JP7305374B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンター、ファクシミリ等の電子写真装置に関するものである。
従来、電子写真複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置の画像形成装置には現像装置が設けられている。現像装置には、主に現像剤(トナー)を収納する現像剤容器の開口を閉塞し、一部を露出して配置されるローラ状の現像剤担持体と、現像剤担持体の表面に当接して現像剤担持体が搬送する現像剤を一定量にする現像剤規制部材とが設けられる。現像剤担持体表面に付着したトナーは、現像剤担持体の回転に伴い現像剤規制部材を通過する際、現像剤担持体の表面からその余剰分が除去されて現像剤容器内に戻され、現像剤担持体上に薄層として形成される。現像剤担持体上で薄層化したトナーは現像剤規制部材との摩擦により摩擦電荷を付与され、現像剤担持体が現像剤容器から露出する部分において、現像剤担持体上からこれと対向して回転する感光体表面の静電潜像上へ移動する。
このような現像装置は所謂カートリッジ形態で生産者からユーザの元に届けられる方式が一般的となっている。例えば、ユーザは現像装置内のトナーが枯渇し印字できなくなると、画像形成装置に対して着脱自在な形態となった新品の現像装置を購入し、これを画像形成装置に挿入し使用する。その際、現像装置は様々なユーザの用途に合わせ、同一色でも寿命の異なる複数モデルの現像装置が提供されることがある。各モデルは寿命に応じてトナーの充填量が異なるが、画質安定や消耗品としての取り回しの観点から、構成は概ね等しく構成される。
このような現像装置が新品時に画像形成装置の装置本体に装着されたとき、トナー収納部内のトナーが現像剤担持体周囲に十分量供給されるまでに時間がかかる場合がある。そのため、新品現像装置の使用開始時には、トナーを現像剤担持体の周囲に十分供給するための初期設置動作が必要となる場合がある。トナーの供給に要する時間はトナーの充填量に応じて変化することが知られており、例えば特許文献1には、同じ構成であってもトナー充填量の多い方が短時間でトナー供給でき、初期設置動作がより短時間で完了できることが記載してある。
実開平01-128351号公報
近年、画像形成装置のユーザニーズも益々多様化しており、より多種の充填量が異なる現像装置のリリースが要望されている。しかしながら、特許文献1の様に、トナー充填量が多いほど初期設置動作時間を短くすると、現像装置内のトナー充填量が非常に多い場合において、現像剤担持体へのトナー供給が不十分となり、例えば白抜け画像が発生する場合があることを発明者らは発見した。
そこで本発明の目的は、充填量が異なる複数の現像装置モデルを有する画像形成装置において、様々な現像装置モデルに対し、白抜けを抑制した良好な画像出力が可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本出願に係る画像形成装置は、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、現像剤を収容した現像剤収容室と、前記現像剤収容室から前記現像剤担持体への前記現像剤の移動を促進する撹拌部材と、を備えた現像装置を装置本体に装着した状態で動作する画像形成装置であって、装着された現像装置の種別を識別する識別手段を有し、使用前の初期状態の現像装置が装着されたときに、前記識別手段による識別結果が、第1の量の現像剤を収容した第1現像装置に対応する場合は、前記撹拌部材は、第1モードで動作し、前記初期状態の現像装置が装着されたときに、前記識別手段による識別結果が、第1の量よりも多い第2の量の現像剤を収容した第2現像装置に対応する場合は、前記撹拌部材は、第2モードで動作し、前記第2モードにおける前記撹拌部材の第2動作量は、前記第1モードにおける前記撹拌部材の第1動作量よりも多いことを特徴とする。
充填量が異なる複数の現像装置モデルを有する画像形成装置において、様々な現像装置モデルに対し、白抜けを抑制した良好な画像出力が可能な画像形成装置を提供できる。
実施例に係る画像形成装置100の主断面図 実施例に係るプロセスカートリッジPの主断面図 実施例に係る画像形成装置の電源構成図 実施例に係る制御ブロック図 実施例に係る現像装置20S、20A、20Xの主断面図 実施例に係る可撓性容器30の斜視図 実施例に係るプロセスカートリッジPの初期設置動作後の主断面図 実施例に係る別のプロセスカートリッジPの主断面図 実施例に係る画像形成装置100の初期設置動作のフローチャート図 第2の実施例に係る画像形成装置100の主断面図 第2の実施例に係る画像形成装置200の初期設置動作のフローチャート図
〔実施例1〕
図1乃至図8を参照して、本発明の実施例に係る画像形成装置について説明する。なお、本実施例においては画像形成装置の一例であるカラーレーザープリンタを用いて、現像剤充填量が異なる現像カートリッジ毎に適切な初期設置動作を行う方法を説明する。
但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置、定める数値等は、発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定するものではない。
<画像形成装置>
図1は本実施例を適用した画像形成装置の概略図、図2は本実施例を適用したプロセスカートリッジの概略図、図3は本実施例を適用した電源構成の概略図である。図1乃至図3を用いて実施の形態に関わる画像形成装置、および画像形成プロセスについて説明する。本実施例では、画像形成装置としてカラーレーザープリンタを用いる。
