JP7320505B2 - 真空容器内のデブリ流束測定システムの再生 - Google Patents

真空容器内のデブリ流束測定システムの再生 Download PDF

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Description

[関連出願の相互参照]
[0001] 本出願は、2017年12月15日出願の米国出願第62/599,139号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[0002] 本開示の主題は、極端紫外線光源のチャンバ内で生成されるデブリの量または流束を測定する測定システムを再生するためのシステムおよび方法に関する。
[0003] 極端紫外線(EUV)光、例えば、約50nm以下の波長を有する電磁放射(軟X線と呼ばれることもある)であって、約13nmの波長の光を含むEUV光は、フォトリソグラフィプロセスにおいて、例えばシリコンウェーハなどの基板内に非常に小さいフィーチャを生成するために使用することができる。
[0004] EUV光を生成する方法には、キセノン、リチウム、またはスズなどの元素を有し、EUV範囲内の輝線を有する材料をプラズマ状態へと変換することが含まれるが、必ずしもこれに限定されない。このような方法の1つであり、しばしばレーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれる方法では、必要とされるプラズマは、例えば、材料の液滴、プレート、テープ、流れ、またはクラスタなどの形態のターゲット材料を、増幅された光ビームで照射することによって生成され得る。このプロセスのために、典型的には、プラズマは、例えば真空チャンバなどの密閉された容器内で生成され、多様なタイプのメトロロジ機器を使用して監視される。
[0005] 一般的な態様において、装置は、容器と、プラズマ状態の時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを、容器内の相互作用領域に向けて誘導するターゲットデリバリシステムと、メトロロジ装置と、を備える。メトロロジ装置は、ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を備えた測定システムと、測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備える。再生は、測定表面が飽和するの防止すること、および/または、測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化することを含む。
装置。
[0006] 実施には、以下に記載する特徴の1つ以上が含まれ得る。例えば、メトロロジ装置は、測定システムおよび再生ツールと通信する制御装置を備え得る。制御装置は、測定システムからの出力に基づいて、再生ツールを作動させるように構成され得る。
[0007] 測定表面は、ターゲット物質と相互作用するように構成され得る。ターゲット物質と測定表面との相互作用は、測定信号を生成させる。測定システムは、測定信号を受信し、測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を計算するように構成された測定コントローラも備え得る。
[0008] メトロロジ装置は結晶微量天秤を備え得る。結晶微量天秤は水晶微量天秤であってもよい。
[0009] 容器はキャビティを画定してもよく、容器キャビティは、大気圧未満の圧力で保持され得る。
[0010] 相互作用領域は、増幅された光ビームを受けることができ、ターゲットは、増幅された光ビームと相互作用すると、極端紫外線光を放出するプラズマへと変換され得る。
[00011] 装置は、容器内の光学要素表面を含む光学要素も備え得る。メトロロジ装置は、光学要素表面に対して位置決めされ得る。光学要素は、ターゲットがプラズマに変換される時に、光学要素表面が放出された極端紫外線光の少なくとも一部と相互作用する光学コレクタであり得る。
[00012] 再生ツールは、容器からメトロロジ装置を取り外さずに、測定システムを再生するように構成され得る。再生ツールは、測定システムと相互作用するように位置決めされ、測定コントローラによる指示があると、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去するように構成されたクリーニングツールを備え得る。クリーニングツールは、測定表面に隣接したフリーラジカルを生成するように構成されたフリーラジカル生成ユニットを備え得る。フリーラジカルは堆積したターゲット物質と化学反応し、測定表面から放出される新しい化学物質を形成し得る。フリーラジカル生成ユニットは、測定表面に隣接したワイヤフィラメントと、ワイヤフィラメントに電流を供給する電源とを備え得る。ワイヤフィラメントは、測定表面の形状に整合する形状を有し得る。フリーラジカル生成ユニットは、測定表面に隣接したプラズマ状態のプラズマ材料を発生させるプラズマジェネレータを備えてもよく、プラズマ材料はフリーラジカルを含む。フリーラジカルは、容器内に固有の水素分子から生成された水素のフリーラジカルであり得る。測定表面上のターゲット物質はスズを含んでもよく、測定表面から放出された新しい化学物質は水素化スズを含んでもよい。
[00013] 装置は、放出された新しい化学物質を容器から除去するように構成された除去装置をさらに備え得る。除去装置は、容器の内部と流体接続するガスポートを備えてもよく、放出された新しい化学物質は、容器の内部からガスポートを通って搬送される。
[00014] 再生ツールは、容器内に水素が存在する状態で、かつ酸素を要する反応を伴わずに、測定表面からターゲット物質を除去するように構成され得る。
[00015] 他の一般的な態様においては、方法は、容器のキャビティ内にターゲットを供給することと、容器キャビティ内の測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を測定することと、測定表面を再生することと、を含む。ターゲットは、プラズマに変換された時に極端紫外線光を放出する物質を含む。再生することは、測定表面が飽和するの防止すること、および/または、測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化することの少なくとも一方を含む、
方法。
[00016] 実施には、以下に記載する特徴の1つ以上が含まれ得る。例えば、方法は、測定表面全体にわたり測定されたターゲット物質の流束に基づいて、測定表面の再生を作動させることも含み得る。
[00017] ターゲット物質の流束は、ターゲット物質が測定表面上に堆積するように、ターゲット物質を測定表面と相互作用させることにより測定され得る。
[00018] ターゲットは、複数のターゲットを真空容器内の相互作用領域に向けて誘導することにより、容器キャビティ内に供給され得る。相互作用領域は増幅された光ビームも受けて、相互作用領域におけるターゲットと増幅された光ビームとの間の相互作用により、ターゲットは、極端紫外線光を放出するプラズマに変換される。
[00019] 測定表面は、容器から測定表面を取り外さずに、測定表面から堆積したターゲット物質を除去することにより再生され得る。堆積したターゲット物質は、測定表面に隣接した元素のフリーラジカルを生成することにより、測定表面から除去されることができ、生成されたフリーラジカルは、堆積したターゲット物質と化学反応し、測定表面から放出される新しい化学物質を形成する。堆積したターゲット物質はスズを含んでもよく、元素は水素であってもよく、フリーラジカルは水素ラジカルであってもよく、新しい化学物質は水素化スズであってもよい。測定表面に隣接した要素は、容器キャビティに固有のものであり得る。堆積したターゲット物質は、酸素の不存在下で、堆積したターゲット物質を除去することにより、除去され得る。方法は、放出された新しい化学物質を容器キャビティから除去することを含み得る。
[00020] ターゲット物質の流束は、堆積したターゲット物質が測定表面から除去されていない時にターゲット物質の流束を測定することにより測定され得る。
[00021] 測定表面から堆積したターゲット物質を除去することにより、測定表面がその飽和限界に到達するのを防止し得る。
[00022] 方法は、容器によって画定されるキャビティを大気圧未満の圧力に維持することも含み得る。方法は、測定された流束に基づいて、ターゲット物質がプラズマに変換される時に放出される極端紫外線の量を推定することをさらに含み得る。方法は、測定された流束に基づいて、容器キャビティ内の表面上に堆積したターゲット物質の量を推定することをさらに含み得る。
[00023] 他の一般的な態様において、極端紫外線光源は、増幅された光ビームを生成するように構成された光学源と、キャビティを画定し、キャビティ内の相互作用領域において増幅された光ビームを受けるように構成された容器と、ターゲットパスに沿って相互作用領域に向かって進むターゲットを生成するように構成されたターゲットデリバリシステムと、メトロロジ装置と、を備える、キャビティは、大気圧未満の圧力で保持されるように構成される。ターゲットは、プラズマ状態の極端紫外線光を放出するターゲット物質を含む。メトロロジ装置は、ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を有する測定システムと、測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備える。再生は、測定表面が飽和するのを防止すること、および/または測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化すること、を含む。
[00024] 実施には、以下に記載する特徴の1つ以上が含まれ得る。例えば、測定表面はターゲット物質と相互作用するように構成され、ターゲット物質と測定表面との間の相互作用により測定信号が生成され、測定システムは、測定信号を受信し、測定表面の全体にわたるターゲット物質の流束を計算する測定コントローラも含み得る。再生ツールは、測定システムと相互作用するように位置決めされたクリーニングツールを備え得る。クリーニングツールは、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去することによって測定システムを再生するように構成され得る。
[00025] 極端紫外線光源は、外部のリソグラフィ装置による使用のために、放出された極端紫外線光の少なくとも一部を集光する光学コレクタも備え得る。
