JP7310747B2 - 電圧検出装置 - Google Patents
電圧検出装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7310747B2 JP7310747B2 JP2020127393A JP2020127393A JP7310747B2 JP 7310747 B2 JP7310747 B2 JP 7310747B2 JP 2020127393 A JP2020127393 A JP 2020127393A JP 2020127393 A JP2020127393 A JP 2020127393A JP 7310747 B2 JP7310747 B2 JP 7310747B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- voltage
- potential
- input terminal
- circuit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R19/00—Arrangements for measuring currents or voltages or for indicating presence or sign thereof
- G01R19/165—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values
- G01R19/16533—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application
- G01R19/16538—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application in AC or DC supplies
- G01R19/16542—Indicating that current or voltage is either above or below a predetermined value or within or outside a predetermined range of values characterised by the application in AC or DC supplies for batteries
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R15/00—Details of measuring arrangements of the types provided for in groups G01R17/00 - G01R29/00, G01R33/00 - G01R33/26 or G01R35/00
- G01R15/04—Voltage dividers
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M10/00—Secondary cells; Manufacture thereof
- H01M10/42—Methods or arrangements for servicing or maintenance of secondary cells or secondary half-cells
- H01M10/48—Accumulators combined with arrangements for measuring, testing or indicating the condition of cells, e.g. the level or density of the electrolyte
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R31/00—Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
- G01R31/36—Arrangements for testing, measuring or monitoring the electrical condition of accumulators or electric batteries, e.g. capacity or state of charge [SoC]
- G01R31/382—Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
- G01R31/3835—Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC involving only voltage measurements
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Electrochemistry (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Measurement Of Current Or Voltage (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
本発明は、電圧検出を行う電圧検出装置に関するものである。
近年、電動車両では、機能群を複数の系統(システム)に分け、車載組電池の総電圧(端子間電圧)をシステムリレーにて、システムごとに選択的に印加するような電源システムが構成されている。このような電源システムでは、選択先のシステムにおいて適切に電圧が印加されているか否か等を検知するため、選択先のシステムに印加された総電圧(以下、印加電圧と示す)をそれぞれ検出する必要がある。その際、コスト面から共通回路にて検出可能にすることが望ましく、また、車載組電池の総電圧は、数100Vという高電圧となることが一般的であるので、印加電圧を分圧して検出することが望ましい。
そこで、特許文献1に示すような、分圧回路に印加電圧を分圧して検出する方法や、特許文献2に示すような、差動増幅回路を介して分圧電圧を測定する方法を採用することが想定されていた。
しかしながら、特許文献1の方法では、選択先の回路ごとに印加電圧の検出基準となるバスバーに流れる電流量が異なり、各バスバーにおける電位が異なる。そして、共通回路で分圧電圧を検出する場合、いずれかのバスバーを基準とすることとなるため、検出精度が悪化するという問題が生じた。また、特許文献2の方法では、各バスバーにおける電位が異なるという問題は解消されるが、分圧回路の抵抗誤差に加え、差動増幅回路のゲイン誤差が重複し、検出精度が悪いという問題が生じた。このため、特許文献1,2に示す方法をそのまま採用することはできなかった。
ところで、特許文献3に示すような、組電池を構成する電池セルの各電圧を検出する監視ICは、差動増幅回路とAD変換機器を監視IC内で一体化し、トータル誤差を校正や補正により抑制しているため、検出精度が良いことが知られている。そこで、次に、この監視ICを流用して、各印加電圧を検出することが考えられていた。
ところが、この監視ICは、直列接続された各電池セルの電圧を測定することに特化して開発されている。具体的には、監視ICの各入力チャネルには、電位の大小が順番となって電圧(入力信号)が印加されることを想定しており、同電位の電圧が入力されることを想定していない。このため、監視ICに、同電位となる複数の印加電圧を検出させると、監視ICの内外に設けられた保護ダイオード等を介して電流が回り込み、値が変動し、検出精度が悪化するという問題が生じた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、複数の印加電圧を精度よく検出することができる電圧検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するための手段は、蓄電池と、前記蓄電池に対して並列に接続され、前記蓄電池の端子間電圧がそれぞれ印加される複数のシステムと、を備えた電源システムに対して適用される電圧検出装置において、前記各システムの印加電圧を分圧する第1分圧回路と、複数の入力チャネルが設けられており、前記入力チャネルを介して前記第1分圧回路から入力された2つの入力信号の電位差に基づいて、前記各システムに印加された印加電圧をそれぞれ検出する検出回路と、前記検出回路に対して信号を出力する電位安定化回路と、を備え、前記各入力チャネルは、それぞれ1対の入力端子を有し、前記各入力端子には、入力信号の電位順が予め設定されており、前記第1分圧回路は、前記システムの印加電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、分圧電圧を前記入力信号として当該システムに対応付けられた前記入力チャネルの入力端子にそれぞれ出力するように構成されており、前記第1分圧回路における各分圧比は、前記各入力端子に入力される入力信号が前記電位順に応じた順番となるように、出力先となる前記各入力端子ごとに、段階的に異なる値が設定されており、前記複数のシステムのうち第1のシステムに対応付けられた入力チャネルの高電位側入力端子と、前記電位順において前記高電位側入力端子よりも高電位の入力信号が入力される入力端子であって、前記複数のシステムのうち第2のシステムに対応付けられた入力チャネルの低電位側入力端子との間には、前記第1分圧回路からの入力信号が入力されない複数の入力チャネルである耐圧確保用チャネルが設けられており、前記電位安定化回路は、前記耐圧確保用チャネルが有するいずれかの入力端子に対して、前記第1のシステムに対応付けられた前記高電位側入力端子に入力される入力信号の電位と、前記第2のシステムに対応付けられた前記低電位側入力端子に入力される入力信号の電位との間の電位となる信号を前記入力信号として出力する。
上記手段では、第1分圧回路における各分圧比は、各入力端子に入力される入力信号が電位順に応じた順番となるように、出力先となる入力端子ごとに、段階的に異なる値が設定されている。これにより、各システムの印加電圧がほぼ同じであっても第1分圧回路によって、各入力端子に入力される入力信号を段階的に高くすることが可能となる。したがって、回り込み電流の発生を防止し、精度よく電圧を検出することができる。
ところで、このように入力信号を段階的に高くする場合において、組電池からの通電が遮断されて、いずれかのシステムの印加電圧がゼロになったとき、入力端子間の電位差が検出回路の耐圧の範囲を超えて大きくなる虞がある。
そこで、上記手段では、第1のシステムに対応付けられた入力チャネルの高電位側入力端子と、電位順において前記高電位側入力端子よりも高電位の入力信号が入力される入力端子であって、第2のシステムに対応付けられた入力チャネルの低電位側入力端子との間には、第1分圧回路からの入力信号が入力されない複数の入力チャネルである耐圧確保用チャネルが設けられている。これにより、耐圧確保用チャネルが設けられていない場合、又は耐圧確保用チャネルが1つだけの場合に比較して、耐圧の範囲を大きくして、入力端子の間で入力信号の電位差が大きくなったとしても、故障を抑制することができる。
さらに、上記手段の電位安定化回路は、前記高電位側入力端子に入力される入力信号の電位と、前記低電位側入力端子に入力される入力信号の電位との間の電位となる信号を入力信号として耐圧確保用チャネルが有するいずれかの入力端子に出力する。これにより、耐圧確保用チャネルである複数の入力チャネルにおいて、インピーダンス等に偏りがあったとしても、耐圧確保用チャネルである各入力チャネルにおける電位差を耐圧の範囲内となるように制御することが可能となる。
