JP7318887B2 - 扉用の固定構造、およびこれを含む扉装置 - Google Patents

扉用の固定構造、およびこれを含む扉装置 Download PDF

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Description

本発明は、構造物の開口部を開閉する引戸用の扉等に使用される扉用の固定構造に関する。
従前より、特許文献1に記載されているような扉用の固定構造が公開されている。この固定構造は、一旦、固定構造を成立させた後、例えば扉のメンテナンスをしたいといった要望があった場合に、事後的に固定状態を容易に解除できるようになっている。
特開2015-178740号公報
しかしながら、特許文献1の固定構造にもさらに改善すべき点があった。すなわち、特許文献1の固定構造は、固定具における第1固定部材の一部であり略「L」字状に形成された突設部によって構成された嵌入溝に対して、扉の滑動方向に平行に移動させた被固定具が嵌まることによって成立されている。
つまり、特許文献1の固定構造では、固定具に形成された嵌入溝が開口している一方向からでないと被固定具を嵌めることができなかった。もし、逆の方向から被固定具を嵌めようとしても、当該被固定具が略「L」字状の突設部に当たってしまい、嵌入溝に入れることができない。このため固定構造の施工現場で固定具および被固定具の各扉に対する位置関係を誤って取り付けてしまうと、固定構造を成立させることができず、固定具および被固定具の少なくともいずれか一方を取り付け直す必要があった。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて開発されたものである。それゆえに本発明の主たる課題は、一方の扉に取り付けた固定具に対して、他方の扉に取り付けた被固定具を当該扉の移動方向に平行であればどちらの方向からであっても結合させることのできる扉用の固定構造およびこれを含む扉装置を提供することにある。
本発明によれば、
第1の扉に取り付けられており、嵌入突部が突設された被固定具と、
第2の扉に取り付けられた固定具とを備える扉用の固定構造であって、
前記固定具は、
前記被固定具の前記嵌入突部が嵌入する嵌入凹所と、
前記第1の扉の移動方向に沿って前記嵌入凹所を中心として両側に形成された一対の案内傾斜面とを有しており、
前記第1の扉を前記第2の扉に対して相対移動させることにより、前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面のいずれか一方に当接しつつ前記嵌入凹所まで案内された後、前記嵌入凹所に嵌入する
扉用の固定構造が提供される。
好適には、
前記嵌入凹所は、鉛直下方に形成されており、
一対の前記案内傾斜面は、鉛直上向きであって前記嵌入凹所に近づくほど上方にあるように形成されており、
前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面によって前記固定具に対して相対的に鉛直上方に案内された後、鉛直下方に落ちて前記嵌入凹所に嵌入するようになっている。
好適には、
前記嵌入凹所は、水平方向に形成されており、
一対の前記案内傾斜面は、前記嵌入凹所から遠ざかるほど前記被固定具から離間するように形成されており、
前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面によって相対的に前記固定具から離れる方向に案内された後、前記固定具へ近づく方向へ移動して前記嵌入凹所に嵌入するようになっている。
さらに、好適には、本発明が適用された固定構造は、扉装置に用いられる。
本発明によれば、固定具には、被固定具の嵌入突部が嵌入する嵌入凹所が形成されており、さらに、この嵌入凹所を中心として、被固定具が取り付けられた第1の扉の移動方向に沿って当該嵌入凹所の両側に一対の案内傾斜面が形成されている。そして、第2の扉に対して第1の扉を相対移動させることにより、被固定具の嵌入突部は案内傾斜面のいずれか一方に当接しつつ嵌入凹所まで案内された後、当該嵌入凹所に嵌入するようになっている。
これにより、一方の扉に取り付けた固定具に対して、他方の扉に取り付けた被固定具を扉の滑動方向に平行であればどちらの方向からであっても結合させることのできる扉用の固定構造およびこれを含む扉装置を提供することができた。
