JP7302889B2 - 電子機器、そのプログラム、および電子機器被操作部の殺菌方法 - Google Patents
電子機器、そのプログラム、および電子機器被操作部の殺菌方法 Download PDFInfo
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Description
キーパッドや ノートパソコンの蓋を閉めた状態で簡単に除菌を行える技術に関連して、特許文献1が知られている。この特許文献1に記載のパーソナルコンピュータにあっては、液晶画面の対面となるキーボードやマウスエリア全面へ一律に紫外線照射を与えるものとなっている。また特許文献2に記載のパーソナルコンピュータにあっては、バックライトから光触媒層を通してキーボード全体へ光線を照射するものとなっている。
また、殺菌作用のある紫外線を照射する光源は、可視光を照射する光源に比して消費電力が大きいことから、バッテリー駆動を基本とするノートパソコンに対する、長時間にわたる使用を可能にしたいという(消費電力を抑えたいという)性能上の要求を満たすことが難しいという課題がある。
本発明の第1の態様にかかる電子機器は、利用者の身体の一部が接触したことを検出する複数の被操作領域を有し、該被操作領域の操作が検出されたことによって信号を出力する入力部と、この入力部へ向けて光線を照射することにより前記被操作領域を殺菌する発光部と、複数の前記被操作領域のそれぞれについて前記接触が検出された回数およびまたは接触時間を計数する計数部と、この計数部の計数結果によって前記発光部による投光光量を複数の前記被操作領域のそれぞれについて制御する投光制御部とを有する。
この電子機器は、利用者の身体の一部が接触する複数の被操作領域を有し、該被操作領域の操作が検出されたことによって信号を出力する入力部1と、この入力部1へ向けて光線を照射することにより前記被操作領域を殺菌する発光部2と、複数の前記被操作領域のそれぞれについて前記接触が検出された回数およびまたは接触時間を計数する計数部3と、この計数部3の計数結果によって前記発光部2による投光光量を複数の前記被操作領域のそれぞれについて制御する投光制御部4とを有する。
また電子機器被操作部の殺菌方法の最少構成例にあっては、利用者の身体の一部が接触したことを前記入力部1の複数の被操作領域の各々で検出する工程と、複数の前記被操作領域のそれぞれについて前記接触が検出された回数およびまたは接触時間を計数部3により計数する工程と、計数の結果によって、投光制御部4により、複数の前記被操作領域のそれぞれに対して発光部2から投光する光線の光量を制御して殺菌する工程とを有する。
図2は電子機器としてのノート型パーソナルコンピュータ(以下ノートPCと称す)の外観を示す。符号10は、キーボード、マウスエリアを有する入力部、符号20は、入力部10と略等しい平面形状を有し、画像を表示する液晶表示画面に重なってこれを収容、支持する蓋とにより構成された表示部である。前記入力部10と表示部20とは、一の辺で回動可能に連結されていて、図2に示すように略90度に開いた状態を中心として、さらに広く開いた状態、あるいは、反対方向へ回転して、最終的には入力部10と表示部20とが重なって閉じた状態となるように、入力部10と表示部20との相対角度を変更することができるよう構成されている。前記入力部10は、複数のキー、例えば、文字入力キー、ファンクションキー、シフト等の操作キー、を有している。説明の便宜上、これらキーを複数ずつ含む範囲を被操作領域11と称することとする。図2では、複数の被操作領域の内一つに符号11を付している。
監視カメラ21は、前記表示部20の上部に設けられ、撮影方向の切り替えにより、あるいは、撮影画角の大きな光学系を採用することにより、前記入力部10の全体を撮影して画像情報を取得するものである。ノートPCにあっては、入力部10と表示部20とのなす角度が変更されることから、少なくとも、一般的な使用時の角度である90度強の角度をなす場合に入力部10を撮影することができる設定とされている。なお前記監視カメラ21の撮影領域を図2に符号21aで示す。また、ノートPCにおける表示部20の開閉角度を検出し、検出された角度に対応して監視カメラ21の撮影方向を変更して、入力部10の被操作領域11の映像を入力部10と表示部20との間の角度に影響されることなく、常時取得することができるよう構成しても良い。
