以下に、実施の形態にかかる情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる情報処理システムの構成の一例を示す図である。図1に示す情報処理システム100は、情報処理装置1と、入力装置2と、表示装置3とを備える。情報処理装置1は、入力装置2へのユーザの操作に応じた処理を行い、かかる処理の結果を表示装置3に表示させる。以下、入力装置2へのユーザの操作を単にユーザ操作と記載する場合がある。
入力装置2は、例えば、マウス、キーボード、またはタッチパネルなどの入力装置である。表示装置3は、LCD(Liquid Crystal Display)または有機EL(ElectroLuminescence)ディスプレイなどの表示装置である。情報処理装置1は、複数のユーザによって使用可能である。
情報処理システム100は、上述した構成に限定されない。図2は、実施の形態1にかかる情報処理システムの構成の他の例を示す図である。図2に示す情報処理システム100は、情報処理装置1と、複数の入力装置2と、複数の表示装置3と、複数の端末装置4とを備える。
情報処理装置1は、クラウド環境に構築される。クラウド環境は、クラウドサービスプラットフォームにおいて提供されるコンピュータ資源を含む。クラウドサービスプラットフォームは、クラウドサービスプロバイダによって提供され、例えば、PaaS(Platform as a Service)などを含む。情報処理装置1は、クラウド環境に構築されるため、クラウドサーバとも呼ばれることがある。
複数の端末装置4は、互いに異なるユーザによって使用され、ネットワーク5を介して情報処理装置1との間で情報の送受信を行う。端末装置4は、ユーザ操作の情報である操作情報を情報処理装置1へネットワーク5を介して送信する。情報処理装置1は、操作情報に応じた処理を行い、かかる処理の結果を示す処理結果情報をネットワーク5経由で端末装置4へ送信する。端末装置4は、情報処理装置1から送信される処理結果情報をネットワーク5経由で受信し、受信した処理結果情報を表示装置3に表示させる。
図3は、実施の形態1にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。図3に示すように、実施の形態1にかかる情報処理装置1は、記憶部10と、処理部20とを備える。記憶部10は、メニュー情報記憶部11と、ユーザ設定情報記憶部12とを備える。
メニュー情報記憶部11は、階層化された複数の選択項目を含むメニュー情報を記憶する。メニュー情報は、後述するユーザレベル毎に設けられる。かかるメニュー情報は、例えば、プラント、鉄道施設、高速道路、河川、またはビルなどの監視および制御を行う監視制御システムに用いられる監視画面をユーザが作成または編集する際に用いられるメニューの情報である。監視画面は、例えば、監視制御システムで監視している範囲を模式図として表示する画面、時系列データをグラフまたは一覧形式で表示する画面などである。
監視画面の作成または編集は、例えば、監視制御システムの監視制御対象に含まれる機器または設備を示すシンボル部品などの配置または編集、またはシンボル部品に信号情報と振る舞い情報との設定または編集などである。なお、メニュー情報は、監視画面の作成または編集以外の操作に用いるメニューの画面であってもよい。
図4は、実施の形態1にかかる情報処理装置のメニュー情報における複数の選択項目の階層構造の一例を示す図である。図4に示す例では、メニュー情報に含まれる複数の選択項目のうち一部の選択項目を省略している。
図4に示す階層構造では、最上層の選択項目として、「部品操作」、「部品追加」、および「文字入力」の3つの選択項目が含まれ、選択項目「部品操作」の直下層の選択項目として、「回転」および「拡縮」の2つの選択項目が含まれる。また、図4に示す階層構造では、選択項目「回転」の直下層の選択項目として、「角度指定」および「左右反転」の2つの選択項目が含まれ、選択項目「角度指定」の直下層の選択項目として、「任意角度」および「90度」の2つの選択項目が含まれる。
図5は、実施の形態1にかかる情報処理装置のメニュー情報の一例を示す図である。図5に示すメニュー情報には、「項目ID(IDentifier)」、「階層」、「選択項目名」、「直上層の項目ID」、「直下層の項目ID」、および「処理内容」が選択項目毎に含まれる。
「項目ID」は、選択項目毎に固有の識別情報である。「階層」は、階層構造における階層を示す情報である。「選択項目名」は、選択項目の名称を示す情報である。「直上層の項目ID」は、階層構造における直上層に位置する選択項目の項目IDである。「直下層の項目ID」は、階層構造における直下層に位置する選択項目の項目IDである。「処理内容」は、ユーザ操作によって選択項目が選択された場合に処理部20によって実行される処理である。
例えば、図5に示す例では、項目IDが「P0001」の選択項目は、「第1階層」に位置し、名称が「部品操作」であり、直上層の選択項目がなく、直下層の選択項目の項目IDが「P0101」および「P0102」である。また、項目IDが「P0101」の選択項目は、「第2階層」に位置し、名称が「回転」であり、直上層の選択項目の項目IDが「P0001」であり、直下層の選択項目の項目IDが「P0201」および「P0202」である。
また、項目IDが「P0201」の選択項目は、「第3階層」に位置し、名称が「角度指定」であり、直上層の選択項目の項目IDが「P0101」であり、直下層の選択項目の項目IDが「P0301」および「P0302」である。項目IDが「P0202」の選択項目は、「第3階層」に位置し、名称が「左右反転」であり、直上層の選択項目の項目IDが「P0101」であり、直下層の選択項目の項目IDがなく、処理内容が「左右反転処理」である。左右反転処理は、部品の左右を反転する処理である。
また、項目IDが「P0301」の選択項目は、「第4階層」に位置し、名称が「任意角度」であり、直上層の選択項目の項目IDが「P0201」であり、直下層の選択項目の項目IDがなく、処理内容が「任意角度処理」である。任意角度処理は、部品の角度を任意に変更する処理である。また、項目IDが「P0302」の選択項目は、「第4階層」に位置し、名称が「90度」であり、直上層の選択項目の項目IDが「P0201」であり、直下層の選択項目の項目IDがなく、処理内容が「90度回転処理」である。90度回転処理は、部品の角度を90度に変更する処理である。
図3に示すユーザ設定情報記憶部12は、情報処理装置1のユーザによって設定された情報であるユーザ設定情報を記憶する。処理部20は、入力装置2へのユーザの操作に基づいて、ユーザ設定情報を受け付け、受け付けたユーザ設定情報をユーザ設定情報記憶部12に記憶させる。
ユーザ設定情報は、ユーザ毎の設定情報を含む。各ユーザの設定情報には、ユーザレベルの情報と、ショートカットメニューの情報とが含まれる。ユーザレベルは、ユーザの属性に応じて2段階以上に設定される。
ユーザの属性は、例えば、操作の習熟度を示す属性であり、初心者、中級者、または上級者などである。また、ユーザの属性はユーザの職責を示す属性であってもよい。情報処理装置1では、ユーザレベルが高いほどユーザが操作できる機能が増え、メニュー情報に含まれる複数の選択項目のうち選択できる選択項目の数も増える。情報処理装置1では、メニュー情報がユーザレベル毎に設けられる。
ショートカットメニューの情報は、階層化された複数の選択項目のうち最上層の選択項目の直下層よりも下層にある選択項目の情報を含む。例えば、ショートカットメニューの情報は、図4に示す階層化された複数の選択項目のうち、選択項目「角度指定」の情報を含む。
図6は、実施の形態1にかかるユーザ設定情報記憶部に記憶されるユーザ設定情報の一例を示す図である。図6に示すように、ユーザ設定情報は、「ユーザID」、「ユーザレベル」、「ショートカットの項目ID」、および「選択経路」をユーザ毎に含む。
「ユーザID」は、ユーザ毎に固有の識別情報である。「ユーザレベル」は、ユーザレベルの情報である。「ショートカットの項目ID」は、ショートカットメニューへの操作によって選択される選択項目の項目IDである。以下、ショートカットメニューへの操作によって選択される選択項目をショートカット項目と記載する場合がある。
