JP7305390B2 - ケーブル保護管 - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブル保護管に関する。
従来、管部材と、セパレート部と、回り止め部と、を備えるケーブル保護管が知られている(例えば、特許文献1参照)。
セパレート部は、管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画している。ケーブルは、直接、又はさや管内に配置された状態で、上側スペースや下側スペースに配置される。
回り止め部は、管部材の内周面に形成された突起と、セパレート部に形成された内側屈曲部と、を備えている。突起に対して内側屈曲部が周方向に係合することで、管部材に対してセパレート部が管部材の中心軸回りに回転するのが抑制される。
特開2009-240003号公報
しかしながら、管部材内により多くのケーブルを配置するために、管部材の内部空間を広く確保することが望まれている。また、上側スペースは例えばケーブル保護管を分岐する際に用いる分岐管内と連通するため、上側スペースを広く確保することが望まれている。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、管部材の内部空間及び上側スペースをそれぞれ広く確保したケーブル保護管を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明のケーブル保護管は、内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、を備え、前記回り止め部は、前記管部材の内周面に形成された開口部と、前記一対の脚部に設けられ、前記開口部内に配置されて、前記管部材における前記開口部の周縁部に対して前記管部材の周方向に係止する突部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、管部材の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材の内部空間が狭くなることがなく、管部材の内部空間を広く確保することができる。また、管部材の内部空間において回り止め部がセパレート部よりも下方に配置されるため、回り止め部により上側スペースが狭くなることがなく、上側スペースを広く確保することができる。
また、管部材に対してセパレート部が中心軸に直交する面上で移動するときには、一対の脚部により、管部材に対してセパレート部は管部材の内周面に沿って、中心軸回りに移動するように案内される。さらに、開口部内に配置された第1突部が、管部材における開口部の周縁部に対して周方向、すなわち中心軸回りに係止することにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。
また、本発明の他のケーブル保護管は、内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、を備え、前記回り止め部は、前記セパレート部を前記セパレート部の下方から支持する支持部材と、前記支持部材を前記管部材の前記中心軸に沿う方向の端面に固定する固定部材と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、管部材の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材の内部空間が狭くなることがなく、管部材の内部空間を広く確保することができる。また、管部材の内部空間において回り止め部がセパレート部よりも下方に配置されるため、回り止め部により上側スペースが狭くなることがなく、上側スペースを広く確保することができる。
また、固定部材により管部材に固定された支持部材でセパレート部を支持することにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。
また、本発明の他のケーブル保護管は、内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、を備え、前記回り止め部は、前記セパレート部に連なり、前記管部材の外部に配置された延長部材と、前記延長部材を前記管部材の前記中心軸に沿う方向の端面に固定する固定部材と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、管部材の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材の内部空間が狭くなることがなく、管部材の内部空間を広く確保することができる。また、管部材の内部空間において回り止め部がセパレート部よりも下方に配置されるため、回り止め部により上側スペースが狭くなることがなく、上側スペースを広く確保することができる。
また、延長部材は管部材の外部に配置され、管部材の中心軸に沿う方向の端面に固定部材により固定されているため、セパレート部に延長部材を連ならせても、延長部材が管部材の内部空間に配置されない。これにより、管部材の内部空間及び上側スペースをそれぞれ広く確保することができる。
さらに、セパレート部に連なる延長部材が固定部材により管部材に固定されることにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。
また、本発明の他のケーブル保護管は、内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、を備え、前記回り止め部は、前記管部材の内周面に固定された保持部材と、前記一対の脚部に形成され、前記保持部材に対して周方向に係止する係止部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、管部材の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材の内部空間が狭くなることがなく、管部材の内部空間を広く確保することができる。また、管部材の内部空間において回り止め部がセパレート部よりも下方に配置されるため、回り止め部により上側スペースが狭くなることがなく、上側スペースを広く確保することができる。
また、セパレート部から延びる一対の脚部に形成され係止部が、管部材に固定された保持部材に対して周方向に係止することにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。
