JP7313130B2 - 繊維シートおよび複合膜 - Google Patents
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Description
そのため、ポリベンゾイミダゾール樹脂からなる繊維シートは、特開2014-234581号公報(特許文献1)にも例示されているように、水処理膜などの液体分離膜や気体分離膜、医療用材料、イオン交換膜や透析膜、レドックスフロー電池や燃料電池の高分子電解質膜などといった様々な産業用途に使用可能な膜の支持体として、あるいは、キャパシタや一次/二次電池などの電気化学素子用セパレータ、プリプレグ、気体フィルタや液体フィルタなどといった、様々な産業用途に使用されている。
しかし、ポリベンゾイミダゾール樹脂からなる繊維シートは伸度に劣るものであり、様々な産業用途に使用するには限界があった。特に、伸度に優れる複合膜が求められている燃料電池の高分子電解質膜用途において、複合膜の支持体としてポリベンゾイミダゾール樹脂からなる繊維シートを使用するには限界があった。
本発明は、ポリベンゾイミダゾール樹脂を含有した繊維を含んでなる、伸度に優れた繊維シートの提供を第一の目的とする。
「(請求項1)ポリベンゾイミダゾール樹脂およびポリイミド樹脂を含有した繊維を含んでなる、繊維シートを製造する方法であって、
前記ポリベンゾイミダゾール樹脂および前記ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸を含有した紡糸液を紡糸し、
その後、紡糸された繊維を加熱することで、前記紡糸された繊維に含有されている前記ポリアミック酸を前記ポリイミド樹脂にする工程を備える、
繊維シートを製造する方法。
(請求項2)請求項1に記載の繊維シートを製造する方法を用いて製造される繊維シートは、温度80℃のN-メチル-2-ピロリドン中に30分間浸漬した後における質量が、浸漬前の質量の90質量%以上である、
請求項1に記載の繊維シートを製造する方法。
(請求項3)請求項1又は請求項2に記載の繊維シートを製造する方法を用いて製造された繊維シートを用意する工程、
前記繊維シートへ膜構成樹脂を付与する工程、
を備える、複合膜を製造する方法。」
である。
また、本願出願人は検討の結果、ポリイミド樹脂の種類を選択することによって、伸度に優れると共に耐溶剤性に優れる繊維シートを提供できることを見出した。
そして、本発明にかかる繊維シートを用いることで、伸度に優れる複合膜を提供できる。更に、本発明にかかる耐溶剤性に優れる繊維シートを含んでいることにより、伸度に優れると共に耐溶剤性に優れる複合膜を提供できる。
本発明にかかる繊維シートは、ポリベンゾイミダゾール樹脂(以下、「PBI」と表記することがある)およびポリイミド樹脂(以下、「PI」と表記することがある)を含有した繊維を含んでいる。
また、Zは二価C1-C10アルカンジイル、二価C2-C10アルケンジイル、二価C6-C15アリール、二価C5-C15ヘテロアリール、二価C5-C15ヘテロシクリル、二価C6-C19アリールスルホン、及び二価C6-C19アリールエーテルからなる群より選択され、少なくとも1つの芳香環を有する2価の基が好ましい。例えば、下記式で表される基を持つ官能基が好ましい。
つまり、PIを溶媒に溶解してなる紡糸液を用いて調製された繊維シートは、紡糸液を構成する溶媒に可溶なPIを含有した繊維からなる繊維シートである。そのため、前記溶媒に対し溶解し易い繊維シートである。
一方、上述したポリアミック酸を加熱させPIにする方法を用いることで、紡糸液を構成する溶媒に対する溶解度がポリアミック酸とは異なるPIを含有した繊維からなる繊維シートを提供できる。また、参考文献(西崎俊一郎、不可三晃、工業化学雑誌、67、No.3、474(1964))によれば、ポリアミック酸は加熱されることによって分子内縮合して耐溶剤性に優れるPIになることが知られている。そのため、本製造方法によって、伸度に優れると共に耐溶剤性に優れる繊維シートを提供できる。
他の樹脂として、例えば、ポリオレフィン系樹脂(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、炭化水素の一部をシアノ基またはフッ素或いは塩素といったハロゲンで置換した構造のポリオレフィン系樹脂など)、スチレン系樹脂、ポリエーテル系樹脂(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、フェノール系樹脂、メラミン系樹脂、ユリア系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂(ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリ乳酸、全芳香族ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂など)、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、アラミド樹脂などの芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂(ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、パーフルオロスルホン酸樹脂など)、多糖類(デンプン、セルロース系樹脂、プルラン、アルギン酸、ヒアルロン酸など)、たんぱく質類(ゼラチン、コラーゲンなど)、ビニルアルコール系樹脂(ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルなど)、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、ポリビニルピロリドン、アクリル系樹脂(例えば、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルなどを共重合したポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルと塩化ビニルまたは塩化ビニリデンを共重合したモダアクリル系樹脂など)など、公知の樹脂を挙げることができる。なお、他の樹脂の種類は複数種類であっても良く、これらの樹脂は、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるものでも構わず、また樹脂がブロック共重合体やランダム共重合体でもよい。また、樹脂の立体構造や結晶性の有無がいかなるものでもよい。
その平均繊維径が細いほど、分離性能、液体保持性能、払拭性能、隠蔽性能、絶縁性能、或いは柔軟性など、様々な性能に優れる繊維シートを提供できる。そのため、平均繊維径は3μm以下であるのが好ましく、2μm以下であるのが好ましく、1μm以下であるのが好ましく、800nm以下であるのが好ましい。なお、平均繊維径の下限値は適宜調整するものであるが、1nm以上であるのが現実的であり、100nm以上であるのが好ましい。ここでいう「平均繊維径」は、繊維を含む測定対象部分を撮影した5000倍の電子顕微鏡写真をもとに測定した、50点の繊維における各繊維径の算術平均値をいう。繊維の断面形状が非円形である場合には、断面積と同じ面積の円の直径を繊維径とみなす。
繊維長は適宜調整でき、具体的に、短繊維や長繊維あるいは連続長を有する繊維であることができる。特に、繊維シートにおける繊維端部の数が少なくなることで、表面が平滑となり広く産業資材の用途に採用できることから、繊維シートを構成する繊維は連続長を有する繊維を含んでいるのが好ましく、繊維シートを構成する繊維は連続長を有する繊維のみであるのが好ましい。
繊維シートの目付や厚さなどは産業資材の用途や要求物性などによって適宜調整できる。その目付は0.1~20g/m2であることができ、0.5~15g/m2であることができ、1~10g/m2であることができる。そして、その厚みは100μm以下であるのが好ましく、75μm以下であるのが好ましく、50μm以下であるのが好ましい。一方、厚みは1μm以上であるのが現実的である。なお、本発明において、目付とは測定対象物の主面における1m2あたりに換算した質量をいい、厚みとは、シックネスゲージ((株)ミツトヨ製、コードNo.:547-401、測定力3.5N以下)を用いて測定した値を意味する。
なお、繊維シートの強度および伸度は、以下の測定方法へ繊維シートを供することで求めることができる。
(1)測定対象のMD方向(生産方向)と長辺方向が平行を成すようにして、測定対象から長方形の試料(短辺:5mm、長辺:50mm)を採取した。なお、測定対象のMD方向が不明である場合には、測定対象の主面上における様々な方向から複数の試料を採取し後述する(2)~(3)の工程へ供した結果、測定された強度(MPa)の値が最大であった試料の長辺方向と平行をなす方向を、測定対象のMD方向とみなした。
(2)引張り試験機(サーチ株式会社製、卓上型引張試験機(型式:TSM-41-cre)を使用し、つかみ間隔20mm、引張り速度20mm/min.の条件で、試料が破断するまで試料を長辺方向へ引張った。
(3)試料が破断するまでに測定された最大応力を、測定対象の「強度(単位:MPa)」とした。
(1)測定対象を上述した(強度の測定方法)へ供し、試料が破断したときのつかみ間隔の長さを測定した。
(2)次の式から得られる値を測定対象の「伸度(単位:%)」とした。
L={(D-20)/20}×100
ここで、Lは伸度(単位:%)、Dは試料が破断した時のつかみ間隔の長さ(単位:mm)をそれぞれ意味する。
