JP7308789B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本開示は、被加熱物が収納され加熱調理される加熱室を有する加熱調理器に関する。
従来、被加熱物を加熱室に収納して加熱調理する加熱調理器が知られている。例えば、特許文献1には、加熱室の上下に加熱手段を設けた加熱調理器が記載されている。特許文献1の加熱調理器において、上面の後方には排気口が設けられており、加熱室の後方には、加熱調理中に加熱室で発生する油煙を排気口へ導く排気経路が形成されている。排気経路内には窪み部が形成されており、窪み部には排出穴が形成されている。加熱中には排気口を介して加熱調理器の内部に調理物若しくは液体が浸入する場合がある。液体が排気口を介して排気経路に浸入すると、液体は窪み部の排出穴から下方に排出される。
特許第4830965号公報
しかしながら、特許文献1の加熱調理器には、排出穴から下方に排出される液体を処理する構成は設けられていない。そのため、排出穴から下方に排出された液体が加熱調理器の本体から外部に流出する可能性がある。
本開示は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、排気口から浸入する液体が加熱調理器の外部への漏出が抑制されている加熱調理器を提供するものである。
本開示に係る加熱調理器は、被加熱物が収容される加熱室を有し、吸気口が形成された本体と、前記本体の上部に設けられ、被加熱物が載置されるトッププレートと、前記本体の内部に設けられ、前記本体の内部を冷却するための冷却風を前記吸気口から前記本体の内部へ供給する少なくとも1つのファンと、前記本体の内部と前記本体の外部とを連通し、前記ファンから送られてくる冷却風を前記本体の外部へ導く少なくとも1つのダクトと、前記本体の外方を向く前記ダクトの端部から前記ダクトに浸入する液体を排出する少なくとも1つの排出機構と、を備え、前記本体の底面において、前記排出機構の下方に少なくとも1つの凹部が形成されており、前記排出機構は、前記ダクトの底面に形成された開口から下方に液体が排出されるよう構成されており、前記排出機構は、前記開口から前記凹部へ液体を導く少なくとも1つの導水部を有しており、前記ダクトとして、前記本体の内部において前記加熱室の上方に設けられた第1ダクトを有し、前記排出機構の前記開口として、前記第1ダクトの底面に第1開口が形成され、前記導水部として、前記第1ダクトの底面において前記第1開口の下方に設けられた受け部材を有し、前記受け部材は、上下方向に延びる第1筒部と、前記第1筒部の下部において下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部に形成された排水孔の縁部において下方に延びるよう形成された第2筒部と、を有し、前記凹部として、前記第2筒部の下方に第1凹部が形成されており、前記第1ダクトは、第1ダクト流入部と、第1ダクト水平部と、第1ダクト流出部と、を有し、前記第1ダクト流入部は、上下方向に延び、前記加熱室の上板において後方に形成された上部後方開口部を介して前記加熱室と連通し、前記第1ダクト水平部は、前後方向に延び、前記第1ダクト流出部は、上下方向に延び、前記本体の外部へ向かって開口しており、前記第1ダクト流入部は、前記第1ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第1ダクト流出部は、前記第1ダクト水平部の後方側の端部と連続し、前記第1ダクト流入部において前記第1ダクト水平部と連続している端部と反対側の端部と、前記上板における前記上部後方開口部の縁部との間には、シール部材が設けられているものである。
また、本開示に係る加熱調理器は、被加熱物が収容される加熱室を有し、吸気口が形成された本体と、前記本体の上部に設けられ、被加熱物が載置されるトッププレートと、前記本体の内部に設けられ、前記本体の内部を冷却するための冷却風を前記吸気口から前記本体の内部へ供給する少なくとも1つのファンと、前記本体の内部と前記本体の外部とを連通し、前記ファンから送られてくる冷却風を前記本体の外部へ導く少なくとも1つのダクトと、前記本体の外方を向く前記ダクトの端部から前記ダクトに浸入する液体を排出する少なくとも1つの排出機構と、を備え、前記本体の底面において、前記排出機構の下方に少なくとも1つの凹部が形成されており、前記排出機構は、前記ダクトの底面に形成された開口から下方に液体が排出されるよう構成されており、前記排出機構は、前記開口から前記凹部へ液体を導く少なくとも1つの導水部を有しており、前記本体の内部において前記加熱室の後方に設けられ、前記加熱室に収容された被加熱物を加熱するマイクロ波加熱手段と、前記ダクトとして、前記マイクロ波加熱手段の上方に設けられている第2ダクトと、を有し、前記排出機構の前記開口として、前記第2ダクトの底面に第2開口が形成され、前記凹部として、前記本体の底面において前記第2開口の下方に第2凹部が形成され、前記導水部として、前記第2開口の縁部において下方に延びるよう形成された第3筒部を有し、前記ファンとして、前記本体の底部に設けられた第2ファンを有し、前記第2ダクトは、第2ダクト流入部と、第2ダクト水平部と、第2ダクト流出部と、を有し、前記第2ダクト流入部は、前記第2ファンから前記マイクロ波加熱手段を経て流れてくる冷却風が流れ込む流入部であって、上下方向に延び、前記第2ダクト水平部は、前後方向に延び、前記第2ダクト流出部は、前記第2ファンからの冷却風を前記本体の外部へ導く流出部であって、上下方向に延び、前記第2ダクト流入部は、前記第2ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第2ダクト流出部は、前記第2ダクト水平部の後方側の端部と連続しており、前記第2ダクト水平部の底面に、上方向に突出し、左右方向に延びる少なくとも1つの凸部が設けられているものである。
本開示において、加熱調理器の本体の底面には、ダクトに浸入する液体を排出する排出機構の下方に凹部が形成されているため、排出機構から下方へ滴下する液体は、凹部に貯留される。従って、ダクトに流れ込んだ液体が本体の外部へ漏れ出すことが抑制される。
本開示の実施の形態に係る加熱調理器の斜視図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器が設置される厨房家具を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す正面図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に取り付ける際の態様を模式的に示す図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す斜視図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す平面図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器の内部を概念的に示す図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器の断面を概念的に示す図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器の断面を概念的に示す図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器の断面を概念的に示す図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器の加熱室と第1ダクトとの連通部分を拡大して示す断面図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器のトッププレートを取り外した状態の平面図である。 本開示の実施の形態に係る加熱調理器のトッププレート及び誘導加熱手段を取り外した状態の平面図である。
以下、本開示に係る加熱調理器の実施の形態を、図面を参照して説明する。本開示は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本開示は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す加熱調理器は、本開示の加熱調理器が適用される機器の一例を示すものであり、図面に示された加熱調理器によって本開示の適用機器が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。尚、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態.
