JP7307687B2 - 電波シールドチャンバー及び電波試験方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電波シールドチャンバー及び電波試験方法に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、通信機器の性能評価の試験等に用いられる電波シールドチャンバーが知られている。この電波シールドチャンバーは、外部からチャンバー内へ電波が侵入せず且つチャンバー内から外部へ電波が漏洩しない構造に設計されており、特に、チャンバー内面に電波吸収体が配置されたものは電波暗箱(電波暗室)と呼ばれる。
特許文献1に記載された電波暗室では、電磁シールド室の内面に電波吸収体が配置されると共に、試験体である電子機器を囲うカバーが電磁シールド室内に配置されており、電磁シールド室の外に配置された空調設備により当該カバー内の空間の温度を調節可能となっている。これにより、電子機器の周囲温度が一定に保持された状態で性能評価試験が行われる。
特許第4440002号公報
特許文献1に記載された電波暗室では、カバー内の空間を低温に温調した状態で試験する際に、以下の問題が生じ得る。すなわち、空調設備からダクトを介してカバー内の空間に低温空気が供給されると、当該低温空気によりカバーも冷やされ、カバーの外面温度が外側空間(カバーの外面と電波吸収体との間の空間)の露点温度以下まで下がる場合がある。この場合、カバーの外面に結露水が発生し、チャンバー内において電波が結露水により乱反射するという課題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能な電波シールドチャンバー及び電波試験方法を提供することである。
本発明の一局面に係る電波シールドチャンバーは、チャンバーと、前記チャンバー内の空間を、試験体が配置される内側空間と前記内側空間を取り囲む外側空間とに仕切る第1仕切り壁であって、電波を透過可能な前記第1仕切り壁と、前記内側空間を温調する温調ユニットと、前記外側空間を除湿する除湿部と、を備えている。
この電波シールドチャンバーによれば、チャンバー内の外側空間の湿度を除湿部により下げることができる。このため、チャンバー内の内側空間を温調ユニットによって低温に温調することにより第1仕切り壁の外面温度が下がっても、当該外面温度が外側空間の露点温度以下になるのを抑制することができる。これにより、第1仕切り壁の外面における結露水の発生が抑制され、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能になる。
上記電波シールドチャンバーにおいて、前記除湿部は、前記チャンバーの外に配置された乾燥気体発生部と、前記乾燥気体発生部で発生した乾燥気体を前記外側空間へ供給する乾燥気体供給口が形成された乾燥気体供給路と、を含んでいてもよい。
この構成によれば、乾燥気体を用いて外側空間を簡単に除湿することができる。また外側空間に電波吸収体が配置される場合には、高湿度環境や結露水による電波吸収体の性能劣化を抑制することができる。
上記電波シールドチャンバーは、前記内側空間の設定温度又は前記内側空間の測定温度に基づいて前記乾燥気体発生部を制御する乾燥気体制御部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、内側空間の設定温度又はその測定温度が低く第1仕切り壁の外面温度が下がりやすい場合に外側空間へ乾燥気体を供給することにより、第1仕切り壁の外面における結露水の発生をより確実に抑制することができる。また内側空間の設定温度又はその測定温度が高い場合には外側空間への乾燥気体の供給を停止することにより、省エネルギー化を図ることもできる。
上記電波シールドチャンバーは、前記内側空間の設定温度又は前記内側空間の測定温度が前記外側空間の露点温度以下であるときに、前記外側空間へ前記乾燥気体が供給されるように前記乾燥気体発生部を制御する乾燥気体制御部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、外側空間の露点温度も考慮して外側空間への乾燥気体の供給タイミングが調整されるため、結露水の発生をさらに確実に抑制することが可能である。
上記電波シールドチャンバーにおいて、前記除湿部は、前記外側空間から前記チャンバーの外へ前記乾燥気体を排出する乾燥気体排出路をさらに含んでいてもよい。前記乾燥気体排出路には、前記外側空間に開口する乾燥気体排出口と、前記チャンバーの外部空間に開放された乾燥気体放出口と、が形成されていてもよい。
この構成によれば、乾燥気体をチャンバーの外部空間へ放出することができるため、乾燥気体を循環させる構成に比べて設備が簡素化され、コスト削減を図ることができる。
上記電波シールドチャンバーにおいて、前記除湿部は、前記外側空間から前記チャンバーの外へ前記乾燥気体を排出する乾燥気体排出路をさらに含んでいてもよい。前記除湿部は、前記乾燥気体排出路を介して前記乾燥気体を前記乾燥気体発生部へ循環させるように構成されていてもよい。
この構成によれば、乾燥気体を循環させることにより、外側空間の湿度をより確実に調節することが可能になる。
上記電波シールドチャンバーは、前記乾燥気体が前記外側空間を周回するように前記乾燥気体の流れを形成する気体案内板をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、乾燥気体供給口と乾燥気体排出口を互いに近接させた場合でも、乾燥気体を外側空間の広い範囲に行き渡らせることができる。そして、乾燥気体供給口と乾燥気体排出口を互いに近接させることにより、循環式の除湿部を用いた場合に乾燥気体供給路や乾燥気体排出路のダクト長を抑えることができる。
上記電波シールドチャンバーは、前記乾燥気体供給口に取り付けられ、前記乾燥気体が通過可能であると共に電波を反射するシールド部材をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、乾燥気体供給口から外側空間へ乾燥気体を供給可能であると共に、乾燥気体供給口を通じてチャンバーの外へ電波が漏れるのを抑制することができる。
上記電波シールドチャンバーは、前記乾燥気体又は前記第1仕切り壁を加熱する加熱部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、加熱された乾燥気体を外側空間へ供給し、又は第1仕切り壁を加熱することにより、第1仕切り壁の温度を上げることができる。これにより、内側空間が高温高湿の状態でも、第1仕切り壁の内面における結露水の発生を抑制することができる。
上記電波シールドチャンバーは、前記内側空間の少なくとも設定温度又は前記内側空間の少なくとも測定温度と、前記外側空間の測定温度とに基づいて、前記加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、外側空間の測定温度と内側空間の少なくとも設定温度又は少なくとも測定温度とを考慮して、乾燥気体を加熱するタイミングを調整することができるため、内側空間が高温高湿の状態であっても、第1仕切り壁の内面における結露水の発生をより確実に抑制することが可能になる。
上記電波シールドチャンバーは、前記内側空間の少なくとも設定温度又は前記内側空間の少なくとも測定温度に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、外側空間の温度と内側空間の少なくとも設定温度又は少なくとも測定温度の両方を考慮して乾燥気体の加熱を制御する場合に比べて、加熱制御をより簡素化することができる。
上記電波シールドチャンバーは、少なくとも前記内側空間の測定温度又は少なくとも前記内側空間の設定温度に基づいて、前記外側空間を除湿する乾燥状態と、前記加熱部により前記乾燥気体又は前記第1仕切り壁が加熱される加熱状態と、を切り替える切替部をさらに備えていてもよい。
この構成によれば、第1仕切り壁の内面及び外面の両方における結露水の発生を抑制可能なように、チャンバー内の除湿と加熱を効率的に行うことが可能になる。
本発明の他の局面に係る電波シールドチャンバーは、チャンバーと、前記チャンバー内の空間を、試験体が配置される内側空間と前記内側空間を取り囲む外側空間とに仕切る第1仕切り壁であって、電波を透過可能な前記第1仕切り壁と、前記内側空間を温調する温調ユニットと、前記第1仕切り壁を加熱する加熱部と、を備えている。
この電波シールドチャンバーによれば、第1仕切り壁の温度を加熱部によって上げることができる。このため、チャンバー内の内側空間が高温高湿の状態でも、第1仕切り壁の内面温度が内側空間の露点温度以下になるのを抑制することができる。これにより、第1仕切り壁の内面における結露水の発生を抑制し、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能になる。