なお、繊維シートの耐溶剤性は、以下の方法へ繊維シートを供することで評価できる。
(1)測定対象から、一辺の長さが100mmの正方形状の試料を採取し、その質量(A、単位:g)を量った。
(2)温度80℃のN-メチル-2-ピロリドンを10ml用意した。
(3)10mlの温度80℃のN-メチル-2-ピロリドン中に、試料を30分間浸漬した。そして、N-メチル-2-ピロリドン中から試料を取り出し、取り出した試料からN-メチル-2-ピロリドンを除去した。
(4)N-メチル-2-ピロリドンを除去した後の試料の質量(B、単位:g)を量った。
(5)測定値を以下式へ代入し、算出された値を測定対象の「質量変化百分率(単位:質量%)」とした。
質量変化百分率=(B/A)×100
A:浸漬処理前の、試料の質量(単位:g)。
B:浸漬処理しN-メチル-2-ピロリドンを除去した後の、試料の質量(単位:g)。
(6)算出された質量変化百分率の値が90質量%以上であった場合、測定対象は耐溶剤性に優れると評価し、算出された質量変化百分率の値が90質量%未満であった場合、測定対象は耐溶剤性に劣ると評価した。
これらの中でも静電紡糸法や、特開2009-287138号公報に開示されているようなガスの剪断作用により紡糸する方法を用いることで、平均繊維径が3μm以下の極細繊維を紡糸しやすく、繊維径が揃っており、しかも連続長の極細繊維のみからなる繊維シートを調製しやすいため好適である。
・PBIおよびPIを含有した紡糸液(有機樹脂溶液や有機樹脂が融解してなる液)を紡糸してなる繊維を含んだ繊維シートを調製しても、
・PBIおよび、PI前駆体(例えば、ポリアミック酸など)を含有した紡糸液(有機樹脂溶液や有機樹脂が融解してなる液)を紡糸してなる繊維シートを調製し、該繊維シートを加熱処理へ供するなどして、含有されているPI前駆体をPIにすることで繊維シートを調製してもよい。
なお、上述の加熱処理によって、あるいは、架橋剤などの添加剤と反応させることで、PBIおよび/またはPIの耐熱性を向上させたり不溶化させるなどして、繊維の物性を向上させてもよい。
ジメチルアセトアミドにPBIを溶解させ、固形分濃度が22質量%のPBI溶液を調製した。そして、調製したPBI溶液に酢酸アンモニウムを0.25質量%となるように添加し、PBI溶液に溶解させた。そして、酢酸アンモニウムを添加したPBI溶液を、孔径1μmのガラスフィルタへ供し濾過することで、PBI紡糸液を調製した。
最終的に調製された不織布の構成繊維に含有されているPBIとPIの質量比率が、表1の「質量比率」欄に記載されている比率となるように、上述のようにして調製したPBI紡糸液へポリアミック酸溶液A(ユニチカ株式会社製、製品名:Uイミド(登録商標)ワニス)を混合することで、質量比率が異なるPBI/ポリアミック酸紡糸液Aを各々調製した。
なお、使用したポリアミック酸溶液Aは、350℃以上の温度条件下に存在することによって、固形分質量の百分率が18質量%のポリイミドとなるものを使用した。つまり、例えば、100gのポリアミック酸溶液中に含有されているポリアミック酸を350℃以上の温度条件下へ供することによって、18gのポリイミドとなるポリアミック酸溶液を使用した。
最終的に調製された不織布の構成繊維に含有されているPBIとPIの質量比率が、表1の「質量比率」欄に記載されている比率となるように、上述のようにして調製したPBI紡糸液へポリアミック酸溶液B(宇部興産株式会社製、製品名:U-ワニス)を混合することで、PBI/ポリアミック酸紡糸液Bを調製した。
なお、使用したポリアミック酸溶液Bは、350℃以上の温度条件下に存在することによって、固形分質量の百分率が20質量%のポリイミドとなるものを使用した。つまり、例えば、100gのポリアミック酸溶液中に含有されているポリアミック酸を350℃以上の温度条件下へ供することによって、20gのポリイミドとなるポリアミック酸溶液を使用した。
最終的に調製された不織布の構成繊維に含有されているPBIとPIの質量比率が、表1の「質量比率」欄に記載されている比率となるように、上述のようにして調製したPBI紡糸液へポリアミック酸溶液C(三井化学株式会社製)を混合することで、PBI/ポリアミック酸紡糸液Cを調製した。
なお、使用したポリアミック酸溶液Cは、350℃以上の温度条件下に存在することによって、固形分質量の百分率が28質量%のポリイミドとなるものを使用した。つまり、例えば、100gのポリアミック酸溶液中に含有されているポリアミック酸を350℃以上の温度条件下へ供することによって、28gのポリイミドとなるポリアミック酸溶液を使用した。
最終的に調製された不織布の構成繊維に含有されているPBIとポリスルホン樹脂(以下、「PSU」と表記することがある)の質量比率が、表1の「質量比率」欄に記載されている比率となるように、上述のようにして調製したPBI紡糸液へPSUを混合することで、PBI/PSU紡糸液を調製した。
