JP7322553B2 - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
一般に、電子写真プロセスでは、画像形成後に感光体上に残存したトナーをブレード部材でクリーニングするが、クリーニング不良が発生した場合、感光体上にトナー付着を起こすフィルミングという現象が起こり、出力画像にノイズを生じさせる問題が起こる。
市場においては様々なモード、画像、環境で使用されることから、ブレード部材の本来の寿命以前であっても、局所的な摩耗、キズ等により、クリーニング不良が発生するおそれがある。
このようなクリーニング不良による品質問題が発生した場合、その後の対処としてはサービスマンによるユニット交換となるため、サービスマンの到着までに要する時間も含めると大幅なダウンタイムの発生に繋がり、生産性に対する影響は極めて大きい。
そこで、ブレード部材においては、感光体に当接するエッジ部の変形が大きくなるとクリーニング不良が発生することに着目し、ブレード部材に歪みセンサーを設け、センサー値に基づいて感光体を停止させる制御を行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010-72552号公報
しかしながら、特許文献1は、ブレード部材に堆積したトナーの増大によるクリーニング不良を検知するもので、ブレード部材の摩耗については対応不可である。
また、センサー値(歪み量)の絶対値は感光体とブレード部材の間の摩擦力(感光体表面粗さ、滑剤塗布系であれば滑剤量等)によって変動するので、単なる歪み量だけでクリーニング不良の検知を行うのは不十分である。
本発明の課題は、精度よくクリーニング性能の検知を可能とし、生産性の低下を抑制することのできる画像形成装置及びプログラムを提供することである。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、
像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、
前記像担持体の表面に接触してその表面の付着物を除去するブレード部材と、
前記トナー画像形成部により前記像担持体上にパッチ画像を形成させ、
前記像担持体における前記パッチ画像に対応する位置に接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第1撓み量と、前記像担持体における前記パッチ画像の背景部に対応する位置に前記ブレード部材が接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第2撓み量とを比較して、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する制御部と、
を備え
前記ブレード部材は、歪みセンサーを備え、
前記制御部は、前記ブレード部材の撓み量を、前記歪みセンサーにより歪み量として検出し、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する際、画像形成ジョブに基づく画像形成時と比べて前記ブレード部材に掛かる負荷が増加するように、前記トナー画像形成部における画像形成条件を変更するクリーニング性能判断モードに移行することを特徴とする。
また、本発明のプログラムは、
像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、
前記像担持体の表面に接触してその表面の付着物を除去するブレード部材と、
を備えた画像形成装置のコンピューターを、
前記トナー画像形成部により前記像担持体上にパッチ画像を形成させ、
前記像担持体における前記パッチ画像に対応する位置に接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第1撓み量と、前記像担持体における前記パッチ画像の背景部に対応する位置に前記ブレード部材が接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第2撓み量とを比較して、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する制御部として機能させ
前記ブレード部材は、歪みセンサーを備え、
前記制御部は、前記ブレード部材の撓み量を、前記歪みセンサーにより歪み量として検出し、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する際、画像形成ジョブに基づく画像形成時と比べて前記ブレード部材に掛かる負荷が増加するように、前記トナー画像形成部における画像形成条件を変更するクリーニング性能判断モードに移行するプログラムである。
本発明によれば、精度よくクリーニング性能の検知が可能であり、生産性の低下を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成を示す図である。 画像形成装置の主要な機能構成を示すブロック図である。 画像形成部の概略構成を示す図である。 (a)は、感光体とブレード部材を示す拡大図であり、(b)は、第1実施形態のブレード部材の平面図である。 第1実施形態のクリーニング性能判断処理を示すフローチャートである。 クリーニング性能判断処理で形成される画像の一例を示す図である。 (a)は、クリーニング性がOKな場合の歪み量データを示す一例であり、(b)は、クリーニング性がNGな場合の歪み量データを示す一例である。 ブレード部材の他の構成について説明するための図である。 第2実施形態のブレード部材の平面図である。 第2実施形態のクリーニング性能判断処理を示すフローチャートである。 図10のクリーニング性能判断処理について説明するための図である。 実施例を説明するための図である。 実施例を説明するための図である。 実施例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
[画像形成装置の構成]
まず、本実施の形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。
画像形成装置1は、電子写真プロセス技術を利用した中間転写方式のカラー画像形成装置であり、図1及び図2に示すように、自動原稿搬送部2と、スキャナー部3と、画像形成部4と、給紙部5と、記憶部6と、操作表示部7と、制御部10と、等を備えて構成されている。