図1は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の斜視図である。加熱調理器1は、組み込み型の加熱調理器であり、後述する厨房家具に組み込んだ状態で使用される。加熱調理器1は、本体10と、扉20と、トッププレート30と、を有している。扉20は、本体10の前面に設けられている。扉20には、加熱調理器1の内部を目視するための窓部21が設けられている。トッププレート30は、本体10の上部に設けられている。
図2は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器が設置される厨房家具を示す斜視図である。厨房家具100の上面101には矩形の上面開口部101Aが形成されている。厨房家具100の前面102には、矩形の前面開口102Aが形成されている。上面開口部101Aと前面開口102Aは、厨房家具100の内部に形成された空間100Aを介して連通している。
図3は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す斜視図である。図4は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す正面図である。図4は、各部の構成を明確に示すため、加熱調理器1及び厨房家具100を模式的に示している。加熱調理器1は、トッププレート30が厨房家具100の上面開口部101A(図2参照)に位置づけられ、扉20が厨房家具100の前面開口102A(図2参照)に位置づけられるよう、設置されている。扉20の窓部21の上方にはハンドル22が取り付けられている。扉20の上端部には上パネル23が設けられている。扉20の左端部には前面左パネル25が設けられ、右端部には前面右パネル24が設けられている。
図5は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に取り付ける際の態様を模式的に示す図である。図5を参照しながら、加熱調理器1を厨房家具100に取り付ける手順について説明する。まず、図5に示すように、加熱調理器1を、前面側を下にし、背面側を上にして傾斜させた状態で、本体10を厨房家具100の上面101の上面開口部101Aから挿入する。次いで、本体10を図4の時計回りに回転させる。すなわち、本体10の姿勢を水平にする。そして、扉20を厨房家具100の前面102の前面開口102Aに位置づける。その後、上述のハンドル22、上パネル23、前面右パネル24、及び前面左パネル25を取り付ける。
図6は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す斜視図である。本体10は、被加熱物が収容される加熱室11を有している。加熱室11の前方端部には、被加熱物を出し入れするために形成されている前方開口部64Aが形成されている。扉20は前方開口部64Aの前面に配置されている。扉20は、前方開口部64Aを開閉可能なよう、連結部材12を介して本体10に回転自在に支持されている。使用者は、ハンドル22を手で操作し、扉20を回転させる。図6において、加熱室11の内部には受け皿13が配置されている。受け皿13は、例えばセラミックを矩形に形成したものである。受け皿13は、加熱室11の前方開口部64Aを介して加熱室11の内外に出し入れされる。被加熱物は受け皿13に載置されて加熱室11に収容される。
図7は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器を厨房家具に設置した状態を示す平面図である。図7は、扉20が閉じられている加熱調理器1を示している。図3、6、及び7を参照しながら、トッププレート30の構成について説明する。トッププレート30はガラス製の板状部材であり、平面視で矩形の形状を有している。トッププレート30には、第1載置部31と第2載置部32と第3載置部33とが形成されている。第1載置部31、第2載置部32、及び第3載置部33に鍋等の被加熱物が載置される。トッププレート30の前面側の端部には、中央表示部34、右側表示部35、及び左側表示部36が設けられている。中央表示部34、右側表示部35、及び左側表示部36の前面側には操作部37が設けられている。右側表示部35の前面側において操作部37の右側には、電源スイッチ38が設けられている。トッププレート30の背面側には排気口カバー39が設けられている。排気口カバー39は、本体10の後方に形成された第1排気口151及び第2排気口152を覆っている。
図8は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の内部を概念的に示す図である。図9、図10、及び図11は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の断面を概念的に示す図である。図8は、加熱調理器1を図4の線D-Dで切断し、矢印方向から見た場合の加熱調理器1の内部を示している。図8では、加熱調理器1の内部構成を明示するため部材の一部を破線により透視的に示している。図9は、加熱調理器1を図7の線A-Aで切断し、矢印方向から見た場合の断面を示している。図10は、加熱調理器1を図7の線B-Bで切断し、矢印方向から見た場合の断面を示している。図11は、加熱調理器1を図7の線C-Cで切断し、矢印方向から見た場合の断面を示している。
加熱調理器1の本体10は、上部ユニット50と下部ユニット60とを備えている。上部ユニット50は加熱調理器1の上部に配置され、下部ユニット60は加熱調理器1の下部に配置されている。
上部ユニット50は、上部ケース51と、支持板52と、上述のトッププレート30とを有している。上部ケース51は、例えば、1枚の亜鉛鋼板等の金属製薄板をプレス加工して形成されたものである。支持板52は金属製の枠状部材である。支持板52は上部ケース51の上部に配置されている。トッププレート30は支持板52により支持されている。
上部ケース51において、トッププレート30の下方には第2誘導加熱手段53及び第3誘導加熱手段54が収納されている。第2誘導加熱手段53及び第3誘導加熱手段54は、例えば銅線若しくはアルミ線を渦巻状に巻いたコイル部材である。第2誘導加熱手段53は、図7の第2載置部32の下方に設けられ、第3誘導加熱手段54は、図7の第3載置部33の下方に設けられている。尚、トッププレート30の下方には、図7の第1載置部31の下方に設けられた第1誘導加熱手段57(図13参照)が収納されている。