内径が0.33mmの金属製のノズルに、アース処理されたパワーサプライを接続した。ノズル先端部の開口と対面するように、アース処理された捕集体(金属板)を設けた。この時、ノズル先端部と捕集体との最短距離が、4~8cmとなるように調整した。ノズルをパワーサプライにより8~15kVとなるように印加して、ノズルと捕集体の間に電界を形成した。
ノズルの開口から紡糸液を吐出量が0.7~1cc/時間となるようにして吐出させ、紡糸液を電界に導いて、紡糸液をノズル先端部の開口から捕集体へと飛翔させると共に細径化させ、繊維化して捕集体上に捕集し繊維ウェブを調製することを試みた。なお、本工程における紡糸環境は、温度25℃、湿度20%RHに調整した。
PBI紡糸液を用いて捕集体の主面上に、繊維ウェブを調製した。そして、調製した繊維ウェブを捕集体から剥がし、180℃で30分間加熱処理することで構成繊維中に残留している溶媒を揮発させて除去した後、400℃で30分加熱処理することでPBIを不溶化処理し、PBI不織布を調製した。
各種PBI/ポリアミック酸紡糸液A~Cを用いて捕集体の主面上に、繊維ウェブを各々調製した。そして、調製した繊維ウェブを各々捕集体から剥がし、180℃で30分間加熱処理することで構成繊維中に残留している溶媒を揮発させて除去した後、400℃で30分加熱処理することでPBIを不溶化処理すると共にポリアミック酸をPIにすることで、PBIおよびPIを含有した繊維のみで構成された不織布を調製した。
PBI/PSU紡糸液を用いて捕集体の主面上に、繊維ウェブを調製した。そして、調製した繊維ウェブを捕集体から剥がし、180℃で30分間加熱処理することで構成繊維中に残留している溶媒を揮発させて除去した後、400℃で30分加熱処理することでPBIを不溶化処理し、PBIおよびPSUを含有した繊維のみで構成された不織布を調製した。
以上から、PBIを含有した繊維を含んでなる繊維シートにおいて、該繊維がPIを含有していることによって、繊維シートの伸度が向上することが判明した。そのため、本発明によって、伸度が向上した繊維シートを提供できる。
更に、実施例の不織布は、いずれも耐溶剤性に優れるものであった。そのため、本発明によって、伸度に優れると共に耐溶剤性に優れる繊維シートを提供できる。
比較例1で調製した不織布をガラス基板上に静置し、不織布の主面へNafion(登録商標)分散液(デュポン社製、DE2021CS)を塗布した。Nafion分散液を塗布した後の不織布を、加熱温度を80℃に調製した加熱機へ供することで分散液中の溶媒を除去した後、更に加熱温度を130℃に調製した加熱機へ供して、Nafion樹脂中に不織布を含んでいる複合膜を調製した。
実施例3で調製した不織布を用いたこと以外は、比較例3と同様にして、Nafion(登録商標)樹脂中に不織布を含んでいる複合膜を調製した。
実施例4で調製した不織布を用いたこと以外は、比較例3と同様にして、Nafion(登録商標)樹脂中に不織布を含んでいる複合膜を調製した。
実施例5で調製した不織布を用いたこと以外は、比較例3と同様にして、Nafion(登録商標)樹脂中に不織布を含んでいる複合膜を調製した。
また、本発明の繊維シートを含んでいる複合膜は、様々な産業用途(例えば、水処理膜などの液体分離膜や気体分離膜、医療用材料、イオン交換膜や透析膜、燃料電池の高分子電解質膜などといった様々な産業用途に使用可能な複合膜として、あるいは、キャパシタや一次/二次電池などの電気化学素子用セパレータ、プリプレグ、気体フィルタや液体フィルタなど)に使用できる。
Claims (3)
- ポリベンゾイミダゾール樹脂およびポリイミド樹脂を含有した繊維を含んでなる、繊維シートを製造する方法であって、
前記ポリベンゾイミダゾール樹脂および前記ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸を含有した紡糸液を紡糸し、
その後、紡糸された繊維を加熱することで、前記紡糸された繊維に含有されている前記ポリアミック酸を前記ポリイミド樹脂にする工程を備える、
繊維シートを製造する方法。 - 請求項1に記載の繊維シートを製造する方法を用いて製造される繊維シートは、温度80℃のN-メチル-2-ピロリドン中に30分間浸漬した後における質量が、浸漬前の質量の90質量%以上である、
請求項1に記載の繊維シートを製造する方法。 - 請求項1又は請求項2に記載の繊維シートを製造する方法を用いて製造された繊維シートを用意する工程、
前記繊維シートへ膜構成樹脂を付与する工程、
を備える、複合膜を製造する方法。
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