上記電波シールドチャンバーは、前記外側空間を、前記内側空間を取り囲む第1外側空間と、前記試験体との間で電波を送受信するアンテナを配置可能な第2外側空間と、に仕切る第2仕切り壁をさらに備えていてもよい。前記第2仕切り壁は、電波を透過可能に構成されていてもよい。
この構成によれば、内側空間が高温高湿の状態であり、第1仕切り壁の内面における結露を抑制するために第1外側空間の温度を上げた場合でも、第2外側空間の温度を第1外側空間の温度よりも低く維持することができる。これにより、耐熱性が低いアンテナを外側空間に配置した場合に、当該アンテナが熱破損するのを抑制することができる。
本発明のさらに他の局面に係る電波試験方法は、試験体及び前記試験体との間で電波を送受信するアンテナのうち少なくとも前記試験体を、チャンバー内において第1仕切り壁により仕切られた内側空間及び前記内側空間を取り囲む外側空間のうち前記内側空間に設置することと、前記内側空間を温調すると共に前記外側空間を除湿しつつ、前記試験体と前記アンテナとの間での電波の送受信状態を評価することと、を含む。
この方法では、チャンバー内の内側空間を温調すると共に外側空間を除湿しつつ、試験体とアンテナとの間の電波の送受信状態が評価される。このため、試験条件に応じて内側空間を低温に温調することにより第1仕切り壁の外面温度が下がっても、当該外面温度が外側空間の露点温度以下になるのを抑制することができる。これにより、第1仕切り壁の外面における結露水の発生を抑制し、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することができる。
本発明のさらに他の局面に係る電波試験方法は、試験体及び前記試験体との間で電波を送受信するアンテナのうち少なくとも前記試験体を、チャンバー内において第1仕切り壁により仕切られた内側空間及び前記内側空間を取り囲む外側空間のうち前記内側空間に設置することと、前記内側空間を温調すると共に前記第1仕切り壁を加熱しつつ、前記試験体と前記アンテナとの間での電波の送受信状態を評価することと、を含む。
この方法では、チャンバー内の内側空間を温調すると共に第1仕切り壁を加熱しつつ、試験体とアンテナとの間の電波の送受信状態が評価される。このため、内側空間を高温高湿にした状態で試験する場合でも、第1仕切り壁の内面温度が内側空間の露点温度以下になるのを抑制することができる。これにより、第1仕切り壁の内面における結露水の発生を抑制し、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能になる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、チャンバー内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能な電波シールドチャンバー及び電波試験方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態1に係る電波試験方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態1の変形例におけるドライエアユニットの運転制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態2におけるドライエアユニットの運転制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態4に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態5に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態5に係る電波試験方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態6におけるドライエアユニット及び加熱部の制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態6の変形例におけるドライエアユニット及び加熱部の制御を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態8に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。 本発明の実施形態9に係る電波シールドチャンバーの構成を模式的に示す図である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態に係る電波シールドチャンバー及び電波試験方法を詳細に説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る電波シールドチャンバー1の構成を、図1に基づいて説明する。電波シールドチャンバー1は、例えば高周波数の電波を用いる通信機器や車載モジュール等の性能評価に用いられるものである。図1に示すように、電波シールドチャンバー1は、チャンバー10と、第1仕切り壁30と、電波吸収体40と、温調ユニット50と、除湿部60と、シールド部材80と、制御部70とを、主に備えている。以下、これらの構成要素をそれぞれ説明する。
チャンバー10は、空間20が内部に形成された箱体であり、チャンバー外から空間20への電波の侵入、及び空間20からチャンバー外への電波の漏洩を、抑制可能に構成されている。チャンバー10は、外箱11と、外箱11との間に空気層10Aを挟んで外箱11の内側に配置された内箱12と、を含む。外箱11及び内箱12は、例えばステンレス板等の導電性の材料からなり、それぞれアース処理されている。また外箱11の外面(空気層10Aと反対側を向く面)には、発泡ウレタン等からなる断熱材13が設けられている。
第1仕切り壁30は、チャンバー10内の空間20を、内側空間21と当該内側空間21を取り囲む外側空間22とに仕切るものである。具体的には、第1仕切り壁30は内箱12よりも小さい箱体からなり、内側空間21には通信機器や車載モジュール等の試験体S1が配置される。第1仕切り壁30は、試験体S1が送受信する電波を透過可能なものであり、例えば発泡スチロール等の発泡材料やFRP(Fiber Reinforced Plastics)等の樹脂材料が用いられるが、これに限定されない。また、内側空間21には内側温度センサ23及び内側湿度センサ24が配置されており、外側空間22には外側温度センサ25及び外側湿度センサ26が配置されている。
電波吸収体40は、例えば発泡ウレタン等にカーボン粉を混合したものであり、誘電損失により電波を吸収する(誘電性電波吸収体)。電波吸収体40は、外側空間22に配置されており、具体的には内箱12の内面(外側空間22側を向く面)に設けられている(図1)。なお、電波吸収体40は、誘電性電波吸収体に限定されず、例えば導電性繊維からなると共に材料内部の抵抗により電波を吸収する導電性電波吸収体や、フェライトコア等の磁気損失により電波を吸収する磁性電波吸収体でもよい。
温調ユニット50は、内側空間21を温調するものであり、温調部51と、空気供給ダクト52と、空気排出ダクト53とを含む。温調部51は、図略のヒータ、冷凍機、加湿器及びファン等の機器を有しており、温湿度が調節された空調空気を発生させる。
空気供給ダクト52は、一端部が温調部51の空気出口に接続されており、断熱材13、外箱11、内箱12及び第1仕切り壁30を貫通して内側空間21まで延びている。空気供給ダクト52の他端部(温調部51に接続された一端部と反対側の端部)には、内側空間21に開口する空気供給口52Aが形成されている。温調部51によって温湿度が調節された空調空気は、空気供給ダクト52内を流れた後、空気供給口52Aから内側空間21へ供給される。
空気排出ダクト53は、一端部が温調部51の空気入口に接続されており、空気供給ダクト52と同様に、断熱材13、外箱11、内箱12及び第1仕切り壁30を貫通して内側空間21まで延びている。空気排出ダクト53の他端部(温調部51に接続された一端部と反対側の端部)には、内側空間21に開口する空気排出口53Aが形成されている。
内側空間21内の空気は、空気排出口53Aから空気排出ダクト53内へ排出され、当該空気排出ダクト53を通じて温調部51の空気入口へ戻る。このように、温湿度が調節された空調空気が、空気供給ダクト52及び空気排出ダクト53を介して、温調部51と内側空間21との間を循環する。
除湿部60は、外側空間22を除湿するものである。本実施形態における除湿部60は、チャンバー10の外に配置された乾燥気体発生部61と、乾燥気体発生部61で発生した乾燥気体を外側空間22へ供給する乾燥気体供給路62と、外側空間22からチャンバー10の外へ乾燥気体を排出する乾燥気体排出路63とを含む。
