JP7322304B2 - 錠装置および冷凍装置 - Google Patents

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Description

本開示は、錠装置および冷凍装置に関する。
特許文献1には、貯蔵室を有する冷凍装置の扉に取り付けられたハンドルが開示されている。ハンドルは、扉が閉状態であるときに操作されることで、扉が閉状態から開状態になる動作を規制および許容する。ハンドルには、ハンドルの操作を規制する(つまり施錠する)および許容する(つまり解錠する)手動式の錠装置が設けられている。
特許第6392466号公報
ところで、ハンドルは、手動式の錠装置および電子式の錠装置の両方を備える場合もある。手動式の錠装置および電子式の錠装置の両方を備える場合、手動式の錠装置および電子式の錠装置のどちらの錠装置にてハンドルの操作が規制されているのか使用者が分からないことがある。このため、使用者がハンドルの操作をするのに手間取ることがある。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、手動および電動のそれぞれで簡便に施錠および解錠をすることができる錠装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本開示における錠装置は、ハンドルの操作を規制する規制部、穴、および、電磁アクチュエータの作動に応じて移動する移動部材が取り付けられる取付部を有し、第1回転軸回りに揺動するレバー部材と、穴の中に配置され、鍵の解錠操作に応じて穴の中で第1の往復移動をする押圧部材と、を備え、押圧部材は、第1の往復移動の往路において穴の内周面の一部である第1部位を押圧してレバー部材を第1回転軸回りに揺動させることで、規制部をハンドルの操作を規制する位置から許容する位置に移動させ、第1の往復移動の復路においてレバー部材を揺動させることなく第1部位から離れる。
また、前記目的を達成するために、本開示における冷凍装置は、本開示の錠装置を備えている。
本開示の錠装置および冷凍装置によれば、手動および電動それぞれで簡便に施錠および解錠をすることができる。
本開示の実施形態に係る冷凍装置の斜視図 ハンドルの側面図 ハンドルの斜視図 ハンドルの分解斜視図 電磁アクチュエータを説明するためのハンドルの部分拡大断面図 ハンドルの内部構造を示すハンドルの断面図 ハンドルの内部構造を示すハンドルの断面図 ハンドルの内部構造を示すハンドルの断面図 ハンドルの内部構造を示すハンドルの断面図 ハンドルの内部構造を示すハンドルの断面図 第3のスプリングを説明するためのハンドルの部分拡大断面図 第3のスプリングを説明するためのハンドルの部分拡大断面図 第4のスプリングを説明するためのハンドルの部分拡大断面図 第4のスプリングを説明するためのハンドルの部分拡大断面図
以下、本開示の実施の形態における錠装置および冷凍装置について、図面を参照しながら説明する。なお、説明の便宜上、図1における上側および下側をそれぞれ冷凍装置1の上方および下方とし、同じく左上側および右下側をそれぞれ冷凍装置1の後方および前方とし、同じく左側および右側をそれぞれ冷凍装置1の左方および右方として説明する。
錠装置50は、例えば、収納室(不図示)の内部温度が-80℃以下となる超低温フリーザのような冷凍装置1に取り付けられる。
冷凍装置1は、図1に示されるように、前方に開口を有する収納室(不図示)を内部に有する箱体2、収納室の開口を開閉する扉3、および、扉3に取り付けられたハンドル4を備えている。また、箱体2は、収納室内を冷却する冷凍回路(不図示)を備えている。
扉3は、右側に配置されたヒンジ(不図示)を介して、箱体2に接続されている。扉3は、右開きの扉である。また、扉3には、使用者が冷凍装置1を操作するための操作パネル3aが配置されている。
ハンドル4は、図1および図2に示されるように、扉3の左側面に取り付けられている。ハンドル4は、扉3の開閉を容易にするための部材であり、扉3の開閉の際に使用者によって操作される。ハンドル4は、扉3が閉状態であるときに操作されることで、扉3が閉状態から開状態になる動作を規制および許容する。ハンドル4は、図2乃至図8に示されるように、箱体ベース10、扉ベース20、ケーシング30、および、把持部40を備えている。箱体ベース10、扉ベース20およびケーシング30は、それぞれ別体に設けられている。
箱体ベース10は、箱体2の左側面における扉3の近傍に固定されている。箱体ベース10は、図3および図6に示されるように、箱体固定部11、係合ピン12、および、突起部13を備えている。なお、図6乃至図10に示される突起部13は、破線にて表されている。
箱体固定部11は、板状に形成され、箱体2に固定される。係合ピン12は、箱体固定部11の左板面から左方に向けて左右方向に沿って延びる円柱状に形成されている。係合ピン12は、扉3が閉状態である場合にケーシング30に係合する(詳細は後述する)。突起部13は、箱体固定部11の前側面から前方に向けて突出する。突起部13は、扉3が閉状態である場合に後述する規制プレート22を押圧する(詳細は後述する)。
扉ベース20は、板状に形成され、扉3の左側面に固定されている。扉ベース20は、扉3が閉状態である場合に、箱体ベース10と前後方向に並ぶように扉3に取り付けられる。扉ベース20は、左板面から左方に向けて突出するストッパ21が形成されている(図3および図6乃至図8)。ストッパ21の詳細は後述する。
扉ベース20には、ケーシング30が図2の時計回りおよび反時計回りに回転可能に取り付けられる。また、扉ベース20には、規制プレート22が配置されている(図3および図4)。規制プレート22の詳細は後述する。
ケーシング30は、右方を開口する中空の円柱状に形成されている。ケーシング30には、図3および図4に示されるように、ベース軸部材31が取り付けられている、ベース軸部材31は、ケーシング30の左側壁を貫通し、扉ベース20に取り付けられる。ケーシング30は、扉ベース20に対して第2回転軸31a回りに回転する。第2回転軸31aは、ベース軸部材31の中心軸である。
ケーシング30と把持部40とは一体に形成されている。把持部40は、ケーシング30の外周面から延びる棒状に形成されている。把持部40は、使用者によってハンドル4が操作される際に把持される。扉3が閉状態にあるときに、把持部40が上下方向に沿う閉位置Ph1に位置するように、ケーシング30が扉3に取り付けられる(図2)。また、ケーシング30には、被係合部32および凸部33が形成されている。
被係合部32は、ケーシング30の左側壁の内面に、第1端がケーシング30の外周面に開口する溝状に形成されている。被係合部32は、把持部40が閉位置Ph1に位置する場合、およそ上下方向に沿って延びるように形成されている(図6)。また、扉3が閉状態であり、かつ、把持部40が閉位置Ph1に位置する場合、被係合部32の第2端部には、係合ピン12が係合する(図6)。これにより、把持部40が閉位置Ph1に位置したまま、使用者が扉3を開こうとしても、係合ピン12が被係合部32の側面に当たることで、扉3が開くことが規制される。
使用者は、扉3を開くときに、把持部40を把持して、ケーシング30が図2において時計回り(図6において反時計回り)に回転するように把持部40を操作する(つまり、手前側に引く)。これにより、把持部40は閉位置Ph1(図6)から開位置Ph2(図8)に向けて移動する。ケーシング30が回転すると、被係合部32が回転することで被係合部32の側面が係合ピン12を押圧する。
