JP2009239736A - イヤースピーカ装置およびイヤーパッド - Google Patents

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亮 山岸
Yasumasa Yamaguchi
恭正 山口
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Abstract

【課題】装着感を向上することが可能なイヤースピーカ装置を提供する。
【解決手段】本発明のイヤースピーカ装置100は、電気音響変換部120L、120Rと、電気音響変換部120L、120Rをユーザの頭部10に装着させる装着部110とを備える。電気音響変換部120L、120Rは、筐体部121L、121Rと、筐体部121L、121Rからユーザの外耳道入口近傍まで延長され、放音用の孔部124L、124Rが形成された管状ダクト123L、123Rとを備える。管状ダクト123L、123Rには、耳介と接触する位置に設けられ、少なくとも孔部124L、124Rに対応する位置に孔部124L、124Rを露出させる開口部144L、144Rを有するイヤーパッド140L、140Rが装着される。
【選択図】図2

Description

本発明は、イヤースピーカ装置およびこれに装着されるイヤーパッドに関する。
従来、頭部装着型のウェアラブルスピーカ装置のひとつであるヘッドホン装置において、ユーザの頭部に装着された状態でCD(Compact Disk)の再生音等を表すオーディオ信号を音(以下、「再生音」という。)に変換し、ユーザに聴取させるものが広く普及している。
一般的なヘッドホン装置は、再生音を発生させるスピーカユニットがユーザの外耳道入口の正面付近に位置するように形成されている。かかるヘッドホン装置では、スピーカユニットから鼓膜に対して直接的に音を到達させることにより音質を向上し得るものの、音像をユーザの頭内に定位させることとなり、ユーザに不自然な印象を与えていた。
これに対して、スピーカユニットを外耳道入口(耳孔)からやや離隔させて前頭部側に位置させることにより、一般的な据置型のスピーカを用いた場合のように音像を頭外に定位させ、不自然間を払拭させるイヤースピーカ装置が提案されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に開示されたイヤースピーカ装置は、スピーカユニットから出力される中高音をユーザに聴取させるとともに、ユーザの外耳道入口まで延長された管状ダクトから低音だけをユーザに聴取させる。これにより、スピーカユニットから出力される中高音だけに基づいて自然な音像定位を与えることができる。
特開2007−235917号公報
しかし、特許文献1に記載のイヤースピーカ装置は、外耳道入口まで延長された管状ダクトから低音をユーザに聴取させるため、管状ダクトの先端部付近を耳介に接触するように装着される。このため、当該イヤースピーカ装置の長時間の使用においては、管状ダクトが耳介に接触していることによる違和感が生じることもあった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装着感を向上することが可能な、新規かつ改良されたイヤースピーカ装置およびイヤーパッドを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、オーディオ信号を再生音に変換する電気音響変換部と、電気音響変換部をユーザの頭部に装着させる装着部と、を備えるイヤースピーカ装置が提供される。電気音響変換部は、ユーザの頭部の所定位置に装着される筐体部と、筐体部の内部空間に生じた音をユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長され、放音用の孔部が形成された管状ダクトと、を備える。そして、管状ダクトには、耳介と接触する位置に設けられ、少なくとも孔部に対応する位置に孔部を露出させる開口部を有するイヤーパッドが装着される。
本発明によれば、ユーザがイヤースピーカ装置を装着した際にユーザの外耳道に挿入される管状ダクトが耳介に接触することにより生じる違和感を軽減するため、管状ダクトの耳介との接触位置に柔らかいイヤーパッドが装着される。イヤーパッドには、管状ダクトの孔部から放音される音を妨げないように、孔部を露出させる開口部が形成される。これにより、音質を低下させることなく、管状ダクトの耳介への当たりを和らげ、イヤースピーカ装置の装着感を向上させることができる。
