JP7318722B2 - レーザダイオード駆動回路 - Google Patents

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Description

本開示は、レーザダイオード駆動回路に関する。
近年、自動車システムや気象観測システムなどにLiDAR(Light Detection and Ranging)が用いられることがある。LiDARは、パルス状に発光するレーザダイオードからの光(光パルス)を照射し、それに対する散乱光を測定することで、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するシステムである。
このLiDARに用いることが可能なレーザダイオード駆動回路については、さまざま開発されている(特許文献1,2)。特許文献1では、直流電源、インダクタ、電流逆流防止素子、コンデンサ、および当該コンデンサの放流電流により発光するレーザダイオードを直列に接続した直列回路と、スイッチング素子と、制御回路とを含む、レーザダイオード駆動回路が開示されている。特許文献1のスイッチング素子は、一端が、電流逆流防止素子とコンデンサとの間に接続され、制御回路が制御しているオン・オフの状態によってインダクタに流れる電流をスイッチングしている。
特許文献2では、各レーザダイオードのアノード側に充電用のスイッチング素子のドレイン電極がそれぞれ接続され、充電用のスイッチング素子のソース電極が電源に接続した構成が開示されている。さらに、特許文献2では、各レーザダイオードのカソード側に、駆動用のスイッチング素子のドレイン電極が接続され、各レーザダイオードのアノードとGND配線との間にコンデンサがそれぞれ接続されている。
特開2016-152336号公報 特開2009-170870号公報
しかし、特許文献1の構成では、複数のレーザダイオードを駆動させる場合、複数のレーザダイオードを順番に発光させて短パルスの光パルスを照射することができず、複数のレーザダイオードをそれぞれ個別に制御する回路構成を採用することができない。
また、特許文献2の構成では、一つのレーザダイオードを駆動するためにスイッチング素子のオン・オフの状態を切り替えると、スイッチング素子のドレイン電極とソース電極との間に存在する寄生容量を介して、他のレーザダイオードにも電流が流れてしまう。そのため、特許文献2の構成では、発光させたくないタイミングでレーザダイオードが発光すること、発光させたくないレーザダイオードが発光することがあった。
そこで、本開示の目的は、発光させたいタイミングで、発光させたいレーザダイオードを個別に発光することができるレーザダイオード駆動回路を提供することである。
本開示の一形態に係るレーザダイオード駆動回路は、カソード側を共通に接続した複数のレーザダイオードと、複数のレーザダイオードの各々または共通に設けられ、複数のレーザダイオードのカソードに対して直列に接続され、複数のレーザダイオードの各々に電流を供給する少なくとも一つの駆動用コンデンサと、複数のレーザダイオードの各々に対して設けられ、駆動用コンデンサに対して直列に、かつ複数のレーザダイオードのアノードに対して直列に接続され、複数のレーザダイオードの各々に電流を供給するON状態と電流を供給しないOFF状態とを切り替える複数の駆動用スイッチング素子と、駆動用コンデンサに対して直列に接続され、駆動用コンデンサに電流を供給する駆動用電源と、複数のレーザダイオードの各々に対して設けられ、複数のレーザダイオードの各々に対して並列、駆動用電源および駆動用コンデンサに対して直列に接続され、駆動用コンデンサを充電する方向に電流の流れを制限する複数の制限素子と、複数のレーザダイオードのアノードとグランドの間にそれぞれ設けられ、駆動用コンデンサの放電時に、複数のレーザダイオードのうちの一つに流れる電流が他の複数のレーザダイオードに流れることを抑制する複数の電流抑制素子と、を備える。
本開示の一形態によれば、カソード側を共通に接続した複数のレーザダイオードを個別に発光させる場合に、発光させたくないタイミングでレーザダイオードが発光するのを防ぐことができる。
実施の形態1に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態1の変形例1に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態1の変形例2に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態1の変形例3に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態2に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態2の変形例1に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態2の変形例2に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 実施の形態3に係るレーザダイオード駆動回路を示す回路図である。 スイッチング素子とレーザダイオード駆動用スイッチング素子とのスイッチングのタイミングを示すタイミングチャートである。
以下、各実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1に係るレーザダイオード駆動回路10を示す回路図である。図1を参照して、実施の形態1に係るレーザダイオード駆動回路10の回路構成とその動作について説明する。