また、本発明の他のケーブル保護管は、内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、を備え、前記回り止め部は、前記中心軸に沿う方向に見たときに上方が開口する円弧状を呈する支持部材と、前記支持部材を前記管部材に固定する固定部材と、を有し、前記支持部材の両端部は、前記一対の脚部に対する前記管部材の径方向の内側に配置されて前記セパレート部を下方から支持し、前記両端部は、前記管部材とともに前記一対の脚部を前記径方向に挟むことを特徴としている。
この発明によれば、管部材の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材の内部空間が狭くなることがなく、管部材の内部空間を広く確保することができる。また、管部材の内部空間において回り止め部がセパレート部よりも下方に配置されるため、回り止め部により上側スペースが狭くなることがなく、上側スペースを広く確保することができる。
また、固定部材により管部材に固定された支持部材の両端部でセパレート部を支持することにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。この際に、一対の脚部を支持部材の両端部が管部材とともに径方向に挟むことで、支持部材の両端部に対して一対の脚部が周方向にズレるのを抑えることができる。
また、上記のケーブル保護管において、前記回り止め部は、前記セパレート部を前記セパレート部の下方から支持し、前記管部材の内周面に上方から接触してもよい。
この発明によれば、管部材の内周面に支持された回り止め部が、セパレート部を支持する。従って、回り止め部を介して管部材に対してセパレート部が支持され、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのを抑制することができる。
また、上記のケーブル保護管において、前記回り止め部には、前記回り止め部に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを規制する規制部が設けられていてもよい。
この発明によれば、管部材の内周面に支持された回り止め部に対して、セパレート部が中心軸回りに回転するのが、規制部により規制される。これにより、管部材に対してセパレート部が中心軸回りに回転するのをより確実に抑制することができる。
また、上記のケーブル保護管において、前記回り止め部には、前記回り止め部を前記中心軸に沿う方向に貫通する貫通孔が形成されていてもよい。
この発明によれば、回り止め部の貫通孔を通して、管部材の下側スペースにケーブルやさや管を容易に配置することができる。
また、上記のケーブル保護管において、前記支持部材は、前記中心軸に沿う方向に見たとき上方が開口する円弧状を呈する本体と、前記本体の周方向の端から、前記本体から離間する向きであって、前記本体の端部に接する向きに延び、前記セパレート部を下方から支持する延長部材と、を備えてもよい。
この発明によれば、延長部材と管部材とにより脚部をより確実に挟むことができる。
また、上記のケーブル保護管において、前記管部材は、互いの中心軸が交差する第1直管部及び第2直管部を有し、前記第1直管部には、内部に前記固定部材が配置される貫通孔が形成され、前記貫通孔は、前記第1直管部の中心軸及び前記第2直管部の中心軸を含む第1基準面上、又は前記第1基準面に直交し前記第1直管部の中心軸を含む第2基準面上に配置されていてもよい。
この発明によれば、管部材は第1基準面上で折れた形状をしている。そして、第1直管部に形成された保持部は、第1基準面上、又は第1基準面に直交する第2基準面上に配置されている。このため、保持部が配置された位置から、管部材が折れた向きを容易に認識することができる。
本発明のケーブル保護管によれば、管部材の内部空間及び上側スペースをそれぞれ広く確保することができる。
本発明の第1実施形態のケーブル保護管が用いられるケーブル保護管路の一部を破断した斜視図である。 同ケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図3中の切断線A1-A1の断面図である。 図3中のB1部拡大図である。 本発明の第1実施形態の変形例におけるケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図7中の切断線A2-A2の断面図である。 図7中のB2部拡大図である。 本発明の第2実施形態のケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図11中の切断線A3-A3の断面図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び回り止め部の斜視図である。 本発明の第3実施形態のケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図15中の切断線A4-A4の断面図である。 図15中のB3部拡大図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び回り止め部の斜視図である。 本発明の第3実施形態の変形例におけるケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図20中の切断線A5-A5の断面図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び回り止め部の斜視図である。 本発明の第4実施形態のケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図24中の切断線A6-A6の断面図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び回り止め部の斜視図である。 本発明の第5実施形態のケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図28中の切断線A7-A7の断面図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び回り止め部の斜視図である。 本発明の第6実施形態のケーブル保護管の端部の斜視図である。 同ケーブル保護管の正面図である。 図32中の切断線A8-A8の断面図である。 同ケーブル保護管のセパレータ及び保持部材の斜視図である。 本発明の第7実施形態のケーブル保護管の一部を破断した正面図である。 同ケーブル保護管の支持部材の縦断面図である。 本発明の第7実施形態の変形例におけるケーブル保護管の一部を破断した正面図である。 本発明の第8実施形態のケーブル保護管を模式的に示す縦断面図である。 同ケーブル保護管の管部材の縦断面図である。 図38中の切断線A9-A9の断面図である。 同ケーブル保護管の一部を破断した斜視図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るケーブル保護管の第1実施形態を、図1から図9を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態のケーブル保護管1は、無電柱化による景観保護等のために、ケーブル200を地中205に設置するために用いられる。ケーブル保護管1は、一管セパレート方式に用いられる。なお、ケーブル保護管1複数で、ケーブル保護管路2を構成する。
