JP2018007929A - 殺菌装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存の入力装置に後付することができ、小型である殺菌装置を提供すること。【解決手段】殺菌装置1は、ランプ部12と固定部11とを備えている。ランプ部12は、タッチパネル3の表示面6の近傍に配置され、微生物を不活性化させる紫外線を表示面6の一部に照射する。固定部11は、タッチパネル3に取りつけられ、タッチパネル3の表示面6の全部に紫外線が照射されるように、ランプ部12を表示面6に沿って移動させる。【選択図】図1
Description
本開示の技術は、殺菌装置に関する。
不特定多数の人が利用する情報端末が知られている。このような情報端末としては、現金自動預け払い機、券売機、自動再来受付機が例示される。このような情報端末は、タッチパネルを介して情報が入力される。タッチパネルは、人に指で触れられることにより操作され、人に触れられることにより微生物で汚染されることがある。タッチパネルの表面に付着した微生物を不活性化させるための装置が知られている(特許文献1〜4参照)。
上述の装置のうちの抗菌剤や光触媒を利用した装置は、抗菌するものであったり、微生物の分解に時間を要するものであったりし、タッチパネルの表面に付着した微生物を適切に不活性化することが困難である。タッチパネル上の可動式のフィルムを移動させる装置は、構造が複雑であり、大掛かりになってしまう。タッチパネルの表面に紫外線を照射することにより微生物を不活性化させる装置に関しても、紫外線をタッチパネルの全面に照射したり、ユーザに照射される紫外線を遮蔽したりするために、大掛かりになってしまう。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、小型である殺菌装置を提供することを目的とする。
開示の態様では、殺菌装置は、入力装置のうちの対象領域の一部に、微生物を不活性化させる光を照射するランプ部と、前記ランプ部を前記対象領域に沿って移動させる駆動部とを備えている。
開示の殺菌装置は、より小型化することができる。
以下に、本願が開示する実施形態にかかる殺菌装置について、図面を参照して説明する。なお、以下の記載により開示の技術が限定されるものではない。また、以下の記載においては、同一の構成要素に同一の符号を付与し、重複する説明を省略する。
図1は、実施例1の殺菌装置を示す斜視図である。殺菌装置1は、図1に示されているように、情報端末装置10に取りつけられている。情報端末装置10は、たとえば、病院で再来の患者により利用される自動再来受付機であり、装置本体2にタッチパネル付表示装置(以下、「タッチパネル」と記載される。)3が設けられている。タッチパネル3は、タッチパネル筐体5を備え、表示面6が形成されている。タッチパネル筐体5は、タッチパネル3の外殻を形成している。表示面6は、平坦に形成され、長方形状に形成されている。タッチパネル3は、情報端末装置10が設置面に設置されるときに、表示面6の上辺7が設置面に平行になるように、形成されている。すなわち、タッチパネル3は、情報端末装置10が水平面に設置されるときに、表示面6の上辺7が水平になるように、形成されている。タッチパネル3は、所定の画面を表示面6に表示し、表示面6のうちのユーザにより触れられた領域の位置を検出する。
殺菌装置1は、固定部11とランプ部12とを備えている。固定部11は、概ね直方体状に形成されている。固定部11は、表示面6の上辺7に平行である直線に沿って配置されている。ランプ部12は、表示面6の上辺7に隣り合う辺の長さより長い棒状に形成されている。ランプ部12は、表示面6に平行である直線に沿うように、かつ、表示面6の上辺7に垂直である直線に沿うように、タッチパネル3の表示面6の近傍に配置されている。ランプ部12は、一端が固定部11の近傍に配置され、タッチパネル筐体5のうちのタッチパネル3の表示面6の下部の近傍に他端が配置されている。
図2は、ランプ部を示す平面図である。ランプ部12は、図2に示されているように、ランプ部筐体13と非接触センサ14とLED(Light Emitting Diode)ランプ15とを備えている。ランプ部筐体13は、ランプ部12の外殻を形成している。非接触センサ14は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側の反対側に配置されている。非接触センサ14は、非接触センサ14に接近する物体の有無を非接触で検出する。LEDランプ15は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側の反対側に配置され、非接触センサ14の近傍に配置されている。LEDランプ15は、可視光を発する。
図3は、ランプ部を示す背面図である。ランプ部12は、図3に示されているように、UV(UltraViolet)ランプ16とローラ17とインターロックセンサ18とを備えている。UVランプ16は、冷陰極管(CCL:Cold Cathode Lamp)から形成され、表示面6の上辺7に隣り合う辺の長さと概ね等しい長さの棒状に形成されている。UVランプ16は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側に形成された溝19の内部に配置されている。UVランプ16は、紫外線を放射する。
ローラ17は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側に配置され、ランプ部筐体13の固定部11に近い側の反対側に配置され、回転可能にランプ部筐体13に支持されている。すなわち、ローラ17は、ランプ部12がタッチパネル3の表示面6に沿って移動するときに、タッチパネル筐体5のうちのタッチパネル3の表示面6の下部を転がるように形成されている。ローラ17は、ランプ部12がタッチパネル3の表示面6に沿って移動するときに、タッチパネル筐体5を転がることにより、ランプ部筐体13の下端がタッチパネル筐体5を摺動することを防止し、ランプ部12の移動をスムーズにする。インターロックセンサ18は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側に配置され、ローラ17の近傍に配置されている。インターロックセンサ18は、ランプ部12が所定の位置に配置されているかどうかを検出する。すなわち、インターロックセンサ18は、ランプ部筐体13のうちのタッチパネル3の表示面6に対向する側の表面から、タッチパネル3の表示面6までの距離が所定の距離以下であるかどうかを検出する。