ここで、イヤーパッドは、管状ダクトを被覆する筒状部材であり、開口部が形成される一端と反対側の他端に管状ダクトが挿入される挿入部を有する。イヤーパッドは挿入部から管状ダクトを挿入させ、管状ダクトに被せられる。このように、イヤーパッドを筒状とすることにより、イヤーパッドを管状ダクトに容易に装着させることができる。
管状ダクトは、筐体部がユーザの頭部に装着された際に外耳道入口に向かって屈曲する屈曲部を有する。このとき、イヤーパッドは、少なくとも管状ダクトの孔部が形成された先端部から屈曲部まで装着されるようにしてもよい。これにより、イヤーパッドが管状ダクトから外れにくくすることができる。
イヤーパッドは、挿入部から先端部に向かうにつれて筒の厚みが少なくなるように形成してもよい。外耳道の断面積は入口から内部に向かうにつれて狭くなる。そこで、イヤーパッドを含む管状ダクトが外耳道に挿入された際に管状ダクトが外耳道から浮き上がるのを防止するために、開口部側のイヤーパッドの厚みを少なくする。
また、イヤーパッドは、開口部が形成される一端が管状ダクトの先端部の形状に対応する丸みを有する。これにより、イヤーパッドが装着された管状ダクトの先端部の大きさをより小さくすることができ、装着感も向上される。
管状ダクトは、筐体部の内部空間からユーザの外耳道入口近傍まで延長されるとともに筐体部に戻る略U字形状に形成することもできる。このとき、イヤーパッドの一端側の形状は、管状ダクトの形状に対応する略U字形状としてもよい。
また、イヤーパッドの開口部は、略U字形状を切り欠く切り欠き部により形成してもよい。これにより、管状ダクトに形成された孔部を露出させる開口部を容易に形成することができ、かつ孔部に対応した形状の開口部を形成することができる。
さらに、イヤーパッドは、連続気泡を有し通気性のある材質から形成することができる。これにより、イヤーパッドによりスピーカユニットから放音される音を妨げることがなく、音質を低下させることなくユーザがイヤースピーカ装置を装着したときの装着感を向上させることができる。
そして、本発明のイヤースピーカ装置は、筐体部がユーザの頭部に装着された際にユーザの外耳道入口との間に所定距離を有するように筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットをさらに備える。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、イヤースピーカ装置の電気音響変換器の筐体部からユーザの外耳道入口近傍まで延長され、放音用の孔部が形成された管状ダクトに装着される筒状部材からなり、筒状部材の一端側に形成され、少なくとも孔部に対応する位置に孔部を露出させる開口部と、筒状部材の他端側に形成され、管状ダクトが挿入される挿入部とを備える、イヤーパッドが提供される。
さらに、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、連続気泡を有し通気性のある材質からなるシート状の部材から形成された筒状部材からなり、筒状部材の一端は略U字形状に形成され、その先端には開口部が形成される、イヤーパッドが提供される。
以上説明したように本発明によれば、装着感を向上することが可能なイヤースピーカ装置およびイヤーパッドを提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず、図1〜図3に基づいて、本発明の実施形態にかかるイヤースピーカ装置の構成について説明する。なお、図1は、本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100を示す斜視図である。図2は、本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100を示す平面図である。図3は、本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100をユーザが装着した状態を示す説明図である。
