JP7322883B2 - 収音装置 - Google Patents

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Description

本技術はユーザの耳に装着して用いられる収音装置についての技術分野に関する。
最近、ユーザの耳に装着して用いられる挿耳型の収音装置が普及してきている。挿耳型の収音装置における録音方式としては、例えば、バイノーラル(Binaural)録音を挙げることができる。バイノーラル録音は、ユーザ毎の頭部や身体や耳たぶの形状などの個人差を考慮して、個々のユーザの鼓膜に届く状態に近い音を記録することである。
バイノーラル録音された音声をイヤホンやヘッドホンで聴取すると、あたかも録音時の現場に居合わせたかのような臨場感を再現することができる。また、バイノーラル録音した音声信号に基づいて、ユーザ毎の頭部や身体や耳たぶなどの人体の各部位による回折や反射の影響に応じて生じる音の変化を表現した頭部伝達関数(Head-Related Transfer Function:HRTF)を求めることができる。例えば、通常の音源(ドライソース)から再生される音声信号に対して頭部伝達関数を畳み込むことで、バーチャルに音像定位して、臨場感を再現することができる。
また、挿耳型の収音装置の他の用途として、例えば、イヤホンやヘッドホンなどの装着型の音響出力装置と併用してノイズキャンセリングを行うことなども挙げられる。
挿耳型の収音装置を用いてバイノーラル録音を行う技術については既に幾つかの提案がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2004-128854号公報 特表2008-512015号公報
ところで、バイノーラル録音を行う挿耳型の収音装置の多くは、マイクロフォンなどの収音部がユーザの外耳道の外側に配置され、また、収音部を保持する装置本体がユーザの耳穴をほぼ完全に塞ぐ密閉構造になっている。
従って、収音部に対して音声の入力が良好に行われないおそれがある。特に、音波の伝播が阻害されたり音波の反射や回折が生じてしまうと、正確な頭部伝達関数の測定に支障を来してしまう。
そこで、本技術は、収音部に対する音声の入力が良好に行われる収音装置を提供することを目的とする。
第1に、本技術に係る収音装置は、収音部が取り付けられ外耳道に挿入される取付部と、外耳道に挿入され前記取付部を外耳道の所定の位置に保持する保持部と、前記保持部を挟んで前記取付部の反対側に位置され少なくとも一部が耳介に係合される装着部とを備え、前記取付部が線状の材料によって所定の形状に形成され、前記取付部と前記保持部は外耳道を閉塞せず音響透過性を有するものである。
これにより、収音部が取り付けられ外耳道に挿入される取付部と取付部を外耳道の所定の位置に保持する保持部とが耳に対して外耳道を閉塞しない状態で位置される。また、取付部の太さが細く取付部による音波の反射や回折が生じ難い。
第2に、上記した収音装置においては、前記取付部が外耳道において中空に保持されることが望ましい。
これにより、取付部が外耳道を形成する壁面に接触し難い。
第3に、上記した収音装置においては、前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口側に開口した状態で位置されることが望ましい。
これにより、外耳道に入力される音声が収音部に確実かつ円滑に入力される。
第4に、上記した収音装置においては、前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口に対して鼓膜側に位置されることが望ましい。
これにより、外耳道に入力される音声が収音部に確実に入力される。
第5に、上記した収音装置においては、前記取付部と前記保持部が一体に形成されることが望ましい。
これにより、取付部と保持部を結合させる作業を必要としない。
第6に、上記した収音装置においては、前記保持部と前記装着部が一体に形成されることが望ましい。
これにより、保持部と装着部を結合させる作業を必要としない。
に、上記した収音装置においては、前記取付部がコイル状に形成されることが望ましい。
これにより、取付部の体積が小さく取付部による音波の反射や回折が生じ難い。
に、上記した収音装置においては、前記収音部が前記取付部の内側に位置されることが望ましい。
これにより、収音部が外耳道において中空に保持され、外耳道を形成する壁面に接触しない。
に、上記した収音装置においては、前記収音部が前記取付部に着脱可能にされることが望ましい。
これにより、収音部が取付部に対して交換可能にされる。
10に、上記した収音装置においては、前記保持部が線状の材料によって所定の形状に形成されることが望ましい。
これにより、保持部の太さが細く保持部による音波の反射や回折が生じ難い。
11に、上記した収音装置においては、前記保持部がコイル状に形成されることが望ましい。
これにより、保持部の体積が小さく保持部による音波の反射や回折が生じ難い。
12に、上記した収音装置においては、前記保持部が弾性変形可能にされることが望ましい。
これにより、保持部が外耳道を形成する壁面に摺動され変形しながら外耳道に挿入可能になる。
13に、上記した収音装置においては、前記保持部が前記取付部に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成されることが望ましい。
これにより、取付部と保持部が外耳道に挿入されるときに保持部が外形状の小さい側から挿入される。
14に、上記した収音装置においては、前記装着部が線状の材料によって所定の形状に形成されることが望ましい。
これにより、装着部の太さが細く装着部による音波の反射や回折が生じ難い。
15に、上記した収音装置においては、前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、前記内側係合部がコイル状に形成されることが望ましい。
これにより、内側係合部の体積が小さく内側係合部による音波の反射や回折が生じ難い。
16に、上記した収音装置においては、前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、前記内側係合部が前記保持部に離接する方向へ弾性変形可能にされ、前記内側係合部が耳甲介腔に位置されることが望ましい。
これにより、内側係合部は耳介の一部に押し付けられた状態で耳甲介腔に位置される。
17に、上記した収音装置においては、前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、前記内側係合部の外径が外耳道の入口の径より大きくされることが望ましい。
これにより、内側係合部が外耳道に挿入されることがない。
18に、上記した収音装置においては、前記装着部には一部が耳介の背面に係合される外側係合部が設けられることが望ましい。
これにより、収音装置は、内側係合部が耳介の一部に係合されると共に外側係合部が耳介の背面に係合されることにより耳に装着される。
19に、上記した収音装置においては、前記外側係合部には一対の作用部が設けられ、前記外側係合部は前記一対の作用部が離接する方向へ弾性変形可能にされ、一方の前記作用部が耳介の背面に押し付けられることが望ましい。
