JP2015026164A - 出稿先選定用の装置及び出稿先選定方法 - Google Patents

出稿先選定用の装置及び出稿先選定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】アンケート結果に基づいて広告対象及びその広告の出稿先となる媒体について好適な組み合わせを探索する。
【解決手段】広告の出稿先選定用のサーバ1が、複数のモニタが回答したアンケートの回答データを記憶装置から読み出し、当該データから広告対象に対して肯定的な反応を回答した広告対象反応モニタ、及び出稿先の候補媒体への接触が有ると回答した候補媒体接触モニタを特定する。また、サーバ1は、広告対象反応モニタ及び候補媒体接触モニタの人数をアンケート中のモニタ属性に関する質問の回答カテゴリ別に集計し、カテゴリ別のモニタ比率を示す広告対象プロフィール及び候補媒体プロフィールの各データを生成する。そして、サーバ1は、広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間でカテゴリ別のモニタ比率の各々について算出した差分に基づいて両プロフィール間の一致度合いを評価し、評価結果の出力用データを生成する。
【選択図】図7

Description

本発明は、広告対象に関する広告の出稿先を選定するために用いられる出稿先選定用の装置、及び、コンピュータを用いて出稿先を選定する出稿先選定方法に係り、特に、複数のモニタにより回答されたアンケートの回答に基づいて出稿先を選定するために用いられる装置及び方法に関する。
広告会社に自社商品や自社サービスの広告を依頼する際には、必要最小限のコストで最大限の広告効果を得られるによう広告の出稿先を選定することが重要となる。そのため、近年、広告対象に関する広告の出稿先を適切に選定するための技術が開発されてきており、例えば、特許文献1には、広告に係る商品と広告媒体の特性を最適化して高い広告効果を得ることが可能な広告管理方法が開示されている。
特許文献1の技術について説明すると、広告媒体の提供者が媒体としての広告枠(広告を行う時間や空間であり、例えばテレビCMの放送時間帯)とその属性を示す広告枠パラメータを入力し、広告主が自社商品とその属性を示す商品パラメータを入力する。ここで、広告枠の属性とは、広告枠に接する可能性がある顧客の属性、具体的には、顧客の職業、学歴、国籍、地域、趣味、婚歴等を示す。また、商品の属性とは、商品を購入すると予測される顧客の属性であり、広告枠の属性と共通する内容である。
そして、特許文献1に記載の広告管理方法では、入力された広告枠パラメータと商品パラメータとの間における顧客属性の一致度を表示し、これを参照して上記商品の広告を割り付ける広告枠を決定する。顧客属性の一致度は、距離として算出されるものであり、具体的に説明すると、それぞれの属性について一致するときには距離が0となり、一致しないときには距離が属性に対応した値となる。属性のうち、性別を例に挙げて説明すると、商品については「男子のみ」が入力され、広告枠については「男子・女子」が入力された場合、性別の一致度を示す距離が1となる。
特開2004−234520号公報
しかしながら、特許文献1に記載の広告管理方法では、顧客属性として挙げられる項目の一致・不一致を判断するだけであり、各属性に当てはまる顧客がどれぐらい存在するかについては考慮していない。すなわち、特許文献1では、属性別の顧客の比率を考慮しておらず、例えば、広告対象とする商品の主要購買層がどの年代の顧客によって形成されているのかを考慮して広告媒体を選定することは、特許文献1に記載の広告管理方法のみでは実現困難である。
一方、市場調査等のアンケート調査を実施することにより、商品やサービス、広告媒体等の様々な対象に関してその反応やイメージ、購入利用の有無等を調査することが可能である。このような調査結果を広告媒体選定の際に利用すれば、複数の広告媒体の中から最適な媒体、すなわち最も高い広告効果が得られる媒体を選定することが可能となる。
ただし、アンケートの回答結果を利用する際にはその信憑性を考慮する必要があり、特に、回答内容毎にモニタの人数を集計する際、単純に人数をカウントするだけでは上記回答内容に関する実態(世間の反応等)を的確に把握し得ない虞がある。具体例を挙げて説明すると、ある商品の購買者の男女比を集計したときに、アンケート結果では1:1となっていたとしても、上記商品の購買頻度については女性の方が男性よりも多いという事情があれば、当該事情を集計結果に反映させるべきである。仮に上記の事情を加味しないと、本来、主なターゲットを女性とすべきところ、男性及び女性の双方をターゲットとして同程度に扱ってしまい、商品の促販が効果的に行われなくなる虞がある。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数のモニタによって回答されたアンケートの回答結果を有効に利用して、広告対象及び広告の出稿先となる媒体について好適な組み合わせを探索することが可能な装置及び方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、出稿先選定のためにアンケートの回答結果を集計する際に当該集計結果の信憑性を高められるような集計方法を実現することである。
前記課題は、本発明の出稿先選定用の装置によれば、広告対象に関する広告の出稿先を選定するために用いられる出稿先選定用の装置であって、(A)複数のモニタにより回答され、該モニタの属性に関する複数の属性関連質問、前記広告対象に対する反応を問う質問、並びに前記出稿先の候補媒体への接触の有無を問う質問を含むアンケートの回答データを記憶装置から読み出すデータ読み出し部と、(B)該データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答した前記モニタである広告対象反応モニタ、及び、前記候補媒体への接触が有ると回答した前記モニタである候補媒体接触モニタを特定するモニタ特定部と、(C)該モニタ特定部が特定した前記広告対象反応モニタの人数を前記属性関連質問への回答と対応するカテゴリ別に集計することで、該カテゴリ別の前記広告対象反応モニタの比率を示す広告対象プロフィールのデータを生成する第1データ生成部と、(D)前記モニタ特定部が特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計することで、前記カテゴリ別の前記候補媒体接触モニタの比率を示す候補媒体プロフィールのデータを生成する第2データ生成部と、(E)前記第1データ生成部が生成したデータが示す前記広告対象反応モニタの比率と前記第2データ生成部が生成したデータが示す前記候補媒体接触モニタの比率との差分を前記カテゴリ別に算出し、該カテゴリ別に算出した前記差分に基づいて前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の一致度合いを評価する評価部と、(F)該評価部が評価した前記一致度合いを出力するためのデータを生成する出力用データ生成部と、を備えることにより解決される。
上記の装置では、複数のモニタが回答したアンケートの回答データから、広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答したモニタ(広告対象反応モニタ)と、出稿先の候補媒体への接触が有ると回答したモニタ(候補媒体接触モニタ)とを特定し、特定したそれぞれのモニタを、モニタ属性に関する質問への回答に対応するカテゴリ別に集計する。これにより、広告対象及び候補媒体のそれぞれについて、上記カテゴリ別のモニタ人数の比率を示すプロフィールが作成される。そして、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを対比して、各カテゴリ別にモニタの比率の差分を算出し、当該差分から両プロフィールの一致度合いを評価する。かかる一致度合いの評価結果を参考にして出稿先を選定すれば、カテゴリ別の顧客の比率を考慮して出稿先を選定することが可能となり、例えば、広告対象とする商品の主要購買層がどの年代の顧客によって形成されているのかを反映させて出稿先を的確に選定することが可能となる。
以上のように、本発明の出稿先選定用の装置によれば、複数のモニタにより回答されたアンケートの回答結果に基づいて、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を広告の出稿先として選出することが可能となる。同様に、特定の媒体に広告が掲載される広告対象として相応しいものを特定することも可能となる。すなわち、本発明により、広告対象及び広告の出稿先となる媒体について好適な組み合わせをアンケートの回答結果に基づいて合理的に見つけ出すことが可能となる。
また、上記の出稿先選定用の装置において、前記記憶装置には、前記アンケートに含まれた前記候補媒体への接触頻度を問う質問の回答を含む前記回答データが記憶されており、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記候補媒体への接触頻度を前記モニタ別に特定する接触頻度特定部を有し、前記第2データ生成部は、前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計する際に、前記候補媒体接触モニタの各々を、当該各々について前記接触頻度特定部が特定した前記接触頻度に応じた人数分の前記モニタとしてカウントすると、好適である。
以上の構成では、候補媒体接触モニタの人数をモニタ属性のカテゴリ別に集計する際に、候補媒体への接触頻度を考慮して人数をカウントする。つまり、接触頻度が多いモニタについては、接触頻度が少ないモニタよりもカウントアップ数を大きくする(例えば、2人分としてカウントする)こととする。このように各モニタの候補媒体への接触頻度を反映して候補媒体接触モニタの人数を集計することにより、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を見つける目的で候補媒体接触モニタを集計する際、その集計結果の信憑性を向上させることが可能となる。この結果、広告の出稿先としてより適当な候補媒体を選定することが可能となる。
また、上記の出稿先選定用の装置において、前記記憶装置には、前記アンケートに含まれた前記広告対象への接触頻度を問う質問の回答を含む前記回答データが記憶されており、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象への接触頻度を前記モニタ別に特定する接触頻度特定部を有し、前記第1データ生成部は、前記広告対象反応モニタの人数を前記カテゴリ別に集計する処理において、前記広告対象反応モニタの各々を、当該各々について前記接触頻度特定部が特定した前記接触頻度に応じた人数分の前記モニタとしてカウントすると、より好適である。
以上の構成では、候補媒体接触モニタと同様、広告対象反応モニタについても広告対象への接触頻度を考慮して人数をカウントする。これにより、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を見つける目的で広告対象反応モニタを集計する際、その集計結果の信憑性を向上させることが可能となり、広告の出稿先としてより適当な候補媒体を選定することが可能となる。
