JP7322672B2 - エンジンの冷却構造 - Google Patents
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Description
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明に係るエンジンの冷却構造が適用されるエンジン1の正面図である。エンジン1は、走行用の動力源として車両に搭載されるエンジンであって、例えば4サイクルの多気筒型ディーゼルエンジンである。
図2は、エンジン本体10における冷却水の流通経路のうち、シリンダブロック2の部分の流通経路を示す分解斜視図である。図2には、シリンダブロック2と、このシリンダブロック2に組み付けられるウォータージャケットスペーサ3とが示されている。シリンダブロック2は、6個の気筒21がX方向(所定方向)に一列に並んだ気筒列21Lと、この気筒列21Lの周囲を取り囲むように形成された溝からなるウォータージャケット22とを備えている。ウォータージャケット22は、シリンダブロック2における冷却水の流通経路を構成する。なお、X方向は、エンジン1が縦置きされる場合は車両の前後方向となる。ウォータージャケットスペーサ3は、ウォータージャケット22の内部に配置される。
図6は、ウォータージャケットスペーサ3の斜視図である。ウォータージャケットスペーサ3は、スペーサ本体部30と、このスペーサ本体部30に付設される膨張部材4とを含む。
スペーサ本体部30は、気筒列21Lの周囲を取り囲むことが可能な筒型形状、つまり、気筒列21Lの外周形状に沿った凸面と凹面とを有している。スペーサ本体部30は、ウォータージャケット22内に配置された状態で気筒21(内ブロック23)と対向する内側面30Aと、内側面30Aと反対側の面であって外ブロック24と対向する外側面30Bとを有する。
膨張部材4は、上述のスペーサ本体部30の内側面30Aに貼り付けられ、外的要因が加わることによって膨張する部材である。本実施形態では、膨張部材4として、水との接触という外的要因によって膨張する部材を例示する。膨張部材4は、ウォータージャケット22内を流れる冷却水との接触により、圧縮された状態から圧縮前の状態に復元するセルロース系スポンジによって構成されている。セルロース系スポンジは、パルプ由来のセルロースと、補強繊維として加えられた天然繊維とからなる天然素材であって、多孔質の素材である。膨張部材4としては、セルロース系スポンジの他、例えば発泡ゴムを水溶性バインダーで圧縮状態に固定した部材を用いることができる。或いは、熱に反応して膨張する部材を、膨張部材4として用いることもできる。
続いて、ウォータージャケット22内における冷却水の流れについて説明する。先ず、膨張部材4がスペーサ本体部30に付設されていない場合の冷却水の流れを図8に基づいて説明する。図8(A)は、ウォーターポンプ11の動作時の冷却水の流れを示す断面図、図8(B)は、ウォーターポンプ11の停止時の冷却水の流れ(自然対流)を示す断面図である。
本実施形態では、ボア間壁25内に冷却水を流通させるクロスドリル27(ボア間経路)が備えられている。水量調整部材として機能するウォータージャケットスペーサ3の上端フランジ301は、クロスドリル27へ向かう冷却水の水量を適正化するための形状的な工夫が施されている。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば次のような変形実施形態を取ることができる。
2 シリンダブロック(エンジンブロック)
21 気筒
21L 気筒列
22 ウォータージャケット
22A ボア側経路
22B 反ボア側経路
231 内周壁(気筒列を区画する壁面)
232 外壁(ウォータージャケットを区画する壁面/反ボア側経路の壁面)
241 内壁(ウォータージャケットを区画する壁面)
25 ボア間壁
26 ボア中央壁
27 クロスドリル(ボア間経路)
28 入口孔
3 ウォータージャケットスペーサ
30 スペーサ本体部
30A 内側面
301 上端フランジ(水量調整部材)
4 膨張部材
X方向 複数の気筒が並ぶ所定方向/気筒列方向
Y方向 気筒列方向と水平面で直交する方向
Z方向 気筒軸方向
S1 第1隙間領域
S2 第2隙間領域
G、G1、G2 隙間
Claims (8)
- 複数の気筒が所定方向に並ぶ気筒列を有するエンジンブロックであって、
前記気筒列を区画する壁面と、
