JP7314744B2 - テープカセット及び印刷装置 - Google Patents

テープカセット及び印刷装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7314744B2
JP7314744B2 JP2019176316A JP2019176316A JP7314744B2 JP 7314744 B2 JP7314744 B2 JP 7314744B2 JP 2019176316 A JP2019176316 A JP 2019176316A JP 2019176316 A JP2019176316 A JP 2019176316A JP 7314744 B2 JP7314744 B2 JP 7314744B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
area
tape
unique
information
cassette
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019176316A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021056562A (ja
Inventor
祥司 尾野藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2019176316A priority Critical patent/JP7314744B2/ja
Priority to US17/023,106 priority patent/US11397877B2/en
Publication of JP2021056562A publication Critical patent/JP2021056562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7314744B2 publication Critical patent/JP7314744B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K15/00Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers
    • G06K15/02Arrangements for producing a permanent visual presentation of the output data, e.g. computer output printers using printers
    • G06K15/021Adaptations for printing on specific media
    • G06K15/022Adaptations for printing on specific media for printing on continuous media, e.g. tapes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/407Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed for marking on special material
    • B41J3/4075Tape printers; Label printers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J15/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in continuous form, e.g. webs
    • B41J15/04Supporting, feeding, or guiding devices; Mountings for web rolls or spindles
    • B41J15/044Cassettes or cartridges containing continuous copy material, tape, for setting into printing devices
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J32/00Ink-ribbon cartridges

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Description

本発明は、テープカセット及び印刷装置に関する。
特許文献1に記載のテーププリントシステムは、テープカートリッジとテーププリンタとで構成される。テープカートリッジはICチップを備える。ICチップは、テープカートリッジを識別するための識別情報等が記憶され、パスワードによりロックされている。テーププリンタは、テープカートリッジがテーププリンタに装着されると、パスワード入力を促すメッセージを表示する。パスワードが入力された場合、テーププリンタは、ICチップに記憶されたパスワードと入力されたパスワードとを照合することにより、パスワードの正当性を判別する。
特開2009-061709号公報
上記テーププリントシステムでは、テープカートリッジのパスワードが漏えいすると、他の装置等によりICチップに記憶されている情報等が改竄される可能性があった。
本発明の目的は、テープカセットに設けられるメモリに記憶された情報のセキュリティを高めることができるテープカセット及び印刷装置を提供することである。
本発明の第1態様に係るテープカセットは、印刷媒体であるテープを収容するテープカセットであって、前記テープカセット固有の情報である固有情報が格納された第1領域と、任意の情報が全ての部分に格納された第2領域とが設けられたカセットメモリを備え、前記第1領域に格納された前記固有情報の少なくとも一部の値である固有値と、前記第2領域のうち予め規定された規則に基づいて特定される部分に格納された前記任意の情報値である第1選択値とを用いて生成される第1パスワードにより、前記第2領域が書き換え不能に設定されていることを特徴とする。
テープカセットにおいて、第1パスワードは、固有値と、第1選択値とを用いて生成されている。第2領域は、第1パスワードにより書き換え不能にロックされている。第1パスワードは、テープカセットの固有の情報から生成されているため、漏洩しにくい。故に、テープカセットは、カセットメモリに記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
第1態様において、前記固有情報は、前記テープカセットを特定する固有ID、及び前記テープに関するテープ情報を含み、前記任意の情報は、前記固有ID及び前記テープ情報に基づき生成されたランダム情報であってもよい。従って、テープカセットは、ランダム情報に基づき第1パスワードを生成している。故に、テープカセットは、カセットメモリに記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
第1態様において、前記固有値は、前記固有情報に含まれる前記固有IDから抽出した特定のデータ長の値であり、前記第1パスワードは、前記固有値と前記第1選択値との排他的論理和により算出される第1算出結果を、ハッシュ関数に代入することで生成してもよい。従って、テープカセットは、セキュリティを高めることができる。