また、上記の出稿先選定用の装置において、前記データ読み出し部は、前記モニタの年齢に関する質問を含む前記アンケートの前記回答データを前記記憶装置から読み出し、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記モニタ特定部が特定した前記広告対象反応モニタの人数を予め複数設定された年齢区分毎に集計することで、該年齢区分毎の前記広告対象反応モニタの人数の比率を示す広告対象反応モニタ年齢構成のデータを生成する第3データ生成部と、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記モニタ特定部が特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記年齢区分毎に集計することで、前記年齢区分毎の前記候補媒体接触モニタの人数の比率を示す候補媒体接触モニタ年齢構成のデータを生成する第4データ生成部と、を備え、前記評価部は、前記第3データ生成部が生成したデータと前記第4データ生成部が生成したデータとに基づいて、前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の一致度合いを評価し、前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の前記一致度合いを出力するためのデータを生成すると、より一層好適である。
以上の構成では、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを対比し両プロフィール間の一致度合いを評価することに加え、広告対象反応モニタの人数比率を年齢区分別に示す年齢構成と候補媒体接触モニタの人数比率を年齢区分別に示す年齢構成とを対比して年齢構成間の一致度合いを評価する。これにより、広告対象と候補媒体との間における顧客属性の類似性を多角的に評価することが可能となり、この結果、広告の出稿先としてより適当な候補媒体を選定することが可能となる。
また、上記の出稿先選定用の装置において、前記データ読み出し部は、前記広告対象に対する印象を問う質問と前記候補媒体に対する印象を問う質問とを含む前記アンケートの前記回答データを前記記憶装置から読み出し、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する印象を問う質問に対する回答の種類別に前記モニタの人数を集計することで、前記広告対象に対する印象別の前記モニタの比率を示す広告対象イメージのデータを生成する第5データ生成部と、前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記候補媒体に対する印象を問う質問に対する回答の種類別に前記モニタの人数を集計することで、前記候補媒体に対する印象別の前記モニタの比率を示す候補媒体イメージのデータを生成する第6データ生成部と、を備え、前記評価部は、前記第5データ生成部が生成したデータと前記第6データ生成部が生成したデータとに基づいて、前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の一致度合いを評価し、前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の前記一致度合いを出力するためのデータを生成すると、更に好適である。
以上の構成では、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの間の一致度合い、及び、広告対象反応モニタ年齢構成と候補媒体接触モニタ年齢構成との間の一致度合いに加えて、広告対象に対する印象別のモニタ比率を示す広告対象イメージと、候補媒体に対する印象別のモニタ比率を示す候補媒体イメージと、を対比して両イメージ間の一致度合いを評価する。これにより、広告対象と候補媒体との間における顧客属性の類似性を評価する手法のバリエーションが更に増え、この結果、出稿先としてより適当な候補媒体を選定することが可能となる。
また、上記の出稿先選定用の装置において、前記評価部は、前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の前記一致度合い、前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の前記一致度合い、及び、前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の前記一致度合いの各々を重み付けした上で合算することにより総合一致度合いを評価し、前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記総合一致度合いを出力するためのデータを生成すると、尚一層好適である。
以上の構成では、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの間の一致度合い、広告対象反応モニタ年齢構成と候補媒体接触モニタ年齢構成との間の一致度合い、及び、広告対象イメージと候補媒体イメージとの間の一致度合いをそれぞれ算出し、これらの算出結果に基づいて、広告対象と候補媒体との間における顧客属性の類似性を総合的に評価する。これにより、出稿先としてより一層適当な候補媒体を選定することが可能となる。
さらに、前述の課題は、本発明の出稿先選定方法によれば、コンピュータを用いて広告対象に関する広告の出稿先を選定する出稿先選定方法であって、前記コンピュータが、(A)複数のモニタにより回答され、該モニタの属性に関する複数の属性関連質問、前記広告対象に対する反応を問う質問、並びに前記出稿先の候補媒体への接触の有無を問う質問を含むアンケートの回答データを記憶装置から読み出すデータ読み出し工程と、(B)読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答した前記モニタである広告対象反応モニタ、及び、前記候補媒体への接触が有ると回答した前記モニタである候補媒体接触モニタを特定するモニタ特定工程と、(C)特定した前記広告対象反応モニタの人数を前記属性関連質問への回答と対応するカテゴリ別に集計することで、該カテゴリ別の前記広告対象反応モニタの比率を示す広告対象プロフィールのデータを生成する第1データ生成工程と、(D)特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計することで、前記カテゴリ別の前記候補媒体接触モニタの比率を示す候補媒体プロフィールのデータを生成する第2データ生成工程と、(E)前記第1データ生成工程で生成したデータが示す前記広告対象反応モニタの比率と前記第2データ生成工程で生成したデータが示す前記候補媒体接触モニタの比率との差分を前記カテゴリ別に算出し、該カテゴリ別に算出した前記差分に基づいて前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の一致度合いを評価する評価工程と、(F)評価した前記一致度合いを出力するためのデータを生成する出力用データ生成工程と、を行うことにより解決される。
上記の出稿先選定方法では、複数のモニタが回答したアンケートの回答データから広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを作成し、各プロフィールが示すカテゴリ別にモニタ人数の比率についてプロ―フィール間で差分を算出し、当該差分から両プロフィールの一致度合いを評価する。かかる一致度合いの評価結果を参考にして出稿先を選定すれば、カテゴリ別の顧客の比率を考慮して出稿先を選定することが可能となる。すなわち、本発明の出稿先選定方法によれば、複数のモニタにより回答されたアンケートの回答結果に基づいて、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を広告の出稿先として選出することが可能となる。同様に、特定の媒体に広告が掲載される広告対象として相応しいものを特定することも可能となる。
本発明の出稿先選定用の装置及び出稿先選定方法によれば、複数のモニタが回答したアンケートの回答データを利用して広告対象の広告の出稿先とする媒体を適切に選定することが可能となる。具体的には、アンケートにおいて広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答した広告対象反応モニタを特定し、当該モニタの人数をモニタ属性のカテゴリ別に集計することでカテゴリ別のモニタ比率を示す広告対象プロフィールを作成する。同様に、アンケートにおいて出稿先の候補媒体への接触が有ると回答した候補媒体接触モニタを特定し、当該モニタの人数をモニタ属性のカテゴリ別に集計することでカテゴリ別のモニタ比率を示す候補媒体プロフィールを作成する。そして、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを対比して、各カテゴリ別にモニタの比率の差分を算出し、当該差分から両プロフィールの一致度合いを評価する。かかる一致度合いの評価結果を参考にして出稿先を選定すれば、カテゴリ別の顧客の比率を考慮して出稿先を選定することが可能となる。これにより、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を広告の出稿先として選出することが可能となる。同様に、特定の媒体に広告が掲載される広告対象として相応しいものを特定することも可能となる。すなわち、本発明により、広告対象及び広告の出稿先となる媒体について好適な組み合わせをアンケートの回答結果に基づいて合理的に見つけ出すことが可能となる。
また、本発明では、広告対象反応モニタや候補媒体接触モニタ人数をカテゴリ別に集計する際に、接触頻度が多いモニタについては接触頻度が少ないモニタよりもカウントアップ数を大きくする等して、候補媒体への接触頻度を考慮してモニタ人数をカウントすることとしている。これにより、モニタ人数の集計結果が接触頻度を反映するようになるので、広告対象と顧客属性が類似する候補媒体を見つける目的でモニタ人数を集計するとき、その集計結果の信憑性が向上することとなる。
本発明の出稿先選定用の装置を用いたシステムの概念図である。 アンケートの質問内容の一例を示した図である(その1)。 アンケートの質問内容の一例を示した図である(その2)。 アンケートの質問内容の一例を示した図である(その3)。 複数のモニタの回答結果を集約したデータについての説明図である。 出稿先選定用の装置のハードウェア構成を示した図である。 出稿先選定用の装置の構成を機能面から示した図である。 広告対象反応モニタの特定に関する説明図である。 候補媒体接触モニタの特定に関する説明図である。 図10中、(A)は、広告対象プロフィール及び候補媒体プロフィールの一例を示し、(B)は、プロフィール間の一致度合いについての評価値を示す。 モニタ人数の補正に関する説明図である。 図12中、(A)は、広告対象反応モニタ年齢構成と候補媒体接触モニタ年齢構成の一例を示し、(B)は、年齢構成間の一致度合いについての評価値を示す。 図13中、(A)は、広告対象イメージ及び候補媒体イメージの一例を示し、(B)は、イメージ間の一致度合いについての評価値を示す。 各評価方法で評価した一致度合いと重み付け係数との対応関係を示す図である。 出稿先選定プロセスの流れを示す図である。 選定方法の入力画面を示す図である。 広告対象反応モニタ年齢構成と候補媒体接触モニタ年齢構成との一致度合いを評価する処理の流れを示す図である。 広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの一致度合いを評価する処理の流れを示す図である。 広告対象イメージと候補媒体イメージとの一致度合いを評価する処理の流れを示す図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、「広告対象」とは、人、物(商品)、サービス、コンテンツ等、広告の対象となり得るすべてを含む概念であり、以下では商品Aを広告対象の具体例として挙げて説明する。また、「候補媒体」とは、広告の出稿先の候補となる広告媒体、すなわち、ビークルであり、雑誌、新聞、テレビ、ラジオ、WEB等のマスメディアをはじめ、電車の中吊り広告、屋外看板、スポーツ選手や有名人のウェアや使用品等を含むものである。