「選択経路」は、最上層の選択項目からショートカット項目までの選択経路の情報である。図6に示す例では、ユーザID「U0001」のユーザのユーザレベルが「第1レベル」であり、ショートカット項目が項目ID「P0201」の選択項目であり、選択経路が「部品操作>回転>角度指定」である。「部品操作>回転>角度指定」は、選択経路が、「部品操作」の選択項目、「回転」の選択項目、および「角度指定」の選択項目の順であることを示す。
また、ユーザID「U0002」のユーザのユーザレベルが「第2レベル」であり、ショートカットメニューとして設定されているショートカット項目および選択経路がない。また、ユーザID「U0003」のユーザのユーザレベルが「第1レベル」であり、ショートカットメニューとして設定されているショートカット項目および選択経路がない。
なお、図6に示す例では、ユーザID「U0001」に対してショートカット項目が1つのみ設定されているが、ショートカット項目は、ユーザ毎に複数設定することができる。
図3に戻って、情報処理装置1の構成について説明を続ける。情報処理装置1の処理部20は、ユーザ操作を受け付ける操作受付部21と、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作に応じてメニューを表示装置3に表示させるメニュー表示処理部22とを備える。
操作受付部21は、ユーザ操作に応じた情報を入力装置2から取得し、取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて、ユーザ操作を受け付ける。ユーザ操作に応じた情報には、例えば、マウスまたはキーボードに対するユーザの操作に関する情報が含まれる。なお、情報処理システム100が図2に示す構成である場合、操作受付部21は、端末装置4およびネットワーク5を介して入力装置2からユーザ操作に応じた情報を取得し、取得したユーザ操作に応じた情報に基づいて、ユーザ操作を受け付ける。
操作受付部21は、例えば、メニュー表示操作、選択項目の選択操作、ショートカットメニューの選択操作、ユーザ設定情報の設定操作、またはショートカットメニューの設定操作などのユーザ操作を受け付ける。ショートカットメニューの設定操作は、メニュー情報に含まれる複数の選択項目のうち最上層の選択項目の直下層よりも下層にある選択項目を設定する操作である。
操作位置検出部30は、表示装置3の表示領域のうちユーザ操作によって指定された位置である操作位置を検出する。ユーザ操作による指定は、例えば、入力装置2がマウスである場合、マウスを移動させることによって行われる。
操作内容判定部31は、ユーザ操作の内容である操作内容を判定する。操作内容判定部31は、例えば、入力装置2がマウスである場合、マウスで右クリックが行われた場合に、選択操作が行われたと判定する。操作内容判定部31は、選択操作が行われたときに操作位置検出部30によって検出されている操作位置に基づいて、ユーザの操作内容を判定する。操作受付部21は、操作位置検出部30によって検出された操作位置と、操作内容判定部31によって判定された操作内容とに基づいて判定されるユーザ操作を受け付ける。
また、操作受付部21は、ユーザ操作に応じた情報に含まれるユーザ情報に基づいて、ユーザ操作を行ったユーザを判定する。ユーザ情報は、例えば、ユーザID、またはユーザIDおよびパスワードであるが、ユーザが設定したジェスチャなどであってもよい。
メニュー表示処理部22は、ユーザ操作に応じたメニューを表示するための情報を含む表示情報を生成し、生成した表示情報を表示装置3へ出力する。表示装置3は、メニュー表示処理部22から出力される表示情報に基づいて、メニューを含む画像を表示する。情報処理システム100が図2に示す構成である場合、メニュー表示処理部22は、ネットワーク5を介して端末装置4へ表示情報を出力する。
メニュー表示処理部22は、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作に基づいて、メニュー情報記憶部11に記憶されたメニュー情報に含まれる選択項目の情報を取得する。そして、メニュー表示処理部22は、取得した選択項目の情報に基づいて、表示情報を生成し、生成した表示情報を表示装置3へ出力することで、表示装置3にメニューを表示させる。
図3に示すように、メニュー表示処理部22は、表示装置3に表示させる選択項目の情報を取得する選択項目取得部40と、最上層の選択項目を含む基本メニューを表示装置3に表示させる第1の表示処理部41と、下層の選択項目を表示装置3に表示させる第2の表示処理部42とを備える。
選択項目取得部40は、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作がメニュー表示操作である場合、メニュー情報記憶部11に記憶されたメニュー情報のうち操作を行ったユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報に含まれる最上層の選択項目の情報をメニュー情報記憶部11から取得する。
また、選択項目取得部40は、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作がメニュー表示操作である場合、メニュー表示操作を行ったユーザがショートカットメニューを設定している場合、ユーザ設定情報記憶部12に記憶され操作を行ったユーザのユーザ設定情報に含まれるショートカット項目の情報と選択経路の情報をユーザ設定情報記憶部12から取得する。
また、操作受付部21によって選択項目の選択操作が受け付けられた場合、選択された選択項目の直下層にあるすべての選択項目の情報を、操作を行ったユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報から取得する。
また、選択項目取得部40は、ショートカット項目が選択されたと判定した場合、選択されたと判定したショートカット項目の直下層にあるすべての選択項目の情報を、操作を行ったユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報から取得する。
ここで、メニュー情報記憶部11に記憶され且つ操作を行ったユーザが図6に示すユーザID「U0001」のユーザであり、かかるユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報が図5に示すメニュー情報であるとする。この場合、選択項目取得部40は、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作がメニュー表示操作であれば、項目IDが「P0001」の選択項目の情報と、項目IDが「P0002」の選択項目の情報と、項目IDが「P0003」の選択項目の情報とをメニュー情報記憶部11から取得する。さらに、選択項目取得部40は、項目IDが「P0201」のショートカット項目の情報と、「部品操作>回転>角度指定」の選択経路の情報をユーザ設定情報記憶部12から取得する。
また、選択項目取得部40は、最上層の選択項目が選択された場合、選択された最上層の選択項目の直下層のすべての選択項目の情報を、操作を行ったユーザのユーザレベルに対応するメニュー情報から取得する。例えば、選択項目取得部40は、操作受付部21によって受け付けられたユーザ操作が「部品操作」の選択項目の選択である場合、項目IDが「P0101」の選択項目の情報と、項目IDが「P0102」の選択項目の情報とをメニュー情報記憶部11から取得する。
第1の表示処理部41は、選択項目取得部40によって取得された選択項目の情報が最上層の選択項目の情報である場合、最上層の選択項目を周方向に複数配列した基本メニューを表示装置3に表示させる。
図7は、実施の形態1にかかる情報処理装置によって表示される基本メニューの一例を示す図である。図7に示すように、メニュー表示処理部22によって表示装置3の表示領域6に表示されるメニュー50は、基本メニュー51である。かかる基本メニュー51は、操作位置検出部30で検出された操作位置を中心とした円形のメニューである。
基本メニュー51は、円形の領域が周方向に均等に3つの領域521,522,523に分けられており、各領域521,522,523に最上層の選択項目の文字が表示されている。具体的には、領域521には「部品操作」の文字が表示され、領域522には「部品追加」の文字が表示され、領域523には「文字入力」の文字が表示されている。以下において、領域521,522,523の各々を個別に区別せずに示す場合、領域52と記載する場合がある。
