JP7321919B2 - 地下躯体の施工方法 - Google Patents
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Description
特許文献1では、ウェルポイントは既存地下躯体の耐圧盤を貫通させて設置されているが、ここでも、ウェルポイントは直線的に配置されている。
施工領域(躯体構築のための掘削予定領域)内に、複数のウェルポイントをそれぞれのライザー管と共に平面視で格子点状に配置するウェルポイント配置工程と、
前記複数のウェルポイントで地下水位を低下させながら、床付地盤まで掘削する掘削工程と、
前記掘削の完了後に、引き続き地下水位を低下させながら、前記ウェルポイントのライザー管回りに鞘管を設置する鞘管設置工程と、
前記鞘管の設置後に、引き続き地下水位を低下させながら、前記鞘管を巻き込むようにコンクリートを打設することで、前記床付地盤上にコンクリート造の躯体を構築する躯体構築工程と、
前記躯体の構築後に、前記鞘管内から、前記ウェルポイント及び前記ライザー管を引き抜いて撤去するウェルポイント撤去工程と、
を含むことを特徴とする。
図1は本発明の一実施形態として地下躯体(基礎スラブ)の施工工事におけるウェルポイントの配置例を示すもので、(A)は断面図、(B)は平面図である。
ウェルポイント10(及びライザー管11)は、複数本ずつ、地上側のヘッダー管12、及び、ヘッダー管12の一端部に装備される真空ポンプ13と一緒に使用される。なお、1列のヘッダー管12に1つの真空ポンプ13を設置する場合と、複数列のヘッダー管12にこれらをまとめて1つの真空ポンプ13を設置する場合とがある。
図3(B)に示すように、ウェルポイント10の配置に先立って、施工領域(掘削計画線2の内側)を地下水位WL付近(詳しくは地下水位WLと同じ高さ位置か、これより高い位置)まで掘削する。ウェルポイント10が配置されていない状態の方が掘削が容易なため、地下水が漏出する恐れのない深さまで、先行して掘削するのである。
図3(C)に示すように、ウェルポイント10及びライザー管11を床付地盤3より深い位置まで建て込み、地上側でライザー管11の頭部(上端)にヘッダー管12を接続する。このとき、図1で説明したように、多数のウェルポイント10(及びライザー管11)を、施工領域の全域に、平面視で格子点状に配置する。
図4(A)に示すように、多数のウェルポイント10で地下水位を床付地盤3以下に低下させながら、床付地盤3まで掘削する。
図4(B)に示すように、掘削により床付地盤3上に露出したライザー管11の回り(基礎スラブ4構築のためのコンクリート打設によりコンクリートに覆われる部分)に鞘管20を設置する。
同じく図4(B)に示すように、床付地盤3上にコンクリートを打設して、基礎スラブ(地下躯体)4を構築する。このとき、ライザー管11は鞘管20により覆われているので、その後のライザー管11及びウェルポイント10の回収が可能となる。なお、基礎スラブ4の構築に先立って、床付地盤3上に、基礎砕石、均しコンを施す。
基礎スラブ4の構築後は、地盤が安定するので、ウェルポイント10による地下水位低下を終了させて、地下水位を戻すことが可能となる。
図4(C)に示すように、コンクリート打設による基礎スラブ4の構築後に、鞘管20内から、ライザー管11及びウェルポイント10を引き抜いて、撤去・回収する。
同じく図4(C)に示すように、ライザー管11及びウェルポイント10の撤去・回収後に、鞘管20内にモルタル22を充填する。
図6(A)に示すように、図4(A)と同様、多数のウェルポイント10で地下水位を床付地盤3以下に低下させながら、床付地盤3まで掘削する。
図6(B)に示すように、引き続き、多数のウェルポイント10で地下水位を床付地盤以下に低下させながら、床付地盤3上にコンクリートを打設して、基礎スラブ(地下躯体)4を構築する。本実施形態では、鞘管を使用しないので、ライザー管11は頭部を除いて埋設される。
図6(C)に示すように、コンクリート打設による基礎スラブ4の構築後に、ウェルポイント10のライザー管11のコンクリート上面より露出する頭部を切断除去し、その後、コンクリート内に残置されたライザー管11内にモルタルを充填する。