本発明の第2態様の印刷装置は、第1態様の何れかに記載のテープカセットが収容される収容部を備えた印刷装置であって、前記規則を予め記憶する装置メモリと、前記収容部に収容された前記テープカセットの前記カセットメモリの前記第1領域から前記固有情報を取得する取得手段と、前記装置メモリに記憶された前記規則に基づいて選択される前記第1選択値と、前記取得手段により前記カセットメモリから取得された前記固有情報の前記固有値とを用いて前記第1パスワードを生成する第1生成手段と、前記第1生成手段により生成された前記第1パスワードにより、前記カセットメモリの前記第2領域の書き換え不能な状態を解除する第1解除手段と、前記第1解除手段により書き換え不能な状態が解除された前記第2領域の全ての部分に、特定の値を書き込む第1書込手段と、前記第1書込手段により前記特定の値が書き込まれた前記第2領域のうち前記規則に基づいて特定される部分に、前記第1領域に格納されている前記固有情報を書き込む第2書込手段と、前記第1パスワードとは異なる第2パスワードを生成する第2生成手段と、前記第2書込手段により前記固有情報が書き込まれた前記第2領域を、前記第2生成手段により生成された前記第2パスワードを用いて書き換え不能な状態とするロック手段とを備えたことを特徴とする。
印刷装置は、予め記憶された規則に基づいて選択される第1選択値と、カセットメモリから取得された固有情報の固有値とを用いて、第1パスワードを生成する。印刷装置は、生成された第1パスワードによりカセットメモリの第2領域の書き換え不能な状態を解除する。印刷装置は、書き換え不能な状態が解除された第2領域の全ての部分に、特定の値を書き込む。印刷装置は、第1領域に格納されている固有情報を第2領域に書き込む。印刷装置は、第1パスワードとは異なる第2パスワードを生成する。印刷装置は、固有情報が書き込まれた第2領域を、第2パスワードを用いて書き換え不能な状態とする。従って、印刷装置は、テープカセットに設けられたカセットメモリに記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
第2態様において、前記第1生成手段が生成した前記第1パスワードにより、前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されたか否かを判断する判断部と、前記判断部により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されていないと判断した場合、前記第2生成手段により生成された前記第2パスワードにより、前記ロック手段による前記カセットメモリの前記第2領域の書き換え不能な状態を解除する第2解除手段と、前記第2解除手段により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除された場合、前記第2書込手段により前記第2領域に書き込まれた前記固有情報に応じて、前記テープに印刷を実行する印刷手段とを備えてもよい。印刷装置は、第2領域が書き換え不能な状態が解除された場合、第2領域に書き込まれた固有情報、例えば、テープに関する情報に基づき印刷を実行できる。
第2態様において、前記印刷手段は、前記第2解除手段により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されない場合、印刷を実行しなくてもよい。印刷装置は、例えば、テープカセットに記憶された情報が適切でないと判定できる。故に、印刷装置1は、適切でない情報に基づく印刷を回避できる。
第2態様において、前記固有値は、前記固有情報に含まれる固有IDから抽出した特定のデータ長の値であり、前記第2生成手段は、前記第1領域に格納された前記固有IDの前記固有値と、前記規則とは異なる規則に基づいて特定される部分に格納された情報である第2選択値との排他的論理和により算出される第2算出結果を、ハッシュ関数に代入することで前記第2パスワードを生成してもよい。従って、第2パスワードの生成で使用される第2算出結果は、第1選択値とは異なる第2選択値に基づき算出される。故に、印刷装置は、テープカセットに設けられたカセットメモリに記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
カセットカバー6が開かれた状態にある印刷装置1の斜視図である。 テープカセット30及びカセット装着部8の斜視図である。 テープカセット30が装着されたカセット装着部8の平面図である。 テープカセット30及び印刷装置1の電気的構成を示すブロック図である。 パスワード生成処理のフローチャートである。 パスワード生成処理における、カセットメモリ358の概念図である。 メイン処理のフローチャートである。 メイン処理のフローチャートであって、図7の続きである。 メイン処理における、カセットメモリ358の概念図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものであり、記載される装置の構成などは、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。本実施形態の説明では、図1の左下側、右上側、右下側、左上側、上側、下側を、それぞれ印刷装置1の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。図2の右下側、左上側、右上側、左下側、上側、下側を、それぞれテープカセット30の前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
<印刷装置1>
図1~図3を参照して、印刷装置1を説明する。印刷装置1は、1台でサーマルタイプ、レセプタタイプ、ラミネートタイプ等、各種のテープカセットを使用可能な汎用の装置である。サーマルタイプのテープカセットは、感熱紙テープを備える。レセプタタイプのテープカセットは、テープとインクリボンとを備える。以下で説明する印刷装置1のラミネートタイプのテープカセット30は、両面粘着テープ58とフィルムテープ59とインクリボン60とを備える。両面粘着テープ58は透明又は色付きのテープであり、フィルムテープ59は透明のテープである。両面粘着テープ58の色、及びインクリボン60のインク色は、種々の色があり、テープカセット30は、その組み合わせが異なる複数種類が用意されている。
図1に示すように、印刷装置1は、略直方体形状の本体カバー2を備える。本体カバー2上面の前部には、キーボード3が配設される。キーボード3の後側には、ディスプレイ5が設けられる。ディスプレイ5の後側には、テープカセット30(図2参照)の交換時に開閉されるカセットカバー6が設けられる。本体カバー2の内部には、テープカセット30が着脱可能に収容されるカセット装着部8が設けられている。本体カバー2の左側面後方には、排出スリット111が設けられる。印刷済のテープ50は、排出スリット111を介してカセット装着部8から排出される。
図1及び図2に示すように、カセット装着部8は、キャビティ811及び角支持部812を含む。キャビティ811は、カセットケース31の底面302の形状と略対応するように凹設された、平面状の底面を有する凹部である。角支持部812は、キャビティ811の外縁から水平に延びる平面部である。角支持部812は、カセット装着部8に装着されたテープカセット30の周縁の下面を支持する。カセット装着部8の前部には、金属製のヘッドホルダ74が設けられる。ヘッドホルダ74は、発熱体(図示略)を備えるサーマルヘッド10を搭載する。テープカセット30がカセット装着部8に装着された場合、ヘッドホルダ74はヘッド開口39に挿入される。