自動原稿搬送部2は、原稿Dを載置する載置トレイ、原稿Dを搬送する機構及び搬送ローラー等を備えて構成され、原稿Dを所定の搬送路に搬送する。
スキャナー部3は、光源や反射鏡等の光学系を備えて構成され、所定の搬送路を搬送された原稿D又はプラテンガラスに載置された原稿Dに光源を照射し、反射光を受光する。また、スキャナー部3は、受光した反射光を電気信号に変換して制御部10に出力する。
画像形成部4は、イエロー作像部Yと、マゼンタ作像部Mと、シアン作像部Cと、ブラック作像部Kと、中間転写ベルトTと、定着部Fと、を備えて構成されている。
各作像部YMCKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を感光体41に形成し、感光体41に形成されたYMCK各色のトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。
図3は、画像形成部4の概略構成を示す図である。各作像部は、図中A方向に回転駆動されるドラム状の感光体41(像担持体)と、この感光体41の表面を一様に帯電させる帯電装置42と、この帯電装置42により帯電された感光体41の表面を露光して静電潜像を形成する露光装置43と、この露光装置43により形成された静電潜像を、トナーを含む現像剤を用いて可視像化する現像装置44と、感光体41上に形成されたトナー画像を中間転写ベルトTに転写させる一次転写ローラー45(転写部)と、転写領域を通過した感光体41上のトナーを除去するクリーニング部47と、を備え、感光体41上に形成されたトナー画像を図中B方向に移動する中間転写ベルトTに一次転写する。中間転写ベルトTに転写されたトナー画像は、二次転写ローラー46によって用紙Pに転写され、その後、定着部Fに搬送され、用紙P上に定着される。
なお、帯電装置42、露光装置43、現像装置44及び一次転写ローラー45は、トナー画像形成部に相当する。
各作像部YMCKの構成及び動作は何れも同様であるため、以下、イエロー作像部Yを例に挙げて、画像形成部4が行う一連の画像形成動作について説明する。
感光体41は、ドラム状の金属基体の外周面に有機光導電体を含有させた樹脂からなる感光層が形成された有機感光体により構成され、図中Aの方向に回転駆動される。感光層を構成する樹脂としては、例えば、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、塩化ビニル樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
感光体41は、アルミニウム管などの導電性の素管の上に、下引き層(UCL:Under Coat Layer)、電荷発生層(CGL:Charge Generation Layer)、電荷輸送層(CTL:Charge Transport Layer)の順に配置された層構造を有する。
帯電装置42は、例えば、スコロトロン方式であり、帯電チャージャーを用いて感光体41をマイナス極性で一定の電位に帯電させる。
露光装置43は、制御部10からの画像データDyに基づいて感光体41の非画像領域を露光して露光した部分の電荷を除去し、感光体41の画像領域に静電潜像を形成する。
具体的には、帯電装置42によってマイナス極性に帯電された感光体41表面に対して、露光装置43の露光により電荷が除去され、CGLの中の電荷発生材料(CGM:Charge Generation Material)で正負両電荷が発生すると、正電荷(ホール)はCTLを通過して感光体41の表面に、負電荷はUCLを通過して素管に達することにより、感光体41の表面上に静電潜像が形成される。
現像装置44は、感光体41と現像領域を介して対向するように配置された現像スリーブ44aを備える。現像スリーブ44aには、例えば、帯電装置42の帯電極性と同極性、即ちマイナス極性の直流電圧に、交流電圧が重畳された現像バイアスが印加され、これにより、感光体41に形成された静電潜像上に現像剤を供給し、感光体41にイエローのトナー像を形成する。なお、現像剤は、トナーと、トナーを帯電するためのキャリアと、を含む。
トナーは特に限定されず、一般に使用されている公知のトナーを使用することができる。例えば、バインダー樹脂中に、着色剤や必要に応じて荷電制御剤や離型剤等を含有させ、外添剤を処理させたものを使用することができる。トナー粒径は、特に限定されるものではないが、3~15μm程度が好ましい。
一次転写ローラー45は、感光体41に形成されたイエローのトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。なお、他の作像部MCKも同様に、マゼンタ、シアン、ブラックのトナー像を中間転写ベルトTに一次転写する。これにより、中間転写ベルトT上にYMCK各色のカラーのトナー像が形成される。
中間転写ベルトTは、複数のローラーに懸架され回転可能に支持された半導電性エンドレスベルトであり、ローラーの回転に伴って図中Bの方向に回転駆動される。この中間転写ベルトTは、一次転写ローラー45により、対向するそれぞれの感光体41に圧着される。一次転写ローラー45のそれぞれには、印加された電圧に応じた転写電流が流れる。これにより、各感光体41の表面に現像された各トナー像は、それぞれ各一次転写ローラー45により順次中間転写ベルトTに一次転写される。
二次転写ローラー46は、中間転写ベルトTに押圧されて従動回転することで、当該中間転写ベルトTに転写されて形成されたYMCK各色のトナー像を給紙部5の給紙トレイ51~53から搬送されてきた用紙Pに二次転写する。詳細には、二次転写ローラー46は、中間転写ベルトTを介して二次転写対向ローラー461に当接して配置され、二次転写ローラー46と二次転写対向ローラー461との間で形成される転写ニップを用紙Pが通過することにより、中間転写ベルトT上のトナー像が、用紙Pに二次転写される。
転写領域で中間転写ベルトT上に転写されずに感光体41上に残ったトナーはクリーニング部47に搬送され、クリーニング部47により回収される。
また、クリーニング部47により表面のトナーが回収された感光体41は、再び帯電装置42により帯電され、次の静電潜像が形成されトナー像を形成することを繰り返す。
