以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる精算システム1の概略構成図である。この精算システム1は、例えば回転寿司店に設置される精算システムであり、店舗における商品管理システムでもある。同図に示すように、精算システム1は、管理装置(ストアコントローラ)10と、POS装置20と、3台の精算装置(以下「セルフ精算装置」という)40(40-1,2,3)と、厨房装置(キッチンモニタなど)60と、アクセスポイント80とをLAN100によって接続し、またアクセスポイント80を介して、それぞれ複数台の注文端末110・・・,140・・・をLAN100に接続して構成されている。LAN100は有線、無線の何れであっても良い。
管理装置10は、精算システム1全体を制御するコンピュータであって、メニューマスタファイル(商品マスタファイル)などの種々の情報を管理する。メニューマスタファイルは、適宜更新される。管理装置10は、適宜、最新のメニューマスタファイルをメニューファイル(商品ファイル)としてPOS装置20やセルフ精算装置40や注文端末110,140などに送信する。図2はメニューファイル150の一例を示す図である。同図に示すようにメニューファイル150には、各メニュー商品のメニューコード、名称、価格などのメニュー商品情報が記憶されている。
図3は管理装置10の機能ブロック図の一例を示す図である。同図に示すように、管理装置10は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、表示部14と、ハードディスク15と、操作部16と、通信部17とを有しており、これら各構成要素を互いにバス18を介して接続して構成されている。CPU11は、ROM12に記憶された制御プログラムを実行することにより、管理装置10の動作を制御する。ROM12は、前記制御プログラムなどの各種情報を記憶する。RAM13は、種々の情報を一時記憶する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり、管理装置10を操作する店員に対して情報を表示する。ハードディスク15は、前記メニューファイル150や下記する各種精算用情報などを記憶する記憶手段である。操作部16は、管理装置10を操作する店員から種々の指示を受けるための各種キーなどを有している。通信部17は、LAN100を介して各種機器と通信するための通信インターフェースである。
図4はPOS装置20の機能ブロック図の一例を示す図である。このPOS装置20は、飲食を行った客が、例えば下記するセルフ精算装置40を使用しないで、店員に精算を求めたような場合に使用する。同図に示すように、POS装置20は、このPOS装置20の動作を制御するCPU21と、顧客の買上情報などを記憶するハードディスク22と、CPU21が実行するプログラムを記憶するROM23と、種々の情報(例えば管理装置10より取得したメニューファイル150など)を一時記憶するRAM24と、商品などに付されているバーコードなどを光学的に読み取るスキャナ部25と、メニュー商品の名称や価格などを表示する店員用表示部26と、客用表示部27と、レシート印字部28と、現金や金券などを保管するドロワ部29と、LAN100を経由して管理装置10などの外部機器と通信する通信部30と、POS装置20を動作させる各種の操作ボタンなどからなる操作部31とを備えている。各構成要素は互いにバス32を介して接続されている。
図5は本発明の1実施形態に係るセルフ精算装置40(40-1,2,3)の外観構成を示す斜視図、図6はセルフ精算装置40(40-1,2,3)の構成を示すブロック図である。このセルフ精算装置40は、寿司などを飲食した顧客が、自ら精算を行う際に使用する精算装置である。図5に示すように、セルフ精算装置40は、基台41の上部にタッチパネル43を設置し、また、タッチパネル43の下部に発行口45とスキャナ51を設置し、また、タッチパネル43の側部にクレジットカードやプリペイドカードを挿入してその情報を入出力する磁気カード及びICカード読取部47を設置し、また、基台41の正面側に紙幣投入口53を設置し、また、紙幣投入口53の斜め下側に硬貨投入口55を設置し、また紙幣投入口53の下方にお釣り排出口57を設置して構成されている。
また図6に示すように、セルフ精算装置40は、CPU401と、ROM403と、RAM405と、スキャナ部51と、タッチパネル43と、印刷部409と、通信部411と、スピーカ413と、入出金部415とを備え、これらをバス417によって相互に接続して構成されている。
CPU401は、ROM403に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、セルフ精算装置40の動作を制御する。ROM403は、プログラムなどを記憶する。RAM405は、種々の情報、例えば上記図2に示すメニューファイル150の内容や、履歴情報など、を記憶する。
スキャナ部51は、例えば会計札に記録されているバーコードなどの情報(テーブル識別情報など)を光学的に取得する取得手段である。タッチパネル43は、顧客に対して種々の情報を表示する表示部431と、画面にタッチすることで各種命令を入力する入力部433の機能を有している。入力部433は入力手段である。印刷部409は、この例ではレシートに印字を行って、前記発行口45から印刷済みのレシートを発行するものである。通信部411は、前記LAN100を介して、他の装置と通信する。スピーカ413は、顧客に各種操作情報などを音声で報知などする。