液晶画面蓋の開閉センサ22によって、表示部20が開いたことが検出され、その信号が開閉制御部26へ供給されると、この開閉制御部26は、蓋としての表示部20が開かれたと認識し、監視カメラ21によってノート型PCの監視エリアの監視を開始する。(図6のステップSP01)
この監視状況は、監視カメラ21から得られた入力部10を上方視した映像における、マトリクス状の各ポジションにおいて、タッチ1回につき1、更に同じポジションに触れている時間(例えば1秒毎)に1を加算していく事で回数としてカウントを行う。例えば、図4、5に示すポジションA1に1回、ポジションB1に2回などのようにカウントする。(図6のステップSP02)。このようにカウントされたタッチ回数(あるいはタッチの継続時間)を記憶部に25に記録する。(図6のステップSP03)
また紫外線発光体を表示部の背後に設ける方式に代えて、電子機器の設置場所に別途設置した紫外線光源を用い、例えば、人感センサ等の検知結果や、室内の明暗による人の存在の判別結果によって、紫外線光源からキーボードあるいはその周辺の必要な領域へ紫外線を照射しても良い。
2 発光部
3 計数部
4 投光制御部
10 入力部
11 被操作領域
20 表示部
20a 液晶表示画面
21 監視カメラ
21a 撮影領域
22 開閉センサ
23 紫外線発光体
24 タッチ状況カウント制御部
25 記憶部
26 開閉制御部
27 バックライト制御部
Claims (8)
- 利用者の身体の一部が接触したことを検出する複数の被操作領域を有し、該被操作領域の操作が検出されたことによって信号を出力する入力部と、
この入力部へ向けて光線を照射することにより前記被操作領域を殺菌する発光部と、
複数の前記被操作領域のそれぞれに対して前記接触が検出された回数と接触時間との少なくともいずれかを計数する計数部と、
この計数部の計数結果によって前記発光部による投光光量を複数の前記被操作領域のそれぞれについて制御する投光制御部と、
を有する電子機器。 - 前記電子機器は、パーソナルコンピュータであって、前記入力部はキーボードであり、前記発光部は液晶画面の背面に設けられた光源から前記キーボードへ光線を照射する請求項1に記載の電子機器。
- 前記発光部は、前記液晶画面の背面に所定の配列で配置された、紫外線を発光する複数の発光体である請求項2に記載の電子機器。
- 前記電子機器は、前記キーボードと前記液晶画面を有する表示部とが一の辺で回動可能に連結されたノート型パーソナルコンピュータである請求項2または3のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記電子機器は、前記キーボードと前記表示部とが互いに向き合うよう重ねられた状態で前記発光部から前記表示部へ光線を照射する請求項4に記載の電子機器。
- 前記電子機器は、前記キーボードと前記表示部との間が鋭角をなすことを条件として前記発光部から前記キーボードへ光線を照射する請求項4または5のいずれか1項に記載の電子機器。
- 利用者の身体の一部が接触したことを複数の被操作領域の各々で検出する工程と、
複数の前記被操作領域のそれぞれについて前記接触が検出された回数と接触時間との少なくともいずれかをカウント制御部が計数するとともに、計数の結果によって複数の前記被操作領域のそれぞれに対して投光する光線の光量を制御して殺菌する工程と、
をコンピュータに実行させる電子機器のプログラム。 - 電子機器によって実行される電子機器被操作部の殺菌方法であって、
利用者の身体の一部が接触したことを複数の被操作領域の各々で検出する工程と、
複数の前記被操作領域のそれぞれについて前記接触が検出された回数と接触時間との少なくともいずれかを計数する工程と、
計数の結果によって複数の前記被操作領域のそれぞれに対して投光する光線の光量を制御して殺菌する工程と、
を有する電子機器被操作部の殺菌方法。
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