[00026] 他の態様において、メトロロジシステムは極端紫外線光源において使用され得る。メトロロジシステムは、容器内の測定表面の全体にわたりターゲット物質の流束を測定するように構成されたメトロロジ装置と、メトロロジ装置に連結された再生ツールと、を備える。メトロロジ装置は、ターゲット物質と相互作用するように構成された測定表面を備えた測定システムであって、ターゲット物質と測定表面との間の相互作用により測定信号が生成される、測定システムと、測定信号を受信し、受信した測定信号に基づいて、測定表面の全体にわたるターゲット物質の流束を計算するように構成された測定コントローラと、を備える。再生ツールは、測定システムを再生するように構成される。再生は、測定表面が飽和するのを防止すること、および/または測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化すること、を含む。再生ツールは、測定表面と相互作用し、測定コントローラからの指示に応じて、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去するように位置決めされたクリーニングツールを備える。
[00027] 他の一般的な態様において、装置は、容器と、プラズマ状態の時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを容器内の相互作用領域に向けて送出するための手段とメトロロジ装置と、を備える。メトロロジ装置は、容器内の測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を測定する手段と、測定表面を再生する手段と、を備える。再生する手段は、測定表面が飽和するのを防止する手段、および/または測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化する手段を備える。
[00028] 図1は、容器によって画定されるキャビティ内に自己再生メトロロジ装置を備えた装置のブロック図である。 [00029] 図2は、図1のメトロロジ装置の実施においてAで切断した横断面図および拡大図である。 [00030] 図3Aは、図1および2のメトロロジ装置の実施の斜視図であり、メトロロジ装置は、測定表面を有する結晶微量天秤と、測定表面に隣接したワイヤフィラメントを備えたフリーラジカル再生ツールとを備える測定システムを有するように設計される。 [00031] 図3Bは、図3Aのメトロロジ装置のブロック図である。 [00032] 図3Cは、図3Aおよび図3Bの結晶微量天秤の測定表面に隣接したワイヤフィラメントの斜視図である。 [00033] 図3Dは、図3A~3Cの結晶微量天秤の測定表面に隣接したワイヤフィラメントの横断面図である。ワイヤフィラメント [00034] 図4は、極端紫外線(EUV)光源の実施であり、図1~3Dの装置などの自己再生メトロロジ装置がEUV光源内で実施され得る。 [00035] 図5Aは、光学コレクタである光学要素の後方斜視図であり、図1~4の自己再生メトロロジ装置は、この光学コレクタに隣接され得る。 [00036] 図5Bは、図5Aの光学要素の前方斜視図である。 [00037] 図5Cは、図5Aの光学要素の横断面図である。 [00038] 図5Dは、図5Aの光学要素の平面図である。 [00039] 図6は、測定表面を再生するための手順を示すブロック図である。 [00040] 図7は、図6の手順中の測定表面の横断面図を示す概略図である。 [00041] 図8は、測定表面上のコーティングの堆積厚さと時間との関係のグラフであり、図6の手順と図3A~3Dのメトロロジ装置の適用を図示する。 [00042] 図9は、様々な標準リットル毎分の値について、任意のユニットにおける除去速度と、図3A~3Dのワイヤフィラメントと図3A~3Dの測定表面との間の距離との関係を示すグラフである。 [00043] 図10は、図4のEUV光源の出力を受けるリソグラフィ装置のブロック図である。 [00044] 図11は、図4のEUV光源の出力を受けるリソグラフィ装置のブロック図である。
[00045] 図1を参照すると、装置100は、容器120によって画定されるキャビティ118内の自己再生メトロロジ装置105を備える。メトロロジ装置105は、ターゲット物質125の流束を測定するように構成された測定表面112を有する測定システム110を備える。ターゲット物質125の流束は、所定の時間の経過中に、あるエリアを横断するターゲット物質125の質量である。さらに、ターゲット物質125の密度が既知であり得るため、測定表面112上に堆積されたターゲット物質125の厚さを特定することにより、ターゲット物質125の流束を特定または推測することができる。
[00046] 時間とともに、ターゲット物質125は、測定表面112上にコーティング127として蓄積し、これにより、測定表面112が飽和する。測定表面112は、ターゲット物質125の流束に関する有用な情報をこれ以上生成することができなくなった時に、飽和したと言える。測定表面112上の飽和限界は、ターゲット物質125のコーティング127の飽和厚さに関連し、この飽和厚さは、容器120内の近傍の材料の飽和厚さと比べると比較的小さいため、容器120内の近傍の材料が、ターゲット物質125によるコーティングのために、洗浄、修復、または交換が必要になるよりもかなり前に、測定表面112は、飽和限界に近づく。したがって、測定表面112が飽和するたびに測定システム110の交換を要することは非効率になる。この目的で。メトロロジ装置105は、測定システム110を再生するように構成された再生ツール115を備える。いずれかの瞬間で、測定システム110の再生は、測定表面112が飽和するのを防止することを含む。測定表面112が既に飽和した時など、他の瞬間において、測定システム110の再生は、測定表面112を不飽和化させることを含む。
[00047] 再生ツール115がキャビティ118内に存在し得る水素分子にさらされていても、再生ツール115は動作するように(つまり、測定表面112をコーティングするターゲット物質125を除去するように)構成され得る。さらに、再生ツール115は、酸素を使用せずに、あるいは酸素の不存在下でも、動作するように構成され得る。つまり、再生ツール115が動作するため、または任意の機能を果たすために、酸素は必要または必須ではない。
[00048] ターゲット物質125は、容器120内で以下のように生成される。装置100は、ターゲット145の流れ142を容器120内の相互作用領域150に向けて誘導するターゲットデリバリシステム140を備える。ターゲット145は、プラズマ材料160に変換される時に極端紫外線(EUV)155を放出するターゲット物質125(光放出プラズマ材料160とも呼ばれる)を含む。しかし、ターゲット物質125の一部は、相互作用領域150において完全には変換されず、あるいは、プラズマ材料160の一部はターゲット物質125に逆戻りする。このため、残存するターゲット物質125(プラズマ材料160に変換されなかったターゲット物質125または逆戻りしたターゲット物質125)は、容器120のキャビティ118の全域を進み、容器120のキャビティ118内の壁または光学要素などの多様なオブジェクトをコーティングし得る。測定システム110は、容器120内の測定システム110が配置された部分を通るターゲット物質125の流束を特定するために、容器120内の好適な位置または複数の位置に提供される。図1には、1つの測定システム110のみが示されているが、以下に記載するように、容器120のキャビティ118には、ターゲット物質125の流束に関して取得が必要な特定の情報に応じて、多様な位置に複数の測定システム110が装備されてもよい。さらに、これらの測定システム110の1つ以上は、再生ツール115を含むメトロロジ装置105に組み込まれてもよい。
[00049] 容器120内に残余または残留するターゲット物質125は、ターゲット145内に存在する物質の粒子、蒸気残渣、または断片の形態のデブリである。このデブリは、容器120内のオブジェクトの表面上に堆積し得る。例えば、ターゲット145がスズの溶融金属を含む場合、スズの粒子が、容器120内の1つ以上の光学要素表面または壁に堆積し得る(あるいは、コーティングし得る)。この表面上に形成されるデブリと、測定表面112上に形成されるコーティング127は、ターゲット物質125から形成される物質の蒸気残渣、イオン、粒子、および/またはクラスタを含み得る。容器120内にターゲット物質125からのデブリが存在すると、容器120内の表面の性能が低下し、測定システム110の総合的な効率も低下することがある。
[00050] ターゲットデリバリシステム140は、流れ142内のターゲット145を、液体液滴、液体の流れ、固体粒子、またはクラスタ、液体液滴内に含まれる固体粒子、または液体の流れに含まれる固体粒子の形態で送出し、制御し、および誘導する。ターゲット145は、プラズマ状態の時にEUV光を放出する任意の材料であってよい。例えば、ターゲット145は、水、スズ、リチウム、および/またはキセノンを含み得る。ターゲット145は、ターゲット物質125と、非ターゲット粒子などの不純物とを含むターゲット混合物であり得る。
[00051] ターゲット物質125は、プラズマ状態(プラズマ材料160)の時に、EUV範囲の輝線を有する物質である。ターゲット物質125は、例えば、液体もしくは溶融金属の液滴、液体の流れの一部分、固体粒子もしくはクラスタ、液体液滴内に含まれる固体粒子、ターゲット材料の気泡、または液体の流れの一部分内に含まれる固体粒子であり得る。ターゲット物質125は、例えば、水、スズ、リチウム、キセノン、またはプラズマ状態に変換された時に、EUV範囲の輝線を有する任意の材料であり得る。例えば、ターゲット物質は、例えばSnBr、SnBr、SnHといったスズ化合物として、例えばスズ-ガリウム合金、スズ-インジウム合金、スズ-インジウム-ガリウム合金といったスズ合金もしくはこれらの合金の任意の組み合わせとして使用することができる元素スズであり得る。さらに、不純物が全くない状況では、ターゲット145は、ターゲット物質のみを含む。
[00052] 容器120内のキャビティ118は、真空、つまり、大気圧未満の圧力下に保持され得る。例えば、キャビティ118は、EUV光155を発生させるために選択される圧力である、約0.5トル(T)~約1.5トル(T)(例えば、1T)の低圧力に保持され得る。したがって、メトロロジ装置105は、容器120のキャビティ118内の真空環境内で動作するように構成される。これは、メトロロジ装置105が(1Tなどの)真空で機能するように設計されていることを意味する。さらに、メトロロジ装置105は、容器120の設計または動作を変更する必要なく、使用することができるように設計されている。したがって、メトロロジ装置105は、EUV光155が最も効率的に生成される環境内で動作するように構成される。