以下、本発明にかかる「電圧検出装置」を具体化した各実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。また、各実施形態及び変形例の説明において、明示している構成の組み合わせだけでなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、各実施形態及び変形例を組み合わせることも可能である。
図1に示すように、電気自動車等の車両に適用される電源システムは、蓄電池としての組電池10と、機能群をまとめて構成された複数のシステム21,22と、組電池10と各システム21,22との間における電源経路23,24の通電及び通電遮断をそれぞれ切り替えるシステムスイッチ部としてのリレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2と、各システム21,22への印加電圧を検出する電圧検出装置30と、を備える。
組電池10は、複数の電池セルの直列接続体であり、組電池10の正極側端子10aと負極側端子10bとの間における端子間電圧が例えば100V以上の高電圧となる。組電池10は、回転機(モータジェネレータ)などの電気負荷の電源となったり、モータジェネレータの回生制御によって生成される電力を貯蔵したりする。なお、本実施形態では、電池セルとして、リチウムイオン2次電池を用いている。
各システム21,22は、組電池10に対して並列に接続され、組電池10の端子間電圧がそれぞれ印加される。各システム21,22としては、例えば、インバータやモータからなる駆動系のシステムや、発電装置などからなる充電系のシステムなどがある。システム21が第1のシステムに相当し、システム22が第2のシステムに相当する。
電源経路23,24は、各システム21,22ごとに設けられている。電源経路23,24には、組電池10の正極側端子10aに接続される正極側電源経路23a,24aと、組電池10の負極側端子10bに接続される負極側電源経路23b,24bと、が含まれる。
また、組電池10の正極側端子10aには、正極側電源経路11aが接続されており、組電池10の負極側端子10bには、負極側電源経路11bが接続されている。各電源経路11,23,24は、例えば、バスバーなどにより構成される。
リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2は、各システム21,22ごとに設けられている。リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2には、正極側電源経路23a,24aの通電及び通電遮断を切り替える正極側のリレースイッチSP1,SP2と、負極側電源経路23b,24bの通電及び通電遮断を切り替える負極側のリレースイッチSN1,SN2と、が含まれる。
リレースイッチSN1,SP1がオフ状態となることにより、システム21と組電池10との間が通電遮断状態となり、リレースイッチSN1,SP1がオン状態となることにより、システム21と組電池10との間が通電状態となる。同様に、リレースイッチSN2,SP2がオフ状態となることにより、システム22と組電池10との間が通電遮断状態となり、リレースイッチSN2,SP2がオン状態となることにより、システム22と組電池10との間が通電状態となる。
また、負極側のリレースイッチSN1,SN2には、それぞれ数MΩ程度の抵抗R61,R62が並列接続されている。これらの抵抗R61,R62が接続回路70に相当する。
電圧検出装置30は、組電池10の端子間電圧と、各システム21,22の印加電圧をそれぞれ2つの異なる分圧比で分圧する第1分圧回路40と、第1分圧回路40から入力チャネルCH1,CH3,CH6を介して入力された2つの分圧電圧(入力信号)の差分に基づいて、印加電圧をそれぞれ検出する検出回路としての監視IC50と、第1分圧回路40とは別に、組電池10の端子間電圧を分圧する第2分圧回路60と、電位安定化回路80と、を備える。
第1分圧回路40は、スイッチSW0と抵抗R10,R20,R30から構成される第1直列接続体と、スイッチSW1と抵抗R11,R21,R31から構成される第2直列接続体と、スイッチSW2と抵抗R12,R22,R32から構成される第3直列接続体と、を有する。
第1直列接続体は、正極側電源経路11aと負極側電源経路11bとの間に設けられており、正極側電源経路11aから、スイッチSW0、抵抗R10、抵抗R20、抵抗R30の順番で直列に接続されている。そして、抵抗R20と抵抗R30との間の接続点P11は、監視IC50の入力チャネルCH1の低電位側入力端子S1と接続され、抵抗R10と抵抗R20との間の接続点P12は、監視IC50の入力チャネルCH1の高電位側入力端子V1と接続されている。
なお、以下では、入力チャネルCHx(「x」は、1~6の整数、以下同じ)の低電位側入力端子Sxを、単に入力端子Sxと示す場合がある。同様に、入力チャネルCHxの高電位側入力端子Vxを、単に入力端子Vxと示す場合がある。
これにより、スイッチSW0がオンされた場合、端子間電圧が第1の分圧比(R30/(R10+R20+R30))で分圧されて、入力端子S1に入力される。また、スイッチSW0がオンされた場合、端子間電圧が第2の分圧比((R30+R20)/(R10+R20+R30))で分圧されて、入力端子V1に入力される。なお、端子間電圧が第1の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DS1と示し、端子間電圧が第2の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DV1と示す場合がある。
また、接続点P11と入力端子S1との間の電気経路と、接続点P12と入力端子V1との間の電気経路との間には、図2等に示すように、保護素子やフィルタが設けられている。例えば、低電位側入力端子S1の側から入力端子V1の側への電流の流れを許可し、入力端子V1と入力端子S1との間の印加電圧を制限するツェナーダイオードD11が設けられている。
第2直列接続体は、システム21の正極側電源経路23aと負極側電源経路23bとの間に設けられており、正極側電源経路23aから、スイッチSW1、抵抗R11、抵抗R21、抵抗R31の順番で直列に接続されている。そして、抵抗R21と抵抗R31との間の接続点P13は、監視IC50の入力チャネルCH3の低電位側入力端子S3と接続され、抵抗R11と抵抗R21との間の接続点P14は、監視IC50の入力チャネルCH3の高電位側入力端子V3と接続されている。
これにより、リレースイッチSN1,SP1及びスイッチSW1がオンされた場合、システム21への印加電圧が第3の分圧比(R31/(R11+R21+R31))で分圧されて、入力端子S3に入力される。また、リレースイッチSN1,SP1及びスイッチSW1がオンされた場合、システム21への印加電圧が第4の分圧比((R31+R21)/(R11+R21+R31))で分圧されて、入力端子V3に入力される。
なお、システム21への印加電圧とは、組電池10の端子間電圧が印加されることにより、正極側電源経路23aと負極側電源経路23bとの間において実際に生じている電位差(電圧)のことである。また、システム21への印加電圧が第3の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DS3と示し、システム21への印加電圧が第4の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DV3と示す場合がある。
また、接続点P13と入力端子S3との間の電気経路と、接続点P14と入力端子V3との間の電気経路との間には、図2等に示すように、保護素子やフィルタが設けられている。例えば、入力端子S3の側から入力端子V3の側への電流の流れを許可し、入力端子V3と入力端子S3との間の印加電圧を制限するツェナーダイオードD13が設けられている。
第3直列接続体は、システム22の正極側電源経路24aと負極側電源経路24bとの間に設けられており、正極側電源経路24aから、スイッチSW2、抵抗R12、抵抗R22、抵抗R32の順番で直列に接続されている。そして、抵抗R22と抵抗R32との間の接続点P15は、監視IC50の入力チャネルCH6の低電位側入力端子S6と接続され、抵抗R12と抵抗R22との間の接続点P16は、監視IC50の入力チャネルCH6の高電位側入力端子V6と接続されている。
これにより、リレースイッチSN2,SP2及びスイッチSW2がオンされた場合、システム22への印加電圧が第5の分圧比(R32/(R12+R22+R32))で分圧されて、入力端子S6に入力される。また、リレースイッチSN2,SP2及びスイッチSW2がオンされた場合、システム22への印加電圧が第6の分圧比((R32+R22)/(R12+R22+R32))で分圧されて、入力端子V6に入力される。
なお、システム22への印加電圧とは、組電池10の端子間電圧が印加されることにより、正極側電源経路24aと負極側電源経路24bとの間において実際に生じている電位差(電圧)のことである。また、システム22への印加電圧が第5の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DS6と示し、システム22への印加電圧が第6の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DV6と示す場合がある。
また、接続点P15と入力端子S6との間の電気経路と、接続点P16と入力端子V6との間の電気経路との間には、図2等に示すように、保護素子やフィルタが設けられている。例えば、入力端子S6の側から入力端子V6の側への電流の流れを許可し、入力端子V6と入力端子S6との間の印加電圧を制限するツェナーダイオードD16が設けられている。
監視IC50は、図2に示すように、少なくとも6つの入力チャネルCH1~CH6を備えるものを使用している。しかしながら、入力チャネルCH6を含んだそれ以上の入力チャネルCHは、入力端子を短絡処理しており、今回の電圧検出には利用していない。このため、以下の説明では入力チャネルCH1~CH6の範囲で記載する。各入力チャネルCH1~CH6は、それぞれ1対の入力端子(ピン端子)S1~S6,V1~V6を有する。1対の入力端子S1~S6,V1~V6には、高電位側入力端子V1~V6と、低電位側入力端子S1~S6が存在する。入力チャネルCH1~CH6は、番号の小さいものから順番に、すなわち、CH1→CH2→・・・→CH6の順番で整列して配置されている。また、各入力チャネルCH1~CH6において、低電位側入力端子S1~S6→高電位側入力端子V1~V6の順番で配列されている。したがって、入力端子S1~S6,V1~V6は、S1→V1→S2→V2→・・・→S6→V6の順番で整列して配置されている。
そして、監視IC50は、マルチプレクサ51と、差動増幅回路52と、AD変換器53と、MOSFET等の半導体スイッチSW51~SW56と、を備えている。各入力端子S1~S6,V1~V6は、マルチプレクサ51を介して差動増幅回路52に接続されている。具体的には、各入力端子V1~V6は、マルチプレクサ51を介して差動増幅回路52の非反転入力端子側が接続され、各入力端子S1~S6は、マルチプレクサ51を介して差動増幅回路52の反転入力端子側が接続されている。
