JP7304570B2 - 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法 - Google Patents

鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7304570B2
JP7304570B2 JP2019091816A JP2019091816A JP7304570B2 JP 7304570 B2 JP7304570 B2 JP 7304570B2 JP 2019091816 A JP2019091816 A JP 2019091816A JP 2019091816 A JP2019091816 A JP 2019091816A JP 7304570 B2 JP7304570 B2 JP 7304570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
reinforced concrete
concrete structure
conductive member
reinforcing bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019091816A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020186443A (ja
Inventor
英吉 大下
祥彦 刈田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo University
Maeda Corp
Original Assignee
Chuo University
Maeda Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo University, Maeda Corp filed Critical Chuo University
Priority to JP2019091816A priority Critical patent/JP7304570B2/ja
Publication of JP2020186443A publication Critical patent/JP2020186443A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7304570B2 publication Critical patent/JP7304570B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Description

本発明は鉄筋コンクリート構造物の防食技術に関するものであり、詳しくは、鉄筋コンクリート構造物に損傷を与えることなく、鉄筋の防食を行うことが可能な構造及び方法に関するものである。
鉄筋コンクリート構造物の鉄筋は、セメントの水和反応により生成される水酸化カルシウムによってpH12~13程度の強アルカリ性下に置かれるため、腐食から保護されている。しかし、コンクリートが中性化してアルカリ度が低下し、あるいはコンクリート中に塩化物等が存在すると、鉄筋が腐食され易くなる。
そこで、鉄筋コンクリート構造物において鉄筋を防食するため、流電陽極方式(犠牲陽極方式)や外部電源方式の防食方法が提案されている。流電陽極方式は、鉄と比較してイオン化傾向の高いアルミニウム合金、亜鉛合金またはマグネシウム合金などを陽極材としてコンクリート表面に張り付け、陽極材と内部鉄筋を短絡して鉄筋腐食の原因となる鉄筋中の電位差を外部より微弱な直流電流を流すことにより相殺する技術である。
外部電源方式は不溶性電極と直流電源装置を設け、コンクリート表面にプラス極、鉄筋にマイナス極を接続し、コンクリートを介して直接微弱な直流電流を鉄筋に流入させることで、腐食が発生する原因となる電位差を相殺する技術である。
従来、鉄筋コンクリート構造物において、中性化等により鉄筋が腐食することを防止するための技術が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に記載された技術は、鉄筋コンクリート建造物に外部直流電源を接続して、当該建造物のコンクリート壁面をアノードに設定するとともに、鉄筋をカソードに設定することにより、鉄筋をカソード分極してその腐蝕(腐食)を防止するようになっている。この技術では、中性化したコンクリート壁面あるいは劣化した下地や塗膜を鉄の腐蝕(腐食)箇所までハツリ、錆落としを行なうとしている。
特許文献2に記載された技術は、コンクリート構造物の表面に電極材を貼付し、薬剤シートで覆うとともに、構造物の内部に配筋されている鉄筋を直流電源のマイナス側に、電極材をプラス側に接続し、鉄筋側にマイナスの電荷を与える。直流電源は、コンクリート構造物に配置された太陽光発電パネルから得られる直流電源を直接または二次電池を介して得るようになっている。
特開平5-195588号公報 特開2002-242448号公報
上述した特許文献に記載された技術を含めて従来の鉄筋防食技術は、いずれも鉄筋コンクリート構造物の内部に電気回路を形成するために、陽極材と鉄筋を導線で接続しなければならず、物理的に導通を確保する必要がある。このように、既存の電気防食法は陽極材と内部鉄筋を導線などに直接接続しなければならず、コンクリートをハツリ、一部鉄筋を露出させていた。また、防食範囲は陽極材の設置範囲に左右されるため、対象部位における電気防食しか行うことができない。さらに、設置部位ごとに配線、電気系統の確認を行う必要があり、メンテナンスに手間がかかる。