イヤースピーカ装置100は、例えばCDプレーヤーやDMP(Digital Music Player)、DVD(Digital Varsatile Disk)プレーヤーの再生処理等により生成されたオーディオ信号を再生音に変換し、ユーザに聴取させる装置である。イヤースピーカ装置100は、一般的な据置型のスピーカ装置とは異なり、ヘッドホン装置と同様にユーザの頭部に装着させて使用される。
本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100は、図1に示すように、オーディオ信号を再生音に変換する電気音響変換部120L、120Rと、電気音響変換部120L、120Rをユーザの頭部に装着して固定させる装着部であるヘッドバンド部110とから構成される。
ヘッドバンド部110は、中央部112と、アジャスト部114L、114Rと、支持部116L、116Rと、筐体保持部118L、118Rとからなる。中央部112は、ユーザの頭部の形状に合わせて略アーチ形状に形成されている。アジャスト部114L、114Rは、一端が中央部112と接続され、中央部112に対して伸縮自在に摺動する。アジャスト部114L、114Rを調整することによりヘッドバンド部110全体の長さを調整することができる。
支持部116L、116Rは、ヘッドバンド部110をユーザの頭部に固定するためにユーザの耳の上方の頭部に当接される。支持部116L、116Rは、例えば外耳の形状に沿った略アーチ形状を有しており、アジャスト部114L、114Rの他端に設けられる。
筐体保持部118L、118Rは、ユーザがイヤースピーカ装置100を装着したときに電気音響変換部120L、120Rが外耳より前方側に位置するように電気音響変換部120L、120Rを保持する。筐体保持部118L、118Rは、ユーザがイヤースピーカ装置100を装着したときに外耳より前方側へカーブを有するように形成されている。筐体保持部118L、118Rの一端は、アジャスト部114L、114Rに対して摺動可能に固定されるとともに、固定部を軸として所定の角度だけ耳介から離隔・接近する方向に回動可能に設けられる。また、筐体保持部118L、118Rの他端からは、固定された電気音響変換部120L、120Rと接続されたケーブル130が延出される。
また、かかるヘッドバンド部110は弾力性を有して形成される。このため、電気音響変換部120L、120Rが左右に広げられながらイヤースピーカ装置100がユーザの頭部に装着されると、その後弾性力の復元作用によりユーザの頭部に対して支持部116L、116Rが頭部に当接する。これにより、ヘッドバンド部110がユーザの頭部に保持された状態を容易に維持することができる。
電気音響変換部120L、120Rは、筐体部121L、121Rと、スピーカユニット122L、122Rと、管状ダクト123L、123Rとからなる。筐体部121L、121Rは、球体の一部(半球よりも小さい部分)が垂直に切り取られた形状を有しており、その内部は空洞となっている。
スピーカユニット122L、122Rは、オーディオ信号を再生音に変換する機能部であって、バッフル板126L、126Rを介して筐体部121L、121Rの平面部に設けられる。スピーカユニット122L、122Rは、CDプレーヤーやDMP、DVDプレーヤー等と接続されたケーブル130を介して供給されるオーディオ信号に応じて振動板を振動させることにより放音する。
管状ダクト123L、123Rは、所定の太さを有する金属製の中空部材から形成されており、バッフル板126L、126Rにその両端が固定されている。バッフル板126L、126Rから延びる管状ダクト123L、123Rは、イヤースピーカ装置100を装着したユーザの顔の側面に沿って略U字形状に曲げられている。管状ダクト123L、123Rをかかる形状とすることにより、ユーザの外耳道内部に管状ダクト123L、123Rが入り込まないようにすることができ、イヤースピーカ装置100の装着時に誤って管状ダクト123L、123Rにより外耳道を傷つけないようにすることができる。また、管状ダクト123L、123Rの略U字形状の先端部付近は外耳道に向かって曲げられている。
管状ダクト123L、123Rの略U字形状の先端部のほぼ中央には、放音用の孔部124L、124Rが形成される。孔部124L、124Rは、外耳道入口に対して逆方向に向かって開口するように形成されている。管状ダクト123L、123Rの孔部124L、124Rから僅かに放出される中高音により音場を狭く感じさせるという影響を低減させるため、孔部124L、124Rは、外耳道入口に対して逆方向に向かって開口されている。
