JP7307669B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本開示は、電力変換装置に関する。
従来から、冷却部から滴下する結露水を案内する水受け部材を備えるインバータ装置に関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載された発明は、水受け部材の形成プロセスの複雑化および部品点数の増加を抑制しながら、結露水を案内することが可能なインバータ装置を提供することを課題としている(同文献、要約、第0006段落等を参照)。
この課題を解決する手段として、上記従来のインバータ装置は、電子部品を冷却するための冷却部と、前記冷却部の下方に配置され、前記冷却部から滴下する結露水を案内するように下方に傾斜して配置されている板金製の水受け部材とを備える(同文献、要約、請求項1、第0007段落等を参照)。この水受け部材の案内部の両側に、結露水を排出部材に案内するための水路部が、ねじにより固定されている(同文献、第0039段落等を参照)。
また、上記従来のインバータ装置は、水受け部材の下方に前記水受け部材から離間して配置され、前記水受け部材から滴下した前記結露水をインバータ装置本体外に排出する板金製の排出部材をさらに備える(同文献、請求項7、第0040段落等を参照)。この排出部材の傾斜部が、筐体の前面に設けられた排出用孔部に挿通され、結露水は、水受け部材の案内部と逃がし部、水路部、および排出部材の傾斜部を介して、排出部材の箱状部分に溜まる(同文献、第0043段落等を参照)。
特開2017-158248号公報
上記従来のインバータ装置は、結露水の排出のための専用部品として、水受け部材、締結部材、水路部、および排出部材を必要とするだけでなく、筐体の前面に排出用孔部を形成する必要があり、部品点数の増加と筐体内部への異物の侵入が課題となる。
本開示は、筐体内部の結露水の処理と、部品点数の削減と、筐体内部への異物の侵入防止とを可能にする、電力変換装置を提供する。
本開示の一態様は、筐体と、該筐体に収容されたベース部と、前記筐体に収容されて前記ベース部の下方側に支持された回路基板と、前記筐体に収容されて前記ベース部の上方側に配置された電力変換モジュールと、前記筐体に設けられて前記ベース部の上方側で前記電力変換モジュールを冷却する冷却部と、を備え、前記ベース部は、前記冷却部の下方に設けられた受水領域と、該受水領域の周囲に設けられた止水壁と、前記受水領域に接続された排水路と、を有し、前記排水路は、前記止水壁に開口して前記受水領域に臨む入口と、前記回路基板の外縁よりも外側に設けられた出口とを含む、電力変換装置である。
本開示の上記一態様によれば、筐体内部の結露水の処理と、部品点数の削減と、筐体内部への異物の侵入防止とを可能にする、電力変換装置を提供することができる。
本開示の電力変換装置の一実施形態を示す正面図。 図1に示す電力変換装置の分解斜視図。 図2に示すベース部の斜視図。 図1に示す電力変換装置の断面図。 図1に示す電力変換装置を切断した状態の斜視図。 図3に示すVI-VI線に沿うベース部の断面図。 図3に示すベース部の貫通孔および排水路の拡大図。 図4に示すベース部の排水路に含まれる導水部の拡大図。 図4に示すベース部の排水路に含まれる導水部の拡大図。
以下、図面を参照して本開示の電力変換モジュールの実施形態を説明する。
図1は、本開示の電力変換装置の一実施形態を示す正面図である。図2は、図1に示す電力変換装置1の分解斜視図である。図3は、図2に示すベース部3の斜視図である。図4は、図1に示す電力変換装置の断面図である。図5は、図1に示す電力変換装置を切断した状態の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の電力変換装置1は、たとえば、車載用のモータMの
ハウジングM1に取り付けられて、モータMに電力を供給する装置である。なお、図1では、モータMのハウジングM1の一部を切断した状態で示している。モータMは、たとえば、電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)、プラグインハイブリッド車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)などの車両に搭載され、車両の駆動装置を構成する。モータMの構成は公知であるため、説明を省略する。