これにより、一方の作用部と他方の作用部が離隔するように弾性変形させて外側係合部を開いた状態にし、開いた状態の一対の作用部の間に耳介を挿入することにより、収音装置を耳に装着することが可能になる。
本技術によれば、収音部が取り付けられ外耳道に挿入される取付部と取付部を外耳道の所定の位置に保持する保持部とが耳に対して外耳道を閉塞しない状態で位置されるため、収音部に対する音声の入力が良好に行われる収音装置を提供することができる。
尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
図2乃至図35と共に本技術収音装置の実施の形態を示すものであり、本図は、収音装置が装着される耳の斜視図である。 一部を断面にして示す耳の斜視図である。 収音装置の斜視図である。 収音装置の側面図である。 収音装置の正面図である。 一部を断面にして収音装置が耳に装着された状態を示す斜視図である。 収音装置が外耳道に挿入されている途中の状態を示す図である。 収音装置が耳に装着された状態を示す図である。 耳に装着される前に収音装置の一部が弾性変形された状態を示す側面図である。 図11乃至図35と共に収音装置における各部の変形例等を示すものであり、本図は、取付部の第1の変形例を示す図である。 取付部の第2の変形例を示す図である。 取付部の第2の変形例において収音部の音声入力孔が形成された面と反対側の面に固定された例を示す図である。 取付部の第2の変形例において取付部にフィルターが取り付けられた例を示す図である。 保持部の第1の変形例を示す図である。 保持部の第2の変形例を示す図である。 保持部の第3の変形例を示す図である。 保持部の第4の変形例を外耳道に挿入される前の状態で示す図である。 保持部の第4の変形例を外耳道に挿入された状態で示す図である。 保持部の第5の変形例を外耳道に挿入される前の状態で示す図である。 保持部の第5の変形例を外耳道に挿入された状態で示す図である。 保持部の第6の変形例を示す図である。 保持部の第7の変形例を示す図である。 内側係合部の変形例を示す図である。 外側係合部の第1の変形例を示す図である。 外側係合部の第2の変形例を示す図である。 左耳用の収音装置と右耳用の収音装置とを接続する第1の接続態様を示す背面図である。 左耳用の収音装置と右耳用の収音装置とを接続する第2の接続態様を示す背面図である。 左耳用の収音装置と右耳用の収音装置とを接続する第2の接続態様を示す側面図である。 左耳用の収音装置と右耳用の収音装置とを接続する第3の接続態様を示す背面図である。 接続コードを装置本体に沿わせて位置させた例を示す斜視図である。 接続コードの外周面と装置本体の外周面とを結合させた例を示す断面図である。 装置本体の内部に接続コードを位置させた例を示す断面図である。 接続コードを耳介の上側に通して位置させた例を示す側面図である。 収音部が無線化された例を示す斜視図である。 収音部として設けられたMEMSマイクロフォンが外耳道に挿入された状態を示す図である。
以下に、本技術収音装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。
<耳の構造>
先ず、収音装置が装着される耳の構造について説明する(図1及び図2参照)。
耳100、100は頭部200の一部とされており、それぞれ耳介101、101と頭部200の内部に存在する鼓膜や三半規管や蝸牛等の各部とから成る。頭部200のうち耳介101、101の内側の部分はそれぞれ側頭部201、201であり、耳介101、101はそれぞれ側頭部201、201から左方又は右方に突出されている。
耳介101は内側空間150を有するように全体として略前方に開口された浅い凹状にされ、外周部が耳輪102と称される部分と耳輪102に連続され側頭部201の近傍に位置された耳輪脚103と称される部分とを有している。
耳輪102の内側の部分は凹状の舟状窩104と称され、舟状窩104の内側における下側略半分の部分は凸状の対耳輪105と称される。対耳輪105の上方には対耳輪105に連続して二股状の凸状の部分が存在し、この二股状の部分のうちの外側の部分と内側の部分がそれぞれ対耳輪上脚106と対耳輪下脚107と称される。対耳輪上脚106と対耳輪下脚107の間の部分は凹状の三角窩108と称され、対耳輪105及び対耳輪下脚107の内側の部分は凹状の耳甲介艇109と称される。
対耳輪105の下側に連続する部分は側頭部201側に稍膨出され、対耳珠110と称される部分である。対耳珠110に対向する側頭部201側の部分は対耳珠110側に稍膨出された耳珠111と称され、耳輪102の下側に連続する下端部が耳垂112と称される。
対耳珠110と耳珠111の間の部分には外耳道113の入口である外耳孔113aが存在し、外耳道113は鼓膜や三半規管等に連通されている。耳介101の内側空間150のうち、対耳輪105と対耳輪下脚107と耳輪脚103によって囲まれた空間、即ち、耳甲介艇109の前側の空間は耳甲介腔114と称され、外耳道113の外耳孔113aに連通されている。内側空間150のうち耳甲介腔114の下側に連続しU字状に開いた空間は珠間切痕115と称される空間である。
外耳道113は壁面113bによって囲まれた空間であり、外耳道113の奥側には鼓膜116が存在する。
耳介101の内側空間150は耳甲介腔114と珠間切痕115と外耳道113の外耳孔113a付近の空間とを含み、舟状窩104、対耳輪105、対耳輪上脚106、対耳輪下脚107、三角窩108、対耳珠110及び耳珠111の前側の空間をも含む空間である。
<収音装置の構成>
次に、収音装置1、1の構成について説明する(図3乃至図9参照)。収音装置1、1は一方が左の耳100用として使用され他方が右の耳100用として使用される。但し、何れか一方の収音装置1が使用されてもよい。
収音装置1は音声を収音する収音部2と収音部2が取り付けられる装置本体3とによって構成されている(図3乃至図5参照)。
収音部2は、例えば、小型のマイクロフォンであり、音声が入力される音声入力孔2aを有している。収音部2に音声入力孔2aを通って音声が入力されると、例えば、バイノーラル録音が行われ、録音された音声信号に基づいて頭部伝達関数が測定される。
装置本体3は取付部4と保持部5と装着部6によって構成され、取付部4と保持部5と装着部6が、例えば、それぞれ線状(ワイヤー状)の金属材料によって所定の形状に形成されている。装置本体3は、例えば、取付部4と保持部5と装着部6が一体に形成されている。取付部4と保持部5と装着部6は断面形状が、例えば、円形状の金属材料によって形成されている。但し、取付部4と保持部5と装着部6は断面形状が円形状に限られることはなく、耳100に接したときの傷付きを防止する観点においては断面形状における外形状が曲面状、例えば、円形状や楕円形状や長穴状等に形成されていることが望ましい。
このように装置本体3は金属材料によって形成されているため、高い耐久性を確保することができる。但し、装置本体3は高い耐久性を確保することが可能であれば、樹脂材料等の金属材料以外の材料によって形成されていてもよく、針金等の金属材料の表面が樹脂によって被覆された構成等にされていてもよい。