把持部40が開位置Ph2に位置すると、押圧された係合ピン12は、被係合部32の開口の近傍までケーシング30に対して相対的に移動し、かつ、被係合部32の第1端は後方に向けて開口する(図8)。これにより、使用者が扉3を開くときに、係合ピン12が被係合部32の側面に当たらないため、扉3が開くことが許容される。なお、把持部40が開位置Ph2に位置すると、係合ピン12が移動した前後方向の距離分だけ、扉3が開く。
凸部33は、ケーシング30の左側壁の内面から右方に左右方向に沿って突出するように形成されている。凸部33の詳細は後述する。
また、ケーシング30には、錠装置50が収納されている。錠装置50は、ハンドル4の操作を規制および許容するものである。錠装置50が規制および許容するハンドル4の操作とは、使用者が把持部40を閉位置Ph1から開位置Ph2へ移動させる操作である。
錠装置50が施錠されている場合、ハンドル4の操作は規制される。すなわち、錠装置50が施錠されている場合、使用者は把持部40を閉位置Ph1から開位置Ph2へ移動させることができない。一方、錠装置50が解錠されている場合、ハンドル4の操作は許容される。すなわち、錠装置50が解錠されている場合、使用者は把持部40を閉位置Ph1から開位置Ph2へ移動させることができる。
錠装置50は、電磁アクチュエータ51、制御部52(図1)、手動回転部材53、レバー部材54、連結部材55(図5)、および、保持部材56を備えている。また、上述したストッパ21および凸部33も錠装置50を構成する。連結部材55は、「移動部材」の一例である。
電磁アクチュエータ51は、自己保持型のソレノイドを用いて構成されている。電磁アクチュエータ51は、図5に示されるように、ケーシング30の左側壁の内面に形成された凹部34に配置されている。電磁アクチュエータ51は、フレーム51a、可動鉄心51b、第1のスプリング51c、永久磁石51d、および、磁気コイル51eを備えている。
フレーム51aは、直方体状に形成され、永久磁石51dおよび磁気コイル51eを収納する。可動鉄心51bは、円柱状に形成され、フレーム51aに対して軸線方向に沿って進退可能に保持されている。可動鉄心51bの第1端部(図5において上端部)は、フレーム51a内に収納されている。可動鉄心51bの第2端部(図5において下端部)は、外部に露出している。可動鉄心51bは、軸線方向(図6においておおよそ上下方向)に沿うように進退する。
第1のスプリング51cは、コイルスプリングである。第1のスプリング51cは、可動鉄心51bをフレーム51aから進出する方向(図5乃至図7の下方)に向けて付勢する。永久磁石51dは、可動鉄心51bを磁力によって保持する。
磁気コイル51eは、通電されることにより磁束を発生させるコイルである。磁気コイル51eは、フレーム51a内において、可動鉄心51bの第1端部の周囲にて導線が巻かれることで構成されている。磁気コイル51eを構成する導線の両端部は、端子Tを介して電線Cに接続されている。磁気コイル51eは、電線Cを介して端子Tから受電する。端子Tは「受電部」の一例である。
端子Tは、図5および図6に示すように、磁気コイル51eの前側面における中央部に配置されている。また、端子Tは、可動鉄心51bの第2端部よりも第2回転軸31aの近くに配置されている(図6)。可動鉄心51bの第2端部には、レバー部材54の後述する取付部54bが連結部材55を介して取り付けられる。つまり、磁気コイル51eは、取付部54bよりも、第2回転軸31aの近くに配置されている。磁気コイル51eは、具体的には、第2回転軸31aの近傍に配置されている。
ここで、電磁アクチュエータ51の動作について説明する。図6に示される電磁アクチュエータ51は、磁気コイル51eが通電されておらず、可動鉄心51bは、フレーム51aから進出した進出位置Pp1に位置し、かつ、可動鉄心51bの位置は、永久磁石51dの磁力によって進出位置Pp1に保持されている。
図6に示される電磁アクチュエータ51において、磁気コイル51eが所定の方向に通電されると、磁気コイル51eが励磁されることで可動鉄心51bを吸引する吸引力が生じる。これにより、可動鉄心51bは、吸引力によって永久磁石51dの磁力および第1のスプリング51cの付勢力に抗して後退し、図7に示される後退位置Pp2に位置する。そして、磁気コイル51eの通電が停止されると、可動鉄心51bは、永久磁石51dの磁力によって後退位置Pp2にて保持される。
一方、図7に示される電磁アクチュエータ51において、磁気コイル51eが所定の方向とは反対の方向に通電されると、磁気コイル51eが所定の方向に通電されたときと反対方向の磁束を発生させる。これにより、永久磁石51dの磁力が打ち消されるため、可動鉄心51bは、第1のスプリング51cの付勢力によって永久磁石51dの磁力に抗して進出し、図6に示される進出位置Pp1に位置する。そして、磁気コイル51eの通電が停止されると、可動鉄心51bは、永久磁石51dの磁力によって進出位置Pp1にて保持される。以下、磁気コイル51eの通電において、所定の方向を進出方向と記載し、所定方向とは反対の方向を後退方向と記載する。
制御部52は、扉3に収納されている(図1)。制御部52は、電磁アクチュエータ51の磁気コイル51eと電線C(図5)によって電気的に接続され、電磁アクチュエータ51を制御する。制御部52は、ハンドル4の操作を規制する旨の施錠信号を受信した場合、磁気コイル51eに進出方向に通電する。一方、ハンドル4の操作を許容する旨の解錠信号を受信した場合、磁気コイル51eに後退方向に通電する。制御部52が受信する信号は、冷凍装置1を統括制御する制御装置(不図示)から出力される。
使用者によって操作パネル3aに表示されるハンドル4の操作を規制する施錠スイッチ(不図示)が押圧されたことに応じて、制御装置は施錠信号を制御部52に出力する。一方、使用者によって操作パネル3aに配置されるハンドル4の操作を許容する解錠スイッチ(不図示)が押圧されると、制御装置は解錠信号を制御部52に出力する。なお、制御部52は、制御装置と一体に構成されてもよいし、別体に構成されてもよい。
手動回転部材53は、図4に示されるように、左右方向に沿って延びる円柱状に形成されている。手動回転部材53は、左側面に設けられた鍵穴H(図2)にハンドル4の外部から鍵Kを挿入可能に、ケーシング30に配置されている。鍵穴Hに鍵Kが挿入されて鍵Kが手動で回されることによって、手動回転部材53は、手動回転部材53の中心軸回りに回転する。また、手動回転部材53には、押圧部材53aが設けられている。
押圧部材53aは、手動回転部材53の右側面から右方に左右方向に沿って延びる円柱状に設けられている。押圧部材53aは、手動回転部材53と一体回転する。押圧部材53aは、鍵穴Hに鍵Kが挿入されていない状態において、図6および図7に示される基準位置Po1に位置する。押圧部材53aが基準位置Po1に位置する場合に、鍵穴Hに対して鍵Kの抜き差しが可能となるように手動回転部材53が構成されている。
押圧部材53aが基準位置Po1に位置するときに、鍵Kが鍵穴Hに挿入されて図6の時計回りに回転されると、押圧部材53aは、手動回転部材53の中心軸回りに時計回りに回転して引出位置Po2(図9)に位置する。押圧部材53aが基準位置Po1から引出位置Po2に移動するときの鍵Kの操作を、解錠操作という。