マルチプレクサ51は、各入力チャネルCH1~CH6の中から選択した入力チャネルCH1~CH6の入力端子S1~S6,V1~V6に入力されている電圧を、差動増幅回路52に出力する。
差動増幅回路52は、非反転入力端子と反転入力端子との間の電圧(電位差)を検出してアナログ信号としてAD変換器53に出力する。AD変換器53は、アナログ信号をデジタル信号に変換し、監視IC50が備える演算装置54に出力する。演算装置54は、入力した電位差(デジタル信号)に基づいて、組電池10の端子間電圧や、各システム21,22への印加電圧を算出する。
具体的には、演算装置54は、端子間電圧に対する第1分圧回路40の第1の分圧比(R30/(R10+R20+R30))、第2の分圧比((R30+R20)/(R10+R20+R30))、及び分圧電圧DS1と分圧電圧DV1との電位差に基づいて、端子間電圧を算出する。なお、本実施形態の監視IC50は、差動増幅回路52とAD変換器53を監視IC50内で一体化し、トータル誤差を校正や補正により抑制する。このため、端子間電圧を精度よく算出することができる。
同様に、演算装置54は、システム21への印加電圧に対する第1分圧回路40の第3の分圧比(R31/(R11+R21+R31))、第4の分圧比((R31+R21)/(R11+R21+R31))、及び分圧電圧DS3と分圧電圧DV3との電位差に基づいて、システム21への印加電圧を算出する。システム22への印加電圧の算出も同様である。なお、監視IC50に演算装置54を設ける必要はなく、外部装置に演算装置54を設けてもよい。
半導体スイッチSW51~SW56は、それぞれ隣り合う入力端子S1~S6との間で通電及び通電遮断を切り替える可能に設けられている。例えば、半導体スイッチSW51は、入力端子S1と入力端子S2との間に設けられ、それらの端子間を通電及び通電遮断を切り替え可能に構成されている。半導体スイッチSW52~SW56も同様である。
また、半導体スイッチSW51~SW56には、それぞれダイオードD51~D56が並列に接続されている。ダイオードD51~D56は、半導体スイッチSW51~SW56の寄生ダイオードであってもよい。各ダイオードD51は、番号が小さい入力端子S1から番号の大きい入力端子S2の側への電流の流れを許可するように配置されている。ダイオードD52~D56も同様である。
演算装置54は、上述した演算以外に、半導体スイッチSW51~SW56の切り替えや、マルチプレクサ51による入力チャネルCH1~CH6の選択を制御可能に構成されている。
図1に示すように、第2分圧回路60は、正極側電源経路11aと負極側電源経路11bとの間で、スイッチSW3、抵抗R42及び抵抗R52が、この順番で直列接続されている。また、抵抗R41、抵抗R55及び抵抗R51の直列接続体が、抵抗R42及び抵抗R52と並列となるように、その一端がスイッチSW3と抵抗R42との間に接続され、他端が負極側電源経路11bに接続されている。
抵抗R55と抵抗R51との間の接続点P21は、ダイオードD1を介して第1分圧回路40の抵抗R21と抵抗R31との間の接続点P13に接続されている。ダイオードD1は、第2分圧回路60の側から第1分圧回路40の側への電流の流れを許可するように接続されている。すなわち、スイッチSW3がオンされている場合、組電池10の端子間電圧が抵抗R41,R55,R51に基づく第7の分圧比(R51/(R41+R55+R51))により分圧され、ダイオードD1を介して接続点P13に印加可能に構成されている。なお、端子間電圧が第7の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DS3minと示す場合がある。分圧電圧DS3minは、システム21への通電遮断時に、入力端子S3に入力される入力信号となる。
抵抗R42と抵抗R52との間の接続点P22は、ダイオードD2を介して第1分圧回路40の抵抗R22と抵抗R32との間の接続点P15に接続されている。ダイオードD2は、第2分圧回路60の側から第1分圧回路40の側への電流の流れを許可するように接続されている。すなわち、スイッチSW3がオンされている場合、組電池10の端子間電圧が抵抗R42,R52に基づく第8の分圧比(R52/(R42+R52))により分圧され、ダイオードD2を介して接続点P15に印加可能に構成されている。なお、端子間電圧が第8の分圧比により分圧された分圧電圧を、分圧電圧DS6minと示す場合がある。分圧電圧DS6minは、システム22への通電遮断時に、入力端子S6に入力される入力信号となる。
電位安定化回路80は、抵抗R53及び抵抗R54の直列接続体により構成されており、その一端が、第2分圧回路60に接続され、他端が、入力端子V3に接続されている。より詳しく説明すると、電位安定化回路80は、その一端が、第2分圧回路60における抵抗R41と抵抗R55の間に接続され、他端が第1分圧回路40の抵抗R11と抵抗R21との間の接続点P14に接続されている。また、抵抗R53と抵抗R54との間の接続点P17は、監視IC50の入力チャネルCH5の入力端子S5に接続されている。
ところで、監視IC50は、本来、図3に示すように、組電池を構成する各電池セルC11~C15の電圧を検出するために利用されるものである。なお、半導体スイッチSW51~SW55は、各電池セルC11~C15の均等化放電のために設けられているものである。つまり、監視IC50は、直列接続された電池セルC11~C15の電圧検出を前提に開発されている。このため、例えば、入力チャネルCH1~CH5ごとに電位が段階的に高くなることを前提に回路構成が設定されている。具体的には、入力端子S1→入力端子V1,S2→入力端子V2,S3→入力端子V3,S4→入力端子V4,S5→入力端子V5の順番で入力される電位が段階的に大きくなることを前提としている。
したがって、同電位の電圧を検出させようとする場合、例えば、図4に示すように、組電池10の端子間電圧及びシステム21,22の印加電圧を、分圧回路を介して、各入力チャネルCH1,CH3,CH5に入力した場合、次のような問題がある。すなわち、各入力チャネルCH1,CH3,CH5に入力される電圧がほぼ同じである場合、図4に示す破線の矢印に示すように、監視IC50の外部に設けられたダイオードD11~D15、又は監視IC50の内部の半導体スイッチSW51~SW56のダイオードD51~D56を介して、回り込み電流が発生する可能性がある。
また、入力チャネルCH1への入力電圧が、入力チャネルCH3,CH5への入力電圧よりも大きい場合、監視IC50の内部で、回り込み電流が発生する可能性がある。また、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がオフされることにより、各システム21,22のいずれかの印加電圧がゼロとなった場合も、監視IC50の内部で、同様に回り込み電流が発生する可能性がある。これにより、電圧の検出誤差が生じるという問題がある。
そこで、第1分圧回路40及び第2分圧回路60を設け、各分圧比を次に説明するように設定している。以下、詳しく説明する。前述したように監視IC50には、複数の入力チャネルCH1~CH6が設けられており、入力チャネルCH1~CH6の各入力端子S1~S6,V1~V6には、入力信号の電位順が予め設定されている。電位順とは、少なくとも監視IC50の内部において、入力チャネルCH1~CH6の間で、意図しない回り込み電流が防止される入力信号の電位の順番のことである。意図しない回り込み電流とは、例えば、ダイオードD51~D56等を介して流れる電流のことである。
本実施形態では、入力端子S1→入力端子V1,S2→入力端子V2,S3→入力端子V3,S4→入力端子V4,S5→入力端子V5,S6→入力端子V6の順番で入力信号の電位順が定められている。つまり、入力チャネルCH1~CH6ごとに電位が段階的に高くなるように、電位順が定められている。電位順は、順番が逆転しなければよく、例えば、入力端子V3,S4及び入力端子V4で同じ電位の入力信号が入力されてもよい。このような場合でも、意図しない回り込み電流が防止されるからである。
そして、図1、図2に示すように、組電池10、システム21、22に対して、それぞれ入力チャネルCH1,CH3,CH6が対応付けられている。第1分圧回路40は、組電池10の端子間電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、組電池10に対応付けられた入力チャネルCH1の入力端子S1,V1にそれぞれ出力する。同様に、第1分圧回路40は、リレースイッチSP1,SN1がオンされているとき、システム21への印加電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、当該システム21に対応付けられた入力チャネルCH3の入力端子S3,V3にそれぞれ出力する。同様に、第1分圧回路40は、リレースイッチSP2,SN2がオンされているとき、システム22への印加電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、当該システム22に対応付けられた入力チャネルCH6の入力端子S6,V6にそれぞれ出力する。
そして、第1分圧回路40は、前記入力チャネルCH1,CH3,CH6の各入力端子S1,V1,S3,V3,S6,V6ごとに、段階的に異なる分圧比で電圧を分圧して、出力するようにしている。より詳しくは、入力端子S1→入力端子V1→入力端子S3→入力端子V3→入力端子S6→入力端子V6の順番で、入力される入力信号(分圧電圧)の電位が段階的に高くなるように、第1分圧回路40の各分圧比が設定されている。
具体的に説明すると、第1分圧回路40において、入力チャネルCH1の高電位側入力端子V1に入力されうる分圧電圧DV1の第2の分圧比は、当該入力チャネルCH1の低電位側入力端子S1に入力されうる分圧電圧DS1の第1の分圧比よりも大きく設定されている。入力チャネルCH3,CH5も同様に、第4の分圧比は、第3の分圧比よりも1段階大きく設定されており、第6の分圧比は、第5の分圧比よりも大きく設定されている。
また、電圧検出に利用される入力チャネルCH1,CH3,CH6のうち、電位順において異なる順位となる入力チャネルCH1と入力チャネルCH3との間、及び入力チャネルCH3と入力チャネルCH6との間で、予め決められた値以上の電位差が生じるように、段階的に分圧比が設定されている。すなわち、第1分圧回路40において、入力チャネルCH3の低電位側入力端子S3に入力されうる分圧電圧DS3の第3の分圧比は、入力チャネルCH1の高電位側入力端子V1に入力されうる分圧電圧DV1の第2の分圧比よりも大きく設定されている。第5の分圧比も同様に、第4の分圧比よりも大きく設定されている。
すなわち、第1の分圧比(R30/(R10+R20+R30))<第2の分圧比(R(30+R20)/(R10+R20+R30))<第3の分圧比(R31/(R11+R21+R31))<第4の分圧比((R31+R21)/(R11+R21+R31))<第5の分圧比(R32/(R12+R22+R32))<第6の分圧比((R32+R22)/(R12+R22+R32))となるように各分圧比が段階的に設定されている。そして、各分圧比が段階的に設定されるように、各抵抗R10,R20,R30,R11,R21,R31,R12,R22,R32の値が設定されている。