図4は、ランプ部を示す断面図である。ランプ部12は、図4に示されているように、さらに、カバー21と反射板22とを備えている。カバー21は、スポンジから形成され、帯状に形成されている。カバー21は、ランプ部筐体13とタッチパネル3の表示面6との隙間を埋めるように配置され、溝19を取り囲むように、ランプ部筐体13の表示面6に対向する側の面のうちの溝19の縁に接合されている。カバー21は、固定部11とローラ17とによりランプ部12の両端が支持されていることにより、タッチパネル3に接触することが防止されている。なお、カバー21は、スポンジと異なる他の材料から形成されてもよい。その材料は、UVランプ16から放射される紫外線に対して不透明であり、仮に、表示面6に接しながら移動しても表示面6を傷つけない程度に軟らかい。その材料としては、ゴム、エラストマーが例示される。
反射板22は、アルミニウムに例示される金属から形成され、箔に形成されている。反射板22は、ランプ部筐体13の溝19を形成する面を覆うように、溝19の内部に配置されている。反射板22は、UVランプ16から放射される紫外線のうちの反射板22に照射される紫外線を反射する。
ランプ部12は、このように形成されることにより、タッチパネル3の表示面6の一部に紫外線を照射し、他の部分に紫外線を照射しない。このため、ランプ部12は、タッチパネル3の表示面6の全体に一気に紫外線を照射可能である他のランプ部に比較して、より小型に形成されることができる。
UVランプ16から放射される紫外線は、表示面6に付着している微生物23に照射されることにより、微生物23を不活性化する。微生物23としては、病原体である菌、細菌、ウィルスが例示される。微生物23は、不活性化されることにより、病原性をなくし、または、感染性をなくしてしまう。
図5は、固定部の筐体の内部を示す斜視図である。固定部11は、図5に示されているように、固定部筐体31とガイドバー32とスライダ33と2つの定滑車34とベルト35とを備えている。固定部筐体31は、固定部11の外郭を形成している。固定部筐体31は、図示されていない両面テープにより、タッチパネル3のタッチパネル筐体5のうちの表示面6の上部に接着されている。
ガイドバー32は、棒状に形成されている。ガイドバー32は、固定部筐体31の内部に配置され、表示面6の上辺7に平行である直線に沿って配置されるように、両端が固定部筐体31に固定されている。スライダ33は、一部が固定部筐体31の内部に配置され、他部が固定部筐体31の外部でランプ部12のランプ部筐体13の上端に固定されている。すなわち、ランプ部12は、ガイドバー32とスライダ33とを介して、固定部11により、表示面6の上辺7に平行である直線に平行である方向に平行移動可能に支持されている。
2つの定滑車34は、固定部筐体31の内部に配置され、ガイドバー32の両端の近傍にそれぞれ配置されている。ベルト35は、ループ状の帯から形成され、2つの定滑車34に架け渡されている。ベルト35は、さらに、一部がスライダ33に接合されている。
固定部11は、さらに、位置センサ36と駆動モータ37と制御部38とを備えている。位置センサ36は、制御部38に制御されることにより、スライダ33の位置を検出し、すなわち、ランプ部12の位置を検出する。駆動モータ37は、図示されていないベルト車を備え、制御部38に制御されることにより、ベルト車を回転させる。ベルト35は、ベルト車に接触し、ベルト車とベルト35との間に作用する摩擦力によりベルト車に固定され、ベルト車の回転に同期して移動する。このため、駆動モータ37は、ベルト車を回転することにより、ベルト35とスライダ33とを介してランプ部12を移動させることができる。駆動モータ37は、ベルト車の回転を停止することにより、ベルト35とスライダ33とを介してランプ部12の移動を停止させることができる。ベルト35は、摩擦力によりベルト車に固定されていることにより、その摩擦力以上の力が印加されるときに、ベルト車と摺動する。このため、ユーザは、ベルト車が回転していない場合でも、その摩擦力以上の力をランプ部12に印加することにより、ランプ部12を移動させることができる。さらに、ユーザは、ランプ部12が移動している最中に、その摩擦力以上の力をランプ部12に印加することにより、ランプ部12の移動を停止させることができる。
殺菌装置1は、さらに、接続ケーブル41とインターフェースケーブル42とを備えている。制御部38は、接続ケーブル41を介して、ランプ部12の非接触センサ14とLEDランプ15とUVランプ16とインターロックセンサ18とに情報伝達可能に接続されている。接続ケーブル41は、ランプ部12が移動した場合でも、制御部38がランプ部12の非接触センサ14とLEDランプ15とUVランプ16とインターロックセンサ18とに接続されるように、屈曲可能に形成されている。殺菌装置1は、インターフェースケーブル42を介して、情報端末装置10に接続されている。
固定部11は、このように形成されることにより、ランプ部12を所定の位置に配置させることができ、ランプ部12を表示面6に沿って移動させることができる。ランプ部12は、タッチパネル3の表示面6の近傍に配置されることにより、タッチパネル3の表示面6の一部に紫外線を照射することができる。