さらに、押圧部材53aは、鍵Kが図9の反時計回りに回転されると、押圧部材53aは、引出位置Po2から手動回転部材53の中心軸回りに時計回りに回転して基準位置Po1に戻る。このように、押圧部材53aは、鍵Kの解錠操作に応じて、基準位置Po1から引出位置Po2に移動し、引出位置Po2から基準位置Po1に戻る第1の往復移動をする。
また、押圧部材53aが基準位置Po1に位置するときに、鍵Kが鍵穴Hに挿入されて図6の反時計回りに回転されると、押圧部材53aは、手動回転部材53の中心軸回りに反時計回りに回転して押込位置Po3(図10)に位置する。押圧部材53aが基準位置Po1から押込位置Po3に移動するときの鍵Kの操作を、施錠操作という。
さらに、押圧部材53aは、鍵Kが図10の時計回りに回転されると、押圧部材53aは、押込位置Po3から手動回転部材53の中心軸回りに時計回りに回転して基準位置Po1に戻る。このように、押圧部材53aは、鍵Kの施錠操作に応じて、基準位置Po1から押込位置Po3に移動し、押込位置Po3から基準位置Po1に戻る第2の往復移動をする。
保持部材56は、レバー部材54を回転可能に保持するものである。保持部材56は、図4に示されるように、保持プレート56aおよび保持軸部材56bを備えている、保持プレート56aは、板状に形成され、ケーシング30に固定されている。保持軸部材56bは、円柱状に形成され、保持プレート56aの左板面から左方に左右方向に沿って延びるように配置されている。
レバー部材54は、側面視L字状に形成され、ケーシング30の左側壁と保持プレート56aとの間に配置されている(図4)。また、レバー部材54は、保持軸部材56bに対して回転(揺動)可能に保持軸部材56bに嵌合する。レバー部材54の回転中心となる第1回転軸54aは、保持軸部材56bの中心軸と同軸である。
また、レバー部材54および電磁アクチュエータ51は、図5に示されるように、第2回転軸31a(図4参照)に直交する平面Fに沿うように、かつ、第2回転軸31aに直交する平面Fを挟むように配置されている。つまり、第2回転軸31aに沿う方向に積層される複数の仮想レイヤーを想定した場合、レバー部材54および電磁アクチュエータ51は、互いに異なるレイヤー内に配置されることになる。よって、ケーシング30内におけるレバー部材54、電磁アクチュエータ51およびその他の部材のレイアウトを最適化し、ケーシング30をコンパクトにすることができる。なお、レバー部材54は、具体的には、電磁アクチュエータ51よりも右前方に配置されている(図5および図6)。
レバー部材54は、図6に示されるように、取付部54b、穴54c、および規制部54dを備えている。
取付部54bは、レバー部材54において第1回転軸54aより後方の端部にて棒状に形成されている。取付部54bには、電磁アクチュエータ51の作動に応じて移動する可動鉄心51bの第2端部が取り付けられる。取付部54bは、具体的には、連結部材55を介して可動鉄心51bに取り付けられる(図5)。可動鉄心51bの進退に応じて取付部54bひいてはレバー部材54が第1回転軸54a回りに回転する(詳細は後述する)。
規制部54dは、レバー部材54において第1回転軸54aより前方の端部にて上方に向けて突出するように設けられている。すなわち、規制部54dと取付部54bとは、第1回転軸54aを挟んで反対側に設けられている。これにより、第1回転軸54aと取付部54bとの距離および第1回転軸54aと規制部54dとの距離を調整することで、可動鉄心51bの移動量ひいては取付部54bの移動量に応じた規制部54dの移動量を適切に設定することができる。
レバー部材54が第1回転軸54a回りに回転することにより、規制部54dは、施錠位置Pk1と解錠位置Pk2との間を移動する。
施錠位置Pk1は、図6に示されるように、把持部40が閉位置Ph1に位置する場合に、第2回転軸31a回りの回転方向において、凸部33とストッパ21との間に形成される領域(以下、規制領域と記載する。)Rに、規制部54dが嵌まる位置である。規制領域Rは、図7に破線によって示される領域である。
ストッパ21は、ベース軸部材31の下方に位置し、上述したように、扉3に固定された扉ベース20に一体に形成されている。よって、ストッパ21は、把持部40が操作されてケーシング30が回転しても図6に示された位置から移動しない。
一方、凸部33は、ベース軸部材31の前方に位置し、上述したようにケーシング30に一体に形成されている。よって、凸部33は、把持部40が操作されることによってケーシング30と一体回転する。把持部40が図6に示される閉位置Ph1に位置する場合、凸部33は、第2回転軸31a回りの回転方向において規制領域Rを挟んでストッパ21から離れた位置に位置する。把持部40が閉位置Ph1から回転して開位置Ph2に位置する場合、凸部33は、第2回転軸31a回りを図6の時計方向に回転して規制領域Rが形成されずにストッパ21と接触する位置に位置する(図8)。
規制部54dが規制領域Rに嵌まる施錠位置Pk1に位置する場合(図6)、規制部54dは、第2回転軸31a回りの回転方向において凸部33とストッパ21とに挟まれ、かつ、凸部33およびストッパ21それぞれに接触する。これにより、凸部33の第2回転軸31a回りの回転ひいては把持部40の閉位置Ph1から開位置Ph2への回転が規制される。つまり、規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、錠装置50は施錠された状態である。
解錠位置Pk2は、図7に示されるように、ハンドル4が閉位置Ph1に位置する場合に形成される規制領域Rから、規制部54dが外れた位置である。規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、規制部54dは、凸部33の第2回転軸31a回りの回転を妨げない。これにより、凸部33の第2回転軸31a回りの回転ひいては把持部40の閉位置Ph1から開位置Ph2への回転が許容される。つまり、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、錠装置50は解錠された状態である。
穴54cは、およそ矩形状に形成されている。穴54cは、レバー部材54において第1回転軸54aより前方にて左右方向に貫通する穴である。すなわち、穴54cと取付部54bとは、第1回転軸54aを挟んで反対側に設けられている。これにより、第1回転軸54aと取付部54bとの距離および第1回転軸54aと穴54cとの距離を調整することで、可動鉄心51bの移動量ひいては取付部54bの移動量に応じた穴54cの移動量を適切に設定することができる。
穴54cの中には、押圧部材53aが配置される。押圧部材53aは、穴54cの中で、上述したように第1の往復移動および第2の往復移動をする。
図6に示されるように、規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、押圧部材53aの基準位置Po1(図6)から引出位置Po2(図9)への移動(すなわち第1の往復移動の往路)によって、押圧部材53aは、穴54cの内周面の一部である第1部位S1を押圧する。第1部位S1は、穴54cの内周面における下側の部位である。
一方、図7に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、押圧部材53aの基準位置Po1(図7)から押込位置Po3(図10)への移動(すなわち第2の往復移動の往路)において、押圧部材53aは、穴54cの内周面の一部である第2部位S2を押圧する。第2部位S2は、穴54cの内周面における上側の部位である。