上部ケース51には、誘導加熱回路部55が収納されている。誘導加熱回路部55は、第2誘導加熱手段53、第3誘導加熱手段54、及び図13に示す第1誘導加熱手段57の下方に配置されている。誘導加熱回路部55はカバー56で覆われている。
誘導加熱とは、図7に示されるトッププレート30に載置された金属製である被加熱物に渦電流を発生させ、この渦電流によるジュール熱で被加熱物を発熱させるものである。第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54に、例えば20kHz~100kHzの高周波電流を流すことにより、被加熱物を発熱させる。
図9及び図10に示すように、下部ユニット60は下部ケース61と、背面板62と、マイクロ波加熱手段70と、アンテナ収容室76と、上述の加熱室11及び扉20と、を有している。図9~図11に示すように、下部ケース61は、下部ケース底面63と、下部ケース右側面64と、下部ケース左側面65と、を有している。背面板62は、下部ケース61の後方に設けられている。背面板62は加熱調理器1の本体10の背面を形成し、下部ケース底面63は本体10の底面を形成している。背面板62の下部は、背面側から前面側に向かって下方に傾斜している。
加熱室11は、上板641と下板642とを有する。上板641の上面には上部ヒータ641Aが設けられている。上部ヒータ641Aは、加熱室11内に収容される被加熱物を上方から加熱する加熱手段である。上部ヒータ641Aの上部には上部遮蔽板641Bが設けられている。上部ヒータ641A及び上部遮蔽板641Bは加熱室上部ケース641C内に収容されている。加熱室上部ケース641Cと上部ユニット50の上部ケース51との間には上仕切板643が設けられている。下板642の下面には下部ヒータ642Aが設けられている。下部ヒータ642Aは、加熱室11内に収容される被加熱物を下方から加熱する加熱手段である。下部ヒータ642Aの下部には下部遮蔽板642Bが設けられている。下部ヒータ642A及び下部遮蔽板642Bは加熱室下部ケース642C内に収容されている。
加熱室上部ケース641Cと上部ユニット50の上部ケース51との間には上仕切板643が設けられている。加熱室11の右側には右仕切板644が設けられている。加熱室11の左側には左仕切板645が設けられている。
加熱室11には、上述のように被加熱物を出し入れするための前方開口部64Aが加熱調理器1の前面側に形成されている。マイクロ波加熱手段70から供給されるマイクロ波が導かれる給電口である背面開口部64Bが加熱調理器1の背面側に形成されている。図10に示すように、加熱室11の上板641の後端部には、上部後方開口部64Cが形成されている。すなわち、上部後方開口部64Cは加熱室11の上部後方に形成されている。図11に示すように、加熱室11の右側面には側面開口部64Dが形成されている。また、図10に示すように、上部ヒータ641Aは、上下方向において上部後方開口部64Cよりも上方に位置している。
右仕切板644には、温度センサ66が設けられている。側面開口部64Dを介して、温度センサ66により、加熱室11に収容された被加熱物の温度が検知される。
マイクロ波加熱回路部80は、マイクロ波加熱手段70に高周波電流を供給するための回路である。マイクロ波加熱手段70により、加熱室11に収容された被加熱物が加熱される。
波長の短いマイクロ波を被加熱物に向かって照射すると、その被加熱物に含まれる水分子はマイクロ波のエネルギーを吸収する。その結果、水分子は振動し発熱する。このように、マイクロ波加熱とは、マイクロ波を照射し被加熱物の内部から加熱するものである。このマイクロ波加熱の際の被加熱物の温度は、上述の温度センサ66により検知される。
図9に示されるように、マイクロ波加熱回路部80は、マイクロ波加熱手段70の前面側に配置されている。すなわち、マイクロ波加熱回路部80は、加熱室11の周囲において、マイクロ波加熱手段70が配置されている側に配置されている。
図10に示すように、アンテナ収容室76は加熱室11の背面に配置されている。アンテナ収容室76は、加熱室11とは別体の部材で構成されている。ここで、図8及び図10を参照しながら、マイクロ波加熱手段70について説明する。尚、図の複雑化を避けるために、図8及び10ではマイクロ波加熱手段70の一部の構成要素のみが図示されている。
マイクロ波加熱手段70は、マグネトロン71(図8参照)と、発振部と、導波管73(図8参照)と、アンテナと、アンテナモータ75(図8参照)と、を有している。導波管73は図10に示すアンテナ収容室76の背面に配置されている。アンテナは、アンテナ収容室76に収容されている。アンテナモータ75は、アンテナ収容室76の背面に取り付けられている。アンテナモータ75の回転軸は導波管73内を通ってアンテナ収容室76まで延びている。回転軸の端部にアンテナが取り付けられている。アンテナモータ75を駆動することにより、アンテナが回転する。
図10に示すように、アンテナ収容室76には、第5開口部76Aが形成されている。第5開口部76Aは、加熱室11の背面開口部64Bに対向する側に形成されている。
また、アンテナ収容室76には、第5開口部76Aを閉塞する板状のガラス板78が設けられている。ガラス板78は、マイクロ波が透過可能な耐熱性のガラス材料を成形したものである。すなわち、ガラス板78は、マイクロ波加熱手段70により発生されたマイクロ波が加熱室11へ透過できる部材である。ガラス板78で第5開口部76Aを閉塞することにより、アンテナ収容室76内に収容されているアンテナ及びアンテナモータ75が保護される。
マイクロ波加熱回路部80から電源が供給されると、マグネトロン71が駆動され、発振部からマイクロ波が放射される。発振部から放射されたマイクロ波は、導波管73によりアンテナ収容室76に導かれる。アンテナ収容室76に導かれたマイクロ波は、アンテナモータ75により駆動されるアンテナにより、第5開口部76Aのガラス板78を介して、加熱室11へ導かれる。そして、マイクロ波は、給電口である背面開口部64Bから加熱室11の内部に伝搬する。