図6は、情報端末装置と殺菌装置とを示すブロック図である。情報端末装置10は、図6に示されているように、複数の入出力ユニット51と処理装置52とを備えている。複数の入出力ユニット51は、それぞれ、利用者が情報を入力するために利用される装置、または、ユーザに対して情報を通知する装置である。複数の入出力ユニット51としては、プリンタ、磁気カードリーダ、非接触IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ、二次元バーコードリーダが例示される。プリンタは、情報が印字された用紙(たとえば、待合番号票、レシート、次回の診療の予約票)を発行する。磁気カードリーダは、診療カードに例示される磁気カードが挿入されることにより、その磁気カードに磁気を用いて記載された情報を読み取る。非接触ICカードリーダライタは、診療カードに例示される非接触ICカードがかざされることにより、非接触ICカードに記載された情報を読み取り、または、非接触ICカードに情報を書き込む。二次元バーコードリーダは、携帯電話機の画面を向けられることにより、その画面上に表示される二次元バーコードを読み取る。
処理装置52は、情報端末装置10の装置本体2の内部に配置されている。処理装置52は、タッチパネル3に情報伝達可能に接続され、複数の入出力ユニット51に情報伝達可能に接続されている。処理装置52は、いわゆるコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)と記憶装置とを備えている。CPUは、処理装置52にインストールされているコンピュータプログラムを実行することにより、タッチパネル3と複数の入出力ユニット51とを制御する。記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、CPUにより作成される情報を一時的に記録する。
処理装置52は、タッチパネル3と複数の入出力ユニット51とを介してユーザにより入力された情報に基づいて所定の処理を実行し、その処理により作成された情報をタッチパネル3と複数の入出力ユニット51とを介してユーザに通知する。処理装置52は、さらに、情報端末装置10がユーザにより利用されている最中かどうかを殺菌装置1の制御部38に伝達する。処理装置52は、さらに、殺菌装置1の制御部38に制御されることにより、タッチパネル3の表示面6に所定の画像が表示されるように、タッチパネル3を制御する。処理装置52は、さらに、タッチパネル3がユーザにより操作されたときに、表示面6のうちのユーザに触れられた領域が配置された接触位置を検出し、その接触位置を記憶装置に記録する。処理装置52は、殺菌装置1の制御部38に制御されることにより、その接触位置を殺菌装置1の制御部38に伝達する。
殺菌装置1は、インターフェースケーブル42を介して情報端末装置10から電力が供給されている。すなわち、ランプ部12の非接触センサ14とLEDランプ15とUVランプ16とインターロックセンサ18と制御部38とは、情報端末装置10から供給される電力を用いて動作する。このとき、殺菌装置1の制御部38は、インターフェースケーブル42を介して情報端末装置10の処理装置52に情報伝達可能に接続されている。
図7は、制御部を示すブロック図である。制御部38は、いわゆるコンピュータであり、CPUと記憶装置とを備えている。CPUは、制御部38にインストールされているコンピュータプログラムを実行することにより、非接触センサ14とLEDランプ15とUVランプ16とインターロックセンサ18と位置センサ36と駆動モータ37とを制御する。記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、CPUにより作成される情報を一時的に記録する。
制御部38にインストールされるコンピュータプログラムは、制御部38に複数の機能をそれぞれ実現させるための複数のコンピュータプログラムから形成されている。その複数の機能は、図7に示されているように、操作領域収集部61と殺菌部62とインターロック部63と殺菌促進部64とを含んでいる。
操作領域収集部61は、所定の期間ごとにタッチパネル3の表示面6のうちのユーザに触れられた汚染領域の位置が収集されるように、情報端末装置10の処理装置52と通信する。操作領域収集部61は、さらに、その収集された位置が記録されるように、記憶装置を制御する。操作領域収集部61は、タッチパネル3の表示面6の紫外線照射が実行されると、その収集された位置の情報が記憶装置から削除されるように、記憶装置を制御する。
殺菌部62は、殺菌装置1に手がかざされたかどうかが検出されるように、非接触センサ14を制御する。殺菌部62は、さらに、情報端末装置10の処理装置52から殺菌の指示を受信する。殺菌部62は、さらに、タッチパネル3が前回に紫外線照射された時刻から経過した時間を計測する。
殺菌部62は、殺菌装置1に手がかざされると、または、情報端末装置10から指示を受信すると、または、タッチパネル3が所定の期間紫外線照射されていないときに、紫外線照射する動作を開始する。すなわち、殺菌部62は、ランプ部12が配置されているランプ位置が検出されるように、位置センサ36を制御する。殺菌部62は、ランプ部12が所定の領域を所定の速度で移動するように、駆動モータ37を制御する。殺菌部62は、ランプ部12が所定の領域を移動しているときに、紫外線が発されるように、UVランプ16を制御する。殺菌部62は、さらに、UVランプ16が点灯しているときに、LEDランプ15を点灯させ、殺菌中である旨のメッセージがタッチパネル3の表示面6に表示されるように、情報端末装置10を制御する。
インターロック部63は、UVランプ16が紫外線を発しているときに、ランプ部12が所定の位置に配置されているかどうかが検出されるように、インターロックセンサ18を制御する。インターロック部63は、ランプ部12が所定の位置に配置されていないと検出されたときに、紫外線が発されないように、UVランプ16を制御し、ランプ部12が移動しないように、駆動モータ37を制御する。
殺菌促進部64は、情報端末装置10がユーザにより利用されているかどうかが取得されるように、情報端末装置10と通信する。殺菌促進部64は、情報端末装置10がユーザにより利用されていないときに、殺菌装置1を起動させる操作をユーザに促すメッセージがタッチパネル3の表示面6に表示されるように、情報端末装置10を制御する。