また、上記のように取付部4と保持部5と装着部6が一体に形成されることにより、取付部4と保持部5を結合させる作業を必要としないと共に保持部5と装着部6を結合させる作業も必要としないため、収音装置1における部品点数の削減及び製造コストの低減を図ることができる。但し、収音装置1においては、取付部4と保持部5が一体に形成され保持部5と装着部6が別体で形成されていてもよく、取付部4と保持部5が別体で形成され保持部5と装着部6が一体に形成されていてもよい。また、取付部4と保持部5と装着部6がそれぞれ別体で形成されていてもよい。
取付部4はコイル状に形成され、軸方向において同じ大きさの外形状にされ、例えば、軸方向において隙間がない状態にされている。取付部4は収音部2を取り付ける機能を有し、収音部2とともに外耳道113の奥側に挿入され、鼓膜116の近傍に位置される(図6参照)。取付部4には内側に収音部2が取り付けられている(図3乃至図5参照)。取付部4に対する収音部2の取付は、例えば、接着や圧入によって行われていてもよく、また、収音部2が取付部4に対して着脱可能にされていてもよい。
収音部2が取付部4に着脱可能にされることにより、収音部2が取付部4に対して交換可能にされるため、収音部2を常に清潔に保つことができると共に収音部2のメンテナンス性の向上を図ることができる。また、収音部2が取付部4に着脱可能にされることにより、用途に応じた種類の収音部2を使用することができる。
保持部5は外径が取付部4の外径より大きいコイル状に形成され、取付部4の一端に連続して設けられている。保持部5の中心軸5aと取付部4の中心軸4aとは一致されている。但し、保持部5の中心軸5aと取付部4の中心軸4aとは必ずしも一致されている必要はなく、外耳道113に関して取付部4が保持部5より内側に位置されていればよい。保持部5は軸方向において隙間を有した状態にされ、取付部4に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成されている。保持部5は取付部4及び取付部4に取り付けられた収音部2を保持する機能を有し、取付部4とともに外耳道113に挿入される(図6参照)。
保持部5は中心軸5aが屈曲する方向において弾性変形可能にされている。従って、保持部5が外耳道113を形成する壁面113bに摺動され変形しながら外耳道113に挿入可能になるため(図7参照)、取付部4及び保持部5の外耳道113への挿入を円滑かつ容易に行うことができる。
また、上記したように、保持部5は取付部4に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成されている。従って、取付部4と保持部5が外耳道113に挿入されるときに保持部5が外形状の小さい側から挿入されるため、取付部4及び保持部5の外耳道113への挿入を円滑かつ容易に行うことができる。
さらに、保持部5は取付部4に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成されているが、先端が尖った形状には形成されていないため、使用者が保持部5を外耳道113に挿入する際の恐怖感等が生じ難く、心理的な負担を抑制することができる。
さらにまた、収音部2を保持する取付部4の外径が保持部5の外径より小さくされているため、取付部4が外耳道113において中空に保持され易く、取付部4が外耳道113を形成する壁面113bに接触し難く、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。
また、取付部4と保持部5が外耳道113に挿入された状態において収音部2が取付部4の内側に取り付けられているため、外耳道113において中空に保持される。
従って、収音部2が外耳道113を形成する壁面113bに接触しないため、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数をより一層正確に測定することができる。
さらに、取付部4と保持部5が外耳道113に挿入された状態においては、収音部2は音声入力孔2aが外耳道113の外耳孔113a側に開口した状態で位置されている。
従って、外耳道113に入力される音声が収音部2に確実かつ円滑に入力されるため、外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を一層正確に測定することができる。
加えて、収音部2は音声入力孔2aが外耳道113の外耳孔113aに対して鼓膜116側に位置されており、外耳道113に入力される音声が収音部2に確実に入力されるため、外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数をより一層正確に測定することができる。
装着部6は内側係合部7と中間部8と外側係合部9が順に連続して構成されている(図3乃至図5参照)。
内側係合部7は外径が保持部5の外径より大きいコイル状に形成され、保持部5の一端に連続して設けられている。内側係合部7は、軸方向において同じ大きさの外形状にされ、中心軸7aが装着部6の中心軸5aと保持部5の中心軸4aに対して軸方向に直交する方向において偏倚して位置されている。装着部6は軸方向において隙間を有した状態にされている。
内側係合部7は耳介101の一部に係合されて装着される部分であり、外径が外耳道113における外耳孔113aの径より大きくされている。内側係合部7は保持部5に離接する方向である軸方向において弾性変形可能にされている。
内側係合部7は収音部2と取付部4と保持部5が外耳道113に挿入された状態において、耳甲介腔114に挿入される(図6参照)。内側係合部7は、軸方向における取付部4側の端面が耳甲介腔114を形成する奥側の面に接した状態にされ、軸方向において稍圧縮された状態で取付部4と反対側の面の各一部が弾性によって耳珠111又は対耳珠110に外耳道113側から押し付けられる。
このように内側係合部7は、保持部5に離接する方向へ弾性変形可能にされ、耳甲介腔114に位置される。
従って、内側係合部7は、上記したように、各一部が耳珠111又は対耳珠110に外耳道113側から押し付けられて耳甲介腔114に位置されるため、内側係合部7が耳介101に安定した状態で係合されて装着され、収音部2の外耳道113に対する位置の安定化を図ることができる。
また、内側係合部7の中心軸7aが保持部5の中心軸5aと取付部4の中心軸4aに対して軸方向に直交する方向において偏倚されていることにより、取付部4及び保持部5と内側係合部7が外耳道113と耳甲介腔114の相対位置に応じた位置関係にされている。
従って、取付部4と保持部5を外耳道113に円滑かつ容易に挿入することができると共に内側係合部7を耳甲介腔114に円滑かつ容易に挿入して耳介101に装着することができる。
さらに、内側係合部7の外径が外耳道113の外耳孔113aの径より大きくされているため、内側係合部7が外耳道113に挿入されることがなく、収音装置1の耳100に対する安定した装着状態を確保することができると共に収音部2の外耳道113に対する位置の安定化を図ることができる。