基本メニュー51は、最上層の選択項目が2つの場合、円形の領域が周方向に均等に2つの領域に最上層の選択項目の文字が表示され、最上層の選択項目が4つ以上の場合、円形の領域が周方向に均等に4つ以上の領域に最上層の選択項目の文字が表示される。なお、基本メニュー51は、円形の領域に代えて、円環状の領域であってもよい。この場合、基本メニュー51は、円環状の領域が最上層の選択項目の数だけ周方向に均等に分割された複数の領域の各々に最上層の選択項目の文字が表示される。なお、基本メニュー51は、多角形状であってもよい。
ユーザは、複数の領域52のうちのいずれかに操作位置がある状態で入力装置2を用いて選択操作を行うことで、複数の最上層の選択項目のうち操作位置がある領域52に表示されている選択項目を選択することができる。第1の表示処理部41は、複数の最上層の選択項目のうちの1つの選択項目の選択操作が操作受付部21によって受け付けられた場合、選択された選択項目が表示される領域52の色を変更する。
第2の表示処理部42は、複数の最上層の選択項目のうちの1つの選択項目の選択操作が操作受付部21によって受け付けられた場合、選択された選択項目の直下層の選択項目を表示する弧状の領域を表示装置3に表示させる。
図8は、実施の形態1にかかる基本メニューに含まれる最上層の選択項目が選択された場合のメニューの一例を示す図である。図8では、図7に示す基本メニュー51のうち領域521に表示された「部品操作」の選択項目が選択されて表示装置3に表示されるメニュー50の一例が示される。
図8に示すメニュー50では、ユーザ操作によって選択された「部品操作」の選択項目を表示する領域521の色が他の領域522,523の色とは異なる色に変更されている。図8に示す例では、ハッチングの有無で色の違いを示している。
また、図8に示すメニュー50では、ユーザ操作によって選択された「部品操作」の選択項目の最下層の選択項目である「回転」の選択項目と「拡縮」の選択項目とが基本メニュー51の外周と対向する弧状の領域531,532に表示される。弧状の領域531,532は、基本メニュー51のうち選択された「部品操作」の選択項目が表示される領域521の外周と対向する位置に配置される。
第2の表示処理部42は、選択項目取得部40によって取得された選択項目を表示装置3に表示させる。かかる第2の表示処理部42は、複数の選択項目のうち表示装置3に表示された選択項目の選択が行われる毎に選択された選択項目の直下層の選択項目を表示装置3において下層であるほど基本メニュー51の外周から遠い弧状の領域に表示させる。
図9は、実施の形態1にかかるメニューに含まれる最上層の選択項目よりも下層の選択項目が選択された場合のメニューの一例を示す図である。図9に示す例では、「部品操作」の選択項目、「回転」の選択項目、および「角度指定」の選択項目の順にユーザ操作によって選択された場合のメニュー50の状態を示している。
図9に示すメニュー50では、弧状の領域531,532に、「回転」の選択項目および「拡縮」の選択項目が表示され、弧状の領域541,542に、「角度指定」の選択項目および「左右反転」の選択項目が表示され、弧状の領域551,552に、「任意角度」の選択項目および「90度」の選択項目が表示されている。
図9に示す例では、ユーザ操作によって選択された「部品操作」の選択項目を表示する領域521、「回転」の選択項目を表示する領域531、および「角度指定」の選択項目を表示する領域541は、他の領域522,523,532,542の色とは異なる色に変更されている。これにより、ユーザは、選択中の選択項目を視覚的に容易に把握することができる。図9に示す例では、ハッチングの有無で色の違いを示している。
弧状の領域531,532,541,542,551,552は、表示される選択項目の名称の文字数が多くなるほど周方向の長さが長くなる。例えば、選択項目の名称「任意角度」が表示される領域551は、選択項目の名称「90度」が表示される領域552よりも周方向の長さが長い。
図9に示すメニュー50では、原則として直上層の選択項目が表示される領域における周方向の中央を周方向の中心として直下層の選択項目が表示される領域が配列される。また、かかる原則的な配列が、直上層の選択項目が表示される領域と径方向で対向する領域である配置許容領域に収まらない場合、配置許容領域に収まるように、直下層の選択項目が表示される領域が配列される。
例えば、「部品操作」の選択項目を表示する領域521の周方向の中央を周方向の中心として、「回転」の選択項目および「拡縮」の選択項目が表示される弧状の領域531,532が配列される。また、「回転」の選択項目を表示する領域531の周方向の中央を周方向の中心として、「角度指定」の選択項目および「左右反転」の選択項目が表示される弧状の領域541,542が配列される。
「角度指定」の選択項目を表示する領域541の周方向の中央を周方向の中心として、「任意角度」の選択項目および「90度」の選択項目が表示される弧状の領域551,552が配列されると、配置許容領域内に収まらない。そのため、弧状の領域551,552が配置許容領域内に収まるように周方向にずらして配置される。
なお、第2の表示処理部42は、同一階層でメニュー50に表示される選択項目が多くなり、同一階層の選択項目を表示する領域の周方向の長さを選択項目の名称の文字数に応じた長さにすると、1周を超える場合、同一階層の選択項目を表示する領域の周方向の長さを均一にすることができる。選択項目の名称が長い場合には、選択項目の名称の一部は選択項目を表示する領域に表示されない。
情報処理装置1によって表示装置3に表示されるメニュー50は、ユーザレベルに応じたメニューである。そのため、例えば、ユーザレベルがユーザの習熟度である場合、ユーザの属性が中級者または上級者である場合に比べ、選択項目の数が少なくなり、メニュー50が表示される領域を小さくすることができる。そのため、情報処理装置1は、例えば、操作に不慣れなユーザの操作性を向上させることができる。
また、ユーザレベルがユーザの職責である場合、職責に必要がない選択項目が除外されたメニューが表示装置3に表示される。そのため、情報処理装置1では、例えば、重要度が高い操作またはユーザに権限がない操作などを一部のユーザには行わせないことができ、選択項目の数を少なくすることができる。
第1の表示処理部41は、入力装置2を操作するユーザがショートカットメニューの情報を設定している場合、基本メニュー51に加え、ショートカットメニューを表示装置3に表示させることができる。
第1の表示処理部41は、選択項目取得部40によってショートカット項目の情報と選択経路の情報とが取得された場合、かかるショートカット項目の情報と選択経路の情報とに基づいて、ショートカットメニューを表示装置3に表示させる。
図10は、実施の形態1にかかる情報処理装置によって表示装置に表示される基本メニューおよびショートカットメニューの一例を示す図であり、図11は、図10に示すショートカットメニューが操作された場合に表示装置に表示されるメニューの一例を示す図である。
図10に示すように、ショートカットメニュー60は、基本メニュー51の周囲に配置される。ショートカットメニュー60には、ショートカット項目までの選択経路の情報が示される。図10に示す例では、ショートカット項目が「角度指定」の選択項目であり、選択経路が「部品操作>回転>角度指定」であることがショートカットメニュー60で示されている。
ショートカットメニュー60で示される選択経路の情報によって、ユーザは、ショートカット項目と、ショートカット項目までの選択経路とを容易に把握することができる。
また、第1の表示処理部41は、ショートカット項目を下層に含む最上層の選択項目を表示する領域521を強調表示する。かかる強調表示は、最上層の選択項目が選択された場合の強調表示の方法とは異なる。図11に示す例では、領域521の外縁が太線で示され且つ色の違いがハッチングで示されて強調表示されているが、選択項目の名称の文字の色、フォント、または太文字などによって強調表示されてもよい。領域521が強調表示されることによって、ユーザは、ショートカット項目を下層に含む最上層の選択項目を容易に把握することができる。
