JP7323648B2 - 吸引装置、制御方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、吸引装置、制御方法、及びプログラムに関する。
電子タバコ及びネブライザ等の、ユーザに吸引される物質を生成する吸引装置が広く普及している。例えば、吸引装置は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル源、及び生成されたエアロゾルに香味成分を付与するための香味源等を含む基材を用いて、香味成分が付与されたエアロゾルを生成する。ユーザは、吸引装置により生成された、香味成分が付与されたエアロゾルを吸引する(以下、パフとも称する)ことで、香味を味わうことができる。
近年では、吸引装置に無線通信機能を持たせ、吸引装置の情報をインターネット上のサーバ等に送信させることで、吸引装置の情報に応じた様々なサービスを提供することが検討されている。例えば、下記特許文献1では、吸引装置が位置情報を送信すると、位置情報に基づいて吸引装置が遠隔操作される技術が開示されている。
国際公開第2018/092093号
しかし、上記特許文献1等に記載された先行技術では、吸引装置が常に無線通信可能であることが前提とされていた。つまり、先行技術では、吸引装置が無線通信しない期間が生じ得ることについて、何ら検討されていなかった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、吸引装置が間欠的に通信を行う仕組みを提案する。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行う無線通信部と、ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御する制御部と、を備える吸引装置が提供される。
前記吸引装置は、前記吸引装置の位置情報を取得する位置情報取得部をさらに備え、前記制御部は、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記制御部は、前記吸引装置により生成された物質を吸引するための第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記制御部は、前記第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記第1の動作は、前記吸引装置に設けられた前記ユーザによる操作を受け付けるための操作部への操作、又は前記ユーザにより吸引される物質を吸引する動作の少なくともいずれかを含み、
前記制御部は、前記第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記制御部は、前記無線通信部により受信された情報に基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御してもよい。
前記制御部は、前記無線通信部により情報が送信された後、第1の所定期間が経過するまでに前記無線通信部により受信された情報に基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御してもよい。
前記制御部は、前記無線通信部により情報が送信された後、前記第1の所定期間が経過するまでに前記無線通信部により受信された情報に基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課した場合、前記無線通信部による受信を停止してもよい。
前記制御部は、前記吸引装置の動作への制限として、前記ユーザにより吸引される物質を生成する処理を実行不能にしてもよい。
前記吸引装置は、情報をユーザに通知する通知部をさらに備え、前記制御部は、前記吸引装置の動作への制限を示す、所定の情報を通知するよう前記通知部を制御してもよい。
前記通知部は、表示装置、発光装置、振動装置、又は音出力装置の少なくともいずれかを含んでいてもよい。
前記制御部は、前記ユーザが移動しているか否かに基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御してもよい。
前記制御部は、前記吸引装置の動作に制限を課している状態で、前記ユーザが第2の動作を行ったことを示す情報が取得された場合に、前記吸引装置の動作に課した制限を解除してもよい。
前記第2の動作は、前記ユーザが移動体に乗った状態での移動を含んでいてもよい。
前記制御部は、過去第2の所定期間以内に前記吸引装置の動作に制限を課した際の前記吸引装置の位置と現在の前記吸引装置の位置との差が所定範囲内である場合、前記吸引装置の動作に制限を課してもよい。
前記制御部は、前記ユーザと異なる他のユーザに対応付けられた端末装置を宛先とする宛先情報を含む情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記宛先情報は、前記吸引装置の識別情報、又は前記他のユーザに対応付けられた端末装置の識別情報であってもよい。
前記制御部は、前記吸引装置の移動速度に基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御してもよい。
前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、前記制御部は、前記電源部が充電されている場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、前記制御部は、前記電源部が充電中か否かに基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御してもよい。
前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、前記制御部は、前記電源部に蓄積された電力残量に基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御してもよい。
前記吸引装置は、第3の所定期間以内に吸引動作が所定回数以上行われたことを示す情報が取得された場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御してもよい。
前記無線通信規格においては、1GHz未満の周波数帯域が使用され、伝送レートは100kbps以下であってもよい。
前記無線通信規格においては、アップリンク通信した期間の後に、ダウンリンク通信が可能な期間が定義されていてもよい。
前記無線通信規格においては、所定時間間隔でダウンリンク通信が可能な期間が定義されていてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行うことと、ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御することと、を含む、吸引装置により実行される制御方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、吸引装置を制御するコンピュータを、間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行う無線通信部と、ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御する制御部と、として機能させるためのプログラムが提供される。
以上説明したように本発明によれば、吸引装置が間欠的に通信を行う仕組みが提供される。
吸引装置の第1の構成例を模式的に示す模式図である。 吸引装置の第2の構成例を模式的に示す模式図である。 本発明の一実施形態に係るシステムの構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態に係る吸引装置により実行される動作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係るサーバにより実行される動作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素を、必要に応じて吸引装置100A、及び100Bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、吸引装置100A、及び100Bを特に区別する必要が無い場合には、単に吸引装置100と称する。
<<1.吸引装置の構成例>>
吸引装置は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。以下では、吸引装置により生成される物質が、エアロゾルであるものとして説明する。他に、吸引装置により生成される物質は、気体であってもよい。