図9及び図10に示されるように、誘導加熱回路部55は、第2誘導加熱手段53及び第3誘導加熱手段54の下方であって加熱室11の上方に配置されている。
電源回路部89は、下部ユニット60において、加熱調理器1の背面側の端部に設けられている。電源回路部89は、誘導加熱回路部55及びマイクロ波加熱回路部80に供給される電圧が生成される。
図9に示すように、本体10の底面には第1吸気口110と第2吸気口120が形成されている。第1吸気口110と第2吸気口120は前後方向に並んで形成されている。図11に示すように、第1吸気口110は本体10の底面の右側端部に形成されている。すなわち、第1吸気口110と第2吸気口120は、本体10の底面の右側端部において、前後方向に並んで形成されている。第1吸気口110は加熱調理器1の前方側に位置し、第2吸気口120は加熱調理器1の後方側に位置している。本体10において、第1吸気口110の内側には第1ファン111が設けられ、第2吸気口120の内側には第2ファン121が設けられている。
図10に示されるように、加熱室11及びマイクロ波加熱手段70のアンテナ収容室76の上方に第1ダクト181が設けられている。第1ダクト181は、第1ダクト流入部181Aと、第1ダクト水平部181Bと、第1ダクト流出部181Cと、を有している。第1ダクト流入部181Aは、上下方向に延び、加熱室11の上板641において後方に形成された上部後方開口部64Cを介して加熱室11と連通している。第1ダクト水平部181Bは、前後方向に延びている。第1ダクト流出部181Cは、上下方向に延び、本体10の外部へ向かって開口している。第1ダクト流入部181Aは、第1ダクト水平部181Bの前方側の端部と連続し、第1ダクト流出部181Cは、第1ダクト水平部181Bの後方側の端部と連続している。
第1ダクト水平部181Bの底面には、第1開口200が形成されている。第1開口200は、第1ダクト流出部18Cの下方に形成されている。第1ダクト水平部181Bの底面において、第1開口200の下方には、受け部材201が設けられている。受け部材201は、第1ダクト181に浸入する液体を排出する排出機構である。受け部材201は、上下方向に延びる第1筒部201Aと、第1筒部201Aの下部において下方に傾斜する傾斜部201Bと、第2筒部201Cと、を有している。傾斜部201Bの最下部には排水孔201Dが形成されている。第2筒部201Cは、排水孔201Dの縁部において下方に延びるよう形成されている。第1開口200は、第1ダクト181に浸入する液体を排出する排出機構の開口部である。受け部材201は、第1ダクト181に浸入する液体を排出する排出機構の導水部である。排出機構は、第1開口200から受け部材201を介して液体が下方に排出されるよう構成されている。
第2筒部201Cの断面面積は、第1ダクト水平部181Bの断面面積及び第1ダクト流出部181Cの断面面積よりも小さい。尚、第2筒部201Cの断面面積とは、第2筒部201Cの内部における空気の流れ方向と直交する面で第2筒部201Cを切断した場合の面積である。第1ダクト水平部181Bの断面面積とは、第1ダクト水平部181Bの内部における空気の流れ方向と直交する面で第1ダクト水平部181Bを切断した場合の面積である。第1ダクト流出部181Cの断面面積とは、第1ダクト流出部181Cの内部における空気の流れ方向と直交する面で第1ダクト流出部181Cを切断した場合の面積である。
下部ケース61の下部ケース底面63、すなわち本体10の底面には第1凹部202が形成されている。第1凹部202は、第2筒部201Cの下方に形成されている。
図12は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器の加熱室と第1ダクトとの連通部分を拡大して示す断面図である。第1ダクト流入部181Aにおいて第1ダクト水平部181Bと連続している端部と反対側の端部と、上板641における上部後方開口部64Cの縁部との間には、シール部材207が設けられている。
図10に示すように、本体10の上部ケース51において第1排気口151の内側に、第1ダクト流出部181Cにおいて第1ダクト水平部181Bと連続している端部と反対側の端部が位置している。上仕切板643と加熱室上部ケース641Cとの間には、前後方向に延びるように空間3Aが形成されている。第1ダクト水平部181Bにおいて第1ダクト流出部181Cと連続している端部と反対側の端部には、連通口153が形成されている。すなわち、連通口153は、第1ダクト181の空間3A側の端部に形成されている。連通口153を介して、空間3Aと第1ダクト181は連通している。連通口153の上下方向の長さは第1ダクト水平部181Bの上下方向の長さよりも小さくなっている。すなわち、連通口153の開口面積は、第1ダクト水平部181Bの断面面積より小さい。
図9に示されるように、マイクロ波加熱手段70の導波管73とアンテナ収容室76との上方に第2ダクト182が設けられている。第2ダクト182は第2ダクト流入部182Aと、第2ダクト水平部182Bと、第2ダクト流出部182Cと、を有する。第2ダクト流入部182Aは、マイクロ波加熱手段70を挟んで第2ファン121の上方において上下方向に延びている。第2ダクト流入部182Aは、第2ファン121からマイクロ波加熱手段70を経て流れてくる冷却風が流れ込む流入部である。第2ダクト流出部182Cは、誘導加熱回路部55の背面側において上下方向に延びている。第2ダクト流出部182Cは、第2ファン121からの冷却風を本体10の外部へ導く流出部である。第2ダクト水平部182Bは、上部ケース51の下方において前後方向に延びている。第2ダクト水平部182Bの前方側の端部は第2ダクト流入部182Aと連続し、後方側の端部は第2ダクト流出部182Cと連続している。
第2ダクト水平部182Bの底面に第2開口210が形成されている。第2開口210は、第2ダクト流出部182Cの下方に形成されている。第2開口210の縁部には、下方に延びる第3筒部182Dが設けられている。
下部ケース61の下部ケース底面63、すなわち本体10の底面には第2凹部211が形成されている。第2凹部211は、第2開口210及び第3筒部182Dの下方に形成されている。