図11に示すように、図10に示すショートカットメニュー60が選択された場合、情報処理装置1のメニュー表示処理部22は、図11に示すメニューを表示装置3に表示させる。図11に示すメニュー50では、「任意角度」の選択項目と「90度」の選択項目とが基本メニュー51の外周と対向する弧状の領域551,552に表示される。「任意角度」の選択項目と「90度」の選択項目は、ショートカット項目である「角度指定」の選択項目の最下層の選択項目である。また、図11では、ショートカットメニュー60が強調表示されており、これにより、ショートカットメニュー60が選択されたことが示される。
このように、ショートカットメニュー60が選択された場合、図9に示す領域531,532,541,542が省略されて、「角度指定」の選択項目の最上層の選択項目である「部品操作」が表示される領域521の外周と対向する領域に、「任意角度」の選択項目と「90度」の選択項目が表示される弧状の領域551,552が配置される。
そのため、情報処理装置1では、3階層以上の階層化されたメニューを表示する場合であっても、最上層の選択項目とショートカット項目との間の階層の選択項目の表示が省略されるため、メニュー50によって表示領域6が占有される領域を小さくすることができ、これにより、ユーザは、見た目にわかりやすいメニュー操作を行うことができる。
第1の表示処理部41および第2の表示処理部42は、同一階層の選択項目のうちユーザに選択されなかった選択項目を非表示または色を薄くすることもできる。また、第1の表示処理部41および第2の表示処理部42は、選択項目を文字に代えてアイコンで表示装置3に表示させることもできる。
また、第1の表示処理部41は、ユーザによって設定されたお気に入り項目の情報を、他のユーザの操作時に表示装置3に表示させて、お気に入り設定を他のユーザに提案することもできる。
つづいて、フローチャートを用いて情報処理装置1の処理部20による処理を説明する。図12は、実施の形態1にかかる情報処理装置の処理部による処理の一例を示すフローチャートである。
図12に示すように、情報処理装置1の処理部20は、ユーザ操作に応じた情報を入力装置2から取得し(ステップS10)、ステップS10で取得した情報に基づいて、ユーザ操作によって指定された位置である操作位置を検出する(ステップS11)。そして、処理部20は、ステップS10で取得した情報とステップS11で検出した操作位置とに基づいて、ユーザ操作の内容である操作内容を判定する(ステップS12)。
処理部20は、ステップS12で判定した操作内容がメニュー表示操作であるか否かを判定する(ステップS13)。処理部20は、メニュー表示操作であると判定した場合(ステップS13:Yes)、メニュー表示操作を行う(ステップS14)。ステップS14の処理は、図13に示すステップS20~S23の処理であり、後で詳述する。
処理部20は、ステップS14の処理が終了した場合、またはステップS12で判定した操作内容がメニュー表示操作ではないと判定した場合(ステップS13:No)、ステップS12で判定した操作内容が選択操作であるか否かを判定する(ステップS15)。処理部20は、選択操作であると判定した場合(ステップS15:Yes)、選択対応処理を行う(ステップS16)。ステップS16の処理は、図14に示すステップS30~S37の処理であり、後で詳述する。処理部20は、ステップS16の処理が終了した場合、またはステップS12で判定した操作内容が選択操作ではないと判定した場合(ステップS15:No)、図12に示す処理を終了する。
図13は、実施の形態1にかかる情報処理装置の処理部によるメニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、処理部20は、メニュー情報記憶部11に記憶されたユーザレベルに応じたメニュー情報から最上層の選択項目の情報を取得し(ステップS20)、最上層の選択項目の情報を含むメニュー50を表示装置3に表示させる(ステップS21)。
次に、処理部20は、ショートカット設定があるか否かを判定する(ステップS22)。ステップS22の処理において、処理部20は、操作を行ったユーザのユーザ設定情報にショートカットメニューの情報が含まれている場合に、ショートカット設定があると判定する。
処理部20は、ショートカット設定があると判定した場合(ステップS22:Yes)、ショートカットメニュー60を表示装置3に表示させる(ステップS23)。処理部20は、ステップS23の処理が終了した場合、またはショートカット設定がないと判定した場合(ステップS22:No)、図13に示す処理を終了する。
図14は、実施の形態1にかかる情報処理装置の処理部による選択対応処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、処理部20は、ステップS15で判定した選択操作がメニュー50に含まれる選択項目の選択操作であるか否かを判定する(ステップS30)。
処理部20は、ステップS15で判定した選択操作がメニュー50に含まれる選択項目の選択操作であると判定した場合(ステップS30:Yes)、選択操作で選択された選択項目が最下層の選択項目であるか否かを判定する(ステップS31)。
処理部20は、選択操作で選択された選択項目が最下層の選択項目ではないと判定した場合(ステップS31:No)、メニュー情報記憶部11に記憶されたユーザレベルに応じたメニュー情報から選択操作で選択された選択項目の直下層の選択項目の情報を取得し(ステップS32)、取得した選択項目の情報を含むメニュー50を表示装置3に表示させる(ステップS33)。処理部20は、ステップS33の処理において、メニュー50のうちユーザ操作によって選択された選択項目を他の選択項目とは異なる色に変更する。
処理部20は、選択操作で選択された選択項目が最下層の選択項目であると判定した場合(ステップS31:Yes)、選択操作で選択された選択項目に対応する処理を実行する(ステップS34)。処理部20は、ステップS33の処理が終了した場合、ステップS34の処理が終了した場合、またはステップS15で判定した選択操作が選択項目の選択操作ではないと判定した場合(ステップS30:No)、ステップS15で判定した選択操作がショートカット項目の選択操作であるか否かを判定する(ステップS35)。
処理部20は、ステップS15で判定した選択操作がショートカット項目の選択操作であると判定した場合(ステップS35:Yes)、メニュー情報記憶部11に記憶されたユーザレベルに応じたメニュー情報から選択操作で選択されたショートカット項目の直下層の選択項目の情報を取得し(ステップS36)、取得した選択項目の情報を含むメニュー50を表示装置3に表示させる(ステップS37)。
処理部20は、ステップS37の処理が終了した場合、またはショートカット項目の選択操作が行われていないと判定した場合(ステップS35:No)、図14に示す処理を終了する。
図15は、実施の形態1にかかる情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図15に示すように、情報処理装置1は、プロセッサ101と、メモリ102と、インタフェース回路103とを備えるコンピュータを含む。
プロセッサ101、メモリ102、およびインタフェース回路103は、例えば、バス104によって互いに情報の送受信が可能である。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部20の機能を実行する。プロセッサ101は、例えば、処理回路の一例であり、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、およびシステムLSI(Large Scale Integration)のうち一つ以上を含む。
メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、およびEEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)のうち一つ以上を含む。また、メモリ102は、コンピュータが読み取り可能なプログラムが記録された記録媒体を含む。かかる記録媒体は、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルメモリ、光ディスク、コンパクトディスク、およびDVD(Digital Versatile Disc)のうち一つ以上を含む。なお、情報処理装置1の処理部20は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)およびFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路を含んでいてもよい。