(1)第1の構成例
図1は、吸引装置の第1の構成例を模式的に示す模式図である。図1に示すように、本構成例に係る吸引装置100Aは、電源ユニット110、カートリッジ120、及び香味付与カートリッジ130を含む。電源ユニット110は、電源部111A、センサ部112A、通知部113A、記憶部114A、通信部115A、及び制御部116Aを含む。カートリッジ120は、加熱部121A、液誘導部122、及び液貯蔵部123を含む。香味付与カートリッジ130は、香味源131、及びマウスピース124を含む。カートリッジ120及び香味付与カートリッジ130には、空気流路180が形成される。
電源部111Aは、電力を蓄積する。そして、電源部111Aは、制御部116Aによる制御に基づいて、吸引装置100Aの各構成要素に電力を供給する。電源部111Aは、例えば、リチウムイオン二次電池等の充電式バッテリにより構成され得る。
センサ部112Aは、吸引装置100Aに関する各種情報を取得する。一例として、センサ部112Aは、マイクロホンコンデンサ等の圧力センサ、流量センサ又は温度センサ等により構成され、ユーザによる吸引に伴う値を取得する。他の一例として、センサ部112Aは、ボタン又はスイッチ等の、ユーザからの情報の入力を受け付ける入力装置により構成される。
通知部113Aは、情報をユーザに通知する。通知部113Aは、例えば、発光する発光装置、画像を表示する表示装置、音を出力する音出力装置、又は振動する振動装置等により構成される。
記憶部114Aは、吸引装置100Aの動作のための各種情報を記憶する。記憶部114Aは、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
通信部115Aは、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行うことが可能な通信インタフェースである。かかる通信規格としては、例えば、Wi-Fi(登録商標)、又はBluetooth(登録商標)等が採用され得る。
制御部116Aは、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って吸引装置100A内の動作全般を制御する。制御部116Aは、例えばCPU(Central
Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。
液貯蔵部123は、エアロゾル源を貯蔵する。エアロゾル源が霧化されることで、エアロゾルが生成される。エアロゾル源は、例えば、グリセリン及びプロピレングリコール等の多価アルコール、並びに水等の液体である。エアロゾル源は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含んでいてもよい。吸引装置100Aがネブライザ等の医療用吸入器である場合、エアロゾル源は、薬剤を含んでもよい。
液誘導部122は、液貯蔵部123に貯蔵された液体であるエアロゾル源を、液貯蔵部123から誘導し、保持する。液誘導部122は、例えば、ガラス繊維等の繊維素材又は多孔質状のセラミック等の多孔質状素材を撚って形成されるウィックである。その場合、液貯蔵部123に貯蔵されたエアロゾル源は、ウィックの毛細管効果により誘導される。
加熱部121Aは、エアロゾル源を加熱することで、エアロゾル源を霧化してエアロゾルを生成する。図1に示した例では、加熱部121Aは、コイルとして構成され、液誘導部122に巻き付けられる。加熱部121Aが発熱すると、液誘導部122に保持されたエアロゾル源が加熱されて霧化され、エアロゾルが生成される。加熱部121Aは、電源部111Aから給電されると発熱する。一例として、ユーザが吸引を開始したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより取得された場合に、給電されてもよい。そして、ユーザが吸引を終了したこと、及び/又は所定の情報が入力されたことが、センサ部112Aにより取得された場合に、給電が停止されてもよい。
香味源131は、エアロゾルに香味成分を付与するための構成要素である。香味源131は、たばこ由来又は非たばこ由来の香味成分を含んでいてもよい。
空気流路180は、ユーザに吸引される空気の流路である。空気流路180は、空気流路180内への空気の入り口である空気流入孔181と、空気流路180からの空気の出口である空気流出孔182と、を両端とする管状構造を有する。空気流路180の途中には、上流側(空気流入孔181に近い側)に液誘導部122が配置され、下流側(空気流出孔182に近い側)に香味源131が配置される。ユーザによる吸引に伴い空気流入孔181から流入した空気は、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと混合され、矢印190に示すように、香味源131を通過して空気流出孔182へ輸送される。エアロゾルと空気との混合流体が香味源131を通過する際には、香味源131に含まれる香味成分がエアロゾルに付与される。
マウスピース124は、吸引の際にユーザに咥えられる部材である。マウスピース124には、空気流出孔182が配置される。ユーザは、マウスピース124を咥えて吸引することで、エアロゾルと空気との混合流体を口腔内へ取り込むことができる。
以上、吸引装置100Aの構成例を説明した。もちろん吸引装置100Aの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
一例として、吸引装置100Aは、香味付与カートリッジ130を含んでいなくてもよい。その場合、カートリッジ120にマウスピース124が設けられる。
他の一例として、吸引装置100Aは、複数種類のエアロゾル源を含んでいてもよい。複数種類のエアロゾル源から生成された複数種類のエアロゾルが空気流路180内で混合され化学反応を起こすことで、さらに他の種類のエアロゾルが生成されてもよい。
また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Aによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、振動霧化、又は誘導加熱であってもよい。他にも、エアロゾル源を霧化する手段は、櫛形電極対を有する圧電素子基板を用いてSAW(Surface Acoustic Wave)を発生させることによって液体を霧化するものであってもよい。
(2)第2の構成例
図2は、吸引装置の第2の構成例を模式的に示す模式図である。図2に示すように、本構成例に係る吸引装置100Bは、電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、制御部116B、加熱部121B、保持部140、及び断熱部144を含む。
電源部111B、センサ部112B、通知部113B、記憶部114B、通信部115B、及び制御部116Bの各々は、第1の構成例に係る吸引装置100Aに含まれる対応する構成要素と実質的に同一である。
保持部140は、内部空間141を有し、内部空間141にスティック型基材150の一部を収容しながらスティック型基材150を保持する。保持部140は、内部空間141を外部に連通する開口142を有し、開口142から内部空間141に挿入されたスティック型基材150を保持する。例えば、保持部140は、開口142及び底部143を底面とする筒状体であり、柱状の内部空間141を画定する。保持部140は、スティック型基材150へ供給される空気の流路を画定する機能も有する。かかる流路への空気の入り口である空気流入孔は、例えば底部143に配置される。他方、かかる流路からの空気の出口である空気流出孔は、開口142である。
スティック型基材150は、基材部151、及び吸口部152を含む。基材部151は、エアロゾル源を含む。なお、本構成例において、エアロゾル源は液体に限られるものではなく、固体であってもよい。スティック型基材150が保持部140に保持された状態において、基材部151の少なくとも一部は内部空間141に収容され、吸口部152の少なくとも一部は開口142から突出する。そして、開口142から突出した吸口部152をユーザが咥えて吸引すると、図示しない空気流入孔から内部空間141に空気が流入し、基材部151から発生するエアロゾルと共にユーザの口内に到達する。
加熱部121Bは、第1の構成例に係る加熱部121Aと同様の構成を有する。ただし、図2に示した例では、加熱部121Bは、フィルム状に構成され、保持部140の外周を覆うように配置される。そして、加熱部121Bが発熱すると、スティック型基材150の基材部151が外周から加熱され、エアロゾルが生成される。