本発明が適用された固定構造10を含む扉装置Zを示す平面図である。 本発明が適用された固定構造10を含む扉装置Zを示す左側面図である。 固定具12を示す正面図である。 固定具12を示す平面図である。 固定具12を示す右側面図である。 被固定具14を示す平面図である。 被固定具14を示す正面図である。 ベース部材40を示す平面図である。 ベース部材40を示す正面図である。 被固定部材42を示す平面図である。 被固定部材42を示す正面図である。 被固定部材42を示す左側面図である。 取付部材62を示す平面図である。 取付部材62を示す正面図である。 本発明が適用された扉装置(連動引戸)の「閉」状態を示す図である。 本発明が適用された扉装置(連動引戸)の「開」状態を示す図である。 変形例1に係る固定具12を示す正面図である。 変形例1に係る固定具12を示す平面図である。
以下、本発明が適用された、扉用の固定構造10(以下、単に「固定構造10」という。)およびこれを含む扉装置Zについて図面を用いて説明する。本実施形態にかかる固定構造10は、図1および図2に示すように、第1の扉Aおよび第2の扉Bを互いに連動させる連動手段Xとともに使用されるものである。もちろん。連動手段Xとは別に、固定構造10のみを単独で使用してもよい。
(扉装置Zの説明)
本実施形態にかかる扉装置Zは、大略、第1の扉A、第2の扉B、連動手段X、および、固定構造10を備えている。
第1の扉Aおよび第2の扉Bは、建築物内に形成された開口部を開閉するための板材であり、その材質や寸法は特に限定されるものではない。また、本発明の固定構造10が適用される扉の枚数も本実施形態のように2枚に限定されるものではなく、3枚以上の扉で構成された扉装置Zに適用することもできる。
なお、第1の扉Aおよび第2の扉Bの天面あるいは底面には、第1の扉Aおよび第2の扉Bを所望の方向(図1中における左右方向)に移動させる移動手段(図示せず)が取り付けられている。例えば、本実施形態のように、第1の扉Aおよび第2の扉Bの天面に移動手段を取り付ける場合(つまり、上吊りの扉装置Zである場合)には、移動手段として公知のローラーユニットおよびレールが用いられる。また、第1の扉Aおよび第2の扉Bの底面に移動手段を取り付ける場合には、移動手段として公知の戸車およびレールが用いられる。さらに、本発明にかかる固定構造10は、本実施形態のように第1の扉Aおよび第2の扉Bの天面に取り付けてもよいし、第1の扉Aおよび第2の扉Bの底面に取り付けてもよい。
連動手段Xは、第1の扉Aと第2の扉Bとを互いに連動させる手段であり、本実施形態では、第2の扉Bの天面に取り付けられている。この連動手段Xは、一対のプーリー100と、環状部材102と、ガイドフレーム104とを備えている。もちろん、固定構造10が第1の扉Aおよび第2の扉Bの底面に取り付ける場合、連動手段Xは、第2の扉Bの底面に取り付けられることになる。
プーリー100は、例えば、POM(ポリオキシメチレン樹脂)で形成された円板状の部材であり、第2の扉Bの天面における両端部において、それぞれ回転可能に取り付けられている。もちろん、プーリー100の材質は上記のものに限定されない。
環状部材102は、両プーリー100に掛け渡された輪状の部材であり、本実施形態では、ステンレス製のワイヤーロープを樹脂で被服したものが使用されている。もちろん、環状部材102はこれに限定されるものではなく、例えば、ゴムや樹脂で形成されたベルト状のものであってもよい。
ガイドフレーム104は、図2に示すように、第2の扉Bの天面に取り付けられた略「コ」字状の金属製(例えば、アルミニウム製)部材であり、第2の扉Bの天面に当接固定される本体部106と、当該本体部106の両端部から上方に延びる一対のガイド部108とを有している。また、ガイドフレーム104には、ガイドフレーム104を第2の扉Bに固定するためのネジ200を挿通するためのネジ孔202が適当な数だけ形成されている。
なお、本実施形態において、ガイドフレーム104の両端には、樹脂製のサイドカバー204が取り付けられており(図1を参照)、上記プーリー100は、当該サイドカバー204に対して回転可能に取り付けられている。もちろん、プーリー100は、ガイドフレーム104に対して回転可能に取り付けてもよい。
本実施形態において、図2に示すように、ガイド部108は鈎状に形成されており、後述する固定具12のガイド溝30に嵌め込まれるようになっている。また、本実施形態では、方竪Yに固定されたキャッチ部材C(キャッチ部材Cは、方竪Yの側面にネジ等で固定される方竪用ベース部材300と、当該方竪用ベース部材300に嵌め込んで固定される方竪用キャッチ部材302とで構成されている。)によって拘束される別の被固定具Kが使用されており、ガイドフレーム104におけるもう一方のガイド部108は、別の被固定具Kをガイドするようになっている。本発明において、ガイドフレーム104は必須の構成要素ではなく、また、ガイドフレーム104を設ける場合でも、扉装置Zの構造に応じて、ガイド部108を1箇所だけ設けるようにすることもできる。