第2ダクト182内に浸入した液体は、第2開口210から排出され、第3筒部182Dに導かれて第2凹部211に滴下する。すなわち、第3筒部182Dは液体を第2凹部211へ導く導水部である。このように、第2開口210から第3筒部182Dを介して液体を下方へ排出する排出機構が設けられている。
第2ダクト水平部182Bの底面に、上方向に突出する凸部212が設けられている。凸部212は左右方向に延びている。本実施の形態において、3つの凸部212が前後方向に沿って間隔を空けて形成されている。凸部212は、三角柱の形状を有する長尺部材であり、三角形の断面形状を有している。凸部212の後方側の面は第2ダクト水平部182Bに対して垂直若しくは略垂直に延びている。凸部212の前方側の面は後方から前方に向かって下方に傾斜している。
図11に示すように、下部ケース61の下部ケース左側面65には第3吸気口170が形成されている。上部ケース51の底面の左端部には通気孔154が形成されている。本体10において、第3吸気口170の内側に第3ダクト183が設けられている。第3ダクト183は、第3ダクト183の一方の端部は第3吸気口170と連通し、他方の端部は通気孔154に連通している。上部ケース51の左端には、後述する第3ファン171と第4ファン172(図13及び図14参照)が設けられている。
図13は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器のトッププレートを取り外した状態の平面図である。図14は、本開示の実施の形態に係る加熱調理器のトッププレート及び誘導加熱手段を取り外した状態の平面図である。第3誘導加熱手段54の下方には、第3ファン171と第4ファン172が設けられている。第3ファン171と第4ファン172は前後方向に沿って並んで配置されている。第3ファン171は後方側に配置され、第4ファン172は前方側に配置されている。図11に示す上述の第3吸気口170は、第3ファン171と第4ファン172との間に形成されている。尚、図14において、構造の理解を助けるために、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54が破線で示されている。
中央表示部34、右側表示部35、及び左側表示部36の下方には、統合表示基板173が設けられている。統合表示基板173には、中央表示部34、右側表示部35、及び左側表示部36の表示制御を行う電子部品等が搭載されている。操作部37の下方には操作基板174が設けられている。操作基板174には、操作部37からの入力信号を処理する電子部品が搭載されている。
加熱調理器1の内部には、第1排気経路、第2排気経路、第3排気経路、及び第4排気経路が形成されている。第1排気経路は、第1吸気口110からマイクロ波加熱回路部80を経て第1排気口151へ至る排気経路である。第2排気経路は、第1吸気口110から温度センサ66及び加熱室11を経て第1排気口151へ至る排気経路である。第3排気経路は、第2吸気口120からマグネトロン71を経て第2排気口152へ至る排気経路である。第4排気経路は、第3吸気口170から第3ファン171及び第4ファン172、上部ケース51内に設けられた上述の各構成要素を経て、第1排気口151及び第2排気口152へ至る排気経路である。上部ケース51内に設けられた構成要素には、誘導加熱回路部55、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、第3誘導加熱手段54、統合表示基板173、及び操作基板174が含まれる。
図9~図11を参照しながら、第1排気経路について説明する。尚、図11において、空気の流れは太矢印で示されている。第1ファン111が駆動すると、第1吸気口110を介して本体10の内部に空気が流れ込む。図11に示すように、第1吸気口110から流れ込んだ空気は、下部ケース61内において、加熱室11と下部ケース右側面64との間に形成された空間1Aを上昇しながらマイクロ波加熱回路部80を冷却する。空間1Aを上昇する空気の一部は、上仕切板643と加熱室上部ケース641Cとの間において左右方向に延びるよう形成されている空間2Aを通過する。空間2Aを通過した空気は、連通口153へ向かって図11の紙面に直交する方向へ流れる。すなわち、空間2Aを通過した空気は、図10に示すように、上仕切板643と加熱室上部ケース641Cとの間において前後方向に延びるよう形成されている空間3Aを通過する。空間3Aを通過した空気は、連通口153から第1ダクト水平部181Bに流れ込み、第1ダクト流出部181Cに導かれて第1排気口151から排出される。すなわち、第1排気経路は、マイクロ波加熱回路180を冷却する第1ファン111からの冷却風が本体10の内部を通過し、第1ダクト181により本体10の外部に排出されるよう構成されている排気経路である。
図9~図11を参照しながら、第2排気経路について説明する。第1ファン111が駆動し、第1吸気口110を介して本体10の内部に流れ込んだ空気は、上述のように空間1Aを上昇する。図11に示すように、空間1Aを上昇する空気の一部は、温度センサ66が配置されている部分を通過し、加熱室11の右側に形成されている側面開口部64Dから加熱室11に流れ込み、加熱室11内に設けられている各種部品を冷却する。加熱室11に流れ込んだ空気は、図10に示すように、加熱室11の後端部に形成されている上部後方開口部64Cから第1ダクト流入部181Aに流れ込み、第1ダクト水平部181B及び第1ダクト流出部181Cに導かれ、第1排気口151から排出される。すなわち、第2排気経路は、加熱室11内の気体を本体10の外部に排出する排気経路である。
上述のように、連通口153の上下方向の長さは第1ダクト流入部181Aの上下方向の長さよりも小さくなっている。すなわち、連通口153の開口面積は第1ダクト流入部181Aの断面面積よりも小さくなっている。従って、上述の第1排気経路における空気の流れの作用により、第1ダクト181内の静圧は低減され、加熱室11内の静圧よりも低くなる。その結果、負圧吸引作用により、加熱中に発生する加熱室11内の蒸気及び煙は、第1ダクト181内に誘引される。そして、第1ダクト181内に誘引された蒸気及び煙は、第1排気経路を流れてくるマイクロ波加熱回路180の冷却風と共に、第1排気口151から排出される。従って、加熱室11の排気用のファンを設ける必要がなく、部品点数の増大の抑制、及びコスト高騰の抑制が図られる。
