(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態について図面を参照して説明する。図1は、販売システム1のネットワーク構成例である。図1に示す販売システム1は、複数の登録装置10a、10b等と、複数の精算装置20a、20b等と、ストアコントローラ(管理装置)30と、監視装置40とを備える。各装置は。LAN11を介して通信可能に接続されている。以下、個々の登録装置10a、10b等の夫々を特に区別しない場合には単に登録装置10と称し、個々の精算装置20a、20b等の夫々を特に区別しない場合には単に精算装置20と称するものとする。販売システム1(販売システム2も同様)は、種々の店舗等(スーパーマーケット、コンビニストア、ドラックストア、ホームセンタ、家電量販店、その他の専門店等)に導入可能である。
登録装置10は、店員により操作され、買上商品の登録処理を行うための装置である。例えば、登録装置10は、登録処理の実行し、登録処理の処理内容(当該客の買上商品に関する商品登録情報)を含む登録データ(登録情報)を生成し、生成した登録データを店員により指定(選択)された精算装置20に送信する。なお、登録装置10は、他の装置(例えば、ストアコントローラ30等)を介して精算装置20に登録データを送信してもよいし、他の装置を介さずに直接精算装置20に登録データを送信してもよい。
精算装置20は、主に客により操作され、買上商品の精算処理を行うための装置である。例えば、精算装置20は、登録装置10から送信された登録データを受信し、該登録データに基づいて精算処理を実行する。
ストアコントローラ30は、外部(例えば、本部のサーバ)から商品ファイル(商品マスタ)を受信し、他の装置(登録装置10、精算装置20等)に送信(配信)する。また、ストアコントローラ通信部は、他の装置から情報を受信し、外部に送信する。
監視装置40は、例えば、他の装置(登録装置10、精算装置20等)の処理状況等を監視等する。一例として、監視装置40は、精算装置20が備える釣銭機212の貨幣の数量を監視する。監視装置40は、2台以上であってもよい。
図2は、登録装置10、精算装置20の外観例を示す図である。図3は、登録装置10の構成例を示す図である。図4は、精算装置20の構成例を示す図である。
以下、図2を参照しつつ、図3に示した登録装置10の構成例を説明する。図2及び図3において、同一部分には同一符号を付している。
図3に示すように、登録装置10は、CPU101と、ROM102と、RAM103と、スキャナ部104と、店員用表示部105と、客用表示部106と、ハードディスク107と、キー操作部108と、通信部109と、ブザー110と、印刷部111と、バス115とを備える。これらは、バス115を介して互いに接続されている。
ROM102は、読み出し専用メモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、ROM102は、登録処理をCPU101に実行させるための商品登録プログラムを記憶する。RAM103は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM103は、ROM102又はハードディスク107から読み出された情報、商品登録プログラムが実行されることによって生成された情報、スキャナ部104によってバーコード等が読み取られることにより取得された情報等を一時記憶する。
スキャナ部104は、バーコード等を光学的に読み取るスキャナである。例えば、スキャナ部104は、商品に付されているバーコードを光学的に読み取る。また、スキャナ部104は、店員の名札に付されている店員コードを光学的に読み取る。なお、スキャナ部104は、商品を登録する際に用いられるが、他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、店員用表示部105に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、当該プリセットキーを操作し、商品を登録してもよい。
CPU101は、中央演算処理装置であり、登録装置10全体を制御する。例えば、CPU101は、商品登録プログラムを実行することによって登録処理の実行を制御する。一例として、CPU101は、スキャナ部104が読み取った商品コードと、ハードディスク107に記憶された商品ファイルとに基づいて、買上商品の商品名及び金額等を表示部(店員用表示部105、客用表示部106)に表示させる。また、CPU101は、商品登録した全部の商品の商品コードを含む登録データを生成する。CPU101は、生成した登録データを、通信部109を制御して、精算装置20に送信させる。なお、CPU101は、生成した登録データを精算装置20に送信することに加えて、RAM103又はハードディスク107に記憶してもよい。
店員用表示部105は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。店員用表示部105は、店員に種々の情報を表示する。また、店員用表示部105は、店員からの種々の操作を受け付ける。例えば、店員用表示部105は、商品登録の完了を指示するためのボタン(小計ボタン等)、登録データの送信先を指定(選択)するためのボタン(精算装置指定ボタン等)を表示し、商品登録を完了させる操作、登録データの送信先を指定する操作を受け付ける。
客用表示部106は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。客用表示部106は、客に種々の情報を表示する。また、客用表示部106は、客からの種々の操作を受け付ける。例えば、客用表示部106は、所定年齢(例えば20歳)以上である旨を宣言するためのボタンを表示し、所定年齢(例えば20歳)以上である旨を宣言する操作を受け付ける。
ハードディスク107は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク107は、外部から取得された情報(例えば、商品ファイル等)や、商品登録プログラムによって生成された情報を記憶する。ハードディスク107は、ROM102に代えて、CPU101が実行するプログラム等を記憶してもよい。
キー操作部108は、店員が操作する種々のボタン(金額等の数字を入力するための数字ボタン等)を配置する。なお、店員用表示部105に表示することに代えて又は加えて、店員用表示部105に表示するものであるとして説明した種々のボタン(例えば、上述した小計ボタン等)を、キー操作部108に配置してもよい。
通信部109は、LAN11を介して外部の装置(他の登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40)と通信するための通信インタフェースである。ブザー110は、確認音及び警告音を発生(出力)させるための音発生部である。登録装置10は、ブザー110に代えて又は加えて、音声ガイダンス等を出力する音声出力部を備えていてもよい。
印刷部111は、媒体を印刷、発行する。例えば、印刷部111は、お会計券(登録商標)を印刷、発行する。お会計券には、精算装置20において精算処理を実行するために必要な情報がコード化(バーコード化、2次元コード化等)され印刷される。発行されたお会計券は、店員から客に手渡される。客は、手渡されたお会計券を持って精算装置20に移動し、お会計券に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を精算装置20(スキャナ部204)に読み取らせる。これにより、当該精算装置20において精算処理が実行される。なお、印刷部111は、レシートを印刷、発行してもよい。
なお、登録装置10は、更に、種々のカード(クレジットカード、電子マネー等)のカード決済部(カード読書部等)、撮像部(カメラ)、計時部(時計)、周囲に人間(店員等)がいるか否かを検出可能な近接センサ(人感センサ)等を備えていてもよい。
続いて、図2を参照しつつ、図4に示した精算装置20の構成例を説明する。図2及び図4において、同一部分には同一符号を付している。
図4に示すように、精算装置20は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、スキャナ部204と、表示部206と、ハードディスク207と、通信部209と、ブザー210と、印刷部211と、釣銭機(自動釣銭釣札機)212と、サインポール213と、バス215とを備える。これらは、バス215を介して互いに接続されている。
ROM202は、読み出し専用メモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、ROM202は、精算処理をCPU201に実行させるための精算プログラムを記憶する。RAM203は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM203は、ROM202又はハードディスク207から読み出された情報、精算プログラムが実行されることによって生成された情報、登録装置10から送信された情報、スキャナ部104によってバーコード等が読み取られることによって取得された情報、釣銭機212に貨幣が投入されることによって生成される情報等を一時記憶する。
スキャナ部204は、バーコード等を光学的に読み取るスキャナである。例えば、スキャナ部204は、登録装置10(印刷部111)において印刷、発行されたお会計券に印刷されているバーコード(又は2次元コード)を読み取る。
CPU201は、中央演算処理装置であり、精算装置20全体を制御する。例えば、CPU201は、精算プログラムを実行することによって精算処理の実行を制御する。一例として、CPU201は、登録装置10から送信された登録データ(又は、お会計券が読み取られることによって取得された登録データ)に基づいて、合計金額等を表示部206に表示させる。
また、CPU201は、釣銭機212への投入金額を入金額(預り金額)として表示部206に表示させる。また、CPU201は、合計金額と入金額とに基づいて釣銭額を算出し、表示部206に表示させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、レシートを印刷部211から印刷、発行させるとともに、釣銭額と等しい額の貨幣を釣銭機212から排出させる。また、CPU201は、精算処理が終了すると、合計金額等を含む精算データ(精算情報)を生成し、通信部209を制御して、外部の装置(例えば、ストアコントローラ30)に送信させる。なお、CPU201は、生成した精算データを、外部の装置に送信することに加えて、RAM203又はハードディスク207に記憶してもよい。
表示部206は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。表示部206は、客に種々の情報(精算画面等)を表示する。また、表示部206は、客からの種々の操作を受け付ける。例えば、表示部206は、決済種別(支払方法)の指定(選択)するためのボタン(クレジットボタン、電子マネーボタン等)、入金額を確定し決済を実行させるためのボタン(おわりボタン等)等を表示し、決済種別を指定する操作、入金額を確定し決済を実行させる操作を受け付ける。
ハードディスク207は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク207は、外部から取得された情報(例えば、登録データ等)や、精算プログラムによって生成された情報を記憶する。ハードディスク207は、ROM202に代えて、CPU201が実行するプログラム等を記憶してもよい。
通信部209は、LAN11を介して外部の装置(登録装置10、他の精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40)と通信するための通信インタフェースである。ブザー210は、確認音及び警告音を発生(出力)させるための音発生部である。精算装置20は、ブザー210に代えて又は加えて、音声ガイダンス等を出力する音声出力部を備えていてもよい。
印刷部211は、媒体を印刷、発行する。例えば、印刷部211は、レシートを印刷、発行する。
釣銭機212は、貨幣(金銭)が収納される収納部(非図示)への入出金を制御する自動釣銭釣札機(現金決済部)である。釣銭機212は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。また、釣銭機212は、投入口に投入された紙幣等を検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)するセンサや、排出した紙幣等が排出口から取り出されたことを検出するセンサを備える。釣銭機212は、センサによる検出結果(金種別の枚数等)をCPU201に出力する。なお、図3、図4に示す例では、釣銭機212は精算装置20に内蔵されているが、釣銭機212は精算装置20に接続されていてもよい。
サインポール213は、複数色の表示灯を有し、夫々の表示態様(消灯、点灯、点滅等)により、店員や客に対し、自精算装置20がどのような状態(店員呼出中、釣銭ニアエンド中等)であるかや、自精算装置20が特定の精算装置20(例えば店員によって指定された精算装置20等)であるかなどを報知する。
なお、精算装置20は、更に、種々のカード(クレジットカード、電子マネー等)のカード決済部(カード読書部等)、撮像部(カメラ)、計時部(時計)、周囲に人間(店員等)がいるか否かを検出可能な近接センサ(人感センサ)等を備えていてもよい。
図5~図11は、登録装置10における表示例である。図5~図8は、登録装置10の店員用表示部105における表示例である。
(店員用表示部105における表示)
図5は、1品目の商品の登録前の場面における店員用表示部105の表示内容を示している。登録装置10は、1品目の商品の登録前は、図5に示したような登録画面を店員用表示部105に表示する。図5の登録画面の右下には、小計ボタンBT10、消毒案内ボタンBT11、消毒開始ボタンBT12が配置されている。
小計ボタンBT10は、登録処理の終了(当該取引における全部の買上商品の登録の終了)を指示するためのボタンである。小計ボタンBT10の操作は、1品目の商品の登録後に有効となる。つまり、小計ボタンBT10の操作は、1品目の商品の登録前の場面(図5の場面)では無効である。図中の破線枠は、登録装置10が、小計ボタンBT10を、操作が無効である旨の表示態様で表示している旨を示している。なお、図5の例では、操作が無効である旨の表示態様で表示しているが、1品目の商品の登録前の場面では、小計ボタンBT10を表示しなくてもよい。
消毒案内ボタンBT11は、消毒に関する案内情報を表示させるためのボタンである。消毒案内ボタンBT11の操作は、1品目の商品の登録前の場面において有効である。図中の実線枠は、登録装置10が、消毒案内ボタンBT11を、操作が有効である旨の表示態様で表示している旨を示している。
消毒開始ボタンBT12は、消毒作業(当該装置の消毒。消毒行動、消毒活動、消毒行為とも称する)の開始を宣言するためのボタンである。消毒開始ボタンBT12の操作は、1品目の商品の登録前の場面において有効である。
図6は、図5の場面に続く場面における店員用表示部105の表示内容を示している。登録装置10は、商品の登録後(2品目であるアスパラの登録後)は、図6に示したような登録画面を店員用表示部105に表示する。
小計ボタンBT10の操作は、上述したように1品目の商品の登録後に有効となる。従って、登録装置10は、小計ボタンBT10を、操作が有効である旨の表示態様で表示している。消毒案内ボタンBT11(消毒開始ボタンBT12も同様)の操作は、1品目の商品の登録後に無効となる。従って、登録装置10は、消毒案内ボタンBT11(消毒開始ボタンBT12も同様)を、操作が無効である旨の表示態様で表示している。1品目の商品の登録後に消毒案内ボタンBT11の操作を無効とすることにより、商品登録中(接客中)に誤って消毒に関する案内情報が表示されるのを防止している。1品目の商品の登録後に消毒開始ボタンBT12の操作を無効とすることにより、商品登録中(接客中)に消毒作業が開始されるのを防止している。なお、図6の例では、操作が無効である旨の表示態様で表示しているが、1品目の商品の登録後の場面では、消毒案内ボタンBT11(消毒開始ボタンBT12も同様)を表示しなくてもよい。