中間部8は直線状に形成され、内側係合部7の一端に連続して設けられている。中間部8は内側係合部7が耳甲介腔114に位置された状態において、珠間切痕115から耳介101の前側に導出され、耳介101の下端側の部分の前側に位置される。中間部8は上下方向に対して稍傾斜した直線状に形成され、内側係合部7が耳甲介腔114に挿入された状態において、上端部が下端部より側頭部201に近付いて位置される方向に傾斜されている。このように中間部8は珠間切痕115から導出されて耳介101の下端側の部分の前側に位置されるため、上記のように、上端部が下端部より側頭部201に近付いて位置される方向に傾斜する直線状に形成されることにより、耳介101の下端側の部分に干渉し難く、内側係合部7や保持部5の位置を変化させ難く、収音部2の外耳道113に対する位置を安定させることができる。
尚、中間部8は略前方に凸の山型に屈曲された線状に形成されていてもよい(図4の丸の中参照)。中間部8が山型に屈曲された線状に形成されることによっても、中間部8が耳介101の下端側の部分に干渉し難く、内側係合部7や保持部5の位置を変化させ難く、収音部2の外耳道113に対する位置を安定させることができる。
外側係合部9は中間部8の一端に連続して設けられている(図3乃至図5参照)。外側係合部9は中間部8に連続する第1の作用部10と第1の作用部10に連続する中間連結部11と中間連結部11に連続する第2の作用部12と第2の作用部12に連続する終端部13とによって構成されている。
第1の作用部10は略上下方向に延びる直線状に形成されている。中間連結部11は外側係合部9における最も下方に位置され、軸方向が略左右方向になる円弧状に形成されている。第2の作用部12は中間部8と第1の作用部10の後側に位置され、上方へ行くに従って中間部8に近付く直線状に形成されている。第2の作用部12は上端部が内側係合部7と中間部8の連続部分に最も近付いて位置されている。終端部13は軸方向が略左右方向になる円形状に形成されている。
外側係合部9は、内側係合部7が耳甲介腔114に位置された状態において、第1の作用部10が耳介101の前側における下方に位置され、中間連結部11が耳介101の下方において前側から後側に亘る状態で位置され、第2の作用部12と終端部13が耳介101の後側に位置される(図6参照)。このとき外側係合部9は第2の作用部12の上端部が耳介101の背面における根元部分に係合される(図8参照)。
上記のように、収音装置1は、内側係合部7が耳介101の一部に係合されると共に第2の作用部12が耳介101の背面における根元部分に係合されることにより耳100に装着されるため、収音装置1を耳100に容易かつ安定した状態で装着することができる。
また、外側係合部9は第1の作用部10と第2の作用部12が離接する方向へ弾性変形可能にされている。従って、収音装置1を耳100に装着するときに、第1の作用部10と第2の作用部12が離隔するように弾性変形させて外側係合部9を開いた状態にし(図9参照)、開いた状態の外側係合部9の第1の作用部10と第2の作用部12の間に耳介101を挿入することにより、収音装置1を耳100に容易に装着することができる。さらに、収音装置1は、第2の作用部12が耳介101の背面に弾性によって押し付けられた状態で耳介101に装着されるため、収音装置1が耳100から脱落し難く、収音装置1の耳100への容易かつ安定した装着状態を確保することができる。
<小括>
以上に記載した通り、収音装置1にあっては、収音部2が取り付けられ外耳道113に挿入される取付部4と、外耳道113に挿入され取付部4を外耳道113の所定の位置に保持する保持部5と、保持部5を挟んで取付部4の反対側に位置され少なくとも一部が耳介101に係合される装着部6とを備え、取付部4と保持部5は外耳道113を閉塞せず音響透過性を有する。
従って、収音部2が取り付けられ外耳道113に挿入される取付部4と取付部4を外耳道113の所定の位置に保持する保持部5とが耳100に対して外耳道113を閉塞しない状態で位置されるため、収音部2へ向かう音波の伝播が阻害され難く、収音部2に対する音声の入力が良好に行われる収音装置1を提供することができる。
特に、第2の作用部12が耳介101の背面に係合されると共に内側係合部7が耳甲介腔114に係合した状態で保持されるため、装着状態において収音装置1が耳100に対してずれ難く、収音装置1の耳100に対する安定した装着状態を確保することができる。
また、一定の長さの取付部4と保持部5に連続する内側係合部7が耳甲介腔114に保持されるため、収音装置1が耳100に対して繰り返し装着された場合においても取付部4に保持された収音部2の鼓膜116に対する位置が常に一定であり、収音部2の鼓膜116に対する位置の高い再現性が確保され、測定値の信頼性の向上を図ることができる。尚、収音装置1は左の耳100と右の耳100の双方に装着されるが、左右の耳100、100においても収音部2、2の鼓膜116、116に対する位置を常に一定にすることが可能である。
さらに、取付部4と保持部5は外耳道113に挿入されたときに取付部4と収音部2が鼓膜116に接しない長さにされているため、取付部4と収音部2が鼓膜116に接触することがなく、鼓膜116を保護することができる。
さらにまた、取付部4と保持部5と装着部6が何れも線状の材料によって所定の形状に形成されているため、取付部4と保持部5と装着部6の太さが細く、また、体積も小さいため、取付部4と保持部5と装着部6による音波の反射や回折が生じ難く、収音部2への音声の良好な入力状態を確保することができる。
加えて、取付部4と保持部5と内側係合部7が何れもコイル状に形成されているため、取付部4と保持部5と内側係合部7の体積が小さく、取付部4と保持部5と内側係合部7による音波の反射や回折が一層生じ難く、収音部2への音声の一層良好な入力状態を確保することができる。
特に、外耳道113に挿入される取付部4と保持部5がコイル状に形成されると共に断面形状における外周面が曲面状に形成されているため、万が一、外耳道113の壁面113bに接した場合にも壁面113bの傷付きを防止することができる。
<各部の変形例等>
以下に、収音装置1の各部の変形例等について説明する。
[取付部]
先ず、取付部4の変形例について説明する(図10乃至図13参照)。
第1の変形例に係る取付部4Aは軸方向において各部間に隙間を有した状態でコイル状に形成され、収音部2に巻き付けられている(図10参照)。収音部2は取付部4Aに巻き付けられることにより保持され、取付部4Aに対して交換可能にされている。取付部4Aを巻き付けることにより収音部2を保持することが可能であるため、収音部2の保持を容易に行うことができる。
この場合に収音部2の外周面に螺旋状の溝を形成し、この螺旋状の溝に取付部4Aが巻き付けられてもよい。収音部2の外周面に溝を形成して取付部4Aを巻き付けることにより、収音部2の取付部4Aからの脱落を防止することができると共に取付部4Aによって収音部2を容易に保持することができる。
第2の変形例に係る取付部4Bは直線状に形成され、収音部2の一部に、例えば、接着によって固定されている(図11参照)。取付部4Bは直線状に形成されることにより重量が小さくなるため、収音装置1が軽量化され、耳100に収音装置1が装着されたときに耳100に対する負荷が小さく良好な装着感が確保される。