図9を参照しながら、第3排気経路について説明する。第2ファン121が駆動すると、第2吸気口120を介して本体10の内部に空気が流れ込む。第2吸気口120から流れ込んだ空気は、マグネトロン71を冷却し、第2ダクト182の第2ダクト流入部182Aに流れ込む。そして、第2ダクト流入部182A、第2ダクト水平部182B、及び第2ダクト流出部182Cに導かれ、第2排気口152から排出される。
図11、図13及び図14を参照しながら、第4排気経路について説明する。図11及び図14において、空気の流れは太矢印で示されている。第3ファン171及び第4ファン172が駆動すると、第3吸気口170から空気が流れ込む。第3ファン171の駆動により第3吸気口170から流れ込む空気は、主に誘導加熱回路部55を冷却し、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、第3誘導加熱手段54を経て、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。第3ファン171の駆動により第3吸気口170から流れ込む空気の一部は、直接、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54に導かれ、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。
第4ファン172の駆動により第3吸気口170から流れ込む空気の一部は、誘導加熱回路部55、並びに第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54を経て、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。第4ファン172の駆動により第3吸気口170から流れ込む空気の一部は、直接、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54を経て、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。第4ファン172の駆動により第3吸気口170から流れ込む空気の一部は、統合表示基板173、操作基板174、及びその他の電子部品を経て、第1誘導加熱手段57、第2誘導加熱手段53、及び第3誘導加熱手段54へ導かれ、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。また、統合表示基板173、操作基板174、及びその他の電子部品に流れた空気の一部は、直接、第1排気口151及び第2排気口152から排出される。
本実施の形態では、第1ダクト水平部181Bの底面には第1開口200が形成されている。従って、第1排気口151を介して第1ダクト181に液体が浸入してきた場合、液体は第1開口200から排水されるため、第1ダクト181内を冷却風の流れに抗して液体が流れることが抑制される。
同様に、第2ダクト水平部182Bの底面には第2開口210が形成されている。従って、第2排気口152を介して第2ダクト182に液体が浸入してきた場合、液体は第2開口210から排水されるため、第2ダクト182内を冷却風の流れに抗して液体が流れることが抑制される。
本実施の形態では、下部ケース61の下部ケース底面63において、第1ダクト181の第1開口200の下方の受け部材201に形成された排水孔201Dの下方には、第1凹部202が形成されている。従って、第1開口200から排水され、排水孔201Dから下方へ滴下する液体は、第1凹部202に貯留される。従って、第1ダクト181に流れ込んだ液体が、本体10の外部へ漏れ出すことが抑制される。
同様に、下部ケース61の下部ケース底面63において、第2開口210の下方には第2凹部211が形成されている。従って、第2開口210から排水され、下方に滴下する液体は、第2凹部211に貯留される。従って、第2ダクト182に流れ込んだ液体が、本体10の外部へ漏れ出すことが抑制される。
第1ダクト水平部181Bの底面の第1開口200の下方には、受け部材201が設けられている。従って、第1開口200から排水される液体を、ある程度、保水することができる。
受け部材201に傾斜部201Bを有し、傾斜部201Bには排水孔201Dが形成されている。従って、受け部材201に流れ込んだ液体は、傾斜部201Bによりスムーズに排水孔201Dへ導かれ、排水孔201Dから下方へ排水される。
本実施の形態において、上部ヒータ641Aは、上下方向において上部後方開口部64Cよりも上方に位置している。従って、受け部材201に入りきらない液体が第1ダクト181に浸入してきた場合、上部ヒータ641Aに液体が到達することが抑制される。従って、上部ヒータ641Aの絶縁低下を抑制することができる。
本実施の形態において、第1ダクト流入部181Aにおいて第1ダクト水平部181Bと連続している端部と反対側の端部と、上板641における上部後方開口部64Cの縁部との間には、シール部材207が設けられている。従って、受け部材201に入りきらない液体が第1ダクト181に浸入してきた場合、このシール部材207により、上部ヒータ641Aに液体が到達することが抑制される。従って、上部ヒータ641Aの絶縁低下を抑制することができる。また、シール部材により、本体10内を通過する冷却風が加熱室11内に浸入することが抑制される。従って、加熱室11内の温度低下が抑制される。
第2ダクト水平部182Bの底面に、上方向に突出する凸部212が設けられており、凸部212の後方側の面は第2ダクト水平部182Bに対して垂直若しくは略垂直に延びている。従って、第2排気口152を介して第2ダクト182に浸入した液体が、第2ダクト水平部182Bにおいて、冷却風の流れに抗して第2ダクト流入部182Aの方向へ流れることが抑制される。また、凸部212の前方側の面は後方から前方に向かって下方に傾斜している。従って、仮に液体が凸部212を乗り越えても、液体が気流に導かれて後ろへ移動しやすくなる。また、第2ダクト水平部182Bの底面から上方に突出する部材を設けても、後方への気体の流れがスムーズに案内される。
