JP7324796B2 - バックミラーの調整方法、装置、機器及び記憶媒体 - Google Patents

Description

本願は、コンピュータ技術の分野に関し、特に、スマート制御技術の分野に関する。

バックミラーは、運転席に運転者が着座して自動車の後方や側方、下方などの外部情報を直接取得するための工具である。運転者の操作しやすさ、走行安全事故の発生の防止、安全性の確保のためには、自動車にバックミラーを装着し、全てのバックミラーが方向を調整できるようにする必要がある。通常、運転者は運転前にバックミラーの角度を予め調整してある。

従来技術では、通常、運転者が手動でバックミラーの角度を調整するが、多くの運転者は、手動で調整する場合、例えば、死角を減少させることのみを考慮すると、仕様が合わないことがあるため、バックミラーを適切な角度に正確かつ迅速に調整することができず、運転中に何らかの安全上の懸念が生じる可能性がある。

本願は、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、迅速にバックミラーを適切な角度に調整し、走行の安全性を向上させるためのバックミラーの調整方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。

本願の第１の態様にて提供されるバックミラーの調整方法は、
位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定するステップと、
前記運転者の五官割合パラメータを取得するステップと、
前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定するステップと、
前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するステップと、
前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整するステップと、を含む。

本願の第２の態様にて提供されるバックミラーの調整装置は、
位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定するための位置決めモジュールと、
前記運転者の五官割合パラメータを取得するための五官割合取得モジュールと、
前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定するための眼位置決定モジュールと、
前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するための角度決定モジュールと、
前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整するための調整モジュールと、を含む。

本願の第３の態様にて提供される電子機器は、
少なくとも１つのプロセッサと、
前記少なくとも１つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を含み、
前記メモリには、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも１つのプロセッサが第１の態様に記載のバックミラーの調整方法を実行する。

本願の第４の態様にて提供されるコンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、前記コンピュータ命令がコンピュータに第１の態様に記載のバックミラーの調整方法を実行させるために用いられる。

本願の第５の態様にて提供されるコンピュータプログラムは、プログラムコードを含み、コンピュータが前記コンピュータプログラムを実行する時に、前記プログラムコードは、第１の態様に記載のバックミラーの調整方法を実行する。

本願の第６の態様にて提供されるコンピュータプログラムは、当該コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも１つのプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも１つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、前記電子機器に第１の態様のいずれかに記載のバックミラーの調整方法を実行させる。

上記出願の一実施例は以下の利点又は有益な効果を有する。位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定することと、前記運転者の五官割合パラメータを取得することと、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定することと、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定することと、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整することとを含む。本願の実施例では、運転者が手動で調整する必要がなく、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、バックミラーを適切な角度に迅速に調整することができ、走行の安全性を向上させることができる。

上記の選択可能な形態の有する他の効果は、具体的な実施例を組み合わせて以下に説明する。

図面は、本技術案をよりよく理解するために使用され、本願を限定するものではない。

本願にて提供されるバックミラーの調整方法のシステムアーキテクチャ図である。 本願の第１の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。 本願の第２の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。 本願の第２の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のシナリオ概略図である。 本願の第３の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。 本願の第４の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。 本願の第５の実施例にて提供されるバックミラーの調整装置の構造概略図である。 本願の実施例のバックミラーの調整方法を実現するための電子機器のブロック図である。

以下、図面を組み合わせて本願の例示的な実施例を説明し、理解を容易にするためにその中には本願の実施例の様々な詳細事項が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造の説明を省略する。

本願の技術的解決手段を明瞭に理解するために、まず、従来技術の手段について詳しく説明する。従来技術では、通常、運転者が手動でバックミラーの角度を調整するが、多くの運転者は、手動で調整する場合、例えば、死角を減少させることのみを考慮すると、仕様が合わないことがあり、しかし、死角領域に過度に注意を払うと、後方の車両と本車両との相対位置を判断することができなくなる可能性がある。そのため、運転者が手動でバックミラーを調整すると、バックミラーを適切な角度に正確かつ迅速に調整することができず、運転中に何らかの安全上の懸念が生じる可能性があり、さらに、運転者に豊富な経験を必要とする。

