JP7315292B2 - サーマルプリンタ - Google Patents
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Description
また、サーマルプリンタにおいて、サーマルヘッドを印字受け部側に押圧する押圧部と、印刷方向にサーマルヘッドを移動させる移動部と、を備え、押圧部が、更に、印字受け部に対するサーマルヘッドの角度を所定の範囲に保持する機構を有する場合には、複雑な構成になりやすく、装置が大きくなりやすい。
そのため、サーマルヘッドを印字受け部側に押圧する押圧部と、印刷時にサーマルヘッドを印字受け部側に押圧した状態でサーマルヘッドを印刷方向に移動させる移動部と、を備え、簡易且つコンパクトに構成されるサーマルプリンタが望まれる。
本実施形態のサーマルプリンタ1は、例えば、長尺フィルムF(被印刷物)を移送して被包装物を包装する包装機などの印刷工程に使用され、包装機(不図示)における長尺フィルムFの移送経路の途中に配置される。なお、本実施形態のサーマルプリンタ1が用いられる機器は、包装機に限定されない。
サーマルヘッド21は、ヘッド押圧機構3(後述)により、サーマルヘッド21の後方側に配置される回動軸Jを中心に回動可能に構成され、プラテンプレート6に対するサーマルヘッド21の角度が所定角度αとなるようにサーマルヘッド21をプラテンプレート6側に押圧する押圧位置(図3B参照)と、サーマルヘッド21がプラテンプレート6から離間する離間位置(図3A参照)と、に回動される。
また、サーマルヘッド21は、ヘッド直線移動機構5(後述)により、直線方向であるY方向に移動可能に構成され、Y方向において、印刷開始位置(図3B参照)と印刷終了位置(図3C)との間を移動する。
ヘッド押圧機構3及びヘッド直線移動機構5の詳細については後述する。
一対の側面板223は、上面板221のX方向の両端部からZ方向の下方側に延びる。X方向のX1側の側面板223は、上下方向延在支持板23の側部に固定されている。これにより、ヘッドユニット2は、X方向のX1側の側面板223が、上下方向延在支持板23に固定されており、X方向の片側で支持される片支持構造で構成される。一対の側面板223は、それぞれ、Y方向のY2側において下方に突出する突出板223aを有する。
リンク機構32は、図2に示すように、上側支持板22(支持部)と、駆動ベルト側直線移動部材321と、ヘッド側回動部材322と、一対のリンク部材323,323と、を有する。
ガイド機構52は、Y方向の水平方向に離間して配置される一対のプーリ521,521と、連結部522と、を有する。
ここで、前述の通り、ヘッドユニット2がヘッド直線移動機構5によりY方向に移動される場合には、ヘッド直線移動機構5は、ヘッド押圧機構3のリンク機構32に接続されるヘッド押圧側駆動ベルト31を、Y方向に移動させる。ヘッド直線移動機構5は、図4A及び図4Bに示すように、ヘッドユニット2に配置されるヘッド押圧機構3のリンク機構32に接続されるため、ヘッド直線移動機構5を駆動した場合に、ヘッド押圧機構3は連動して駆動されてしまう。その結果、ヘッド直線移動機構5は、サーマルヘッド21を有するヘッドユニット2をY方向に移動させた場合に、ヘッド押圧機構3のリンク機構32に接続されるヘッド押圧側駆動ベルト31をY方向に移動させてしまう。
ここでは、サーマルプリンタ1の初期設定動作、サーマルプリンタ1の初期設定動作終了から運転待機時までの動作、及び、サーマルプリンタ1の印刷動作について説明する。
電源投入後に、図6Aに示すタイミングt101において、サーマルプリンタ1は、ヘッド押圧駆動モータ33を駆動することで、リンク機構32を介して、サーマルヘッド21を上昇させる。
タイミングt104において、ヘッドユニット2(サーマルヘッド21)のY方向のY1側への移動動作により、Y方向移動原点スイッチ82のONを検知した場合に、ヘッド直線移動駆動モータ51の駆動を停止させる。
タイミングt110において、サーマルヘッド21の最上点位置(上死点位置)において、ヘッド押圧駆動モータ33の駆動を停止した状態で待機する。これにより、サーマルプリンタ1の初期設定動作は終了する。