カセット装着部8の外側には、テープ送りモータ23が配設される。テープ送りモータ23の駆動軸の下端には、ギヤ91が固着される。ギヤ91はギヤ93に噛み合う。ギヤ93はギヤ94に噛み合う。ギヤ94はギヤ97に噛み合う。ギヤ97はギヤ98に噛み合う。ギヤ98はギヤ101に噛み合う。ギヤ94の上面には、リボン巻取軸95が立設される。リボン巻取軸95は、リボン巻取スプール43に着脱可能な軸体である。ギヤ101の上面には、テープ駆動軸100が立設される。テープ駆動軸100は、テープ駆動ローラ46の孔部461に着脱可能な軸体である。なお、図2では図示を省略しているが、ギヤ91~ギヤ101は、キャビティ811の底面を構成する底板の下側に配置されており、リボン巻取軸95とテープ駆動軸100は、底板に形成された貫通孔を挿通して上方に延びる。
テープカセット30がカセット装着部8に装着された状態で、テープ送りモータ23が反時計回り方向にギヤ91を回転駆動すると、ギヤ93、ギヤ94を介して、リボン巻取軸95が反時計回り方向に回転駆動する。リボン巻取軸95は、リボン巻取軸95に装着されたリボン巻取スプール43を回転駆動する。更にギヤ94の回転は、ギヤ97、ギヤ98、ギヤ101を介してテープ駆動軸100に伝達されて、テープ駆動軸100が時計回り方向に回転駆動する。テープ駆動軸100は、テープ駆動軸100に装着されたテープ駆動ローラ46を回転駆動する。
図3に示すように、ヘッドホルダ74の前側には、アーム状のプラテンホルダ12が設けられる。プラテンホルダ12は、軸支部121を中心に揺動可能に軸支される。プラテンホルダ12の先端側には、プラテンローラ15及び可動搬送ローラ14が回転可能に軸支される。プラテンローラ15は、サーマルヘッド10に対向して、サーマルヘッド10と接離可能である。可動搬送ローラ14は、テープ駆動軸100に装着されているテープ駆動ローラ46に対向して、テープ駆動ローラ46と接離可能である。
プラテンホルダ12には、カセットカバー6の開閉に連動して左右方向に移動するリリースレバー(図示略)が連結される。カセットカバー6が開放されると、リリースレバーが右方向に移動して、プラテンホルダ12が図3に示す待機位置に向けて移動する。図3に示す待機位置では、プラテンホルダ12がカセット装着部8から離隔するので、ユーザがテープカセット30をカセット装着部8に対して着脱可能である。
カセットカバー6が閉鎖されると、リリースレバーが左方向に移動して、プラテンホルダ12が印刷位置(図示略)に向けて後方向に移動する。印刷位置では、プラテンホルダ12がカセット装着部8に近接する。テープカセット30がカセット装着部8に装着されている場合、プラテンローラ15がテープ50を介してサーマルヘッド10を押圧する。同時に、可動搬送ローラ14がテープ50を介してテープ駆動ローラ46を押圧する。印刷装置1は、カセット装着部8に装着されているテープカセット30を使用して印刷を行うことが可能である。
排出スリット111(図1参照)の右側には、カット機構17(図3参照)が設けられる。カット機構17は、テープカセット30から排出されたテープ50を所定位置でカットする。カット機構17は、金属製の固定刃18及び移動刃19を有する。移動刃19は、固定刃18に対向して、前後方向(図3の上下方向)に移動可能である。
印刷装置1は、RFID(Radio frequency identification)タグに対するデータの読み取り及び書き込みを近距離無線通信で実行可能なRFIDリーダライタ200を備える(図2参照)。RFIDリーダライタ200は、公知のRFIDリーダライタと同様の構成であり、アンテナ201とライタIC203(図4参照)とを備える。図1及び図2に示すように、アンテナ201は、キャビティ811の底面に設けられる。
<テープカセット30>
図2及び図3を参照して、テープカセット30の概略構成を説明する。テープカセット30は、印刷媒体であるフィルムテープ59を収容する。テープカセット30は、内部に収納されるテープの種類を適宜変更することによって、サーマルタイプ、ラミネートタイプ、レセプタタイプ等に実装可能な汎用カセットである。
テープカセット30は、テープ50及びインクリボン60等を収容する箱状のカセットケース31を備える。印刷前のテープ50が巻回されたテープスプール40は、カセットケース31内の左後部で回転可能に支持される。未使用のインクリボン60が巻回されたリボンスプール42は、カセットケース31内の右前部で回転可能に支持される。リボン巻取スプール43は、テープスプール40とリボンスプール42との間で回転可能に支持される。リボン巻取スプール43は、リボンスプール42から未使用のインクリボン60を引き出すとともに、印刷に使用されたインクリボン60を巻き取る。テープ駆動ローラ46は、カセットケース31内の左前角部で回転可能に支持されて、テープスプール40から印刷前のテープ50を引き出して搬送する。テープ50の搬送方向の下流側及び上流側が、テープ50の長手方向の先端側及び末尾側に対応する。
無線通信でデータの読み取り、及び書き込みが可能なRFIDタグ350が下壁306に設けられる(図3参照)。RFIDタグ350は、シール基材(図示略)、カセットメモリ358(図4参照)、及びアンテナ353(図4参照)を有する。シール基材は、表面にカセットメモリ358及びアンテナ353が配設され、且つ裏面に粘着層が形成された、円形のフィルムシートである。
カセットメモリ358は、高周波回路、メモリ、電源回路等を備えたICチップであり、シール基材の平面中心に配置される。アンテナ353は、シール基材上においてカセットメモリ358を中心に巻回されたコイル状のアンテナである。RFIDタグ350は、平面視で第1テープ領域400よりも小さい。RFIDタグ350(図4参照)は、テープカセット30がカセット装着部8に装着された状態で、アンテナ201と上下方向に対向する位置に設けられる。RFIDタグ350は、パッシブ型RFIDタグであるが、アクティブ型RFIDタグでもよい。
印刷装置1の印刷動作について説明する。印刷動作が開始されると、テープ駆動ローラ46及びリボン巻取スプール43が回転駆動される。テープ駆動ローラ46と可動搬送ローラ14との協働によって、第2テープロール572からフィルムテープ59が引き出され、且つ、第1テープロール571から両面粘着テープ58が引き出される。引き出されたフィルムテープ59は、カセットケース31の右前隅部に向けて搬送された後、供給リボンロール573の外側を通ってアーム部34内に向けて搬送される。引き出された両面粘着テープ58は、テープ駆動ローラ46の前面側に向けて搬送される。リボン巻取スプール43の回転に伴って、供給リボンロール573からインクリボン60が引き出される。引き出されたインクリボン60は、アーム部34内に向けて搬送される。
アーム部34内を搬送されるフィルムテープ59及びインクリボン60は、排出口341で互いに重ね合わされて、露出部77に向けて排出される。露出部77では、サーマルヘッド10がフィルムテープ59と重ね合っているインクリボン60を使用して、フィルムテープ59にキャラクタを印刷する。印刷に使用されたインクリボン60は、分離部61によってフィルムテープ59から分離され、リボン案内壁38に沿って移動した後に、巻取リボンロール574に巻き取られる。インクリボン60が分離されたフィルムテープ59は、テープ駆動ローラ46の前面側に搬送される。