但し、地下躯体内に埋設されない外側のウェルポイント10及びライザー管11については回収する。
なお、出願当初の請求項は以下のとおりであった。
[請求項1]
地下水位を低下させながら、地下に躯体を施工する方法であって、
施工領域内に、複数のウェルポイントをそれぞれのライザー管と共に平面視で格子点状に配置するウェルポイント配置工程と、
前記複数のウェルポイントで地下水位を低下させながら、床付地盤まで掘削する掘削工程と、
掘削完了後に、引き続き地下水位を低下させながら、前記床付地盤上にコンクリート造の躯体を構築する躯体構築工程と、
を含む、地下躯体の施工方法。
[請求項2]
前記ウェルポイント配置工程では、複数のウェルポイントをそれぞれのライザー管と共に平面視で互いに平行な複数の仮想線上に振り分けて配置し、同じ仮想線上の複数のライザー管に対し、地上側で、同じ仮想線に沿って延びるヘッダー管を接続する、請求項1記載の地下躯体の施工方法。
[請求項3]
掘削完了後、躯体構築のためのコンクリート打設前に、前記ウェルポイントのライザー管回りに鞘管を設置する鞘管設置工程と、
コンクリート打設による躯体構築後に、前記ウェルポイント及び前記ライザー管を撤去するウェルポイント撤去工程と、
を更に含む、請求項1又は請求項2記載の地下躯体の施工方法。
[請求項4]
前記ウェルポイント及び前記ライザー管の撤去後に、前記鞘管内にモルタルを充填するモルタル充填工程を更に含む、請求項3記載の地下躯体の施工方法。
[請求項5]
コンクリート打設による躯体構築後に、前記ライザー管のコンクリート上面より露出する頭部を切断除去し、コンクリート内に残置されたライザー管内にモルタルを充填するライザー管処理工程を更に含む、請求項1又は請求項2記載の地下躯体の施工方法。
[請求項6]
前記ウェルポイント配置工程に先立って、前記施工領域を地下水位付近まで掘削する先行掘削工程を更に含む、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の地下躯体の施工方法。
2 掘削計画線
3 床付地盤
4 基礎スラブ(地下躯体)
5 ペデスタル
10 ウェルポイント
11 ライザー管
12 ヘッダー管
13 真空ポンプ
20 鞘管
22 モルタル
Claims (6)
- 地下水位を低下させながら、地下に躯体を施工する方法であって、
施工領域内に、複数のウェルポイントをそれぞれのライザー管と共に平面視で格子点状に配置するウェルポイント配置工程と、
前記複数のウェルポイントで地下水位を低下させながら、床付地盤まで掘削する掘削工程と、
前記掘削の完了後に、引き続き地下水位を低下させながら、前記ウェルポイントのライザー管回りに鞘管を設置する鞘管設置工程と、
前記鞘管の設置後に、引き続き地下水位を低下させながら、前記鞘管を巻き込むようにコンクリートを打設することで、前記床付地盤上にコンクリート造の躯体を構築する躯体構築工程と、
前記躯体の構築後に、前記鞘管内から、前記ウェルポイント及び前記ライザー管を引き抜いて撤去するウェルポイント撤去工程と、
を含む、地下躯体の施工方法。 - 前記鞘管設置工程では、半割構造の前記鞘管により前記ライザー管を両側から挟み込むようにして、前記鞘管を前記ライザー管回りに設置する、請求項1に記載の地下躯体の施工方法。
- 前記鞘管が鋼管又は塩化ビニル管である、請求項1又は請求項2に記載の地下躯体の施工方法。
- 前記ウェルポイント及び前記ライザー管の撤去後に、前記鞘管内にモルタルを充填するモルタル充填工程を更に含む、請求項1~請求項3のいずれか1つに記載の地下躯体の施工方法。
- 前記ウェルポイント配置工程では、複数のウェルポイントをそれぞれのライザー管と共に平面視で互いに平行な複数の仮想線上に振り分けて配置し、同じ仮想線上の複数のライザー管に対し、地上側で、同じ仮想線に沿って延びるヘッダー管を接続する、請求項1~請求項4のいずれか1つに記載の地下躯体の施工方法。
- 前記ウェルポイント配置工程に先立って、前記施工領域を地下水位付近まで掘削する先行掘削工程を更に含む、請求項1~請求項5のいずれか1つに記載の地下躯体の施工方法。
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