本願は、運転者が手動でバックミラーを調整することに伴う欠陥に対し、バックミラーを自動で調整することによって手動調整の欠点を回避することを考慮し、まず、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定し、運転者の五官割合パラメータをさらに取得し、頭部位置情報及び五官割合パラメータに基づいて、運転者の眼位置情報を決定し、最後に眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定し、さらに目標角度に応じてバックミラーを調整する。本願は、運転者が手動で調整する必要がなく、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、バックミラーを適切な角度に迅速に調整することができ、走行の安全性を向上させることができる。

本願の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法は、図１に示す通信システムに適用され、前記通信システムは、バックミラーの制御機器１１と、位置決め機器１０とを含み、ここで、バックミラーの制御機器１１は、自動車のバックミラー１２を制御するために用いられ、バックミラーの制御機器１１は、自動車の電子制御ユニット（Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｕｎｉｔ、ＥＣＵ）又は別途設けられた制御機器であってもよく、位置決め機器１０は、マイクロホンアレイに基づく音源位置決め装置、画像収集に基づく位置決め装置、又は超音波位置決め装置などであってもよい。バックミラーの制御機器１１は、位置決め機器１０を介して運転者の頭部位置情報を決定し、さらに頭部位置情報及び取得された五官割合パラメータに基づいて運転者の眼位置情報を決定し、最後にバックミラーの目標角度を決定し、目標角度に基づいてバックミラー１２を調整する。バックミラー１２は、インナーバックミラー及び／又はアウターバックミラーを含み得る。

以下、具体的な実施例を組み合わせて、バックミラーの調整手順について詳細に説明する。

本願の第１の実施例は、バックミラーの調整方法を提供し、図２は、本発明の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。前記実行主体は、バックミラーの制御機器であってもよく、図２に示すように、前記方法の具体的なステップは、Ｓ２０１と、Ｓ２０２と、Ｓ２０３と、Ｓ２０４と、Ｓ２０５と、を含む。

Ｓ２０１において、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定する。

本実施例では、運転室内に位置決め機器を設置して運転者の頭部位置情報を位置決めする。位置決め機器は既存の任意の位置決め機器であってもよく、例えば、マイクロホンアレイを用いて運転者の音声を収集し、音源位置決め技術によって運転者の頭部位置を位置決めし、また例えばカメラなどの画像収集装置によって運転者の画像を収集し、画像から運転者の頭部位置を位置決めし、また例えば超音波位置決め装置により運転者の頭部位置を決定してもよいなど、より多くの選択可能な位置決め機器については、ここで繰り返し述べない。

なお、本実施例において、運転者の頭部位置情報を決定する際には、運転者が運転席シートの位置や角度を調整して、頭部が運転状態にあるときの位置や姿勢を維持していることが必要であり、これにより、運転中に適した適切なバックミラーの角度を決定することができる。

本実施例では、以下のようにして前記バックミラーの調整方法をトリガすることができ、例えば、運転者の音声命令を受信した後にＳ２０１の実行を開始してもよく、運転者がバックミラー調整ボタンをトリガしたことを受信した後にＳ２０１の実行を開始してもよく、勿論、運転者がシート調整を完了したことを決定した後、直ちにＳ２０１の実行を開始してもよい。上記の方式により、前記バックミラーの調整方法を迅速かつ容易にトリガすることができる。

Ｓ２０２において、前記運転者の五官割合パラメータを取得する。

本実施例では、運転者の頭部位置情報を取得した後、運転者の五官割合パラメータと組み合わせて運転者の眼位置を決定する。選択可能に、運転者の五官割合パラメータは、運転者によって予め入力されてもよいし、又は運転者の顔の写真を予め取得し、さらに写真から運転者の五官割合パラメータを決定してもよいし、又は自動車に顔認識機器を設置し、運転者の顔認識過程において運転者の五官割合パラメータを取得してもよく、また、五官割合は、通常、身長と一定の対応関係を有するため、運転者の身長情報を先に取得した後、身長情報に基づいて運転者の五官割合パラメータを決定してもよく、他の可能な方式は、ここでは例示しない。当然ながら、運転者の五官割合パラメータは、比較的汎用的な五官割合パラメータ値を採用することもできる。