図6Bに示すタイミングt201おいて、運転待機信号が入力されることで、サーマルプリンタ1は、ヘッド押圧駆動モータ33を駆動することで、サーマルヘッド21の最上点位置(上死点位置)から、計算された運転待機位置まで、サーマルヘッド21を下降させる。本実施形態においては、例えば、Z方向の運転待機位置は、印刷動作のサイクルタイムを短くするために、サーマルヘッド21の最上点位置(上死点位置)と最下点位置(下死点位置)との間の位置であって、サーマルヘッド21を最上点位置(上死点位置)から下降させて、サーマルヘッド21がプラテンプレート6に接触する手前の位置である。詳細には、運転待機位置は、例えば、サーマルヘッド21のヒータ部が、プラテンプレート6から2~3mm程度離れた位置である。
サーマルプリンタ1は、Z方向の運転待機位置において、印刷命令の入力待ちの状態で待機している。この状態において、まず、サーマルプリンタ1は、図6Cに示すタイミングt301において、印刷信号が入力されることで、印刷動作を開始する。具体的には、制御部10は、タイミングt301において、印刷信号が入力されると同時期に、図3Aに示すヘッド押圧側駆動ベルト31の下方側直線状ベルト部分311がY方向のY2側に移動するように、ヘッド押圧駆動モータ33を正転方向に駆動する。
以上のタイミングt301~t307における動作により、1回の印刷動作が終了する。
本実施形態のサーマルプリンタ1は、サーマルヘッド21と、プラテンプレート6と、ヘッド押圧側駆動ベルト31と、ヘッド押圧側駆動ベルト31の移動方向であるY方向をサーマルヘッド21が回動する回動方向に変換するリンク機構32と、を有し、押圧位置と離間位置とにサーマルヘッド21を回動させるようにヘッド押圧側駆動ベルト31を駆動するヘッド押圧機構3と、リンク機構32に接続され、サーマルヘッド21及びヘッド押圧側駆動ベルト31を、ヘッド押圧側駆動ベルト31が移動するY方向と同一のY方向に移動させるヘッド直線移動機構5と、ヘッド押圧側駆動ベルト31の移動量に基づいて、プラテンプレート6に対するサーマルヘッド21の角度に関する情報である角度情報を検出するエンコーダ部4と、サーマルヘッド21をY方向に移動させるようにヘッド直線移動機構5を制御すると共に、エンコーダ部4により検出された角度情報に基づいて、プラテンプレート6に対するサーマルヘッド21の角度を保持するようにヘッド押圧機構3を制御する制御部10と、を備える。
そのため、ヘッド押圧側駆動ベルト31は、X方向において、サーマルヘッド21が配置される部分からずれて配置される。これにより、サーマルヘッド21に接続されるハーネス25を配置するスペースが確保され、部材を配置する配置スペースの自由度を向上できる。
そのため、ヘッド押圧側駆動ベルト31が、X方向のX1側の端部側において駆動ベルト側直線移動部材321に接続された状態で、リンク機構32が駆動されても、サーマルヘッド21のX方向の中央において均等に押圧することができる。例えば、本実施形態のようにヘッドユニット2が片支持構造であっても、サーマルヘッド21のX方向の中央寄りにおいて、サーマルヘッド21を均等に押圧することができる。
例えば、前記実施形態においては、サーマルヘッド21を直線方向に移動させるヘッド直線移動機構5を備えて構成したが、これに限定されず、ボールねじ駆動機構を備えることにより、ボールねじ駆動機構により、サーマルヘッド21(プリントヘッド)を直線方向に移動させるように構成してもよい。
3 ヘッド押圧機構(ヘッド押圧部)
4 エンコーダ部(角度検出部)
5 ヘッド直線移動機構(直線移動部)
6 プラテンプレート(印字受け部)
10 制御部
21 サーマルヘッド(プリントヘッド)
22 上側支持プレート(支持部)
31 ヘッド押圧側駆動ベルト(駆動ベルト)
32 リンク機構
321 駆動ベルト側直線移動部材
322 ヘッド側回動部材
323 リンク部材
F 長尺フィルム(被印刷物)
Claims (3)
- 被印刷物に印刷部を印刷するサーマルプリンタであって、