[00053] 図2も参照すると、いくつかの実施において、メトロロジ装置205は、再生ツール115として、測定システム210の測定表面212に隣接したフリーラジカル再生ツール215を備える。フリーラジカル再生ツール215は、測定システム210と相互作用するように位置決めされたクリーニングツールである。フリーラジカル再生ツール215は、測定システム210測定表面212上にコーティング227として蓄積するターゲット物質125を除去するように構成される。フリーラジカル再生ツール215は、測定表面212に隣接したフリーラジカル216を生成するように構成されたフリーラジカル生成ユニットを備え、これらのフリーラジカル216は、コーティング227の堆積したターゲット物質125と化学反応して、測定表面212から放出される新しい化学物質を形成する。例えば、新しい化学物質228はガス状であり得るため、測定表面212から放出されるようになる。ガス状の新しい化学物質228は、その後、容器120外へとポンプで送り出され得る。
[00054] フリーラジカル216は、不対価電子もしくは開電子殻を持つ原子、分子、またはイオンであり、したがってダングリング共有結合を有するものと見なされ得る。ダングリング結合は、フリーラジカルを、化学的高反応性を有するようにすることができる。すなわち、フリーラジカルは他の物質と容易に反応し得る。フリーラジカル216は、その反応特性により、測定表面212などのオブジェクトから物質(堆積したターゲット物質125など)を除去するために使用可能である。フリーラジカル216は、例えばターゲット物質125のエッチング、ターゲット物質125との反応、および/またはターゲット物質125の燃焼によって、堆積したターゲット物質125を除去することができる。
[00055] フリーラジカル216は、任意の好適な態様で作り出すことができる。例えば、フリーラジカル216は、測定システム210またはフリーラジカル再生ツール215の近くの容器120内に存在する(または容器120に固有の)より大きな分子230を分解することにより形成することができる。容器120内または測定システム210の近くに存在するより大きな分子230は、例えば、電離放射、熱、放電、電解、および化学反応といったより大きな分子230内に十分なエネルギを付与する任意のプロセスによって分解され得る。したがって、フリーラジカルの形成には、より大きな分子230に十分なエネルギを供給して、より大きな分子の原子間の結合(一般的には共有結合)を切断することを伴う。
[00056] 別の例として、フリーラジカル216は、測定システム210から離れた位置に形成されてもよく、その場合、フリーラジカル216は、測定表面212へと送出され得る。したがって、フリーラジカル216は、容器120の外で形成され、容器120内へと搬送されてもよい。
[00057] 他の実施において、フリーラジカル再生ツール215は、容量結合プラズマ(CCP)装置であってもよい。CCP装置では、2つの金属電極が短い距離で離隔され、(無線周波数(RF)電源などの)電源によって駆動される。電極間に電界が発生すると、より大きな分子230の原子がイオン化され、電子を放出する。ガス内の電子は、RF電界によって加速され、ガスを直接的に、または衝突によって間接的にイオン化し、二次電子を生成する。最終的に、電界が十分に強力になると、プラズマが作り出される。
[00058] いくつかの実施では、上述したように、ターゲット145はスズ(Sn)を含み、これらの実施においては、測定表面212に堆積したターゲット物質125はスズの粒子を含む。上述したように、容器120は、制御された環境であり、容器120内に存在し、許容されている大きな分子230の1つは水素分子(H)である。この場合、フリーラジカル再生ツール215は、容器120に固有の水素分子または容器120内に存在する水素分子からフリーラジカル216を作り出す。水素のフリーラジカル216は、単一の水素原子(H)である。この化学的プロセスは、以下の化学式により表すことができる。
上記式において、gは化学物質がガス状であることを示す。
[00059] 具体的に、発生した水素Hのフリーラジカルは、測定表面212上のスズ粒子(Sn)と結合し、新しい化学物質228を形成する。この化学物質228は、水素化物(SnH)と呼ばれ、測定表面212から放出される。この化学的プロセスは、以下の化学式によって表される。
上記式において、sは化学物質が固体状態であることを示す。
[00060] このように、(ターゲット物質125から形成された)コーティング227は、フリーラジカル再生ツール215に最も近い領域に限らず、測定表面212全体にわたり少なくとも毎分1ナノメートルの速度で測定表面212らエッチングまたは除去され得る。これは、フリーラジカル216が、測定表面212から離れて作り出されるのではなく、測定表面212に隣接した位置で作り出され、その後測定表面212に搬送されるためである。このことは、水素ラジカルHが、生存時間が短く、再結合して水素分子を再編成する傾向にあるため、重要である。フリーラジカル再生ツール215の設計は、水素ラジカルHを可能な限り測定表面212の近くで形成することを可能にし、それにより、より多くの水素ラジカルHが、互いに再結合して水素分子を再編し得るよりも前にスズ粒子と結合することができる。これにより、測定システム210は、メトロロジ装置205を容器120から取り外す必要なく再生することができる。
[00061]図3Aおよび3Bを参照すると、メトロロジ装置305の一例が示されている。メトロロジ装置305は、測定システム310の測定表面312に隣接したワイヤフィラメント365と、このワイヤフィラメント365に電流を供給する電源370とを備えたフリーラジカル再生ツール315を有するように設計される。ワイヤフィラメント365は、高い融点を有する材料、少なくとも、付近のより大きな分子の結合を切断するのに十分な熱を提供するのに十分な温度に十分に耐えることができる程度には高い融点を有する材料から形成されるべきである。例えば、いくつかの実施では、ワイヤフィラメント365を通って流れる電流は、ワイヤフィラメント365の温度を1000℃より高くまで上昇させ得る。さらに、容器120内のより大きな分子または他のコンポーネントに対して化学反応性の低いものであるべきである。それに加えて、ワイヤフィラメント365は、上記でも言及した以下の化学式の化学反応に対する触媒である材料から形成されてもよい。
上記の式において、gは化学物質がガス状であることを示す。このように、ワイヤフィラメント365は、この化学反応を加速させる一方、この化学反応によって消費されない任意の物質であってよい。例えば、ワイヤフィラメント365の材料は、タングステン(W)、レニウム(Re)またはWおよびReの1つ以上の合金であってよい。最後に、ワイヤフィラメント365は、使用中の温度変動に耐えるための頑強性および高い引張強度を有するべきである。例えば、ワイヤフィラメント365は、タングステンまたはレニウムから形成され得る。
[00062] 図3Cおよび3Dも参照すると、ワイヤフィラメント365は、電源370からの電流によって活性化され、容器120内の固有の水素分子330と隣接したワイヤフィラメント365とが、分子330内の原子がフリーラジカルに分裂する点まで活性化するのに十分な温度まで加熱することができる。ワイヤフィラメント365は、フリーラジカル216と測定表面312のコーティング327上との間の相互作用をより効果的に可能にするために、測定表面312の形状に一致する形状、または補完する形状を有する。
[00063] いくつかの実施において、測定システム310は、水晶微量天秤などの結晶微量天秤を備える。結晶微量天秤は図3に示されている。結晶微量天秤は、測定表面312に衝突するターゲット物質125の流束を特定するために使用可能な測定信号を出力するデバイスである。測定表面312上に堆積した塊の量は、測定表面312に関連する1つ以上の共振周波数の変化と相関がある。したがって、1つ以上の共振周波数の変化を測定することにより、測定表面312上にどれほどの塊が堆積したかを特定することができる。結晶微量天秤は、水晶などの結晶と、この結晶の面に交流電位を提供して、結晶を1つ以上の共振周波数で振動させる一組の電極とを備える。測定表面312は、結晶の面の1つに対応し得る。
[00064] 測定表面312は、非反応性材料で形成されたアダプタまたはフランジ375内に保持され、このフランジ375は、水冷可能な筐体377に載置される。測定表面312は、窒化ジルコニウム(ZrN)などの耐フリーラジカル材料の薄膜から成る(不可視の)コーティングを含み得る。この実施では、生成されたフリーラジカル216は、コーティング327として測定表面312上に堆積したターゲット物質125とは反応するが、ZrNコーティングとは反応しないため、フリーラジカル再生ツール315が動作中であっても、ZrNは損なわれずに残留する。
[00065] ターゲット物質125がスズであり、結晶微量天秤が水晶微量天秤である場合、測定表面312の飽和限界は、約8マイクロメートル(μm)である。この飽和限界は、堆積したターゲット物質125から形成されたコーティング327の最大厚さである。この飽和限界を超えると、測定システム110はターゲット物質125の流束を正確に測定することができない。対照的に、容器120内の他の要素は、8μmの数千売程度の厚さを有するターゲット物質125が堆積したコーティングにも耐えることができる。フリーラジカル再生ツール315は、容器120を開ける必要なく、また容器120内の他のコンポーネントの動作を止める必要なく、コーティング327を除去することができる。
[00066] 図4を参照すると、装置105、205、305のような自己再生メトロロジ装置405は、以下に記載するような、容器120がEUV真空チャンバ420であるEUV光源400内で実施され得る。EUV光源400は、ターゲット445の流れ442をEUVチャンバ420内の相互作用領域に向けて誘導するターゲットデリバリシステム440を備える。相互作用領域480は、増幅された光ビーム481を受ける。上述したように、ターゲット445は、プラズマ状態でEUV光を放出する物質を含む。相互作用領域480において、ターゲット445内の物質と増幅された光ビーム481との間の相互作用は、ターゲット445内の一部の物質をプラズマ材料460へと変換する。プラズマ材料460は、EUV光455を放出する。プラズマ材料460は、EUV波長範囲の輝線を有する元素を有する。作り出されたプラズマ材料460は、ターゲット445の組成に応じた一定の特徴を有する。これらの特徴は、プラズマ材料460によって生成されたEUV光455の波長を含む。
