JP7322881B2 - スイッチング電源 - Google Patents

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Description

本技術は、LLC方式のスイッチング電源に関する。
従来、2つのLと一つのCを使用するLLC方式のスイッチング電源(DC-DCコンバータ)が知られている。かかるスイッチング電源は、ソフトスイッチング方式で、効率が良く、低ノイズという特長があり、広く使われている。一方で、他の方式に比較してレギュレーション範囲が狭いという特性があるため、出力電圧可変範囲が広い用途や、入力電圧変動が大きい用途には適さなかった。
二次電池を充電する充電器の場合、出力電圧変動範囲が広いので、従来、PWM制御方式のスイッチング電源が使われてきた。最近では、大容量化(数百W以上)の要求が多くなってきており、従来のPWM制御方式のスイッチング電源を使用すると、効率が悪く、サイズ及びコストの面で不利である。そこで、LLC方式のスイッチング電源によって充電器を実現することができれば、低コスト、高効率な充電器が実現することができる。しかしながら、上述したように、LLC方式のスイッチング電源のレギュレーション範囲が狭いという特性から、充電器においては、軽負荷(低電圧かつ小電流)領域での挙動に課題があった。
LLC方式のスイッチング電源では、負荷が小さくなると、二次側で出力する電流に対する励磁電流の割合が大きくなり、効率が低下する。このため、電子機器のスタンバイ時の消費電力が大きくなるという問題が生じてくる。すなわち、二次側に伝えるエネルギーとなる電流の他に、共振により一次側だけを流れている励磁電流が流れる。この共振による励磁電流は、負荷で消費される電流に係わらず流れ続ける。したがって、軽負荷のときには、共振による励磁電流による効率の低下が相対的に大きくなる。
特許文献1には、かかる問題を解決するために、発振器を連続的に動作させて電源制御を行う通常モードと、発振器を間欠的に動作させて電源制御を行うバーストモードとを設定することが記載されている。バーストモードが設定されると、二次側の出力電圧を検出することで、電源制御を間欠的に停止させているので、スタンバイ時の消費電力を低減することができる。
また、特許文献2では、スイッチング電源の消費電力をより一層低減することが記載されている。特許文献2では、スイッチング停止期間では、スイッチ素子のスイッチング制御が不要であることに着目し、制御手段への制御電力の供給を停止して消費電力の低減を図るようにしている。
特開2009-189108号公報 特開2013-038857号公報
特許文献1又は特許文献2に記載のように、軽負荷時にバーストモード(間欠発振モード)を使うことで、LLC方式のスイッチング電源の軽負荷領域のレギュレーション範囲を広げることは可能である。特許文献1又は特許文献2に記載のものは、待機時の消費電力を抑えるためのバースト制御技術であり、通常、数十Hz~数百Hz程度のバースト周波数が使われる。
しかしながら、数十Hz~数百Hzという低いバースト周波数の場合、スイッチングが停止している時間が長くなるため、出力のリップル電流、またはリップル電圧が大きくなる。充電器の場合、軽負荷時にも、充電するリップル電流を抑えたいという要求があり、低いバースト周波数では、リップル電流が大きいため、バッテリーの要求仕様を満たせない場合がある。バースト周波数を数十kHzと高くすれば、リップル電流は小さくできるが、単純に高いバースト周波数にしただけでは、バースト期間中のON時間比率の微調整が困難になり、安定して動かすのが難しくなるという問題がある。
したがって、本技術の目的は、バースト動作時のリップル電流(またはリップル電圧)を低減できるスイッチング電源を提供することにある。
本技術は、LLC方式のスイッチング電源であって、
負荷条件を示すフィードバック値が供給され、スイッチング素子に対するドライブ信号を形成する制御部を有し、
制御部は、
負荷が重い第1の領域において、フィードバック値によってスイッチング周波数を可変する周波数制御を行い、
第1の領域に比して負荷が軽い第2の領域において、スイッチング周波数を固定してスイッチングON区間とスイッチングOFF区間を設けるバースト制御を行い、
バースト制御において、ドライブ信号のスイッチング周期の1周期を1回とするスイッチング回数とOFF時間の両方を制御することによって、ON時間比率を負荷条件によって連続的に可変するようにしたスイッチング電源である。
少なくとも一つの実施形態によれば、バースト期間のON時間比率を、連続的に変化させることができ、且つ、バースト時の必要最小OFF時間を確保しながら、常にOFF時間を最小制御することも可能となり、バースト動作時のリップル電流(またはリップル電圧)を最小にすることができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果又はそれらと異質な効果であっても良い。
