JP7320149B1 - 出稿支援装置、及び出稿支援方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 広告出稿に関する内容を適切に検討するための支援ツールを提供する。【解決手段】 本発明の一つの実施形態に係る出稿支援装置は、複数種類のメディアのそれぞれについて、複数の期間の各々におけるメディアへの接触者数の規模を期間毎に算出し、複数の対象者に対して実施されたアンケート調査の結果に基づき、それぞれのメディアについて、メディアへの出稿による効果に関する指標を取得しと、それぞれのメディアに対して、期間毎に算出された接触者数の規模、及び指標に基づいて得られる評価値を、期間毎に算出する。【選択図】図10

Description

本発明は、メディアへの広告の出稿を検討する際に利用される出稿支援装置、及び出稿支援方法に関する。
広告を出稿する場合には、出稿先となるメディア(広告媒体)を検討することになる。また、複数のメディアに出稿する場合には、各メディアに対する出稿予算の配分(すなわち、出稿配分)を決めることになる。
広告出稿を計画する広告主等は、メディアに広告を出稿した場合の効果、すなわち訴求効果に関する評価値を確認し、その評価値に基づいて妥当な出稿先や出稿配分等を検討する。上記の評価値を算出する手法は、これまでに開発されており、その一例としては、特許文献1に記載の手法が挙げられる。
特許文献1に記載の評価手法では、複数媒体に関する出稿のリソースとその効果との関係を示す関数と、同出稿物を出稿した媒体間で生じる効果の重複度合いを示す相関値とを記憶する。また、所定リソースを配分した各媒体の上記関数の値の総和から、所定リソースに対応した各媒体間の効果の乗算値に該当媒体間の上記相関値を乗じた値の総和を減算する、複数媒体を跨った総効果の算定式に対応した最適化関数を用いる。具体的には、一定の総リソースを制約条件とし、上記総効果が最大となるように非線形計画法の所定プログラムにて最適化関数を解くことで、各媒体に対するリソースの最適配分を査定する。
特許第5153926号
ただし、特許文献1に記載の手法のように、複数のメディアに出稿したときの総効果が最大となる出稿配分を導出する手法におけるアルゴリズムは、一般的にブラックボックスである。また、最適な出稿配分を導出するためには、複雑な数理モデルを構築する場合がある。そのため、出稿効果を予測する数理モデルを開発できないケースでは、特許文献1に記載の手法等によって出稿配分を検討することが困難となる。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、以下に示す目的を解決することを課題とする。具体的には、本発明は、従来技術の問題点を解決し、広告出稿に関する内容を適切に検討するための支援ツールとしての装置及び方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の出稿支援装置は、複数種類のメディアのそれぞれについて、複数の期間の各々におけるメディアへの接触者数の規模を期間毎に算出する第1算出部と、複数の対象者に対して実施されたアンケート調査の結果に基づき、それぞれのメディアについて、メディアへの出稿による効果に関する指標を取得する取得部と、それぞれのメディアに対して、期間毎に算出された接触者数の規模と上記の指標とに基づいて得られる評価値を、期間毎に算出する第2算出部と、を備えることを特徴とする。
以上のように構成された本発明の出稿支援装置を利用すれば、出稿効果の観点で各メディアを比較的簡単な手順によって評価することができ、その評価結果に基づいて、広告の出稿先及び出稿配分等を適切に検討することができる。
また、メディアを通じた広告への接触による意識の変化に関して複数の項目が設定されている場合に、取得部は、アンケート調査の結果のうち、複数の項目のそれぞれの該否をメディア別に示す回答内容に基づいて上記の指標を取得してもよい。
上記の構成によれば、アンケート調査の結果のうち、広告への接触による意識の変化に関して設定された複数の項目についての回答内容に基づいて、各メディアについて、出稿効果に関する指標を適切に取得することができる。
また、取得部は、上記の回答内容に基づいて、第1取得処理、第2取得処理又は第3取得処理をメディア別に実行して上記の指標をメディア毎に取得してもよい。この場合、第1取得処理では、メディアに接触した対象者の人数に対する、それぞれの項目に該当する対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の割合の平均値を指標として算出してもよい。また、第2取得処理では、メディアに接触した対象者の人数に対する、それぞれの項目に該当する対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の割合の総和を指標として算出してもよい。第3取得処理では、メディアに接触した対象者の人数に対する、複数の項目のうちのいずれか1つ以上の項目に該当する対象者の人数の割合を指標として算出してもよい。
上記の構成によれば、上述した第1取得処理、第2取得処理、又は第3取得処理のいずれかを実行することで出稿効果に関する指標を算出することができるので、比較的簡単な手順によって当該指標を取得することができる。
また、第1算出部は、それぞれのメディアについて、期間中のメディアへの総接触者数に応じた値を、接触者数の規模として期間毎に算出してもよい。
上記の構成によれば、複数種類のメディアのそれぞれについて、接触者数の規模を共通の指標値によって評価することができる。これにより、各メディアに対して算出される評価値をメディア間で比較する場合に、より適切且つ公正な比較を行うことができる。
また、第2算出部は、それぞれのメディアに対して、期間毎の接触者数の規模と上記の指標との積からなる評価値を、期間毎に算出してもよい。
上記の構成によれば、各メディアに対する評価値を、より簡単に算出することができる。
また、複数種類のメディアには、時間帯別に広告の出稿が可能なメディアが含まれてもよい。
上記の構成によれば、各メディアに対する評価値を期間毎に算出するという本発明の特徴が、より有意義なものとなる。
また、第1算出部は、それぞれのメディアについて、それぞれの期間におけるメディアへの接触者であり、且つ予め設定された属性を有する接触者の人数の規模を期間毎に算出してもよい。この場合、取得部は、予め設定された属性を有する対象者からのアンケート調査の結果に基づき、それぞれのメディアについて、上記の指標を取得するとよい。
上記の構成によれば、広告の訴求対象者を、予め設定された属性を有する者、すなわち所謂ターゲットに限定して、各メディアによる出稿効果を評価することができる。
また、第2算出部がそれぞれのメディアに対して期間毎に算出した評価値を、評価値の大きさに応じた順序で並べた状態で出力するための出力データを生成するデータ生成部をさらに備えてもよい。
上記の構成であれば、各メディアについて期間毎に算出された評価値を利用し易くなるため、広告主等は、評価値に基づいて出稿先や出稿配分等を適切に検討することができる。
また、複数の期間に関する指定操作を受け付ける操作受付部を備えてもよい。この場合、指定操作に応じた複数の期間のそれぞれについて、第1算出部は、それぞれのメディアへの接触者数の規模を算出し、第2算出部は、それぞれのメディアに対して評価値を算出するとよい。
上記の構成であれば、各メディアについて、指定操作に応じた複数の期間のそれぞれでの評価値を求めることができる。これにより、複数の期間が該当する時期(例えば、季節)による影響を加味して、各メディアに対する評価値を得ることができる。
また、前述した課題を解決するために、本発明の出稿支援方法は、コンピュータが、複数種類のメディアのそれぞれについて、複数の期間の各々におけるメディアへの接触者数の規模を期間毎に算出する工程と、コンピュータが、複数の対象者に対して実施されたアンケート調査の結果に基づき、それぞれのメディアについて、メディアへの出稿による効果に関する指標を取得する工程と、コンピュータが、それぞれのメディアに対して、期間毎に算出された接触者数の規模と指標とに基づいて得られる評価値を、期間毎に算出する工程と、を含むことを特徴とする。
