JP7306011B2 - プランジャ装置及びパレタイザ - Google Patents
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このボトル缶は、開口部の口径が小さいので、従来のパレタイザでは、プランジャロッドが下降してきたときに、そのプランジャが開口部に接触して、ボトル缶に傷を付けたり、変形を起こすなどの可能性があった。
また、第2の発明は、前記第1の発明のプランジャ装置と、前記プランジャ装置を昇降させる昇降部と、前記プランジャ装置を所定の方向に移送させる搬送部と、を備えたパレタイザである。
図1は、本発明によるパレタイザの実施形態を示す斜視図である。
プランジャ装置10は、図2(a)に示すように、プランジャロッド11にコーヒー飲料などのアルミ製のボトル缶(金属容器)200の開口部201から挿入され、そのボトル缶200を係止しながら、所定方向に移送するプランジャロッド11と、プランジャロッド11の上部に設けられ、プランジャロッド11の挿入可能範囲内にボトル缶200の開口部があるか否かを検出するセンサ部30とを備えている。
具体的には、プランジャロッド11の径が20mm,ボトル缶200の開口部201の口径が30mmの場合には、各光学ユニット31は、センサ間距離が24mmで、120度間隔で3組配置されている。
コントローラ20は、このパレタイザ100を統括して制御するためのものであり、CPUや、RAM,ROM等のメモリが含まれている。
コントローラ20には、I/Oインターフェイス22を介して、各プランジャ装置10のセンサ部30(30-1~30-n)が接続されている。
コントローラ20は、センサ部30の出力に基づいて、ボトル缶200の配列不良を判定する判定部21が含まれている。この判定部21は、受光部33に入射した反射光の光量Rにより不良判定をする。
つまり、判定部21は、反射量Rがしきい値R0未満であるときに、ボトル缶200の缶底202での反射が殆どないので、良好(OK)と判断する。
一方、反射量Rがしきい値R0以上であるときに、開口部201での反射や肩部203での乱反射などの戻り光が含まれると考えられ、接触する可能性があるので、配列不良(NG)と判定する。
この結果、プランジャロッド11とボトル缶200の開口部201の隙間が一定以上に小さいことを検出することができる。
赤色の可視光を選択したのは、(1)赤色は、波長が長いため屈折や散乱しにくく、正反射戻り光を測定しやすい、(2)ボトル缶200などの金属は、波長が長い光をより反射しやすい、(3)設備取付へのサイズ感がよい、(4)目視によりセンシングされていることが判る等々の理由からである。
投光部32から出射した後は、光が広がることも考えられるが、本実施形態では、たとえ広がっても問題の無い範囲で設置し、反射光の光量を検出している。
なお、発光部40は、パレタイザ100が可動中は常時ONになっている。
昇降部50は、プランジャ装置10を昇降させる装置である。昇降部50は、判定部21が配列不良であると判定した場合に、降下を停止する。
整列部61は、長さがボトル缶200の缶径の半分だけ異なる曲線ガイドにより、ボトル缶200を千鳥状に整列させる部分である。
搬送部62は、プランジャ装置10を所定の方向に移送させる部分が含まれ、ボトル缶200が千鳥状に整列し、パレット1段分になるまで貯める部分である。図1に示すように、上方より1列10缶分のプランジャ装置10が10本降下し(図7矢印C参照)、ボトル缶200の開口部201より缶中へ挿入される。そして、プランジャ装置10が最後列から全体を押し、パレット1段分のボトル缶200Aを段積部63へ移送する(図8矢印D参照)。
段積部63は、ボトル缶200を、セパレートシートを挟んで複数段積載する部分である。段積部63は、最初にパレットが横から挿入され、次いでセパレートシートが挿入され、1段分のボトル缶200が移送されると、パレット全体が1段下がり、次のセパレートシートを挿入する。全段積まれると、トップフレームを挿入し、次工程へ移動し、新規なパレットを挿入する。
また、判定部11が配列不良であると判定した場合に、電気的信号で昇降部50、及び、パレタイザ機構部60を自動停止し、所定の条件が整わないと、次工程の動作を行わないインターロック制御を行っている。
図5~図8は、本実施形態によるパレタイザの動作を示す説明図である。
ここでは、特に断りがない限り、パレタイザ100の駆動動作は、コントローラ20が行い、プランジャ装置10の配列判定は、判定部21が行うものとし、配列判定を中心に説明する。
S101では、起動スイッチSW1がオンする(最初の1回のみ)。
S102では、パレタイザ100の各部が初期化される。例えば、発光部40を点灯する。また、ボトル缶200の種類等により、しきい値等の各種のパラメータを設定する。
