的な静止電流を測定する。続いて、同様にシリアルLINデータバスシステムにおいて規定されているように、第1の(プリセレクト)フェーズにおいて、アドレス未指定のアドレス指定バススレーブ群が選択され、アドレス指定サイクルの続く第2の(選択)フェーズにおいて、バスマスターから見て最も離れてバスに接続されたアドレス未指定のアドレス指定バススレーブが識別される。
本発明によれば、データバスシステムが、2つの型のアドレス指定バススレーブ、すなわち、古い第1型のアドレス指定バススレーブ(以下、第1のアドレス指定バススレーブと呼ぶ)と、新しい第2型のアドレス指定バススレーブ(以下、第2のアドレス指定バススレーブと呼ぶ)とを有する。2つの型のアドレス指定バススレーブは、バスラインとの接続及びアドレス指定電流の大きさに関して、互いに異なる。各第1のアドレス指定バススレーブに、電流測定手段(典型的には、バスシャントの形をとる)が割り当てられ、そのオーム抵抗は、第2のアドレス指定バススレーブの電流測定手段のオーム抵抗より大きい。また、第1のアドレス指定バススレーブのアドレス指定電流源が、バスマスターから見て、このアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段の前で、アドレス指定電流をバスラインに供給する。つまり、自動アドレス指定フェーズ中、第1のアドレス指定バススレーブの電流測定手段が、「自身の」アドレス指定電流のないバス電流を検出する。これに対し、第2のアドレス指定バススレーブにより供給されたアドレス指定電流が、この第2のアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段を通って流れる。
つまり、ここで、特にシリアルLINデータバスシステムにおいて規定されているように、アドレス指定サイクルごとに、バスマスターから最も離れてバスラインに接続されたアドレス指定バススレーブにアドレスを割り当てられるように、このアドレス指定バススレーブが常に識別される必要がある場合、この点において「最後の」第1型のアドレス指定バススレーブを、このアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段がバス電流を測定しないこと、もしくは、例えば、アドレス指定サイクルの第1のフェーズの前に行われたオフセット調整において検知できた最小静止電流を鑑みて、第2のフェーズにおいて第1のフェーズに対して変化したバス電流を測定しないことにより識別してもよい。しかし、これに対し、バスに接続された「最後の」第2のアドレス指定バススレーブに割り当てられている電流測定手段が、バス電流(すなわち、自身のアドレス指定電流)を測定する。そのため、0アンペアのバス電流を調べるのとは別の方法で、最後の第2型のアドレス指定バススレーブを識別するために、方策を立てなければならない。本発明によれば、これは、第2のアドレス指定バススレーブにより供給されたアドレス指定電流が、アドレス指定サイクルの第2のフェーズにおいて、第1のフェーズに対して変化しているか、すなわち減少しているか、又は第2のフェーズにおけるアドレス指定電流が、第1のフェーズにおけるアドレス指定電流と等しいかを調べることにより実現できる。すなわち、第2型のアドレス指定バススレーブが最後の、つまり、バスマスターから見て最も離れてバススレーブに接続されている場合のみ、アドレス指定サイクルの第2のフェーズにおけるアドレス指定電流が、アドレス指定サイクルの第1のフェーズにおけるアドレス指定電流から変化しない。なぜなら、本発明によれば、各第2のアドレス指定バススレーブが、その電流測定手段がアドレス割り当て中において有効な所定の最大バス電流を測定するようなアドレス指定電流を、バスラインに供給するからである。よって、第1型のアドレス指定バススレーブが、アドレス指定サイクルの第2のフェーズにおいて、第1のフェーズよりも大きなアドレス指定電流を供給するという事実と組み合わせて、後述するように、第2型のアドレス指定バススレーブを、バスに接続された「最後の」アドレス指定バススレーブとして識別することができる。
最後の第2のアドレス指定バススレーブとしては、このアドレス指定バススレーブにより供給された第2のフェーズにおけるアドレス指定電流が、第1のフェーズにおけるアドレス指定電流と相違ないことで識別できる。
バスマスターから見て、第2のアドレス指定バススレーブの後ろに、例えば、さらに別の第2のアドレス指定バススレーブがある場合、この「最後から2番目の」第2のアドレス指定バススレーブは、アドレス指定サイクルの第1のフェーズにおいても、第2のフェーズにおいても、アドレス指定電流を供給しない。なぜなら、上記第2のアドレス指定バススレーブの「後ろ」にある第2のアドレス指定バススレーブが、既に、最大バス電流に達するような大きなアドレス指定電流を供給するからである。上記最後から2番目の第2のアドレス指定バススレーブが、アドレス指定サイクル中にアドレス指定電流を供給しないことで、バスラインに接続された最後のアドレス指定バススレーブの候補からはずれる。
第2のアドレス指定バススレーブの後ろに、さらに少なくとも1つの第1のアドレス指定バススレーブがある場合、アドレス指定サイクルの第2のフェーズにおける第2のアドレス指定バススレーブのアドレス指定電流の減少を利用して、この第2のアドレス指定バススレーブが、バスマスターから最も離れてバスラインに接続された最後のアドレス指定バススレーブでないことが認識されてもよい。なぜなら、上述したように、第1のアドレス指定バススレーブが、サイクルの第2のフェーズにおいて、第1のフェーズよりも大きなアドレス指定電流をバスラインに供給するからである。ここで、第2のアドレス指定バススレーブのアドレス指定電流源が、ある値のアドレス指定電流を自動的に供給するよう制御されているため、この第2のアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段が、引き続き最大バス電流(のみ)を検出するので、この第2のアドレス指定バススレーブのアドレス指定電流源が下方制御される。つまり、これにより、第2のフェーズにおけるこの第2のアドレス指定バススレーブのアドレス指定バス電流が、第1のフェーズにおけるアドレス指定バス電流よりも減少する。このことは、上記第2のアドレス指定バススレーブが、バスマスターから最も離れた最後のアドレス未指定のアドレス指定バススレーブでないことを認識するための基準となる。
また、本発明に係る概念によれば、データバスシステムが、既に固定アドレスを有する、つまり、自動的にアドレス指定可能なバススレーブでない標準バススレーブをさらに含むことも可能である。このような標準バススレーブも、特に、アドレス割り当て中に同一の静止電流を安定させるため、バスラインへの供給を行ってもよい。これは、第1及び第2のアドレス指定バススレーブの場合も同様である。既に上で述べたように、アドレス指定サイクルの第1のフェーズの前に行われたオフセット調整において、この静止電流が度量衡学的に検出され、アドレス指定サイクルがさらに進むと、第2のアドレス指定バススレーブのアドレス指定電流の供給の際に、自動的に考慮される。なぜなら、このアドレス指定電流が、それ以降最大バス電流を超えないように管理されているからである。
アドレス割り当て中、上で詳述したように、アドレス指定バススレーブが、そのアドレス指定電流をバスラインに供給する。所定の最大バス電流を超えることを利用して、プリセレクトフェーズにおいて、つまり、アドレス指定サイクルの第1のフェーズにおいて、アドレス指定サイクルの第2のフェーズの実行に関与するアドレス未指定のアドレス指定バススレーブの数が制限される。このプリセレクトの枠組みの中で、割り当てられた電流測定手段が最大バス電流を超えるバス電流を検出するアドレス指定バススレーブが、再度アドレス指定電流を低下させる。このアドレス指定バス電流の低下は、これに先立つアドレス指定電流の上昇よりも速く行われる必要がある。これにより、電流測定手段により検出されたバス電流が、所定の最大値を超える量(超過量)を小さくすることができる。所定の最大値は、バスマスターが内部を流れる電流の高さにより短絡ひいては不良を検知することになる値より小さい。基本的に、アドレス割り当ての際の最大バス電流を、バスラインにおける短絡の検知のための値をごくわずかにだけ下回るように選択することが追求されてきた。つまり、割り当てられた電流測定手段がアドレス割り当て中に最大バス電流を上回ったことを検知するアドレス指定バススレーブの個々のアドレス指定電流源が、そのアドレス指定電流を下げるのが速いほど、アドレス割り当て中の許容される最大バス電流と「短絡バス電流」との差を小さくできる。しかし、これらの前述の観点は、通例、典型的にシリアルデータバスシステムで用いられる自動アドレス割り当て方法において考慮すべきものであり、それゆえに前述の考慮について当業者は基本的に精通している。
本発明の別の有用な形態において、アドレス指定バススレーブの電流測定手段が、それぞれオーム抵抗として実装されており、第2型のアドレス指定バススレーブの電流測定手段を示すオーム抵抗の値が、特に第1型のアドレス指定バススレーブの電流測定手段を示すオーム抵抗の値より、少なくとも5倍から20倍小さい。第2型のアドレス指定バススレーブのシャント抵抗は、例えば200mΩであり、第1型のアドレス指定バススレーブのシャント抵抗は、例えば1Ωである。つまり、異なる型のアドレス指定バススレーブのバスシャントの大きさの差は、10倍又はそれ以上である。