図1は、LLC方式のスイッチング電源の接続図である。 図2は、定電圧制御の構成を示すブロック図である。 図3は、定電流制御の構成を示すブロック図である。 図4は、定電圧制御及び定電流制御の両方を行う構成を示すブロック図である。 図5は、定電圧制御の構成を示す接続図である。 図6は、定電流制御の構成を示す接続図である。 図7は、LLC方式のスイッチング電源のドライブ信号の波形を示す波形図である。 図8は、LLC方式のスイッチング電源のバーストモードにおけるドライブ信号の波形を示す波形図である。 図9は、OFF区間の長さとリップルの大きさの関係を示す波形図である。 図10は、OFF区間の長さを示す波形図である。 図11は、スイッチング周波数とリップルの大きさの関係を示す波形図である。 図12は、負荷とON時間比率の関係を示すタイミングチャートである。 図13は、負荷とON時間比率の関係を示すタイミングチャートである。 図14は、非バーストモードからバーストモードへ変化する場合のON時間比率の変化を説明するためのタイミングチャートである。 図15は、本技術によるバーストモードの説明に用いるタイミングチャートである。 図16は、ON時間比率が高いときの制御を説明するためのタイミングチャートである。 図17は、ON時間比率が低いときの制御を説明するためのタイミングチャートである。 図18は、ON時間比率が高いときの制御を説明するためのタイミングチャートである。 図19は、ON時間比率が低いときの制御を説明するためのタイミングチャートである。 図20は、通常モードの制御を説明するためのフローチャートである。 図21は、バーストモード(スイッチング回数n≧2)の場合の制御を説明するためのフローチャートである。 図22は、バーストモード(スイッチング回数n=1)の場合の制御を説明するためのフローチャートである。 図23は、テーブルを用いる場合のバーストモードの制御を説明するためのフローチャートである。 図24は、バーストモードの制御のためのテーブルの一例を示す図である。 図25は、バーストモードの制御のためのテーブルの一例を示す図である。 図26は、ON時間比率とバースト周波数の関係を示すグラフである。 図27は、ON時間比率とOFF時間の関係を示すグラフである。 図28は、ON時間比率とON回数の関係を示すグラフである。 図29は、ソフトスタート及びソフトエンドを説明するためのタイミングチャートである。 図30は、ソフトスタート及びソフトエンドを説明するためのタイミングチャートである。 図31は、ソフトスタート及びソフトエンドを使用しない場合の制御の説明に使用するタイミングチャートである。 図32は、本技術によるバーストモードの変形例を説明するためのタイミングチャートである。
以下、本技術の実施形態等について図面を参照しながら説明する。
以下に説明する実施の形態等は本技術の好適な具体例であり、本技術の内容がこれらの実施形態等に限定されるものではない。
図1は、本発明が適用されるLLC方式のスイッチング電源の一例の構成を示す。図1の構成は、寄生素子を明記したものである。Vinが入力電源であり、Q1がハイサイド側のMOSFETであり、Q2がローサイド側のMOSFETである。MOSFETQ1のドレイン及びソース間に寄生素子としてダイオードD1及び容量C1が並列に存在する。MOSFETQ2のドレイン及びソース間に寄生素子としてダイオードD2及び容量C2が並列に存在する。MOSFETQ1及びMOSFETQ2のそれぞれのゲートに対して制御部からドライブ信号が供給され、MOSFETQ1及びMOSFETQ2がスイッチング動作を行う。
MOSFETQ1のソース及びMOSFETQ2のドレインの接続点とMOSFETQ2のソースの間にインダクタンスL0、トランスTRの1次コイルL1及び容量C3が直列に接続される。トランスTRの二次コイルが二つのインダクタンスL2a及びL2bに分割され、二次コイルの一端がダイオードD3aを介して出力端子t1と接続され、二次コイルの他端がダイオードD3bを介して出力端子t1と接続される。二次コイルの接続中点が出力端子t2として取り出され、出力端子t1及びt2間に容量C4が接続される。出力端子t1及びt2から出力電圧Voutが取り出される。
上述したLLC方式のスイッチング電源では、MOSFETQ1とMOSFETQ2のゲートに対して逆位相のドライブ信号が供給され、これらのMOSFETQ1とQ2が差動でスイッチング動作を行う。
LLC方式のスイッチング電源は、通常、定電圧出力し、出力電圧はフィードバック制御によって一定値に制御するようになされる。これを一般的に定電圧制御、又はCV制御と呼ぶ。フィードバックの構成は、図2に示すものとなる。出力電圧(又はその分圧値)と基準電圧がエラーアンプ11に入力され、エラーアンプ11の出力にフィードバック(図ではFBと表記する)信号が形成される。このフィードバック信号が制御部12に供給される。出力と制御部12が絶縁されている場合は、フィードバック信号がフォトカプラなどの絶縁素子13を通じて制御部12に供給される。制御部12からスイッチング素子(MOSFETQ1及びQ2)に対するドライブ信号出力が得られる。出力電圧がドライブ信号出力によって制御される。エラーアンプでは、二つの入力(出力電圧またはその分圧値と基準電圧)が等しい値になるように負帰還(ネガティブフィードバック)がかけられるので、その結果として、出力電圧を一定に制御することができる。制御方式としては、バースト制御、周波数制御、デッドタイムコントロールなどがある。