フィルムテープ59及び両面粘着テープ58は、テープ駆動ローラ46と可動搬送ローラ14との間を経由して、テープ排出部49に向かって搬送される。このとき、両面粘着テープ58がフィルムテープ59の印刷面に貼り付けられることで、印刷済のテープ50が得られる。印刷済のテープ50は、テープ排出部49から外部に排出され、カット機構17によってカットされる。
<電気的構成>
図4を参照し、印刷装置1、外部端末11、及びテープカセット30の電気的構成について説明する。印刷装置1は制御回路70を備える。制御回路70は、CPU85、ROM86、CGROM87、RAM88、フラッシュメモリ89、及び入出力インタフェース78を備え、データバス69を介して接続される。CPU85は、印刷装置1を統括制御する。ROM86は、CPU85が各種プログラムを実行するときに必要な各種プログラムを記憶する。CGROM87は、フィルムテープ59に印字するキャラクタの画像データを記憶する。RAM88は、テキストメモリ、印刷バッファ等、複数の記憶領域を備える。フラッシュメモリ89は、RFIDタグ350から読み取ったデータ、及びRFIDタグ350に書き込むデータ等を記憶する。
入出力インタフェース78には、キーボード3、液晶駆動回路(LCDC)25、駆動回路26、27、28、RFIDリーダライタ200が接続される。LCDC25は、ディスプレイ5に表示データを出力するためのビデオRAM(図示略)を有する。駆動回路26は、サーマルヘッド10を駆動するための電子回路である。テープ送りモータ23の駆動により、テープ50が下流側へ搬送される。駆動回路28は、カット機構17を動作させるカットモータ24を駆動するための電子回路である。
図4を参照し、テープカセット30の製造時に使用される外部端末11の電気的構成を説明する。外部端末11には、CPU21、ROM22、RAM29、RFIDリーダライタ311等が設けられる。CPU21は、外部端末11の制御を司る。ROM22は、後述のパスワード生成処理を実行するパスワード生成プログラムを記憶する。RAM29は、各種情報を一時的に記憶する。RFIDリーダライタ311は、公知のRFIDリーダライタと同様の構成であり、アンテナ312とライタIC313とを備える。RFIDリーダライタ311は、入出力インタフェース79を介して、CPU21と接続する。
図4を参照し、テープカセット30の電気的構成を説明する。RFIDタグ350は、アンテナ353と、印刷装置1のRFIDリーダライタ200のアンテナ201との間で無線通信を行う。また、RFIDタグ350は、アンテナ353と、外部端末11のRFIDリーダライタ311のアンテナ312との間で無線通信を行う。これにより、RFIDタグ350とRFIDリーダライタ200及び、RFIDタグ350とRFIDリーダライタ311は、各種情報を送受信することができる。RFIDタグ350のカセットメモリ358は、各種情報を記憶可能な複数の記憶領域を有する。カセットメモリ358には、図6(1)に示すように、第1領域R1と、第2領域R2が設けられる。カセットメモリ358の第1領域R1には、ID識別領域81、テープ情報領域82が設けられている。ID識別領域81は、読出し専用のメモリ領域、テープ情報領域82は、固有情報の書き込み後に読み出し専用となるメモリ領域である。第2領域R2には、アドレス領域83、パスワード領域84が設けられている。アドレス領域83、書き込み可能なメモリ領域である。パスワード領域84は、書き込み専用のメモリ領域である。
第1領域R1のID識別領域81には、テープカセット30固有の固有情報として、固有IDのデータが格納されている。固有IDは、テープカセット30を特定するための、RFIDタグ350毎に異なる値を有する。固有IDは、例えば、RFIDタグ350の製造メーカーコード、シリアル番号等を示すデータである。第1領域R1のテープ情報領域82には、固有情報として、テープカセット30の識別番号、テープ種別、テープ幅、テープ色(両面粘着テープ58の色)、印刷色(インクリボン60の色)、製造年月日及び製造時間(時分秒と秒単位未満4桁)等を示すテープ情報が記憶されている。ID識別領域81及びテープ情報領域82のデータは、RFIDタグ350の認証に用いられる。
第2領域R2のアドレス領域83には、テープカセット30に関するテープ情報、及びRFIDタグ350の関連情報等のユーザが任意に書き込んだ情報が記憶される。パスワード領域84には、第1パスワード、又は第2パスワードが格納される。第1パスワード及び第2パスワードは、RFIDタグ350の第2領域R2を書き換え不能な状態にするために用いられる。
テープカセット30の製造時に、外部端末11のライタIC313により、当該テープカセット30に固有の固有情報と第1パスワードが、カセットメモリ358に書き込まれる。具体的に説明すると、作業者は、複数用意されているRFIDタグ350の中から、1つのRFIDタグ350をテープカセット30に取り付ける。作業者は、テープカセット30を外部端末11のカセット収容部(図示略)に装着する。外部端末11のRFIDリーダライタ311は、テープカセット30のRFIDタグ350のカセットメモリ358に、当該テープカセット30に固有の固有情報と、当該固有情報から生成する第1パスワーと、を書き込む。カセットメモリ358への書き込みが終了すると、作業者は、書き込みが終了したテープカセット30を取り出して、次のテープカセット30を外部端末11のカセット収容部に装着する。外部端末11は、次のテープカセット30のRFIDタグ350のカセットメモリ358に、当該テープカセット30に固有の固有情報と、当該固有情報から生成する第1パスワーと、を書き込む。このようにして、各々異なる固有情報と第1パスワードがRFIDタグ350のカセットメモリ358に書き込まれたテープカセット30が順次製造される。
<製造時のフローチャート>
図5、図6を参照して、製造時のパスワード領域84に対する第1パスワードの書き込みについて説明する。製造時、外部端末11に電源を投入すると、CPU21は、ROM22からパスワード生成プログラムを読み出しパスワード生成処理を実行する。パスワード生成処理が実行されると、CPU21は、テープカセット30がカセット収容部(図示略)に装着されているか否か判断する(S1)。テープカセット30が装着されていないと判断された場合(S1:NO)、CPU21は、S1に処理を戻し、テープカセット30がカセット収容部に装着されるのを待つ。
テープカセット30がカセット収容部に装着されたと判断した場合(S1:YES)、CPU21は、RFIDリーダライタ311によりカセットメモリ358の固有値の情報を取得する(S3)。固有値は、固有情報に含まれる固有IDから抽出した下位2byte分の値である。即ち、固有値は、第1領域R1のID識別領域81に格納された固有IDの少なくとも一部の値である。固有値は、RFIDタグ350毎、即ち製造されたテープカセット30毎に異なる。
CPU21は、固有値のデータに基づき、疑似乱数テーブルを作成する(S5)。なお、作成される疑似乱数テーブルは、再現性のある手法により生成されるランダム情報であり、一時的にRAM88に記憶される。CPU21は、RAM88に記憶された疑似乱数テーブルに基づくランダム情報を、RFIDリーダライタ311により、第2領域R2のアドレス領域83の全ての領域に書き込む(S9)。この場合、図6(2)に示すように、疑似乱数テーブルに基づくランダム情報が、アドレス領域83に書き込まれる。
