JP7314467B2 - 柱梁接合構造 - Google Patents
柱梁接合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7314467B2 JP7314467B2 JP2019136777A JP2019136777A JP7314467B2 JP 7314467 B2 JP7314467 B2 JP 7314467B2 JP 2019136777 A JP2019136777 A JP 2019136777A JP 2019136777 A JP2019136777 A JP 2019136777A JP 7314467 B2 JP7314467 B2 JP 7314467B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- joint
- central
- column
- main reinforcement
- end portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
まず、本発明の第1実施形態に係る柱梁接合構造について、図1、図2を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の柱梁接合構造10は、鉛直方向に延びる柱12と水平方向に延びる梁14との接合部に設けられた仕口部材16を有している。
仕口部材16は、柱12が接合される柱梁仕口部18と、柱梁仕口部18の両側面にそれぞれ接合され、梁14の端部を構成する一対の梁端部20と、によって構成されている。本実施形態では、仕口部材16は、柱梁仕口部18と一対の梁端部20とが一体的に形成されたプレキャストコンクリート造とされている。
柱12は、仕口部材16の柱梁仕口部18の上面に接合された上部柱12Aと、柱梁仕口部18の下面に接合された下部柱12Bと、によって構成されている。上部柱12A及び下部柱12Bは、それぞれ鉛直方向に延びており、外形(幅)が柱梁仕口部18の上面及び下面の外形(幅)と略同じ大きさとされている。本実施形態では、上部柱12A及び下部柱12Bは、例えばプレキャストコンクリート造の四角柱とされている。
仕口部材16の梁端部20の端面20Aには、梁14の中央部を構成する梁中央部材42の一端面42Aが接合されている。なお、図示を省略するが、梁中央部材42の他端面は、仕口部材16の隣に配置された他の仕口部材の梁端部の端面に接合されている。この一対の梁端部20と梁中央部材42とにより、水平方向に延びて柱梁仕口部18間に架設された梁14が構成されている。
次に、本実施形態の柱梁接合構造の施工手順の一例について説明する。なお、下記の手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。
本実施形態によれば、仕口部材16において、一体的に形成された梁端部20と柱梁仕口部18とに跨って補強筋22が配筋されており、機械式定着板24によって補強筋22の端部が梁端部20に定着されている。このように、補強筋22によって梁端部20を補強することで、梁端部20を非降伏ヒンジ領域Rとすることができ、接合鉄筋26が接続された機械式継手28を梁14と柱梁仕口部18との接合部である梁端部20に設けることが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態に係る柱梁接合構造について、図3、図4を用いて説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
第1実施形態の柱梁接合構造10では、梁中央部材42の上側の中央梁主筋48Aと第2梁主筋60とが、あき重ね継手によって接続されていた。これに対し、本実施形態の柱梁接合構造80では、図3に示すように、梁中央部材82の上側の中央梁主筋84と第2梁主筋86とが、梁中央側機械式継手88によって接続されている。
次に、本実施形態の柱梁接合構造の施工手順の一例について説明する。なお、下記の手順は一例であり、手順が異なっていたり、他の手順が含まれたりしても構わない。
本実施形態の柱梁接合構造80によれば、第1実施形態の柱梁接合構造10と同様の作用、効果を得ることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る柱梁接合構造について、図5を用いて説明する。なお、第1、第2実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
第1実施形態の柱梁接合構造10では、下側の中央梁主筋48Bの端部及び第1梁主筋56の他端部に機械式定着板50、58が設けられ、上側の中央梁主筋48Aの端部及び第2梁主筋60の他端部には定着部は設けられていなかった。これに対し、本実施形態の柱梁接合構造100では、図5に示すように、上側の中央梁主筋102の端部及び第2梁主筋104の他端部にも、定着部としての機械式定着板106、108がそれぞれ設けられている。
本実施形態の柱梁接合構造100によれば、第1実施形態の柱梁接合構造10と同様の作用、効果を得ることができる。
次に、本発明の第4実施形態に係る柱梁接合構造について、図6を用いて説明する。なお、第1~第3実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略し、差異点を中心に説明する。
第1~第3実施形態の柱梁接合構造10、80、100では、梁中央部材42、82の下部がプレキャストコンクリート部44とされ、上部が現場打ちコンクリート部46とされていた。これに対し、本実施形態の柱梁接合構造110では、図6に示すように、梁中央部材112は、上部及び下部の双方がプレキャストコンクリート部とされたフルプレキャスト構造とされている。