LLC方式のスイッチング電源を充電器に使用する場合、図3に示すように、通常は、出力電流をI-V変換増幅器24によって電圧値へ変換してエラーアンプ21に入力する。エラーアンプ21では、制御電流値に対応する基準電圧と比較される。制御部12にエラーアンプの出力が供給される。エラーアンプは、二つ入力が等しくなるように負帰還(ネガティブフィードバック)がかけられるので、出力電流は、フィードバック制御によって一定値に制御される。これを一般的に定電流制御、又はCC制御と呼ぶ。制御部12の動作自体は、定電圧(CV)制御における制御部12と同様である。
例えばリチウムイオン二次電池の場合は、定電流定電圧充電を行うので、定電流(CC)制御と定電圧(CV)制御を組み合わせて使うようになされる。図4に示すように、エラーアンプ11の出力と、エラーアンプ21の出力がダイオード22及び23を介して加算されてフィードバック信号が形成される。このフィードバック信号によって制御部12が制御される。
図5は、定電圧制御を行うLLC方式のスイッチング電源のより具体的構成を示す。図5の構成は、寄生素子を明記したものである。Vinが入力電源であり、Q1がハイサイド側のMOSFETであり、Q2がローサイド側のMOSFETである。MOSFETQ1のドレイン及びソース間に寄生素子としてダイオードD1及び容量C1が並列に存在する。MOSFETQ2のドレイン及びソース間に寄生素子としてダイオードD2及び容量C2が並列に存在する。MOSFETQ1及びMOSFETQ2のそれぞれのゲートに対してドライブ信号H-DRV及びL-DRVが供給され、MOSFETQ1及びMOSFETQ2がスイッチング動作を行う。
MOSFETQ1のソース及びMOSFETQ2のドレインの接続点とMOSFETQ2のソースの間にインダクタンスL0、トランスTRの1次コイルL1及び容量C3が直列に接続される。トランスTRの二次コイルが二つのインダクタンスL2a及びL2bに分割され、二次コイルの一端がダイオードD3aを介して出力端子t1と接続され、二次コイルの他端がダイオードD3bを介して出力端子t1と接続される。二次コイルの接続中点が出力端子t2として取り出され、出力端子t1及びt2間に容量C4が接続される。出力端子t1及びt2から負荷10(例えばリチウムイオン二次電池)に対する出力電圧が取り出される。上述したLLC方式のスイッチング電源では、MOSFETQ1とMOSFETQ2のゲートに対して逆位相のドライブ信号H-DRV及びL-DRVが供給され、これらのMOSFETQ1とQ2が差動でスイッチング動作を行う。
出力電圧が抵抗R1及びR2によって分圧され、分圧電圧がエラーアンプ11に入力され、基準電圧と比較され、これらが等しい値になるよう負帰還(ネガティブフィードバック)がかけられる。エラーアンプ11からのフィードバック信号がフォトカプラ13を通じて制御部12に供給される。制御部12に対して出力部15が接続されており、出力部15からMOSFETQ1及びQ2に対するドライブ信号H-DRV及びL-DRVが出力される。
定電流制御を行うLLC方式のスイッチング電源の具体的構成を図6に示す。スイッチング電源の構成は、定電圧制御の場合と同様である。出力電流が検出抵抗R0によって検出され、電流アンプ16を介してエラーアンプ21に供給される。エラーアンプ21にて制御電流値と比較され、これらが等しい値になるよう負帰還(ネガティブフィードバック)がかけられる。エラーアンプ21からのフィードバック信号がフォトカプラ13を通じて制御部12に供給される。制御部12に対して出力部15が接続されており、出力部15からMOSFETQ1及びQ2に対するドライブ信号H-DRV及びL-DRVが出力される。
「LLC方式のスイッチング電源におけるドライブ信号」
LLC方式のスイッチング電源において、ドライブ信号H-DRVおよびL-DRVを図7に示す。これらのドライブ信号は、逆位相のパルスである。ドライブ信号のハイレベル期間でMOSFETがONする。ドライブ信号H-DRVおよびL-DRVの1周期をスイッチング周期と称する。また、スイッチング周期の1周期をスイッチング回数の1回とする。スイッチング周期の逆数がスイッチング周波数であり、LLC方式の場合は、フィードバック制御によってスイッチング周波数を変えることで、定電圧制御又は定電流制御が可能である。