なお、以下では、説明を分かり易くするために、商品Aの広告の出稿先としての候補媒体を同一分野の媒体、より具体的には雑誌X、雑誌Y及び雑誌Zに限定したケース(以下、本事例)を例に挙げて説明することとする。ただし、当然ながら、本事例の内容に限定されるものではなく、本発明は、ある広告対象に対して複数種の候補媒体(異業種の候補媒体)の中から出稿先を選定するケースに対しても適用可能である。
また、特定の媒体(例えば、雑誌X)に広告を掲載する商品として相応しい商品(厳密には、広告掲載の効果が期待される商品)を探索するケースに対しても本発明は適用可能である。
<<本実施形態に係る出稿先選定用の装置の概要>>
先ず、本実施形態に係る出稿先選定用の装置について図1を参照しながら概説する。図1は、本実施形態の出稿先選定用の装置を用いたシステムの概念図である。
本実施形態に係る出稿先選定用の装置は、アンケート調査会社が管理するコンピュータ、より具体的にはサーバコンピュータによって構成され、以下、本サーバ1と呼ぶこととする。
本サーバ1は、図1に示すように、アンケート調査会社がアンケートを依頼した複数のモニタの各々に配布されるアンケート回答用端末2と通信し、アンケートの質問内容を示すアンケート質問データを送信する一方で、各質問に対するモニタの回答を示す個別回答データを受信する。なお、本実施形態においてアンケート回答用端末2は、通信機能を有するタブレットであるが、スマートフォンやPC等、他の通信端末であってもよい。
そして、本サーバ1は、広告主、具体的には商品Aの販売会社が管理する広告主端末3と通信し、広告主からの出稿先選定要求を受信する。本サーバ1は、出稿先選定要求を受信すると、それまでにモニタから収集したアンケートの回答結果を参考にして候補媒体である雑誌X、Y、Zの中から商品Aの広告の出稿先として最も適切なものを選定し、その選定結果を広告主端末3に向けて送信する。
なお、アンケートを依頼するモニタの人数については自由に設定可能であるが、出稿先選定時に参照する際に十分な回答を収集しておくことが可能な規模でモニタを確保するのが望ましい。同様に、モニタの年齢についても自由に設定可能であるが、以下では11〜60歳に限定したケースを例に挙げて説明することとする。
以上のように本サーバ1は、広告対象に関する広告の出稿先を選定するために用いられる出稿先選定用の装置であり、その特徴は、複数のモニタにより回答されたアンケートの回答結果に基づいて出稿先の選定に要する処理を実行する点である。以降の項では、本サーバ1の特徴に係る構成や出稿先選定に係る処理に関して詳細に説明することとする。
<<アンケートについて>>
次に、アンケート調査会社が実施するアンケートについて説明する。
本サーバ1は、アンケート回答用端末2と通信状態になると、同端末2に向けてアンケート質問データを送信する。アンケート回答用端末2がアンケート質問データを受信すると同端末2のタッチパネル画面にアンケートの質問内容が表示され、操作者であるモニタは、画面上で所定の操作(タッチ操作)を行うことによって当該質問内容に対する回答を入力する。回答入力完了後、モニタが画面上で入力完了操作(具体的には、画面上に表示された終了ボタンをタッチする操作)を行うと、入力された回答内容を示す個別回答データが本サーバ1に向けて送信される。以上の手順は、アンケート質問毎に繰り返し実行され、所定の問題数を回答した時点でアンケートが終了する。
ここで、アンケートの質問内容について図2乃至4を参照しながら説明する。図2乃至4は、アンケートの質問内容の一例を示した図である。
アンケートの質問には、モニタ属性に関する質問、広告対象(具体的は商品A)に関する質問、候補媒体(具体的には雑誌X、Y、Z)に関する質問がある。
モニタ属性に関する質問は、属性関連質問に該当し、本実施形態では複数設定されている。具体的に説明すると、モニタ属性に関する質問として、モニタのデモグラフィック(人口統計学的属性)に関する質問、及び、サイコグラフィック(心理学的属性)に関する質問が複数設定されている。
前者は、モニタ個人の社会経済的特質を示すものであり、その例としては、図2の(A)や(B)に示すように年齢、性別が挙げられるが、この他に、居住地域、職業、婚歴を含めることとしてもよい。後者は、モニタのライフスタイルや行動、欲求等を示すものであり、その例としては、図2の(C)や(D)に示すようにコンビニエンスストアの利用頻度や飲酒頻度が挙げられるが、この他に、モニタ個人の価値観に関する内容が含まれていることとしてもよい。
広告対象に関する質問は、図3に示すように、広告対象に対する反応を問う質問、広告対象への接触頻度を問う質問、及び、広告対象に対する印象を問う質問である。ここで、「広告対象に対する反応」とは、広告対象を知っているかどうか(認知)、広告対象を購入又は利用したことが有るか(購入利用)、広告対象を欲しいと感じているかどうか(欲求)を表す概念である。以下では、広告対象に対する反応を問う質問として、図3の(E)に示すように商品Aの購入の有無を問う質問を例に挙げて説明することとする。
広告対象への接触頻度を問う質問、及び、広告対象に対する印象を問う質問は、広告対象に対する反応を問う質問において予め指定された特定の反応を回答した場合になされる質問である。ここで、「予め指定された特定の反応」とは、アンケート調査会社により予め指定された内容の反応であり、本実施形態では、広告対象に対する肯定的な反応である。「肯定的な反応」とは、広告対象への認知の有無、購入利用の有無、欲求の有無を問う質問に対する肯定的な反応のことであり、「広告対象を知っている」、「広告対象を購入又は利用したことが有る」、「広告対象を欲しいと感じている」という反応である。本事例では、商品Aを購入したことが有るという反応(回答)が該当する。
なお、広告対象に対する印象を問う質問については、広告対象に対して肯定的な反応を回答した場合のみならず、否定的な反応を回答した場合にも出題されることとしてもよい。
広告対象への接触頻度を問う質問は、広告対象の購入頻度又は利用頻度を問う質問であり、本事例では、図3の(F)に示すように商品Aの1週間あたりの購入頻度を問う質問となっている。
広告対象に対する印象を問う質問は、モニタが広告対象に対して抱くイメージに関する質問であり、本事例では、図3の(G)に示すように商品Aのイメージを表現する複数のワード(具体的には、「刺激的」、「大人っぽい」、「手頃」、「高級」)の中から最も適切なものを選択させる質問となっている。なお、回答については、最も適切なものを選択する形式に限らず、該当するものを複数選択する形式であってもよい。
広告対象に関する質問について付言しておくと、上記の内容に限定されず、上記以外の内容が含まれていることとしてもよい。また、各質問の回答内容を示す選択肢についても、図3に図示された内容に限定されるものではなく、自由に設定することが可能である。
候補媒体に関する質問は、図4に示すように、候補媒体への接触の有無を問う質問、候補媒体への接触頻度を問う質問、及び、候補媒体に対する印象を問う質問である。ここで、「候補媒体への接触」とは、候補媒体を見聞きしたことである。以下では、候補媒体への接触の有無を問う問題として、図4の(H)に示すように雑誌X、Y、Z(図4では雑誌Xに関する内容に限定)の購読の有無を問う質問を例に挙げて説明することとする。
候補媒体への接触頻度を問う質問、及び、候補媒体に対する印象を問う質問は、候補媒体への接触が有ると回答した場合になされる質問であり、本事例では、雑誌X、Y、Zを購読したことが有ると回答した場合になされる。つまり、雑誌Xの購読の有無を問う質問に対して「購読したことが有る」と回答した場合、雑誌Xへの接触頻度を問う質問として図4の(I)に示すように雑誌Xの購読頻度を問う質問がなされる。
さらに、雑誌Xの購読の有無を問う質問に対して「購読したことが有る」と回答した場合には、雑誌Xの印象を問う問題として図4の(J)に示すように雑誌Xのイメージを表現するワードとして最も適切なものを選択させる質問がなされる。ここで、候補媒体(すなわち、雑誌X、Y、Z)のイメージを表現するワードとして提示される内容については、図3の(G)及び図4の(J)から分かるように、広告対象(すなわち、商品A)のイメージを表現するワードと共通の内容になっている。
候補対象に関する質問について付言しておくと、上記の内容に限定されず、上記以外の内容が含まれていることとしてもよい。また、各質問の回答内容を示す選択肢についても、図4に図示された内容に限定されるものではなく、自由に設定することが可能である。
以上までに説明したアンケート質問に対してモニタがアンケート回答用端末2を通じて回答し、その回答内容を示す個別回答データが同端末2から送信されると、本サーバ1が当該データを受信してサーバ内部に記憶する。そして、全モニタからアンケートの全質問分の個別回答データを受信した時点で、本サーバ1には図5に示す回答データANが生成されるようになる。図5は、アンケートの回答データANを示す図である。
回答データANについて説明すると、同データは、モニタ別且つ質問別の個別回答データを集約したものであり、図5に示すように各質問に対する回答をモニタ別に取りまとめたテーブルデータである。より厳密に説明すると、本サーバ1は、個別回答データを受信すると、当該データを解析して、当該データの送信元であるモニタのID番号(モニタID)、質問事項及びその回答結果を特定し、上記のテーブルデータ中、特定したモニタID及び質問事項と対応するデータを更新し、当該データに個別回答データが示す回答結果を反映させる。
すなわち、回答データANは、複数のモニタを対象とし、各モニタから個人属性、購買、広告接触、ライフスタイル等の多面的情報を収集したデータとなっている。なお、本実施形態において、回答データANは、本サーバ1に搭載された記憶装置、具体的には後述するハードディスクドライブ1eに記憶されているが、これに限定されるものではない。つまり、回答データANを記憶する記憶装置については、本サーバ1とは別に設けられていることとしてもよく、例えば、本サーバ1と通信可能なデータベースサーバを回答データANの記憶装置として用いることとしてもよい。
<<本サーバの構成について>>
次に、本サーバ1の構成について説明する。本サーバ1は、図6に示すように、CPU1a、ROM1b、RAM1c、通信用インタフェース(図6中、通信用I/Fと表記)1d、ハードディスクドライブ(図6中、HDDと表記)1e、マウスやキーボード等の入力装置1f、及びディスプレイやプリンタ等の出力装置1gを構成要素として有する。また、本サーバ1には、その機能を発揮させるためのプログラムが予めインストールされている。ここで、本サーバ1の機能、特に、出稿先選定に係る一連のデータ処理機能については、広告主を含むユーザによって利用されることになるが、当該機能のユーザへの提供方式としては、クラウドサービスやASPサービスなどのようにインターネットやVPN(仮想施設通信網)を経由した提供方式が採用可能である。
本サーバ1のハードウェア構成については上述の通りであるが、以下、図7を参照しながら本サーバ1の構成を機能面から改めて説明する。図7は、本サーバ1の構成を機能面から示した図である。
本サーバ1は、図7に示すように、通信部11、データ集約部12、データ記憶部13、データ読み出し部14、モニタ特定部15、接触頻度特定部16、第1データ生成部17、第2データ生成部18、第3データ生成部19、第4データ生成部20、第5データ生成部21、第6データ生成部22、評価部23、及び、出力用データ生成部24を有する。これらは、本サーバ1が実行する各種データ処理を担うものであり、本サーバ1を構成する上述のハードウェア構成機器とインストールされたプログラムとが協働することによって構成されている。