[00067] プラズマ材料460は、数十電子ボルト(eV)の電子温度を有する高度にイオン化されたプラズマとみなすことができる。例えば、テルビウム(Tb)およびガドリニウム(Gd)といった他の燃料材料(他の種類のターゲット445)により、より高いエネルギのEUV光455を発生させることもできる。これらイオンの脱励起および再結合中に発生したエネルギ放射は、プラズマ材料460から放出され、光学要素482によって集光される。
[00068] 図5A~5Dも参照すると、光学要素482は、表面483が放出されたEUV光455の少なくとも一部と相互作用する光学コレクタであり得る。光学コレクタ482の表面483は、EUV光455の少なくとも一部分を受け、この集光されたEUV光484をEUV光源400(図4に図示)で使用するために誘導するように位置決めされた反射面であり得る。反射面483は、集光されたEUV光484を二次焦点面に誘導し、二次焦点面において、EUV光484はEUV光源400の外部の(リソグラフィ装置などの)ツール485によって使用されるために捕捉される。図10および11を参照して、例示的なリソグラフィ装置1000、1100について説明する。
[00069] 反射面483は、EUV波長範囲の光を反射するが、EUV波長範囲以外の光は吸収または拡散またはブロックするように構成され得る。光学コレクタ482は、増幅された光ビーム481が光学コレクタ482を通過して相互作用領域480に向かうことを可能にするアパーチャ590も備える。光学コレクタ482は、例えば、相互作用領域480に一次焦点を有し、二次焦点面に二次焦点を有する楕円面鏡であり得る。これは、(平面断面C-Cなどの)平面断面が楕円形または円形であることを意味する。したがって、平面断面C-Cは、反射面483を横断し、楕円の一部分から形成される。光学コレクタ482の平面図は、反射面483のエッジが円形を形成することを示している。
[00070] 本明細書に示される光学コレクタ482は単一曲面ミラーであるが、他の形態であってもよい。例えば、光学コレクタ482は、2つの放射集光面を有するシュヴァルツシルトコレクタであってもよい。一実施において、光学コレクタ482は、互いに入れ子状に形成された複数の実質的に円筒状のリフレクタを含むかすめ入射コレクタである。
[00071] もう一度図4を参照すると、EUV光源400は、1つまたは複数の利得媒体内の反転分布により、増幅された光ビーム481を生成する光学システム486を備える。光学システム486は、光ビームを生成する光学源と、光ビームを、指向および修正し、この光ビームを相互作用領域480に合焦するビームデリバリシステムと、を備え得る。光学システム486内の光源は、増幅された光ビーム481を形成する1つ以上の主要パルスと、場合によっては、前駆増幅光ビーム(図示なし)を形成する1つ以上のプリパルスと、を提供するための1つ以上の光学増幅器、レーザ、および/またはランプを備える。各光学増幅器は、高利得で所望の波長を光学的に増幅することができる利得媒体と、励起源と、内部光学系とを備える。光学増幅器は、レーザキャビティを形成するレーザミラーまたは他のフィードバックデバイスを有してもよく、または有さなくてもよい。したがって、光学システム486は、レーザキャビティが無い場合でも、増幅器の利得媒体の反転分布により、増幅された光ビーム481を生成する。さらに、光学システム486は、この光学システム486に十分なフィードバックを提供するためのレーザキャビティがある場合には、干渉性のレーザビームである増幅された光ビーム481を生成することができる。したがって、「増幅された光ビーム」という用語は、光学システム486からの光であって、単に増幅され、必ずしも干渉性のレーザ発振ではない光、および、光学システム486からの光であって、増幅され、干渉性のレーザ発振でもある光のうちの1つ以上を包含する。
[00072] 光学システム486内で使用される光学増幅器は、利得媒体として、二酸化炭素(CO)を含むガスを含むことができ、約9100~11000ナノメートル(nm)(例えば、10600nm)の波長、および100以上のグレインで、光を増幅することがでる。光学システム486において使用するのに適した増幅器およびレーザには、例えば、DCまたはRF励起により、約9300nmまたは10600nmの放射を生成させ、比較的高パワー(例えば、10kW以上)および高いパルス繰り返し率(例えば、40kHz以上)で動作するパルス式ガス放電COレーザデバイスなどのパルス式レーザデバイスが含まれる。
[00073] EUV光源400は、このEUV光源400の1つ以上の制御可能なコンポーネントまたはシステムと通信する制御装置487も備える。制御装置487は、光学システム486およびターゲットデリバリシステム440と通信している。ターゲットデリバリシステム440は、制御装置487内の1つ以上のモジュールからの信号に応答して動作可能であり得る。例えば、制御装置487は、ターゲットデリバリシステム440に信号を送信して、ターゲット445内の誤差を所望の位置に到着するべく補正するために、ターゲット445の放出点を修正することができる。光学システム486は、制御装置487内の1つ以上のモジュールからの信号に応答して動作可能であり得る。制御装置487の多様なモジュールは、これらのモジュール間でデータが転送されないという点で独立型のモジュールであってもよい。あるいは、制御装置487内の1つ以上のモジュールは、互いに通信可能であり得る。制御装置487内のモジュールは、同一場所に配置されてもよく、または互いから物理的に離隔されてもよい。
[00074] 例えば、ターゲットデリバリシステム440を制御するモジュールは、ターゲットデリバリシステム440と同一場所に配置され得る一方、光学システム486を制御するモジュールは、光学システム486と同一場所に配置され得る。
[00075] メトロロジ装置405は、メトロロジ装置405の測定システム410および再生ツール415と通信する制御装置488を備える。制御装置488は、測定システム410から出力を受信し、必要に応じてその出力を分析し、制御装置487にデータを送る、または分析に基づいて再生ツールを起動させる、などの動作を実行するように構成される。したがって、制御装置488は、測定システム410と通信し、測定システム410からの信号を受信して、測定システム410の測定表面の全体にわたってターゲット物質425の流束を計算するように構成された測定コントローラを備え得る。制御装置488は、再生ツール415を起動または作動させるための信号を提供し得る。例えば、制御装置488は、メトロロジ装置305の電源370に信号を提供し、それによりワイヤフィラメント365に電流を供給することができる。
[00076] EUVシステム400は、EUVチャンバ420から放出された化学物資428や、EUVチャンバ420内で生成し得る他のガス状副生成物を除去するように構成された除去装置または排気装置489も備えてもよい。上述したように、放出された化学物質428は、(再生ツール415によってより大きな分子430から生成された)フリーラジカル416と、測定システム410の測定表面上に堆積したターゲット物質425との相互作用から形成される。除去装置489は、放出された化学物質428をEUVチャンバ420から除去するポンプであり得る。除去装置489は、EUVチャンバ420の内部またはキャビティ418と流体接続したガスートを備え得るため、放出された新しい化学物質428はこのガスポートを通って、キャビティ418からEUVチャンバ420の外部へ搬送される。例えば、化学物質428が形成され、放出されると、化学物質428は揮発性であることがあるため、除去装置489に吸引され、この除去装置489が放出された化学物質428をEUVチャンバ420から除去する。
[00077] EUV光源400の図示されない他の実施形態は、例えば、生成されたEUV光455に関連したパラメータを測定するためのディテクタを備える。ディテクタを使用して、増幅された光ビーム481のエネルギまたはエネルギ分布を測定することができる。ディテクタを使用して、EUV光455の強度の角度分布を測定することができる。ディテクタは、増幅された光ビーム481のパルスのタイミングまたは焦点の誤差を測定することができる。これらのディテクタからの出力は制御装置487に提供してもよく、制御装置487は、出力を分析し、光学システム486およびターゲットデリバリシステム440といった、EUV光源400の他のコンポーネントの態様を調整するモジュールを備え得る。
[00078] 以上のことをまとめると、増幅された光ビーム481は光学システム486により生成され、ビームパスに沿って誘導され、相互作用領域480においてターゲット445を照射して、ターゲット445内の材料をEUV波長範囲内の光を放出するプラズマへと変換する。増幅された光ビーム481は、光学システム486の設計および特性に基づいて決定される特定の波長(放射源波長)で動作する。
[00079] 図4のEUVチャンバ420内には1つのメトロロジ装置405のみが示されているが、EUVチャンバ420全体を通して複数のメトロロジ装置405を構成することも可能である。メトロロジ装置405の他の位置としては、図4においてばつ印495によって示されている位置が考えられる。例えば、メトロロジ装置405は、ターゲット物質125と相互作用する可能性があり、そのためEUV光源400の動作中にデブリによってコーティングされる可能性のある表面を含む任意の光学要素の隣に位置決めされ得る。したがって、1つ以上のメトロロジ装置405は、光学コレクタ482の縁の近くなど光学コレクタ482の隣に;EUVチャンバ420の壁と光学コレクタ482との間の円錐部分(cone)の隣に;および/またはターゲットデリバリシステム440の近く、(除去装置489などの)排気ユニットの近くに位置決めされ得る。
[00080] 測定システム310は、測定表面312上に生じるコーティング327の特性を測定し、そのコーティング327の厚さを特定し、ひいてはターゲット物質125の流束を特定するための分析を可能にし得る任意のデバイスである。他の実施において、測定システム310は、屈折計、エリプソメータ、および/または4点プローブとして設計される。