レーザダイオード駆動回路10は、LiDAR(Light Detection and Ranging)など短パルスの光パルスを出力するシステムに採用され、複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2を駆動する。具体的に、レーザダイオード駆動回路10は、カソードを共通に接続した複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2が一つの基板に形成されているレーザダイオードアレイIを駆動する駆動回路である。なお、以下の実施の形態では、2つのレーザダイオードを設けたレーザダイオードアレイIを駆動するレーザダイオード駆動回路について説明するが、これに限られず、レーザダイオード駆動回路は、3つ以上のレーザダイオードを設けたレーザダイオードアレイIを駆動する構成でもよい。
レーザダイオード駆動回路10は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2(以下、スイッチング素子Q1-1,Q1-2ともいう)、ドライブ回路IC1-1,IC1-2、ドライブ回路用コンデンサC1-1,C1-2(以下、コンデンサC1-1,C1-2ともいう)、トランスT1-1,T1-2、信号源S1-1,S1-2、おびドライブ回路駆動用電源V2(以下、駆動電源V2ともいう)を備える。さらに、レーザダイオード駆動回路10は、レーザダイオード駆動用電源V1(以下、駆動電源V1ともいう)、インダクタL1、レーザダイオード駆動用コンデンサC2(以下、コンデンサC2ともいう)、およびレーザダイオードLD1-1と並列に接続されたダイオードD1を備える。なお、レーザダイオードLD1-1と並列に接続される素子は、ダイオードD1に限られず、レーザダイオードLD1-1,LD1-2の順方向のインピーダンスに対して、十分に大きく、かつ、逆方向のインピーダンスに対して、十分に小さな抵抗素子でもよく、コンデンサC2を充電する方向に電流の流れを制限する制限素子であればよい。
本実施の形態1では、コンデンサC2の放電時に、一つのレーザダイオードに流れる電流が他のレーザダイオードに流れることを抑制する電流抑制素子としてインダクタL2-1,L2-2をレーザダイオード駆動回路10に設けてある。インダクタL2-1,L2-2は、複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード側にそれぞれ設けられている。
レーザダイオードLD1-1,LD1-2は、スイッチング素子Q1-1,Q1-2によって発光を制御される。レーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノードは、スイッチング素子Q1-1,Q1-2のソース電極に接続される。レーザダイオードLD1-1,LD1-2のカソードは、共通に接続される。
駆動電源V1は、直流電源である。駆動電源V1は、コンデンサC2を充電することで、レーザダイオードLD1-1,LD1-2の発光に使用される電荷をレーザダイオードLD1-1,LD1-2に供給する。コンデンサC2は、レーザダイオードLD1-1のカソードとスイッチング素子Q1-1のドレイン電極との間に接続される。
スイッチング素子Q1-1,Q1-2は、MOSFETやGaNFET等のN型のスイッチング素子であり、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に対して並列に接続される。スイッチング素子Q1-1,Q1-2が、コンデンサC2に蓄えられている電流をレーザダイオードLD1-1,LD1-2に流れる状態(ON状態)と流れない状態(OFF状態)とを切り替える。なお、スイッチング素子Q1-1,Q1-2は、P型のスイッチング素子でもよいが、N型のスイッチング素子を採用することでレーザダイオードLD1-1,LD1-2に流す大電流を高速にスイッチングすることが可能となる。
スイッチング素子Q1-1,Q1-2は、ON状態とOFF状態とを高速に切り替えることにより、レーザダイオードLD1-1,LD1-2から短パルスの光パルスを発光させることができる。
ドライブ回路IC1-1,IC1-2は、信号源S1-1,S1-2からの信号に基づいて、スイッチング素子Q1-1,Q1-2のON状態とOFF状態とを切り替える。信号源S1-1,S1-2からの信号は、トランスT1-1,T1-2で昇圧されてドライブ回路IC1-1,IC1-2に供給される。
次に、レーザダイオード駆動回路10の動作について説明する。まず、信号源S1-1,S1-2から出力される信号がLowレベルの場合、信号源S1-1,S1-2に接続されたトランスT1-1,T1-2の出力電圧もLowレベルとなる。トランスT1-1,T1-2の出力電圧がLowレベルの場合、トランスT1-1,T1-2に接続されたドライブ回路IC1-1,IC1-2の入力電圧もLowレベルとなる。
この時、駆動電源V1、インダクタL1、コンデンサC2、ダイオードD1、およびインダクタL2-1が直列に接続された経路に電流が流れることで、コンデンサC2は充電される。また、駆動電源V2、コンデンサC1-1、C1-2、およびインダクタL2-1,L2-2が直列に接続された経路に電流が流れることで、コンデンサC1-1、C1-2が充電される。
信号源S1-1,S1-2から出力される信号がHighレベルの場合、信号源S1-1,S1-2に接続されたトランスT1-1,T1-2の出力電圧もHighレベルとなる。トランスT1-1,T1-2の出力電圧がHighレベルの場合、トランスT1-1,T1-2に接続されたドライブ回路IC1-1,IC1-2の入力電圧もHighレベルとなる。