本発明の別の有用な形態において、第1型のアドレス指定バススレーブの上記電流測定手段が、上記第1型のアドレス指定バススレーブのICに内蔵された抵抗として構成されており、第2型のアドレス指定バススレーブの上記電流測定手段が、上記アドレス指定バススレーブのICに内蔵された抵抗と、上記ICの外部に配置された外部抵抗とからなる並列接続として構成されており、それぞれ内蔵された上記抵抗を備える、2つの型のアドレス指定バススレーブのICが同一であってもよい。本発明のこの態様は、2つの型のアドレス指定バススレーブについて、同じ自動アドレス指定ICを採用できるという利点を有する。これらのICは、内蔵された部品として実装されているバスシャントを備える。第2のバスシャントを外部に配置し、内蔵されたバスシャントと並列接続することで、第2型のアドレス指定バススレーブ用のバスシャント群となる。これにより、第1型のアドレス指定バススレーブの自動アドレス指定ICを、第2型のアドレス指定バススレーブに用いることができる。
既に上で述べたように、第2型のアドレス指定バススレーブにおけるアドレス指定電流は、第1型のアドレス指定バススレーブにおけるアドレス指定電流よりも、大幅に大きくなければならない。第2のアドレス指定電流は、第1のアドレス指定電流の15倍以上にまでできる。
シリアルデータバスシステムにおいて、アドレス指定バススレーブとして、第2型のアドレス指定バススレーブのみが採用されると、例えば、2017年12月28日に提出された欧州特許出願である欧州特許第1490772号明細書、欧州特許出願公開第2571200号明細書及び欧州特許出願公開第2654246号明細書にそれぞれ記載されているように、アドレス割り当てが進行する。これらの特許出願の内容を本願出願の対象を構成するものとして援用する。
本発明の特徴に関し、上記又は以下の値や範囲の記載が「実質的に等しい」等により規定されている場合、±50%又は±25%又は±10%又は±5%又は±2%又は±0.5%又は±0.1%のずれを意味する。上記又は以下で挙げるパラメータ、例えば、アドレス指定バススレーブの電流測定手段により測定され、所定の値と等しいか又は実質的に等しいかを調べられるバス電流等について、「実質的に」は、比較され所定の値から上記ずれを有する公差範囲を意味する。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
図1から図7は、図中左に、バスマスターと、固定アドレスを有する標準バススレーブと、5つの第1型のアドレス指定バススレーブと、2つの第2型のアドレス指定バススレーブとを有するシリアルデータバスシステムを例示する図であり、バスマスターから見て、上記第1型のアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段の前で、アドレス指定電流がバスラインに供給され、第2型のアドレス指定バススレーブにおいて、バスマスターから見て、対応する電流測定手段の後ろで、アドレス指定電流がバスラインに供給され、個々のアドレス指定サイクルにおいてそれぞれ供給されたアドレス指定電流の挙動及び大きさを、各アドレス指定バススレーブの隣に示している。 図8は、第2型のアドレス指定バススレーブの配線図の第1の実施形態を示す図である(アドレス指定バススレーブにおいて実装されている応用回路は図示しない)。 図9は、第2型のアドレス指定バススレーブの配線図の第2の実施形態を示すである(アドレス指定バススレーブにおいて実装されている応用回路は図示しない)。 図10は、第2型のアドレス指定バススレーブの配線図の第3の実施形態を示す図である(アドレス指定バススレーブにおいて実装されている応用回路は図示しない)。 図11は、第2型のアドレス指定バススレーブの配線図の第4の実施形態を示す図である(アドレス指定バススレーブにおいて実装されている応用回路は図示しない)。
以下、図1から図7を参照して、連続的に行われるアドレス指定サイクル中にアドレス指定電流の供給がどのように変化するかを、アドレス指定サイクルにおいて識別されることでアドレス指定可能なバススレーブが、以降のアドレス指定サイクルに関与しないという観点で説明する。ここでは、例として、バスマスター12を有するシリアルデータバスシステム10を示し、バスマスター12からバスライン14が延伸している。複数(本実施形態では8つ)の異なる型のバススレーブ、すなわち、1つの標準バススレーブBS1と、5つの第1型のアドレス指定バススレーブBS2及びBS5からBS8(以下、第1のアドレス指定バススレーブと呼ぶ)と、2つの第2型のアドレス指定バススレーブBS3及びBS4(以下、第2のアドレス指定バススレーブと呼ぶ)とが、バスライン14に直列に接続されている。本実施形態において、標準バススレーブBS1が、バスマスター12に最も近く配置され、バスライン14に接続されたバススレーブである。第1のアドレス指定バススレーブのうち4つ、すなわち、アドレス指定バススレーブBS5からBS8は、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続されている。残りの第1のアドレス指定バススレーブBS2は、標準バススレーブBS1に続いている。この第1のアドレス指定バススレーブBS2と他の4つの第1のアドレス指定バススレーブBS5からBS8との間で、2つの第2のアドレス指定バススレーブBS3及びBS4がバスライン14に接続されている。
図1から図7のデータバスの図を用いて示すように、各アドレス指定バススレーブBS2からBS8に、それぞれ電流測定手段16、18が割り当てられている。ここで、第1のアドレス指定バススレーブは、それぞれ本実施形態において単一のバスシャント20として構成されている電流測定手段16を有する。第2のアドレス指定バススレーブBS3及びBS4は、それぞれ2つのバスシャント22,24からなる並列接続として構成されている電流測定手段18を備える。ここでは、各第2のアドレス指定バススレーブのバスシャント22が、第1のアドレス指定バススレーブのバスシャント20と、実質的に(この用語に関する上述の定義を参照)同じであることが可能である。いずれの場合においても、第2のアドレス指定バススレーブの電流測定手段18のオーム抵抗は、第1のアドレス指定バススレーブの電流測定手段16の抵抗よりも大幅に小さい。
アドレス指定バススレーブBS2からBS8の各々は、自身のアドレス指定電流源26もしくは28を備える。第1のアドレス指定バススレーブBS2及びBS5からBS8のアドレス指定電流源26は、バスマスター12から見て、各第1のアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段16の前で、電流を供給する。これに対し、バスマスター12から見て、それぞれ割り当てられた電流測定手段18の後ろの箇所で、第2のアドレス指定バススレーブBS4及びBS5のアドレス指定電流源28から、バスライン14に電流が供給される。
アドレス割り当て中、上述のアドレス指定電流源は、バスライン14に電流を供給する。この電流は、バスマスター12に流れる。電流の向きを考慮すると、アドレス指定バススレーブBS2からBS7が、アドレス指定バススレーブBS8の下流でバスライン14に接続されている。第1のアドレス指定バススレーブBS8は、バスマスター12から見て、最も離れてバスライン14に接続されたアドレス指定バススレーブである。アドレス指定バススレーブBS3からBS8は、バスマスター12に最も近くバスライン14に接続された第1のアドレス指定バススレーブBS2の上流で、バスライン14上に配置されている。
以下に説明するアドレス割り当ての始点とは、7つのアドレス指定可能なアドレス指定バススレーブBS2からBS8のいずれもアドレスが与えられていない、すなわち、アドレス指定の準備ができていない状況のことである。
第1のアドレス指定サイクル(図1参照)において、オフセット調整でまず、アドレス指定電流源26、28がアドレス指定電流をバスライン14に供給せずに、個々の電流測定手段16、18がどの電流を測定するかが決定される。アドレス指定サイクル中に電流測定手段により測定される電流の挙動を示す図において(図1から図7のそれぞれの右図参照)、ここでは、ゼロの(静止)電流が示されている。しかし、通例、オフセット調整では、後の評価時に考慮される残留電流が測定される。本発明に係る方法の説明の単純化のため、この場合、この残留電流はゼロとする。
第1のアドレス指定サイクルの第1のフェーズPreにおいて、バスマスター12から見て、最も離れてバスライン14に接続された4つの第1のアドレス指定バススレーブBS5からBS8が、比較的小さい所定のプリセレクトアドレス指定電流30をバスライン14に供給する。バスマスター12から最も離れて配置された第1のアドレス指定バススレーブBS8は、この電流30(すなわち、自身のプリセレクトアドレス指定電流)を検出しない。最後の第1のアドレス指定バススレーブBS8の下流に配置された第1のアドレス指定バススレーブBS7が、バス電流32を測定し、自らプリセレクトアドレス指定電流30を供給する。これに伴い、今度は、その次に下流でバスライン14に接続された第1のアドレス指定バススレーブBS6が、2つの第1のアドレス指定バススレーブBS7及びBS8が供給したプリセレクトアドレス指定電流の合計に相当するバス電流34を検出する。そして、第1のアドレス指定バススレーブBS6は、自らプリセレクトアドレス指定電流30を供給する。今度は、第1のアドレス指定バススレーブBS5が、プリセレクトアドレス指定電流の3倍のバス電流、つまり、バス電流36を測定し、自らプリセレクトアドレス指定電流30を供給する。