また、穴54cは、押圧部材53aの外径よりも第1部位S1と第2部位S2との間の距離が大きくなるように形成されている。具体的には、図10に示されるように、規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合に、押圧部材53aが基準位置Po1と押込位置Po3との間を往復する第2の往復移動をしても、押圧部材53aが第1部位S1および第2部位S2を押圧しないように、穴54cが形成されている。
さらに、図9に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、押圧部材53aが基準位置Po1と引出位置Po2との間を往復する第1の往復移動をしても、押圧部材53aが第1部位S1および第2部位S2を押圧しないように、穴54cが形成されている。
また、押圧部材53aが基準位置Po1に位置する場合に(図6および図7)、後述するように電磁アクチュエータ51の作動によってレバー部材54が回転されても、押圧部材53aが第1部位S1および第2部位S2を押圧しないように、穴54cが形成されている。
連結部材55は、電磁アクチュエータ51と別体の部材である。連結部材55は、取付部54bと可動鉄心51bとを連結する。図5に示されるように、連結部材55は、およそ左右方向に沿って延びる板状に形成されている。連結部材55は、一端側(左端側)にて、およそ前後方向に沿って延びるようにケーシング30に配置された連結軸部材57に、連結軸部材57に対して回転可能に嵌合する。連結部材55には、溝部55aおよび長穴55bが形成されている。
溝部55aは、連結部材55の中央部に形成されている。溝部55aには、可動鉄心51bの第2端部をおよそ前後方向に沿って貫通する移動軸部材58が係合する。可動鉄心51bの進退に応じて可動鉄心51bの軸線方向に沿って移動軸部材58が往復移動する。移動軸部材58の移動に応じて、可動鉄心51bに係合する溝部55aひいては連結部材55が連結軸部材57回りに回転する。
長穴55bは、連結部材55の他端側(右端側)に形成されている。長穴55bには、レバー部材54の取付部54bが係合する。可動鉄心51bの進退に応じて上述したように連結部材55が連結軸部材57回りに回転することで、長穴55bが連結軸部材57回りに回転する。これにより、長穴55bに係合する取付部54bが移動することで、レバー部材54が第1回転軸54a回りに回転する。
このように連結部材55が構成されることで、連結部材55は、一端側に連結軸部材57が接触する支点を、他端側に取付部54bが接触する作用点を有している。また、連結部材55は、支点と取付部54bが接触する作用点との間に、移動軸部材58を介して電磁アクチュエータ51からの力が加わる力点を有している。
連結部材55は、連結軸部材57と取付部54bが取り付けられている長穴55bとの間にて移動軸部材58が係合しているため、長穴55bの移動量は、可動鉄心51bの移動量よりも大きくなる。よって、可動鉄心51bの移動量より取付部54bの移動量を大きくすることができる。したがって、可動鉄心51bの移動量の抑制ひいては電磁アクチュエータ51のコンパクト化を図ることができる。
また、錠装置50は、図4に示されるように、第3のスプリング59をさらに備えている。第3のスプリング59は、トーションスプリングである。第3のスプリング59は、レバー部材54と保持プレート56aとの間にて、レバー穴54eおよびプレート穴56a1を用いて取り付けられる。第3のスプリング59は、「弾性部材」の一例である。
図11および図12に示されるように、第3のスプリング59の第1端部59aは、保持プレート56aに形成されたプレート穴56a1に取り付けられている。保持プレート56aはケーシング30に固定されているため、プレート穴56a1ひいては第3のスプリング59の第1端部59aは、ケーシング30に対して位置が固定されている。
一方、第3のスプリング59の第2端部59bは、レバー部材54のレバー穴54eに取り付けられている。レバー部材54はケーシング30に対して第1回転軸54a回りに回転するため、レバー穴54eひいては第3のスプリング59の第2端部59bは、ケーシング30に対して第1回転軸54a回りに回転する。よって、第3のスプリング59は、第2端部59bの回転に応じて変位する。また、第3のスプリング59は、第2端部59bの回転に応じて弾性変形する。
レバー部材54が第1回転軸54a回りに回転する際に、レバー穴54eは、第1回転軸54aと、保持プレート56aにおけるプレート穴56a1との間を通るようにレバー部材54に形成されている。具体的には、レバー穴54eは、破線にて示されるレバー穴54eの中心軸の軌跡Lに沿って、施錠位置Pa1、解錠位置Pa2、および、中間位置Pa3に位置するように第1回転軸54a回りに移動する。
レバー穴54eの施錠位置Pa1は、規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合のレバー穴54eの位置である。レバー穴54eの解錠位置Pa2は、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合のレバー穴54eの位置である。
レバー穴54eの中間位置Pa3は、施錠位置Pa1と解錠位置Pa2との間のレバー穴54eの位置である。レバー穴54eが中間位置Pa3に位置する場合、レバー穴54eの中心軸は、軌跡Lの中央に位置する。また、レバー穴54eが中間位置Pa3に位置する場合、レバー穴54eがプレート穴56a1に最も近づくように、レバー穴54eおよびプレート穴56a1が配置されている。
ここで、図11に示されるように、レバー穴54eは、施錠位置Pa1に位置するときよりも、中間位置Pa3に位置するときの方が、プレート穴56a1との距離が小さい。また、レバー穴54eが施錠位置Pa1に位置するときよりも中間位置Pa3に位置する方が、第3のスプリング59の変形量は、大きくなるように設定されている。
さらに、レバー穴54eは、中間位置Pa3に位置するよりも、施錠位置Pa1に位置する方が、レバー部材54は、第1回転軸54a回りに図11の時計回りに回転している。したがって、レバー穴54eが施錠位置Pa1に位置する場合、第3のスプリング59は、プレート穴56a1とレバー穴54eとが離れる方向に弾性力を発生させるため、レバー部材54を第1回転軸54a回りに図11の時計回りに付勢する。
よって、規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、第3のスプリング59は、規制部54dが施錠位置Pk1に位置し続けるようにレバー部材54を付勢する。これにより、規制部54dが施錠位置Pk1から外れることを抑制することができる。
また、図12に示されるように、レバー穴54eは、解錠位置Pa2に位置するときよりも、中間位置Pa3に位置するときの方が、プレート穴56a1との距離が小さい。また、レバー穴54eが解錠位置Pa2に位置するときよりも中間位置Pa3に位置する方が、第3のスプリング59の変形量は、大きくなるように設定されている。