以上のように、実施の形態1にかかる情報処理装置1は、メニュー情報記憶部11と、第1の表示処理部41と、第2の表示処理部42と、操作受付部21とを備える。メニュー情報記憶部11は、階層化された複数の選択項目を含むメニュー情報を記憶する。第1の表示処理部41は、複数の選択項目のうち最上層の選択項目を周方向に複数配列した基本メニュー51を表示装置3の表示領域6に表示させる。第2の表示処理部42は、複数の選択項目のうち表示装置3の表示領域6に表示された選択項目の選択が行われる毎に選択された選択項目の直下層の選択項目を、表示領域6において下層であるほど基本メニュー51から遠い弧状の領域に表示させる。操作受付部21は、複数の選択項目のうち最上層の選択項目の直下層よりも下層にある選択項目の設定操作をショートカット項目の選択操作として受け付ける。第1の表示処理部41は、操作受付部21で設定操作が受け付けられた選択項目であるショートカット項目を選択するためのショートカットメニュー60を表示領域6に表示させる。第2の表示処理部42は、ショートカットメニュー60が選択された場合に、操作受付部21で設定操作が受け付けられた選択項目であるショートカット項目の直下層の選択項目を、表示領域6における基本メニュー51の外周に対向する領域であって弧状の領域に表示させる。これにより、情報処理装置1は、3階層以上の階層化されたメニューを表示する場合であっても、最上層の選択項目とショートカット項目との間の階層の選択項目の表示を省略するため、メニュー50による占有される領域を小さくすることができ、これにより、ユーザは、見た目にわかりやすいメニュー操作を行うことができる。
また、第1の表示処理部41は、基本メニュー51のうち操作受付部21で設定操作が受け付けられた選択項目であるショートカット項目の最上層の選択項目を強調表示する。これにより、情報処理装置1は、ショートカットメニューが基本メニュー51に含まれる複数の最上層の選択項目のうちどの選択項目の下層の選択項目であるかを容易に把握することができる。
また、第1の表示処理部41は、操作受付部21で設定操作が受け付けられた選択項目であるショートカット項目に至るまでの階層構造における経路をショートカットメニュー60に表示する。これにより、情報処理装置1は、ショートカット項目までの選択経路をユーザに容易に把握させることができる。
また、メニュー情報記憶部11は、メニュー情報をユーザレベル毎に記憶する。第1の表示処理部41は、ユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報に基づいて、基本メニュー51を表示装置3の表示領域6に表示させる。第2の表示処理部42は、ユーザのユーザレベルに応じたメニュー情報に基づいて、選択された選択項目の直下層の選択項目を表示領域6に表示させる。これにより、情報処理装置1は、ユーザに応じたメニュー50を表示装置3に表示させることができる。
実施の形態2.
実施の形態2にかかる情報処理装置は、選択頻度が高い選択項目をさらに強調表示する点で、実施の形態1にかかる情報処理装置1と異なる。以下においては、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態1の情報処理装置1と異なる点を中心に説明する。
図16は、実施の形態2にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。図16に示すように、実施の形態2にかかる情報処理装置1Aは、記憶部10Aと、処理部20Aとを備える。記憶部10Aは、ユーザ操作の履歴を示す操作履歴情報をユーザ毎に記憶する操作履歴情報記憶部13をさらに備える点で、記憶部10と異なる。
処理部20Aは、メニュー表示処理部22に代えて、メニュー表示処理部22Aを備える点で、処理部20と異なる。メニュー表示処理部22Aは、選択項目取得部40、第1の表示処理部41、および第2の表示処理部42に代えて、選択項目取得部40A、第1の表示処理部41A、および第2の表示処理部42Aを備える点で、メニュー表示処理部22と異なる。
選択項目取得部40Aは、操作履歴情報記憶部13に記憶された操作履歴情報に基づいて、選択頻度が高い選択項目の情報をさらに取得する点で、選択項目取得部40と異なる。選択項目取得部40Aは、例えば、階層ごとに、操作を行ったユーザの選択頻度が最も高い選択項目の情報を取得する。
第1の表示処理部41Aおよび第2の表示処理部42Aは、メニュー50に表示されている複数の選択項目のうち最も下層の選択項目を判定し、最も下層の選択項目のうちユーザが操作した頻度が最も高い選択項目を強調表示する。
図17は、実施の形態2にかかるメニューに含まれる最上層の選択項目よりも下層の選択項目が選択された場合のメニューの一例を示す図である。図17に示す例では、メニュー50に表示された最も下層の選択項目のうちユーザの選択頻度が最も高い選択項目として「任意角度」の選択項目が強調表示され、メニュー50に表示された最も下層の選択項目のうち選択頻度が最も高い選択項目が「任意角度」の選択項目であることが示されている。
図17に示す例では、領域551の外縁が太線で示され且つ色の違いがハッチングで示されて強調表示されているが、選択項目の名称の文字の色、フォント、または太文字などによって強調表示されてもよい。
なお、選択項目取得部40Aは、すべてのユーザが行った操作のうち階層ごとに選択頻度が最も高い選択項目の情報を取得することもできる。これにより、第1の表示処理部41Aおよび第2の表示処理部42Aは、例えば、操作履歴がないユーザまたは操作数が閾値以下のユーザの操作に対して、すべてのユーザが行った操作のうち最も下層の選択項目のうち選択頻度が最も高い選択項目を強調表示することができる。また、選択項目取得部40Aは、メニュー50に表示されている複数の選択項目のうち階層ごとに、すべてのユーザが操作した頻度またはユーザが操作した頻度が最も高い選択項目を強調表示することもできる。
つづいて、フローチャートを用いて情報処理装置1Aの処理部20Aによる処理を説明する。図18は、実施の形態2にかかる情報処理装置の処理部によるメニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。図18に示すステップS40,S43,S44の処理は、図13に示すステップS20,S22,S23の処理であり、説明を省略する。
処理部20Aは、選択頻度が最も高い最上層の選択項目の情報を操作履歴情報記憶部13から取得する(ステップS41)。処理部20Aは、最上層の選択項目の情報を含むメニュー50を、ユーザの選択頻度が最も高い最上層の選択項目を強調表示しつつ、表示装置3に表示させる(ステップS42)。
図19は、実施の形態2にかかる情報処理装置の処理部による選択対応処理の一例を示すフローチャートである。図19に示すステップS50~S52,S55~S58の処理は、図14に示すステップS30~S32,S34~S37の処理と同じであるため、説明を省略する。
図19に示すように、処理部20Aは、選択された頻度が高い選択項目の情報を操作履歴情報記憶部13から取得する(ステップS53)。そして、処理部20Aは、取得した選択項目の情報を含むメニュー50を、最も下層の選択項目のうちユーザが操作した頻度が最も高い選択項目を強調表示しつつ、表示装置3に表示させる(ステップS54)。
実施の形態2にかかる情報処理装置1Aの処理部20Aのハードウェア構成例は、図15に示す情報処理装置1の処理部20のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部20Aの機能を実行することができる。
実施の形態2にかかる情報処理装置1Aにおいて、第1の表示処理部41Aおよび第2の表示処理部42Aは、表示領域6に表示されている最も低い階層の複数の選択項目のうち最も選択頻度が高い選択項目を強調表示する。これにより、情報処理装置1Aは、過去に操作数の多い選択項目を強調表示することでユーザの操作を誘導することができ、結果として操作性を向上させることができる。
実施の形態3.