2つの第2のアドレス指定バススレーブBS3及びBS4におけるアドレス指定電流供給は、上述の概念とは異なる。この2つのアドレス指定バススレーブBS3及びBS4では、電流測定手段18により測定されるバス電流38が値Isollをとるように、それぞれのアドレス指定電流源28が制御される。このため、下流で第1のアドレス指定バススレーブBS5に続く第2のアドレス指定バススレーブBS4が、アドレス指定電流40を供給する。アドレス指定電流40は、第1のアドレス指定バススレーブBS5に由来するバス電流36と合計すると、Isollと等しいバス電流38となる。
つまり、第2のアドレス指定バススレーブBS4に隣接して配置された別の第2のアドレス指定バススレーブBS3が、値Isollと等しいバス電流38を受け取り、そのアドレス指定電流源28が、ゼロのアドレス指定電流41をバスライン14に供給する。
バスマスター12に最も近く配置された第1のアドレス指定バススレーブBS2が、その電流測定手段16でバス電流38測定し、自らプリセレクトアドレス指定電流30をバスライン14に供給する。
そして、第1のアドレス指定サイクルの第1のフェーズPreに続く第2のフェーズSelにおいて、4つの第1のアドレス指定バススレーブBS5からBS8の各々が、そのアドレス指定電流を上昇させることで、これらのアドレス指定バススレーブの各々が、セレクトアドレス指定電流42をバスライン14に供給する。それぞれのアドレス指定バススレーブの高さでのバス電流の検知の概念は、4つの第1のアドレス指定バススレーブBS5からBS8に関して、第1のフェーズPreについての概念と同様である。第1のアドレス指定バススレーブBS8は、そのセレクトアドレス指定電流を供給する。隣接する第1のアドレス指定バススレーブBS7は、このアドレス指定電流をバス電流44として測定し、自らセレクトアドレス指定電流42を供給する。そして、次の第1のアドレス指定バススレーブBS6は、前の2つの第1のアドレス指定バススレーブにより供給されたセレクトアドレス指定電流46の2倍として、バス電流46を測定し、自らセレクトアドレス指定電流42を供給する。
したがって、バスマスター12の方向に見て、次の第1のアドレス指定バススレーブBS5が、バス電流48を測定し、自らセレクトアドレス指定電流42を供給する。
ここで、続く第2のアドレス指定バススレーブBS4に関して、状況が変化する。この第2のアドレス指定バススレーブBS4は、そのアドレス指定電流源28により検出されたバス電流38が値Isollをとるように、アドレス指定電流源28を制御する。これが、第1のフェーズPreと比較して、第1のアドレス指定バススレーブBS5に由来するバス電流についても引き続き保証されるように、第2のアドレス指定バススレーブBS4が、そのアドレス指定電流源28をプリセレクトアドレス指定電流40からセレクトアドレス指定電流50へと下方に規制しなければならない。次の第2のアドレス指定バススレーブBS3は、引き続き「ニュートラル」となる。そのアドレス指定電流源28は、停止されており、ゼロのアドレス指定電流41をバスライン14に供給し続ける。
残りの第1のアドレス指定バススレーブBS2において、アドレスサイクルの第1のフェーズPre中に既に、プリセレクトフェーズの所定の電流制限をバス電流38が超えていることが認識されていた。これにより、この第1のアドレス指定バススレーブBS2が、第1のフェーズを超えて、第1のアドレス指定サイクルの第2のフェーズSelに関与しないことを認識した。つまり、その選択アドレス指定電流52はゼロである。
ここで、第1のアドレスサイクルの第2のフェーズSelの終了後、以下の状況に基づいて、バスマスター12から見て、最も離れてバスライン14に接続された第1のアドレス指定バススレーブBS8が、アドレス未指定の2つの型のアドレス指定バススレーブの中で「最後」のものとして識別されてもよい。これは、この第1のアドレス指定バススレーブBS8が、電流測定手段16により測定されたバス電流がオフセット測定に対して変化していない唯一の第1型のアドレス指定バススレーブであることにより識別できる。これにより、この最後の第1のアドレス指定バススレーブBS8が、バスマスター12から見て、自身の後ろにアドレス未指定のアドレス指定バススレーブがないことを「知る」。
2つの第2のアドレス指定バススレーブBS3及びBS4の間でどちらがその時点で最後のアドレス未指定のアドレス指定バススレーブであるかは、別の方法で判断される。第2のアドレス指定バススレーブBS4が、そのアドレス指定電流が第1のフェーズPreと第2のフェーズSelとの間で減少したことを認識する。これは、上流に配置されたアドレス未指定のアドレス指定バススレーブにより、この第2のアドレス指定バススレーブBS4に電流が供給されたということのみを根拠としてもよい。よって、上記第2のアドレス指定バススレーブBS4が、「最後の」アドレス未指定のアドレス指定バススレーブでなくてもよい。
別の第2のアドレス指定バススレーブBS3の場合、第2のアドレス指定バススレーブが、アドレスサイクルの第1のフェーズPreにおいてアドレス指定電流をバスライン14に供給しなかったという事実により、「最後の」アドレス未指定のアドレス指定バススレーブでないことが判断される。これは、バスマスター12から見て、この第2のアドレス指定バススレーブBS3の後ろに、少なくとも1つのアドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブが存在していなければならないことを意味する。
つまり、上述の方法で、第1のアドレスサイクルの第2のフェーズSelの終了時に、第1のアドレス指定バススレーブBS8が、バスライン14に接続された「最後の」アドレス未指定のアドレス指定バススレーブとして識別することができる。ここで、第1のアドレス指定サイクルの直後に、このバススレーブにアドレスが割り当てられてもよい。しかし、全てのアドレス指定サイクル後に最終的にアドレスを割り当てるために、どの順序で個々のアドレス指定バススレーブがそれぞれ「最後の」アドレス未指定のアドレス指定バススレーブとして「報告する」かを、バスマスター12が「記憶する」ことも可能である。
図2に、第2のアドレスサイクルにおけるアドレス電流供給の時間経過を示す。上で識別されたアドレス指定可能な、又は、既にアドレス指定された最後のアドレス指定バススレーブBS8は、これ以降関与しない。これは、図2において、このアドレス指定バススレーブBS8がアドレス指定電流を供給しないことにより表される。
図2に、上記方法に関与するアドレス指定バススレーブBS2からBS7のアドレス指定電流の挙動を示す。第1のアドレス指定サイクルにおいて図1を用いて説明したのと同様の関係性がみられる。個々のアドレス指定バススレーブBS2からBS7が供給するアドレス指定電流の大きさ及び個々のアドレス指定バススレーブが測定するバス電流の大きさについて、先の記載が援用される。第2のアドレス指定サイクルの第2のフェーズSelの終了後、図1を用いた上述の説明と同じ状況に基づいて、アドレス指定バススレーブBS7が、バスマスター12から見て最も離れてバスラインに接続された最後のアドレス指定バススレーブであるアドレス未指定のアドレス指定バススレーブであることが判断されてもよい。また、第2型のアドレス指定バススレーブBS4について、そのアドレス指定電流が、第2のフェーズSelにおいて、第1のフェーズPreに対して減少したといえる(第2のアドレス指定サイクルの第1のフェーズPreにおけるバス電流40と、第2のフェーズSelにおけるバス電流50との間の推移を参照)。別の第2のアドレス指定バススレーブBS3は、既に第1のフェーズPreにおいて、全くアドレス指定電流を供給しない。よって、第2のアドレスサイクル後にアドレス指定可能なアドレス指定バススレーブが、アドレス指定バススレーブBS7であることは明らかである。
図3に、第3のアドレス指定サイクルにおけるアドレス未指定のアドレス指定バススレーブBS2からBS6のアドレス指定電流の挙動を示す。個々のアドレス未指定のアドレス指定バススレーブBS2からBS6により供給されたアドレス指定電流及び測定されたバス電流の大きさの境界条件は、上述の前の2つのアドレス指定サイクルの記載に従う。つまり、図3に係るアドレス指定サイクルの終了時に、上述の説明と同じ考察から、第1のアドレス指定バススレーブBS6が、バスマスター12から最も離れてバスラインに接続されたアドレス未指定のアドレス指定バススレーブであることが導き出され、このアドレス指定バススレーブBS6にアドレスを割り当てることができる。
そして、図4に係る第4のアドレス指定サイクルにおいて、第1のアドレス指定バススレーブBS5が、前述の意味において最後のアドレス未指定のアドレス指定バススレーブであることがわかり、第1のアドレス指定バススレーブBS5にアドレスを割り当てることができる。
「最後の」アドレス指定バススレーブの選択に関して、図5に係る第5のアドレス指定サイクルにおいて、状況が変化する。端にあり、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続された4つの第1のアドレス指定バススレーブBS5からBS8は全て、これ以降、アドレス割り当て方法に関与しない。よって、ここでは、第2型のアドレス指定バススレーブBS4が、「最後の」アドレス未指定のアドレス指定バススレーブである。このことは、このアドレス指定バススレーブBS4が、アドレス指定サイクルの第1のフェーズPreにおいて、ゼロ以外のアドレス指定電流をバスライン14に供給し、このアドレス指定電流がアドレス指定サイクルの第2のフェーズSelにおいて変化しないという事実により認識される。これに対し、上記アドレス指定バススレーブBS4の下流に接続された第2のアドレス指定バススレーブBS3は、第1のフェーズPreにおいて、アドレス指定電流を供給しないため、アドレス指定サイクルの第2のフェーズSelにおいても、アドレス指定電流を供給しない。最後に残るアドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブBS2が、アドレス指定サイクルの第1のフェーズPreにおいて既に、(第2のアドレス指定バススレーブBS4のアドレス指定電流源28の制御により)本フェーズ中に許容されるバス電流の閾値を超えたことを「報告」するので、第1型のアドレス指定バススレーブBS2は、本アドレス指定サイクルの第2のフェーズSelにおいて、アドレス割り当てに関与しない。