画像形成装置100には、プロセスカートリッジPY、プロセスカートリッジPM、プロセスカートリッジPC、プロセスカートリッジPKの4つの複数色分のプロセスカートリッジPが水平方向に配置されている。以下に説明する実施例は3以上のプロセスカートリッジが装着される画像形成装置に有効である。各プロセスカートリッジPは像担持体として感光ドラム11を備えている。以下、プロセスカートリッジPを例にするが、以下の実施例は、例えば、感光ドラムカートリッジと、現像剤及び現像ローラをユニット化した現像カートリッジ(現像装置)と、を画像形成装置本体に個別に装脱着できる場合の、現像カートリッジに適用できる。即ち、現像装置20を備えるプロセスカートリッジは現像カートリッジと見做すこともできる。
感光ドラム11の周囲には、感光ドラム11の表面を帯電するための帯電ローラ12、感光ドラム11の表面に形成された静電潜像を現像剤により現像する現像装置20、感光ドラム11の表面をクリーニングするためのクリーニング部材14が設けられている。
画像形成プロセスにおける必要な電圧は、電圧印加手段400、410及び420をONすることで、各色の帯電ローラ12(帯電部材)、現像装置20、後述する転写ローラ3へ所望の電圧を同時に印加することができる。また、画像形成装置100は、モータM1により、4つのプロセスカートリッジPの感光ドラム11及び中間転写体4へと同時に駆動を入力することができる。またモータM2により4つの現像装置20へと同時に駆動を入力することができる。尚、不図示のギア等の動力伝達機構を介して各プロセスカートリッジにおける現像ローラ23に入力された駆動力が、トナー供給ローラ24に伝達され、夫々は回転駆動する。
<画像形成プロセス>
画像形成が始まると、画像形成装置100からの駆動入力を受け、感光ドラム11は矢印Aの方向に、帯電ローラ12は感光ドラム11の回転に従動し、矢印Bの方向にそれぞれ回転を始める。感光ドラム11は回転を始めると帯電ローラ12との間に設けられた電位差による放電で一様に帯電される。その後、露光装置2からのレーザー光によって感光した部分は表面の電荷を失い、静電潜像が形成される。
一方、後述する現像装置20は、感光ドラム11の回転開始後に現像ローラ23と感光ドラム11が当接するように移動する(現像当接)。続いて現像ローラ23は矢印Cの方向に、トナー供給ローラ24は矢印Dの方向にそれぞれ回転を始める。現像ローラ23、トナー供給ローラ24の駆動源については上で説明した通りである。
そして感光ドラム11上に形成された静電潜像は現像装置20で現像される。現像された可視像は、1次転写ローラ3との電位差により、可視像と当接している中間転写媒体としての中間転写体4に1次転写される。以上のプロセスを、プロセスカートリッジPY、PM、PC、PKで順次行い、中間転写体4上で全ての可視像を重ね合わせた後、可視像は2次転写ローラ5との電位差により紙などの記録媒体Sへと転写される。
像を転写された記録媒体Sは、搬送先の定着装置6によって熱と圧力を加えられることで像を定着された後、画像形成装置外部に排出される。なお、中間転写体4を通過した後の感光ドラム11は、当接したクリーニング部材14によって、転写されなかった現像剤を掻き取られ、再度帯電ローラ12による帯電からのプロセスを繰り返すことで、連続的に像形成を行っている。
<制御ブロック図>
次に、図4を用いて、画像形成装置100の制御ブロック図について説明する。
制御部500は、演算処理を行う中心的素子であるCPU(中央演算処理ユニット)510、記憶手段であるROM、RAMなどの記憶装置60、周辺機器との情報の入出力を行う入出力インターフェース600等を有している。RAMには、CPU510が読み取った情報や、センサの検知結果、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラムや、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。
制御部500は、画像形成装置100の動作を統括的に制御する制御手段であり、画像形成装置100における各制御対象が入出力I/F600を介して接続されている。制御部500はこの入出力I/F600を介して外部装置との電気的情報信号の授受や、駆動のタイミングなどを制御しており、後述するフローチャート処理などを司る。
モータ駆動部530は、図1で図示したモータM1、モータM2を含む各種モータを指し、ポリゴンスキャナや、感光ドラム11、現像ローラ23等を回転駆動する為の動力源で、制御部500からの制御信号に基づき動作する。高圧電源520は、感光ドラム11、帯電ローラ12、現像ローラ23、1次転写ローラ3、2次転写ローラ5、定着装置6等に高電圧を印加する電源で、図3で説明した、電圧印加手段400乃至420の総称である。
また、制御部500と記憶素子15Y乃至K間では、メモリ通信部75を介してデータ通信が行われる。制御部500は、このメモリ通信部75を介して、記憶素子15Y乃至Kに格納された所定アドレスの情報を読み込んだり、別の所定アドレスに情報を書き込んだりする。
<現像装置>
次に、本発明に係る現像装置について、現像プロセスに係わる構成について図2及び図5を用いて説明する。
現像装置20は、感光ドラム11との対向位置に開口部を有する現像容器21を備えている。この現像容器21には、後述する可撓性容器30が収納されており、可撓性容器30の中には現像剤としてのトナー22が収納されている。即ち可撓性容器30は現像収容室として機能する。また、現像装置20は、現像剤担持体としての現像ローラ23と、現像剤供給部材としてのトナー供給ローラ24とを備えている。