図2から図5に示すように、ケーブル保護管1は、水平面に沿って延びる管部材20と、管部材20の内部空間S1を区画するセパレータ25と、管部材20に対してセパレータ25(後述するセパレート部26)が管部材20の中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部35と、を備えている。なお、図2以下では、ケーブル200、及び後述するさや管201を示していない。
管部材20は、塩化ビニル等の樹脂で円管状に形成されている。管部材20の内周面には、内周面から管部材20の径方向(以下、単に径方向と言う)の内側に向かって突出する凸部が形成されていない。ここで言う凸部とは、例えば外径が0.3mm以上で、0.3mm以上突出した形状のことを意味する。凸部には、例えば内周面の表面粗さの最大高さRzが300μm(0.3mm)未満のものは含まれない。
一方で、図3および図5に示すように、管部材20の内周面には、溝(開口部)21が形成されている。溝21は、径方向の内側に向かって開口している。溝21は、管部材20の外周面に達していない。溝21は、中心軸Oに沿う方向(以下、軸方向と略して言う)に延び、管部材20の全長にわたって形成されている。溝21は、中心軸Oを挟んで一対形成されている。
管部材20に形成される1つ又は複数の溝21の開口面積の合計の、管部材20の内周面に対する比は、30%以下である。この比がある程度大きいと、実質的に管部材20内周面に凸部が形成されているのと同等の形状になる。
この比は、10%以下であることがより好ましい。
溝21以外の部分では、管部材20の中心軸Oに直交する断面において(以下、単に断面視と言う)、管部材20の内周面は円形を呈している。
図2から図5に示すように、この例では、管部材20の端部に全周にわたって、縮径部22が形成されている。縮径部22の外径は、中心軸Oに沿う方向(以下、軸方向と略していう)で管部材20の端に向かうほど小さくなる。
セパレータ25は、断面視で左右方向に延びるセパレート部26と、セパレート部26の左右方向の両端から管部材20の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部27と、を備えている。
セパレート部26は、管部材20の内部空間S1を、比較的上方に位置する上側スペースS2と、比較的下方に位置する下側スペースS3とに区画する。セパレート部26は、セパレート部26の左右方向の各端から左右方向の中央に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜した一対の傾斜片30と、一対の傾斜片30同士を連結する水平片31と、を備えている。断面視で傾斜片30が水平面に対してなす狭角は、例えば15°以上30°以下であり、適宜設定されている。
水平片31は、水平面に沿って延び、一対の傾斜片30の左右方向の内側の端同士を連結している。
上側スペースS2は、いわゆる共用FA実効スペースである。図1に示すように、上側スペースS2には、さや管201等に収容されていないケーブル200が複数収容されている。下側スペースS3には、さや管201に収容されたケーブル200が複数収容されている。
図2に示すように、一対の脚部27の下端は、中心軸Oを挟むように配置されている。脚部27は、セパレート部26の軸方向の全長にわたって形成されている。
図3および図5に示すように、各脚部27の下端には、径方向の外側に向かって突出する突部33が設けられている。突部33が突出する長さは、管部材20の溝21の深さ程度である。
一対の突部33、及び管部材20の一対の溝21で、回り止め部35を構成する。
なお、セパレータ25が一対の脚部27を備えず、突部33がセパレート部26の傾斜片30における左右方向の外側の端に設けられてもよい。
突部33は、脚部27の軸方向の全長にわたって配置されている。突部33は、管部材20の溝21内に配置されている。突部33は、管部材20における溝21の周縁部に対して周方向に係止している。溝21及び突部33は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。言い換えれば、溝21及び突部33のうち内部空間S1に配置されている部分は、セパレート部26よりも下方に配置されている。
ここで言う溝21はセパレート部26よりも下方に配置されているとは、溝21の任意の部分に対して、その部分から上方に向かった位置にセパレート部26のいずれかの部分が配置されていることを意味する。溝21の任意の部分から上方に向かった位置にセパレート部26が配置されていない場合には、その部分から左右方向において最も近い位置に配置されたセパレート部26の部分が、溝21のその部分よりも上方に配置されていることを意味する。
突部33はセパレート部26よりも下方に配置されている、の意味についても同様である。
セパレータ25を構成するセパレート部26、一対の脚部27、及び一対の突部33は、塩化ビニル等の樹脂で一体に形成されている。
セパレータ25は、管部材20の全長にわたって配置されている。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管1によれば、管部材20の内周面に凸部が形成されていないため、凸部が形成されることで管部材20の内部空間S1が狭くなることがなく、管部材20の内部空間S1を広く確保することができる。また、管部材20の内部空間S1において回り止め部35がセパレート部26よりも下方に配置されるため、回り止め部35により上側スペースS2が狭くなることがなく、上側スペースS2を広く確保することができる。