電力変換装置1は、たとえば、モータMの端子に接続され、リチウムイオン二次電池や燃料電池などの車載電源から供給された直流電流を交流電流に変換してモータMに供給し、モータMを駆動させる。詳細については後述するが、本実施形態の電力変換装置1は、次のような構成を特徴としている。
電力変換装置1は、筐体2と、筐体2に収容されたベース部3と、筐体2に収容されてベース部3の下方側に支持された回路基板4と、を備えている。また、電力変換装置1は、筐体2に収容されてベース部3の上方側に配置された電力変換モジュール5と、筐体2に設けられてベース部3の上方側で電力変換モジュール5を冷却する冷却部6と、を備えている。ベース部3は、冷却部6の下方に設けられた受水領域31と、その受水領域31の周囲に設けられた止水壁32と、受水領域31に接続された排水路33と、を有している。排水路33は、止水壁32に開口して受水領域31に臨む入口33aと、回路基板4の外縁41よりも外側に設けられた出口33bとを含む。
以下、本実施形態の電力変換装置1の構成を詳細に説明する。筐体2は、内部に電力変換装置1を構成する部品を収容するための収容空間を有している。筐体2は、たとえば、金属などの導電性を有する素材によって形成された底壁21、カバー22、および上蓋23を有している。
底壁21は、回路基板4の下方に配置され、筐体2の内部の収容空間の下端を画定する平板状の部材である。底壁21は、たとえば、ボルトなどの締結部材によってモータMのハウジングM1に固定されている。底壁21は、たとえば、モータMのハウジングM1の一部として、ハウジングM1と一体に設けられていてもよい。底壁21は、回路基板4に対向する上面に複数の保水領域21aを画定する隔壁21bを有している。
底壁21は、たとえば、凹状または皿状の形状を有し、周縁部に上面から所定の高さで立ち上がる周壁部を有している。底壁21の周壁部の上端は、たとえば外側に向けて張り出したフランジ状に設けられている。底壁21は、たとえば、周壁部の内側に、上面から所定の高さで上方に突出する格子状の隔壁21bを有している。この隔壁21bによって、底壁21の上面は、複数の保水領域21aに区画されている。
保水領域21aは、たとえば、底壁21の周壁部の内側の上面が、格子状の隔壁21bによって区画された平坦な領域である。各々の保水領域21aは、その周囲を囲む隔壁21bによって画定される。すなわち、隔壁21bによって、各々の保水領域21a内の水が、その保水領域21aの外側へ移動するのを防止して、各々の保水領域21a内の水を、その保水領域21a内に留めておくことができる。また、底壁21は、たとえば、電力変換モジュール5とモータMの端子とを接続するバスバーまたは電気配線(図示を省略)を通すための貫通孔21cを有している。
カバー22は、たとえば、筐体2の内部の収容空間の上端を画定する平板状の上壁部と、その上壁部の周縁から底壁21の周縁部へ向けて延び、筐体2の収容空間の側端を画定する側壁部とを有している。上蓋23は、筐体2に設けられた冷却部6の上部を閉塞する板状の部材である。カバー22の側壁部の下端面は、底壁21の周壁部の上端面に当接し、上蓋23は、カバー22の上端面に載置されている。この状態で、底壁21の周壁部とカバー22の側壁部との間、および、上蓋23の周縁部とカバー22の上端面との間を、ボルトやナットなどの締結部材によって締結する。これにより、内部に収容空間を有する筐体2を組み立てることができる。
また、筐体2は、たとえば、図1に示すモータMなどの外部機器に固定される固定部24と、その固定部24から底壁21への熱伝導を生じさせる熱伝導経路25とを有している。図4に示す例において、固定部24は、カバー22に設けられたフランジ状の部分であり、ボルトを通すためのボルト孔を有している。また、熱伝導経路25は、固定部24およびカバー22の一部によって構成されている。
また、筐体2は、図4に示すように、冷却部6からベース部3の受水領域31へ向けて下方へ延びる凸部26を有している。より具体的には、凸部26は、冷却部6を構成する冷却液流路61を画定する隔壁62からベース部3の受水領域31へ向けて下方へ延びている。凸部26の先端は、たとえば、受水領域31においてベース部3の上面に接し、ボルトなどの締結部材によってベース部3に固定されている。これにより、凸部26の先端は、たとえば、ベース部3の受水領域31に接続されている。
ベース部3は、筐体2の内部に回路基板4を保持して固定するための部材である。より具体的には、ベース部3は、回路基板4に対して筐体2の底壁21とは反対側の上方側に配置され、回路基板4の電子部品が実装された面のおおむね全体を覆う板状の部材である。ベース部3は、たとえば、金属板や表面に金属層を有する樹脂板など、電磁波を遮蔽可能な素材によって形成され、たとえば、ボルトなどの締結部材によって筐体2に取り付けられている。