断熱部144は、加熱部121Bから他の構成要素への伝熱を防止する。例えば、断熱部144は、真空断熱材、又はエアロゲル断熱材等により構成される。
以上、吸引装置100Bの構成例を説明した。もちろん吸引装置100Bの構成は上記に限定されず、以下に例示する多様な構成をとり得る。
一例として、加熱部121Bは、ブレード状に構成され、保持部140の底部143から内部空間141に突出するように配置されてもよい。その場合、ブレード状の加熱部121Bは、スティック型基材150の基材部151に挿入され、スティック型基材150の基材部151を内部から加熱する。他の一例として、加熱部121Bは、保持部140の底部143を覆うように配置されてもよい。また、加熱部121Bは、保持部140の外周を覆う第1の加熱部、ブレード状の第2の加熱部、及び保持部140の底部143を覆う第3の加熱部のうち、2以上の組み合わせとして構成されてもよい。
他の一例として、保持部140は、内部空間141を形成する外殻の一部を開閉する、ヒンジ等の開閉機構を含んでいてもよい。そして、保持部140は、外殻を開閉することで、内部空間141に挿入されたスティック型基材150を挟持してもよい。その場合、加熱部121Bは、保持部140における当該挟持箇所に設けられ、スティック型基材150を押圧しながら加熱してもよい。
また、エアロゾル源を霧化する手段は、加熱部121Bによる加熱に限定されない。例えば、エアロゾル源を霧化する手段は、誘導加熱であってもよい。
また、吸引装置100Bは、第1の構成例に係る加熱部121A、液誘導部122、液貯蔵部123、及び空気流路180をさらに含んでいてもよく、空気流路180の空気流出孔182が内部空間141への空気流入孔を兼ねていてもよい。この場合、加熱部121Aにより生成されたエアロゾルと空気との混合流体は、内部空間141に流入して加熱部121Bにより生成されたエアロゾルとさらに混合され、ユーザの口腔内に到達する。
<<2.一実施形態>>
<2.1.構成例>
図3は、本発明の一実施形態に係るシステム1の構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、システム1は、吸引装置100、及びサーバ300を含む。吸引装置100とサーバ300とは、通信可能である。
(1)吸引装置100
吸引装置100は、ユーザにより吸引される物質を生成する装置である。ユーザが吸引装置100を用いて、吸引装置100により生成された物質を吸引することを、以下では単に吸引(パフ)又は吸引動作とも称する。
本実施形態では、吸引装置100は、上記説明した第1の構成例、又は第2の構成例のうち任意の構成例を取り得る。即ち、本実施形態に係る吸引装置100は、吸引装置100A又は吸引装置100Bのいずれか、又はこれらの構成例の変形例と同様の構成を有する。
以下では、本実施形態に係る吸引装置100の構成のうち、上記各構成例において説明した吸引装置100A及び吸引装置100Bの構成に対し、補足又は強調すべき点について主に説明する。
-センサ部112
本実施形態に係るセンサ部112は、吸引装置100の位置を示す位置情報を取得する、位置情報取得部をさらに含む。位置情報取得部は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して装置の緯度、及び経度から成る位置情報を取得する。
センサ部112は、電源部111の状態を示す情報を取得してもよい。一例として、センサ部112は、電源部111のSOC(State of Charge、充電状態)、電流積算値、及び電圧などを示す情報を取得するように構成されてもよい。電流積算値は、電流積算法又はSOC-OCV(0pen Circuit Voltage、開回路電圧)法等によって求められてもよい。
センサ部112は、ユーザ操作を受け付けるボタンを有する。かかるボタンを、以下では電源ボタンとも称する。
-通信部115
本実施形態に係る通信部115は、所定の無線通信規格に準拠して無線通信を行う、無線通信部である。無線通信規格については、後に詳しく説明する。
-制御部116
本実施形態に係る制御部116は、通信部115を制御して、各種情報を送信する。また、制御部116は、通信部115により受信された情報に基づいて、吸引装置100の動作を制御する。
とりわけ、制御部116は、ユーザにより吸引されるエアロゾルを生成する処理を制御する。詳しくは、制御部116は、電源部111から加熱部121に電力を供給するか否かを制御することで、エアロゾルを生成する処理を実行するか否かを制御する。制御部116は、センサ部112により取得された情報に基づいて、エアロゾルを生成する処理を制御してもよい。
一例として、制御部116は、電源ボタンが押下されたことを示す情報が取得された場合、及び/又は吸引動作が行われたことを示す情報が取得された場合(即ち、ユーザによる吸引に伴う負圧が取得された場合)に、吸引装置100の動作状態を制御する。吸引装置100の動作状態は、例えば、起動状態、電源OFF状態、及び電池切れ状態に分類される。
起動状態とは、吸引装置100が有する全ての機能を実行可能な状態である。例えば、起動状態においては、吸引装置100は、加熱部121による加熱、通知部113による通知、及び通信部115による通信を、実行可能である。起動状態は、エアロゾル生成状態とスタンバイ状態とに分類されてもよい。エアロゾル生成状態とは、ユーザにより吸引されるエアロゾルを生成している状態である。例えば、エアロゾル生成状態とは、加熱部121による加熱を行っている状態である。スタンバイ状態とは、ユーザにより吸引されるエアロゾルを生成可能な状態である。例えば、スタンバイ状態とは、加熱部121による加熱を行っていない状態である。
電源OFF状態とは、吸引装置100が有する機能のうち一部が実行可能な状態である。例えば、電源OFF状態においては、センサ部112の機能のうち、吸引装置100を起動状態にする動作が行われたことを示す情報を取得する機能のみが、実行可能であってもよい。これにより、任意のタイミングで起動状態に遷移することを可能にしつつ、消費電力を最低限に抑えることが可能となる。
電池切れ状態とは、電力残量不足により吸引装置100が動作不能な状態である。電源部111に蓄積された電力残量が所定の閾値を下回った場合に、吸引装置100は電池切れ状態に遷移する。
動作状態が遷移するトリガは、多様に考えらえる。以下では、動作状態が遷移するトリガが異なる、第1~第3のタイプの吸引装置100を想定しながら、本実施形態について説明する。
第1のタイプの吸引装置100は、第1の構成例に係る吸引装置100Aとして構成される。第1のタイプの吸引装置100は、電源OFF状態においてユーザによる吸引動作が行われたことを示す情報が取得された場合に、エアロゾル生成状態に遷移する。他方、第1のタイプの吸引装置100は、エアロゾル生成状態においてユーザによる吸引動作が終了したことを示す情報が取得された場合に、電源OFF状態に遷移する。
第2のタイプの吸引装置100は、第1の構成例に係る吸引装置100Aとして構成される。第2のタイプの吸引装置100は、電源OFF状態において電源ボタンが押下された場合に、スタンバイ状態に遷移する。そして、第2のタイプの吸引装置100は、スタンバイ状態においてユーザによる吸引動作が行われたことを示す情報が取得された場合に、エアロゾル生成状態に遷移する。他方、第2のタイプの吸引装置100は、エアロゾル生成状態においてユーザによる吸引動作が終了したことを示す情報が取得された場合に、スタンバイ状態に遷移する。そして、第2のタイプの吸引装置100は、スタンバイ状態において電源ボタンが押下された場合に、電源OFF状態に遷移する。
第3のタイプの吸引装置100は、第2の構成例に係る吸引装置100Bとして構成される。第3のタイプの吸引装置100は、電源OFF状態において電源ボタンが押下された場合に、エアロゾル生成状態に遷移する。なお、スティック型基材150の温度(より正確には、加熱部121による加熱対象である基材部151の温度)が所定の温度(以下、吸引可能温度とも称する)に達した(例えば、上回った)場合に、ユーザによる吸引が可能となる。この、第3のタイプの吸引装置100による、スティック型基材150の温度の温度が所定温度に達するまで実行される加熱は、予備加熱とも称される。予備加熱によりスティック型基材150の温度が吸引可能温度に達した後も、温度を維持するための加熱が行われ得る。他方、第3のタイプの吸引装置100は、エアロゾル生成状態において所定時間経過した場合に、スタンバイ状態に遷移する。そして、第3のタイプの吸引装置100は、スタンバイ状態においてスティック型基材150が引き抜かれた場合に、電源OFF状態に遷移する。
(2)サーバ300