管部材20に対してセパレート部26が中心軸Oに直交する面上で移動するときには、一対の脚部27により、管部材20に対してセパレート部26は管部材20の内周面に沿って、中心軸O回りに移動するように案内される。さらに、回り止め部35は、溝21と突部33と備えている。溝21内に配置された突部33が、管部材20における溝21の周縁部に対して周方向、すなわち中心軸O回りに係止に係合することにより、管部材20に対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
なお、図6から図9に示す本実施形態の変形例のケーブル保護管1Aのように、ケーブル保護管1の溝21及びセパレータ25に代えて、スリット(開口部)21A及びセパレータ25Aを備えてもよい。
スリット21Aは、管部材20Aの内周面に形成され、管部材20Aの周壁部を径方向に貫通している。スリット21Aは、管部材20Aの軸方向の第1端から、軸方向に所定の範囲にわたって形成されている。スリット21Aは、中心軸Oを挟んで一対形成されている。
セパレータ25Aは、セパレータ25の突部33に代えて、突部33A及び脚延長片27Aを備えている。突部33Aは、各脚部27の下端に、径方向の外側に向かって突出するように設けられている。突部33Aが脚部27から突出する長さは、管部材20Aの周壁部の厚さ程度である(図9参照)。一対の突部33A、及び管部材20Aの一対のスリット21Aで、回り止め部35Aを構成する。
突部33Aは、脚部27の軸方向の一端から、軸方向の所定の範囲にわたって形成されている。突部33Aは、スリット21A内に配置されている。
脚延長片27Aは、脚部27の軸方向において突部33Aが形成されていない範囲に形成されている。脚延長片27Aは、脚部27の下端から管部材20Aの内周面に沿って下方に向かって延びている。
このように構成された変形例のケーブル保護管1Aによっても、本実施形態のケーブル保護管1と同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図10から図13を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図10から図13に示すように、本実施形態のケーブル保護管3は、管部材20Bと、管部材20Bの内部空間S1を区画するセパレータ40と、管部材20Bに対してセパレータ40が中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部45と、を備えている。
管部材20Bは、管部材20に対して一対の溝21が形成されていない。
セパレータ40は、前記セパレート部26と、連結部41と、を備えている。連結部41は、軸方向に見たときに下方が開口する円弧状を呈している。連結部41は、管部材20Bの内周面に沿って湾曲している。連結部41はセパレート部26よりも上方に配置され、連結部41の左右方向の各端は、セパレート部26の左右方向の各端に連結されている。
セパレータ40は、管部材20Bの全長にわたって配置されている。
回り止め部45は、いわゆるキャップであり、一対の傾斜片46と、水平片47と、連結部48と、フランジ49と、を備えている。
一対の傾斜片46は、左右方向の外側から左右方向の中央に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜している。一対の傾斜片46は、セパレート部26の一対の傾斜片30と略同等の形状に形成されている。水平片47は、水平面に沿って延び、一対の傾斜片46の左右方向の内側の端同士を連結している。水平片47は、セパレート部26の水平片31と略同等の形状に形成されている。
連結部48は、軸方向に見たときに上方が開口する円弧状を呈している。連結部48は、管部材20Bの内周面に沿って湾曲している。連結部48の左右方向の各端は、一対の傾斜片46の左右方向の各端に連結されている。
連結部48と水平片47とは、上下方向に離間している。すなわち、回り止め部45には、回り止め部45を軸方向に貫通する貫通孔45aが形成されている。
フランジ49は、連結部48の軸方向の端から径方向の外側に向かって突出している。フランジ49は、連結部48の周方向の全長にわたって形成されている。
一対の傾斜片46は、セパレート部26の一対の傾斜片30を一対の傾斜片30の下方から支持している。水平片47は、セパレート部26の水平片31を水平片31の下方から支持している。こうして、回り止め部45は、セパレート部26をセパレート部26の下方から支持している。回り止め部45は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。
連結部48は、管部材20Bの内周面に、この内周面の上方から接触している。フランジ49は、管部材20Bの軸方向の端面に接触している。この例では、回り止め部45は管部材20Bの軸方向の端部に配置されている。
なお、接着剤を用いて、管部材20Bの内周面にセパレータ40及び回り止め部45を固定してもよい。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管3によれば、管部材20Bの内周面に支持された回り止め部45が、セパレート部26を支持する。従って、回り止め部45を介して管部材20Bに対してセパレート部26が支持され、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
また、回り止め部45に貫通孔45aが形成されている。これにより、回り止め部45の貫通孔45aを通して、管部材20Bの下側スペースS3にケーブル200やさや管201を容易に配置することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図14から図18を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図14から図16に示すように、本実施形態のケーブル保護管4は、管部材20Bと、管部材20Bの内部空間S1を区画するセパレータ25Bと、管部材20Bに対してセパレータ25Bが中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部55と、を備えている。
図15及び図18に示すように、セパレータ25Bは、前記セパレータ25に対して一対の突部33を備えていない。この例では、脚部27の下端は、上下方向において中心軸Oよりも下方まで延びている。