実施の形態3にかかる情報処理装置は、ユーザによる設定に基づいて基本メニューにお気に入りの項目を選択するための選択項目であるお気に入り項目を選択させるための選択項目を表示させることができる点で、実施の形態2にかかる情報処理装置1Aと異なる。以下においては、実施の形態2と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態2の情報処理装置1Aと異なる点を中心に説明する。なお、実施の形態3にかかる情報処理装置の特徴は、実施の形態1にかかる情報処理装置1に適用することもできる。
図20は、実施の形態3にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。図20に示すように、実施の形態3にかかる情報処理装置1Bは、記憶部10Bと、処理部20Bとを備える。
記憶部10Bは、ユーザによってお気に入りの選択項目として設定された選択項目の情報をお気に入り情報としてユーザ毎に記憶するお気に入り情報記憶部14をさらに備える点で、記憶部10Aと異なる。以下において、お気に入りの選択項目をお気に入り項目と記載する場合がある。お気に入り項目は、例えば、最下層の選択項目であるが、最下層の選択項目よりも上層の選択項目であってもよい。お気に入り情報は、例えば、お気に入り項目の項目IDである。
処理部20Bは、操作受付部21およびメニュー表示処理部22Aに代えて、操作受付部21Bおよびメニュー表示処理部22Bを備える点で、処理部20Aと異なる。操作受付部21Bは、複数の選択項目のうち最上層の選択項目を除く少なくとも1つの選択項目をお気に入り項目として新たな最上層の選択項目の下層に追加する設定であるお気に入り設定操作を受け付ける。新たな最上層の選択項目は、例えば、「お気に入り」の名称を含む選択項目であり、ユーザによって任意に設定することもできる。操作受付部21Bは、受け付けたお気に入り設定の情報をお気に入り情報記憶部14に記憶させる。
メニュー表示処理部22Bは、選択項目取得部40A、第1の表示処理部41A、および第2の表示処理部42Aに代えて、選択項目取得部40B、第1の表示処理部41B、および第2の表示処理部42Bを備える点で、メニュー表示処理部22Aと異なる。
選択項目取得部40Bは、操作を行ったユーザが設定したお気に入り情報がお気に入り情報記憶部14に記憶されている場合、ユーザが設定したお気に入り情報をお気に入り情報記憶部14から取得する。
第1の表示処理部41Bは、選択項目取得部40Bによって取得されたお気に入り情報に基づいて、お気に入り情報に含まれる新たな最上層の選択項目を基本メニュー51に追加して表示装置3の表示領域6に表示させる。新たな最上層の選択項目は、お気に入り項目を選択するための選択項目であり、例えば、「お気に入り」の文字で示される選択項目である。
第2の表示処理部42Bは、基本メニュー51において新たな最上層の選択項目が選択された場合に、お気に入り項目を表示装置3の表示領域6において基本メニュー51の外周に対向し且つ弧状の領域に表示させる。
図21は、実施の形態3にかかる情報処理装置によって表示される基本メニューの一例を示す図である。図21に示すように、メニュー表示処理部22Bによって表示装置3の表示領域6に表示されるメニュー50は、基本メニュー51である。かかる基本メニュー51は、操作位置検出部30で検出された操作位置を中心とした円形のメニューである。
基本メニュー51は、円形の領域が周方向に均等に4つの領域521,522,523,524に分けられており、領域521,522,523にメニュー情報に含まれる最上層の選択項目の文字が表示され、領域524にお気に入り項目を選択するための選択項目の文字が表示される。具体的には、領域521に「部品操作」の文字が表示され、領域522に「部品追加」の文字が表示され、領域523に「文字入力」の文字が表示され、領域524に「お気に入り」の文字が表示される。
第2の表示処理部42Bは、複数の最上層の選択項目のうちお気に入り項目を選択するための選択項目の選択が操作受付部21Bで受け付けられた場合、お気に入り項目を表示する弧状の領域を表示装置3に表示させる。操作受付部21Bは、操作位置検出部30によって検出される操作位置が複数の最上層の選択項目のうちお気に入り項目を選択するための選択項目が表示される領域にある状態で、操作内容判定部31によって判定されたユーザ操作が選択操作である場合に、複数の最上層の選択項目のうちお気に入り項目を選択するための選択項目の選択操作を受け付ける。
図22は、実施の形態3にかかる基本メニューに含まれる最上層の選択項目のうちお気に入り項目が選択された場合のメニューの一例を示す図である。図22では、図21に示す基本メニュー51のうち領域524に表示された「お気に入り」の選択項目が選択されて表示装置3に表示されるメニュー50の一例が示される。
図22に示すメニュー50では、お気に入り項目として、「任意角度」の選択項目と「90度」の選択項目とを表示する弧状の領域561,562が、「お気に入り」の選択項目に表示された領域524と対応する位置に配置される。
処理部20Bは、領域561に操作位置がある場合に選択操作が行われた場合、「任意角度」の選択項目が選択されたと判定する。処理部20Bは、「任意角度」の選択項目が選択された場合、任意角度処理を実行する。また、処理部20Bは、領域562に操作位置がある場合に選択操作が行われた場合、「90度」の選択項目が選択されたと判定する。処理部20Bは、「90度」の選択項目が選択された場合、90度回転処理を実行する。
また、第2の表示処理部42Bは、お気に入り項目が最下層の選択項目ではない場合、選択項目取得部40Bによってお気に入り項目が選択された場合、お気に入り項目の直下層の選択項目を追加したメニュー50を表示装置3の表示領域6に表示させる。
つづいて、フローチャートを用いて情報処理装置1Bの処理部20Bによる処理を説明する。図23は、実施の形態3にかかる情報処理装置の処理部によるメニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。図23に示すステップS60,S61,S65,S66の処理は、図18に示すステップS40,S41,S43,S44の処理であり、説明を省略する。
図23に示すように、情報処理装置1Bの処理部20Bは、操作を行うユーザのお気に入り情報があるか否かを判定する(ステップS62)。処理部20Bは、ユーザのお気に入り情報があると判定した場合(ステップS62:Yes)、お気に入り情報をお気に入り情報記憶部14から取得する(ステップS63)。
処理部20Bは、お気に入りを選択するための新たな最上層の選択項目を含む最上層の選択項目の情報を含むメニュー50を、ユーザの選択頻度が最も高い最上層の選択項目を強調表示しつつ、表示装置3に表示させる(ステップS64)。
実施の形態3にかかる情報処理装置1Bの処理部20Bのハードウェア構成例は、図15に示す情報処理装置1の処理部20のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部20Bの機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態3にかかる情報処理装置1Bの操作受付部21Bは、複数の選択項目のうち最上層の選択項目を除く少なくとも1つの選択項目を新たな最上層の選択項目の下層に追加する設定操作を受け付ける。第1の表示処理部41Bは、新たな最上層の選択項目を基本メニュー51に追加して表示領域6に表示させる。第2の表示処理部42Bは、新たな最上層の選択項目が選択された場合に、少なくとも1つの選択項目を表示領域6において基本メニュー51の外周に対向し且つ弧状の領域に表示させる。これにより、情報処理装置1Bは、ユーザがよく使う選択項目をお気に入り設定して選択することができることから、メニュー50の階層順に選択する操作を行うことなく、作業時間を短縮することができる。
実施の形態4.