その後、同様の方法で、図6に係る第6のアドレス指定サイクルにおいて、第2のフェーズSelの終了後、第2型のアドレス指定バススレーブBS3が、最後のアドレス未指定のアドレス指定バススレーブであることを認識することができ、第2型のアドレス指定バススレーブBS3にアドレスを割り当てることができる。
最後に、次の(第7の)アドレス指定サイクルにおいて、アドレス未指定の第1のアドレス指定バススレーブBS2が、アドレスを割り当てることができるアドレス指定バススレーブとなる。
既に上で述べたように、アドレス指定バススレーブの2つの型は、一方ではバスラインへアドレス指定電流を供給する箇所により、他方ではバスシャントもしくは電流測定手段の大きさにより、互いに異なっている。図8に、第2型のアドレス指定バススレーブ60の第1の実施形態を示す。アドレス指定電流源28は、バスマスター12から見て、第2型のアドレス指定バススレーブ60の電流測定手段18の後ろに配置されている。つまり、バスライン14を介して供給されたバス電流及びアドレス指定電流の合計を電流測定手段18が検出する位置で、アドレス指定電流源28が、アドレス指定電流をバスライン14に供給する。
ここで、第1型のアドレス指定バススレーブに採用されているものと同じ自動アドレス指定IC62を使用して、第2型のアドレス指定バススレーブ60を構成できるという点に特徴がある。上記自動アドレス指定IC62は、内蔵されたバスシャント20を有する。このバスシャント20の両側でICから延伸しバスライン14に接続された接続配線64,66の間に、第2のバスシャント24が接続されている。これにより、有効なバスシャントとして、2つのバスシャント20及び24からなる並列接続が生じることで、定義通り、この生じたバスシャント、つまり電流測定手段18が、バスシャント20、つまり第1型のアドレス指定バススレーブの電流測定手段16よりも小さいオーム抵抗を有する。
図8に係る実施形態において、アドレス指定電流が、組み合わされたEMC保護フィルタ回路68を介して、バスライン14に供給される。測定アンプ70により、バスシャント20及び24からなる並列接続を介した電圧降下、つまり有効なバスシャントを介した電圧降下が検出され、測定アンプ70の出力信号が、適宜信号処理されたのちアドレス指定電流源28を制御するために利用されることで、第2型のバススレーブ60の端子の高さで、電流Isollがバスライン14に設定される。通常、保護フィルタ回路68を介して、アドレス割り当て後及び通常のバスシステム動作中に、バスライン14を介したバススレーブとの通信が行われる。
図9に、第2型のアドレス指定バススレーブ60’の別の実施形態を示す。図8に係る実施形態と異なり、ここでは内蔵されたバスシャント20が省略される。つまり、電流測定手段18は、唯一のバスシャントとして、図8に係る実施形態と同様にバスライン14に接続されているバスシャント24を有する。
図10に、第2型のアドレス指定バススレーブ60’’の別の形態を示す。本実施形態において、アドレス指定IC62’’から配線が2本だけ延伸しており、アドレス指定バススレーブ60’’の高さで流れるバス電流が、存在する唯一のバスシャント24及び組み合わされたEMC保護フィルタ回路68を介した電圧降下として測定される。
最後に、図11は、第2型のアドレス指定バススレーブ60’’’の第4の実施形態を示す。自動アドレス指定IC62’’は、内蔵されたバスシャント20を有する。図10に係る実施形態と同様に、アドレス指定バススレーブ60’’’の高さで流れるバス電流が、内蔵されたバスシャント20と、バスシャント24及び組み合わされた保護フィルタ回路68からなる直列回路とにより構成される並列接続を介した電圧降下として測定される。
アドレス割り当て中、それぞれアドレス指定されたバススレーブの高さでバスライン14を流れる電流を、極力歪みが出ないように検出する測定方法については、2018年2月27日の独国特許出願公開第102018104489号明細書を参照でき、その内容を本願出願の対象を構成するものとして援用する。
別言すると、本発明に係る重要な態様は、以下のように説明することができる。
バスマスターが自動アドレス指定の際にバスに設定するフレームの開始時に、オフセット調整と、プリセレクトフェーズ(第1のフェーズ)と、セレクトフェーズ(第2のフェーズ)とについて、時間間隔が組み込まれている。次に送信される別のデータに、このアドレス指定サイクルにおいて割り当てられるアドレスが続く。
オフセット調整の際、各アドレス指定バススレーブが、その電流測定手段を介して流れる静止電流を測定する。
プリセレクトフェーズ(第1のフェーズ)において、第1型のアドレス指定バススレーブが、予め設定された所定の電流(プリセレクト電流)を供給する。第1型のアドレス指定バススレーブにおける電流測定手段が、バスマスターへの供給地点の上流に存在するため、自身のプリセレクト電流を検出しない。
各第2型のアドレス指定バススレーブが、そのアドレス指定電流源を介して、プリセレクトフェーズについて所定の最大電流が電流測定手段を介して流れるような電流を常に供給「しよう」としている。プリセレクトフェーズにおけるこの最大電流は、典型的には、セレクトフェーズにおいてと同じである。しかし、2つのフェーズのそれぞれの最大電流が互いに異なっていてもよい。プリセレクトフェーズにおいて最大電流より小さい電流を測定する各第1型のアドレス指定バススレーブは、続くセレクトフェーズに関与する。したがって、最後のバススレーブが識別されている第1型のアドレス指定バススレーブの輪が、最後のバススレーブにアドレスを与えるために縮小される。
第2型のアドレス指定バススレーブが、プリセレクトフェーズにおいて既に、最大電流に達するような大きな電流を供給することによって、バスマスターと、バスマスターの上流に配置された最初の第2型のアドレス指定バススレーブとの間に配置された全ての第1型のアドレス指定バススレーブが、バスを介して既に最大電流が流れたと判断するため、自動的にセレクトフェーズに関与しない。
セレクトフェーズにおいて、関与している第1型のアドレス指定バススレーブが、その供給電流を上昇させる。第1型のアドレス指定バススレーブが最後の位置にあるときにだけ、この第1型のアドレス指定バススレーブが、セレクトフェーズにおいて電流測定手段を介して流れる電流がオフセット調整に対して変化しなかったと判断する。よって、この第1型のアドレス指定バススレーブが、これにより現在バス上にあるフレームのアドレスをとる最後のアドレス指定バススレーブであることがわかる。
第2型のアドレス指定バススレーブは、そのアドレス指定電流源が電流測定手段を介して「全電流」として測定される電流そのものを供給することで、自身が最後のアドレス指定バススレーブであることを通知する。上記アドレス指定バススレーブが最後の第2型のアドレス指定バススレーブでない、すなわち、その後ろにまだ少なくとも1つの別の第1型のアドレス指定バススレーブが最後のアドレス指定バススレーブとしてあるとすると、セレクトフェーズにおける測定電流はプリセレクトフェーズに対して変化しないが、自身のアドレス指定電流源がプリセレクトフェーズよりも小さい電流を供給する。なぜなら、最後の(第1型の)アドレス指定バススレーブから、セレクトフェーズにおいて、プリセレクトフェーズに対して上昇した電流がバスを流れるためである。また、最後から2番目の第2型のアドレス指定バススレーブが既に電流測定手段により最大電流を検知し、以降のセレクトフェーズに関与しなくなるような大きなアドレス指定電流を、プリセレクトフェーズにおいて供給したために、別の第2型のアドレス指定バススレーブが、上記最後から2番目の第2型のアドレス指定バススレーブの後ろに配置されていないこともありうる。
つまり、最後から2番目の第2型のアドレス指定バススレーブの後ろに、さらに第1型のアドレス指定バススレーブが最後のアドレス指定バススレーブとして存在していると、最後の(第1型の)アドレス指定バススレーブから、セレクトフェーズにおいてプリセレクトフェーズよりも大きな電流が供給されるので、第2型のアドレス指定バススレーブは、セレクトフェーズにおいて、そのアドレス指定電流を減少させる。これにより、最後から2番目の(第2型の)アドレス指定バススレーブが、電流測定手段を介して流れる最大電流を超えないように、アドレス指定電流を減少させることになる。
つまり、第2型のアドレス指定バススレーブは、第2型のアドレス指定バススレーブがその電流測定手段により測定する電流を、アドレス指定電流源がバスに供給することにより、常に認識される(すなわち自らを最後のアドレス指定バススレーブとして認識する)。これは、バスにおけるプリセレクトフェーズについて所定の最大電流が、セレクトフェーズについて所定の最大電流と同じであるか異なっているかにかかわらず、一般に通用することである。
本発明は、以下に挙げる特徴群の少なくとも1つ又はいくつかの特徴群、もしくは以下に挙げる特徴群の1つ又は複数の特徴群の1つ又はいくつかの特徴を有する。