サーバ300は、吸引装置100を制御する装置である。サーバ300は、吸引装置100から情報を収集する。そして、サーバ300は、収集した情報に基づいて吸引装置100を制御する。図3に示すように、サーバ300は、通信部310、記憶部320、及び制御部330を含む。
通信部310は、サーバ300と他の装置との間で情報の送受信を行うための、通信インタフェースである。通信部310は、有線又は無線の任意の通信規格に準拠した通信を行う。例えば、通信部310は、直接的に、又は基地局を介して間接的に、吸引装置100との間で情報を送受信する。
記憶部320、サーバ300の動作のための各種情報を記憶する。記憶部320は、例えば、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶媒体により構成される。
制御部330は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従ってサーバ300内の動作全般を制御する。制御部330は、例えばCPU(Central Processing Unit)、及びマイクロプロセッサ等の電子回路によって実現される。他に、制御部330は、使用するプログラム及び演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、並びに適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。サーバ300は、制御部330による制御に基づいて、各種処理を実行する。通信部310による情報の送受信、並びに記憶部320による情報の記憶及び読み出しは、制御部330により制御される処理の一例である。
<2.2.技術的特徴>
(1)LPWA
吸引装置100は、間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、間欠通信を行う。間欠通信とは、送信及び受信を行わない期間が定期的に存在する通信方式である。
そのような無線通信規格としては、LPWA(Low Power, Wide Area)が挙げられる。LPWAは、伝送レートが低い代わりに通信可能距離が長いことを特徴とする無線通信規格である。そして、LPWAでは、基本的には間欠通信が行われる。
LPWAでは、典型的には、通信ノードとゲートウェイとして機能する装置(以下、基地局とも称する)とが無線通信を行う。そして、基地局が、通信ノードとインターネット上のサーバ等との通信を中継する。通信ノードから基地局への通信経路を、アップリンクとも称する。そして、アップリンクで送信される信号をアップリンク信号とも称し、アップリンク信号を送受信することをアップリンク通信とも称する。また、基地局から通信ノードへの通信経路を、ダウンリンクとも称する。そして、ダウンリンクで受信される信号をダウンリンク信号とも称し、ダウンリンク信号を送受信することをダウンリンク通信とも称する。
LPWAに分類される無線通信規格の一例を、以下に説明する。
-LoRaWAN
LoRaWAN(Long Range Wide Area Network)は、LoRa Alliance(登録商標)が技術仕様を策定しているオープンな規格である。LoRaWANの仕様は、各国の電波法に準拠している。そのため、LoRaWANの仕様は、国ごとに異なる。ただし、各国で共通して、周波数帯域は1GHz未満である。また、伝送レートは0.25kbpsから50kbps程度である。LoRaWANでは、以下の3つのクラスが定義されている。
(クラスA)
クラスAは、通信ノードから通信を開始する方式である。クラスAにおいては、アップリンク通信した期間の後に、ダウンリンク通信が可能な期間が定義される。例えば、クラスAにおいては、通信ノードがアップリンク信号を送信してから所定時間後に、ダウンリンク信号を受信するための受信スロットが設けられる。受信スロットとは、通信ノードが受信待ちを行う期間である。受信スロットは、例えば、基地局からの確認応答(ACK(acknowledgement)又はNACK(negative acknowledgement))を受信するために、設けられる。クラスAでは、受信スロットは、1回のアップリンク信号の送信ごとに、2回設定される。クラスAでは、通信ノードがアップリンク信号の送信もダウンリンク信号の受信も行わない休止期間が設定される。即ち、クラスAは、間欠通信を行う方式である。
(クラスB)
クラスBは、基地局から通信を開始する方式である。クラスBにおいては、所定時間間隔でダウンリンク通信が可能な期間が定義される。例えば、クラスBにおいては、ダウンリンク信号を受信するための受信スロットが定期的に設定される。基地局は、受信スロットに合わせて、ダウンリンク信号としてのビーコンを定期的に送信する。通信ノードは、ビーコンを受信した場合に、アップリンク信号を送信することができる。クラスBでは、ビーコンの受信をトリガとするアップリンク信号の送信の後に、さらに2回の受信スロットが設定される。かかる受信スロットは、典型的には基地局からの確認応答を受信するために、設けられる。クラスBでは、通信ノードがアップリンク信号の送信もダウンリンク信号の受信も行わない休止期間が設定される。即ち、クラスBは、間欠通信を行う方式である。
(クラスC)
クラスCは、常時通信を行うことが可能な方式である。クラスCにおいては、通信ノードがアップリンク信号を送信しない期間が、ダウンリンク信号を受信するための受信スロットとして定義される。即ち、クラスCにおいては、通信ノードは、送信しない期間は常に受信待ちを行う。クラスCでは、通信ノードがアップリンク信号の送信もダウンリンク信号の受信も行わない休止期間は設定されない。即ち、クラスCは、間欠通信を行わない方式である。
-Sigfox
Sigfoxは、企業が技術仕様を策定している規格である。Sigfoxにおいては、基地局とクラウドサービスとが、技術仕様を策定している企業により提供される。他方、各国におけるサービスは、各国のオペレータにより提供される。使用される周波数帯域は、アップリンク、ダウンリンク共に920MHz帯である。伝送レートは、アップリンクでは100bpsであり、ダウンリンクでは600bpsである。
Sigfoxでは、超狭帯域(Ultra-Narrow Band)の信号が使用される。アップリンクでは100Hz幅の信号が使用され、ダウンリンクでは800Hz幅の信号が使用される。
Sigfoxでは、時間ダイバーシティ、及び周波数ダイバーシティが実現される。具体的には、Sigfoxでは、同一フレームが異なる期間に3回、周波数を変えながら送信される。
Sigfoxでは、スペースダイバーシティが実現される。具体的には、Sigfoxでは、通信ノードが送信した信号を、複数の基地局が受信する。
これらの特徴により、Sigfoxでは、通信の安定性、耐干渉、及び耐障害性を向上させることができる。
-ELTRES(登録商標)
ELTRESは、企業が技術仕様を策定している規格である。ELTRESでは、基本的には通信ノードから基地局へのアップリンク信号の送信のみの、一方向通信が行われる。使用される周波数帯域は、923.6MHzから928.0MHzである。かかる周波数帯域に定義された38チャネルのうち4チャネルが、周波数ホッピングされながら使用される。パケットのペイロードのサイズは128ビットである。0.4秒以内に、同じパケットを4回繰り返し送信する。これらから、伝送レートは、128÷0.4÷4として計算すると、80bps程度である。
ELTRESでは、3分~24時間に1回の周期で、定期的にアップリンク信号の送信が行われる。他に、トリガ送信が行われてもよい。トリガ送信とは、特定のイベントが発生したことをトリガとして送信することである。ELTRESにおいては、トリガ発生から60分の間、3分間隔でアップリンク信号の送信が行われる。ELTRESでは、通信ノードがアップリンク信号の送信もダウンリンク信号の受信も行わない休止期間が設定される。即ち、ELTRESは、間欠通信が定義された規格である。
-まとめ
以上、LPWAに分類される無線通信規格の一例を説明した。吸引装置100は、上記説明した無線通信規格のいずれか1つを使用し得る。上記説明したいずれの無線通信規格においても、1GHz未満の周波数帯域が使用され、伝送レートは100kbps以下である。つまり、本実施形態に係る吸引装置100は、少なくとも、1GHz未満の周波数帯域が使用され、伝送レートは100kbps以下である無線通信規格に準拠して、間欠通信を行う。とりわけ、本実施形態では、吸引装置100はLoRaWANのクラスA又はクラスBに準拠して、間欠通信を行うものとする。
(2)情報送信