上記の方法によれば、出稿効果の観点で各メディアを比較的簡単な手順により評価し、その評価結果に基づいて、広告の出稿先及び出稿配分等を適切に検討することが可能になる。
本発明によれば、出稿効果の観点で各メディアを比較的簡単な手順により評価することができるので、その評価結果に基づいて、広告の出稿先及び出稿配分等を適切に検討することが可能になる。かかる効果は、例えば、広告出稿に関する計画を広告主等に提言する場合において特に有効である。
図1の(A)~(D)は、アンケート調査における質問の一例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る出稿支援装置を含む出稿支援システムを示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る出稿支援装置を構成するコンピュータのハードウェア構成を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る出稿支援装置の機能についての説明図である。 複数の期間の各々における各メディアへの接触者数の規模についての算出例を示す図である。 各メディアへの出稿による効果に関する指標の一例を示す図である。 複数の期間の各々における、メディアに対する評価値の算出例を示す図である。 各メディアに対する評価値の出力例を示す図である。 出稿配分の出力例を示す図である。 本発明の一つの実施形態に係る出稿支援フローを示す図である。
本発明の一実施形態(本実施形態)について、添付の図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするために挙げた一例にすぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、以下に説明する実施形態から変更又は改良され得る。また、本発明には、その等価物が含まれる。
また、本実施形態についての説明に際して、本明細書中の幾つかの文言(用語)について、本明細書での定義、意味、及び解釈を以下に説明する。
[装置]
本明細書において、「装置」は、単独で特定の機能を発揮する一つの装置を含み、また、分散して存在しているものの特定の機能を発揮するために協働する複数の装置の組み合わせも含むものである。
[人(ヒト)・者]
本明細書において、「人(ヒト)」及び「者」は、主として個人のことであるが、世帯等のグループ、企業等の法人、法人以外の団体等も「人(ヒト)」及び「者」の範疇に含まれることとする。
[メディア]
本明細書において、「メディア」は、広告を含むコンテンツを送信又は配信する情報伝達媒体である。すなわち、本発明のメディアは、広告媒体であり、広告の出稿先の候補となり得る。
[接触]
本明細書において、「メディアに接触する」とは、メディアを通じて送信(配信)されるコンテンツを視聴、聴取又は閲覧することを意味する。例えば、メディアが放送メディアである場合には、放送メディアにて放送される番組又は広告を視聴又は聴取することが、その放送メディアへの接触に該当する。
[属性]
本明細書において、「属性」は、人を特徴付ける事項、具体的には身分、所属、経歴、性質、ステータス、所属、特徴、状況、状態、意識、及び傾向等であり、人を分類する際に用いられる概念である。属性には、人口統計学的属性(デモグラフィック)と、人の心理又は行動の傾向に関する心理学的属性(サイコグラフィック)が含まれる。
[商材]
本明細書において、「商材」は、市場で流通する商品及びサービス、これらを提供する企業又は自治体、事業、並びに、広告の対象となり得るその他の財及び価値を含む。また、「商品」は、購入対象の商材(金融商品等を含む)であり、有形又は無形を問わない。「サービス」は、利用対象の商材(役務)であり、それ単独で取引対象となり得る。
<<本実施形態に係る出稿支援装置の概要>>
先ず、本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法について、その概要を説明する。
本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法は、評価対象のメディアについて、出稿効果に関する定量的評価を行うためのツールとして用いられる。例えば、本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法を利用することにより、広告の出稿先として、より高い訴求効果が得られるメディアを特定することができる。また、2以上のメディアに広告を出稿する場合においては、本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法により、各メディアへの出稿予算の配分(出稿配分)を適切に決めることができる。
また、本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法を利用することで、自社の商材に関する広告の出稿を計画する広告主等に対して、適正な出稿先や出稿配分等を提案することができる。また、メディア提供者等に対して、その者が提供するメディアによる出稿効果について、評価結果を提示することができる。
本実施形態において、出稿効果に関する評価は、複数種類のメディアを対象として実施される。複数種類のメディアには、提供方式が異なる複数のメディアが含まれてもよい。提供方式が異なる複数のメディアの例としては、放送メディア、出版メディア、交通機関用メディア、及びデジタルメディア等が含まれる。
放送メディアには、テレビ放送及びラジオ放送が含まれ、具体的には、地上波放送、ケーブル放送(有線放送)、BS放送及び衛星放送等が該当する。
出版メディアには、新聞、雑誌、フリーマガジン、会員誌及びその他の出版物が該当し、また、電子書籍も出版メディアに含まれる。
交通機関用メディアには、電車やバスの中吊り広告、車内ディスプレイに表示される広告、電車等の車両の車体に掲載されるラッピング広告、並びに、駅構内等に設置されるポスター及びデジタルサイネージ等が該当する。
デジタルメディアには、インターネットを通じて配信されるメディア(インターネットメディア)が含まれ、具体的には、Webサイト、及び、動画コンテンツやオンラインゲームのようなWeb配信コンテンツ等が該当する。Webサイトには、電子商取引(EC)サイト、検索サイト、動画投稿サイト、及び、ソーシャルネットワークサービス(SNS)のWebサイトが含まれる。また、インターネットメディアには、インターネットテレビ及びIPサイマルラジオが含まれる。
なお、上述した種類のメディア以外にも、広告媒体となり得るものは、本発明の「メディア」に該当し得る。
出稿効果に関する評価の対象とする複数種類のメディアには、同じ提供方式によって提供される一方で、それぞれの提供元又は提供基盤が異なる複数のメディアが含まれてもよい。例えば、テレビ放送であれば、互いに異なるテレビ局から放送される複数のテレビ放送のそれぞれを対象として、出稿効果に関する評価を実施してもよい。また、インターネットメディアであれば、互いに発信元が異なる複数のWebサイト、あるいは、互いにプラットフォームが異なる複数のSNSサイトを対象として、出稿効果に関する評価を実施してもよい。
以降の説明では、説明を分かり易くする理由から、テレビ放送とインターネットメディアを評価対象とすることとする。また、テレビ放送としては、2つのテレビ局の放送(テレビ放送)S1、S2を例に挙げ、インターネットメディアとしては2つのWebサイトW1、W2を例に挙げることとする。
<<メディアへの出稿による効果の評価>>
次に、本実施形態に係る出稿支援装置及び出稿支援方法を利用して実施される出稿効果の評価について説明する。
出稿効果の評価(以下、本評価ともいう)は、テレビ放送S1、S2及びWebサイトW1、W2のそれぞれ(以下、各メディアともいう)について実施される。本評価では、各メディアに対する評価値を算出する。評価値は、各メディアへの接触者数の規模と、各メディアへの出稿による効果に関する指標とに基づいて算出される。