バーストモード(間欠発振モード)とは、図8に示すように、スイッチングON区間とスイッチングOFFの区間があるモードである。スイッチングON区間とスイッチングOFF区間を合わせてバースト周期と呼び、その逆数がバースト周波数となる。バーストモードにおいては、スイッチングON区間とスイッチングOFF区間の時間比率でもって定電流制御又は定電圧制御を行う。
リップル電流(リップル電圧)は、スイッチングOFFの区間が短いほど小さくすることができる。図9の上側のドライブ信号による波形と下側のドライブ信号による波形を比較すると、下側の波形の方がOFF区間が短い。その結果、出力リップル電流(又はリップル電圧)がOFF区間が短い方が小とすることができる。
リップル電流(又はリップル電圧)を最小にするという観点では、スイッチングOFFの区間が短いほど良い。しかしながら、LLC方式では、スイッチングOFF区間は、必要最低OFF時間がある。これは、スイッチングOFFしても、MOSFETのボディダイオード(ダイオードD1及びD2)を通って電流が流れる期間があるためで、この期間にスイッチングを開始すると、ボディダイオードの逆回復期間中に、ハーフブリッジに貫通電流が流れることになり、好ましくない。必要最低OFF時間は、回路の励磁電流や負荷条件によって多少の違いがあるが、図10に示すように、実験の結果より、およそ1スイッチング周期となる。
さらに、同じスイッチング回数1回の場合、スイッチング周波数が高い方がスイッチングOFF時間は短くできる。図11の上側の波形に対して下側の波形の方がスイッチング周波数が高い。スイッチング周波数が高い方がスイッチングOFF時間を短くできるので、出力リップル電流(出力リップル電圧)を小さいものとできる。
「既存のバースト制御の方法」
かかるLLC方式のスイッチング電源における既存のバースト制御の方法について図12を参照して説明する。バーストの基本的な制御方法は、バースト時のスイッチングON時間比率を調整して制御する。負荷が軽くなると、スイッチングON時間の比率を低くする。LLC方式のスイッチング電源の場合では、1回のスイッチングで、「ハイサイドのMOSFETQ1のON、ローサイドのMOSFETQ2のOFF」→「ハイサイドのMOSFETQ1のOFF、ローサイドのMOSFETQ2のON」となる。ON時間は、そのスイッチング回数で調整するため、スイッチング回数によって、ON時間は、「スイッチング周期×ON回数」となり、離散的な値を取る(図7参照)。
一方、OFF時間は、確保すべき必要な最小OFF時間があり、それは、およそスイッチング1周期分である(図10参照)。図9を参照して説明したように、OFF時間を長くすると、リップル電流が大きくなるので、リップル電流を抑えるためには、必要なOFF期間を確保しながら、できるだけOFF時間を短くした方がよい。
また、バースト時のON時間比率は、負荷に応じて、できるだけ連続的に変化させないと、安定的なレギュレーション特性を得られない。バースト時のON時間は、スイッチング回数に応じて離散的な値となるので、もし、高周波バーストで、バースト周波数固定とした場合は、ON回数の1ステップの変化で、ON時間比率が大きく変動し、負荷変動による、細かいON時間比率の制御ができず、安定動作を得られない。
仮に、単純な高周波バースト(バースト周波数固定)とした場合の例(図13参照)
例えば、スイッチング回数3回、OFF=スイッチング1周期(この場合のON時間比率が0.75)→(負荷が軽くなると、1ステップダウン)→スイッチング回数2回、OFF=スイッチング2周期(この場合のON時間比率が0.5)
高周波バーストで、バースト周波数を固定とすると、1ステップの調整で、ON時間が大きく変化してしまい、安定動作せず、リップルが大きくなってしまう問題が発生する。
また、もし、高周波バーストで、バースト周波数固定とした場合は、非バースト動作から、バースト動作に入る境界のところで、ON時間比率が大きく変動し、この境界に相当する負荷条件の時に、安定動作をすることができなくなる。
仮に、単純な高周波バースト(バースト周波数固定)とした場合の例(図14参照)
例えば、バースト周期=スイッチング周期の4倍の場合(非バースト動作の場合のON時間比率が1.0)→(負荷が軽くなると)→スイッチング回数3回、OFF=スイッチング1周期(この場合のON時間比率が0.75)
高周波バーストで、バースト周波数固定の場合は、最小OFF時間でバーストに入った状態と、非バースト動作の時のON時間比率の飛躍が大きく、この境界に相当する負荷条件の時に安定動作しない。
「本技術によるバースト制御の方法」
本技術では、LLC方式のバースト制御において、バースト期間のON時間比率が、負荷条件によって、連続的に可変できるよう、バースト期間のスイッチングON回数とOFF時間を制御する。この制御方法によりOFF時間を連続的(スイッチング1周期よりもある程度細かいステップあるいは無段階等)に制御することで、バースト動作時のON時間比率を、連続的に変化させることができ、且つ、バーストOFFの時間を最適制御することが可能となる。以下、本技術によるバーストモードについて説明する。なお、「連続的」とは、大きく飛躍することのない比較的小さいステップでの可変、或いは無段階での可変を含めて、連続的と表現している。