吸引装置100は、任意の情報をサーバ300に送信する。例えば、吸引装置100は、センサ部112により取得された位置情報を送信してもよい。これにより、吸引装置100は、サーバ300による位置情報に応じた制御に従って、動作することが可能となる。例えば、後に詳しく説明するように、吸引装置100の位置に応じた動作制限を実施することが可能となる。
吸引装置100は、任意のタイミングで情報をサーバ300に送信する。例えば、吸引装置100は、吸引装置100により生成されたエアロゾルを吸引するための第1の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、情報を送信してもよい。第1の動作は、吸引装置100に設けられたユーザによる操作を受け付けるための操作部への操作、又は吸引装置100により生成されたエアロゾルを吸引する動作の少なくともいずれかを含む。第1の動作の一例は、吸引装置100に設けられた、電源ボタンを押下する動作である。電源ボタンは、操作部の一例である。第1の動作の他の一例は、吸引装置100Aのマウスピース124を咥えて吸引する、又は吸引装置100Bに挿入されたスティック型基材150を咥えて吸引する、吸引動作である。
つまり、第1の動作が行われたことは、ユーザが吸引動作を行ったこと、又は吸引動作を行おうとしていることを示す。従って、第1の動作をユーザが行ったタイミングで位置情報が送信されることで、吸引装置100の位置に応じた吸引動作に対する制限を適切なタイミングで実施することが可能となる。
以下では、吸引装置100が送信する情報を、吸引情報とも称する。吸引情報により、ユーザが吸引動作を行ったこと、又は吸引動作を行おうとしていることが、サーバ300に通知される。さらに、吸引情報が位置情報を含む場合、どの位置で吸引動作を行ったか又は行おうとしているかが、サーバ300に通知される。
(3)動作制限
吸引装置100は、通信部115により受信された情報に基づいて、吸引装置100の動作を制御する。例えば、吸引装置100は、サーバ300から送信された、吸引装置100の制御のための情報(以下、制御情報とも称する)に基づいて、吸引装置100の動作を制御する。
詳しくは、吸引装置100は、通信部115により受信された制御情報に基づいて、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを制御する。吸引装置100は、制御情報に基づいて、吸引装置100の動作に制限を課したり、吸引装置100の動作に制限を課さなかったりする。吸引装置100の動作に制限を課さないとは、例えば、すでに吸引装置100の動作に制限が課されている場合に、かかる制限を解除することを含む。例えば、吸引装置100の位置が、吸引装置100の動作に制限を課すべき位置の範囲に含まれる場合に制限が課され、含まれない場合に制限が課されない。吸引装置100の動作に制限を課すべき位置の範囲としては、例えば、法令又は地域住民の取り決め等により吸引装置100の使用が禁止されている場所が挙げられる。他方、吸引装置100の動作に制限を課さなくてもよい位置の範囲としては、例えば、法令又は地域住民の取り決め等により吸引装置100の使用が許可されている場所が挙げられる。以下では、吸引装置100の動作に制限を課すべき位置の範囲を、制限範囲とも称する。
一例として、制御情報は、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを指示する情報を含んでいてもよい。例えば、サーバ300は、吸引情報に含まれる位置情報により示される吸引装置100の位置が、制限範囲に含まれるか否かを判定する。そして、サーバ300は、吸引装置100の位置が制限範囲に含まれる場合に、動作制限を課すよう指示する情報を含む制御情報を生成する。一方で、サーバ300は、吸引装置100の位置が制限範囲に含まれない場合に、動作制限を課さないよう指示する情報を含む制御情報を生成する。その後、サーバ300は、吸引情報の送信元である吸引装置100に、生成した制御情報を送信する。吸引装置100は、かかる制御情報に含まれる指示に従って、吸引装置100の動作に制限を課したり、制限を課さなかったりする。
他の一例として、制御情報は、ユーザが移動しているか否かに基づいて吸引装置100の動作に制限を課すか否かを制御するよう、指示する情報を含んでいてよい。その場合、吸引装置100は、かかる制御情報に従い、ユーザが移動しているか否かに基づいて、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを制御する。例えば、ある制限範囲では、歩きながら吸引することが禁止される一方で、止まった状態で吸引することが許可され得る。その場合、吸引装置100は、ユーザが移動している場合に吸引装置100の動作に制限を課し、ユーザが移動していない場合に吸引装置100の動作に制限を課さない。なお、ユーザが移動しているか否かは、センサ部112により取得される位置情報の時系列変化に基づいて計算される移動速度が、歩行速度の範囲に含まれるか否かに基づいて判定され得る。もちろん、吸引装置100は、制限範囲外では、かかる制御を行わなくてもよい。
吸引装置100は、吸引装置100の動作への制限として、エアロゾルを生成する処理を実行不能にしてもよい。例えば、吸引装置100は、加熱部121による加熱を行わない。これにより、ユーザはエアロゾルを吸引することが物理的に困難になる。
吸引装置100は、吸引装置100の動作への制限を示す所定の情報を、通知部113により通知してもよい。所定の情報としては、現在、吸引装置100の使用が禁止されている場所にいることを、ユーザに対し警告する情報が挙げられる。これにより、ユーザはエアロゾルを吸引することが心理的に困難になる。
このように、吸引装置100の動作に制限を課すことで、ユーザはエアロゾルを吸引することが物理的に又は心理的に困難になる。従って、法令又はマナーを遵守して吸引することをユーザに促すことが可能となる。
以下では、吸引装置100の動作に課される制限を、単に動作制限とも称する。また、動作制限を課している状態を、制限状態とも称する。動作制限を課していない状態を、制限解除状態とも称する。
なお、LoRaWANのクラスAにおいては、吸引装置100が通信を開始する。そのため、吸引装置100は、吸引情報を送信した後に定義された受信スロットにおいて確認応答を受信した後に、制御情報を受信するための受信スロットを設けるために別途アップリンク信号を送信してもよい。サーバ300は、かかるアップリンク信号の確認応答と共に、又は確認応答に代えて、制御情報を送信し得る。
-間欠通信における動作制限
ここで、吸引装置100が間欠通信を行う関係上、吸引情報を送信するタイミングと、送信した吸引情報に応じた制御情報を受信するタイミングとの間に、タイムラグが生じ得る。このタイムラグに伴い、吸引装置100が吸引情報を送信したときの吸引装置100の位置(以下、吸引情報の送信位置とも称する)と、吸引装置100が制御情報を受信したときの吸引装置100の位置(以下、制御情報の受信位置とも称する)とは、乖離し得る。このような、吸引情報の送信から制御情報の受信までのタイムラグに伴う、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離は、様々な不都合を生じさせ得る。
一例として、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離が大きい場合、制限範囲内で取得された位置情報を含む吸引情報が送信された後に、当該位置情報に基づいて生成された、動作制限を課すよう指示する制御情報が、制限範囲外で受信され得る。その場合、制限範囲外であるにも関わらず、動作制限が課されるので、ユーザビリティが劣化してしまう。
他の一例として、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離が大きい場合、制限範囲外で取得された位置情報を含む吸引情報が送信された後に、当該位置情報に基づいて生成された、動作制限を課さないよう指示する制御情報が、制限範囲内で受信され得る。その場合、制限範囲内であるにも関わらず、動作制限が課されないので、制限範囲内にも関わらずエアロゾルの吸引が可能になってしまう。
そこで、吸引装置100は、通信部115により情報が送信された後、第1の所定期間が経過するまでに通信部115により受信された情報に基づいて、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを制御してもよい。換言すると、吸引装置100は、通信部115により情報が送信された後、第1の所定期間が経過した後に通信部115により受信された情報を、無視してもよい。第1の所定期間は、許容可能なタイムラグの上限値として、任意に設定される。許容可能なタイムラグの上限値としては、例えば、制限範囲の中心にいるユーザが、制限範囲外に移動するために要すると想定される時間が挙げられる。かかる構成により、位置情報を送信したタイミングから受信するまでのタイムラグが大きい制御情報が無視されるので、上記不都合を回避することが可能となる。