メディアへの接触者数の規模としては、例えば、ある期間における当該メディアへの総接触者数に応じた値が利用可能である。メディアへの接触者は、メディアがテレビ放送である場合には、テレビ放送(厳密には、テレビ番組及びテレビCM)の視聴者であり、メディアがインターネットメディアである場合には、Webサイト等の閲覧者、視聴者又は聴取者である。なお、テレビの視聴には、リアルタイムで視聴することに加えて、録画した番組等を一定期間内に再生して視聴する行為、あるいはテレビにて放送される前又は後にWeb配信される番組等を視聴する行為、所謂タイムシフト視聴を含めてもよい。
各メディアへの総接触者数に応じた値は、各メディアへの総接触者数と同じ値でもよいし、あるいは、総接触者数に補正係数を乗じた値でもよい。また、テレビ放送への総接触者数は、例えば、当該テレビ放送の視聴率に日本の推定人口を乗じることで算出されてもよい。Webサイトへの総接触者数は、例えば、Webサイトのインプレッション(表示回数)に基づいて算出されてもよく、より具体的には、インプレッションを総接触者数とみなしてもよい。
なお、メディアへの総接触者数を求める方法については、上記の方法に限定されず、他の方法を採用してもよい。
また、以降の説明では、説明の便宜上、各メディアへの総接触者数に応じた値を「インプレッション換算値」ともいう。
メディアへの出稿による効果に関する指標としては、当該メディアを通じた広告への接触による意識の変化に関する指標値が利用可能である。意識は、商材に対して所定の行動を行うに至るまでの心理状態、具体的には関心、興味、認知及び態度等であり、広告への接触により変容し得る。広告への接触による意識の変化、すなわち態度変容(ファネル)は、複数の段階に分かれており、そのうち、「商材の購入/利用」の段階は、態度変容の最終段階であり、KGI(Key Goal Indicator)として位置付けられる。それ以外の段階は、KPI(Key Performance Indicator)として位置付けられる。
態度変容に関する指標値は、後述するアンケート調査の結果に基づいて求められ、その具体的な算出手順については、後の項で説明することとする。
本実施形態において、各メディアに対する評価値は、各メディアへの総接触者数に応じた値(インプレッション換算値)と、態度変容に関する指標値とを乗じることで求められる。換言すると、各メディアに対する評価値は、各メディアへの総接触者数に応じた値と上記の指標値との積からなる。評価値は、各メディアによる出稿の有効性を数値化して示し、評価値が大きいほど、出稿効果が高い、つまり、出稿された広告の訴求度が高いことを意味する。
また、本実施形態では、複数の期間を設定し、それぞれの期間について、各メディアに対する評価値を期間毎に算出する。ここで、「期間」とは、出稿効果の評価を実施する際の単位となる期間、つまり評価値の計算単位となる時間区分である。各期間の長さは、任意に設定することができ、例えば、1~数秒、1~数分、1~数時間、1~数日、1~数週間、1~数カ月のうち、いずれかに設定するとよい。また、複数の期間は、連続した期間でもよいし、不連続の期間(例えば、毎週月曜日の所定の時間帯等)でもよい。
以下では、期間の長さを1時間とし、複数の期間を1週間に相当する時間、すなわち、連続した168時間(=24×7)に設定した場合を例に挙げて説明することとする。すなわち、以下では、複数の期間(つまり、168時間分の時間帯)のそれぞれを日付と時間によって区分し、各メディアに対して、各日付における1時間毎の評価値を算出するケースについて説明する。なお、以下では、期間のことを「時間帯」とも呼ぶこととする。
本実施形態では、各メディアに対する評価値を時間帯毎に算出するが、これは、出稿効果の評価対象とする複数種類のメディアの中にテレビ放送が含まれることを考慮したためである。詳しく説明すると、テレビ放送への広告の出稿は、時間帯別に行うことができ、具体的には、テレビ局側で設定された時間枠(すなわち、広告枠)の単位で出稿することができる。このように時間帯別に広告の出稿が可能なメディアに対しては、出稿効果を時間帯毎に評価することが好ましい。
このような理由から、本実施形態では、各メディアに対する評価値を時間帯毎に(詳しくは、1時間毎に)算出することになっている。そのため、本実施形態時間帯別の出稿が通常は行われないインターネットメディア(Webサイト)についても、出稿効果を時間帯別に評価することになる。
また、本実施形態では、前述したように、複数の時間帯のそれぞれについて各メディアに対する評価値が算出されるが、当該複数の時間帯、詳しくは連続する168時間は、不特定の一週間でもよい。あるいは、複数の時間帯は、指定された月及び週に相当する一週間でもよい。その場合には、複数の時間帯が該当する時期(季節)の影響を加味して、出稿効果を評価することができる。
<<アンケート調査について>>
本実施形態では、各メディアに対する出稿効果の評価に際して、アンケート調査が実施される。アンケート調査は、複数の対象者(以下、モニタMともいう)に対して実施される。
モニタMは、統計学的手法により母集団から無作為に、例えばエリアランダムサンプリング等の手法により選出される。アンケート調査におけるモニタMの人数は、調査目的を達成するのに十分なサンプル数(標本数)が得られる数に設定され、例えば、数千人規模のモニタMを対象としてアンケート調査が実施される。モニタMの選出方法については、上記の選出方法に限定されず、ランダムに選出する方法である限り、任意の方法を採用することができる。
アンケート調査は、予め設定された時期において実施され、各モニタMは、アンケート調査の実施期間内の行動に基づいてアンケートの各質問に回答する。アンケート調査の実施期間は、任意の期間に設定することができ、例えば1週間~数週間、1カ月~数カ月、あるいは1年等に設定してもよい。
アンケート調査において、各モニタMは、生活及び行動に関する複数の調査項目について回答する。調査項目の中には、メディアへの接触状況に関する調査項目、広告への接触による態度変容に関する調査項目、及び、モニタMの属性を特定するための調査項目が含まれている。
メディアへの接触状況に関する調査項目は、アンケート調査の実施期間中の所定期間(以下、対象期間という)における各メディアへの接触状況に関する質問である。メディアへの接触状況に関する調査項目としては、例えば、図1の(A)、(B)に示すように、各テレビ局のテレビ放送や各Webサイトについて、対象期間中の各時間帯における視聴、聴取又は閲覧の有無が挙げられる。ただし、これに限定されず、アンケート調査では、各テレビ局のテレビ放送や各Webサイトについて、視聴頻度及び視聴回数等に関する質問がなされてもよい。
対象期間は、任意に決めることができるが、各メディアによる出稿効果が評価される複数の時間帯、詳しくは当該複数の時間帯に相当する一週間が含まれるように設定されるとよい。例えば、複数の時間帯に相当する一週間が5月1日~7日に設定された場合、5月1日~7日を含むように対象期間が設定されるとよい。また、各メディアへの接触状況を質問する際の単位とする時間帯(単位時間)は、1~n秒、1~n分、又は1~n時間の長さで設定できるが、各メディアによる出稿効果が評価される場合の時間帯の長さ(つまり1時間)に合わせて設定されるのがよい。
また、メディアへの接触状況に関する調査項目については、図1の(A)、(B)のように直接的な質問でもよいし、あるいは、間接的な質問でもよい。例えば、Webサイトへの接触状況に関して質問する代わりに、PC及びスマートフォン等の情報端末を利用する時間帯等を質問し、その質問への回答内容を、Webサイトへの接触状況に関する回答内容として代用してもよい。
広告への接触による態度変容に関する調査項目は、メディアに出稿された広告に接触した場合のモニタMの意識の変化に関する質問である。ここで、意識は、所定の商材に対する意識でもよく、あるいは、商材全般に対する意識でもよい。以下の説明では、特に断る場合を除き、意識とは、商材全般に対する意識のことであることとする。