LLC方式は、周波数制御の方式である。軽負荷になるほど、スイッチング周波数が上がる制御になる。このスイッチング周波数に上限設定値(fmax1)を設け、それ以上の軽負荷領域については、上限スイッチング周波数(fmax1)で固定して、バースト制御に入れ、スイッチングON時間の比率により、制御させる方法を取る。
図15は、本技術のバースト制御を示すものであり、重負荷から超軽負荷までの間の制御を表している。本技術では、周波数制御するスイッチング周波数の上限値fmax1を設定する。上限値fmax1までは、スイッチング周波数(fswと表記する)を負荷の重さを示すフィードバック値(FB値と表記する)に応じてスイッチング周波数fswを制御する。すなわち、負荷が軽くなるとスイッチング周波数fswを高くする。この制御は、非バースト制御の範囲である。一例として、fmax1を150kHz未満に設定する。この周波数は、雑音端子電圧の規制帯域以下となり、ACフィルタのコストダウンが可能となる。
スイッチング周波数fswが上限設定値fmax1に達すると、バースト制御に移行する。スイッチング周波数fswが上限設定値fmax1に固定され、FB値によりスイッチング回数とOFF時間を制御する。軽負荷となるほどON回数を減少させる。さらに、本技術によるバースト制御は、バースト期間中の(スイッチング回数≧2)の場合と、(スイッチング回数=1)の場合に分けられる。
(スイッチング回数≧2)の場合(ON時間比率≧0.5の場合)は、図16及び図17に示すように、フィードバックにより、スイッチング回数とOFF時間を制御することで、ON時間比率を調整する。軽負荷となるほど、ON回数を減少させる。ON時間=スイッチング周期×スイッチング回数と表される。なお、図16及び図17におけるOFF時間は、1スイッチング周期以上、2スイッチング周期未満の最適値を示している。
(スイッチング回数=1)の場合では、図18及び図19に示すように、OFF時間を制御する。軽負荷となるほどOFF時間を伸ばす。図18に示すように、ON時間比率が0.5に近い時なので、スイッチング回数が少なくなる。なお、図18におけるOFF時間は、1スイッチング周期以上、2スイッチング周期未満の最適値を示している。
上述した本技術におけるバースト制御において、スイッチング回数≧2の場合のポイントは、次のようになる。
ON時間比率が高い(1に近い)ほど、バースト期間中のスイッチング回数を多くするように制御する。OFF時間は、例えば、必要最小OFF時間(=約1スイッチング周期)以上、2スイッチング周期未満の最適値に制御する。結果として、バースト周波数は、低くなる。
ON時間比率が低い(0.5に近い)ほど、バースト期間中のスイッチング回数を減らすように制御する。OFF時間は、例えば、必要最小OFF時間(=約1スイッチング周期)以上、2スイッチング周期未満の最適値に制御する。結果として、バースト周波数は、高くなる。軽負荷になるほど、バースト期間中のスイッチング回数を減らし、ON時間比率0.5のところで、スイッチング回数=1、OFF時間=スイッチング1周期(=最小OFF時間)となる。
上述したように、ON時間=スイッチング周期×スイッチング回数となり、離散的な値を取るが、OFF時間を、連続的(1スイッチング周期よりもある程度細かいステップ或いは無段階)に制御することによって、ON時間比率を、連続的に微調整することが可能となる。
上述した本技術におけるバースト制御において、スイッチング回数=1の場合は、スイッチング回数=1で固定とし、OFF時間を必要最小OFF時間(=約スイッチング1周期)以上で制御することで、ON時間比率を調整する。
スイッチング回数=1の場合(ON時間比率<0.5)でON時間比率が高い時(ON時間比率が0.5に近い時)は、図18に示すように、OFF時間が最小OFF時間に近いものとなる。
スイッチング回数=1の場合でON時間比率が低い時(ON時間比率が0に近い時)は、図19に示すように、OFF時間が1スイッチング周期以上の最適値となる。
上述した本技術におけるバースト制御において、スイッチング回数=1の場合のポイントは、次のようになる。
スイッチング回数は1回固定として、OFF時間は、必要最小OFF時間(=約1スイッチング周期)以上の最適値に制御する。
ON時間比率が高い(0.5に近い)時は、OFF時間が、必要最小OFF時間(=約1スイッチング周期)に近いので、結果として、バースト周波数が高い。
ON時間比率が低い(0に近い)時は、OFF時間が長くなるので、結果として、バースト周波数が低くなる。
OFF時間を、連続的(1スイッチング周期よりもある程度細かいステップ或いは無段階等)に制御することで、ON時間比率を、連続的に微調整することが可能となる。
リップル電流を最小化するという観点では、スイッチング回数=1の場合でも、OFF時間は短い方がよい。スイッチング回数=1で、OFF時間を短くする方法については、後述する。