Ｓ２０３において、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定する。

本実施例では、五官割合パラメータに基づいて、眼が頭部のどの位置にあるかを決定し、さらに、頭部位置情報を組み合わせて、運転者の眼位置情報を決定する。

なお、マイクロホンアレイや超音波位置決め装置などの多くの位置決め機器は、画像収集装置のように運転者の眼位置を直接決定することができないため、上記の手順に従って、運転者の頭部位置及び五官割合パラメータを先に決定した後、さらに頭部位置情報及び五官割合パラメータに基づいて運転者の眼位置情報を決定する必要があるが、画像収集装置を直接用いて運転者の眼位置を直接決定するよりも、コストを大幅に節約し、且つ高い精度を確保することができる。

Ｓ２０４において、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定する。

本実施例では、バックミラー調整モデルを予め取得して、眼位置座標情報を入力することで、バックミラーの目標角度を取得する。バックミラーの目標角度は、アウターバックミラーの目標角度及び／又はインナーバックミラーの目標角度を含み得る。バックミラー調整モデルは既存の任意のモデルでもよい。

Ｓ２０５において、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整する。

本実施例では、目標角度に応じて制御命令を生成し、制御命令をバックミラーの調整機器に送信することで、バックミラー調整機器は、制御命令に応じてバックミラーを目標角度に調整する。

本実施例にて提供されるバックミラーの調整方法は、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定し、前記運転者の五官割合パラメータを取得し、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定し、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定し、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整する。本実施例では、運転者が手動で調整する必要がなく、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、迅速にバックミラーを適切な角度に調整することができ、走行の安全性を向上させることができる。

図３は、本発明の第２の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。図３に示すように、本実施例は、本願の実施例１にて提供されるバックミラーの調整方法に加えて、Ｓ２０１を詳細化する。具体的には、本実施例では、音源位置決め技術を用いて運転者の頭部位置情報を決定する、つまり、マイクロホンアレイを用いて音源方向及び距離を決定する。Ｓ２０１に記載の位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定するステップは、具体的には、Ｓ３０１と、Ｓ３０２と、を含み得る。

Ｓ３０１において、前記マイクロホンアレイを介して前記運転者の音声命令を収集する。

本実施例では、マイクロホンアレイは、運転室の所定の位置に設置され、例えば、マイクロホンアレイは、少なくとも３つのマイクロホンを含み、それぞれ運転室内の異なる所定の位置に設置されて、音源の３次元座標を決定し、選択可能な一実施例では、図４に示すように運転室の概略図であり、バックミラーはアウターバックミラー３２及び／又はインナーバックミラー３３を含み、運転室内は、運転席のシート３４と助手席のシート３５を含み、運転者３６はシート３４に着座し、マイクロホンアレイは４つのマイクロホン３１を含み、運転席前方と助手席前方にそれぞれ１つのマイクロホンが置かれ、運転席シートと助手席シートとの間に２つのマイクロホンが置かれ、そのうち１つはより上の位置、例えば自動車内の天井に置かれ、もう１つはより下の位置、例えばアームレストボックスに置かれ、図４において、マイクロホンの位置を黒丸で示し、４つのマイクロホンによって異なる方位から運転者の音声命令を収集し、これにより、音源位置をより正確に決定する、つまり、運転者３６の頭部位置を決定することができる。

Ｓ３０２において、前記音声命令に関連するパラメータを音源位置決めアルゴリズムに入力し、前記音源位置決めアルゴリズムによって前記運転者の頭部位置情報を決定する。

本実施例では、マイクロホンアレイにおける各マイクロホンの位置が既知であり、異なる位置のマイクロホンが運転者の音声命令を収集する時間と方向の差があるため、音声命令を収集する関連パラメータを音源位置決めアルゴリズムに入力し、マイクロホンの位置と組み合わせて運転者が発話した時の位置を決定する、つまり運転者の頭部位置情報を決定する。ここでは、具体的な音源位置決めアルゴリズムは説明を省略する。

本実施例では、マイクロホンアレイによる音源位置決め技術を応用して、運転者の頭部位置情報を正確かつ容易に位置決めすることができ、また、音声制御技術が自動車分野に適用されることが多くなり、多くの自動車内に、ユーザの音声制御命令を収集するために、もともとマイクロホンが設置され、そのため、本実施例では、別途の設備を設置する必要がなく、自動車内に予め設置された音声制御命令を収集するためのマイクロホンを直接適用することができ、コストを大幅に低減することができ、本実施例では、運転者の情報を予めバインドする必要がなく、運転者によってそれぞれの頭部位置情報を決定することができ、使用範囲がより広い。