外部電源方式は電源装置の固定が必要となるため、高所や海岸港湾付近などでは設置が困難である。また、流電陽極方式は鉄筋コンクリート構造物全体に犠牲陽極を敷設する必要があるため設置コストが大きくなる。さらに、経年的に陽極材が性能劣化するため、取り替えの必要性が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑み提案されたもので、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋と非接触で防食効果を発揮させることにより、鉄筋コンクリート構造物の損傷を最低限に抑えるとともに、施工コストや管理コストを低減することが可能な鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法を提供することを目的とする。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法は、上述した目的を達成するため、以下の特徴点を有している。すなわち、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造は、鉄筋コンクリート構造物中のコンクリートが中性化してアルカリ度が低下し、あるいはコンクリート中に塩化物が存在した場合に、当該鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋に流れる腐食電流を打ち消して防食を行うための構造に関するものである。そして、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に巻き付けた導電部材と、導電部材に高周波電流を供給し、電磁誘導の作用により鉄筋に渦電流を発生させて、表皮効果により鉄筋の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させるための電源装置とを備えたことを特徴とするものである。
上述した鉄筋コンクリート構造物の防食構造において、導電部材は、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に螺旋状に巻き付けることが可能である。
上述した鉄筋コンクリート構造物の防食構造において、導電部材は、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋を軸方向に複数の区間に区分して、区間毎にそれぞれ巻き付けることが可能である。
上述した鉄筋コンクリート構造物の防食構造において、導電部材は、内部に鉄筋が存在する鉄筋コンクリート構造物の外周部に巻き付け、あるいは鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋自体の外周部に巻き付けることが可能である。
上述した鉄筋コンクリート構造物の防食構造において、導電部材を周囲に巻き付ける鉄筋は主筋であり、導電部材は帯筋から構成することが可能である。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の防食方法は、鉄筋コンクリート構造物中のコンクリートが中性化してアルカリ度が低下し、あるいはコンクリート中に塩化物が存在した場合に、当該鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋に流れる腐食電流を打ち消して防食を行うための方法に関するものである。そして、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に導電部材を巻き付け、導電部材に高周波電流を供給して、電磁誘導の作用により鉄筋に渦電流を発生させ、表皮効果により鉄筋の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させて、当該鉄筋の防食を行うことを特徴とするものである。
本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法によれば、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋と非接触で防食構造を構成している。したがって、鉄筋コンクリート構造物に損傷を与えることなく防食構造を構成することができる。また、既設、新設を問わずに防食構造を構築することができるので、適用対象となる構造物の範囲が広くなる。
このように、本発明に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法は、簡易な構成でありながら、優れた防食効果を発揮できるとともに、施工コストや管理コストを低減することが可能である。
本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造の模式図。 本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造の適用例(1)。 本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造の適用例(2)。 本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造の適用例(3)。 本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法の実験結果の説明図。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法(以下、防食構造、防食方法と略記することがある)を説明する。図1~図5は本発明の実施形態に係る鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法を説明するもので、図1は模式図、図2~図4は適用例、図5は実験結果の説明図である。
<防食構造>
本発明の実施形態に係る防食構造は、土木構造物及び建築構造物の双方に適用可能な技術であるが、特に厳しい環境化で鉄筋の腐食が進行する可能性がある土木構造物に好適に適用することができる。また、適用対象となる鉄筋コンクリート構造物は、導電部材を巻き付けることが可能な柱や梁であるが、導電部材を巻き付けることができれば、斜材や壁等にも適用することができる。
導電部材を巻き付ける場所は、既設の鉄筋コンクリート構造物であれば、柱や梁の外周部である。また、新設の鉄筋コンクリート構造物であれば、予め鉄筋自体の外周部に導電部材を巻き付けておき、型枠内にコンクリートを打ち込んで柱や梁を作成してもよい。
本発明の実施形態に係る防食構造は、図1~図4に示すように、鉄筋コンクリート構造物50の内部に存在する鉄筋(例えば、主筋10)の周囲に巻き付けた導電部材30と、導電部材30に交番電流を供給する電源装置40とを主要な構成要素とする。なお、鉄筋とは、鉄筋コンクリート構造物50の内部に配設された部材であり、主筋10及び帯筋20等が存在する。本実施形態で防食の主要対象となるのは主筋10であるが、帯筋20についても防食効果を発揮することができる。
<導電部材>
導電部材30は、一般的には銅線等の電線を用いるが、主筋10を巻回する帯筋20を導電部材30としてもよい。なお、図1では、帯筋20、鉄筋コンクリート構造物50の図示を省略している。導電部材30(電線)の太さ、導電率、巻き付け間隔、巻き付け位置等は、鉄筋コンクリート構造物50の種類、大きさ、設置場所、環境等に応じて適宜設定する。また、導電部材30は、漏電、短絡、腐食等を防止するため、絶縁性及び耐食性を有する部材で被覆されていることが好ましい。