また、各負極側電源経路11b,23b,24bに流れる電流によっては、電圧降下が生じる。例えば、組電池10を充電する場合、充電電流により、電圧降下が生じる。そこで、第1分圧回路40における第1の分圧比、第3の分圧比及び第5の分圧比は、負極側電源経路11b,23b,24bの電流量及びインピーダンスに基づいて算出される電圧降下量を考慮して設定されている。
具体的には、負極側電源経路11b,23b,24bの電流量とのインピーダンスから、監視IC50の回路基準(グランド端子N0)からの最大降下量N0max、N1max、N2maxをそれぞれ算出する。そして、最大降下量N0max<分圧電圧DS1、となるように第1の分圧比が設定されている。同様に、最大降下量N1max<分圧電圧DS3、となるように第3の分圧比が設定されている。同様に、最大降下量N2max<分圧電圧DS6、となるように第5の分圧比が設定されている。
また、第2分圧回路60は、各システム21,22ごとに、段階的に異なる分圧比で端子間電圧を分圧するように構成されている。詳しくは、分圧電圧DS3minの第7の分圧比(R51/(R41+R55+R51))は、分圧電圧DS3の第3の分圧比(R31/(R11+R21+R31))よりも小さく、かつ、第1分圧回路40において当該第3の分圧比よりも1段階小さい第2の分圧比((R30+R20)/(R10+R20+R30))に比較して大きく設定されている。
また、分圧電圧DS6minの第8の分圧比(R52/(R42+R52))は、分圧電圧DS6の第5の分圧比(R32/(R12+R22+R32))よりも小さく、かつ、第1分圧回路40において当該第5の分圧比よりも1段階小さい第4の分圧比((R31+R21)/(R11+R21+R31))に比較して大きく設定されている。
そして、第2分圧回路60は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2により組電池10との通電が遮断されたシステム21,22が存在する場合、当該システム21,22に対して設定されている入力チャネルCH3,CH6の低電位側入力端子S3,S6に分圧電圧DS3min,DS6minを出力するように構成されている。
具体的には、抵抗R55と抵抗R51との間の接続点P21を、ダイオードD1を介して第1分圧回路40の抵抗R21と抵抗R31との間の接続点P13に接続している。このため、第2分圧回路60は、システム21の印加電圧がゼロとなった場合、分圧電圧DS3もゼロとなるため、ダイオードD1を介して、分圧電圧DS3minを入力端子S3に出力することとなる。その際、ダイオードD13,D53を介して、分圧電圧DS3minが、入力端子V3,S4,V4にも入力されることとなる。
なお、ダイオードD1を介して分圧電圧DS3minが入力されるため、ダイオードD1による順方向電圧降下を考慮すると、入力端子S3,V3,S4,V4に実際に入力される電圧は、分圧電圧DS3min-電圧降下Vfとなっている。ただし、本実施形態においては、発明に影響を与えない程度に小さいものであるため、説明の都合上、以下では、入力端子S3,V3,S4,V4に入力される電圧のうち、電圧降下Vfの記載を省略する。
同様に、抵抗R42と抵抗R52との間の接続点P22を、ダイオードD2を介して第1分圧回路40の抵抗R22と抵抗R32との間の接続点P15に接続している。このため、第2分圧回路60は、システム22の印加電圧がゼロとなった場合、ダイオードD2を介して、分圧電圧DS6minを入力端子S6に出力することとなる。その際、ダイオードD16,D56を介して、分圧電圧DS6minが、入力端子V6にも入力されることとなる。
なお、ダイオードD2を介して分圧電圧DS6minが入力されるため、ダイオードD2による電圧降下を考慮すると、入力端子S6,V6に実際に入力される電圧は、分圧電圧DS6min-電圧降下Vfとなっている。ただし、本実施形態においては、発明に影響を与えない程度に小さいものであるため、説明の都合上、以下では、入力端子S6,V6に入力される電圧のうち、電圧降下Vfの記載を省略する。
以上により、第2分圧回路60は、組電池10との通電が遮断されたシステム21,22に対応付けられている入力チャネルCH3,CH6に対して、端子間電圧を分圧した分圧電圧DS3min,DS6minを入力信号として出力するものである。そして、第2分圧回路60における第7の分圧比は、出力先となる入力チャネルCH3の入力端子S3に入力される入力信号が電位順に応じた順番となるような分圧比であって、当該入力端子S3への入力信号を生成するために第1分圧回路40にて設定された第3の分圧比以下のとされている。つまり、第7の分圧比は、第2の分圧比よりも大きく、第3の分圧比以下となっている。
同様に、第2分圧回路60における第8の分圧比は、出力先となる入力チャネルCH6の入力端子S6に入力される入力信号が電位順に応じた順番となるような分圧比であって、当該入力端子S6への入力信号を生成するために第1分圧回路40にて設定された第5の分圧比以下のとされている。つまり、第8の分圧比は、第4の分圧比よりも大きく、第5の分圧比以下となっている。
次に、図5~図9に基づいて電圧検出装置30の作用について説明する。図5は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がオンされた場合における電圧検出装置30の動作、及び電流の流れを示す図である。図5では、破線により、電流の流れを示す。
図5に示すように、入力端子S1には、端子間電圧が第1の分圧比により分圧された分圧電圧DS1が入力される。入力端子V1には、端子間電圧が第2の分圧比により分圧された分圧電圧DV1が入力される。入力端子S3には、システム21への印加電圧が第3の分圧比により分圧された分圧電圧DS3が入力される。入力端子V3には、システム21への印加電圧が第4の分圧比により分圧された分圧電圧DV3が入力される。入力端子S6には、システム22への印加電圧が第5の分圧比により分圧された分圧電圧DS6が入力される。入力端子V6には、システム22への印加電圧が第6の分圧比により分圧された分圧電圧DV6が入力される。そして、各分圧電圧の大小関係は、DS1<DV1<DS3<DV3<DS6<DV6となっている。
これにより、入力端子S1→入力端子V1→入力端子S3→入力端子V3→入力端子S6→入力端子V6の順番で段階的に入力される入力信号(分圧電圧)の電位が高くなる。すなわち、入力信号の電位順に応じた順番となる。このため、ダイオードD11,D13,D16,D51,D53,D56を介して電流が回り込むことを防止できる。
したがって、監視IC50は、入力端子S1,V1に入力された2つの分圧電圧DS1,DV1に基づいて、端子間電圧を精度よく検出することができる。同様に、監視IC50は、入力端子S3,V3に入力された2つの分圧電圧DS3,DV3に基づいて、システム21への印加電圧を精度よく検出することができる。システム22への印加電圧も同様に精度よく検出できる。
なお、第2分圧回路60における第7の分圧比は、第1分圧回路40の第3の分圧比よりも小さく、端子間電圧とシステム21への印加電圧は、ほぼ同等である。このため、端子間電圧を第7の分圧比で分圧した分圧電圧DS3minは、システム21への印加電圧を第3の分圧比で分圧した分圧電圧DS3よりも小さくなる。このため、第2分圧回路60からの分圧電圧DS3minは、入力端子S3に入力されず(分圧電圧DS3minが入力信号として現れず)、第1分圧回路40からの分圧電圧DS3が、入力端子S3に入力される。
同様に、第2分圧回路60における第8の分圧比は、第1分圧回路40の第5の分圧比よりも小さく、端子間電圧とシステム22への印加電圧は、ほぼ同等である。このため、端子間電圧を第8の分圧比で分圧した分圧電圧DS6minは、システム22への印加電圧を第5の分圧比で分圧した分圧電圧DS6よりも小さくなる。このため、第2分圧回路60からの分圧電圧DS6minは、入力端子S6に入力されず(分圧電圧DS6minが入力信号として現れず)、第1分圧回路40からの分圧電圧DS6が、入力端子S6に入力される。
図6は、リレースイッチSN1,SP1がオフされ、リレースイッチSN2,SP2がオンされた場合における電圧検出装置30の動作、及び電流の流れを示す図である。図6では、破線により、第1分圧回路40における電流を示す。また、一点鎖線により、第2分圧回路60における電流を示す。
図6に示すように、入力端子S1には、端子間電圧が第1の分圧比により分圧された分圧電圧DS1が入力される。入力端子V1には、端子間電圧が第2の分圧比により分圧された分圧電圧DV1が入力される。入力端子S6には、システム22への印加電圧が第5の分圧比により分圧された分圧電圧DS6が入力される。入力端子V6には、システム22への印加電圧が第6の分圧比により分圧された分圧電圧DV6が入力される。
一方、前提により組電池10からシステム21への通電は遮断されているため、システム21への印加電圧は0Vである。よって、第1分圧回路40から入力端子S3への分圧電圧も0Vである。そして、第2分圧回路60による分圧電圧DS3minは、0Vよりも高いので、一点鎖線に示すように、組電池10の正極側端子10a→スイッチSW3→抵抗R41→抵抗R55→ダイオードD1→抵抗R31→抵抗R61→組電池10の負極側端子10bの経路に電流が流れる。
これにより入力端子S3には、端子間電圧が第7の分圧比により分圧された分圧電圧DS3minが入力される。入力端子V3,S4,V4には、抵抗R21等を介して、分圧電圧DS3minが入力される。そして、各分圧電圧の大小関係は、DS1<DV1<DS3min<DS6<DV6となっている。
これにより、入力端子S1→入力端子V1→入力端子S3,V3,S4,V4→入力端子S6→入力端子V6の順番で段階的に入力される分圧電圧が高くなる。すなわち、電位順に従って入力信号が入力される。このため、ダイオードD11,D13,D16,D51,D53,D56等を介して電流が回り込むことを防止できる。したがって、監視IC50は、端子間電圧及びシステム22への印加電圧を精度よく検出することができる。
図7は、リレースイッチSN2,SP2がオフされ、リレースイッチSN1,SP1がオンされた場合における電圧検出装置30の動作、及び電流の流れを示す図である。図7では、破線により、第1分圧回路40における電流を示す。また、一点鎖線により、第2分圧回路60における電流を示す。
図7に示すように、入力端子S1には、端子間電圧が第1の分圧比により分圧された分圧電圧DS1が入力される。入力端子V1には、端子間電圧が第2の分圧比により分圧された分圧電圧DV1が入力される。入力端子S3には、システム21への印加電圧が第3の分圧比により分圧された分圧電圧DS3が入力される。入力端子V3には、システム21への印加電圧が第4の分圧比により分圧された分圧電圧DV3が入力される。
一方、前提により組電池10からシステム22への通電は遮断されているため、図6において説明した理由と同様の理由で、入力端子S6,V6には、端子間電圧が第8の分圧比により分圧された分圧電圧DS6minが入力される。そして、各分圧電圧の大小関係は、DS1<DV1<DS3<DV3<DS6minとなっている。