図7は、図6の場面に続く場面における店員用表示部105の表示内容を示している。登録装置10は、小計ボタンBT10の操作後は、図7に示したような小計画面を店員用表示部105に表示する。つまり、登録装置10は、図6の場面において小計ボタンBT10が操作された場合、図6の登録画面に代えて図7の小計画面を店員用表示部105に表示する。
図7の小計画面の右下には、201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23、お会計券ボタンBT24、品券ボタンBT25、登録画面ボタンBT26が配置されている。
201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23は、当該取引における商品登録について精算処理を実行させる精算装置20を指定(選択)するためのボタンである。つまり、当該取引の登録データの送信先を指定するための精算装置指定ボタンである。201レジボタンBT21は、201レジ(精算装置20a)を指定するためボタンである。202レジボタンBT22は202レジ(精算装置20b)を指定するためボタンである。203レジボタンBT23は203レジ(精算装置20c)を指定するためボタンである。登録装置10は、201レジボタンBT21が操作された場合には当該取引の登録データを201レジ(精算装置20a)に送信し、202レジボタンBT22が操作された場合には当該取引の登録データを202レジ(精算装置20b)に送信し、203レジボタンBT23が操作された場合には当該取引の登録データを203レジ(精算装置20c)に送信する。なお、203レジボタンBT23の上部に付された画像GA01については後述する。
お会計券ボタンBT24は、印刷部111にてお会計券(登録商標)を発行させるためのボタンである。登録装置10は、お会計券ボタンBT24が操作された場合には、お会計券を印刷、発行する。
品券ボタンBT25は、品券(商品券、金券とも称する)を使用して精算するためのボタン(品券を精算に使用する旨の宣言を受け付けるボタン)である。
登録画面ボタンBT26は、小計画面から登録画面に画面を戻すためのボタンである。登録装置10は、登録画面ボタンBT26が操作された場合には、小計画面から登録画面に画面を戻す。登録画面ボタンBT26は、例えば、買上商品を変更(追加、取消)する場合に用いられる。
図8は、図7の場面に続く場面における店員用表示部105の表示内容を示している。具体的には、図8は、1品目の商品の登録前の登録画面(例えば図5の登録画面)の前面に小画面SG01が表示(重畳して表示)されている場面を示している。小画面SG01は、詳細は後述するが、消毒作業の実施を指示(消毒作業を実施すべき旨を報知)する画面である。
登録装置10は、精算装置20の指定後(201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23の何れかの操作後)に、消毒作業の実施を指示する場合と、消毒作業の実施を指示しない場合とがある。具体的には、登録装置10は、精算装置20の指定後に、小画面SG01を前面に表示(重畳して表示)させた1品目の商品の登録前の登録画面(例えば図8の登録画面)を店員用表示部105に表示する場合と、1品目の商品の登録前の登録画面(例えば図5の登録画面)を店員用表示部105に表示する場合と、がある。つまり、図7→図8→図5と画面が遷移し、消毒作業の実施を指示する場合(小画面SG01を表示する場合)と、図7→図5と画面が遷移し、消毒作業の実施を指示しない場合(小画面SG01を表示しない場合)と、がある。
登録装置10は、所定の判断基準に基づいて小画面SG01の表示の要否(有無)を判断(決定)する。換言すれば、登録装置10は、所定の判断基準に基づいて消毒作業の要否(消毒作業の実施の指示の要否)を判断する。登録装置10は、小画面SG01の表示が必要であると判断した場合には、図8に示したように小画面SG01を表示する。つまり、図8は、精算装置20の指定後であって、所定の判断基準に基づいて小画面SG01を表示すると判断した場合における、店員用表示部105の表示である。
(取引数(人数)に基づく判断基準)
上記の判断基準の一例は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数(人数)に関するものである。登録装置10は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数が所定値(例えば「20」)を超えているか否かに基づいて小画面SG01の表示の要否(つまり消毒作業の要否)を判断する。具体的には、登録装置10は、上記取引数が所定値を超えていない場合は、小画面SG01を表示しないと判断(つまり消毒作業は不要であると判断)する。一方、登録装置10は、上記取引数が所定値を超えている場合は、小画面SG01を表示すると判断(つまり消毒作業は必要であると判断)する。なお、上記取引数と比較される所定値は、例えば、曜日毎、時間帯毎に設定可能であってもよい。
(経過時間に基づく判断基準)
上記の判断基準の他の例は、当該装置における最後(最近)の消毒作業からの経過時間に関するものである。登録装置10は、当該装置における最後の消毒作業からの経過時間(又は経過時間に基づく値)が所定値(例えば「60(分)」)を超えているか否かに基づいて小画面SG01の表示の要否(つまり消毒作業の要否)を判断する。具体的には、登録装置10は、上記経過時間(又は経過時間に基づく値)が所定値を超えていない場合は、小画面SG01を表示しないと判断(つまり消毒作業は不要であると判断)する。一方、登録装置10は、上記経過時間(又は経過時間に基づく値)が所定値を超えている場合は、小画面SG01を表示すると判断(つまり消毒作業は必要であると判断)する。なお、上記経過時間(又は経過時間に基づく値)と比較される所定値は、例えば、曜日毎、時間帯毎に設定可能であってもよい。
なお、経過時間に基づく値とは、経過時間を丸めたもの(5秒単位の経過時間や、1分単位の経過時間)である。以下の説明において、判断基準に関して、経過時間に基づく値も含め、単に経過時間と称する場合がある。
(商品数(スキャン数等)に基づく判断基準)
上記の判断基準の他の例は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して登録された商品数(スキャン数)に関するものである。登録装置10は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して登録された商品数が所定値(例えば「200」)を超えているか否かに基づいて小画面SG01の表示の要否(つまり消毒作業の要否)を判断する。具体的には、登録装置10は、上記商品数が所定値を超えていない場合は、小画面SG01を表示しないと判断(つまり消毒作業は不要であると判断)する。一方、登録装置10は、上記商品数が所定値を超えている場合は、小画面SG01を表示すると判断(つまり消毒作業は必要であると判断)する。なお、上記商品数と比較される所定値は、例えば、曜日毎、時間帯毎に設定可能であってもよい。
なお、登録装置10は、上記取引数に基づく判断基準と、上記経過時間に基づく判断基準と、上記商品数に基づく判断基準とを組み合わせて小画面SG01の表示の要否(消毒作業の要否)を判断してもよい。一例として、登録装置10は、上記取引数が所定値を超えているか、上記経過時間が所定値を超えているか、上記商品数が所定値を超えているか、のうち何れか1つ(2つ又は全部であってもよい)が成立した場合に、小画面SG01を表示すると判断(消毒作業は必要であると判断)してもよい。
つまり、登録装置10は、精算装置20の指定に基づいて店員用表示部105の表示を切り替えるが、所定の判断基準に基づいて消毒作業は不要であると判断した場合には、小画面SG01の表示なしに次客の商品登録が可能な画面(図5の登録画面)に切り替え、所定の判断基準に基づいて消毒作業は必要であると判断した場合には小画面SG01を重畳させた次客の商品登録が可能な画面(図5の登録画面)に切り替える。
小画面SG01は、上述したように、消毒作業の実施を指示(消毒作業を実施すべき旨を報知)する画面である。小画面SG01には、「消毒作業を行ってください」なる指示文言(メッセージ)が表示され、消毒完了ボタンBT30が設けられている。消毒完了ボタンBT30は、消毒作業の完了を宣言するためのボタンである。つまり、店員は、小画面SG01の表示が表示された場合には、小画面の指示に従って消毒作業を実施し、消毒作業が完了した場合には、消毒完了ボタンBT30を操作する。小画面SG01は、当該消毒完了ボタンBT30の操作によって消去される。
なお、図8に示した例では、店員用表示部105(具体的には小画面SG01に設けられた消毒完了ボタンBT30の操作)を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付けるが、店員用表示部105以外(例えば、キー操作部108、スキャナ部104、客用表示部106等)を用いて、消毒作業の完了の宣言を受け付けてもよい。例えば、キー操作部108を用いる方法としては、キー操作部108に消毒作業の完了の宣言を受け付けるボタンを配置し、消毒作業の完了の宣言を当該ボタンの操作によって受け付けてもよい。また、スキャナ部104を用いる方法としては、所定の消毒作業完了宣言コード(例えば、表示又は媒体に印刷され、読み取ることによって消毒作業の完了の宣言として受け付けるコード)を用意し、消毒作業の完了の宣言を当該コードの読み取りによって受け付けてもよい。
登録装置10は、消毒作業中(小画面SG01の表示中)は、消毒作業による意図しない操作等を未然に防ぐため、消毒作業の完了の宣言操作以外の操作(例えば、店員用表示部105における操作、客用表示部106における操作、キー操作部108における操作、スキャナ部104によるスキャン等)を無効化(禁止)する。なお、操作が無効であるときにも操作によらない処理(例えば、他の装置からの送信された情報の受信等)は可能である。
上記無効化の態様は、消毒作業中に消毒作業による意図しない操作等が生じなければ(又は生じ難ければ)、ハードウェア的なものであってもソフトウェア的なものであっても、あるいは、機械的なものであっても電気的なものであってもよい。
(店員用表示部105における操作の無効化)
一例として、店員用表示部105における操作を無効化する無効化態様について説明する。店員用表示部105における操作を無効化する無効化態様としては、店員用表示部105における操作(消毒完了ボタンBT30を表示する場合の消毒完了ボタンBT30への操作は除く)が有効とならなければよく、例えば、下記の無効化態様(禁止態様)1、2などがある。
(店員用表示部105の無効化態様1)
ソフトウェア的(アプリケーション的)に、店員用表示部105において、消毒作業の完了を宣言するためのボタン(消毒完了ボタンBT30)の操作は受け付けるが、他のボタン等の操作は受け付けないようにする(タッチセンサ自体は無効化しない)。なお、店員用表示部105の無効化態様1は、店員用表示部105を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合(消毒完了ボタンBT30を表示する場合)に適用できる。
(店員用表示部105の無効化態様2)
電気的(電力的、ハードウェア的)に、又はソフトウェア的に、店員用表示部105の表示画面への操作(タッチ)を検出(感知)しないようにする。つまり、店員用表示部105の表示画面上のどこをタッチしても何も反応しないようにする(タッチセンサ自体を無効化する)。なお、店員用表示部105の無効化態様2は、店員用表示部105を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合(消毒完了ボタンBT30を表示する場合)には適しない。
(スキャナ部104によるスキャンの無効化)
他の例として、スキャナ部104によるスキャンを無効化する無効化態様について説明する。スキャナ部104によるスキャンを無効化の態様としては、スキャナ部104によるスキャン(スキャナ部104を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合の消毒作業完了宣言コードのスキャンは除く)が有効とならなければよく、例えば、下記無効化態様(禁止態様)1~3のうちの少なくとも1つであればよい。
(スキャナ部104の無効化態様1)
スキャナ部104によるバーコードの光学的な読み取りを禁止する。つまり、電気的(電力的、ハードウェア的)に、又はソフトウェア的に、スキャナ部104をオフにする。なお、スキャナ部104の無効化態様1は、消毒作業完了宣言コードも読み取らないため、スキャナ部104を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合には適しない。
(スキャナ部104の無効化態様2)
スキャナ部104によるバーコードの光学的な読み取りは有効(可能)であるが、読み取ったバーコードからの情報(例えば、JANコードの13桁の数字等)の取得を禁止する。なお、当該機能がCPU101の機能である場合には、CPU101の当該機能をオフになる。なお、スキャナ部104の無効化態様2は、消毒作業完了宣言コードも認識しないため、スキャナ部104を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合には適しない。
(スキャナ部104の無効化態様3)
読み取ったバーコードからの情報の取得迄は有効(可能)であるが、最終的な商品の登録を禁止する。つまり、通常は、商品ファイルを参照して当該商品コードに対応する商品名及び金額等を取得し、当該商品コードに対応する商品が登録されるが、無効化態様3では、商品コードに対応する商品等の取得を禁止するか、又は、商品名等の取得迄を有効とし、最終的な商品の登録を禁止する。なお、スキャナ部104の無効化態様3は、消毒作業完了宣言コードを認識可能(処理可能)としておけば、スキャナ部104を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合に適用できる。
図9~図11は、登録装置10の客用表示部106における表示例である。
(客用表示部106における表示)
図9は、1品目の商品の登録前の場面における客用表示部106の表示内容を示している。つまり、登録装置10は、店員用表示部105に図5に示したような登録画面を表示しているときには、客用表示部106に図9に示したような画面を表示する。
図9(図10も同様)に示した情報提供領域R01は、種々の情報を提供する領域である。登録装置10は、商品、サービス等の広告情報、感染防止(感染拡大防止、防疫)に関する感染防止情報を、情報提供領域R01に表示する。登録装置10は、広告情報と感染防止情報とを同時に情報提供領域R01に表示(情報提供領域R01の一の領域で広告情報を、他の領域で感染防止情報を表示)してもよいし、広告情報か感染防止情報の一方を情報提供領域R01に表示(広告情報と感染防止情報とを切り替えて表示)してもよい。
図9及び図10の情報提供領域R01(図11の情報提供領域R02)に表示する感染防止情報は、例えば、当該登録装置10の消毒作業の実績情報(当該登録装置10における最後の消毒作業の完了時刻、当該登録装置10における消毒作業の実績数(作業回数)等)である。例えば、登録装置10は、消毒作業の完了時に現在時刻を記憶し(後述する、図13のステップS18、図14のステップS38、図18のステップS48)、情報提供領域R01(情報提供領域R02)に、当該登録装置10における最後の消毒作業の完了時刻として表示する。また、登録装置10は、消毒作業の完了時に消毒実績数カウンタ(後述)の値を更新し(後述する、図13のステップS19、図14のステップS39、図18のステップS49)、情報提供領域R01(情報提供領域R02)に、当該登録装置10における消毒作業の実績数として表示する。