この時、コンデンサC1-1、C1-2、ドライブ回路IC1-1,IC1-2、およびスイッチング素子Q1-1,Q1-2のゲート電極とソース電極との間が直列に接続された経路に電流が流れることで、スイッチング素子Q1-1,Q1-2はON状態となる。スイッチング素子Q1-1,Q1-2がON状態になると、コンデンサC2、スイッチング素子Q1-1,Q1-2のドレイン電極とソース電極との間、およびレーザダイオードLD1-1,LD1-2が直列に接続された経路にコンデンサC2の放電電流が流れることで、レーザダイオードLD1-1,LD1-2が発光する。
レーザダイオードLD1-1,LD1-2で短パルスの光パルスを発光させる場合、スイッチング素子Q1-1,Q1-2でON状態とOFF状態との切り替えを高速で行うことになる。スイッチング素子Q1-1,Q1-2を高速でスイッチングすることで、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に高い周波数の電圧および電流が印加されることになる。
一方、高い周波数の電圧および電流を遮断する作用を持つインダクタL2-1,L2-2により、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード側とGNDとの間には高いインピーダンスが存在する状態となる。そのため、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に印加される高い周波数の電圧および電流は、インダクタL2-1,L2-2を介してGNDに流れることはなく、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のカソードを共通に接続した場合でも、個々のレーザダイオードLD1-1,LD1-2を異なったタイミングで発光させることができる。
具体的に、レーザダイオードLD1-1が発光するとき、レーザダイオードLD1-1に高い周波数の電流が流れるのであれば、インダクタL2-1の電気的作用によってカソードを共通に接続したレーザダイオードLD1-2に電流が流れることはない。同様に、レーザダイオードLD1-2が発光するとき、レーザダイオードLD1-2に高い周波数の電流が流れるのであれば、インダクタL2-2の電気的作用によってカソードを共通に接続したレーザダイオードLD1-1に電流が流れることはない。
このため、レーザダイオード駆動回路10は、信号源S1-1,S1-2のそれぞれの信号のタイミングをずらすことで、複数のレーザダイオードを異なったタイミングで発光させることが可能となる。
次に、高い周波数の電圧および電流を遮断するインダクタL2-1,L2-2の作用について詳しく説明する。インダクタL2-1,L2-2が、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に流れる電流を遮断するためには、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスの絶対値に比べてインダクタL2-1,L2-2のインピーダンスの値が大きい必要がある。
具体的に、インダクタL2-1,L2-2のインダクタンスをL、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスのパルス周波数をfld、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で光パルスを発光する発光周波数をfsw、およびレーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスをZldとする。ここで、パルス周波数fldは、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスをsin波の1/2周期として定義する。発光周波数fswは、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスの間隔を1周期として定義する。インピーダンスZldは、図1に示す接続点A1,A2からレーザダイオードLD1-1,LD1-2のカソードに接続されるコンデンサC2の端子までのインピーダンスとして定義する。もちろん、レーザダイオードLD1-1,LD1-2自体のインピーダンスが、他の部分のインピーダンスより大きければ、レーザダイオードLD1-1,LD1-2自体のインピーダンスをインピーダンスZldとしてもよい。
インダクタL2-1,L2-2のインダクタンスLと、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスZldとの関係は、以下の式1の関係を満たす。
|Zld|<2πfld×L・・・(式1)
なお、パルス周波数fldは、100MHz以上から1GHz以下の範囲であることが好ましい。なお、インダクタL2-1,L2-2のインダクタンスLは、コンデンサC2から放電された電荷量を発光周波数fsw(光パルスを発光する周期の逆数)の1周期分の時間内で充電することができる範囲内の値とする。
次に、本実施の形態1に係るレーザダイオード駆動回路の変形例について説明する。図2は、実施の形態1の変形例1に係るレーザダイオード駆動回路11を示す回路図である。図2に示すレーザダイオード駆動回路11では、図1に示すトランスT1-1,T1-2に代えてハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2をドライブ回路IC1-1,IC1-2に接続する。なお、図2に示すレーザダイオード駆動回路11のうち、図1に示すレーザダイオード駆動回路10と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
ハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2は、例えばアイソレーションICであり、信号源S1-1,S1-2とドライブ回路IC1-1,IC1-2とを絶縁しつつ、信号源S1-1,S1-2からの信号をドライブ回路IC1-1,IC1-2に出力することができる。レーザダイオード駆動回路11は、ハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2を採用することで、トランスT1-1,T1-2を採用するレーザダイオード駆動回路10に比べてサイズを小型化できる。なお、レーザダイオード駆動回路11は、その他の効果についてレーザダイオード駆動回路10と同等の効果を得ることができる。
図3は、実施の形態1の変形例2に係るレーザダイオード駆動回路12を示す回路図である。図3に示すレーザダイオード駆動回路12では、図1に示すコンデンサC2に代えてコンデンサC2-1,C2-2を設けている。なお、図3に示すレーザダイオード駆動回路12のうち、図1に示すレーザダイオード駆動回路10と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図1に示すレーザダイオード駆動回路10では、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に電流を供給するためのコンデンサを共通のコンデンサC2としているが、図3に示すレーザダイオード駆動回路12では、レーザダイオードLD1-1に電流を供給するためのコンデンサC2-1と、レーザダイオードLD1-2に電流を供給するためのコンデンサC2-2とに分けて設けている。なお、レーザダイオード駆動回路12では、コンデンサC2-1にインダクタL1-1およびダイオードD1-1、コンデンサC2-2にインダクタL1-2およびダイオードD1-2をそれぞれ接続している。
このように、レーザダイオード駆動回路12では、レーザダイオードごとに、電流を供給する駆動用コンデンサを設けている。そのため、レーザダイオード駆動回路12では、容量の大きい共通のコンデンサを設ける必要がなく、容量の小さいコンデンサを複数設けることで、サイズを小型化できるとともに、製造コストを低減することができる。また、レーザダイオード駆動回路12では、コンデンサC2-1,C2-2を個別に充放電できるため、レーザダイオードLD1-1を駆動しているときもレーザダイオードLD1-2を駆動するためのコンデンサC2-2を充電できる。そのため、レーザダイオード駆動回路12では、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスの発光周波数fswを高くすることができる。さらに、レーザダイオード駆動回路12では、スイッチング素子、レーザダイオード、部品間配線の寄生容量、寄生インダクタンス、寄生抵抗などにより、駆動の対象とするレーザダイオード以外のレーザダイオードが発光してしまう可能性を低減することができる。なお、レーザダイオード駆動回路12は、その他の効果についてレーザダイオード駆動回路10と同等の効果を得ることができる。
図4は、実施の形態1の変形例3に係るレーザダイオード駆動回路13を示す回路図である。図4に示すレーザダイオード駆動回路13では、図3に示すレーザダイオード駆動回路12の構成に抵抗素子R1-1,R1-2を追加した構成である。なお、図4に示すレーザダイオード駆動回路13のうち、図1に示すレーザダイオード駆動回路10および図3に示すレーザダイオード駆動回路12と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図4に示すレーザダイオード駆動回路13では、インダクタL2-1に抵抗素子R1-1が直列に接続され、インダクタL2-2に抵抗素子R1-2が直列に接続されている。これにより、レーザダイオード駆動回路13では、コンデンサC2-1,C2-2を充電する際に、充電電流がインダクタL2-1,L2-2を通過することでコンデンサC2-1,C2-2とインダクタL2-1,L2-2との作用で生じるリンギング(ノイズ)を、抵抗素子R1-1,R1-2で抑制することができる。
レーザダイオード駆動回路13のように抵抗素子R1-1,R1-2を設けた場合、インダクタL2-1,L2-2が、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に流れる電流を遮断するためには、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスの絶対値に比べて抵抗素子R1-1,R1-2を含めたインダクタL2-1,L2-2のインピーダンスの値が大きい必要がある。
具体的に、インダクタL2-1,L2-2のインダクタンスをL、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスのパルス周波数をfld、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で光パルスを発光する発光周波数をfsw、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスをZld、および抵抗素子R1-1,R1-2の抵抗値をRとする。