当然ながら、本実施例では、画像収集装置、又は超音波位置決め装置を運転室内の所定の位置に追加設置して、運転者の頭部位置を決定してもよい。ここでは、具体的な手順は説明を省略する。

上記の実施例に基づき、運転者はバックミラーの調整を要求する音声指令を出すことができ、その際、運転者の音声指令を直接収集し、後続の頭部位置情報の決定を直接行うことができる。別の選択可能な実施例では、運転者がバックミラー調整ボタンをトリガした後、音声を発声することを運転者に提示し、続いて運転者の音声を収集してもよく、又は、運転者がシート調整を完了した後、音声を発声することを運転者に提示し、続いて運転者の音声を収集してもよい。運転者と他の乗員を区別するために、運転者が特定の音声命令を発声することを運転者に提示してもよい。

図５は、本発明の第３の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。図５に示すように、本実施例は、本願の実施例１にて提供されるバックミラーの調整方法に加えて、Ｓ２０２を詳細化する。具体的には、Ｓ２０２に記載の、前記運転者の五官割合パラメータを取得するステップは、Ｓ４０１と、Ｓ４０２と、Ｓ４０３と、を含み得る。

Ｓ４０１において、前記運転者の身長情報を取得する。

本実施例では、五官割合が通常、身長と一定の対応関係を有することを考慮するので、まず、運転者の身長情報を取得した後、さらに身長情報に基づいて運転者の五官割合パラメータを決定する。運転者の身長情報は、運転者により入力されてもよいし、測定や演算により決定されてもよい。例えば、運転者の身長情報は、以下の手順Ｓ４０１１と、Ｓ４０１２と（共に図示せず）によって取得され得る。

Ｓ４０１１において、運転席シート情報を取得する。

Ｓ４０１２において、前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得する。

本実施例では、運転席シートの高さ及び角度が決定された場合に、運転者の頭部位置が高いほど、運転者の身長が高いことを示すため、運転席シート情報及び運転者の頭部位置情報に基づいて、運転者の身長情報を決定する。

本実施例では、自動車制御システムから運転席シート情報を取得することができ、ここで、運転席シート情報は、シートの高さ及びシートの角度を含み、さらに、前記シートの高さ、前記シートの角度、及び前記運転者の頭部の高さに基づいて、前記運転者の上半身の高さを決定し、前記運転者の上半身の高さに基づいて、前記運転者の身長情報を決定する。

具体的には、以下の式に従って運転者の上半身の高さを取得することができる。

運転者の上半身の高さ＝（運転者の頭部の高さ－シートの高さ）／ｓｉｎ（シートの角度）である。

本実施例では、運転者の上半身の高さを決定した後、運転者の全身の身長情報に変換されるが、運転者の上半身の高さをそのまま身長情報として特徴付けてもよいことは無論である。

本実施例では、上記の過程により運転者の身長情報を取得することで、運転者が身長情報を入力する必要がなく、利便性を向上させることができ、任意の運転者に適用可能であり、事前に運転者情報を入力してバインドする必要がない。

Ｓ４０２において、前記運転者の身長情報、及び予め記憶された身長情報と標準的な五官割合パラメータとの対応関係に基づいて、前記運転者の身長情報に対応する標準的な五官割合パラメータを取得する。

本実施例では、所定数の身長の異なるユーザの五官割合パラメータを予め取得し、それらのデータに基づいて身長情報と標準的な五官割合パラメータとの対応関係を取得する。さらに、運転者の身長情報を取得した後、身長情報と標準的な五官割合パラメータとの対応関係に基づいて、運転者の身長情報に対応する標準的な五官割合パラメータを取得する。

Ｓ４０３において、前記運転者の身長情報に対応する標準的な五官割合パラメータを前記運転者の五官割合パラメータとして決定する。

本実施例は、運転者の身長情報を取得し、身長情報と標準的な五官割合パラメータとの対応関係に基づいて、運転者の五官割合パラメータを決定することで、高い正確性を有し、取得過程が容易かつ迅速であり、任意の運転者に適用可能であり、運転者情報を事前に入力してバインドする必要がない。