回り止め部55は、いわゆるさや管固定板であり、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。回り止め部55は、止め板56と、フランジ57と、を備えている。
止め板56は、軸方向が厚さ方向となる板状に形成されている。止め板56は、軸方向に見たときに、上部が切り欠かれた半円形状を呈していている。止め板56の外径は、管部材20Bの内径よりも小さい。
止め板56の上部は、セパレート部26に対応した形状に切り欠かれている。具体的には、止め板56の上部には、左右方向の外側から左右方向の中央に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜した一対の傾斜面56aと、水平面に沿って延び、一対の傾斜面56aの左右方向の内側の端同士を連結する平坦面56bと、が形成されている。
止め板56には、止め板56を軸方向に貫通する貫通孔56c,56dが形成されている。貫通孔56dは、貫通孔56cよりも内径が大きい。貫通孔56c,56dは、さや管201を所定の位置に整列させるための孔である。
フランジ57は、軸方向に見たときに上方が開口する円弧状を呈している。フランジ57は、管部材20Bの内周面に沿って湾曲している。フランジ57は、止め板56における一対の傾斜面56a及び平坦面56b以外の外周面における、管部材20Bの周方向の中間部に配置されている。フランジ57は、止め板56から、管部材20Bの軸方向の外側に向かって突出している。
図15に示すように、止め板56の一対の傾斜面56aは、セパレート部26の一対の傾斜片30を一対の傾斜片30の下方から支持している。止め板56の平坦面56bは、セパレート部26の水平片31を水平片31の下方から支持している。こうして、回り止め部55の止め板56は、セパレート部26をセパレート部26の下方から支持している。
フランジ57は、管部材20Bの内周面に、この内周面の上方から接触している。図17に示すように、フランジ57が配置されていない止め板56の外周面と、管部材20Bの内周面と、の間には、隙間S6が形成されている。この隙間S6に、セパレータ25Bの脚部27が配置されている。フランジ57の周方向の端面は、回り止め部55に対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを規制する規制部57aとして機能する。
なお、接着剤を用いて、管部材20Bの内周面にセパレータ25B及び回り止め部55を固定してもよい。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管4によれば、管部材20Bの内周面に支持された回り止め部55が、セパレート部26を支持する。従って、回り止め部55を介して管部材20Bに対してセパレート部26が支持され、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
回り止め部55が、規制部57aを備える。これにより、管部材20Bの内周面に支持された回り止め部55に対して、セパレート部26が中心軸O回りに回転するのが、規制部57aにより規制される。従って、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのをより確実に抑制することができる。
なお、図19から図22に示す本実施形態の変形例のケーブル保護管4Aのように、ケーブル保護管4のセパレータ25B及び回り止め部55に代えて、前記セパレータ40及び回り止め部55Aを備えてもよい。
回り止め部55Aでは、前記回り止め部55のフランジ57が、止め板56における一対の傾斜面56a及び平坦面56b以外の外周面全体にわたって配置されている。
回り止め部55Aは、セパレート部26をセパレート部26の下方から支持している。回り止め部55Aは、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。回り止め部55Aのフランジ57は、管部材20Bの内周面に、この内周面の上方から接触している。
このように構成された変形例のケーブル保護管4Aによっても、本実施形態のケーブル保護管4と同様の効果を奏することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図23から図26を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図23から図25に示すように、本実施形態のケーブル保護管5は、管部材20Bと、管部材20Bの内部空間S1を区画するセパレータ25Cと、管部材20Bに対してセパレータ25Cが中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部60と、を備えている。
セパレータ25Cは、図26に示すように、前記セパレータ25Bにおいて、一対の脚部27に対してセパレート部26が軸方向の一方側に突出している。ここで、セパレート部26のうち軸方向において一対の脚部27に対応する位置に配置された部分を、第1セパレート片26Aと言う。セパレート部26のうち軸方向において一対の脚部27に対して軸方向の一方側に突出した部分を、第2セパレート片26Bと言う。
図23から図26に示すように、回り止め部60は、支持部材61と、ビス(固定部材)62と、を備えている。
図26に示すように、支持部材61は、大径板65と、小径板66と、を軸方向に積層させて構成されている。大径板65及び小径板66は、軸方向が厚さ方向となる板状に形成されている。大径板65の外径、及び管部材20Bの外径は、互いに同等である。小径板66の外径、及び管部材20Bの内径は、互いに同等である。大径板65及び小径板66は、互いに同軸に配置されている。支持部材61の上部は、セパレート部26に対応した形状に切り欠かれている。具体的には、支持部材61の上部には、左右方向の外側から左右方向の中央に向かうに従い漸次、下方に向かうように傾斜した一対の傾斜面61aと、水平面に沿って延び、一対の傾斜面61aの左右方向の内側の端同士を連結する平坦面61bと、が形成されている。
支持部材61には、支持部材61を軸方向に貫通する貫通孔61c,61dが形成されている。貫通孔61dは、貫通孔61cよりも内径が大きい。貫通孔61c,61dは、さや管201を所定の位置に整列させるための孔である。