通信部11は、本サーバ1と通信可能な機器データの送受信を行う。具体的に説明すると、通信部11は、アンケート回答用端末2と通信して、同端末2に向けてアンケート質問データを送信する一方で、同端末2から個別回答データを受信する。また、通信部11は、広告主端末3と通信して、同端末3から出稿先選定要求を受信する一方で、その要求に対する出稿先選定結果を同端末3に向けて送信する。なお、本実施形態では、出稿先選定結果を示すデータが後述する出力用データ生成部24により生成され、同データが広告主端末3側で受信されると、当該データが示す情報が広告主端末3のディスプレイ(不図示)に表示されるようになる。
データ集約部12は、通信部11がアンケート回答用端末2から個別回答データを受信すると、当該個別回答データを解析して同データが示す回答情報を特定し、更にその回答情報を図5に図示したテーブル形式でまとめる。すなわち、データ集約部12は、アンケート回答用端末2から送信された個別回答データを、全モニタ且つ全質問分の回答データANとして集約するものである。
データ記憶部13は、回答データAN等の各種データを記憶しておくものであり、その主要構成機器は、本サーバ1に搭載されたハードディスクドライブ1eである。すなわち、ハードディスクドライブ1eは、本実施形態に係る記憶装置に相当し、同装置にはアンケートの回答データANが読み取り可能に保存されている。
データ読み出し部14は、データ記憶部13に記憶された回答データANを読み出し、後述するモニタ特定部15や接触頻度特定部16に引き渡す。
モニタ特定部15は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、アンケートを依頼した複数のモニタのうち、所定の要件を満たすモニタを特定する。具体的に説明すると、モニタ特定部15は、広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答したモニタを特定する。ここで、「予め指定された特定の反応」とは、集計対象のモニタを特定するにあたりアンケート調査会社が指定した反応のことである。特に、本実施形態では、商品Aに対する反応として肯定的な反応を回答したモニタ、分かり易くは、商品Aを購入したことが有るモニタを特定する。以上のようにして特定されたモニタについては、以下、広告対象反応モニタと呼ぶこととする。
なお、広告対象反応モニタとしては、上述のように商品Aに対して肯定的な反応を回答したモニタを設定することとしてもよく、反対に、否定的な反応を回答したモニタを設定することとしてもよい。
ここで、広告対象反応モニタの特定手順について図8を参照しながら説明する。図8は、広告対象反応モニタの特定に関する説明図である。
モニタ特定部15は、データ読み出し部14から回答データを引き渡されると、同データ中、広告対象に対する反応を問う質問への回答、具体的には商品Aの購入の有無についての回答(図8中、太線で囲まれた回答)を参照する。そして、商品Aを購入したことが有るという旨を示す回答(図8中では、値「1」が入力された回答)を特定し、さらに、当該回答を送信したユーザのID(図8中、黒塗り三角形が付されたユーザID)を特定する。これにより、商品Aを購入したことが有るモニタ、すなわち広告対象反応モニタが特定される。
また、モニタ特定部15は、広告対象反応モニタの他、出稿先の候補媒体への接触が有ると回答したモニタ、分かり易くは、雑誌X、Y、Zを購読したことが有るモニタを特定する。なお、候補媒体への接触が有ると回答したモニタについては、以下、候補媒体接触モニタと呼ぶ。
候補媒体接触モニタの特定手順については、広告対象反応モニタの特定手順と略同様である。すなわち、データ読み出し部14から引き渡された回答データ中、雑誌X、Y、Zへの接触の有無を問う質問への回答、具体的には各雑誌の購読の有無についての回答を参照し、例えば、雑誌Xの購読の有無については、図9中、太線で囲まれた回答を参照する。そして、各雑誌について購入したことが有るという旨を示す回答(図9中では、値「1」が入力された回答)を特定し、当該回答を送信したユーザのID(図9中、黒塗り三角形が付されたユーザID)を特定する。これにより、雑誌X、Y、Zの各々について、購読したことが有るモニタ、すなわち候補媒体接触モニタが特定される。
なお、図9は、候補媒体接触モニタの特定に関する説明図である。
接触頻度特定部16は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、候補媒体への接触頻度、及び、広告対象への接触頻度をモニタ別に特定する。具体的に説明すると、データ記憶部13に記憶されている回答データANは、前述したように、候補媒体への接触頻度として各雑誌X、Y、Zの購読頻度を問う質問に対する回答のデータを含んでおり、また、広告対象への接触頻度として商品Aの購入頻度を問う質問に対する回答のデータを含んでいる。そして、接触頻度特定部16は、これらのデータを参照して、各雑誌X、Y、Zの購読頻度及び商品Aの購入頻度をモニタ別に特定する。
なお、雑誌の購読頻度については、当該雑誌を購読したことが有ると回答したモニタ、すなわち候補媒体接触モニタに限定して質問されるため、購読頻度の特定は、必然的に候補媒体接触モニタ別になされることとなる。同様にして、商品Aの購入頻度については、商品Aを購入したことが有ると回答したモニタ、すなわち広告対象反応モニタに限定して質問されるため、購入頻度の特定は、必然的に広告対象反応モニタ別になされることとなる。
第1データ生成部17は、モニタ特定部15が特定した広告対象反応モニタの人数を、モニタ属性に関する質問への回答と対応するカテゴリ別に集計する。ここで、「モニタ属性に関する質問への回答と対応するカテゴリ」とは、回答内容に応じてモニタを分類するために設定されたものである。具体的に説明すると、本事例では、性別に対して「男性・女性」というカテゴリが、年齢に対して「10代・20代・30代・40代・50代」というカテゴリが、コンビニ利用頻度に対して「よく利用する・たまに利用する・利用しない」というカテゴリが、飲酒頻度に対して「よく飲む・たまに飲む・飲まない」というカテゴリが設定されている。
なお、本実施形態において、上記のカテゴリは、各質問の回答内容から直接導き出せる内容で設定されているが、複数の質問に対する回答内容から複合的に判断されるものであってもよい。例えば、新商品への関心度等、流行への感度に関する質問を主とする複数の質問の各々の回答結果を複合的に判断することで決定される「購買先進度」のタイプをカテゴリとして設定することとしてもよい。
そして、第1データ生成部17は、広告対象反応モニタの人数の集計結果から広告対象プロフィールのデータを生成する。広告対象プロフィールについて図10の(A)を参照しながら説明すると、同図中、商品Aのプロフィールが広告対象プロフィールに相当し、モニタ属性に関する質問の各々について第1データ生成部17が集計した広告対象反応モニタの人数をカテゴリ別の比率で示したものである。なお、図10中の(A)は、広告対象プロフィール、及び後述する候補媒体プロフィールの一例を示した図である。
第2データ生成部18は、モニタ特定部15が特定した候補媒体接触モニタの人数を上述のカテゴリ別に集計し、その集計結果から候補媒体プロフィールのデータを生成する。候補媒体プロフィールについて図10の(A)を参照しながら説明すると、同図中、雑誌Xのプロフィールが候補媒体プロフィールに相当し、第2データ生成部18がモニタ属性に関する質問の各々について集計した候補媒体接触モニタの人数をカテゴリ別の比率で示したものである。なお、候補媒体プロフィールのデータは、候補媒体毎に生成され、具体的に説明すると、本事例では雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されることになっている。
ところで、モニタ属性に関する質問の各々についてモニタの人数をカテゴリ毎に集計するにあたり、単純にモニタ人数をカウントするだけでは世間の実態が反映されず、広告対象プロフィールが示す各カテゴリ別の比率についても、現実の比率(真の比率)とかけ離れてしまう可能性がある。かかる事情を考慮して、本実施形態では、第1データ生成部17及び第2データ生成部18が、モニタ人数の集計に際してモニタ人数を適当に補正し、補正後のモニタ人数を集計することとしている。以上の内容について図11を参照しながら説明する。図11は、モニタ人数の補正に関する説明図である。なお、説明を分かり易くするため、図11では、モニタが3人であるケースを例に挙げて説明する。
商品Aを購入したことが有るモニタ、すなわち、広告対象反応モニタを性別のカテゴリ別に集計したときに、実際の集計結果が男性2人(具体的には、モニタA及びモニタB)、女性1人(モニタC)であったとする。一方で、各モニタの商品Aへの接触頻度、すなわち、商品Aの購入頻度については、モニタAでは「週に2〜4回」であり、モニタBでは「週に1回」であり、モニタCでは「週に2〜4回」となっている。
ここで、商品Aについての広告対象プロフィールを生成するにあたり、実際の男女比(図11に示すケースでは2:1)を採用してしまうと、世間の実態が反映されなくなり、商品Aのプロフィールが信憑性に欠けたものとなってしまう。つまり、商品Aについての実態(世間の反応等)を反映する際には、各モニタの商品Aへの接触頻度を考慮する必要があり、当然ながら、商品Aについて接触頻度が高いモニタほど広告対象プロフィールに及ぼす影響が大きいので、それをモニタ人数集計時に反映させる必要がある。
そこで、本実施形態では、カテゴリ別にモニタ人数を集計する際、モニタ人数を商品Aへの接触頻度に応じて補正した上で集計することとしている。より具体的に説明すると、前述の第1データ生成部17は、広告対象反応モニタの人数をカテゴリ別に集計する際に、広告対象反応モニタの各々を、当該各々について接触頻度特定部16が特定した接触頻度に応じた人数分のモニタとしてカウントする。
先に説明したケースを例に挙げて説明すると、第1データ生成部17は、モニタA、B、Cの各々の商品Aへの接触頻度(購入頻度)を示すデータを接触頻度特定部16から受け取る一方で、ハードディスクドライブ1eに記憶された図11に図示の変換テーブルTを読み出す。この変換テーブルTは、商品Aの購入頻度とモニタ人数の補正倍率との対応関係を示すテーブルである。この変換テーブルTにより、購入頻度が「週1回」であるモニタBは1人としてカウントされ、購入頻度が「週2〜4回」であるモニタA及びCは、それぞれ3人としてカウントされる。なお、購入頻度が「週5回以上」であるモニタがいれば、その者は5人としてカウントされる。
そして、第1データ生成部17は、広告対象反応モニタの人数をカテゴリ別に集計するとき、補正後のモニタ人数を集計し、当該集計結果が広告対象プロフィールに反映されることとなる。これにより、広告対象プロフィールでは、男女比(厳密には、補正後の男女比)が4:3となる。
同様に、第2データ生成部18は、候補媒体接触モニタの人数、すなわち雑誌X、Y、Zの各々について購読したことが有るモニタをカテゴリ別に集計する際に、モニタ人数を各雑誌の購読頻度で補正する。つまり、第2データ生成部18は、候補媒体接触モニタの各々を、当該各々について接触頻度特定部16が特定した接触頻度(購読頻度)に応じた人数分のモニタとしてカウントする。
以上のような人数補正により、広告対象プロフィール及び候補媒体プロフィールの各々において世間の実態が反映されるために信憑性が向上し、上記のプロフィールから主要購買層の属性を的確に把握することが可能となる。