CPU21は、第2領域R2のアドレス領域83に書き込まれたランダム情報のうち、第1選択値DataA(図6(3)参照)を読み出す(S11)。第1選択値DataAは、第2領域R2のうち予め規定された規則に基づいて特定されるアドレスに格納されている。第1選択値DataAは、2byte分の任意のランダム情報である。なお、規則とは、例えば、第1選択値DataAが格納されているアドレスを規定する。なお、フラッシュメモリ89は、アドレスを特定するための規則を予め記憶している。第1選択値DataAに対応するアドレスは、製造者により任意に定められている。
CPU21は、固有IDの2byte分の固有値と、2byte分の情報である第1選択値DataAとの排他的論和を演算することで第1算出結果を取得する(S13)。CPU21は、S13の処理で取得された第1算出結果を、ハッシュ関数に代入することで、第1パスワードを生成する(S15)。即ち、第1パスワードは、固有値と、第1選択値DataAとを用いて生成されている。CPU21は、生成した第1パスワードをパスワード領域84に記憶する(図6(4)参照)ことにより、第2領域R2のアドレス領域83を書き換え不能な状態に設定する(S17)。CPU21は、処理を終了する。
<使用時のフローチャート>
図7~図9を参照して、製造されたテープカセット30が出荷され、使用時にテープカセット30が印刷装置1に装着された場合について説明する。印刷装置1に電源が投入されると、CPU85は、ROM86に記憶されたプログラムを読み出して、メイン処理を実行する。メイン処理が実行されると、CPU85は、テープカセット30がカセット装着部8に装着されているか否か判断する(S101)。テープカセット30がカセット装着部8に装着されていない場合(S101:NO)、CPU85は、テープカセット30がカセット装着部8に装着されるまで、処理をS101に戻して待機する。
ユーザの操作によりテープカセット30がカセット装着部8に装着されたと判断した場合(S101:YES)、CPU85は、RFIDリーダライタ200により、第1領域R1のID識別領域81から固有IDの固有値を取得する(S103)。CPU85は、RFIDリーダライタ200により、カセットメモリ358における第2領域R2のアドレス領域83から、特定アドレスの第1選択値DataAを読みだす(S105)。なお、第2領域R2のアドレス領域83には、製造時に書き込んだランダム情報が全ての部分に格納されている(図9(1)参照)。つまり、第1選択値DataAは、ランダム情報である。第1選択値DataAを取得する為の規則は、フラッシュメモリ89に予め記憶されている。CPU85は、S105の処理で読み出した特定アドレスの第1選択値DataAと、S103の処理で取得した固有IDの下位2byte分の固有値に基づき、排他的論理和を演算することで第1算出結果を取得する(S107)。CPU85は、S107の処理で取得した第1算出結果を、ハッシュ関数に代入することにより第1パスワードを生成する(S109)。
CPU85は、生成された第1パスワードにより、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態の解除を試みる(S111)。次いで、CPU85は、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態を、書き換え可能な状態に解除できたか否かを判断する(S113)。CPU85は、例えば、S111の処理の後に、RFIDタグ350側からACKの返信を取得した場合に、書き換え可能と判断し、RFIDタグ350側からNACKの返信を取得した場合に書き換え不能な状態であると判断する。なお、テープカセット30が新品の状態である場合には、第2領域R2のパスワード領域84に第1パスワードが書き込まれているので、CPU85は、第2領域R2のアドレス領域83を、書き換え可能な状態に設定できる。
テープカセット30が新品の状態であると判断した場合、即ち、第2領域R2のアドレス領域83が第1パスワードにより書き換え可能な状態となった場合(S113:YES)、CPU85は、カセットメモリ358における第2領域R2のアドレス領域83を使用可能な状態とするため、第2領域R2のアドレス領域83のフォーマット処理を行う(S115)。フォーマット処理では、S111の処理により書き換え不能な状態が解除された第2領域R2のアドレス領域83の全ての部分に、特定の値(例えば、0xFF)を書き込む(図9(2)参照)。これにより、CPU85は、製造時に第2領域R2のアドレス領域83の全ての領域に書き込まれた疑似乱数テーブルに基づくランダム情報は、全て特定の値に書き換えられる。
CPU85は、第1領域R1のテープ情報領域82に書き込まれているテープ情報(図9(3)参照)を、第2領域R2におけるアドレス領域83の領域A(図9(3)参照)に複製する(S117)。具体的には、CPU85は特定の値である情報Fが書き込まれた第2領域R2のアドレス領域83の領域Aに、第1領域R1のテープ情報領域82に格納されているテープ情報を書き込む(図9(3)参照)。また、CPU85は、第2領域R2のアドレス領域83の領域Bに特定データ(図9(3)参照)を書き込む(S119)。特定データは、例えば、テープ50の残量に関する情報である。
CPU85は、アドレス領域83の領域Bの特定データのうち、第2選択値DataXの読み出しを行う(S121)。第2選択値DataXは、製造時の特定アドレスとは異なる規則により定められたアドレスにある2byte分のデータである。規則とは、第2選択値DataXが書き込まれているアドレスを規定する。規則は、フラッシュメモリ89に予め記憶されている。CPU85は、第1領域R1に格納された固有IDの固有値と、第2選択値DataXとの排他的論理和を演算することにより第2算出結果を取得する(S123)。CPU85は、S123の処理で算出された第2算出結果を、ハッシュ関数に代入することで第2パスワードを生成する(S125)。CPU85は、固有情報であるテープ情報が書き込まれた第2領域R2のアドレス領域83を、S125の処理で生成された第2パスワードを用いて書き換え不能な状態に設定する(S127)。CPU85は、処理を終了する。
一方、新品のテープカセット30ではない場合、即ち、第1パスワードで第2領域R2のアドレス領域83を書き換え可能な状態に設定できない場合(S113:NO)、図8に示すように、CPU85は、過去にテープカセット30の使用履歴があるとして、第2領域R2におけるアドレス領域83の領域Bの第2選択値DataXを読み出す(S129)。CPU85は、第1領域R1のID識別領域81に格納された固有IDの固有値と、S129の処理で読み出した第2選択値DataXとの排他的論理和を演算するにより第2算出結果を算出する(S131)。CPU85は、S131の処理で算出された第2算出結果を、ハッシュ関数に代入することで第2パスワードを生成する(S133)。
CPU85は、生成された第2パスワードにより、RFIDタグ350における第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態の解除を試みる(S135)。CPU85、生成した第2パスワードにより、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態が解除されたか否かを判断する(S137)。CPU85は、第1パスワードによる解除と同様に、ACK又はNACKの受信結果に基づき書き換え不能な状態が解除されたか否か判断する。第2パスワードにより書き換え不能な状態が解除できていないと判断した場合(S137:NO)、CPU85は、テープカセット30が印刷可能な状態でないと判断して処理を終了する。この場合、テープカセット30は、例えば、パスワードが漏えいし、内容が改竄された状態のカセットである可能性がある。この場合、CPU85は印刷を実行しない。