吸引装置100は、通信部115により情報が送信された後、第1の所定期間が経過するまでに通信部115により受信された情報に基づいて動作制限を課した場合、通信部115による受信を停止してもよい。例えば、吸引装置100は、LoRaWANのクラスAに準拠して動作する場合に、吸引情報の送信を停止することで、吸引情報の送信に伴い発生する制御情報の受信待ちを停止する。これにより、消費電力を抑制することが可能となる。
-動作制限の解除
吸引装置100は、吸引装置100の動作に制限を課している状態で、ユーザが第2の動作を行ったことを示す情報が取得された場合に、吸引装置100の動作に課した制限を解除してもよい。第2の行動の一例は、電源ボタン押下等のユーザ操作である。これにより、上述したタイムラグによる不都合が生じているような状況で、吸引装置100の動作に課された制限を解除することで、ユーザビリティを向上させることが可能となる。
第2の行動の他の一例は、ユーザが移動体に乗った状態での移動である。移動体に乗った状態で移動しているか否かは、センサ部112により取得される位置情報の時系列変化に基づいて計算される移動速度が、移動体の移動速度の範囲に含まれるか否かに基づいて判定され得る。移動体としては、例えば車が挙げられる。上述した制限範囲は、歩行者を対象として法令等により指定される一方で、車等の移動体に乗るユーザを対象外とすることが多い。歩行者が吸引動作を行うと吸引後のエアロゾルが外気に放出される一方で、車室内で吸引動作が行われても吸引後のエアロゾルは車室内に留まり外気に漏れにくいためである。かかる構成により、車室内にいるにも関わらず、不当に動作制限が課されるような事態を防止することが可能となる。
-履歴に基づく動作制限
上述したように、吸引情報の送信から制御情報の受信までのタイムラグに伴う、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離に起因する不都合を回避するために、履歴に基づく動作制限が行われてもよい。詳しくは、吸引装置100は、過去に吸引装置100の動作に制限を課した際の吸引装置100の位置と現在の吸引装置100の位置との差が所定範囲内である場合、吸引装置100の動作に制限を課してもよい。つまり、吸引装置100は、過去に吸引装置100の動作に制限を課した際の位置情報を記憶しておく。そして、吸引装置100は、現在の位置情報が、記憶した位置情報と一致する又は誤差の範囲内である場合に、吸引装置100の動作に制限を課す。かかる構成によれば、吸引装置100は、サーバ300からの制御情報を待たずとも制限状態に移行することができるので、上述した不都合を回避することが可能となる。
吸引装置100は、過去第2の所定期間以内に吸引装置100の動作に制限を課した際の吸引装置100の位置と現在の吸引装置100の位置との差が所定範囲内である場合、吸引装置100の動作に制限を課してもよい。つまり、吸引装置100は、過去第2の所定期間以内に限定して、吸引装置100の動作に制限を課した際の位置情報を記憶してもよい。第2の所定期間は、許容可能な記憶量の上限値として、任意に設定され得る。例えば、第2の所定期間は、記憶部114の容量との関係で設定されてもよい。かかる構成により、記憶量を抑制することが可能となる。
-処理の流れ
以下、図4を参照しながら、上記説明した動作制限に関し吸引装置100により実行される処理の流れを説明する。
図4は、本実施形態に係る吸引装置100により実行される動作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4に示すように、まず、吸引装置100は、第1の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されたか否かを判定する(ステップS102)。第1の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されていないと判定された場合(ステップS102:NO)、吸引装置100は、第1の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されるまで待機する。第1の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されたと判定された場合(ステップS102:YES)、吸引装置100は、吸引情報を送信する(ステップS104)。
次いで、吸引装置100は、過去に動作制限を課した際の吸引装置100の位置と、現在の吸引装置100の位置との差が所定範囲内であるか否かを判定する(ステップS106)。過去に動作制限を課した際の吸引装置100の位置と、現在の吸引装置100の位置との差が所定範囲内であると判定された場合(ステップS106:YES)、処理はステップS112に進む。
過去に動作制限を課した際の吸引装置100の位置と、現在の吸引装置100の位置との差が所定範囲外であると判定された場合(ステップS106:NO)、吸引装置100は、制御情報を受信したか否かを判定する(ステップS108)。制御情報を受信していないと判定された場合(ステップS108:NO)、吸引装置100は、制御情報を受信するまで待機する。
制御情報を受信したと判定された場合(ステップS108:YES)、吸引装置100は、制御情報が動作制限を課すよう指示する情報を含むか否かを判定する(ステップS110)。制御情報が動作制限を課すよう指示する情報を含むと判定された場合(ステップS110:YES)、処理はステップS112に進む。
制御情報が動作制限を課すよう指示する情報を含まないと判定された場合(ステップS110:NO)、吸引装置100は、動作制限を課さない(ステップS114)。なお、すでに動作制限が課されている場合には、吸引装置100は、課された動作制限を解除する。その後、処理は終了する。
ステップS112では、吸引装置100は、動作制限を課す(ステップS112)。その後、吸引装置100は、第2の動作をユーザが行ったことを示す情報を取得したか否かを判定する(ステップS116)。第2の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されていないと判定された場合(ステップS116:NO)、吸引装置100は、第2の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されるまで待機する。第2の動作をユーザが行ったことを示す情報が取得されたと判定された場合(ステップS116:YES)、吸引装置100は、動作制限を解除する(ステップS118)。その後、処理は終了する。
続いて、図5を参照しながら、上記説明した動作制限に関しサーバ300により実行される処理の流れを説明する。
図5は、本実施形態に係るサーバ300により実行される動作制限処理の流れの一例を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、サーバ300は、吸引情報を受信したか否かを判定する(ステップS202)。吸引情報を受信していないと判定された場合(ステップS202:NO)、サーバ300は、吸引情報を受信するまで待機する。吸引情報を受信したと判定された場合(ステップS202:YES)、サーバ300は、制御情報を生成する(ステップS204)。例えば、サーバ300は、吸引情報に含まれる位置情報により示される吸引装置100の位置が、制限範囲に含まれるか否かを判定する。そして、サーバ300は、吸引装置100の位置が制限範囲に含まれる場合に、動作制限を課すよう指示する情報を含む制御情報を生成する。一方で、サーバ300は、吸引装置100の位置が制限範囲に含まれない場合に、動作制限を課さないよう指示する情報を含む制御情報を生成する。そして、サーバ300は、吸引情報の送信元である吸引装置100に、生成した制御情報を送信する(ステップS206)。
(4)送信制御
吸引装置100は、通信部115による吸引情報の送信に関し、各種制御を行う。
吸引装置100は、吸引装置100の移動速度に基づいて、通信部115による吸引情報の送信間隔を制御してもよい。一例として、吸引装置100は、吸引装置100の移動速度が速いほど吸引情報の送信間隔を狭くしてもよい。これにより、吸引情報の送信から制御情報の受信までのタイムラグに伴う、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離を軽減することが可能となる。他の一例として、吸引装置100は、吸引装置100の移動速度が遅いほど吸引情報の送信間隔を広くしてもよい。これにより、消費電力を抑制することが可能となる。