図1および図2に戻って、固定構造10は、大略、固定具12と、被固定具14とで構成されている。
固定具12は、連動手段Xの環状部材102に固定されており(つまり、固定具12は、第1の扉Aに取り付けられている。)、樹脂(例えば、ポリアミド樹脂)や金属等で形成されている。
本実施形態において、固定具12は、図3ないし図5に示すように、その一方の側端部に形成された嵌入凹所20と、一対の案内傾斜面22,24と、ネジ挿入孔26と、ナット嵌入凹所28と、ガイド溝30と、環状部材用溝32とを有している。また、固定具12における、嵌入凹所20が形成された側端部と反対側の側端には、プーリー100の外周面がぴったりと嵌まる一対のプーリー用凹所34が形成されている。
嵌入凹所20は、後述する被固定具14の嵌入突部52が嵌入する部分である。本実施形態では、この嵌入凹所20は、固定具12を第2の扉Bに取り付けたときに、鉛直下向きとなるように形成されている。
一対の案内傾斜面22,24は、被固定具14が取り付けられる第1の扉Aが移動する方向に沿って、上述した嵌入凹所20を中心として両側に形成された面である。本実施形態では、これら一対の案内傾斜面22,24は、固定具12を第2の扉Bに取り付けたときに鉛直上向きであって嵌入凹所20に近づくほど上方にあるように形成されている。
これにより、被固定具14の嵌入突部52は、いずれか一方の案内傾斜面22,24によって固定具12に対して相対的に鉛直上方に案内された後、鉛直下方に落ちて嵌入凹所20に嵌入するようになっている。
ネジ挿入孔26は、嵌入凹所20を臨む側面に形成されており、後述するように被固定具14から伸びてくるネジSが挿入されるようになっている。
ナット嵌入凹所28は、ネジSに結合されるナットNを上述したネジ挿入孔26に対応する位置に配置するための凹所であり、固定具12の上面に形成されている。
ガイド溝30は、固定具12の底面から天面に向けて形成された、ガイドフレーム104のガイド部108が嵌め込まれる溝である。
環状部材用溝32は、上述したガイド溝30と同じく固定具12の底面から天面に向けて形成された、連動手段Xの環状部材102が嵌め込まれる溝である。
被固定具14は、図6および図7に示すように、大略、ベース部材40と、被固定部材42と、取付機構44とを備えている。
ベース部材40は、例えば、POM(ポリオキシメチレン樹脂)で形成された略直方体状の部材であり、図8および図9に示すように、第1の扉Aの高さ方向(第2の方向。つまり、図9における上下方向)に向けて、被固定部材42が嵌め込まれる被固定部材嵌込溝46が形成されている。もちろん、ベース部材40の材質は上記のものに限定されず、所定の強度を発揮するものであれば、どのような材質でも用いることができる。
被固定部材嵌込溝46は、上述のように、第1の扉Aの高さ方向(第2の方向)に形成されている。したがって、本実施形態において、被固定部材42は、ベース部材40に対して上下方向に出没自在になっている。また、被固定部材嵌込溝46の内面には、被固定部材42の第2の方向への出没をガイドする一対のガイド突部48が形成されている。さらに言えば、ガイド突部48の上端部には、鉛直下向きの段部49が形成されている。
被固定部材42は、ベース部材40の被固定部材嵌込溝46に対して出没方向(図9における上下方向)への移動自在に嵌め込まれた部材である。この被固定部材42は、図10から図12に示すように、ベース部材40と同じく、例えば、POM(ポリオキシメチレン樹脂)で形成された略直方体状の部材であり、平たい略直方体状の本体部50と、固定具12の嵌入凹所20に嵌入する嵌入突部52とを有している。もちろん、被固定部材42の材質は上記のものに限定されず、所定の強度を発揮するものであれば、どのような材質でも用いることができる。
また、被固定部材42の側面には、ベース部材40の被固定部材嵌込溝46から突設されたガイド突部48が嵌まる一対のガイド用凹部54が形成されている。また、ガイド用凹部54には、ガイド突部48に設けられた段部49と係合する係合突起56が形成されている。これにより、被固定部材42がガイド突部48にガイドされつつ被固定部材嵌込溝46に対して出没方向に自在に移動できるとともに、段部49と係合突起56とが互いに係合することにより、被固定部材42が被固定部材嵌込溝46から不所望に外れ出てしまうのを防止できるようになっている。