「通常モード(周波数制御)のフィードバック制御の説明」
制御部12の制御動作について説明する。図20を参照して通常モードのフィードバック制御について、その一例を説明する。この例では、スイッチング周波数fswについて、上限値、下限値を設定しているものとする。
ステップS1:フィードバック信号の値(FB値)が高いかどうかを判定する。ここでは、FB値が高いことは、出力が不足していることを意味する。
ステップS2:FB値が高いと判定されると、スイッチング周波数が下限値より高いかどうか判定される。
ステップS3:ステップS2においてスイッチング周波数が下限値より高いと判定されると、スイッチング周波数が下げられる。そして、ステップS1の判定処理に戻る。
ステップS4:ステップS2においてスイッチング周波数が下限値以下と判定されると、スイッチング周波数が下限値で動作される。そして、ステップS1の判定処理に戻る。
ステップS5:ステップS1において、FB値が高くない、すなわち、出力が過多と判定されると、スイッチング周波数が上限値未満かどうかが判定される。
ステップS6:ステップS5において、スイッチング周波数が上限値未満でないと判定されると、バーストモードとする。
ステップS7:ステップS5において、スイッチング周波数が上限値未満と判定されると、スイッチング周波数が上げられて、ステップS1の判定処理に戻る。
「バーストモード(スイッチング回数n≧2)の説明」
次に、図21を参照してバーストモード(スイッチング回数n≧2)のフィードバック制御について、その一例を説明する。なお、この例では、バースト1周期中のスイッチング回数については、上限値を設定することとする。
ステップS11:FB値が高いかどうかを判定する。ここでは、FB値が高いことは、出力が不足していることを意味する。
ステップS12:FB値が高いと判定されると、OFF時間が下限値かどうかが判定される。
ステップS13:OFF時間が下限値と判定されると、スイッチング回数が上限値かどうかが判定される。
ステップS14:ステップS13で、スイッチング回数が上限値でないと判定されると、スイッチング回数が増やされる。そして、ステップS1の判定処理に戻る。
ステップS15:ステップS13で、スイッチング回数が上限値と判定されると、周波数制御(連続モード)へ移行する。
ステップS16:ステップS12において、OFF時間が下限値でないと判定されると、下限値以上でOFF時間を減らすようになされる。そして、FB値判定(ステップS11)に制御が戻る。
ステップS17:ステップS11のFB値判定において、FB値が高くない(出力過多)と判定されると、OFF時間が上限値か、どうかが判定される。すなわち、OFF時間が(<(T・n)/(n-1))か、どうかが判定される。ここで、Tはスイッチング周期、nは1バースト周期中のスイッチング回数を示す。
ステップS18:ステップS17において、OFF時間が上限値でないと判定されると、OFF時間が上限以下で増やされる。そして、FB値判定(ステップS11)に制御が戻る。
ステップS19:ステップS17において、OFF時間が上限値と判定されると、スイッチング回数が2より多いかどうか判定される。
ステップS20:ステップS19において、スイッチング回数が2より多いと判定されると、スイッチング回数が減らされる。そして、FB値判定(ステップS11)に制御が戻る。
ステップS21:ステップS19において、スイッチング回数が2以下と判定されると、スイッチング回数=1のモードへ制御が移る。
「バーストモード(スイッチング回数n=1)の説明」
次に、図22を参照してバーストモード(スイッチング回数n=1)のフィードバック制御について説明する。
ステップS31:FB値が高いかどうかを判定する。ここでは、FB値が高いことは、出力が不足していることを意味する。
ステップS32:FB値が高いと判定されると、OFF時間が下限値か、どうかが判定される。
ステップS33:OFF時間が下限値でないと判定されると、下限値以下でOFF時間が減らされる。そして、ステップS31のFB値の判定処理に戻る。
ステップS34:ステップS32において、OFF時間が下限値であると判定されると、スイッチング回数を2にして(n≧2)の制御に移る。
ステップS35:ステップS31において、FB値が高くない(すなわち、出力が過多)と判定されると、OFF時間か増やされ、FB値の判定処理に戻る。
「テーブルを用いるバーストモード」
スイッチング周波数は、上限値で固定し、OFF時間はT以上。但し、Tはスイッチング周期である。
図23のフローチャートに示すように、テーブルを用いる場合では、後述するように、ON時間比率に応じた、スイッチング回数とOFF時間のテーブルを用意しておいて、FB値に応じてON時間比率を変える。
ステップS41:FB値が高いかどうかを判定する。ここでは、FB値が高いことは、出力が不足していることを意味する。
ステップS42:FB値が高いと判定されると、テーブルのON時間比率が上限未満か、どうかが判定される。