抵抗素子R1-1,R1-2を含めたインダクタL2-1,L2-2のインダクタンスと、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスZldとの関係は、以下の式2の関係を満たす。
|Zld|<2πfld×L+R・・・(式2)
なお、パルス周波数fldは、100MHz以上から1GHz以下の範囲であることが好ましい。
図4に示す抵抗素子R1-1,R1-2は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード側とインダクタL2-1,L2-2との間に設けられている。しかし、これに限られず、抵抗素子R1-1,R1-2は、接続点A1,A2とGNDとの間であれば、いずれの位置に設けてもよく、また複数に分けて設けてもよい。
なお、本実施の形態1、および変形例1~3で説明した構成は、互いに組み合わせてもよい。
以上のように、本実施の形態1に係るレーザダイオード駆動回路10では、カソード側を共通に接続した複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2と、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に対して直列に接続され、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に電流を供給するコンデンサC2と、コンデンサC2に対して直列に接続され、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に電流を供給するON状態と電流を供給しないOFF状態とを切り替えるスイッチング素子Q1-1,Q1-2と、を備える。さらに、レーザダイオード駆動回路10では、コンデンサC2に電流を供給する駆動電源V1と、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に対して並列で、駆動電源V1およびコンデンサC2に対して直列に接続され、コンデンサC2を充電する方向に電流の流れを制限するダイオードD1と、複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード側にそれぞれ設けられ、コンデンサC2の放電時に、一つのレーザダイオードに流れる電流が他のレーザダイオードに流れることを抑制する電流抑制素子と、を備える。これにより、レーザダイオード駆動回路10では、カソード側を共通に接続した複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2を個別に発光させる場合に、発光させたくないタイミングでレーザダイオードLD1-1,LD1-2が発光するのを防ぐことができる。
電流抑制素子は、インダクタL2-1,L2-2であることが好ましい。また、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスの絶対値は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のパルス周波数でのインダクタL2-1,L2-2のインピーダンスの値より小さい。レーザダイオードLD1-1,LD1-2のパルス周波数は、100MHz以上から1GHz以下までの範囲であることが好ましい。
インダクタL2-1,L2-2に対して直列に接続される抵抗素子R1-1,R1-2をさらに備えることが好ましい。これにより、レーザダイオード駆動回路13では、コンデンサC2-1,C2-2を充電する際に生じるリンギング(ノイズ)を、抵抗素子R1-1,R1-2で抑制することができる。
レーザダイオードLD1-1,LD1-2のインピーダンスの絶対値は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のパルス周波数でのインダクタL2-1,L2-2のインピーダンスと抵抗素子R1-1,R1-2のインピーダンスとの合算の値より小さい。レーザダイオードLD1-1,LD1-2のパルス周波数は、100MHz以上から1GHz以下までの範囲であることが好ましい。
コンデンサC2は、複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2のそれぞれに対して電流を供給する共通に設けたコンデンサであることが好ましい。これにより、レーザダイオード駆動回路10では、回路を構成する部品数を減らすことができる。
コンデンサC2-1,C2-2は、複数のレーザダイオードLD1-1,LD1-2のそれぞれに対して電流を供給する個別に設けたコンデンサであることが好ましい。これにより、レーザダイオード駆動回路12では、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスの発光周波数fswを高くすることができる。
[実施の形態2]
実施の形態2におけるレーザダイオード駆動回路について説明する。実施の形態1では、駆動用コンデンサの放電時に、一つのレーザダイオードに流れる電流が他のレーザダイオードに流れることを抑制するためにインダクタを備えていた。これに対し、実施の形態2では、駆動用コンデンサの放電時における電流の流れをダイオードで制御する。なお、実施の形態1と同様の構成については同じ符号を付して、その説明は繰り返さない。
図5は、実施の形態2におけるレーザダイオード駆動回路20を示す回路図である。図5を参照して、レーザダイオード駆動回路20には、実施の形態1で示したインダクタL2-1,L2-2に代えてダイオードD2-1,D2-2が接続されている。ダイオードD2-1,D2-2は、電流抑制素子の一例である。コンデンサC2の充電時、駆動電源V1、インダクタL1、コンデンサC2、ダイオードD1、およびダイオードD2-1が直列に接続された経路に電流が流れる。