さらに、被固定部材42には、嵌入突部52が形成された側面とは反対側の側面から、嵌入突部52の先端面にかけて、ネジSが貫挿されるネジ貫挿孔58が形成されている。このネジ貫挿孔58に貫挿されて嵌入突部52の先端面から伸びるネジSが上述した固定具12のネジ挿入孔26に入り、ナット嵌入凹所28に配設されたナットNと係合するようになっている。
取付機構44は、ベース部材40を第1の扉Aの天面に固定するための機構であり、ベース部材40に形成された貫通部60と、図13および図14に示すような取付部材62とで構成されている。
図8に示すように、本実施形態において、貫通部60は平面視略四角形状に形成されており、このような貫通部60が2箇所並べて形成されている。また、一対の貫通部60間には、ベース部材40の天面よりも低く形成された中間部64が形成されている。なお、各貫通部60を構成する内壁面には、それぞれ、取付部材62の浮き上がりを防止する浮き上がり防止突部66が形成されている(図9を参照)。
図13および図14に戻り、取付部材62は、例えば、POM(ポリオキシメチレン樹脂)で形成された部材であり、取付部68を含んでいる。本実施形態では、上述のように貫通部60が2箇所形成されていることから、取付部材62にも、断面が矩形状の取付部68が2箇所形成されており、さらに、それらを互いに連結する連結部70が形成されている。また、各取付部68には、取付部材62を第1の扉Aの天面に固定するためのネジ孔72がそれぞれ形成されている。
個々の取付部68は、第1の扉Aの厚さ方向(第1の方向)に余裕をもった状態で、対応する貫通部60に嵌合されるとともに、第1の扉Aの天面に固定される部分である。具体的に言うと、一対の貫通部60の離間距離(本実施形態では中間部64の長さと同じ)L1は、一対の取付部68の離間距離(本実施形態では連結部70の長さと同じ)L2とほぼ同じに形成されている。
これにより、貫通部60を第1の扉Aの天面に固定したとき、ベース部材40は、第1の扉Aの厚さ方向(第1の方向)に動くことができるが、第1の扉Aの厚さ方向に直交する方向には動くことができない状態になる。これにより、第1の扉Aにおける天面の厚さ方向(第1の方向)のベース部材40(被固定具14)の位置を調整することにより、被固定具14の嵌入突部52と固定具12の嵌入凹所20とを適切な位置関係にすることができる。
加えて、本実施形態では、取付部材62の連結部70が中間部64に被さるようになっているので、ベース部材40が第1の扉Aの天面から離間する方向の動きを規制できるようになっている。
なお、貫通部60および取付部68の数は、2箇所に限定されるものではなく、3箇所以上であってもよい。また、「第1の扉Aの厚さ方向」(第1の方向)、「第1の扉Aの高さ方向」(第2の方向)、および、「第1の扉Aの幅方向」は、言葉通りの厳密な意味として解釈されるべきではなく、多少の角度のズレがあったとしても、本発明の範囲を逸脱するものではない。さらに言えば、「第1の扉Aの厚さ方向に対して所定の角度をもった方向」を「第1の方向」としてもよいし、「第1の扉Aの高さ方向に対して所定の角度をもった方向」を「第2の方向」としてもよい。また、「第1の方向」と「第2の方向」とが互いに直交する関係とする必要もない。
(扉装置Zの組み立て手順)
次に、図1および図2に戻って、本実施形態における扉装置Zの組み立て手順について説明する。まず、予め準備しておいた第2の扉Bの天面に連動手段Xを取り付ける。然る後、連動手段Xの環状部材102に固定具12(および、別の被固定具K)を取り付けた後、ガイドフレーム104における一対のガイド部108に、固定具12のガイド溝30、および、別の被固定具Kのガイド溝を嵌め込む。また、方竪Yにキャッチ部材Cを固定する。
次に、第1の扉Aの天面に、被固定具14のベース部材40を取り付ける。具体的には、取付機構44における取付部材62の取付部68をネジ止め等の手段でベース部材40を第1の扉Aの天面に取り付ける。然る後、ベース部材40の被固定部材嵌込溝46に被固定部材42を嵌め込む。
扉装置Zが吊り戸である場合には、第1の扉Aおよび第2の扉Bをそれぞれローラーユニット等でレールから吊り下げた後、固定具12と被固定具14とが互いに近接していくように第1の扉Aに対して第2の扉Bを相対移動させていく。