また、取付部4Bは収音部2の音声入力孔2aが外耳孔113a側を向いた状態で、収音部2の音声入力孔2aが形成された面と反対側の面に固定されてもよい(図12参照)。このように収音部2の音声入力孔2aが形成された面と反対側の面に取付部4Bが固定されることにより、取付部4Bによって音声入力孔2aが閉塞されることがなく、収音部2への音声の良好な入力状態を確保することができる。
尚、取付部4Bが収音部2の音声入力孔2aが形成された面と反対側の面に固定される場合には、取付部4Bの一部が折り返されるように屈曲されるが、この屈曲部分4bは曲線状、例えば、半円弧状に屈曲されることが望ましい。取付部4Bの屈曲部分4bが曲線状に屈曲されることにより、外耳道113の壁面113bを保護することができる。また、屈曲部分4bに緩衝材を取り付けて外耳道113の壁面113bと屈曲部分4bとの接触を防止して壁面113bを保護してもよい。
さらに、収音部2の音声入力孔2aが形成された面にフィルター14が取り付けられてもよい(図13参照)。収音部2の音声入力孔2aが形成された面にフィルター14が取り付けられることにより、音声入力孔2aからの収音部2への耳垢等の異物の侵入が防止され、正確な測定結果を得ることができる。
尚、収音部2にフィルター14が取り付けられる構成は、取付部4、4Aによって収音部2が保護される構成においても用いることが可能である。
[保持部]
次に、保持部5の変形例について説明する(図14乃至図22参照)。
第1の変形例に係る保持部5Aはメッシュ状にされ、筒状、例えば、円筒状に形成されている(図14参照)。保持部5Aの奥側の端部には取付部4Aが連続され、取付部4Aは、例えば、保持部5Aの内部に位置されている。このようなメッシュ状は、例えば、ポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂材料や薄膜の金属材料によって形成することが可能である。また、保持部5Aは形状記憶合金によって形成されていてもよい。
メッシュ状の保持部5Aが用いられることにより、保持部5Aによって音波の反射や回折が生じ難く、収音部2への音声の良好な入力状態を確保することができる。また、筒状の保持部5Aの内部に取付部4Aが位置されることにより、収音部2が外耳道113において中空に保持され、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。
第2の変形例に係る保持部5Bはコイル状に形成され、軸方向において径が同じにされている(図15参照)。保持部5Bの奥側の端部には取付部4Aが連続され、取付部4Aは保持部5Bの内部に位置されている。尚、図15に示した保持部5Bは軸方向において径が同じにされているが、保持部5Bは径が同じである必要はなく、例えば、外耳孔113aに向かって径が大きくなる形状であってもよい。
保持部5Bの内部に取付部4Aが位置されることにより、収音部2が外耳道113において中空に保持され、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。
第3の変形例に係る保持部5Cは直線部15と直線部15の奥側の端部に連続された環状部16とによって構成されている(図16参照)。環状部16は、例えば、円環状に形成されている。保持部5Cの環状部16には取付部4Aが連続され、環状部16の外径は取付部4Aの外径より大きくされている。
保持部5Cにおける環状部16の外径が取付部4Aの外径より大きくされることにより、収音部2が外耳道113において中空に保持され、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。また、保持部5Cは直線部15と環状部16によって構成され重量が小さいため、収音装置1が軽量化され、耳100に収音装置1が装着されたときに良好な装着感が確保される。
第4の変形例に係る保持部5Dは弾性変形可能な複数の線状部材17、17、・・・が周方向に並んで構成され、例えば、泡立て器や茶筅のような形状に形成され、中間部17aが外側に膨らみ両側の端部17b、17cが窄む形状に形成されている(図17及び図18参照)。保持部5Dの奥側の端部17cには取付部4Aが連続され、取付部4Aは、例えば、保持部5Dの内部に位置されている。
保持部5Dが外耳道113に挿入される前の状態においては、中間部17aが最大の大きさで外側に膨らんでいる(図17参照)。保持部5Dが外耳道113に挿入されると、中間部17aが壁面113bに摺動され、壁面113bから受ける力によって中間部17aが稍窄んだ状態に弾性変形され全長が稍長くなる(図18参照)。
このように外形状が変化される保持部5Dが用いられることにより、外耳道113の大きさに拘わらず保持部5Dが挿入されるため、外耳道113の個人間の大きさに拘わらず収音部2を確実に外耳道113の内部に挿入することができる。また、保持部5Dの内側に取付部4Aが位置されることにより、収音部2が外耳道113において中空に保持され、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。
第5の変形例に係る保持部5Eは一本の第1の線状部材18と複数の第2の線状部材19、19、・・・とによって構成され、第2の線状部材19、19、・・・の各一端部が第1の線状部材18の奥側の端部に結合されている(図19及び図20参照)。第2の線状部材19、19、・・・は第1の線状部材18から離隔するに従って外周側に変位するように位置されている。第2の線状部材19、19、・・・は弾性変形可能にされている。
第1の線状部材18の奥側の端部には取付部4Aが連続され、取付部4Aは、例えば、第2の線状部材19、19、・・・の内側に位置されている。
保持部5Eが外耳道113に挿入される前の状態においては、第2の線状部材19、19、・・・が直線状にされている(図19参照)。保持部5Eが外耳道113に挿入されると、第2の線状部材19、19、・・・が壁面113bに摺動され、壁面113bから受ける力によって第2の線状部材19、19、・・・が外側に折り返されるように弾性変形される(図20参照)。尚、第2の線状部材19、19、・・・は先端部が直線状ではなくU字状に湾曲されていてもよい。これにより、保持部5Eの外耳道113への挿入時に皮膚に対する接触を柔らかい感じにすることができる。
このように外形状が変化される保持部5Eが用いられることにより、外耳道113の大きさに拘わらず保持部5Eが挿入されるため、外耳道113の個人間の大きさに拘わらず収音部2を確実に外耳道113の内部に挿入することができる。また、保持部5Eの内側に取付部4Aが位置されることにより、収音部2が外耳道113において中空に保持され、収音部2によって外耳道113に入力される音声による頭部伝達関数を正確に測定することができる。
第6の変形例に係る保持部5Fはシート状の材料によって形成されている(図21参照)。保持部5Fの説明においては、取付部は図示しないが、保持部5Fは円筒状に丸められたシートが丸めた力を取り除くと径が大きくなるような力を利用した構成にされている。従って、保持部5Fは径が小さく丸められた状態で外耳道113に挿入され、外耳道113に挿入された状態において径が広がり壁面113bに接した状態にされる。