[00081] 上述したように、図3A~3D実施において、メトロロジ装置305は、測定表面312に隣接したワイヤフィラメント365を備えるフリーラジカル再生ツール315を有するように設計される。フリーラジカル再生ツール315を設計するには他の方法がある。他の実施において、フリーラジカル再生ツール315は、測定表面312に局地的な位置または測定表面312に隣接した位置において、容器120内に既に存在する材料および固有の材料(より大きな分子330などの固有の材料)からプラズマ状態の材料を生成または発生させることを可能にするプラズマジェネレータを備えてもよい。材料(より大きな分子330など)が容器120内にあり、容器120の外から容器120内へと搬送する必要ない場合、その材料は容器内に固有であるかまたは存在している。プラズマ材料は、上述したように、測定表面312上にコーティング327として堆積したターゲット物質125と化学反応するフリーラジカル216を含む。フリー-ラジカルに加えて、プラズマ材料は、固有の材料から形成されたイオン、固有の材料から生成された電子、および化学的に中性のアイテムなどのターゲット物質125とは反応しない他のコンポーネントを含み得る。フリーラジカル再生ツール315は、プラズマ材料内に存在するフリーラジカルの数が増加するほど(コーティング327として堆積した)ターゲット物質125の多くを除去することができる。別の言い方をすれば、プラズマ材料内のフリーラジカルの密度が高いほど、デブリの除去速度は高くなる。
[00082] いくつかの実施において、フリーラジカル再生ツール315は、誘電結合プラズマ(ICP)ツールとして設計され、これは、プラズマジェネレータとして、測定表面312に隣接して配置された導電体を備える。導電体は、メトロロジ装置305の電源に接続され、磁器、セラミック、マイカ、ポリエチレン、ガラス、または石英などの誘電製チューブ内に収容される。ICPプロセスにおいて、導電体には、経時変動する電流が(電源から)流れており、経時変動する電流の流れにより、この導電体に隣接した経時変動する磁界が生成する。そして、生成された経時変動する磁界は、測定表面312に隣接した位置に電界または電流を誘発する。誘発された電流は、容器120内に固有の材料から、測定表面312に隣接した位置にプラズマ材料を発生させるのに十分な大きさである。
[00083] 他の実施において、フリーラジカル再生ツール315は、加熱された細管として設計される。フリーラジカル再生ツール315は、本明細書内で言及された特定の設計に限定されず、フリーラジカルを生成させる任意のツールであってもよい。
[00084]再び図2を参照すると、測定表面212の比較的小さいサイズにより、フリーラジカル再生ツール215(または、315)によって生成されたフリーラジカル216は、拡散の作用によりツール215によって形成された後、測定表面212の全体にわたって流れる。しかし、容器120内の圧力が比較的高いことがあるため(真空であっても、低真空のこともあるため)測定表面212がより大きい実施または他の要因が拡散の量を減少させる実施においては、フリーラジカルが追加の補助なく測定表面212の全体にわたって分散するのが困難な場合がある。したがって、メトロロジ装置305は、測定表面212の表面全体にわたってフリーラジカル216を推進または分散させるように構成されたガスフロー機構を備えてもよい。
[00085] 図6を参照すると、装置100によって手順600が実行される。ターゲット145は、容器120のキャビティ118内に供給される(605)。ターゲット145は、プラズマ材料160へと変換される時にEUV光155を放出するターゲット物質125を含む。ターゲット物質125の流束は、容器120内にある測定表面112の全体にわたり(例えば、測定システム110を使用して)測定される(610)。測定表面112は再生される(615)。測定表面112の再生(615)は、測定表面112が飽和するのを防止することを含み得る(615A)。測定表面112の再生(615)は、測定表面が飽和した場合に不飽和化することを含み得る(615B)。あるいは、測定表面112の再生(615)は、測定表面112が飽和するのを防止すること(615A)と、測定表面が飽和した場合に不飽和化すること(615B)との両方を含むこともある。
[00086] 図4も参照すると、ターゲット445は、複数のターゲット445またはターゲット445の流れ442をEUVチャンバ420内の相互作用領域480に向けて誘導することにより、キャビティ418内に供給され得る(605)。相互作用領域480は、ターゲット445と相互作用領域480内の増幅された光ビーム481との間の相互作用により、ターゲット445がEUV光455を放出するプラズマ材料に変換されるように、増幅された光ビーム481を受ける。
[00087] ターゲット物質125の流束は、対象物質125が測定表面112上に堆積するように、ターゲット物質125を測定表面112と相互作用させることにより測定することができる(610)。
[00088] 測定システム112の再生(615)は、測定表面112の全体にわたり測定された流束に基づいて作動され得る。さらに、再生(615)は、容器120から測定表面112を取り外さずに実行および完了することができる。
[00089] 図7も参照すると、測定表面の再生(615)にどのように影響を受けたかを例示するために、測定表面312が示されている。測定表面312は、この測定表面312から堆積したターゲット物質125を除去することにより再生される(615)。ターゲット物質125は、測定表面312上にコーティング327を形成する(716)。(コーティング327を形成する)堆積したターゲット物質125は、フリーラジカル216を生成させることにより、測定表面312から除去される(717)。フリーラジカル216は、容器120内に既に存在し、かつ測定表面312に隣接する元素またはより大きな分子230などの材料から発生され得る。さらに、フリーラジカル216が生成された後、これらのフリーラジカル216は、測定表面312上の(コーティング327を形成する)堆積したターゲット物質125と化学反応し、新しい化学物質228を形成し、この新しい化学物質228が測定表面312から放出される(718)。堆積したターゲット物質125は、反応のための触媒または要素として酸素を使用することなく、測定表面312から除去することができる。
[00090] 手順600は、例えば排気装置489を使用して、放出された化学物質228を容器120から除去する工程も含んでもよい。
[00091] ターゲット物質125の流束は、堆積したターゲット物質125が測定表面112から除去されていない期間に、ターゲット物質125の流束を測定することにより、測定され得る610。したがって、ターゲット物質125の流束の測定は、測定表面112が再生される(615)タイミングとは別のタイミングで起こり得る。(再生615の一部である)堆積したターゲット物質125の測定表面112からの除去により、測定表面112がその飽和限界に到達することを防止することができる。さらに、堆積したターゲット物質125の除去は、測定システム112により、除去直前のターゲット物質125の流束が測定されたあとに行われるべきである。これは、ターゲット物質125が素早く除去されすぎると、測定システム110がターゲット物質125の流束を特定することができないためである。
[00092] さらに、測定された流束610を制御装置487によって使用し、プラズマ材料460から放出されるEUV光455の量を推定することができる。例えば、EUV光455の生成の安定性は、一般的に、(例えば、スズのデブリである)ターゲット物質125の生成と相関または関連する。したがって、ターゲット物質125の測定された流束610大きな揺らぎは、EUV光源400の動作が不安定であることを示す。さらに、測定された流束610を使用して、容器120内の表面、例えば、メトロロジ装置105に隣接した表面上に堆積したターゲット物質125の量をさらに推定することができる。
[00093] 所望の情報の種類に応じて、メトロロジ装置105は、容器120全体を通して特定の位置に配置され得る。例えば、測定された流束610を使用して、特定のメトロロジ装置105に隣接した機器の動作不良を特定することができる。別の例として、測定された流束610を使用して、メトロロジ装置105がクリーニング中の表面の隣に配置される場合に、表面のクリーニング速度を測定することができる。
[00094] 測定された流束610を使用して、搬送されたターゲット物質125の流れの場が変わったかどうかを特定することができる。特に、ターゲット物質125は、容器120内に存在する水素分子内に閉じ込められ、この水素分子が特定の流れの経路に従って容器120を通って搬送される。メトロロジ装置105が特定の流れの場の近くに配置される場合、メトロロジ装置105を使用して、ターゲット物質125の流束610を測定することにより、その流れの場が変わったかどうかを特定することができる。
[00095] 図8を参照すると、手順600および図3A~3Dのメトロロジ装置305の適用を示すグラフ800が示されている。グラフ800は、コーティング327の堆積厚さ805と時間810(またはそれに対応するパルス累積)との関係を示している。グラフ800には、測定表面312の飽和限界815も破線で示されている。上述したように、測定システム310が水晶微量天秤であり、ターゲット物質125がスズである例では、飽和限界815は5~15μmの範囲であり得る。最初に、メトロロジ装置305は、測定モード820で機能し、このモード820では、測定システム310が測定表面312の全体にわたりターゲット物質125の流束を測定するように動作している。測定モード820において、フリーラジカル再生ツール315は動作しておらず、そのため、ワイヤフィラメント365には電源370から電力が供給されていない。この測定モード820の間、コーティング327の厚さ805は一般的に増加している。この測定モード820におけるグラフ800の傾斜は、測定システム310のメモリまたは測定システム310からの出力を受信する制御装置のメモリ内に記憶され、システム性能モニタおよびプロセスエクスカーションの防止として使用される。さらに、測定システム310は、ターゲット物質125の堆積速度、流束、または他の特性を決定するために動作する。コーティング327の厚さ805が飽和限界815に到達すると、メトロロジ装置305は、再生モード825で動作するように切り替わる。再生モード825では、測定システム310は、機能を果たしても、果たさなくてもよいが、ワイヤフィラメント365は、電源370からの電流で活性化されるため、測定表面312上にコーティング327として堆積したターゲット物質125を除去するように能動的に作用する。このような測定モード820および再生モード825のサイクルは、装置100の動作中、必要に応じて繰り返される。さらに、サイクルのタイミングまたは頻度は、測定システム310の所望のデータ取得頻度に応じて選択され得る。