クリーニング部47は、ブレード部材47aと、ブレード部材47aの略下側に設けられた回収スクリュー47bと、ブレード部材47aに対して感光体41の回転方向における下流側に設けられた塗布ローラー47cと、塗布ローラー47cに対して潤滑剤を供給するための潤滑剤棒47dと、潤滑剤棒47dを塗布ローラー47cに対して押圧保持する押圧部47eと、塗布ローラー47cに対して感光体41の回転方向における下流側に設けられた固定化ブレード47fと、を備えている。
ブレード部材47aは、例えば、ポリウレタンゴムなどを平板状に加工した弾性体を備え、その先端が感光体41に摺擦するように設置され、感光体41の表面に残留する未転写のトナー等の付着物を掻き取って除去するものである。
なお、ブレード部材47aと感光体41のニップ部からは、トナーとともに搬送された外添剤が定常的にすり抜けており、すり抜けた外添剤は、塗布ローラー47cにより一部は回収されるが、回収されなかった外添剤によって帯電装置42等が汚染される場合がある。
回収スクリュー47bは、一方向に回転しており、ブレード部材47aで掻き取られて落下したトナーを、図示しない廃トナーボックスまで搬送する。
塗布ローラー47cは、感光体41にその先端部が接触可能な位置に配置されたロール状のブラシ部材である。塗布ローラー47cは、制御部10の制御により、感光体41との接点において、表面が感光体41の表面の進行方向と逆方向に進行する、カウンター回転を行い、感光体41よりも遅い線速度となるように回転する。
潤滑剤棒47dは、例えば、ステアリン酸亜鉛等の金属石鹸の粉体の潤滑剤を溶融整形して固形化したものである。潤滑剤棒47dは、塗布ローラー47cの先端部が接触可能な位置に配置され、塗布ローラー47cの回転によって先端部から削り取られる。削り取られた潤滑剤はそのまま感光体41まで搬送されて感光体41表面に供給される。
押圧部47eは、例えば、潤滑剤棒47dを塗布ローラー47cの方向に向けて付勢する圧縮バネを備え、潤滑剤棒47dを塗布ローラー47cに対して押圧保持している。
固定化ブレード47fは、ブレード部材47aと同様に、例えば、ポリウレタンゴムなどの弾性体を平板状に加工したものが用いられる。また、固定化ブレード47fは、感光体41の表面を引きずる方向に当接し(トレーリング当接)、その先端が感光体41に摺擦するように設置されている。
この固定化ブレード47fは、感光体41表面に供給された潤滑剤の粉を引き伸ばし、感光体41表面に成膜させて皮膜(潤滑剤層)を形成するためのものである。ステアリン酸亜鉛で形成された潤滑剤層は離型性が高く(純水接触角が高く)、摩擦係数が小さいことが特徴であるので、転写性およびクリーニング性がよく、また、感光体41の減耗も抑制されて長寿命化を図ることができる。
画像形成部4は、YMCK各色のトナー像が二次転写された用紙Pを定着部Fにより加熱及び加圧し、その後所定の搬送路に通して機外に排出する。
以上が画像形成部4による一連の画像形成動作である。
給紙部5は、複数の給紙トレイ51~53を備えて構成され、各給紙トレイ51~53に種類の異なる複数の用紙Pを収容する。給紙部5は、所定の搬送路により収容される用紙Pを画像形成部4に給紙する。
記憶部6は、HDD(Hard Disk Drive)、半導体メモリーなどにより構成され、プログラムデータや各種設定データ等のデータを制御部10から読み書き可能に記憶する。
操作表示部7は、例えば、タッチパネル付の液晶ディスプレイ(LCD)で構成され、表示部71及び操作部72として機能する。
表示部71は、制御部10から入力される表示制御信号に従って、各種操作画面、各機能の動作状況等の表示を行う。また、ユーザーによるタッチ操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。
操作部72は、テンキー、スタートキー等の各種操作キーを備え、ユーザーによる各種入力操作を受け付けて、操作信号を制御部10に出力する。ユーザーは、操作表示部7を操作して、画質設定、倍率設定、応用設定、出力設定及び用紙設定等の画像形成に関する設定、用紙搬送指示、並びに装置の停止操作などを行うことができる。
制御部10は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成され、CPUはROMに記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムと協働して、自動原稿搬送部2、スキャナー部3、画像形成部4、給紙部5、記憶部6、操作表示部7、等の画像形成装置1の各部の動作を統括的に制御する(図2参照)。
[ブレード部材]
次に、ブレード部材47aについて、詳細に説明する。
図4(a)は、感光体41とブレード部材47aを示す拡大図であり、図4(b)は、図4(a)中の矢印方向からみたブレード部材47aの平面図である。
図4(a)に示すように、ブレード部材47aは、ポリウレタンゴムなどで形成された板状の弾性部47a1と、板金で形成された保持部47a2とを備える。
弾性部47a1は、その先端部(エッジ部ともいう)が感光体41に対して当接(圧接)され、基端部が、保持部47a2により片持ち梁の状態で接着保持されている。
図4(b)に示すように、弾性部47a1には、当該弾性部47a1の撓み具合を計測するための歪みセンサー8が備えられている。歪みセンサー8は、歪ゲージともいい、弾性部47a1に貼付するなどの手法により、弾性部47a1に接触あるいは埋設された状態で備えられる。歪みセンサー8は、弾性部47a1の撓み形状に追随するようになっている。
歪みセンサー8は、図4(b)に示すように、ブレード部材47aの長手方向(X方向)においては、その中央部に設置されている。また、ブレード部材47aの長手方向と直交する幅方向(Y方向)においては、弾性部47a1が保持部47a2から突出を開始した位置(点P)よりも先端側であって、感光体41に接触しない位置に設置されている。
なお、弾性部47a1の突出開始位置(点P)よりも先端側を、突き出し部と表現することがある。
ブレード部材47aは、回動支点Rを中心に回動するようになっており、図示しないばねの力量により、先端部(点E)を感光体41に圧接することで、感光体41上に残留したトナーを除去する構成である。ばねにより圧接することで、弾性部47a1は、保持部47a2との付け根部である突出開始位置(点P)を起点として、撓んだ形状になる。