また、広告への接触による態度変容に関しては、予め複数の項目が設定されている。アンケート調査において、モニタMは、図1の(C)、(D)に示すように、複数の項目のうち、広告に接触した場合の態度変容として該当する項目を回答する。回答は、図1の(C)、(D)から分かるようにメディア毎に行われ、具体的には、2つのテレビ放送S1、S2及び2つのWebサイトW1、W2のそれぞれについて、各メディアを通じた広告への接触による態度変容をメディア毎に回答する。
態度変容に関する複数の項目については、各段階の態度変容を好適に表すものであればよく、任意に決めることができるが、一例としては、以下の項目i1~i12が挙げられ得る。
[態度変容に関する複数の項目]
i1:商品やサービスの内容が理解しやすい
i2:商品の品質や性能を詳しく知ることができた
i3:新しい商品やサービスが発売されたことを知ることができた
i4:商品名(企業名)が印象に残る
i5:商品やサービスに興味が湧いた
i6:企業や商品に親しみが湧いた
i7:商品に対するイメージが広がった
i8:広告の内容をインターネットで調べた
i9:広告な内容についてブログやSNSに投稿した
i10:広告を見聞きして、商品やサービスが欲しくなった
i11:広告を見聞きして、商品やサービスが目に付くようになった
i12:広告を見聞きして、実際に商品やサービスを購入した
ちなみに、上述した12項目のうち、i1~i11は、KPIに相当する項目であり、i12は、KGIに相当する項目である。
また、広告への接触による態度変容に関する調査項目については、メディアへの接触状況に関する項目と同様、対象期間中の各時間帯に分けて質問してもよい。例えば、テレビ放送を通じた広告への接触による態度変容については、「x月y日の15時~16時におけるテレビ放送S1での広告を見て、どのように感じましたか」等のように、時間帯毎の質問としてもよい。他方、Webサイトを通じた広告への接触による態度変容については、時間帯毎に分けずに、対象期間全体を通しての質問としてもよい。
モニタMの属性を特定するための調査項目は、デモグラフィック情報に関する質問、及びサイコグラフィック情報に関する質問である。
デモグラフィック情報に関する質問は、性別、年齢、居住地、出身地、家族形態、職業等の統計学的属性に関する質問を含む。
サイコグラフィック情報に関する質問は、性格、消費意識、ライフスタイル、特定の商材に対する認知及び関心、並びに、特定の広告に対する認知及び評価等に関する質問を含む。具体的には、日常生活における行動パターン、各種商材に対する嗜好及び関心の傾向、各種商品の購入の有無及び購入履歴、並びに、各種サービスの利用の有無及び利用履歴等に関する質問が、サイコグラフィック情報に関する質問に該当する。
<<本実施形態に係る出稿支援システム>>
本実施形態に係る出稿支援装置は、図2に示すように、アンケート調査のモニタMが利用する回答端末12とともに出稿支援システムSを構築する。以下では、出稿支援システムS、及び、その構成機器について説明する。
出稿支援システムSは、各メディアについて出稿効果の評価(本評価)を実施し、その評価結果に基づくサービスを提供するために利用される。サービスとしては、例えば、広告の出稿を計画している広告主等に対して適正な出稿先及び出稿配分を提案すること等が挙げられる。
出稿支援システムSを用いたサービスは、例えば、図2に示す調査会社Cによって提供される。そして、本実施形態では、調査会社Cが利用するサーバコンピュータ(以下、サーバ10という)が出稿支援装置を構成する。サーバ10は、本評価に関する一連のデータ処理を実行する。
なお、出稿支援装置を構成するサーバ10の所在、管理者、運営者及び操作者については、特に限定されるものではない。
また、サーバ10は、図2に示すように、本評価での評価結果をユーザUに対して通知する。ユーザUは、サーバ10から通知される情報を利用する者であり、換言すると、出稿支援装置としてのサーバ10の機能を間接的に利用する者である。ユーザUは、サーバ10から通知される情報を、ユーザUが営む事業に活用することができき、例えば、サーバ10から通知される情報に基づいて、自社の商材の広告を出稿する際の出稿先及び出稿配分等を検討することができる。
また、サーバ10は、本評価に関する処理を実行するにあたり、各モニタMの回答端末12と通信する。回答端末12は、ブラウジング機能を有するパソコン、スマートフォン、タブレット型端末、及び、スマートフォンや携帯電話のような通信用端末等である。各モニタMは、回答端末12を操作して、アンケート調査における複数の質問に回答する。モニタMがアンケート調査における複数の質問の全てを回答すると、そのモニタMに操作される回答端末12が、各質問の回答内容を示す回答データを生成し、サーバ10に向けて送信する。
サーバ10は、インターネット等の通信回線を介して、各モニタMの回答端末12から回答データを受信する。これにより、サーバ10は、モニタM分(詳しくは、アンケート調査における複数の質問の全てを回答したモニタMの人数分)の回答データを入手することができる。そして、モニタM分の回答データが、アンケート調査の結果を示す調査データに相当する。
なお、各モニタMから回答データが送信されるタイミング等は、特に限定されず、例えば、各モニタMは、全ての質問を回答した時点で全質問の回答内容を示す回答データを送信してもよい。あるいは、モニタMが質問を一問回答する度に、一質問分の回答内容を示す回答データが回答端末12からサーバ10に向けて送信されてもよい。
サーバ10のハードウェア構成は、汎用的なサーバコンピュータの構成と同様である。具体的に説明すると、サーバ10は、図3に示すように、CPU等からなるプロセッサ10aと、ROM及びRAM等からなるメモリ10bと、ネットワークインターフェースカード等からなる通信用インタフェース10cとを有する。
また、サーバ10は、図3に示すように、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブ等からなるストレージ10dと、マウス及びキーボード等からなる入力装置10eと、ディスプレイ及びプリンタ等からなる出力装置10fとを有する。また、サーバ10は、インターネット、イントラネット又はモバイル通信回線等を通じて、各モニタMの回答端末12、及びネットワーク上に存在するその他の機器と通信可能に接続されている。
ストレージ10dには、アンケート調査の調査結果を示す調査データ、すなわち、アンケート調査におけるモニタMの回答内容を示す回答データがモニタMの人数分だけ蓄積されてデータベースを構成している。また、ストレージ10dには、アンケート調査の結果に基づいて得られる情報、具体的には、本評価の結果等が記憶されている。アンケート調査の結果に基づいて得られる情報については、少なくとも、直近で実施されたアンケート調査の結果から得られる情報が記憶されていればよく、それ以前に実施された過去のアンケート調査の結果に基づいて得られる情報がさらに記憶されてもよい。
なお、ストレージ10dは、サーバ10の本体に内蔵されてもよく、外付け形式でサーバ本体に取り付けてもよい。あるいは、ネットワーク上に存在する外部サーバ(例えば、データベースサーバやファイルサーバ等)によってストレージ10dが構成されてもよい。また、ストレージ10dは、互いに異なる複数の記憶媒体によって構成されてもよく、又は、互いに分散された複数の記憶装置によって構成されてもよい。
また、サーバ10には、出稿支援装置としての機能を発揮させるためのプログラム(以下、出稿支援用プログラム)がインストールされている。出稿支援用プログラムがプロセッサ10aによって読み取られることで、サーバ10は、本実施形態に係る出稿支援装置(以下、出稿支援装置20)として、アンケート調査の結果に基づいて、本評価に関する一連のデータ処理を実行する。