[00096] 水晶微量天秤であり、ZrN表面コーティングを有し、ワイヤフィラメント365と測定表面312との間の距離に依存する測定システム310では、測定表面312からのスズの除去速度は、ワイヤフィラメント365の周縁から約20ミリメートル(mm)のラジアル距離において、毎分4ナノメートル(nm)ほどの高さであり得る。水晶微量天秤はサイズが小さく、測定表面312が十分に20mm以内に収まるため、これらの状況での水晶微量天秤からのスズの除去速度は、4nm/分を上回る。このような除去速度は、約450nm/gpsである近傍の臨界面上の堆積速度よりもかなり高い(例えば、数十倍高い)ため、測定表面112の再生の時間分布が向上する。
[00097] 例えば、図9は、様々な標準リットル毎分の値(slm)について、任意のユニットにおける除去速度905と、ワイヤフィラメント365と測定表面312との間の距離との関係を示すグラフ900を示している。
[00098] 図10を参照すると、いくつかの実施において、メトロロジ装置105(または、205、305、405)は、リソグラフィ装置1085にEUV光1084を供給するEUV光源1000内で実施される。リソグラフィ装置1085は、放射ビームB(例えば、EUV光1084)を調整するように構成された照明システム(イルミネータ)ILと、パターニングデバイス(例えば、マスクまたはレチクル)MAを支持するように構成され、パターニングデバイスを正確に位置決めするように構成された第1ポジショナPMに連結されたサポート構造(例えば、マスクテーブル)MTと、基板(例えば、レジストコートウェーハ)Wを保持するように構築され、かつ基板を正確に位置決めするように構成された第2ポジショナPWに連結された基板テーブル(例えば、ウェーハテーブル)WTと、パターニングデバイスMAによって放射ビームBに付けられたパターンを基板Wのターゲット部分C(例えば、1つ以上のダイを含む)上に投影するように構成された投影システム(例えば、反射型投影システム)PSと、を備える。
[00099] 照明システムILとしては、放射を誘導し、整形し、または制御するために、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、静電型、またはその他のタイプの光コンポーネント、あるいはそれらのあらゆる組合せなどのさまざまなタイプの光コンポーネントを含むことができる。サポート構造MTはパターニングデバイスの向き、リソグラフィ装置の設計、および、パターニングデバイスが真空環境内で保持されているか否かなどの他の条件に応じた態様で、パターニングデバイスをMA保持する。サポート構造MTは、機械式、真空式、静電式またはその他のクランプ技術を使って、パターニングデバイスを保持することができる。サポート構造MTは、例えば、必要に応じて固定または可動式にすることができるフレームまたはテーブルであってもよい。サポート構造MTは、パターニングデバイスを、例えば、投影システムPSに対して所望の位置に確実に置くことができる。
[000100] 「パターニングデバイス」という用語は、基板のターゲット部分内にパターンを作り出すように、放射ビームの断面にパターンを与えるために使用できるあらゆるデバイスを指していると、広く解釈されるべきである。放射ビームに付けたパターンは、集積回路などのターゲット部分内に作り出されるデバイス内の特定の機能層に対応することになる。パターニングデバイスは、透過型であっても、反射型であってもよい。パターニングデバイスの例としては、マスク、プログラマブルミラーアレイ、およびプログラマブルLCDパネルが含まれる。マスクは、リソグラフィでは公知であり、バイナリ、レべンソン型(alternating)位相シフト、およびハーフトーン型(attenuated)位相シフトなどのマスク型、ならびに種々のハイブリッドマスク型を含む。プログラマブルミラーアレイの一例では、小型ミラーのマトリックス配列が用いられており、各小型ミラーは、入射する放射ビームを様々な方向に反射させるように、個別に傾斜させることができる。傾斜されたミラーは、ミラーマトリックスによって反射される放射ビームにパターンを付ける。
[000101] 投影システムPSは、照明システムILと同様に、使われている露光放射にとって、あるいは真空の使用といった他の要因にとって適切な、屈折型、反射型、磁気型、電磁型、および静電型光学系またはその他の型の光学コンポーネント、またはそれらのあらゆる組合せなどの多様な型の光学コンポーネントを含み得る。EUV放射には、真空を使用するのが望ましいことがある。これは、他のガスが放射を吸収しすぎるおそれがあるためである。したがって、真空壁および真空ポンプを使用して、放射ビームパスの全体に真空環境が提供され得る。
[000102] 本明細書に示されているとおり、リソグラフィ装置は、反射型のもの(例えば、反射型マスクを採用しているもの)である。
[000103] リソグラフィ装置は、2つ(デュアルステージ)以上の基板テーブル(および/または2つ以上のパターニングデバイステーブル)を有する型のものであってもよい。そのような「マルチステージ」機械においては、追加のテーブルは並行して使うことができ、または予備工程を1つ以上のテーブル上で実行しつつ、別の1つ以上のテーブルを露光用に使うこともできる。
[000104] イルミネータILは、EUV光源1000から極端紫外線放射ビーム(EUV光1175)を受ける。EUV光を生成させる方法としては、例えば、キセノン、リチウムまたはスズなどの少なくとも1つの元素を有し、EUV範囲内の1つ以上の輝線を有する材料をプラズマ状態へと変換することが含まれるが、必ずしもこれに限定されない。そのような方法のうちの1つであり、しばしばレーザ生成プラズマ(LPP)と呼ばれる方法では、所望の輝線を放出する元素を有する材料の液滴、流れまたはクラスタなどの燃料を、レーザビームで照射することにより所望のプラズマを生成さることができる。EUV光源1000は、EUV光源400のように設計され得る。上述したように、結果として生じたプラズマは、例えばEUV放射などの出力放射を放出し、この出力放射は光学要素482(または放射コレクタ)を使って集光される。
[000105] 放射ビームBは、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MT上に保持されているパターニングデバイス(例えば、マスク)MA上に入射して、パターニングデバイスによってパターン形成される。パターニングデバイス(マスク)MAから反射された後、放射ビームBは投影システムPSを通過し、投影システムPSは、基板Wのターゲット部分C上にビームの焦点をあわせる。第2ポジショナPWおよび位置センサPS2(例えば、干渉計デバイス、リニアエンコーダ、または静電容量センサ)を使って、例えば、さまざまなターゲット部分Cを放射ビームBの経路内に位置決めするように、基板テーブルWTを正確に動かすことができる。同様に、第1ポジショナPMおよび別の位置センサPS1を使い、パターニングデバイス(例えば、マスク)MAを放射ビームBの経路に対して正確に位置決めすることもできる。パターニングデバイス(例えば、マスク)MAおよび基板Wは、パターニングデバイスアライメントマークM1およびM2と、基板アライメントマークP1およびP2とを使って、位置合わせされてもよい。
[000106] 例示の装置は、以下に説明するモードのうち少なくとも1つのモードで使用できる。
[000107] 1.ステップモードにおいては、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MTおよび基板テーブルWTを基本的に静止状態に保ちつつ、放射ビームに付けられたパターン全体を一度にターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一静的露光)。その後、基板テーブルWTは、Xおよび/またはY方向に移動され、それによって別のターゲット部分Cを露光することができる。
[000108] 2.スキャンモードにおいては、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MTおよび基板テーブルWTを同期的にスキャンする一方で、放射ビームに付けられたパターンをターゲット部分C上に投影する(すなわち、単一動的露光)。サポート構造(例えば、マスクテーブル)MTに対する基板テーブルWTの速度および方向は、投影システムPSの(縮小)拡大率および像反転特性によって決めることができる。
[000109] 3.別のモードにおいては、プログラマブルパターニングデバイスを保持した状態で、サポート構造(例えば、マスクテーブル)MTを基本的に静止状態に保ち、また基板テーブルWTを動かす、またはスキャンする一方で、放射ビームに付けられているパターンをターゲット部分C上に投影する。このモードにおいては、通常、パルス放射源が採用されており、さらにプログラマブルパターニングデバイスは、基板テーブルWTの移動後ごとに、またはスキャン中の連続する放射パルスと放射パルスとの間に、必要に応じて更新される。この動作モードは、前述の型のプログラマブルミラーアレイといったプログラマブルパターニングデバイスを利用するマスクレスリソグラフィに容易に適用することができる。
[000110] 上述の使用モードの組合せおよび/またはバリエーション、あるいは完全に異なる使用モードもまた採用可能である。
[000111] 図11は、EUV光源1100、照明システムIL、および投影システムPSを備えたリソグラフィ装置1185の実施をより詳細に示している。EUV光源1100は、EUV光源400について説明した際に上述したように構築および配置される。
[000112] 照明システムILおよびPSは、同様にそれぞれ独自の真空環境内に収容される。EUV光源1100の中間焦点(IF)は、閉鎖構造のアパーチャに、またはアパーチャの近くに位置付けられるように配置される。仮想源点IFは、放射放出プラズ(例えば、EUV光484)の像である。
[000113] 中間焦点IFにおけるアパーチャから、放射ビームは、本例ではファセットフィールドミラーデバイス1122およびファセット瞳ミラーデバイス1124を備えた照明システムILを横断する。これらのデバイスは、いわゆるフライアイイルミネータを形成し、このフライアイイルミネータは、(参照符号1166によって図示さ有れるように)パターニングデバイスMAにおいて放射ビーム1121の所望の角度分布を提供し、またパターニングデバイスMAにおいて放射強度の所望の均一性を提供するように配置される。サポート構造(マスクテーブル)MTに保持されたパターニングデバイスMAにおいてビーム1121が反射されると、パターン付きビーム1126が形成され、パターン付きビーム1126は、投影システムPSによって、反射要素1128、1130を介して、基板テーブルWT上に保持された基板W上に結像される。基板W上のターゲット部分Cを露光するために、基板テーブルWTおよびパターニングデバイステーブルMTが同期的動作を実行している間に放射のパルスを発生させ、パターニングデバイスMA上のパターンを照明のスリットによりスキャンする。