ベース部3は、冷却部6の下方に設けられた受水領域31と、その受水領域31の周囲に設けられた止水壁32と、受水領域31に接続された排水路33とを有している。また、ベース部3は、たとえば、回路基板4に接続される電力変換モジュール5の端子51を通すための複数の貫通孔34と、電力変換モジュール5とモータMなどの外部機器の端子とを接続するバスバーまたは電気配線を通すための貫通孔35とを有している。
受水領域31は、冷却部6から滴下する結露水を受けるためのベース部3の上面の平坦な領域である。なお、受水領域31において、ベース部3の上面は、たとえば、排水路33の入口33aに向けて漸次低くなる傾斜を有してもよい。換言すると、受水領域31において、ベース部3の上面は、たとえば、排水路33の入口33aからの距離が遠ざかるにつれて高くなる傾斜を有してもよい。
止水壁32は、ベース部3の上面から所定の高さを有し、受水領域31を囲んでいる。受水領域31を囲む止水壁32の一部が開口されることで、排水路33の入口33aが形成されている。止水壁32は、受水領域31から排水路33への水の移動を除いて、受水領域31から受水領域31の外側への水の移動を防止する。また、止水壁32は、たとえば、電力変換モジュール5の端子51を通すための貫通孔34と受水領域31との間に設けられている。
排水路33は、受水領域31に接続され、冷却部6から受水領域31に滴下した結露水を回路基板4の外縁41よりも外側へ排出する。排水路33は、止水壁32に開口して受水領域31に臨む入口33aと、回路基板4の外縁41よりも外側に設けられた出口33bとを含む。
ベース部3の貫通孔35は、たとえば、回路基板4の外縁41に沿って延びる長孔状に設けられている。ベース部3は、たとえば、貫通孔35の開口から下方へ延びる筒状の下垂部36を有している。ベース部3は、たとえば、筐体2の底壁21に対向する一方の面に、回路基板4を支持するための突起状の支持部37を有している。
また、ベース部3は、回路基板4が支持された一方の面とは反対側の面に、電力変換モジュール5、ならびに、図示を省略するフィルタ、コンデンサ、センサなどが固定されて支持されている。また、図示を省略するが、電力変換モジュール5に接続されたバスバーまたは電気配線は、ベース部3の貫通孔35および筐体2の底壁21に設けられた貫通孔21cを通過して、筐体2の外側まで延びている。
図2から図5に示す例において、排水路33は、電力変換モジュール5の端子51を通すための複数の貫通孔34の間に設けられるとともに、バスバーまたは電気配線を通すための貫通孔35の近傍に設けられている。
図6は、図3に示すVI-VI線に沿うベース部3の断面図である。図7は、図3に示すベース部3の貫通孔34および排水路33の拡大図である。図8および図9は、図4に示すベース部3の排水路33に含まれる導水部33cの拡大図である。
図3および図6に示すように、電力変換モジュール5の端子51を通すための複数の貫通孔34の間に設けられた排水路33は、貫通孔34の間に設けられた入口33aに対して段差状に低くされて出口33bへ向けて漸次低くなる傾斜面33dを含む。傾斜面33dは、たとえば、貫通孔34の上方側の開口34aよりも低くされている。傾斜面33dは、たとえば、回路基板4の外縁41に交差する方向において、ベース部3の中央部から、回路基板4の外縁41よりも外側に位置するベース部3の外縁へ向けて延びている。傾斜面33dは、たとえば、ベース部3の外縁に近づくほど低くなるように傾斜している。
図4、図7および図8に示すように、電力変換モジュール5の端子51を通すための複数の貫通孔34の間に設けられた排水路33は、たとえば、回路基板4の上面よりも上方に位置する入口33aと回路基板4の上面よりも下方に位置する出口33bとを接続する導水部33cを含んでいる。この導水部33cは、排水路33の入口33aから出口33bへ向けて漸次低くなっている。
図4および図9に示すように、バスバーまたは電気配線を通すための貫通孔35の近傍に設けられた排水路33は、たとえば、回路基板4の上面よりも上方に位置する入口33aと回路基板4の上面よりも下方に位置する出口33bとを接続する導水部33cを含んでいる。この導水部33cは、たとえば、貫通孔35の開口から下方へ延びる筒状の下垂部36の一部である。この導水部33cは、排水路33の入口33aから出口33bへ向けて漸次低くなっている。