また、本実施形態にかかる管状ダクト123L、123Rには、管状ダクト123L、123Rと外耳とが接触する部分に、図2に示すようなイヤーパッド140L、140Rが装着される。イヤーパッド140L、140Rは、管状ダクト123L、123Rが耳介に接触していることによる違和感を緩和するために設けられる。なお、イヤーパッド140L、140Rの詳細については後述する。
このような電気音響変換部120L、120Rは、筐体部121L、121Rにスピーカユニット122L、122Rを取り付けた状態で、管状ダクト123L、123Rを除き、密閉した空間が形成されている。このとき、スピーカユニット122L、122Rに対して筐体部121L、121Rおよび管状ダクト123L、123Rが共振回路を形成するように形成されている。また、管状ダクト123L、123Rは、筐体部121L、121Rの内部からバッフル板126L、126Rを貫通してユーザの外耳道入口近傍まで延びている。すなわち、電気音響変換部120L、120Rは、管状ダクト123L、123Rを実質的にバスレフダクトとして作用させることにより、全体としてバスレフ型のスピーカとして動作する。
このようなイヤースピーカ装置100は、図2に示すように、略左右対称に形成されている。イヤースピーカ装置100をユーザの頭部10に装着させると、図3に示すように、筐体保持部118L、118Rに保持された電気音響変換部120L、120Rをユーザの頭部10における耳介よりもやや前方に位置させることができる。また、イヤーパッド140L、140Rが装着された管状ダクト123L、123Rがユーザの外耳道に挿入され、イヤーパッド140L、140Rを介して管状ダクト123L、123Rと耳介とが接するようになる。
これにより、電気音響変換部120L、120Rは、スピーカユニット122L、122Rから反射された中高音を直接ユーザの外耳道内部へ到達させるとともに、ユーザの頬や耳介等で反射された反射音も外耳道内部へ到達させることができる。これにより、自然な音像定位を与えることができる。また、バスレフダクトとして作用する管状ダクト123L、123Rの孔部124L、124Rから低音を放射することにより、全体として十分な低音を含む良好な再生音をユーザに聴取させることができる。
以上、本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100の構成について説明した。本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100は、管状ダクト123L、123Rにイヤーパッド140L、140Rを装着させることにより、ユーザの耳への当たりを弱め、装着感を向上させるものである。そこで、以下、図4〜図9に基づいて、本実施形態にかかるイヤーパッド140L、140Rの構成およびその機能について詳細に説明する。
なお、図4は、管状ダクト123Lにイヤーパッド140Lが装着されていない状態のイヤースピーカ装置100をユーザが装着した状態を示す説明図である。図5は、管状ダクト123Lにイヤーパッド140Lが装着された状態のイヤースピーカ装置100をユーザが装着した状態を示す説明図である。図6は、本実施形態にかかるイヤーパッド140を示す斜視図である。図7は、本実施形態にかかるイヤーパッド140を示す正面図および側面図である。図8は、本実施形態にかかるイヤーパッド140Lが管状ダクト123Lに装着された状態を示す斜視図である。図9は、本実施形態にかかるイヤーパッド140の変形例を示す正面図および断面図である。
また、図1および図2に示したようにイヤースピーカ装置100はほぼ左右対称に形成されているため、以下では、主に左側の電気音響変換部120Lおよびイヤーパッド140Lについて説明する。
まず、図4および図5に基づいて、イヤーパッド140の機能について説明する。イヤーパッド140L、140Rは、上述したように、管状ダクト123L、123Rに装着され、ユーザの耳への当たりを弱め、装着感を向上させるために用いられる。管状ダクト123Lにイヤーパッド140Lが装着されていない場合、ユーザがイヤースピーカ装置100を装着すると、図4に示すように、筐体部121Lから延びる略U字形状の管状ダクト123Lは外耳道入口にて耳介22、主に耳珠や対珠と接触する。このため、イヤースピーカ装置100を長時間使用すると耳介22における耳への当たりが違和感となることがある。