本実施形態の柱梁接合構造110を施工する場合、まず、梁中央部材112を上から落とし込んで仕口部材16との接合位置に配置する。
本実施形態によれば、梁中央部材112の上部及び下部の双方において、拡幅部114の貫通孔54に第1梁主筋56を挿通して機械式継手28に接続することで、仕口部材16の接合鉄筋26と梁中央部材112の第1梁主筋56とを接合することができる。
以上、本発明について第1~第4実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能である。また、第1~第4実施形態の構成は、適宜組み合わせることが可能である。
14 梁
16 仕口部材
18 柱梁仕口部
20 梁端部
22 補強筋
24 機械式定着板(定着部の一例)
26 接合鉄筋
28 機械式継手
42、82、112 梁中央部材
48A、48B、84、102 中央梁主筋
52、114 拡幅部
54 貫通孔
56 第1梁主筋
60、86、104 第2梁主筋
88 梁中央側機械式継手
Claims (3)
- 梁の端部を構成する梁端部と柱梁仕口部とが一体的に形成されたプレキャストコンクリート造の仕口部材と、
上部又は下部の一方がプレキャストコンクリート造とされ、前記梁の中央部を構成する梁中央部材と、
前記梁中央部材の上部及び下部にそれぞれ配筋された中央梁主筋と、
前記梁中央部材の前記仕口部材との接合端部に設けられ、前記梁中央部材の上部又は下部の一方から梁成方向外側に拡幅する拡幅部と、
前記拡幅部を前記梁中央部材の軸方向に貫通する貫通孔と、
前記仕口部材の前記柱梁仕口部と前記梁端部とに跨って配筋されるとともに、前記梁端部側の端部に定着部が設けられ、前記梁端部が非降伏ヒンジ領域となるよう前記梁端部を補強する補強筋と、
前記仕口部材の上部及び下部にそれぞれ配筋され、前記補強筋と平行に延びる接合鉄筋と、
前記接合鉄筋の一端部にそれぞれ接続され、前記非降伏ヒンジ領域に埋設される一対の機械式継手と、
前記貫通孔に挿通され、前記中央梁主筋と平行に延びて一端部が前記一対の機械式継手の一方に接続される第1梁主筋と、
前記梁中央部材の上部又は下部の他方に配筋され、前記中央梁主筋と平行に延びて一端部が前記一対の機械式継手の他方に接続される第2梁主筋と、
を有する柱梁接合構造。 - 前記梁中央部材の上部又は下部の他方に配筋された前記中央梁主筋は、梁中央側機械式継手によって前記第2梁主筋の他端部に接続されている、請求項1に記載の柱梁接合構造。
- 梁の端部を構成する梁端部と柱梁仕口部とが一体的に形成されたプレキャストコンクリート造の仕口部材と、
前記梁の中央部を構成するプレキャストコンクリート造の梁中央部材と、
前記梁中央部材の上部及び下部にそれぞれ配筋された中央梁主筋と、
前記梁中央部材の前記仕口部材との接合端部に設けられ、前記梁中央部材の上部及び下部から梁成方向外側にそれぞれ拡幅する拡幅部と、
前記拡幅部を前記梁中央部材の軸方向に貫通する貫通孔と、
前記仕口部材の前記柱梁仕口部と前記梁端部とに跨って配筋されるとともに、前記梁端部側の端部に定着部が設けられ、前記梁端部が非降伏ヒンジ領域となるよう前記梁端部を補強する補強筋と、
前記仕口部材の上部及び下部にそれぞれ配筋され、前記補強筋と平行に延びる接合鉄筋と、
前記接合鉄筋の一端部にそれぞれ接続され、前記非降伏ヒンジ領域に埋設される一対の機械式継手と、
前記貫通孔にそれぞれ挿通され、前記中央梁主筋と平行に延びて一端部が前記一対の機械式継手にそれぞれ接続される第1梁主筋と、
を有する柱梁接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019136777A JP7314467B2 (ja) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | 柱梁接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019136777A JP7314467B2 (ja) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | 柱梁接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021021205A JP2021021205A (ja) | 2021-02-18 |
JP7314467B2 true JP7314467B2 (ja) | 2023-07-26 |
Family
ID=74574066
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019136777A Active JP7314467B2 (ja) | 2019-07-25 | 2019-07-25 | 柱梁接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7314467B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007092354A (ja) | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Takenaka Komuten Co Ltd | プレキャストコンクリート造柱梁の接合方法 |
JP2017222996A (ja) | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社竹中工務店 | 柱梁の接合部構造 |