すると、最初に、被固定具14の被固定部材42における嵌入突部52が固定具12の案内傾斜面22,24に当接する。固定具12の嵌入凹所20に対して嵌入突部52がさらに近づくように第1の扉Aに対する第2の扉Bの相対移動を進めていくと、当該案内傾斜面22,24が嵌入突部52(および被固定部材42全体)をベース部材40に対して相対的に鉛直上方に案内していく。最終的に、嵌入突部52が嵌入凹所20まできたところで、当該嵌入突部52(および被固定部材42全体)は鉛直下方に落ちて嵌入凹所20に嵌入する。この状態で固定具12と被固定具14との仮固定が完了する。
この状態で、ネジ貫挿孔58の嵌入突部52とは反対側の開口からネジSを挿入していき、固定具12に形成されたネジ挿入孔26に至り、当該ネジSをナット嵌入凹所28に配設されたナットNに螺合させる。これにより、固定具12と被固定具14とが互いに固定され、扉装置Zの組み立てが完了する。
本実施形態の扉装置Z(連動引戸)によれば、図15よび図16に示すように、例えば、扉装置Zによって開口部Dが閉じられた状態(図15)から、ユーザーが第1の扉Aを図中右方向に移動させると、第1の扉Aに取り付けられた被固定具14も同方向に移動するとともに、当該被固定具14に固定された固定具12も同方向に移動する。すると、固定具12に固定された、連動手段Xの環状部材102が図中時計回りに移動する。このとき、環状部材102に固定されている別の被固定具Kは、方竪Yに固定されたキャッチ部材Cによってその位置が固定されていることから、環状部材102の移動とともに、第2の扉Bが図中右方向へ移動する。そのまま第1の扉Aを移動させることにより、図16に示すように、開口部Dが開けられた状態にすることができる。
本実施形態の扉装置Zによれば、固定具12には、被固定具14の嵌入突部52が嵌入する嵌入凹所20が形成されており、さらに、この嵌入凹所20を中心として、被固定具14が取り付けられた第1の扉Aの移動方向に沿って当該嵌入凹所20の両側に一対の案内傾斜面22,24が形成されている。そして、第2の扉Bに対して第1の扉Aを相対移動させることにより、被固定具14の嵌入突部52は案内傾斜面22,24のいずれか一方に当接しつつ、嵌入凹所20に案内された後、当該嵌入凹所20に嵌入するようになっている。これにより、一方の扉Bに取り付けた固定具12に対して、他方の扉Aに取り付けた被固定具14をどちらの方向からであっても結合させることのできる扉用の固定構造10およびこれを含む扉装置Zを提供することができた。
(変形例1)
上述した実施形態では、固定具12の嵌入凹所20を鉛直下方に形成し、被固定具14の嵌入突部52を含む被固定部材42をベース部材40に対して鉛直上方に案内することにより、当該被固定部材42を嵌入凹所20に嵌入するようになっていたが、これに変えて、図17および図18に示すように、固定具12の嵌入凹所20を水平方向に形成するとともに、一対の案内傾斜面22,24を嵌入凹所20から遠ざかるほど被固定具14から離間するように形成してもよい。
この場合、被固定具14の嵌入突部52を含む被固定部材42をベース部材40に対して水平移動可能に、すなわち、固定具12に対して近接離間する方向に移動可能にする。例えば、被固定部材嵌込溝46に形成するガイド突部48を第1の方向、つまり、第1の扉Aの厚さ方向に形成し、かつ、本体部50に形成するガイド用凹部54も第1の方向に形成することにより、被固定部材42をベース部材40に対して水平移動可能にできる。
さらに、嵌入突部52が固定具12に向けて移動する方向に常に付勢力を付与する付勢部材を設けておくのが好適である。
これにより、固定具12と被固定具14とが互いに近接していくように第1の扉Aに対して第2の扉Bを相対移動させていくと、被固定具14の被固定部材42における嵌入突部52が固定具12の案内傾斜面22,24に当接し、当該案内傾斜面22,24が嵌入突部52(および被固定部材42全体)をベース部材40に対して相対的に固定具12から離れる方向に案内していく。最終的に、嵌入突部52が嵌入凹所20まできたところで、当該嵌入突部52は例えば付勢部材からの付勢力によって固定具12へ近づく方向に移動して嵌入凹所20に嵌入する。この状態で固定具12と被固定具14との仮固定が完了する。
さらに言えば、被固定具14における嵌入突部52(および被固定部材42全体)を固定具12に対して近接離間する方向に移動可能にするのではなく、ベース部材40を含めた被固定具14全体を固定具12に対して近接離間する方向に第1の扉Aに対して移動可能にしてもよい。
(変形例2)