なお、出稿支援装置20は、一台のコンピュータによって構成されてもよいし、あるいは、並列分散された複数台のコンピュータによって構成されてもよい。また、出稿支援装置20を構成するサーバ10は、ASP(Application Service Provider)、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、又はIaaS(Infrastructure as a Service)用のサーバコンピュータでもよい。この場合、PCやタブレット型端末等のクライアント端末にて必要な情報を入力すると、上記のサーバコンピュータが入力情報に基づいて各種の情報処理(演算)を実施し、その演算結果がクライアント端末側で出力される。この結果、出稿支援装置20の機能をクライアント端末側で利用することができる。
出稿支援装置20の構成を機能面から改めて説明すると、出稿支援装置20は、図4に示すように、入手部21、第1算出部22、取得部23、第2算出部24、操作受付部25、費用計算部26、出力部27、及びデータ生成部28を有する。これらの機能部は、出稿支援装置20を構成するコンピュータ(詳しくは、サーバ10)が有するハードウェア機器と、そのコンピュータにインストールされた出稿支援用プログラムとが協働することで実現される。以下、それぞれの機能部について説明する。
(入手部)
入手部21は、アンケート調査の結果を入手し、正確には、アンケート調査の結果を示す調査データを入手する。調査データは、前述したように、アンケート調査において全ての質問に回答したモニタMの人数分の回答データであり、各モニタMの回答データは、各モニタMの回答端末12により生成されてサーバ10に向けて送信される。入手部21は、ネットワーク経由で各モニタMの回答データを受信することで、調査データを入手する。
(第1算出部)
第1算出部22は、複数種類のメディア(具体的には、テレビ放送S1、S2及びWebサイトW1、W2)のそれぞれについて、複数の時間帯の各々における各メディアへの接触者数の規模を時間帯毎に算出する。本実施形態において、第1算出部22は、各メディアについて、各時間帯での各メディアへの総接触者数に応じた値、詳しくは図5に示すインプレッション換算値を、接触者数の規模として時間帯毎に算出する。
テレビ放送S1及びテレビ放送S2のそれぞれのインプレッション換算値は、各時間帯(具体的には1時間毎)の各テレビ放送の視聴率に、日本の推定人口を乗じることで算出してもよい。視聴率は、上述したアンケート調査の結果のうち、対象期間中の各時間帯における各テレビ放送の視聴の有無に関する回答内容に基づき、下記の式により求めるとよい。
各時間帯におけるテレビ放送の視聴率(%)
=各時間帯にテレビ放送を視聴したモニタの数/モニタの総数×100
なお、視聴率を求める方法は、上記の方法に限定されず、例えば公知の機械式調査によって求めてもよい。この場合の視聴率としては、延べ視聴率(Gross Rating Point:GRP)を求めてもよい。また、テレビ放送を視聴した際にテレビ受信機に蓄積されるデバイスログ、あるいは、テレビ放送を視聴した際にテレビ受信機からテレビ局に送信される視聴ログを集計することで視聴率を求めてもよい。
WebサイトW1及びWebサイトW2のそれぞれのインプレッション換算値は、各時間帯における各Webサイトのインプレッション(表示回数)に基づいて算出されてもよい。インプレッションは、公知の測定方法、例えば、アドサーバのログによってカウントする方法によって測定されるとよい。
なお、Webサイトのインプレッション換算値を求める方法としては、インプレッションを直接測定すること以外にも考えられ、例えば、各時間帯(具体的には1時間毎)の各Webサイトの閲覧率に、日本の推定人口を乗じることで算出してもよい。閲覧率は、上述したアンケート調査の結果のうち、対象期間中の各時間帯における各Webサイトの閲覧の有無に関する回答内容に基づき、下記の式により求めるとよい。
各時間帯におけるWebサイトの閲覧率(%)
=各時間帯にWebサイトを閲覧したモニタの数/モニタの総数×100
また、第1算出部22が各メディアへの接触者数の規模を算出する際に利用するデータは、同一のソース(提供元)から提供されるものに限定されず、異なるソースから提供されてもよい。例えば、各メディアへの接触者数の規模は、メディア毎に異なるソースから提供されるデータに基づいて算出されてもよい。
(取得部)
取得部23は、上述のアンケート調査の結果に基づき、各メディアについて、出稿効果に関する指標、詳しくは、図6に示す広告への接触による態度変容に関する指標値を取得する。本実施形態において、取得部23は、アンケート調査の結果のうち、広告への接触による態度変容に関する調査項目への回答内容、詳しくは態度変容に関して設定された複数の項目のそれぞれの該否をメディア別に示す回答内容に基づいて上記の指標値を取得する。
より具体的に説明すると、取得部23は、広告への接触による態度変容に関する調査項目への回答内容に基づいて、第1取得処理、第2取得処理又は第3取得処理をメディア別に実行し、上記の指標値をメディア毎に取得する。つまり、取得部23は、出稿効果の評価対象となる複数種類のメディアのそれぞれを対象メディアとし、対象メディアを通じた広告への接触による態度変容に関する調査項目への回答内容に基づいて第1~第3取得処理のいずれかを実行して、対象メディアについての指標値を取得する。
ここで、説明を分かり易くするために、対象メディアに接触したモニタが5人(#1~#5)であり、対象メディアを通じた広告に接触した際の態度変容に関する項目が3つ(i1~i3)であるケースを想定する。かかるケースにおいて、態度変容に関する各モニタの回答内容が以下の通りであった場合を例に挙げて、第1~第3取得処理のそれぞれの処理内容を説明することとする。
[各モニタの回答内容]
モニタ#1:態度変容が2つの項目i1、i3に該当
モニタ#2:態度変容が2つの項目i1、i2に該当
モニタ#3:態度変容が2つの項目i1、i3に該当
モニタ#4:態度変容がいずれの項目にも該当しない
モニタ#5:態度変容が3つの項目i1、i2、i3に該当
第1取得処理では、対象メディアに接触したモニタの人数に対する、それぞれの項目に該当するモニタの人数の割合を項目毎に求め、項目毎の割合の平均値を、上記の指標値として算出する。
上記の事例では、項目i1に該当するモニタの割合が80%(=4/5)であり、項目i2に該当するモニタの割合が40%(=2/5)であり、項目i3に該当するモニタの割合が60%(=3/5)であるので、指標値は、これらの平均値である60%(=(80+40+60)/3)となる。
第2取得処理では、対象メディアに接触したモニタの人数に対する、それぞれの項目に該当するモニタの人数の割合を項目毎に求め、項目毎の割合の総和を、上記の指標値として算出する。
上記の事例では、項目i1に該当するモニタの割合が80%(=4/5)であり、項目i2に該当するモニタの割合が40%(=2/5)であり、項目i3に該当するモニタの割合が60%(=3/5)であるので、指標値は、これらの総和である180%(=80+40+60)となる。
第3取得処理では、対象メディアに接触したモニタの人数に対する、複数の項目のうちのいずれか1つ以上の項目に該当するモニタの人数の割合を、上記の指標値として算出する。
上記の事例では、いずれか1つ以上の項目に該当するモニタの割合が80%(=4/5)であるので、指標値は、80%となる。
第1~第3取得処理のうち、いずれの処理を実行するかは、特に限定されないが、当然ながらメディア間で統一されることが好ましい。
また、広告への接触による態度変容に関する調査項目について、時間帯毎の回答内容が得られている場合には、時間帯毎の回答内容に基づいて、上記の指標値を時間帯別に算出するとよい。他方、2以上の期間(例えば、1日分の期間)を単位として回答内容が得られている場合には、上記の指標値を、当該2以上の時間帯を通じて共通の指標値として算出するとよい。図6では、テレビ放送S1、S2については、指標値が時間帯別に算出されており、WebサイトW1、W2については、2以上の時間帯(1日分の期間)で共通の指標値が算出されている。
[第2算出部]
