JP7309652B2 - 鞍乗り型車両 - Google Patents

鞍乗り型車両 Download PDF

Info

Publication number
JP7309652B2
JP7309652B2 JP2020064987A JP2020064987A JP7309652B2 JP 7309652 B2 JP7309652 B2 JP 7309652B2 JP 2020064987 A JP2020064987 A JP 2020064987A JP 2020064987 A JP2020064987 A JP 2020064987A JP 7309652 B2 JP7309652 B2 JP 7309652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner cover
frame
vehicle
width direction
vehicle width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020064987A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021160595A (ja
Inventor
貴正 井口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2020064987A priority Critical patent/JP7309652B2/ja
Publication of JP2021160595A publication Critical patent/JP2021160595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7309652B2 publication Critical patent/JP7309652B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Description

本発明は、鞍乗り型車両に関する。
従来、エンジンの後方に形成される環状フレーム部の内側の空間に配置されるエアクリーナーと、エアクリーナーを車幅方向外側から覆うカバーとを備える鞍乗り型車両が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、車体フレームの内側に配置されるエアクリーナーに効率良く導風できるように、導風部が設けられる。この導風部は、車両側面視で外側に露出しない位置で車体構成部品とカバーとの重なりを利用して設けられており、車両の外観に影響が出ないように配慮されている。詳細には、上記導風部は、シートの下方に設けられるサイドカバーの上辺からシートの側部の内側に入り込む縦壁とシートの側部とによって構成され、風を上下方向にガイドする。この導風部にガイドされる風は、上下方向に急角度で折り返す。
特開2009-83676号公報
しかしながら、上記従来の鞍乗り型車両では、導風部によってガイドされる風の向きの変化が急激であるため、導風の効率が下がることが考えられる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、導風部が外側に露出し難く、且つ、エアクリーナーに効率良く導風可能な鞍乗り型車両を提供することを目的とする。
鞍乗り型車両は、エンジン(11)の後方で上下に延びる左右一対のセンターフレーム(17)、前記センターフレーム(17)から後方に延びる左右一対のシートフレーム(20)、及び前記シートフレーム(20)の下方で前記センターフレーム(17)と前記シートフレーム(20)とを接続するサブフレーム(21)を備える車体フレーム(10)と、前記車体フレーム(10)の内側に配置され、車両側面視で、前記センターフレーム(17)、前記シートフレーム(20)、及び前記サブフレーム(21)によって形成される環状フレーム部(23)の内側の空間(S)に位置するエアクリーナー(34)と、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うカバー(40R)とを備える鞍乗り型車両において、前記カバー(40R)は、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うインナーカバー(60)と、前記インナーカバー(60)を車幅方向外側から覆うアウターカバー(61)とを備え、車両側面視で、前記インナーカバー(60)が前記環状フレーム部(23)に対し前記空間(S)の内側に離間した導風部(80)が設けられ、前記アウターカバー(61)は、車両側面視で外形が前記インナーカバー(60)よりも大きく、前記導風部(80)を車幅方向外側から覆い、前記アウターカバー(61)の周縁部(61a)は、車両側面視で前記環状フレーム部(23)に重なるとともに、前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に離間して配置されることを特徴とする。
また、上述の構成において、前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記シートフレーム(20)に対し離間した第1離間部(81)及び前記インナーカバー(60)が前記サブフレーム(21)に対し離間した第2離間部(82)の少なくともいずれかを備えても良い。
また、上述の構成において、前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記センターフレーム(17)に対し離間した第3離間部(83)を備えても良い。
さらに、上述の構成において、車幅方向に延びて前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間の空間を塞ぐ壁部(72)が設けられても良い。
また、上述の構成において、前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)を車幅方向に貫通する開口部(69)を備え、前記開口部(69)は前記壁部(72)よりも後方に配置されても良い。
また、上述の構成において、前記環状フレーム部(23)の後端部(23b)は、前記導風部(80)よりも後方に位置し、前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)と前記後端部(23b)との間の車幅方向の隙間を埋めるフランジ部(68)を備えても良い。
また、上述の構成において、前記後端部(23b)は、前記シートフレーム(20)と前記サブフレーム(21)とを接続する接続部(20b)を含んでも良い。
また、上述の構成において、前記アウターカバー(61)の前記周縁部(61a)は、車両側面視で、前記環状フレーム部(23)の外周部(23c)よりも内側に位置しても良い。
また、上述の構成において、前記アウターカバー(61)は、前記インナーカバー(60)に支持されても良い。
さらに、上述の構成において、前記エアクリーナー(34)は、上面視で前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に膨出する膨出部(52)を備え、前記インナーカバー(60)は、前記膨出部(52)を収容するドーム状の収容部(63a)を備えても良い。
また、上述の構成において、前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間に、車載物品(89)を支持する物品支持部(70)が設けられても良い。
鞍乗り型車両は、エンジンの後方で上下に延びる左右一対のセンターフレーム、センターフレームから後方に延びる左右一対のシートフレーム、及びシートフレームの下方でセンターフレームとシートフレームとを接続するサブフレームを備える車体フレームと、車体フレームの内側に配置され、車両側面視で、センターフレーム、シートフレーム、及びサブフレームによって形成される環状フレーム部の内側の空間に位置するエアクリーナーと、空間及びエアクリーナーを車幅方向外側から覆うカバーとを備え、カバーは、空間及びエアクリーナーを車幅方向外側から覆うインナーカバーと、インナーカバーを車幅方向外側から覆うアウターカバーとを備え、車両側面視で、インナーカバーが環状フレーム部に対し空間の内側に離間した導風部が設けられ、アウターカバーは、車両側面視で外形がインナーカバーよりも大きく、導風部を車幅方向外側から覆い、アウターカバーの周縁部は、車両側面視で環状フレーム部に重なるとともに、環状フレーム部に対し車幅方向外側に離間して配置される。
この構成によれば、車両側面視で、インナーカバーが環状フレーム部に対し環状フレーム部の内側の空間の内側に離間した導風部が設けられるため、導風部から環状フレーム部の車幅方向内側のエアクリーナーに走行風を効率良く流すことができる。また、アウターカバーが導風部を車幅方向外側から覆うため、導風部が目立つことを抑制でき、外観性を向上できる。さらに、アウターカバーの周縁部が環状フレーム部に対し車幅方向外側に離間するため、アウターカバーの周縁部と環状フレーム部との間から走行風を導風部側に流すことができ、効率良く導風できる。
また、上述の構成において、導風部は、インナーカバーがシートフレームに対し離間した第1離間部及びインナーカバーがサブフレームに対し離間した第2離間部の少なくともいずれかを備えても良い。
この構成によれば、シートフレームの周辺の走行風を第1離間部から導風でき、サブフレームの周辺の走行風を第2離間部から導風できる。
また、上述の構成において、導風部は、インナーカバーがセンターフレームに対し離間した第3離間部を備えても良い。
この構成によれば、センターフレームは、環状フレーム部の前部側に位置するフレームであるため、センターフレームの近くの第3離間部には、走行風が流れる。このため、前方からの走行風を第3離間部から効率良く導風できる。
さらに、上述の構成において、車幅方向に延びてインナーカバーとアウターカバーとの間の空間を塞ぐ壁部が設けられても良い。
この構成によれば、インナーカバーとアウターカバーとの間の空間に流れる走行風が後方側に流出することを抑制でき、導風部に効率良く走行風を流すことができる。
また、上述の構成において、インナーカバーは、インナーカバーを車幅方向に貫通する開口部を備え、開口部は壁部よりも後方に配置されても良い。
この構成によれば、壁部の後方に流れた走行風を開口部から車幅方向内側に導風できる。
また、上述の構成において、環状フレーム部の後端部は、導風部よりも後方に位置し、インナーカバーは、インナーカバーと後端部との間の車幅方向の隙間を埋めるフランジ部を備えても良い。
この構成によれば、環状フレーム部の車幅方向内側に導風された走行風がインナーカバーと環状フレーム部の後端部との間の隙間から排出されることをフランジ部によって抑制でき、効率良くエアクリーナーに導風できる。
また、上述の構成において、後端部は、シートフレームとサブフレームとを接続する接続部を含んでも良い。
この構成によれば、インナーカバーと環状フレーム部との間の隙間を、シートフレームとサブフレームとの接続部を含む広い範囲に亘りフランジ部によって埋めることができ、効率良くエアクリーナーに導風できる。
また、上述の構成において、アウターカバーの周縁部は、車両側面視で、環状フレーム部の外周部よりも内側に位置しても良い。
この構成によれば、走行風を導風可能なカバーをコンパクトに設けることができる。
また、上述の構成において、アウターカバーは、インナーカバーに支持されても良い。
この構成によれば、アウターカバーを簡単な構造で支持できる。
さらに、上述の構成において、エアクリーナーは、上面視で環状フレーム部に対し車幅方向外側に膨出する膨出部を備え、インナーカバーは、膨出部を収容するドーム状の収容部を備えても良い。
この構成によれば、エアクリーナーの容量を膨出部によって大きく確保できるとともに、膨出部をインナーカバーの収容部によって保護できる。
また、上述の構成において、インナーカバーとアウターカバーとの間に、車載物品を支持する物品支持部が設けられても良い。
この構成によれば、インナーカバーとアウターカバーとの間の空間を利用して、車載物品を搭載できる。
本発明の実施の形態に係る自動二輪車の右側面図である。 車体フレームの左側面図である。 サイドカバーの周辺部を車幅方向外側から見た側面図である。 図3のIV-IV断面図である。 図3のV-V断面図である。 図3からサイドカバーを取り外した状態を示す側面図である。 車体フレームに搭載されたエアクリーナーを上方から見た平面図である。 図3からアウターカバーが取り外されてインナーカバーが露出した状態を示す側面図である。 インナーカバーが取り付けられた車体を前方側から見た斜視図である。 インナーカバーが取り付けられた車体を上方側から見た平面図である。 図3のXI-XI断面図である。 図3のXII-XII断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号RHは車体右方を示す。
図1は、本発明の実施の形態に係る自動二輪車1の右側面図である。
自動二輪車1は、車体フレーム10にパワーユニットとしてのエンジン11が支持され、前輪2を操舵可能に支持するフロントフォーク12が車体フレーム10の前端に操舵可能に支持され、後輪3を支持するスイングアーム13が車体フレーム10の後部に設けられる車両である。
自動二輪車1は、乗員がシート14に跨るようにして着座する鞍乗り型車両である。シート14は、車体フレーム10の後部の上方に設けられる。
図2は、車体フレーム10の左側面図である。
図1及び図2を参照し、車体フレーム10は、車体フレーム10の前端に設けられるヘッドパイプ15と、ヘッドパイプ15から後下方に延びるメインフレーム16と、メインフレーム16の後端部から下方に延びる左右一対のセンターフレーム17と、ヘッドパイプ15においてメインフレーム16の下方から後下方に延びるダウンフレーム18と、ダウンフレーム18の下端部から左右一対で後方に延びてセンターフレーム17の下端部に接続されるボトムフレーム19とを備える。
また、車体フレーム10は、左右のセンターフレーム17の上部から後方に延びる左右一対のシートフレーム20と、シートフレーム20の下方で左右のセンターフレーム17から後上方に延びてシートフレーム20の後部に接続される左右一対のサブフレーム21とを備える。
さらに、車体フレーム10は、メインフレーム16とダウンフレーム18の上部とを接続する前側ガセット22を備える。
詳細には、図2を参照し、各シートフレーム20は、センターフレーム17から後方に延びるパイプ状のシートフレーム本体20aと、シートフレーム本体20aの後部から下方に延びる板状の接続部20bとを備える。
サブフレーム21の後部は、シートフレーム本体20aの下方で接続部20bに接続される。すなわち、サブフレーム21は、接続部20bを介しシートフレーム20に接続される。
車体フレーム10は、車両側面視で車体フレーム10が環状に繋がる環状フレーム部23を左右一対備える。
環状フレーム部23は、車両側面視で、センターフレーム17、シートフレーム20、及びサブフレーム21によって形成される枠状部である。
詳細には、環状フレーム部23は、センターフレーム17の上部、シートフレーム20の前部、接続部20bの前端部、及びサブフレーム21によって形成される。
車体フレーム10は、車両側面視で、環状フレーム部23によって囲まれる空間Sを環状フレーム部23の内側に備える。
図1を参照し、フロントフォーク12は、ヘッドパイプ15に挿通されるステアリングシャフト24を介し、車体フレーム10に回動自在に支持される。操舵用のハンドル25は、フロントフォーク12の上端部に取り付けられる。前輪2は、フロントフォーク12の下端部に設けられる車軸2aに支持される。
スイングアーム13は、左右のセンターフレーム17に支持されるピボット軸26に軸支される。ピボット軸26は、車幅方向に水平に延びる。スイングアーム13は、前端部をピボット軸26に軸支され、ピボット軸26を中心に上下に揺動する。
後輪3は、スイングアーム13の後端部に設けられる車軸3aに支持される。
自動二輪車1は、スイングアーム13の後端部とシートフレーム20の後部との間に掛け渡されるリアサスペンション27を左右一対備える。
エンジン11は、上下方向においてメインフレーム16とボトムフレーム19との間、車両前後方向においてダウンフレーム18とセンターフレーム17との間に配置され、車体フレーム10に固定される。ボトムフレーム19の前端部には、エンジン11の前部の下部を支持するエンジンハンガー部19a(図2)が設けられる。
エンジン11は、内燃機関である。エンジン11は、車幅方向(左右方向)に水平に延びるクランク軸29を支持するクランクケース30と、クランクケース30の前部の上部から上方に延びるシリンダー部31とを備える。
シリンダー部31は、クランクケース30側から順に、筒内をピストン(不図示)が往復運動するシリンダー31a、シリンダーヘッド31b、及びヘッドカバー31cを備える。
クランクケース30の後部は、変速機(不図示)を収容する変速機ケース部30aである。エンジン11の出力は、上記変速機の出力軸と後輪3とを接続するチェーン32によって後輪3に伝達される。
エンジン11の吸気装置は、エアクリーナー34と、エアクリーナー34に取り込まれる空気をエンジン11に供給するスロットルボディ35とを備える。スロットルボディ35は、シリンダーヘッド31bの後面の吸気ポートに接続される。
エンジン11の排気管36は、シリンダーヘッド31bの前面の排気ポートから下方に引き出され、エンジン11の下方を通って後方に延びる。
排気管36の後端には、マフラー37が接続される。マフラー37は、後輪3に対し車幅方向の一側方(右側方)に配置され、車両側面視でスイングアーム13及び後輪3に車幅方向外側から重なる。
燃料タンク38は、メインフレーム16の上方でヘッドパイプ15とシート14との間に配置される。燃料タンク38は、メインフレーム16に支持される。
燃料タンク38内の蒸発燃料を吸着するキャニスター39は、燃料タンク38の下方且つ変速機ケース部30aの上方でシリンダー部31の後方に配置される。
シート14は、運転者(乗員)用の前側シート14aと、同乗者用の後側シート14bとを一体に備える。
自動二輪車1は、シート14の下方で車体を外側方から覆う左右一対のサイドカバー40L,40Rを備える。左右の一方側(右側)のサイドカバー40R(カバー)は、エアクリーナー34を外側方から覆う。
前側シート14aの運転者が足を置く左右一対のステップ41は、センターフレーム17の下端部の前方でエンジン11の下方に配置される。
各センターフレーム17の下部の外側面には、センターフレーム17から後方に延びる左右一対のタンデムステップブラケット42が取り付けられる。後側シート14bの同乗者が足を置くタンデムステップ42aは、各タンデムステップブラケット42の後端部に取り付けられる。
後輪3を制動するブレーキ装置45のブレーキ操作ペダル46は、車幅方向に延びるペダル軸47を介し右側のタンデムステップブラケット42に支持される。ブレーキ操作ペダル46は、ペダル軸47を中心に上下に揺動可能である。ブレーキ操作ペダル46は、ペダル軸47から右側のステップ41の下方を通って右側のステップ41の前方に延びる。
ヘッドライト48は、ヘッドパイプ15の前方に配置される。ヘッドライト48は、フロントフォーク12に支持され、フロントフォーク12と一体に左右に揺動する。
フロントフェンダー49は、フロントフォーク12に支持される。リアフェンダー50は、車体フレーム10の後端部に支持される。
図3は、サイドカバー40Rの周辺部を車幅方向外側から見た側面図である。図4は、図3のIV-IV断面図である。図5は、図3のV-V断面図である。図6は、図3からサイドカバー40Rを取り外した状態を示す側面図である。図7は、車体フレーム10に搭載されたエアクリーナー34を上方から見た平面図である。
図3~図7を参照し、エアクリーナー34は、車幅方向(左右方向)において、左右のシートフレーム20の間に配置され、車幅の中央部に位置する。また、エアクリーナー34は、上下方向では、シートフレーム20とサブフレーム21との間に位置し、車両前後方向では、センターフレーム17とサブフレーム21との間に位置する。
すなわち、エアクリーナー34は、車両側面視では、環状フレーム部23の内側の空間Sに位置する。空間Sは、車両側面視で環状フレーム部23に囲まれる空間である。
エアクリーナー34は、箱状のケース51と、ケース51の車幅方向の外側面51aに取り付けられる蓋52(膨出部)と、板状のエアフィルター53と、エアクリーナー34に外気を取り込む吸気ダクト54と、エアクリーナー34をスロットルボディ35に接続するコネクティングチューブ55とを備える。
エアフィルター53は、ケース51の車幅方向の外側面51aに設けられた開口部51bを塞ぎ、エアクリーナー34内を、エアフィルター53の上流側のダーティーサイド50Dと、エアフィルター53の下流側のクリーンサイド50Cとに区画する。エアフィルター53は、エアフィルター53の板厚方向が車幅方向に指向する向きで配置される。
蓋52は、エアフィルター53における車幅方向の外側面53aに対向する側壁部52aと、側壁部52aの周縁部からケース51側に延びて外側面51aに取り付けられる周壁部52bとを備える。蓋52は、周壁部52bに車幅方向外側から挿通される複数の締結具56によってケース51に締結される。
蓋52は、図7の上面視で右側の環状フレーム部23に対し空間Sから車幅方向外側に膨出する膨出部である。図5を参照すると、蓋52は、シートフレーム20及びサブフレーム21に対し車幅方向外側に突出する。このように、ダーティーサイド50Dを区画する蓋52が車幅方向外側に膨出するため、ダーティーサイド50Dの容量を大きく確保できる。
蓋52の側壁部52aは、図5のように前方から見ると、側壁部52aの上下の中間部52cが最も車幅方向外側に突出するようにドーム状に膨出している。
吸気ダクト54は、環状フレーム部23の車幅方向外側の位置において蓋52の周壁部52bの後面から後上方に延出し、屈曲して環状フレーム部23の車幅方向内側に延びる。吸気ダクト54の後端の吸気口54aは、環状フレーム部23の車幅方向内側で、車幅方向内側に向けて開口する。図6に示すように、吸気口54aの少なくとも一部は、車両側面視では、環状フレーム部23で囲まれる領域内で車幅方向内側に開口する。
コネクティングチューブ55は、ケース51内のクリーンサイド50Cから前方に延びてスロットルボディ35に接続される。
吸気ダクト54の吸気口54aから取り込まれた外気は、吸気としてダーティーサイド50Dに流入する。ダーティーサイド50Dの吸気は、エアフィルター53を通過して浄化され、クリーンサイド50Cに流入し、コネクティングチューブ55を通ってスロットルボディ35に流れる。
ケース51に対し蓋52の反対側(左側)のスペースには、バッテリー33が配置される。バッテリー33は、左側の環状フレーム部23内に配置され、左右の他方側(左側)のサイドカバー40Lによって車幅方向外側から覆われる。
図3及び図5を参照し、右側のサイドカバー40Rは、右側の環状フレーム部23の内側の空間S及びエアクリーナー34を車幅方向外側から覆うインナーカバー60と、インナーカバー60を車幅方向外側から覆うアウターカバー61とを備える。
図8は、図3からアウターカバー61が取り外されてインナーカバー60が露出した状態を示す側面図である。図9は、インナーカバー60が取り付けられた車体を前方側から見た斜視図である。図10は、インナーカバー60が取り付けられた車体を上方側から見た平面図である。
図8~図10を参照し、インナーカバー60は、車両側面視において空間S及びエアクリーナー34を車幅方向外側から覆う略矩形の板状のインナーカバー本体部63を備える。車両側面視で、インナーカバー本体部63の周縁部64は、環状フレーム部23の環状の内周部23aに沿うように設けられる。
インナーカバー本体部63の周縁部64は、センターフレーム17に沿う前縁部64aと、シートフレーム本体20aに沿う上縁部64bと、サブフレーム21の前部に沿う下縁部64cと、サブフレーム21の後部に沿う後縁部64dとを備える。
また、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の前縁部64aから前方に突出する外側係止部65a及び内側係止部65bを備える。
外側係止部65aは、センターフレーム17に車幅方向外側から当接する。内側係止部65bは、センターフレーム17に車幅方向外側から当接する。内側係止部65bは、前縁部64aの上部及び下部にそれぞれ設けられる。外側係止部65aは、上下の内側係止部65bの間に設けられる。
また、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の上縁部64bから車幅方向内側に延出する上部当接部66と、インナーカバー本体部63の下縁部64cから車幅方向内側に延出する下部当接部67とを備える。
上部当接部66は、シートフレーム本体20aに車幅方向外側から当接する。下部当接部67は、サブフレーム21に車幅方向外側から当接する。上部当接部66及び下部当接部67は、インナーカバー本体部63の前部に設けられる。
また、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の後縁部64d、上縁部64bの後端部、及び下縁部64cの後端部から、車両側面視における空間Sの外側に向けて延出する板状のフランジ部68を備える。フランジ部68は、環状フレーム部23の後部に車幅方向外側から当接する。
インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の前後の中間部を車幅方向に貫通する開口部69を複数備える。詳細には、開口部69は、インナーカバー本体部63の上部に前後に並べて設けられる一対と、インナーカバー本体部63の下部に前後に並べて設けられる一対とを備える。
インナーカバー60は、各開口部69の周縁部から車幅方向外側に延出する爪状の物品支持部70を備える。
インナーカバー60は、インナーカバー本体部63から車幅方向に突出する仕切り壁71を、開口部69の前方に備える。
さらに、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63から車幅方向外側に突出する壁部72を、前部に備える。壁部72は、インナーカバー本体部63の上部から下部まで連続して上下に延びるリブ状であり、開口部69及び仕切り壁71よりも前方に位置する。
また、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63から車幅方向外側に突出する後側壁部73を、後部に備える。後側壁部73は、インナーカバー本体部63の上部から下部まで連続して上下に延びるリブ状であり、開口部69よりも後方に位置する。
図6に示すように、環状フレーム部23は、サブフレーム21から空間S内に延出する第1ステー74aと、シートフレーム20の接続部20bから空間S内に延出する第2ステー74bとを備える。
図6及び図8を参照し、インナーカバー60は、インナーカバー本体部63の下部に車幅方向外側から挿通されて第1ステー74aに締結される第1締結具75aと、インナーカバー本体部63の後端部に車幅方向外側から挿通されて第2ステー74bに締結される第2締結具75bとによって、環状フレーム部23に固定される。
インナーカバー本体部63において第1締結具75aが挿通される固定部76は、インナーカバー本体部63の下縁部64cから下方に突出する。
第1締結具75aは、壁部72と後側壁部73との間に位置する。第2締結具75bは、後側壁部73の後方に位置する。
また、インナーカバー60は、上部当接部66と下部当接部67とがセンターフレーム17を挟持することで、環状フレーム部23に固定される。
さらに、インナーカバー60は、上部当接部66、下部当接部67、及びフランジ部68が、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に当接することで、車幅方向に位置決めされる。
インナーカバー60は、アウターカバー61が締結されるアウターカバー固定部77を、インナーカバー本体部63の前部の下部に備える。
また、インナーカバー60は、アウターカバー61が固定される第1係合部78を、インナーカバー本体部63の後部の上部に備える。第1係合部78は、車幅方向外側に突出する突起である。
さらに、インナーカバー60は、アウターカバー61が固定される第2係合部79を、フランジ部68に備える。第2係合部79は、フランジ部68を貫通する孔部である。
図5及び図8を参照し、インナーカバー本体部63の前後の中間部においてエアクリーナー34の蓋52に車幅方向外側から重なる部分には、蓋52の側壁部52aに沿って車幅方向外側にドーム状に膨出する収容部63aが設けられる。
蓋52の側壁部52aは、収容部63aに収容される。
図8を参照し、環状フレーム部23の内側には、車両側面視で、インナーカバー本体部63が環状フレーム部23の内周部23aから空間Sの内側に離間した導風部80が設けられる。導風部80は、環状フレーム部23の内周部23aに対しインナーカバー本体部63の周縁部64が離間して形成された開口である。自動二輪車1が走行する際の走行風は、導風部80から環状フレーム部23の内側の空間Sに流れることができる。
詳細には、導風部80は、インナーカバー本体部63の上縁部64bが環状フレーム部23のシートフレーム本体20aの下縁から下方に離間して形成された第1離間部81と、インナーカバー本体部63の下縁部64cが環状フレーム部23のサブフレーム21の上縁から上方に離間して形成された第2離間部82と、インナーカバー本体部63の前縁部64aが環状フレーム部23のセンターフレーム17の後縁から後方に離間して形成された第3離間部83とを備える。
図8~図10を参照し、第3離間部83は、インナーカバー本体部63の前縁部64aにおいて、上側の内側係止部65bの上方の部分及び下側の内側係止部65bの下方の部分に設けられる。
図9及び図10に示すように、第3離間部83の上端部83aでは、インナーカバー本体部63の前縁部64aは、環状フレーム部23に対し車幅方向外側にも離間している。すなわち、第3離間部83の上端部83aは、環状フレーム部23に対し車幅方向外側に拡がる。
第1離間部81は、インナーカバー本体部63の上縁部64bにおける前後の中間部に設けられる。図9及び図10に示すように、第1離間部81では、インナーカバー本体部63の上縁部64bは、環状フレーム部23のシートフレーム本体20aに対し車幅方向外側にも離間している。
第3離間部83の上端部83aでは、インナーカバー本体部63の周縁部64がシートフレーム本体20aに対し空間Sの内側へ下方に離間するため、上端部83aは第1離間部81の一部であるとも言える。
第2離間部82は、インナーカバー本体部63の下縁部64cにおいて、下部当接部67及び固定部76を除く部分に設けられる。
インナーカバー60のフランジ部68は、インナーカバー60の後部に設けられ、導風部80の後方に位置する。
環状フレーム部23の後端部23bは、導風部80よりも後方に位置する。環状フレーム部23の後端部23bは、シートフレーム本体20aとサブフレーム21の後部とを接続する接続部20bを含む。
フランジ部68は、環状フレーム部23の後端部23bの車幅方向の外側面に当接し、インナーカバー60と後端部23bとの間の車幅方向の隙間を埋める。接続部20bが板状であるため、フランジ部68を接続部20bに密着させ易い。
図3~図5、及び図8を参照し、アウターカバー61は、インナーカバー60を車幅方向外側から覆うアウターカバー側壁部85と、アウターカバー側壁部85の周縁部から車幅方向内側に延びるアウターカバー周壁部86とを備える。アウターカバー周壁部86は、車両側面視において、インナーカバー60を周囲から囲む環状の壁部である。
アウターカバー周壁部86の車幅方向内側の端部は、車両側面視におけるアウターカバー61の周縁部61aを形成する。この周縁部61aは、車両側面視におけるアウターカバー61の外形を形成する。
アウターカバー61は、アウターカバー61の前部の下部に車幅方向外側から挿通されるアウターカバー締結具87によって、インナーカバー60のアウターカバー固定部77(図8)に締結される。
また、アウターカバー61は、アウターカバー61の後部の内面に設けられる係合穴(不図示)に、インナーカバー60の第1係合部78が係合することで、インナーカバー60に固定される。
さらに、アウターカバー61は、アウターカバー61の後部の内面に設けられる突起部(不図示)が、インナーカバー60の第2係合部79に係合することで、インナーカバー60に固定される。
すなわち、アウターカバー61は、インナーカバー60に支持される。
車両側面視で、アウターカバー61の外形はインナーカバー60の外形よりも大きく、アウターカバー61は、車両側面視におけるインナーカバー60の全体を車幅方向外側から覆う。
アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に車幅方向外側から重なる。すなわち、アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、センターフレーム17、シートフレーム本体20a、接続部20b、及びサブフレーム21に重なる。
アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、環状フレーム部23の環状の外周部23cよりも環状フレーム部23の内方側に位置する。また、アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、略全体が環状フレーム部23の環状の内周部23aよりも環状フレーム部23の外方側に位置する。
導風部80は、車両側面視で、アウターカバー61の周縁部61aに対し、環状フレーム部23の内方側に位置する。すなわち、導風部80は、車両側面視で、アウターカバー61によって車幅方向外側から覆われて隠れる。アウターカバー61は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82を車幅方向外側から覆う。
図11は、図3のXI-XI断面図である。図12は、図3のXII-XII断面図である。
図4、図5、図11、及び図12を参照し、アウターカバー61の周縁部61aは、全周に亘り、環状フレーム部23の車幅方向の外側面に対し車幅方向外側に離間している。このため、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23の車幅方向の外側面との間には、車幅方向に隙間88が形成される。隙間88は、周縁部61aの全周に亘って形成される。
図5及び図8を参照し、インナーカバー60の複数の物品支持部70は、自動二輪車1のオーナーズマニュアル等の車載物品89を支持可能である。仕切り壁71及び後側壁部73は、車載物品89の前後に位置し、車載物品89を前後に位置決め可能である。
物品支持部70に支持された車載物品89は、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間に収納され、サイドカバー40R内に収納されている。
ここで、図3、図4、図8、及び図11を参照し、エアクリーナー34に取り込まれる走行風Wの流れについて説明する。
自動二輪車1の前方から後方に流れる走行風W(図4)の一部は、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23との間の隙間88からアウターカバー61の内側に流れる。隙間88は、環状フレーム部23の車幅方向の外側面よりも車幅方向外側に位置するため、走行風Wが隙間88に入り易い。
アウターカバー61の内側に流れた走行風Wの一部は、導風部80の第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82を通って車幅方向内側に流れ、環状フレーム部23の内側の空間Sを通って環状フレーム部23の車幅方向内側に流れ、エアクリーナー34の吸気口54aに流れる。
このように、車幅方向外側に開口する導風部80から走行風Wを環状フレーム部23の車幅方向内側に流すことができるため、エアクリーナー34に走行風を効率良く流すことができる。また、導風部80は、アウターカバー61によって隠れるため、導風部80が目立たず、自動二輪車1の外観性が良い。
また、アウターカバー61の内側には、隙間88において第3離間部83に沿うように設けられる部分よりも後方に、壁部72が設けられる。壁部72は、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間を車両前後方向に塞ぐ。これにより、隙間88の前端部からアウターカバー61内に入った走行風Wが壁部72の後方に流れることが抑制され、第3離間部83に効率良く走行風Wを流すことができる。また、車載物品89側に強い走行風Wが流れることを壁部72によって抑制できる。
壁部72の後方に流れた走行風Wの一部は、インナーカバー60の開口部69から車幅方向内側に流れる。
アウターカバー61の内側において、第1離間部81及び第2離間部82の後方には、後側壁部73が設けられる。これにより、アウターカバー61の内側に入った走行風が後側壁部73の後方に流れることが抑制されるため、第1離間部81及び第2離間部82に効率良く走行風Wを流すことができる。
また、インナーカバー60の後端部と環状フレーム部23の後端部23bと間の車幅方向の隙間は、インナーカバー60のフランジ部68によって埋められる。これにより、インナーカバー60の車幅方向内側を流れる走行風Wが、インナーカバー60の後端部と環状フレーム部23の後端部23bとの隙間から後方に流れることを抑制できる。このため、エアクリーナー34に効率良く走行風Wを流すことができる。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、自動二輪車1は、エンジン11の後方で上下に延びる左右一対のセンターフレーム17、センターフレーム17から後方に延びる左右一対のシートフレーム20、及びシートフレーム20の下方でセンターフレーム17とシートフレーム20とを接続するサブフレーム21を備える車体フレーム10と、車体フレーム10の内側に配置され、車両側面視で、センターフレーム17、シートフレーム20、及びサブフレーム21によって形成される環状フレーム部23の内側の空間Sに位置するエアクリーナー34と、空間S及びエアクリーナー34を車幅方向外側から覆うサイドカバー40Rとを備え、サイドカバー40Rは、空間S及びエアクリーナー34を車幅方向外側から覆うインナーカバー60と、インナーカバー60を車幅方向外側から覆うアウターカバー61とを備え、車両側面視で、インナーカバー60が環状フレーム部23に対し空間Sの内側に離間した導風部80が設けられ、アウターカバー61は、車両側面視で外形がインナーカバー60よりも大きく、導風部80を車幅方向外側から覆い、アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で環状フレーム部23に重なるとともに、環状フレーム部23に対し車幅方向外側に離間して配置される。
この構成によれば、車両側面視で、インナーカバー60が環状フレーム部23に対し環状フレーム部23の内側の空間Sの内側に離間した導風部80が設けられるため、導風部80から環状フレーム部23の車幅方向内側のエアクリーナー34に走行風Wを効率良く流すことができる。また、アウターカバー61が導風部80を車幅方向外側から覆うため、導風部80が目立つことを抑制でき、外観性を向上できる。さらに、アウターカバー61の周縁部61aが環状フレーム部23に対し車幅方向外側に離間するため、アウターカバー61の周縁部61aと環状フレーム部23との間から走行風Wを導風部80側に流すことができ、効率良く導風できる。
また、導風部80は、インナーカバー60がシートフレーム20に対し離間した第1離間部81、及び、インナーカバー60がサブフレーム21に対し離間した第2離間部82を備える。
この構成によれば、シートフレーム20の周辺の走行風Wを第1離間部81から導風でき、サブフレーム21の周辺の走行風Wを第2離間部82から導風できる。
また、導風部80は、インナーカバー60がセンターフレーム17に対し離間した第3離間部83を備える。
この構成によれば、センターフレーム17は、環状フレーム部23の前部側に位置するフレームであるため、センターフレーム17の近くの第3離間部83には、走行風Wが流れる。このため、前方からの走行風Wを第3離間部83から効率良く導風できる。
さらに、車幅方向に延びてインナーカバー60とアウターカバー61との間の空間を塞ぐ壁部72が設けられる。
この構成によれば、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間に流れる走行風Wが後方側に流出することを抑制でき、導風部80に効率良く走行風Wを流すことができる。
また、インナーカバー60は、インナーカバー60を車幅方向に貫通する開口部69を備え、開口部69は壁部72よりも後方に配置される。
この構成によれば、壁部72の後方に流れた走行風Wを開口部69から車幅方向内側に導風できる。
また、環状フレーム部23の後端部23bは、導風部80よりも後方に位置し、インナーカバー60は、インナーカバー60と後端部23bとの間の車幅方向の隙間を埋めるフランジ部68を備える。
この構成によれば、環状フレーム部23の車幅方向内側に導風された走行風Wがインナーカバー60と環状フレーム部23の後端部23bとの間の隙間から排出されることをフランジ部68によって抑制でき、効率良くエアクリーナー34に導風できる。
また、後端部23bは、シートフレーム20とサブフレーム21とを接続する接続部20bを含む。
この構成によれば、インナーカバー60と環状フレーム部23との間の隙間を、シートフレーム20とサブフレーム21との接続部20bを含む広い範囲に亘りフランジ部68によって埋めることができ、効率良くエアクリーナー34に導風できる。
また、アウターカバー61の周縁部61aは、車両側面視で、環状フレーム部23の外周部23cよりも内側に位置する。
この構成によれば、走行風Wを導風可能なサイドカバー40Rをコンパクトに設けることができる。
また、アウターカバー61は、インナーカバー60に支持される。
この構成によれば、アウターカバー61を簡単な構造で支持できる。
さらに、エアクリーナー34は、上面視で環状フレーム部23に対し車幅方向外側に膨出する膨出部としての蓋52を備え、インナーカバー60は、蓋52を収容するドーム状の収容部63aを備える。
この構成によれば、エアクリーナー34の容量を膨出する蓋52によって大きく確保できるとともに、蓋52をインナーカバー60の収容部63aによって保護できる。
また、インナーカバー60とアウターカバー61との間に、車載物品89を支持する物品支持部70が設けられる。
この構成によれば、インナーカバー60とアウターカバー61との間の空間を利用して、車載物品89を搭載できる。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、導風部80は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82を備えるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。導風部80は、第3離間部83、第1離間部81、及び第2離間部82の少なくともいずれかを備えていれば良い。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両として自動二輪車1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、前輪または後輪を2つ備える3輪の車両及び4輪以上を備える鞍乗り型車両に適用可能である。
1 自動二輪車
10 車体フレーム
11 エンジン
17 センターフレーム
20 シートフレーム
20b 接続部
21 サブフレーム
23 環状フレーム部
23b 後端部
23c 外周部
34 エアクリーナー
40R サイドカバー(カバー)
52 蓋(膨出部)
60 インナーカバー
61 アウターカバー
61a 周縁部
63a 収容部
68 フランジ部
69 開口部
70 物品支持部
72 壁部
80 導風部
81 第1離間部
82 第2離間部
83 第3離間部
89 車載物品
S 空間

Claims (11)

  1. エンジン(11)の後方で上下に延びる左右一対のセンターフレーム(17)、前記センターフレーム(17)から後方に延びる左右一対のシートフレーム(20)、及び前記シートフレーム(20)の下方で前記センターフレーム(17)と前記シートフレーム(20)とを接続するサブフレーム(21)を備える車体フレーム(10)と、前記車体フレーム(10)の内側に配置され、車両側面視で、前記センターフレーム(17)、前記シートフレーム(20)、及び前記サブフレーム(21)によって形成される環状フレーム部(23)の内側の空間(S)に位置するエアクリーナー(34)と、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うカバー(40R)とを備える鞍乗り型車両において、
    前記カバー(40R)は、前記空間(S)及び前記エアクリーナー(34)を車幅方向外側から覆うインナーカバー(60)と、前記インナーカバー(60)を車幅方向外側から覆うアウターカバー(61)とを備え、
    車両側面視で、前記インナーカバー(60)が前記環状フレーム部(23)に対し前記空間(S)の内側に離間した導風部(80)が設けられ、
    前記アウターカバー(61)は、車両側面視で外形が前記インナーカバー(60)よりも大きく、前記導風部(80)を車幅方向外側から覆い、
    前記アウターカバー(61)の周縁部(61a)は、車両側面視で前記環状フレーム部(23)に重なるとともに、前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に離間して配置されることを特徴とする鞍乗り型車両。
  2. 前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記シートフレーム(20)に対し離間した第1離間部(81)及び前記インナーカバー(60)が前記サブフレーム(21)に対し離間した第2離間部(82)の少なくともいずれかを備えることを特徴とする請求項1記載の鞍乗り型車両。
  3. 前記導風部(80)は、前記インナーカバー(60)が前記センターフレーム(17)に対し離間した第3離間部(83)を備えることを特徴とする請求項1または2記載の鞍乗り型車両。
  4. 車幅方向に延びて前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間の空間を塞ぐ壁部(72)が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  5. 前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)を車幅方向に貫通する開口部(69)を備え、前記開口部(69)は前記壁部(72)よりも後方に配置されることを特徴とする請求項4記載の鞍乗り型車両。
  6. 前記環状フレーム部(23)の後端部(23b)は、前記導風部(80)よりも後方に位置し、
    前記インナーカバー(60)は、前記インナーカバー(60)と前記後端部(23b)との間の車幅方向の隙間を埋めるフランジ部(68)を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  7. 前記後端部(23b)は、前記シートフレーム(20)と前記サブフレーム(21)とを接続する接続部(20b)を含むことを特徴とする請求項6記載の鞍乗り型車両。
  8. 前記アウターカバー(61)の前記周縁部(61a)は、車両側面視で、前記環状フレーム部(23)の外周部(23c)よりも内側に位置することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  9. 前記アウターカバー(61)は、前記インナーカバー(60)に支持されることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  10. 前記エアクリーナー(34)は、上面視で前記環状フレーム部(23)に対し車幅方向外側に膨出する膨出部(52)を備え、
    前記インナーカバー(60)は、前記膨出部(52)を収容するドーム状の収容部(63a)を備えることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
  11. 前記インナーカバー(60)と前記アウターカバー(61)との間に、車載物品(89)を支持する物品支持部(70)が設けられることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の鞍乗り型車両。
JP2020064987A 2020-03-31 2020-03-31 鞍乗り型車両 Active JP7309652B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064987A JP7309652B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 鞍乗り型車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2020064987A JP7309652B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 鞍乗り型車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021160595A JP2021160595A (ja) 2021-10-11
JP7309652B2 true JP7309652B2 (ja) 2023-07-18

Family

ID=78004211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020064987A Active JP7309652B2 (ja) 2020-03-31 2020-03-31 鞍乗り型車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7309652B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4728925B2 (ja) * 2006-09-28 2011-07-20 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両のエアクリーナ配置構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021160595A (ja) 2021-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2952708B1 (en) Air cleaner apparatus of straddle type vehicle
JP6455981B2 (ja) 鞍乗型車両のレゾネータ構造
EP3002204B1 (en) Saddle-ride type vehicle
US9765731B2 (en) Canister arrangement structure for saddle-ride type vehicle
EP3002189B1 (en) Saddle-ride type vehicle
US8950799B2 (en) Windbreak structure for saddle type vehicle
EP3213985A1 (en) Air-cleaner structure of saddle-ride type vehicle
JP5914317B2 (ja) 鞍乗型車両のエアクリーナケース構造
JP4894401B2 (ja) 鞍乗型不整地走行車両
JP6472482B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5719264B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP2001063665A (ja) スクータ型自動二輪車用エアクリーナ
EP2289787B1 (en) Saddle-ride type vehicle
EP3524499B1 (en) Stay of a tank of a saddle riding vehicle
JP7309652B2 (ja) 鞍乗り型車両
CN111148685B (zh) 鞍乘型车辆的罩结构
JP6649971B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP5759847B2 (ja) 鞍乗型車両のキャニスタ配置構造
JP7263534B2 (ja) 鞍乗型車両のエアクリーナ構造
JP2008207694A (ja) 車両の吸気通路構造
JP2021160603A (ja) 鞍乗り型車両
JP7116025B2 (ja) 鞍乗り型車両
JP7454532B2 (ja) 鞍乗型車両
WO2022209141A1 (ja) 鞍乗り型車両
CN220687438U (zh) 排气消声器装置以及鞍乘型车辆

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7309652

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150