現像ローラ23は、感光ドラム11上の静電潜像までトナーを担持しながら搬送する役割を担っている。トナー供給ローラ24は、現像ローラ23の表面を摺擦する発泡層を有しており、現像ローラ23に現像容器21内のトナーを供給する役割を担っている。また、現像装置20は、現像ローラ23に供給したトナー22を規制するトナー規制部材25も備えている。トナー規制部材25は、厚さ80μmのSUS板が厚さ1mmの支持板金に支持され一体となっている。トナー規制部材25のSUS板の先端は、25~35g/cmの圧力で現像ローラ23と当接しており、当接の方向は、当接部に対して自由端側の先端が現像ローラ23の回転方向上流側に位置するカウンター方向となっている。もちろん材質、形状、当接圧はこれに限るものではない。また、トナー22は、非磁性一成分の重合トナーであり、表面に外添剤として粒径30nmの疎水性Siを2wt%外添している。外添量や外添する物質はこれに限るものではない。トナー22表面を外添剤で被膜することで、負帯電性能を向上し、かつトナー22間に微小な間隙を設けることができ、流動性を向上させている。
現像装置20は、様々なユーザの使い方に合わせて、トナー22の充填量がそれぞれ40g、70g、90g、と異なるモデルを提供しており、モデル毎に所望のトナー量が入る様に現像容器21と可撓性容器30の形状を変更している。
ここで、図5に示す様に、トナー22を40g充填した現像装置を現像装置20S(図5(a))、トナー22を70g充填した現像装置を現像装置20A(図5(b))、トナー22を90g充填した現像装置を現像装置20X(図5(c))とする。トナー量の異なる現像装置20S(第1現像装置)、20A(第3現像装置)、20X(第2現像装置)は、各プロセスカートリッジPY、PM、PC、PK毎に提供されている。現像装置20Sを有するプロセスカートリッジPをPS、現像装置20Aを有するプロセスカートリッジPをPA、現像装置20Xを有するプロセスカートリッジPをPXとする。尚、撹拌部材の動作量を増加させる処理は、2種類以上の現像剤収容室容積を持つプロセスカートリッジでも有効であるが、以下では3種類の現像剤収容室容積を持つプロセスカートリッジの場合について説明する。勿論、4種類以上の場合にも同様の効果を得ることができる。
図5に示される通り、可撓性容器30は、現像装置20が、画像形成装置本体に装着された場合において、重力方向において現像ローラの上部に配置されている。また現像装置20S、20A及び20Xの画像形成に係るローラ部材の配置関係及び寸法は夫々のプロセスカートリッジで共通化されている。そして、現像装置20S、20A及び20Xの順で、可撓性容器の重力が作用する方向における長さ(重力方向長さ)が長くなっている。尚、現像ローラ23の長手方向の長さ(奥行)は、全ての可撓性容器において略同等の条件になっているものとする。これにより、可撓性容器30A(第3現像収容室)及び可撓性容器30X(第2現像収容室)が、可撓性容器30S(第1現像収容室)よりも大容量化できる。
現像装置20S、20A、20Xは画像品質を安定させるため、画像形成プロセスに関わる構成は概ね等しく構成する必要があり、どのモデルにおいても、画像形成に係る各種ローラの配置は共通し、同じモデルの画像形成装置に装着可能となっている。各種ローラには、トナー供給ローラ24、現像ローラ23、感光ドラム11、帯電ローラ12が含まれ、これらローラの断面における配置は、どのモデルのプロセスカートリッジにおいても同じになっている。本実施例においてはトナー22の充填量が異なる分、可撓性容器30と現像容器21のみを鉛直上方に拡大している。
<可撓性容器>
次に、本発明に係る可撓性容器30について図2、図6および図7を用いて説明する。
可撓性容器30は現像容器20に対して、現像容器21に設けられた固定部21aでフック形状部材にて固定されている。もちろん固定方法はこれに限らず、例えば、両面テープ、楔状部材、熱溶着、超音波溶着、接着等でも良い。また、可撓性容器30には、図6に示す様に現像剤を排出する現像剤排出口30h(30h1~30h4)が現像装置21の長手方向Nに沿って設けられている。30h1と30h2間、30h2と30h3間、30h3と30h4間には、複数の現像剤排出口30hを定義する連結部30b(30b1~30b3)も設けられている。
プロセスカートリッジPが未使用状態である新品時には、現像剤排出口30h(30h1~30h4)が可撓性容器30に対して剥離可能に溶着された封止部材35で覆われることで、トナー22は可撓性容器30内に封止されている。また、封止部材35は開封部材34に対して結合されている。開封部材34は、画像形成装置100からの駆動力を受けて図2中の矢印H方向に回転可能な構成となっている。新品のプロセスカートリッジPを画像形成装置100に装着すると、開封部材34は画像形成装置100からの回転駆動力を受けて回転する。すると封止部材35は可撓性容器30から剥離され、開封部材34に巻き取られる。これにより、可撓性容器30の現像剤排出口30h(30h1~30h4)が露出し、可撓性容器30内のトナー22が現像容器21下方に排出可能となる。
現像剤排出口30hの露出後は図7に示す様に、開封部材34と封止部材35が一体となり駆動を続け、可撓性容器30からトナー22を排出する役割と、現像容器21内でトナー22を撹拌する役割を担う。以後、現像剤排出口30hの露出後に開封部材34と封止部材35が一体となった物を撹拌部材36と称す。なお、本実施例においては、トナー22が収容された可撓性容器30の封止部材35を画像形成装置100が自動で巻き取る構成としたが、封止部材35をユーザ自身が除去する構成としても良い。
また、上に説明した現像装置20は、開封部材34と封止部材35のみを備える場合を説明したが、それに限定されることはない。例えば、図8(a)に示すように、開封部材34が、封止部材35に加え、シート部材37を備えるようにしても良い。シート部材37の板バネ定数は、封止部材35のバネ定数よりも大きい。これは、シート部材37に現像剤の搬送機能をより持たせる為である。また、可撓性容器30を繰り返し変形させる機能も強化させることができる。