なお、登録装置10は、感染防止情報として、当該登録装置10の消毒作業の実績情報に代えて又は加えて、店員(当該登録装置10を使用している店員、又は、全部の店員)の消毒作業の実績数(図30(A)(B)のステップS59)を表示してもよい。また、登録装置10は、感染防止情報として、上記実績情報(該登録装置10の消毒作業の実績情報、店員の消毒作業の実績情報)に代えて又は加えて、当該店舗の感染防止に対する取り組み、除菌等の豆知識情報を表示してもよい。
登録装置10は、例えば、時間毎に(予め定めたスケジュールに従って)、情報提供領域R01における表示内容等(広告情報か感染防止情報かの別、夫々の表示領域等)を制御する。また、登録装置10は、店員の操作に基づいて情報提供領域R01に表示内容等を制御してもよい。例えば、登録装置10は、表示内容切り替えボタン(非図示)の操作に応じて、情報提供領域R01における表示内容等を制御してもよい。また、登録装置10は、他の装置(例えば、監視装置40、他の登録装置10等)から送信された制御情報に基づいて情報提供領域R01に表示内容を制御してもよい。
図10は、図9の場面に続く場面における客用表示部106の表示内容を示している。登録装置10は、店員用表示部105に図6に示したような登録画面、又は、図7に示したような小計画面を表示しているときには、客用表示部106に図10に示したような画面を表示する。
図11は、図10の場面に続く場面における客用表示部106の表示内容を示している。登録装置10は、店員用表示部105に図8に示したような登録画面(小画面SG01を前面に表示した登録画面)を表示しているときには(つまり、消毒作業中は)、客用表示部106に図11に示したような画面を表示する。
図11に示した情報提供領域R02は、感染防止に関する感染防止情報等を提供する領域である。登録装置10は、消毒作業中に、感染防止情報等を情報提供領域R02に表示する。
なお、登録装置10は、客用表示部106に表示することに代えて又は加えて、店員用表示部105(登録画面、小計画面等)に、当該登録装置10の消毒作業の実績情報(消毒作業の完了時刻、消毒作業の実績数等)を表示してもよい。
図12は、精算装置20の表示部206における表示例である。図12(A)は、登録装置10における精算装置指定ボタンの操作後の精算装置20(当該精算装置指定ボタンの操作によって指定された精算装置20)における表示部206の表示内容を示している。登録装置10によって精算処理を実行する装置として指定された精算装置20は、図12(A)に示したような精算画面(決済種別選択画面)を表示部206に表示する。
精算画面(決済種別選択画面)には、合計金額表示欄、現金ボタン、クレジット(クレジットカード)ボタン、電子マネーボタン等が配置されている。精算装置20は、登録装置10から直接又は他の装置(例えば、ストアコントローラ30等)を介して受信した登録データに基づいて合計金額表示欄に合計金額を表示する。また、精算装置20は、現金ボタン、クレジットボタン、電子マネーボタンにより、決済種別(支払方法)の選択(指定)を受け付ける。
図12(B)は、図12(A)の場面に続く場面における表示部206の表示内容を示している。精算装置20は、現金ボタンの操作後は、図12(B)に示したような精算画面(投入金額が合計金額未満である場合の精算画面)を表示する。
図12(C)は、図12(B)の場面に続く場面における表示部206の表示内容を示している。精算装置20は、現金503円の投入後は、図12(C)に示したような精算画面(投入金額が合計金額以上である場合の精算画面)を表示する。おわりボタンは、貨幣の投入を終えるためのボタンである。
図12(D)は、図12(C)の場面に続く場面における表示部206の表示内容を示している。精算装置20は、おわりボタンの操作後は、図12(D)に示したような精算画面(釣銭報知画面)を表示する。また、精算装置20は、排出口に釣銭を排出する。
図12(E)は、図12(D)の場面に続く場面における表示部206の表示内容を示している。精算装置20は、釣り銭の受取後は、図12(D)に示したような精算画面(レシート報知画面)を表示する。つまり、精算装置20は、図12(D)に示した精算画面を表示部206に表示しているときに、排出口に排出されているお釣りの取り出しを認識すると、図12(D)に示した精算画面に代えて図12(F)に示した精算画面を表示部206に表示する。なお、精算端末20は、客がレシートを受け取ると、次客のために、初期画面(例えば、合計金額が未表示の決済種別選択画面等)を表示部206に表示する。
なお、図12に示した例では、投入金額(503円)が合計金額(383円)を超えたため、図12(D)に示した精算画面(釣銭報知画面)を表示したが、投入金額が合計金額と等しい場合には、図12(D)に示した精算画面(釣銭報知画面)を表示せずに、図12(C)→図12(E)と遷移してもよい。
図13は、登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図13のフローチャートは、登録装置10が、一取引(ある客の商品登録)における基本的な動作を示している。なお、図13のフローチャートの開始時において、商品は1品目も登録されていないものとする。つまり、図13のフローチャートの開示において、登録装置10は、図5に示したような登録画面を店員用表示部105に表示し、図9に示したような画面を客用表示部106に表示しているものとする。
図13のフローチャートの説明において、登録装置10は、当該登録装置10に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数が所定値(例えば「20」)を超えているか否かに基づいて小画面SG01の表示の要否(有無)を決定するものとする。
また、「消毒判断用カウンタ」は、当該装置に対する消毒作業の要否の判断用のカウンタである。図13のフローチャート(図14、図18のフローチャートも同様)では、消毒判断用カウンタを用いて、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数をカウントアップする。消毒判断用カウンタの値は、各取引においてカウントアップされ(ステップS9)、消毒作業が実施された場合に初期化される(ステップS17)。つまり、消毒判断用カウンタの値は、当該装置において最後の消毒作業の実施以後に開始された取引数を示している。図13のフローチャート(図14、図18のフローチャートも同様)の開始時において、消毒判断用カウンタの値は「0」であるものとする。
「消毒実績数カウンタ」は、当該装置に対する消毒作業の実績数(作業回数)を計上するカウンタである。消毒実績数カウンタの値は、消毒作業が実施された場合にカウントアップされ(ステップS19)、所定時刻(例えば、毎営業開始時刻、午前0時等)に初期化される。つまり、消毒実績数カウンタの値は、当該装置に対する一日の消毒作業の実績数を示している。図13のフローチャート(図14、図18のフローチャートも同様)の開始時において、消毒実績数カウンタの値は「0」であるものとする。
上記カウンタ(消毒判断用カウンタ、消毒実績数カウンタ)は、消毒作業の対象となる装置毎に記憶されている。具体的には、ある装置の消毒判断用カウンタ(消毒実績数カウンタも同様)は、当該装置がアクセス可能な場所(自装置内又は他の装置内)に記憶されていればよい。例えば、登録装置10aの消毒判断用カウンタ(消毒実績数カウンタも同様)は、当該登録装置10a内に上記カウンタを記憶してもよいし、他の装置(例えば、ストアコントローラ30、監視装置40、他の登録装置10b、10c、外部のサーバ(例えばクラウドサーバ70(後述)))に上記カウンタを記憶してもよい。他の装置(例えば、精算装置20、監視装置40等)の消毒判断用カウンタ(消毒実績数カウンタも同様)についても同様である。消毒判断用カウンタ(消毒実績数カウンタも同様)を記憶する装置は、個々の装置を識別する装置識別情報に対応付けて消毒判断用カウンタ(消毒実績数カウンタも同様)を記憶してもよい。
図13のフローチャート(図14、図18のフローチャートも同様)の説明において、登録装置10は、自装置内に、自装置の消毒判断用カウンタの値(自装置の消毒実績数カウンタの値も同様)を記憶しているものとする。
図13のフローチャート(図14、図18のフローチャートも同様)の説明において、登録装置10は、店員用表示部105を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける(消毒完了ボタンBT30を表示する)ものとする。また、消毒作業中は、店員用表示部105における操作(消毒完了ボタンBT30への操作は除く)、客用表示部106における操作、キー操作部108における操作、スキャナ部104によるスキャンを無効化するものとする。
ステップS1:登録装置10は、スキャナ部104による、商品(1品目の商品)のバーコードのスキャンがあったか否かを判断する。スキャンがあれば(ステップS1:YES)、ステップS2に進む。スキャンがなければ(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。つまり、登録装置10は、バーコードのスキャンがある迄、ステップS1の処理を繰り返す。
ステップS2:登録装置10は、商品(ステップS1にてバーコードをスキャンした商品)を登録する。続いてステップS3に進む。なお、1品目の商品を登録したため、登録装置10は、図6に示したような登録画面を店員用表示部105に表示し、図10に示したような画面を客用表示部106に表示する。
ステップS3:登録装置10は、商品(2品目以降の当該ステップS3が実行される毎の商品)のバーコードのスキャンがあったか否かを判断する。スキャンがあれば(ステップS3:YES)、ステップS4に進む。スキャンがなければ(ステップS3:NO)、ステップS5に進む。
ステップS4:登録装置10は、商品(ステップS3にてバーコードをスキャンした商品)を登録する。続いてステップS5に進む。
ステップS5:登録装置10は、小計ボタンBT10の操作(タッチ)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS5:YES)、ステップS6に進む。操作がなければ(ステップS5:NO)、ステップS3に戻る。
ステップS6:登録装置10は、小計画面を表示する。つまり、計ボタンBT10の操作があったため、登録装置10は、図7に示したような小計画面を店員用表示部105に表示する。続いてステップS7に進む。
ステップS7:登録装置10は、精算装置20を指定する操作(精算装置指定ボタンの操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS7:YES)、ステップS8に進む。操作がなければ(ステップS7:NO)、ステップS7に戻る。つまり、登録装置10は、精算装置20を指定する操作がある迄、ステップS7の処理を繰り返す。
ステップS8:登録装置10は、精算装置20(ステップS7にて指定された精算装置20)に登録データを送信する。続いてステップS9に進む。
ステップS9:登録装置10は、自装置の消毒判断用カウンタの値をカウントアップ(「1」を加算)する。続いてステップS10に進む。
ステップS10:登録装置10は、自装置の消毒判断用カウンタの値が予め設定した所定値(例えば「20」)を超えているか否かを判断する。所定値(例えば「20」)は、連続して消毒作業を実施しない取引数として許容される値(最大値)である。所定値を超えている場合(ステップS10:YES)、ステップS11に進む。所定値を超えていない場合(ステップS10:NO)、図13のフローチャートは終了する。
ステップS11:登録装置10は、店員に消毒作業を実施すべき旨を報知する画面を表示する。例えば、登録装置10は、図8に示すように、消毒完了ボタンBT30を配置した小画面SG01を店員用表示部105に表示する。また、登録装置10は、図11に示したような画面を客用表示部106に表示する。続いてステップS12に進む。
ステップS12:登録装置10は、消毒作業の完了を宣言する操作(例えば、消毒完了ボタンBT30の操作)以外の操作を無効化する。具体的には、店員用表示部105における操作(消毒完了ボタンBT30への操作は除く)、客用表示部106における操作、キー操作部108における操作、スキャナ部104によるスキャンを無効化する。続いてステップS14に進む。
ステップS14:登録装置10は、消毒作業の完了を宣言する操作(例えば、消毒完了ボタンBT30の操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS14:YES)、ステップS15に進む。操作がなければ(ステップS14:NO)、ステップS14に戻る。つまり、登録装置10は、消毒作業の完了の宣言操作がある迄、ステップS14の処理を繰り返す。
ステップS15:登録装置10は、ステップS11にて表示した小画面を消去する。つまり、登録装置10は、図5に示したような登録画面を店員用表示部105に表示し、図9に示したような画面を客用表示部106に表示する。続いてステップS16に進む。
ステップS16:登録装置10は、ステップS12にて無効化した操作を有効化する(禁止を解除する。復旧させる)。続いてステップS17に進む。
ステップS17:登録装置10は、自装置の消毒判断用カウンタの値を初期化(「0」を代入)する。続いてステップS18に進む。
ステップS18:登録装置10は、自装置の消毒作業の完了時刻として現在の時刻を記憶する。続いてステップS19に進む。
ステップS19:登録装置10は、自装置の消毒実績数カウンタの値をカウントアップ(「1」を加算)する。そして、図13のフローチャートは終了する。
図13のフローチャートによれば、登録装置10に対する消毒作業を好適に管理することができる。
例えば、登録装置10は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数が所定値を超えた場合には小画面SG01を表示するため(ステップS11)、適宜、店員に消毒作業を実施させることができる。
なお、図13のフローチャートでは、登録装置10が、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断しているが、登録装置10は、当該装置における最後の消毒作業からの経過時間が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断してもよいし、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して登録された商品数が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断してもよい。
当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して登録された商品数が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断する場合、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断する場合と同様、消毒判断用カウンタを用いて消毒作業の要否を判断してもよい。具体的には、消毒判断用カウンタを用いて上記商品数をカウントアップしてもよい。つまり、登録装置10は、各商品の登録後に消毒判断用カウンタの値をカウントアップ(「1」加算)し、例えば、登録データの送信後に、消毒判断用カウンタの値が予め設定した所定値(例えば「200」)を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断してもよい。
当該装置における最後の消毒作業からの経過時間が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断する場合、消毒判断用カウンタを用いずに消毒作業の要否を判断してもよい。具体的には、登録装置10は、例えば、登録データの送信後に、上記経過時間が予め設定した所定値(例えば「60(分)」)を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断してもよい。
なお、図13のフローチャートは、店員用表示部105を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける(消毒完了ボタンBT30を表示する)動作を示したものであるため、店員用表示部105の無効化(ステップS12)は、消毒完了ボタンBT30以外の他のボタン等の操作は受け付けないようにするという無効化態様(店員用表示部105の無効化態様1)であった。仮に、店員用表示部105以外を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ける場合には、店員用表示部105の無効化(ステップS12)は、タッチセンサ自体の無効化(店員用表示部105の無効化態様2)であってもよい。換言すれば、店員用表示部105の無効化としてタッチセンサ自体を無効化する場合には、店員用表示部105以外(キー操作部108、スキャナ部104、客用表示部106等)を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付ければよい。
図14は、登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図14のフローチャートは、登録装置10が、取引(ある客の商品登録)の非実行中における消毒作業に関する基本的な動作を示している。なお、図14のフローチャートの開始時において、商品は1品目も登録されていないものとする。つまり、図14のフローチャートの開示において、登録装置10は、図5に示したような登録画面を店員用表示部105に表示し、図9に示したような画面を客用表示部106に表示しているものとする。
ステップS21:登録装置10は、消毒に関する案内情報を表示させる操作(消毒案内ボタンBT11の操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS21:YES)、ステップS22に進む。操作がなければ(ステップS21:NO)、ステップS24に進む。
ステップS22:登録装置10は、消毒に関する案内情報を表示する。例えば、登録装置10は、店員用表示部105に、図5の登録画面の前面に(重畳させて)、消毒に関する案内情報する小画面(非図示)を表示してもよい。また、登録装置10は、図5の登録画面に代えて、消毒に関する案内情報する画面を表示してもよい。続いてステップS23に進む。
ステップS23:登録装置10は、消毒に関する案内情報を消去させる操作(非図示)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS23:YES)、ステップS24に進む。操作がなければ(ステップS23:NO)、ステップS23に戻る。つまり、登録装置10は、消去させる操作がある迄、ステップS23の処理を繰り返す。なお、キー操作部108に、消毒に関する案内情報を消去させるためのボタンを設けておいてもよいし、ステップS22において消毒に関する案内情報する小画面(非図示)を表示する場合には、当該小画面に消去ボタンを設けておいてもよい。
ステップS24:登録装置10は、消毒作業の開始を宣言する操作(例えば、消毒開始ボタンBT12の操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS24:YES)、ステップS31に進む。操作がなければ(ステップS24:NO)、図14のフローチャートは終了する。
ステップS24:登録装置10は、消毒作業の開始を宣言する操作(例えば、消毒開始ボタンBT12の操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS24:YES)、ステップS31に進む。操作がなければ(ステップS24:NO)、図14のフローチャートは終了する。
以下、ステップS31~S39の各処理(破線枠P内の各処理)は、図14に示すように、図13に示したステップS11~S19の処理(破線枠P内の各処理)と同様であるため、説明を省略する。
図14のフローチャートによれば、登録装置10に対する消毒作業を好適に管理することができる。例えば、店員が客待ち等の期間に消毒作業を自発的に実施した場合、登録装置10は、消毒判断用カウンタの値を初期化等する(ステップS37~S39)。従って、客待ち等の期間における消毒作業を好適に促進することができる。
図15は、レシートの一例である。具体的には、図15(A)は、精算装置20が印刷、発行するレシートの一例である。
精算装置20は、例えば、図12(E)の精算画面(レシート報知画面)を表示しているときに、図15(A)に示したようなレシートを印刷、発行する。図15(A)のレシートには、現在(感染防止対策の期間中)における営業時間に関する情報(図15(A)中の符号a)、通常時(感染予防対策期間ではないとき)の営業時間に関する情報(図15(A)中の符号b)、当該店舗における感染防止対策の取り組みに関する情報(図15(A)中の符号c)、感染防止に関する豆知識(図15(A)中の符号d)等が印刷されている。
図15(B)のレシートは、手渡し部分(店員把持部。図15(B)中の符号e)が更に設けられている。レシートの切断方法としては、前後を完全切断するフルカットと、前後と簡単に分離可能な状態(切り離し易いように繋がった状態)で切断するパーシャルカットがある。パーシャルカットは、切断刃の可動量を調整することにより実現する。図15(B)のレシートは、レシート本体の上部(レシート本体の排出方向の後部)にパーシャルカット(図15(B)中の符号f)で接続された店員把持部分(図15(B)中の符号e)を設けられるように印刷、発行されるものである。店員が店員把持部を掴んで客へ差し出し、客がレシート本体を掴んで引くと、店員把持部とレシート本体とが切り離され、レシート本体だけを客に渡すことができる。図15(B)のレシートの場合、店員はレシート本体に一切触れないため、神経質な客にも対応することができる。
図16は、店舗内に設置する消毒器の一例である。図16(A)及び図16(B)に示すように、消毒器80は、消毒剤(消毒液)が充填された容器部801と、操作を受け付ける操作部(押下部)302と、消毒剤が放出される放出口とを備える。図16(A)は、操作部802が押し下げられていない状態(消毒剤が放出口803から放出されない状態。閉鎖状態)を示している。図16(B)は、操作部802が押し下げられている状態(消毒剤が放出口803から放出される状態。開放状態)を示している。操作部802には、傾斜検出装置90が設置されている。傾斜検出装置90は、図16(A)の状態から図16(B)への状態へと操作部802が押し下げられると、図16(A)の状態から図16(B)への状態へと傾斜(回転)した傾斜角度(回転角度)を検出する。なお、操作部802は、図16(A)の状態となるように付勢されており、操作部802への操作(押し下げる圧力)がなくなると、図16(B)の状態から図16(A)への状態へと戻る。なお、図16(C)については後述する。
図17は、傾斜検出装置90について説明する説明図である。図17(A)は、傾斜検出装置90の機能等を説明する説明図である。図17(B)~図17(D)は、傾斜検出装置90の傾斜(回転)の検出について説明する説明図である。
傾斜検出装置90は、図17(A)に示すように、MCU(Micro Controller Unit)510と、傾斜検出部920と、通信部930とを備える。
MCU910は、当該傾斜検出装置90を制御するマイクロプロセッサ(microprocessor)である。MCU910は、処理部の他、記憶部(メモリ)等を搭載している。MCU910は、内部に記憶されているプログラム(当該傾斜検出装置90の制御用プログラム)を読み出して実行することにより、当該傾斜検出装置90の動作を制御する。MCU910は、設定記憶部911、角度判定部912として機能する。
傾斜検出部920は、当該傾斜検出装置90の傾斜(回転)を検出する傾斜センサである。傾斜検出部920は、当該傾斜検出装置90が、ある方向について傾斜(回転)した場合に、当該傾斜動作(回転動作)における傾斜角度(回転角度)を検出可能である。傾斜検出部920は、当該傾斜検出装置90の傾斜(回転)を検出し、傾斜角度(回転角度)を示す情報を角度判定部912に出力する。例えば、傾斜検出部920は、当該傾斜検出装置90が、図17(B)に示した姿勢から図17(C)に示した姿勢に傾斜(回転)した場合、傾斜量(回転量)としてa度を角度判定部912に出力する(又は、傾斜方向も含め、+a度を角度判定部912に出力する)。また、傾斜検出部920は、当該傾斜検出装置90が、図17(D)に示した姿勢から図17(C)に示した姿勢に傾斜(回転)した場合には、傾斜量(回転量)としてb度を角度判定部912に出力する(又は、傾斜方向も含め、-b度を角度判定部912に出力する)。
設定記憶部911は、角度判定部912による判定に用いられる設定角度を記憶する。本例では、設定記憶部911は、設定角度として、消毒器80から消毒液が放出されるときの操作部802の回転角度を記憶する。更に、設定記憶部911は、当該傾斜検出装置90を識別する情報(検出装置識別情報)を記憶してもよい。
角度判定部912は、傾斜検出部920から傾斜角度(回転角度)を入力する。角度判定部912は、傾斜検出部920から傾斜角度を入力した場合、傾斜検出部920から入力した傾斜角度が、設定記憶部911に記憶されている設定角度以上であるか否かを判定する。つまり、角度判定部912は、消毒器80の操作部802が、消毒液が放出される程度迄回転したか否かを判断する。従って、角度判定部912は、消毒液が放出されたかを判定する消毒液放出判断部であるとも言える。
角度判定部912は、傾斜検出部920から入力した傾斜角度が設定記憶部911に記憶されている設定角度以上であると判断した場合(つまり消毒液が放出される程度迄、消毒器80の操作部802が回転したと判断した場合、すなわち消毒器80から消毒液が放出されたと判断した場合)、消毒器80から消毒液が放出された旨の通知(消毒液放出通知)を送信するよう、通信部930を制御する。
通信部930は、他の装置との間で情報を送受信する。例えば、通信部930は、角度判定部912の制御に従って、消毒液放出通知を外部(例えば、登録装置10等)に送信する。
なお、傾斜検出装置90は、計時部(時計)を備えていてもよい。計時部を備える場合、傾斜検出装置90は、例えば、ある時間までの残時間や、ある状態となってからの経過時間を測定してもよい。
なお、図17(A)では、傾斜検出装置90がMCU910を備える構成を説明したが、傾斜検出装置90は、MCU910に代えて、CPU(Central Processing Unit)と、ROMと、RAMとを備える構成であってもよい。
なお、上記では、消毒器80に傾斜検出装置90を設置する例を説明したが、消毒器80が傾斜検出装置90の機能を有していてもよい。つまり、消毒器80と傾斜検出装置90とは別体であってもよいし、一体であってもよい。
(他の消毒器)
図16(A)(B)に示した消毒器80に代えて、図16(C)に示した消毒器81を用いてもよい。図16(C)に示した消毒器81は、放出口に物があるかを検出する検出部と、検出部が放出口に物がある検出した場合に放出口から消毒剤を放出させる放出部、消毒器81から消毒液が放出された旨の通知(消毒液放出通知)を外部(例えば、登録装置10等)に送信する送信部等を備える。
なお、消毒の対象が装置である場合、装置の消毒作業に用いる媒体(紙や布のシート)を消毒器80(消毒器81)の放出口の下側に持っていき、当該媒体上に消毒剤を放出してもよい。一方、消毒の対象が人(掌、指先等)である場合、手を消毒器80(消毒器81)の放出口の下側に持っていき、当該手に消毒剤を放出してもよい。
図18は、登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。消毒器80(消毒器81)を設置している場合、登録装置10は、図18のフローチャートの処理を実行してもよい。図18のフローチャートは、図13のフローチャート及び図14のフローチャートの夫々の変形例である。より詳細には、図18の破線枠P内の各処理は、図13及び図14のフローチャートの破線枠P内の各処理の別例である。つまり、図18のステップの処理は、図13のフローチャートのステップS10(YES)に続く処理である。また、図18のステップの処理は、図14のフローチャートのステップS24(YES)に続く処理である。
ステップS41:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS11と同様、店員に消毒作業を実施すべき旨を報知する画面を表示する。また、登録装置10は、図11に示したような画面を客用表示部106に表示する。続いてステップS42に進む。
ステップS42:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS12と同様、消毒作業の完了を宣言する操作(例えば、消毒完了ボタンBT30の操作)以外の操作を無効化する。続いてステップS43に進む。
ステップS43:登録装置10は、消毒液放出通知を受信したか否かを判断する。つまり、登録装置10は、消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出されたか否かを判断する。受信していれば(ステップS43:YES)、ステップS44に進む。受信していなければ(ステップS44:NO)、ステップS43に戻る。つまり、登録装置10は、消毒液放出通知を受信する迄(消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出される迄)、ステップS43の処理を繰り返す。
ステップS44:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS14と同様、消毒作業の完了を宣言する操作があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS44:YES)、ステップS45に進む。操作がなければ(ステップS44:NO)、ステップS44に戻る。
ステップS43、ステップS44について補足する。登録装置10は、ステップS43において消毒液放出通知を受信したか否かを判断し、ステップS44において消毒作業の完了を宣言する操作があったか否かを判断しているが、消毒液放出通知を受信し、かつ、消毒作業の完了を宣言する操作を受け付けた場合に、ステップS45に進むようになっていればよい。登録装置10は、消毒液放出通知の受信後に消毒作業の完了を宣言する操作を受け付けるべく、消毒液放出通知の受信前は消毒作業の完了を宣言する操作ができないようにしてもよい(例えば、消毒完了ボタンBT30をグレーダウン表示してもよい)。
ステップS45:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS15と同様、ステップS41にて表示した小画面を消去する。続いてステップS46に進む。
ステップS46:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS16と同様、ステップS42にて無効化した操作を有効化する。続いてステップS47に進む。
ステップS47:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS17と同様、自装置の消毒判断用カウンタの値を初期化する。続いてステップS48に進む。
ステップS48:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS18と同様、自装置の消毒作業の完了時刻として現在の時刻を記憶する。続いてステップS49に進む。