これにより、入力端子S1→入力端子V1→入力端子S3→入力端子V3→入力端子S6,V6の順番で段階的に入力される分圧電圧の電位が高くなる。すなわち、電位順に従って入力信号が入力される。このため、ダイオードD11,D13,D16,D51,D53,D56等を介して電流が回り込むことを防止できる。したがって、監視IC50は、端子間電圧及びシステム22への印加電圧を精度よく検出することができる。
図8は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がオンされ、スイッチSW0がオフ固着(オンできない)した場合における電圧検出装置30の動作、及び電流の流れを示す図である。図8では、破線により、電流の流れを示す。
図8に示すように、入力端子S3には、システム21への印加電圧が第3の分圧比により分圧された分圧電圧DS3が入力される。入力端子V3には、システム21への印加電圧が第4の分圧比により分圧された分圧電圧DV3が入力される。入力端子S6には、システム22への印加電圧が第5の分圧比により分圧された分圧電圧DS6が入力される。入力端子V6には、システム22への印加電圧が第6の分圧比により分圧された分圧電圧DV6が入力される。一方、スイッチSW0は、オンできないため、入力端子S1、V1は、負極側電源経路11bと同電位、すなわち、0Vとなる。
これにより、入力端子S1,V1→入力端子S3→入力端子V3→入力端子S6→入力端子V6の順番で段階的に入力される分圧電圧が高くなる。すなわち、電位順に従って入力信号が入力される。このため、ダイオードD11,D13,D16,D51,D53,D56を介して電流が回り込むことを防止できる。したがって、監視IC50は、システム21,22への印加電圧を精度よく検出することができる。また、監視IC50は、スイッチSW0の故障を検知することができる。
図9は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がオフされた場合における電圧検出装置30の動作、及び電流の流れを示す図である。図9では、一点鎖線により、第2分圧回路60における電流を示す。
図9に示すように、入力端子S1には、端子間電圧が第1の分圧比により分圧された分圧電圧DS1が入力される。入力端子V1には、端子間電圧が第2の分圧比により分圧された分圧電圧DV1が入力される。
一方、前提により組電池10からシステム21,22への通電は遮断されているため、上述した理由と同様の理由で、入力端子S3,V3,S4,V4には、端子間電圧が第7の分圧比により分圧された分圧電圧DS3minが入力される。また、入力端子S6,V6には、端子間電圧が第8の分圧比により分圧された分圧電圧DS6minが入力される。そして、各分圧電圧の大小関係は、DS1<DV1<DS3min<DS6minとなっている。
これにより、入力端子S1→入力端子V1→入力端子S3,V3,S4,V4→入力端子S6,V6の順番で段階的に入力される分圧電圧が高くなる。すなわち、電位順に従って入力信号が入力される。このため、ダイオードD11,D13,D16,D51,D53,D56等を介して電流が回り込むことを防止できる。したがって、監視IC50は、端子間電圧を精度よく検出することができる。
以上のように、電圧検出装置30が作用するため、監視IC50は、端子間電圧及び印加電圧を精度よく検出することができる。
ところで、監視IC50には、耐圧が定められている。具体的には、各入力チャネルCH1~CH6の間で、所定以上の電位差が生じると、半導体スイッチSW51~SW56等が故障する。各入力チャネルCH1~CH6の耐圧は、半導体スイッチSW51~SW56等、各入力チャネルCH1~CH6の間に設けられる回路素子の耐圧などにより予め定めされている。
このため、各入力チャネルCH1~CH6の耐圧の範囲内となるように(大きな電位差が生じないように)、第1分圧回路40及び第2分圧回路60は、各入力端子S1~S6,V1~V6に対してそれぞれ適切な入力信号(分圧電圧)を入力する必要がある。しかしながら、図10の比較例に示すような電圧検出装置30では、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2のオンオフの状態によっては、電位差が拡大し、耐圧の範囲を超えてしまう場合がある。
なお、図10の比較例に示す電圧検出装置30は、電位安定化回路80が存在しないこと、及びシステム22に入力チャネルCH5が対応付けられ、分圧電圧DS6,DV6が入力端子S5,V5に入力されることを除いて、図1の電圧検出装置30と同様の構成を有している。図10の比較例では、システム22に入力チャネルCH5が対応付けられていることにより、システム22に対応付けられた入力チャネルCH5と、システム21に対応付けられた入力チャネルCH3との間には、入力チャネルCH4のみが存在することとなる。
耐圧の範囲を超えてしまう状況について詳しく説明する。例えば、比較例に示す電圧検出装置30では、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がオンされた場合、各分圧電圧は、図11(a)に示すようになる。図11において横軸は、組電池10の端子間電圧の大きさであり、縦軸が入力信号の電位(監視IC入力電圧)である。この場合、第1分圧回路40における分圧比を適切に設定することにより、電位順において1つ違いとなる入力信号の電位差をそれぞれ耐圧の範囲内とすることができる。
具体的には、第1分圧回路40における分圧比を適切に設定することにより、電位差DV6-DS6、電位差DS6-DV3、電位差DV3-DS3、電位差DS3-DV1、電位差DV1-DS1を、それぞれ耐圧の範囲内とすることができる。
また、リレースイッチSN2,SP2がオフされ、リレースイッチSN1,SP1がオンされた場合、各分圧電圧は、図11(b)に示すようになる。この場合において入力端子V5,S5に入力される入力信号は、分圧電圧DS6minとなるが、電位差DS6min-DV3は、電位差DS6-DV3に比較して、差が小さくなるため、同様に、耐圧の範囲内とすることができる。
一方、リレースイッチSN1,SP1がオフされ、リレースイッチSN2,SP2がオンされた場合、各分圧電圧は、図11(c)に示すようになる。この場合において入力端子V3,S3に入力される入力信号は、分圧電圧DS3minとなる。このため、入力チャネルCH4にかかる電位差が、電位差DS6-DV3から、電位差DS6-DS3minとなり、電位差が大きくなる。
同様に、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオフされた場合、各分圧電圧は、図11(d)に示すようになる。この場合において入力端子V3,S3に入力される入力信号は、分圧電圧DS3minとなり、入力端子V5,S5に入力される入力信号は、分圧電圧DS6minとなる。このため、入力チャネルCH4にかかる電位差が、電位差DS6-DV3から、電位差DS6min-DS3minとなり、電位差が大きくなる。
以上のように、リレースイッチSN1,SP1がオフされた場合、入力信号の電位差が拡大し、組電池10の端子間電圧の大きさによっては、監視IC50の耐圧を越えてしまう虞がある。
これを回避するための第1の方法として、第1分圧回路40及び第2分圧回路60の各抵抗をすべて大きくし、監視IC50への印加される各分圧電圧そのものを小さくして、電位差を小さくすることが考えられる。しかしながら、この方法では、電圧検出のダイナミックレンジが小さくなって誤差の影響が大きくなり、検出精度が悪化するという問題がある。
また、第2の方法として、図12に示すように、入力端子S5と入力端子V3との間にツェナーダイオードD14を設けて、所定値以上の電位差が生じた場合には、破線で示すように、入力端子S5から入力端子V3へ電流を流すことにより、電位差を抑制する方法が考えられる。しかしながら、この方法では、入力チャネルCH5から入力チャネルCH3への回り込み電流が発生することを許容し、システム22の印加電圧の検出精度が悪化することとなる。
また、第3の方法として、回路構成は変えずに、図13に示すように、分圧比を調整し、電位差DS6-DS6min、電位差DS6min-DV3、電位差DS3-DS3min、電位差DS3min-DV1の各電位差を限りなく小さくすることが考えられる。この場合、図13(b)に示すように、リレースイッチSN1,SP1がオフされて、電位差DS6-DV3から、電位差DS6-DS3min(又は電位差DS6min-DS3min)となっても、電位差を大きくしないようにすることができる。
しかしながら、電位差DS6-DS6min、電位差DS6min-DV3、電位差DS3-DS3min、電位差DS3min-DV1の各電位差を限りなく小さくするため、回路公差の影響により、DV1<DS3min<DS3やDV3<DS6min<DS6という電位順を維持することが困難となっている。
そこで、本実施形態では、図1に示すように、第1の工夫として、システム21に対応付けられている入力チャネルCH3の入力端子V3と、システム22に対応付けられている入力チャネルCH6の入力端子S6との間に、第1分圧回路40からの入力信号が入力されない複数の入力チャネルCH4,CH5を読み捨てチャネル(耐圧確保用チャネル)として設けている。すなわち、電位差が大きくなる入力端子の間に、複数の入力チャネルを設定し、介在する回路素子数を増やすことによって、単純に耐圧の範囲を大きくしている。つまり、電圧検出のためには用いられず、大きな電位差に対する耐圧を確保するための入力チャネルが設けられている。
しかしながら、第1の工夫だけでは、次のような問題が生じる場合がある。すなわち、各入力チャネルCH4,CH5におけるインピーダンスや抵抗など、回路素子の特性の違い(偏り)により、各入力チャネルCH4,CH5に均等の電位差が生じるとは限らないという問題がある。つまり、入力端子V3と入力端子S6間における電位差が入力チャネルCH4,CH5の間における総耐圧の範囲内となっても、各入力チャネルCH4,CH5のそれぞれの耐圧の範囲内となるように電位差が均等に生じるとは限らなかった。すなわち、入力チャネルCH4に印加される電位差と、入力チャネルCH5に印加される電位差が大きく異なり、一方の入力チャネルの耐圧を超えてしまう場合があった。
そこで、本実施形態では、図1に示すように第2の工夫として、電位安定化回路80を設けている。この電位安定化回路80は、読み捨てチャネルとなる入力チャネルCH5の入力端子S5に対して、入力端子V3に入力される入力信号の電位と、入力端子S6に入力される入力信号の電位との間の電位となる信号を入力信号として出力するものである。その際、電位安定化回路80は、入力端子S5と入力端子S6との間における電位差、及び入力端子S5と入力端子V3との間における電位差が、それぞれ監視IC50の耐圧の範囲内となるように、入力端子S5に所定の入力信号を出力する。
詳しく説明すると、第2分圧回路60は、抵抗R41,R55,R51により端子間電圧を分圧して、抵抗R41と抵抗R55との間に分圧電圧DS6_2を生成する。分圧電圧DS6_2は、入力端子S6に入力される分圧電圧DS6と同程度の電圧となるように、第2分圧回路60の分圧比が設定されている。つまり、第1分圧回路40における第5の分圧比と同じ分圧比で端子間電圧を分圧して、分圧電圧DS6_2を生成する。