1.バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方ではバスマスターがバスラインに接続されており、他方ではバススレーブが、バスマスターから見て、連続的にバスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおいてアドレスを割り当てるための、シリアルデータバスシステムにおけるバススレーブの識別方法であり、
バススレーブの1つが、バスマスター12に最も近くバスラインに接続された最近第1のバススレーブBS1であり、その他のバススレーブが、バスライン14をバスマスター12に向かって流れる電流の方向について、最近第1のバススレーブBS1の上流でバスライン14に接続されており、別言すると、バススレーブの1つが、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続された最後のバススレーブBS8であり、その他のバススレーブが、バスライン14をバスマスター12に向かって流れる電流の方向について、この最後のバススレーブの下流でバスラインに接続されており、
バススレーブの少なくとも2つが、アドレス指定可能なアドレス指定バススレーブBS2からBS8として構成されており、アドレス指定バススレーブBS2からBS8に、アドレス指定フェーズにおいて、バスマスター12によりそれぞれアドレスが割り当てられ、別のバススレーブが、標準バススレーブBS1として、アドレス指定フェーズの実行前に決定されたアドレスを与えられていてもよく、
アドレス指定バススレーブには、少なくとも1つの第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8と、少なくとも1つの第1型と異なる第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4とがあり、
各第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8及び各第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4に、バスライン14に電気的に接続された電流測定手段16が割り当てられており、各第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8及び各第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4が、それぞれアドレス指定バススレーブBS2からBS8により制御可能なアドレス指定電流源26,28を有し、
各第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26からバスライン14に供給された電流が、第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のそれぞれに割り当てられた電流測定手段26を除いて、この電流測定手段26の下流でバスライン14上にある全ての電流測定手段26,28を通って流れ、
各第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28からバスライン14に供給された電流が、第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のそれぞれに割り当てられた電流測定手段28と、この電流測定手段28の下流でバスライン14上にある全ての電流測定手段26、28とを通って流れ、
アドレス未指定の第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8にアドレスを割り当てるため、複数の識別サイクルが実行され、識別サイクルごとに、アドレス未指定の第1型又は第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8の1つが識別され、識別された第1型又は第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8が、以降の識別サイクルに関与せず、
識別サイクルごとに、
オフセット調整において、
各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8及び各アドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4が、それぞれに割り当てられた電流測定手段28により、潜在的な電流を測定し、
第1のフェーズにおいて、
各アドレス未指定の第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26が、好ましくは所定の値まで上昇したプリセレクト単流をバスライン14に供給し、割り当てられた電流測定手段26が予め設定可能な最大電流よりも大きいプリセレクト全電流を検出する第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8が、プリセレクト単流をバスライン14に供給せず、
各アドレス未指定の第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28が、第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のそれぞれに割り当てられた電流測定手段28により検出される電流が、最大電流と等しくなるような大きさのプリセレクト単流をバスライン14に供給し、
第1のフェーズに続く第2のフェーズにおいて、
割り当てられた電流測定手段26が最大電流より小さいバス電流を検出する第1型の自動アドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26が、第1のフェーズに対して増大されたセレクト単流を供給し、
第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28が、第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のそれぞれに割り当てられた電流測定手段28が検出するバス電流が、最大電流と等しくなるように制御され、
第2のフェーズの経過後、アドレス未指定の第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8のうち、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続されたアドレス指定バススレーブBS2からBS8、すなわち、最後のアドレス指定バススレーブBS2からBS8であるアドレス指定バススレーブBS2からBS8が識別され、
第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8に割り当てられた電流測定手段28が、第2のフェーズにおいて、オフセット調整に対して増大されたバス電流を検出しないことにより、バスライン14に接続された最後の第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8が識別され、
アドレス指定電流源28が、第1のフェーズにおいて、ゼロ以外のアドレス指定電流をバスライン14に供給し、このアドレス指定電流が、第2のフェーズにおいて、変化しないことにより、バスライン14に接続された最後の第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4が識別される方法。
2.第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8の電流測定手段26、28が、それぞれオーム抵抗として実装されており、第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8の電流測定手段26を示すオーム抵抗の値が、特に第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4の電流測定手段28を示すオーム抵抗の値より少なくとも2倍から20倍大きい方法。
3.第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8の電流測定手段26が、この第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のIC62に内蔵された抵抗として構成されており、第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4の電流測定手段28が、この第2型のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のIC60に内蔵された抵抗と、IC60の外部に配置された外部抵抗とからなる並列接続として構成されており、それぞれ内蔵された抵抗を備える、第1型のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8及び第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8のIC60が同一である方法。
4.識別サイクルにおいて識別された第1型又は第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8に、次の識別サイクルの開始前に、バスマスター12によりアドレスが割り当てられる方法。