<電源装置>
電源装置40は、導電部材30に交番電流を供給するための装置であり、例えば、高周波インバータからなる。電源装置40から導電部材30に供給する電流は、電磁誘導の作用により鉄筋の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させるためのものであり、本実施形態では高周波電流としている。高周波の定義は種々あるが、本実施形態では、例えば、500Hz~2,000Hz程度とする。なお、電源装置40から供給する電流の周波数は、鉄筋コンクリート構造物50の種類、大きさ、設置場所、環境等に応じて適宜設定する。また、種々の状況に対応させて、電源装置40の出力を可変としてもよい。
<防食方法>
本発明の実施形態に係る防食方法は、鉄筋コンクリート構造物50の内部に存在する鉄筋(主筋10)の周囲に導電部材30を巻き付けて、導電部材30に交番電流を供給する。そして、電磁誘導の作用により鉄筋(主筋10)の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させて、当該鉄筋(主筋10)の防食を行うようになっている。
<防食構造及び防食方法の原理>
鉄筋(主筋10)の軸方向に対して、導電部材30を螺旋状に巻き付けて交番電流を流すと、交番磁界が発生して、鉄筋(主筋10)に渦電流が生じる。鉄筋(主筋10)に渦電流が生じると、表皮効果により、鉄筋(主筋10)の中心部では渦電流により電流が打ち消しあい、鉄筋(主筋10)の表皮部分に電流が流れることになる。
そして、表皮効果により流れる電流により、腐食電流を打ち消して防食を行うことができる。なお、表皮効果は高周波電流により顕著に生じる効果であるため、導電部材30に流す電流は、1,000Hz~2,000Hz程度の周波数であることが好ましいと考えられる。
<適用例(1)>
以下、本発明に係る防食構造及び防食方法の適用例を説明する。第1の適用例は、導電部材30を柱または梁の外周部に巻き付ける態様である。第1の適用例では、図2に示すように、鉄筋コンクリート構造物50である柱または梁の外周部に導電部材30を螺旋状に巻き付ける。
第1の適用例では、主筋10の軸方向のほぼ全体にわたって導電部材30を螺旋状に巻き付けている。このような構成であるため、鉄筋コンクリート構造物50に対してはつり作業等や電源の埋め込み等が不要となり、鉄筋コンクリート構造物50に損傷を与えることがない。
第1の適用例は、既存の鉄筋コンクリート構造物50に好適に適用することができる。すなわち、鉄筋(主筋10)の腐食が懸念される鉄筋コンクリート構造物50の柱や梁の外周部に導電部材30を螺旋状に巻き付けて、電源装置40から導電部材30に交番電流を供給することにより、鉄筋(主筋10)の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流が発生して防食効果を発揮することができる。
<適用例(2)>
第2の適用例では、図3に示すように、鉄筋コンクリート構造物50である柱または梁の内部に存在する鉄筋(主筋10)自体の外周部に導電部材30を螺旋状に巻き付ける。第2の適用例は、新設の鉄筋コンクリート構造物50に好適に適用することができる。
すなわち、鉄筋(主筋10)の腐食が懸念される鉄筋コンクリート構造物50を施工する際に、柱や梁の主筋10の外周部に導電部材30を螺旋状に巻き付け、導電部材30の両端部が柱や梁の外部に突出した状態で、型枠の内部にコンクリートを打ち込んで柱や梁を形成する。そして、電源装置40から導電部材30に交番電流を供給することにより、鉄筋(主筋10)の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流が発生して防食効果を発揮することができる。
第2の適用例では、予め鉄筋(主筋10)の外周部に導電部材30を巻き付けるとともに、導電部材30の両端部を柱や梁の外部に突出させているので、鉄筋コンクリート構造物50に対してはつり作業等や電源の埋め込み等が不要となり、鉄筋コンクリート構造物50に損傷を与えることがない。
<適用例(3)>
第3の適用例では、図4に示すように、鉄筋コンクリート構造物50内に存在する鉄筋(主筋10)を軸方向に複数の区間に区分して、区間毎にそれぞれ導電部材30を巻き付けている。例えば、柱や梁を主筋10の軸方向に対して上下に2分して、各区間に導電部材30をそれぞれ巻き付ける。導電部材30を巻き付けた各区間の導電部材30に対して、電源装置40から交番電流を供給することにより、鉄筋(主筋10)の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流が発生して防食効果を発揮することができる。
導電部材30を巻き付けていない場所では、腐食電流を打ち消す電流は殆ど発生しないが、導電部材30を巻き付けた区間で発生する腐食電流を打ち消す電流により、導電部材30を巻き付けていない場所においても、防食効果を期待することができる。
なお、区間数、導電部材30を巻き付ける範囲等は、鉄筋コンクリート構造物50の形状や設置場所等、種々の条件に応じて設定すればよい。
<実験結果>
本発明に係る防食構造及び防食方法について実験を行った。実験は、種々の条件に基づいて実施した。すなわち、実験装置は、塩化ビニル製の管(塩ビ管)を鉄筋コンクリート構造物50の外周部に見立てて塩ビ管内部に鉄筋(主筋10、帯筋20)を配設し、塩ビ管の外周部に銅線を螺旋状に巻き付けたものであり、鉄筋(主筋10、帯筋20)に塩水を噴霧するとともに、銅線に所定周波数の電流を流さない場合(防食なし)と、銅線に所定周波数の電流を流した場合(防食あり)とで、鉄筋(主筋10、帯筋20)の腐食率を測定した。
図5(a)は、「防食なし」の実験結果であり、図5(b)は、「防食あり」の実験結果である。この実験では、実験前の質量と実験後の質量とに基づいて腐食率を計算した。なお、電流の周波数は500Hz、電流値は10.5Aとした。
図5(a)に示すように、「防食なし」では、主筋の腐食率は1.695~4.782%であり、帯筋の腐食率は8.567%であった。また、図5(b)に示すように、「防食あり」では、主筋の腐食率は0.080~0.163%であり、帯筋の腐食率は0.362%であった。
上述した実験から明らかなように、本発明に係る防食構造及び防食方法によれば、主筋10は勿論のこと、帯筋20に対しても顕著な防食効果が認められた。
10 主筋
20 帯筋
30 導電部材
40 電源装置
50 鉄筋コンクリート構造物