入出金部415は、釣銭釣札機や前記磁気カード及びICカード読取部51などと、それらの制御部とを備えて構成されていて、入出金部415を用いて、現金、クレジットカードなどにより決済処理が行われる。入出金部415は、釣銭釣札機によって現金により決済を実行した場合は、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バス417を介してCPU401に出力する。釣銭釣札機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口53、硬貨を投入する硬貨投入口55、釣銭を排出するお釣り排出口57を備えている。また入出金部415は、磁気カード及びICカード読取部51を用いてクレジットカードなどにより決済を実行した場合は、決済を実行した結果を、CPU401に出力する。
厨房装置60は、この例では、注文された料理の調理指示データを画面に表示するキッチンモニタであり、一般に厨房(調理場)近傍に設置される。厨房で調理する店員は、厨房端末60で表示される調理指示内容に従って調理を行う。厨房装置60は、注文端末110,140などから料理の注文を受けた際に送信される調理指示命令を受け取り、調理指示内容を表示する。厨房装置60は、キッチンモニタの代わりに、調理指示内容をシートにプリントアウトするキッチンプリンタであっても良いし、両者を設置しても良い。
注文端末110,140は、同様の構成を有している。注文端末110は、図1に示すように、その表面にタッチパネル117と、操作ボタン部121とを有している。また注文端末140も、その表面にタッチパネル147と、操作ボタン部151とを有している。両者の機能はほぼ同一であるが、両者の異なる点は、注文端末140は主として店員が操作する携帯端末であるのに対して、注文端末110は主として顧客自らが操作する携帯端末である点である。
次にこの精算システム1の動作例を説明する。
例えば、顧客は、レーン上を移動している皿を、着席しているテーブルに取り出し、皿に載置されている寿司などのメニュー商品を飲食する。一方、店員に直接注文することで注文端末140から厨房にメニュー商品の調理を依頼したり、顧客自ら注文端末110を操作することによって厨房にメニュー商品の調理を依頼したりする。次に、顧客の飲食が終了した際、店員によって、飲食した皿の種別と枚数が確認(カウント)され、その精算用情報(精算するのに必要な各種情報)が注文端末140などから管理装置10に送信される。または、飲食した皿の種別と枚数を自動的に確認(カウント)して自動的にその精算用情報を管理装置10に送信する装置などを設置していたような場合などは、顧客の飲食が終了した際、顧客自らが注文端末110などを用いて、飲食が完了したことを管理装置10に送信する。なおこの精算用情報は、当該精算を行う顧客のテーブル識別情報(例えばテーブル番号)と紐付けて管理装置10に記憶しておく。そして顧客は、複数台あるセルフ精算装置40の内の何れか1台のセルフ精算装置40-1に移動する。
〔第1実施形態〕
図7は、この例で使用するセルフ精算装置40-1,2,3の第1実施形態にかかる動作フロー図である。また図8乃至図10は、図7に示す第1実施形態にかかる各セルフ精算装置40-1,2,3の画面遷移の一例を示す遷移図である。この実施形態は、複数精算機で同時に個別精算(個別会計)を行う構成である。図7に示す動作全体の制御は、管理装置10のCPU11が行うが、それ以外にも、何れか1または複数のセルフ精算装置40のCPU401が行ってもよい(以下の各実施形態でも同様)。
まず、顧客が1台のセルフ精算装置40-1に対面すると、図示しない対面検知センサが作動して、人が対面したことを検知する。なお、前記対面検知センサは無くても良く、例えばタッチパネル43をタッチするなどしたタイミングで会計処理を開始するように構成しても良い。これによって、セルフ精算装置40-1のタッチパネル43には、例えば図8に示す操作指示画面(スタート画面)E1を表示する。なお、操作指示画面E1を表示するまでは広告表示をしていて、対面検知センサが作動するなどで会計処理を開始すると操作指示画面E1に切り替えるように構成しても良い。操作指示画面E1は、支払いをまとめて一人の人(1台の精算装置)で行うか、支払いを個別に複数の人(この例では3人、3台の精算装置)で行うか、支払いを割り勘で行うかを指示する画面であり、「まとめて」ボタンE11と、「個別」ボタンE12と、「□名」ボタンE13と、「決定」ボタンE14と、「割り勘」ボタンE15とを表示している。また操作指示画面E1には、精算する全ての金額(合計金額)や、割り勘した場合(均等割り勘の場合)の1人あたりの金額や、テーブル番号や、注文番号や、日付なども表示されている。
そして、「まとめて」ボタンE11を押下し、次に「決定」ボタンE14を押下した場合は、通常の精算処理、即ち、当該セルフ精算装置40-1によって、精算すべき全ての合計金額をまとめて精算する(ステップST1-1の「N」)。また「割り勘」ボタンE15を押下し、次に「決定」ボタンE14を押下した場合は、例えば人数分のセルフ精算装置40-1,2,3を用いてそれぞれの割り勘金額(例えば均等割り勘金額)を並列に精算する(ステップST1-1の「N」)。
一方、「個別」ボタンE12を押下し、次に「□名」ボタンE13を押下した場合は、図示しないキーパッド画面がポップアップ表示されるので、当該キーパッド画面に人数を入力すると、図示するように「3名」と表示される。そして「決定」ボタンE14が押下されると(ステップST1-1の「Y」)、3台、即ち人数分のセルフ精算装置40-1、2,3のタッチパネル43に、それぞれ商品選択画面E2,F1,G1が表示される(ステップST1-2)。ここで、1台目のセルフ精算装置40-1を「レジC」、2台目のセルフ精算装置40-2を「レジA」、3台目のセルフ精算装置40-3を「レジB」とも呼ぶこととする(以下の各実施形態においても同様)。
各セルフ精算装置40-1,2,3の商品選択画面E2,F1,G1にはそれぞれ、選択商品表示欄E21,F11,G11と、被選択商品表示欄E22,F12,G12と、「決定」ボタンE23,F13,G13と、他レジ選択用タブE24,F14,G14とが表示されている。なお、図示の都合上、各選択商品表示欄E21,F11,G11に、選択した商品が表示されているが、この段階ではこれら商品は表示されていない。一方、被選択商品表示欄E22,F12,G12には、図示の商品が表示されている。
選択商品表示欄E21,F11,G11は、被選択商品表示欄E22,F12,G12に表示されている商品の内、自己が精算しようとする商品をタッチすることで選択した商品を一覧表示するものである。選択商品表示欄E21,F11,G11の側部には、スクロールバーE211,F111,G111が表示されている(商品が1ページ内にすべて表示される場合は消去されてもよい)。また被選択商品表示欄E22,F12,G12は、精算すべき全ての商品を一覧表示するものであり、何れの被選択商品表示欄E22,F12,G12にも同一時刻においては同一内容が表示される。被選択商品表示欄E22,F12,G12の側部には、スクロールバーE221,F121,G121が表示されている(商品が1ページ内にすべて表示される場合は消去されてもよい)。そして、何れかの被選択商品表示欄E22(またはF12,G12)に表示された何れかの商品を押下すれば、当該商品の表示が消去されると同時に、押下した画面にある選択商品表示欄E21(またはF11,G11)に当該商品が表示される。なお、被選択商品表示欄E22,F12,G12に表示した商品を押下することによって消去する代わりに、当該商品の表示状態を変更(例えば白黒反転や背景色の変更など)して、選択されたことがわかるようにしても良い。またその時同時に、表示状態を変更した商品名の近くに選択したレジナンバー(例えば「C」など)を表示し、どのレジナンバーの人が選択したかがわかるようにしても良い。また他レジ選択用タブE24,F14,G14は、当該タブを押下することで、選択商品表示欄E21,F11,G11に選択して表示した商品のデータを、前記押下した他レジに送信し、当該商品を、押下した他レジの選択商品表示欄E21,F11,G11に表示し、当該他レジが選択した商品とするものである。また各選択商品表示欄E21,F11,G11の右斜め上方と、各被選択商品表示欄E22,F12,G12の右斜め上方には、それぞれ商品のソート方法(並び順)を選択するソート方法切替ボタンE212,F112,G112,E222,F122,G122が表示されている。このボタンを押下することで、選択商品表示欄E21,F11,G11や被選択商品表示欄E22,F12,G12に表示されている商品を、注文順、メニュー分類順などに切り替えることができる。また選択商品表示欄E21,F11,G11の上部と被選択商品表示欄E22,F12,G12の上部には、各欄中に表示した商品の合計金額(表示される商品の増減によって変化する)が表示されている(以下の各欄についても同様)。
そして、例えば、商品選択画面E2の被選択商品表示欄E22において、「まぐろ1 100円」と「中とろ1 200円」を選択(押下)すると、選択商品表示欄E21に「まぐろ1 100円」と「中とろ1 200円」が表示されると同時に、全ての被選択商品表示欄E22,F12,G12中の「まぐろ1 100円」と「中とろ1 200円」が消去される(ステップST1-3)。そして「決定」ボタンE23が押下されると、セルフ精算装置40-1の商品選択画面E2が内容確認画面E3に遷移し、その選択商品表示欄E31に上記選択商品が表示される。
同様に、例えば、商品選択画面F1の被選択商品表示欄F12において、「たまご1 100円」と「大とろ1 300円」を選択すると、選択商品表示欄F11に「たまご1 100円」と「大とろ1 300円」が表示されると同時に、全ての被選択商品表示欄E22,F12,G12中の「たまご1 100円」と「大とろ1 300円」が消去される(ステップST1-3)。そして「決定」ボタンF13が押下されると、セルフ精算装置40-2の商品選択画面F1が内容確認画面F2に遷移し、その選択商品表示欄F21に上記選択商品が表示される。
同様に、例えば、商品選択画面G1の被選択商品表示欄G12において、「ラーメン1 450円」と「サーモン1 200円」を選択すると、選択商品表示欄G11に「ラーメン1 450円」と「サーモン1 200円」が表示されると同時に、全ての被選択商品表示欄E22,F12,G12中の「ラーメン1 450円」と「サーモン1 200円」が消去される(ステップST1-3)。そして「決定」ボタンG13が押下されると、セルフ精算装置40-3の商品選択画面G1が内容確認画面G2に移行し、その選択商品表示欄G21に上記選択商品が表示される。
そして、各内容確認画面E3,F2,G2において、それぞれの顧客が「決定」ボタンE32,F22,G22を押下する(ステップST1-4)。このとき、全ての選択商品表示欄E31,F21,G21で選択した商品に、精算すべき商品の漏れがあった場合(ステップST1-5の「Y」)は、図9に示す内容確認画面E3-2,F2-2,G2-2に示すように、ポップアップ画面として、未精算商品表示画面E33,F23,G23を表示する(ステップST1-8)。各未精算商品表示画面E33,F23,G23は同一画面であり、漏れた商品を表示する。そして「OK」ボタンE34,F24,G24を押下すると、内容確認画面E3,F2,G2に戻る。漏れていた商品を選択する場合は、「戻る」ボタンE35,F25,G25を押下し、商品選択画面E2,F1,G1に戻り、何れかの商品選択画面E2,F1,G1において当該商品を選択する。即ち、精算すべき商品の漏れがあった場合は、「決定」ボタンE32,F22,G22が押下できない(押しても次の画面に移行できない)ように構成されている。
漏れていた商品の選択が終了すると、再び、内容確認画面E3-3,F2-3,G2-3が表示される。このとき、全ての選択商品表示欄E31-3,F21-3,G21-3で選択した商品に、精算すべき商品の漏れがないので(ステップST1-5の「N」)、「決定」ボタンE32-3,F22-3,G22-3を押下することで、支払方法選択画面E4,F3,G3に移行する(ステップST1-6)。
そして各支払方法選択画面E4,F3,G3において、支払い方法E36,F26,G26を選択し、「決定」ボタンE37,F27,G27を押下すれば、図10に示す精算案内画面E5,F4,G4が表示されて精算処理が実行され(ステップST1-7)、その後、精算終了画面E6,F5,G5が表示されて、全ての精算処理が完了する。なお、全ての精算処理が完了してセルフ精算装置40―1、2,3に空きが生じた場合は、それらのタッチパネル43に広告表示を行ってもよい。
以上説明したように、上記精算システム1は、1つの注文情報を複数の個別精算扱いにする個別精算選択手段(ステップST1-1)と、前記個別精算扱いにされた個々の個別精算を複数のセルフ精算装置40-1,2,3で行わせる個別精算実行手段(ステップST1-2,3,4,5,6,7,8)と、を具備して構成されている。これによって、個別精算を複数のセルフ精算装置40-1,2,3によって同時に進めることができ、その処理を迅速且つスムーズに行うことができる。上記図8の操作指示画面E1に表示した「割り勘」ボタンE15の押下による複数の精算装置を用いた割り勘操作についても同様である。
また上記個別精算実行手段は、各精算装置の精算可能か否かのステータスに基づき、精算可能な精算装置、即ち空いている精算装置(上記例では3台のセルフ精算装置40-1,2,3)に、個別精算用の商品選択画面E2,F1,G1を表示させるように構成している。
また上記個別精算実行手段は、複数のセルフ精算装置40-1,2,3全てによる商品選択の完了を待って、各セルフ精算装置40-1,2,3による精算処理を開始させるように構成している(ステップST1-5、ST1-6、ST1-7など)。これによって、未精算商品を残したまま、一部のセルフ精算装置40による精算処理が行われることを防止している。即ち例えば、最後に精算を行うセルフ精算装置40に未精算商品全ての料金を加算して精算させることなどを防止することができる。
また上記個別精算実行手段は、前記複数のセルフ精算装置40-1,2,3全てによる商品選択の完了が宣言された際に未選択商品が残っていると判断した場合、未選択商品が存在することを各セルフ精算装置40-1,2,3から報知させるように構成している(ステップST1-8)。これによって、精算を行っている各顧客に、未選択商品があることを、確実に認識させることができ、その後の精算処理をスムーズに進めさせることができる。
なお、注文時に個別精算する商品を顧客ごとに登録しておけば、未精算商品があることの表示などが不要になり、よりスムーズな精算処理を行うことができる。
〔第2実施形態〕
図11は、第2実施形態にかかる動作フロー図である。また図12は、図11に示す動作フロー中の主としてステップST1-8a部分の画面遷移の一例を示す遷移図である。この実施形態も、複数精算機で同時に個別精算(個別会計)を行う構成である。
この実施形態において、上記第1実施形態と相違する点は、ステップST1-8aの部分のみである。この例の場合、上記第1実施形態と同様に、ステップST1-1からステップST1-4まで移行した後、図8に示す各内容確認画面E3,F2,G2において、それぞれの顧客が「決定」ボタンE32,F22,G22を押下する(ステップST1-4の「Y」)。このとき、全ての選択商品表示欄E31,F21,G21で選択した商品に、精算すべき商品の漏れがあった場合(ステップST1-5の「Y」)は、ステップST1-8aに移行し、図12に示すセルフ精算装置40―1の内容確認画面E3-4に示すように、ポップアップ画面として、未精算商品合算報知画面E33-4を表示する。未精算商品合算報知画面E33-4は、全ての未精算商品を強制的にこのセルフ精算装置40―1(最初の操作指示画面E1の操作を行った装置)のみに合算することを報知するものである。そして「OK」ボタンE34-4を押下すると、未精算商品を追加した内容確認画面E3-5が表示される。これによって、全ての選択商品表示欄E31-5,F21,G21で選択した商品に、精算すべき商品の漏れがないので(ステップST1-5の「N」)、「決定」ボタンE32-5を押下することで、支払方法選択画面E4に移行する(ステップST1-6)。なお支払方法選択画面F3,G3には、前記内容確認画面F2,G2の「決定」ボタンF22,G22を押下したときに移行している。以下の動作は、上記第1実施形態と同一なので、その説明は省略する。
以上説明したように、この第2実施形態の個別精算実行手段(ステップST1-2,3,4,5,6,7,8a)は、複数のセルフ精算装置40―1,2,3全てによる商品選択の完了が宣言された際(ステップST1-4の「Y」)に未選択商品が残っていると判断した場合(ステップST1-5の「Y」)は、予め定めた精算装置(この例の場合はセルフ精算装置40―1)に前記未選択商品の精算を行わせる構成としている。このように構成することで、個別精算処理を迅速且つスムーズに行うことができる。
〔第3実施形態〕
図13は、第3実施形態にかかる動作フロー図である。また図14,図15は、図13に示す動作フロー中の主としてステップST2-1からステップST2-4部分の画面遷移の一例を示す遷移図である。この実施形態は、1台の精算装置(この例の場合はセルフ精算装置40―1)で個別精算の商品を選択した後に、空いている精算装置に精算情報を送信し、送信された精算機で個別精算(個別会計)を行う構成である。
まず、顧客が1台のセルフ精算装置40-1(以下「マスタ精算装置」ともいう)に対面すると、図示しない対面検知センサが作動して、人が対面したことを検知する。なお、前記対面検知センサは無くても良く、例えばタッチパネル43をタッチするなどしたタイミングで会計処理を開始するように構成しても良い。これによって、マスタ精算装置40-1のタッチパネル43には、例えば図14に示す操作指示画面(スタート画面)H1を表示する(ステップST2-1)。なお、操作指示画面H1を表示するまでは広告表示をしていて、対面検知センサが作動するなどで会計処理を開始すると操作指示画面H1に切り替えるように構成しても良い。操作指示画面H1は、支払いをまとめて一人の人(1台の精算装置)で行うか、支払いを個別に複数の人(この例では3人、3台の精算装置)で行うか、支払いを割り勘で行うかを指示する画面であり、「まとめて」ボタンH11と、「個別」ボタンH12と、「□名」ボタンH13と、「決定」ボタンH14と、「割り勘」ボタンH15とを表示している。
そして、「まとめて」ボタンH11を押下し、次に「決定」ボタンH14を押下した場合は、通常の精算処理、即ち、当該セルフ精算装置40-1によって、精算すべき全ての合計金額をまとめて精算する(ステップST2-1の「N」)。また「割り勘」ボタンH15を押下し、次に「決定」ボタンH14を押下した場合は、例えば人数分のセルフ精算装置40-1,2,3を用いてそれぞれの割り勘金額(例えば均等割り勘金額)を並列に精算する(ステップST2-1の「N」)。
一方、「個別」ボタンH12を押下し、次に「□名」ボタンH13を押下した場合は、図示しないキーパッド画面がポップアップ表示されるので、当該キーパッド画面に人数を入力すると、図示するように「3名」と表示される。そして「決定」ボタンH14が押下されると(ステップST2-1の「Y」)、マスタ精算装置40-1のタッチパネル43に、商品選択画面H2が表示される(ステップST2-2)。
セルフ精算装置40-1の商品選択画面H2には、選択商品表示欄H21と、被選択商品表示欄H22と、「決定(送信)」ボタンH23と、他レジ選択用タブH24とが表示されている。なお、図示の都合上、選択商品表示欄H21に、選択した商品が表示されているが、この段階ではこれら商品は表示されていない。一方、被選択商品表示欄H22には、図示の商品が表示されている。
そして、マスタ精算装置40-1の被選択商品表示欄H22に表示された何れかの商品を押下すれば、当該商品の表示態様が変更される(例えば背景色を変更など)と同時に、押下した画面にある選択商品表示欄H21に当該商品が表示される(ステップST2-3)。なお、被選択商品表示欄H22に表示した商品を押下することによって当該商品の表示状態を変更する代わりに、当該商品の表示を消去しても良い。そして前記選択した商品の個別精算を行う精算装置をセルフ精算装置40-2とする場合は、他レジ選択用タブH24中の「レジA」の部分を押下し、次に「決定(送信)」ボタンH23を押下する。これによって、マスタ精算装置40―1から、指定されたセルフ精算装置40-2に、個別精算用の注文情報が送信され、セルフ精算装置40-2のタッチパネル43に、図14に示す商品選択画面I1が表示される。商品選択画面I1の選択商品表示欄I11には、選択した商品(「まぐろ1 100円」と「中とろ1 200円」)が表示され、被選択商品表示欄I12には、選択した商品「まぐろ1 100円」と「中とろ1 200円」の部分の表示態様が変更されると同時に、各商品の側部に個別精算を行うレジの識別符号(この例の場合はレジAなので符号「A」)を表示する。この時同時に、マスタ精算装置40-1の選択商品表示欄H21中の選択商品は消去され、同時に被選択商品表示欄H22の表示は、前記被選択商品表示欄I12と同一表示に変更される。
このとき、まだすべての精算装置による精算内容が決定していないので、ステップST2-4からステップST2-3に戻る。そしてマスタ精算装置40-1の商品選択画面H2-2において、被選択商品表示欄H22-2に表示された何れかの商品(前記選択済みの商品を除く)を押下すれば、当該商品の表示態様が変更されると同時に、押下した画面にある選択商品表示欄H21-2に当該商品が表示される。なお、上記の場合と同様に、被選択商品表示欄H22-2中の当該商品の表示を消去しても良い。そして選択した商品の個別精算を行う精算装置をセルフ精算装置40-3とする場合は、他レジ選択用タブH24-2中の「レジB」の部分を押下し、次に「決定(送信)」ボタンH23-2を押下する。これによって、マスタ精算装置40-1から、指定されたセルフ精算装置40-3に、個別精算用の注文情報が送信され、セルフ精算装置40-3のタッチパネル43に、図15に示す商品選択画面J1が表示される。商品選択画面J1の選択商品表示欄J11には、選択した商品(「いか1 100円」と「いなり1 100円」と「ビール1 300円」)が表示され、被選択商品表示欄J12には、選択した商品「いか1 100円」と「いなり1 100円」(次ページとなるので図示せず)と「ビール1 300円」の部分の表示態様が変更されると同時に、各商品の側部に個別精算を行うレジの識別符号(この例の場合はレジBなので符号「B」)を表示する。この時同時に、マスタ精算装置40-1の選択商品表示欄H21-2中の選択商品は消去され、同時にマスタ精算装置40-1とセルフ精算装置40-2中の被選択商品表示欄H22-2,I12-2の表示は、前記被選択商品表示欄J12と同一表示に変更される。
このとき、まだすべての精算装置による精算内容が決定していないので、ステップST2-4からステップST2-3に戻る。そしてマスタ精算装置40-1の被選択商品表示欄H22-2に表示された残りの商品(選択していない商品)を全て押下すれば、商品選択画面H2-3に示すように、被選択商品表示欄H22-3中の当該商品の表示態様が変更されると同時に、押下した画面にある選択商品表示欄H21-3に当該商品が表示される。なお、上記の場合と同様に、当該商品の表示を消去しても良い。そして選択した商品の個別精算は当該マスタ精算装置40-1なので、「決定(送信)」ボタンH23-3を押下する。また同様に、商品選択画面I2-2の「決定」ボタンI13-2と商品選択画面J1の「決定」ボタンJ13を押下する。これによって、各セルフ精算装置40-1,2,3のタッチパネル43には、内容確認画面H3,I2,J2が表示され、精算すべき商品の漏れがないことが確認された場合(ステップST2-4の「Y」)は、各「決定」ボタンE32、I22,J22が押下されることで、図示しない支払方法選択画面に移行し(ステップST2-5)、さらにステップST2-6の精算処理工程に移行するが、それらの動作は上記第1実施形態と同一なので、その説明は省略する。
以上説明したように、この第3実施形態の個別精算実行手段(ステップST2-2,3,4,5,6)は、個別精算を行う複数のセルフ精算装置40-1,2,3の内の何れかのセルフ精算装置40-1をマスタ精算装置として当該マスタ精算装置40-1に商品選択画面H2を表示させ、当該マスタ精算装置40-1によって、個別精算を行う商品とセルフ精算装置40-2,3,1を指定して当該指定したセルフ精算装置40-2,3,1に個別精算用の注文情報を送信し、各セルフ精算装置40-2,3,1によって個別精算を実行させる構成としている。このように構成することによって、個別精算を行う複数の顧客の内の一人の顧客が代表して全員の個別精算用の商品を選択するので、精算処理をさらに迅速且つスムーズに行うことができる。
〔第4実施形態〕
図16は、第4実施形態にかかる動作フロー図である。また図17,図18は、図16に示す動作フローの画面遷移の一例を示す遷移図である。この実施形態は、他に空きのセルフ精算装置がなかった場合や、他のセルフ精算装置に精算情報を送信しない構成にしていたような場合に、1台の精算装置(この例の場合はセルフ精算装置40―1)を用いて個別精算の商品選択と個別精算とを、繰り返し行う構成である。
まず、顧客が1台のセルフ精算装置40-1に対面すると、図示しない対面検知センサが作動して、人が対面したことを検知する。なお、前記対面検知センサは無くても良く、例えばタッチパネル43をタッチするなどしたタイミングで会計処理を開始するように構成しても良い。これによって、マスタ精算装置40-1のタッチパネル43には、例えば図17に示す操作指示画面(スタート画面)K1を表示する(ステップST3-1)。なお、操作指示画面K1を表示するまでは広告表示をしていて、対面検知センサが作動するなどで会計処理を開始すると操作指示画面K1に切り替えるように構成しても良い。操作指示画面K1は、支払いをまとめて行うか、支払いを個別に複数の人(この例では3人)で行うか、支払いを割り勘で行うかを指示する画面であり、「まとめて」ボタンK11と、「個別」ボタンK12と、「□名」ボタンK13と、「決定」ボタンK14と、「割り勘」ボタンK15とを表示している。
そして、「まとめて」ボタンK11を押下し、次に「決定」ボタンK14を押下した場合は、通常の精算処理、即ち、当該セルフ精算装置40-1によって、精算すべき全ての合計金額をまとめて精算する(ステップST3-1の「N」)。また「割り勘」ボタンK15を押下し、次に「決定」ボタンK14を押下した場合は、例えば1台のセルフ精算装置40-1を用いて順番にそれぞれの割り勘金額(例えば均等割り勘金額)を精算する(ステップST3-1の「N」)。
一方、「個別」ボタンK12を押下し、次に「□名」ボタンK13を押下した場合は、図示しないキーパッド画面がポップアップ表示されるので、当該キーパッド画面に人数を入力すると、図示するように「3名」と表示される。そして「決定」ボタンK14が押下されると(ステップST3-1の「Y」)、マスタ精算装置40-1のタッチパネル43に、商品選択画面K2が表示される(ステップST3-2)。
セルフ精算装置40-1の商品選択画面K2には、選択商品表示欄K21と、被選択商品表示欄K22と、「決定」ボタンK23とが表示されている。なお、図示の都合上、選択商品表示欄K21に、選択した商品が表示されているが、この段階ではこれら商品は表示されていない。一方、被選択商品表示欄K22には、図示の商品が表示されている。
そして、セルフ精算装置40-1の被選択商品表示欄K22に表示された何れかの商品を押下すれば、当該商品の表示が消去されると同時に、押下した画面にある選択商品表示欄K21に当該商品が表示される(ステップST3-3)。なお、被選択商品表示欄K22に表示した商品を押下することによって当該商品を消去する代わりに、当該商品の表示態様を変更してもよい。そして「決定」ボタンK23を押下する。
これによって、セルフ精算装置40―1のタッチパネル43に、内容確認画面K3が表示される。そして選択商品表示欄K31を確認し、当該顧客が個別精算すべき商品に漏れがないことを確認した後、「決定」ボタンK32を押下することで、支払方法選択画面K4に移行し(ステップST3-4)、支払方法選択画面K4において、支払い方法K36を選択し、「決定」ボタンK37を押下すれば、精算案内画面K5が表示されて精算処理が実行され(ステップST3-5)、その後、個別精算終了画面K6が表示されて、一人目の精算処理が完了する。
次に、前記個別精算終了画面K6中の「次へ」ボタンK38を押下すれば、二人目の個別精算処理に入り、二人目の商品選択画面K2-2が表示される(ステップST3-2)。そして二人目の顧客が上記と同様の処理を行うことで、商品選択画面K2-2から内容確認画面K3-2、支払方法選択画面K4-2、精算案内画面K5-2、個別精算終了画面K6-2に進み(ステップST3-2~ST2-5)、二人目の精算処理が完了する。
次に、前記個別精算終了画面K6-2中の「次へ」ボタンK38-2を押下すれば、三人目の個別精算処理に入り、三人目の商品選択画面K2-3が表示される(ステップST3-2)。そして三人目の顧客が上記と同様の処理を行うことで、商品選択画面K2-3から内容確認画面K3-3、支払方法選択画面K4-3、精算案内画面K5-3、個別精算終了画面K6-3に進み(ステップST3-2~ST2-5)、三人目の精算処理が完了する。
これによって全ての精算処理が完了したので(ステップST3-6の「Y」)、精算終了画面K6-3が表示されて、全ての精算処理が完了する。全ての精算処理が完了してセルフ精算装置40―1に空きが生じた場合は、そのタッチパネル43に、例えば広告画面K7-3に示すような広告表示を行ってもよい。
以上説明したように、この第4実施形態の個別精算実行手段(ステップST3-2,3,4,5,6)は、複数の個別精算を1台のセルフ精算装置40-1で行う場合、商品の指定と精算とを各個別精算毎に、前記1台のセルフ精算装置40-1によって繰り返し行わせる構成としている。このように構成することによって、たとえ複数のセルフ精算装置の使用ができないような場合であっても、容易にこれに対応でき、迅速且つスムーズな精算処理行うことができる。
また図示はしていないが、割り勘操作の応用例として、割り勘の額を完全均等ではなく、個々人が金額ベースで不均等に負担していくというボタンを別途設けても良い。この場合も最初の精算装置で個々人の精算額を一気に決定する方法や、個々人が各精算装置にて所望の金額を指定して残額が減っていく方法などが考えられる。これらの方法の場合も、複数の精算装置で並行して精算でき、精算が効率化する。
また、上記実施形態に係る管理装置10やセルフ精算装置40で実行されるプログラムは、ROM12やROM403等に予め組み込まれて提供されるものとしているが、これに限られず、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の管理装置10やセルフ精算装置40で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の管理装置10やセルフ精算装置40で実行されるプログラムを、ネットワーク経由で提供又は配布するように構成しても良い。
以上説明したように、本発明は、飲食店などにおける個別精算をスムーズに行うことができる精算システム、精算方法及びプログラムに関するものである。
即ち、飲食店などにおいては、注文時に1取引として扱った複数の客による複数の商品(メニュー、メニュー商品)について、自分が食べた商品だけを個別精算することや、人数に等分して個々に個別精算することが行われている(例えば特開平4-357580号公報参照)が、上述の個別精算の場合、一人一人が1つの精算装置で連続して精算処理を行う必要があるため、精算に時間がかかるという問題があった。
そこで本発明にかかる精算システムは、飲食店などにおける個別精算をスムーズに行わせることができる精算システム、精算方法及びプログラムを提供するため、1つの注文情報を複数の個別精算扱いにする個別精算選択手段と、前記個別精算扱いにされた個々の個別精算を、1または複数の精算装置で行わせる個別精算実行手段と、を備えたことを特徴としている。
例えば、個々の個別精算を、自装置のみ、または自装置及び自装置とは異なる精算装置で行わせる。これによって、個別精算を迅速且つスムーズに行うことが可能になる。また精算時間の短縮によって、顧客のストレスを低減することもできる。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、各精算装置のステータスに基づき、精算可能な精算装置に、個別精算用の商品選択画面を表示させることを特徴としている。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記精算装置は、客が自ら精算を行うセルフ精算装置であることを特徴としている。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記精算装置は、現金による決済処理が可能であることを特徴としている。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、個別精算を行う複数の精算装置に、それぞれ商品選択画面を表示させ、当該複数の精算装置全てによる商品選択の完了を待って、各精算装置による精算処理を開始させることを特徴としている。
これによって、未精算商品を残したまま、一部の精算装置による精算処理が行われることを防止している。即ち例えば、最後に精算を行う精算装置に未精算商品全ての料金を加算して精算させることなどを防止することができる。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、個別精算を行う複数の精算装置全てによる商品選択の完了が宣言された際に未選択商品が残っていると判断した場合、未選択商品が存在することを各精算装置から報知させることを特徴としている。
これによって、精算を行っている各顧客に、未選択商品があることを、確実に認識させることができ、その後の精算処理をスムーズに進めさせることができる。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、個別精算を行う複数の精算装置全てによる商品選択の完了が宣言された際に未選択商品が残っていると判断した場合、予め定めた精算装置に前記未選択商品の精算を行わせることを特徴としている。
これによって、個別精算処理を迅速且つスムーズに行うことができる。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、個別精算を行う複数の精算装置の内の何れかの精算装置をマスタ精算装置として当該マスタ精算装置に商品選択画面を表示させ、当該マスタ精算装置によって、個別精算を行う商品と精算装置を指定して当該指定した精算装置に個別精算用の注文情報を送信し、前記指定した各精算装置によって個別精算を実行させることを特徴としている。
1台のマスタ精算装置によって個別精算を行う商品と精算装置とを全て指定するので、商品の選択が効率的に行われ、これによって個別精算処理を迅速且つスムーズに行うことができる。
また本発明にかかる精算システムは、上記特徴に加え、前記個別精算実行手段は、複数の個別精算を1台の精算装置で行う場合、商品の指定と精算とを各個別精算毎に、前記1台の精算装置によって繰り返し行わせることを特徴としている。
他の精算装置に空きがなく、1台の精算装置で個別精算を行うような場合でも、その個別精算処理を迅速且つスムーズに行うことができる。また例えば、複数の個別精算の数に対して空きのある複数の精算装置の数が足りないような場合も、足りない分の複数の個別精算を本発明を用いて1台の精算装置に精算させるように構成することもできる。
また本発明にかかる精算方法は、1つの注文情報を複数の個別精算扱いにする個別精算選択ステップと、前記個別精算扱いにされた個々の個別精算を、1または複数の精算装置で行わせる個別精算実行ステップと、を備えたことを特徴としている。
また本発明は、精算システムとしてのコンピュータを、1つの注文情報を複数の個別精算扱いにする個別精算選択手段と、前記個別精算扱いにされた個々の個別精算を、1または複数の精算装置で行わせる個別精算実行手段と、して機能させることを特徴とするプログラムにある。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの構成であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、個別精算は、注文時に個別精算か一括精算かを入力しておいても良い。その入力は店員による入力またはセルフオーダーによる入力の何れであってもよい。また上記実施形態では、顧客が操作するセルフ精算装置に本発明を適用した例を説明したが、店員などが操作する精算装置に本発明を適用してもよい。上記記載及び各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に矛盾がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。また、上記記載及び各図の記載内容は、その一部であっても、それぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は上記記載及び各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。