[000114] 各システムILおよびPSは、EUVチャンバ420と同様の閉鎖構造によって画定される各々の独自の真空環境または近真空環境内に配置される。照明システムILおよび投影システムPSには、通常、図示されるよりも多くの要素が存在し得る。さらに、図示されるよりも多くのミラーが存在してもよい。例えば、照明システムILおよび/または投影システムPS内には、図11に図示されるものの他に、1~6個の追加の反射要素があってもよい。
[000115] 図4を再び参照すると、ターゲットデリバリシステム440は、EUVチャンバ420内に配置され、高周波数の液滴の流れ442を相互作用領域480に向けて発射するように配置される液滴ジェネレータを備え得る。動作中、増幅された光ビーム481は、液滴ジェネレータの動作と同期して送出され、各液滴(ターゲット445)を光放出プラズマ460へと変換させるために放射パルスを送出する。液滴の送出周波数は、数キロヘルツ、例えば50kHzであり得る。
[000116] いくつかの実施において、増幅された光ビーム481からのエネルギは、少なくとも2つのパルスで送出される。つまり、燃料材料を蒸発させて小さいクラウドにするために、エネルギが限定されたプリパルスが相互作用領域480に到達する前の液滴に送出され、その後、エネルギのメインパルスが相互作用領域480のクラウドへと送出され、光放出プラズマ460を発生させる。EUVチャンバ420の反対側には(例えば、受け部であり得る)トラップが設けられ、理由のいかんにかかわらずプラズマに変換されない燃料(つまり、ターゲット445)を捕捉する。
[000117] ターゲットデリバリシステム440内の液滴ジェネレータは、燃料液体(例えば、溶融スズ)を含むリザーバ、フィルタ、およびノズルを備える。ノズルは、相互作用領域480に向けて燃料液体の液滴を射出するように構成される。燃料液体の液滴は、リザーバ内の圧力と、ピエゾアクチュエータ(図示なし)によってノズルに印加される振動との組み合わせにより、ノズルから射出され得る。
[000118] 本発明の他の態様は、以下に列挙する条項に記載される。
1.容器と、
プラズマ状態の時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを、容器内の相互作用領域に向けて誘導するターゲットデリバリシステムと、
メトロロジ装置と、を備えた装置であって、メトロロジ装置は、
ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を備えた測定システムと、
測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、再生は、
測定表面が飽和するの防止すること、および/または、
測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化することを含む、
装置。
2.メトロロジ装置は、測定システムおよび再生ツールと通信する制御装置を備え、制御装置は、測定システムからの出力に基づいて、再生ツールを作動させるように構成される、条項1に記載の装置。
3.測定表面はターゲット物質と相互作用するように構成され、ターゲット物質と測定表面との相互作用は、測定信号を生成させ、
測定システムは、測定信号を受信し、測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を計算するように構成された測定コントローラをさらに備える、
条項1に記載の装置。
4.メトロロジ装置は結晶微量天秤を備える、条項1に記載の装置。
5.結晶微量天秤は水晶微量天秤である、条項4に記載の装置。
6.容器はキャビティを画定し、容器キャビティは、大気圧未満の圧力で保持される、条項1に記載の装置。
7.相互作用領域は、増幅された光ビームを受け、ターゲットは、増幅された光ビームと相互作用すると、極端紫外線光を放出するプラズマへと変換される、条項1に記載の装置。
8.容器内の光学要素表面を含む光学要素をさらに備え、メトロロジ装置は、光学要素表面に対して位置決めされる、条項1に記載の装置。
9.光学要素は、ターゲットがプラズマに変換される時に、光学要素表面が放出された極端紫外線光の少なくとも一部と相互作用する光学コレクタである、条項8に記載の装置。
10.再生ツールは、容器からメトロロジ装置を取り外さずに、測定システムを再生するように構成される、条項1に記載の装置。
11.再生ツールは、測定システムと相互作用するように位置決めされ、測定コントローラによる指示があると、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去するように構成されたクリーニングツールを備える、条項1に記載の装置。
12.クリーニングツールは、測定表面に隣接したフリーラジカルを生成するように構成されたフリーラジカル生成ユニットを備え、フリーラジカルは堆積したターゲット物質と化学反応し、測定表面から放出される新しい化学物質を形成する、条項11に記載の装置。
13.フリーラジカル生成ユニットは、測定表面に隣接したワイヤフィラメントと、ワイヤフィラメントに電流を供給する電源とを備える、条項12に記載の装置。
14.ワイヤフィラメントは、測定表面の形状に整合する形状である、条項13に記載の装置。
15.フリーラジカル生成ユニットは、測定表面に隣接したプラズマ状態のプラズマ材料を発生させるプラズマジェネレータを備え、プラズマ材料はフリーラジカルを含む、条項12に記載の装置。
16.フリーラジカルは、容器内に固有の水素分子から生成された水素のフリーラジカルである、条項12に記載の装置。
17.測定表面上のターゲット物質はスズを含み、測定表面から放出された新しい化学物質は水素化スズを含む、条項16に記載の装置。
18.放出された新しい化学物質を容器から除去するように構成された除去装置をさらに備える、条項12に記載の装置。
19.除去装置は、容器の内部と流体接続するガスポートを備え、放出された新しい化学物質は、容器の内部からガスポートを通って搬送される、条項18に記載の装置。
20.再生ツールは、容器内に水素が存在する状態で、かつ酸素を要する反応を伴わずに、測定表面からターゲット物質を除去するように構成される、条項1に記載の装置。
21.プラズマに変換される時に極端紫外線光を放出する物質を含むターゲットを容器のキャビティ内に供給することと、
容器キャビティ内の測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を測定することと、
測定表面を再生することと、を含む方法であって、再生することが、
測定表面が飽和するの防止すること、および/または、
測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化することの少なくとも一方を含む、
方法。
22.測定表面全体にわたり測定されたターゲット物質の流束に基づいて、測定表面の再生を作動させることを含む、条項21に記載の方法。
23.ターゲット物質の流束を測定することは、ターゲット物質が測定表面上に堆積するように、ターゲット物質を測定表面と相互作用させることを含む、条項21に記載の方法。
24.容器キャビティ内にターゲットを供給することは、複数のターゲットを真空容器内の相互作用領域に向けて誘導することを含み、相互作用領域は増幅された光ビームも受けて、相互作用領域におけるターゲットと増幅された光ビームとの間の相互作用により、ターゲットは、極端紫外線光を放出するプラズマに変換される、条項21に記載の方法。
25.測定表面を再生することは、容器から測定表面を取り外さずに、測定表面から堆積したターゲット物質を除去することを含む、条項21に記載の方法。
26.測定表面から堆積したターゲット物質を除去することは、測定表面に隣接した元素のフリーラジカルを生成することを含み、生成されたフリーラジカルは、堆積したターゲット物質と化学反応し、測定表面から放出される新しい化学物質を形成する、条項25に記載の方法。
27.堆積したターゲット物質はスズを含み、元素は水素であり、フリーラジカルは水素ラジカルであり、新しい化学物質は水素化スズである、条項26に記載の方法。
28.測定表面に隣接した要素は、容器キャビティに固有のものである、条項26に記載の方法。
29.堆積したターゲット物質を除去することは、酸素の不存在下で、堆積したターゲット物質を除去することを含む、条項26に記載の方法。
30.放出された新しい化学物質を容器キャビティから除去することをさらに含む、条項26に記載の方法。
31.ターゲット物質の流束を測定することは、堆積したターゲット物質が測定表面から除去されていない時にターゲット物質の流束を測定することを含む、条項25に記載の方法。
32.測定表面から堆積したターゲット物質を除去することにより、測定表面がその飽和限界に到達するのを防止する、条項25に記載の方法。
33.容器によって画定されるキャビティを大気圧未満の圧力に維持することをさらに含む、条項21に記載の方法。
34.測定された流束に基づいて、ターゲット物質がプラズマに変換される時に放出される極端紫外線の量を推定することをさらに含む、条項21に記載の方法。
35.測定された流束に基づいて、容器キャビティ内の表面上に堆積したターゲット物質の量を推定することをさらに含む、条項21に記載の方法。
36.増幅された光ビームを生成するように構成された光学源と、
キャビティを画定する容器であって、容器は、キャビティ内の相互作用領域において増幅された光ビームを受けるように構成され、キャビティは、大気圧未満の圧力で保持されるように構成される、容器と、
ターゲットパスに沿って相互作用領域に向かって進むターゲットを生成するように構成されたターゲットデリバリシステムであって、ターゲットがプラズマ状態の極端紫外線光を放出するターゲット物質を含む、ターゲットデリバリシステムと、
メトロロジ装置と、を備えた極端紫外線光源であって、メトロロジ装置は、
ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を含む測定システムと、
測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、再生プロセスは、
測定表面が飽和するのを防止すること、および/または
測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化すること、を含む、
極端紫外線光源。
37.測定表面はターゲット物質と相互作用するように構成され、ターゲット物質と測定表面との間の相互作用により測定信号が生成され、測定システムは、測定信号を受信し、測定表面の全体にわたるターゲット物質の流束を計算する測定コントローラをさらに備える、条項36に記載の極端紫外線光源。