乾燥気体発生部61は、例えばドライエアユニットからなり、圧縮エアからシリカゲル等の吸湿剤によって水分を除去することにより、ドライエアを発生させる。なお、乾燥気体発生部61は、クーラーにより水分を除去するものでもよいし、乾式除湿器でもよい。乾燥気体供給路62は、一端部が乾燥気体発生部61の出口に接続されており、断熱材13、外箱11及び内箱12を貫通して外側空間22まで延びている。乾燥気体供給路62の他端部(乾燥気体発生部61に接続された一端部と反対側の端部)には、外側空間22に開口すると共に、乾燥気体発生部61で発生した乾燥気体(ドライエア)を外側空間22へ供給する乾燥気体供給口62Aが形成されている。乾燥気体供給路62は、例えばダクトからなるものである。
乾燥気体排出路63には、外側空間22に開口する乾燥気体排出口63Aと、チャンバー10の外部空間(大気中)に開放された乾燥気体放出口63Bとが形成されている。外側空間22内に供給されたドライエアは、乾燥気体排出路63を通じてチャンバー10の外へ排出された後、乾燥気体放出口63Bから大気中へ放出される。
図1に示すように、乾燥気体排出口63Aは、チャンバー10の空間20を挟んで乾燥気体供給口62Aの位置する側と反対側に位置している。具体的には、乾燥気体排出路63は、チャンバー10を構成する複数の壁のうち、乾燥気体供給路62が貫通する壁14に対向する壁15を貫通している。乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aは、内側空間21を挟むようにそれぞれ位置している。なお、乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aは、互いに対向していてもよいし、対向していなくてもよい。
シールド部材80は、空気が通過可能であると共に電波を反射する部材であり、図1に示すように、空気供給口52A、空気排出口53A、乾燥気体供給口62A及び乾燥気体排出口63Aに、それぞれ取り付けられている。これにより、空気供給口52A及び空気排出口53Aにおいて空調空気が流通可能であると共に、乾燥気体供給口62A及び乾燥気体排出口63Aにおいてドライエアが流通可能であり、且つこれらの4つの開口部からの電波の漏洩も抑制される。なお、シールド部材80は、本発明の電波シールドチャンバーにおける必須の構成要素ではなく、一般的に用いられる他の方法により開口部からの電波漏洩を防止する対策が講じられてもよい。
制御部70は、電波シールドチャンバーにおける各種動作を制御するコントローラであり、受付部71と、記憶部72と、判定部73と、温調制御部75と、乾燥気体制御部76とを含む。受付部71、判定部73、温調制御部75及び乾燥気体制御部76は、上記コントローラの中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)により実行される各機能である。記憶部72は、メモリ等の記憶装置により構成されている。
受付部71は、内側温度センサ23、内側湿度センサ24、外側温度センサ25及び外側湿度センサ26のそれぞれから、測定データの信号を受信する。記憶部72には、内側空間21の設定温度及び設定湿度のデータが格納される。また記憶部72には、外側空間22へ乾燥気体を供給するか否かを判定するための基準のデータ(例えば乾燥気体供給基準温度)も格納されている。
判定部73は、記憶部72から取得した内側空間21の設定温湿度のデータと受付部71から取得した内側空間21の測定温湿度のデータとを比較し、その大小関係を判定する。また判定部73は、記憶部72から取得した内側空間21の設定温度のデータと乾燥気体供給基準温度のデータとを比較し、その大小関係を判定する。
温調制御部75は、判定部73による判定結果(内側空間21の設定温湿度と内側空間21の測定温湿度との比較判定の結果)に基づいて、温調部51の動作を制御する。具体的には、温調制御部75は、内側空間21の実際の温湿度が設定温湿度に近づくように、上記判定結果に基づいて、ヒータ、冷凍機及び加湿器の出力をそれぞれ制御(フィードバック制御)する。
本実施形態における乾燥気体制御部76は、内側空間21の設定温度に基づいて、乾燥気体発生部61(ドライエアユニット)を制御する。具体的には、乾燥気体制御部76は、判定部73による判定結果(内側空間21の設定温度と乾燥気体供給基準温度との比較判定の結果)に基づいて、ドライエアユニットを作動させる。
次に、本実施形態に係る電波試験方法を、図2のフローチャートに従って説明する。本電波試験方法では、以下の通り、チャンバー10内の内側空間21を温調すると共に外側空間22を除湿しつつ、試験体S1とアンテナS2との間での電波の送受信状態を評価する。
まず、試験体S1(例えばスマートフォン等の通信機器や車載モジュール等)を内側空間21に設置すると共に、アンテナS2を外側空間22に設置する(ステップS10)。アンテナS2は、試験体S1との間で電波を送受信するものである。
次に、チャンバー10内の内側空間21の温度(試験温度)を設定する(ステップS20)。本実施形態では、例えば、内側空間21の設定温度がマイナス40℃とされる。
次に、温調ユニット50を運転する(ステップS30)。このステップS30では、温調部51と内側空間21との間で空調空気を循環させつつ、内側空間21の温度が設定温度に近づくように、温調制御部75が温調部51の動作を制御する。具体的には、内側温度センサ23により内側空間21の温度が測定され、その測定温度が設定温度よりも高いときは、温調制御部75がヒータの出力を下げ、又は冷凍機の出力を上げる。一方、内側空間21の測定温度が設定温度よりも低いときは、温調制御部75がヒータの出力を上げ、又は冷凍機の出力を下げる。
一方、上記ステップS20において内側空間21の温度が設定された後、内側空間21の設定温度が乾燥気体供給基準温度以下であるか否かを、判定部73が判定する(ステップS40)。本実施形態では、乾燥気体供給基準温度が例えば10℃に予め設定されている。このため、判定部73は、内側空間21の設定温度(マイナス40℃)が乾燥気体供給基準温度(10℃)以下であると判定する(ステップS40のYES)。
上記判定結果に基づいて、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転させる(ステップS50)。これにより、外側空間22にドライエアが供給され、外側空間22が除湿される。その結果、外側空間22の露点温度が下がる。
このように、内側空間21の温調及び外側空間22の除湿を並行して行いつつ、試験体S1とアンテナS2との間での電波の送受信状態が評価される。具体的には、試験体S1から発射された電波をアンテナS2が受信し、適正な電波が試験体S1から発射されているか否かを評価する。また、試験体S1がアンテナS2から発射された電波を受信しているか否かを評価する。そして、試験の終了条件を満たすと(ステップS60のYES)、温調ユニット50及びドライエアユニットの運転を停止し、本電波試験方法を終了する。
一方、試験の終了条件を満たさないときは(ステップS60のNO)、ステップS40の判定に戻る。そして、試験中に内側空間21の設定温度が変更され、当該変更後の設定温度が乾燥気体供給基準温度よりも高いときは(ステップS40のNO)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットの運転を停止する(ステップS70)。その後、試験の終了条件を満たすまでの間に内側空間21の設定温度が再び変更され、当該変更後の設定温度が乾燥気体供給基準温度以下であるときは(ステップS40のYES)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットの運転を再開する(ステップS50)。
以上の通り、本実施形態に係る電波シールドチャンバー1によれば、チャンバー10内の外側空間22の湿度を除湿部60により下げることができる。このため、チャンバー10内の内側空間21を低温(例えばマイナス40℃)に温調することによって第1仕切り壁30の外面温度が下がっても、当該外面温度が外側空間22の露点温度以下になるのを抑制することができる。つまり、外側空間22の露点温度が第1仕切り壁30の外面温度以下まで下がるように、外側空間22を除湿することができる。これにより、第1仕切り壁30の外面における結露水の発生を抑制し、チャンバー10内での結露水による電波の乱反射を抑制することができる。また、結露水による電波吸収体40の性能劣化を抑制することもできる。
なお、第1仕切り壁30の外面温度の低下を抑制するために、当該第1仕切り壁30を厚く形成して断熱性能を上げると、第1仕切り壁30の電波透過性能が低下する。これに対し、本実施形態では、外側空間22へドライエアを供給するため、第1仕切り壁30を厚く形成する必要がない。このため、第1仕切り壁30の電波透過性能の低下を抑制しつつ、第1仕切り壁30の外面における結露水の発生を抑制することが可能である。