第7の変形例に係る保持部5Gは袋状の変形可能な材料によって形成されている(図22参照)。保持部5Gの説明においては、取付部は図示しないが、保持部5Gは少なくとも一部が螺旋状に形成された袋状の部材に空気が封入されると平面状に変形されるような力を利用した構成にされている。従って、保持部5Gは径が小さく丸められた状態で外耳道113に挿入され、外耳道113に挿入された状態において、内部に空気が封入されることにより平面状に変形する力が加わり、外耳道の壁面113b及び外耳道113の奥側に向かって展開される。
尚、第4の変形例乃至第7の変形例に係る保持部5D、5E、5F、5Gのように大きさや形状が変形されるタイプの他に、例えば、熱によって膨張又は収縮が行われるような熱膨張性の材料によって形成された構成の保持部を使用することも可能である。
また、保持部は帯状や波形の板形状に形成されていてもよい。この場合にも、保持部が弾性変形可能にされていてもよい。
尚、上記には、保持部の各変形例において取付部4Aが用いられた例を示したが、保持部の各変形例においては取付部4Aに代えて取付部4又は取付部4Bが用いられてもよい。
[内側係合部]
次いで、内側係合部7の変形例について説明する(図23参照)。
変形例に係る内側係合部7Aは 本体20とフック21によって構成されている(図23参照)。本体20はコイル状に限らず、他の形状であってもよく、例えば、円柱形状等に形成されている。本体20は耳甲介腔114に挿入される。フック21は本体20の上端部から突出され、例えば、直線状又は曲線状の軸形状に形成されている。フック21は先端部が耳甲介艇109に挿入され先端部が耳介101の一部に係合される。
このように内側係合部7は本体20が耳甲介腔114に挿入された状態においてフック21が耳甲介艇109に挿入されて耳介101の一部に係合されるため、装着時において収音装置1が耳100に対してずれることがなく、収音装置1の耳100に対する安定した装着状態を確保することができる。
尚、内側係合部は、保持部5Aと同様にポリプロピレンやポリエチレン等の樹脂材料や薄膜の金属材料によってメッシュ状に形成されてもよく、形状記憶合金によって形成されていてもよい。また、内側係合部は保持部と同様に帯状や波形の板形状に形成されていてもよく、この場合に弾性変形可能にされていてもよい。
また、内側係合部は各個人の耳介101の形状や大きさ及び耳介101の襞の形状に応じて選択可能にされ、個人毎に保持部5に対して付け替えて使用することができるようにされていてもよい。
[外側係合部]
続いて、外側係合部9の変形例について説明する(図24及び図25参照)。
第1の変形例に係る外側係合部9Aは第2の作用部12と終端部13に代えて粘着部22が設けられている(図24参照)。粘着部22は、例えば、シート状に形成され、耳介101の背面に貼り付けられる。粘着部22は耳介101に対する貼付と剥離を繰り返し行うことが可能な粘着性を有している。
このように外側係合部9Aにおいては粘着部22を貼り付けることにより収音装置1を耳100に装着することが可能であるため、収音装置1の耳100に対する簡単かつ迅速な装着を行うことができる。また、粘着部22が耳介101に貼り付けられることにより、収音装置1の全体が耳100に対して変位し難く、収音部2の位置ずれを防止することができる。
第2の変形例に係る外側係合部9Bは粘着部22によって構成されている(図25参照)。粘着部22は、顎やこめかみ等に貼り付けられる。
このように外側係合部9Bにおいては粘着部22を貼り付けることにより装着することが可能であるため、収音装置1の耳100に対する簡単かつ迅速な装着を行うことができる。また、粘着部22が耳介101に貼り付けられることにより、収音装置1の全体が耳100に対して変位し難く、収音部2の位置ずれを防止することができる。さらに、外側係合部9Bが粘着部22のみによって構成されているため、収音装置1の小型化及び軽量化を図ることができる。また、外側係合部9Bは耳介101や顔に沿った形状に形成されていてもよい。これにより、収音部2の位置ずれを防止することができる。
[接続態様]
次に、左耳用の収音装置1と右耳用の収音装置1とを接続する接続態様について説明する(図26乃至図29参照)。収音装置1、1の接続においては、収音部2、2を電気的に接続する接続コード23と装置本体3、3を機械的に接続する接続部材24とが用いられる。
接続コード23は各種の機器等に接続される接続部23aと接続部23aに対して左用と右用に分岐された分岐部23b、23bとを有し、分岐部23b、23bの各一端部がそれぞれ収音部2、2に接続されている。
第1の接続態様において、接続コード23は分岐部23b、23bが後頭部の下方における後側に位置され、接続部材24は接続コード23の分岐部23b、23bに沿って後頭部の下方における後側に位置される(図26参照)。接続部材24は両端部が、例えば、中間連結部11、11に連結されている。尚、接続コード23と接続部材24のうち両者が沿って位置される部分は結合された状態で位置されていてもよい。
接続部材24によって左右の収音装置1、1が連結されることにより、収音装置1、1の全体がそれぞれ耳100、100に対して変位し難く、収音部2、2の位置ずれを防止することができる。また、接続部材24によって左右の装置本体3、3が連結されることにより、何れか一方の収音装置1の紛失防止にも役立つ。
第2の接続態様において、接続コード23は分岐部23b、23bが後頭部の後側に位置され、接続部材24は接続コード23に沿って後頭部の後側に位置される(図27及び図28参照)。但し、接続部材24は、装置本体3、3の一部を構成する部材であり、接続部材24は外側係合部9、9に代えて設けられている。従って、接続部材24はそれぞれ中間部8、8に連続して設けられている。尚、接続部材24は中間部8、8と一体に形成されていてもよい。また、接続コード23と接続部材24のうち両者が沿って位置される部分は結合された状態で位置されていてもよい。
接続部材24が設けられることにより収音装置1、1の全体がそれぞれ耳100、100に対して変位し難く、収音部2、2の位置ずれを防止することができる。また、接続部材24によって何れか一方の収音装置1の紛失防止にも役立つ。さらに、外側係合部9、9が設けられないため、小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
第3の接続態様において、接続コード23は分岐部23b、23bがそれぞれ側頭部201、201の側方に位置され、接続部材24は頭頂部に沿って位置される(図29参照)。接続部材24は両端部が、例えば、終端部13、13に連結されている。尚、第3の態様においては、接続部材24が顎の下を通って位置されていてもよい。
接続部材24によって左右の収音装置1、1が連結されることにより、収音装置1、1の全体がそれぞれ耳100、100に対して変位し難く、収音部2、2の位置ずれを防止することができる。また、接続部材24によって左右の収音装置1、1が連結されることにより、何れか一方の収音装置1の紛失防止にも役立つ。
尚、上記した第1の接続態様、第2の接続態様及び第3の接続態様において、接続コード23の一部を装置本体3の少なくとも一部、例えば、取付部4と保持部5と内側係合部7と中間部8に沿わせて又は巻き付けて位置させることが可能である(図30参照)。