実施の形態4にかかる情報処理装置は、新たな最上層の選択項目の設定であるお気に入りグループの設定操作を複数受け付け、新たに階層化された複数の選択項目によって形成される追加メニューを表示装置に表示させることができる点、および複数の最上層の選択項目の一部を表面に残りを裏面に配置したメニューを表示装置に表示させる点で、実施の形態3にかかる情報処理装置1Bと異なる。以下においては、実施の形態3と同様の機能を有する構成要素については同一符号を付して説明を省略し、実施の形態3の情報処理装置1Bと異なる点を中心に説明する。なお、実施の形態4にかかる情報処理装置の特徴は、実施の形態1,2にかかる情報処理装置1,1Aに適用することもできる。
図24は、実施の形態4にかかる情報処理装置の構成の一例を示す図である。図24に示すように、実施の形態4にかかる情報処理装置1Cは、記憶部10Cと、処理部20Cとを備える。
記憶部10Cは、お気に入り情報記憶部14に代えて、お気に入り情報記憶部14Cを備える点で、記憶部10Bと異なる。お気に入り情報記憶部14Cは、お気に入り情報に加え、お気に入りグループの情報を記憶する。各お気に入りグループの情報は、1以上のお気に入り項目の項目IDとグループのグループIDとを含む。お気に入り項目は、実施の形態3の場合と同様に、最下層の選択項目であるが、最下層の選択項目よりも上層の選択項目であってもよい。
処理部20Cは、操作受付部21Bおよびメニュー表示処理部22Bに代えて、操作受付部21Cおよびメニュー表示処理部22Cを備える点で、処理部20Bと異なる。操作受付部21Cは、複数のお気に入りグループの情報の設定操作を受け付ける。各お気に入りグループは、新たな最上層の選択項目の情報を含み、さらに、複数の選択項目のうち最上層の選択項目を除く少なくとも1つの選択項目の情報をお気に入り項目の情報として含む。操作受付部21Cは、設定操作を受け付けた複数のお気に入りグループの情報をお気に入り情報記憶部14Cに記憶させる。
新たな最上層の選択項目の情報は、例えば、「お気に入り1」、「お気に入り2」、および「お気に入り3」など選択項目の情報である。そして、「お気に入り1」、「お気に入り2」、および「お気に入り3」の各々に1以上のお気に入り項目の情報が含まれる。
メニュー表示処理部22Cは、選択項目取得部40B、第1の表示処理部41B、および第2の表示処理部42Bに代えて、選択項目取得部40C、第1の表示処理部41C、および第2の表示処理部42Cを備える点で、メニュー表示処理部22Bと異なる。
選択項目取得部40Cは、選択項目取得部40Bの機能に加え、操作を行ったユーザが設定した複数のお気に入りグループの情報がお気に入り情報記憶部14Cに記憶されている場合、ユーザが設定した複数のお気に入りグループの情報をお気に入り情報記憶部14Cから取得する。
第1の表示処理部41Cは、選択項目取得部40Cによってユーザが設定した複数のお気に入りグループの情報が取得された場合、基本メニュー51に加え、複数のお気に入りグループのメニューである追加メニューを表示装置3の表示領域6に表示させる。追加メニューは、お気に入りグループの最上層の選択項目を周方向に複数配列したメニューである。
図25は、実施の形態4にかかる情報処理装置によって表示される基本メニューおよび追加メニューの一例を示す図である。図25に示すように、第1の表示処理部41Cは、基本メニュー51と追加メニュー70とを互いに一部をオーバーラップした状態で表示領域6に表示させる。図25に示す状態では、基本メニュー51が追加メニュー70よりも上位のレイヤに配置されており、基本メニュー51に表示される選択項目は選択可能である。
第1の表示処理部41Cは、図25に示す状態で、下位のレイヤに配置されている追加メニュー70の選択操作が操作受付部21Cによって受け付けられた場合、下位のレイヤに配置されている追加メニュー70を最上位のレイヤに配置して表示領域6に表示させる。操作受付部21Cは、操作位置検出部30によって検出される操作位置が基本メニュー51から追加メニュー70が露出している位置にある状態で、操作内容判定部31によって判定されたユーザ操作が選択操作である場合、追加メニュー70の選択操作を受け付ける。
図26は、図25に示す追加メニューが選択された場合の基本メニューおよび追加メニューの表示例を示す図である。第1の表示処理部41Cは、下位のレイヤに配置されている追加メニュー70が選択された場合、図26に示すように、追加メニュー70を最上位のレイヤに配置して表示領域6に表示させる。これにより、ユーザは、追加メニュー70に配置された選択項目を選択することができる。
図26に示す例では、追加メニュー70には、基本メニュー51と同様に、円形の領域が周方向に均等に3つの領域711,712,713に分けられており、各領域711,712,713に最上層の選択項目の文字が表示されている。具体的には、領域711に「お気に入り1」の文字が表示され、領域712に「お気に入り2」の文字が表示され、領域713に「お気に入り3」の文字が表示されている。
第2の表示処理部42Cは、新たな最上層の選択項目が選択された場合に、選択された新たな最上層の選択項目と同一のお気に入りグループのお気に入り項目を表示装置3の表示領域6において追加メニュー70の外周に対向し且つ弧状の領域に表示させる。
図27は、図26に示す追加メニューにおける選択項目が選択された場合の追加メニューの表示例を示す図である。図27では、図26に示す追加メニュー70のうち領域711に表示された「お気に入り1」の選択項目が選択されて表示装置3に表示される追加メニュー70の一例が示される。
図27に示す追加メニュー70では、お気に入り項目として、「任意角度」の選択項目と「90度」の選択項目とを表示する弧状の領域721,722が、「お気に入り1」の選択項目に表示された領域711の外周と対応する位置に配置される。
処理部20Cは、領域721に操作位置がある場合に選択操作が行われた場合、「任意角度」の選択項目が選択されたと判定する。処理部20Cは、「任意角度」の選択項目が選択された場合、任意角度処理を実行する。また、処理部20Cは、領域721に操作位置がある場合に選択操作が行われた場合、「90度」の選択項目が選択されたと判定する。処理部20Cは、「90度」の選択項目が選択された場合、90度回転処理を実行する。
このように、実施の形態4にかかる情報処理装置1Cでは、お気に入り項目をグループ化して表示することができるため、例えば、お気に入り項目を種類別にグループ化して表示させることができる。そのため、情報処理装置1Cでは、お気に入り項目を多く設定することができ、また、お気に入り項目の数が多くなった場合でも探索しやすくなり、作業時間を短縮することができる。