そこで、本実施形態にかかるイヤースピーカ装置100では、管状ダクト123Lにイヤーパッド140Lを装着させる。これにより、図5に示すように、管状ダクト123Lはイヤーパッド140Lを介して耳介22の主に耳珠や対珠と接するようになり、直接管状ダクト123Lが当たるよりもユーザへの耳への当たりが弱まる。
本実施形態にかかるイヤーパッド140は、図6および図7に示すように、略U字形状の管状ダクト123L、123Rを覆う筒状部材である。イヤーパッド140の一端には、管状ダクト123L、123Rが挿入可能に開口された挿入部142が形成される。また、イヤーパッド140の他端は、管状ダクト123L、123Rの先端部に対応して丸み145を帯びて形成されている。また、管状ダクト123L、123Rの孔部124L、124Rが対応する位置には、孔部124L、124Rを露出させる開口部144が形成されている。開口部144は、例えば、略対称に切り欠きされた略U字形状の切り欠き部143により形成することができる。
イヤーパッド140は、柔らかく、かつ連続気泡を有し通気性のある材質から形成され、例えば発泡ウレタンや布等を用いることができる。柔らかい材質から形成することにより耳への当たりを弱め、装着感を向上させることができる。また、連続気泡を有し通気性のある材質を用いることにより、電気音響変換部120L、120Rから放音される音を遮って音質を低下させないようにすることができる。また、イヤーパッド140は、耳への当たりが柔らかく破れにくくするためにある程度の厚みを要する一方で、ユーザが装着したときに外耳道から浮き上がらないようにするために厚みを抑えることも要求される。本実施形態にかかるイヤーパッド140は、例えば約2mmの厚みを有して形成される。
本実施形態にかかるイヤーパッド140は、例えば図7に示すように、2枚のシート状の部材を重ね合わせて長方形の一端側を略U字形状とした形状(図7中央)に切り抜いた後、挿入部142と開口部144とを除く周囲を例えば接着剤等により接続して形成することができる。開口部144は、挿入部142以外の周囲を接続した後、例えば略U字形状に切り欠くことにより形成してもよい。このように形成されたイヤーパッド140は、図7左側および右側の側面図に示すような平面筒状部材となる。柔らかい材質からなるイヤーパッド140は、管状ダクト123L、123Rの形状に沿って管状ダクト123L、123Rに挿入される。
本実施形態にかかるイヤーパッド140Lを管状ダクト123Lに装着させると、図8のように、孔部124L以外の管状ダクト123Lはイヤーパッド140Lによってその表面をほぼ覆われる。管状ダクト123Lの孔部124Lは低音が放音される部分であるため、音を遮らないように開口部144が形成される。孔部124Lは外耳道入口に対して逆方向に向かって開口するので、開口部144は、少なくとも耳介側に対して開口していればよい。
また、イヤーパッド140Lの先端部に開口部144を形成することにより、外耳道の断面積に対してイヤーパッド140Lを含む管状ダクト123L、123Rが占める領域を小さくすることができる。これにより、管状ダクト123L、123Rが外耳道から浮き上がるのを防止することができ、快適に装着できる。このとき、イヤーパッド140Lは、管状ダクト123Lからの抜けを防止するとともに、管状ダクト123Lが外耳道から浮き上がるのを防ぐため、イヤーパッド140Lの内周面と管状ダクト123Lの外周面とが接触するように装着される。
さらに、イヤーパッド140Lは、装着性を向上させるためのものであるから管状ダクト123Lのうち、少なくとも耳介と接触する部分に設ければよい。本実施形態にかかる筒状のイヤーパッド140Lは、管状ダクト123Lに被せて装着させることから、イヤースピーカ装置100の着脱に際してイヤーパッド140Lが管状ダクト123Lから外れないようにすることも必要である。このため、イヤーパッド140Lは、少なくとも管状ダクト123Lの、孔部124Lが形成された先端部から屈曲部125Lまでの長さよりも長く形成するのがよい。これにより、耳介との接触部分にイヤーパッド140Lを設けることができるとともに、イヤーパッド140Lを管状ダクト123Lから外れにくくすることができる。