また、本実施の形態においては、図4(a)に示すように、弾性部47a1の感光体41との当接位置(点E)と、突出開始位置(点P)を結ぶ線EPに対して、回動支点Rが、感光体41側に存在するように構成されており、感光体41を駆動させると、弾性部47a1のエッジ部(点E)にその接線方向に対して摩擦力が発生するようになっている。
ブレード部材47aの歪み量は、ブレード部材47aと感光体41の間の摩擦力等により変化し、その変化の方向性はブレード部材47aの当接方式により異なる。
本実施の形態のように、ブレード部材47aがばね荷重であって、ブレード部材47aの回動支点Rがブレード部材47aと感光体41の接線に近い場合、図4(a)に示すように、摩擦力の増加に伴って保持部47a2は実線から二点鎖線の位置に回動し、ブレード部材47aの感光体41に対する食い込み量が低減するため、ブレード部材47aの歪み量は低下することとなる。
[画像形成装置の動作]
次に、画像形成装置1の動作について説明する。
本実施の形態の画像形成装置1は、ブレード部材47aに備えられた歪みセンサー8から得られた歪み量データにより、ブレード部材47aの感光体41に対する当接状態を検出し、クリーニング性能を判断するクリーニング性能判断処理を実行する。
図5は、クリーニング性能判断処理を示すフローチャートである。
なお、かかる処理は、予め定められた所定タイミング(例えば、A4横換算で10K枚毎の画像安定化動作時)にて実行される。
まず、制御部10は、所定タイミングに達すると、歪み量データの記録を開始し(ステップS11)、次いで、画像形成部4により所定のパッチ画像Gを形成し(ステップS12)、その後、歪み量データの記録を停止する(ステップS13)。
所定のパッチ画像Gとしては、例えば、図6に示す横帯状の画像などが用いられる。
次に、制御部10は、パッチ画像の転写残トナーがブレード部材47aに到達しているタイミング(すなわち、感光体41におけるパッチ画像Gに対応する位置にブレード部材47aが接触するタイミング)の歪み量データ(以下、画像時の歪み量:第1撓み量)と、パッチ画像の背景部がブレード部材47aに到達しているタイミング(すなわち、感光体41におけるパッチ画像Gの背景部に対応する位置にブレード部材47aが接触するタイミング)の歪み量データ(以下、背景時の歪み量:第2撓み量)を比較し、画像時の歪み量より背景時の歪み量が多いか否かを判断する(ステップS14)。
そして、画像時の歪み量より背景時の歪み量が多い場合(即ち、画像時の歪み量<背景時の歪み量)(ステップS14:YES)、制御部10は、クリーニング性能が良好(OK)であると判断し(ステップS15)、本処理を終了する。
一方、背景時の歪み量が画像時の歪み量以下の場合(即ち、画像時の歪み量≧背景時の歪み量)(ステップS14:NO)、制御部10は、クリーニング性能が不良(NG)と判断し(ステップS16)、アラーム発行やメッセージ表示等によりユーザーに報知を行い(ステップS17)、本処理を終了する。
ここで、上記のクリーニング性能OK/NGの判断の根拠について説明する。
上述したが、本実施の形態のように、ブレード部材47aの回動支点Rがブレード部材47aと感光体41の接線に近い構成では、摩擦力の増加に伴ってブレード部材47aの感光体41に対する食い込み量が低減し、ブレード部材47aの歪み量は低下する。
ブレード部材47aにトナーが到達した際に、ブレード部材47aがトナーを堰き止めている場合(つまり、クリーニング性能がOKな場合)、トナーの突入力によってブレード部材47aはより引き込まれる方向の力を受けるため、ブレード部材47aの挙動は、摩擦力増加時と同様に変化する。
一方で、到達したトナーがブレード部材47aをすり抜ける場合(つまり、クリーニング性能がNG、或いは、品質としてのクリーニング性能はOKであっても微少なすり抜けが発生している場合)、すり抜けるトナーが潤滑剤として機能するため、ブレード部材47aと感光体41の間の摩擦力は低下する。
このため、クリーニング性能がOKの場合には、背景時(ブレード部材47aにトナーが突入しない)と比較して、画像時(ブレード部材47aにトナーが突入する)は摩擦力増加と同様のブレード挙動となる。
また、クリーニング性能がNGの場合には、背景時(ブレード部材47aにトナーが突入しない)と比較して、画像時(ブレード部材47aにトナーが突入する)は摩擦力低下のブレード挙動となる。
従って、本実施の形態のように、摩擦力の増加によりブレード部材47aの歪み量が低下する構成の場合、クリーニング性能がOKであればブレード部材47aの歪み量は「画像時<背景時」となり、クリーニング性能がNGであればブレード部材47aの歪み量は「画像時≧背景時」となる。
図7(a)は、クリーニング性能がOKな場合に得られる歪み量データを示す一例である。
図7(a)では、ブレード部材47aと感光体41との間の摩擦力の増加に伴ってブレード部材47aの歪み量は低減する構成であるため、感光体41が停止から駆動に伴ってブレード部材47aの歪み量は低減している。
また、感光体41のパッチ画像Gに対応する位置にブレード部材47aが接触している時(画像時)には、ブレード部材47aが到達するトナーを堰き止めることで、トナーの突入力により感光体41との摩擦力増加時と同様に挙動し、歪み量は低下している。
また、感光体41のパッチ画像Gの背景部に対応する位置にブレード部材47aが接触している時(背景時)には、到達してくるトナーがなくなる、或いは、非常に微量になるため、ブレード部材47aの歪み量は、画像時より増加し、元々の駆動時の歪み量と略同等になっている。
このように、ブレード部材47aの歪み量は、画像時<背景時となっている。
図7(b)は、クリーニング性能がNGな場合に得られる歪み量データを示す一例である。
図7(b)では、画像時に、ブレード部材47aに到達するトナーはブレード部材47aをすり抜けている。ブレード部材47aをすり抜けるトナーはブレード部材47aと感光体41との間の潤滑剤として機能するため、ブレード部材47aと感光体41との間の摩擦力は低下し、それによってブレード部材47aの歪み量は、元々の駆動時の歪み量より増加している。
また、画像時から背景時に変わると、到達してくるトナーがなくなる、或いは、非常に微量になるため、ブレード部材47aの歪み量は低下し、元々の駆動時歪み量と略同等になっている。
このように、ブレード部材47aの歪み量は、画像時≧背景時となっている。
なお、ブレード部材47aの構成としては、例えば、図8(a)に示すように、弾性部47a1の感光体41との当接位置(点E)と、突出開始位置(点P)を結ぶ線EPに対して、回動支点Rが、感光体41の逆側に存在する構成とすることもできる。
かかる構成では、図8(a)に示すように、摩擦力の増加に伴って保持部47a2は実線から二点鎖線の位置に回動し、ブレード部材47aの食い込み量は増加するため、ブレード部材47aの歪み量は増加する。
また、図8(b)に示すように、ブレード部材47aが固定荷重の場合は、摩擦力の増加に伴ってブレード部材47aは二点鎖線で示す当接状態となり、ブレード部材47aの食い込み量は増加するため、ブレード部材47aの歪み量は増加する。
このように、摩擦力の増加によりブレード部材47aの歪み量が増加する構成の場合、クリーニング性能がOKであればブレード部材47aの歪み量は「画像時>背景時」となり、クリーニング性能がNGであればブレード部材47aの歪み量は「画像時≦背景時」となるため、クリーニング性能判断処理においては、ステップS15及びステップS16の判断を、構成に応じて変更すればよい。
[実施の形態による効果]
以上のように、本実施の形態によれば、画像形成装置1の制御部10は、画像形成部4により感光体41上にパッチ画像Gを形成させ、感光体41におけるパッチ画像Gに対応する位置にブレード部材47aが接触する際の歪み量(第1撓み量)と、感光体41におけるパッチ画像Gの背景部に対応する位置にブレード部材47aが接触する際の歪み量(第2撓み量)とを比較して、ブレード部材47aのクリーニング性能を判断する。
具体的に、ブレード部材47aは、感光体41との摩擦力の増加に伴って歪み量が低下するよう設置されており、制御部10は、第1撓み量が第2の撓量より小さい場合、クリーニング性能が良好であると判断する。
このため、2つの値の比較によりクリーニング性能を判断するので、精度よくクリーニング性能の検知が可能となり、品質問題が発生する以前にクリーニング性能の悪化を把握することが可能となる。よって、生産性の低下を抑制することができる。
なお、感光体トルクにおいても感光体41とブレード部材47aの間の摩擦力を測定可能であるので上記と同様の関係性は見られるが、その他のエレメントの影響を受けること、通常、感光体駆動モータの電流検出によりトルクを測定するので精度が低いこと、また、間接的なブレード状態の検知であるため感度が低いことから、微少なすり抜けの検知は困難であり、品質問題が発生前にクリーニング性能を把握することは非常に困難である。
これに対して、本実施の形態のように、ブレード部材47aに備えられた歪みセンサー8であれば、ブレード部材47aの挙動を直接的に検出可能であるため、感度、精度が高く、品質問題が発生する前にクリーニング性能の悪化を把握可能である。そして、品質問題が発生する前にアラーム等で報知すれば、品質問題発生以前にサービス対応が可能となり、生産性への影響を抑制することが可能となる。
なお、上記実施の形態においては、画像安定化動作時にクリーニング性能判断処理を実行することとしたが、別途、クリーニング性能判断処理を実行するためのクリーニング性能判断モードを設けても良い。
クリーニング性能判断モードを設けた場合、当該モード時は、画像形成ジョブに基づく画像形成時(通常の画像形成時)と比べてブレード部材47aに掛かる負荷が増加するように、画像形成条件を変更することが好ましい。
例えば、通常の画像形成時の設定速度より、画像形成速度を速くする行うことができる。
或いは、通常の画像形成時よりも転写残トナー量が増加するように、転写条件を調整することができる。
更には、一次転写ローラーを離間することで、通常の画像形成時よりも転写残トナー量を増加させても良い。
このようにすることで、通常の画像形成時よりもクリーニング負荷が増加し、クリーニング性能の検知感度をより向上させることができる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。以下の説明において第1の実施の形態と同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図9は、本実施の形態におけるブレード部材47aの平面図である。
図9に示すように、ブレード部材47aには、複数(ここでは7個)の歪みセンサー8(8a~8g)が備えられている。
歪みセンサー8は、ブレード部材47aの長手方向(X方向)に沿って並んで配置され、隣接する歪みセンサー8の検知範囲(予め定められた設計値)が重なるように、間隔が設定される。このようすることで、歪み量を、ブレード部材47aの長手方向に分割して検知することが可能となっている。
図10は、かかるブレード部材47aを備えた画像形成装置により実行される、クリーニング性能判断処理を示すフローチャートである。
まず、制御部10は、全ての歪みセンサー8から、各々クリーニング性能のOK/NGを判断した結果を取得する(ステップS21)。
具体的には、制御部10は、複数の歪みセンサー8の各々について、第1の実施の形態のクリーニング性能判断処理におけるステップS11~ステップS16を実行する。
次いで、制御部10は、上記ステップS21の結果、クリーニング性能NGと判断した歪みセンサー8があったか否か判断し(ステップS22)、無い場合(ステップS22:NO)、クリーニング性能に問題ないと判断し(ステップS23)、本処理を終了する。
一方、クリーニング性能NGと判断した歪みセンサー8があった場合(ステップS22:YES)、制御部10は、全ての歪みセンサー8がクリーニング性能NGと判断したか否かを判断し(ステップS24)、全ての歪みセンサー8がクリーニング性能NGと判断していた場合(ステップS24:YES)、クリーニング性能に問題ありと判断し(ステップS25)、アラーム出力やメッセージ表示などの報知を行い(ステップS26)、本処理を終了する。
そして、全ての歪みセンサー8がクリーニング性能NGと判断してはいない場合(ステップS24:NO)、制御部10は、ブレード部材47aのクリーニング性能を調整するためのリフレッシュモードに移行する(ステップS27)。