支持部材61における大径板65が小径板66よりも径方向の外側に突出した部分には、ビス62を通すための挿通孔(符号省略)が形成されている。
図25に示すように、支持部材61は、小径板66が管部材20Bの内部空間S1に配置され、大径板65が管部材20Bの軸方向の端面に接触するように配置されている。
図24及び図25に示すように、支持部材61の一対の傾斜面61aは、セパレート部26の第2セパレート片26Bにおける一対の傾斜片30を、一対の傾斜片30の下方から支持している。支持部材61の平坦面61bは、セパレート部26の第2セパレート片26Bにおける一対の傾斜片30を、一対の傾斜片30の下方から支持している。こうして、支持部材61は、セパレート部26の第2セパレート片26Bを第2セパレート片26Bの下方から支持している。
ビス62は、支持部材61の挿通孔に通され、管部材20Bの軸方向の端面にねじ込まれている。こうしてビス62により、支持部材61が管部材20Bの軸方向の端面に固定されている。回り止め部60は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管5によれば、ビス62により管部材20Bに固定された支持部材61でセパレート部26を支持することにより、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図27から図30を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図27から図30に示すように、本実施形態のケーブル保護管6は、管部材20Bと、管部材20Bの内部空間S1を区画するセパレータ70と、管部材20Bに対してセパレータ70が中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部75と、を備えている。
セパレータ70は、前記セパレータ25Bの各構成に加えて、延長部材71を備えている。延長部材71は、軸方向が厚さ方向となる板状に形成されている。延長部材71を軸方向に見たときに、延長部材71は管部材20Bの周壁部に重なる円弧状を呈している(図28参照)。延長部材71は、脚部27の軸方向の端に連なっている。延長部材71は、脚部27を介してセパレート部26に連なっている。延長部材71は、管部材20Bの外部に配置されている。延長部材71は、管部材20Bの軸方向の端面に接触している。延長部材71には、ビス62を通すための挿通孔71aが形成されている(図30参照)。なお、ビス62及び一対の延長部材71で回り止め部75を構成する。回り止め部75は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。この例では、回り止め部75は内部空間S1に配置されていない。
ビス62は、延長部材71の挿通孔71aに通され、管部材20Bの軸方向の端面にねじ込まれている。こうしてビス62により、延長部材71が管部材20Bの軸方向の端面に固定されている。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管6によれば、延長部材71は管部材20Bの外部に配置され、管部材20Bの軸方向の端面にビス62により固定されているため、セパレート部26に延長部材71を連ならせても、延長部材71が管部材20Bの内部空間S1に配置されない。これにより、管部材20Bの内部空間S1及び上側スペースS2をそれぞれ広く確保することができる。
さらに、セパレート部26に連なる延長部材71がビス62により管部材20Bに固定されることにより、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について図31から図34を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図31から図34に示すように、本実施形態のケーブル保護管7は、管部材20Bと、管部材20Bの内部空間S1を区画するセパレータ25Dと、管部材20Bに対してセパレータ25Dが中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部80と、を備えている。
管部材20Bの内周面には、保持部材85が接着剤等により固定されている。保持部材85は、軸方向に沿って延びている。本実施形態では、ケーブル保護管7は保持部材85を一対備えている。一対の保持部材85は、中心軸Oを左右方向に挟むように配置されている。
セパレータ25Dは、前記セパレータ25Bの各構成に加えて、一対の脚部27に没部(係止部)27aが形成されている。なお、一対の没部27a及び一対の保持部材85で、回り止め部80を構成する。
没部27aは、脚部27の左右方向の外側の外面から、左右方向の内側に向かって窪んだ部分である。没部27a内には、保持部材85が配置される。没部27aは、保持部材85に対して周方向に係止する。回り止め部80は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管7によれば、セパレート部26から延びる一対の脚部27に形成され没部27aが、管部材20Bに固定された保持部材85に対して周方向に係止することにより、管部材20Bに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。
なお、係止部は没部27aに限定されず、脚部27における傾斜片30に連なる端とは反対の端等であってもよい。この場合であっても、例えば脚部27の端を、保持部材85の上方から保持部材85に接触するように配置することで、脚部27の端を保持部材85に対して周方向(下方)に係止することができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について図35から図37を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図35に示すように、本実施形態のケーブル保護管8は、管部材20Cと、管部材20Cの内部空間S1を区画するセパレータ25Bと、管部材20Cに対してセパレータ25Bが中心軸O回りに回転するのを抑制する回り止め部95と、を備えている。
管部材20Cには、前記管部材20の溝21に代えて、貫通孔(保持部)90が形成されている。詳細には図示しないが、貫通孔90では、径方向の外側に配置された大径部の内径が、径方向の内側に配置された小径部の内径よりも大きい。貫通孔90では、大径部と小径部との境界部分に、段部が形成されている。