第2算出部24は、各メディアに対する評価値をメディア毎に算出する。各メディアに対する評価値は、図7から分かるように、各メディアについて、第1算出部22により算出された各メディアへの総接触者数に応じた値と、取得部23により取得された態度変容に関する指標値とに基づいて得られ、本実施形態では両値の積からなる。
また、本実施形態では、各メディアへの総接触者数に応じた値が時間帯毎に算出されるため、第2算出部24は、各メディアに対して、時間帯毎の総接触者数に応じた値と上記の指標値との積からなる評価値を、時間帯毎に算出する。
[操作受付部]
操作受付部25は、出稿効果の評価に際して行われる各種の操作を受け付ける。操作は、サーバ10の入力装置10eを通じて行われてもよく、この場合、操作受付部24は、入力装置10eから伝送される信号を受信することで、その操作を受け付ける。また、操作は、ユーザUが所有するユーザ端末(不図示)にて行われてもよく、この場合、ユーザ端末が操作に応じたデータを生成して送信し、操作受付部25が当該データを受信することで当該操作を受け付ける。
本実施形態において、操作受付部25は、ユーザUが指定するターゲットに関する指定操作を受け付けることができる。ターゲットとは、アンケート調査が実施された複数のモニタMのうち、予め設定された属性を有するモニタMである。「属性が予め設定される」とは、出稿効果の評価が実施される前段階で属性が設定されることであり、例えば、出稿効果の評価の実施前にユーザUがターゲットの属性を指定することである。
操作受付部25がターゲットに関する指定操作を受け付けた場合、ターゲットに限定した形で、各メディアによる出稿の効果を評価することができる。詳しく説明すると、アンケート調査の結果を示す調査データから、ユーザUにより指定されたターゲットの回答データが抽出される。
上記の場合において、第1算出部22は、抽出されたターゲットの回答データに基づいて、各メディアについて、各時間帯における当該各メディアへの接触者であり、且つターゲットとしての属性を有する接触者の人数の規模を時間帯毎に算出する。また、取得部23は、抽出されたターゲットの回答データ(すなわち、ターゲットとしての属性を有するモニタMからのアンケート調査の結果)に基づき、各メディアについて、広告への接触による態度変容に関する指標値を取得する。
そして、第2算出部24は、ターゲットとしての属性を有する各メディアへの接触者の人数の規模と、広告への接触による態度変容に関する指標値とに基づいて、各メディアに対する評価値を算出する。
また、本実施形態では、操作受付部25は、ユーザUが指定する評価対象時期に関する指定操作を受け付けることができる。評価対象時期とは、出稿効果の評価対象となる時期、詳しくは、各メディアに対する評価値が算出される複数の時間帯(期間)に相当する一週間である。ユーザUは、任意の期間を評価対象時期として指定することができる。
操作受付部25が評価対象時期に関する指定操作を受け付けた場合、評価対象時期中の各時間帯について、各メディアによる出稿の効果を評価することができる。詳しく説明すると、評価対象時期中の複数の時間帯(つまり、指定操作に応じた複数の時間帯)のそれぞれについて、第1算出部22が、各メディアへの総接触者数に応じた値を算出し、取得部23が、各メディアについて、広告への接触による態度変容に関する指標値を取得し、第2算出部24が、各メディアに対する評価値を算出する。
[費用計算部]
費用計算部26は、各メディアについて出稿費用を計算する。本実施形態では、各メディアへの出稿費用が時間帯毎(期間毎)に計算される。具体的に説明すると、各メディアへの接触者数の規模(例えば、インプレッション換算値)が第1算出部22によって時間帯毎に算出されている。費用計算部26は、各メディアについて第1算出部22によって時間帯毎に算出された値に、CPM(Cost Per Thousand Impressions:インプレッション単価)等の予め設定された単価額を乗じる。これにより、各メディアへの出稿費用が時間帯毎に算出される。このように本実施形態では、メディアと時間帯との組み合わせを出稿単位(以下、出稿枠ともいう)として、費用計算部26が、それぞれの出稿枠について出稿費用を計算する。
[出力部]
出力部27は、各メディアによる出稿効果の評価結果に応じた情報を出力する。具体的に説明すると、出力部27は、第2算出部24により時間帯毎に算出された各メディアに対する評価値を出力する。この際、各メディアに対する時間帯毎の評価値は、評価値の大きさに応じた順序で並べた状態で出力され、詳しくは、図8に示すように、より大きい評価値が上位に配置されるようにソートされる。
また、出力部27は、ソートされた評価値と、費用計算部26により計算された各出稿枠の出稿費用と、ユーザUにより入力された出稿予算とに基づいて、最適な出稿枠を選定し、その選定結果を出力することができる。具体的に説明すると、出力部27は、評価値が大きい出稿枠から順に選び出し、選び出した出稿枠の出稿費用を順次加算していく。かかる処理を出稿費用の合計額が出稿予算を超えない範囲で繰り返し、出力部27は、合計額が出稿予算を超える直前の時点で選定された出稿枠を特定する。このような手順で特定された1以上の出稿枠が、最適な出稿枠(以下、推奨枠)として出力される。
また、選定された1以上の推奨枠をメディア別に分類し、推奨枠の出稿費用をメディア別に合算することにより、各メディアへの出稿額が計算される。この結果、図9に示すように、複数種類のメディア(具体的には、テレビ放送S1、S2及びWebサイトW1、W2)について最適な出稿配分、すなわち各メディアに割り当てられる出稿額の比率が出力される。
[データ生成部]
データ生成部28は、出力部27による出力結果を示すデータ(出力データ)を生成する。出力データは、第2算出部24により時間帯毎に算出された各メディアに対する評価値を、より大きい評価値が上位に配置されるようにソートされた状態で表示するためのデータを含む。また、出力データは、出力部27により選定された推奨枠、及び、推奨枠に応じて計算された最適な出稿配分を表示するためのデータを含む。
なお、生成された出力データは、出稿支援装置20であるサーバ10のストレージ10dに保存されてもよい。また、サーバ10において出力データが展開されて、出力データが示す上記の情報(つまり、ソートされた評価値、推奨枠、及び最適な出稿配分等)が、サーバ10の出力装置10fによって出力され、例えば、ディスプレイの画面に表示されてもよい。また、サーバ10に接続されたプリンタ(不図示)を出力データに基づいて制御することによって、出力データが示す上記の情報を紙等の媒体に印刷してもよい。また、出力データは、ユーザUが利用するユーザ端末(不図示)に向けて送信され、ユーザ端末側で展開されて、出力データが示す情報がユーザ端末の画面に表示されてもよい。
<<本実施形態に係る出稿支援方法について>>
次に、本実施形態の出稿支援装置20により、複数種類のメディアの各々について出稿の効果を評価する一連の処理の流れ(以下、出稿支援フロー)について説明する。出稿支援フローでは、本発明の出稿支援方法が採用されている。すなわち、以下の説明には、本発明の出稿支援方法についての説明が含まれており、また、出稿支援フロー中の各ステップは、本発明の出稿支援方法の構成要素に相当する。
なお、以下に説明する出稿支援フローは、あくまでも一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、ステップの実施順序を入れ替えてもよい。
出稿支援フローの実施に際して、前述のアンケート調査が実施され、アンケート調査では、複数のモニタMのそれぞれが、アンケート実施期間中の行動に基づいてアンケート調査の各質問に回答する。そして、アンケート調査の終了後(詳しくは、アンケート実施期間の経過後)に出稿支援フローが実施される。出稿支援フローは、図10に示す流れに従って進行する。
出稿支援フローでは、先ず、出稿支援装置20を構成するサーバ10(コンピュータの一例に相当)が、上記のアンケート調査の結果を示す調査データを入手する(S001)。具体的には、サーバ10が、アンケート調査において全ての質問に回答したモニタMの回答端末12から送られてくる回答データを受信し、モニタMの人数分の回答データを調査データとして入手する。調査データは、サーバ10のメモリ10b又はストレージ10dに記憶される(S002)。