実施形態や変形例1では、被固定具14のベース部材40に対して被固定部材42が第2の方向(上下方向)あるいは第1の方向(固定具12に対して近接離間する方向)に移動するようになっていたが、これに変えて、ベース部材40と被固定部材42とを互いに固定し、被固定具14全体が第1の扉Aに対して第2の方向(上下方向)あるいは第1の方向(固定具12に対して近接離間する方向)に移動するように構成してもよい。この場合、ベース部材40と被固定部材42とを別部材ではなく、一体的にひとつの部材として構成してもよい。
このような構成は、以下のようにすることで実現できる。例えば、被固定具14全体を第1の扉Aに対して第2の方向(上下方向)に移動させる場合は、ベース部材40の取付部材62における取付部68の高さ寸法(図14におけるL3)をベース部材40の中間部64の厚さ寸法(図9におけるL4)よりも長く構成する。また、被固定具14全体を第1の扉Aに対して第1の方向(固定具12に対して近接離間する方向)に移動させる場合は、ベース部材40の取付部材62における取付部68の幅寸法(図13におけるL5)をベース部材40の貫通部60の幅寸法(図8におけるL6)よりも短く構成する。
(変形例3)
また、ここまでの説明において、固定具12と被固定具14の被固定部材42とは、ネジSによって互いに固定されるようになっていたが、これに変えて、例えば、固定具12の嵌入凹所20と被固定具14の嵌入突部52とを接着剤で接着させる等して、ネジ留め以外の方法で固定してもよい。さらに、ネジを使用する場合、ナットNが不要なタッピングネジ等を使用してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10…扉用の固定構造、12…固定具、14…被固定具
20…嵌入凹所、22…案内傾斜面、24…案内傾斜面、26…ネジ挿入孔、28…ナット嵌入凹所、30…ガイド溝、32…環状部材用溝、34…プーリー用凹所
40…ベース部材、42…被固定部材、44…取付機構、46…被固定部材嵌込溝、48…ガイド突部、49…段部、50…本体部、52…嵌入突部、54…ガイド用凹部、56…係合突起、58…ネジ貫挿孔、60…貫通部、62…取付部材、64…中間部、66…浮き上がり防止突部、68…取付部、70…連結部、72…ネジ孔
100…プーリー、102…環状部材、104…ガイドフレーム、106…本体部、108…ガイド部
200…ネジ、202…ネジ孔、204…サイドカバー
300…方竪用ベース部材、302…方竪用キャッチ部材
Z…扉装置、A…第1の扉、B…第2の扉、X…連動手段、Y…方竪、C…キャッチ部材、D…開口部、K…別の被固定具、S…ネジ、N…ナット

Claims (4)

  1. 第1の扉に取り付けられており、嵌入突部が突設された被固定具と、
    第2の扉に取り付けられた固定具とを備える扉用の固定構造であって、
    前記固定具は、
    前記被固定具の前記嵌入突部が嵌入する嵌入凹所と、
    前記第1の扉の移動方向に沿って前記嵌入凹所を中心として両側に形成された一対の案内傾斜面とを有しており、
    前記第1の扉を前記第2の扉に対して相対移動させることにより、前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面のいずれか一方に当接しつつ前記嵌入凹所まで案内された後、前記嵌入凹所に嵌入する
    扉用の固定構造。
  2. 前記嵌入凹所は、鉛直下方に形成されており、
    一対の前記案内傾斜面は、鉛直上向きであって前記嵌入凹所に近づくほど上方にあるように形成されており、
    前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面によって前記固定具に対して相対的に鉛直上方に案内された後、鉛直下方に落ちて前記嵌入凹所に嵌入するようになっていることを特徴とする
    請求項1に記載の固定構造。
  3. 前記嵌入凹所は、水平方向に形成されており、
    一対の前記案内傾斜面は、前記嵌入凹所から遠ざかるほど前記被固定具から離間するように形成されており、
    前記被固定具の前記嵌入突部は、前記案内傾斜面によって相対的に前記固定具から離れる方向に案内された後、前記固定具へ近づく方向へ移動して前記嵌入凹所に嵌入するようになっていることを特徴とする
    請求項1に記載の固定構造。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の固定構造を備える扉装置。

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