JP7304833B2 - 情報処理装置、情報処理方法、および、情報処理プログラム - Google Patents
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Description
また、システムは、コンソールを操作するオペレータの任務により、自装置をどのシステムと連接するかが決まる。このシステム連接処理においても、オペレータが操作して連接することにより無駄な時間が発生している。
また、システム連接操作時に、各システムにおける設定漏れあるいは誤設定といった誤りにより、インタフェース異常が発生する場合がある。このような異常の解決には時間を要し、運用開始が遅れることがある。
オペレータの任務を表すオペレータモードに応じて、複数のシステムの少なくともいずれかを連接する情報処理装置において、
初期設定の操作を表す初期設定操作データを用いて学習した初期設定操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて初期設定を自動的に実行する初期設定部と、
前記複数のシステムの少なくともいずれかを連接する操作を表す連接操作データを用いて学習した連接操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて前記複数のシステムの少なくともいずれかを自動的に連接するシステム連接処理を実行する連接処理部と
を備え、
前記連接処理部は、
システム連接時に取得された異常情報を用いて学習した連接異常モデルを用いて、前記システム連接時に発生した異常を自動的に解消する。
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置100の構成例について説明する。
情報処理装置100は、オペレータ20の任務を表すオペレータモードに応じて複数のシステム200の少なくともいずれかを連接する。図1では、複数のシステム200は、システムA,B,・・・,Xである。「情報処理装置100が複数のシステム200の少なくともいずれかを連接する」とは、情報処理装置100が、複数のシステム200のうちオペレータモードに応じたシステムを自装置と連接することを意味する。
記憶部170は、初期設定操作データ41とシステム連接操作データ42と異常情報43を記憶する。また、記憶部170は、初期設定操作モデル51と連接操作モデル52と連接異常モデル53を記憶する。
プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910の具体例は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922の具体例は、HDDである。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)メモリカード、CF、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVDといった可搬の記憶媒体であってもよい。なお、HDDは、Hard Disk Driveの略語である。SD(登録商標)は、Secure Digitalの略語である。CFは、CompactFlash(登録商標)の略語である。DVDは、Digital Versatile Diskの略語である。
情報処理プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体あるいは記憶媒体に格納されて提供されてもよい。また、情報処理プログラムは、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
図2を用いて、本実施の形態に係る情報処理装置100の動作について説明する。
情報処理装置100の動作手順は、情報処理方法に相当する。また、情報処理装置100の動作を実現するプログラムは、情報処理プログラムに相当する。
ステップS101において、オペレータモード設定部120は、オペレータモードを取得する。
具体的には、操作部931が、オペレータからオペレータの任務に関する情報を受け付ける。操作処理部110は、オペレータの任務に関する情報に基づいて、オペレータモードを取得し、オペレータモード設定部120に出力する。あるいは、操作部931がオペレータからのログイン情報を受け付けると、操作処理部110がログイン情報に対応付けられたオペレータモードを取得してもよい。
その他、オペレータモード設定部120がオペレータモードを取得する方法はどのような方法を採用しても構わない。
ステップS102において、初期設定部130は、初期設定の操作を表す初期設定操作データ41を用いて学習した初期設定操作モデル51に基づいて、オペレータモードに応じて初期設定を自動的に実行する。
初期設定操作モデル51は、情報処理装置100の起動後におけるオペレータモードごとの初期設定操作データ41を教師データとして機械学習されたモデルである。初期設定操作モデル51は、初期設定操作学習済みモデルともいう。
教師データとして用いられる初期設定操作データ41は、オペレータによる過去の操作データである。教師データとして用いられる初期設定操作データ41は、オペレータが過去の初期設定において行った操作をオペレータモードごとに表わしたデータである。
オペレータモード状況データ21は、複数のシステム200の各システムと、各システムのオペレータモードとが設定されているデータである。コンソール起動状態データ22は、コンソールである操作部931の起動状況を表すデータである。システム起動状態データ23は、情報処理装置100の起動状況を表すデータである。
具体的には、設定コマンド一覧、設定コマンド指示順、設定コマンド出力、設定結果確認指示コマンド出力、および設定結果表示指示コマンド出力といった初期設定手段71が出力される。
また、初期設定部130は、初期設定後の情報処理装置100および複数のシステム200の状況を、システム状況管理部140に出力する。
以上のように、初期設定処理が自動的に行われる。
連接処理部150による連接処理は、自装置と複数のシステム200の少なくともいずれかを連接するシステム連接処理と、システム連接処理において異常が発生した場合に異常を解消する異常解消処理とを有する。
まず、連接処理部150によるシステム連接処理について説明する。
連接操作モデル52は、連接操作データ42を教師データとして機械学習された予測モデルである。連接操作データ42は、情報処理装置100の起動後にオペレータにより行われたシステム連接処理の操作を表す。連接操作データ42は、複数のシステムの連接状況とオペレータモードとに応じた操作を表す。連接操作モデル52は、システム連接学習済みモデルともいう。
教師データとして用いられる連接操作データ42は、オペレータによる過去の操作データである。教師データとして用いられる連接操作データ42は、オペレータが過去のシステム連接処理において行った、システムの連接状況とオペレータモードとに応じた操作を表す。
具体的には、連接コマンド一覧、連接コマンド指示順、連接コマンド出力、連接結果確認指示コマンド出力、および連接結果表示指示コマンド出力といったシステム連接手段72が出力される。
次に、連接処理部150による異常解消処理について説明する。
具体的には、連接処理部150は、連接先のシステムから連接異常データ26を受信すると、異常が発生したと判定する。
連接異常モデル53は、異常情報43を教師データとして機械学習されたモデルである。異常情報43には、過去の連接異常を表す連接異常データ26と、過去の連接異常が発生した発生条件を表す発生条件データ27と、過去の連接異常の発生後にオペレータが行ったオペレータ操作データ28とを含む。連接異常モデル53は、連接異常学習済みモデルともいう。
連接異常データ26は、システム連接時に発生した異常を表すデータである。連接異常データ26は、情報処理装置100と連接されたシステムのうち、正常に連接されないシステムから送信されるデータである。
オペレータモード状況データ21は、複数のシステム200の各々のオペレータモードを表すデータである。
連接状況データ25は、複数のシステム200の連接状況を表すデータである。
具体的には、設定不備項目の設定方法、設定コマンド一覧、設定コマンド出力、設定結果確認指示コマンド出力、設定結果表示指示コマンド出力、連接コマンド一覧、連接コマンド指示順、連接コマンド出力、連接結果確認指示コマンド出力、および連接結果表示指示コマンド出力といった異常解消手段73が出力される。
「設定不備項目の設定方法」は、異常が発生した際、異常復旧のために設定すべき項目の設定方法である。例えば、「電源ONを行うためには、Aアドレスに、起動信号を5v、100msパルスを出力する」といった情報である。また、「システムモードを「運用」にするためには、メッセージ番号101の16bit目に1を立てて、BアドレスのPORT80012に送信する」といった情報である。
「設定コマンド出力」は、設定コマンド一覧に示した具体的なコマンド送信を、実際に行う処理を示す。
「連接コマンド出力」は、上述の連接コマンド一覧及び連接コマンド指示順で決めたとおりにメッセージを出力する処理のことである。
以上のように、異常解消処理が完了する。
図8では、異常発生から異常解消までの流れを表している。
システム連接時における異常が発生すると、連接処理部150は、異常の内容を確認する。連接処理部150は、異常A,B,C,D,・・・のいずれの異常が発生しているかを、連接異常モデル53を用いて判定する。
連接処理部150は、連接異常データ26とオペレータモード状況データ21と連接状況データ25を連接異常モデル53に入力した結果として、異常Xが発生していると判定し、異常解消処理Xを取得する。
連接処理部150は、異常解消処理Xにより自動的にシステム連接異常を解消する。
状況管理部140は、オペレータモードごとに、初期設定内容、オペレータモード設定内容、および、複数のシステム200との連接状況といった情報を取得し、システムの動作状況を管理する。また、状況管理部140は、システムの動作状況をシステムのステータスとして、出力インタフェース940を介して、表示部941に表示する。オペレータ20は、表示部941に表示されたシステムのステータスを確認する。
本実施の形態では、操作処理部110とオペレータモード設定部120と初期設定部130と状況管理部140と連接処理部150と連接状況出力部160の機能がソフトウェアで実現される。変形例として、操作処理部110とオペレータモード設定部120と初期設定部130と状況管理部140と連接処理部150と連接状況出力部160の機能がハードウェアで実現されてもよい。
具体的には、情報処理装置100は、プロセッサ910に替えて電子回路909を備える。
電子回路909は、操作処理部110とオペレータモード設定部120と初期設定部130と状況管理部140と連接処理部150と連接状況出力部160の機能を実現する専用の電子回路である。電子回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field-Programmable Gate Arrayの略語である。
本実施の形態に係る情報処理装置100では、主に、以下の3点を目的としている。
(1)オペレータが行っている初期設定を教師データベース化し、システム電源起動後のオペレータモードを取得した際、必要な初期設定を自動的に実施する。
(2)オペレータが行っているシステム連接操作を教師データベース化し、オペレータモードを取得した際、必要な連接処理を自動的に実施する。
(3)システム連接時に発生した異常アラート後のオペレータ操作を教師データベース化し、異常解消の設定処理を自動的に実施する。
また、情報処理装置100では、システム起動後の、連接状況データとオペレータモードごとのシステム連接操作データを教師データとして機械学習された予測モデルを用いて、自動システム連接支援装置を構築する。自動システム連接支援装置は、オペレータモード状況データとシステム連接状況データより、未連接のシステムを自動的に連接する処理を動作させる。
また、情報処理装置100では、連接異常データ、連接異常データの発生条件データ、および連接異常発生後にオペレータが行ったオペレータ操作データを教師データとして機械学習された予測モデルを用いて、自動システム連接異常解消支援装置を構築する。自動システム連接異常解消支援装置は、連接異常データ、異常が発生したオペレータモード状況データ、および連接状況データより、設定ミスおよび設定不足を推測し、自動的に設定を行う。
(1)システム起動後、オペレータモード取得するだけで必要な初期設定を自動的に行い、システム運用開始までの時間が短縮される。
(2)システム起動後、オペレータモード取得するだけで必要なシステムを自動的に連接され、システム運用開始までの時間が短縮される。
(3)システム連接異常発生時、自動的に不足している設定を行い、システムが正常に連接され、システム連接復旧までの時間が短縮される。
また、本実施の形態に係る情報処理装置100によれば、システム連接異常時のシステム状況データとオペレータ操作データを取得し、連接異常学習済モデルにて、連接異常の解消方法が導出され、自動的もしくはオペレータへのリコメンド表示により、連接異常解消時間の短縮が可能となる。
また、実施の形態1のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、この実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、この実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
すなわち、実施の形態1では、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
Claims (7)
- オペレータの任務を表すオペレータモードに応じて、複数のシステムの少なくともいずれかを連接する情報処理装置において、
初期設定の操作を表す初期設定操作データを用いて学習した初期設定操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて初期設定を自動的に実行する初期設定部と、
前記複数のシステムの少なくともいずれかを連接する操作を表す連接操作データを用いて学習した連接操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて前記複数のシステムの少なくともいずれかを自動的に連接するシステム連接処理を実行する連接処理部と
を備え、
前記連接処理部は、
システム連接時に取得された異常情報を用いて学習した連接異常モデルを用いて、前記システム連接時に発生した異常を自動的に解消する情報処理装置。 - 前記連接処理部は、
前記システム連接時に発生した異常を表す連接異常データと、前記複数のシステムの各々のオペレータモードを表すオペレータモード状況データと、前記複数のシステムの連接状況を表す連接状況データとを前記連接異常モデルに入力することにより、前記連接異常モデルから異常を解消する異常解消手段を取得する請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記連接異常モデルは、
過去の連接異常を表す前記連接異常データと、前記過去の連接異常が発生した発生条件を表す発生条件データと、前記過去の連接異常の発生後にオペレータが行ったオペレータ操作データとを含む前記異常情報を教師データとして機械学習された請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記連接操作モデルは、
前記情報処理装置の起動後にオペレータにより行われた前記システム連接処理の操作を表す前記連接操作データであって前記複数のシステムの連接状況と前記オペレータモードとに応じた操作を表す前記連接操作データを教師データとして機械学習され、
前記連接処理部は、
前記オペレータモード状況データと前記連接状況データとを前記連接操作モデルに入力することにより、前記連接状況データと前記オペレータモードとに応じて、前記複数のシステムのうち未連接のシステムを自動的に連接する請求項3に記載の情報処理装置。 - 前記初期設定操作モデルは、
前記情報処理装置の起動後における前記オペレータモードごとの前記初期設定操作データを教師データとして機械学習され、
前記情報処理装置は、前記オペレータにより操作される操作部を備え、
前記初期設定部は、
前記オペレータモード状況データと、前記操作部の起動状況を表すコンソール起動状態データと、前記情報処理装置の起動状況を表すシステム起動状態データとを前記初期設定操作モデルに入力することにより、前記オペレータモードに応じた初期設定を自動的に実行する請求項4に記載の情報処理装置。 - オペレータの任務を表すオペレータモードに応じて複数のシステムの少なくともいずれかを連接する情報処理装置の情報処理方法において、
初期設定部が、初期設定の操作を表す初期設定操作データを用いて学習した初期設定操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて初期設定を自動的に実行し、
連接処理部が、前記複数のシステムの少なくともいずれかを連接する操作を表す連接操作データを用いて学習した連接操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて前記複数のシステムの少なくともいずれかを自動的に連接するシステム連接処理を実行し、
前記連接処理部が、
システム連接時に取得された異常情報を用いて学習した連接異常モデルを用いて、前記システム連接時に発生した異常を自動的に解消する情報処理方法。 - オペレータの任務を表すオペレータモードに応じて複数のシステムの少なくともいずれかを連接する情報処理装置の情報処理プログラムにおいて、
初期設定の操作を表す初期設定操作データを用いて学習した初期設定操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて初期設定を自動的に実行する初期設定処理と、
前記複数のシステムの少なくともいずれかを連接する操作を表す連接操作データを用いて学習した連接操作モデルに基づいて、前記オペレータモードに応じて前記複数のシステムの少なくともいずれかを自動的に連接するシステム連接処理を実行するシステム連接処理と、
システム連接時に取得された異常情報を用いて学習した連接異常モデルを用いて、前記システム連接時に発生した異常を自動的に解消する異常解消処理と
をコンピュータに実行させる情報処理プログラム。
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