前記気筒列を取り囲むように形成され冷却水を流通させるウォータージャケットを区画する壁面と、
隣り合う気筒間の壁であるボア間壁と、
少なくとも前記ボア間壁を除く気筒の周壁であるボア中央壁と、
前記ボア間壁内を気筒列方向と水平面内で直交する方向に延び、前記冷却水を流通させるボア間経路と、を有するエンジンブロックと、
前記ウォータージャケットの内部に配置され、前記冷却水の流通経路を、前記気筒に近いボア側経路と、前記気筒から遠い反ボア側経路とに区分するウォータージャケットスペーサと、を備え、
前記ウォータージャケットスペーサは、
前記気筒列の外周形状に沿った形状を有するスペーサ本体部と、
前記スペーサ本体部の上端に設けられ、前記反ボア側経路から前記ボア側経路に向かう冷却水の水量を調整する水量調整部材と、を備え、
前記ウォータージャケットの前記反ボア側経路の壁面と前記水量調整部材との間の隙間であって、当該水量調整部材の前記ボア中央壁に対向する領域を第1隙間領域とし、前記ボア間壁に対向する領域を第2隙間領域とするとき、前記水量調整部材は前記第1隙間領域よりも前記第2隙間領域の方を狭くする形状を有する、エンジンの冷却構造。 - 請求項1に記載のエンジンの冷却構造において、
前記水量調整部材は、前記第1隙間領域から前記第2隙間領域に向けて、前記隙間を徐々に狭くする形状を有する、エンジンの冷却構造。 - 請求項1又は2に記載のエンジンの冷却構造において、
前記水量調整部材は、前記第2隙間領域において、前記反ボア側経路の壁面に当接する領域を含む、エンジンの冷却構造。 - 請求項1~3のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
前記スペーサ本体部の前記気筒と対向する内側面に付設され、外的要因が加わることによって膨張する膨張部材をさらに備える、エンジンの冷却構造。 - 請求項4に記載のエンジンの冷却構造において、
前記膨張部材は、前記内側面における前記気筒列の一端側から他端側に亘る領域に連続的に付設されている、エンジンの冷却構造。 - 請求項4又は5に記載のエンジンの冷却構造において、
前記膨張部材は、前記内側面の気筒軸方向の下方領域に配置されている、エンジンの冷却構造。 - 請求項1~6のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
前記水量調整部材は、前記スペーサ本体部の上端から前記反ボア側経路の壁面に向けて延設される板状体からなる、エンジンの冷却構造。 - 請求項1~7のいずれか1項に記載のエンジンの冷却構造において、
前記気筒列の配列ラインに対して、各気筒の吸気弁が配置される側を吸気側、及び、排気弁が配置される側を排気側とするとき、
前記ウォータージャケットは、前記気筒列の前記吸気側に配置された吸気側ジャケット部と、前記排気側に配置された排気側ジャケット部と、を含み、
前記排気側ジャケット部を区画する壁面が、前記ボア間経路の入口孔を有している、エンジンの冷却構造。
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JP2021080860A JP2021080860A (ja) | 2021-05-27 |
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JP2007162596A (ja) | 2005-12-14 | 2007-06-28 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | シリンダブロック及び内燃機関 |
JP2015078675A (ja) | 2013-10-18 | 2015-04-23 | マツダ株式会社 | エンジンの冷却装置 |
JP2017066984A (ja) | 2015-09-30 | 2017-04-06 | マツダ株式会社 | 多気筒エンジンのシリンダ本体構造 |
WO2018225735A1 (ja) | 2017-06-07 | 2018-12-13 | ニチアス株式会社 | ウォータージャケットスペーサー、シリンダボア壁の保温具、内燃機関及び自動車 |
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2019
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