第3データ生成部19は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、モニタ特定部15が特定した広告対象反応モニタの人数、すなわち商品Aを購入したことが有るモニタの人数を年齢区分毎に集計する。
より具体的に説明すると、回答データANが示す情報の中には各モニタの年齢が含まれており、換言すると、各モニタに依頼したアンケートには、モニタの年齢に関する質問が含まれている。データ読み出し部14は、上記のアンケートの回答データANを読み出し、第3データ生成部19は、当該回答データANに基づいて広告対象反応モニタの各々の年齢を特定し、当該モニタの人数を年齢区分毎に集計する。
ここで、「年齢区分」とは、集計に際して予め複数設定されており、本実施形態では、11〜60歳までの年齢を5歳間隔で区分して年齢区分を設定している。ただし、これに限定されるものではなく、10歳間隔の年齢区分、1歳刻みの年齢区分としてもよい。また、1歳刻みの年齢区分については、モニタ数に起因した年齢のバラツキが及ぼす影響を排除する目的から年齢区分間の規模(モニタ人数)の違いを考慮して各年齢のモニタ人数に前後X歳(Xは自然数)のモニタ人数を加算することとした方がよい。例えば、n歳のモニタの人数をカウントする際には、上記Xを2とし前後2歳分のモニタ人数を考慮することとし、具体的には、n−2、n−1、n、n+1、n+2歳のそれぞれのモニタの人数を合算した値を採用するとよい。
そして、第3データ生成部19は、商品Aを購入したことが有るモニタの人数を年齢区分毎に集計したときの集計結果から、広告対象反応モニタ年齢構成である商品Aの反応モニタ年齢構成のデータを生成する。広告対象反応モニタ年齢構成について図12の(A)を参照しながら説明すると、同図中、実線で示すグラフが広告対象反応モニタ年齢構成、すなわち、商品Aの反応モニタ年齢構成である。この広告対象反応モニタ年齢構成は、第3データ生成部19が年齢区分別に集計した広告対象反応モニタの人数の比率をグラフ化したものである。なお、図12中の(A)は、広告対象反応モニタ年齢構成、及び後述する候補媒体接触モニタ年齢構成の一例を示した図である。また、以降の説明中、「反応モニタ年齢構成」とあるのは、広告対象反応モニタ年齢構成のことを意味する。
第4データ生成部20は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、モニタ特定部15が特定した候補媒体接触モニタの人数、すなわち、候補媒体としての雑誌を購読したことが有るモニタの人数を年齢区分毎に集計し、その集計結果から候補媒体接触モニタ年齢構成のデータを生成する。候補媒体接触モニタ年齢構成について図12の(A)を参照しながら説明すると、同図中、破線で示すグラフが雑誌Xの候補媒体接触モニタ年齢構成である。この候補媒体接触モニタ年齢構成は、第4データ生成部29が年齢区分別に集計した候補媒体接触モニタの人数の比率をグラフ化したものである。なお、候補媒体接触モニタ年齢構成のデータは、候補媒体毎に生成され、つまり雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されることになっている。また、以降の説明中、「接触モニタ年齢構成」とあるのは、候補媒体接触モニタ年齢構成のことを意味する。
第5データ生成部21は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、モニタ特定部15が特定した広告対象反応モニタの人数、すなわち商品Aを購入したことが有るモニタの人数を商品Aに対する印象の種類別に集計する。
より具体的に説明すると、各モニタに依頼したアンケートには、前述したように、商品Aに対する印象を問う質問が含まれており、モニタは、当該質問に対し、商品Aのイメージを表現する複数のワードの中から最も適切なものを選択して回答する。したがって、回答データANには、各モニタが商品Aに対して抱く印象を示すデータが含まれていることになる。データ読み出し部14は、上記の回答データANを読み出し、第5データ生成部21は、当該回答データANに基づいて、各広告対象反応モニタの商品Aに対する印象を特定し、当該モニタの人数を印象別、すなわち商品Aに対する印象を問う質問に対する回答の種類別に集計する。
そして、第5データ生成部21は、商品Aを購入したことが有るモニタの人数を商品Aに対する印象別に集計したときの集計結果から広告対象イメージのデータを生成する。広告対象イメージについて図13の(A)を参照しながら説明すると、同図中、商品Aのイメージが広告対象イメージに相当し、商品Aに対する印象の種類(厳密には、商品Aのイメージを表現する複数のイメージワード)の各々について第5データ生成部21が集計した広告対象反応モニタの人数を比率で示したものである。なお、図13中の(A)は、広告対象イメージ、及び後述する候補媒体イメージの一例を示した図である。
第6データ生成部22は、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、モニタ特定部15が特定した候補媒体接触モニタの人数、すなわち、雑誌を購読したことが有るモニタの人数を各雑誌に対する印象別(具体的には、イメージワード別)に集計し、その集計結果から候補媒体イメージのデータを生成する。候補媒体イメージについて図13の(A)を参照しながら説明すると、同図中、雑誌Xのイメージが候補媒体イメージに相当し、上記雑誌に対する印象の種類(厳密には、雑誌Xのイメージを表現する複数のワード)の各々について第6データ生成部22が集計した候補媒体接触モニタの人数を比率で示したものである。なお、候補媒体イメージのデータは、候補媒体毎に生成され、つまり雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されることになっている。
また、本事例では、第5データ生成部21や第6データ生成部22がモニタ人数を集計するとき、実際のモニタ人数を集計することとしている。ただし、これに限定されず、第5データ生成部21や第6データ生成部22によるモニタ人数集計時にも、第1データ生成部17や第2データ生成部18によるモニタ人数集計の場合と同様、モニタ人数を商品Aや各雑誌X、Y、Zへの接触頻度に応じて補正した上で集計することとしてもよい。
評価部23は、商品Aの広告出稿先の候補媒体である雑誌X、Y、Zの各々について、出稿先としての適性度を評価するために当該適性度に関する指標値を算出するものである。特に、本実施形態に係る評価部23は、広告対象反応モニタ(具体的には、商品Aを購入したことが有るモニタ)の構成と、候補媒体接触モニタ(具体的には、各雑誌X、Y、Zについて購読したことが有るモニタ)の構成と、を対比して両者のマッチング度合いに関する指標値を算出する。
より具体的に説明すると、評価部23は、下記(1)〜(4)の評価方法の中のいずれかを適用し、各方法に対応する指標値を算出する。
(1)プロフィールマッチングによる評価
(2)年齢構成マッチングによる評価
(3)イメージマッチングによる評価
(4)総合評価
以下、上記の評価方法の各々について詳細に説明する。
(1)プロフィールマッチングによる評価について
プロフィールマッチングによる評価方法を採用したとき、評価部23は、第1データ生成部17及び第2データ生成部18の各々が生成したデータを受け取る。ここで、第1データ生成部17による生成データは、モニタ属性に関する各質問についてカテゴリ別に集計した広告対象反応モニタの人数比率を示す広告対象プロフィールのデータである。第2データ生成部18による生成データは、同様にカテゴリ別に集計した候補媒体接触モニタの人数比率を示す候補媒体プロフィールのデータであり、各候補媒体別、すなわち、雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されている。
そして、評価部23は、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを対比し、広告対象反応モニタの人数比率と候補媒体接触モニタの人数比率との差分をカテゴリ別に算出する。既出の図10を参照しながら説明すると、評価部23は、モニタ属性の各カテゴリについて、広告対象反応モニタの人数比率と候補媒体接触モニタの人数比率との差分を距離(厳密には、ユークリッド距離)という形で算出する。かかる距離の算出結果の一例として、図10の(A)の右端欄には、商品Aのプロフィールと雑誌Xのプロフィールとを対比したときの各カテゴリ別の距離が記載されている。
すべてのカテゴリについて上記の距離の算出が完了すると、評価部23は、カテゴリ別の距離を合算する。そして、評価部23は、カテゴリ別の距離の合計値から広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの間の一致度合いを評価する。本実施形態では図10中の(B)に示すように、所定値Aを距離の合計値にて除したときの値をプロフィール間の一致度合いとして算出する。この値Aについては任意に設定可能である。また、カテゴリ別の距離の合計値からプロフィール間の一致度合いを算出する際の計算式についても、上記一致度合いを評価するのに適切な式である限り、制限なく利用可能である。
なお、図10中の(B)は、プロフィール間の一致度合いについての評価値を示す。
以上の手順については、すべての候補媒体について実行され、すなわち、雑誌X、Y、Zの各々に対して、各カテゴリ別の距離、及び、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの間の一致度合いが評価される。
つまり、プロフィールマッチングによる評価では、広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとを対比して各カテゴリ別の距離を算出し、さらに当該距離に基づいてプロフィール間の一致度合いを求めることとし、かかる一連の処理を候補媒体毎に繰り返す。これにより、図10の(B)に示すような候補媒体別の一致度合いが算出され、その算出結果を示すデータがデータ記憶部13に一時的に記憶される。ここで、一致度合いが最も高い候補媒体については、広告対象プロフィールと最も類似した候補媒体プロフィールを構成していることとなり、図10の(B)では、雑誌Zのプロフィールが最も商品Aのプロフィールに類似していることとなる。
そして、広告の出稿先の選定依頼をした者、例えば商品Aの広告主は、上記の評価結果を確認し、商品Aの広告出稿先の候補媒体である雑誌X、Y、Zの中で雑誌Zが出稿先として最も適当であると判断する。これは、候補媒体プロフィールが商品Aのプロフィールと類似するほど、購買層(実際に購入したことが有る者のみならず、将来購入する見込みがある者)の属性についても商品Aの購買層の属性と類似する傾向にあることを反映している。すなわち、商品Aの購買層との間で属性が似ている購買層に購読されている雑誌であれば、商品Aの広告を掲載したときの効果を効率よく得ることが可能となる。
(2)年齢構成マッチングによる評価について
年齢構成マッチングによる評価方法を採用したとき、評価部23は、第3データ生成部19及び第4データ生成部20の各々が生成したデータを受け取る。ここで、第3データ生成部19による生成データは、年齢区分別に集計した広告対象反応モニタの人数比率を示す反応モニタ年齢構成のデータである。第4データ生成部20による生成データは、年齢区分別に集計した候補媒体接触モニタの人数比率を示す接触モニタ年齢構成のデータであり、各候補媒体別、すなわち、雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されている。