具体的に、リフレッシュモードとは、例えば、図11に示すように、クリーニング性能NGと判断した歪みセンサー8(8d)の検知範囲に対応する部分にのみパッチ画像Gを形成し、該歪みセンサー8(8d)の検出範囲以外の領域の摩耗を促進させる処理を実行するモードである。
つまり、パッチ画像のない領域の方がブレード部材47aをすり抜けるトナー外添剤量が少ないため、感光体41とブレード部材47aの間の摩擦力が大きく、このようにすることで、ブレード部材47aの所望の位置の摩耗が促進されることとなる。
なお、リフレッシュモード時は、滑剤塗布量を増加させて背景部のブレード摩耗を促進させても良い。滑剤塗布量を増加させるには、例えば塗布ブラシの回転速度を増加させるなどの一般的な手法を適用できる。
また、ここでは、1つでもクリーニング性能NGと判断したセンサーがあったらリフレッシュモードを実施することとなるが、リフレッシュモードを実施するにあたって、クリーニング性能NGと判断したセンサーの数を、例えば、半分以下などに設定しても良い。
次いで、制御部10は、上記したように、画像形成部4によりクリーニング性能NGと判断した歪みセンサー8に対応する位置にパッチ画像を形成し(ステップS28)、該歪みセンサー8の検出範囲以外の領域の摩耗を促進させる。
次いで、制御部10は、上記ステップS21と同様にしてクリーニング性能のOK/NGを判断し(ステップS29)、上記ステップS22と同様にしてクリーニング性能NGの歪みセンサー8があったか否か判断する(ステップS30)。
そして、クリーニング性能NGの歪みセンサー8が無い場合(ステップS30:NO)制御部10は、上記ステップS23に移行する。一方、クリーニング性能NGの歪みセンサー8があった場合(ステップS30:YES)、制御部10は、上記ステップS25に移行する。
以上のように、本実施の形態によれば、ブレード部材47aは、その長手方向に沿って並んで配置される複数の歪みセンサー8を備え、隣接する歪みセンサー8の歪み量の検知範囲が互いに重なっている。
このため、ブレード部材47aを長手方向で分割してクリーニング性能を検知することが可能となる。従って、単一のセンサー8では、部分的に摩耗が進行した場合、摩耗進行部の摩耗量が軽度であったとしてもブレード部材の引き込み状態が不均一になること(部分的に摩耗が進行した部分はブレード部材の引き込み量が低下する)によりトナーのすり抜けが発生するおそれがあるところ、このような部分摩耗を検知することが可能となる。
なお、感光体トルクの場合はブレード部材全幅のトータルでしか検出出来ないが、歪みセンサーを採用した場合、本実施の形態のように、ブレード部材の長手方向に沿って歪みセンサーを複数備えることができるので、クリーニング性能をより精度良く検知することが可能となる。よって、クリーニング不良による品質問題が発生する以前の微少なトナーすり抜けを、高精度に検知することで生産性の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、制御部10は、複数の歪みセンサー8にてブレード部材47aのクリーニング性能を判断した結果、全ての歪みセンサー8がクリーニング性能不良と判断したらユーザーに対して報知を行い、クリーニング性能が良好と判断した歪みセンサー8と、クリーニング性能が不良と判断した歪みセンサー8とがあった場合、ブレード部材47aのクリーニング性能を調整するためのリフレッシュモードを実行する。
このため、リフレッシュモードにより、軽度の部分摩耗の場合はクリーニング性能が回復した場合は継続した稼働が可能となり、回復しない場合は、重度の部分摩耗、キズあるいは感光体フィルミング等の要因と判断して、報知されることとなる。
また、リフレッシュモードにより、何らかの品質問題が発生した時に要因がブレード部材47aであるか否かを予め把握しておくことが可能となり、サービス現場等における要因解析手段としても活用可能である。
また、本実施の形態によれば、制御部10は、リフレッシュモードにおいて、感光体41上のクリーニング性能が良好と判断した歪みセンサー8の検知範囲に対応する部分と、感光体41上のクリーニング性能が不良と判断した歪みセンサーの検知範囲に対応する部分とで、トナー量を異ならせたパッチ画像を形成する。
これにより、クリーニング性能NGと判断した歪みセンサー8の検知範囲以外の領域のブレード部材47aの摩耗を、効率よく促進させることができる。
なお、上記実施の形態で示した構成、構造、制御内容や順番などの具体的な細部は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記第1、第2の実施の形態においては、歪みセンサー8によりブレード部材47aの撓み量を検出するものであるが、ブレード部材47aの撓み量を検出可能であれば、歪みセンサー8以外の手段を用いても良い。
また、上記第1、第2の実施の形態においては、像担持体としての感光体41を例示して説明したが、像担持体は中間転写ベルトTであっても良い。この場合、ブレード部材は、中間転写ベルトT上のトナーを除去するクリーニング部48のブレード部材48a(図1参照)となる。
[実施例]
以下、本発明の実施例を説明する。
(システム構成)
図3に示す画像形成部を、以下の条件にて動作させた。
プロセス速度・・・400mm/s
滑剤塗布ブラシ材質・・・アクリル、繊度:3d、密度:150KF/inch2、外径:14mm、感光体食い込み量:1mm、
θ・・・0.5、カウンター回転
滑剤材質・・・ZnSt、押圧力:5N
固定化BL材質・・・ポリウレタン、ゴム硬度:70°、感光体食い込み量:0.5mm、当接角:50°、厚み:1.5mm
(実施例1)
実施例1では、図4(a)及び図4(b)に示すブレード部材を用いた。詳細は以下のとおりである。
ブレード部材材質・・・ポリウレタン、ゴム硬度:70°、厚み:2mm、当接力:30N/m、当接角:20°
歪みセンサーは、KFGS-2-120-C1-11L3M3R(共和電業製)を使用し、ブレード部材の突き出し部において、長手方向(X方向)の略中央部の感光体当接面側へ、シアノアクリレート系接着剤で接着した。
上記構成を備えた画像形成装置により、温度10℃、湿度20%の環境下で、図12に示す耐久画像g11(チャート(1))を用紙に作成した。