図8は、タッチパネルの表示面に表示される画面を示し、ランプ部が待機する待機位置を示す平面図である。処理装置52は、タッチパネル3を介して情報が入力されるときに、図8に示されているように、タッチパネル3の表示面6に複数のボタン72−1〜72−2を表示させる。このとき、ユーザは、表示面6のうちの複数のボタン72−1〜72−2が表示される領域を指で触れることにより所望の情報を入力する。処理装置52は、表示面6のうちの指で触れられた領域の位置に基づいて取得した情報を用いて、所定の処理を実行する。
殺菌装置1は、ランプ部12が配置される複数の待機位置71−1〜71−3が設定されている。複数の待機位置71−1〜71−3のうちの第1待機位置71−1は、タッチパネル筐体5のうちのタッチパネル3の表示面6の水平方向の一端の近傍の領域に配置されている。第2待機位置71−2は、タッチパネル筐体5のうちのタッチパネル3の表示面6の水平方向の他端の近傍の領域に配置されている。すなわち、第2待機位置71−2は、第1待機位置71−1と第2待機位置71−2との間にタッチパネル3の表示面6が配置されるように、設定されている。第3待機位置71−3は、第1待機位置71−1と第2待機位置71−2との中間に配置されている。
タッチパネル3の表示面6は、第1領域73−1と第2領域73−2とから形成されている。第1領域73−1は、第1待機位置71−1と第3待機位置71−3との間に配置されている。第2領域73−2は、第2待機位置71−2と第3待機位置71−3との間に配置されている。このとき、複数のボタン72−1は、第1領域73−1に表示される。複数のボタン72−2は、第2領域73−2に表示される。
[殺菌装置の動作]
殺菌装置1の動作は、汚染領域の位置を収集する動作と、紫外線照射を促す動作と、紫外線照射する動作と、インターロックの動作とを備えている。
殺菌装置1の動作は、汚染領域の位置を収集する動作と、紫外線照射を促す動作と、紫外線照射する動作と、インターロックの動作とを備えている。
汚染領域の位置を収集する動作は、間欠的に実行される。制御部38は、所定の期間ごとに情報端末装置10の処理装置52と通信して、タッチパネル3の表示面6のうちのユーザに触れられた領域の位置を収集する。制御部38は、その収集された位置を記憶装置に記録する。制御部38は、さらに、紫外線照射する動作が実行されると、その収集された位置の情報を記憶装置から削除する。
殺菌を促す動作は、情報端末装置10がユーザにより利用されていないときに実行される。すなわち、制御部38は、情報端末装置10がユーザにより利用されていないことが情報端末装置10から伝達されると、情報端末装置10を制御することにより、殺菌装置1を起動させる操作をユーザに促すメッセージをタッチパネル3の表示面6に表示する。そのメッセージとしては、「タッチパネルを殺菌したいときは、殺菌装置に手をかざしてください。」が例示される。
図9は、紫外線照射する動作を示すフローチャートである。紫外線照射する動作は、殺菌装置1の非接触センサ14に手をかざされたときに、または、情報端末装置10が起動したときに、または、情報端末装置10がシャットダウンするときに、または、タッチパネル3が所定の期間殺菌されていないときに、開始する。すなわち、ユーザは、タッチパネル3の表示面6を殺菌したいときに、殺菌装置1の非接触センサ14に手をかざす。情報端末装置10の処理装置52は、情報端末装置10が起動されたときに、または、シャットダウンされるように情報端末装置10が操作されたときに、紫外線照射する動作が実行されるように殺菌装置1に指示を伝達する。
制御部38は、手が非接触センサ14にかざされたことが非接触センサ14により検出されると、または、情報端末装置10の処理装置52から指示を受信すると、または、タッチパネル3が所定の期間殺菌されていないときに、紫外線照射する動作を開始する。制御部38は、紫外線照射する動作が開始されると、図9に示されているように、まず、位置センサ36を制御することにより、ランプ部12が配置されているランプ位置を検出する(ステップS1)。制御部38は、複数の待機位置71−1〜71−2にランプ部12が配置されていないときに(ステップS1、No)、その検出されたランプ位置に基づいて複数の待機位置71−1〜71−2から1つの待機位置を選択する。その選択された待機位置は、複数の待機位置71−1〜71−2のうちのランプ位置に最も近い待機位置を示している。制御部38は、駆動モータ37を制御することにより、その選択された待機位置にランプ部12を移動させる(ステップS2)。
制御部38は、ランプ部12が複数の待機位置71−1〜71−2のいずれかに配置されているときに(ステップS1、Yes)、または、ランプ部12を複数の待機位置71−1〜71−2に移動させた後に、殺菌中である旨をユーザに通知する(ステップS3)。すなわち、制御部38は、LEDランプ15を制御することにより、LEDランプ15を点滅させる。制御部38は、さらに、情報端末装置10を制御することにより、殺菌中である旨のメッセージをタッチパネル3の表示面6に表示する。そのメッセージとしては、「殺菌中です。殺菌装置に手を触れないでください。」が例示される。制御部38は、殺菌中である旨をユーザに通知した後に、UVランプ16を点灯する(ステップS4)。
制御部38は、UVランプ16を点灯した後に、駆動モータ37を制御することにより、ランプ部12を移動させる(ステップS5)。すなわち、制御部38は、ランプ部12が第1待機位置71−1に配置されているときに、ランプ部12が第2待機位置71−2に接近するように、ランプ部12を移動させる。制御部38は、ランプ部12が第2待機位置71−2に配置されているときに、ランプ部12が第1待機位置71−1に接近するように、ランプ部12を移動させる。
制御部38は、さらに、既述の汚染領域の位置を収集する動作で収集された汚染領域に基づいて、ランプ部12が移動する速度を変動させる。すなわち、制御部38は、その汚染領域にUVランプ16が紫外線を照射するときに、第1速度でランプ部12を移動させる。制御部38は、表示面6のうちのその汚染領域を除く領域にUVランプ16が紫外線を照射するときに、第1速度より速い第2速度でランプ部12を移動させる。