しかし、コンデンサC2の放電時、コンデンサC2、スイッチング素子Q1-1,Q1-2のドレイン電極とソース電極との間、およびレーザダイオードLD1-1が直列に接続された経路にコンデンサC2の放電電流が流れるが、ダイオードD2-1,D2-2を介してレーザダイオードLD1-2に流れることはない。また、コンデンサC2の放電時、コンデンサC2、スイッチング素子Q1-1,Q1-2のドレイン電極とソース電極との間、およびレーザダイオードLD1-2が直列に接続された経路にコンデンサC2の放電電流が流れるが、ダイオードD2-1,D2-2を介してレーザダイオードLD1-1に流れることはない。
このため、レーザダイオード駆動回路20は、信号源S1-1,S1-2のそれぞれの信号のタイミングをずらすことで、複数のレーザダイオードを異なったタイミングで発光させることが可能となる。
次に、本実施の形態2に係るレーザダイオード駆動回路の変形例について説明する。図6は、実施の形態2の変形例1に係るレーザダイオード駆動回路21を示す回路図である。図6に示すレーザダイオード駆動回路21では、図5に示すトランスT1-1,T1-2に代えてハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2をドライブ回路IC1-1,IC1-2に接続する。なお、図6に示すレーザダイオード駆動回路21のうち、図5に示すレーザダイオード駆動回路20と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
ハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2は、例えばアイソレーションICであり、信号源S1-1,S1-2とドライブ回路IC1-1,IC1-2とを絶縁しつつ、信号源S1-1,S1-2からの信号をドライブ回路IC1-1,IC1-2に出力することができる。レーザダイオード駆動回路21は、ハイサイドドライバ回路IC2-1,2-2を採用することで、トランスT1-1,T1-2を採用するレーザダイオード駆動回路20に比べてサイズを小型化できる。なお、レーザダイオード駆動回路21は、その他の効果についてレーザダイオード駆動回路20と同等の効果を得ることができる。
図7は、実施の形態2の変形例2に係るレーザダイオード駆動回路22を示す回路図である。図7に示すレーザダイオード駆動回路22では、図5に示すコンデンサC2に代えてコンデンサC2-1,C2-2を設けている。なお、図7に示すレーザダイオード駆動回路22のうち、図5に示すレーザダイオード駆動回路20と同じ構成については同じ符号を付して詳しい説明を繰返さない。
図5に示すレーザダイオード駆動回路20では、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に電流を供給するためのコンデンサを共通のコンデンサC2としているが、図7に示すレーザダイオード駆動回路22では、レーザダイオードLD1-1に電流を供給するためのコンデンサC2-1と、レーザダイオードLD1-2に電流を供給するためのコンデンサC2-2とに分けて設けている。なお、レーザダイオード駆動回路22では、コンデンサC2-1にインダクタL1-1およびダイオードD1-1、コンデンサC2-2にインダクタL1-2およびダイオードD1-2をそれぞれ接続している。
このように、レーザダイオード駆動回路22では、レーザダイオードごとに、電流を供給する駆動用コンデンサを設けている。そのため、レーザダイオード駆動回路22では、容量の大きい共通のコンデンサを設ける必要がなく、容量の小さいコンデンサを複数設けることで、サイズを小型化できるとともに、製造コストを低減することができる。また、レーザダイオード駆動回路22では、コンデンサC2-1,C2-2を個別に充放電できるため、レーザダイオードLD1-1を駆動しているときもレーザダイオードLD1-2を駆動するためのコンデンサC2-2を充電できる。そのため、レーザダイオード駆動回路22では、レーザダイオードLD1-1,LD1-2で発光する光パルスの発光周波数fswを高くすることができる。さらに、レーザダイオード駆動回路22では、スイッチング素子、レーザダイオード、部品間配線の寄生容量、寄生インダクタンス、寄生抵抗などにより、駆動の対象とするレーザダイオード以外のレーザダイオードが発光してしまう可能性を低減することができる。なお、レーザダイオード駆動回路22は、その他の効果についてレーザダイオード駆動回路20と同等の効果を得ることができる。
[実施の形態3]
実施の形態3におけるレーザダイオード駆動回路について説明する。実施の形態1では、駆動用コンデンサの放電時に電流がレーザダイオードに流れることを抑制するためにインダクタを備えていた。これに対し、実施の形態3では、駆動用コンデンサの放電時における電流の流れをスイッチング素子で制御する。なお、実施の形態1と同様の構成については同じ符号を付して、その説明は繰り返さない。
図8は、実施の形態3におけるレーザダイオード駆動回路30を示す回路図である。図9は、スイッチング素子Q2-1,Q2-2とレーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2とのスイッチングのタイミングを示すタイミングチャートである。