一方、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態が解除されたと判断した場合(S137:YES)、CPU85は、第2パスワードにより書き換え可能となった第2領域R2のアドレス領域83のテープ情報等を読み込む(S139)。読み込まれたテープ情報等は、フラッシュメモリ89に記憶される。CPU85は、フラッシュメモリ89に書き込まれたテープ情報等に応じて、フィルムテープ59に印刷を実行する(S141)。
CPU85は、第2領域R2の領域Bの特定データを書き換える(S143)。この場合、CPU85は、第2パスワードを、上記したS129~S133の処理と同じ処理を実行することにより生成する(S145)。なお、S143の処理により、アドレス領域83の領域Bに書き込まれた特定データが更新されるので、第2パスワードは、S123の処理で生成した第2パスワードとは異なる値となる。CPU85は、S143の処理で生成した第2パスワードをパスワード領域84に記憶することにより、第2領域R2のアドレス領域83を書き換え不能な状態に設定する(S147)。CPU85は、処理を終了する。
<作用効果>
以上説明したように、本実施形態のテープカセット30では、第1パスワードは、固有値と、第1選択値DataAとを用いて生成されている。第2領域R2のアドレス領域83は、第1パスワードにより書き換え不能にロックされている。第1パスワードは、テープカセット30の固有情報から生成されているため、漏洩しにくい。故に、テープカセット30は、RFIDタグ350に記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
固有情報は、テープカセット30を特定する固有IDを含み、第1選択値DataAは、固有IDに基づき生成されたランダム情報である。つまり、テープカセット30は、ランダム情報に基づき第1パスワードを生成している。故に、テープカセット30は、RFIDタグ350に記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
固有値は、固有情報に含まれる固有IDから抽出した下位2byte分の値である。第1パスワードは、固有値と第1選択値DataAとの排他的論理和により算出される第1算出結果を、ハッシュ関数に代入することで生成される。つまり、第1パスワードは、固有IDの情報、及び固有IDから生成されるランダム値である第1選択値DataAに基づき、テープカセット毎に生成されている。従って、テープカセット30は、セキュリティを更に高めることができる。
上記印刷装置で1は、新品状態のテープカセット30の使用時、CPU85は、第1パスワードとは異なる第2パスワードを生成する(S125)。CPU85は、固有情報であるテープ情報が書き込まれた第2領域R2のアドレス領域83を、第2パスワードを用いて書き換え不能な状態に設定する(S127)。従って、印刷装置1は、テープカセット30に設けられたRFIDタグ350に記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
CPU85は、書き換え不能な状態が解除された第2領域R2の全ての部分に、特定の情報を書き込む(S115)。これにより、印刷装置1は、RFIDタグ350の第2領域R2をメモリとして使用可能な状態とできる。従って、印刷装置1は、第2領域R2のアドレス領域83の情報が改竄されていた場合であっても、RFIDタグ350の第2領域R2のアドレス領域83の改竄された情報を無効とすることができる。
CPU85は、生成した第1パスワードにより、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態が解除されたか否かを判断する(S113)。CPU85は、第2領域R2の書き換え不能な状態が解除されていないと判断した場合(S113:NO)、生成された第2パスワードにより、RFIDタグ350における第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態の解除を試みる(S135)。CPU85は、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態が解除された場合(S137:YES)、第2領域R2のアドレス領域83に書き込まれたテープ情報に応じて、フィルムテープ59に印刷を実行する(S141)。故に、印刷装置1は、第2領域R2のアドレス領域83において書き換え不能な状態が解除された場合、第2領域R2のアドレス領域83の領域Aに書き込まれたテープ情報に基づき印刷を実行できる。
CPU85は、第2領域R2のアドレス領域83の書き換え不能な状態が解除されない場合(S137:NO)、印刷を実行しない。故に、印刷装置1は、例えば、テープカセット30に記憶された情報が適切でないと判定できる。故に、印刷装置1は、適切でない情報に基づく印刷を回避できる。
固有値は、固有情報に含まれる固有IDから抽出した下位2byte分の値である。CPU85は、第1領域R1のID識別領域81に格納された固有IDの固有値と、規則とは異なる規則に基づいて特定されるアドレスに格納された情報である第2選択値DataXとの排他的論理和を演算することにより第2算出結果を算出する。CPU85は、第2算出結果をハッシュ関数に代入することで第2パスワードを生成する。故に、印刷装置1は、テープカセット30に設けられたRFIDタグ350に記憶された情報のセキュリティを高めることができる。
<変形例>
本発明は、上記実施形態に限定されず、各種変形が可能である。上記実施形態では、RFIDタグ350は、RFIDタグとは異なる無線通信方式の記憶素子でもよい。RFIDリーダライタ200は、RFIDタグとは異なる無線通信方式のリーダ及びライタでもよい。製造時、作業者は、外部端末11により、カセットメモリ358に、固有情報及び第1パスワードの書き込みを行ったが、これに限らない。例えば、製造用の印刷装置1を用意して、作業者が、製造用の印刷装置1のライタIC203で、カセットメモリ358に、固有情報及び第1パスワードの書き込みを行ってもよい。
固有値は、固有IDの下位2byte分の値であったが、テープ情報の値でもよい。また、固有値は、固有IDの下位2byte分の値であったが、これに限らず、例えば、3byte分等のデータ長であってよい。ランダム情報は、固有IDにより生成されたが、テープ情報に基づき生成されてもよい。この場合、第1選択値DataAは、テープ情報から生成されるランダム情報である。第1パスワードは、ランダム情報に基づき作成されたが、ランダム情報は、テープカセット30を特定可能な他の情報であってもよい。第1パスワード及び第2パスワードは、ハッシュ関数を用いて演算したが他の異なる暗号化処理を行って生成してもよい。
S9の処理では、第2領域R2のアドレス領域83には、固有IDに基づくランダム情報が書き込まれたが、固有ID以外の情報に基づくランダム情報が第2領域R2のアドレス領域83に書き込まれてもよい。この場合、例えば、固有IDの代わりに、テープ情報に基づくランダム情報が書き込まれていてもよい。S115の処理では、情報Fをアドレス領域83に書き込まれたが、他の情報を書き込んでもよい。S143の処理では、アドレス領域83に書き込まれた特定データはテープ残量であったがこれに限らない。例えば、特定データは、任意の固定された情報、例えば、アドレス領域83の領域Aの値であってもよい。この場合、S145の処理で生成される第2パスワードは、S131で生成されるパスワードと同じ値となる。