そして、前述したように、電位安定化回路80は、抵抗R53,R54の直列接続体であり、その一端は、抵抗R41,R55の間の接続点に接続されている。電位安定化回路80は、その一端から分圧電圧DS6_2が印加(入力)されることとなる。
一方、電位安定化回路80の他端は、第1分圧回路40の抵抗R11と抵抗R21との間の接続点P14に接続されている。つまり、電位安定化回路80の他端は、入力端子V3に接続されているに等しい。このため、システム21へ通電されている場合、電位安定化回路80の他端には、分圧電圧DV3が印加されることとなる。したがって、電位安定化回路80は、システム21へ通電されている場合、分圧電圧DS6_2と分圧電圧DV3との間の電圧を、入力端子S5に印加することとなる。このとき、入力端子S5に入力される入力信号の電位は、分圧電圧DS6_2と、分圧電圧DV3と、抵抗R53,R54により設定されることとなる。
また、システム21への通電が遮断されている場合、電位安定化回路80の他端は、抵抗R21を介して分圧電圧DS3minが入力される。したがって、電位安定化回路80は、システム21への通電が遮断されている場合、分圧電圧DS6_2と分圧電圧DS3minとの間の電圧を、入力端子S5に印加することとなる。なお、システム21への通電が遮断されている場合、分圧電圧DS3minは、入力端子V3に入力される入力信号でもある。このとき、入力端子S5に入力される入力信号の電位は、分圧電圧DS6_2と、分圧電圧DS3minと、抵抗R21,R53,R54により設定されることとなる。
そして、電位安定化回路80の抵抗R53,R54は、入力端子S5と入力端子S6との間における電位差が、入力端子S5と入力端子S6との間における耐圧の範囲内となり、かつ、入力端子S5と入力端子V3との間における電位差が、入力端子S5と入力端子V3との間における耐圧の範囲内となるように、設定されている。つまり、電位安定化回路80の抵抗R53,R54は、各電位差が、入力チャネルCH5における耐圧の範囲内となり、かつ、入力チャネルCH4における耐圧の範囲内となるように、設定されている。
これにより、電位安定化回路80は、入力端子S5と入力端子S6との間における電位差、及び入力端子S5と入力端子V3との間における電位差が、それぞれ監視IC50の耐圧の範囲内となるような電圧を生成し、入力信号として入力端子S5に出力することとなる。以下、システム21への通電時に、電位安定化回路80から入力端子S5に入力される電圧を、電圧DS5_1と示し、システム21への通電遮断時に、電位安定化回路80から入力端子S5に入力される電圧を、電圧DS5_2と示す。
次に、このように電位安定化回路80を設けたことによる作用について説明する。図14(a)は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオンされた状態から時点T1において、リレースイッチSN1,SP1がオフされた場合における各入力信号の電位(監視IC入力電圧)の時間遷移を示す図である。図14(b)は、図14(a)における電位差の時間遷移を示す図である。
図14(a)に示すように、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオンされている場合、入力端子S1には、分圧電圧DS1が入力され、入力端子V1,S2,V2には、分圧電圧DV1が入力される。入力端子S3には、分圧電圧DS3が入力され、入力端子V3,S4,V4には、分圧電圧DV3が入力される。また、入力端子S5,V5には、電圧DS5_1が入力される。入力端子S6には、分圧電圧DS6が入力され、入力端子V6には、分圧電圧DV6が入力される。
そして、各入力信号の大小関係は、DS1<DV1<DS3<DV3<DS5_1<DS6<DV6となっている。これにより、電位順に応じた順番で入力信号が入力端子に入力されることとなる。また、図14(b)に示すように、電位差DV6-DS6、電位差DS6-DS5_1、電位差DS5_1-DV3、電位差DV3-DS3、電位差DS3-DV1、電位差DV1-DS1もそれぞれ耐圧の範囲内となっている。
図14(a)において、時点T1を経過し、リレースイッチSN1,SP1がオフされると、入力端子S3,V3,S4,V4の入力信号は、分圧電圧DS3minとなる。また、入力端子S5,V5の入力信号は、電圧DS5_2となる。
この場合において、各入力信号の大小関係は、DS1<DV1<DS3min<DS5_2<DS6<DV6となっている。これにより、電位順に応じた順番で入力信号が入力端子に入力されることとなる。また、図14(b)に示すように、電位差DV6-DS6、電位差DS6-DS5_2、電位差DS5_2-DS3min、電位差DS3min-DV1、電位差DV1-DS1もそれぞれ耐圧の範囲内となる。
特に、入力端子V3に入力される入力信号は、分圧電圧DV3から分圧電圧DS3minに低下することとなるが、それに合わせて、電位安定化回路80から入力端子S5に入力される入力信号の電位も電圧DS5_1から電圧DS5_2に低下する。このため、電位差が拡大することを抑制することができる。
次に、図15に基づいて説明する。図15(a)は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオンされた状態から時点T2において、リレースイッチSN2,SP2がオフされた場合における各入力信号の電位(監視IC入力電圧)の時間遷移を示す図である。図15(b)は、図15(a)における電位差の時間遷移を示す図である。なお、図15(a)に示すように、時点T2までは、図14と同じであるため、説明を省略する。
図15(a)において、時点T2を経過し、リレースイッチSN2,SP2がオフされると、入力端子S6,V6の入力信号は、分圧電圧DS6minとなる。この場合において、各入力信号の大小関係は、DS1<DV1<DS3<DV3<DS5_1<DS6minとなっている。これにより、電位順に応じた順番で入力信号が入力端子に入力されることとなる。また、図15(b)に示すように、電位差DV6-DS6、電位差DS6min-DS5_1、電位差DS5_1-DV3、電位差DV3-DS3、電位差DS3-DV1、電位差DV1-DS1もそれぞれ耐圧の範囲内となる。
次に、図16に基づいて説明する。図16(a)は、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオンされた状態から時点T3において、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオフされた場合における各入力信号の電位(監視IC入力電圧)の時間遷移を示す図である。図16(b)は、図16(a)における電位差の時間遷移を示す図である。なお、図16(a)に示すように、時点T3までは、図14と同じであるため、説明を省略する。
図16(a)において、時点T3を経過し、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオフされると、入力端子S3,V3,S4,V4の入力信号は、分圧電圧DS3minとなる。また、入力端子S5,V5の入力信号は、電圧DS5_2となる。また、入力端子S6,V6の入力信号は、分圧電圧DS6minとなる。
この場合において、各入力信号の大小関係は、DS1<DV1<DS3min<DS5_2<DS6minとなっている。これにより、電位順に応じた順番で入力信号が入力端子に入力されることとなる。また、図16(b)に示すように、電位差DS6min-DS5_2、電位差DS5_2-DS3min、電位差DS3min-DV1、電位差DV1-DS1もそれぞれ耐圧の範囲内となる。
特に、入力端子V3に入力される入力信号は、分圧電圧DV3から分圧電圧DS3minに低下することとなるが、それに合わせて、電位安定化回路80から入力端子S5に入力される入力信号の電位も電圧DS5_1から電圧DS5_2に低下する。このため、電位差が拡大することを抑制することができる。
第1実施形態の構成によれば、次のような効果を得ることができる。
第1分圧回路40は、入力端子S1,V1,S3,V3,S6,V6ごとに、電位順に応じて段階的に異なる分圧比(第1の分圧比~第6の分圧比)で端子間電圧又はシステム21,22の印加電圧を分圧して、出力している。つまり、第1分圧回路40における各分圧比は、各入力端子S1~S6,V1~V6に入力される入力信号が電位順に応じた順番となるように、出力先となる入力端子S1,V1,S3,V3,S6,V6ごとに、段階的に異なる値が設定されている。これにより、端子間電圧、及び各システム21,22の印加電圧がほぼ同じであっても第1分圧回路40によって、各入力端子S1~S6,V1~V6に入力される分圧電圧を段階的に高くすることが可能となる。したがって、回り込み電流の発生を防止し、精度よく電圧を検出することができる。
また、入力チャネルCH3の入力端子V3と、入力チャネルCH6の入力端子S6との間には、第1分圧回路40からの入力信号が入力されない複数の入力チャネルCH4,CH5である読み捨てチャネル(耐圧確保用チャネル)が設けられている。これにより、入力端子V3と入力端子S6との間において、読み捨てチャネルが設けられていない場合、又は読み捨てチャネルが1つだけの場合に比較して、耐圧の範囲を大きくすることができる。
なお、入力端子V3は、システム21に対応付けられた入力チャネルCH3の高電位側入力端子である。また、入力端子S6は、電位順において入力端子V3よりも高電位の入力信号が入力される入力端子であって、システム22に対応付けられた入力チャネルの低電位側入力端子である。
また、電位安定化回路80は、入力端子V3に入力される入力信号の電位と、入力端子S6に入力される入力信号の電位との間の電位となる信号を入力信号として入力端子S5に出力する。なお、入力端子S5は、読み捨てチャネルに属する入力端子のうちの1つである。
入力端子V3の入力信号の電位と、入力端子S6の入力信号の電位との間の電位となる信号を入力端子S5に入力することにより、読み捨てチャネルである入力チャネルCH4,CH5において、インピーダンス等に偏りがあったとしても、各入力チャネルCH4,CH5における電位差を耐圧の範囲内となるように制御することが可能となる。
第2分圧回路60は、システム21,22への通電が遮断された場合、通電が遮断されたシステム21,22に対応付けられている入力チャネルCH3,CH6に分圧電圧DS3min,DS6minを出力する。より詳しくは、第2分圧回路60は、システム21,22への通電が遮断された場合、通電が遮断されたシステム21,22に対応付けられている入力チャネルCH3,CH6の入力端子S3,S6に分圧電圧DS3min,DS6minを入力する。これに伴い、入力端子S3,S6からダイオードD53、D56等を介して入力端子V3,S4,V4,V6に分圧電圧DS3min,DS6minがそれぞれ入力される。