ステップS49:登録装置10は、図13のフローチャートのステップS19と同様、自装置の消毒実績数カウンタの値をカウントアップする。そして、図18のフローチャートは終了する。
図18のフローチャートによれば、登録装置10は、消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出されなければ小画面SG01を消去等しない。従って、確実に消毒作業を行わせることができる。
図19は、精算装置20等の動作の概要を示すフローチャートである。具体的には、図19(A)は、消毒作業が完了した場合の精算装置20の動作の概要を示すフローチャートである。図19(A)のフローチャートは、当該精算装置20の消毒処理が完了することにより開始する。なお、精算装置20における消毒作業の完了は、図13、図14、図18にて説明した登録装置10における消毒作業の完了と同様である。
なお、図19(A)のフローチャート(図19(B)(C)のフローチャートも同様)において、消毒判断用カウンタの値は、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数(人数)であるものとする。
図18のフローチャート(図19(B)(C)のフローチャートも同様)の説明において、精算装置20は、自装置内に、自装置の消毒判断用カウンタの値等を記憶しているものとする。また、監視装置40は、全部の精算装置20の消毒判断用カウンタの値等を記憶しているものとする。
ステップS51:精算装置20は、消毒判断用カウンタの値を初期化(「0」を代入)する。つまり、精算装置20は、自装置に記憶する消毒判断用カウンタを更新(初期化)する。続いてステップS52に進む。
ステップS52:精算装置20は、消毒実績数カウンタの値をカウントアップ(「1」を加算)する。つまり、精算装置20は、自装置に記憶する消毒実績数カウンタを更新(カウントアップ)する。続いてステップS53に進む。
ステップS53:精算装置20は、更新後のカウンタの値を監視装置40に送信する。具体的には、精算装置20は、当該精算装置20の装置識別情報とともに、初期化した消毒判断用カウンタの値、及び、カウントアップした消毒実績数カウンタの値を監視装置40に送信する。続いてステップS54に進む。
ステップS54:精算装置20は、消毒作業の完了時刻として現在の時刻を記憶する。そして、図19(A)のフローチャートは終了する。
図19(B)は、精算処置が完了した場合の精算装置20の動作の概要を示すフローチャートである。図19(B)のフローチャートは、当該精算装置20の精算処理が完了することにより開始(例えば、客がおわりボタンを操作したことにより開始、客がレシートを受け取ったことにより開始)する。
ステップS55:精算装置20は、消毒判断用カウンタの値をカウントアップ(「1」を加算)する。つまり、精算装置20は、自装置に記憶する消毒判断用カウンタを更新(カウントアップ)する。続いてステップS56に進む。
ステップS56:精算装置20は、更新後のカウンタの値を監視装置40に送信する。具体的には、精算装置20は、当該精算装置20の装置識別情報とともに、カウントアップした消毒判断用カウンタの値を監視装置40に送信する。そして、図19(B)のフローチャートは終了する。
図19(C)は、カウンタの値を受信した場合の監視装置40の動作の概要を示すフローチャートである。図19(C)のフローチャートは、監視装置40がいずれかの精算装置20から消毒判断用カウンタの値(又は、消毒判断用カウンタの値及び消毒実績数カウンタの値)を受信したことにより開始する。
ステップS61:監視装置40は、カウンタの値を更新する。より詳細には、監視装置40は、ある精算装置20から当該精算装置20の装置識別情報とともに消毒判断用カウンタの値及び消毒実績数カウンタの値を受信した場合には、当該装置識別情報に対応付けて記憶されている夫々のカウンタの値を更新する。つまり、ある精算装置20に対する消毒作業が完了した場合には、監視装置40は、当該精算装置20の消毒判断用カウンタの値を初期化し、当該精算装置20の消毒実績数カウンタの値をカウントアップする。また、監視装置40は、ある精算装置20から当該精算装置20の装置識別情報とともに消毒判断用カウンタの値を受信した場合には、当該装置識別情報に対応付けて記憶されている消毒判断用カウンタの値を更新する。つまり、ある精算装置20において取引が完了した場合には、監視装置40は、当該精算装置20の消毒判断用カウンタの値をカウントアップする。つまり、監視装置40は、全部の精算装置20の最新の消毒判断用カウンタの値、消毒実績数カウンタの値を管理する。続いてステップS62に進む。
ステップS62:監視装置40は、更新後のカウンタの値を登録装置10に送信する。例えば、監視装置40は、ある精算装置20のカウンタの値を更新した場合、該精算装置20の装置識別情報とともに更新後のカウンタの値を登録装置10に送信する。これにより、全部の精算装置20の最新のカウンタの値(最新の消毒判断用カウンタの値、最新の消毒実績数カウンタの値)が、全部の登録装置10に反映される。
図19のフローチャートによれば、精算装置20に対する消毒作業を好適に管理することができる。
例えば、精算装置20は、消毒作業の状況(最後の消毒作業の完了時刻)を表示することができる。図12(A)に示した例では、精算装置20は、「本機は、〇時×分に消毒作業を行いました」と表示している。
また、監視装置40は、夫々の精算装置20の消毒作業の状況について表示してもよい。例えば、監視装置40は、夫々の精算装置20について消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数を表示(一覧表示)又は印刷(リスト化して印刷)してもよい。当該数値(取引数)が高いほど消毒作業が必要な精算装置20であるため、店員は、監視装置40において、どの精算装置20を消毒すべきか、どの精算装置20を優先して消毒すべきかを簡便に判断することができる。
また、監視装置40は、ある精算装置20について消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が所定値を超えている場合には、当該精算装置20について消毒作業を実施すべき旨を報知してもよい。例えば、監視装置40は、一覧表示画面において当該精算装置20について消毒作業を実施すべき旨を警告してもよいし、当該精算装置20について消毒作業を実施すべき旨の通知を登録装置10に送信してもよい。これにより、精算装置40や登録装置10において、消毒作業が必要な精算装置20を直ちに認識することができる。
また、登録装置10は、監視装置40から情報に基づいて、夫々の精算装置20の消毒作業の状況について表示してもよい。例えば、登録装置10は、夫々の精算装置指定ボタン(201レジボタンBT21、202レジボタンBT22、203レジボタンBT23)の近傍に、夫々の精算装置20について消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数を表示してもよい。当該数値(取引数)が高いほど消毒作業が必要な精算装置20であるため、店員は、登録装置10において、どの精算装置20を消毒すべきか、どの精算装置20を優先して消毒すべきかを簡便に判断することができる。
また、登録装置10は、夫々の精算装置指定ボタンの表示態様(例えば、表示色等)を、夫々の精算装置20について消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数に応じて異ならせてもよい。これにより、直感的に、あるいは一見して、どの精算装置20を消毒すべきか、どの精算装置20を優先して消毒すべきかを判断することができる。
また、登録装置10は、ある精算装置20について、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が所定値を超えている場合には、当該精算装置20について消毒作業を実施すべき旨を報知してもよい。例えば、登録装置10は、ある精算装置20について、上記取引数が所定値を超えている場合には、当該精算装置20の精算装置指定ボタンの近傍に、消毒作業を実施すべき旨を報知する画像を表示してもよい。例えば、登録装置10は、精算装置20c(203レジ)について上記取引数が所定値を超えている場合には、図7に示すように、精算装置20c(203レジ)の203レジボタンBT23の近傍に画像GA01(“消毒”の「消」の字を表示した画像)を表示する。これにより、精算装置40や登録装置10において、消毒作業が必要な精算装置20を直ちに認識することができる。
また、登録装置10は、お薦めの精算装置20として、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が最小の精算装置20を報知してもよい。例えば、登録装置10は、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が最小の精算装置20を指定する精算装置指定ボタンの近傍に、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が最小の精算装置20(お薦めの精算装置20)である旨を報知する画像(例えば、“おススメ”の「ス」の字を表示した画像。非図示)を表示してもよい。
なお、監視装置40(登録装置10も同様)は、夫々の精算装置20について消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数に代えて又は加えて、夫々の精算装置20の登録作業の実績数(作業回数)を表示してもよい。
登録装置10、監視装置40、精算装置20において、各装置の詳細情報を確認(閲覧)することができるようにしてもよい。例えば、精算装置20は、自装置が備える釣銭機212の詳細情報(金種毎の収納枚数等)を確認可能であり、登録装置10や監視装置40は精算装置20の釣銭機212の詳細情報(金種毎の収納枚数等)を確認可能であるが、同様に、登録装置10、監視装置40、精算装置20の夫々において、自装置又は他装置の消毒作業の実績情報(最後の消毒作業の完了時刻、消毒作業の実績数(作業回数)等)を確認できるようにしてもよい。例えば、登録装置10(監視装置40も同様)は、他装置の消毒作業の実績情報として、精算装置20の消毒作業の実績情報を装置毎に又は一覧で表示してもよい。なお、部位(位置、場所)毎に消毒を実施する態様(後述)では、登録装置10(監視装置40、精算装置20も同様)は、消毒部位毎の消毒作業の実績情報を表示してもよい。例えば、登録装置10(監視装置40も同様)は、精算装置20を識別する装置識別情報に対応付けて、夫々の消毒部位(表示部206、スキャナ部204、釣銭機212、印刷部211等)毎に、何時、何回消毒されたのか等を、表示(一覧表示)又は印刷(リスト化して印刷)してもよい。
また、上記でも一部説明したが、ある装置(登録装置10、監視装置40、精算装置20等)について、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が所定値を超えている場合や、連続して処理した商品数が所定値を超えている場合や、最後の消毒作業からの経過時間(又は経過時間に基づく値)が所定値を超えている場合には、他の装置へ、消毒作業を実施すべき旨を報知してもよい。これにより、どの装置において消毒作業が必要となった場合であっても、消毒作業が必要となった旨を他の装置においても確認することができる。なお、各装置の消毒作業の実績情報(最新の実績情報)は、各装置自身が定期的に(又は、所定の閾値(上記所定値又は上記所定値に基づく値)に達したことを条件に)発信してもよいし、他の装置からの問い合わせに応じて送信してもよい。各装置が他の各装置へ問いあわせを行う処理は、定期的(自動的)に行われてもよいし、各装置が備える消毒状況確認ボタンを押下したことに基づいて行われてもよい。
なお、図19(A)のフローチャートでは、精算装置20は、更新後(初期化後)の消毒判断用カウンタの値を監視装置40に送信する例を説明したが、精算装置20は消毒作業が完了した旨の通知(消毒作業完了通知)を監視装置40に送信してもよい。監視装置40は、消毒完了通知と装置識別情報とを受信した場合には、更新後(初期化後)の消毒判断用カウンタの値と装置識別情報とを受信した場合と同様、当該装置識別情報に対応付けて記憶されている消毒判断用カウンタの値を初期化してもよい。
また、図19のフローチャートでは、当該装置に対する消毒作業を実施せずに当該装置において連続して処理された取引数(人数)に基づいて消毒作業を管理する例を説明したが、当該装置における最後の消毒作業からの経過時間に基づいて消毒作業を管理してもよい。
当該装置における最後の消毒作業からの経過時間に基づいて消毒作業を管理する場合、精算装置20、監視装置40及び登録装置10は、以下のように動作してもよい。精算装置20は、消毒作業の完了時に消毒完了通知を監視装置40に送信する。監視装置40は、夫々の精算装置20について消毒完了通知の受信時刻からの経過時間(すなわち夫々の精算装置20の消毒作業からの経過時間)を記憶する。監視装置40は、所定時間毎(例えば、1分毎)に、夫々の精算装置20の上記経過時間に関する情報を登録装置10に送信する。登録装置10は、監視装置40から受信した情報に基づいて、夫々の精算装置20の消毒作業の状況を表示し、また、消毒作業を実施すべき旨を報知する。また、監視装置40は、ある精算装置20から消毒完了通知を受信したときは、当該消毒完了通知を登録装置10に送信する。
なお、精算装置20は、消毒に関する情報(消毒判断用カウンタの値、消毒実績数カウンタの値、消毒完了通知等)を監視装置40以外の装置に送信してもよい。例えば、精算装置20は、監視装置40に代えて又は加えて、登録装置10、ストアコントローラ30、登録精算装置50(後述)、携帯端末60(後述)、クラウドサーバ70(後述)のうちの1以上の装置に消毒に関する情報を送信してもよい。つまり、精算装置20における消毒の状況(いつ消毒したか、消毒してから何人が操作したか等)が、販売システム1(又は、第2の実施形態における販売システム2)内の各装置において共有されるようにしてもよい。
また、精算装置20以外の装置における消毒の状況も、販売システム1(又は、第2の実施形態における販売システム2)内の各装置において共有されるようにしてもよい。例えば、登録装置10における消毒に状況が、他の登録装置10、ストアコントローラ30、登録精算装置50(後述)、クラウドサーバ70(後述)のうちの1以上の装置において表示等されるようにしてもよい。
(登録精算装置50への適用)
図1に示す販売システム1は、他の装置として登録精算装置50(後述)を備えてもよい。例えば、販売システム1は、登録装置10や精算装置20に代えて又は加えて、登録精算装置50を備えてもよい。
図20は、登録精算装置50の外観例を示す図である。図20(A)は、登録精算装置50を客側から見た斜視図である。図20(B)は、登録精算装置50を店員側から見た斜視図である。図21は、登録精算装置50の構成例を示す図である。図20及び図21において、同一部分には同一符号を付している。
以下、図20を参照しつつ、図21に示した登録精算装置50の構成例を説明する。登録精算装置50は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、ハードディスク504と、客側表示部505と、客側スキャナ部506と、カード決済部508と、釣銭機509と、店員側表示部510と、キー操作部511と、店員側スキャナ部512と、印刷部513と、音声出力部514と、通信部515とを備える。これらは、バス525を介して互いに接続されている。
ROM502は、読み出し専用メモリであり、種々の情報を記憶する。例えば、ROM502は、登録処理や精算処理をCPU501に実行させるための登録精算プログラムを記憶する。RAM503は、読み出し書き込みメモリであり、種々の情報を一時記憶する。例えば、RAM503は、ROM502又はハードディスク507から読み出された情報、登録精算プログラムが実行されることによって生成された情報、スキャナ部(客側スキャナ部506、店員側スキャナ部512)によってバーコード等が読み取られることによって取得された情報、釣銭機508に貨幣が投入されることによって生成される情報等を一時記憶する。