上記実施形態及び変形例において、フィルムテープ59が本発明の「テープ」に相当する。カセット装着部8が、本発明の「収容部」に相当する。フラッシュメモリ89が、本発明の「装置メモリ」に相当する。アドレス領域83に書き込まれたランダム情報が、本発明の「任意の情報」に相当する。固有IDの下位2byte分の値が、本発明の「特定のデータ長の値」に相当する。
S103の処理を実行するCPU85は、本発明の「取得手段」の一例である。S109の処理を実行するCPU85は、本発明の「第1生成手段」の一例である。S111の処理を実行するCPU85は、本発明の「第1解除手段」の一例である。S115の処理を実行するCPU85は、本発明の「第1書込手段」の一例である。S117の処理を実行するCPU85は、本発明の「第2書込手段」の一例である。S125、S133の処理を実行するCPU85は、本発明の「第2生成手段」の一例である。S127の処理を実行するCPU85は、本発明の「ロック手段」の一例である。S113の処理を実行するCPU85は、本発明の「判断部」の一例である。S135の処理を実行するCPU85は、本発明の「第2解除手段」の一例である。S141の処理を実行するCPU85は、本発明の「印刷手段」の一例である。
1 印刷装置
11 外部端末
21、85 CPU
22、86 ROM
29、88 RAM
30 テープカセット
50 テープ
59 フィルムテープ
89 フラッシュメモリ
200、311 RFIDリーダライタ
201、312、353 アンテナ
203、313 ライタIC
350 RFIDタグ
358 カセットメモリ
R1 第1領域
R2 第2領域
F 情報
DataA 第1選択値
DataX 第2選択値

Claims (6)

  1. 印刷媒体であるテープを収容するテープカセットであって、
    前記テープカセット固有の情報である固有情報が格納された第1領域と、任意の情報が全ての部分に格納された第2領域とが設けられたカセットメモリを備え、
    前記第1領域に格納された前記固有情報の少なくとも一部の値である固有値と、前記第2領域のうち予め規定された規則に基づいて特定される部分に格納された前記任意の情報値である第1選択値とを用いて生成される第1パスワードにより、前記第2領域が書き換え不能に設定され
    前記固有情報は、前記テープカセットを特定する固有ID、及び前記テープに関するテープ情報を含み、
    前記任意の情報は、前記固有ID及び前記テープ情報に基づき生成されたランダム情報であることを特徴とするテープカセット。
  2. 前記固有値は、前記固有情報に含まれる前記固有IDから抽出した特定のデータ長の値であり、
    前記第1パスワードは、
    前記固有値と前記第1選択値との排他的論理和により算出される第1算出結果を、ハッシュ関数に代入することで生成される
    ことを特徴とする請求項に記載のテープカセット。
  3. 印刷媒体であるテープを収容するテープカセットであって、前記テープカセット固有の情報である固有情報が格納された第1領域と、任意の情報が全ての部分に格納された第2領域とが設けられたカセットメモリを備え、前記第1領域に格納された前記固有情報の少なくとも一部の値である固有値と、前記第2領域のうち予め規定された規則に基づいて特定される部分に格納された前記任意の情報値である第1選択値とを用いて生成される第1パスワードにより、前記第2領域が書き換え不能に設定されたテープカセットが収容される収容部を備えた印刷装置であって、
    前記規則を予め記憶する装置メモリと、
    前記収容部に収容された前記テープカセットの前記カセットメモリの前記第1領域から前記固有情報を取得する取得手段と、
    前記装置メモリに記憶された前記規則に基づいて選択される前記第1選択値と、前記取得手段により前記カセットメモリから取得された前記固有情報の前記固有値とを用いて前記第1パスワードを生成する第1生成手段と、
    前記第1生成手段により生成された前記第1パスワードにより、前記カセットメモリの前記第2領域の書き換え不能な状態を解除する第1解除手段と、
    前記第1解除手段により書き換え不能な状態が解除された前記第2領域の全ての部分に、特定の値を書き込む第1書込手段と、
    前記第1書込手段により前記特定の値が書き込まれた前記第2領域のうち前記規則に基づいて特定される部分に、前記第1領域に格納されている前記固有情報を書き込む第2書込手段と、
    前記第1パスワードとは異なる第2パスワードを生成する第2生成手段と、
    前記第2書込手段により前記固有情報が書き込まれた前記第2領域を、前記第2生成手段により生成された前記第2パスワードを用いて書き換え不能な状態とするロック手段と
    を備えたことを特徴とする印刷装置。
  4. 前記第1生成手段が生成した前記第1パスワードにより、前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されたか否かを判断する判断部と、
    前記判断部により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されていないと判断した場合、前記第2生成手段により生成された前記第2パスワードにより、前記ロック手段による前記カセットメモリの前記第2領域の書き換え不能な状態を解除する第2解除手段と、
    前記第2解除手段により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除された場合、前記第2書込手段により前記第2領域に書き込まれた前記固有情報に応じて、前記テープに印刷を実行する印刷手段と
    を備えたことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  5. 前記印刷手段は、
    前記第2解除手段により前記第2領域の書き換え不能な状態が解除されない場合、印刷を実行しない
    ことを特徴とする請求項に記載の印刷装置。
  6. 前記固有値は、前記固有情報に含まれる固有IDから抽出した特定のデータ長の値であり、
    前記第2生成手段は、
    前記第1領域に格納された前記固有IDの前記固有値と、前記規則とは異なる規則に基づいて特定される部分に格納された情報である第2選択値との排他的論理和により算出される第2算出結果を、ハッシュ関数に代入することで前記第2パスワードを生成する
    ことを特徴とする請求項の何れかに記載の印刷装置。
JP2019176316A 2019-09-27 2019-09-27 テープカセット及び印刷装置 Active JP7314744B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176316A JP7314744B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 テープカセット及び印刷装置