Claims (7)

  1. 鉄筋コンクリート構造物中のコンクリートが中性化してアルカリ度が低下し、あるいはコンクリート中に塩化物が存在した場合に、当該鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋に流れる腐食電流を打ち消して防食を行うための構造であって、
    鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に巻き付けた導電部材と、
    前記導電部材に高周波電流を供給し、電磁誘導の作用により前記鉄筋に渦電流を発生させて、表皮効果により前記鉄筋の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させるための電源装置と、
    を備えた、
    ことを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  2. 前記導電部材は、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に螺旋状に巻き付けた、
    ことを特徴とする請求項1に記載の鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  3. 前記導電部材は、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋を軸方向に複数の区間に区分して、区間毎にそれぞれ巻き付けた、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  4. 前記導電部材は、内部に鉄筋が存在する鉄筋コンクリート構造物の外周部に巻き付けたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  5. 前記導電部材は、鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋自体の外周部に巻き付けたことを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  6. 前記導電部材を周囲に巻き付ける鉄筋は主筋であり、
    前記導電部材は帯筋からなる、
    ことを特徴とする請求項5に記載の鉄筋コンクリート構造物の防食構造。
  7. 鉄筋コンクリート構造物中のコンクリートが中性化してアルカリ度が低下し、あるいはコンクリート中に塩化物が存在した場合に、当該鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋に流れる腐食電流を打ち消して防食を行うための方法であって、
    鉄筋コンクリート構造物の内部に存在する鉄筋の周囲に導電部材を巻き付け、
    前記導電部材に高周波電流を供給し、
    電磁誘導の作用により前記鉄筋に渦電流を発生させ、表皮効果により前記鉄筋の表皮部分に腐食電流を打ち消す電流を発生させて、当該鉄筋の防食を行う、
    ことを特徴とする鉄筋コンクリート構造物の防食方法。
JP2019091816A 2019-05-15 2019-05-15 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法 Active JP7304570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019091816A JP7304570B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019091816A JP7304570B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020186443A JP2020186443A (ja) 2020-11-19
JP7304570B2 true JP7304570B2 (ja) 2023-07-07

Family

ID=73221409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019091816A Active JP7304570B2 (ja) 2019-05-15 2019-05-15 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7304570B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327507A (ja) 2001-04-27 2002-11-15 Tokyu Constr Co Ltd 構造物及びその消磁方法
CN106894647A (zh) 2017-03-09 2017-06-27 武汉大学 一种用于混凝土结构加固与钢筋锈蚀保护的方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2788967B2 (ja) * 1986-01-30 1998-08-20 佐藤 正幸 機械又は装置の金属部材の防食方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327507A (ja) 2001-04-27 2002-11-15 Tokyu Constr Co Ltd 構造物及びその消磁方法
CN106894647A (zh) 2017-03-09 2017-06-27 武汉大学 一种用于混凝土结构加固与钢筋锈蚀保护的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020186443A (ja) 2020-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11519077B2 (en) Galvanic anode and method of corrosion protection
CA2880235C (en) Galvanic anode and method of corrosion protection
US10494723B2 (en) System and method for providing corrosion protection of metallic structure using time varying electromagnetic wave
JP7304570B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物の防食構造及び防食方法
CN102168404A (zh) 一种混凝土桥梁的防腐方法
JPS609887A (ja) 地中埋設物の電気防食法
JP6353733B2 (ja) コンクリート内の鋼材の防食機能を有したスペーサー部材およびその設置方法
JP2780915B2 (ja) 鉄筋コンクリート構造物に接続された金属体の防食構造
JP2009179876A (ja) 既設pc桁端部の電気防食方法
JP2000026174A (ja) コンクリート中鉄筋の防食方法
JP4132174B2 (ja) 埋設配管のマクロセル腐食防止方法
JPS62287086A (ja) 鉄筋コンクリ−ト構造物における鉄筋の防蝕方法
JPS5831087A (ja) 地下埋設変圧器の電気防食方法
JPS5932593Y2 (ja) 屋外貯蔵タンク底板下面の電気防食構造
CN113644460A (zh) 电力井防漏电接地保护方法
JP2019104977A (ja) 水中金属構造物の防食装置
Chaudhary et al. Preventing Corrosion of Reinforcing Steel in Seawater Cooling Tower and Basins
JP2003213804A (ja) コンクリート構造物の製造方法
JPH0372160B2 (ja)
JPH08176858A (ja) 金属製水槽の防食装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220411

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230615

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230619

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7304570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150