そして、第2分圧回路60は、システム21,22ごとに、段階的に異なる分圧比(第7の分圧比及び第8の分圧比)で端子間電圧を分圧する。より詳しくは、第2分圧回路60における分圧比(第7の分圧比及び第8の分圧比)は、出力先となる入力チャネルCH3,CH6の入力端子S3,S6に入力される入力信号(DS3min,DS6min)が電位順に応じた順番となるような分圧比であって、当該入力端子S3,S6への入力信号(DS3,DS6)を生成するために第1分圧回路40にて設定された分圧比(第3の分圧比、第5の分圧比)以下の分圧比である。
具体的には、第2分圧回路60による第7の分圧比は、第1分圧回路40による第3の分圧比に比較して小さく、かつ、第3の分圧比よりも1段階小さい第2の分圧比に比較して大きく設定されている。これにより、分圧電圧の大小関係は、DV1<DS3min<DS3となる。このため、図6に示すように、リレースイッチSN1,SP1がオフとなったときのみ、入力端子S3,V3に分圧電圧DS3minが入力される。また、この場合に、入力端子V1に入力される分圧電圧DV1よりも、入力端子S3に入力される分圧電圧DS3minのほうが大きくなるため、入力端子V1から入力端子S3への回り込み電流が発生することを防止できる。また、DS3min<DS6となり、入力端子S3,V3に入力される分圧電圧DS3minよりも、入力端子S6に入力される分圧電圧DS6のほうが大きくなるため、入力端子S3,V3から入力端子S6への回り込み電流が発生することを防止できる。つまり、入力チャネルCH3から入力チャネルCH6への回り込み電流が発生することを防止できる。
同様に、図7に示すように、リレースイッチSN2,SP2がオフとなった場合にも、回り込み電流を防止できる。また、DS3min<DS6minであるため、図9に示すように、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2が全てオフの場合であっても、入力チャネルCH1から入力チャネルCH3,CH6へ電流が回り込むことを防止することができる。
そして、電位安定化回路80は、システム21への通電が遮断された場合、監視IC50への入力信号の電位を低下させる。つまり、電位安定化回路80は、電圧DS5_1から電圧DS5_2に低下させる。これにより、第2分圧回路60によって、入力端子V3に入力される入力信号が分圧電圧DV3から分圧電圧DS3minに低下したとしても、それに追随させて電位差が拡大することを抑制できる。
ところで、図17の破線で示す抵抗素子のように、電位安定化回路80の一端を、入力チャネルCH6の入力端子S6に接続し、他端を、入力端子V3に接続した場合、二点鎖線に示すように、入力チャネルCH6から電位安定化回路80を介して回り込み電流が発生し、印加電圧の検出精度が低下することとなる。
そこで、電位安定化回路80の一端を、第2分圧回路60に接続し、他端を、入力端子V3に接続した。また、抵抗R53,R54の接続点P17を、監視IC50の入力端子S5に接続した。つまり、電位安定化回路80と、入力チャネルCH6との間で、電流経路が独立している。このため、入力チャネルCH6から、電位安定化回路80を介して、回り込み電流が発生することを防止することができる。したがって、印加電圧の検出精度を向上させることができる。
第2分圧回路60は、システム22に対応付けられた入力チャネルCH6を出力先とする入力信号、すなわち分圧電圧DS6を生成するための分圧比にて、組電池10の端子間電圧を分圧して生成した分圧電圧DS6_2を電位安定化回路80の一端に対して出力している。そして、電位安定化回路80は、分圧電圧DS6_2と、分圧電圧DV3(又は分圧電圧DS3min)に基づいて、電圧DS5_1及び電圧DS5_2を生成する。このため、第1分圧回路40から分圧電圧DS6を入力する必要がなくなり、入力チャネルCH6からの回り込み電流が発生することを防止できる。
電位安定化回路80からの入力信号が入力される入力端子S5は、読み捨てチャネルである入力チャネルCH4,CH5のうち、電位順にておいてシステム21に対応付けられた入力チャネルCH3の側よりもシステム22に対応付けられた入力チャネルCH6の側に設定されている入力チャネルCH5の入力端子である。つまり、入力端子S5は、入力端子V3よりも入力端子S6の近くに設定されている。
これにより、入力端子V3の側に近い入力端子S4,V4に電位安定化回路80からの入力信号が入力される場合に比較して、入力チャネル1つ分、耐圧の範囲を大きくすることができる。特に、入力端子V3に入力される入力信号が、分圧電圧DV3から分圧電圧DS3minに低下し、電位差が拡大する場合があるため、耐圧を確保するために、有効な対策となりうる。
第1分圧回路40における第3の分圧比及び第5の分圧比は、電圧降下量を考慮して設定されている。具体的には、最大降下量N1max<分圧電圧DS3となるように第3の分圧比が設定されており、最大降下量N2max<分圧電圧DS6となるように第5の分圧比が設定されている。これにより、電圧降下が生じたとしても、負電圧が生じず、各入力端子S1,V1,S3,V3,S6,V6に入力される分圧電圧を段階的に高くすることが可能となり、回り込み電流を防止できる。
また、第1分圧回路40は、端子間電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、監視IC50は、組電池10に対して設定された入力チャネルCH1を介して、2つの分圧電圧DS1,DV1を入力し、それらの分圧電圧DS1,DV1の差分に基づいて、端子間電圧を検出する。このため、印加電圧と、端子間電圧を検出する回路を共通化することができる。また、図8に示すように、スイッチSW0のオフ固着を検出することができる。
監視IC50には、分圧電圧が入力されるため、耐圧を小さくすることができ、小型化できる。また、監視IC50の内部において、差動増幅回路52及びAD変換器53を一体化し、演算装置54は、誤差を補正しているため、検出精度を向上させることができる。また、組電池の電池セルの電圧検出に利用される監視IC50をそのまま採用することができるため、開発コストを抑えることができる。
第1の分圧比~第6の分圧比は、段階的に設定されている。また、第7の分圧比は、第2の分圧比と第3の分圧比との間に設定されており、第8の分圧比は、第4の分圧比と第5の分圧比との間に設定されている。また、電位安定化回路80から出力される電圧DS5_1は、分圧電圧DV3と分圧電圧DS6_2との間の電位(電圧)である。また、電位安定化回路80から出力される電圧DS5_2は、分圧電圧DS3minと分圧電圧DS6_2との間の電位(電圧)である。また、分圧電圧DS6_2は、分圧電圧DS6とほぼ同じ電位である。
これにより、図14~図16に示すように、リレースイッチSN1,SP1,SN2,SP2がどのようにオンオフされても、各入力端子に入力される入力信号は段階的に電位が高くなる。このため、回り込み電流が発生することを確実に防止し、検出精度の悪化を抑制できる。
(実施形態の変形例)
上記実施形態の構成を、次のように変更してもよい。以下、上記実施形態で説明した構成に対する相違部分について説明する。
上記実施形態の構成を、次のように変更してもよい。以下、上記実施形態で説明した構成に対する相違部分について説明する。
・上記実施形態において、監視IC50は、組電池10の端子間電圧を検出しなくてもよい。
・上記実施形態において、読み捨てチャネルの数を2つとしたが、3つ以上としてもよい。
・上記実施形態において、印加電圧を検出するシステムの数を任意に変更してもよい。この場合、システム21,22と同様に、第1のシステムに対応付けられた入力チャネルの高電位側入力端子と、電位順において当該高電位側入力端子よりも高電位の入力信号が入力される入力端子であって、第2のシステムに対応付けられた入力チャネルの低電位側入力端子との間には、複数の読み捨てチャネルが設定されることが望ましい。
そして、電位安定化回路80は、読み捨てチャネルに属する入力端子のうちいずれかに、前記高電位側入力端子に入力される入力信号の電位と、前記低電位側入力端子に入力される入力信号の電位との間の電位となる入力信号を出力することが望ましい。
・上記実施形態において、入力チャネルCH1において、組電池10の端子間電圧を検出したが、端子間電圧を検出させる入力チャネルを変更してもよい。
・第2分圧回路60は、抵抗R41,R55,R51を利用して、分圧電圧DS6_2を生成したが、抵抗R42,R52と平行に分圧回路(抵抗の直列接続体)を設けて、それにより分圧電圧DS6_2を生成してもよい。
10…組電池、21,22…システム、30…電圧検出装置、40…第1分圧回路、50…監視IC、80…電位安定化回路、CH1~CH6…入力チャネル、S1~S6…低電位側入力端子、V1~V6…高電位側入力端子。
Claims (6)
- 蓄電池(10)と、前記蓄電池に対して並列に接続され、前記蓄電池の端子間電圧がそれぞれ印加される複数のシステム(21,22)と、を備えた電源システムに対して適用される電圧検出装置(30)において、
前記各システムの印加電圧を分圧する第1分圧回路(40)と、
複数の入力チャネル(CH1~CH6)が設けられており、前記入力チャネルを介して前記第1分圧回路から入力された2つの入力信号の電位差に基づいて、前記各システムに印加された印加電圧をそれぞれ検出する検出回路(50)と、
前記検出回路に対して信号を出力する電位安定化回路(80)と、を備え、
前記各入力チャネルは、それぞれ1対の入力端子(S1~S6,V1~V6)を有し、前記各入力端子には、入力信号の電位順が予め設定されており、
前記第1分圧回路は、前記システムの印加電圧を2つの異なる分圧比で分圧し、分圧電圧を前記入力信号として当該システムに対応付けられた前記入力チャネルの入力端子にそれぞれ出力するように構成されており、
前記第1分圧回路における各分圧比は、前記各入力端子に入力される入力信号が前記電位順に応じた順番となるように、出力先となる前記各入力端子ごとに、段階的に異なる値が設定されており、
前記複数のシステムのうち第1のシステム(21)に対応付けられた入力チャネルの高電位側入力端子(V3)と、前記電位順において前記高電位側入力端子よりも高電位の入力信号が入力される入力端子であって、前記複数のシステムのうち第2のシステム(22)に対応付けられた入力チャネルの低電位側入力端子(S6)との間には、前記第1分圧回路からの入力信号が入力されない複数の入力チャネル(CH4,CH5)である耐圧確保用チャネルが設けられており、
前記電位安定化回路は、前記耐圧確保用チャネルが有するいずれかの入力端子に対して、前記第1のシステムに対応付けられた前記高電位側入力端子に入力される入力信号の電位と、前記第2のシステムに対応付けられた前記低電位側入力端子に入力される入力信号の電位との間の電位となる信号を前記入力信号として出力する電圧検出装置。 - 前記蓄電池との通電が遮断された前記システムに対応付けられている前記入力チャネルに対して、前記蓄電池の前記端子間電圧を分圧した分圧電圧を前記入力信号として出力する第2分圧回路(60)を備え、
前記第2分圧回路における分圧比は、出力先となる前記入力チャネルの前記低電位側入力端子に入力される入力信号が前記電位順に応じた順番となるような分圧比であって、当該低電位側入力端子への入力信号を生成するために前記第1分圧回路にて設定された分圧比以下の分圧比である請求項1に記載の電圧検出装置。 - 前記電位安定化回路は、前記第1のシステムへの通電が遮断された場合、前記検出回路への入力信号の電位を低下させる請求項2に記載の電圧検出装置。