ステップS43:ON時間比率が上限未満と判定されると、ON時間比率が高くされる。そして、ステップS41の判定処理に戻る。
ステップS44:ステップS42で、ON時間比率が上限未満でないと判定されると、周波数制御モード(連続動作)に移行する。
ステップS45:ステップS41において、FB値が高くないと判定されると、ON時間比率が低くされる。
「テーブルの一例」
バーストのON時間比率とON回数、OFF時間の可変の一例をテーブルの形式で図24および図25に示す。これらの二つの表は、一連の表であって、図24の表から図25の表に続くもので、表の上から下に向かうほど負荷が軽くなるものとしている。すなわち、図24の最上段の行が最も負荷が重い時の値であり、図25の最下段の行が最も負荷が軽い時の値である。図24および図25の例から分かるように、軽負荷になるほど、ON数を減らす。OFF時間は、1スイッチング周期よりある程度細かいステップか、あるいは無段階等で調整することで、ON時間比率の飛躍が無くなり、安定したレギュレーション特性を実現できる。なお、OFF時間は、便宜上0.1刻みで表記しているが、実際には、0.1刻みでなくてもよいし、無段階でもよい。
さらに、図24および図25に示すテーブルのポイントについて説明する。
このテーブルは、1バースト周期中のスイッチング回数とOFF時間を制御し、OFF時 間を1スイッチング周期よりある程度小さいステップで制御することで、バースト期間中のON時間比率を飛躍することなく変化させることができることを、表したものである。
ON時間比率を調整する際、スイッチング回数とOFF時間を組み合わせて制御することで、OFF時間を単に長くするよりも、スイッチング回数を減らすという制御を示している。OFF時間を最適制御することで、リップル電流(又はリップル電圧)を最小限に抑えることができる。これは、リップル電流(又はリップル電圧)を最小にするという目的で、OFF時間を最適制御する一例である。
このテーブルに示したスイッチング回数nとそのスイッチング回数における最大OFF時間の関係を式で表すと、次のようになる。スイッチング回数n≧2の場合において、OFF時間の最大値を×とし、スイッチング周期をTとすると、ON時間比率の関係から、以下の式が成り立つ(ただし、nは2以上の整数)。
{T・(n-1)}/{T・(n-1)+T}<T・n /{T・n+×}
この式を、×(OFF時間の最大値)について解くと、下記の式が得られる。
X < T・n/(n-1)
したがって、スイッチング回数nと、スイッチング周期Tが決まれば、OFF時間の最大値は決まる。OFF時間を、この最大値より伸ばさないと出力過多になる場合、スイッチング回数を1回減らせばよいということになる。この式のように、スイッチング回数とOFF時間を制御すれば、OFF時間を最適に制御することができ、この制御式の場合、リップル電流(又はリップル電圧)を最小化できる。スイッチング回数=1の場合を含めてまとめると、次のようになる。
スイッチング回数n≧2の場合
OFF時間Xが、下記となるようにスイッチング回数nとOFF時間×をフィードバック制御する。
T<X<T・n/(n-1) (T:スイッチング周期、 n:スッチング回数)
出力が不足な場合、n→(n+1)
出力が出し過ぎになる場合、n→(n-1)
n=1になった場合は、n=1の制御に移行
スイッチング回数n=1の場合
OFF時間Xが、下記となるようにOFF時間Tをフィードバック制御
T<X
出力が出し過ぎになる場合、×を長くする
出力が不足な場合、T<の範囲で×を短くする
X=Tで、出力が不足な場合、n=2にして、スイッチング回数n≧2の制御に移行
このような制御を実際のハードウエアに実装する場合は、上述の関係式から、論理回路を構成し、ハードウエアを構築してもよいし、又は、先に示したようなテーブルを作成し、そのテーブルを元に制御してもよい。
上述した制御をした場合のON時間比率とバースト周波数の関係を図26に示し、ON時間比率とOFF時間の関係を図27に示し、ON時間比率とON回数の関係を図28に示す。
バースト制御の際には、実際には、音鳴きが発生することがあり、バースト周波数として、可聴帯域以上の20kHz以上にするか、あるいは、耳に付きにくい低い周波数が選ばれることが多い。しかし、本制御では、バースト周波数は、負荷条件により変動してしまうため、20kHz以下の可聴帯域に入るケースも発生する。その場合は、図29に示すように、バースト開始時に、スイッチング周波数を高いところから発振し始め、少しずつ周波数を下げていく、いわゆるソフトスタートと、バースト終了時にスイッチング周波数を少しずつ上げてからOFFにする、いわゆるソフトOFF(又はソフトエンド)を使うことが有効である。
なお、ソフトスタートを使うと、副次的なメリットも発生する。軽負荷になっていくと、バースト時のスイッチングのON回数が減っていくので、最終的には、ソフトスタート部分のみが残り、最終的に、スイッチング回数=1回となる場合、ソフトスタートの作用で、自動的にスイッチング周波数が高くなる(図30参照)。