図６は、本発明の第４の実施例にて提供されるバックミラーの調整方法のフローチャートである。図６に示すように、本実施例は、本願の実施例１にて提供されるバックミラーの調整方法に加え、Ｓ２０４を詳細化する。具体的には、前記バックミラー調整モデルは、予め記憶された異なる眼位置情報と標準的なバックミラー角度との対応関係を含み、Ｓ２０４に記載の、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するステップは、Ｓ５０１と、Ｓ５０２と、を含む。

Ｓ５０１において、前記運転者の眼位置とバックミラー角度との対応関係に基づいて、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を決定する。

Ｓ５０２において、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を前記目標角度として決定する。

本実施例では、予めテストや計算により、眼が異なる位置にある時に、対応するバックミラー角度を標準的なバックミラー角度として取得することで、異なる眼位置情報と標準的なバックミラー角度との対応関係を取得する。さらに、運転者の眼位置情報を取得した後、前記運転者の眼位置とバックミラー角度との対応関係に基づいて、運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度をバックミラーの目標角度として決定するため、得られた目標角度が正確であり、さらに、目標角度に基づいてバックミラーを正確に調整することができる。

勿論、本実施例におけるバックミラー調整モデルは、いくつかの機械学習モデルであってもよく、取得した眼が異なる位置にある時に対応するバックミラー角度を訓練データとして、モデルが収束するまで機械学習モデルを訓練するようにしてもよい。モデル適用時に運転者の眼位置情報を直接入力することで、対応する目標角度を得ることができる。

本願の実施例５はバックミラーの調整装置を提供し、図７は、本発明の実施例にて提供されるバックミラーの調整装置の構造概略図である。図７に示すように、前記バックミラーの調整装置７００は、具体的には、位置決めモジュール７０１と、五官割合取得モジュール７０２と、眼位置決定モジュール７０３と、角度決定モジュール７０４と、調整モジュール７０５と、を含む。

ここで、位置決めモジュール７０１は、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定するために用いられる。

五官割合取得モジュール７０２は、前記運転者の五官割合パラメータを取得するために用いられる。

眼位置決定モジュール７０３は、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定するために用いられる。

角度決定モジュール７０４は、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するために用いられる。

調整モジュール７０５は、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整するために用いられる。

上記の実施例に基づいて、前記バックミラー調整モデルは、予め記憶された異なる眼位置情報と標準的なバックミラー角度との対応関係を含み、
前記角度決定モジュール７０４は、
前記運転者の眼位置とバックミラー角度との対応関係に基づいて、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を決定することと、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を前記目標角度として決定することと、に用いられる。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記五官割合取得モジュール７０２は、
前記運転者の身長情報を取得することと、前記運転者の身長情報、及び予め記憶された身長情報と標準的な五官割合パラメータとの対応関係に基づいて、前記運転者の身長情報に対応する標準的な五官割合パラメータを取得することと、前記運転者の身長情報に対応する標準的な五官割合パラメータを前記運転者の五官割合パラメータとして決定することと、に用いられる。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記五官割合取得モジュール７０２は、前記運転者の身長情報を取得する際に、
運転席シート情報を取得することと、前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得することと、に用いられる。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記運転席シート情報は、シートの高さ及びシートの角度を含み、
前記五官割合取得モジュール７０２は、前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得する際に、
前記シートの高さ、前記シートの角度、及び前記運転者の頭部の高さに基づいて、前記運転者の上半身の高さを決定することと、前記運転者の上半身の高さに基づいて、前記運転者の身長情報を決定することと、に用いられる。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置されたマイクロホンアレイであり、
前記位置決めモジュール７０１は、
前記マイクロホンアレイを介して前記運転者の音声命令を収集することと、前記音声命令に関連するパラメータを音源位置決めアルゴリズムに入力することで、前記音源位置決めアルゴリズムによって前記運転者の頭部位置情報を決定することと、に用いられる。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記マイクロホンアレイは、少なくとも３つのマイクロホンを含み、運転室内の異なる所定の位置にそれぞれ設置されて、音源の３次元座標を決定する。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置された画像収集装置又は超音波位置決め装置である。

上記の実施例のいずれかに基づいて、前記位置決めモジュール７０１は、
前記運転者の音声命令を受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、又は、
前記運転者がバックミラー調整ボタンをトリガしたことを受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、又は、
前記運転者がシート調整を完了したことを決定した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、に用いられる。

本実施例にて提供されるバックミラーの調整装置は、具体的には、上記の図にて提供されるバックミラーの調整方法の実施例を実行するために用いられてもよく、ここでは、具体的な機能は説明を省略する。