CPU501は、中央演算処理装置であり、登録精算装置50全体を制御する。例えば、CPU501は、登録精算プログラムを実行することによって登録処理や精算処理の実行を制御する。
ハードディスク504は、種々の情報を記憶する。例えば、ハードディスク504は、例えば、外部から取得した情報や、商品登録プログラムによって生成された情報を記憶する。ハードディスク504は、ROM502に代えて、CPU501が実行するプログラム等を記憶してもよい。
客側表示部505は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。客側表示部505は、客に種々の情報を表示する。また、客側表示部505は、客からの種々の操作を受け付ける。
客側スキャナ部506は、客用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードを光学的に読み取る。また、客側スキャナ部506は、お会計券に印刷されているコードを光学的に読み取ってもよい。なお、客側スキャナ部506は、商品を登録する際に用いられるが、他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、客側表示部505に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、当該プリセットキーを操作し、商品を登録してもよい。
カード決済部508は、種々のカード(クレジットカード、電子マネー等)による決済機構である。図20に示したカード決済部508は、カード読書部(認識部)や表示部や操作部を備えるが、少なくとも、カード読書部を備えるものであればよい。なお、カード読書部は、直接的には決済(精算)に使用しないカード(例えば、会員カード、ポイントカード等)の情報を認識してもよい。
釣銭機509(現金決済部)は、貨幣(金銭)が収納される収納部(非図示)への入出金を制御する自動釣銭釣札機である。釣銭機509は、現金による決済機構であり、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有する。また、釣銭機509は、投入口に投入された紙幣等を検出(投入があった旨の検出、金種別の枚数の検出等)するセンサや、排出した紙幣等が排出口から取り出されたことを検出するセンサを備える。釣銭機509は、センサによる検出結果(金種別の枚数等)をCPU501に出力する。なお、釣銭機509は、客側に向けられており、基本的には、客が操作する。
店員側表示部510は、例えば、液晶タッチディスプレイ装置である。店員用表示部510は、店員に種々の情報を表示する。また、店員用表示部510は、店員からの種々の操作を受け付ける。
キー操作部511は、店員が操作する種々のボタン(金額等の数字を入力するための数字ボタン等)を配置する。
店員側スキャナ部512は、店員用のスキャナ部であり、例えば、商品に付されているバーコードを光学的に読み取る。また、店員側スキャナ部512は、店員の名札に付されている店員コードを光学的に読み取る。なお、店員側スキャナ部512は、商品を登録する際に用いられるが、他の方法によって商品を登録してもよい。例えば、店員用表示部510に、商品に対応するプリセットキーが表示されている場合、当該プリセットキーを操作し、商品を登録してもよい。
印刷部513は、媒体を印刷、発行する。例えば、印刷部513は、レシートを印刷、発行する。また、印刷部513は、お会計券(登録商標)を印刷、発行してもよい。印刷部513は、店員側から客側、客側から店員側に向き(媒体発行口の方向)を回転自在に変更である。印刷部513の向きは、手動で変更してもよいし、例えば動作モード(詳細は後述)の移行(切替)に応じて自動的に変更(メカ的に制御等)してもよい。なお、印刷部513の向きの正誤(予め設定した動作モードとの対応関係の一致、不一致)をセンサなどで検出してもよい。
音声出力部514は、音声を出力する。例えば、音声出力部214は、音声ガイダンス等を出力する。登録精算装置50は、音声出力部514に代えて又は加えて、確認音及び警告音を出力するブザーを備えていてもよい。
通信部515は、LAN11を介して外部の装置(他の登録精算装置50、精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40)と通信するための通信インタフェースである。
なお、登録精算装置50は、更に、撮像部(カメラ)、計時部(時計)、店員側に人間がいるか否かを検出可能な近接センサや、客側に人間がいるか否かを検出可能な近接センサ等を備えていてもよい。
以上のように、登録精算装置50は、両側(店員側、顧客側)の夫々に、表示部(店員側表示部510、客側表示部505)と、スキャナ部(店員側スキャナ部512、客側スキャナ部506)を備えるとともに、一方側(客側)に決済部(カード決済部508、現金決済部509)を備える。
登録精算装置50は、複数の動作モードを有する。以下、登録精算装置50が有する動作モードについて説明する。なお、以下に説明する動作モードは、通常業務中の動作モード(登録処理及び精算処理に係るモード)である。従って、例えば、売上や在高等を集計、照会等する集計モード、店員や保守員等が設定作業や保守作業を行う際のメンテナンスモード、新人がトレーニングを行う際のトレーニングモード等は、いずれも以下に説明する動作モードには該当しない。
また、本例では、登録精算装置50が下記の4種類の動作モード(第1~第4モード、)を有する例を説明するが、登録精算装置50は、少なくとも2種類の動作モード(例えば、第1モード、第2モードの2種類)を有していればよい。
(第1モード)
第1モードは、店員側で(店員側表示部510や店員側スキャナ部512等を用いて)登録処理を実行させ、客側で(カード決済部508や現金決済部509等を用いて)精算処理を実行させるための動作モードである。すなわち、第1モードは、ある1台の登録精算装置50において、店員と客とが対面し、店員に商品登録を行わせるとともに客に精算を行わせるための動作モードである。つまり、第1モードの登録精算装置50は、対面型のセミセルフレジとして機能する。第1モードの登録精算装置50は単体で商品登録から精算迄を完結させる。
(第2モード)
第2モードは、客側で登録処理も精算処理も実行させる動作モードである。すなわち、第2モードは、ある1台の登録精算装置50において、客に商品登録も精算も行わせるための動作モードである。つまり、第2モードの登録精算装置50は、フルセルフレジとして機能する。第2モードの登録精算装置50は単体で商品登録から精算迄を完結させる。
(第3モード)
第3モードは、店員側で登録処理を実行させる動作モードである。すなわち、第3モードは、ある1台の登録精算装置50において、専ら店員に商品登録を行わせるための動作モードである。つまり、第3モードの登録精算装置50は、登録装置(例えば、図2等に示した登録装置10等)として機能する。第3モードの登録精算装置50は精算処理を実行しないため、第3モードの登録精算装置50において登録した商品について、他の装置(例えば、図2等に示した精算装置20、第4モードの登録精算装置50等)が精算処理を実行する。具体的には、第3モードの登録精算装置50は、他の装置に精算処理を実行させるため、当該他の装置に登録データを送信する(また、お会計券を発行してもよい)。
(第4モード)
第4モードは、客側で精算処理を実行させる動作モードである。すなわち、第4モードは、ある1台の登録精算装置50において、専ら客に精算を行わせるための動作モードである。つまり、第4モードの登録精算装置50は、精算装置(例えば、図2等に示した精算装置20等)として機能する。第4モードの登録精算装置50は登録処理を実行しないため、他の装置(例えば、図2等に示した登録装置10、第3モードの登録精算装置50等)において登録した商品について精算処理を実行する。具体的には、第4モードの登録精算装置50は、他の装置が送信した登録データを受信して精算処理を実行する(また、他の装置において印刷、発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する。
なお、第1モードの登録精算装置50において、他の装置(例えば、図2等に示した精算装置20、第4モードの登録精算装置50等)に精算処理を実行させてもよい。例えば、店員は、自装置の客側が直ぐに使用できる場合には自装置の客側で精算を行わせ、自装置の客側が直ぐに使用できない場合(前客が未だ精算している場合、釣銭不足等の場合)には他の装置に精算を行わせるようにしてもよい。他の装置に精算処理を実行させる態様としては、第3モードであるときと同様、登録精算装置50は、当該他の装置に登録データを送信する(また、お会計券を発行してもよい)。
また、第1モードの登録精算装置50において、他の装置(例えば、図2等に示した登録装置10、第3モードの登録精算装置50等)において登録された商品についても精算処理を実行させてもよい。例えば、店員は、当該第1モードの登録精算装置50の客側が直ぐに使用できる場合には当該登録精算装置50に精算処理を実行させてもよい。他の装置において登録された商品について精算処理を実行させる態様としては、第4モードであるときと同様、他の装置が送信した登録データを受信して精算処理を実行する(また、他の装置において印刷、発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する)。
また、第2モードは、客側で登録処理も精算処理も実行させる動作モードであると説明したが、第2モードの登録精算装置50は、店員側でも商品の登録を行わせることができるようにしてもよい。例えば、店員は、客側で客が商品の登録に時間を要しているような場合に、同時に店員側でも商品の登録を行ってもよい。
また、第2モードの登録精算装置50において、他の装置(例えば、図2等に示した登録装置10、第3モードの登録精算装置50等)において登録された商品についても精算処理を実行させてもよい。例えば、店員は、当該第2モードの登録精算装置50の客側が直ぐに使用できる場合には当該登録精算装置50に精算処理を実行させてもよい。他の装置において登録された商品について精算処理を実行させる態様としては、第4モードであるときと同様、他の装置が送信した登録データを受信して精算処理を実行する(また、他の装置において印刷、発行されたお会計券を読み取って精算処理を実行する)。
(動作モードの切り替え(移行))
続いて、動作モードの切り替え(移行)について説明する。登録精算装置50は、店員の動作(モード切替操作、店員コードの認識等)に基づいて動作モードが切り替わる。例えば、キー操作部511に配置されたモード切替ボタン511aが操作される度に動作モードが順番に(第1モード→第2モード→第3モード→第4モード→第5モード→第1モード→第2モード→…)切り替わってもよい。
また、登録精算装置50は、店員の動作によらずに、動作モードが切り替わってもよい。例えば、登録精算装置50は、他の装置(他の登録精算装置50、登録装置10、監視装置40等)からのモード切替命令(モード切替指示)に基づいて動作モードが切り替わってもよい。また、登録精算装置50は、時間的な条件(例えば、最後に操作してからの経過時間、スケジュールによる定刻等)に基づいて動作モードが切り替わってもよい。また、登録精算装置50は、処理の進行(例えば、登録データの受信、受信した登録データに基づく精算処理の完了、お会計券の読み取り、お会計券に基づく精算処理の完了、釣銭やレシート用紙の残量等)に基づいて動作モードが切り替わるようにしてもよい。
また、店員側、客側に人感センサやNFC(Near Field Communication)アンテナ等を用意し、店員の有無、客の有無の状況から適切なモードへ切り替わるようにしてもよい。例えば、対面モード(第1、3モード)であっても、店員がその場を離れたと判断した場合は、対面モードのまま放置することは効率が悪いため、自動的にフルセルフモード(第2モード)へ切り替わるようにしてもよい。これにより、店員は、レジを離れる際に自身の判断でモードを切り替える操作を行う必要が無くなり、何も気にせずレジを離れることができる。
以上、登録精算装置50について説明したが、登録精算装置50は、登録装置10や精算装置20と同様の消毒作業に係る処理等を実行可能である。
登録精算装置50は、動作モードが第3モードであるときは(第1モードであるときも同様)、上述したように登録装置10と同様に機能する。従って、登録精算装置50は、動作モードが第3モードであるときには(第1モードであるときも同様)、図5~11に示したような画面を表示し、図13、図14に示したように動作してもよい。
登録精算装置50は、動作モードが第3モードであるときは、上述したように登録装置10と同様に機能する。従って、登録精算装置50は、動作モードが第3モードであるときには、図5~11に示したような画面を表示し、図13、図14に示したように動作してもよい。
また、登録精算装置50は、上述したように、動作モードが第1モードであるときにも、第3モードであるときと同様に動作し得るため、動作モードが第1モードであるときにも、図5~11に示したような画面を表示し、図13、図14に示したように動作してもよい。
登録精算装置50は、動作モードが第4モードであるときは、上述したように精算装置20と同様に機能する。従って、登録精算装置50は、動作モードが第4モードであるときには、図12に示したような画面を表示し、図19(A)(B)に示したように動作し、図15(A)に示したようなレシートを印刷、発行してもよい。
また、登録精算装置50は、上述したように、動作モードが第1モードであるときや第2モードであるときにも、第4モードであるときと同様に動作し得るため、動作モードが第1モードであるときや第2モードであるときにも、図12に示したような画面を表示し、図19(A)(B)に示したように動作し、図15(A)に示したようなレシートを印刷、発行してもよい。
登録精算装置50は、図15(A)に示したようなレシートに代えて又は加えて図15(B)に示したようなレシートを印刷、発行してもよい。例えば、登録精算装置50は、動作モードが第1モードであるときであって、且つ、印刷部513の向きが店員側であった場合には、店員が客にレシートを手渡しする。このような場合には、登録精算装置50は、図15(B)に示したような、店員把持部(図15(B)中の符号e)が設けられたレシートを発行する。なお、登録精算装置50とは構成が異なる一般的な登録精算装置(非図示。店員が登録処理と精算処理を実行する一般的なPOSレジ)においても同様である。
なお、登録精算装置50は、客側スキャナ部506の左側と右側の夫々に、物体(人の手)を検出可能なセンサ(距離センサ等)を設けてもよい。登録精算装置50は、当該センサを設けることにより、例えば、第2モードの場合(フルセルフレジとして動作する場合)において、客の商品登録に不正があったか否かを判定することが可能になる。なお、第2モードの登録精算装置50における客の商品登録の作業は、商品を左側のカゴ(店内にて買上商品を入れたカゴ)から商品を取り出し、取り出した商品に付されているバーコードを客側スキャナ部506に読み取らせて登録し、左側のカゴ(登録後の商品を入れるカゴ)に移動させるといった一連の作業である。つまり、左側から右側へ商品を移す際にバーコードの読み取るといった一連の作業である。
(正しく登録が行われたと判定する場合)
(1)左側のセンサが手を検出する。
(2)客側スキャナ部506がバーコードを認識(読み取る)。
(3)右側のセンサが手を検出する。
登録精算装置50は、上記の順に検出、認識した場合、上記一連の作業がなされたと判断し、正しく登録が行われたと判定する。
(正しく登録が行われていない判定する場合(一例))
(1)左側のセンサが手を検出する。
(2)右側のセンサが手を検出する。