5.第1型及び第2型のアドレス指定バススレーブBS2からBS8に、最後の識別サイクルの実行後に初めて、バスマスター12によりアドレスが割り当てられる方法。
6.バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方ではバスマスターがバスラインに接続されており、他方ではバススレーブが、バスマスターから見て、連続的にバスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおけるアドレスの割り当て方法であり、
バススレーブの1つが、バスマスター12に最も近くバスラインに接続された第1のバススレーブBS1であり、他のバススレーブが、バスライン14をバスマスター12に向かって流れる電流の方向について、第1のバススレーブBS1の上流でバスライン14に接続されており、別言すると、バススレーブの1つが、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続された最後のバススレーブBS8であり、他のバススレーブが、バスライン14をバスマスター12に向かって流れる電流の方向について、この最後のバススレーブの下流でバスラインに接続されており、
バススレーブの少なくとも2つが、アドレス指定可能なアドレス指定バススレーブBS2からBS8として構成されており、アドレス指定バススレーブBS2からBS8に、アドレス指定フェーズにおいて、バスマスター12によりそれぞれアドレスが割り当てられ、別のバススレーブが、アドレス指定フェーズの実行前に決定されたアドレスを有する標準バススレーブBS1として構成されていてもよく、
アドレス指定バススレーブには、少なくとも1つの第1型の第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8と、少なくとも1つの第1型と異なる第2型の第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4とがあり、
各第1及び各第2のアドレス指定バススレーブに、バスライン14に電気的に接続された電流測定手段16、18が割り当てられており、各第1及び各第2のアドレス指定バススレーブが、上記アドレス指定バススレーブにより制御可能なアドレス指定電流源26、28を有し、
各第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26からバスライン14に供給された電流が、上記第1のアドレス指定バススレーブに割り当てられた電流測定手段26を除いて、この電流測定手段26の下流でバスライン14上にある全ての電流測定手段26、28を通って流れ、
各第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28からバスライン14に供給された電流が、上記第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4に割り当てられた電流測定手段28と、この電流測定手段28の下流でバスライン14上にある全ての電流測定手段26、28とを通って流れ、
アドレス未指定の第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8にアドレスを割り当てるため、複数のアドレス指定サイクルが実行され、アドレス指定サイクルごとに、アドレス未指定の第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8の1つが識別され、識別された第1又は第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8が、以降のアドレス指定サイクルに関与せず、
アドレス指定サイクルごとに、
第1のフェーズにおいて、
各アドレス未指定の第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26が、所定の値まで増大するプリセレクト単流をバスライン14に供給し、割り当てられた電流測定手段26が予め設定可能な最大電流より大きいプリセレクト全電流を検出する第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8が、プリセレクト単流をバスライン14に供給せず、
各アドレス未指定の第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28が、第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のそれぞれに割り当てられた電流測定手段28により検出された電流が、最大電流と等しくなるような大きさのプリセレクト単流を、バスライン14に供給し、
第1のフェーズに続く第2のフェーズにおいて、
割り当てられた電流測定手段26が最大電流より小さいバス電流を検出する第1の自動アドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のアドレス指定電流源26が、第1のフェーズに対して増大されたセレクト単流を供給し、
第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のアドレス指定電流源28が、第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のそれぞれに割り当てられた電流測定手段28が検出するバス電流が、最大電流と等しくなるように制御され、
第2のフェーズの経過後、アドレス未指定の第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8のうち、バスマスター12から最も離れてバスライン14に接続されたアドレス指定バススレーブ、すなわち、最後のアドレス指定バススレーブであるアドレス指定バススレーブが識別され、
第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8に割り当てられた電流測定手段28が、第2のフェーズにおいて、第1のフェーズに対して増大されたバス電流を検出しないことにより、バスライン14に接続された最後の第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8が認識され、
アドレス指定電流源28が、第2のフェーズにおいて、アドレス指定電流をバスライン14に供給することにより、バスライン14に接続された最後の第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4が認識される方法。
7.第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8の電流測定手段26,28が、それぞれオーム抵抗として実装されており、第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8の電流測定手段26を示すオーム抵抗の値が、特に第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4の電流測定手段28を示すオーム抵抗の値より少なくとも2倍から20倍大きい方法。
8.第1のアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8の電流測定手段26が、このアドレス指定バススレーブBS2,BS5からBS8のIC62に内蔵された抵抗として構成されており、第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4の電流測定手段28が、この第2のアドレス指定バススレーブBS3,BS4のIC60に内蔵された抵抗と、IC60の外部に配置された外部抵抗とからなる並列接続として構成されており、それぞれ内蔵された抵抗を備える、第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8のIC60が同一である方法。
9.アドレス指定サイクルにおいて識別された第1又は第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8に、次のアドレス指定サイクルの開始前に、バスマスター12によりアドレスが割り当てられる方法。
10.第1及び第2のアドレス指定バススレーブBS2からBS8に、最後のアドレス指定サイクルの実行後に初めて、バスマスター12によりアドレスが割り当てられる方法。
10 データバスシステム
12 バスマスター
14 バスライン
16 電流測定手段
18 電流測定手段
20 バスシャント
22 バスシャント
24 バスシャント
26 アドレス指定電流源
28 アドレス指定電流源
30 プリセレクトアドレス指定電流
32 バス電流
34 バス電流
36 バス電流
38 バス電流
40 プリセレクトアドレス指定電流
41 プリセレクト又はセレクトアドレス指定電流
42 セレクトアドレス指定電流
44 バス電流
46 セレクトアドレス指定電流
48 バス電流
50 セレクトアドレス指定電流
52 セレクトアドレス指定電流
60 アドレス指定バススレーブ
60’ アドレス指定バススレーブ
60’’ アドレス指定バススレーブ
60’’’ アドレス指定バススレーブ
62 自動アドレス指定IC
62’’ 自動アドレス指定IC
64 接続配線
66 接続配線
68 EMC保護フィルタ回路
70 測定アンプ
BS1 標準バススレーブ
BS2 第1型のアドレス指定バススレーブ
BS3 第2型のアドレス指定バススレーブ
BS4 第2型のアドレス指定バススレーブ
BS5 第1型のアドレス指定バススレーブ