さらに、レバー穴54eは、中間位置Pa3に位置するよりも、解錠位置Pa2に位置する方が、レバー部材54は、第1回転軸54a回りに図12の反時計回りに回転している。したがって、レバー穴54eが解錠位置Pa2に位置する場合、第3のスプリング59は、プレート穴56a1とレバー穴54eとが離れる方向に弾性力を発生させるため、レバー部材54を第1回転軸54a回りに図12の反時計回りに付勢する。
よって、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、第3のスプリング59は、規制部54dが解錠位置Pk2に位置し続けるようにレバー部材54を付勢する。これにより、規制部54dが解錠位置Pk2から外れることを抑制することができる。
規制プレート22は、図4および図6に示されるように、側面視三角形状の板状に形成されている。また、規制プレート22は、前下端部および後下端部が突出するように形成されている。規制プレート22は、ケーシング30内においてベース軸部材31の上方に位置するように扉ベース20に取り付けられている。規制プレート22は、扉ベース20に規制軸部材23を介して取り付けられている。
規制軸部材23は、円柱状に形成され、扉ベース20の左板面から左方に左右方向に沿って延びるように配置されている。規制プレート22は、上端部にて規制軸部材23に規制軸部材23回りに回転可能に嵌合する。また、規制軸部材23には、第2のスプリング24が配置されている。第2のスプリング24は、トーションスプリングである。第2のスプリング24は、規制プレート22を規制軸部材23回りに図6の反時計回りに回転させるように付勢する。
規制プレート22は、図6に示されるように、扉3が閉状態であり、かつ、把持部40が閉位置Ph1に位置する場合、後側面に突起部13が接触することで、第2のスプリング24による回転が規制される。
上述したように、把持部40が閉位置Ph1から回転して開位置Ph2に位置した場合、係合ピン12ひいては突起部13は、図8に示されるように、被係合部32の開口まで移動する。これにより、突起部13は、規制プレート22に対して相対的に後方に移動するため、規制プレート22は、第2のスプリング24の付勢力によって規制軸部材23回りに図6の反時計回りに回転する。
回転した規制プレート22は、図8に示されるように、前下端部が凸部33の被接触面33aに接触する規制位置Psに位置する。凸部33の被接触面33aは、把持部40が開位置Ph2に位置する場合において凸部33がストッパ21に接触する面と、第2回転軸31a回りの回転方向において反対側に形成された面である。規制プレート22の前下端部と凸部33の被接触面33aとが接触している場合、凸部33ひいてはケーシング30が第2回転軸31a回りに回転することが規制される。
また、錠装置50は、図4、13、14に示されるように、第4のスプリング60をさらに備えている。第4のスプリングは、ケーシング30を図13、14の時計回りに回転させるように付勢するものである。第4のスプリング60は、具体的には、引張コイルばねである。第4のスプリング60は、保持プレート56aと扉ベース20との間に配置されている。
第4のスプリング60の第1端部61は、扉ベース20の引掛け部20aに取り付けられている。扉ベース20は扉3に固定されているため、ケーシング30が回転しても、第4のスプリング60の第1端部61は扉ベース20に対して移動しない(図13、14)。
第4のスプリング60の第2端部62は、保持プレート56aの引掛け部56a2に取り付けられている。保持プレート56aはケーシング30に取り付けられているため、ケーシング30が回転した場合、第4のスプリング60の第2端部62は、ケーシング30ひいては保持プレート56aの回転によって扉ベース20に対して移動する(図13、14)。
第4のスプリング60は、ケーシング30の回転範囲内において、第2端部62が取り付けられている保持プレート56aの引掛け部56a2を、第1端部61が取り付けられている扉ベース20の引掛け部20aに近づけるように機能する。つまり、第4のスプリング60は、ケーシング30を図13、14の反時計方向に回転させるように機能する。これにより、使用者が扉3を開状態から閉状態にして、把持部40を開位置Ph2から閉位置Ph1にする場合に、第4のスプリング60は、把持部40を開位置Ph2から閉位置Ph1に位置させるようにケーシング30を回転させる。よって、把持部40が閉位置Ph1に確実に位置することができる。
(電磁アクチュエータによる解錠)
次に、錠装置50が電磁アクチュエータ51の作動によって解錠されて、扉3が閉状態から開状態になるまでのハンドル4の動作について、錠装置50が施錠されている状態から説明する。
図6には、扉3は閉状態であり、把持部40は閉位置Ph1に位置し、かつ、錠装置50は施錠されている状態が示されている。把持部40が閉位置Ph1に位置する場合、上述したように、凸部33とストッパ21との間に規制領域Rが形成されている(図7)。また、錠装置50が施錠されている場合、電磁アクチュエータ51の可動鉄心51bは進出位置Pp1に位置する。
可動鉄心51bが進出位置Pp1に位置する場合、可動鉄心51bに連結部材55を介して取り付けられたレバー部材54の規制部54dは規制領域Rに嵌まる施錠位置Pk1に位置する。なお、鍵Kが挿入されていない状態において、押圧部材53aは、基準位置Po1に位置する。規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、押圧部材53aは、レバー部材54の穴54cにおける第1部位S1に接触している。
規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、上述したように凸部33の第2回転軸31a回りの回転ひいては把持部40の閉位置Ph1から開位置Ph2への回転が規制される。すなわち、ハンドル4の操作が規制されている。さらに、扉3が閉状態であるときに把持部40が閉位置Ph1に位置している場合、上述したようにケーシング30の被係合部32と係合ピン12とが係合しているため、扉3が閉状態から開状態になることが規制されている。
錠装置50を解錠するために、使用者が操作パネル3aに配置された解錠スイッチ(不図示)を押圧すると、制御装置からハンドル4の操作を許容する旨の解錠信号が出力される。制御部52は、解錠信号を受信したことに応じて、磁気コイル51eに後退方向に通電する。これにより、上述したように可動鉄心51bが進出位置Pp1から後退位置Pp2に向けて後退する。
可動鉄心51bの後退に応じて連結部材55が連結軸部材57回りに図5の時計回りに回転することで、レバー部材54の取付部54bが上方に向けて移動する。取付部54bの上方への移動に応じてレバー部材54が第1回転軸54a回りに図6の反時計回りに回転し、図7に示されるように、規制部54dが施錠位置Pk1から規制領域Rを外れた解錠位置Pk2に位置する。
なお、鍵Kによる操作がされていないため、押圧部材53aは基準位置Po1のままである。規制部54dが施錠位置Pk1から解錠位置Pk2に移動するようにレバー部材54が回転する場合、穴54cは第1回転軸54a回りに図6の反時計回りに回転するが、上述したように押圧部材53aは穴54cの内周面を押圧しない。よって、押圧部材53aは、レバー部材54の回転を妨げない。図7に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、基準位置Po1に位置する押圧部材53aは、レバー部材54の穴54cにおける第2部位S2に接触している。