回路基板4は、たとえば、電力変換モジュール5、IC、トランジスタ、および抵抗などが実装され、電力変換モジュール5を制御するための電子回路を備えている。電力変換モジュール5は、パワー半導体素子やスイッチング素子を内蔵し、回路基板4によって制御されて直流電流と交流電流の相互変換を行う。電力変換モジュール5には、たとえば、図示を省略するフィルタ、コンデンサ、およびセンサなどが接続されている。センサは、たとえば、電力変換モジュール5からバスバーまたは電気配線へ流れる電流の大きさを検出し、検出結果の電気信号を回路基板4の電子回路へ送信する。
以下、本実施形態の電力変換装置1の作用を説明する。
前述のように、電力変換装置1は、筐体2と、その筐体2に収容されたベース部3と、筐体2に収容されてベース部3の下方側に支持された回路基板4と、を備える。また、電力変換装置1は、筐体2に収容されてベース部3の上方側に配置された電力変換モジュール5と、筐体2に設けられてベース部3の上方側で電力変換モジュール5を冷却する冷却部6と、を備える。ベース部3は、冷却部6の下方に設けられた受水領域31と、その受水領域31の周囲に設けられた止水壁32と、受水領域31に接続された排水路33と、を有している。排水路33は、止水壁32に開口して受水領域31に臨む入口33aと、回路基板4の外縁41よりも外側に設けられた出口33bとを含む。
このような構成により、電力変換装置1は、たとえば、車載電源から供給された直流電流を、電力変換モジュール5によって交流電流に変換してモータMに供給し、モータMを駆動させることができる。このとき、電力変換モジュール5は発熱するため、たとえば、冷却部6に冷却水などの冷媒を流して電力変換モジュール5およびその周辺を冷却する。筐体2の内部において、冷却部6の表面が冷却されて他の部分に比べて低温になると、筐体2の内部の空気に含まれる水蒸気が、冷却部6の表面に結露することがある。結露によって冷却部6の表面に付着した結露水が増加すると、やがて結露水が冷却部6の表面から下方に滴下する。
冷却部6の表面から下方に滴下した結露水は、冷却部6の下方に設けられた受水領域31によって受けられる。受水領域31に滴下する結露水がある程度多くなると、受水領域31に滴下した結露水が集まって、低い方へ流れようとする。受水領域31から、受水領域31の外側への水の流れの大部分は、受水領域31の周囲に設けられた止水壁32によって遮られ、受水領域31に水が溜まる。
受水領域31に溜まった水は、やがて止水壁32に開口して受水領域31に臨む排水路33の入口33aを介して排水路33へ流入する。排水路33の入口33aに流入した水は、排水路33を流れて回路基板4の外縁41よりも外側に設けられた出口33bから排出される。排水路33の出口33bから排出された水は、回路基板4の外縁41よりも外側で回路基板4の下方へ流れ、または、落下する。そのため、筐体2の内部で発生した結露水と回路基板4との接触が回避され、結露水の影響が回路基板4に及ぶのを回避することができる。このように、本実施形態の電力変換装置1によれば、回路基板4を支持し、電力変換モジュール5から回路基板4への電磁波を遮蔽するのに必要なベース部3によって、筐体2の内部の結露水を処理することができる。
そのため、本実施形態の電力変換装置1は、結露水を排出するためだけに用いられる専用部品を必要としない。また、本実施形態の電力変換装置1は、ベース部3の排水路33によって回路基板4の外縁41よりも外側に結露水を排出して下方に導くことで、結露水を排出するための開口を筐体2に設ける必要がなくなる。したがって、本実施形態によれば、筐体2の内部の結露水の処理と、部品点数の削減と、筐体2の内部への異物の侵入防止とを可能にする、電力変換装置1を提供することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、ベース部3の排水路33は、回路基板4の上面よりも上方に位置する入口33aと回路基板4の上面よりも下方に位置する出口33bとを接続する導水部33cを含む。
この構成により、受水領域31から排水路33の入口33aに流入した水は、導水部33cに沿って下方へ流れ、回路基板4の上面よりも下方に位置し、回路基板4の外縁41よりも外側に位置する出口33bへ導かれる。これにより、排水路33の導水部33cを流れる水を、回路基板4の上面よりも低くかつ回路基板4の外縁41の外側の出口33bから排出することができる。