このように接続コード23の一部を装置本体3の少なくとも一部に沿わせて又は巻き付けて位置させることにより、接続コード23による音波の反射や回折の発生が抑制され、収音部2への音声の良好な入力状態を確保することができる。
尚、接続コード23の一部を装置本体3に沿わせる場合に、接続コード23の外周面と装置本体3の外周面とを、例えば、接着等によって結合させることも可能である(図31参照)。この場合には、接続コード23が装置本体3から離隔したり解けたりし難いため、収音装置1の良好な取扱性を確保することができる。
また、装置本体3の内部に接続コード23を、例えば、同心円状に位置させる構成にすることも可能である(図32参照)。この場合にも、収音装置1の良好な取扱性を確保することができる他、接続コード23の耐久性の向上を図ることができる。
尚、装置本体3の各部が金属等の導体で形成されている場合には、装置本体3を導電部として用いることも可能である。例えば、装置本体3をグランド線として用い、接続コード23を信号線として用いることにより、接続コード23の径を細くすることができる。
また、接続コード23は耳介101の上側を通して位置させることも可能である(図33参照)。接続コード23を耳介101の上側を通して位置させることにより、接続コード23が耳介101の背面側に位置されるため、接続コード23と収音装置1の干渉を抑制することができる。
[その他]
続いて、収音装置1における他の各構成について説明する(図34及び図35参照)。
収音部2に関し、無線化をすることが可能である(図34参照)。この場合に、例えば、外側係合部9には耳介101の背面に貼り付けられ又は押し付けられる無線通信用のモジュール25が取り付けられ、モジュール25と収音部2は信号線26によって接続される。モジュール25にはバッテリー27が内蔵されている。無線通信によって収音部2に入力された音声は音声信号として信号線26を介してモジュール25に送信され、モジュール25から無線によって測定器等の他の機器に送信される。
このように無線化を行うことにより測定器等と収音部2を接続するための接続コードが不要になり、構造の簡素化を図ることができる。
収音装置1には収音部2に加えてスピーカー等の音響出力部が設けられていてもよい。この場合に、収音部2に入力された周囲の音声信号(騒音)に対して逆位相の音声信号を出力して騒音を聞こえ難くするノイズキャンセリング機能が搭載されてもよい。
また、耳穴開放型のイヤホン等の音響出力部やイヤーカフを有するタイプのイヤホン等の音響出力部に、例えば、取付部4と保持部5を取り付け、収音部2と音響出力部の双方を有する装置が構成されてもよい。さらに、取付部4に、収音部2に加えてバランスドアーマチュアーである音響出力部を取り付けることにより、収音部2と音響出力部の双方を有する装置を構成することも可能である。
さらに、収音装置1にはセンサーが取り付けられていてもよい。センサーは、例えば、外耳道113に挿入される取付部4又は保持部5に取り付けられることが望ましい。センサーは、例えば、距離測定用のセンサーや接触型のセンサー等が用いられる。また、センサーに代えてカメラが設けられていてもよい。
例えば、センサーやカメラによって収音装置1の耳100に対する装着状態や外耳道113に対する収音部2の位置を検出することにより、適正な位置に収音部2を保持することが可能になると共に収音部2の位置に関して各測定時における高い再現性を確保することができる。また、左右の耳100、100において外耳道113、113に対する収音部2、2の位置を一致させることもできる。
また、センサーによって測定時の情報を検出してもよい。例えば、測定時における被験者の心拍数、脈拍数、呼吸、血圧、体温等のバイタルサインや温度や湿度等の気象情報等を検出してもよい。さらには、加速度センサー等を用いて被験者の頭部200の傾きや傾き方向等を検出してもよい。
さらに、収音装置1には、例えば、マイクロマシーン技術が用いられたアクチュエーターが取り付けられていてもよい。アクチュエーターによって、例えば、取付部4や保持部5の外耳道113への挿入や外耳道113における収音部2の位置の制御等を行うことが可能である。また、センサーによって検出された情報に基づいてアクチュエーターを動作させることにより、収音部2を外耳道113における適正な位置に位置決めすることも可能である。
また、収音部2として、例えば、微細加工技術を用いたMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)マイクロフォン等が用いられてもよい(図35参照)。収音部2としてMEMSマイクロフォンが用いられる場合には、MEMSマイクロフォンが略直方体状に形成され音声入力孔2aが厚み方向における一方の面に形成されているため、収音部2を外耳道113に対する挿入方向に対して音声入力孔2aが外耳孔113a側を向くように傾斜させることが望ましい。
MEMSマイクロフォン等は大型であるため、厚み方向を外耳道113に対する挿入方向に一致させる場合には外耳道113に挿入することが困難であるが、傾斜させることにより外耳道113に挿入することが可能になり、音声の外耳道113の入口から鼓膜116への伝播経路及び鼓膜116で反射した音声の音声入力孔2aへの伝播経路が確保される。また、音声入力孔2aが外耳孔113a側を向くように傾斜させることにより音声の音声入力孔2aへの伝播経路が十分確保される。
従って、収音部2としてMEMSマイクロフォン等が用いられる場合に、収音部2を外耳道113に対する挿入方向に対して音声入力孔2aが外耳孔113a側を向くように傾斜させることにより、収音部2の外耳道113への良好な挿入性を確保することができると共に収音部2への音声の良好な入力状態を確保することができる。
<本技術>
本技術は、以下のような構成にすることができる。
(1)
収音部が取り付けられ外耳道に挿入される取付部と、
外耳道に挿入され前記取付部を外耳道の所定の位置に保持する保持部と、
前記保持部を挟んで前記取付部の反対側に位置され少なくとも一部が耳介に係合される装着部とを備え、
前記取付部と前記保持部は外耳道を閉塞せず音響透過性を有する
収音装置。
(2)
前記取付部が外耳道において中空に保持される
前記(1)に記載の収音装置。
(3)
前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口側に開口した状態で位置される
前記(1)又は前記(2)に記載の収音装置。
(4)
前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口に対して鼓膜側に位置される
前記(1)から前記(3)の何れかに記載の収音装置。
(5)
前記取付部と前記保持部が一体に形成された
前記(1)から前記(4)の何れかに記載の収音装置。
(6)
前記保持部と前記装着部が一体に形成された
前記(1)から前記(5)の何れかに記載の収音装置。
(7)
前記取付部が線状の材料によって所定の形状に形成された
前記(1)から前記(6)の何れかに記載の収音装置。
(8)
前記取付部がコイル状に形成された
前記(7)に記載の収音装置。
(9)
前記収音部が前記取付部の内側に位置された
前記(1)から前記(8)の何れかに記載の収音装置。