規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、上述したように凸部33の第2回転軸31a回りの回転ひいては把持部40の閉位置Ph1から開位置Ph2への回転が許容される。すなわち、ハンドル4の操作が許容されている。
使用者によって把持部40が閉位置Ph1から開位置Ph2へ向けて回転されると、ケーシング30ひいては凸部33が第2回転軸31a回りに図7の反時計回りに回転する。
上述したように、電磁アクチュエータ51において電線Cが接続される端子Tが第2回転軸31aの近傍に配置されているため、ケーシング30の回転による端子Tの移動量ひいては端子Tに接続された電線Cの変位量が抑制される。よって、電線Cのストレスを抑制することができる。さらに、電線Cの変位量が抑制されるため、電線Cの長さを抑制することができる。よって、電線Cがケーシング30内において邪魔にならない。
さらに、上述したように、端子Tは、可動鉄心51bの第2端部よりも第2回転軸31aの近くに配置されている。可動鉄心51bの第2端部には、連結部材55を介して取付部54bが取り付けられている。すなわち、取付部54bは、端子Tよりも第2回転軸31aひいてはベース軸部材31より離れて配置されている。よって、取付部54bの移動ひいてはレバー部材54の回転量を、ベース軸部材31によって制限されずに適切に設定することができる。
ケーシング30ひいては凸部33が回転して、凸部33がストッパ21に接触したことで、凸部33の回転ひいては把持部40の回転が規制され、図8に示されるように、把持部40が開位置Ph2に位置する。
また、把持部40が開位置Ph2に位置する場合、係合ピン12は被係合部32の開口まで移動する。これにより、上述したように扉3が閉状態から開状態になることが許容される。
そして、把持部40が開位置Ph2に位置する場合、上述したように、規制プレート22は、前下端部が凸部33の被接触面33aに接触する規制位置Psに位置する。これにより、凸部33ひいてはケーシング30が第2回転軸31a回りに回転すること、ひいては、凸部33とストッパ21との間の規制領域Rが形成されることが規制される。よって、規制部54dが解錠位置Pk2から施錠位置Pk1に移動できない。つまり、把持部40が開位置Ph2に位置し、扉3が開状態である場合に、錠装置50が施錠されることが規制される。
(電磁アクチュエータによる施錠)
次に、扉3が開状態から閉状態にされて、錠装置50が電磁アクチュエータ51の作動によって施錠されるまでのハンドル4の動作について、図8に示される扉3の開状態から説明する。
扉3が開状態である場合、上述したように、錠装置50は解錠されており、把持部40は開位置Ph2に位置し、かつ、規制プレート22は規制位置Psに位置する。規制プレート22が規制位置Psに位置する場合に、扉3が閉められることで係合ピン12が被係合部32の第2端部側(奥側)に向けて移動すると、突起部13が規制プレート22の後側面を押圧するため、規制プレート22が規制軸部材23回りに図8の時計回りに回転する。規制プレート22の回転によって、規制プレート22が規制位置Psから離れるため、凸部33ひいてはケーシング30が第2回転軸31a回りに回転することが許容される。
使用者によって扉3が閉じられて把持部40が開位置Ph2から閉位置Ph1へ向けて回転されると、ケーシング30ひいては凸部33が第2回転軸31a回りに図8の時計回りに回転し、係合ピン12が被係合部32の奥側(すなわち第2端部側)にさらに進む。係合ピン12が被係合部32に第2端部に位置することで、ケーシング30の回転ひいては把持部40の回転が規制され、図7に示されるように把持部40が閉位置Ph1に位置する。
係合ピン12が被係合部32の第2端部に位置する場合、上述したように、扉3が閉状態から開状態になることが規制される。把持部40が閉位置Ph1に位置する場合、凸部33とストッパ21との間に規制領域Rが形成されている。
錠装置50を施錠するために、使用者が操作パネル3aに配置された施錠スイッチ(不図示)を押圧すると、制御装置からハンドル4の操作を規制する旨の施錠信号が出力される。制御部52は、施錠信号を受信したことに応じて、磁気コイル51eに進出方向に通電する。これにより、上述したように可動鉄心51bが後退位置Pp2から進出位置Pp1に向けて進出する。
可動鉄心51bの進出に応じて連結部材55が連結軸部材57回りに図5の反時計回りに回転することで、レバー部材54の取付部54bが下方に向けて移動する。取付部54bの下方への移動に応じてレバー部材54が第1回転軸54a回りに図7の時計回りに回転し、図6に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2から規制領域Rに嵌まる施錠位置Pk1に位置する。
なお、鍵Kによる操作がされていないため、押圧部材53aは基準位置Po1のままである。規制部54dが解錠位置Pk2から施錠位置Pk1に移動するようにレバー部材54が回転する場合、穴54cは第1回転軸54a回りに図7の時計回りに回転するが、上述したように押圧部材53aは穴54cの内周面を押圧しない。よって、押圧部材53aは、レバー部材54の回転を妨げない。
このように、電磁アクチュエータ51の作動によって、規制部54dが解錠位置Pk2と施錠位置Pk1との間を移動する。すなわち、電磁アクチュエータ51の作動によって、錠装置50が解錠および施錠される。
(鍵による解錠)
次に、把持部40が閉位置Ph1に位置するときに、錠装置50が鍵Kの解錠操作によって解錠される場合のハンドル4の動作について、図6に示されるように、錠装置50が施錠されており、鍵Kが挿入されていない状態から説明する。
鍵Kが挿入されていない状態においては、押圧部材53aは、上述したように基準位置Po1に位置する。錠装置50が施錠されているために規制部54dが施錠位置Pk1に位置する場合、押圧部材53aは、レバー部材54の穴54cにおける第1部位S1に接触している。
使用者によって鍵Kが鍵穴Hに挿入されて解錠操作されると、押圧部材53aは、上述したように手動回転部材53の中心軸回りに図6の時計回りに回転して、引出位置Po2(図9)に向けて移動する。
押圧部材53aは、引出位置Po2に向けて移動する際に、第1部位S1を押圧する。第1部位S1が押圧されたことに応じて、レバー部材54が第1回転軸54a回りに図6の反時計回りに回転することで、規制部54dが施錠位置Pk1から解錠位置Pk2に向けて移動し、かつ、取付部54bが上方に向けて移動する。さらに、取付部54bが上方に向けて移動することに応じて、取付部54bに連結部材55を介して連結する可動鉄心51bが、永久磁石51dの磁力に抗して進出位置Pp1から後退位置Pp2に向けて移動する。
図9に示されるように、押圧部材53aが引出位置Po2に位置した場合、押圧部材53aは第1部位S1に接触しており、規制部54dが解錠位置Pk2に位置しており、かつ、可動鉄心51bが後退位置Pp2に位置する。
さらに、操作者が鍵Kを抜くために、鍵Kが手動回転部材53の中心軸回りに図9の反時計回りに回転するように操作されることで、押圧部材53aが引出位置Po2から基準位置Po1に向けて移動する。換言すれば、押圧部材53aは、穴54cの中を第1部位S1から第2部位S2に向けて移動する。押圧部材53aが引出位置Po2から基準位置Po1に向けて移動する際、押圧部材53aは、穴54cの内周面を押圧することなく穴54cの中を移動する。つまり、押圧部材53aが引出位置Po2から基準位置Po1に向けて移動する際、レバー部材54を揺動させることなく第1部位S1から離れる。