ここで、本実施形態の変形例について説明する。
<変形例1>
本実施形態では、内側空間21の設定温度に基づいてドライエアユニットを制御する場合を説明したが、内側空間21の測定温度(内側温度センサ23の測定値)に基づいて、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを制御するようにしてもよい。具体的には、図3のフローチャートに示す制御が実行されてもよい。
図3中のステップS11~S31は、図2中のステップS10~S30と同様である。本変形例では、ステップS31で温調ユニット50の運転を開始した後、内側温度センサ23により内側空間21の温度を常時又は所定の時間間隔で測定し、当該測定温度が乾燥気体供給基準温度(例えば10℃)以下であるか否かを判定部73が判定する(ステップS41)。
例えば、設定温度が低温である場合において、温調ユニット50の運転開始直後であって、内側空間21の温度が十分に下がっていないときは、内側空間21の測定温度が乾燥気体供給基準温度よりも高いと判定される(ステップS41のNO)。この場合、ドライエアユニットは停止状態のままであり(ステップS71)、ステップS61で「NO」と判定されると、ステップS41に戻る。
そして、温調ユニット50の運転開始から一定時間が経過すると、内側空間21の測定温度が下がり、当該測定温度が乾燥気体供給基準温度以下であると判定される(ステップS41のYES)。この場合、乾燥気体制御部76がドライエアユニットの運転を開始させる(ステップS51)。
そして、試験の終了条件を満たすまでの間は、ステップS41による判定が繰り返されるが、内側空間21の測定温度が乾燥気体供給基準温度以下に保たれている限りは、ドライエアユニットの運転を継続する。本変形例によれば、内側空間21の温度が乾燥気体供給基準温度以下に下がるまでの間は、ドライエアユニットが停止状態に維持されるため、内側空間21の温調開始と共にドライエアユニットを運転する場合に比べて省電力化を図ることができる。
<変形例2>
図2中のステップS40において、内側空間21の設定温度が外側空間22の測定温度以下であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の設定温度が外側空間22の測定温度以下であるときにドライエアユニットを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の設定温度が外側空間22の測定温度よりも高いときにドライエアユニットを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。
<変形例3>
図3中のステップS41において、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度以下であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度以下であるときにドライエアユニットを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度よりも高いときにドライエアユニットを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る電波シールドチャンバー及び電波試験方法を説明する。実施形態2に係る電波シールドチャンバー及び電波試験方法は、基本的に上記実施形態1と同様であるが、内側空間21の設定温度が外側空間22の露点温度以下であるときに外側空間22へドライエアが供給されるように、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを制御する点で異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
実施形態2では、制御部70が、上記実施形態1で説明した構成に加えて、演算部(図示せず)をさらに有する。当該演算部は、内側空間21及び外側空間22の温湿度データに基づいて、内側空間21及び外側空間22の露点温度を算出する。
図4は、実施形態2における電波試験方法(制御部70によるドライエアユニットの制御フロー)を示している。図4中のステップS12~S32は、図2中のステップS10~S30と同様である。
本実施形態では、上記ステップS22の後、外側温度センサ25及び外側湿度センサ26により外側空間22の温湿度が常時又は所定の時間間隔で測定され、その測定結果に基づいて、演算部が外側空間22の実際の露点温度を算出する。そして、ステップS42において、内側空間21の設定温度が外側空間22の露点温度以下であるか否かを判定部73が判定する。
内側空間21の設定温度(例えばマイナス40℃)が外側空間22の露点温度以下であるときは(ステップS42のYES)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットの運転を開始させる(ステップS52)。これにより、外側空間22にドライエアが供給され、外側空間22の湿度が下がることにより当該外側空間22の露点が下がる。
試験の終了条件を満たすまでの間は、ステップS42による判定が繰り返される。そして、ドライエアの供給により外側空間22の露点温度が下がり、内側空間21の設定温度が外側空間22の露点温度よりも高いと判定されると(ステップS42のNO)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットの運転を停止させる(ステップS72)。一方、内側空間21の設定温度がなお外側空間22の露点温度以下であるときは(ステップS42のYES)、乾燥気体制御部76はドライエアユニットの運転を継続する(ステップS52)。
以上のように、本実施形態では、外側空間22の露点温度も考慮して、外側空間22へのドライエアの供給タイミングが調整される。このため、外側空間22における除湿の要否をより正確に判断した上で、適切なタイミングで外側空間22にドライエアを供給することが可能になる。
なお、本実施形態の変形例として、内側空間21の測定温度(内側温度センサ23の測定温度)と外側空間22の露点温度との比較結果に基づいて、外側空間22へのドライエアの供給のオン/オフを制御してもよい。すなわち、図4中のステップS22の後に内側空間21の温度を常時又は所定の時間間隔で測定し、ステップS42において内側空間21の測定温度が外側空間22の露点温度以下であるか否かを判定部73が判定してもよい。そして、内側空間21の測定温度が外側空間22の露点温度以下であるときに乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転開始(又は運転継続)し、内側空間21の測定温度が外側空間22の露点温度よりも高いときに乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転停止(又は停止継続)してもよい。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3に係る電波シールドチャンバー3の構成を、図5に基づいて説明する。実施形態3に係る電波シールドチャンバー3は、基本的に上記実施形態1及び2に係る電波シールドチャンバー1と同様の構成を備え且つ同様の効果を奏するものであるが、ドライエアを循環させる点で異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
本実施形態における除湿部60は、乾燥気体排出路63を介してドライエアを乾燥気体発生部61へ循環させると共に、ドライエアの湿度を調節可能に構成されている。具体的には、図5に示すように、乾燥気体排出路63のうち乾燥気体排出口63Aと反対側の端部が、乾燥気体発生部61の入口に接続されている。これにより、ドライエアは、乾燥気体発生部61と外側空間22との間で、乾燥気体供給路62及び乾燥気体排出路63を介して循環する。
本実施形態における乾燥気体発生部61には、ドライエアから水分を除去する機構(例えば冷凍装置による冷却除湿器やデシカント式の除湿器等)が内蔵されている。このため、外側空間22において水分を吸収したドライエアが乾燥気体発生部61において除湿され、再び外側空間22へ供給される。当該水分除去機構は、外側湿度センサ26の測定値に基づいて作動し、外側空間22の湿度が所定の目標湿度以下になるまで作動すると共に、当該目標湿度以下になった時点で停止する。また、外側空間22の湿度が所定の目標湿度より高くなると、水分除去機構を作動する。本実施形態では、ドライエアの湿度を調節しつつ当該ドライエアを循環させることにより、外側空間22の湿度をより確実に調節することができる。