図8を参照して、レーザダイオード駆動回路30には、実施の形態1で示したインダクタL2-1,L2-2に代えてスイッチング素子Q2-1,Q2-2が接続されている。スイッチング素子Q2-1,Q2-2は、電流抑制素子の一例である。スイッチング素子Q2-1,Q2-2は、接続点A1,A2とGNDとの間に電流が流れるON状態と電流が流れないOFF状態とを切り替える。スイッチング素子Q2-1,Q2-2は、コンデンサC2の充電時にON状態に制御され、コンデンサC2の充電が完了するとOFF状態に制御される。
図8および図9を参照して、スイッチング素子Q2-1,Q2-2は、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2のOFF状態の期間のいずれかのタイミングでON状態に制御される。なお、図9では、スイッチング素子Q2-1,Q2-2に入力される信号源S2-1,S2-2の信号として記載し、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2に入力される信号源S1-1,S1-2の信号として記載している。
スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態に制御されると、駆動電源V1からインダクタL1、コンデンサC2、ダイオードD1、およびスイッチング素子Q2-1を経てグランドに流れ、コンデンサC2が充電される。このとき、電流は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2には流れない。コンデンサC2の充電が完了すると、スイッチング素子Q2-1,Q2-2はOFF状態に制御される。その後、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2が必要な時間だけON状態に制御され、レーザダイオードLD1-1,LD1-2に電流が流れる。
図9に示すタイミング(a)およびタイミング(c)は、コンデンサC2の充電が完了したタイミング(スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態からOFF状態に切り替わるタイミング)を示し、図9に示すタイミング(b)およびタイミング(d)は、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がOFF状態からON状態に切り替わるタイミングを示している。このように、スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態からOFF状態に切り替わるタイミングとレーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がOFF状態からON状態に切り替わるタイミングとが重ならないように制御される。また、スイッチング素子Q2-1,Q2-2とレーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2とでON状態の時期が重ならないように制御される。スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態に制御される期間は、コンデンサC2の充電に十分な期間であればよい。レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がON状態に制御される期間は、レーザダイオードLD1-1,LD1-2を発光させるために十分な期間であればよい。
このように、コンデンサC2を充電する場合(スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態、かつ、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がOFF状態の場合)には、電流はスイッチング素子Q2-1,Q2-2に流れ、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード-カソード間にはほとんど電圧がかからないため、レーザダイオードLD1-1,LD1-2は発光しない。これにより、発光させたくないタイミングでレーザダイオードLD1,LD2が発光してしまうことを抑制することができる。
コンデンサC2を充電する場合(スイッチング素子Q2-1,Q2-2がON状態、かつ、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がOFF状態の場合)には、電流はスイッチング素子Q2-1,Q2-2に流れ、レーザダイオードLD1-1,LD1-2のアノード-カソード間にはほとんど電流が流れない。
また、レーザダイオードLD1-1,LD1-2の駆動時(スイッチング素子Q2-1,Q2-2がOFF状態、かつ、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2がON状態の場合)には、電流はコンデンサC2からレーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2を経てレーザダイオードLD1-1,LD1-2に流れ、スイッチング素子Q2-1,Q2-2には流れない。
また、レーザダイオードLD1-1,LD1-2は、レーザダイオード駆動用スイッチング素子Q1-1,Q1-2をOFF状態からON状態に切り替えることによって発光する。これにより、発光させたいタイミングで発光させたいレーザダイオードに対応するレーザダイオード駆動用スイッチング素子をOFF状態からON状態に切り替えることにより、発光させたいタイミングで発光させたいレーザダイオードを個別に発光させることができる。