そして、A4横換算で10kp枚毎の画像安定化動作時に、図6に示すパッチ画像Gを形成して、図5に示すクリーニング性能判断処理により、クリーニング性能を判断した。
(実施例2)
A4横換算で10kp枚毎にクリーニング性能判断モードに移行し、クリーニング性能を判断する以外は実施例1と同様にした。
クリーニング性能判断モード時は、システム速度を600mm/sに増速した。
(実施例3)
A4横換算で10kp枚毎にクリーニング性能判断モードに移行し、クリーニング性能を判断する以外は実施例1と同様にした。
クリーニング性能判断モード時は、転写条件を調整し、ブレード部材到達トナー量を通常の画像形成時の想定最大値(0.5g/m)の略倍(1g/m)に設定した。
(実施例4)
A4横換算で10kp枚毎にクリーニング性能判断モードに移行しクリーニング性を判断する以外は実施例1と同様にした。
クリーニング性能判断モード時は、転写手段を離間した上で通常の画像形成時の想定最大値(0.5g/m)の略倍(1g/m)のトナー量を現像する現像条件となるよう設定した。
(実施例5)
実施例5では、図9に示すブレード部材を用いた以外は実施例1と同様にした。
歪みセンサーは、実施例1で用いたものと同一の歪みセンサーを使用し、ブレード部材突き出し部の感光体当接面側に、シアノアクリレート系接着剤で接着した。また、それぞれの歪みセンサーの検知範囲が互いに重なる間隔に設定した。
(比較例1)
歪みセンサーを備えない以外、実施例1のブレード部材と同一の構成のブレード部材を用い、実施例1と同様にして、耐久画像g11(チャート(1))を用紙に作成した。
また、上記チャート(1)を全体として100kp枚印刷した後、図13に示す画像g12を2kp枚印刷し、耐久後性能評価として、クリーニング不良に起因する画像ノイズの発生を評価した。
(実施例6)
実施例6では、実施例5と同様のブレード部材を備えた画像形成装置により、温度10℃、湿度20%の環境下で、図14に示す耐久画像g13(チャート(2))を用紙に作成した。
そして、A4横換算で10kp枚毎の画像安定化動作時に、図6に示すパッチ画像Gを形成して、図10に示すクリーニング性能判断処理により、クリーニング性能を判断した。
また、上記チャート(2)を全体として100kp枚印刷した後、図13に示す画像g12を2kp枚印刷し、耐久後性能評価として、クリーニング不良に起因する画像ノイズの発生を評価した。
なお、チャート(2)は、低カバレッジと高カバレッジが混在するため、ブレード部材の摩耗は不均一に進行することが想定される。
(比較例2)
歪みセンサーを備えない以外、実施例6のブレード部材と同一の構成のブレード部材を用い、実施例6と同様にして、耐久画像g13(チャート(2))を用紙に作成した。
また、実施例6と同様にして、耐久後性能評価を行った。
(評価)
表Iに、実施例1~実施例5及び比較例1の結果を示す。
また、表IIに、実施例6及び比較例2の結果を示す。
なお、実施例1~実施例6のいずれにおいても、印刷枚数60kpまでは、クリーニング性能が良好(〇)であったため、表Iでは、印刷枚数70kp以降の結果を記載する。
Figure 0007322553000001
実施例1の場合は、90kp後にクリーニング性能が不良(×)と判断できたため、品質問題が発生する以前にクリーニング性能の悪化を把握することが可能であった。
実施例2の場合は、クリーニング性能判断モード時に増速しクリーニング負荷を増加させたためクリーニング性検知感度が向上し、80kp耐久後にクリーニング性能が不良(×)と判断でき、実施例1よりも早い段階でクリーニング性能の悪化を把握することが可能となった。
実施例3の場合は、クリーニング性能判断モード時にブレード部材到達トナー量を増加しクリーニング負荷を増加させたためクリーニング性検知感度が向上し、70kp耐久後にクリーニング性能が不良(×)と判断でき、実施例2よりも更に早い段階でクリーニング性能の悪化を把握することが可能となった。
実施例4の場合は、クリーニング性能判断モード時にブレード部材到達トナー量を増加しクリーニング負荷を増加させたためクリーニング性検知感度が向上し、70kp耐久後にクリーニング性能が不良(×)と判断でき、実施例3と同等の段階でクリーニング性能の悪化を把握することが可能となった。
実施例5の場合は、実施例1と同様に90kp耐久後にクリーニング性能が不良(×)と判断できた。
比較例1の場合は、クリーニング性能が判断不可能であり、耐久後性能評価の結果は画像ノイズの発生が確認された(×)。
すなわち、比較例1では、クリーニング性能の悪化を把握できないため、耐久後性能評価により品質問題がでてしまう。
なお、実施例1~5は、構成上、上述のようにクリーニング性能が判断され、クリーニング性能が悪化していることを事前に把握することができるため、耐久後性能評価の必要はないと判断し、ここでは未実施である。
Figure 0007322553000002
チャート(2)は、低カバレッジと高カバレッジが混在するため、ブレード部材の摩耗は不均一に進行することが想定されるところ、実施例6の場合は、歪みセンサーをブレード部材の長手方向に複数備えていることにより、70K枚耐久後にクリーニング性が「×」を検知できた。
その後、リフレッシュモードに移行し、リフレッシュモード後のクリーニング性能は100kpまで良好(〇)となり、その後、100K枚耐久終了までクリーニング性検知結果は良好であった。また、耐久後性能評価の結果は画像ノイズの発生なし(〇)であった。
よって、クリーニング不良による品質問題が発生する以前の微少なトナーすり抜けを、高精度に検知でき、生産性の低下を抑制すること可能となることがわかる。
比較例2の場合は、クリーニング性能が判断不可能であり、耐久後性能評価の結果は画像ノイズの発生が確認された(×)。
1 画像形成装置
2 自動原稿搬送部
3 スキャナー部
4 画像形成部
41 感光体(像担持体)
42 帯電装置(トナー画像形成部)
43 露光装置(トナー画像形成部)
44 現像装置(トナー画像形成部)
45 一次転写ローラー(トナー画像形成部、転写部)
46 二次転写ローラー
47 クリーニング部
47a ブレード部材
47a1 弾性部
47a2 保持部
48 クリーニング部
48a ブレード部材
T 中間転写ベルト
5 給紙部
6 記憶部
7 操作表示部
8(8a~8g) 歪みセンサー
10 制御部