上述のように、本実施の形態の加熱調理器1は、第1~第4の排気経路により本体10内を冷却する冷却風が外部へ排気されるよう構成されている。すなわち、加熱調理器1の本体10が冷却されることにより、本体10の内部の圧力は外部よりも高くなっている。従って、受け部材201の第2筒部201Cを介して、本体10の内部の空気が外方へ導かれる経路が形成される可能性がある。しかしながら、本実施の形態では、受け部材201の第2筒部201Cの断面面積は、第1ダクト水平部181Bの断面面積及び第1ダクト流出部181Cの断面面積よりも小さくなっている。従って、第1ダクト181による排気が第2筒部201Cからの排気により阻害されることが抑制される。その結果、加熱室11内に発生する油煙の排出が良好に維持される。
本実施の形態において、凸部212は3つ設けられているが、これに限るものではない。凸部212の個数は1つでもよく、若しくは4つ以上でもよい。また、凸部212を左右方向に沿って間隔をおいて複数設けてもよい。
本実施の形態において、厨房家具100に設置するビルトインタイプの加熱調理器1を例にとって説明したが、これに限るものではない。上述の露受け40及び断熱材90は、キッチンテーブル若しくはダイニングテーブル等の上に置いて使用するタイプの加熱調理器にも適用できる。
1 加熱調理器、1A 空間、2A 空間、3A 空間、10 本体、11 加熱室、12 連結部材、13 受け皿、18C 第1ダクト流出部、20 扉、21 窓部、22 ハンドル、23 上パネル、24 前面右パネル、25 前面左パネル、30 トッププレート、31 第1載置部、32 第2載置部、33 第3載置部、34 中央表示部、35 右側表示部、36 左側表示部、37 操作部、38 電源スイッチ、39 排気口カバー、40 露受け、50 上部ユニット、51 上部ケース、52 支持板、53 第2誘導加熱手段、54 第3誘導加熱手段、55 誘導加熱回路部、56 カバー、57 第1誘導加熱手段、60 下部ユニット、61 下部ケース、62 背面板、63 下部ケース底面、64 下部ケース右側面、64A 前方開口部、64B 背面開口部、64C 上部後方開口部、64D 側面開口部、65 下部ケース左側面、66 温度センサ、70 マイクロ波加熱手段、71 マグネトロン、73 導波管、75 アンテナモータ、76 アンテナ収容室、76A 第5開口部、78 ガラス板、80 マイクロ波加熱回路部、89 電源回路部、90 断熱材、100 厨房家具、100A 空間、101 上面、101A 上面開口部、102 前面、102A 前面開口、110 第1吸気口、111 第1ファン、120 第2吸気口、121 第2ファン、151 第1排気口、152 第2排気口、153 連通口、154 通気孔、170 第3吸気口、171 第3ファン、172 第4ファン、173 統合表示基板、174 操作基板、180 マイクロ波加熱回路、181 第1ダクト、181A 第1ダクト流入部、181B 第1ダクト水平部、181C 第1ダクト流出部、182 第2ダクト、182A 第2ダクト流入部、182B 第2ダクト水平部、182C 第2ダクト流出部、182D 第3筒部、183 第3ダクト、200 第1開口、201 受け部材、201A 第1筒部、201B 傾斜部、201C 第2筒部、201D 排水孔、202 第1凹部、207 シール部材、210 第2開口、211 第2凹部、212 凸部、641 上板、641A 上部ヒータ、641B 上部遮蔽板、641C 加熱室上部ケース、642 下板、642A 下部ヒータ、642B 下部遮蔽板、642C 加熱室下部ケース、643 上仕切板、644 右仕切板、645 左仕切板。

Claims (9)

  1. 被加熱物が収容される加熱室を有し、吸気口が形成された本体と、
    前記本体の上部に設けられ、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    前記本体の内部に設けられ、前記本体の内部を冷却するための冷却風を前記吸気口から前記本体の内部へ供給する少なくとも1つのファンと、
    前記本体の内部と前記本体の外部とを連通し、前記ファンから送られてくる冷却風を前記本体の外部へ導く少なくとも1つのダクトと、
    前記本体の外方を向く前記ダクトの端部から前記ダクトに浸入する液体を排出する少なくとも1つの排出機構と、を備え、
    前記本体の底面において、前記排出機構の下方に少なくとも1つの凹部が形成されており、
    前記排出機構は、前記ダクトの底面に形成された開口から下方に液体が排出されるよう構成されており、
    前記排出機構は、前記開口から前記凹部へ液体を導く少なくとも1つの導水部を有しており、
    前記ダクトとして、前記本体の内部において前記加熱室の上方に設けられた第1ダクトを有し、
    前記排出機構の前記開口として、前記第1ダクトの底面に第1開口が形成され、
    前記導水部として、前記第1ダクトの底面において前記第1開口の下方に設けられた受け部材を有し、
    前記受け部材は、上下方向に延びる第1筒部と、前記第1筒部の下部において下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部に形成された排水孔の縁部において下方に延びるよう形成された第2筒部と、を有し、
    前記凹部として、前記第2筒部の下方に第1凹部が形成されており、
    前記第1ダクトは、第1ダクト流入部と、第1ダクト水平部と、第1ダクト流出部と、を有し、
    前記第1ダクト流入部は、上下方向に延び、前記加熱室の上板において後方に形成された上部後方開口部を介して前記加熱室と連通し、
    前記第1ダクト水平部は、前後方向に延び、
    前記第1ダクト流出部は、上下方向に延び、前記本体の外部へ向かって開口しており、
    前記第1ダクト流入部は、前記第1ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第1ダクト流出部は、前記第1ダクト水平部の後方側の端部と連続し、
    前記第1ダクト流入部において前記第1ダクト水平部と連続している端部と反対側の端部と、前記上板における前記上部後方開口部の縁部との間には、シール部材が設けられている加熱調理器。
  2. 被加熱物が収容される加熱室を有し、吸気口が形成された本体と、
    前記本体の上部に設けられ、被加熱物が載置されるトッププレートと、
    前記本体の内部に設けられ、前記本体の内部を冷却するための冷却風を前記吸気口から前記本体の内部へ供給する少なくとも1つのファンと、