なお、この例では、管部材20Cに分岐管92が連結されている。分岐管92の内部空間は、管部材20Cの上側スペースS2に連通している。
回り止め部95は、支持部材96と、リベット(固定部材)97と、を備えている。
支持部材96は、軸方向に見たときに上方が開口する円弧状を呈している。図36に示すように、支持部材96は縦断面視で、上下方向に長い矩形状を呈している。支持部材96における周方向の中心には、貫通孔96aが形成されている。
図35に示すように、支持部材96の両端部96bは、セパレータ25Bの一対の脚部27に対する径方向の内側に配置されている。支持部材96の両端部96bは、セパレート部26の一対の傾斜片30を下方から支持している。支持部材96の両端部96bは、管部材20Cとともに一対の脚部27を径方向に挟んでいる。
リベット97は、貫通孔90内に配置される。リベット97は、管部材20Cの貫通孔90の小径部、支持部材96の貫通孔96aに通った状態で、貫通孔90の段部、及び支持部材96のうち貫通孔96aの周縁部にそれぞれ係止している。これにより、リベット97は、支持部材96を管部材20Cに固定している。
回り止め部95は、内部空間S1においてセパレート部26よりも下方に配置されている。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管8によれば、リベット97により管部材20Cに固定された支持部材96の両端部96bでセパレート部26を支持することにより、管部材20Cに対してセパレート部26が中心軸O回りに回転するのを抑制することができる。この際に、一対の脚部27を支持部材96の両端部96bが管部材20Cとともに径方向に挟むことで、支持部材96の両端部96bに対して一対の脚部27が周方向にズレるのを抑えることができる。
なお、図37に示す本実施形態の変形例のケーブル保護管8Aのように、本実施形態のケーブル保護管8の支持部材96に代えて、支持部材101を備えてもよい。なお、支持部材101及びリベット97で、回り止め部100を構成する。
図37には、外力が作用しない自然状態での後述する延長部材105の形状を、二点鎖線Lで示している。実線で示された延長部材105は、延長部材105及び本体104の少なくとも一方が弾性変形したときの延長部材105の形状である。
支持部材101は、本体104と、一対の延長部材105と、を備えている。
本体104は、軸方向に見たとき上方が開口する円弧状を呈している。延長部材105は、本体104の周方向の端から、本体104から離間する向きであって、本体104の端部に接する向きに延びている。
一対の延長部材105は、セパレータ25Bの一対の脚部27に対する径方向の内側に配置され、セパレート部26の一対の傾斜片30を下方から支持している。このとき、延長部材105及び本体104の少なくとも一方は、脚部27に沿って径方向の内側に弾性変形している。
このように構成された変形例のケーブル保護管8Aでは、延長部材105と管部材20Cとにより脚部27をより確実に挟むことができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について図38から図41を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図38に示すように、本実施形態のケーブル保護管9は、管部材110と、管部材110の内部空間を区画するセパレータ115と、管部材110に対してセパレータ115が中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部95と、を備えている。
なお、図38では、複数のケーブル保護管9が連結された状態を示している。
図39に示すように、管部材110は、互いに連結された第1直管部111と第2直管部112とを備えている。第1直管部111は、第2直管部112よりも長い。第1直管部111及び第2直管部112は、第1直管部111の中心軸O1と第2直管部112の中心軸O2とが互いに交差するように連結されている。
ここで、第1直管部111の中心軸O1及び第2直管部112の中心軸O2を含む平面を、第1基準面S11とする。第1基準面S11に直交し第1直管部111の中心軸O1を含む平面を、第2基準面S12とする。管部材110は第1基準面S11上で折れた形状をしている。
図38に示すように、第1直管部111には分岐管92が連結されている。
図40に示すように、第1直管部111の端部には、前記貫通孔90が形成されている。貫通孔90は、中心軸O1回りに等角度毎に4つ形成されている。4つの貫通孔90のうち、2つの貫通孔90は第1基準面S11上に配置されている。4つの貫通孔90のうち、残りの2つの貫通孔90は第2基準面S12上に配置されている。
図38及び図41に示すように、セパレータ115は、公知のいわゆる曲線用セパレータであり、第1固定部116と、可動部117と、第2固定部118と、を備えている。
第1固定部116及び第2固定部118は、樹脂等の一定の剛性を有する材料で形成されている。第1固定部116及び第2固定部118は、互いに着脱可能である。
可動部117は、複数の節121を所定の方向に並べた状態で備えている。所定の方向に隣り合う節121同士は、回転軸122により互いに連結されている。
例えば、複数の節121を連結する複数の回転軸122は、互いに平行に配置されている。複数の節121は、所定の平面上で湾曲するように変形可能である。
図38に示すように、セパレータ115は、可動部117が、1つの管部材110における第1直管部111と第2直管部112との連結部分に位置するように配置される。
回り止め部95は、支持部材96及びリベット97を備えている。リベット97を4つの貫通孔90のうちのいずれか1つに配置することにより、支持部材96が第1直管部111に固定される。
以上説明したように、本実施形態のケーブル保護管9によれば、第1直管部111に形成された貫通孔90は、第1基準面S11上、又は第1基準面S11に直交する第2基準面S12上に配置されている。このため、貫通孔90が配置された位置から、管部材110が折れた向きを容易に認識することができる。
なお、第1直管部111に形成される貫通孔90の数は4つに限定されず、1つから3つでもよいし、5つ以上でもよい。第1直管部111に貫通孔90が1つ形成される場合には、この貫通孔90は、第1基準面S11上又は第2基準面S12上に配置されることが好ましい。