イヤーパッドを管状ダクトから外れにくくするために、イヤーパッドを例えば図9に示すような形状にしてもよい。かかるイヤーパッド240は、図9に示すように、図7に示すイヤーパッド140と略同一の形状を有するが、イヤーパッド240の挿入部242付近の厚さt1と、開口部244付近の厚さt2とが相違する。
上述したように、外耳道はその入口から内部に向かうにつれて断面積が小さくなる。このため、外耳道の断面積に対してイヤーパッド240を含む管状ダクト123L、123Rが占める領域が大きくなると、管状ダクト123L、123Rは外耳道から浮き上がり易くなる。そこで、イヤーパッド240を含む管状ダクト123L、123Rの先端部付近の断面積の大きさを小さくするために、イヤーパッド240の厚みを開口部244に近づくにつれて薄く形成する。これにより、管状ダクト123L、123Rが浮き上がることなく快適に装着することができる。
イヤーパッド240の厚みは、開口部244が形成された一端側から、例えばユーザが管状ダクト123L、123Rを装着したときに管状ダクト123L、123Rと耳介とが接触する部分に対応する接触位置まで、他端側に向かって徐々に厚くすることができる。イヤーパッド240の接触位置から挿入部242までの厚さは同一であってもよい。
図9左側に同図中央のI−I切断線における断面を、図9右側に同図中央のII−II切断線における断面を示す。例えば、I−I切断線での切断位置は上記接触位置より他端側であって、接触位置から挿入部242までの厚さは同一であるとすると、I−I切断線での切断位置におけるイヤーパッド240の厚みt1は例えば約2mmとすることができる。これに対して、開口部244付近におけるII−II切断線での切断位置におけるイヤーパッド240の厚さt2は、t1よりも薄い約0.5mmとすることができる。このように、開口部244側の筒の厚みを薄くすることで、管状ダクト123L、123Rが浮き上がることなく快適に装着することができる。
以上、本発明の実施形態にかかるイヤースピーカ装置100およびイヤーパッド140の構成、作用について説明した。かかるイヤースピーカ装置100は、電気音響変換部120L、120Rの管状ダクト123L、123Rに柔らかいイヤーパッド140L、140Rが装着される。これにより、管状ダクト123L、123Rが耳介と直接当たることがなく、イヤースピーカ装置100を長時間使用した場合にも違和感を生じることなく快適に使用することができる。
また、イヤーパッド140は、管状ダクト123L、123Rの孔部124L、124Rに対応する位置に開口する開口部144を形成することにより、孔部124L、124Rから放音される低音を妨げることがない。さらに、イヤーパッド140は、連続気泡を有し通気性のある材質から形成されるので、ユーザが聴取する音を妨げない。これにより、イヤーパッド140を管状ダクト123L、123Rに装着させたとしても、イヤースピーカ装置100の電気音響変換部120L、120Rが提供可能な音質を低下させることがない。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、イヤーパッド140、240の開口部144、244を形成するために略U字形状の切り欠き部143、243を形成したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、略V字形状や、略四角形状に形成してもよい。また、切り欠き部143、243を形成する2つの切り欠きの形状は対称でなくてもよい。
また、例えば、上記実施形態ではイヤーパッド140、240を2枚のシート状の部材を重ね合わせて形成したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、1枚のシート状部材を筒状にして形成してもよく、予め筒状に形成された部材を所定の長さに切断して形成することもできる。
本発明の実施形態にかかるイヤースピーカ装置を示す斜視図である。 同実施形態にかかるイヤースピーカ装置を示す平面図である。 同実施形態にかかるイヤースピーカ装置をユーザが装着した状態を示す説明図である。 管状ダクトにイヤーパッドが装着されていない状態のイヤースピーカ装置をユーザが装着した状態を示す説明図である。 管状ダクトにイヤーパッドが装着された状態のイヤースピーカ装置をユーザが装着した状態を示す説明図である。 同実施形態にかかるイヤーパッドを示す斜視図である。 同実施形態にかかるイヤーパッドを示す正面図および側面図である。 同実施形態にかかるイヤーパッドが管状ダクトに装着された状態を示す斜視図である。 同実施形態にかかるイヤーパッドの変形例を示す正面図および断面図である。