プリントヘッドと、
前記プリントヘッドとの間に被印刷物を配置した状態で被印刷物に対向して配置される印字受け部と、
直線方向に移動する駆動ベルトと、前記駆動ベルトの移動方向である直線方向を前記プリントヘッドが回動する回動方向に変換するリンク機構と、を有し、前記印字受け部に対する前記プリントヘッドの角度が所定角度となるように前記プリントヘッドを前記印字受け部側に押圧する押圧位置と、前記プリントヘッドが前記印字受け部から離間する離間位置と、に前記プリントヘッドを回動させるように前記駆動ベルトを駆動するヘッド押圧部と、
前記リンク機構に接続され、前記プリントヘッド及び前記駆動ベルトを、前記駆動ベルトが移動する前記直線方向と同一の直線方向に移動させる直線移動部と、
前記駆動ベルトの移動量に基づいて、前記印字受け部に対する前記プリントヘッドの角度に関する情報である角度情報を検出する角度検出部と、
前記プリントヘッドを前記直線方向に移動させるように前記直線移動部を制御すると共に、前記角度検出部により検出された前記角度情報に基づいて、前記印字受け部に対する前記プリントヘッドの角度を保持するように前記ヘッド押圧部を制御する制御部と、を備えるサーマルプリンタ。 - 前記リンク機構は、
前記直線方向に直交する幅方向に所定長さ延びる支持部と、
前記駆動ベルトの直線方向への移動に連動して移動する駆動ベルト側直線移動部材と、
前記プリントヘッドを前記支持部に対して回動させることが可能なヘッド側回動部材と、
前記ヘッド側回動部材と前記駆動ベルト側直線移動部材とをリンクさせた状態で、前記ヘッド側回動部材と前記駆動ベルト側直線移動部材とを接続するリンク部材と、を有し、
前記駆動ベルト側直線移動部材は、前記支持部の幅方向の所定位置において前記駆動ベルトが接続され、
前記ヘッド側回動部材は、前記支持部の幅方向の所定位置から前記幅方向にずれた位置において前記プリントヘッドを支持し、
前記ヘッド押圧部は、前記駆動ベルトを直線方向に移動させることで、前記駆動ベルト側直線移動部材を前記直線方向にスライドさせて、前記リンク部材を介して、前記プリントヘッドを支持しながら前記ヘッド側回動部材を回動させることで、前記プリントヘッドが前記印字受け部側に押圧するように前記ヘッド側回動部材を回動させる、請求項1に記載のサーマルプリンタ。 - 前記リンク機構は、
前記直線方向に直交する幅方向に所定長さ延びる支持部と、
前記駆動ベルトの直線方向への移動に連動して移動する駆動ベルト側直線移動部材と、
前記プリントヘッドを前記支持部に対して回動させることが可能なヘッド側回動部材と、
前記支持部の幅方向の両端部側において、前記ヘッド側回動部材と前記駆動ベルト側直線移動部材とをリンクさせた状態で、前記ヘッド側回動部材と前記駆動ベルト側直線移動部材とを接続する一対のリンク部材と、を有し、
前記駆動ベルト側直線移動部材は、前記支持部の幅方向の一端部側において前記駆動ベルトが接続されると共に、前記支持部の幅方向の中央寄りにおいて前記直線方向にスライド可能に前記支持部に支持され、
前記ヘッド側回動部材は、前記支持部の幅方向の中央寄りの部分において前記プリントヘッドを支持し、
前記ヘッド押圧部は、前記駆動ベルトを直線方向に移動させることで、前記駆動ベルト側直線移動部材を前記直線方向にスライドさせて、前記一対のリンク部材を介して、前記幅方向の両端部側において前記プリントヘッドを支持しながら前記ヘッド側回動部材を回動させることで、前記プリントヘッドの幅方向の中央寄りの部分を中心として、前記プリントヘッドが前記印字受け部側に押圧するように前記ヘッド側回動部材を回動させる、請求項1又は2に記載のサーマルプリンタ。
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US20190135003A1 (en) | 2016-06-17 | 2019-05-09 | Videojet Technologies Inc. | Printer |
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