また、以下の説明では、撹拌部材36として回転動作する形態を説明するがそれに限定されない。可撓性容器30に収容された現像剤の現像剤排出口30hからの排出移動を促進できる部材であれば別の様態の撹拌部材でも良い。可撓性容器30を繰り返し変形させる動作を行う撹拌部材であれば、それにより可能性収容器30に収容された現像剤の現像剤排出口30hの排出(移動)が促進されるので、同様の効果を得ることができる。例えば、図8(b)に示すように、撹拌部材36が、可撓性容器30に突き当たる位置と、可撓性容器から離れる位置を直線的に往復動作しても良い。運動方向が図8(b)中、矢印Iで示されている。尚、図8(a)及び(b)では、プロセスカートリッジPの現像装置20側のみを示しており、実際には対応してドラム11等が配置されている。
更に、以下の説明では、撹拌部材36が可撓性容器30の外側に配置される例を説明するが、その形態に限定されない。例えば、可撓性容器30の内側に配置される場合でも、自重による圧力で凝集された現像剤(トナー22)を解し、現像剤排出口30hを介し、外側に排出できれば良い。
また、可撓性容器30を有さず現像容器21が直接的に現像剤を収容する場合に、その現像容器21内に配置された撹拌部材36を以下の説明に適用しても良い。この場合でも、自重による圧力で凝集された現像剤(トナー22)を解することができるという意味で、類似した効果を得ることが出来る。
<潤滑剤>
封止部材35によってトナー飛散を無くした一方で、未使用の新品状態では現像ローラ23上にトナー22が存在しないため、初期に現像ローラ23を駆動させるには多大なトルクが必要となる。この状態で無理に駆動を掛けると、駆動を伝達するギア(不図示)が破損する可能性がある他、現像ローラ23とトナー規制部材25との摩擦によりトナー規制部材25が現像ローラ23の回転方向に捲れ上がることがある。これらの問題を回避するため、本実施例においては新品の現像ローラ23に予め粉体の潤滑剤28を塗布している。潤滑剤28は、現像ローラ23への付着性を考慮することは勿論、接触する部材との反応性が低いこと、後述の初期設置動作においてトナー22と混在しても潤滑剤28のみ現像して分離できることが好ましい。以上を鑑みて、本実施の形態では、ポリウレタン樹脂の真球状架橋微粒子であるダイミックビーズUCN-5070Dクリヤー(大日精化工業社製)を用いた。
粒径は質量平均粒子径7μmで、電荷量は+20~50μC/mgに調整しており、新品状態の現像ローラ23表面に30mgを塗布している。電荷量に関しては、現像ローラ23上でトナー規制部材25による摺擦によって電荷が飽和するまで付与された状態を測定した。電荷量の測定器は、ファラデーケージ内に潤滑剤28を堰き止めるフィルター付きの吸引器を設置した機器を用い、吸引した潤滑剤28の重量と電荷量を測定することで算出した。なお、潤滑剤28の材料、形状、電荷量、塗布量に関してはこれに限るものではなく、各種構成に応じて適切に選定されるべきものである。
<新品カートリッジ検知>
プロセスカートリッジPの使用履歴検知方法について、図1および図2を用いて説明する。
本実施例におけるプロセスカートリッジPは、先に説明したように、プロセスカートリッジPの識別情報(種別情報)や、各種部材の使用履歴、画像プロセス情報等を記憶できる記憶素子15を備えている。尚、図4で説明したように、記憶素子15は、記憶素子15Y、記憶素子15M、記憶素子15C及び記憶素子15Kとして各プロセスカートリッジに個別に設けられている。以下、記憶素子15と記載する場合には、基本的には、記憶素子15Y乃至Kの4つの記憶素子を対象にしているものとする。また、画像形成装置100は、記憶素子15と逐次通信するためのメモリ通信部75を有しているため、記憶素子15のデータを読み込こんで動作を変更することや、記憶素子15に書き込まれた使用履歴のデータ等を更新することが可能である。
画像形成装置100は、プロセスカートリッジPが装着された際に、メモリ通信部75で読み込んだ記憶素子15のデータに使用履歴(プロセスカートリッジPが動作した履歴)がない(ゼロ)場合、プロセスカートリッジPは新品であると判断する。或いは、記憶素子15の所定領域に、使用開始を示すフラグを設け、制御部500が、メモリ通信部75を介し、そのフラグを読み取ることで、装置本体に装着されたプロセスカートリッジが、新品か否かを判断するようにしても良い。
尚、新品とは使用前の初期状態を意味する。或いは、可撓性容器30の中に収容された現像剤が未だ使用されていない状態を意味する。また、画像形成装置本体に装着された現像装置としてのプロセスカートリッジPが初期状態のものか否かを制御部500が判断するうで、記憶素子15の使用履歴を読み取り、読み取られた情報に基づき判断する形態に限定されるものではない。例えば、プロセスカートリッジPから突出したメカフラグを設ける。そして、初めてプロセスカートリッジPが画像形成装置100本体に装着されたときにメカフラグが本体所定部分に当接し退避し、以後突出しないようにすることで、制御部500がメカフラグの退避状態を検出することで初期状態を判断しても良い。この場合には、制御部500は、メカフラグが一旦カートリッジ内部に退避すると、フォトセンサを以後横切らないので、装着されたプロセスカートリッジPが初期状態で無いと判断できる。
<初期設置動作>
画像形成装置100は、新品カートリッジ検知によってプロセスカートリッジPが新品であると判断された場合、現像装置20に対して初期設置動作を行う。
現像装置20は、新品状態では現像ローラ23上にトナー22がコートされていない状態であるため、トナー供給ローラ24にトナーを含ませ、現像ローラ23上にトナーを定常的に供給する事が出来るようにする必要がある。そうすることで現像ローラ23上のコートを安定して形成でき、連続した画像形成が良好に行えるようになる。
以下に、図9のフローチャート図を用いて、本実施例における初期設置動作について詳細に説明する。
制御部500は、電源ONの状態においてプロセスカートリッジPが装着されると、メモリ通信部75を介して記憶素子15のデータを読み込む(S1)。制御部500により読み込まれる記憶素子15から読みだされる情報には、プロセスカートリッジPのPXなどの種別を示す識別情報、各種部材の使用履歴、画像プロセス情報等が含まれる。
制御部500は、データを正しく読み込めない場合はプロセスカートリッジPが正しく装着されていないと判断し、ユーザへ警告を報知し(S10)、各周辺デバイスに指令を出し動作を終了する。一方、制御部500は、データを正しく読み込めた場合は、プロセスカートリッジPが新品かどうかを使用履歴から判断する(S2)。
制御部500は、新品のプロセスカートリッジPが1つも無い場合に初期設置動作が不要であると判断し、動作を終了して画像形成に備える。一方、制御部500が、少なくとも1つの新品のプロセスカートリッジPがあると判断した場合、モータM1及びモータM2、高圧電源520(電圧印加手段400、410及び420)をONし(S3)、各モータを5秒間駆動する(S4)。またこの時、制御部500は高圧電源520を制御し、帯電ローラ12に-1000Vの電圧を印加することで感光ドラム11の表面を-500Vに帯電するとともに、現像ローラ23へは-350V、1次転写ローラ3へは+300Vを印加する。これにより、現像装置20内の封止部材35を開封すると同時に、現像ローラ23表面に付着させた+極性の潤滑剤28をドラムへ現像し、クリーニング部材14まで移動させることができる。潤滑剤28はクリーニング部材14で掻き取られた後、感光ドラム11とクリーニング部材14との当接部に滞留することで、感光ドラム11とクリーニング部材14との間の潤滑剤の役割を果たす。
続いて制御部500は、装着された新品プロセスカートリッジPの中にプロセスカートリッジPXが少なくとも1本あるかどうかを判断する(S5)。当該判断は、制御部500が、ステップS1で読み込んだプロセスカートリッジの識別情報(種別情報)を識別し、その識別結果に基づき行う。ステップS20でも同様である。
PXがあった場合、制御部500は、記憶装置60に格納してある後述の表1に示したプロセスカートリッジPのモデルに応じた駆動時間テーブルからPXの値を参照する(S6)。
Figure 0007305374000001
続いて制御部500は、S6で参照した時間(55秒)だけモータ駆動部530を介してモータM1及びモータM2の駆動を継続させる(S7)。ステップS7では、撹拌部材36の動作時間をモデルPS/PAの際よりも延長させることで、撹拌部材の動作量をモデルPS/PAのときよりも多くしている。そして、このステップS7の動作が第2モードに対応する。モータM1及びモータM2が駆動している間は、撹拌部材36の動作によって可撓性容器30が一定間隔で力を受け変形を繰り返すため、トナー22が可撓性容器30内で解され、排出口30hから一定量ずつ排出され続ける。S7でモータM1及びモータM2が所定時間の駆動を続けることで、現像ローラ23への現像剤移動が促進され、初期設置動作後の画像出力で白抜け画像が発生するのを抑制できる。
その後、制御部500が、モータ駆動部530を介しモータM1及びモータM2をOFFするとともに、高圧電源520をOFFし、更に感光ドラム11と現像ローラ23を離間させ(S8)、初期設置動作を終了する。感光ドラム11と現像ローラ23の離間は、制御部500が不図示のアクチュエーターを動作させることで実現できる。
ここで、表1の駆動時間テーブルは、初期設置動作後の画像出力において白抜け画像が発生しない為には、S7、S22及びS32においてモータM1及びM2の駆動が何秒必要かを検討した結果を示している。例えばモデルPSの場合には必要最小限で40秒の時間が必要であることが読み取れる。白抜け画像が発生した場合を(×)、発生しない場合を(○)で示している。
Figure 0007305374000002
PSに比べてトナー22の充填量が多いPAでは、トナー22の自重の効果で可撓性容器30からのトナー排出が促されるため、初期設置動作におけるメインモータの駆動時間がより短くても白抜け画像が発生しない。
一方で、PAよりも更にトナー22の充填量が多いPXでは、トナーの自重で排出を促す効果よりも、自重による圧力でトナー22が凝集してしまう影響が大きく、現像剤排出口30において単位時間あたりに排出される量が減少していた。これは、トナーの自重によってトナー同士が凝集し、流動性が下がることによってトナー収容室(現像剤収容室)からトナーが排出されにくくなるためである。トナー排出性の低下を防ぐためにはトナー収容室のトナー排出口形状を変更する方法が考えられるが、排出口形状はシール部材の封止性と易開封性を保つ範囲で最大限に設計されている場合があり、更なる排出口の拡大は好ましくない場合がある。
また、充填量がかなり多い現像装置モデルにおいて排出性が低下する分を考慮して初期設置動作時間を定めると、充填量が少ないモデルにおいては必要以上の駆動がかかることで、生産性の低下やトナー劣化を招いてしまう。特に、可撓性容器の現像剤排出口を封止部材で封止し、ユーザへプロセスカートリッジが出荷される場合には、現像剤排出口の開口面積が狭いこともあり、この凝集の問題が顕著になる。尚、プロセスカートリッジがどのような姿勢で長時間置かれるかは問題でない。例えばプロセスカートリッジ20Xが、図2に示すような姿勢(重力方向上方に可撓性容器30が配置される)で長時間放置されたとしても、天地逆の姿勢や、90°回転した姿勢で長時間放置されたとしても、トナー22の凝集問題は発生する。そして、撹拌部材36の動作により、この凝集の問題が解決される。
以上のことを踏まえ、白抜け画像を発生しないようにするためには初期設置動作においてPSよりも長い時間を要する。S7では、複数の新品プロセスカートリッジPが装着された場合に、最も長い時間を要するモデルに合わせて駆動時間を決めないと白抜け画像が発生する恐れがあるため、S5においては、最も長い時間を要するPXから判断している。
制御部500が、各プロセスカートリッジのモデルを記憶素子15より読み取られた情報に基づき識別し、S5においてモデルPXが無いと判断した場合、S20において次に長い時間を要するモデルPSが少なくとも1本あるかどうかを判断する。制御部500が、モデルPSが本体に装着されていると判断した場合、S6と同様に記憶装置60に格納してある駆動時間テーブルからモデルPSの値を参照する(S21)。そして制御部500は、読み込んだモデルPSに対応した時間(40秒)だけモータ駆動部530を介してモータM1及びM2の駆動を継続する(S22)。このステップS22の動作が第1モードに対応する。
その後、制御部500は、モータ駆動部530を介し、モータM1及びM2の駆動をOFFとし(S8)、初期設置動作を終了し、画像形成に備える。そして、初期設置動作終了後、入出力インターフェース600を介して、外部の周辺機器(例えばパーソナルコンピュータ)から印刷データが入力された場合には、この入力された印刷データに基づく画像形成プロセスが実行される。画像形成プロセスについて既に上で説明した通りである。
しかしながら、この通常の画像形成プロセス中は、開封部材34による、封止部材35の可撓性容器30から剥離を伴う初期設置動作時とは異なる。通常の画像形成プロセス時には、S7、S22及びS32で説明したような撹拌部材36の動作量(例えば撹拌継続時間)を異ならせることは基本的にない。即ち、現像装置20による感光ドラム11上の静電潜像の現像中は、S7、S22及びS32で説明したような撹拌部材36の動作量(例えば撹拌時間や撹拌速度)を異ならせない。言い換えると、現像装置20による感光ドラム11上の静電潜像の現像中は、プロセスカートリッジのモデル(トナー収容容量)に係らず、撹拌部材36を同じ又は略同じ動作量で駆動させる。なお、最後の記録媒体Sの定着が終了した後に画像形成装置100で行われる後回転時(次の画像形成に向けての準備動作)に、プロセスカートリッジのモデルに応じて撹拌部材36の動作条件を変更することは実施しても良い。即ち、図9のS7、S22及びS32と同じ関係で、撹拌部材36の動作量を後回転時に変更しても良い。また、印刷データが入力されたときの画像形成前の準備動作である前回転時も同様である。これらのことは、後述の図11のフローチャートについても同様である。
一方で、S20においてPSのプロセスカートリッジが無いと判断した場合、装着された新品プロセスカートリッジPは全てモデルPAであることになる。この場合、制御部500は、S6同様に記憶装置60に格納してある駆動時間テーブルからモデルPAの値を参照し(S31)、PAに対応した時間(35秒)だけモータM1及びM2をモータ駆動部530を介して駆動させる(S32)。その後制御部500が、モータ駆動部530を介し、モータM1及びモータM2をOFFし(S8)、初期設置動作を終了し、画像形成に備える。このステップ32の動作が第3モードに対応する。
以上の初期設置動作を行うことで、様々なモデルの組み合わせで新品プロセスカートリッジPを装着した際にも、過不足なく初期設置動作を終えることができ、生産性の低下やトナー劣化を抑制しつつ白抜けの無い良好な画像出力が可能となる。
〔実施例2〕
本実施例における画像形成装置200については、実施例1の画像形成装置100と異なる点のみ述べ、同一部材には同一符号を付し、同様の部分は説明を省略する。
<画像形成装置200>
図10は、実施例2に係る画像形成装置200の主要断面図である。画像形成装置200は、プロセスカートリッジPの感光ドラム11と中間転写体4を駆動するメインモータの他に、プロセスカートリッジP(PY・PM・PC・PK)の現像装置20毎に独立した駆動手段を備え、駆動速度も可変である。独立した駆動手段がモータM21乃至モータM24で示されている。プロセスカートリッジP(PY・PM・PC・PK)の現像装置毎に駆動のON・OFFを切り替えられるため、それぞれが必要な時のみ現像ローラと感光ドラムを当接させ駆動することができ、トナー劣化を抑制することが可能である。また、感光ドラム11と現像ローラ23の接離を行う現像当接手段(不図示)もプロセスカートリッジP(PY・PM・PC・PK)毎に有しており、4つのプロセスカートリッジP毎に切り替えることが可能である。
<画像形成装置200の初期設置動作>
図11は、画像形成装置200における初期設置動作時のフローチャート図である。
まずステップS51、S52及びS90の処理は図9で説明したステップS1、S2及びS10と同様なので詳しい説明を省略する。図11のフローチャートでは、プロセスカートリッジPY、PM、PC及びPKの各々が個別に制御対象となる点が図9のフローチャートとは異なる。即ち、制御部500により、S53以降の処理がプロセスカートリッジ毎に行われることになる。
制御部500は、新品のプロセスカートリッジPが少なくとも1つ装着されていると判断した場合、各プロセスカートリッジP(PY~PK)について、新品カートリッジであるか否か、カートリッジモデルは何であるか、初期設置動作における駆動速度(撹拌部材36の動作速度)をいくつにするかを判断する。これら処理がステップS53~S60の処理に対応する。
ここで一例として、PYとして使用中のプロセスカートリッジPS、PMとして新品のプロセスカートリッジPS、PCとして新品のプロセスカートリッジPA、PKとして新品のプロセスカートリッジPX、を装着した場合の動作を説明する。
まず、プロセスカートリッジPYについて、制御部500は、記憶素子15Yからメモリ通信部75を介して読み取られた情報に基づき、プロセスカートリッジPYは新品ではないと判断し、S53からS59へ処理を進める。制御部500は、後述する表3の駆動速度比テーブルから使用中カートリッジに対応する0を通信部75を介して参照し、初期設置動作における駆動手段の駆動速度が決定する(S60)。
次にプロセスカートリッジPMは、新品のモデルPSのプロセスカートリッジであるので、制御部500は、通信部75を介して、記憶素子15Mから読み取った情報に基づき処理をS53からS54、S56、S57へと進める。尚、ステップS54は、制御部500が、ステップS51で読み込んだプロセスカートリッジの識別情報(種別情報)を識別し、その識別結果に基づき行う。ステップS56でも同様である。ステップS57では、記憶装置60に記憶された駆動速度比テーブルから新品PSに対応する1.14を読み込み、初期設置動作における駆動手段(モータM22)の駆動速度を決定する(S57)。このS57で読み込まれる駆動速度比1.14に対応する動作が第1モードに対応する。
次に、プロセスカートリッジPCは、新品のモデルPAのプロセスカートリッジであるので、制御部500は、通信部75を介して、記憶素子15Cから読み取った情報に基づき処理をS53からS54、S56、S58、S60へと進める。ステップS60では、記憶装置60に記憶された駆動速度比テーブルから新品PAに対応する1.00を読み込み、初期設置動作における駆動手段(モータM23)の駆動速度を決定する(S60)。このS58で読み込まれる駆動速度比1.00に対応する動作が第3モードに対応する。
次にプロセスカートリッジPKは、新品のモデルPXのプロセスカートリッジであるので、制御部500は、通信部75を介して記憶素子15Kから読み取った情報に基づき処理をS53からS54、S55、S60へと進める。ステップS60では、記憶装置60に記憶された駆動速度比テーブルから新品PXに対応する1.57を読み込み、初期設置動作における駆動手段の駆動速度が決定する(S60)。このS55で読み込まれる駆動速度比1.57に対応する動作が第2モードに対応する。第1モードや第3モードに比べ、最も動作量の大きい動作モードに対応する。
Figure 0007305374000003
ここで、表3は初期設置動作における駆動手段の駆動速度比テーブルを表しており、通常の画像形成における駆動手段の駆動速度に対し初期設置動作中の駆動手段の駆動速度を何倍に設定するか、を表している。例えばPXであれば、通常の画像形成における駆動手段の速度に対して初期設置動作中は1.57倍の速度で駆動するため、撹拌部材36の駆動速度も通常の画像形成中に比べて1.57倍になる。そのため、単位時間あたりに撹拌部材36が可撓性容器30からトナー22を排出する作用が高まり、より短時間で初期設置動作を完了できる。通常の画像形成においては駆動手段の駆動速度を上げてしまうと画質の安定を損なう場合があるが、初期設置動作では画像形成は行わず、可撓性容器30からトナー22を必要量排出して現像ローラ23表面へ安定して付着させることが目的なので問題ない。表3の駆動速度比テーブルは、可撓性容器30からのトナー排出性が最も高いPAを基準として、単位時間当たりのトナー排出量を凡そ等しくするにはPSおよびPXを何倍の速度で駆動しなければならないかを予め測定しておくことで作成できる。なお、既に使用中のカートリッジは初期設置動作が不要であるため0としてあり、駆動しないことを表している。
次に、制御部500は、S53からS60までの処理を、全てのカートリッジP(PY・PM・PC・PK)に対して行った後、新品であるプロセスカートリッジPM、PC及びPKのみ感光ドラム11と現像ローラ23とを当接させる。その後、制御部500は、モータM22、M23及びM24を、夫々に対応してステップS60で決定した駆動速度に従い駆動させる。この時、PYの現像装置20は駆動されず、PMの現像装置20は通常の画像形成時の1.14倍、PCの現像装置20は通常の画像形成時と同速、PKの現像装置20は通常の画像形成時の1.57倍で40秒間駆動される(S71)。その後、制御部500は、全モータをOFFするとともに感光ドラム11と現像ローラ23とを離間させ(S72)、画像形成に備える。
新品プロセスカートリッジPのモデルに合わせて駆動手段(モータ)の駆動速度を適切に設定することで、どのモデルのプロセスカートリッジPでも同一時間で終えることができる。さらに、既に使用中のプロセスカートリッジPにおいては余分な駆動を行わないことで、トナーの劣化を抑制することができる。
尚、図10に示されるような、各現像装置に対応して個別にモータを備える画像形成装置200について、何らかの制約でモータの回転速度を更に上げることができない場合もあり得る。その場合には、通常のモータ回転速度で、実施例1で説明した仕組みで、駆動時間をプロセスカートリッジモデルに合わせて変更すれば良い。このように、本実施例では、撹拌部材のプロセスカートリッジモデルに応じた適切な動作量を、撹拌部材の駆動時間を変更することでも達成できるし、駆動速度を変更することで達成することもできる。また駆動量を変更する際に駆動速度を変更することは実施例1にも適用可能であるし、また駆動量変更に、駆動時間及び駆動速度の両方を変更しても良い。
以上の初期設置動作を行うことで、様々なモデルの組み合わせで新品プロセスカートリッジPを装着した際にも過不足なく初期設置動作を終えることができ、生産性の低下やトナー劣化を抑制しつつ白抜けの無い良好な画像出力が可能となる。
2 露光装置
3 1次転写ローラ
4 中間転写体
5 2次転写ローラ
6 定着装置
11 感光ドラム
12 帯電ローラ
14 クリーニング部材
15 記憶素子
21 現像容器
22 トナー
23 現像ローラ
24 トナー供給ローラ
25 トナー規制部材
28 潤滑剤
30 可撓性容器
34 開封部材
35 封止部材
520 高圧電源
60 記憶装置
75 通信手段
100 画像形成装置
200 画像形成装置

Claims (12)

  1. 像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体と、
    現像剤を収容した現像剤収容室と、
    前記現像剤収容室から前記現像剤担持体への前記現像剤の移動を促進する撹拌部材と、
    を備えた現像装置を装置本体に装着した状態で動作する画像形成装置であって、
    装着された現像装置の種別を識別する識別手段を有し、
    使用前の初期状態の現像装置が装着されたときに、前記識別手段による識別結果が、第1の量の現像剤を収容した第1現像装置に対応する場合は、前記撹拌部材は、第1モードで動作し、
    前記初期状態の現像装置が装着されたときに、前記識別手段による識別結果が、第1の量よりも多い第2の量の現像剤を収容した第2現像装置に対応する場合は、前記撹拌部材は、第2モードで動作し、
    前記第2モードにおける前記撹拌部材の第2動作量は、前記第1モードにおける前記撹拌部材の第1動作量よりも多く、前記現像剤収容室は現像剤を排出する排出口を備え、前記第1モード及び前記第2モードの動作は、前記排出口を封止する封止部材が除去された後、且つ外部からの印刷データに基づく画像形成プロセス実行前に行われることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記初期状態の現像装置が装着されたときに、前記識別手段による識別結果が、第1の量よりも多く、前記第2の量よりも少ない現像剤を収容した第3現像装置に対応する場合は、前記撹拌部材は、第3モードで動作し、
    前記第3モードにおける前記撹拌部材の第3動作量は、前記第1動作量及び前記第2動作量よりも少ないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記撹拌部材が、前記第2モードで動作するとき、前記撹拌部材の動作速度は前記第1モードにおける前記撹拌部材の動作速度よりも速いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記撹拌部材が、前記第2モードで動作するとき、前記撹拌部材の動作時間は前記第1モードにおける前記撹拌部材の動作時間よりも長いことを特徴とする請求項1又は3に記載の画像形成装置。
  5. 前記撹拌部材が、前記第3モードで動作するとき、前記撹拌部材の動作速度は、前記第1モード及び前記第2モードにおける前記撹拌部材の動作速度よりも遅いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記撹拌部材が、前記第3モードで動作するとき、前記撹拌部材の動作時間は、前記第1モードにおける前記撹拌部材の動作時間よりもく、前記第2モードにおける前記撹拌部材の動作時間よりも短いことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像装置としての第1色の現像装置及び第2色の現像装置と、
    前記第1色の現像装置における第1撹拌部材を駆動する第1駆動手段と、
    前記第2色の現像装置における第2撹拌部材を駆動する第2駆動手段と、
    制御手段と、を有し、
    前記識別手段は、前記第1色の現像装置及び前記第2色の現像装置の識別結果に基づき、前記第1駆動手段及び前記第2駆動手段を介し、前記第1撹拌部材及び前記第2撹拌部材の夫々を前記第1モード及び前記第2モードの何れかのモードで独立して制御することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤収容室は可撓性容器からなり、前記排出口から排出される前記現像剤が前記現像剤担持体に供給され、
    前記撹拌部材は、前記第1モード及び第2モードの夫々で、前記可撓性容器を繰り返し変形させる動作を、第1動作量及び第2動作量だけ動作することを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記撹拌部材は、前記封止部材及び、前記封止部材が固定された開封部材を含み、
    前記第1モード及び第2モードにおける動作は前記開封部材の回転であることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  10. 前記現像装置が前記装置本体に装着された場合に、重力方向において、前記現像剤収容室は、現像ローラの上部に配置され、
    前記第2現像装置が前記装置本体に装着されたときの第2現像剤収容室の重力方向の長さは、前記第1現像装置が前記装置本体に装着されたときの第1現像剤収容室の重力方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項1乃至の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記現像装置が前記装置本体に装着された場合に、重力方向において、前記現像剤収容室は、現像ローラの上部に配置され、
    前記第1、前記第2及び前記第3現像装置が前記装置本体に装着されたときの、各現像剤収容室の重力方向における長さは、第1現像収容室の重力方向長さ<第3現像収容室の重力方向長さ<第2現像収容室の重力方向長さの関係を持つことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  12. 前記現像剤担持体、前記像担持体及び前記像担持体を帯電する為の帯電部材の配置関係は、前記第1現像装置と前記第2現像装置において共通していることを特徴とする請求項1乃至1の何れか1項に記載の画像形成装置。
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