Claims (12)

  1. 像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、
    前記像担持体の表面に接触してその表面の付着物を除去するブレード部材と、
    前記トナー画像形成部により前記像担持体上にパッチ画像を形成させ、
    前記像担持体における前記パッチ画像に対応する位置に接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第1撓み量と、前記像担持体における前記パッチ画像の背景部に対応する位置に前記ブレード部材が接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第2撓み量とを比較して、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する制御部と、
    を備え
    前記ブレード部材は、歪みセンサーを備え、
    前記制御部は、前記ブレード部材の撓み量を、前記歪みセンサーにより歪み量として検出し、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する際、画像形成ジョブに基づく画像形成時と比べて前記ブレード部材に掛かる負荷が増加するように、前記トナー画像形成部における画像形成条件を変更するクリーニング性能判断モードに移行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記ブレード部材は、前記像担持体との摩擦力の増加に伴って歪み量が低下するよう設置されており、
    前記制御部は、前記第1撓み量が前記第2撓み量より小さい場合、クリーニング性能が良好であると判断することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記ブレード部材は、前記像担持体との摩擦力の増加に伴って歪み量が増加するよう設置されており、
    前記制御部は、前記第1撓み量が前記第2撓み量より大きい場合、クリーニング性能が良好であると判断することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記クリーニング性能判断モードにおいて、画像形成ジョブに基づく画像形成時の設定速度より、画像形成速度を速くすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記トナー画像形成部は、前記像担持体上に形成したトナー画像を被転写体に転写する転写部を備え、
    前記制御部は、前記クリーニング性能判断モードにおいて、前記像担持体上のトナー画像が前記被転写体に転写された後の前記像担持体上の残トナーが、画像形成ジョブに基づく画像形成時よりも増加するように、前記転写部の転写条件を変更することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記トナー画像形成部は、前記像担持体上に形成したトナー画像を被転写体に転写する転写部を備え、
    前記制御部は、前記クリーニング性能判断モードにおいて、前記転写部と前記像担持体とを離間させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ブレード部材は、その長手方向に沿って並んで配置される複数の歪みセンサーを備えることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 隣接する歪みセンサーの歪み量の検知範囲が、互いに重なることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御部は、前記複数の歪みセンサーにて前記ブレード部材のクリーニング性能を判断した結果、全ての歪みセンサーによりクリーニング性能が不良と判断されたらユーザーに対して報知を行うことを特徴とする請求項又はに記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部は、前記複数の歪みセンサーにて前記ブレード部材のクリーニング性能を判断した結果、クリーニング性能が良好と判断された歪みセンサーと、クリーニング性能が不良と判断された歪みセンサーとがあった場合、前記ブレード部材のクリーニング性能を調整するためのリフレッシュモードに移行することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  11. 前記制御部は、前記リフレッシュモードにおいて、前記像担持体上のクリーニング性能が良好と判断された歪みセンサーの検知範囲に対応する部分と、前記像担持体上のクリーニング性能が不良と判断された歪みセンサーの検知範囲に対応する部分とで、トナー量を異ならせた前記パッチ画像を形成することを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 像担持体上にトナー画像を形成するトナー画像形成部と、
    前記像担持体の表面に接触してその表面の付着物を除去するブレード部材と、
    を備えた画像形成装置のコンピューターを、
    前記トナー画像形成部により前記像担持体上にパッチ画像を形成させ、
    前記像担持体における前記パッチ画像に対応する位置に接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第1撓み量と、前記像担持体における前記パッチ画像の背景部に対応する位置に前記ブレード部材が接触する際の前記ブレード部材の撓み量である第2撓み量とを比較して、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する制御部として機能させ
    前記ブレード部材は、歪みセンサーを備え、
    前記制御部は、前記ブレード部材の撓み量を、前記歪みセンサーにより歪み量として検出し、前記ブレード部材のクリーニング性能を判断する際、画像形成ジョブに基づく画像形成時と比べて前記ブレード部材に掛かる負荷が増加するように、前記トナー画像形成部における画像形成条件を変更するクリーニング性能判断モードに移行するプログラム。
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