    前記本体の内部と前記本体の外部とを連通し、前記ファンから送られてくる冷却風を前記本体の外部へ導く少なくとも1つのダクトと、
    前記本体の外方を向く前記ダクトの端部から前記ダクトに浸入する液体を排出する少なくとも1つの排出機構と、を備え、
    前記本体の底面において、前記排出機構の下方に少なくとも1つの凹部が形成されており、
    前記排出機構は、前記ダクトの底面に形成された開口から下方に液体が排出されるよう構成されており、
    前記排出機構は、前記開口から前記凹部へ液体を導く少なくとも1つの導水部を有しており、
    前記本体の内部において前記加熱室の後方に設けられ、前記加熱室に収容された被加熱物を加熱するマイクロ波加熱手段と、
    前記ダクトとして、前記マイクロ波加熱手段の上方に設けられている第2ダクトと、を有し、
    前記排出機構の前記開口として、前記第2ダクトの底面に第2開口が形成され、
    前記凹部として、前記本体の底面において前記第2開口の下方に第2凹部が形成され、
    前記導水部として、前記第2開口の縁部において下方に延びるよう形成された第3筒部を有し、
    前記ファンとして、前記本体の底部に設けられた第2ファンを有し、
    前記第2ダクトは、第2ダクト流入部と、第2ダクト水平部と、第2ダクト流出部と、を有し、
    前記第2ダクト流入部は、前記第2ファンから前記マイクロ波加熱手段を経て流れてくる冷却風が流れ込む流入部であって、上下方向に延び、
    前記第2ダクト水平部は、前後方向に延び、
    前記第2ダクト流出部は、前記第2ファンからの冷却風を前記本体の外部へ導く流出部であって、上下方向に延び、
    前記第2ダクト流入部は、前記第2ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第2ダクト流出部は、前記第2ダクト水平部の後方側の端部と連続しており、
    前記第2ダクト水平部の底面に、上方向に突出し、左右方向に延びる少なくとも1つの凸部が設けられている加熱調理器。
  3. 前記ダクトとして、前記本体の内部において前記加熱室の上方に設けられた第1ダクトを有し、
    前記排出機構の前記開口として、前記第1ダクトの底面に第1開口が形成され、
    前記導水部として、前記第1ダクトの底面において前記第1開口の下方に設けられた受け部材を有し、
    前記受け部材は、上下方向に延びる第1筒部と、前記第1筒部の下部において下方に傾斜する傾斜部と、前記傾斜部に形成された排水孔の縁部において下方に延びるよう形成された第2筒部と、を有し、
    前記凹部として、前記第2筒部の下方に第1凹部が形成されている請求項2に記載の加熱調理器。
  4. 前記第1ダクトは、第1ダクト流入部と、第1ダクト水平部と、第1ダクト流出部と、を有し、
    前記第1ダクト流入部は、上下方向に延び、前記加熱室の上板において後方に形成された上部後方開口部を介して前記加熱室と連通し、
    前記第1ダクト水平部は、前後方向に延び、
    前記第1ダクト流出部は、上下方向に延び、前記本体の外部へ向かって開口しており、
    前記第1ダクト流入部は、前記第1ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第1ダクト流出部は、前記第1ダクト水平部の後方側の端部と連続し、
    前記第1ダクト流入部において前記第1ダクト水平部と連続している端部と反対側の端部と、前記上板における前記上部後方開口部の縁部との間には、シール部材が設けられている請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 前記加熱室に収容された被加熱物を上方から加熱する上部ヒータを有し、
    前記上部ヒータは、前記上部後方開口部よりも上方に位置している請求項1又は4に記載の加熱調理器。
  6. 前記ファンとして、前記本体の底部に設けられた第1ファンを有し、
    前記第1ファンからの冷却風が前記本体の内部を通過し、前記第1ダクトにより前記本体の外部に排出されるよう排気経路が構成され、
    前記第1ダクト流入部において前記本体内に向かって開口し、前記第1ダクトと前記本体内の空間とを連通させている連通口が形成されており、
    前記第2筒部の断面面積は、前記第1ダクト水平部の断面面積及び前記第1ダクト流出部の断面面積よりも小さい請求項1、4、5のいずれか一項に記載の加熱調理器。
  7. 前記本体の内部において前記加熱室の後方に設けられ、前記加熱室に収容された被加熱物を加熱するマイクロ波加熱手段と、
    前記ダクトとして、前記マイクロ波加熱手段の上方に設けられている第2ダクトと、を有し、
    前記排出機構の前記開口として、前記第2ダクトの底面に第2開口が形成され、
    前記凹部として、前記本体の底面において前記第2開口の下方に第2凹部が形成され、
    前記導水部として、前記第2開口の縁部において下方に延びるよう形成された第3筒部を有する請求項に記載の加熱調理器。
  8. 前記ファンとして、前記本体の底部に設けられた第2ファンを有し、
    前記第2ダクトは、第2ダクト流入部と、第2ダクト水平部と、第2ダクト流出部と、を有し、
    前記第2ダクト流入部は、前記第2ファンから前記マイクロ波加熱手段を経て流れてくる冷却風が流れ込む流入部であって、上下方向に延び、
    前記第2ダクト水平部は、前後方向に延び、
    前記第2ダクト流出部は、前記第2ファンからの冷却風を前記本体の外部へ導く流出部であって、上下方向に延び、
    前記第2ダクト流入部は、前記第2ダクト水平部の前方側の端部と連続し、前記第2ダクト流出部は、前記第2ダクト水平部の後方側の端部と連続しており、
    前記第2ダクト水平部の底面に、上方向に突出し、左右方向に延びる少なくとも1つの凸部が設けられている請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 複数の前記凸部が、前後方向に沿って間隔を空けて設けられている請求項2又は8に記載の加熱調理器。
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