本実施例にて提供されるバックミラーの調整装置は、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定し、前記運転者の五官割合パラメータを取得し、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定し、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定し、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整する。本実施例では、運転者が手動で調整する必要がなく、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、バックミラーを適切な角度に迅速に調整することができ、走行の安全性を向上させることができる。

本願の実施例によれば、本願は、電子機器、及び読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。

図８に示すように、本願の実施例のバックミラーの調整方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタルアシスタント、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の類似するコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイル装置を表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び／又は要求される本願の実現を制限することを意図したものではない。

図８に示すように、当該電子機器は、１つ又は複数のプロセッサ８０１と、メモリ８０２と、高速インタフェース及び低速インタフェースを含む各コンポーネントを接続するためのインタフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられるか、又は必要に応じて他の方式で取り付けられることができる。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理することができ、当該命令は、外部入力／出力装置（例えば、インタフェースに結合されたディスプレイデバイスなど）にＧＵＩの図形情報をディスプレイするためにメモリ内又はメモリ上に記憶されている命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び／又は複数のバスを、複数のメモリとともに使用することができる。同様に、複数の電子機器を接続することができ、各電子機器は、一部の必要な操作（例えば、サーバアレイ、１グループのブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとする）を提供することができる。図８では、１つのプロセッサ８０１を例とする。

メモリ８０２は、本願により提供される非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。前記メモリには、少なくとも１つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記少なくとも１つのプロセッサが本願により提供されるバックミラーの調整方法を実行するようにする。本願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本願により提供されるバックミラーの調整方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。

メモリ８０２は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本願の実施例におけるバックミラーの調整方法に対応するプログラム命令／モジュール（例えば、図７に示す位置決めモジュール７０１、五官割合取得モジュール７０２、眼位置決定モジュール７０３、角度決定モジュール７０４、調整モジュール７０５）のような、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶する。プロセッサ８０１は、メモリ８０２に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、すなわち上記の方法の実施例におけるバックミラーの調整方法を実現する。

メモリ８０２は、プログラムストレージエリアとデータストレージエリアとを含むことができ、プログラムストレージエリアは、オペレーティングシステム、少なくとも１つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、データストレージエリアは、バックミラーの調整方法の電子機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ８０２は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、非一時的なメモリをさらに含むことができ、例えば、少なくとも１つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスである。いくつかの実施例では、メモリ８０２は、プロセッサ８０１に対して遠隔に設定されたメモリを選択的に含むことができ、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介してバックミラーの調整方法の電子機器に接続されることができる。上記のネットワークの例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定されない。

バックミラーの調整方法の電子機器は、入力装置８０３と出力装置８０４とをさらに含むことができる。プロセッサ８０１、メモリ８０２、入力装置８０３、及び出力装置８０４は、バス又は他の方式を介して接続することができ、図８では、バスを介して接続することを例とする。

入力装置８０３は、入力された数字又は文字情報を受信し、バックミラーの調整方法の電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、１つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置８０４は、ディスプレイデバイス、補助照明装置（例えば、ＬＥＤ）、及び触覚フィードバック装置（例えば、振動モータ）などを含むことができる。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）、発光ダイオード（ＬＥＤ）ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態で、ディスプレイデバイスは、タッチスクリーンであってもよい。

本願はコンピュータプログラムをさらに提供し、当該コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも１つのプロセッサは、当該コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取ることができ、少なくとも１つのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって、当該電子機器に上記いずれかの実施例による手段を実行させる。

本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けＡＳＩＣ（特定用途向け集積回路）、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び／又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、１つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、当該１つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも１つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び／又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも１つの入力装置、及び少なくとも１つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも１つの入力装置、及び当該少なくとも１つの出力装置に伝送することができる。

これらのコンピュータプログラム（プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる）は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含むことができ、高レベルのプロセス及び／又は対象指向プログラミング言語、及び／又はアセンブリ／機械言語でこれらのコンピュータプログラムを実施することができる。本明細書に使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」の用語は、機械命令及び／又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び／又は装置（例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス（ＰＬＤ））を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」の用語は、機械命令及び／又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。

ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上で、ここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置（例えば、ＣＲＴ（陰極線管）又はＬＣＤ（液晶ディスプレイ）モニタ）と、キーボード及びポインティングデバイス（例えば、マウス又はトラックボール）とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック（例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック）であってもよく、任意の形態（音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む）でユーザからの入力を受信することができる。

ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム（例えば、データサーバとする）、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム（例えば、アプリケーションサーバ）、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム（例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする）、又はこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信（例えば、通信ネットワーク）によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）と、ワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）と、インターネットとを含む。

コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係が生成される。

本願の実施例に係る技術的解決手段によれば、位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定し、前記運転者の五官割合パラメータを取得し、前記頭部位置情報及び前記五官割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定し、前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定し、前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整する。本実施例では、運転者が手動で調整する必要がなく、バックミラーの調整の正確性及び利便性を向上させ、迅速にバックミラーを適切な角度に調整することができ、走行の安全性を向上させることができる。

本願にて提供されるコンピュータプログラムは、プログラムコードを含み、コンピュータが前記コンピュータプログラムを実行する時に、前記プログラムコードは、上記の実施例に記載のバックミラーの調整方法を実行する。

理解すべきものとして、上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除することができる。例えば、本願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次的に実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本願で開示されている技術案が所望の結果を実現することができれば、本明細書では限定しない。

上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件と他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。本願の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。

Claims (19)