以降、サーバ10は、複数種類のメディアの各々について、出稿効果を評価するための一連のデータ処理を実行する。具体的には、サーバ10は、各メディアについて、複数の時間帯の各々における各メディアへの接触者数の規模、より具体的には、各時間帯における各メディアへの総接触者数に応じた値(インプレッション換算値)を、時間帯毎に算出する(S003)。
また、サーバ10は、記憶された調査データに基づき、各メディアについて、各メディアによる出稿効果に関する指標を取得し、具体的には、各メディアを通じた広告への接触による態度変容に関する指標値を取得する(S004)。このステップS004において、サーバ10は、調査データから、広告への接触による態度変容に関する調査項目への回答内容を特定する。そして、サーバ10は、特定された回答内容に基づいて、前述した第1取得処理、第2取得処理又は第3取得処理をメディア別に実行し、上記の指標値をメディア毎に取得する。
また、広告への接触による態度変容に関する調査項目について、回答内容が時間帯毎に得られている場合、ステップS004では、時間帯毎の回答内容に基づいて、上記の指標値を時間帯別に算出するとよい。他方、2以上の期間(例えば、1日分の期間)を単位として回答内容が得られている場合には、上記の指標値を、当該2以上の期間を通じて共通の指標値として算出するとよい。
なお、図10に示すケースでは、各メディアへの接触者数の規模を算出する工程と、各メディアによる出稿効果に関する指標を取得する工程とが、この順序で実行されることになっているが、各工程の実行順序については特に限定されない。また、上記2つの工程は、同じタイミングで実施されてもよい。
次に、サーバ10は、S003にて時間帯毎に算出された各メディアへの総接触者数に応じた値と、S004にて取得された態度変容に関する指標値とに基づいて、各メディアに対する評価値を時間帯毎に算出する(S005)。具体的には、各メディアについて、総接触者数に応じた値と指標値との積からなる評価値を時間帯毎に算出する。
また、図10には特に図示していないが、出稿支援フローにおいて、サーバ10は、ユーザUが指定するターゲットや評価対象時期に関する指定操作を受け付けてもよい。例えば、ターゲットに関する指定操作を受け付けた場合、サーバ10は、ステップS001にて入手した調査データから、ユーザUにより指定されたターゲットの回答データを抽出し、抽出された回答データに基づいて、各メディアによる出稿効果を評価するための一連のデータ処理を実行する。これにより、各メディアについて、指定されたターゲットに限定した場合の出稿効果、すなわち、ターゲットへの訴求効果を評価することができる。
また、評価対象時期に関する指定操作を受け付けた場合、サーバ10は、評価対象時期における複数の時間帯(つまり、指定操作に応じた複数の時間帯)のそれぞれについて、各メディアによる出稿効果を評価するための一連のデータ処理を実行する。これにより、ユーザUにより指定された評価対象時期中の各時間帯について、各メディアによる出稿の効果を評価することができる。
次に、サーバ10は、メディアと時間帯との組み合わせからなる出稿枠についての出稿費用を出稿枠毎に計算する(S006)。このステップS006では、ステップS003にて時間帯毎に算出された各メディアへの総接触者数に応じた値(インプレッション換算値)に、所定の単価額を乗じることで、出稿枠毎の出稿費用を計算する。
次に、サーバ10は、各メディアによる出稿効果の評価結果に応じた情報を出力する(S007)。具体的には、ステップS005にて時間帯毎に算出された各メディアに対する評価値を、評価値の大きさに応じた順序でソートして出力する。また、各メディアに対する時間毎の評価値と、S006にて出稿枠毎に計算された出稿費用と、ユーザUにより入力された出稿予算とに基づいて、1以上の推奨枠を選定して出力する。さらに、選定された1以上の推奨枠をメディア別に分類し、推奨枠の出稿費用をメディア別に合算して各メディアへの出稿額を求めることで、最適な出稿配分、すなわち各メディアに割り当てられる出稿額の比率を出力する。
その後、サーバ10は、ステップS007での出力結果を示すデータ、すなわち出力データを生成する(S008)。生成された出力データは、サーバ10のストレージ10dに保存されてもよく、あるいは、ユーザUが利用するユーザ端末(不図示)に向けて送信されてもよい。あるいは、サーバ10に接続されたプリンタ(不図示)を出力データに基づいて制御し、出力データが示す情報を紙等の媒体に印刷してもよい。
以上までの一連のステップが終了した時点で、出稿支援フローが終了する。また、出稿支援フローは、定期的に繰り返し実施され、例えば、アンケート調査が行われる度に実施される。これにより、各メディアによる出稿効果の評価結果が定期的に更新され、厳密には、最新のアンケート調査の結果に基づいてアップデートされる。
以上のように、本実施形態の出稿支援フローでは、比較的簡単な手順により、複数種類のメディアのそれぞれについて、出稿効果を定量的に評価することができる。具体的には、各メディアへの接触者数の規模を算出し、アンケート調査の結果から、各メディアの出稿効果に関する指標(具体的には、態度変容に関する指標値)を取得する。そして、両者を掛け合わせることにより、各メディアによる出稿効果の評価値を容易に得ることができる。
また、本実施形態では、各メディアによる出稿効果を時間帯毎に評価することができるため、各メディアへの出稿を時間帯毎に検討することが可能となる。
また、本実施形態では、各メディアによる出稿効果を評価するにあたり、各メディアへの接触者数の規模を算出するが、具体的には、各メディアへの総接触者数に応じた値(例えば、インプレッション換算値)を算出する。このように各メディアへの接触者数の規模に関して共通の指標値を用いることにより、各メディアによる出稿効果の評価値を、メディア間で適切且つ公正に比較することができる。
また、本実施形態では、ターゲットや評価対象時期を指定し、指定されたターゲットや評価対象時期に限定して、各メディアによる出稿効果を評価することができる。
以上までに説明してきた本実施形態の出稿支援装置及び出稿支援方法は、各メディアへの出稿の要否、及び、複数種類のメディアに出稿する場合の予算配分(出稿配分)等を検討するためのツールとして有効に利用することができる。
<<その他の実施形態>>
以上までに本発明の出稿支援装置及び出稿支援方法について、一例を挙げて説明してきたが、上述の実施形態は、あくまでも一例に過ぎず、他の実施形態も考えられ得る。
上記の実施形態では、出稿効果の評価の対象とする期間(評価対象時期の期間)が一週間(=168時間)であることとした。ただし、評価対象の期間については、任意に設定することができ、例えば、1~数時間、1~数日、1~数週間、1~数カ月、あるいは1~数年に設定してもよい。
また、上記の実施形態では、商材全般を対象として、各メディアによる出稿効果を評価するケースについて説明したが、これに限定されず、特定の種類の商材に評価対象を限定して出稿効果を評価してもよい。この場合、アンケート調査の結果のうち、特定の種類の商材に関する広告に接触した場合の態度変容に関する回答内容を抽出し、抽出された回答内容に基づいて、各メディアによる出稿効果を評価するための一連のデータ処理を実行するとよい。
また、上記の実施形態では、アンケート調査においてモニタMが各質問に回答した内容を示す回答データが、モニタMの回答端末12により生成されてサーバ10に向けて送信されることとした。ただし、これに限定されず、例えば、アンケート調査が、所定のアンケート用紙への記入、あるいは調査員による聞き取りによって行われてもよい。この場合、アンケート用紙の記入内容又は聞き取り内容をサーバ10の入力装置10eを通じて入力することで、アンケートの質問に対する回答内容を示す回答データを、モニタM毎に取得すればよい。