符号の説明
100 イヤースピーカ装置
110 ヘッドバンド部
112 中央部
114L、114R アジャスト部
116L、116R 支持部
118L、118R 筐体保持部
120L、120R 電気音響変換部
121L、121R 筐体部
122L、122R スピーカユニット
123L、123R 管状ダクト
124L、124R 孔部
125L、125R 屈曲部
126L、126R バッフル板
130 ケーブル
140、140L、140R、240 イヤーパッド
142、242 挿入部
143、243 切り欠き部
144、244 開口部

Claims (11)

  1. オーディオ信号を再生音に変換する電気音響変換部と、
    前記電気音響変換部をユーザの頭部に装着させる装着部と、
    を備え、
    前記電気音響変換部は、
    ユーザの頭部の所定位置に装着される筐体部と、
    前記筐体部の内部空間に生じた音をユーザの外耳道入口近傍まで到達させるよう延長され、放音用の孔部が形成された管状ダクトと、
    を備え、
    前記管状ダクトには、耳介と接触する位置に設けられ、少なくとも前記孔部に対応する位置に前記孔部を露出させる開口部を有するイヤーパッドが装着される、イヤースピーカ装置。
  2. 前記イヤーパッドは、前記管状ダクトを被覆する筒状部材であり、前記開口部が形成される一端と反対側の他端に前記管状ダクトが挿入される挿入部を有する、請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  3. 前記管状ダクトは、前記筐体部がユーザの頭部に装着された際に前記外耳道入口に向かって屈曲する屈曲部を有し、
    前記イヤーパッドは、少なくとも前記管状ダクトの前記孔部が形成された先端部から前記屈曲部まで装着される、請求項2に記載のイヤースピーカ装置。
  4. 前記イヤーパッドは、前記挿入部から前記先端部に向かうにつれて筒の厚みが少なくなる、請求項3に記載のイヤースピーカ装置。
  5. 前記イヤーパッドは、前記開口部が形成される一端が前記管状ダクトの先端部の形状に対応する丸みを有する、請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  6. 前記管状ダクトは、前記筐体部の内部空間からユーザの外耳道入口近傍まで延長されるとともに前記筐体部に戻る略U字形状に形成され、
    前記イヤーパッドの一端側の形状は、前記管状ダクトの形状に対応する略U字形状である、請求項5に記載のイヤースピーカ装置。
  7. 前記開口部は、略U字形状を切り欠く切り欠き部により形成される、請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  8. 前記イヤーパッドは、連続気泡を有し通気性のある材質から形成される、請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  9. 前記筐体部がユーザの頭部に装着された際にユーザの外耳道入口との間に所定距離を有するように前記筐体部の一面に取り付けられたスピーカユニットをさらに備える、請求項1に記載のイヤースピーカ装置。
  10. イヤースピーカ装置の電気音響変換器の筐体部からユーザの外耳道入口近傍まで延長され、放音用の孔部が形成された管状ダクトに装着される筒状部材からなり、
    前記筒状部材の一端側に形成され、少なくとも前記孔部に対応する位置に前記孔部を露出させる開口部と、
    前記筒状部材の他端側に形成され、前記管状ダクトが挿入される挿入部と、
    を備える、イヤーパッド。
  11. 連続気泡を有し通気性のある材質からなるシート状の部材から形成された筒状部材からなり、
    前記筒状部材の一端は略U字形状に形成され、その先端には開口部が形成される、イヤーパッド。


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