なお、上記水分除去機構は、外側温度センサ25及び外側湿度センサ26の測定値より算出される露点温度に基づいて作動するものであってもよい。この場合、当該水分除去機構は、算出された露点温度が所定の目標温度以下になるまで作動すると共に当該目標温度以下になった時点で停止し、算出された露点温度が所定の目標温度より高くなると作動する。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4に係る電波シールドチャンバー4の構成を、図6に基づいて説明する。実施形態4に係る電波シールドチャンバー4は、基本的に上記実施形態3に係る電波シールドチャンバー3と同様の構成を備えるものであるが、外側空間22に配置された気体案内板81をさらに備える点で異なっている。以下、上記実施形態3と異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態では、乾燥気体供給路62及び乾燥気体排出路63が、チャンバー10を構成する複数の壁のうち同じ壁(壁14)を貫通しており、乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aとが互いに隣接している。気体案内板81は、乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aとの間に位置するように、外側空間22に配置されている。
気体案内板81は、ドライエアが外側空間22を周回するように当該ドライエアの流れを形成する。具体的には、図6中の矢印で示すように、乾燥気体供給口62Aから外側空間22へ供給されたドライエアは、チャンバー10の壁14、上壁16、壁15、下壁17の順に外側空間22を流通し、その後、乾燥気体排出口63Aから乾燥気体排出路63内へ吸い込まれる。
なお、ここでは、チャンバー10の任意の断面(壁14,15、上壁16及び下壁17を含む断面)における外側空間22でのドライエアの流れを説明したが、気体案内板81は図6中の紙面手前方向及び紙面奥方向に延びている。このため、乾燥気体供給口62Aから外側空間22に供給されたドライエアは、上壁16側に流れると共に、気体案内板81に沿って図6中の紙面手前方向及び紙面奥方向にも流れる。
このように、実施形態4では、乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aとを互いに近接させた場合でも、外側空間22の広い範囲に亘ってドライエアを行き渡らせることができる。このため、乾燥気体供給口62Aと乾燥気体排出口63Aを互いに反対側に位置させる場合に比べて、乾燥気体排出路63のダクト長をより短くすることができる。また気体案内板81は、電波を透過可能な材料からなることが好ましい。
(実施形態5)
次に、本発明の実施形態5に係る電波シールドチャンバー5の構成を、図7に基づいて説明する。実施形態5に係る電波シールドチャンバー5は、基本的に上記実施形態1及び2に係る電波シールドチャンバー1と同様の構成を備えるものであるが、ドライエアを加熱する加熱部90をさらに備える点で異なっている。以下、上記実施形態1と異なる点についてのみ説明する。
加熱部90は、例えばヒータにより構成されている。図7に示すように、本実施形態における加熱部90は、乾燥気体供給路62に配置されている。これにより、ドライエアユニット(乾燥気体発生部61)で発生したドライエアが加熱部90により加熱され、昇温後のドライエアが外側空間22へ導入される。その結果、外側空間22及び第1仕切り壁30が加熱される。つまり、本実施形態における加熱部90は、外側空間22に供給されるドライエアを加熱することにより、第1仕切り壁30を間接的に加熱するものである。
本実施形態における制御部70は、加熱部90を制御する加熱制御部77をさらに含む。加熱制御部77は、CPUの1つの機能であり、加熱部90のヒータ出力を制御する。本実施形態における加熱制御部77は、内側空間21の設定温湿度と外側空間22の温度とに基づいて加熱部90を制御する。また、制御部70は、演算部74を有する。演算部74は、内側空間21及び外側空間22の温湿度データに基づいて、内側空間21及び外側空間22の露点温度を算出する。
次に、上記電波シールドチャンバー5を用いて実施される本実施形態に係る電波試験方法を、図8のフローチャートに従って説明する。本電波試験方法では、以下のようにして、内側空間21を温調すると共に第1仕切り壁30を加熱しつつ、試験体S1とアンテナS2との間での電波の送受信状態を評価する。
まず、上記実施形態1と同様に、試験体S1を内側空間21に設置すると共に、アンテナS2を外側空間22に設置する(ステップS13)。次に、チャンバー10内の内側空間21の温湿度を設定する(ステップS23)。本実施形態では、一例として、内側空間21の設定温度が85℃とされ、また内側空間21の設定湿度が85%(相対湿度)とされる。
次に、温調ユニット50を運転させる(ステップS33)。内側空間21の温度制御は上記実施形態1で説明した通りであるが、本実施形態では内側空間21の湿度も以下のように調節される。具体的には、内側湿度センサ24により内側空間21の湿度が測定され、その測定湿度が設定湿度よりも高いときは、温調制御部75が加湿器の出力を下げる。一方、内側空間21の測定湿度が設定湿度よりも低いときは、温調制御部75が加湿器の出力を上げる。
一方、ステップS23の後、外側温度センサ25により外側空間22の温度が常時又は所定の時間間隔で測定される。そして、ステップS43において、外側空間22の測定温度が内側空間21の設定露点温度以下であるか否かを判定部73が判定する。ここで、設定露点温度は、内側空間21の設定温湿度(本実施形態では85℃、85%)に基づいて演算部74が算出するものであり、本実施形態では例えば83℃である。
本実施形態では、試験開始直後において、外側空間22の温度は常温付近である。このため、外側空間22の測定温度が内側空間21の設定露点温度以下であると判定され(ステップS43のYES)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転開始すると共に加熱制御部77が加熱部90を作動させる(ステップS53)。これにより、加熱されたドライエアが外側空間22に供給され、外側空間22及び第1仕切り壁30が昇温する。
そして、ドライエアユニットの運転及び加熱部90の作動開始からある程度時間が経過すると、外側空間22の測定温度が上がり、当該測定温度が内側空間21の設定露点温度(83℃)よりも高くなる(ステップS43のNO)。この場合、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転停止すると共に加熱制御部77が加熱部90を停止させる(ステップS73)。試験の終了条件が満たされるまでの間は、ステップS43による判定が繰り返されるが、外側空間22の測定温度が内側空間21の設定露点温度を超えるまでは、ドライエアユニットの運転及び加熱部90の作動を継続する。
以上の通り、本実施形態では、加熱されたドライエアを外側空間22へ供給することにより、第1仕切り壁30の温度を上げることができる。このため、チャンバー10内の内側空間21が高温高湿の状態(例えば85℃、85%)であっても、第1仕切り壁30の内面温度が内側空間21の露点温度以下になるのを抑制することができる。これにより、第1仕切り壁30の内面における結露水の発生を抑制し、チャンバー10内での結露水による電波の乱反射を抑制することが可能になる。
ここで、本実施形態の変形例について説明する。
<変形例1>
本実施形態では、内側空間21の設定温湿度に基づいて設定露点温度を算出し、当該設定露点温度と外側空間22の測定温度との比較結果に基づいてドライエアユニット及び加熱部90を制御するが、内側空間21の測定温湿度(内側温度センサ23及び内側湿度センサ24による測定値)に基づく制御が実行されてもよい。具体的には、図8中のステップS23の後に内側空間21の温湿度を常時又は所定の時間間隔で測定し、その測定値に基づいて内側空間21の実際の露点温度が演算部74により算出されてもよい。そして、ステップS43において、外側空間22の測定温度が内側空間21の実際の露点温度以下であるか否かを判定し、その判定結果に基づいてドライエアユニット及び加熱部90を制御してもよい。
<変形例2>
図8中のステップS43において、外側空間22の測定温度が内側空間21の測定温度以下であるか否かを判定してもよい。そして、外側空間22の測定温度が内側空間21の測定温度以下であるときにドライエアユニット及び加熱部90を運転開始し(又は運転継続し)、外側空間22の測定温度が内側空間21の測定温度よりも高いときにドライエアユニット及び加熱部90を運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。なお、変形例2において、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
