JP7306276B2 - 液体封入式マウント - Google Patents
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Description
これによれば、例えば、第2通路形成部の一部を第1通路形成部に対して移動させる場合と比べると、オリフィス径の変化量を大きくできる。
以下、液体封入式マウントをエンジンマウントに具体化した第1の実施形態を図1~図8にしたがって説明する。
筐体1は、軸線方向Yの第1端部1aにおいて開口するとともに、軸線方向Yの第2端部1bにおいても開口する円筒状である。筐体1は、軸線方向Yの第1端部1a寄りを構成する円筒状の第1部材2と、軸線方向Yの第2端部1b寄りを構成する円筒状の第2部材3とを一体化して構成されている。第1部材2は、円筒状の本体部2aを有するとともに、本体部2aの軸線方向の第1端を部分的に閉じる環状の閉塞部2bとを有する。第1部材2の本体部2aの軸線方向における第2端に、第2部材3の軸線方向の第1端が嵌入され、第1部材2と第2部材3とが一体化されている。筐体1の第1端部1aは、第1部材2の軸線方向の第1端によって構成され、筐体1の第2端部1bは、第2部材3の軸線方向の第2端によって構成されている。
ダイヤフラム12の周縁部は、弾性部材11における周壁部11bの内周面に固定されている。ダイヤフラム12は、弾性部材11における周壁部11bを閉塞する。そして、液室13は、弾性部材11の内部空間をダイヤフラム12によって閉じることで画成されている。
図5又は図6に示すように、開口形成部23は、第2底壁22aから主液室14に向けて突出する一対の突出壁23aを有する。一対の突出壁23aは、第2底壁22aの周方向に離間している。開口形成部23は、一対の突出壁23aの第2底壁22aからの突出端を繋ぐ天板23bと、一対の突出壁23a同士を、第2底壁22aの周方向に繋ぐ接続壁23cと、を有する。接続壁23cは、第3周壁22bと軸線方向Yに連続している。このため、接続壁23cの外周面は、第3周壁22bの外周面と面一である。
図7又は図8に示すように、隔壁20は、第1隔壁形成部材21と第2隔壁形成部材22とが一体に組み付けられて構成されている。隔壁20において、第1周壁21bよりも径方向Xの外側に第3周壁22bが位置し、第2周壁21cよりも径方向Xの内側に第4周壁22cが位置している。隔壁20において、第1周壁21bの外周面210bと、第3周壁22bの内周面221bと、が接している。
隔壁20において、第1底壁21aと、第1周壁21bと、第2周壁21cと、第1仕切板21eと、第2底壁22aと、第3周壁22bと、第4周壁22cと、第2仕切板22eと、によって画成される空間によってオリフィス通路30が形成されている。オリフィス通路30は主連通路31を含み、主連通路31はオリフィス通路30に連通している。
ここで、オリフィス通路30において、第1底壁21aの内面211aと第2底壁22aの内面221aとの距離をオリフィス径Kと定義する。第1隔壁形成部材21に対して第2隔壁形成部材22が軸線方向Yへ移動することにより、オリフィス径Kが変位する。
図1に示すように、上記主液室14は、弾性部材11の内部空間を、第1隔壁形成部材21の突出体21d及び第2隔壁形成部材22の第2底壁22aによって構成される第1閉塞面24によって閉塞することで液室13内に画成されている。また、副液室15は、弾性部材11の内部空間を、第1隔壁形成部材21の第1底壁21aによって構成される第2閉塞面25によって閉塞することで液室13内に画成されている。
自動車の加減速に伴い、エンジンマウント10の弾性部材11が変形し、主液室14及び副液室15の容積が変化することがある。主液室14及び副液室15の容積が変化すると、エンジンマウント10によって減衰可能な振動周波数域がずれる。主液室14及び副液室15の容積が増大すると、減衰可能な振動周波数域は低周波数側にずれ、主液室14及び副液室15の容積が減少すると、減衰可能な振動周波数域は高周波数側にずれる。一方、エンジンマウント10によって減衰可能な振動周波数域は、オリフィス径Kが大きくなると高周波数側にずれ、オリフィス径Kが小さくなると低周波数側がずれる。
(1-1)振動以外の原因により弾性部材11が変形して、主液室14及び副液室15の容積が変化した場合、弾性部材11の動きに追従して、接続部材40を介して第2隔壁形成部材22が移動し、オリフィス通路30のオリフィス径Kが変化する。このため、振動以外の原因に伴う主液室14及び副液室15の容積変化が生じても、主液室14及び副液室15の容積変化に伴う振動周波数域の変化を、オリフィス径Kの変化に伴う振動周波数域の変化によって相殺し、エンジンマウント10に予め設定された振動周波数域において減衰特性を発揮できる。その結果、弾性部材11に接続部材40を介して第2隔壁形成部材22を接続するだけの簡略化した構成によって狙いの振動周波数域において減衰特性を発揮できる。
以下、液体封入式マウントをエンジンマウントに具体化した第2の実施形態を図9~図11にしたがって説明する。なお、第2の実施形態は、第1の実施形態地と同様の部分についてはその詳細な説明を省略する。
自動車の加減速に伴い、エンジンマウント10の弾性部材11が変形し、主液室14及び副液室15の容積が変形することがある。主液室14及び副液室15の容積が変化すると、エンジンマウント10によって減衰可能な振動周波数域がずれる。主液室14及び副液室15の容積が増大すると減衰可能な振動周波数域は低周波数側にずれ、主液室14及び副液室15の容積が減少すると、減衰可能な振動周波数域は高周波数側にずれる。一方、エンジンマウント10によって減衰可能な振動周波数域は、オリフィス長さLが長くなると低周波数側にずれ、オリフィス長さLが短くなると高周波数側にずれる。