そして、評価部23は、第3データ生成部19及び第4データ生成部20の各々から受け取ったデータに基づいて、反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成とを対比し、両者間の一致度合いを評価する。具体的に説明すると、評価部23は、反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成との間の相関係数を算出する。この相関係数は、グラフ間の類似度の指標値として算出されるものであり、比較する2つのグラフの波形が似ているほど+1に近付き、真逆の波形(山谷が互いに反転した波形)になると−1に近付く。本実施形態では、この相関係数を以て、反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成との間の一致度合いとする。
そして、反応モニタ年齢構成との間の相関係数は、すべての候補媒体についての接触モニタ年齢構成、すなわち、雑誌X、Y、Zの各々の接触モニタ年齢構成を対象にして算出される。これにより、図12の(B)に示すような候補媒体別の相関係数が算出され、その算出結果を示すデータがデータ記憶部13に一時的に記憶される。ここで、相関係数が最も高い接触モニタ年齢構成については、商品Aの反応モニタ年齢構成と最も類似していることとなり、図12の(B)では、雑誌Zの接触モニタ年齢構成が最も商品Aの反応モニタ年齢構成に類似していることとなる。なお、図12の(B)は、反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成との間の一致度合いについての評価値を示す。
そして、広告の出稿先の選定依頼をした者は、上記の評価結果を確認し、商品Aの広告出稿先の候補媒体である雑誌X、Y、Zの中で雑誌Zが出稿先として最も適当であると判断する。これは、接触モニタ年齢構成が商品Aの反応モニタ年齢構成と類似するほど、購買層の年齢構成についても商品Aの購買層の年齢構成と類似する傾向にあることを反映している。すなわち、商品Aの購買層との間で年齢構成が似ている購買層に購読されている雑誌であれば、商品Aの広告を掲載したときの効果を効率よく得ることが可能となる。
なお、本事例では、反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成との間の一致度合いを評価する指標値として相関係数を算出することとしたが、両者間の一致度合い(フィッティング度合い)を評価するのに適した値であれば、他の指標値を算出することとしてもよい。
(3)イメージマッチングによる評価について
イメージマッチングによる評価方法を採用したとき、評価部23は、第5データ生成部21及び第6データ生成部22の各々が生成したデータを受け取る。ここで、第5データ生成部21による生成データは、商品Aに対する印象の種類別に集計した広告対象反応モニタの人数比率を示す広告対象イメージのデータである。第6データ生成部22による生成データは、広告の出稿先の候補媒体、すなわち雑誌に対する印象の種類別に集計した候補媒体接触モニタの人数比率を示す候補媒体イメージのデータであり、候補媒体別、すなわち、雑誌X、Y、Zの各々に対して個別に生成されている。なお、本事例では、商品Aに対する印象の種類と、各雑誌に対する印象の種類とが互いに共通している。
そして、評価部23は、広告対象イメージと候補媒体イメージとを対比し、広告対象反応モニタの人数比率と候補媒体接触モニタの人数比率との差分を印象の種類別、厳密には、商品Aや雑誌のイメージを表現するワード(イメージワード)別に算出する。既出の図13を参照しながら説明すると、評価部23は、各イメージワード別に、広告対象反応モニタの人数比率と候補媒体接触モニタの人数比率との差分を距離(厳密には、ユークリッド距離)という形で算出する。かかる距離の算出結果の一例として、図13の(A)の右端欄には、商品Aのイメージと雑誌Xのイメージとを対比して算出された距離がイメージワード別に記載されている。
すべてのイメージワードについて上記の距離の算出が完了すると、評価部23は、イメージワード別の距離を合算する。そして、評価部23は、イメージワード別の距離の合計値から広告対象イメージと候補媒体イメージとの間の一致度合いを評価する。本実施形態では図13中の(B)に示すように、所定値Bを距離の合計値にて除したときの値をイメージ間の一致度合いとして算出する。この値Bについては任意に設定可能である。また、イメージワード別の距離の合計値からイメージ間の一致度合いを算出する際の計算式についても、上記一致度合いを評価するのに適切な式である限り、制限なく利用可能である。なお、図13中の(B)は、イメージ間の一致度合いについての評価値を示す。
以上に説明したイメージマッチングに係る一連の処理は、各候補媒体、すなわち雑誌X、Y、Zの各々に対して繰り返し実行される。つまり、イメージマッチングによる評価では、広告対象イメージと候補媒体イメージとを対比して各イメージワード別の距離を算出し、さらに当該距離に基づいてイメージ間の一致度合いを求めることとし、かかる一連の処理を候補媒体毎に繰り返す。これにより、図13の(B)に示すような候補媒体別の一致度合いが算出され、その算出結果を示すデータがデータ記憶部13に一時的に記憶される。ここで、一致度合いが最も高い候補媒体については、広告対象イメージと最も類似したイメージを持たれていることになり、図13の(B)では、雑誌Zのイメージが最も商品Aのイメージに類似していることとなる。
そして、広告の出稿先の選定依頼をした者は、上記の評価結果を確認し、商品Aの広告出稿先の候補媒体である雑誌X、Y、Zの中で雑誌Zが出稿先として最も適当であると判断する。これは、候補媒体イメージが商品Aのイメージと類似するほど、購買層の嗜好・価値観についても商品Aの購買層の嗜好・価値観と類似する傾向にあることを反映している。すなわち、商品Aの購買層との間で嗜好や価値観が似ている購買層に購読されている雑誌であれば、商品Aの広告を掲載したときの効果を効率よく得ることが可能となる。
(4)総合評価について
総合評価による評価方法を採用したとき、評価部23は、これまでに説明してきた各評価方法により算出した各評価値、具体的にはプロフィールマッチングにおいて算出される広告対象プロフィールと候補媒体プロフィールとの間の一致度合い、年齢構成マッチングにおいて算出される反応モニタ年齢構成と接触モニタ年齢構成との間の一致度合い、及び、イメージマッチングにおいて算出される広告対象イメージと候補媒体イメージとの間の一致度合いの各々を算出する。
そして、評価部23は、上記3種類の一致度合いを、それぞれ重み付けした上で合算することで総合一致度合いを評価する。具体的に説明すると、評価部23は、各評価方法における一致度合いを算出した後に、ハードディスクドライブ1eに記憶された図14に図示の重み付けテーブルUを読み出す。この重み付けテーブルUは、各評価方法において算出される一致度合いと重み付け係数との対応関係を示すテーブルである。なお、図14は、各評価方法で評価した一致度合いと重み付け係数との対応関係を示す図である。
以上の重み付けテーブルUに従って、評価部23は、モニタ年齢構成間の一致度合いに0.4を乗じ、プロフィール間の一致度合いに0.45を乗じ、イメージ間の一致度合いに0.15を乗じ、これらの積を合算して総合一致度合いを算出する。かかる総合一致度合いを参照することにより、広告の出稿先の選定依頼をした者は、商品Aと各雑誌X、Y、Zとの間における購買層の属性(年齢構成や嗜好・価値観を含む)の類似性を総合的に評価することが可能となる。この結果、上記の依頼者は、出稿先として最も適当な雑誌を選定することが可能となる。
ちなみに、図14に図示した重み付け係数は、あくまでも一例であり、図14に図示した大きさ以外の値となっていてもよい。
出力用データ生成部24は、評価部23による評価結果をディスプレイ画面に表示させたりプリンタによって印字したりするための出力用データを生成するものである。より具体的に説明すると、出力用データ生成部24は、評価部23がプロフィールマッチングによる評価を行ったときには、プロフィール間の一致度合いを出力するためのデータを生成する。同様に、出力用データ生成部24は、評価部23が年齢構成マッチングによる評価を行ったときにはモニタ年齢構成間の一致度合いを出力するためのデータを生成し、イメージマッチングによる評価を行ったときにはイメージ間の一致度合いを出力するためのデータを生成する。さらに、評価部23が総合評価を行ったとき、出力用データ生成部24は、評価部23が評価した総合一致度合いを出力するためのデータを生成する。
出力用データ生成部24により生成された出力用データについては、通信部11に引き渡され、通信部11によって広告主端末3に向けて送信される。広告主端末3は、出力用データを受信すると、当該出力用データを展開して同データが示す情報、すなわち、評価部23が各方法で評価した値(一致度合い)をディスプレイ画面に表示する。出稿先の選定要求をした広告主は、ディスプレイ画面に表示された情報を見ることで評価部23による評価結果を確認するようになる。
<<本実施形態に係る出稿先選定方法>>
次に、本実施形態に係る出稿先選定方法について説明する。本実施形態に係る出稿先選定方法は、コンピュータとしての本サーバ1を用いることで実現され、換言すると、本サーバ1が実行する出稿先選定プロセス(以下、選定プロセス)では、本実施形態に係る出稿先選定方法が適用されていることになる。以下では、本実施形態に係る出稿先選定方法の説明として、本サーバ1による選定プロセスの流れと同プロセス中の各工程について説明することとする。
本サーバ1による選定プロセスは、図15に示す流れに従って進行する。図15は、選定プロセスの流れを示す図である。
選定プロセスは、先ず、広告主端末3から送信された出稿先選定要求を受信して当該要求を受け付けるところから始まる(S001)。この出稿選定要求は、広告主端末3がそのユーザである広告主が行う入力操作を受け付けることを契機として生成される。より具体的に説明すると、広告主端末3で出稿先選定要求送信用のプログラムが起動すると、同端末3のディスプレイに図16に図示の入力画面が描画される。同図に示すように、当該入力画面には、出稿先の選定方法を決定するための4つのボタンが表示されている。図16は、選定方法の入力画面を示す図である。
そして、広告主が上記の入力画面に表示された4つのボタンのうち、自身が望む選定方法と対応するボタンをクリックすると、広告主端末3が当該クリック動作を受け付けて、その動作の内容を示すデータを生成し、かかるデータを出稿先選定要求として本サーバ1に向けて送信する。
なお、本実施形態では、出稿先選定要求の生成時に入力すべき事項の一例として、出稿先の選定方法を挙げたが、これに限定されるものではなく、選定方法以外の項目が更に入力可能であってもよい。例えば、出稿先の候補とする候補媒体の種類や購買層等を限定するための情報(雑誌であれば、女性誌、男性誌等)を入力することとしてもよい。
本サーバ1が出稿先選定要求を受信すると、当該要求を展開し、広告主が指定した出稿先の選定方法を特定し、具体的には、選定方法として「総合評価による選定」が指定されているかどうかを判断する(S002)。「総合評価による選定」が指定されていない場合(S002でNo)、本サーバ1は、いずれの選定方法が指定されているのかを特定する(S003)。ここで、「年齢構成マッチングによる選定」が指定されているとき、本サーバ1は、雑誌X、Y、Zの中から商品Aの広告の出稿先を年齢構成マッチングにより選定する処理(以下、年齢構成マッチング処理)を実行する(S004)。