BS6 第1型のアドレス指定バススレーブ
BS7 第1型のアドレス指定バススレーブ
BS8 第1型のアドレス指定バススレーブ

Claims (6)

  1. バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方では上記バスマスターが上記バスラインに接続されており、他方では上記バススレーブが、上記バスマスターから見て、連続的に上記バスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおいてアドレスを割り当てるための、上記シリアルデータバスシステムにおけるバススレーブの識別方法であって、
    上記バススレーブの1つが、上記バスマスター(12)に最も近く上記バスラインに接続された第1のバススレーブ(BS1)であり、その他のバススレーブが、上記バスライン(14)を上記バスマスター(12)に向かって流れる電流の方向について、上記第1のバススレーブ(BS1)の上流で上記バスライン(14)に接続されており、
    上記バススレーブの少なくとも2つが、アドレス指定可能なアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)として構成されており、上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)に、アドレス指定フェーズにおいて、上記バスマスター(12)によりそれぞれアドレスが割り当てられ、上記バススレーブの別のバススレーブが、標準バススレーブ(BS1)として、上記アドレス指定フェーズの実行前に決定されたアドレスを与えられていてもよく、
    上記アドレス指定バススレーブには、少なくとも1つの第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)と、少なくとも1つの上記第1型と異なる第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)とがあり、
    各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)に、上記バスライン(14)に電気的に接続された電流測定手段(16、18)が割り当てられており、各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が、それぞれ上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)により制御可能なアドレス指定電流源(26、28)を有し、
    各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)から上記バスライン(14)に供給された電流が、上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(26)を除いて、この電流測定手段(26)の下流で上記バスライン(14)上にある全ての電流測定手段(26、28)を通って流れ、
    各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)から上記バスライン(14)に供給された電流が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)と、この電流測定手段(28)の下流で上記バスライン(14)上にある全ての上記電流測定手段(26、28)とを通って流れ、
    アドレス未指定の上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)にアドレスを割り当てるため、複数の識別サイクルが実行され、この識別サイクルごとに、上記アドレス未指定の上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)の1つが識別され、識別された上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)が、以降の識別サイクルに関与せず、
    上記識別サイクルごとに、
    オフセット調整において、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各アドレス未指定の上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が、それぞれに割り当てられた電流測定手段(28)により、潜在的な静止電流を測定し、
    第1のフェーズにおいて、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、上記バスライン(14)にプリセレクト単流を供給し、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)が、割り当てられた上記電流測定手段(26)により、バス電流を測定し、
    各アドレス未指定の上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)により検出される電流が予め設定可能な最大電流と等しい又は実質的に等しくなるような大きさのプリセレクト単流を、上記バスライン(14)に供給し、
    上記第1のフェーズに続く第2のフェーズにおいて、
    割り当てられた上記電流測定手段(26)がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より小さい、又は、上記最大電流と等しいもしくは実質的に等しいバス電流を検出する上記第1型の自動アドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、上記第1のフェーズに対して増大されたアドレス指定電流を供給し、
    割り当てられた上記電流測定手段(26)がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より大きいバス電流を検出する上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、アドレス指定電流を供給せず、
    上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)が検出する上記バス電流が上記最大電流と等しい又は実質的に等しくなるように制御され、
    上記第2のフェーズの経過後、上記アドレス未指定の上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)のうち、上記バスマスター(12)から最も離れて上記バスライン(14)に接続された上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)、すなわち、上記サイクルにおいてそれぞれ最後のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)であるアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)が識別され、
    上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)に割り当てられた上記電流測定手段(28)が、上記第2のフェーズにおいて、上記オフセット調整の上記静止電流に対して増大された又は上記オフセット調整の上記静止電流に対して予め設定可能な閾値を超えて増大されたバス電流を検出しないことにより、上記バスライン(14)に接続された最後の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)が識別され、
    上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2のフェーズにおいて、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)に割り当てられた上記電流測定手段(18)が上記第2のフェーズにおいて測定する上記バス電流と等しい又は実質的に等しいアドレス指定電流を供給することにより、上記バスライン(14)に接続された最後の第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が識別される方法。
  2. 上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)の上記電流測定手段(26、28)が、それぞれオーム抵抗として実装されており、上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記電流測定手段(26)を示すオーム抵抗の値が、特に上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記電流測定手段(28)を示すオーム抵抗の値より少なくとも2倍から20倍大きいことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記電流測定手段(26)が、上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)のIC(62)に内蔵された抵抗として構成されており、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記電流測定手段(28)が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のIC(60)に内蔵された抵抗と、上記IC(60)の外部に配置された外部抵抗とからなる並列接続として構成されており、それぞれ内蔵された上記抵抗を備える、上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)の上記IC(60)が同一であることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 識別サイクルにおいて識別された上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)に、次の識別サイクルの開始前に、上記バスマスター(12)によりアドレスが割り当てられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)に、最後の識別サイクルの実行後に初めて、上記バスマスター(12)によりアドレスが割り当てられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の方法。