(2-1)弾性部材11の動きに追従して、接続部材40を介して通路形成部材50が移動し、オリフィス通路30のオリフィス長さLが変化する。このため、振動以外の原因に伴う主液室14及び副液室15の容積変化が生じても、主液室14及び副液室15の容積変化に伴う振動周波数域の変化を、オリフィス長さLの変化に伴う振動周波数域の変化によって相殺し、エンジンマウント10に予め設定された振動周波数域において減衰特性を発揮できる。その結果、弾性部材11に接続部材40を介して通路形成部材50を接続するだけの簡略化した構成によって狙いの振動周波数域において減衰特性を発揮できる。
○図12に示すように、第1の実施形態において、隔壁20における主液室14に面し、かつオリフィス通路30を画成する第2通路形成部27の一部に、弾性部材11の材料よりも軟らかい弾性材料からなる変形可能部60を設けてもよい。そして、変形可能部60と弾性部材11とを接続部材40で接続する。この場合において、自動車の加速に伴い、エンジンマウント10の弾性部材11が主液室14及び副液室15の容積を増大させる方向へ変形すると、弾性部材11の変形に伴い接続部材40を介して変形可能部60が軸線方向Yに沿って弾性部材11側へ引っ張られ、オリフィス通路30のオリフィス径Kが大きくなる。その結果、主液室14の容積増大に伴って、エンジンマウント10に設定された狙いの振動周波数域が低周波数側に変位することが、オリフィス径Kが大きくなることに伴う高周波数側への変位によって相殺され、狙いの振動周波数域が維持される。
○第1の実施形態において、第1隔壁形成部材21を環状の第1底壁21aと、第1底壁21aの外周縁に設けられた第1周壁21bと、第1底壁21aの内周縁に設けられた第2周壁21cとから構成し、第1隔壁形成部材21を第1通路形成部26そのもので構成してもよい。この場合、第2隔壁形成部材22の第2底壁22aを円盤状に形成し、液室13を主液室14と副液室15に仕切る。また、第2隔壁形成部材22は第2通路形成部27そのものであるが、別の部材を含んでもよい。
Claims (4)
- 蓋部、及び当該蓋部から突出する筒状の周壁部を有する筒状の弾性部材と、
前記弾性部材における前記周壁部を閉塞するダイヤフラムと、
前記弾性部材と前記ダイヤフラムによって画成され、非圧縮性の液体が内部に封入される液室と、
前記周壁部の軸線方向に沿って前記液室を前記蓋部寄りの主液室と前記ダイヤフラム寄りの副液室とに仕切る隔壁と、
前記隔壁内に設けられ前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、を有する液体封入式マウントであって、
前記隔壁は、前記軸線方向において前記蓋部と対向するとともに、前記軸線方向において前記副液室寄りの第1隔壁形成部材と、前記軸線方向において前記主液室寄りの第2隔壁形成部材と、を前記軸線方向に組み付けて構成され、
前記第1隔壁形成部材は、第1通路形成部を備え、
前記第2隔壁形成部材は、第2通路形成部を備え、
前記オリフィス通路は、前記第1通路形成部と前記第2通路形成部によって前記軸線方向両側から挟まれた空間によって画成され、
前記第2通路形成部の少なくとも一部は、前記第1通路形成部に対して前記軸線方向に沿って移動可能であり、
前記蓋部と前記第2通路形成部とは接続部材によって接続されることを特徴とする液体封入式マウント。 - 前記第2通路形成部の全体は、前記第1通路形成部に対して前記軸線方向に沿って移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の液体封入式マウント。
- 蓋部、及び当該蓋部から突出する筒状の周壁部を有する筒状の弾性部材と、
前記弾性部材における前記周壁部を閉塞するダイヤフラムと、
前記弾性部材と前記ダイヤフラムによって画成され、非圧縮性の液体が内部に封入される液室と、
前記周壁部の軸線方向に沿って前記液室を前記蓋部寄りの主液室と前記ダイヤフラム寄りの副液室とに仕切る隔壁と、
前記隔壁内に設けられ前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、を有する液体封入式マウントであって、
前記隔壁は、前記軸線方向において前記蓋部と対向するとともに、前記主液室に面し、かつ前記オリフィス通路を画成する部分の少なくとも一部に、前記弾性部材の材料よりも軟らかい弾性材料からなる変形可能部を有し、
前記蓋部と前記変形可能部とは接続部材によって接続されることを特徴とする液体封入式マウント。 - 蓋部、及び当該蓋部から突出する筒状の周壁部を有する筒状の弾性部材と、
前記弾性部材における前記周壁部を閉塞するダイヤフラムと、
前記弾性部材と前記ダイヤフラムによって画成され、非圧縮性の液体が内部に封入される液室と、
前記周壁部の軸線方向に沿って前記液室を前記蓋部寄りの主液室と前記ダイヤフラム寄りの副液室とに仕切る隔壁と、
前記隔壁に設けられ前記主液室と前記副液室とを連通するオリフィス通路と、を有する液体封入式マウントであって、
前記隔壁は、前記軸線方向において前記蓋部と対向するとともに、前記軸線方向に沿って前記主液室と前記副液室とを連通させる連通孔を有し、
前記連通孔には、前記軸線方向に沿って延び前記主液室と前記副液室とを連通する通路形成部材が挿入され、
前記通路形成部材は、当該通路形成部材の前記軸線方向における前記弾性部材寄りの端面が、前記隔壁における前記主液室に面する第1面から前記副液室に面する第2面までの範囲で移動可能であり、
前記蓋部と前記通路形成部材の前記端面とは接続部材によって接続されることを特徴とする液体封入式マウント。
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