同様に、「プロフィールマッチングによる選定方法」が指定されているとき、本サーバ1は、雑誌X、Y、Zの中から商品Aの広告の出稿先をプロフィールマッチングにより選定する処理(以下、プロフィールマッチング処理)を実行する(S005)。また、「イメージマッチングによる選定方法」が指定されているとき、本サーバ1は、雑誌X、Y、Zの中から商品Aの広告の出稿先をイメージマッチングにより選定する処理(以下、イメージマッチング処理)を実行する(S006)。
一方、「総合評価による選定」が指定されている場合(S002でYes)、本サーバ1は、年齢構成マッチング処理、プロフィールマッチング処理及びイメージマッチング処理の各々を実行した後に、各処理での算出値を合算する処理(以下、合算処理)を実行する(S007〜S010)。
そして、指定された選定方法に対応した処理が完了すると、上記の出稿先選定に係る処理(具体的には、年齢構成マッチング処理、プロフィールマッチング処理、イメージマッチング処理、合算処理)における結果を出力するための出力用データが本サーバ1の出力用データ生成部24によって生成される(S011)。かかる工程S011は、出力用データ生成工程に相当し、同工程で生成された出力用データは、本サーバ1の通信部11によって広告主端末3に向けて送信される(S012)。
以上までに説明してきた手順に従って選定プロセスが進行する。次に、年齢構成マッチング処理、プロフィールマッチング処理、イメージマッチング処理及び合算処理の各々について詳細に説明する。
(年齢構成マッチング処理)
年齢構成マッチング処理は、図17に図示した各工程を本サーバ1が実行することによって進行する。図17は、年齢構成マッチング処理の流れを示す図である。
より具体的に説明すると、年齢構成マッチング処理は、本サーバ1のデータ読み出し部14が同サーバ1内(換言すると、データ記憶部13)に記憶された回答データANを読み出す工程から始まる(S021)。その後、本サーバ1のモニタ特定部15が、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて、複数のモニタの中から、商品Aを購入したことが有るモニタ(広告対象反応モニタ)と、各雑誌X、Y、Zを購読したことが有るモニタ(候補媒体接触モニタ)とを特定する(S022)。
モニタの特定後、本サーバ1の第3データ生成部19が、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて広告対象反応モニタの人数を年齢区分毎に集計し、その集計結果から、商品Aの反応モニタ年齢構成のデータを生成する(S023)。一方、第4データ生成部20が、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づいて候補媒体接触モニタの人数を年齢区分毎に集計し、その集計結果から、候補媒体とする雑誌の接触モニタ年齢構成のデータを生成する(S024)。
第3データ生成部19及び第4データ生成部20の各々によりデータが生成された後には、本サーバ1の評価部23が、これらのデータに基づいて商品Aの反応モニタ年齢構成と候補媒体とする雑誌の接触モニタ年齢構成とを対比し、両者間の一致度合いとしての相関係数を算出する(S025)。
そして、接触モニタ年齢構成データの作成工程(S024)及び相関係数の評価工程(S025)が、指定された候補媒体毎に、具体的には雑誌X、Y、Zに対して繰り返し実行され、すべての候補媒体について上記工程が終了した時点で(S026)、年齢構成マッチング処理が終了する。
(プロフィールマッチング処理)
プロフィールマッチング処理は、図18に図示した各工程を本サーバ1が実行することによって進行する。図18は、プロフィールマッチング処理の流れを示す図である。
より具体的に説明すると、プロフィールマッチング処理は、本サーバ1のデータ読み出し部14が同サーバ1内に記憶された回答データANを読み出す工程、すなわち、データ読み出し工程から始まる(S031)。
その後、本サーバ1のモニタ特定部15によってモニタ特定工程が行われる(S032)。同工程S032では、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づき、複数のモニタの中から、商品Aを購入したことが有る広告対象反応モニタと、各雑誌X、Y、Zを購読したことが有る候補媒体接触モニタとが特定される。
その後、本サーバ1の第1データ生成部17が、モニタ特定部15が特定した広告対象反応モニタの人数を、モニタ属性に関する質問への回答と対応するカテゴリ別に集計する。このとき、第1データ生成部17は、広告対象反応モニタの人数を商品Aの購入頻度に応じて補正する(S033)。具体的には、広告対象反応モニタの各々を、当該各々の商品Aの購入頻度に応じた人数分のモニタとしてカウントする。なお、各広告対象反応モニタの商品Aの購入頻度については、モニタの補正に際して本サーバ1の接触頻度特定部16によって特定されている。
そして、第1データ生成部17は、補正した広告対象反応モニタの人数の集計結果から商品Aのプロフィールデータを生成する(S034)。以上までの第1データ生成部17による工程(具体的には、工程S033、034)が第1データ生成工程に相当する。
一方、本サーバ1の第2データ生成部18が、モニタ特定部15が特定した候補媒体接触モニタの人数を上述のカテゴリ別に集計する。このとき、第2データ生成部18は、候補媒体接触モニタの人数を、候補媒体とする雑誌の購読頻度に応じて補正する(S035)。具体的には、候補媒体接触モニタの各々を、当該各々の雑誌の購読頻度に応じた人数分のモニタとしてカウントする。なお、各候補媒体接触モニタの雑誌の購読頻度については、モニタの補正に際して本サーバ1の接触頻度特定部16によって特定されている。
そして、第2データ生成部18は、補正した候補媒体接触モニタの人数の集計結果から、候補媒体とする雑誌のプロフィールデータを生成する(S036)。以上までの第2データ生成部18による工程(具体的には、工程S035、036)が第2データ生成工程に相当する。
第1データ生成部17及び第2データ生成部18の各々によりデータが生成された後には、本サーバ1の評価部23が、これらのデータに基づいて商品Aのプロフィールと候補媒体とする雑誌のプロフィールとを対比し、モニタ属性に関する各質問についてカテゴリ別に集計したモニタ人数の比率の差分、すなわち、距離を上記カテゴリ別に算出する。そして、評価部23は、カテゴリ別に算出した距離を合計し、その合計値からプロフィール間の一致度合いを算出する(S037)。かかる工程S037が、評価工程に相当する。
ここで、候補媒体接触モニタの人数を補正する工程(S035)、雑誌のプロフィールデータの作成工程(S036)、及び、プロフィール間の一致度合いを評価する評価工程(S037)が、指定された候補媒体毎に、具体的には雑誌X、Y、Zに対して繰り返し実行される。そして、すべての候補媒体について、上記一連の工程S035〜037が終了した時点で(S038)、プロフィールマッチング処理が終了する。
(イメージマッチング処理)
イメージマッチング処理は、図19に図示した各工程を本サーバ1が実行することによって進行する。図19は、イメージマッチング処理の流れを示す図である。
より具体的に説明すると、イメージマッチング処理は、本サーバ1のデータ読み取り部14が同サーバ1内に記憶された回答データANを読み出す工程から始まる(S041)。その後、データ読み出し部14が読み出した回答データANに基づき、本サーバ1のモニタ特定部15が複数のモニタの中から、商品Aを購入したことが有る広告対象反応モニタと、各雑誌X、Y、Zを購読したことが有る候補媒体接触モニタとを特定する(S042)。
モニタの特定後、本サーバ1の第5データ生成部21が、モニタ特定部15が特定した広告対象反応モニタの人数を商品Aに対するイメージワード別に集計し、その集計結果から商品Aのイメージデータを生成する(S043)。一方、本サーバ1の第6データ生成部22が、モニタ特定部15が特定した候補媒体接触モニタの人数を、商品Aの場合と共通のイメージワード別に集計し、その集計結果から、候補媒体とする雑誌のイメージデータを生成する(S044)。
第5データ生成部21及び第6データ生成部22の各々によりデータが生成された後、本サーバ1の評価部23が、これらのデータに基づいて商品Aのイメージと候補媒体とする雑誌のイメージとを対比し、イメージワード別に集計したモニタ人数の比率の差分、すなわち、距離を上記イメージワード別に算出する。そして、評価部23は、イメージワード別に算出した距離を合計し、その合計値からイメージ間の一致度合いを算出する(S045)。
ここで、イメージデータの作成工程(S044)、及び、イメージ間の一致度合いを評価する評価工程(S045)が、指定された候補媒体毎に、具体的には雑誌X、Y、Zの各々に対して繰り返し実行され、すべての候補媒体について上記工程S044、045が終了した時点で(S046)、イメージマッチング処理が終了する。
(合算処理)
合算処理は、年齢構成マッチング処理、プロフィールマッチング処理、及び、イメージマッチング処理がすべて終了した後に実行される。合算処理では、本サーバ1の評価部23が、上記3つのマッチング処理の各々において算出した一致度合いを、それぞれ図14に図示した係数を乗じて重み付けした上で合算することで総合一致度合いを算出する。かかる総合一致度合いを算出する工程が、指定された候補媒体毎に繰り返し実行され、すべての候補媒体について上記工程が終了した時点で、合算処理が終了する。
<<その他の実施形態>>
上記の実施形態には、主として本発明の出稿先選定用の装置及び出稿先選定方法について説明した。しかし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
具体的に説明すると、上記の実施形態では、アンケートの回答を各モニタから収集するにあたり、モニタ側端末2を各モニタMに配布して同端末2とのデータ通信を通じて回答データ(個別回答データ)を収集することとした。ただし、回答収集の手段については上記の内容に限定されるものではなく、アンケート用紙を各モニタMに配布して回答記入後にアンケート用紙を回収することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、アンケート調査会社が他社からの依頼に応じて、依頼主の商品やサービス及び出稿先の候補媒体に関するアンケートの回答データANをコンピュータ(本サーバ1)に解析させることで出稿先を選定するケースを例に挙げて説明した。ただし、これに限定されるものではなく、自社商品、自社サービス及び出稿先の候補媒体に関するアンケートを自社で行い、そのアンケートの回答データを自前の端末によって解析することで自社製品、自社サービスに関する広告の出稿先を自ら選定する場合にも本発明は適用可能である。
また、上記の実施形態では、イメージマッチングによる評価方法を採用したとき、第5データ生成部21が広告対象イメージのデータを生成し、第6データ生成部22が候補媒体イメージのデータを生成することした。ここで、上記の実施形態では、広告対象反応モニタの人数を広告対象に対する印象別に集計し、当該印象別のモニタ比率を算出することで広告対象イメージのデータが生成される。同様に、候補媒体イメージのデータについては、候補媒体接触モニタの人数を候補媒体に対する印象の種類別に集計し、当該印象別のモニタ比率を算出することで生成される。すなわち、上記の実施形態では、各イメージデータが広告対象又は候補媒体に関与しているモニタを集計することで生成されるものとなっている。ただし、これに限定されるものではなく、例えば、広告対象又は候補媒体に関与していないモニタ、具体的には、広告対象反応モニタでないモニタや候補媒体接触モニタではないモニタを上記の要領で集計することで各イメージデータを生成することとしてもよい。あるいは、広告対象や候補媒体に対する関与の有無を問わず全モニタを集計対象とし、すなわち、広告対象や候補媒体に対する印象別にすべてのモニタを集計し、各印象別のモニタ比率を算出することで各イメージデータを生成することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、プロフィールマッチングの他、年齢構成マッチング、イメージマッチングを併せて導入し、広告対象と出稿先の候補媒体との間における顧客属性の類似性を多角的に評価することが可能である。ただし、評価方法については上記3つの方法に限定されず、上記3つの方法に加えて他の評価方法を採用することとしてもよい。