JP2018012992A (ja) | 2016-07-21 | 2018-01-25 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート柱梁部材の接合構造 |
JP2019082005A (ja) | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 三井住友建設株式会社 | 柱梁接合構造及びその構築方法 |
-
2019
- 2019-07-25 JP JP2019136777A patent/JP7314467B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007092354A (ja) | 2005-09-28 | 2007-04-12 | Takenaka Komuten Co Ltd | プレキャストコンクリート造柱梁の接合方法 |
JP2017222996A (ja) | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社竹中工務店 | 柱梁の接合部構造 |
JP2018012992A (ja) | 2016-07-21 | 2018-01-25 | 株式会社安藤・間 | プレキャストコンクリート柱梁部材の接合構造 |
JP2019082005A (ja) | 2017-10-27 | 2019-05-30 | 三井住友建設株式会社 | 柱梁接合構造及びその構築方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021021205A (ja) | 2021-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2013142226A (ja) | 箱桁橋の構築方法 | |
KR20060083776A (ko) | 덮개형 전단구속판을 갖는 강재 영구거푸집 보 및 그를이용한 강콘크리트 합성보 | |
JP2008266910A (ja) | 緊張材の定着部または偏向部の突起構造及びその施工方法 | |
KR101458435B1 (ko) | 안장형 띠철근과 이중 대근을 이용한 hpc기둥의 제작방법 및 이를 이용한 시공방법 | |
JP2005220699A (ja) | 既設柱の補強構造、及びその補強方法 | |
JP6636345B2 (ja) | Rc建物及びrc建物の構築方法 | |
JP7314467B2 (ja) | 柱梁接合構造 | |
JP7158231B2 (ja) | 合成柱及びそれを用いた橋脚、施工方法 | |
JP2015025314A (ja) | プレキャストコンクリート躯体の構築方法 | |
JP4447632B2 (ja) | 梁、および梁と柱の接合構造ならびにその接合方法 | |
JP2020063617A (ja) | プレキャストコンクリート部材の継手構造 | |
JP6574336B2 (ja) | 鉄骨鉄筋コンクリート造の柱、及びこれを用いた建物 | |
JP5008683B2 (ja) | 杭頭補強部材とそれを用いた杭頭補強構造 | |
JP6590571B2 (ja) | プレキャストコンクリート梁端部の接合構造及びプレキャストコンクリート梁柱架構 | |
JP7037394B2 (ja) | ハーフPCa柱とPCa壁又はPCa梁との接合構造 | |
KR102213216B1 (ko) | 프리캐스트 기둥 구조물의 시공 방법 및 프리캐스트 기둥 구조물 | |
KR100456192B1 (ko) | 외력을 받는 프리캐스트 콘크리트 외벽 시스템 | |
KR101517889B1 (ko) | 무조인트 구배형 psc거더를 이용한 라멘교 시공방법 | |
JP6978894B2 (ja) | 柱梁接合構造の構築方法 | |
JP2017095915A (ja) | 柱梁仕口部−柱の接合構造、ラーメン高架橋、柱梁仕口部−柱の接合構造の構築方法及びプレキャストコンクリート部材 | |
KR20100045740A (ko) | 교량 바닥판의 캔틸레버 부분 시공을 위한 지지 조립체, 이를 이용한 캔틸레버 부분의 시공방법, 이러한 캔틸레버 부분을 구비한 교량 및 교량의 시공방법 및 교량 최외측 거더 외부의 반두께 프리캐스트 바닥판 시공방법 | |
JP6089096B2 (ja) | プレキャスト桁のねじれ抑制方法及びプレキャスト桁の接合方法 | |
JP7419627B2 (ja) | 溶接鉄筋接合構造 | |
JP6114600B2 (ja) | 鉄筋コンクリート構造物 | |
KR101975561B1 (ko) | 강합성 거더의 모멘트 저감을 위한 보강 구조를 구비한 강거더 구조체, 이를 포함하는 교량, 강거더 구조체 제조 방법 및 교량 시공 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220623 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230314 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20230412 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230613 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230623 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7314467 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |