JP7309156B2 - 球状架橋粒子 - Google Patents
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Description
[項1]
平均粒径1μm以上、かつ、粒径分散度(CV値)が20%以下の球状架橋粒子であって、
疎水性単量体から誘導された繰り返し単位を含み、
前記疎水性単量体が非架橋性であって、ホモポリマーの水接触角が90°以上である、球状架橋粒子。
[項2]
前記球状架橋粒子を80℃1時間加熱した後における前記平均粒径及び前記粒径分散度が、加熱前(室温)と比較して、±10%以内である、項1に記載の球状架橋粒子。
[項3]
前記疎水性単量体が
式:CH2=C(-R12)-C(=O)-Y11-(R11)k
[式中、
R11は炭素数6~40の脂肪族炭化水素基であり、
R12は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y11は、直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C6H4-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)2-及び-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で表される疎水性単量体(1);
及び
式:CH2=C(-R22)-Y21-(H)5-l-(R21)l
[式中、
R21は炭素数1~30の炭化水素基であり、
R22はそれぞれ独立的に水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y21はベンゼン環からl+1個の水素原子を取り除いた基であり、
Hは水素原子であり、
H及びR21はY21にそれぞれ直接結合しており、
lはそれぞれ独立的に1~3である。]
で表される疎水性単量体(2);
からなる群から選択される少なくとも一種を含む、項1又は2に記載の球状架橋粒子。
[項4]
前記疎水性単量体から誘導された繰り返し単位の量が、前記球状架橋粒子に対して、50重量%以上である、項1~3のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
[項5]
反応性基及び/又は親水性基を有する反応性/親水性単量体から誘導された繰り返し単位の量が、前記球状架橋粒子に対して、10重量%以下である、項1~4のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
[項6]
少なくとも2つの重合性二重結合を有する架橋性単量体から誘導された繰り返し単位によって架橋がなされている、項1~5のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
[項7]
前記架橋性単量体から誘導された繰り返し単位の量が40重量%未満である、項6に記載の球状架橋粒子。
[項8]
前記平均粒径が50μm以下である、項1~7のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
[項9]
前記粒径分散度が10%以下である、項1~8のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
[項10]
項1~9のいずれか一項に記載の球状架橋粒子から構成されるコア、及び、シェル重合体から構成される前記コアを被覆するシェルを有する、コアシェル粒子。
[項11]
平均粒径1μm以上、粒径分散度(CV値)20%以下の球状架橋粒子の製造方法であって、
重合率が60%以上となるまで疎水性単量体を重合する第一重合工程;及び
前記第一重合工程後、架橋性単量体を添加して前記疎水性単量体と前記架橋性単量体とを共重合する第二重合工程を含み、
前記疎水性単量体が非架橋性であって、ホモポリマーの水接触角が90°以上である、製造方法。
[項12]
項11に記載の製造方法により得られた前記球状架橋粒子をシードとして、シェル単量体を重合するシード重合工程を含む、コアシェル粒子の製造方法。
[項13]
項1~9のいずれか一項に記載の球状架橋粒子又は項10に記載のコアシェル粒子を含む、撥剤組成物。
[項14]
繊維処理用である、項13に記載の撥剤組成物。
[項15]
項1~9のいずれか一項に記載の球状架橋粒子又は項10に記載のコアシェル粒子が付着した処理基材。
[項16]
前記球状架橋粒子又は前記コアシェル粒子が付着した表面における表面積/面積で定義される面積比が1.1以上の凹凸表面を形成してなる、項15に記載の処理基材。
本開示における球状架橋粒子は真球状に限定されず、略求状粒子であってもよい。略求状粒子はアスペクト比が1~1.5、1~1.3、好ましくは1~1.2の範囲にある粒子(アスペクト比とは、粒子の長径と短径の比率(長径/短径)である)であってもよい。本開示における球状架橋粒子はその一部に架橋構造を有するものである。架橋構造は化学架橋、物理架橋であってもよいが、化学架橋で在ることが好ましい。球状架橋粒子は、撥剤の成分として用いられた場合において、基材上に付着し、基材の撥水性を発揮する有効成分として働く。
球状架橋粒子の平均粒径は、1μm以上、2μm以上、3μm以上、5μm以上、又は10μm以上であってよい。球状架橋粒子の平均粒径は、50μm以下、30μm以下、10μm以下、又は5μm以下であってよい。上記範囲にあることで、良好な凹凸表面撥水性が発現し得る。平均粒径は顕微鏡(光学顕微鏡、又は走査型電子顕微鏡)で測定することができる。具体的には、顕微鏡を用いて、粒子が付着した基材の任意の位置を任意の倍率により上方から観察する。視野内に存在する全ての粒子の粒径を測定し、視野を移動して再度粒径を測定することを繰り返すことで、粒径を100点以上測定し、その平均値を平均粒径とする。
本開示における球状架橋粒子の粒径分散度(CV値(Coefficient of Variation))が、20%以下、15%以下、10%以下、7.5%以下、5%以下、又は2.5%以下であってよい。CV値が20%以下、特に10%以下であることにより、架橋球状粒子の性能(撥水性)や信頼性に優れ得る。本開示において、上記CV値は粒径(直径)の均一さを意味し、下記計算式により求められる値のことをいう。
CV値(%)=(粒径の標準偏差/平均粒径)×100
CV値は顕微鏡(走査型電子顕微鏡又は透過型電子顕微鏡)で測定することができる。具体的には、顕微鏡を用いて、粒子が付着した基材の任意の位置を任意の倍率により上方から観察する。視野内に存在する全ての粒子の粒径を測定し、視野を移動して再度粒径を測定することを繰り返すことで、粒径を100点以上測定し、平均粒径と標準偏差とを算出し、上記式によりCV値を決定できる。
球状架橋粒子は疎水性単量体から誘導された繰り返し単位を含む。疎水性単量体は、非架橋性の単量体である。非架橋性の単量体とは、典型的には一つのみ重合性二重結合を有する単量体であるが、ジエンの環化重合のように重合性二重結合を2個又は複数個有する場合もある。疎水性単量体はそのホモポリマーが疎水性(水接触角が90°以上)である。球状架橋粒子を構成する全ての非架橋性単量体が疎水性単量体であってよい。疎水性単量体のホモポリマーの水接触角は90°以上、93°以上、96°以上、100°以上、105°以上、110°以上、115°以上、又は120°以上であってよく、好ましくは100°以上である。疎水性単量体のホモポリマーの水接触角は160°以下、140°以下、130°以下、125°以下、又は110°以下であってよい。水接触角が上記範囲にあることが球状架橋粒子の撥水性の観点等から好ましい。水接触角とは、実施例に示すように重合体のスピンコート膜に対する静的接触角であって、スピンコート膜上に、2μLの水を滴下し、着滴1秒後の接触角を測定して得られるものをいう。
疎水性単量体は
CH2=C(-R12)-C(=O)-Y11-(R11)k
[式中、
R11は炭素数6~40の脂肪族炭化水素基であり、
R12は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y11は直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C6H4-、-O-、-C(=O)-、-S(=O)2-及び-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で表される疎水性単量体(1)であってよい。
[式中、Y’はそれぞれ独立して、直接結合、-O-、-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)又は-S(=O)2-であり、
X’は-(CH2)m-(mは1~5の数である)、炭素数1~5の不飽和結合を有する直鎖状の炭化水素基、炭素数1~5の枝分かれ構造を有する炭化水素基、又は-(CH2)l-C6H4-(CH2)l-(lはそれぞれ独立して0~5の数であり、-C6H4-はフェニレン基である)である。]
であってよい。Y11は2価の炭化水素基のみでないことが好ましい。R11が-(CH2)jR13であるとき、Y11は直接結合であってよい。
[式中、mは1~5の数、特に2又は4である。]
であることが好ましい。Y11は、-O-、-O-(CH2)m-O-C(=O)-NH-、-O-(CH2)m-NH-C(=O)-O-、又は-O-(CH2)m-NH-C(=O)-、-O-(CH2)m-NH-S(=O)2-又は-O-(CH2)m-S(=O)2-NH-、特に-O-、-O-(CH2)m-NH-C(=O)-であることがより好ましい。
疎水性単量体は
CH2=C(-R22)-Y21-(H)5-l-(R21)l
[式中、
R21は炭素数1~30の炭化水素基であり、
R22はそれぞれ独立的に水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y21はベンゼン環からl+1個の水素原子を取り除いた基であり、
Hは水素原子であり、
H及びR21はY21にそれぞれ直接結合しており、
lはそれぞれ独立的に1~3である。]
で表される疎水性単量体(2)であってよい。
疎水性単量体(1)又は(2)の具体例は、次のとおりである。下記の化学式の化合物は、α位が水素原子であるアクリル化合物であるが、α位がメチル基であるメタクリル化合物及びα位が塩素原子であるαクロロアクリル化合物であってよい。またスチレン誘導体においても、下記の化学式の化合物はα位が水素原子であるが、具体例は、α位がメチル基であるαメチルスチレン化合物及びα位が塩素原子であるαクロロスチレン化合物であってよく、α位が水素原子であるスチレン化合物が好ましい。
Y11が-O-を含み、隣接するカルボニル基とともにエステル結合を形成する例:
CH2=CHC(=O)OCnH2n+1
Y11がアミド結合を含む例:
CH2=CHC(=O)OCmH2mNHC(=O)CnH2n+1
Y11がウレア結合を含む例:
CH2=CHC(=O)OCmH2mNHC(=O)NHCnH2n+1
Y11がウレタン結合を含む例:
CH2=CHC(=O)OCmH2mOC(=O)NHCnH2n+1
CH2=CHC(=O)OCmH2mNHC(=O)OCnH2n+1
Y11がウレタン結合とアミド結合を含む例:
CH2=CHC(=O)NHCmH2mOC(=O)NHCnH2n+1
Y11がスルホアミド結合を含む例:
CH2=CHC(=O)OCmH2mNHSO2CnH2n+1
CH2=CHC(=O)OCmH2mSO2NHCnH2n+1
CH2=CHC(=O)OC18H37
CH2=CHC(=O)OC20H41
CH2=CHC(=O)OC2H4NHC(=O)C18H37
CH2=CHC(=O)OC2H4NHC(=O)C20H41
CH2=CHC(=O)OC2H4OC(=O)NHC18H37
CH2=CHC(=O)OC2H4OC(=O)NHC20H41
等が挙げられ、中でも
CH2=CHC(=O)OC18H37
CH2=CHC(=O)OC2H4NHC(=O)C18H37
CH2=CHC(=O)OC2H4OC(=O)NHC18H37
が好ましい。
CH2=CH-Ph-CnH2n+1
CH2=CH-Ph(CnH2n+1)(CmH2m+1)
[式中、Phはベンゼン環であり、nは1~30の数であり、mは1~30の数である。]
が挙げられる。
球状架橋粒子は、架橋性単量体(特に少なくとも2つの重合性二重結合を有する架橋性単量体)から誘導された繰り返し単位を有してよい。即ち球状架橋粒子は架橋されていてよい。架橋性単量体から誘導された繰り返し単位を有することで、基材に付与される撥水性の熱安定性に優れ得る。
又は
[式中、R51及びR61は、それぞれ独立的に直接結合、あるいは炭素数1~20の炭化水素基、-(CH2CH2O)r-(rは1~10の数)、-C6H4-、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~6価の基であり、
R52及びR62は、水素原子、一価の有機基、又はハロゲン原子であり、
Y51は、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)であり、
pは、2~6であり、
qは1~5である。]
で表される単量体であることが好ましい。
球状架橋粒子は、反応性基及び/又は親水性基を有する反応性/親水性単量体から誘導された繰り返し単位を有してもよいが、有しない又はその量が少ないことが撥水性発現の観点から好ましい。反応性基の例は、エポキシ基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ブロックイソシアネート基である。親水性基の例は、ヒドロキシル基、ポリアルキレンオキシド基、アミノ基、カルボン酸基、スルホン酸基、リン酸基、カルボン酸、スルホン酸、リン酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩基、塩素又は臭素、ヨウ素イオンが対アニオンであるアンモニウム塩基、その他イオン性基等である。
球状架橋粒子において、疎水性単量体から誘導された繰り返し単位の量は、球状架橋粒子に対して、50重量%以上、60重量%以上、70重量%以上、75重量%以上、80重量%以上、85重量%以上、90重量%以上、又は95重量%以上であってよい。球状架橋粒子において、疎水性単量体から誘導された繰り返し単位の量は、球状架橋粒子に対して、100重量%以下、99重量%以下、97.5重量%以下、95重量%以下、90重量%以下、又は80重量%以下であってよい。
本開示における球状架橋粒子の製造方法は、
重合率が80%以上となるまで疎水性単量体を重合する第一重合工程;及び
前記第一重合工程後、架橋性単量体を添加して前記疎水性単量体と前記架橋性単量体とを共重合する第二重合工程を含む。
本開示におけるコアシェル粒子は上述の球状架橋粒子から構成されるコア、及び、シェル重合体から構成される前記コアを被覆するシェルを有する。コアとシェルは、化学的及び/又は物理的に結合している。
コアシェル粒子のコアは上述の球状架橋粒子から構成される。球状架橋粒子は炭化水素系重合体によって形成されていてよい。本明細書において、「炭化水素系重合体」とは炭化水素基を有し、当該炭化水素基が重合体の撥水性の発現に寄与している重合体をいう。球状架橋粒子はブロック共重合体又はランダム重合体によって形成されていてよい。
コアシェル粒子のシェルはシェル重合体から構成される。シェル重合体は炭化水素系重合体によって形成されていてよい。シェル重合体は、ブロック共重合体又はランダム重合体によって形成されていてよい。
シェル重合体は非架橋性単量体である非水溶性シェル単量体から誘導された繰り返し単位を有するシェル重合体を構成する全ての非架橋性単量体が非水溶性シェル単量体であってよい。
シェル重合体は、少なくとも2つの重合性二重結合を有する架橋性シェル単量体から誘導された繰り返し単位を有してよいが、有しないことが好ましい。即ちシェル重合体は非架橋であってよい。
シェル重合体において、非水溶性シェル単量体から誘導された繰り返し単位は、繰り返し単位の合計100モル部に対して、70モル部以上、75モル部以上、80モル部以上、85モル部以上、90モル部以上、又は95モル部以上であってよい。シェル重合体において、非水溶性シェル単量体から誘導された繰り返し単位は、繰り返し単位の合計100モル部に対して、100モル部以下、99モル部以下、97.5モル部以下、95モル部以下、又は92.5モル部以下であってよい。
コアシェル粒子において、球状架橋粒子の重量比率は5重量%以上、15重量%以上、30重量%以上、50重量%以上、75重量%以上、又は90重量%以上であってよく、好ましくは30重量%以上である。コアシェル粒子において、球状架橋粒子の重量比率は95重量%以下、75重量%以下、60重量%以下、50重量%以下、30重量%以下、又は25重量%以下であってよい。コアシェル粒子において、シェル重合体の重量比率は5重量%以上、15重量%以上、30重量%以上、50重量%以上、75重量%以上、又は90重量%以上であってよく、好ましくは30重量%以上である。コアシェル粒子において、シェル重合体の重量比率は95重量%以下、75重量%以下、60重量%以下、50重量%以下、30重量%以下、又は25重量%以下であってよい。
コアシェル粒子を製造するための重合方法としてシード重合が用いられる。シード重合では球状架橋粒子をシード粒子として使用し、このシード粒子表面でシェル重合体の原料となる単量体を重合させることで、コアシェル粒子を得ることができる。
[球状架橋粒子又はコアシェル粒子]
本開示における撥剤組成物は、上述した球状架橋粒子又はコアシェル粒子を含む。撥剤組成物は、さらに、液状媒体、バインダー樹脂、分散剤、界面活性剤、及びその他添加剤から選択される少なくとも一種を含んでいてよい。
撥剤組成物は、液状媒体を含有し、好ましくは水性媒体を含有する。液状媒体は水の単独、有機溶媒の単独、又は水と有機溶媒の混合物であり、好ましくは水の単独又は水と有機溶媒の混合物である。
撥剤組成物はバインダー樹脂を含んでいてよい。バインダー樹脂は球状架橋粒子を基材に結合させるバインダーとして働く。バインダー樹脂としては撥水性樹脂が好ましい。撥水性樹脂は、撥水性を発揮する有効成分としても働く。バインダー樹脂の例は、アクリル重合体、ウレタン重合体、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリスチレン、シリコーン重合体である。バインダー樹脂の量は、球状架橋粒子100重量部に対して、0.1~20重量部、例えば0.1~10重量部であってよい。
撥剤組成物は、球状架橋粒子の分散性を高めるために分散剤を含有してもよいし、含有しなくてもよい。分散剤としては上述した球状架橋粒子の重合又はシェル重合体の重合に用いられる分散剤を用いてもよい。分散剤の量は、球状架橋粒子100重量部に対して、0.1~20重量部、例えば0.1~10重量部であってよい。撥水処理の前に、撥剤組成物から分散剤を除去してもよい。
撥剤組成物は、分散液の安定化のために界面活性剤(乳化剤)を含有してもよいし、含有しなくてもよい。界面活性剤としては上述した球状架橋粒子の重合又はシェル重合体の重合に用いられる界面活性剤を用いてもよい。
撥剤組成物は、その他添加剤を含有してもよい。その他添加剤の例は、撥水剤、撥油剤、乾燥速度調整剤、架橋剤、造膜助剤、相溶化剤、凍結防止剤、粘度調整剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、pH調整剤、消泡剤、風合い調整剤、すべり性調整剤、帯電防止剤、親水化剤、抗菌剤、防腐剤、防虫剤、芳香剤、難燃剤等である。その他添加剤の量は、球状架橋粒子100重量部に対して、0.1~20重量部、0.1~10重量部、0.1~5重量部、又は0.1~2.5重量部であってよい。
[撥剤組成物の製造方法]
撥剤組成物は、球状架橋粒子又はコアシェル粒子の製造で得られた重合液に対して、必要により、成分を除去又は上記成分を添加して製造してもよい。撥剤組成物は、球状架橋粒子又はコアシェル粒子の製造で得られた重合液から球状架橋粒子又はコアシェル粒子のみを取り出して、その他成分を添加することにより、製造してもよい。
撥剤組成物(又は球状架橋粒子の水分散体)は、外的処理剤(表面処理剤)又は内的処理剤として使用できる。撥剤組成物(及び球状架橋粒子の水分散体)は、撥剤(撥水剤、撥油剤、撥水撥油剤、好ましくは撥水剤)、防汚剤、汚れ脱離剤、剥離剤又は離型剤として使用できる。撥剤組成物は特に繊維処理用(繊維製品処理用)であってもよい。
あるいは、繊維状基材は紙であってもよい。球状架橋粒子を、予め形成した紙に適用してよく、又は、製紙の様々な段階で、例えば、紙の乾燥期間中に適用してもよい。
[重合体の水接触角]
重合体の水接触角は得られた重合体の固形分濃度1.0%の溶液をシリコンウエハ基板上にスピンコートし、スピンコート膜上に、2μLの水を滴下し、着滴1秒後の接触角を測定して得られた。
平均粒径は、光学顕微鏡を用いて、粒子が付着した基材の任意の位置を任意の倍率により上方から観察した。視野内に存在する全ての粒子の粒径を測定し、視野を移動して再度粒径を測定することを繰り返すことで、粒径を100点以上測定し、その平均値を平均粒径とした。粒径分散度は下記計算式により求めた。
CV値(%)=(粒径の標準偏差/平均粒径)×100
処理布上に2μLの水を滴下し、着滴1秒後の静的接触角を測定した。
[表1]に従い、所定量のステアリルアクリレート(SA)、開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、ポリビニルピロリドン(PVP)(分子量40,000)、エタノールを仕込み、窒素雰囲気下、60℃、シュレンクフラスコ中にて重合した。
参考実施例と同様の組成及び条件にて、重合を開始した。重合開始3時間後に[表2]に示す組成物(SAと架橋モノマーとしてジビニルベンゼン(DVB)、溶媒としてエタノール)を加えた。組成物を追加する直前の重合率は参考実施例の結果より、84.1%であった。重合開始から24時間後に室温に戻し、静置置換により、エタノールで数回洗浄後、エタノールを常温で揮発させて、球状架橋粒子を得た。別途作製したSAのホモポリマーであるPSAの対水接触角は102°であった。
[表2]
組成物組成
[表2]に示す組成物を添加するタイミングを重合開始30分後に変更した以外は実施例1と同様にして、重合体粒子を得た。参考実施例の結果から、30分経過時点での重合率は28.8%である。理由は定かではないが、球状架橋粒子は得られず、異形粒子が得られた。
[表2]に示す組成物を添加しなかった以外は実施例1と同様にして、重合体粒子を得た。室温で単離した粒子のSEM写真を[図4]に示す
実施例1で得られた球状架橋粒子をコア粒子としてさらにSAをシェルモノマーとしてコアシェル重合を行った。具体的には[表3]に従い、実施例1で得られた所定量の球状架橋粒子をシードとして、SA、AIBN、PVP、エタノールを仕込み、窒素雰囲気下、60℃、24h、シュレンクフラスコ中にて重合した。得られたコアシェル粒子は静置置換により、エタノールで数回洗浄後、エタノールを常温で揮発させて、コアシェル球状架橋粒子を得た。
[表3]
実施例1および実施例2で得られた球状架橋粒子をそれぞれ濃度1%でエタノールに分散させ、布処理浴とした。PET布を5cm×10cmにカットしたものを用い、上記の各処理浴に30秒間浸漬後、ドラフト内で風乾した。風乾した布を送風式乾燥機にて170℃でそれぞれ3分間、10分間の条件で熱処理を実施し、処理布とした。各処理布の対水接触角を測定した。結果を[表4]に示す
[表4]
Claims (14)
- 平均粒径1μm以上、かつ、粒径分散度(CV値)が20%以下の球状架橋粒子であって、
疎水性単量体から誘導された繰り返し単位を含み、
前記疎水性単量体が非架橋性であって、ホモポリマーの水接触角が90°以上であり、
前記疎水性単量体は、
式:CH 2 =C(-R 12 )-C(=O)-Y 11 -(R 11 ) k
[式中、
R 11 は炭素数6~40の脂肪族炭化水素基であり、
R 12 は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y 11 は、直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C 6 H 4 -、-O-、-C(=O)-、-S(=O) 2 -及び-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で表される疎水性単量体(1)であり、
少なくとも2つの重合性二重結合を有する架橋性単量体から誘導された繰り返し単位によって架橋がなされており、
前記架橋性単量体は、
[式中、R 51 及びR 61 は、それぞれ独立的に直接結合、あるいは炭素数1~20の炭化水素基、-(CH 2 CH 2 O) r -(rは1~10の数)、-C 6 H 4 -、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~6価の基であり、
R 52 及びR 62 は、水素原子、一価の有機基、又はハロゲン原子であり、
Y 51 は、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)であり、
pは、2~6であり、
qは1~5である。]
で表される単量体、またはジビニルベンゼンである、
球状架橋粒子。 - 前記球状架橋粒子を80℃1時間加熱した後における前記平均粒径及び前記粒径分散度が、加熱前(室温)と比較して、±10%以内である、請求項1に記載の球状架橋粒子。
- 前記疎水性単量体から誘導された繰り返し単位の量が、前記球状架橋粒子に対して、50重量%以上である、請求項1または2に記載の球状架橋粒子。
- 反応性基及び/又は親水性基を有する反応性/親水性単量体から誘導された繰り返し単位の量が、前記球状架橋粒子に対して、10重量%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
- 前記架橋性単量体から誘導された繰り返し単位の量が40重量%未満である、請求項1~4のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
- 前記平均粒径が50μm以下である、請求項1~5のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
- 前記粒径分散度が10%以下である、請求項1~6のいずれか一項に記載の球状架橋粒子。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の球状架橋粒子から構成されるコア、及び、シェル重合体から構成される前記コアを被覆するシェルを有する、コアシェル粒子。
- 平均粒径1μm以上、粒径分散度(CV値)20%以下の球状架橋粒子の製造方法であって、
重合率が60%以上となるまで疎水性単量体を重合する第一重合工程;及び
前記第一重合工程後、同一系の重合溶液に、架橋性単量体を添加して前記疎水性単量体と前記架橋性単量体とを共重合する第二重合工程を含み、
前記疎水性単量体が非架橋性であって、ホモポリマーの水接触角が90°以上であり、
前記疎水性単量体は、
式:CH 2 =C(-R 12 )-C(=O)-Y 11 -(R 11 ) k
[式中、
R 11 は炭素数6~40の脂肪族炭化水素基であり、
R 12 は水素原子、一価の有機基又はハロゲン原子であり、
Y 11 は、直接結合、2~4価の炭素数1の炭化水素基、-C 6 H 4 -、-O-、-C(=O)-、-S(=O) 2 -及び-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~4価の基であり、
kは1~3である。]
で表される疎水性単量体(1)であり、
前記架橋性単量体は、
[式中、R 51 及びR 61 は、それぞれ独立的に直接結合、あるいは炭素数1~20の炭化水素基、-(CH 2 CH 2 O) r -(rは1~10の数)、-C 6 H 4 -、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)から選ばれる少なくとも1つ以上で構成される2~6価の基であり、
R 52 及びR 62 は、水素原子、一価の有機基、又はハロゲン原子であり、
Y 51 は、-O-、又は-NR’-(R’は、H又は炭素数1~4の炭化水素基)であり、
pは、2~6であり、
qは1~5である。]
で表される単量体、またはジビニルベンゼンである、
製造方法。 - 請求項9に記載の製造方法により得られた前記球状架橋粒子をシードとして、シェル単量体を重合するシード重合工程を含む、コアシェル粒子の製造方法。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の球状架橋粒子又は請求項8に記載のコアシェル粒子を含む、撥剤組成物。
- 繊維処理用である、請求項11に記載の撥剤組成物。
- 請求項1~7のいずれか一項に記載の球状架橋粒子又は請求項8に記載のコアシェル粒子が付着した処理基材。
- 前記球状架橋粒子又は前記コアシェル粒子が付着した表面における表面積/面積で定義される面積比が1.1以上の凹凸表面を形成してなる、請求項13に記載の処理基材。
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