図7に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置している場合に、押圧部材53aが基準位置Po1に戻ると、上述したように、押圧部材53aは、穴54cの第2部位S2に接触する。このように、鍵Kの解錠操作によって、錠装置50が解錠される。
上述したように、規制部54dが施錠位置Pk1に位置するときに(図6)、押圧部材53aが基準位置Po1と引出位置Po2との間を往復する第1の往復移動をした場合、押圧部材53aは、第1の往復移動の往路において第1部位S1を押圧してレバー部材54を回転させて規制部54dを解錠位置Pk2に位置させる(図9)。さらに、押圧部材53aは、第1の往復移動の復路においてレバー部材54を回転させることなく第1部位S1から離れて、穴54cの中を第2部位S2に向けて移動する(図7)。
なお、図9に示されるように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置するときに、押圧部材53aが基準位置Po1と引出位置Po2との間を往復する第1の往復移動をした場合、押圧部材53aは内周面を押圧することなく穴54cの中を移動する。よって、レバー部材54は回転せず、解錠位置Pk2に位置する。
また、鍵Kの解錠操作に応じて、電磁アクチュエータ51の可動鉄心51bは、上述したように進出位置Pp1から後退位置Pp2に移動する。すなわち、電磁アクチュエータ51は、通電されることなく、鍵Kの解錠操作に応じて、錠装置50を解錠する電磁アクチュエータ51の動作と同じ動作をする。よって、鍵Kの解錠操作によって錠装置50が解錠された錠装置50の状態と、上述した電磁アクチュエータ51によって錠装置50が解錠された錠装置50の状態とが同じとなる(図7)。
(鍵による施錠)
次に、把持部40が閉位置Ph1に位置するときに、錠装置50が鍵Kの施錠操作によって施錠される場合のハンドル4の動作について、図7に示されるように、錠装置50が解錠されており、鍵Kが挿入されていない状態から説明する。
鍵Kが挿入されていない状態においては、押圧部材53aは、上述したように基準位置Po1に位置する。錠装置50が解錠されているために規制部54dが解錠位置Pk2に位置する場合、押圧部材53aは、レバー部材54の穴54cにおける第2部位S2に接触している。
使用者によって鍵Kが鍵穴Hに挿入されて施錠操作されると、押圧部材53aは、上述したように手動回転部材53の中心軸回りに図7の反時計回りに回転して、押込位置Po3(図10)に向けて移動する。
押圧部材53aは、押込位置Po3に向けて移動する際に、第2部位S2を押圧する。第2部位S2が押圧されたことに応じて、レバー部材54が第1回転軸54a回りに図7の時計回りに回転することで、規制部54dが解錠位置Pk2から施錠位置Pk1に向けて移動し、かつ、取付部54bが下方に向けて移動する。さらに、取付部54bが下方に向けて移動することに応じて、取付部54bに連結部材55を介して連結する可動鉄心51bが、永久磁石51dの磁力に抗して後退位置Pp2から進出位置Pp1に向けて移動する。
このとき、取付部54bが接触する長穴55bは力点となり、移動軸部材58に接触する溝部55aは作用点となる。支点である連結軸部材57の嵌合部までの距離は溝部55aからの方が長穴55bからよりも短い。よって、錠装置50が連結部材55を備えずに、可動鉄心51bが取付部54bに直に取り付けられている場合に比べて小さな力で、電磁アクチュエータ51の永久磁石51dの磁力および第1のスプリング51cの付勢力に抗して、鍵Kによって手動回転部材53を回転させることができる。
図10に示されるように、押圧部材53aが押込位置Po3に位置した場合、規制部54dが施錠位置Pk1に位置し、可動鉄心51bが進出位置Pp1に位置する。
さらに、操作者が鍵Kを抜くために、鍵Kが手動回転部材53の中心軸回りに図10の時計回りに回転するように操作されることで、押圧部材53aが押込位置Po3から基準位置Po1に向けて移動する。換言すれば、押圧部材53aは、穴54cの中を第2部位S2から第1部位S1に向けて移動する。押圧部材53aが押込位置Po3から基準位置Po1に向けて移動する際、押圧部材53aは、穴54cの内周面を押圧することなく穴54cの中を移動する。つまり、押圧部材53aが押込位置Po3から基準位置Po1に向けて移動する際、レバー部材54を揺動させることなく第2部位S2から離れる。
図6に示されるように、規制部54dが施錠位置Pk1に位置している場合に、押圧部材53aが基準位置Po1に戻ると、上述したように、押圧部材53aは、穴54cの第1部位S1に接触する。このように、鍵Kの施錠操作によって、錠装置50が施錠される。
上述したように、規制部54dが解錠位置Pk2に位置するときに(図7)、押圧部材53aが基準位置Po1と押込位置Po3との間を往復する第2の往復移動をした場合、押圧部材53aは、第2の往復移動の往路において第2部位S2を押圧してレバー部材54を回転させて規制部54dを施錠位置Pk1に位置させる(図10)。さらに、押圧部材53aは、第2の往復移動の復路においてレバー部材54を回転させることなく第2部位S2から離れて、穴54cの中を第1部位S1に向けて移動する(図6)。
なお、図10に示されるように、規制部54dが施錠位置Pk1に位置するときに、押圧部材53aが基準位置Po1と押込位置Po3との間を往復する第2の往復移動をした場合、押圧部材53aは内周面を押圧することなく穴54cの中を移動する。よって、レバー部材54は回転せず、施錠位置Pk1に位置する。
また、鍵Kの施錠操作に応じて、電磁アクチュエータ51の可動鉄心51bは、上述したように後退位置Pp2から進出位置Pp1に移動する。すなわち、電磁アクチュエータ51は、通電されることなく、鍵Kの施錠操作に応じて、錠装置50を施錠する電磁アクチュエータ51の動作と同じ動作をする。よって、鍵Kの施錠操作によって錠装置50が施錠された錠装置50の状態と、上述した電磁アクチュエータ51によって錠装置50が施錠された錠装置50の状態とが同じとなる(図6)。
また、上述したように、鍵Kの解錠操作によって錠装置50が解錠された錠装置50の状態と、上述した電磁アクチュエータ51によって錠装置50が解錠された錠装置50の状態とが同じとなる(図7)。したがって、鍵Kの解錠操作および電磁アクチュエータ51の作動のいずれによって錠装置50が解錠された後であっても、鍵Kの施錠操作および電磁アクチュエータ51の作動いずれによっても、錠装置50を施錠することができる。また、鍵Kの施錠操作および電磁アクチュエータ51の作動のいずれによって錠装置50が施錠された後であっても、鍵Kの解錠操作および電磁アクチュエータ51の作動のいずれによっても、錠装置50を解錠することができる。つまり、手動と電動のいずれによって施錠されたかにかかわらず、使用者はハンドル操作に手間取ることなく簡便に施錠および解錠することができる。また、例えば停電時等、電子錠が使用できない状態になっても、鍵Kで確実に解錠することができ、また、鍵Kを紛失した場合であっても、電子錠で解錠することができる。
また、使用者が扉3を開状態から閉状態にして、把持部40を開位置Ph2から閉位置Ph1に位置させるときにおいて、ケーシング30の回転量が不足すると、凸部33の移動量が不足する。よって、規制部54dが凸部33に干渉することで、規制部54dの移動量が不足し、規制部54dが規制領域R(図7)に位置できずに、錠装置50による施錠ができないことが考えられる。
特に、電磁アクチュエータ51による施錠の場合、鍵Kによる施錠の場合と異なり、鍵Kの回転量すなわち規制部54dの移動量を使用者が認識することができない。よって、電磁アクチュエータ51による施錠時において、規制部54dの移動量が不足して、施錠ができていないことを使用者が認識できないことが考えられる。
しかしながら、使用者が把持部40を開位置Ph2から閉位置Ph1に位置させるときにおいて、上記のように、第4のスプリング60がケーシング30を回転させる。よって、ケーシング30の回転量ひいては凸部33の移動量が不足せずに、把持部40が閉位置Ph1に確実に位置する。したがって、規制部54dが凸部33に干渉せずに規制領域Rに位置し、錠装置50による施錠が確実に行われる。また、錠装置50による解錠が行われた状態において、使用者の意思に反して、把持部40が閉位置Ph1から開位置Ph2に移動することを防止することができる。
(変形例)
本開示は、これまでに説明した実施の形態に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本開示の範囲内に含まれる。
例えば、レバー部材54の取付部54bは、第1回転軸54aと穴54cとの間に設けられてもよい。また、レバー部材54の穴54cは、第1回転軸54aと取付部54bとの間に設けられてもよい。
また、連結部材55は、一端側にて可動鉄心51bと係合し、他端側にて取付部54bと係合し、かつ、一端側と他端側との間にて、連結軸部材57と嵌合してもよい。
また、磁気コイル51eが取付部54bよりもベース軸部材31の第2回転軸31aから離れるように、電磁アクチュエータ51がケーシング30に配置されてもよい。
また、電磁アクチュエータ51は、レバー部材54と第2回転軸31aに直交する方向に並ぶように配置されてもよい。
また、錠装置50は、連結部材55を備えなくてもよい。この場合、取付部54bには、可動鉄心51bの第2端部が直に取り付けられる。この場合、可動鉄心51bは、「移動部材」の一例である。
また、錠装置50は、第3のスプリング59を備えなくてもよい。
また、上述した例では、解錠スイッチが操作されたことに応じて、電磁アクチュエータ51によって錠装置50が解錠されているが、使用者が認証され、かつ、解錠スイッチが操作されたことに応じて、電磁アクチュエータ51によって錠装置50が解錠されてもよい。使用者の認証は、例えば、使用者を識別する識別情報が記憶されているIDカード、および、顔認証などを用いて行われる。
また、電磁アクチュエータ51は、プッシュソレノイドまたはプルソレノイドを用いて構成されてもよい。
また、錠装置50は、電磁アクチュエータ51を備えなくてもよい。錠装置50は、電磁アクチュエータ51を備えない場合、連結部材55を備えない。この場合、錠装置50は、鍵Kによってのみ施錠および解錠される。この場合、部品点数を削減して低コストで錠装置50を構成することができる。また、レバー部材54は、取付部54bを備えているので、必要に応じて電磁アクチュエータ51を後付けして、錠装置50を容易に高機能化することができる。
また、錠装置50は、冷凍装置1に適用されるだけでなく、扉を有する箱体を備える装置などに適用されてもよい。
2020年11月13日出願の特願2020-189351の日本出願に含まれる明細書、特許請求の範囲、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
本開示の錠装置は、超低温フリーザ、冷凍庫および冷蔵庫などに広く利用可能である。
1 冷凍装置
3 扉
4 ハンドル
30 ケーシング
31 ベース軸部材
31a 第2回転軸
40 把持部
50 錠装置
51 電磁アクチュエータ
51b 可動鉄心
51e 磁気コイル
53a 押圧部材
54 レバー部材
54a 第1回転軸
54b 取付部
54c 穴
55 連結部材(移動部材)
59 第3のスプリング(弾性部材)
60 第4のスプリング
F 平面
K 鍵
S1 第1部位
S2 第2部位
T 端子(受電部)

Claims (9)

  1. ハンドルの操作を規制する規制部、穴、および、電磁アクチュエータの作動に応じて移動する移動部材が取り付けられる取付部を有し、第1回転軸回りに揺動するレバー部材と、
    前記穴の中に配置され、鍵の解錠操作に応じて前記穴の中で第1の往復移動をする押圧部材と、を備え、
    前記押圧部材は、前記第1の往復移動の往路において前記穴の内周面の一部である第1部位を押圧して前記レバー部材を前記第1回転軸回りに揺動させることで、前記規制部を前記ハンドルの操作を規制する位置から許容する位置に移動させ、前記第1の往復移動の復路において前記レバー部材を揺動させることなく前記第1部位から離れる、
    錠装置。
  2. 前記押圧部材は、前記鍵の施錠操作に応じて前記穴の中で第2の往復移動をするように構成されており、
    前記押圧部材は、前記第2の往復移動の往路において前記穴の内周面の一部である第2部位を押圧して前記レバー部材を前記第1回転軸回りに揺動させることで、前記規制部を前記ハンドルの操作を許容する位置から規制する位置に移動させ、前記第2の往復移動の復路において前記レバー部材を揺動させることなく前記第2部位から離れる、
    請求項1に記載の錠装置。
  3. 前記第1部位と前記第2部位との間の距離は、前記押圧部材の外径よりも大きい、
    請求項2に記載の錠装置。
  4. 前記取付部は、前記第1回転軸を挟んで前記穴と反対側に設けられている、
    請求項1に記載の錠装置。
  5. 前記規制部が前記ハンドルの操作を規制する位置に位置する場合に、前記規制部が前記ハンドルの操作を規制する位置に位置し続けるように前記レバー部材を付勢し、前記規制部が前記ハンドルの操作を許容する位置に位置する場合に、前記規制部が前記ハンドルの操作を許容する位置に位置し続けるように前記レバー部材を付勢する弾性部材をさらに備える、
    請求項1に記載の錠装置。
  6. 前記電磁アクチュエータをさらに備え、
    前記電磁アクチュエータは受電部を有し、
    前記ハンドルは、操作される際に把持される把持部、および、前記把持部に接続されたケーシングを有し、前記ハンドルの操作に応じて第2回転軸回りに揺動し、
    前記レバー部材、前記押圧部材および前記電磁アクチュエータは、前記ケーシングの中に配置されており、
    前記受電部は前記取付部よりも前記第2回転軸の近くに配置されている、
    請求項1に記載の錠装置。
  7. 前記レバー部材および前記電磁アクチュエータは、前記第2回転軸に直交する平面に沿うように、かつ、前記平面を挟むように配置されている、
    請求項6に記載の錠装置。
  8. 前記電磁アクチュエータと別体の部材である前記移動部材をさらに備え、
    前記移動部材は、一端側に支点を、他端側に前記取付部に接触する作用点を有し、前記支点と前記作用点の間に、前記電磁アクチュエータからの力が加わる力点を有する、
    請求項6に記載の錠装置。
  9. 請求項1に記載の錠装置を備える、
    冷凍装置。
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