<その他変形例>
図8中のステップS53において、ドライエアユニットの送風機能がオンで且つ除湿機能がオフの状態で、加熱部90を作動させてもよい。この場合、除湿されていないエアが加熱部90により加熱されて外側空間22に供給されるが、外側空間22及び第1仕切り壁30が同様に加熱される。
また加熱部90は、エアの送風機能を有していてもよい。この場合、同ステップS53において、ドライエアユニットの送風機能及び除湿機能をいずれもオフとし(運転停止)、加熱部90の加熱機能及び送風機能をオンにすることにより、外側空間22に加熱エアを供給してもよい。この場合も、外側空間22及び第1仕切り壁30が同様に加熱される。
加熱部90は、乾燥気体供給路62に配置される場合に限定されず、ドライエアユニット(乾燥気体発生部61)に内蔵されたヒータであってもよい。また乾燥気体供給路62に両端が接続されたバイパス路(図示しない)を設け、このバイパス路に加熱部90が配置されてもよい。
本実施形態で説明した加熱部90は、上記実施形態3及び4に係る電波シールドチャンバー3,4にも適用可能である。
(実施形態6)
次に、本発明の実施形態6に係る電波シールドチャンバーについて説明する。実施形態6に係る電波シールドチャンバーは、基本的に上記実施形態5に係る電波シールドチャンバー5と同様の構成を備えるが、外側空間22の測定温度を用いずに内側空間21の設定温湿度に基づいてドライエアユニット及び加熱部90を制御する点で異なっている。以下、上記実施形態5と異なる点についてのみ説明する。
図9は、本実施形態におけるドライエアユニット及び加熱部90の制御フローを示している。図9中のステップS14~S34は、図8中のステップS13~S33と同様である。
本実施形態では、ステップS44において、内側空間21の設定露点温度が加熱基準温度以上であるか否かを、判定部73が判定する。設定露点温度は、ステップS24で設定された温湿度に基づいて算出される。また加熱基準温度は、加熱されたドライエアの供給の要否を判定する基準温度であり、例えば30℃に設定される。この加熱基準温度のデータは、記憶部72に格納される。
内側空間21の設定露点温度が加熱基準温度以上であるときは(ステップS44のYES)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転開始すると共に、加熱制御部77が加熱部90を作動させる(ステップS54)。一方、内側空間21の設定露点温度が加熱基準温度よりも低いときは(ステップS44のNO)、ドライエアユニット及び加熱部90を停止状態のままとする。そして、所定の試験終了条件を満たした時点で(ステップS64のYES)、電波試験を終了する。
一方、試験の終了条件を満たさないときは(ステップS64のNO)、ステップS44の判定に戻る。そして、試験中に内側空間21の設定温湿度が変更されると、当該変更後の設定温湿度に基づいて算出される内側空間21の設定露点温度が、加熱基準温度以上であるか否かについて判定される。ドライエアユニット及び加熱部90が運転中であるとき、内側空間21の設定露点温度が加熱基準温度以上である場合はドライエアユニット及び加熱部90の運転を継続し、一方で当該設定露点温度が加熱基準温度よりも低い場合はドライエアユニット及び加熱部90の運転を停止する(ステップS74)。またドライエアユニット及び加熱部90が運転停止中であるとき、内側空間21の設定露点温度が加熱基準温度以上である場合はドライエアユニット及び加熱部90の運転を開始し、一方で当該設定露点温度が加熱基準温度よりも低い場合はドライエアユニット及び加熱部90の運転停止状態を維持する。
<変形例1>
図10は、実施形態6の変形例1におけるドライエアユニット及び加熱部90の制御フローを示している。加熱制御部77は、内側空間21の設定温湿度の代わりに内側空間21の測定温湿度に基づいて加熱部90を制御してもよい。
図10中のステップS15~S35は、図9中のステップS14~S34と同様である。本変形例では、ステップS25の後に内側空間21の温湿度を常時又は所定の時間間隔で測定し、その測定結果に基づいて、演算部74が内側空間21の実際の露点温度を算出する。
そして、ステップS45において、内側空間21の実際の露点温度が加熱基準温度以上であるか否かが判定される。内側空間21の実際の露点温度が加熱基準温度以上であるときは(ステップS45のYES)、乾燥気体制御部76がドライエアユニットを運転開始すると共に加熱制御部77が加熱部90を作動させる(ステップS55)。一方、内側空間21の実際の露点温度が加熱基準温度よりも低いときは(ステップS45のNO)、ドライエアユニット及び加熱部90を停止状態とする(ステップS75)。
本変形例では、試験の終了条件を満たすまでの間、ステップS45の判定が繰り返される。そして、内側空間21の実際の露点温度が加熱基準温度未満である間はドライエアユニット及び加熱部90を停止状態とし、加熱基準温度以上である間はドライエアユニット及び加熱部90を常時作動させる。
<変形例2>
図9中のステップS44において、内側空間21の測定温度が加熱基準温度以上であるか否かについて判定してもよい。そして、内側空間21の測定温度が加熱基準温度以上であるときにドライエアユニット及び加熱部90を運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の測定温度が加熱基準温度未満であるときにドライエアユニット及び加熱部90を運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。また変形例2において、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
(実施形態7)
次に、本発明の実施形態7に係る電波シールドチャンバーについて説明する。実施形態7に係る電波シールドチャンバーは、基本的に上記実施形態5に係る電波シールドチャンバー5と同様の構成を備えるが、外側空間22を除湿する乾燥状態と、加熱部90によりドライエア又は第1仕切り壁30が加熱される加熱状態と、を切り替える切替部をさらに備える点で異なっている。以下、上記実施形態5と異なる点についてのみ説明する。
切替部は、少なくとも内側空間21の測定温度又は少なくとも内側空間21の設定温度に基づいて、上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替えるものであり、具体的には、以下のパターン(1)~(6)の各切替制御を行う。
まず、パターン(1)では、内側空間21の測定温度のみに基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度が所定の基準温度(例えば25℃)以上であるときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、内側空間21の測定温度が上記基準温度未満であるときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。
なお、上記基準温度は、例えば15℃以上35℃以下のように、所定の範囲を有していてもよい。この場合、内側空間21の測定温度が当該温度範囲の上限値以上となるときに上記加熱状態に切り替わり、内側空間21の測定温度が当該温度範囲の下限値以下となるときに上記乾燥状態に切り替わる。なお、パターン(1)の切替制御では、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
次に、パターン(2)では、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて演算部74が内側空間21の露点温度を算出し、当該露点温度が所定の基準温度以上となるときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、内側空間21の露点温度が所定の基準温度を下回るときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。なお、パターン(2)の切替制御では、内側空間21の測定温湿度に代えて、内側空間21の設定温湿度が用いられてもよい。
次に、パターン(3)では、内側空間21の測定温度及び外側空間22の測定温度に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度よりも低いときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。なお、パターン(3)の切替制御では、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