また、上記の実施形態では、複数のモニタMのそれぞれに対して、広告への接触による態度変容に関する質問を回答してもらうこととした。その結果、上記の実施形態では、アンケート調査の結果を示す調査データとして、態度変容に関する質問の回答をモニタM(厳密には、全ての質問に回答したモニタM)の人数分収録したシングルソースデータが得られる。ただし、これに限定されず、複数のモニタMの一部(以下、第1モニタ)にのみ、態度変容に関する質問を回答してもらい、残りのモニタM(以下、第2モニタ)に対しては、その質問を含まない形でアンケート調査を実施してもよい。この場合、第1モニタ及び第2モニタの双方に質問した共通の調査項目について、その回答内容の類似性を評価するとよい。そして、その評価結果から、各第2モニタについて、その第2モニタと類似する第1モニタを特定し、各第2モニタに対して、類似する第1モニタによる態度変容に関する質問への回答内容を割り当ててもよい。このようなデータフュージョン手法により、疑似的なシングルソースデータが得られる。すなわち、態度変容に関する質問への回答内容を、一部のモニタ(第1モニタ)のみから入手する場合であっても、それ以外のモニタ(第2モニタ)の回答内容を、類似するモニタの回答内容から推測し、アンケート調査のデータを拡張することができる。このようにして得られたデータを用いて、各メディアによる出稿の効果を評価してもよい。
10 サーバ(コンピュータ)
10a プロセッサ
10b メモリ
10c 通信用インタフェース
10d ストレージ
10e 入力装置
10f 出力装置
12 回答端末
20 出稿支援装置
21 入手部
22 第1算出部
23 取得部
24 第2算出部
25 操作受付部
26 費用計算部
27 出力部
28 データ生成部
C 調査会社
M モニタ(対象者)
S 出稿支援システム
U ユーザ

Claims (9)

  1. 複数種類のメディアのそれぞれについて、複数の期間の各々における前記メディアへの接触者数の規模を前記期間毎に算出する第1算出部と、
    複数の対象者に対して実施されたアンケート調査の結果に基づき、それぞれの前記メディアについて、前記メディアへの出稿による効果に関する指標を取得する取得部と、
    それぞれの前記メディアに対して、前記期間毎に算出された前記接触者数の規模と前記指標とに基づいて得られる評価値を、前記期間毎に算出する第2算出部と、
    を備え
    前記メディアを通じた広告への接触による意識の変化に関して複数の項目が設定されている場合に、前記取得部は、前記アンケート調査の結果のうち、前記複数の項目のそれぞれの該否を前記メディア別に示す回答内容に基づいて、第1取得処理、第2取得処理又は第3取得処理を前記メディア別に実行して前記指標を前記メディア毎に取得し、
    前記第1取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、それぞれの前記項目に該当する前記対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の前記割合の平均値を前記指標として算出し、
    前記第2取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、それぞれの前記項目に該当する前記対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の前記割合の総和を前記指標として算出し、
    前記第3取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、前記複数の項目のうちのいずれか1つ以上の項目に該当する前記対象者の人数の割合を前記指標として算出し
    前記第2算出部は、それぞれの前記メディアに対して、前記期間毎の前記接触者数の規模と前記指標との積からなる前記評価値を、前記期間毎に算出する出稿支援装置。
  2. 前記メディアを通じた広告への接触による意識の変化に関して複数の項目が設定されている場合に、前記取得部は、前記アンケート調査の結果のうち、前記複数の項目のそれぞれの該否を前記メディア別に示す回答内容に基づいて前記指標を取得する、請求項1に記載の出稿支援装置。
  3. 前記第1算出部は、それぞれの前記メディアについて、前記期間中の前記メディアへの総接触者数に応じた値を、前記接触者数の規模として前記期間毎に算出する、請求項1に記載の出稿支援装置。
  4. 前記第1算出部は、それぞれの前記メディアについて、前記期間中の前記メディアへの総接触者数に応じた値を、前記接触者数の規模として前記期間毎に算出する、請求項2に記載の出稿支援装置。
  5. 複数種類の前記メディアには、時間帯別に広告の出稿が可能なメディアが含まれている、請求項1乃至のいずれか一項に記載の出稿支援装置。
  6. 前記第1算出部は、それぞれの前記メディアについて、それぞれの前記期間における前記メディアへの接触者であり、且つ予め設定された属性を有する接触者の人数の規模を前記期間毎に算出し、
    前記取得部は、前記予め設定された属性を有する前記対象者からの前記アンケート調査の結果に基づき、それぞれの前記メディアについて、前記指標を取得する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の出稿支援装置。
  7. 前記第2算出部がそれぞれの前記メディアに対して前記期間毎に算出した前記評価値を、前記評価値の大きさに応じた順序で並べた状態で出力するための出力データを生成するデータ生成部をさらに備える、請求項1乃至のいずれか一項に記載の出稿支援装置。
  8. 複数の前記期間に関する指定操作を受け付ける操作受付部を備え、
    前記指定操作に応じた複数の前記期間のそれぞれについて、前記第1算出部は、それぞれの前記メディアへの前記接触者数の規模を算出し、前記第2算出部は、それぞれの前記メディアに対して前記評価値を算出する、請求項1乃至のいずれか一項に記載の出稿支援装置。
  9. コンピュータが、複数種類のメディアのそれぞれについて、複数の期間の各々における前記メディアへの接触者数の規模を前記期間毎に算出する工程と、
    コンピュータが、複数の対象者に対して実施されたアンケート調査の結果に基づき、それぞれの前記メディアについて、前記メディアへの出稿による効果に関する指標を取得する工程と、
    コンピュータが、それぞれの前記メディアに対して、前記期間毎に算出された前記接触者数の規模と前記指標とに基づいて得られる評価値を、前記期間毎に算出する工程と、
    を含み、
    前記メディアを通じた広告への接触による意識の変化に関して複数の項目が設定されている場合に、前記指標を取得する工程において、コンピュータは、前記アンケート調査の結果のうち、前記複数の項目のそれぞれの該否を前記メディア別に示す回答内容に基づいて、第1取得処理、第2取得処理又は第3取得処理を前記メディア別に実行して前記指標を前記メディア毎に取得し、
    前記第1取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、それぞれの前記項目に該当する前記対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の前記割合の平均値を前記指標として算出し、
    前記第2取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、それぞれの前記項目に該当する前記対象者の人数の割合を項目毎に求め、項目毎の前記割合の総和を前記指標として算出し、
    前記第3取得処理では、前記メディアに接触した前記対象者の人数に対する、前記複数の項目のうちのいずれか1つ以上の項目に該当する前記対象者の人数の割合を前記指標として算出し
    前記評価値を算出する工程において、コンピュータは、それぞれの前記メディアに対して、前記期間毎の前記接触者数の規模と前記指標との積からなる前記評価値を、前記期間毎に算出する、出稿支援方法。
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