実施の形態3に係るレーザダイオード駆動回路30に、実施の形態1で説明した変形例1,2の構成を組み合わせてもよい。
[その他の変形例]
これまで説明したレーザダイオード駆動回路では、2つのレーザダイオードLD1-1,LD1-2を発光させる構成について説明したが、3つ以上のレーザダイオードを発光させる構成についても同様に適用することができる。例えば、n個のレーザダイオードLD1-1,LD1-2,・・・,LD1-nを駆動するレーザダイオード駆動回路では、各々のレーザダイオードのアノード側とGNDとの間にインダクタL2-1,L2-,・・・,L2-nを接続する。そして、各々のインダクタのインダクタンスと、各々のレーザダイオードのインピーダンスとの関係は、以下の式3の関係を満たす。ここで、各々のインダクタL2-(i)のインダクタンスをL(i)と、各々のレーザダイオードLD1-(i)のインピーダンスをZld(i)と定義する。ただし、iは1からnまでの整数とする。
|Zld(i)|<2πfld×L(i)・・・(式3)
また、レーザダイオード駆動回路は、インダクタL2-1,L2-,・・・,L2-nの各々に抵抗素子を直接に接続する構成についても同様に適用することができる。この場合、各々のインダクタのインダクタンスと、各々のレーザダイオードのインピーダンスとの関係は、以下の式4の関係を満たす。ここで、各々の抵抗素子R1-(i)の抵抗値をR(i)定義する。ただし、iは1からnまでの整数とする。
|Zld(i)|<2πfld×L(i)+R(i)・・・(式4)
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,11,12,13,20,21,22,30 レーザダイオード駆動回路、C1 ドライブ回路用コンデンサ、C2 レーザダイオード駆動用コンデンサ、D1,D2 ダイオード、I レーザダイオードアレイ。

Claims (11)

  1. レーザダイオード駆動回路であって、
    カソード側を共通に接続した複数のレーザダイオードと、
    前記複数のレーザダイオードの各々または共通に設けられ、前記複数のレーザダイオードのカソードに対して直列に接続され、前記複数のレーザダイオードの各々に電流を供給する少なくとも一つの駆動用コンデンサと、
    前記複数のレーザダイオードの各々に対して設けられ、前記駆動用コンデンサに対して直列に、かつ前記複数のレーザダイオードのアノードに対して直列に接続され、前記複数のレーザダイオードの各々に電流を供給するON状態と電流を供給しないOFF状態とを切り替える複数の駆動用スイッチング素子と、
    前記駆動用コンデンサに対して直列に接続され、前記駆動用コンデンサに電流を供給する駆動用電源と、
    前記複数のレーザダイオードの各々に対して設けられ、前記複数のレーザダイオードの各々に対して並列、前記駆動用電源および前記駆動用コンデンサに対して直列に接続され、前記駆動用コンデンサを充電する方向に電流の流れを制限する複数の制限素子と、
    前記複数のレーザダイオードのアノードとグランドの間にそれぞれ設けられ、前記駆動用コンデンサの放電時に、複数のレーザダイオードのうちの一つに流れる電流が他の複数のレーザダイオードに流れることを抑制する複数の電流抑制素子と、を備える、レーザダイオード駆動回路。
  2. 前記複数の電流抑制素子の各々は、インダクタである、請求項1に記載のレーザダイオード駆動回路。
  3. 前記複数のレーザダイオードの各々のインピーダンスの絶対値は、前記複数のレーザダイオードの各々で発光する光パルスをsin波の1/2周期と定義したパルス周波数での前記インダクタのインピーダンスの値より小さい、請求項2に記載のレーザダイオード駆動回路。
  4. 前記複数のレーザダイオードの各々で発光する光パルスをsin波の1/2周期と定義したパルス周波数は、100MHz以上から1GHz以下までの範囲である、請求項2または請求項3に記載のレーザダイオード駆動回路。
  5. 前記インダクタに対して直列に接続される抵抗素子をさらに備える、請求項2~請求項4のいずれか1項に記載のレーザダイオード駆動回路。
  6. 前記複数のレーザダイオードの各々のインピーダンスの絶対値は、前記複数のレーザダイオードの各々で発光する光パルスをsin波の1/2周期と定義したパルス周波数での前記インダクタのインピーダンスと前記抵抗素子のインピーダンスとの合算の値より小さい、請求項5に記載のレーザダイオード駆動回路。
  7. 前記複数のレーザダイオードの各々で発光する光パルスをsin波の1/2周期と定義したパルス周波数は、100MHz以上から1GHz以下までの範囲である、請求項5または請求項6に記載のレーザダイオード駆動回路。
  8. 前記複数の電流抑制素子の各々は、前記複数のレーザダイオードの各々に対して直列にアノード側を接続するダイオードである、請求項1に記載のレーザダイオード駆動回路。
  9. 前記複数の電流抑制素子の各々は、スイッチング素子である、請求項1に記載のレーザダイオード駆動回路。
  10. 前記駆動用コンデンサは、複数のレーザダイオードのそれぞれに対して電流を供給する共通に設けたコンデンサである、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のレーザダイオード駆動回路。
  11. 前記駆動用コンデンサは、複数のレーザダイオードのそれぞれに対して電流を供給する個別に設けたコンデンサである、請求項1~請求項9のいずれか1項に記載のレーザダイオード駆動回路。
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