登録精算装置50は、上記の順に検出した場合、バーコードを認識していないため、正しく登録が行われていない判定する。判定後にはエラーを報知してもよい。なお、客側スキャナ部506によるバーコードの読み取りが不慣れな場合や読ませたフリをした場合に、上記のようにバーコードを認識せずに右側のセンサが手を検出する。
なお、上記センサ(距離センサ)は、計測距離が1メートル程度(1メートル程度先までの物体を認識可能)、距離を段階的に検出可能なものであってもよい。
(お会計券を発行する場面等における適用)
上記では、登録装置10(特定の動作モードの登録精算装置50も同様)が精算装置20を指定する場面における感染防止(消毒作業)の動作を説明したが、精算装置20の指定は、当該装置における処理が完了する場面の一例である。当該装置における処理が完了する場面としては、精算装置20を指定する場面の他に、お会計券を発行する場面や品券が使用される場面などがあり、お会計券を発行する場面や品券が使用される場面等においても、精算装置20を指定する場面と同様、感染防止(消毒作業)の動作を行ってもよい。
例えば、登録装置10(特定の動作モードの登録精算装置50も同様)は、お会計券ボタンBT24が操作された場合、又は、品券ボタンBT25が操作された場合に、201レジボタンBT21等が操作された場合と同様、図8に示したような小画面SG01を表示してもよい。
また、精算装置20(特定の動作モードの登録精算装置50も同様)は、お会計券を読み取って精算処理を実行した場合には、登録データを受信して精算処理を実行した場合と同様、図15(A)に示したようなレシートを印刷、発行してもよい。
(他の装置への適用)
上記では、登録装置10、精算装置20、登録精算装置50における消毒作業等について説明したが、他の装置(ストアコントローラ30、監視装置40)における消毒作業等も同様に行ってもよい。例えば、ストアコントローラ30(監視装置40も同様)は、経過時間に基づく判断基準により、消毒作業の要否を判断し、消毒作業を管理してもよい。
以上、第1の実施形態(販売システム1)について説明したが、第1の実施形態によれば、販売システム1の各装置(登録装置10、精算装置20、監視装置40、登録精算装置30)において、消毒作業を好適に管理することができる。
(第2の実施形態)
図22は、第2の実施形態について図面を参照して説明する。図22は、販売システム2のネットワーク構成例である。図22に示す販売システム2は、複数の精算装置20と、ストアコントローラ(管理装置)30と、監視装置40と、登録精算装置50と、クラウドサーバ70と、を備える。各装置は、LAN11を介して通信可能に接続されている。なお、図22において、1台の登録精算装置50を図示したが、登録精算装置50の数は2台以上であってもよい。監視装置40についても同様である。
図22に示した販売システム2は、客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス(以下、サービスAと称する)など各種サービスを提供する。なお、販売システム2のうち、サービスAを提供する部分を特定販売システムと称する場合がある。換言すれば、特定販売システムは、販売システム2のサブシステムであり、サービスAを提供する。なお、以下の説明において、客のうち、サービスAを利用する客を特に会員と称する場合がある。
第2の実施形態における精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40、登録精算装置50は、基本的には、第1の実施形態における精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40、登録精算装置50と同様であるため、第2の実施形態においては、説明の一部又は全部を省略する。なお、第2の実施形態における精算装置20では、携帯端末60の表示部に表示されるコード(精算用2次元コード(後述))をスキャンし、精算処理に必要な情報を読み取る。
クラウドサーバ70は、種々のサービスを提供するサーバである。例えば、クラウドサーバ70は、サービスA(会員が携帯端末60を使用して商品を登録する態様に対応するサービス)を提供する。例えば、クラウドサーバ70は、会員によるサービスAにおける取引情報(カート情報、又は、バスケット情報などとも称する)等を管理(記憶)する。また、クラウドサーバ70は、カート情報に加え、サービスAに係る各種情報(例えば、顧客情報を記憶する顧客ファイル(顧客マスタ)、店舗情報を記憶する店舗ファイル(店舗マスタ)、商品ファイル等)も管理(記憶)する。クラウドサーバ70は、1台のコンピュータ(サーバ等)によって実現されるものでなく、2台以上のコンピュータによって実現されるものであってもよい。なお、クラウドサーバ70は、携帯端末60、精算装置20、ストアコントローラ30等と通信する。
携帯端末60は、会員によって操作される。携帯端末60は、サービスAを利用する際に用いられる。携帯端末60は、通信機能、撮像機能(カメラ)の他に、各種コード(バーコード、2次元コード等)を認識する認識機能を備える。例えば、携帯端末60は、商品に付されているバーコードを認識する。例えば、携帯端末60は、撮像機能によって撮像されている撮像画像(いわゆるライブビュー/スルー画像として取得している画像)内の特徴点を抽出し、オブジェクト(各種コード)を認識してもよい。
なお、携帯端末60は、基本的には各会員の所有物であることを想定しているが、店舗側が貸与するものであってもよい。なお、携帯端末60の数(稼働中の数)は、来店者数等に応じて変化するものであり、図22では、複数台が可能である旨の例として2台の携帯端末60を図示している。
携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示する。例えば、携帯端末60に、サービスAを利用するためのアプリケーションプログラム(以下、特定アプリとも称する。)をインストールしておくことにより、携帯端末60は、サービスAに係る各種画面を表示してもよい。
図23及び図24は、携帯端末60の表示部における表示例である。図23(A)は、サービスAの開始画面の一例である。携帯端末60は、店舗を特定する情報(店舗特定情報)を取得し、開始画面を表示する。例えば、店舗特定情報等を2次元コード化した2次元コードを店舗の入口付近に表示(2次元コードを表示画面に出力、2次元コードを印刷した媒体を貼付等)しておき、来店した客(会員)が、携帯端末60で2次元コードをスキャンする(読み取る)ことにより、携帯端末60は店舗特定情報を取得してもよい。なお、来店した客が特定アプリを起動させると、2次元コードのスキャンを該顧客に指示する画面を表示するようにしてもよいし、来店した客が携帯端末60で2次元コードをスキャンすると、特定アプリが起動し、開始画面を表示してもよい。
開始画面には、図23(A)に示すように、種々のボタンが配置されている。例えば、買物開始ボタン600は、買い物を開始するためのボタンである。開始画面には、感染防止に関する情報を表示してもよい。例えば、開始画面に、感染防止のために営業時間を変更(短縮等)している場合には変更後の営業時間、他者との間の距離を十分に取る旨の要望(例えば「他社との間の距離について〇〇m以上離れてください」といったメッセージ)、マスクに関する情報(例えば「マスクの着用をお願いします」、「マスクは品切れで、入荷時期は未定です」といったメッセージ)等を表示してもよい。なお、外部からの情報(感染情報等)をフィードバックすることにより、上記「〇〇m」の値を適宜変更してもよい。図23(B)等の他の画面においても同様である。携帯端末60は、買物開始ボタン600が操作された場合、開始画面に代えて、図23(B)以降に示した登録画面を表示する。
図23(B)は、図23(A)の開始画面において、買物開始ボタン600が操作された後に表示される登録画面(初期登録画面)である。登録画面(初期登録画面)の上側は、主に撮像画像を表示する撮像画像表示領域601である。登録画面の下側は、主に商品の登録情報を表示する登録情報表示領域602である。
図23(C)は、図23(B)の登録画面(初期登録画面)において、1品目の商品として「〇〇食パン(税込価格220円)」に付されているバーコードを撮像しているときの登録画面である。携帯端末60は、ある商品に付されているバーコードを撮像し、撮像したバーコードから当該商品の商品識別情報を取得し、取得した商品識別情報に基づいて当該商品を登録する。図23(B)の例では、携帯端末60は、「〇〇食パン」に付されているバーコードを撮像し、撮像したバーコードから当該「〇〇食パン」の商品識別情報を取得し、取得した商品識別情報に基づいて当該「〇〇食パン」を登録する。
図23(D)は、1品目の商品(〇〇食パン)の登録が完了した後の登録画面である。なお、図23(D)は、商品(〇〇食パン)を特定した直後(つまりバーコードを未だ撮像しているとき)における表示例である。従って、図23(D)の表示例では、撮像画像表示領域601に該商品に付されているバーコードが表示されている。
図23(D)に示すように、携帯端末60は、登録した商品(バーコードを撮像した商品(〇〇食パン))の登録情報(商品名、数量、金額)を登録情報表示領域602に表示する(図23(D)中の符号a)。なお、携帯端末60は、登録情報の一部(数量)について数量ボタン603として表示する。数量ボタン603は、数量を変更するためのボタンである。また、携帯端末60は、合計情報(合計点数、合計金額)を表示する(図23(D)中の符号b)。また、携帯端末60は、精算(会計)に進む場合(商品の登録を終える場合)に操作する会計進行ボタン604を操作可能に表示する(有効化する)。
説明を省略するが、2品目以降の商品の登録についても同様である。つまり、携帯端末60が、商品に付されているバーコードを撮像する度に、当該携帯端末60の登録情報表示領域602には当該商品の登録情報(商品名、数量、金額)が追加表示され、合計情報(合計点数、合計金額)が更新(加算)される。
図24は、「〇〇食パン」に続いて、「〇〇サラダ(税込価格240円)」、「〇〇ドレッシング(税込価格680円)」の登録が完了した後の登録画面である。
図25は、カート情報の一例である。クラウドサーバ70は、図25に示すようなカード情報を記憶する。図25に例示したカート情報は、カート識別情報、取引開始日時、取引終了日時、顧客識別情報、登録情報(登録商品情報)を含む。
カート識別情報は、カート情報を一意に識別する識別情報である。図25に示したカート識別情報は、店舗識別情報と、日付と、シリアル番号(例えば店舗別日付別のシリアル番号)とから構成される。取引開始日時は、取引の開始日時である。取引開始日時は、例えば、当該カート情報の生成日時であってよい。取引終了日時は、取引の終了日時である。顧客識別情報は、当該取引の客(会員)を識別する顧客識別情報である。
登録情報(計)は、商品の登録情報が追加、更新、削除等される毎に更新される情報である。具体的には、例えば、登録情報(計)として、品数(商品数)、概算小計金額(例えば値引き等が反映される前の小計金額)等が記憶される。
登録情報(商品N;Nは整数)は、N品目の商品の登録情報である。具体的には、例えば、登録情報(商品N)として、当該N品目の商品の商品コード、品名(商品名)、数量、価格等が記憶される。
クラウドサーバ70がカート情報内に登録情報を記憶する処理フロー(工程)としては、以下のように種々の方法が考えられる。
(個々の商品毎に記憶する処理フロー(処理フローA))
個々の商品毎に記憶する、一例である処理フローAは以下の通りである。
(工程1)携帯端末60は、バーコードから商品識別情報を取得する。また、携帯端末60は、顧客の操作に基づいて数量の変更を受け付ける(操作がなければ数量は初期値の「1」である。処理フローBも同様)。
(工程2)携帯端末60は、商品識別情報、数量をクラウドサーバ70に送信する。
(工程3)クラウドサーバ70は、商品ファイルを参照し、商品識別情報に対応する商品名、金額を取得する。クラウドサーバ70は、カート情報内に登録情報(商品識別情報、商品名、数量、金額)を記憶する。なお、クラウドサーバ70は、自装置内の記憶部にカート情報を記憶することに代えて又は加えて他の装置(クラウドサーバ70がアクセス可能なファイルサーバ等)にカート情報の一部または全部を記憶してもよい(処理フローB、Cも同様)。
(工程4)クラウドサーバ70は、登録情報(商品識別情報、商品名、金額)を携帯端末60に送信する。
(工程5)携帯端末60は、登録情報表示領域602に登録情報(商品名、数量、金額)を表示する。携帯端末60は、登録情報を、登録情報表示領域602に表示することに加え、記憶してもよい。
(個々の商品毎に記憶する処理フロー(処理フローB))
個々の商品毎に記憶する、他の例である処理フローBは以下の通りである。
(工程1)携帯端末60は、バーコードから商品識別情報を取得する。また、携帯端末60は、顧客の操作に基づいて数量の変更を受け付ける。
(工程2)携帯端末60は、商品ファイルを参照し、商品識別情報に対応する商品名、金額を取得する。商品ファイルは、携帯端末60がアクセス可能な場所(装置内)に記憶されていればよい。なお、携帯端末60は、ストアコントローラ30、クラウドサーバ70に問い合わせて、商品識別情報に対応する商品名、金額を取得してもよい。
(工程3)携帯端末60は、登録情報表示領域602に登録情報(商品名、数量、金額)を表示する。携帯端末60は、登録情報を、登録情報表示領域602に表示することに加え、記憶してもよい。
(工程4)携帯端末60は、商品識別情報、商品名、数量、金額をクラウドサーバ70に送信する。
(工程5)クラウドサーバ70は、カート情報内に登録情報(商品識別情報、商品名、数量、金額等)を記憶する。
(全部の商品を一括して記憶する処理フロー(処理フローC))
全部の商品を一括して記憶する、一例である処理フローCは以下の通りである。なお、処理フローCの工程1、工程2は、上記処理フローBの工程1、工程2と同じである。
(工程3)携帯端末60は、登録情報表示領域602に登録情報(商品名、数量、金額)を表示する。携帯端末60は、登録情報を、登録情報表示領域602に表示することに加え、記憶する。
(工程4)必要な商品数の工程1~工程3を繰り返した後、携帯端末60は、精算(会計)に進むための操作(会計進行ボタン604)を受け付ける。
(工程5)携帯端末60は、記憶した全部の商品について、商品識別情報、商品名、数量、金額をクラウドサーバ70に送信する。
(工程6)クラウドサーバ70は、カート情報内に登録情報(商品識別情報、商品名、数量、金額等)を記憶する。
なお、工程4、5に関連し、精算(会計)に進むための操作後(会計進行ボタン604の操作後)に、携帯端末60は精算用2次元コード605も表示する(後述)。
図26は、携帯端末60の表示部における表示例等である。図26(A)は、図24の登録画面において、会計進行ボタン604が操作された後に表示される2次元コード表示画面である。
2次元コード表示画面には、精算用2次元コード605が表示されている。携帯端末60は、会計進行ボタン604が操作されたことに基づいて精算(会計)に進む旨の情報をクラウドサーバ70に送信し、当該情報を受信したクラウドサーバ70が精算用2次元コード605を生成し、生成した精算用2次元コード605を携帯端末60に送信してもよい。また、携帯端末60は、会計進行ボタン604が操作されたことに基づいて自ら精算用2次元コード605を生成してもよい。なお、携帯端末60は、自ら精算用2次元コード605を生成する態様であっても、会計進行ボタン604が操作されたことに基づいて精算(会計)に進む旨の情報をクラウドサーバ70に送信してもよい。
精算用2次元コード605は、精算処理に必要な情報を2次元コード化したものである。精算用2次元コード605は、クラウドサーバ70に記憶されている複数のカート情報(夫々の会員が夫々の携帯端末60を用いて登録した夫々の取引情報)のなかから当該会員のカート情報(当該顧客が携帯端末60を用いて登録した取引情報)を識別する情報(カート識別情報)を2次元コード化したものであってもよい。