(10)
前記収音部が前記取付部に着脱可能にされた
前記(1)から前記(9)の何れかに記載の収音装置。
(11)
前記保持部が線状の材料によって所定の形状に形成された
前記(1)から前記(10)の何れかに記載の収音装置。
(12)
前記保持部がコイル状に形成された
前記(11)に記載の収音装置。
(13)
前記保持部が弾性変形可能にされた
前記(1)から前記(12)の何れかに記載の収音装置。
(14)
前記保持部が前記取付部に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成された
前記(1)から前記(13)の何れかに記載の収音装置。
(15)
前記装着部が線状の材料によって所定の形状に形成された
前記(1)から前記(14)の何れかに記載の収音装置。
(16)
前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
前記内側係合部がコイル状に形成された
前記(15)に記載の収音装置。
(17)
前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
前記内側係合部が前記保持部に離接する方向へ弾性変形可能にされ、
前記内側係合部が耳甲介腔に位置される
前記(1)から前記(16)の何れかに記載の収音装置。
(18)
前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
前記内側係合部の外径が外耳道の入口の径より大きくされた
前記(1)から前記(17)の何れかに記載の収音装置。
(19)
前記装着部には一部が耳介の背面に係合される外側係合部が設けられた
前記(1)から前記(18)の何れかに記載の収音装置。
(20)
前記外側係合部には一対の作用部が設けられ、
前記外側係合部は前記一対の作用部が離接する方向へ弾性変形可能にされ、
一方の前記作用部が耳介の背面に押し付けられる
前記(19)に記載の収音装置。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本明細書で開示する技術について詳細に説明してきた。しかしながら、本明細書で開示する技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書で開示する技術を適用した収音装置は、ユーザの耳に装着して用いられるが、「耳穴開放型」という点で従来のバイノーラルマイクとは大きく異なる。従って、本明細書で開示する技術を適用した収音装置は、装着状態においても非装着状態と同等の周囲音の聴取特性を実現しつつ、外耳道の内壁での回折や反射や鼓膜からの反射の影響をも考慮した精密なバイノーラル録音や、外耳道の形状や鼓膜からの反射音の影響をも考慮して、音の変化を表現した精度の高い頭部伝達関数を求めることが可能である。
要するに、例示という形態により本明細書で開示する技術について説明してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本明細書で開示する技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
100…耳、101…耳介、110…対耳珠、111…耳珠、113…外耳道、114…耳甲介腔、116…鼓膜、1…収音装置、2…収音部、2a…音声入力孔、4…取付部、5…保持部、6…装着部、7…内側係合部、9…外側係合部、10…第1の作用部、12…第2の作用部、4A…取付部、4B…取付部、5A…保持部、5B…保持部、5C…保持部、5D…保持部、5E…保持部、5F…保持部、5G…保持部、7A…内側係合部

Claims (19)

  1. 収音部が取り付けられ外耳道に挿入される取付部と、
    外耳道に挿入され前記取付部を外耳道の所定の位置に保持する保持部と、
    前記保持部を挟んで前記取付部の反対側に位置され少なくとも一部が耳介に係合される装着部とを備え、
    前記取付部が線状の材料によって所定の形状に形成され、
    前記取付部と前記保持部は外耳道を閉塞せず音響透過性を有する
    収音装置。
  2. 前記取付部が外耳道において中空に保持される
    請求項1に記載の収音装置。
  3. 前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口側に開口した状態で位置される
    請求項1に記載の収音装置。
  4. 前記収音部は音声入力孔が外耳道の入口に対して鼓膜側に位置される
    請求項1に記載の収音装置。
  5. 前記取付部と前記保持部が一体に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  6. 前記保持部と前記装着部が一体に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  7. 前記取付部がコイル状に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  8. 前記収音部が前記取付部の内側に位置された
    請求項1に記載の収音装置。
  9. 前記収音部が前記取付部に着脱可能にされた
    請求項1に記載の収音装置。
  10. 前記保持部が線状の材料によって所定の形状に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  11. 前記保持部がコイル状に形成された
    請求項10に記載の収音装置。
  12. 前記保持部が弾性変形可能にされた
    請求項1に記載の収音装置。
  13. 前記保持部が前記取付部に近付くに従って外形状が小さくなる形状に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  14. 前記装着部が線状の材料によって所定の形状に形成された
    請求項1に記載の収音装置。
  15. 前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
    前記内側係合部がコイル状に形成された
    請求項14に記載の収音装置。
  16. 前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
    前記内側係合部が前記保持部に離接する方向へ弾性変形可能にされ、
    前記内側係合部が耳甲介腔に位置される
    請求項1に記載の収音装置。
  17. 前記装着部には前記保持部に連続され少なくとも一部が耳介に係合される内側係合部が設けられ、
    前記内側係合部の外径が外耳道の入口の径より大きくされた
    請求項1に記載の収音装置。
  18. 前記装着部には一部が耳介の背面に係合される外側係合部が設けられた
    請求項1に記載の収音装置。
  19. 前記外側係合部には一対の作用部が設けられ、
    前記外側係合部は前記一対の作用部が離接する方向へ弾性変形可能にされ、
    一方の前記作用部が耳介の背面に押し付けられる
    請求項18に記載の収音装置。
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