同じスイッチング回数が1回の場合は、スイッチング周波数を高めた方が、ゲインが下がり、同負荷条件だとOFF時間が短くなるため、ソフトスタートの副次的作用として、リップル電流を低減することが可能となる。
また、この考え方から、ソフトスタートやソフトOFFを使わない場合、次のような制御も、リップル電流を最小化する観点で有効である。すなわち、スイッチング回数=1の場合で、ソフトスタートを用いない場合、リップル電流を減らす工夫として、以下の方法が有効である。
上述した図15に示すバースト動作での制御は、スイッチング回数≧2の場合と、スイッチング回数=1の場合の2つのモードに分けたが、スイッチング回数=1の場合を、さらに2つのモードに分ける(図31及び図32参照)。
1.スイッチング回数が1回になると、スイッチング回数=1回固定とし、OFF時間を最小OFF時間で固定。
2.このモードでの上限スイッチング周波数fmax2をfmax1より高く設定しておいて、フィードバックによりfmax1からfmax2の間で制御。
3.さらなる軽負荷時に、fmax2に到達し、アンレギュレーション(つまり出力過多)になった場合、fmax2を固定として、OFF時間制御に移行。
<4.変形例>
以上、本技術の一実施の形態について具体的に説明したが、本技術は、上述の一実施の形態に限定されるものではなく、本技術の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。また、上述の実施形態において挙げた構成、方法、工程、形状、材料及び数値などはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる構成、方法、工程、形状、材料及び数値などを用いてもよい。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
LLC方式のスイッチング電源であって、
負荷条件を示すフィードバック値が供給され、スイッチング素子に対するドライブ信号を形成する制御部を有し、
制御部は、
負荷が重い第1の領域において、前記フィードバック値によってスイッチング周波数を可変する周波数制御を行い、
前記第1の領域に比して負荷が軽い第2の領域において、スイッチング周波数を固定してスイッチングON区間とスイッチングOFF区間を設けるバースト制御を行い、
前記バースト制御において、前記ドライブ信号のスイッチング周期の1周期を1回とするスイッチング回数とOFF時間の両方を制御することによって、ON時間比率を負荷条件によって連続的に可変するようにしたスイッチング電源。
(2)
前記ON時間比率を下げる場合に、前記OFF時間を最適値に制御すると共に,負荷が軽くなるほど1バースト周期中のスイッチング回数を減らすようにした(1)に記載のスイッチング電源。
(3)
前記スイッチング回数が1回になると、負荷が軽くなるほどOFF時間を伸ばすように制御する(2)に記載のスイッチング電源。
(4)
前記バースト制御において、ソフトスタート及びソフトエンドを組み合わせるようにした(1)から(3)のいずれかに記載のスイッチング電源。
(5)
前記負荷が二次電池である(1)から(4)のいずれかに記載のスイッチング電源。
Q1,Q2・・・MOSFET、TR・・・トランス、t1,t2・・・出力端子、
11,21・・・エラーアンプ、12・・・制御部

Claims (5)

  1. LLC方式のスイッチング電源であって、
    負荷条件を示すフィードバック値が供給され、スイッチング素子に対するドライブ信号を形成する制御部を有し、
    制御部は、
    負荷が重い第1の領域において、前記フィードバック値によってスイッチング周波数を可変する周波数制御を行い、
    前記第1の領域に比して負荷が軽い第2の領域において、スイッチング周波数を固定してスイッチングON区間とスイッチングOFF区間を設けるバースト制御を行い、
    前記バースト制御において、前記ドライブ信号のスイッチング周期の1周期を1回とするスイッチング回数とOFF時間の両方を制御することによって、ON時間比率を負荷条件によって連続的に可変するようにしたスイッチング電源。
  2. 前記ON時間比率を下げる場合に、前記OFF時間を最適値に制御すると共に,負荷が軽くなるほど1バースト周期中の前記スイッチング回数を減らすようにした請求項1に記載のスイッチング電源。
  3. 前記スイッチング回数が1回になると、負荷が軽くなるほどOFF時間を伸ばすように制御する請求項2に記載のスイッチング電源。
  4. 前記バースト制御において、ソフトスタート及びソフトエンドを組み合わせるようにした請求項1に記載のスイッチング電源。
  5. 前記負荷が二次電池である請求項1に記載のスイッチング電源。
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