第1の表示処理部41Cは、メニュー情報記憶部11に記憶されたメニュー情報に含まれる最上層の選択項目が予め設定された数以上である場合、複数の最上層の選択項目の一部を表面に残りを裏面に配置した基本メニュー51を表示領域6に表示させる。この場合、第1の表示処理部41Cは、基本メニュー51の表面と裏面との切り替えをユーザに行わせるための切替ボタンを表示装置3の表示領域6に表示させる。
図25に示す例では、第1の表示処理部41Cによって切替ボタン57が表示装置3の表示領域6に表示されている。第1の表示処理部41Cは、操作受付部21Cによって切替ボタン57への操作である切り替え操作が受け付けられた場合、基本メニュー51のうち表示装置3の表示領域6に表示させる領域を表面から裏面にする。
図28は、図25に示す切替ボタンが操作された場合の追加メニューの表示例を示す図である。図28に示す例では、第1の表示処理部41Cによって基本メニュー51のうち裏面が表示装置3の表示領域6に表示されており、また、切替ボタン58が表示装置3の表示領域6に表示されている。第1の表示処理部41Cは、操作受付部21Cによって切替ボタン58への操作である切り替え操作が受け付けられた場合、図25に示すように、基本メニュー51のうち表示装置3の表示領域6に表示させる領域を裏面から表面にする。
このように、実施の形態4にかかる基本メニュー51では、選択項目を表面と裏面とに配置することができるため、実施の形態1~3にかかる基本メニュー51に比べ、最上層の選択項目を多くすることができる。そのため、実施の形態4にかかる情報処理装置1Cは、複雑なメニュー階層、または何層にも深いメニュー階層などをシンプルにすることができ、これにより、ユーザがメニュー項目にたどり着くまでの時間を短縮することができる。
第1の表示処理部41Cは、例えば、最上層の選択項目の数が予め設定された数以上である場合に、基本メニュー51において選択項目を表面と裏面とに配置し、最上層の選択項目の数が予め設定された数未満である場合、基本メニュー51において選択項目を表面だけに配置することができる。なお、第1の表示処理部41Cは、追加メニューについても基本メニュー51と同様に、選択項目を表面と裏面とに配置することができる。
つづいて、フローチャートを用いて情報処理装置1Cの処理部20Cによる処理を説明する。図29は、実施の形態4にかかる情報処理装置の処理部によるメニュー表示処理の一例を示すフローチャートである。図29に示すステップS70~S76の処理は、図23に示すステップS60~S66の処理であり、説明を省略する。
図29に示すように、情報処理装置1Cの処理部20Cは、操作を行うユーザのお気に入りグループがあるか否かを判定する(ステップS77)。処理部20Cは、ユーザのお気に入りグループがあると判定した場合(ステップS77:Yes)、お気に入りグループの情報をお気に入り情報記憶部14Cから取得し、取得したお気に入りグループの情報に基づいて、追加メニュー70を表示装置3の表示領域6に表示させる(ステップS78)。
図30は、実施の形態4にかかる情報処理装置の処理部による選択対応処理の一例を示すフローチャートである。図30に示すステップS80~S88の処理は、図19に示すステップS50~S58の処理であり、説明を省略する。
図30に示すように、情報処理装置1Cの処理部20Cは、図12に示すステップS15で判定した選択操作がメニューの選択操作であるか否かを判定する(ステップS89)。処理部20Cは、メニューの選択操作であると判定した場合(ステップS89:Yes)、選択されたメニューを最上位のレイヤに配置し表示装置3の表示領域6に表示させる(ステップS90)。
処理部20Cは、ステップS90の処理が終了した場合、またはステップS15で判定した選択操作がメニューの選択操作ではないと判定した場合(ステップS89:No)、ステップS15で判定した選択操作が切替ボタン操作であるか否かを判定する(ステップS91)。処理部20Cは、ステップS15で判定した選択操作が切替ボタン操作であると判定した場合(ステップS91:Yes)、選択されたメニューの表裏面を切り替える(ステップS92)。処理部20Cは、ステップS92の処理が終了した場合、またはステップS15で判定した選択操作が切替ボタン操作ではないと判定した場合(ステップS91:No)、図30に示す処理を終了する。
実施の形態4にかかる情報処理装置1Cの処理部20Cのハードウェア構成例は、図15に示す情報処理装置1の処理部20のハードウェア構成と同じである。プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって、処理部20Cの機能を実行することができる。
以上のように、実施の形態4にかかる情報処理装置1Cの操作受付部21Cは、新たな最上層の選択項目の設定であるお気に入りグループの設定操作を複数受け付ける。第1の表示処理部41Cは、複数の新たな最上層の選択項目を周方向に複数配列した追加メニュー70を表示領域6に表示させる。これにより、情報処理装置1Cは、お気に入り項目を多く設定することができ、また、お気に入り項目の数が多くなった場合でも探索しやすくなり、作業時間を短縮することができる。
また、第1の表示処理部41Cは、基本メニュー51と追加メニュー70とを互いに一部をオーバーラップした状態で表示領域6に表示させる。操作受付部21Cは、基本メニュー51および追加メニュー70のうち下位のレイヤに配置されているメニューの選択操作を受け付ける。第1の表示処理部41Cは、操作受付部21Cによってメニューの選択操作が受け付けられた場合、基本メニュー51および追加メニュー70のうち下位のレイヤに配置されているメニューを最上位のレイヤに配置して表示領域6に表示させる。これにより、情報処理装置1Cは、基本メニュー51と追加メニュー70とを表示領域6の占有面積を抑えつつ、選択可能に表示することができる。
また、第1の表示処理部41Cは、複数の最上層の選択項目の一部を表面に残りを裏面に配置した基本メニュー51を表示領域6に表示させる。操作受付部21Cは、基本メニュー51の表面と裏面との切り替え操作を受け付ける。第1の表示処理部41Cは、操作受付部21Cによって切り替え操作が受け付けられた場合、表示領域6に表示させる基本メニュー51の表面と裏面とを切り替える。これにより、情報処理装置1Cは、最上層の選択項目を表面と裏面とに配置することができるため、最上層の選択項目を多くすることができる。そのため、情報処理装置1Cは、複雑なメニュー階層、または何層にも深いメニュー階層などをシンプルにすることができ、これにより、ユーザがメニュー項目にたどり着くまでの時間を短縮することができる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。