US17/023,106 US11397877B2 (en) 2019-09-27 2020-09-16 Tape cassette including cassette memory having first area and second area, and printing device using the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019176316A JP7314744B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 テープカセット及び印刷装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021056562A JP2021056562A (ja) 2021-04-08
JP7314744B2 true JP7314744B2 (ja) 2023-07-26

Family

ID=75161548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019176316A Active JP7314744B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 テープカセット及び印刷装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11397877B2 (ja)
JP (1) JP7314744B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004145170A (ja) 2002-10-28 2004-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 記憶装置
JP2009061709A (ja) 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Epson Corp テーププリントシステムおよびテープカートリッジ

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08101902A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Toppan Printing Co Ltd 情報カード
US6494562B1 (en) * 1998-09-03 2002-12-17 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for identifying a sales channel
JP4109164B2 (ja) 2003-06-30 2008-07-02 大日本印刷株式会社 暗号鍵の生成システム、暗号鍵の生成方法及び暗号鍵の生成プログラム
US7493494B2 (en) * 2005-11-03 2009-02-17 Prostor Systems, Inc. Secure data cartridge
JP2017161801A (ja) * 2016-03-11 2017-09-14 ブラザー工業株式会社 カートリッジおよび画像形成装置
WO2017218016A1 (en) * 2016-06-17 2017-12-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Replaceable item authentication
ES2716739T3 (es) * 2016-10-27 2019-06-14 Hewlett Packard Development Co Autenticación de elemento reemplazable
JP6790862B2 (ja) * 2017-01-20 2020-11-25 ブラザー工業株式会社 印刷装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004145170A (ja) 2002-10-28 2004-05-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd 記憶装置
JP2009061709A (ja) 2007-09-07 2009-03-26 Seiko Epson Corp テーププリントシステムおよびテープカートリッジ

Also Published As

Publication number Publication date
US20210097356A1 (en) 2021-04-01
US11397877B2 (en) 2022-07-26
JP2021056562A (ja) 2021-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5857633B2 (ja) テープ印字装置
EP1066967B1 (en) Image recording apparatus
JP2006289954A (ja) テープカセット及びテープ印字装置
US20030076520A1 (en) Active packaging providing print media information
JPWO2006016607A1 (ja) ラベル作成装置
JPH09104189A (ja) 情報記録媒体、その作製方法および作製装置
JP2013095048A (ja) テープ印字装置
JP2008030436A (ja) テープ印刷装置用カートリッジ及びテープ印刷装置
JP7314744B2 (ja) テープカセット及び印刷装置
JP2009061709A (ja) テーププリントシステムおよびテープカートリッジ
JP3888458B2 (ja) 孔版印刷方法および装置
JP5810757B2 (ja) 印刷装置、制御プログラム、印刷システム
US10549546B2 (en) Printer, printing system including the same, and computer-readable medium therefor
JP2012198748A (ja) 情報処理装置、印刷システム、テープ印刷装置、プログラムおよび情報処理装置の制御方法
JP2005280224A (ja) 無線タグ情報通信システム及び無線タグ情報通信装置
CN115139667A (zh) 信息处理装置、带印刷装置、带印刷系统、信息处理装置的控制方法以及记录介质
JP5104601B2 (ja) 印刷装置およびテープ印刷装置
JP6924401B2 (ja) 印刷装置
JP2007108893A (ja) タグ集合体及びタグラベル作成装置
JP2020149551A (ja) 印刷装置及びテープ
JP4936231B2 (ja) タグラベル・磁性体シート作成装置
US20190224995A1 (en) Medium and Printer
US20190146730A1 (en) Printer and Medium
CN111688371A (zh) 带盒
JP4761184B2 (ja) タグラベル作成装置及びタグラベル作成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220805

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230425

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230626

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7314744

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150