38.再生ツールは、測定システムと相互作用するように位置決めされたクリーニングツールを備え、クリーニングツールは、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去することによって測定システムを再生するように構成される、条項37に記載の極端紫外線光源。
39.外部のリソグラフィ装置による使用のために、放出された極端紫外線光の少なくとも一部を集光する光学コレクタをさらに備える、条項36に記載の極端紫外線光源。
40.極端紫外線光源において使用されるメトロロジシステムであって、
容器内の測定表面の全体にわたりターゲット物質の流束を測定するように構成されたメトロロジ装置であって、
ターゲット物質と相互作用するように構成された測定表面を備えた測定システムであって、ターゲット物質と測定表面との間の相互作用により測定信号が生成される、測定システムと、
測定信号を受信し、受信した測定信号に基づいて、測定表面の全体にわたるターゲット物質の流束を計算するように構成された測定コントローラと、を備えたメトロロジ装置と、
メトロロジ装置に連結され、測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、
再生は、
測定表面が飽和するのを防止すること、および/または
測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化すること、を含み、
再生ツールは、測定表面と相互作用し、測定コントローラからの指示に応じて、測定表面上に堆積したターゲット物質を除去するように位置決めされたクリーニングツールを備える、
メトロロジシステム。
41.容器と、
プラズマ状態の時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを容器内の相互作用領域に向けて送出するための手段と
メトロロジ装置と、を備えた装置であって、メトロロジ装置は、
容器内の測定表面全体にわたりターゲット物質の流束を測定する手段と、
測定表面を再生する手段と、を備え、再生する手段は、
測定表面が飽和するのを防止する手段、および/または
測定表面が飽和した場合に測定表面を不飽和化する手段を備える、
装置。
[000119] 他の実施は、以下に記載する請求の範囲に含まれる。

Claims (16)

  1. 容器と、
    プラズマ状態の時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを、容器内の相互作用領域に向けて誘導するターゲットデリバリシステムと、
    メトロロジ装置と、を備えた装置であって、メトロロジ装置は、
    前記ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を備えた測定システムと、
    前記測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、再生は、
    前記測定表面が飽和するの防止すること、および/または、
    前記測定表面が飽和した場合に前記測定表面を不飽和化することを含み、
    前記再生ツールは、前記測定表面に隣接したワイヤフィラメントおよび前記ワイヤフィラメントに電流を供給する電源を有するクリーニングツールを備え、前記測定表面は保持部材の内側に保持されており、前記ワイヤフィラメントは前記保持部材に取り付けられ、
    前記ワイヤフィラメントは前記測定表面の形状に整合する形状を有する、
    装置。
  2. 前記測定表面は、前記ターゲット物質と相互作用するように構成され、前記ターゲット物質と前記測定表面との相互作用は、測定信号を生成し、
    前記測定システムは、前記測定信号を受信し、前記測定表面全体にわたり前記ターゲット物質の前記流束を計算するように構成された測定コントローラをさらに備える、
    請求項1に記載の装置。
  3. 前記メトロロジ装置は、水晶微量天秤を備える、請求項1に記載の装置。
  4. 前記クリーニングツールは、前記測定システムと相互作用するように位置決めされ、前記クリーニングツールは、前記測定コントローラによる指示があると、前記測定表面上に堆積した前記ターゲット物質を除去するように構成される、請求項2に記載の装置。
  5. 前記クリーニングツールは、前記測定表面に隣接したフリーラジカルを生成するように構成され、前記フリーラジカルは前記堆積したターゲット物質と化学反応し、前記測定表面から放出される新しい化学物質を形成する、請求項4に記載の装置。
  6. 前記放出された新しい化学物質を前記容器から除去するように構成された除去装置をさらに備え、前記除去装置は、前記容器の内部と流体接続するガスポートを備え、前記放出された新しい化学物質は、前記容器の前記内部から前記ガスポートを通って搬送される、請求項5に記載の装置。
  7. 前記再生ツールは、前記容器内に水素が存在する状態で、かつ酸素を要する反応を伴わずに、前記測定表面から前記ターゲット物質を除去するように構成される、請求項1に記載の装置。
  8. プラズマに変換される時に極端紫外線光を放出するターゲット物質を含むターゲットを容器のキャビティ内に供給することと、
    前記キャビティ内の測定システムの測定表面全体にわたり前記ターゲット物質の流束を測定することと、
    前記測定表面を再生することと、を含む方法であって、前記再生することが、
    前記測定表面が飽和するの防止すること、および
    前記測定表面が飽和した場合に前記測定表面を不飽和化すること、のうちの少なくとも一方を含み、
    前記測定表面は保持部材の内側に保持されており、前記ワイヤフィラメントは前記保持部材に取り付けられており、
    前記再生することは、前記測定表面に隣接し、前記測定表面の形状に整合する形状を有する前記ワイヤフィラメントに電流を供給することを含む、
    方法。
  9. 前記測定表面全体にわたり測定された前記ターゲット物質の前記流束に基づいて、前記測定表面の再生を作動させることをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記測定表面を再生することは、前記容器から前記測定表面を取り外さずに、かつ、酸素の不存在下で、前記測定表面から堆積したターゲット物質を除去することを含む、請求項8に記載の方法。
  11. 前記測定表面を再生することは、前記容器から前記測定表面を取り外さずに、前記測定表面から堆積したターゲット物質を除去することを含み、前記測定表面から前記堆積したターゲット物質を除去することは、前記測定表面に隣接した元素のフリーラジカルを生成することを含み、前記生成されたフリーラジカルは、前記堆積したターゲット物質と化学反応し、前記測定表面から放出される新しい化学物質を形成する、請求項8に記載の方法。
  12. 前記測定表面を再生することは、前記容器から前記測定表面を取り外さずに、前記測定表面から堆積したターゲット物質を除去することを含み、前記測定表面から前記堆積したターゲット物質を除去することにより、前記測定表面がその飽和限界に到達するのを防止する、請求項8に記載の方法。
  13. 前記測定された流束に基づいて、前記キャビティ内の表面上に堆積したターゲット物質の量を推定することをさらに含む、請求項8に記載の方法。
  14. 増幅された光ビームを生成するように構成された光学源と、
    キャビティを画定する容器であって、前記容器は、前記キャビティ内の相互作用領域において前記増幅された光ビームを受けるように構成され、前記キャビティは、大気圧未満の圧力で保持されるように構成される、容器と、
    ターゲットパスに沿って前記相互作用領域に向かって進むターゲットを生成するように構成されたターゲットデリバリシステムであって、前記ターゲットがプラズマ状態の極端紫外線光を放出するターゲット物質を含む、ターゲットデリバリシステムと、
    メトロロジ装置と、を備えた極端紫外線光源であって、メトロロジ装置は、
    前記ターゲット物質の流束を測定するように構成された測定表面を含む測定システムと、
    前記測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、再生は、
    前記測定表面が飽和するのを防止すること、および/または
    前記測定表面が飽和した場合に前記測定表面を不飽和化すること、を含み、
    前記再生ツールは、前記測定表面に隣接したワイヤフィラメントおよび前記ワイヤフィラメントに電流を供給する電源を有するクリーニングツールを備え、前記測定表面は保持部材の内側に保持されており、前記ワイヤフィラメントは前記保持部材に取り付けられ、
    前記ワイヤフィラメントは前記測定表面の形状に整合する形状を有する、
    極端紫外線光源。
  15. 前記クリーニングツールは、前記測定システムと相互作用するように位置決めされ、前記クリーニングツールは、前記測定表面上に堆積したターゲット物質を除去することにより前記測定表面を再生するように構成される、請求項14に記載の極端紫外線光源。
  16. 極端紫外線光において使用されるメトロロジシステムであって、
    容器内の測定表面の全体にわたりターゲット物質の流束を測定するように構成されたメトロロジ装置であって、
    前記ターゲット物質と相互作用するように構成された前記測定表面を備えた測定システムであって、前記ターゲット物質と前記測定表面との間の相互作用により測定信号が生成される、測定システムと、
    前記測定信号を受信し、前記受信した測定信号に基づいて、前記測定表面の全体にわたる前記ターゲット物質の流束を計算するように構成された測定コントローラと、を備えたメトロロジ装置と
    前記メトロロジ装置に連結され、前記測定システムを再生するように構成された再生ツールと、を備え、
    再生は、
    前記測定表面が飽和するのを防止すること、および/または
    前記測定表面が飽和した場合に前記測定表面を不飽和化すること、を含み、
    前記再生ツールは、前記測定表面と相互作用し、前記測定コントローラからの指示に応じて、前記測定表面上に堆積したターゲット物質を除去するように位置決めされたクリーニングツールを備え、
    前記クリーニングツールは、前記測定表面に隣接したワイヤフィラメントおよび前記ワイヤフィラメントに電流を供給する電源を有し、前記測定表面は保持部材の内側に保持されており、前記ワイヤフィラメントは前記保持部材に取り付けられ、前記ワイヤフィラメントは前記測定表面の形状に整合する形状を有する、
    メトロロジシステム。
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