1. バックミラーの調整方法であって、
   位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定するステップと、
   前記運転者の顔の割合パラメータを取得するステップと、
   前記頭部位置情報及び前記顔の割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定するステップと、
   前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するステップと、
   前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整するステップと、を含み、
   前記運転者の顔の割合パラメータを取得する前記ステップは、
   前記運転者の身長情報を取得するステップと、
   前記運転者の身長情報、及び予め記憶された身長情報と標準的な顔の割合パラメータとの対応関係に基づいて、前記運転者の身長情報に対応する標準的な顔の割合パラメータを取得するステップと、
   前記運転者の身長情報に対応する標準的な顔の割合パラメータを前記運転者の顔の割合パラメータとして決定するステップと、を含む、
   ことを特徴とするバックミラーの調整方法。
2. 前記バックミラー調整モデルは、予め記憶された異なる眼位置情報と標準的なバックミラー角度との対応関係を含み、
   前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定する前記ステップは、
   前記運転者の眼位置とバックミラー角度との対応関係に基づいて、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を決定するステップと、
   前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を前記目標角度として決定するステップと、を含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載のバックミラーの調整方法。
3. 前記運転者の身長情報を取得する前記ステップは、
   運転席シート情報を取得するステップと、
   前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得するステップと、を含む、
   ことを特徴とする請求項１に記載のバックミラーの調整方法。
4. 前記運転席シート情報は、シートの高さ及びシートの角度を含み、
   前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得する前記ステップは、
   前記シートの高さ、前記シートの角度、及び前記運転者の頭部の高さに基づいて、前記運転者の上半身の高さを決定するステップと、
   前記運転者の上半身の高さに基づいて、前記運転者の身長情報を決定するステップと、を含む、
   ことを特徴とする請求項３に記載のバックミラーの調整方法。
5. 前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置されたマイクロホンアレイであり、
   位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定する前記ステップは、
   前記マイクロホンアレイを介して前記運転者の音声命令を収集するステップと、
   前記音声命令に関連するパラメータを音源位置決めアルゴリズムに入力することで、前記音源位置決めアルゴリズムによって前記運転者の頭部位置情報を決定するステップと、を含む、
   ことを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載のバックミラーの調整方法。
6. 前記マイクロホンアレイは、少なくとも３つのマイクロホンを含み、運転室内の異なる所定の位置にそれぞれ設置されて、音源の３次元座標を決定する、
   ことを特徴とする請求項５に記載のバックミラーの調整方法。
7. 前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置された画像収集装置又は超音波位置決め装置である、
   ことを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載のバックミラーの調整方法。
8. 位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定する前記ステップは、
   前記運転者の音声命令を受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定するステップ、又は、
   前記運転者がバックミラー調整ボタンをトリガしたことを受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定するステップ、又は、
   前記運転者がシート調整を完了したことを決定した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定するステップ、を含む、
   ことを特徴とする請求項１～４のいずれか１項に記載のバックミラーの調整方法。
9. バックミラーの調整装置であって、
   位置決め機器によって、運転者の頭部位置情報を決定するための位置決めモジュールと、
   前記運転者の顔の割合パラメータを取得するための顔の割合取得モジュールと、
   前記頭部位置情報及び前記顔の割合パラメータに基づいて、前記運転者の眼位置情報を決定するための眼位置決定モジュールと、
   前記眼位置情報及び予め設定されたバックミラー調整モデルに基づいて、バックミラーの目標角度を決定するための角度決定モジュールと、
   前記目標角度に応じて前記バックミラーを調整するための調整モジュールと、を含み、
   前記顔の割合取得モジュールは、
   前記運転者の身長情報を取得することと、前記運転者の身長情報、及び予め記憶された身長情報と標準的な顔の割合パラメータとの対応関係に基づいて、前記運転者の身長情報に対応する標準的な顔の割合パラメータを取得することと、前記運転者の身長情報に対応する標準的な顔の割合パラメータを前記運転者の顔の割合パラメータとして決定することと、に用いられる、
   ことを特徴とするバックミラーの調整装置。
10. 前記バックミラー調整モデルは、予め記憶された異なる眼位置情報と標準的なバックミラー角度との対応関係を含み、
    前記角度決定モジュールは、
    前記運転者の眼位置とバックミラー角度との対応関係に基づいて、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を決定することと、前記運転者の眼位置情報に対応する標準的なバックミラー角度を前記目標角度として決定することと、に用いられる、
    ことを特徴とする請求項９に記載のバックミラーの調整装置。
11. 前記顔の割合取得モジュールは、前記運転者の身長情報を取得する際に、
    運転席シート情報を取得することと、前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得することと、に用いられる、
    ことを特徴とする請求項９に記載のバックミラーの調整装置。
12. 前記運転席シート情報は、シートの高さ及びシートの角度を含み、
    前記顔の割合取得モジュールは、前記運転席シート情報及び前記運転者の頭部位置情報に基づいて、前記運転者の身長情報を取得する際に、
    前記シートの高さ、前記シートの角度、及び前記運転者の頭部の高さに基づいて、前記運転者の上半身の高さを決定することと、前記運転者の上半身の高さに基づいて、前記運転者の身長情報を決定することと、に用いられる、
    ことを特徴とする請求項１１に記載のバックミラーの調整装置。
13. 前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置されたマイクロホンアレイであり、
    前記位置決めモジュールは、
    前記マイクロホンアレイを介して前記運転者の音声命令を収集することと、前記音声命令に関連するパラメータを音源位置決めアルゴリズムに入力することで、前記音源位置決めアルゴリズムによって前記運転者の頭部位置情報を決定することと、に用いられる、
    ことを特徴とする請求項９～１２のいずれか１項に記載のバックミラーの調整装置。
14. 前記マイクロホンアレイは、少なくとも３つのマイクロホンを含み、運転室内の異なる所定の位置にそれぞれ設置されて、音源の３次元座標を決定する、
    ことを特徴とする請求項１３に記載のバックミラーの調整装置。
15. 前記位置決め機器は、運転室の所定の位置に設置された画像収集装置又は超音波位置決め装置である、
    ことを特徴とする請求項９～１２のいずれか１項に記載のバックミラーの調整装置。
16. 前記位置決めモジュールは、
    前記運転者の音声命令を受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、又は、
    前記運転者がバックミラー調整ボタンをトリガしたことを受信した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、又は、
    前記運転者がシート調整を完了したことを決定した後、位置決め機器によって運転者の頭部位置情報を決定すること、に用いられる、
    ことを特徴とする請求項９～１２のいずれか１項に記載のバックミラーの調整装置。
17. 電子機器であって、
    少なくとも１つのプロセッサと、
    前記少なくとも１つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリと、を含み、
    前記メモリには、前記少なくとも１つのプロセッサによって実行可能な命令が記憶され、前記命令が前記少なくとも１つのプロセッサによって実行されることで、前記少なくとも１つのプロセッサが請求項１～８のいずれか１項に記載の方法を実行する、
    ことを特徴とする電子機器。
18. コンピュータ命令を記憶した非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令がコンピュータに請求項１～８のいずれか１項に記載のバックミラーの調整方法を実行させるために用いられる、
    ことを特徴とする非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
19. コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されるとき、請求項１～８のいずれか１項に記載のバックミラーの調整方法を実現する、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。