吸引装置100は、電源部111が充電されている場合に、吸引情報を送信してもよい。一例として、吸引装置100は、電源部111が充電器に接続されたとき、電源部111が充電器に接続されてから所定時間経過したとき、又は充電により電力残量が所定値以上になったときに、吸引情報を送信してもよい。換言すると、吸引装置100は、電源部111が充電器に接続されていない期間は、吸引情報を送信しなくてもよい。これにより、電池切れの可能性が低い場合に限定して、吸引情報を送信することが可能となる。
吸引装置100は、電源部111が充電中か否かに基づいて、吸引情報の送信間隔を制御してもよい。一例として、吸引装置100は、電源部111が充電中の期間において、電源部111が非充電中の期間と比較して、吸引情報の送信間隔を短くしてもよい。これにより、電池切れの可能性が低い場合に、吸引情報の送信から制御情報の受信までのタイムラグに伴う、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離を軽減することが可能となる。他の一例として、吸引装置100は、電源部111が非充電中の期間において、電源部111が充電中の期間と比較して、吸引情報の送信間隔を長くしてもよい。これにより、これにより、消費電力を抑制し、電池切れの可能性を抑制することが可能となる。
吸引装置100は、電源部111に蓄積された電力残量に基づいて、吸引情報の送信間隔を制御してもよい。一例として、吸引装置100は、電力残量が多いほど吸引情報の送信間隔を短くしてもよい。これにより、電池切れの可能性が低い場合に、吸引情報の送信から制御情報の受信までのタイムラグに伴う、吸引情報の送信位置と制御情報の受信位置との乖離を軽減することが可能となる。他の一例として、吸引装置100は、電力残量が少ないほど吸引情報の送信間隔を長くしてもよい。これにより、消費電力を抑制し、電池切れの可能性を抑制することが可能となる。
吸引装置100は、第3の所定期間以内に吸引動作が所定回数以上行われたことを示す情報が取得された場合に、吸引情報を送信してもよい。換言すると、吸引装置100は、吸引頻度が所定の閾値を超えた場合に、吸引情報を送信してもよい。かかる吸引情報に基づいて動作制限が課される場合に、エアロゾルの過度な吸引を抑制することが可能となる。
(5)位置情報の蓄積
サーバ300は、吸引装置100から収集した吸引情報に基づいて吸引装置100に動作制限を課した場合、当該吸引情報に含まれる位置情報を記憶してもよい。これにより、動作制限を課した位置情報の分布を得ることが可能となる。
同様に、サーバ300は、吸引装置100から収集した吸引情報に基づいて吸引装置100に動作制限を課さなかった場合、当該吸引情報に含まれる位置情報を記憶してもよい。これにより、動作制限を課さなかった位置情報の分布を得ることが可能となる。
(6)見守り機能
吸引装置100による情報の送信は、見守り用途にも有効である。ここでの見守りとは、例えば高齢者等の対象者の行動をセンシングして、対象者を遠隔からサポートすることを指す。
見守りのために、吸引装置100は、吸引装置100のユーザと異なる他のユーザに対応付けられた端末装置を宛先とする宛先情報を含む吸引情報を送信してもよい。吸引装置100のユーザとは、高齢者等の見守りの対象者である。他のユーザとは、高齢者の家族等の、対象者を見守る者である。端末装置とは、例えばスマートフォン又はPC(Personal Computer)等の、任意の装置である。かかる構成により、見守りの対象者が吸引動作を行ったことがリアルタイムに通知されるので、対象者を見守る者は吸引頻度等をリアルタイムに確認することが可能となる。さらに、吸引情報に位置情報が含まれる場合、対象者を見守る者は対象者の位置を確認することが可能となる。また、吸引装置100が盗難にあった場合に容易に探すことが可能となる。
宛先情報は、対象者を見守る者に対応付けられた端末装置の識別情報を含んでいてもよい。端末装置の識別情報としては、メールアドレス、及びSNS(social networking service)のアカウント等の、宛先を示す情報が挙げられる。その場合、サーバ300は、受信した吸引情報を、端末装置の識別情報により示される宛先に送信する。若しくは、宛先情報は、吸引装置100の識別情報を含んでいてもよい。その場合、サーバ300は、吸引装置100の識別情報と、対象者を見守る者に対応付けられた端末装置の識別情報とを対応付けて予め記憶しておく。そして、サーバ300は、受信した吸引装置100の識別情報に対応付けて記憶された端末装置の識別情報により示される宛先に、吸引情報を送信する。
<<3.補足>>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、制御情報は、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを指示する情報を含むものとしたが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、制御情報は、吸引装置100の動作に制限を課すか否かを吸引装置100が判断するために使用する情報を含んでいてもよい。そのような制御情報の一例として、例えば、制限範囲を示す情報が挙げられる。吸引装置100は、センサ部112により取得した位置情報が、制御情報により示される制限範囲に含まれるか否かに従って、動作制限を課すか否かを自律的に制御する。この場合、サーバ300は、吸引装置100から収集した位置情報付近の、制限範囲を示す情報を含む制御情報を生成し、吸引装置100へ送信する。
なお、本明細書において説明した各装置による一連の処理は、ソフトウェア、ハードウェア、及びソフトウェアとハードウェアとの組合せのいずれを用いて実現されてもよい。ソフトウェアを構成するプログラムは、例えば、各装置の内部又は外部に設けられる記録媒体(非一時的な媒体:non-transitory media)に予め格納される。そして、各プログラムは、例えば、コンピュータによる実行時にRAMに読み込まれ、CPUなどのプロセッサにより実行される。上記記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリ等である。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信されてもよい。
また、本明細書においてフローチャート及びシーケンス図を用いて説明した処理は、必ずしも図示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
100 吸引装置
110 電源ユニット
111 電源部
112 センサ部
113 通知部
114 記憶部
115 通信部
116 制御部
120 カートリッジ
121 加熱部
122 液誘導部
123 液貯蔵部
124 マウスピース
130 香味付与カートリッジ
131 香味源
140 保持部
141 内部空間
142 開口
143 底部
144 断熱部
150 スティック型基材
151 基材部
152 吸口部
180 空気流路
181 空気流入孔
182 空気流出
00 サーバ
310 通信部
320 記憶部
330 制御部

Claims (26)

  1. 吸引装置であって、
    間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行う無線通信部と、
    ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御する制御部と、
    前記吸引装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御し、
    送信した前記位置情報に基づいて生成された前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを示す制御情報が、前記無線通信部が当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過するまでに前記無線通信部により受信された場合に受信された前記制御情報に基づいて前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御し、前記無線通信部が当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過した後に前記無線通信部により受信された場合に受信された前記制御情報を無視する、
    引装置。