また、上記の実施形態では、評価方法の選択パターンとして、プロフィールマッチング、年齢構成マッチング及びイメージマッチングのいずれか一つを選択するパターン、若しくは、これら3つの評価方法をすべて用いた総合評価を選択するパターンを挙げた。ただし、選択パターンのバリエーションについては他にも考えられ、例えば、上記3つの評価方法のうちの2つを組み合わせた選択パターンを含めることとしてもよい。
また、上記の実施形態において、プロフィールマッチング、年齢構成マッチング及びイメージマッチングのすべてを採用した総合評価では、上記3つの評価方法で算出した一致度合いの各々を重み付けした上で合算することとした。ただし、これに限定されるものではなく、上記3つの方法による評価を順次行うにあたり、各方法で算出した一致度合いが一定の条件を満たす候補媒体だけを次の評価に引き渡すようにして、評価の進展に応じて候補媒体の数を徐々に絞り込んでいく形で総合評価を行うこととしてもよい。この際、候補媒体に対する絞り込みの条件としては、例えば、各方法で算出した一致度合いで順位付けしたときに上位n位以内(nは自然数)にあるという条件が考えられ、他にも、一致度合いの算出結果が予め設定された閾値を超えた上で上位n位以内の順位にあるという条件を採用することとしてもよい。
また、上記の実施形態において、プロフィールマッチング、年齢構成マッチング及びイメージマッチングの各方法による評価を開始するにあたって広告対象反応モニタや候補媒体接触モニタを特定するときは、アンケートに回答した全モニタの中を探索範囲とすることとした。ただし、これに限定されるものではなく、広告対象反応モニタや候補媒体接触モニタを特定するうえで、探索範囲を限定することとしてもよく、例えば、女性20代に限定し、その中で広告対象反応モニタや候補媒体接触モニタを特定することとしてもよい。
1 本サーバ(出稿先選定用の装置)
1a CPU、1b ROM、1c RAM
1d 通信用インタフェース
1e ハードディスクドライブ(記憶装置)
1f 入力装置、1g 出力装置
2 アンケート回答用端末
3 広告主端末
11 通信部、12 データ集約部、13 データ記憶部
14 データ読み出し部、15 モニタ特定部、16 接触頻度特定部
17 第1データ生成部、18 第2データ生成部、19 第3データ生成部
20 第4データ生成部、21 第5データ生成部、22第6データ生成部
23 評価部、24 出力用データ生成部
AN 回答データ
T 変換テーブル、U 重み付けテーブル

Claims (7)

  1. 広告対象に関する広告の出稿先を選定するために用いられる出稿先選定用の装置であって、
    複数のモニタにより回答され、該モニタの属性に関する複数の属性関連質問、前記広告対象に対する反応を問う質問、並びに前記出稿先の候補媒体への接触の有無を問う質問を含むアンケートの回答データを記憶装置から読み出すデータ読み出し部と、
    該データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答した前記モニタである広告対象反応モニタ、及び、前記候補媒体への接触が有ると回答した前記モニタである候補媒体接触モニタを特定するモニタ特定部と、
    該モニタ特定部が特定した前記広告対象反応モニタの人数を前記属性関連質問への回答と対応するカテゴリ別に集計することで、該カテゴリ別の前記広告対象反応モニタの比率を示す広告対象プロフィールのデータを生成する第1データ生成部と、
    前記モニタ特定部が特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計することで、前記カテゴリ別の前記候補媒体接触モニタの比率を示す候補媒体プロフィールのデータを生成する第2データ生成部と、
    前記第1データ生成部が生成したデータが示す前記広告対象反応モニタの比率と前記第2データ生成部が生成したデータが示す前記候補媒体接触モニタの比率との差分を前記カテゴリ別に算出し、該カテゴリ別に算出した前記差分に基づいて前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の一致度合いを評価する評価部と、
    該評価部が評価した前記一致度合いを出力するためのデータを生成する出力用データ生成部と、を備えることを特徴とする出稿先選定用の装置。
  2. 前記記憶装置には、前記アンケートに含まれた前記候補媒体への接触頻度を問う質問の回答を含む前記回答データが記憶されており、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記候補媒体への接触頻度を前記モニタ別に特定する接触頻度特定部を有し、
    前記第2データ生成部は、前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計する際に、前記候補媒体接触モニタの各々を、当該各々について前記接触頻度特定部が特定した前記接触頻度に応じた人数分の前記モニタとしてカウントすることを特徴とする請求項1に記載の出稿先選定用の装置。
  3. 前記記憶装置には、前記アンケートに含まれた前記広告対象への接触頻度を問う質問の回答を含む前記回答データが記憶されており、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象への接触頻度を前記モニタ別に特定する接触頻度特定部を有し、
    前記第1データ生成部は、前記広告対象反応モニタの人数を前記カテゴリ別に集計する際に、前記広告対象反応モニタの各々を、当該各々について前記接触頻度特定部が特定した前記接触頻度に応じた人数分の前記モニタとしてカウントすることを特徴する請求項1又は2に記載の出稿先選定用の装置。
  4. 前記データ読み出し部は、前記モニタの年齢に関する質問を含む前記アンケートの前記回答データを前記記憶装置から読み出し、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記モニタ特定部が特定した前記広告対象反応モニタの人数を予め複数設定された年齢区分毎に集計することで、該年齢区分毎の前記広告対象反応モニタの人数の比率を示す広告対象反応モニタ年齢構成のデータを生成する第3データ生成部と、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記モニタ特定部が特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記年齢区分毎に集計することで、前記年齢区分毎の前記候補媒体接触モニタの人数の比率を示す候補媒体接触モニタ年齢構成のデータを生成する第4データ生成部と、を備え、
    前記評価部は、前記第3データ生成部が生成したデータと前記第4データ生成部が生成したデータとに基づいて、前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の一致度合いを評価し、
    前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の前記一致度合いを出力するためのデータを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の出稿先選定用の装置。
  5. 前記データ読み出し部は、前記広告対象に対する印象を問う質問と前記候補媒体に対する印象を問う質問とを含む前記アンケートの前記回答データを前記記憶装置から読み出し、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する印象を問う質問に対する回答の種類別に前記モニタの人数を集計することで、前記広告対象に対する印象別の前記モニタの比率を示す広告対象イメージのデータを生成する第5データ生成部と、
    前記データ読み出し部が読み出した前記回答データに基づいて、前記候補媒体に対する印象を問う質問に対する回答の種類別に前記モニタの人数を集計することで、前記候補媒体に対する印象別の前記モニタの比率を示す候補媒体イメージのデータを生成する第6データ生成部と、を備え、
    前記評価部は、前記第5データ生成部が生成したデータと前記第6データ生成部が生成したデータとに基づいて、前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の一致度合いを評価し、
    前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の前記一致度合いを出力するためのデータを生成することを特徴とする請求項4に記載の出稿先選定用の装置。
  6. 前記評価部は、前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の前記一致度合い、前記広告対象反応モニタ年齢構成と前記候補媒体接触モニタ年齢構成との間の前記一致度合い、及び、前記広告対象イメージと前記候補媒体イメージとの間の前記一致度合いの各々を重み付けした上で合算することにより総合一致度合いを評価し、
    前記出力用データ生成部は、前記評価部が評価した前記総合一致度合いを出力するためのデータを生成することを特徴とする請求項5に記載の出稿先選定用の装置。
  7. コンピュータを用いて広告対象に関する広告の出稿先を選定する出稿先選定方法であって、
    前記コンピュータが、
    複数のモニタにより回答され、該モニタの属性に関する複数の属性関連質問、前記広告対象に対する反応を問う質問、並びに前記出稿先の候補媒体への接触の有無を問う質問を含むアンケートの回答データを記憶装置から読み出すデータ読み出し工程と、
    読み出した前記回答データに基づいて、前記広告対象に対する反応として予め指定された特定の反応を回答した前記モニタである広告対象反応モニタ、及び、前記候補媒体への接触が有ると回答した前記モニタである候補媒体接触モニタを特定するモニタ特定工程と、
    特定した前記広告対象反応モニタの人数を前記属性関連質問への回答と対応するカテゴリ別に集計することで、該カテゴリ別の前記広告対象反応モニタの比率を示す広告対象プロフィールのデータを生成する第1データ生成工程と、
    特定した前記候補媒体接触モニタの人数を前記カテゴリ別に集計することで、前記カテゴリ別の前記候補媒体接触モニタの比率を示す候補媒体プロフィールのデータを生成する第2データ生成工程と、
    前記第1データ生成工程で生成したデータが示す前記広告対象反応モニタの比率と前記第2データ生成工程で生成したデータが示す前記候補媒体接触モニタの比率との差分を前記カテゴリ別に算出し、該カテゴリ別に算出した前記差分に基づいて前記広告対象プロフィールと前記候補媒体プロフィールとの間の一致度合いを評価する評価工程と、
    評価した前記一致度合いを出力するためのデータを生成する出力用データ生成工程と、を行うことを特徴とする出稿先選定方法。
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