そして、プランジャロッド11の先端と、ボトル缶200の上面が一致するタイミングで、プランジャロッド11がボトル缶200に接触していないかを検出する。
プランジャロッド11の先端がボトル缶200の上面高さと同じになるまで下がったことを検出する方法は、例えば、機械的に下がった距離を初期設定(S102参照)しておけばよく、プランジャロッド11の上下動用のシリンダ104に設置したリードスイッチなどで検出することができる。
S104では、プランジャ装置10のプランジャロッド11の先端が、ボトル缶200の缶面高さか否かを判定して、肯定ならば、S105に進み、否定ならS103に戻る。
S105では、投光部32が投光(図3光線L1)を開始する。
S106では、受光部33が反射光(図3光線L2)の光量を検出する。
S107では、検出した反射光の光量Rが、所定値R0よりも大きいか否かを判定し、肯定(NG判定)の場合には、S108に進み、否定の場合には、S112に進む。
S108では、プランジャ装置10の下降を停止する。
S109では、警報部70がブザー等により警報する。
S110では、パレタイザ100のラインを停止する。判定部21がNG判定した場合には、インターロックで停止信号を出力し、駆動系へ伝達して設備(ライン)を停止する。そして、不良品ボトル缶200は、人手や機械操作等により廃棄する。
S111では、復帰スイッチSW3が押されたか否かを判定し、肯定の場合には、S103に戻り、否定の場合には、S109に戻る。
S113では、プランジャ装置10のプランジャロッド11の先端の深さDが所定値D0になったか否かを判定し、肯定の場合には、S114に進み、否定の場合には、S112に戻る。
S114では、プランジャ装置10の下降を停止する。
S116では、プランジャ装置10の移送量Tが所定値T0になったか否かを判定し、肯定の場合には、S117に進み、否定の場合には、S115に戻る。
S117では、プランジャ装置10の移送を停止する。
S118では、プランジャ装置10を初期位置に戻し、ステップS103に進む。
また、接触することでボトル缶が倒れ、そのままパレタイズされてしまうことを避けることができる。
また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。
なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(2)発光部は、赤色LEDを用いて説明したが、容器の素材や使用環境等により、他の波長の光でもよいし、可視光でなくてもよい。
Claims (8)
- 金属容器の開口部から挿入され、その金属容器を係止しながら、所定方向に移送するプランジャロッドと、
前記プランジャロッドの上部に設けられ、前記プランジャロッドの挿入可能範囲内に前記金属容器の開口部があるか否かを検出するセンサ部と、
前記センサ部の出力に基づいて、前記金属容器の配列不良を判定する判定部と、
を備えたプランジャ装置。 - 請求項1に記載のプランジャ装置において、
赤色の可視光を投光する投光部及び反射光を受光する受光部を含む光学ユニットと、
前記光学ユニットを収容し、前記プランジャロッドの周縁部に配置されるセンサホルダを備えたこと、
を特徴とするプランジャ装置。 - 請求項2に記載のプランジャ装置において、
前記センサホルダは、少なくとも外装部の内周縁部が略円形であり、
前記光学ユニットは、前記内周縁部に120度間隔で3組配置されること、
を特徴とするプランジャ装置。 - 請求項2又は請求項3に記載のプランジャ装置において、
前記センサホルダの上方に設けられ、前記各光学ユニットの投光部に投射光を導光する1個の発光部を備えたこと、
を特徴とするプランジャ装置。 - 請求項2に記載のプランジャ装置において、
前記判定部は、前記受光部に入射した反射光の光量が所定値以上であるときに、配列不良であると判定すること、
を特徴とするプランジャ装置。 - 請求項5に記載のプランジャ装置において、
前記判定部が配列不良であると判定した場合に、電気的信号で昇降部、及び、パレタイザ機構部を自動停止し、所定の条件が整わないと、次工程の動作を行わないインターロック制御を行うこと、
を特徴とするプランジャ装置。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のプランジャ装置と、
前記プランジャ装置を昇降させる昇降部と、
前記プランジャ装置を所定の方向に移送させる搬送部と、
を備えたパレタイザ。 - 請求項7に記載のパレタイザにおいて、
前記判定部が配列不良であると判定した場合に、前記昇降部の降下を停止させること、
を特徴とするパレタイザ。
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