  6. バスラインと、バスマスターと、複数のバススレーブとを有し、一方では上記バスマスターが上記バスラインに接続されており、他方では上記バススレーブが、上記バスマスターから見て、連続的に上記バスラインに接続されているシリアルデータバスシステムにおけるアドレスの割り当て方法であって、
    上記バススレーブの1つが、上記バスマスター(12)に最も近く上記バスラインに接続された第1のバススレーブ(BS1)であり、その他のバススレーブが、上記バスライン(14)を上記バスマスター(12)に向かって流れる電流の方向について、上記第1のバススレーブ(BS1)の上流で上記バスライン(14)に接続されており、
    上記バススレーブの少なくとも2つが、アドレス指定可能なアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)として構成されており、上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)に、アドレス指定フェーズにおいて、上記バスマスター(12)によりそれぞれアドレスが割り当てられ、上記バススレーブの別のバススレーブが、標準バススレーブ(BS1)として、上記アドレス指定フェーズの実行前に決定されたアドレスを与えられていてもよく、
    上記アドレス指定バススレーブには、少なくとも1つの第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)と、少なくとも1つの上記第1型と異なる第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)とがあり、
    各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)に、上記バスライン(14)に電気的に接続された電流測定手段(16、18)が割り当てられており、各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が、それぞれ上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)により制御可能なアドレス指定電流源(26、28)を有し、
    各第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)から上記バスライン(14)に供給された電流が、上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(26)を除いて、この電流測定手段(26)の下流で上記バスライン(14)上にある全ての電流測定手段(26、28)を通って流れ、
    各第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)から上記バスライン(14)に供給された電流が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)と、この電流測定手段(28)の下流で上記バスライン(14)上にある全ての電流測定手段(26、28)とを通って流れ、
    アドレス未指定の上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)にアドレスを割り当てるため、複数の識別サイクルが実行され、この識別サイクルごとに、上記アドレス未指定の上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)の1つが識別され、識別された上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)が、以降の識別サイクルに関与せず、
    上記識別サイクルごとに、
    オフセット調整において、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)及び各アドレス未指定の上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が、それぞれに割り当てられた電流測定手段(28)により、潜在的な静止電流を測定し、
    第1のフェーズにおいて、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、上記バスライン(14)にプリセレクト単流を供給し、
    各アドレス未指定の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)が、割り当てられた上記電流測定手段(26)により、バス電流を測定し、
    各アドレス未指定の上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)により検出される電流が予め設定可能な最大電流と等しい又は実質的に等しくなるような大きさのプリセレクト単流を、上記バスライン(14)に供給し、
    上記第1のフェーズに続く第2のフェーズにおいて、
    割り当てられた上記電流測定手段(26)がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より小さい、又は、上記最大電流と等しいもしくは実質的に等しいバス電流を検出する上記第1型の自動アドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、上記第1のフェーズに対して増大されたアドレス指定電流を供給し、
    割り当てられた上記電流測定手段(26)がそれぞれ、上記第1のフェーズにおいて、上記最大電流より大きいバス電流を検出する上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)の上記アドレス指定電流源(26)が、アドレス指定電流を供給せず、
    上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)の上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)のそれぞれに割り当てられた上記電流測定手段(28)が検出する上記バス電流が上記最大電流と等しい又は実質的に等しくなるように制御され、
    上記第2のフェーズの経過後、上記アドレス未指定の上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)のうち、上記バスマスター(12)から最も離れて上記バスライン(14)に接続された上記アドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)、すなわち、上記サイクルにおいてそれぞれ最後のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)であるアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)が識別され、
    上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)に割り当てられた上記電流測定手段(28)が、上記第2のフェーズにおいて、上記オフセット調整の上記静止電流に対して増大された又は上記オフセット調整の上記静止電流に対して予め設定可能な閾値を超えて増大されたバス電流を検出しないことにより、上記バスライン(14)に接続された最後の上記第1型のアドレス指定バススレーブ(BS2,BS5からBS8)が識別され、
    上記アドレス指定電流源(28)が、上記第2のフェーズにおいて、上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)に割り当てられた上記電流測定手段(18)が上記第2のフェーズにおいて測定する上記バス電流と等しい又は実質的に等しいアドレス指定電流を供給することにより、上記バスライン(14)に接続された最後の第2型のアドレス指定バススレーブ(BS3,BS4)が識別され、
    記識別サイクルごとに、識別された上記第1型又は上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)のそれぞれに、アドレスが割り当てられる、又は、
    後の上記識別サイクルの実行後に初めて、上記第1型及び上記第2型のアドレス指定バススレーブ(BS2からBS8)に、上記バスマスターによりアドレスが割り当てられる方法。
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