したがって、たとえば、車両に搭載された電力変換装置1が振動したり傾斜したりしても、筐体2の内部で発生した結露水の影響が回路基板4に及ぶのを、より確実に回避することができる。また、図8に示すように、導水部33cを筐体2のカバー22の近傍まで延ばして、排水路33の出口33bをカバー22の側壁に隣接させることで、排水路33の出口33bから排出された水をカバー22の内側面に沿って下方へ流すことができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、ベース部3の排水路33に含まれる導水部33cは、排水路33の入口33aから出口33bへ向けて漸次低くなっている。
この構成により、排水路33の入口33aに流入した水は、導水部33cの途中で滞留することなく、出口33bへ向けて導水部33cに沿って流れ落ちる。したがって、排水路33の排水能力を向上させることができ、回路基板4の上方に配置されたベース部3の受水領域31に溜まった水を、排水路33によって速やかに回路基板4の下方かつ外側へ排出することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、筐体2は、冷却部6からベース部3の受水領域31へ向けて下方へ延びる凸部26を有する。
この構成により、筐体2の内部の冷却部6の表面で凝縮した結露水は、凸部26の表面に沿って下方へ流れ落ち、ベース部3の受水領域31へ誘導される。すなわち、冷却部6の表面の結露水を、凸部26によって受水領域31へ誘導することができ、結露水が冷却部6から受水領域31の外側へ落下するのを防止することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、筐体2の凸部26の先端は、ベース部3の受水領域31に接続されている。
この構成により、筐体2の内部の冷却部6の表面で凝縮した結露水は、凸部26の表面に沿って下方へ流れ落ち、凸部26の先端で凸部26の表面からベース部3の受水領域31へ移動する。すなわち、冷却部6の表面の結露水を筐体2の内部の空間で落下させることなく、凸部26の表面を伝わせて受水領域31へ誘導することができ、結露水が冷却部6から受水領域31の外側へ落下するのをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、ベース部3は、回路基板4に接続される電力変換モジュール5の端子51を通すための複数の貫通孔34を有している。ベース部3の止水壁32は、これらの貫通孔34と受水領域31との間に設けられている。
この構成により、受水領域31に溜まった水が、電力変換モジュール5の端子51を通すための貫通孔34と受水領域31との間に設けられた止水壁32によって遮られ、貫通孔34へ流れ込むことが防止される。これにより、受水領域31に溜まった水が、貫通孔34を介して回路基板4の上面に流れ落ちるのを防止することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、ベース部3の排水路33は、貫通孔34の間に設けられた入口33aに対して段差状に低くされて出口33bへ向けて漸次低くなる傾斜面33dを含む。
この構成により、排水路33の入口33aから流入した水は、入口33aに対して段差状に低くされた傾斜面33dに流れ落ち、受水領域31へ逆流することが防止される。また、傾斜面33dに流れ落ちた水は、出口33bへ向けて漸次低くなる傾斜面33dに沿って出口33bへ向けて流れる。これにより、排水路33の排水能力を向上させ、受水領域31に溜まった水を、回路基板4の外縁41の外側へ、速やかに排出することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、ベース部3の排水路33に含まれる傾斜面33dは、貫通孔34の上方側の開口34aよりも低くされている。
この構成により、排水路33の入口33aから傾斜面33dに流れ落ちた水が、電力変換モジュール5の端子51が通る貫通孔34の上方側の開口34aに入り込むのを、より確実に防止することができる。また、排水路33の傾斜面33dによる排水能力が向上し、電力変換モジュール5の端子51の近傍の水が、傾斜面33dによって回路基板4の外縁41の外側へ排出されやすくなる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、筐体2は、回路基板4の下方に底壁21を有している。この底壁21は、回路基板4に対向する上面に複数の保水領域21aを画定する隔壁21bを有している。