制御部38は、位置センサ36を制御することにより、ランプ部12の位置を監視する。制御部38は、ランプ部12が複数の待機位置71−1〜71−2のいずれかに到達したときに、駆動モータ37を制御することにより、その到達した待機位置にランプ部12が配置されるように、ランプ部12の移動を停止させる(ステップS6)。制御部38は、ランプ部12が複数の待機位置71−1〜71−2のいずれかに到達したときに、さらに、UVランプ16を消灯する(ステップS7)。
制御部38は、UVランプ16が消灯された後に、殺菌が終了したことをユーザに通知する(ステップS8)。すなわち、制御部38は、LEDランプ15の点滅を停止し、LEDランプ15を点灯させる。制御部38は、さらに、情報端末装置10を制御することにより、殺菌が終了したことを示すメッセージをタッチパネル3の表示面6に表示する。そのメッセージとしては、「殺菌が完了しました。」が例示される。
図10は、ランプ部が移動する速度の変化を示すグラフである。そのグラフ上の折れ線81は、図9のフローチャートのステップS5で、ランプ部12の位置に応じて、ランプ部12が移動する速度が変動することを示している。折れ線81は、さらに、制御部38が情報端末装置10から取得した汚染領域82、83を移動するときに、低速84でランプ部12が移動することを示している。低速84は、ランプ部12が低速84で移動するときにUVランプ16により紫外線が照射された表示面6の領域に付着した微生物が適切に不活性化されるように、設定されている。折れ線81は、さらに、汚染領域82、83を除く領域を移動するときに、低速84より速い高速85でランプ部12が移動することを示している。高速85は、ランプ部12が表示面6に沿って適切に移動することができる速度に設定されている。
殺菌装置1は、速度が変動するようにランプ部12を移動させることにより、速度を変動させないで低速84でランプ部12を移動させることに比較して、表示面6に紫外線をより短時間に照射することができる。殺菌装置1は、さらに、汚染領域82、83を移動するときに低速84でランプ部12を移動させることにより、汚染領域82、83に十分に紫外線を照射することができ、汚染領域82、83に付着した微生物を適切に不活性化することができる。
インターロックの動作は、UVランプ16が紫外線を発している最中に実行される。制御部38は、インターロックセンサ18を制御することにより、ランプ部12が適切な位置に配置されているかどうかを検出する。制御部38は、さらに、位置センサ36を制御することにより、ランプ部12が所定の速度で移動しているかどうかを検出する。制御部38は、ランプ部12からタッチパネル3の表示面6までの距離が所定の距離以上であることが検出されたときに、UVランプ16を消灯し、駆動モータ37を停止させる。制御部38は、さらに、ランプ部12が移動しないで停止していることが検出されたときに、UVランプ16を消灯し、駆動モータ37を停止させる。
UVランプ16から発される紫外線は、ランプ部12が持ち上げられたときに、情報端末装置10のユーザに照射されることがある。殺菌装置1は、ランプ部12が持ち上げられた場合でも、UVランプ16が消灯されることにより、情報端末装置10のユーザに照射される紫外線の量を低減することができる。ランプ部12は、ユーザの指に例示される障害物に移動中に衝突したときに、停止し、タッチパネル3の表示面6の一部に大量の紫外線を照射することがある。タッチパネル3の表示面6は、紫外線が照射されることにより、劣化する。殺菌装置1は、ランプ部12が停止した場合でも、UVランプ16が消灯されることにより、表示面6に照射される紫外線の量を低減することができ、表示面6の劣化を低減することができる。
[殺菌装置の効果]
実施例1の殺菌装置1は、タッチパネル3のうちの表示面6の一部に、微生物を不活性化させる紫外線を照射するランプ部12と、ランプ部12を表示面6に沿って移動させる固定部11とを備えている。このような殺菌装置1は、表示面6の一部に紫外線を照射するランプ部12を用いて表示面6の全体に紫外線を照射することにより、表示面6の全体に紫外線を一気に照射する他の殺菌装置1に比較して、小型である。殺菌装置1は、小型であることにより、後付によりタッチパネル3に容易に設置することができる。
実施例1の殺菌装置1は、タッチパネル3のうちの表示面6の一部に、微生物を不活性化させる紫外線を照射するランプ部12と、ランプ部12を表示面6に沿って移動させる固定部11とを備えている。このような殺菌装置1は、表示面6の一部に紫外線を照射するランプ部12を用いて表示面6の全体に紫外線を照射することにより、表示面6の全体に紫外線を一気に照射する他の殺菌装置1に比較して、小型である。殺菌装置1は、小型であることにより、後付によりタッチパネル3に容易に設置することができる。
また、実施例1の殺菌装置1は、ランプ部12が移動する速度が変動するように固定部11を制御する制御部38をさらに備えている。このような殺菌装置1は、ランプ部12が移動する速度を変動させることにより、ランプ部12が発する紫外線の強度が変動しない場合でも、表示面6の部位ごとに異なる照射量の紫外線を照射することができる。殺菌装置1は、ランプ部12が低速に移動するときに紫外線が照射される領域に付着した微生物を適切に不活性化することができ、ランプ部12が高速に移動するときに紫外線が照射される領域の紫外線による劣化を低減することができる。殺菌装置1は、さらに、表示面6の一部で高速に移動することにより、表示面6の全体で速度を変動させないで低速でランプ部12を移動させることに比較して、表示面6の全体に紫外線をより短時間に照射することができる。
また、タッチパネル3は、表示面6に配置される複数のボタン72−1〜72−2を有している。このとき、制御部38は、複数のボタン72−1〜72−2のうちの操作されたボタンを示す情報を情報端末装置10から収集し、その情報に基づいてランプ部12が移動する速度が変動するように、固定部11を制御する。このような殺菌装置1は、操作されたボタンに基づいてランプ部12が移動する速度を変動させることにより、表示面6のうちの微生物が付着した可能性がある領域に重点的に紫外線を照射することができる。
ところで、実施例1の殺菌装置1は、表示面6に紫外線照射するときに、ランプ部12が移動する速度を変動させているが、一定の速度でランプ部12を移動させてもよい。殺菌装置1は、一定の速度でランプ部12を移動させる場合でも、表示面6の一部を紫外線照射するランプ部12を移動させて表示面6の全部を紫外線照射することにより、小型化させることができる。
また、実施例1の殺菌装置1は、非接触センサ14をさらに備えている。このとき、制御部38は、非接触センサ14が操作された後に表示面6への紫外線の照射が開始されるように、ランプ部12と固定部11とを制御する。このような殺菌装置1は、非接触センサ14が操作されてから起動することにより、ユーザが所望のタイミングでタッチパネル3の紫外線照射を開始させることができ、ユーザの安心感を高めることができる。
また、非接触センサ14は、非接触で操作される。このような殺菌装置1は、ユーザが非接触センサ14を非接触で操作することにより、ユーザが殺菌装置1に触れることなく、ユーザがタッチパネル3の紫外線照射を開始させることができる。
また、制御部38は、ランプ部12が第1待機位置71−1に配置されているときに非接触センサ14が操作されることにより、ランプ部12が第1待機位置71−1から第2待機位置71−2に移動している最中に紫外線が発されるように、ランプ部12を制御する。制御部38は、ランプ部12が第2待機位置71−2に配置されているときに非接触センサ14が操作されることにより、ランプ部12が第2待機位置71−2から第1待機位置71−1に移動している最中に紫外線が発されるように、ランプ部12を制御する。すなわち、殺菌装置1は、ランプ部12を第1待機位置71−1から第2待機位置71−2に移動させることにより表示面6に紫外線を照射し、ランプ部12を第2待機位置71−2から第1待機位置71−1に移動させることにより表示面6に紫外線を照射する。このような殺菌装置1は、ランプ部12が一方向に移動することにより表示面6の全体を紫外線照射することにより、途中で折り返すようにランプ部12を移動させて紫外線照射する他の動作に比較して、ランプ部12をより高速に紫外線照射することができる。
また、実施例1の殺菌装置1は、ランプ部12が配置される位置の適否を検出するインターロックセンサ18をさらに備えている。このとき、制御部38は、ランプ部12が配置される位置が不適切であると検出されたときに、ランプ部12を消灯させる。ランプ部12から発される紫外線は、ランプ部12が配置される位置が不適切であるときに、ユーザに照射されることがある。このような殺菌装置1は、ランプ部12が不適切な位置に配置されたときにランプ部12を消灯させることにより、ユーザが紫外線に照射される量を低減することができる。
また、制御部38は、ランプ部12が移動しているときに、表示面6にメッセージが表示されるように、タッチパネル3を制御する。制御部38は、ランプ部12が紫外線を照射しているときに、表示面6にメッセージが表示されるように、タッチパネル3を制御する。このような殺菌装置1は、タッチパネル3の表示面6にメッセージを表示することにより、移動しているランプ部12に触れないように、紫外線を発しているランプ部12に触れないように、ユーザに警告することができる。
また、固定部11は、ランプ部12を水平方向に平行移動可能に支持するガイドバー32とスライダ33と、ランプ部12を水平方向に平行移動させるベルト35と駆動モータ37とを有している。このような殺菌装置1は、ランプ部12が水平方向に移動可能に支持されていることにより、ランプ部12を移動させる力を低減することができる。このような殺菌装置1は、ランプ部12を移動させる力が低減されることにより、駆動モータ37の能力を低減することができ、装置全体を小型化することができる。
ところで、実施例1の殺菌装置1は、ランプ部12を水平方向に平行移動させているが、水平方向と異なる方向にランプ部12を移動させてもよい。殺菌装置1は、水平方向と異なる方向にランプ部12を移動させる場合でも、表示面6の一部を紫外線照射するランプ部12を移動させて表示面6の全部を紫外線照射することにより、小型化させることができる。
また、ガイドバー32とスライダ33とローラ17とは、ランプ部12が表示面6に接触しないように、ランプ部12を支持している。ランプ部12は、表示面6に接触しながら表示面6に沿って移動するときに、表示面6を傷つけてしまうことがあり、表示面6に堆積した塵埃を集めてしまうことがある。このような殺菌装置1は、ランプ部12が表示面6に接触しないように支持されることにより、表示面6が傷つくことを防止することができ、表示面6に堆積した塵埃がランプ部12に蓄積されることを防止することができる。
また、実施例1の殺菌装置1は、固定部11をタッチパネル3に取り付ける両面テープをさらに備えている。このような殺菌装置1は、固定部11が両面テープでタッチパネル3に固定されていることにより、殺菌装置1が初期的に設けられたタッチパネル3を作製する必要がなく、既存のタッチパネル3に容易に取り付けられることができる。なお、固定部11は、両面テープと異なる他の取り付け部により、タッチパネル3のタッチパネル筐体5に固定されてもよい。このような取り付け部としては、固定部11をタッチパネル筐体5にねじ止めするねじが例示される。
また、ランプ部12は、表示面6のうちの紫外線に照射される領域を覆うカバー21を有している。このような殺菌装置1は、カバー21が設けられることにより、ランプ部12が発する紫外線と、表示面6を反射した紫外線とがユーザに照射されることを防止し、ユーザに照射されるが紫外線の量を低減することができる。
ところで、実施例1の殺菌装置1は、複数の待機位置71−1〜71−2のいずれかにランプ部12を待機させているが、ランプ部12を第3待機位置71−3に待機させてもよい。このとき、制御部38は、ランプ部12が第1待機位置71−1に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられ、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられていないときに、ランプ部12を第3待機位置71−3まで移動させる。制御部38は、ランプ部12が第1待機位置71−1に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられず、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられたときに、ランプ部12を第2待機位置71−2まで移動させる。
制御部38は、ランプ部12が第2待機位置71−2に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられ、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられていないときに、ランプ部12を第1待機位置71−1まで移動させる。制御部38は、ランプ部12が第2待機位置71−2に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられないで、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられているときに、ランプ部12を第3待機位置71−3まで移動させる。
制御部38は、ランプ部12が第3待機位置71−3に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられ、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられていないときに、ランプ部12を第1待機位置71−1まで移動させる。制御部38は、ランプ部12が第3待機位置71−3に待機している場合で、第1領域73−1の複数のボタン72−1が触れられないで、第2領域73−2の複数のボタン72−2が触れられているときに、ランプ部12を第2待機位置71−2まで移動させる。
実施例1の殺菌装置1は、複数の待機位置71−1〜71−3にランプ部12を待機させることにより、ランプ部12の移動距離を短くすることができ、短時間に紫外線照射することができる場合がある。実施例1の殺菌装置1は、複数の待機位置71−1〜71−3にランプ部12を待機させることにより、さらに、第1領域73−1または第2領域73−2を紫外線照射しない場合があり、紫外線照射されない領域の紫外線による劣化を低減することができる。
このとき、情報端末装置10は、第1領域73−1に複数のボタン72−1を表示させないで、第2領域73−2に複数のボタン72−2を表示させることにより、ユーザが第1領域73−1に触れないように誘導することができる。情報端末装置10は、さらに、第2領域73−2に複数のボタン72−2を表示させないで、第1領域73−1に複数のボタン72−1を表示させることにより、ユーザが第2領域73−2に触れないように誘導することができる。情報端末装置10は、ランプ部12が第1待機位置71−1に待機しているときに、ユーザが第2領域73−2に触れないように誘導することにより、殺菌装置1による紫外線照射の時間を短くし、第2領域73−2の紫外線による劣化を低減することができる。情報端末装置10は、ランプ部12が第2待機位置71−2に待機しているときに、ユーザが第1領域73−1に触れないように誘導することにより、殺菌装置1による紫外線照射の時間を短くし、第1領域73−1の紫外線による劣化を低減することができる。
ところで、殺菌装置1は、タッチパネル3に設置されているが、ユーザに触れられることにより操作される他の入力装置に設置されてもよい。図11は、殺菌装置が設置される券売機を示す斜視図である。券売機87は、図11に示されているように、複数の押ボタン88を備えている。複数の押ボタン88は、入力装置であり、それぞれ、ユーザにより指で押下されることにより券売機87に情報を入力する。券売機87は、複数の押ボタン88を介して入力された情報に基づいて券を発券する。
券売機87は、既述の情報端末装置10と同様にして、インターフェースケーブルを介して情報伝達可能に接続されている。券売機87は、複数の押ボタン88が操作されたときに、複数の押ボタン88のうちのユーザにより押下された押ボタンを示す情報を殺菌装置1に伝達する。殺菌装置1は、複数の押ボタン88を紫外線照射するときに、券売機87から取得した押しボタンの情報に基づいて、ランプ部12が移動する速度を変動させる。すなわち、殺菌装置1は、複数の押ボタン88のうちの押下された押しボタンの近傍でランプ部12を低速84で移動させ、複数の押ボタン88のうちの押下されていない押しボタンだけを紫外線照射するときにランプ部12を高速85で移動させる。このような動作によれば、殺菌装置1は、ランプ部12を移動させる速度を変動させることにより、複数の押ボタン88の全部を紫外線照射することに比較して、複数の押ボタン88を短時間に紫外線照射することができる。
図12は、実施例2の殺菌装置のランプ部を示す背面図である。実施例2の殺菌装置のランプ部91は、図12に示されているように、既述のランプ部12のUVランプ16が複数のUVLEDランプ92に置換されたものである。複数のUVLEDランプ92は、それぞれ、紫外線を発するLEDから形成されている。複数のUVLEDランプ92は、ランプ部91のうちの表示面6に対向する面に形成される溝19の底部に配置されている。
このとき、制御部38は、ランプ部91を用いてタッチパネル3の表示面6を紫外線照射するときに、ランプ部91を定速で移動させ、情報端末装置10から取得した汚染領域の位置に基づいて複数のUVLEDランプ92の各々を点灯したり消灯したりする。すなわち、実施例2の殺菌装置は、表示面6のうちのユーザにより触れられた領域が紫外線照射されるように、複数のUVLEDランプ92のうちのその領域に向いているUVLEDランプを点灯させる。実施例2の殺菌装置は、さらに、表示面6のうちのユーザにより触れられていない領域が紫外線照射されないように、複数のUVLEDランプ92のうちのその領域に向いているUVLEDランプを消灯させる。
実施例2の殺菌装置のランプ部91は、紫外線をそれぞれ発する複数のUVLEDランプ92を有している。このとき、制御部38は、ランプ部91が移動している最中に、複数のUVLEDランプ92の各々が点灯したり消灯したりするように、制御する。実施例2の殺菌装置は、複数のUVLEDランプ92の各々を点灯させたり消灯させたりすることにより、ランプ部91の移動方向である水平方向以外の方向にも、表示面6の部位ごとに異なる照射量の光を照射することができる。実施例2の殺菌装置は、表示面6の部位ごとに異なる照射量の紫外線を照射することにより、表示面6のうちの紫外線照射が不要である領域の紫外線照射量を低減することができ、表示面6のうちの紫外線照射量が低減された領域の劣化を低減することができる。
なお、UVランプ16または複数のUVLEDランプ92は、微生物を不活性化することができる他の光を発する他の光源に置換されてもよい。その光としては、赤外線が例示される。殺菌装置1は、UVランプ16または複数のUVLEDランプ92がこのような光源に置換された場合でも、表示面6の一部を赤外線照射するランプ部12、91を移動させて表示面6の全部を赤外線照射することにより、小型化させることができる。
1 :殺菌装置
2 :装置本体
3 :タッチパネル
5 :タッチパネル筐体
6 :表示面
7 :上辺
10:情報端末装置
11:固定部
12:ランプ部
13:ランプ部筐体
14:非接触センサ
15:LEDランプ
16:UVランプ
17:ローラ
18:インターロックセンサ
19:溝
21:カバー
22:反射板
23:微生物
31:固定部筐体
32:ガイドバー
33:スライダ
34:2つの定滑車
35:ベルト
36:位置センサ
37:駆動モータ
38:制御部
41:接続ケーブル
42:インターフェースケーブル
51:複数の入出力ユニット
52:処理装置
61:操作領域収集部
62:殺菌部
63:インターロック部
64:殺菌促進部
71−1〜71−3:複数の待機位置
72−1〜72−2:複数のボタン
87:券売機
88:複数の押ボタン
91:ランプ部
92:複数のUVLEDランプ
2 :装置本体
3 :タッチパネル
5 :タッチパネル筐体
6 :表示面
7 :上辺
10:情報端末装置
11:固定部
12:ランプ部
13:ランプ部筐体
14:非接触センサ
15:LEDランプ
16:UVランプ
17:ローラ
18:インターロックセンサ
19:溝
21:カバー
22:反射板
23:微生物
31:固定部筐体
32:ガイドバー
33:スライダ
34:2つの定滑車
35:ベルト
36:位置センサ
37:駆動モータ
38:制御部
41:接続ケーブル
42:インターフェースケーブル
51:複数の入出力ユニット
52:処理装置
61:操作領域収集部
62:殺菌部
63:インターロック部
64:殺菌促進部
71−1〜71−3:複数の待機位置
72−1〜72−2:複数のボタン
87:券売機
88:複数の押ボタン
91:ランプ部
92:複数のUVLEDランプ
Claims (13)
- 入力装置のうちの対象領域の一部に、微生物を不活性化させる光を照射するランプ部と、
前記ランプ部を前記対象領域に沿って移動させる駆動部
とを備える殺菌装置。 - 前記ランプ部が移動する速度が変動するように前記駆動部を制御する制御部
をさらに備える請求項1に記載の殺菌装置。 - 前記入力装置は、前記対象領域に配置される複数の操作部を有し、
前記制御部は、前記複数の操作部のうちの操作された操作部を示す情報を前記入力装置から収集し、前記情報に基づいて前記ランプ部が移動する速度が変動するように、前記駆動部を制御する
請求項2に記載の殺菌装置。 - 前記ランプ部は、前記光を形成する複数の光をそれぞれ発する複数の光源を有し、
前記制御部は、前記ランプ部が移動している最中に、前記複数の光源の各々が点灯したり消灯したりするように、前記ランプ部を制御する
請求項2または請求項3に記載の殺菌装置。 - 受付部をさらに備え、
前記制御部は、前記受付部が操作された後に前記対象領域への前記光の照射が開始されるように、前記ランプ部と前記駆動部とを制御する
請求項2〜請求項4のいずれか一項に記載の殺菌装置。 - 前記受付部は、非接触で操作される
請求項5に記載の殺菌装置。 - 前記制御部は、
前記ランプ部が第1待機位置に配置されているときに前記受付部が操作されることにより、前記ランプ部が前記第1待機位置から第2待機位置に移動している最中に前記光が発されるように、前記ランプ部を制御し、
前記ランプ部が前記第2待機位置に配置されているときに前記受付部が操作されることにより、前記ランプ部が前記第2待機位置から第3待機位置に移動している最中に前記光が発されるように、前記ランプ部を制御する
請求項5または請求項6に記載の殺菌装置。 - 前記ランプ部が配置される位置の適否を検出するセンサをさらに備え、
前記制御部は、前記ランプ部が配置される位置が不適切であると検出されたときに、前記ランプ部を消灯させる
請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の殺菌装置。 - 前記制御部は、前記ランプ部が移動しているときに、前記対象領域にメッセージが表示されるように、前記入力装置を制御する
請求項2〜請求項8のいずれか一項に記載の殺菌装置。 - 前記駆動部は、
前記ランプ部を水平方向に平行移動可能に支持するガイド部と、
前記ランプ部を水平方向に平行移動させる駆動部本体とを有する
請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の殺菌装置。 - 前記ガイド部は、前記ランプ部が前記対象領域に接触しないように、前記ランプ部を支持する
請求項10に記載の殺菌装置。 - 前記ガイド部を前記入力装置に取り付ける取り付け部
をさらに備える請求項10または請求項11に記載の殺菌装置。 - 前記ランプ部は、前記対象領域のうちの前記光に照射される領域を覆うカバーを有する
請求項1〜請求項12のいずれか一項に記載の殺菌装置。
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