次に、パターン(4)では、内側空間21の測定温度、内側空間21の測定湿度及び外側空間22の測定温度に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて演算部74が内側空間21の露点温度を算出し、当該露点温度が外側空間22の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度よりも低いときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。なお、パターン(4)の切替制御では、内側空間21の測定温度及び測定湿度に代えて、内側空間21の設定温度及び設定湿度が用いられてもよい。この場合、当該設定温湿度に基づいて算出される内側空間21の設定露点温度と外側空間22の測定温度との比較に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。
次に、パターン(5)では、内側空間21の測定温度、外側空間22の測定温度及び外側空間22の測定湿度に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、外側空間22の測定温度及び測定湿度に基づいて演算部74が外側空間22の露点温度を算出し、当該露点温度が内側空間21の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。なお、パターン(5)の切替制御では、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
最後に、パターン(6)では、内側空間21の測定温度、内側空間21の測定湿度、外側空間22の測定温度及び外側空間22の測定湿度に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。具体的には、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて演算部74が内側空間21の露点温度を算出し、当該露点温度が外側空間22の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニット及び加熱部90が作動するように切替部が乾燥ガス制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。一方、外側空間22の測定温度及び測定湿度に基づいて演算部74が外側空間22の露点温度を算出し、当該露点温度が内側空間21の測定温度よりも高いときに、ドライエアユニットが作動し且つ加熱部90が停止となるように、切替部が乾燥気体制御部76及び加熱制御部77のそれぞれに制御信号を送る。なお、パターン(6)の切替制御では、内側空間21の測定温度及び測定湿度に代えて、内側空間21の設定温度及び設定湿度が用いられてもよい。この場合、当該設定温湿度に基づいて算出される内側空間21の設定露点温度と外側空間22の測定温度との比較に基づいて、切替部が上記乾燥状態と上記加熱状態とを切り替える。
なお、本実施形態では、上記加熱状態においてドライエアユニット及び加熱部90の両方を作動させる場合を説明したが、上記パターン(1)~(6)においてドライエアユニットを停止し且つ加熱部90を作動させてもよい。具体的には、上記実施形態5の変形例で説明した通り、加熱部90によるエアの加熱機能及び送風機能を用いて外側空間22及び第1仕切り壁30を加熱してもよい。またエアを介さずに第1仕切り壁30を直接加熱する加熱部90を作動させてもよい。
(実施形態8)
次に、本発明の実施形態8に係る電波シールドチャンバー7の構成を、図11に基づいて説明する。実施形態8に係る電波シールドチャンバー7は、基本的に上記実施形態5に係る電波シールドチャンバー5と同様の構成を備えるが、外側空間22を仕切る第2仕切り壁91をさらに備えている点で異なっている。以下、上記実施形態5と異なる点についてのみ説明する。
第2仕切り壁91は、外側空間22を、内側空間21を取り囲む第1外側空間22AとアンテナS2を配置可能な第2外側空間22Bとに仕切るものである。図11に示すように、乾燥気体供給口62A及び乾燥気体排出口63Aは、第1外側空間22Aに開口している。よって、加熱部90により加熱されたドライエアは、第1外側空間22Aに供給されるが、第2外側空間22Bには供給されない。また第2仕切り壁91は、電波を透過可能な材料から構成されている。
上記構成によれば、内側空間21が高温高湿の状態であり、第1仕切り壁30の内面(内側空間21側を向く面)における結露を抑制するために第1外側空間22Aへ加熱されたドライエアを供給する場合でも、第2外側空間22Bの温度を第1外側空間22Aの温度よりも低く維持することができる。これにより、耐熱性が低いアンテナS2を第2外側空間22Bに配置した場合に、アンテナS2が熱破損するのを抑制することができる。なお、本実施形態で説明した第2仕切り壁91は、上記実施形態1~7においても適用可能である。
(実施形態9)
次に、本発明の実施形態9に係る電波シールドチャンバー9を、図12に基づいて説明する。実施形態9に係る電波シールドチャンバー9は、基本的に上記実施形態5及び6に係る電波シールドチャンバー5と同様であるが、乾燥気体発生部61を備えておらず且つ加熱気体が循環する構成となっている点で異なっている。
加熱部90は、ファン等の送風機構と、当該送風機構から送られる気体(例えばエア)を加熱するヒータ等の加熱機構と、を含む。加熱制御部77は、送風機構及び加熱機構の動作をそれぞれ制御する。
電波シールドチャンバー9は、加熱部90から外側空間22へ加熱気体を供給する加熱気体供給路92と、外側空間22から排出された加熱気体を加熱部90へ戻す加熱気体排出路93と、を備えている。図12に示すように、加熱気体供給路92は、断熱材13、外箱11及び内箱12を貫通して外側空間22まで延びており、供給口92Aから外側空間22へ加熱気体を供給する。一方、加熱気体排出路93も断熱材13、外箱11及び内箱12を貫通して外側空間22まで延びており、外側空間22内の加熱気体が排出口93Aから加熱気体排出路93へ排出される。
上記構成により、加熱気体は、加熱部90と外側空間22との間において、加熱気体供給路92及び加熱気体排出路93を介して循環する。そして、加熱気体により外側空間22及び第1仕切り壁30が加熱される。
本実施形態における加熱部90は、基本的に図8~図10と同様のフローで制御される。すなわち、図8~図10のステップS53,S54,S55において加熱部90のファン及びヒータをそれぞれ作動させ、同図のステップS73,S74,S75において加熱部90のファン及びヒータをそれぞれ停止させる。
<変形例>
実施形態9では加熱気体を循環させる場合を説明したが、外側空間22から排出された加熱気体が大気中に放出されてもよい。つまり、加熱気体排出路93のうち排出口93Aと反対側の端部が大気開放されていてもよい。
加熱部90は、外側空間22に供給される気体を加熱することにより第1仕切り壁30及び外側空間22を間接的に加熱するものに限定されず、第1仕切り壁30を直接加熱するヒータ等であってもよい。
加熱部90の制御パターンとしては、以下の変形例が挙げられる。
図8中のステップS43において、内側空間21の測定温度が所定の基準温度以上であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の測定温度が当該基準温度以上であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の測定温度が当該基準温度未満であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。このとき、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
図8中のステップS43において、内側空間21の設定露点温度が所定の基準温度以上であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の設定露点温度が当該基準温度以上であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の設定露点温度が当該基準温度未満であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。このとき、内側空間21の設定露点温度に代えて、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて算出される実際の内側空間21の露点温度が用いられてもよい。
図8中のステップS43において、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度以上であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度以上であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の測定温度が外側空間22の測定温度未満であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。このとき、内側空間21の測定温度に代えて、内側空間21の設定温度が用いられてもよい。
図8中のステップS43において、内側空間21の設定露点温度が外側空間22の測定温度以上であるか否かを判定してもよい。そして、内側空間21の設定露点温度が外側空間22の測定温度以上であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転開始し(又は運転継続し)、内側空間21の設定露点温度が外側空間22の測定温度未満であるときに加熱部90のファン及びヒータを運転停止(又は運転停止を継続)してもよい。このとき、内側空間21の設定露点温度に代えて、内側空間21の測定温度及び測定湿度に基づいて算出される実際の内側空間21の露点温度が用いられてもよい。
実施形態8で説明した第2仕切り壁91は、実施形態9に係る電波シールドチャンバー9にも適用可能である。
(その他実施形態)
ここで、本発明のその他実施形態を説明する。
本発明における除湿部の他の例としては、外側空間22に配置されるシリカゲル等の吸湿剤が挙げられる。また上記実施形態ではドライエアを乾燥気体の一例として説明したが、例えば不活性ガス等の他種類の乾燥気体を用いることも可能である。
上記の各実施形態に係る電波シールドチャンバーにおいて、電波吸収体40が省略されてもよい。なお、電波吸収体40をチャンバー10内に配置するか否かは、電波シールドチャンバーを用いて実施される試験の種類に応じて決められてもよい。
本発明の電波シールドチャンバーには、スマートフォン等の電波試験を行う比較的小型のものが含まれるだけでなく、通信用モジュールが搭載された車両を収容可能な大型のもの(電波シールドルーム)も含まれる。
内側空間21及び外側空間22の露点温度は、測定温湿度又は設定温湿度に基づく演算により算出される場合に限定されず、露点計を用いて直接検出されてもよい。
今回開示された実施形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと解されるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなくて特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1,3,4,5,7,9 電波シールドチャンバー
10 チャンバー
20 空間
21 内側空間
22 外側空間
22A 第1外側空間
22B 第2外側空間
30 第1仕切り壁
40 電波吸収体
50 温調ユニット
60 除湿部
61 乾燥気体発生部
62 乾燥気体供給路
62A 乾燥気体供給口
63 乾燥気体排出路
63A 乾燥気体排出口
63B 乾燥気体放出口
76 乾燥気体制御部
77 加熱制御部
80 シールド部材
81 気体案内板
90 加熱部
91 第2仕切り壁
S1 試験体
S2 アンテナ

Claims (18)

  1. チャンバーと、
    前記チャンバー内の空間を、試験体が配置される内側空間と前記内側空間を取り囲む外側空間とに仕切る第1仕切り壁であって、電波を透過可能な前記第1仕切り壁と、
    前記内側空間を温調する温調ユニットと、
    前記外側空間を除湿する除湿部と、を備えた、電波シールドチャンバー。
  2. 前記除湿部は、前記チャンバーの外に配置された乾燥気体発生部と、前記乾燥気体発生部で発生した乾燥気体を前記外側空間へ供給する乾燥気体供給口が形成された乾燥気体供給路と、を含む、請求項1に記載の電波シールドチャンバー。
  3. 前記内側空間の設定温度又は前記内側空間の測定温度に基づいて前記乾燥気体発生部を制御する乾燥気体制御部をさらに備えた、請求項2に記載の電波シールドチャンバー。
  4. 前記内側空間の設定温度又は前記内側空間の測定温度が前記外側空間の露点温度以下であるときに、前記外側空間へ前記乾燥気体が供給されるように前記乾燥気体発生部を制御する乾燥気体制御部をさらに備えた、請求項2に記載の電波シールドチャンバー。
  5. 前記除湿部は、前記外側空間から前記チャンバーの外へ前記乾燥気体を排出する乾燥気体排出路をさらに含み、
    前記乾燥気体排出路には、前記外側空間に開口する乾燥気体排出口と、前記チャンバーの外部空間に開放された乾燥気体放出口と、が形成されている、請求項2~4のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  6. 前記除湿部は、前記外側空間から前記チャンバーの外へ前記乾燥気体を排出する乾燥気体排出路をさらに含み、
    前記除湿部は、前記乾燥気体排出路を介して前記乾燥気体を前記乾燥気体発生部へ循環させるように構成されている、請求項2~4のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  7. 前記乾燥気体が前記外側空間を周回するように前記乾燥気体の流れを形成する気体案内板をさらに備えた、請求項5又は6に記載の電波シールドチャンバー。
  8. 前記乾燥気体供給口に取り付けられ、前記乾燥気体が通過可能であると共に電波を反射するシールド部材をさらに備えた、請求項2~7のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  9. 記第1仕切り壁を加熱する加熱部をさらに備えた、請求項1~8のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  10. 前記乾燥気体を加熱する加熱部をさらに備えた、請求項2~8のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  11. 前記内側空間の少なくとも設定温度又は前記内側空間の少なくとも測定温度と、前記外側空間の測定温度とに基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えた、請求項9又は10に記載の電波シールドチャンバー。
  12. 前記内側空間の少なくとも設定温度又は前記内側空間の少なくとも測定温度に基づいて前記加熱部を制御する加熱制御部をさらに備えた、請求項9又は10に記載の電波シールドチャンバー。
  13. 少なくとも前記内側空間の測定温度又は少なくとも前記内側空間の設定温度に基づいて、前記外側空間を除湿する乾燥状態と、前記加熱部により前記第1仕切り壁が加熱される加熱状態と、を切り替える切替部をさらに備えた、請求項9~11のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  14. 少なくとも前記内側空間の測定温度又は少なくとも前記内側空間の設定温度に基づいて、前記外側空間を除湿する乾燥状態と、前記加熱部により前記乾燥気体が加熱される加熱状態と、を切り替える切替部をさらに備えた、請求項10に記載の電波シールドチャンバー。
  15. チャンバーと、
    前記チャンバー内の空間を、試験体が配置される内側空間と前記内側空間を取り囲む外側空間とに仕切る第1仕切り壁であって、電波を透過可能な前記第1仕切り壁と、
    前記内側空間を温調する温調ユニットと、
    前記第1仕切り壁を加熱する加熱部と、を備えた、電波シールドチャンバー。
  16. 前記外側空間を、前記内側空間を取り囲む第1外側空間と、前記試験体との間で電波を送受信するアンテナを配置可能な第2外側空間と、に仕切る第2仕切り壁をさらに備え、
    前記第2仕切り壁は、電波を透過可能に構成されている、請求項1~1のいずれか1項に記載の電波シールドチャンバー。
  17. 試験体及び前記試験体との間で電波を送受信するアンテナのうち少なくとも前記試験体を、チャンバー内において第1仕切り壁により仕切られた内側空間及び前記内側空間を取り囲む外側空間のうち前記内側空間に設置することと、
    前記内側空間を温調すると共に前記外側空間を除湿しつつ、前記試験体と前記アンテナとの間での電波の送受信状態を評価することと、を含む、電波試験方法。
  18. 試験体及び前記試験体との間で電波を送受信するアンテナのうち少なくとも前記試験体を、チャンバー内において第1仕切り壁により仕切られた内側空間及び前記内側空間を取り囲む外側空間のうち前記内側空間に設置することと、
    前記内側空間を温調すると共に前記第1仕切り壁を加熱しつつ、前記試験体と前記アンテナとの間での電波の送受信状態を評価することと、を含む、電波試験方法。
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