  2. 前記制御部は、前記吸引装置により生成された物質を吸引するための第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項1記載の吸引装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項2記載の吸引装置。
  4. 前記第1の動作は、前記吸引装置に設けられた前記ユーザによる操作を受け付けるための操作部への操作、又は前記ユーザにより吸引される物質を吸引する動作の少なくともいずれかを含み、
    前記制御部は、前記第1の動作を前記ユーザが行ったことを示す情報が取得された場合に、前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項3に記載の吸引装置。
  5. 前記制御部は、前記無線通信部により情報が送信された後、前記第1の所定期間が経過するまでに前記無線通信部により受信された情報に基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課した場合、前記無線通信部による受信を停止する、請求項1~4のいずれか一項に記載の吸引装置。
  6. 前記制御部は、前記吸引装置の動作への制限として、前記ユーザにより吸引される物質を生成する処理を実行不能にする、請求項1~5のいずれか一項に記載の吸引装置。
  7. 前記吸引装置は、情報をユーザに通知する通知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記吸引装置の動作への制限を示す、所定の情報を通知するよう前記通知部を制御する、請求項1~6のいずれか一項に記載の吸引装置。
  8. 前記通知部は、表示装置、発光装置、振動装置、又は音出力装置の少なくともいずれかを含む、請求項7に記載の吸引装置。
  9. 前記制御部は、前記ユーザが移動しているか否かに基づいて、前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御する、請求項1~8のいずれか一項に記載の吸引装置。
  10. 前記制御部は、前記吸引装置の動作に制限を課している状態で、前記ユーザが第2の動作を行ったことを示す情報が取得された場合に、前記吸引装置の動作に課した制限を解除する、請求項1~9のいずれか一項に記載の吸引装置。
  11. 前記第2の動作は、前記ユーザが移動体に乗った状態での移動を含む、請求項10に記載の吸引装置。
  12. 前記制御部は、過去第2の所定期間以内に前記吸引装置の動作に制限を課した際の前記吸引装置の位置と現在の前記吸引装置の位置との差が所定範囲内である場合、前記吸引装置の動作に制限を課す、請求項1~11のいずれか一項に記載の吸引装置。
  13. 前記制御部は、前記ユーザと異なる他のユーザに対応付けられた端末装置を宛先とする宛先情報を含む情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項1~12のいずれか一項に記載の吸引装置。
  14. 前記宛先情報は、前記吸引装置の識別情報、又は前記他のユーザに対応付けられた端末装置の識別情報である、請求項13に記載の吸引装置。
  15. 前記制御部は、前記吸引装置の移動速度に基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御する、請求項1~14のいずれか一項に記載の吸引装置。
  16. 前記制御部は、前記吸引装置の移動速度が速いほど前記無線通信部による情報の送信間隔を狭くし、前記吸引装置の移動速度が遅いほど前記無線通信部による情報の送信間隔を広くする、請求項15に記載の吸引装置。
  17. 前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、
    前記制御部は、前記電源部が充電されている場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項1~16のいずれか一項に記載の吸引装置。
  18. 前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、
    前記制御部は、前記電源部が充電中か否かに基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御する、請求項1~17のいずれか一項に記載の吸引装置。
  19. 前記吸引装置は、前記吸引装置が動作するための電力を蓄積する電源部を備え、
    前記制御部は、前記電源部に蓄積された電力残量に基づいて、前記無線通信部による情報の送信間隔を制御する、請求項1~18のいずれか一項に記載の吸引装置。
  20. 前記制御部は、第3の所定期間以内に吸引動作が所定回数以上行われたことを示す情報が取得された場合に、情報を送信するよう前記無線通信部を制御する、請求項1~19のいずれか一項に記載の吸引装置。
  21. 前記無線通信規格においては、1GHz未満の周波数帯域が使用され、伝送レートは100kbps以下である、請求項1~20のいずれか一項に記載の吸引装置。
  22. 前記無線通信規格においては、アップリンク通信した期間の後に、ダウンリンク通信が可能な期間が定義される、請求項1~21のいずれか一項に記載の吸引装置。
  23. 前記無線通信規格においては、所定時間間隔でダウンリンク通信が可能な期間が定義される、請求項1~22のいずれか一項に記載の吸引装置。
  24. 前記第1の所定期間は、制限範囲の中心にいる前記ユーザが前記制限範囲の外に移動するために要すると想定される時間を上限として設定される、
    請求項1~23のいずれか一項に記載の吸引装置。
  25. 吸引装置により実行される制御方法であって、
    前記吸引装置の位置情報を取得することと、
    間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行うことと、
    ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御することと、
    前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御することと、
    を含み、
    前記間欠通信を行うことは、取得された前記位置情報を送信することを含み、
    前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御することは、送信した前記位置情報に基づいて生成された前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを示す制御情報が、当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過するまでに受信された場合に受信された前記制御情報に基づいて前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御し、当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過した後に受信された場合に受信された前記制御情報を無視することを含む、
    引装置により実行される制御方法。
  26. 吸引装置を制御するコンピュータにより実行されるプログラムであって、
    前記吸引装置は、
    間欠通信が定義された無線通信規格に準拠して、前記間欠通信を行う無線通信部と、
    前記吸引装置の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    を有し、
    前記プログラムは、前記コンピュータを、
    ユーザにより吸引される物質を生成する処理を制御する制御部として機能させ、
    前記制御部は、
    前記位置情報取得部により取得された前記位置情報を送信するよう前記無線通信部を制御し、
    送信した前記位置情報に基づいて生成された前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを示す制御情報が、前記無線通信部が当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過するまでに前記無線通信部により受信された場合に受信された前記制御情報に基づいて前記吸引装置の動作に制限を課すか否かを制御し、前記無線通信部が当該位置情報を送信してから第1の所定期間が経過した後に前記無線通信部により受信された場合に受信された前記制御情報を無視する、
    ログラム。
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