以上、本発明の第1実施形態から第8実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
1,1A,3,4,4A,5,6,7,8,8A,9 ケーブル保護管
20,20A,20B,20C,110 管部材
21 溝(開口部)
21A スリット(開口部)
26 セパレート部
27 脚部
27a 没部(係止部)
33,33A 突部
35,35A,45,55,55A,60,75,80,95,100 回り止め部
45a 貫通孔
57a 規制部
61,96,101 支持部材
62 ビス(固定部材)
71 延長部材
90 貫通孔(保持部)
96b 端部
97 リベット(固定部材)
111 第1直管部
112 第2直管部
O,O1,O2 中心軸
S1 内部空間
S2 上側スペース
S3 下側スペース
S11 第1基準面
S12 第2基準面

Claims (10)

  1. 内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、
    前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、
    前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、
    前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、
    を備え、
    前記回り止め部は、
    前記管部材の内周面に形成された開口部と、
    前記一対の脚部に設けられ、前記開口部内に配置されて、前記管部材における前記開口部の周縁部に対して前記管部材の周方向に係止する突部と、
    を有するケーブル保護管。
  2. 内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、
    前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、
    前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、
    を備え、
    前記回り止め部は、
    前記セパレート部を前記セパレート部の下方から支持する支持部材と、
    前記支持部材を前記管部材の前記中心軸に沿う方向の端面に固定する固定部材と、
    を有するケーブル保護管。
  3. 内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、
    前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、
    前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、
    を備え、
    前記回り止め部は、
    前記セパレート部に連なり、前記管部材の外部に配置された延長部材と、
    前記延長部材を前記管部材の前記中心軸に沿う方向の端面に固定する固定部材と、
    を有するケーブル保護管。
  4. 内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、
    前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、
    前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、
    前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、
    を備え、
    前記回り止め部は、
    前記管部材の内周面に固定された保持部材と、
    前記一対の脚部に形成され、前記保持部材に対して周方向に係止する係止部と、
    を有するケーブル保護管。
  5. 内周面に凸部が形成されていなく、水平面に沿って延びる管部材と、
    前記管部材の中心軸に直交する断面において左右方向に延び、前記管部材の内部空間を上側スペースと下側スペースとに区画するセパレート部と、
    前記管部材の内部空間において前記セパレート部よりも下方に配置され、前記管部材に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを抑制する回り止め部と、
    前記セパレート部の前記左右方向の両端から前記管部材の内周面に沿って下方に向かって延びる一対の脚部と、
    を備え、
    前記回り止め部は、
    前記中心軸に沿う方向に見たときに上方が開口する円弧状を呈する支持部材と、
    前記支持部材を前記管部材に固定する固定部材と、
    を有し、
    前記支持部材の両端部は、前記一対の脚部に対する前記管部材の径方向の内側に配置されて前記セパレート部を下方から支持し、
    前記両端部は、前記管部材とともに前記一対の脚部を前記径方向に挟むケーブル保護管。
  6. 前記回り止め部は、前記セパレート部を前記セパレート部の下方から支持し、前記管部材の内周面に上方から接触する請求項1から5のいずれか一項に記載のケーブル保護管。
  7. 前記回り止め部には、前記回り止め部に対して前記セパレート部が前記中心軸回りに回転するのを規制する規制部が設けられている請求項6に記載のケーブル保護管。
  8. 前記回り止め部には、前記回り止め部を前記中心軸に沿う方向に貫通する貫通孔が形成されている請求項6又は7に記載のケーブル保護管。
  9. 前記支持部材は、
    前記中心軸に沿う方向に見たとき上方が開口する円弧状を呈する本体と、
    前記本体の周方向の端から、前記本体から離間する向きであって、前記本体の端部に接する向きに延び、前記セパレート部を下方から支持する延長部材と、
    を備える請求項5に記載のケーブル保護管。
  10. 前記管部材は、互いの中心軸が交差する第1直管部及び第2直管部を有し、
    前記第1直管部には、内部に前記固定部材が配置される保持部が形成され、
    前記保持部は、前記第1直管部の中心軸及び前記第2直管部の中心軸を含む第1基準面上、又は前記第1基準面に直交し前記第1直管部の中心軸を含む第2基準面上に配置されている請求項5又は9に記載のケーブル保護管。
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