この構成により、ベース部3の排水路33の出口33bから排出され、回路基板4の外縁41の外側で回路基板4の下方に移動した水は、底壁21の上面の保水領域21aに溜まる。保水領域21aに溜まった水は、隔壁21bによって保水領域21aの外側への移動が抑制される。また、ある保水領域21aから隔壁21bを越えて流れ出た水は、その保水領域21aに隣接する他の保水領域21aに溜まり、その保水領域21aの周囲の隔壁21bによってその保水領域21aの外側への移動が抑制される。したがって、底壁21の上面の複数の保水領域21aによって水を保持し、たとえば電力変換装置1の振動や傾斜によって底壁21の上面から外部へ水が流出するのを防止できる。
また、本実施形態の電力変換装置1において、筐体2は、モータMなどの外部機器に固定される固定部24と、その固定部24から底壁21への熱伝導を生じさせる熱伝導経路25とを有している。
この構成により、モータMなどの外部機器で発生した熱が、電力変換装置1の筐体2の固定部24と熱伝導経路25を介して底壁21へ伝導する。これにより、底壁21の上面の複数の保水領域21aに保持された水の蒸発が促進され、保水領域21aに保持された水が水蒸気となり、筐体2の内部から外部へ放出される。したがって、保水領域21aに水が留まることが防止される。
以上説明したように、本実施形態によれば、筐体2の内部の結露水の処理と、部品点数の削減と、筐体2の内部への異物の侵入防止とを可能にする、電力変換装置1を提供することができる。
以上、図面を用いて本開示に係る電力変換装置の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
1 電力変換装置
2 筐体
21 底壁
21a 保水領域
21b 隔壁
24 固定部
25 熱伝導経路
26 凸部
3 ベース部
31 受水領域
32 止水壁
33 排水路
33a 入口
33b 出口
33c 導水部
33d 傾斜面
34 貫通孔
34a 開口
35 貫通孔
4 回路基板
41 外縁
5 電力変換モジュール
51 端子
6 冷却部
M モータ(外部機器)

Claims (10)

  1. 筐体と、該筐体に収容されたベース部と、前記筐体に収容されて前記ベース部の下方側に支持された回路基板と、前記筐体に収容されて前記ベース部の上方側に配置された電力変換モジュールと、前記筐体に設けられて前記ベース部の上方側で前記電力変換モジュールを冷却する冷却部と、を備え、
    前記ベース部は、前記冷却部の下方に設けられた受水領域と、該受水領域の周囲に設けられた止水壁と、前記受水領域に接続された排水路と、を有し、
    前記排水路は、前記止水壁に開口して前記受水領域に臨む入口と、前記回路基板の外縁よりも外側に設けられた出口とを含む、電力変換装置。
  2. 前記排水路は、前記回路基板の上面よりも上方に位置する前記入口と前記上面よりも下方に位置する前記出口とを接続する導水部を含む、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記導水部は、前記入口から前記出口へ向けて漸次低くなっている、請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記筐体は、前記冷却部から前記受水領域へ向けて下方へ延びる凸部を有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  5. 前記凸部の先端は、前記受水領域に接続されている、請求項4に記載の電力変換装置。
  6. 前記ベース部は、前記回路基板に接続される前記電力変換モジュールの端子を通すための複数の貫通孔を有し、
    前記止水壁は、前記貫通孔と前記受水領域との間に設けられている、請求項1に記載の電力変換装置。
  7. 前記排水路は、前記貫通孔の間に設けられた前記入口に対して段差状に低くされて前記出口へ向けて漸次低くなる傾斜面を含む、請求項6に記載の電力変換装置。
  8. 前記傾斜面は、前記貫通孔の上方側の開口よりも低くされている、請求項7に記載の電力変換装置。
  9. 前記筐体は、前記回路基板の下方に底壁を有し、
    前記底壁は、前記回路基板に対向する上面に複数の保水領域を画定する隔壁を有する、請求項1に記載の電力変換装置。
  10. 前記筐体は、外部機器に固定される固定部と、該固定部から前記底壁への熱伝導を生じさせる熱伝導経路とを有する、請求項9に記載の電力変換装置。
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