- 前記電位安定化回路は、複数の抵抗素子が直列に接続されて構成されており、
その一端は、前記第2分圧回路に接続され、
前記複数の抵抗素子間の接続点は、前記検出回路の入力端子に接続され、
他端は、前記第1のシステムの高電位側入力端子に接続されている請求項3に記載の電圧検出装置。 - 前記第2分圧回路は、前記第2のシステムに対応付けられた前記入力チャネルの低電位側入力端子を出力先とする入力信号を生成するための分圧比にて、前記蓄電池の端子間電圧を分圧して、前記電位安定化回路の一端に対して出力する請求項4に記載の電圧検出装置。
- 前記電位安定化回路からの入力信号が入力される入力端子は、前記耐圧確保用チャネルに属する入力端子のうち、前記電位順において前記第1のシステムに対応付けられた入力チャネルの入力端子の側よりも前記第2のシステムに対応付けられた入力チャネルの入力端子の側に設定されている請求項2~5のうちいずれか1項に記載の電圧検出装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020127393A JP7310747B2 (ja) | 2020-07-28 | 2020-07-28 | 電圧検出装置 |
PCT/JP2021/024978 WO2022024657A1 (ja) | 2020-07-28 | 2021-07-01 | 電圧検出装置 |
DE112021004039.1T DE112021004039T5 (de) | 2020-07-28 | 2021-07-01 | Spannungserfassungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020127393A JP7310747B2 (ja) | 2020-07-28 | 2020-07-28 | 電圧検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022024673A JP2022024673A (ja) | 2022-02-09 |
JP7310747B2 true JP7310747B2 (ja) | 2023-07-19 |
Family
ID=80037332
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020127393A Active JP7310747B2 (ja) | 2020-07-28 | 2020-07-28 | 電圧検出装置 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7310747B2 (ja) |
DE (1) | DE112021004039T5 (ja) |
WO (1) | WO2022024657A1 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193694A (ja) | 1998-10-20 | 2000-07-14 | Denso Corp | 組み電池の電圧検出装置 |
JP2009207311A (ja) | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 車両用の電源装置 |
JP2010523966A (ja) | 2007-04-03 | 2010-07-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | バッテリ電圧監視システム |
US20130162259A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Analog Devices, Inc. | Reference reuse in high voltage stack monitoring |
WO2013094214A1 (ja) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | トヨタ自動車株式会社 | 監視システムおよび車両 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0847251A (ja) * | 1994-07-29 | 1996-02-16 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | スイッチング・レギュレータ、情報処理装置及びその制御方法 |
JP4649489B2 (ja) | 2008-03-27 | 2011-03-09 | 株式会社日立製作所 | 組電池の総電圧検出回路 |
JP5704085B2 (ja) | 2012-02-06 | 2015-04-22 | 株式会社デンソー | 電源制御装置 |
JP5783197B2 (ja) | 2013-03-04 | 2015-09-24 | 株式会社デンソー | 組電池の電圧検出装置 |
JP2020127393A (ja) | 2019-02-12 | 2020-08-27 | 清水建設株式会社 | 植栽基盤の施工方法 |
JP7298309B2 (ja) * | 2019-05-31 | 2023-06-27 | 株式会社Gsユアサ | 電圧計測回路、蓄電装置 |
-
2020
- 2020-07-28 JP JP2020127393A patent/JP7310747B2/ja active Active
-
2021
- 2021-07-01 WO PCT/JP2021/024978 patent/WO2022024657A1/ja active Application Filing
- 2021-07-01 DE DE112021004039.1T patent/DE112021004039T5/de active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000193694A (ja) | 1998-10-20 | 2000-07-14 | Denso Corp | 組み電池の電圧検出装置 |
JP2010523966A (ja) | 2007-04-03 | 2010-07-15 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | バッテリ電圧監視システム |
JP2009207311A (ja) | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Sanyo Electric Co Ltd | 車両用の電源装置 |
US20130162259A1 (en) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | Analog Devices, Inc. | Reference reuse in high voltage stack monitoring |
WO2013094214A1 (ja) | 2011-12-21 | 2013-06-27 | トヨタ自動車株式会社 | 監視システムおよび車両 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE112021004039T5 (de) | 2023-05-17 |
JP2022024673A (ja) | 2022-02-09 |
WO2022024657A1 (ja) | 2022-02-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4589888B2 (ja) | 電池電圧測定回路、およびバッテリecu | |
JP5353914B2 (ja) | 電池電圧監視装置 | |
JP5353915B2 (ja) | 電池電圧監視装置 | |
US20150077124A1 (en) | Assembled battery module and disconnection detecting method | |
JP2018013415A (ja) | 電池監視システム | |
US11506718B2 (en) | Battery monitoring device | |
WO2013094148A1 (ja) | 電流検出回路および半導体集積回路装置 | |
US9806520B2 (en) | Inrush current limiting circuit | |
US10288694B2 (en) | Secondary battery monitoring device and method for diagnosing failure | |
CN111819750B (zh) | 控制装置、控制方法及计算机可读取的存储介质 | |
US9620967B2 (en) | Autonomous battery balancing | |
US7355831B2 (en) | Y-capacitance fault current discharge compensation for HVDC systems | |
US9857432B2 (en) | Battery monitoring system, semiconductor circuit, line-breakage detection program, and line-breakage detection method | |
US20230400521A1 (en) | Voltage measurement device | |
US10778015B2 (en) | Voltage detection apparatus | |
US11079439B2 (en) | Protection circuit for battery monitoring device, and battery monitoring device | |
CN108226794B (zh) | 二次电池监视装置及故障诊断方法 | |
JP2018082573A (ja) | 車載電池用の電池監視装置 | |
JP7310747B2 (ja) | 電圧検出装置 | |
JP7151741B2 (ja) | 電圧検出装置 | |
US9465082B2 (en) | Device and method for measuring a maximum cell voltage | |
JP6919628B2 (ja) | 電流検出回路および電源装置 | |
JP5989171B1 (ja) | 電流検出回路、及びその回路を備えた車両用電子制御装置 | |
JP2017225049A (ja) | 半導体物理量センサ装置 | |
CN108604816B (zh) | 具有改进的平衡的蓄电池布置系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20220623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230606 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230619 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 7310747 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |