JP7303320B2 - 鉄筋結束機 - Google Patents

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Description

本明細書で開示する技術は、鉄筋結束機に関する。
特開2019-112868号公報には、鉄筋結束機が開示されている。鉄筋結束機は、保持部と、ストッパと、主動ローラと、従動ローラと、捩り部と、を備えている。保持部は、ワイヤが巻回されたリールを保持する。ストッパは、保持部からリールが外れることを禁止する禁止状態と、保持部からリールが外れることを許容する許容状態とに切替可能である。主動ローラは、回転可能である。従動ローラは、主動ローラとの間にワイヤが挟持される挟持状態と、前記主動ローラとの間にワイヤが挟持されない非挟持状態とに切替可能である。捩り部は、主動ローラと従動ローラとによって挟持されて鉄筋の周りに送り出されたワイヤを捩る。
上記の鉄筋結束機では、リールを交換する場合、まず、ストッパが禁止状態から許容状態に切り替えられる。次に、従動ローラが挟持状態から非挟持状態に切り替えられる。次いで、作業者によって、古いリールが取り外され、保持部に新しいリールが取り付けられる。最後に、作業者によって、従動ローラが非挟持状態に維持されている状態で、リールに巻回されたワイヤの先端部を、主動ローラと従動ローラとの間に差し込む。このため、リールの交換作業が複雑となる。また、上記の鉄筋結束機では、リールが保持部に保持されていない場合、リールを保持部に取り付ける際、まずストッパが禁止状態から許容状態に切り替えられる。次に、従動ローラが挟持状態から非挟持状態に切り替えられる。次いで、作業者によって、保持部に新しいリールが取り付けられる。最後に、作業者によって、従動ローラが非挟持状態に維持されている状態で、リールに巻回されたワイヤの先端部を、主動ローラと従動ローラとの間に差し込む。このため、リールの取り付け作業が複雑となる。本明細書では、リールの交換作業と取付作業を容易に行うことができる技術を開示する。
本明細書は、鉄筋結束機を開示する。鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、保持部と、ストッパと、主動ローラと、従動ローラと、捩り部と、を備えている。保持部は、回転軸の周りにワイヤが巻回されたリールを保持可能である。ストッパは、保持部からリールが外れることを禁止する禁止状態と、保持部からリールが外れることを許容する許容状態とに切替可能である。主動ローラは、回転可能である。従動ローラは、主動ローラとの間にワイヤが挟持される挟持状態と、主動ローラとの間にワイヤが挟持されない非挟持状態とに切替可能である。捩り部は、主動ローラと従動ローラによって挟持されて鉄筋の周りに送り出されたワイヤを捩る。ストッパが許容状態にあるとき、従動ローラは、常に非挟持状態にある。
上記の構成では、ストッパが許容状態にあるとき、従動ローラは常に非挟持状態にあるので、リールを交換する場合、リールに巻回されているワイヤの先端部を主動ローラと従動ローラとの間に容易に差し込むことができる。これにより、リールの交換作業を容易に行うことができる。また、上記の構成では、保持部にリールを取り付ける場合、リールに巻回されているワイヤの先端部を主動ローラと従動ローラとの間に容易に差し込むことができる。これにより、リールの取付作業を容易に行うことができる。
また、本明細書は、鉄筋結束機を開示する。鉄筋結束機は、ワイヤを用いて鉄筋を結束する。鉄筋結束機は、保持部と、ストッパと、操作部と、主動ローラと、従動ローラと、捩り部と、を備えている。保持部は、回転軸の周りにワイヤが巻回されたリールを保持可能である。ストッパは、保持部からリールが外れることを禁止する禁止状態と、保持部からリールが外れることを許容する許容状態とに切替可能である。主動ローラは、回転可能である。従動ローラは、主動ローラとの間にワイヤが挟持される挟持状態と、主動ローラとの間にワイヤが挟持されない非挟持状態とに切替可能である。捩り部は、主動ローラと従動ローラによって挟持されて鉄筋の周りに送り出されたワイヤを捩る。操作部が操作されると、従動ローラが挟持状態から非挟持状態に切り替わり、かつ、ストッパが禁止状態から許容状態に切り替わる。
上記の構成では、操作部のみを操作することによって、従動ローラを挟持状態から非挟持状態に切り替え、かつ、ストッパを禁止状態から許容状態に切り替えることができる。これにより、リールの交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
第1実施例のカバー20が禁止状態にある鉄筋結束機2の斜視図である。 第1実施例の鉄筋結束機2について、左側本体4aと、左側グリップ6aと、左側バッテリ取付部8aと、カバー20と、を外した状態の左側面図である。 第1実施例のカバー20が許容状態にある鉄筋結束機2の左側面図である。 第1実施例の収容部16と、送りモータ48と、減速部50と、送り部52の斜視図である。 第1実施例の従動ローラ64が挟持状態にある場合の収容部16と、減速部50と、送り部52の側面図である。 第1実施例の従動ローラ64が非挟持状態にある場合の収容部16と、減速部50と、送り部52の側面図である。 第1実施例のレバー部84が閉位置にある場合の操作部82の近傍の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202を後方左方上方から見た斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202を前方右方上方から見た斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の内部構成を示す側面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202について、補助カバー部材226を取り外した状態を前方右方上方から見た斜視図である。 第2実施例の収容部210の断面図である。 第2実施例のリール232と、回転台246と、センサ基板242の斜視図である。 第2実施例の送り部250の斜視図である。 第2実施例の収容部210と、送りモータ256と、減速部258と、送り部分260と、操作部284の斜視図である。 第2実施例のレバー部286が閉位置にある場合の操作部284近傍の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の案内部分262近傍の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の切断部252において、第1レバー部材312と第2レバー部材314とが回動する前の状態を示す側面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の切断部252において、第1レバー部材312と第2レバー部材314とが回動した後の状態を示す側面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の捩りモータ322と、減速部324と、保持部326の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の、キャリアスリーブ336と、クラッチプレート338と、スクリューシャフト340の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254のクランプシャフト346の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254について、クランプシャフト346に右側クランプ348と左側クランプ350が取り付けられた状態の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の右側クランプ348の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の左側クランプ350の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の捩り部254の捩りモータ322と、減速部324と、保持部326の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の回転制限部328の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の鉄筋押圧部456の斜視図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の鉄筋押圧部456の断面図である。 第3実施例の鉄筋結束機202のアウタスリーブ344近傍の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202の引張工程で、後側プッシュロッド494、498の後端部がプッシュプレート476の凹部514、516に入り込んだ状態の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202について、引張工程が終了した後の状態の断面図である。 第2実施例の鉄筋結束機202について、捩り工程が終了した後の状態の断面図である。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、開位置と閉位置との間を移動する操作部をさらに備えていてもよい。操作部が閉位置から開位置に向けて操作されると、従動ローラが挟持状態から非挟持状態に切り替わり、かつ、ストッパが禁止状態から許容状態に切り替わってもよい。
上記の構成では、操作部のみを操作することによって、従動ローラを挟持状態から非挟持状態に切り替え、かつ、ストッパを禁止状態から許容状態に切り替えることができる。これにより、リールの交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、開位置と閉位置との間を移動する操作部をさらに備えていてもよい。操作部が開位置から閉位置に向けて操作されると、従動ローラが非挟持状態から挟持状態に切り替わり、かつ、ストッパが許容状態から禁止状態に切り替わってもよい。
上記の構成では、操作部のみを操作することによって、従動ローラを非挟持状態から挟持状態に切り替え、かつ、ストッパを許容状態から禁止状態に切り替えることができる。これにより、リールの交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、操作部と従動ローラとの間に配置されるリンク部をさらに備えていてもよい。操作部が閉位置に位置する場合、リンク部は、従動ローラが挟持状態となる第1位置に位置し、操作部が開位置に位置する場合、リンク部は、従動ローラが非挟持状態となる第2位置に位置していてもよい。
上記の構成では、簡易な構成によって、従動ローラを挟持状態と非挟持状態とに切り替え、かつ、ストッパを禁止状態と許容状態とに切り替えることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、操作部は、カム部を備えていてもよい。操作部が閉位置から開位置に向けて操作されると、カム部は、リンク部を第1位置から第2位置に移動させてもよい。
上記の構成では、カム部によって、操作部を操作する方向とリンク部が移動する方向とを異なるものとすることができる。これにより、操作部を操作する方向とリンク部が移動する方向とが同一である場合と比較して、鉄筋結束機が大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、操作部は、回動軸を中心にして回動可能であってもよい。回動軸が延びる方向に関して、カム部は、回動軸の周りの一方側に向かって徐々にリンク部側に延びていてもよい。操作部が回動軸の周りを他方側に回動すると、カム部は、リンク部と当接しながら、リンク部を第1位置から第2位置に移動させてもよい。
上記の構成では、回動軸が延びる方向に関して、カム部が回動軸の周りを他方側に回動するにつれて、カム部とリンク部が当接する位置が徐々に変化する。この結果、リンク部が第1位置から第2位置に移動する。これにより、カム部の簡易な構成によって、リンク部を第1位置から第2位置に移動させることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、リンク部を第2位置から第1位置に向けて付勢する第1付勢部をさらに備えていてもよい。
上記の構成では、リンク部が第2位置から第1位置に付勢されることによって、従動ローラを非挟持状態から挟持状態に付勢することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、操作部は、作業者によって操作可能なレバー部を備えていてもよい。ストッパは、禁止状態にあるときにレバー部と係合する係合部を備えていてもよい。レバー部は、係合部に係合すると、ストッパを禁止状態に維持してもよい。
上記の構成では、作業者によってレバー部が操作されていない間に、ストッパが禁止状態から許容状態に切り替わることを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、操作部の少なくとも一部は、鉄筋結束機を回転軸が延びる方向に見ると、リールと従動ローラとの間に配置されていてもよい。
一般的に、リールからワイヤを引き出すため、リールは、従動ローラから離れて配置されている。上記の構成では、リールと従動ローラとの間の空間を有効に利用することができる。これにより、鉄筋結束機が大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、捩り部から見て鉄筋が配置される方向を前方向とし、回転軸が延びる方向を左右方向としたとき、操作部は、リールよりも上方であって、従動ローラよりも下方に配置されていてもよい。
上記の構成では、上下方向に関して、操作部は、リールと従動ローラとの間に配置される。これにより、鉄筋結束機が上下方向に大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、従動ローラは、回転軸が延びる方向に関して主動ローラよりも一方側に配置されていてもよい。ストッパは、回転軸が延びる方向に関して保持部よりも一方側に配置されていてもよい。
従動ローラが回転軸が延びる方向に関して主動ローラよりも一方側に配置されており、ストッパが回転軸が延びる方向に関して保持部よりも他方側に配置されている場合、従動ローラは、一方側に向かって挟持状態から非挟持状態に切り替わり、ストッパは、一方側に向かって禁止状態から許容状態に切り替わる。このため、鉄筋結束機が回転軸が延びる方向に大型化する。上記の構成では、従動ローラは、一方側に向かって挟持状態から非挟持状態に切り替わり、ストッパは、一方側に向かって禁止状態から許容状態に切り替わる。これにより、鉄筋結束機が回転軸が延びる方向に大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、主動ローラを回転させるモータをさらに備えていてもよい。操作部は、回転軸が延びる方向に関してモータよりも一方側に配置されていてもよい。
操作部が回転軸が延びる方向に関してモータよりも他方側に配置されている場合、操作部によって従動ローラを挟持状態と非挟持状態とに切り替える機構は、モータを跨って配置される。このため、鉄筋結束機が回転軸が延びる方向に大型化する。上記の構成では、操作部によって従動ローラを挟持状態と非挟持状態とに切り替える機構は、モータを跨って配置されない。これにより、鉄筋結束機が回転軸が延びる方向に大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、主動ローラを回転させるモータと、モータの回転を減速する減速部と、をさらに備えていてもよい。操作部は、回転軸が延びる方向に関してモータよりも一方側に配置されていてもよい。リンク部は、回転軸が延びる方向に関して減速部よりも一方側に配置されていてもよい。
上記の構成では、リンク部は、減速部を跨って配置されない。これにより、リンク部が減速部を跨って配置されている場合と比較して、鉄筋結束機が回転軸が延びる方向に大型化することを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、保持部は、開口を有していてもよい。ストッパは、禁止状態にあるときに開口を閉じることが可能であってもよい。保持部とストッパによって、収容室が形成されてもよい。リールは、収容室に配置されてもよい。
上記の構成では、ストッパによって、禁止状態にあるときに保持部の開口を閉じることができるとともに、リールを収容室に容易に配置することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、保持部とストッパとを接続する回動部をさらに備えていてもよい。ストッパは、回動部によって、保持部に対して回動してもよい。リールは、鉄筋結束機を回転軸が延びる方向に見ると、回動部と従動ローラとの間に配置されていてもよい。
ストッパが保持部の開口を開いている状態でストッパがリールに対して従動ローラと同じ側に配置される場合、作業者の手がストッパに当たり、作業者は、ワイヤを主動ローラと従動ローラとの間に容易に差し込むことができない。上記の構成では、ストッパが保持部の開口を開いている状態では、ストッパは、リールを挟んで従動ローラと反対側に配置される。これにより、作業者の手がストッパに当たることが抑制され、作業者は、ワイヤを主動ローラと従動ローラとの間に容易に差し込むことができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、ストッパを禁止状態から許容状態に付勢する第2付勢部をさらに備えていてもよい。
上記の構成では、リールを保持部から取り外す場合に、第2付勢部によって、ストッパを許容状態に維持することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、主動ローラには、外周面に第1歯が形成されていてもよい。従動ローラには、外周面に第1歯と噛み合う第2歯が形成されていてもよい。
上記の構成では、第1歯が第2歯と噛み合うことによって、主動ローラに対する従動ローラの従動性を良くすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、本体をさらに備えていてもよい。カム部は、本体の内部に配置されていてもよい。操作部は、本体の外部に配置されており、作業者によって操作可能なレバー部と、本体を貫通しており、カム部とレバー部を連結する連結部と、をさらに備えていてもよい。レバー部とカム部の一方は、本体に沿って摺動可能であってもよい。鉄筋結束機は、レバー部とカム部の一方を本体に押し付ける方向に、操作部を本体に対して付勢する第3付勢部材をさらに備えていてもよい。
上記の構成では、第3付勢部材の付勢力がレバー部とカム部の一方に加わることにより、レバー部とカム部の一方が本体に押し付けられるので、操作部のガタツキを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、レバー部は、本体の外面に沿って摺動可能であって、ストッパを禁止状態に維持可能であってもよい。第3付勢部材は、本体に対してカム部を本体の内側に向けて付勢してもよい。
上記の構成では、第3付勢部材の付勢力がカム部に加わることにより、カム部が本体の内側に向けて付勢されるので、レバー部が本体の外面に押し付けられる。この場合、レバー部と本体との外面との間に異物が挟まることを抑制することができる。これにより、操作部の摺動性が低下することを抑制しつつ、操作部のガタツキを抑制することができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、第3付勢部材が、圧縮ばねを含んでいてもよい。連結部は、圧縮ばねの内側を通過してもよい。
上記の構成では、本体の内部において、カム部と、連結部と、圧縮ばねを配置するために必要なスペースを小さくすることができる。
1つまたはそれ以上の実施形態において、鉄筋結束機は、本体の内部に配置されており、互いに係合可能な凸部と凹部とをさらに備えていてもよい。凸部と凹部との一方は、カム部に対して位置が固定されていてもよい。凸部と凹部との他方は、本体に対して位置が固定されていてもよい。
上記の構成では、凸部と凹部とは、本体の内部に配置されている。凸部と凹部とが本体の外部に配置されている場合と比較して、鉄筋等の物体が凸部と凹部とにぶつかることを抑制することができ、凸部と凹部とが破損することを抑制することができる。これにより、凸部と凹部の係合不良が発生することを抑制することができる。
(第1実施例)
図1から図7を参照して、第1実施例の鉄筋結束機2を説明する。鉄筋結束機2は、複数の鉄筋RをワイヤWを用いて結束する。例えば、鉄筋結束機2は、直径が16mm以下の細径の鉄筋Rや、直径が16mmよりも大きい(例えば直径が25mmまたは32mm)の太径の鉄筋RをワイヤWを用いて結束する。ワイヤWの直径は、例えば0.5mmから2.0mmの間の値である。
図1に示すように、鉄筋結束機2は、本体4と、グリップ6と、バッテリ取付部8と、制御部10(図2参照)と、収容部16と、を備えている。本体4は、左側本体4aと、右側本体4bと、を備えている。左側本体4aは、本体4の左半分の外形形状を形成している。右側本体4bは、本体4の右半分の外形形状を形成している。左側本体4aと右側本体4bとは、ねじ5によって固定されている。なお、本実施例では、後述する捩り部76(図2参照)の長手方向を前後方向と呼び、前後方向に直交する方向を上下方向と呼び、前後方向および上下方向に直交する方向を左右方向と呼ぶ。
グリップ6は、作業者によって把持される。グリップ6は、本体4の後側下方に配置されている。グリップ6は、本体4と一体的に形成されている。グリップ6は、左側グリップ6aと、右側グリップ6bと、を備えている。左側グリップ6aは、グリップ6の左半分の外形形状を形成している。右側グリップ6bは、グリップ6の右側の外形形状を形成している。左側グリップ6aと右側グリップ6bとは、ねじ7によって固定されている。
グリップ6の前側上部には、トリガ12が配置されている。トリガ12が押し込まれると、ワイヤWを使用して鉄筋Rを結束する結束動作が開始される。
バッテリ取付部8は、グリップ6の下方に配置されている。バッテリ取付部8は、グリップ6と一体的に形成されている。バッテリ取付部8は、左側バッテリ取付部8aと、右側バッテリ取付部8bと、を備えている。左側バッテリ取付部8aは、バッテリ取付部8の左半分の外形形状を形成している。右側バッテリ取付部8bは、バッテリ取付部8の右半分の外形形状を形成している。左側バッテリ取付部8aと右側バッテリ取付部8bとは、ねじ9a、9bによって固定されている。
バッテリ取付部8には、バッテリBが着脱可能に取り付けられる。バッテリBは、例えばリチウムイオンバッテリである。図2に示すように、バッテリ取付部8は、制御部10を収容する。制御部10は、トリガ12が押し込まれると、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する結束動作を開始するための制御を実行する。
図3に示すように、収容部16は、本体4の下方であって、グリップ6よりも前方に配置されている。収容部16は、保持部18と、カバー20と、回動部22と、付勢部24と、を備えている。保持部18は、基部18aと、軸部18bと、を備えている。基部18aは、ねじ25によって本体4の前側下部に取り付けられており、ねじ9bによってバッテリ取付部8の前部に取り付けられている。基部18aは、左側面に開口28を有している。軸部18bは、基部18aの内面から左方向に向かって延びている。軸部18bは、リール26の巻芯27の軸受孔27aに差し込み可能である。軸部18bの直径は、軸受孔27aの直径よりも僅かに小さい。これにより、保持部18は、リール26を保持することができる。また、リール26は、軸部18bの外周面の周りを円周方向に回転可能である。リール26の巻芯27の周りには、ワイヤWが巻回されている。
回動部22は、保持部18の基部18aの下部に取り付けられている。回動部22は、基部18aとカバー20とを接続する。カバー20は、基部18aよりも左側に配置されている。カバー20は、回動部22によって、基部18aに対して回動可能である。保持部18とカバー20との間に収容室30が形成される。リール26は、収容室30に配置される。この状態では、リール26の軸受孔27aには、軸部18bが差し込まれている。カバー20は、禁止状態と許容状態との間を移動する。図1に示すように、カバー20が禁止状態にあるとき、カバー20は、基部18aの開口28を閉じている。これにより、カバー20は、リール26が保持部18の軸部18bから外れることを禁止する。図3に示すように、カバー20が許容状態にあるとき、基部18aの開口28は、閉じられていない。これにより、カバー20は、リール26が保持部18の軸部18bから外れることを許容する。付勢部24には、回動部22が挿通されている。付勢部24は、カバー20を禁止状態から許容状態に付勢する。付勢部24は、例えば、ねじりバネである。
図2に示すように、鉄筋結束機2は、送り機構40と、切断機構42と、捩り機構44と、を備えている。送り機構40は、送りモータ48と、減速部50と、送り部52と、案内部54と、を備えている。送りモータ48は、図示省略の配線を介して制御部10に接続されている。送りモータ48は、バッテリBから供給される電力によって回転する。送りモータ48は、制御部10によって、正回転状態と逆回転状態とに切り替わる。
送りモータ48には、減速部50が連結している。減速部50は、複数の減速ギヤによって送りモータ48の回転を減速する。
送り部52は、本体4の前側下部に配置されている。図4に示すように、送り部52は、ベース部58と、ガイド部60と、主動ローラ62と、従動ローラ64と、リンク部66と、付勢部68(図5参照)と、を備えている。ベース部58は、減速部50にねじ69によって固定されている。ベース部58には、減速部50の出力ギヤ50aが挿通している。ベース部58は、主動ローラ62を回転可能に支持している。
ガイド部60は、収容部16の上方に配置されている。ガイド部60は、ベース部58に支持されている。ガイド部60は、リール26から引き出されたワイヤWを上方に案内する。ワイヤWは、ガイド部60の内部を通過する。
主動ローラ62と従動ローラ64は、ガイド部60よりも上方に配置されている。主動ローラ62の外周面には、歯62aと溝62bが形成されている。歯62aは、減速部50の出力ギヤ50aと噛み合っている。これにより、送りモータ48の回転が減速部50を介して主動ローラ62に伝達される。溝62bは、主動ローラ62の外周面を主動ローラ62の回転方向に沿う方向に延びている。
従動ローラ64は、送りモータ48と、減速部50と、主動ローラ62よりも左側に配置されている。従動ローラ64の外周面には、歯64aと溝64bが形成されている。従動ローラ64の歯64aは、主動ローラ62の歯62aと噛み合う。溝64bは、従動ローラ64の外周面を従動ローラ64の回転方向に沿う方向に延びている。
リンク部66は、従動ローラ64よりも左側であって、かつ、後述する操作部82よりも右側に配置されている。即ち、リンク部66は、左右方向に関して、従動ローラ64と操作部82との間に配置されている。リンク部66は、上下方向に延びている(図5参照)。リンク部66は、従動ローラ64を回転可能に支持している。リンク部66は、ベース部58に回動可能に支持されている。リンク部66は、前後方向に延びる回動軸を中心にして、ベース部58に対して回動する。リンク部66は、第1位置と第2位置との間を回動する。図5に示すように、リンク部66が第1位置に位置するとき、従動ローラ64は、挟持状態にある。従動ローラ64が挟持状態にあるとき、従動ローラ64は、主動ローラ62に当接する。これにより、従動ローラ64の歯64aは、主動ローラ62の歯62aと噛み合う。このため、主動ローラ62が送りモータ48の回転によって回転すると、従動ローラ64が回転する。また、従動ローラ64の溝64bと主動ローラ62の溝62bとの間にワイヤWが挟持される。図6に示すように、リンク部66が第1位置から回動して第2位置に移動したとき、従動ローラ64は、非挟持状態にある。従動ローラ64が非挟持状態にあるとき、従動ローラ64は、主動ローラ62から離間している。このため、従動ローラ64の歯64aは、主動ローラ62の歯62aと噛み合わない。この結果、主動ローラ62が送りモータ48の回転によって回転しても、従動ローラ64は回転しない。また、従動ローラ64の溝64bと主動ローラ62の溝62bとの間にワイヤWが挟持されない。
図5および図6に示すように、付勢部68は、左右方向に延びている。なお、図5および図6では、付勢部68の位置を理解し易くするために、ベース部58が図示省略されている。付勢部68の一端部は、リンク部66の下部に当接している。図示省略しているが、付勢部68の他端部は、ベース部58に当接している。付勢部68は、例えば、圧縮バネである。図5に示すように、リンク部66が第1位置に位置するとき、付勢部68は伸びている。一方、図6に示すように、リンク部66が第1位置から回動して第2位置に移動したとき、付勢部68は縮んでいる。付勢部68は、リンク部66の下部をベース部58から離す方向(本実施例では、左方向)に付勢する。これにより、リンク部66は、付勢部68によって、リンク部66が第2位置から第1位置に向かって付勢される。
図4に示すように、鉄筋結束機2は、操作部82をさらに備えている。操作部82の一部は、リール26よりも上方であって、かつ、従動ローラ64よりも下方に配置されている。即ち、鉄筋結束機2を左右方向に見たとき、操作部82の一部は、上下方向に関してリール26と従動ローラ64との間に配置されている。操作部82は、送りモータ48と、減速部50と、主動ローラ62と、従動ローラ64よりも左側に配置されている。操作部82は、左右方向に延びる回動軸RXの周りを回動する。操作部82は、レバー部84と、カム部86と、を備えている。レバー部84は、作業者によって把持されて操作される部分である。図1に示すように、レバー部84は、左側本体4aの左側に配置されている。レバー部84は、閉位置と開位置との間を移動する。図7に示すように、レバー部84が閉位置に位置するとき、レバー部84の右面(即ち、左側本体4a側の面)は、カバー20の外面に当接している。このため、カバー20が禁止状態から許容状態に切り替わることが抑制される。また、レバー部84が閉位置に位置するとき、レバー部84は、カバー20の外面から外側に向かって突出している係合部92に係合する。これにより、作業者によってレバー部84が操作されていない場合、レバー部84は、禁止状態に維持される。一方、図3に示すように、レバー部84が開位置に位置するとき、レバー部84の右面は、カバー20の外周面に当接しない。このため、カバー20は、付勢部24に付勢されて許容状態となっている。
図7に示すように、カム部86は、レバー部84との間に左側本体4aを挟んでいる。カム部86は、ねじ87によって、レバー部84に固定されている。カム部86は、レバー部84と一体となって回動する。図4に示すように、カム部86は、縁部88を有する。縁部88の左面は、操作部82の回動軸RXに直交する平面に対して平行となっている。一方、縁部88の右面は、左右方向に関して、回動軸RXの時計回りの方向に向かって、左右方向に直交する平面から右側に徐々に離れる。左右方向に関して、縁部88の左面と右面の幅は、回動軸RXの時計回りの方向に向かって広くなる。また、左右方向に関して、縁部88は、回動軸RXの時計回りの方向に向かって、リンク部66側に延びている。カム部86の縁部88の右面は、リンク部66の下部の左面に摺動可能に当接する。図5に示すように、レバー部84が閉位置にあるとき、縁部88の左面と右面の幅が最も狭い部分がリンク部66に当接しているので、リンク部66は第1位置に位置する。また、図6に示すように、レバー部84が開位置にあるとき、縁部88の左面と右面の幅が最も広い部分がリンク部66に当接しているので、リンク部66は第2位置に位置する。
上述したように、送り機構40は、案内部54を備えている。図2に示すように、案内部54は、送り部52よりも前方かつ上方に配置されている。案内部54は、送り部52から送り出されたワイヤWを、鉄筋Rの周りに円環状に案内する。
切断機構42は、本体4に収容されている。切断機構42は、図示省略のカッタを備えている。カッタは、捩り機構44の動作に連動して回転することによって、ワイヤWを切断する。
捩り機構44は、本体4に収容されている。捩り機構44は、本体4の内部を前後方向に延びている。捩り機構44は、捩りモータ72と、減速部74と、捩り部76と、を備えている。捩りモータ72は、バッテリBから供給される電力によって回転する。捩りモータ72は、制御部10によって制御される。
減速部74は、捩りモータ72の前部に連結している。減速部74は、複数の減速ギヤによって捩りモータ72の回転を減速して捩り部76に伝達する。
捩り部76は、捩りモータ72の回転に連動して、進退し、回転する。鉄筋結束機2が鉄筋Rにセットされる場合、鉄筋Rが捩り部76の前方に配置される。捩り部76は、保持部材78を備えている。保持部材78は、捩り部76の前部に位置している。保持部材78は、上下方向に重なり合う2個の部材78a、78bを備えている。2個の部材78a、78bは、捩りモータ72の回転に連動して、左右方向に関して互いに近づく方向に移動する。これにより、保持部材78は、全開状態と半開状態と閉状態とに切り替わる。保持部材78の詳細な構成の説明は省略するが、保持部材78が全開状態から半開状態に切り替わると、鉄筋Rの周りのワイヤWの一点が保持される。保持部材78が半開状態から閉状態に切り替わると、鉄筋Rの周りのワイヤWの他の一点がさらに保持される。
次に、鉄筋RへのワイヤWの結束動作を説明する。結束動作が実行される前、即ち、トリガ12が押し込まれる前では、図5に示すように、従動ローラ64は、挟持状態に維持されており、主動ローラ62の溝62bと従動ローラ64の溝64bとの間にワイヤWが挟持されている。また、保持部材78は、全開状態に維持されている。作業者によって鉄筋結束機2が鉄筋Rにセットされた状態(捩り部76よりも前方に鉄筋Rが配置された状態)で、トリガ12が押し込まれると、制御部10は結束動作のための処理を開始する。まず、送りモータ48が正回転して、リール26に巻回されたワイヤWが、主動ローラ62と従動ローラ64とによって、案内部54に送り出される。リール26からワイヤWが引き出されるとともに、リール26は、軸受孔27aの中心を通過する左右方向に延びる回転軸の周りを回転する。図2に示すように、ワイヤWは、案内部54によって鉄筋Rの周りに円環状に案内される。
この状態から、送りモータ48の回転が停止し、捩りモータ72が回転すると、保持部材78が全開状態から半開状態に切り替わる。これにより、ワイヤWの先端部が保持部材78によって保持される。
この状態から、捩りモータ72の回転が停止し、送りモータ48が逆回転すると、主動ローラ62と従動ローラ64とによって、ワイヤWがリール26に引き戻される。ワイヤWの先端部が保持部材78によって保持されているので、ワイヤWの引き戻しに伴い、鉄筋Rの周りのワイヤWの円環が縮まり、ワイヤWが鉄筋Rの周りに密着する。
この状態から、送りモータ48が停止し、捩りモータ72が回転すると、保持部材78が半開状態から閉状態に切り替わる。これにより、ワイヤWの後端部が保持部材78によって保持される。さらに、捩りモータ72が回転すると、切断機構42のカッタの回動によって、ワイヤWが後端部よりもリール26側の位置で切断される。
この状態から、捩りモータ72が回転すると、捩り部76が後方に向かって移動し、その後、回転する。これにより、ワイヤWは、引っ張られた後に捩られる。この結果、鉄筋RがワイヤWによって結束される。その後、制御部10の制御によって、鉄筋結束機2の各構成部品の配置を結束動作前の状態に戻す一連の動作が実行される。
上述した鉄筋RへのワイヤWの結束動作が繰り返し実行され、リール26に巻回されたワイヤWの残りの量が鉄筋Rを結束することができない所定量以下となった場合、作業者によってリール26の交換作業が実行される。図5に示すように、リール26の交換作業の前では、レバー部84は、閉位置に位置する。このため、カバー20は、禁止状態にある。また、リンク部66が第1位置に位置するので、従動ローラ64は、挟持位置にある。まず、作業者によって、レバー部84が閉位置から開位置に向かって回動操作されると、カム部86の縁部88は、回動軸RXを中心にして回動する。縁部88は、鉄筋結束機2を右方向に見たときに回動軸RXの時計回りの方向に向かって、リンク部66側に延びるので、縁部88は、カム部86が回動するにつれて、リンク部66の下部の左面を右方向に向けて押し込む。これにより、リンク部66は、前後方向に延びる回動軸を中心にして、第1位置から第2位置に向かって回動する。このため、図6に示すように、従動ローラ64が挟持状態から非挟持状態に切り替わる。この結果、ワイヤWが主動ローラ62と従動ローラ64との間から外れる。また、レバー部84が開位置まで移動すると、レバー部84はカバー20と当接しなくなる。このため、付勢部24の付勢力によって、カバー20が禁止状態から許容状態に切り替わる。カバー20が許容状態にあるとき、従動ローラ64は、常に非挟持状態にある。
この状態から、作業者は、ワイヤWを主動ローラ62と従動ローラ64と間およびガイド部60から引き抜き、リール26を保持部18から取り外す。次に、作業者は、交換用のリール26を保持部18に取り付け、リール26に巻回されたワイヤWの先端部をガイド部60および主動ローラ62と従動ローラ64との間に差し込む。
この状態から、作業者によって、カバー20が許容状態から禁止状態に切り替えられた後に、レバー部84が開位置から閉位置に向かって回動操作されると、カム部86の縁部88は、回動軸RXを中心にして回動する。縁部88は、鉄筋結束機2を右方向に見たときに回動軸RXの反時計回りの方向に向かって、リンク部66から離れるので、カム部86が回動するにつれて、リンク部66の下部は、付勢部68の付勢力によって左方向に向かって移動する。これにより、リンク部66は、前後方向に延びる回動軸を中心にして、第2位置から第1位置に向かって回動する。このため、図5に示すように、従動ローラ64は、非挟持状態から挟持状態に切り替わる。この結果、ワイヤWの先端が主動ローラ62と従動ローラ64との間に挟持される。レバー部84が閉位置まで移動すると、レバー部84は、カバー20の係合部92に係合する。これにより、レバー部84が禁止状態に維持される。
また、例えば、鉄筋結束機2を購入した場合、保持部18にリール26が保持されていない。この場合、作業者によってリール26の取付作業が実行される。図5に示すように、リール26の取付作業の前では、レバー部84は、閉位置に位置する。このため、カバー20は、禁止状態にある。また、リンク部66が第1位置に位置するので、従動ローラ64は、挟持位置にある。まず、作業者によって、レバー部84が閉位置から開位置に向かって回動操作されると、カム部86の縁部88は、回動軸RXを中心にして回動する。縁部88は、カム部86が回動するにつれて、リンク部66の下部の左面を右方向に向けて押し込む。これにより、リンク部66は、前後方向に延びる回動軸を中心にして、第1位置から第2位置に向かって回動する。このため、図6に示すように、従動ローラ64が挟持状態から非挟持状態に切り替わる。
この状態から、作業者は、交換用のリール26を保持部18に取り付け、リール26に巻回されたワイヤWの先端部をガイド部60および主動ローラ62と従動ローラ64との間に差し込む。
この状態から、作業者によって、カバー20が許容状態から禁止状態に切り替えられた後に、レバー部84が開位置から閉位置に向かって回動操作されると、カム部86の縁部88は、回動軸RXを中心にして回動する。カム部86が回動するにつれて、リンク部66の下部は、付勢部68の付勢力によって左方向に向かって移動する。これにより、リンク部66は、前後方向に延びる回動軸を中心にして、第2位置から第1位置に向かって回動する。このため、図5に示すように、従動ローラ64は、非挟持状態から挟持状態に切り替わる。この結果、ワイヤWの先端が主動ローラ62と従動ローラ64との間に挟持される。レバー部84が閉位置まで移動すると、レバー部84は、カバー20の係合部92に係合する。これにより、レバー部84が禁止状態に維持される。
本実施例の鉄筋結束機2は、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する。鉄筋結束機2は、保持部18と、カバー20と、主動ローラ62と、従動ローラ64と、捩り部76と、を備えている。保持部18は、左右方向に延びる回転軸の周りにワイヤWが巻回されたリール26を保持可能である。カバー20は、保持部18からリール26が外れることを禁止する禁止状態と、保持部18からリール26が外れることを許容する許容状態とに切替可能である。主動ローラ62は、回転可能である。従動ローラ64は、主動ローラ62との間にワイヤWが挟持される挟持状態と、主動ローラ62との間にワイヤWが挟持されない非挟持状態とに切替可能である。捩り部76は、主動ローラ62と従動ローラ64によって挟持されて鉄筋Rの周りに送り出されたワイヤWを捩る。カバー20が許容状態にあるとき、従動ローラ64は、常に非挟持状態にある。この構成では、カバー20が許容状態にあるとき、従動ローラ64は常に非挟持状態にあるので、リール26を交換する場合、リール26に巻回されているワイヤWの先端部を主動ローラ62と従動ローラ64との間に容易に差し込むことができる。これにより、リール26の交換作業を容易に行うことができる。また、保持部18にリール26を取り付ける場合、リール26に巻回されているワイヤWの先端部を主動ローラ62と従動ローラ64との間に容易に差し込むことができる。これにより、リール26の取付作業を容易に行うことができる。
また、鉄筋結束機2は、閉位置と開位置との間を移動する操作部82をさらに備えている。操作部82が閉位置から開位置に向けて操作されると、従動ローラ64が挟持状態から非挟持状態に切り替わり、かつ、カバー20が禁止状態から許容状態に切り替わる。この構成では、操作部82のみを操作することによって、従動ローラ64を挟持状態から非挟持状態に切り替え、かつ、カバー20を禁止状態から許容状態に切り替えることができる。これにより、リール26に巻回されたワイヤWの先端部を主動ローラ62と従動ローラ64との間に差し込む前において、リールの交換作業の工程を少なくすることができる。このため、リール26の交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
また、鉄筋結束機2は、閉位置と開位置との間を移動する操作部82をさらに備えている。操作部82が開位置から閉位置に向けて操作されると、従動ローラ64が非挟持状態から挟持状態に切り替わり、かつ、カバー20が許容状態から禁止状態に切り替わる。この構成では、操作部82のみを操作することによって、従動ローラ64を非挟持状態から挟持状態に切り替え、かつ、カバー20を許容状態から禁止状態に切り替えることができる。これにより、リール26に巻回されたワイヤWの先端部を主動ローラ62と従動ローラ64との間に差し込んだ後において、リールの交換作業の工程を少なくすることができる。このため、リール26の交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
また、鉄筋結束機2は、操作部82と従動ローラ64との間に配置されるリンク部66をさらに備えている。操作部82が閉位置に位置する場合、リンク部66は、従動ローラ64が挟持状態となる第1位置に位置し、操作部82が開位置に位置する場合、リンク部66は、従動ローラ64が非挟持状態となる第2位置に位置する。この構成では、簡易な構成によって、従動ローラ64を挟持状態と非挟持状態とに切り替え、かつ、カバー20を禁止状態と許容状態とに切り替えることができる。
また、操作部82は、カム部86を備えている。操作部82が閉位置から開位置に向けて操作されると、カム部86は、リンク部66を第1位置から第2位置に移動させる。この構成では、カム部86によって、操作部82を操作する方向と、リンク部66が移動する方向とを異なるものとすることができる。これにより、操作部82を操作する方向と、リンク部66が移動する方向とが同一である場合と比較して、鉄筋結束機2が大型化することを抑制することができる。
また、操作部82は、回動軸を中心にして回動可能である。回動軸が延びる左右方向に関して、カム部86は、回動軸の周りの一方側に向かって徐々にリンク部66側に延びている。操作部82が回動軸の周りを他方側に回動すると、カム部86は、リンク部66と当接しながら、リンク部66を第1位置から第2位置に移動させる。この構成では、回動軸が延びる左右方向に関して、カム部86が回動軸の周りを他方側に回動するにつれて、カム部86とリンク部66とが当接する位置が徐々に右側に変化する。この結果、リンク部66が第1位置から第2位置に移動する。これにより、カム部86の簡易な構成によって、リンク部66を第1位置から第2位置に移動させることができる。
また、鉄筋結束機2は、リンク部66を第2位置から第1位置に向けて付勢する付勢部68をさらに備えている。この構成では、リンク部66が第2位置から第1位置に付勢されることによって、従動ローラ64を非挟持状態から挟持状態に付勢することができる。
また、操作部82は、作業者によって操作可能なレバー部84を備えている。カバー20は、禁止状態にあるときにレバー部84と係合する係合部92を備えている。レバー部84は、係合部92に係合すると、カバー20を禁止状態に維持する。この構成では、作業者によってレバー部84が操作されていない間に、カバー20が禁止状態から許容状態に切り替わることを抑制することができる。
また、操作部82は、鉄筋結束機2をリール26の回転軸が延びる左右方向に見ると、リール26と従動ローラ64との間に配置されている。一般的に、リール26からワイヤWを引き出すために、リール26は、従動ローラ64から離れて配置されている。上記の構成では、リール26と従動ローラ64との間の空間を有効に利用することができる。これにより、鉄筋結束機2が大型化することを抑制することができる。
また、捩り部76から見て鉄筋Rが配置される方向を前方向とし、リール26の回転軸が延びる方向を左右方向としたとき、操作部82は、リール26よりも上方であって、従動ローラ64よりも下方に配置されている。この構成では、上下方向に関して、操作部82は、リール26と従動ローラ64との間に配置される。これにより、鉄筋結束機2が上下方向に大型化することを抑制することができる。
従動ローラ64は、リール26の回転軸が延びる左右方向に関して主動ローラ62よりも左側に配置されている。カバー20は、リール26の回転軸が延びる左右方向に関して保持部18よりも左側に配置されている。従動ローラ64が主動ローラ62よりも左側に配置されており、カバー20が保持部18よりも右側に配置されている場合、従動ローラ64は、左側に向かって挟持状態から非挟持状態に切り替わり、カバー20は、右側に向かって禁止状態から許容状態に切り替わる。このため、鉄筋結束機2が左右方向に大型化する。上記の構成では、従動ローラ64は、左側に向かって挟持状態から非挟持状態に切り替わり、カバー20は、左側に向かって禁止状態から許容状態に切り替わる。これにより、鉄筋結束機2が左右方向に大型化することを抑制することができる。
また、鉄筋結束機2は、主動ローラ62を回転させる送りモータ48をさらに備えている。操作部82は、リール26の回転軸が延びる左右方向に関して送りモータ48よりも左側に配置されている。操作部82が左右方向に関して送りモータ48よりも右側に配置されている場合、操作部82によって従動ローラ64を挟持状態と非挟持状態とに切り替える機構は、送りモータ48を跨って配置される。このため、鉄筋結束機2が左右方向に大型化する。上記の構成では、操作部82によって従動ローラ64を挟持状態と非挟持状態とに切り替える機構は、送りモータ48を跨って配置されない。これにより、鉄筋結束機2が左右方向に大型化することを抑制することができる。
また、鉄筋結束機2は、主動ローラ62を回転させる送りモータ48と、送りモータ48の回転を減速する減速部50と、をさらに備えている。操作部82は、リール26の回転軸が延びる左右方向に関して送りモータ48よりも左側に配置されている。リンク部66は、左右方向に関して減速部50よりも左側に配置されている。この構成では、リンク部66は、減速部50を跨って配置されない。これにより、リンク部66が減速部50を跨って配置されている場合と比較して、鉄筋結束機2が左右方向に大型化することを抑制することができる。
また、保持部18は、開口28を有している。カバー20は、禁止状態にあるときに開口28を閉じることが可能である。保持部18とカバー20によって、収容室30が形成されている。リール26は、収容室30に配置される。この構成では、カバー20によって、禁止状態にあるときに保持部18の開口28を閉じることによって、リール26を収容室30に容易に配置することができる。
また、鉄筋結束機2は、保持部18とカバー20とを接続する回動部22をさらに備えている。カバー20は、回動部22によって、保持部18に対して回動する。リール26は、鉄筋結束機2をリール26の回転軸が延びる方向に見ると、回動部22と従動ローラ64との間に配置されている。カバー20が保持部18の開口28を開いている状態でカバー20がリール26に対して従動ローラ64と同じ側に配置される場合、作業者の手がカバー20に当たり、作業者は、ワイヤWを主動ローラ62と従動ローラ64との間に容易に差し込むことができない。上記の構成では、カバー20が保持部18の開口28を開いている状態では、カバー20は、リール26を挟んで従動ローラ64と反対側に配置される。これにより、作業者の手がカバー20に当たることが抑制され、作業者は、ワイヤWを主動ローラ62と従動ローラ64との間に容易に差し込むことができる。
また、鉄筋結束機2は、カバー20を禁止状態から許容状態に付勢する付勢部24をさらに備えている。この構成では、リール26を保持部18から取り外す場合に、付勢部24によって、カバー20を許容状態に維持することができる。
また、主動ローラ62には、外周面に歯62aが形成されている。従動ローラ64には、外周面に歯62aと噛み合う歯64aが形成されている。この構成では、主動ローラ62の歯62aが従動ローラ64の歯64aと噛み合うことによって、主動ローラ62に対する従動ローラ64の従動性を良くすることができる。
また、本実施例の鉄筋結束機2は、ワイヤWを用いて鉄筋Rを結束する。鉄筋結束機2は、保持部18と、カバー20と、操作部82と、主動ローラ62と、従動ローラ64と、捩り部76と、を備えている。保持部18は、回転軸の周りにワイヤWが巻回されたリール26を保持可能である。カバー20は、保持部18からリール26が外れることを禁止する禁止状態と、保持部18からリール26が外れることを許容する許容状態とに切替可能である。主動ローラ62は、回転可能である。従動ローラ64は、主動ローラ62との間にワイヤWが挟持される挟持状態と、主動ローラ62との間にワイヤWが挟持されない非挟持状態とに切替可能である。捩り部76は、主動ローラ62と従動ローラ64によって挟持されて鉄筋Rの周りに送り出されたワイヤWを捩る。操作部82が操作されると、従動ローラ64が挟持状態から非挟持状態に切り替わり、かつ、カバー20が禁止状態から許容状態に切り替わる。この構成では、操作部82のみを操作することによって、従動ローラ64を挟持状態から非挟持状態に切り替え、かつ、カバー20を禁止状態から許容状態に切り替えることができる。これにより、リール26の交換作業と取付作業を容易に行うことができる。
(対応関係)
カバー20は、「ストッパ」の一例であり、送りモータ48は、「モータ」の一例であり、付勢部68は、「第1付勢部」の一例であり、付勢部24は、「第2付勢部」の一例であり、主動ローラ62の歯62aが、「第1歯」の一例であり、従動ローラ64の歯64aが、「第2歯」の一例である。
(第2実施例)
図8から図34を参照して、第2実施例の鉄筋結束機202を説明する。第2実施例では、第1実施例と同様の点については説明が省略されている。図8に示すように、鉄筋結束機202は、本体204と、グリップ206と、バッテリ取付部208と、バッテリBと、収容部210と、を備えている。本体204は、右半分の外形形状を形成する右側本体204aと、左半分の外形形状を形成する左側本体204bと、モータカバー204c(図9参照)と、を備えている。モータカバー204cは、右側本体204aに取り付けられている。
グリップ206は、作業者により把持される。グリップ206は、本体204の後方下部に接続されている。グリップ206は、本体204と一体的に形成されている。グリップ206は、右半分の外形形状を形成する右側グリップ206aと、左半分の外形形状を形成する左側グリップ206bと、を備えている。
グリップ206の前面上部には、トリガ212が取り付けられている。トリガ212は、作業者により操作される。図10に示すように、グリップ206の内部には、トリガ212が押し込まれたか否かを検出するトリガスイッチ213が収容されている。
図8に示すように、グリップ206の左面上部には、トリガロック214が取り付けられている。トリガロック214は、本体204とグリップ206との接続位置の近傍に配置されている。トリガロック214は、許容位置と禁止位置との間で移動可能である。トリガロック214が許容位置に位置する場合、トリガ212の押し込み操作が許容される。トリガロック214が禁止位置に位置する場合、トリガ212の押し込み操作が禁止される。
バッテリ取付部208は、グリップ206の下部に接続されている。バッテリ取付部208は、グリップ206と一体的に形成されている。バッテリ取付部208には、バッテリBが着脱可能に取り付けられる。バッテリ取付部208は、右半分の外形形状を形成する右側バッテリ取付部208aと、左半分の外形形状を形成する左側バッテリ取付部208bと、を備えている。バッテリ取付部208の前方上部には、連結部209が形成されている。連結部209は、バッテリ取付部208と一体的に形成されている。図10に示すように、連結部209の前方上面には、開口216が形成されている。
鉄筋結束機202は、制御部220をさらに備えている。制御部220は、バッテリ取付部208に収容されている。制御部220とトリガスイッチ213とは、第5接続配線221により電気的に接続されている。第5接続配線221は、トリガスイッチ213からグリップ206の内部を通過した後、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。制御部220は、トリガ212が押し込まれると、トリガスイッチ213の信号を検知して、鉄筋Rの周りにワイヤWを結束する結束動作を開始するための制御を実行する。
図8に示すように、本体204の後方上部には、表示部218が配置されている。表示部218は、主電源スイッチ218aと、主電源LED218bと、モード切替スイッチ218cと、モード表示LED218dと、を備えている。主電源スイッチ218aは、鉄筋結束機202の主電源のオン状態とオフ状態とを切り替えるための作業者からの操作を受け入れる。主電源LED218bは、鉄筋結束機202の主電源のオン状態とオフ状態を表示する。モード切替スイッチ218cは、鉄筋結束機202の動作モードを切り替えるための作業者からの操作を受け入れる。モード表示LED218dは、鉄筋結束機202の動作モードを表示する。例えば、鉄筋結束機2の動作モードは、トリガ212が操作される毎に1回の結束動作を実行可能な単発モードと、トリガ212が操作されている間に複数回の結束動作を実行可能な連発モードである。
表示部218と制御部220とは、第6接続配線219(図10参照)により電気的に接続されている。図10に示すように、第6接続配線219は、表示部218から、後述する捩り部254の左方を通過した後、本体204とグリップ206の接続箇所を介して、グリップ206の内部を通過し、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。
図8および図9に示すように、収容部210は、収容部本体222と、カバー部材224と、補助カバー部材226と、を備えている。収容部本体222は、本体204の前方下部と、連結部209の前部に連結されている。図10に示すように、収容部本体222の後方下部には、開口228が形成されている。開口228は、開口216と対向している。図8に示すように、収容部本体222の後部には、後面222aが設けられている。後面222aは、グリップ206の前面と対向している。
収容部本体222の後面222aには、表示部234と調整部236とが配置されている。表示部234は、鉄筋結束機202の状態、例えば、鉄筋RにワイヤWを結束する結束条件またはバッテリBの残量を表示する。調整部236は、ワイヤWの結束力を調整するための作業者からの操作を受け入れる。本実施例では、調整部236は、2つのマイクロスイッチ236a、236bを備えている。マイクロスイッチ236aが操作されると、ワイヤWの結束力の設定値が1段階上がり、マイクロスイッチ236bが操作されると、ワイヤWの結束力の設定値が1段階下がる。調整部236は、マイクロスイッチ236a、236bに限られず、ダイヤルスイッチであってもよい。
図10に示すように、表示部234および調整部236と制御部220とは、第1接続配線240により電気的に接続されている。第1接続配線240は、表示部234および調整部236から収容部本体222の内部を通過した後、開口228、216を介して、連結部209の内部を通過し、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。第1接続配線240は、本体204の内部を経由しないため、後述する捩り部254の近傍を通過しない。
図8に示すように、カバー部材224は、収容部本体222の下部の回動部223の周りを回動可能に、収容部本体222に取り付けられている。カバー部材224は、収容部本体222の左側面に形成された収容開口を開閉する。カバー部材224は、付勢部225(図9参照)により、開く方向に付勢されている。なお、付勢部225は、例えば、捩りばねである。収容部本体222とカバー部材224とによって、収容空間230(図10参照)が画定される。収容空間230には、ワイヤWが巻回されているリール232(図10参照)が収容される。カバー部材224が開いた状態では、収容部本体222へのリール232の着脱が許容される。一方、カバー部材224が閉じた状態では、収容部本体222へのリール232の着脱が禁止される。以下では、カバー部材224が開いた状態を許容状態ともいい、カバー部材224が閉じた状態を禁止状態ともいう。また、図9に示すように、収容部本体222の前面には、孔222bが形成されている。作業者は、孔222bからリール232を見ることにより、リール232に巻回されたワイヤWの残量を確認することができる。補助カバー部材226は、収容部本体222の右側面を覆う。これにより、収容部本体222の右側面と補助カバー部材226との間に、通路空間268(図12参照)が画定される。
図12に示すように、収容部210は、回転台246をさらに備えている。回転台246は、第1ベアリング247aと第2ベアリング247bとを介して、収容部本体222に回転可能に支持されている。回転台246は、収容空間230に配置されている。リール232が収容空間230に配置される場合、回転台246とリール232は係合する。リール232が回転すると、回転台246は、リール232と一体となって回転する。図13に示すように、回転台246の右面には、永久磁石248a、248bが取り付けられている。永久磁石248a、248bは、回転台246の周方向に180度の間隔を有して配置されている。図11に示すように、収容部本体222の右側面には、センサ基板242が取り付けられている。補助カバー部材226が収容部本体222の右側面を覆っている状態では、センサ基板242は、通路空間268に配置される。図13に示すように、センサ基板242には、磁気センサ242aが取り付けられている。リール232が収容空間230に配置されている状態でリール232が回転すると、回転台246の回転に伴って永久磁石248a、248bが回転し、磁気センサ242aにより検出される磁気が変動する。磁気センサ242aが検出する磁気の変動により、リール232の回転が検出される。
図10および図12に示すように、磁気センサ242aと制御部220とは、第3接続配線244により電気的に接続されている。第3接続配線244は、磁気センサ242aから通路空間268を収容部本体222の右側面に沿って延びた後、収容部本体222の内部を通過し、開口228、216を介して、連結部209の内部を通過し、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。第3接続配線244は、本体204の内部を経由しないため、後述する捩り部254の近傍を通過しない。
鉄筋結束機202は、送り部250と、切断部252と、捩り部254と、を備えている。送り部250は、本体204の前側下部に配置されている。図14に示すように、送り部250は、送りモータ256と、減速部258と、送り部分260と、案内部分262(図17参照)と、を備えている。
送りモータ256と、減速部258と、送り部分260は、本体204に収容されている。送りモータ256は、例えば、ブラシレスモータである。送りモータ256は、右側本体204aよりも右側に配置されており、モータカバー204c(図11参照)により覆われている。送りモータ256と制御部220は、図10および図11に示される第2接続配線266により電気的に接続されている。第2接続配線266は、送りモータ256から、モータカバー204cの内部を通過した後、通路空間268を収容部本体222の右側面に沿って延びている。その後、第2接続配線266は、収容部本体222の内部を通過し、開口228、216を介して、連結部209の内部を通過し、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。第2接続配線266は、本体204の内部を経由しないため、捩り部254の近傍を通過しない。
図14に示すように、送りモータ256には、減速部258が連結している。減速部258は、送りモータ256の回転を減速して送り部分260に伝達する。
送り部分260は、ベース部270と、ガイド部272と、主動ローラ274と、従動ローラ276と、リンク部278と、付勢部280と、を備えている。ベース部270は、右側本体204aに固定されている。ガイド部272は、ベース部270に固定されている。ガイド部272は、ワイヤWが挿通されるガイド孔272aを有している。
主動ローラ274は、ベース部270に回転可能に支持されている。主動ローラ274の外周面には、歯274aと溝274bとが形成されている。歯274aは、減速部258の出力ギヤ258aと噛み合っている。出力ギヤ258aは送りモータ256の回転により回転する。溝274bは、主動ローラ274の外周面において、主動ローラ274の回転方向に沿って形成されている。従動ローラ276は、リンク部278に回転可能に支持されている。従動ローラ276の外周面には、歯276aと溝276bとが形成されている。従動ローラ276の歯276aは、主動ローラ274の歯274aと噛み合う。溝276bは、従動ローラ276の外周面において、従動ローラ276の回転方向に沿って延びている。
リンク部278は、回動軸278aを介して、ベース部270に回動可能に支持されている。付勢部280の一端部は、リンク部278の下部に当接しており、付勢部280の他端部は、右側本体204aに当接している。付勢部280は、リンク部278を右側本体204aに対して、従動ローラ276が主動ローラ274に近づく方向に付勢する。これにより、従動ローラ276が主動ローラ274に押し当てられる。この結果、主動ローラ274の溝274bと従動ローラ276の溝276bとの間にワイヤWが挟持される。なお、図9および図11に示すように、左側本体204bの前面とモータカバー204cの前面には、作業者が主動ローラ274と従動ローラ276とを視認可能な窓204dが形成されている。
図14に示すように、ワイヤWが主動ローラ274の溝274bと従動ローラ276の溝276bとの間に挟持された状態で、送りモータ256が回転することにより、ワイヤWが移動する。本実施例では、送りモータ256が正回転すると、出力ギヤ258aが方向D1に回転して、これに伴い主動ローラ274と従動ローラ276がワイヤWを下方から上方に向けて送り出す方向に回転し、ワイヤWがリール232から案内部分262(図17参照)に向かって送り出される。図17に示すように、案内部分262は、送り出されたワイヤWを、鉄筋Rの周りに円環状に案内する。一方、送りモータ256が逆回転すると、出力ギヤ258aが図12に示す方向D2に回転して、これに伴い主動ローラ274と従動ローラ276がワイヤWを上方から下方に向けて引き戻す方向に回転し、ワイヤWが案内部分262からリール232に向かって引き戻される。
図15に示すように、鉄筋結束機202は、操作部284をさらに備えている。図16に示すように、操作部284は、レバー部286と、連結部288と、カム部290と、凹部292と、を備えている。レバー部286は、作業者により操作される。レバー部286は、本体204の外部に配置されている。レバー部286は、左側本体204bの左側に配置されている。レバー部286は、左右方向に延びる回動軸RX1を中心にして、開位置と閉位置との間を回動する。レバー部286は、左側本体204bの外面とカバー部材224の外面に沿って摺動する。レバー部286が閉位置に位置するとき、レバー部286は、カバー部材224の外面に当接している。これにより、カバー部材224は、禁止状態のまま維持される。レバー部286が閉位置から開位置に向かって移動し、レバー部286がカバー部材224の外面に当接しなくなると、付勢部225(図9参照)の付勢力によってカバー部材224が禁止状態から許容状態に切り替わる。
連結部288は、レバー部286とカム部290とを連結している。連結部288は、カム部290と一体的に形成されている。連結部288は、ねじ294によりレバー部286に対して固定されている。連結部288は、左側本体204bの左面を貫通している。
カム部290は、本体204の内部に配置されている。カム部290は、レバー部286と一体となって回動する。カム部290は、縁部296を備えている。縁部296の左面296aは、回動軸RX1に直交する平面に対して平行となっている。また、縁部296の左面296aは、左側本体204bの内面と対向している。縁部296の左面296aには、凹部292が形成されている。凹部292は、縁部296の左面296aから右方に向かって凹んでいる。凹部292の位置は、カム部290に対して固定されている。図15に示すように、縁部296の右面296bは、回動軸RX1を左方から見て時計回りの方向に向かって、縁部296の左面296aとの幅が広がっていく形状を有している。縁部296の右面296bは、リンク部278の下部の左面に摺動可能に当接する。レバー部286が閉位置に位置するとき、縁部296の左面296aと右面296bの幅が最も狭い部分がリンク部278に当接する。このとき、従動ローラ276が主動ローラ274に押し当てられている。レバー部286が開位置に位置するとき、縁部296の左面296aと右面296bの幅が最も広い部分がリンク部278に当接する。カム部290が、付勢部280の付勢力に抗してリンク部278を押し込むので、リンク部278が回動軸278aを中心に回動する。この結果、従動ローラ276が主動ローラ274から離れる。
図16に示すように、左側本体204bの内面には、固定部材300が固定されている。固定部材300には、連結部288が挿入されている。固定部材300は、左側本体204bの内面と、カム部290の左面296aとの間に配置されている。固定部材300の右面300aは、カム部290の左面296aと対向している。固定部材300の右面300aには、右方に向けて突出する凸部302が形成されている。凸部302の位置は、左側本体204bに対して固定されている。凸部302は、カム部290に形成されている凹部292の形状に合わせて形成されている。凸部302は、レバー部286が閉位置に位置しているとき、凹部292と係合する。凸部302と凹部292が係合すると、レバー部286が閉位置に維持される。レバー部286が作業者により閉位置から開位置に向けて操作されると、固定部材300の右面300aが左側本体204bの内面に向かって撓む。これにより、凸部302と凹部292との係合が解除される。
連結部288は、第3付勢部材304の内側を通過している。第3付勢部材304は、例えば、圧縮ばねである。第3付勢部材304は、連結部288の周囲を囲むように、固定部材300に挿入されている。第3付勢部材304の一端部は、カム部290の左面296aに当接しており、第3付勢部材304の他端部は、左側本体204bの内面に当接している。第3付勢部材304は、左側本体204bに対して、カム部290を右方に向けて付勢する。これにより、レバー部286は、左側本体204bの外面と、カバー部材224の外面に向けて押し付けられる。この結果、操作部284のガタツキが抑制される。
図18に示すように、切断部252は、固定カッタ部材308と、可動カッタ部材310と、第1レバー部材312と、第2レバー部材314と、リンク部材316と、捩りばね318と、を備えている。固定カッタ部材308と可動カッタ部材310とは、送り部分260から案内部分262に向けてワイヤWが送られる通路上に配置されている。固定カッタ部材308は、ワイヤWが通過する孔308a(図17参照)を有する。可動カッタ部材310は、固定カッタ部材308の周りを摺動して回動可能に、固定カッタ部材308に支持されている。可動カッタ部材310は、ワイヤWが通過する孔310a(図17参照)を有する。ワイヤWが固定カッタ部材308の孔308aと可動カッタ部材310の孔310aに挿入されている状態で、可動カッタ部材310が図17に示される方向D3に回動すると、ワイヤWが切断される。
図18に示すように、第1レバー部材312と第2レバー部材314とは、互いに固定されている。第1レバー部材312と第2レバー部材314とは、回動軸RX2の周りを回動可能である。第1レバー部材312の下端部と第2レバー部材314の下端部とは、リンク部材316の後端部と回動可能に連結している。リンク部材316の前端部は、可動カッタ部材310の下端部と回動可能に連結している。リンク部材316の後端部は、捩りばね318によって、前方に向けて付勢されている。第1レバー部材312と第2レバー部材314とが、それらの下端部が前方に向かう方向に回動すると、リンク部材316が前方に向かって移動する。一方、図19に示すように、第1レバー部材312と第2レバー部材314とが、それらの下端部が後方に向かう方向に回動すると、リンク部材316が後方に向かって移動する。これにより、ワイヤWが切断される。
図20に示すように、捩り部254は、捩りモータ322と、減速部324と、保持部326と、回転制限部328と、を備えている。捩りモータ322は、例えば、ブラシレスモータである。捩りモータ322は、送りモータ256と同様の構成を備えている。図10に示すように、捩りモータ322と制御部220とは、第4接続配線330により電気的に接続されている。第4接続配線330は、捩りモータ322から本体204の内部後方を通過した後、本体204とグリップ206との接続箇所を介して、グリップ206の内部を通過して、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。
図20に示す減速部324は、捩りモータ322の回転を減速して保持部326に伝達する。捩りモータ322と減速部324は、右側本体204aと左側本体204bとに固定されている。
図21に示すように、保持部326は、ベアリングボックス334と、キャリアスリーブ336と、クラッチプレート338と、スクリューシャフト340と、インナスリーブ342と、アウタスリーブ344と、クランプシャフト346と、右側クランプ348と、左側クランプ350と、を備えている。
ベアリングボックス334は、減速部324に固定されている。ベアリングボックス334は、ベアリング334aを介して、キャリアスリーブ336を回転可能に支持している。キャリアスリーブ336には、減速部324から回転が伝達される。捩りモータ322が正回転すると、後方から見て、キャリアスリーブ336は、左ねじの方向に回転する。捩りモータ322が逆回転すると、後方から見て、キャリアスリーブ336は、右ねじの方向に回転する。
図22に示すように、キャリアスリーブ336の後部の内周面には、前後方向に延びるクラッチ溝352が形成されている。クラッチ溝352の前端部には、第1壁部354と、第2壁部356が形成されている。キャリアスリーブ336の後端部から第1壁部354までの前後方向の距離は、キャリアスリーブ336の後端部から第2壁部356までの前後方向の距離よりも小さい。クラッチプレート338は、キャリアスリーブ336に収容される。クラッチプレート338には、クラッチ溝352に対応するクラッチ片358が形成されている。クラッチプレート338は、キャリアスリーブ336に収容された圧縮ばね360によって、キャリアスリーブ336に対して後方に向けて付勢されている。通常時は、クラッチプレート338はキャリアスリーブ336に対して、クラッチ片358がクラッチ溝352の第1壁部354に当接する位置まで前進可能である。ワイヤWを捩る際には、キャリアスリーブ336がクラッチプレート338に対して後方から見て左ねじの方向に回転することにより、クラッチプレート338は、キャリアスリーブ336に対して、クラッチ片358がクラッチ溝352の第2壁部356に当接する位置まで前進可能である。
スクリューシャフト340の後部340aは、キャリアスリーブ336に前方から挿入されており、クラッチプレート338に固定されている。スクリューシャフト340の後部340aと前部340bの間には、径方向に突出するフランジ340cが形成されている。スクリューシャフト340の前部340bの外周面には、螺旋状のボール溝340dが形成されている。スクリューシャフト340の前端部には、前部340bよりも小径の係合部340eが形成されている。
図21に示すように、スクリューシャフト340の前部340bには、圧縮ばね360が取り付けられている。スクリューシャフト340の前部340bは、インナスリーブ342に後方から挿入されている。インナスリーブ342には、ボール362を保持するボール孔342aが形成されている。ボール362は、スクリューシャフト340のボール溝340dに嵌合する。インナスリーブ342の後端部には、径方向に突出するフランジ342bが形成されている。インナスリーブ342は、アウタスリーブ344に後方から挿入されている。アウタスリーブ344は、インナスリーブ342に固定されている。回転制限部328(図20参照)により、アウタスリーブ344の回転が許容されている場合、スクリューシャフト340が回転すると、インナスリーブ342とアウタスリーブ344は、一体的に回転する。一方、回転制限部328(図18参照)により、アウタスリーブ344の回転が禁止されている場合、インナスリーブ342とアウタスリーブ344は、スクリューシャフト340に対して前後方向に移動する。具体的には、捩りモータ322が正回転して、スクリューシャフト340が後方から見て左ねじの方向に回転すると、インナスリーブ342とアウタスリーブ344は、スクリューシャフト340に対して前方に移動する。また、捩りモータ322が逆回転して、スクリューシャフト340が後方から見て右ねじの方向に回転すると、インナスリーブ342とアウタスリーブ344はスクリューシャフト340に対して後方に移動する。アウタスリーブ344の前部には、アウタスリーブ344の前端部から後方に向けて延びるスリット344aが形成されている。図31に示すように、アウタスリーブ344の外周面の一部は、軸受け520に囲まれている。軸受け520は、円環形状を有する。軸受け520の内周面の直径は、アウタスリーブ344の外周面の直径よりもわずかに大きい。このため、アウタスリーブ344は、軸受け520の内部を前後方向に移動することができる。軸受け520は、右側本体204aの内面に形成されている右側軸受け保持部522と左側本体204bの内面に形成されている左側軸受け保持部524とにより、保持されている。これにより、本体204に対して前後方向に関する軸受け520の位置が固定されている。なお、アウタスリーブ344は、右側軸受け保持部522と左側軸受け保持部524との間に挿入されている。
クランプシャフト346は、インナスリーブ342に前方から挿入されている。クランプシャフト346の後端部には、スクリューシャフト340の係合部340eが挿入されている。クランプシャフト346は、スクリューシャフト340に固定されている。図23に示すように、クランプシャフト346には、平板部370と、開口372と、フランジ374とが形成されている。平板部370は、クランプシャフト346の前端部に配置されており、上下方向と前後方向に沿った平板形状を有している。平板部370には、ピン378(図24参照)が嵌合する孔376が形成されている。開口372は、平板部370よりも後方に配置されている。開口372は、クランプシャフト346を左右方向に貫通しており、前後方向に延びている。フランジ374は、開口372よりも後方に配置されており、径方向に突出している。
図24に示すように、右側クランプ348は、クランプシャフト346の開口372を右側から左側に貫通するように、クランプシャフト346に取り付けられている。左側クランプ350は、右側クランプ348よりも下側で、クランプシャフト346の開口372を左側から右側に貫通するように、クランプシャフト346に取り付けられている。
図25に示すように、右側クランプ348は、ベース部380と、第1突出部382と、第2突出部384と、当接部386と、上側ガード部388と、前側ガード部390と、を備えている。ベース部380は、前後方向と左右方向に沿った平板形状を有する。ベース部380には、カム孔392、394が形成されている。カム孔392、394は、後端部から前端部に向けて、まず、前方に向かって延びた後、屈曲して右前方に向かって延び、さらに屈曲して前方に向かって延びる形状を有している。第1突出部382は、ベース部380の右前端部から下方に向かって突出している。第2突出部384は、ベース部380の右前端部から上方に向かって突出している。当接部386は、第2突出部384の上端部から左方に向かって突出している。上側ガード部388は、当接部386の上端部から左方に向かって突出している。前側ガード部390は、第2突出部384と当接部386の前端部から左方に向かって突出している。
図26に示すように、左側クランプ350は、ベース部396と、ピン保持部398と、第1突出部400と、当接部402と、後側ガード部404と、前側ガード部406と、を備えている。ベース部396は、前後方向と左右方向に沿った平板形状を有する。ベース部396には、カム孔408、410が形成されている。カム孔408、410は、後端部から前端部に向けて、まず、前方に向かって延びた後、屈曲して左前方に向かって延び、その後に屈曲して前方に向かって延びた後、屈曲して左前方に向かって延び、さらに屈曲して前方に向かって延びる形状を有している。ピン保持部398は、ベース部396の左前端部から上方に向かって突出している。ピン保持部398は、ピン378(図24参照)を摺動可能に保持する。第1突出部400は、ベース部396の左前端部から下方に向かって突出している。当接部402は、第1突出部400の下端部から右方に向かって突出している。後側ガード部404は、当接部402の後端部から右方に向かって突出している。前側ガード部406は、当接部402の前端部から右方に向かって突出している。
図24に示すように、右側クランプ348と左側クランプ350とがクランプシャフト346に取り付けられた状態では、カムスリーブ412がカム孔392、408に挿入されており、カムスリーブ414がカム孔394、410に挿入されている。また、支持ピン416がカムスリーブ412に挿入されており、支持ピン418がカムスリーブ414に挿入されている。右側クランプ348および左側クランプ350と、クランプシャフト346のフランジ374の間には、円環形状のクッション420が取り付けられている。
図20に示すように、クランプシャフト346がインナスリーブ342に取り付けられた状態では、右側クランプ348と左側クランプ350とは、アウタスリーブ344のスリット344aに入り込んでおり、支持ピン416、418は、アウタスリーブ344に連結されている。クランプシャフト346がアウタスリーブ344に対して前後方向に移動すると、支持ピン416に取り付けられたカムスリーブ412がカム孔392、408内で前後方向に移動し、支持ピン418に取り付けられたカムスリーブ414がカム孔394、410内で前後方向に移動することにより、右側クランプ348と左側クランプ350とが左右方向に移動する。
図24に示すように、クランプシャフト346がアウタスリーブ344から前方に突出している初期状態では、右側クランプ348は、クランプシャフト346に対して最も右方に位置している。この状態では、右側クランプ348の第2突出部384とクランプシャフト346の平板部370との間にワイヤWが通過可能な右側ワイヤ通路422が形成されており、右側ワイヤ通路422の上方が上側ガード部388により覆われる。右側クランプ348のこの状態を、全開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ344がクランプシャフト346に対して前方に移動すると、右側クランプ348がクランプシャフト346に対して左方に移動する。この状態では、右側クランプ348の当接部386の下端部とクランプシャフト346の平板部370の上端部との間で、ワイヤWが挟持され、右側ワイヤ通路422の前方は、前側ガード部390により覆われる。右側クランプ348のこの状態を、全閉状態と呼ぶ。
クランプシャフト346がアウタスリーブ344から前方に突出している初期状態では、左側クランプ350は、クランプシャフト346に対して最も左方に位置している。この状態では、左側クランプ350の第1突出部400とクランプシャフト346の平板部370との間に、ワイヤWが通過可能な左側ワイヤ通路424が形成されている。左側クランプ350のこの状態を、全開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ344がクランプシャフト346に対して前方に移動すると、左側クランプ350は、クランプシャフト346に対して右方に移動する。この状態でも、ワイヤWは、左側ワイヤ通路424を通過可能であるが、左側ワイヤ通路424の後方は、後側ガード部404により覆われ、左側ワイヤ通路424の前方は、前側ガード部406により覆われる。左側クランプ350のこの状態を、半開状態と呼ぶ。この状態から、アウタスリーブ344がクランプシャフト346に対してさらに前方に移動すると、左側クランプ350は、クランプシャフト346に対してさらに右方に移動する。この状態では、左側クランプ350の当接部402の上端部とクランプシャフト346の平板部370の下端部との間で、ワイヤWが挟持される。左側クランプのこの状態を、全閉状態と呼ぶ。
送り部分260から案内部分262に送られるワイヤWは、案内部分262に到達する前に、左側ワイヤ通路424を通過する。このため、左側クランプ350が全閉状態となり、切断部252によりワイヤWが切断されると、左側クランプ350とクランプシャフト346とにより、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWの終端部が保持される。
また、案内部分262に案内されたワイヤWは、右側ワイヤ通路422を通過する。このため、右側クランプ348が全閉状態となると、右側クランプ348とクランプシャフト346とにより、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWの先端部が保持される。
図27に示すように、アウタスリーブ344の後部外周面には、8個のフィン428が形成されている。フィン428は、前後方向に延びている。本実施例では、アウタスリーブ344の外周面において、8個のフィン428が互いに45度の間隔を有して配置されている。また、本実施例では、8個のフィン428は、7個のショートフィン430と、1個のロングフィン432と、を備えている。ロングフィン432の前後方向の長さは、ショートフィン430の前後方向の長さよりも長い。前後方向において、ロングフィン432の後端部の位置は、ショートフィン430の後端部の位置と同一である。前後方向において、ロングフィン432の前端部の位置は、ショートフィン430の前端部の位置よりも前方に位置している。
図20に示すように、回転制限部328は、アウタスリーブ344のフィン428に対応する位置に配置されている。回転制限部328は、フィン428と協働して、アウタスリーブ344の回転を許容または禁止する。図28に示すように、回転制限部328は、ベース部材436と、上側ストッパ438と、下側ストッパ440と、捩りばね442、444と、を備えている。ベース部材436は、右側本体204aに固定されている。上側ストッパ438は、回動部446を介して、ベース部材436の上部に回動可能に支持されている。上側ストッパ438は、規制片450を備えている。規制片450は、上側ストッパ438の下部に位置している。捩りばね442は、上側ストッパ438を、外側に開く方向(即ち、規制片450がベース部材436から離れる方向)に付勢している。下側ストッパ440は、回動部448を介して、ベース部材436の下部に回動可能に支持されている。下側ストッパ440は、規制片452を備えている。規制片452は、下側ストッパ440の上部に位置している。規制片452の後端部は、規制片450の後端部よりも前方に配置されている。規制片452の前端部は、規制片450の前端部よりも前方に配置されている。捩りばね444は、下側ストッパ440を外側に開く方向(即ち、規制片452がベース部材436から離れる方向)に付勢している。
上側ストッパ438に関して、捩りモータ322が正回転して、スクリューシャフト340が後方から見て左ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ344のフィン428が規制片450に当接すると、上側ストッパ438によりアウタスリーブ344の回転が禁止される。一方、捩りモータ322が逆回転して、スクリューシャフト340が後方から見て右ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ344のフィン428は、規制片450と当接しても、規制片450を押し込む。この場合、上側ストッパ438は、アウタスリーブ344の回転を禁止しない。
下側ストッパ440に関して、捩りモータ322が正回転して、スクリューシャフト340が後方から見て左ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ344のフィン428は、規制片452と当接しても、規制片452を押し込む。この場合、下側ストッパ440は、アウタスリーブ344の回転を禁止しない。一方、スクリューシャフト340が後方から見て右ねじの方向に回転する場合、アウタスリーブ344のフィン428が規制片452と当接すると、下側ストッパ440によりアウタスリーブ344の回転が禁止される。
図9に示すように、鉄筋結束機202は、鉄筋押圧部456をさらに備えている。図29に示すように、鉄筋押圧部456は、当接部材458と、押し出し部460と、を備えている。押し出し部460は、当接部材458を本体204に対して前方に押し出す。押し出し部460は、プッシュプレート476(図27参照)と、ベース部材478、480と、プッシュロッド482と、ガイドプレート484、486と、ロッドホルダ488、490と、を備えている。
当接部材458は、本体204の前端部近傍に配置されている。当接部材458は、捩り部254よりも前方に配置されている。当接部材458は、第1当接部462と、第2当接部464と、を備えている。第1当接部462と第2当接部464は、左右方向に離れて配置されている。第1当接部462と第2当接部464とは、別個に設けられている。第1当接部462の形状は、左右方向に直交する面に対して、第2当接部464の形状と対称の関係にある。第1当接部462と第2当接部464は、上下方向に延びる回動軸466、468(図30参照)の周りに回動可能に、ベース部材478、480に支持されている。ベース部材478は、右側本体204aに固定されている。ベース部材480は、左側本体204bに固定されている。図30に示すように、回動軸466、468には、捩りばね470、472が取り付けられている。捩りばね470は、第1当接部462がベース部材478に対して前方に開く方向に回動したときに、弾性復元力により第1当接部462にベース部材478に対して後方に閉じる方向の付勢力を作用させる。捩りばね472は、第2当接部464がベース部材480に対して前方に開く方向に回動したときに、弾性復元力により第2当接部464にベース部材480に対して後方に閉じる方向の付勢力を作用させる。
プッシュロッド482は、前側プッシュロッド492、496と、後側プッシュロッド494、498と、ロッドガイド500、502と、第1圧縮ばね504、506と、第2圧縮ばね508、510と、を備えている。ロッドガイド500、502は、ベース部材478、480に固定されている。前側プッシュロッド492、496は、後方からロッドガイド500、502に挿入されており、ロッドガイド500、502の前端部よりも前方に突出している。前側プッシュロッド492の前端部は、第1当接部462の後方で、第1当接部462の後面に対向して配置されている。前側プッシュロッド496の前端部は、第2当接部464の後方で、第2当接部464の後面に対向して配置されている。前側プッシュロッド492、496は、ロッドガイド500、502に案内されて本体204に対して前後方向に移動可能である。後側プッシュロッド494、498は、後方からロッドガイド500、502に挿入されている。後側プッシュロッド494は、前側プッシュロッド492の後方で、前側プッシュロッド492に対向して配置されており、後側プッシュロッド498は、前側プッシュロッド496の後方で、前側プッシュロッド496に対向して配置されている。後側プッシュロッド494、498は、ロッドガイド500、502に案内されて本体204に対して前後方向に移動可能である。ロッドガイド500、502の内部には、第1圧縮ばね504、506と、第2圧縮ばね508、510とが収容されている。第1圧縮ばね504、506は、前側プッシュロッド492、496と後側プッシュロッド494、498とを連結している。第1圧縮ばね504、506は、前側プッシュロッド492、496と後側プッシュロッド494、498の間の間隔が狭まったときに、弾性復元力を作用させる。第2圧縮ばね508、510は、前側プッシュロッド492、496をロッドガイド500、502に対して後方に向けて付勢している。第2圧縮ばね508、510のばね剛性は、第1圧縮ばね504、506のばね剛性よりも小さい。図29に示すように、後側プッシュロッド494は、前端部から後端部に向けて、後方に向けて延びた後、屈曲して左上方へ延び、さらに屈曲して後方に向けて延びている。後側プッシュロッド498は、前端部から後端部に向けて、後方に向けて延びた後、屈曲して右下方へ延び、さらに屈曲して後方に向けて延びている。図31に示すように、後側プッシュロッド494、498は、右側軸受け保持部522に形成されている溝526と左側軸受け保持部524に形成されている溝528とを通過している。図29に示すように、ロッドホルダ488、490は、後側プッシュロッド494、498の前後方向の移動を案内する。ガイドプレート484とロッドホルダ488とは、右側本体204aに固定されている。ガイドプレート486とロッドホルダ490は、左側本体204bに固定されている。
図31に示すように、ガイドプレート484、486は、アウタスリーブ344の外周面の一部を囲んでいる。なお、図31では、ガイドプレート484、486が破線により図示されている。ガイドプレート484、486は、右側軸受け保持部522と左側軸受け保持部524とよりも前側に配置されている。ガイドプレート484、486を前側から見たときに、ガイドプレート484、486は、後側プッシュロッド494、498と重なり合わない範囲で、右側軸受け保持部522の左端部から右方に向かって凹んでいる溝526と、左側軸受け保持部524の右端部から左方に向かって凹んでいる溝528とを前側から塞ぐ。これにより、鉄筋Rから発生する鉄粉等の異物が溝526、528を前方から後方に向かって通過することを抑制することができる。
図27に示すように、プッシュプレート476は、アウタスリーブ344の後端部と、インナスリーブ342のフランジ342bとの間に配置されている。プッシュプレート476は、アウタスリーブ344とインナスリーブ342の前後方向の移動に連動して、本体204に対して前後方向に移動可能である。図18、図19に示すように、プッシュプレート476の下端部は、切断部252の第1レバー部材312と第2レバー部材314に対応する位置に配置されている。このため、プッシュプレート476が前方に向かって移動すると、プッシュプレート476の下端部が第2レバー部材314と当接して第2レバー部材314を前方に向かって回動させる。図27示すように、プッシュプレート476は、後側プッシュロッド494の後端部に対向する箇所に形成された凹部514と、後側プッシュロッド498の後端部に対抗する箇所に形成された凹部516と、を有する。凹部514は、プッシュプレート476の前面の右方上部に位置している、凹部516は、プッシュプレート476の前面の左方下部に位置している。
プッシュプレート476が本体204に対して前方に移動すると、図29に示す後側プッシュロッド494、498の後端部は、プッシュプレート476の凹部514、516に入り込む。この状態から、さらにプッシュプレート476が前方に移動すると、後側プッシュロッド494、498が前方に押し込まれ、図30に示す第1圧縮ばね504、506を介して前側プッシュロッド492、496が前方に押し出される。これにより、第1当接部462と第2当接部464は、前方に開く方向に回動し、鉄筋Rに対して押し付けられる。
図18、図19に示すように、プッシュプレート476には、永久磁石476aが取り付けられている。図27に示すように、ベアリングボックス334には、永久磁石476aに対応して、センサ基板474が設けられている。センサ基板474には、永久磁石476aからの磁気を検出する磁気センサ474a、474bが取り付けられている。磁気センサ474aは、捩り部254が初期状態にあるときに永久磁石476aと対向する位置に配置されている。制御部220は、永久磁石476aと磁気センサ474aとにより、捩り部254が初期状態にあるか否かを判断する。磁気センサ474bは、右側クランプ348が全閉状態となり、左側クランプ350が半開状態となるときに永久磁石476aと対向する位置に配置されている。制御部220は、永久磁石476aと磁気センサ474bとにより、右側クランプ348が全閉状態であり、かつ左側クランプ350が半開状態であるか否かを判断する。
磁気センサ474a、474bと制御部220とは、第7接続配線475(図10参照)により電気的に接続されている。図10に示すように、第7接続配線475は、センサ基板474から、捩り部254の左方を通過した後、本体204とグリップ206の接続箇所を介して、グリップ206の内部を通過し、バッテリ取付部208の内部を制御部220まで延びている。
次に、鉄筋結束機202の結束動作について説明する。鉄筋結束機202は、作業者によりトリガ212が操作されると、結束動作を実行する。鉄筋結束機202が結束動作を実行する際、送り出し工程と、先端保持工程と、引き戻し工程と、終端保持工程と、切断工程と、引張工程と、捩り工程と、復帰工程が実行される。
(送り出し工程)
鉄筋結束機202の初期状態から、図14に示す送りモータ256が正回転(即ち、図14に示される方向D1に回転)すると、送り部250は、リール232に巻回されているワイヤWを所定長さだけ送り出す。図17に示すように、ワイヤWの先端部は、固定カッタ部材308、可動カッタ部材310、左側ワイヤ通路424(図24参照)、案内部分262、右側ワイヤ通路422(図24参照)を順に通過する。これにより、ワイヤWが鉄筋Rの周りに円環状に巻回される。ワイヤWの送り出しが完了すると、送りモータ256が停止する。
(先端保持工程)
送り出し工程の終了後、図20に示す捩りモータ322が正回転すると、スクリューシャフト340は、左ねじの方向に回転する。この際、アウタスリーブ344は、回転制限部328により左ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに、本体204とクランプシャフト346に対して前進する。これにより、右側クランプ348が全閉状態となり、左側クランプ350が半開状態となる。この結果、ワイヤWの先端部が右側クランプ348とクランプシャフト346とにより保持される。その後、捩りモータ322が停止する。
(引き戻し工程)
先端保持工程の終了後、図14に示す送りモータ256が逆回転(即ち、図14に示される方向D2に回転)すると、送り部250は、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWを引き戻す。ワイヤWの先端部が右側クランプ348とクランプシャフト346に保持されているので、鉄筋Rの周りのワイヤWが縮径する。ワイヤWの引き戻しが完了すると、送りモータ256が停止する。
(終端保持工程)
引き戻し工程の終了後、図20に示す捩りモータ322が正回転すると、スクリューシャフト340は、左ねじの方向に回転する。この際、アウタスリーブ344は、回転制限部328により左ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに、本体204とクランプシャフト346に対してさらに前進する。これにより、図32に示すように、左側クランプ350が全閉状態となる。この結果、ワイヤWの終端部が左側クランプ350とクランプシャフト346とにより保持される。
(切断工程)
終端保持工程の終了後、図20に示す捩りモータ322がさらに正回転すると、スクリューシャフト340が左ねじの方向に回転する。この際、アウタスリーブ344は、回転制限部328により左ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに、本体204とクランプシャフト346に対してさらに前進し、図19に示すように、プッシュプレート476は、第2レバー部材314の上端部を前方に向かって押し倒す。これにより、固定カッタ部材308と可動カッタ部材310とによりワイヤWが切断される。
(引張工程)
切断工程の終了後、図20に示す捩りモータ322がさらに正回転すると、スクリューシャフト340が左ねじの方向に回転する。アウタスリーブ344は、回転制限部328により左ねじの方向の回転が禁止されているため、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに本体204とクランプシャフト346に対してさらに前進する。その後、図29に示す後側プッシュロッド494、498の後端部が、図27に示すプッシュプレート476の凹部514、516に入り込む。この状態から、アウタスリーブ344とインナスリーブ342がさらに本体204とクランプシャフト346に対して前進すると、プッシュプレート476が後側プッシュロッド494、498を前方に向けて押し出す。これにより、図33に示すように、後側プッシュロッド494、498が前進し、第2圧縮ばね508、510が縮んで前側プッシュロッド492、496が前進し、第1当接部462と第2当接部464がベース部材478、480に対して前方に開く方向に回動する。これにより、鉄筋Rが本体204に対して相対的に前方に向かって押し出され(即ち、本体204が鉄筋Rに対して相対的に後方に押し返され)、鉄筋Rと第1当接部462および第2当接部464との当接位置CPは、右側クランプ348および左側クランプ350とクランプシャフト346とにより保持されたワイヤWの保持位置から離反する。この結果、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWが引っ張られる。本実施例では、当接位置CPは、本体204に対して前方に相対的に移動する。
(捩り工程)
引張工程の終了後、図20に示す捩りモータ322がさらに正回転すると、スクリューシャフト340が左ねじの方向に回転する。この際、アウタスリーブ344は、回転制限部328により左ねじの方向の回転が許容されおり、アウタスリーブ344、インナスリーブ342、クランプシャフト346、右側クランプ348、左側クランプ350が一体となって左ねじの方向に回転する。これにより、鉄筋Rの周りに巻回されたワイヤWが捩られる。ワイヤWが捩られるにつれて、ワイヤWの捩りしろが短くなるため、ワイヤWを保持している右側クランプ348および左側クランプ350とクランプシャフト346が鉄筋Rに向けて引き寄せられて、本体204が鉄筋Rに対して前方に向けて引き寄せられる。図34に示すように、この結果、第1当接部462と第2当接部464がベース部材478、480に対して後方に閉じる方向に回動し、初期位置に戻り、当接位置CPが本体204に対して後方に向かって相対的に移動する。この際、前側プッシュロッド492、496が後方に向かって移動し、第2圧縮ばね508、510が伸び、第1圧縮ばね504、506が縮む。この状態からワイヤWがさらに捩られると、図22に示すクラッチプレート338が圧縮ばね360の付勢力に抗して、クラッチ片358がクラッチ溝352の第2壁部356に当接する位置まで前進する。これにより、スクリューシャフト340、アウタスリーブ344、インナスリーブ342、クランプシャフト346、右側クランプ348、左側クランプ350が本体204に対して前進する。この結果、保持されたワイヤWの保持位置は、本体204に対して前方に向かって相対的に移動する。ワイヤWの捩りが完了すると、捩りモータ322が停止する。
(復帰工程)
捩り工程の終了後、図20に示す捩りモータ322が逆回転すると、スクリューシャフト340が右ねじの方向に回転する。この際に、アウタスリーブ344は、回転制限部328により右ねじの方向の回転が禁止される。このため、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに、本体204とクランプシャフト346に対して後退する。左側クランプ350は、半開状態を経て全開状態となり、右側クランプ348は、全開状態となる。回転制限部328により右ねじの方向の回転が許容されると、アウタスリーブ344と、インナスリーブ342と、クランプシャフト346と、右側クランプ348と、左側クランプ350が一体となって右ねじの方向に回転する。ロングフィン432が下側ストッパ440に当接すると、アウタスリーブ344の回転が再び禁止される。これにより、アウタスリーブ344は、初期状態におけるアウタスリーブ344の角度に復帰する。その後、アウタスリーブ344は、インナスリーブ342とともに、本体204とクランプシャフト346に対して再び後退する。捩り部254が初期状態に復帰すると、捩りモータ322が停止する。
(効果)
本実施例では、鉄筋結束機202は、本体204をさらに備えている。図16に示すように、カム部290は、本体204の内部に配置されている。操作部284は、本体204の外部に配置されており、作業者によって操作可能なレバー部286と、本体204を貫通しており、カム部290とレバー部286を連結する連結部288と、をさらに備えている。レバー部286とカム部290の一方は、本体204に沿って摺動可能である。鉄筋結束機202は、レバー部286とカム部290の一方を本体204に押し付ける方向に、操作部284を本体204に対して付勢する第3付勢部材304をさらに備えている。上記の構成では、第3付勢部材304の付勢力がレバー部286とカム部290の一方に加わることにより、レバー部286とカム部290の一方が本体204に押し付けられるので、操作部284のガタツキを抑制することができる。
また、レバー部286は、本体204の外面に沿って摺動可能であって、カバー部材224を禁止状態に維持可能である。第3付勢部材304は、本体204に対してカム部290を本体204の内側に向けて付勢する。上記の構成では、第3付勢部材304の付勢力がカム部290に加わることにより、カム部290が本体204の内側に向けて付勢されるので、レバー部286が本体204の外面に押し付けられる。この場合、レバー部286と本体204との外面との間に異物が挟まることを抑制することができる。これにより、操作部284の摺動性が低下することを抑制しつつ、操作部284のガタツキを抑制することができる。
また、第3付勢部材304が、圧縮ばねを含んでいる。連結部288は、第3付勢部材304の内側を通過する。上記の構成では、本体204の内部において、カム部290と、連結部288と、第3付勢部材304を配置するために必要なスペースを小さくすることができる。
また、鉄筋結束機202は、本体204の内部に配置されており、互いに係合可能な凸部302と凹部292とをさらに備えている。凹部292は、カム部290に対して位置が固定されている。凸部302は、本体204に対して位置が固定されている。上記の構成では、凸部302と凹部292とは、本体204の内部に配置されている。凸部302と凹部292とが本体204の外部に配置されている場合と比較して、鉄筋R等の物体が凸部302と凹部292とにぶつかることを抑制することができ、凸部302と凹部292とが破損することを抑制することができる。これにより、凸部302と凹部292の係合不良が発生することを抑制することができる。
(対応関係)
カバー部材224は、「ストッパ」の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
一実施形態に係る主動ローラ62の外周面に、歯62aが形成されていなくてもよく、従動ローラ64の外周面に、歯64aが形成されていなくてもよい。この場合、歯62aの外周面と従動ローラ64の外周面が当接することによって、従動ローラ64が主動ローラ62に従動して回転してもよい。
一実施形態に係るカバー20には、係合部92に代えて、カバー20の外面から内側に凹んだ溝部が形成されていてもよい。この場合、レバー部84の先端部がカバー20の溝部に嵌合することによって、カバー20が禁止状態に維持されてもよい。
一実施形態に係る操作部82は、上下方向および/または前後方向にスライドする構成であってもよい。
一実施形態に係る回動部22は、カバー20の前部、後部、または上部に配置されていてもよい。
ストッパの別例として、一実施形態に係る収容部16は、軸部18bを備えていなくてもよい。この場合、カバー20が、リール26を取り付け可能な軸部を備えていてもよい。
ストッパの別例として、一実施形態に係る収容部16は、カバー20に代えて、抜け止め部を備えていてもよい。抜け止め部は、第1部分と第2部分とを備えていてもよい。第1部分の直径は、保持部18の軸部18bの直径よりも大きく、リール26の巻芯27の軸受孔27aの直径よりも小さくてもよい。第2部分の直径は、軸部18bの直径と軸受孔27aの直径よりも大きくてもよい。第1部分は、軸受孔27aに差し込まれ、第2部分は、軸受孔27aに差し込まれない。軸部18bに差し込まれたリール26の巻芯27の軸受孔27aに、第1部分を差し込み、第2部分を巻芯27に当接させることによって、リール26が軸部18bから外れることを抑制することができる。
一実施形態に係る収容部16は、本体4の後部に配置されていてもよい。この場合、後から前に向かって、収容部16、送り部52、案内部54が、順番に配置されていてもよい。また、送りモータ48と減速部50は、送り部52の主動ローラ62の上方、下方、右方、および、下方のいずれか一方向に配置されていてもよい。また、操作部82は、収容部16に保持されるリール26よりも前方であって、送り部52の従動ローラ64よりも後方に配置されていてもよい。
一実施形態に係る凸部302は、カム部290に形成されていてもよい。この場合、凹部292は、固定部材300に形成されていてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。

Claims (23)

  1. ワイヤを用いて鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、
    回転軸の周りに前記ワイヤが巻回されたリールを保持可能な保持部と、
    前記保持部から前記リールが外れることを禁止する禁止状態と、前記保持部から前記リールが外れることを許容する許容状態とに切替可能なストッパと、
    回転可能な主動ローラと、
    前記主動ローラとの間に前記ワイヤが挟持される挟持状態と、前記主動ローラとの間に前記ワイヤが挟持されない非挟持状態とに切替可能な従動ローラと、
    前記主動ローラと前記従動ローラによって挟持されて前記鉄筋の周りに送り出された前記ワイヤを捩る捩り部と、を備えており、
    前記ストッパが前記許容状態にあるとき、前記従動ローラは、常に前記非挟持状態にある、鉄筋結束機。
  2. 開位置と閉位置との間を移動する操作部をさらに備えており、
    前記操作部が前記閉位置から前記開位置に向けて操作されると、前記従動ローラが前記挟持状態から前記非挟持状態に切り替わり、かつ、前記ストッパが前記禁止状態から前記許容状態に切り替わる、請求項1に記載の鉄筋結束機。
  3. 開位置と閉位置との間を移動する操作部をさらに備えており、
    前記操作部が前記開位置から前記閉位置に向けて操作されると、前記従動ローラが前記非挟持状態から前記挟持状態に切り替わり、かつ、前記ストッパが前記許容状態から前記禁止状態に切り替わる、請求項1に記載の鉄筋結束機。
  4. 前記操作部が前記開位置から前記閉位置に向けて操作されると、前記従動ローラが前記非挟持状態から前記挟持状態に切り替わり、かつ、前記ストッパが前記許容状態から前記禁止状態に切り替わる、請求項2に記載の鉄筋結束機。
  5. 前記操作部と前記従動ローラとの間に配置されるリンク部をさらに備えており、
    前記操作部が前記閉位置に位置する場合、前記リンク部は、前記従動ローラが前記挟持状態となる第1位置に位置し、前記操作部が前記開位置に位置する場合、前記リンク部は、前記従動ローラが前記非挟持状態となる第2位置に位置する、請求項2から4のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  6. 前記操作部は、カム部を備えており、
    前記操作部が前記閉位置から前記開位置に向けて操作されると、前記カム部は、前記リンク部を前記第1位置から前記第2位置に移動させる、請求項5に記載の鉄筋結束機。
  7. 前記操作部は、回動軸を中心にして回動可能であり、
    前記回動軸が延びる方向に関して、前記カム部は、前記回動軸の周りの一方側に向かって徐々に前記リンク部側に延びており、
    前記操作部が前記回動軸の周りを他方側に回動すると、前記カム部は、前記リンク部と当接しながら、前記リンク部を前記第1位置から前記第2位置に移動させる、請求項6に記載の鉄筋結束機。
  8. 前記リンク部を前記第2位置から前記第1位置に向けて付勢する第1付勢部をさらに備えている、請求項5から7のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  9. 前記操作部は、作業者によって操作可能なレバー部を備えており、
    前記ストッパは、前記禁止状態にあるときに前記レバー部と係合する係合部を備えており、
    前記レバー部は、前記係合部に係合すると、前記ストッパを前記禁止状態に維持する、請求項2から8のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  10. 前記操作部の少なくとも一部は、前記鉄筋結束機を前記回転軸が延びる方向に見ると、前記リールと前記従動ローラとの間に配置されている、請求項2から9のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  11. 前記捩り部から見て前記鉄筋が配置される方向を前方向とし、前記回転軸が延びる方向を左右方向としたとき、
    前記操作部は、前記リールよりも上方であって、前記従動ローラよりも下方に配置されている、請求項10に記載の鉄筋結束機。
  12. 前記従動ローラは、前記回転軸が延びる方向に関して前記主動ローラよりも一方側に配置されており、
    前記ストッパは、前記回転軸が延びる方向に関して前記保持部よりも前記一方側に配置されている、請求項1から11のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  13. 前記従動ローラは、前記回転軸が延びる方向に関して前記主動ローラよりも一方側に配置されており、
    前記ストッパは、前記回転軸が延びる方向に関して前記保持部よりも前記一方側に配置されており、
    前記鉄筋結束機は、前記主動ローラを回転させるモータをさらに備えており、
    前記操作部は、前記回転軸が延びる方向に関して前記モータよりも前記一方側に配置されている、請求項2から11のいずれか一項に載の鉄筋結束機。
  14. 前記従動ローラは、前記回転軸が延びる方向に関して前記主動ローラよりも一方側に配置されており、
    前記ストッパは、前記回転軸が延びる方向に関して前記保持部よりも前記一方側に配置されており、
    前記鉄筋結束機は、
    前記主動ローラを回転させるモータと、
    前記モータの回転を減速する減速部と、をさらに備えており、
    前記操作部は、前記回転軸が延びる方向に関して前記モータよりも前記一方側に配置されており、
    前記リンク部は、前記回転軸が延びる方向に関して前記減速部よりも前記一方側に配置されている、請求項から8のいずれか一項に載の鉄筋結束機。
  15. 前記保持部は、開口を有しており、
    前記ストッパは、前記禁止状態にあるときに前記開口を閉じることが可能であり、
    前記保持部と前記ストッパによって、収容室が形成され、
    前記リールは、前記収容室に配置される、請求項1から14のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  16. 前記保持部と前記ストッパとを接続する回動部をさらに備えており、
    前記ストッパは、前記回動部によって、前記保持部に対して回動し、
    前記リールは、前記鉄筋結束機を前記回転軸が延びる方向に見ると、前記回動部と前記従動ローラとの間に配置されている、請求項15に記載の鉄筋結束機。
  17. 前記ストッパを前記禁止状態から前記許容状態に付勢する第2付勢部をさらに備えている、請求項1から16のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  18. 前記主動ローラには、外周面に第1歯が形成されており、
    前記従動ローラには、外周面に前記第1歯と噛み合う第2歯が形成されている、請求項1から17のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  19. 本体をさらに備えており、
    前記カム部は、前記本体の内部に配置されており、
    前記操作部は、
    前記本体の外部に配置されており、作業者によって操作可能なレバー部と、
    前記本体を貫通しており、前記カム部と前記レバー部を連結する連結部と、をさらに備えており、
    前記レバー部と前記カム部の一方は、前記本体に沿って摺動可能であり、
    前記レバー部と前記カム部の前記一方を前記本体に押し付ける方向に、前記操作部を前記本体に対して付勢する第3付勢部材をさらに備えている、請求項7に記載の鉄筋結束機。
  20. 前記レバー部は、前記本体の外面に沿って摺動可能であって、前記ストッパを前記禁止状態に維持可能であり、
    前記第3付勢部材は、前記本体に対して前記カム部を前記本体の内側に向けて付勢する、請求項19に記載の鉄筋結束機。
  21. 前記第3付勢部材が、圧縮ばねを含んでおり、
    前記連結部は、前記圧縮ばねの内側を通過する、請求項19または20に記載の鉄筋結束機。
  22. 前記本体の内部に配置されており、互いに係合可能な凸部と凹部とをさらに備えており、
    前記凸部と前記凹部との一方は、前記カム部に対して位置が固定されており、
    前記凸部と前記凹部との他方は、前記本体に対して位置が固定されている、請求項19から21のいずれか一項に記載の鉄筋結束機。
  23. ワイヤを用いて鉄筋を結束する鉄筋結束機であって、
    回転軸の周りに前記ワイヤが巻回されたリールを保持可能な保持部と、
    前記保持部から前記リールが外れることを禁止する禁止状態と、前記保持部から前記リールが外れることを許容する許容状態とに切替可能なストッパと、
    操作部と、
    回転可能な主動ローラと、
    前記主動ローラとの間に前記ワイヤが挟持される挟持状態と、前記主動ローラとの間に前記ワイヤが挟持されない非挟持状態とに切替可能な従動ローラと、
    前記主動ローラと前記従動ローラによって挟持されて前記鉄筋の周りに送り出された前記ワイヤを捩る捩り部と、を備えており、
    前記操作部が操作されると、前記従動ローラが前記挟持状態から前記非挟持状態に切り替わり、かつ、前記ストッパが前記禁止状態から前記許容状態に切り替わる、鉄筋結束機。
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