また、2次元コード表示画面には、概算合計の表示欄606、戻るボタン607が配置されている。戻るボタン607は、買い物に戻る(買物を再度開始)するためのボタンである。携帯端末60は、戻るボタン607が操作された場合、2次元コード表示画面に代えて、登録画面(会計進行ボタン604の操作直前の登録画面)を表示する。
(お薦めの精算装置20の表示)
携帯端末60は、2次元コード表示画面において、お薦めの精算装置20を表示してもよい。図26(A)に示した2次元コード表示画面では、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が最小の精算装置20がお薦めの精算装置20として表示している。精算用2次元コード605の下部の「2番の精算機がおすすめです(消毒後の利用者数が最小)」は、2番の精算機(例えば精算装置20b)が、消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数が最小であり、お薦めの精算装置20である旨を示している。
お薦めの精算装置20の表示に関する処理の流れは、例えば、以下の通りである。精算装置20の夫々は、消毒に関する情報(消毒判断用カウンタの値、消毒実績数カウンタの値、消毒完了通知等)をクラウドサーバ70に送信する。つまり、図19は、精算装置20が消毒に関する情報を監視装置40に送信する例であるが、図19における送信先について監視装置40をクラウドサーバ70に読み替える。
クラウドサーバ70は、夫々の精算装置20から消毒に関する情報を受信することにより、夫々の精算装置20における消毒の状況(いつ消毒したか、消毒してから何人が操作したか、消毒回数等)を管理する。例えば、クラウドサーバ70は、お薦めの携帯端末60について問い合わせがあった場合には、消毒判断用カウンタの値(消毒作業を実施せずに連続して処理された取引数)が最小の精算装置20を特定し、特定した精算装置20の装置識別情報を携帯端末60に送信する。なお、クラウドサーバ70は、お薦めの携帯端末60について問い合わせがあった場合には、消毒判断用カウンタの値が最小の精算装置20の装置識別情報を携帯端末60に送信することに代えて又は加えて、消毒実績数カウンタの値の値(消毒作業の実績数)が最大の精算装置20を特定し、特定した精算装置20の装置識別情報を携帯端末60に送信してもよい。
携帯端末60は、会計進行ボタン604が操作された場合に、クラウドサーバ70にお薦めの精算装置20を問い合わせる。携帯端末60は、クラウドサーバ70から受信した装置識別情報に基づいて、2次元コード表示画面においてお薦めの精算装置20を表示する。
なお、クラウドサーバ70ではなく、他の装置(例えば監視装置40、ストアコントローラ30、登録装置10、登録精算装置50等)において、夫々の精算装置20における消毒の状況を管理してもよい。つまり、精算装置20の夫々は、消毒に関する情報を監視装置40等に送信し、携帯端末60は、会計進行ボタン604が操作された場合に、監視装置40等にお薦めの精算装置20を問い合わせ、2次元コード表示画面に表示してもよい。
図26(B)は、精算装置20における精算用2次元コード605の読み取りの様子を示している。客は、例えば、2次元コード表示画面においてお薦めとして表示された精算装置20に移動し、精算用2次元コード605を読み取らせる。なお、客は、お薦めとして表示された精算装置20とは異なる精算装置20において精算用2次元コード605を読み取らせることも可能である。
図27~図29は、精算装置20の表示部206における表示例である。図27は、精算装置20が表示部206に表示する精算画面(初期精算画面)の一例である。精算装置20は、図27に示すような精算画面(初期精算画面)を表示する。図27に示した精算画面(初期精算画面)には、精算用2次元コード605(図中は、QRコード(登録商標))を読み取らせる旨のメッセージが表示されている。また、図27に示した精算画面(初期精算画面)には、当該精算装置20の消毒作業の実績状況として、当該精算装置20における最後の消毒作業の完了時刻が表示されている。なお、精算装置20は、精算画面(初期精算画面)に、当該精算装置20における最後の消毒作業の完了時刻に代えて又は加えて、当該登録装置10における消毒作業の実績数(作業回数)を表示してもよい。
図28は、精算装置20が表示部206に表示する精算画面(商品一覧画面)の一例である。精算装置20は、図26(B)の如く、精算画面(初期精算画面)において、携帯端末60の2次元コード表示画面に表示されている精算用2次元コード605が読み取られた場合には、図28に示すような精算画面(商品一覧画面)を表示する。つまり、精算用2次元コード605に基づいて例えば図25に示したカート情報が特定され、当該カート情報内に記憶されている登録情報が図28に示すように精算画面(商品一覧画面)に一覧表示される。
図28の精算画面(商品一覧画面)には、概算合計の表示欄1400、価格帯別(1000円以上、500円以上1000円未満、300円以上500円未満、300円未満)の商品数の表示欄1401、撮像画像の表示欄1403が配置されている。
撮像画像の表示欄1403には、当該精算装置20の釣銭機212の周辺の撮像画像が表示される。例えば、精算装置20は、釣銭機212周辺を撮像可能な位置にカメラを備え、当該カメラによって撮像された撮像画像(つまり自身が撮像した撮像画像)を表示欄1403に表示してもよい。また、精算装置20は、釣銭機212周辺を撮像可能な位置に設置されたカメラによって撮像された撮像画像(つまり外部から取得した撮像画像)を表示欄1403に表示してもよい。なお、撮像画像は、カメラから得られる画像をリアルタイムに出力したもの(ライブビュー/スルー画像)であってもよいし、カメラから得られる画像を一時的に記憶した後に再生したものであってもよい。また、撮像画像は、動画であってもよいし、静止画(例えば、連続的に表示される静止画等)であってもよい。
なお、表示欄1403における表示に代えて又は加えて、撮像画像を、販売システム1内(例えば、当該精算装置20のハードディスク207内、ストアコントローラ30の記憶部内、監視装置40の記憶部内、クラウドサーバ70に記憶部内等)において、一定期間、記憶してもよい。当然ではあるが、記憶した撮像画像は、販売システム1内の装置(例えば、監視装置40、精算装置20等)において再生できるようにする。
なお、図28の精算画面(商品一覧画面)では、価格順に商品を表示しているが、価格順に商品を表示しなくてもよい。例えば、登録順に商品を表示してもよい。また、図28の精算画面(商品一覧画面)では、価格帯別に商品の背景色を異ならせているが、価格帯別に商品の背景色を異ならせてなくてもよい。例えば、交互に(1行毎に)、背景色を異ならせてもよい。
図29は、図28の精算画面(商品一覧画面)において、会計ボタン1404が操作された後に表示される精算画面(決済種別選択画面)である。図29の精算画面(決済種別選択画面)には、支払方法に応じた種々のボタンが配置されている。戻るボタン1607は、1つ前の表示に戻るためのボタンである。つまり、戻るボタン1607が操作された場合には図29の精算画面(商品一覧画面)に表示が切り替わる。つまり、戻るボタン1607を操作すれば、精算前に、再度、決済対象商品(購入商品)を確認することができる。
以上、第2の実施形態(販売システム2)について説明したが、第2の実施形態によれば、客自身が携帯端末60を使用して商品を登録する態様においても、消毒作業を好適に管理することができる。
(変形例)
上記では、販売システム1(販売システム2)内の各装置が消毒の対象であったが、消毒の対象は人(例えば、店員)であってもよい。以下、店員を消毒の対象とする場合について説明する。
販売システム1(販売システム2)において個々の店員の消毒に関する情報を管理する。例えば、監視装置40(又はクラウドサーバ70)は、店員コードに対応付けて店員用のカウンタ(店員消毒判断用カウンタ、店員消毒実績数カウンタ)を記憶する。
「店員消毒判断用カウンタ」は、当該店員の消毒作業(例えば掌、指先等の消毒。消毒行動、消毒活動、消毒行為とも称する)の要否の判断用のカウンタである。店員消毒判断用カウンタは、例えば、当該店員が消毒作業を実施せずに連続して処理した取引数(人数)や、当該店員が消毒作業を実施せずに連続して処理した商品数(スキャン数等)等をカウントするものである。
「店員消毒実績数カウンタ」は、当該店員の消毒作業の実績数(作業回数)を計上するカウンタである。店員消毒実績数カウンタの値は、当該店員が消毒作業を実施した場合にカウントアップされ、例えば、何れかの装置に対する最初のログイン時等に初期化される。
図30は、登録装置10の動作の一例を示すフローチャートである。具体的には、図30(A)のフローチャートは、ある店員Aが登録装置10にログインしたときの動作を示している。図30(A)のフローチャートは、登録装置10が、店員Aの店員コードを読み取ることにより開始する。また、登録装置10は、消毒作業(掌、指先等の消毒)の開始を宣言する操作(非図示)を受け付けた場合には、ステップS51~ステップS59の処理を実行する。
なお、図30(A)のフローチャート(図30(B)のフローチャートも同様)は、ある店員Aが登録装置10にログインしたときの動作を示すものであり、一方、店員消毒判断用カウンタの値は、店員Aが消毒作業を実施せずに連続して処理した取引数や店員Aが消毒作業を実施せずに連続して処理した商品数等をカウントするものであるため、図30(A)のフローチャート(図30(B)のフローチャートも同様)には、店員消毒判断用カウンタの値を参照する処理(ステップS50)や、初期化する処理(ステップS58)は存在するものの、カウントアップする処理は存在しない。
また、図30(A)のフローチャート(図30(B)のフローチャートも同様)は、登録装置10の動作として説明するが、販売システム1(販売システム2)内の他の装置(精算装置20、監視装置40、登録精算装置50、ストアコントローラ30等)の動作も同様である。
ステップS50:登録装置10は、店員消毒判断用カウンタの値が予め設定した所定値を超えているか否かを判断する。つまり、登録装置10は、今回のログイン前迄の取引数(人数)や、今回のログイン前迄の商品数(スキャン数等)が、所定値を超えているか否かを判断する。所定値を超えている場合(ステップS50:YES)、ステップS51に進む。所定値を超えていない場合(ステップS50:NO)、図30(A)のフローチャートは終了(つまり登録装置10にログイン)する。
ステップS51:登録装置10は、店員に消毒作業(掌、指先等の消毒)を実施すべき旨を報知する画面を表示する。例えば、登録装置10は、消毒完了ボタンを配置した小画面(非図示)を店員用表示部105に表示する。続いてステップS54に進む。
ステップS54:登録装置10は、消毒作業の完了を宣言する操作(例えば、ステップS51にて表示した小画面上の消毒完了ボタンの操作)があったか否かを判断する。操作があれば(ステップS54:YES)、ステップS55に進む。操作がなければ(ステップS54:NO)、ステップS54に戻る。つまり、登録装置10は、消毒作業の完了の宣言操作がある迄、ステップS54の処理を繰り返す。
ステップS55:登録装置10は、ステップS51にて表示した小画面を消去する。続いてステップS57に進む。
ステップS57:登録装置10は、店員消毒判断用カウンタの値を初期化(「0」を代入)する。続いてステップS58に進む。
ステップS58:登録装置10は、消毒作業の完了時刻として現在の時刻を記憶する。続いてステップS59に進む。
ステップS59:登録装置10は、店員消毒実績数カウンタの値をカウントアップ(「1」を加算)する。つまり、登録装置10は、当該店員の消毒作業の実績数(作業回数)をカウントアップする。そして、図30(A)のフローチャートは終了(つまり登録装置10にログイン)する。
図30(B)のフローチャートは、図30(A)のフローチャートの変形例である。消毒器80(消毒器81)を設置している場合には、登録装置10は、図30(A)のフローチャートの処理に代えて、図30(B)のフローチャートの処理を実行してもよい。図30(A)のフローチャートと図30(B)のフローチャートとは、図30(A)のフローチャートではステップS54の処理を実行するのに対し、図30(B)のフローチャートではステップS53の処理を実行する点が異なる。以下、図30(B)のフローチャートについて、図30(A)のフローチャートと異なる部分(ステップS53)を説明する。
ステップS53:ステップS51の実行した登録装置10は、消毒液放出通知を受信したか否かを判断する。つまり、登録装置10は、消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出されたか否かを判断する。受信していれば(ステップS53:YES)、ステップS55に進む。受信していなければ(ステップS53:NO)、ステップS53に戻る。つまり、登録装置10は、消毒液放出通知を受信する迄(消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出される迄)、ステップS53の処理を繰り返す。
つまり、登録装置10は、図30(A)のフローチャートに示すように、消毒作業の完了を宣言する操作があった場合に処理を進行させてもよいし(ステップS54(YES))、消毒器80(消毒器81)を設置している場合には消毒器80(消毒器81)から消毒液が放出された場合に処理を進行させてもよい(ステップS53(YES))。
図30(A)や図30(B)のフローチャートによれば、店員に対する消毒作業を好適に管理することができる。なお、図30(A)及び図30(B)のフローチャートでは、当該店員が消毒作業を実施せずに連続して処理した取引数や、当該店員が消毒作業を実施せずに連続して処理した商品数に基づいて消毒作業の要否を判断しているが、当該店員の最後の消毒作業からの経過時間に基づいて消毒作業の要否を判断してもよい。
当該店員の最後の消毒作業からの経過時間が所定値を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断する場合、店員消毒判断用カウンタを用いずに消毒作業の要否を判断してもよい。具体的には、登録装置10は、上記経過時間が予め設定した所定値(例えば「60(分)」)を超えているか否かに基づいて消毒作業の要否を判断してもよい。
消毒対象が装置である場合の図13、図14、図18のフローチャートと、消毒対象が人間である場合の図30(A)及び図30(B)のフローチャートとを比較する。消毒対象が装置である場合には、必然的に装置を触るため、意図しない操作等がなされる虞がある。従って、図13、図14、図18のフローチャートでは意図しない操作等を未然に防ぐため操作を無効化している(図13のステップS12、図13のステップS32、図18のステップS42)。一方、消毒対象が人間である場合には、装置を触らないため、意図しない操作等がなされる可能性は低い。従って、図30(A)及び図30(B)のフローチャートでは操作を無効化していない。
消毒器80(消毒器81)を設置しかつ消毒対象が装置である場合の図18のフローチャートと、消毒器80(消毒器81)を設置しかつ消毒対象が店員である場合の図30(B)のフローチャートとを比較する。消毒器80(消毒器81)を設置しかつ消毒対象が装置である場合、消毒液放出通知の受信段階(つまり消毒液の放出段階)で、小画面の消去や操作を有効化すると、装置の消毒を行わない可能性や、装置の消毒中に意図しない操作等がなされる虞もあるため、消毒作業の完了を宣言させる操作を求めている(図18のステップS44)。一方、消毒器80(消毒器81)を設置しかつ消毒対象が店員である場合、消毒液放出通知の受信段階(つまり消毒液の放出段階)で、小画面の消去や操作を有効化しても、消毒液の放出後には必然的に店員は消毒液を手全体に馴染ませるため(消毒液の放出を以って消毒作業完了と見做せるため)、消毒作業の完了を宣言させる操作を求めていない。従って、図30(B)のフローチャートのように動作する場合には、小画面には、消毒作業の完了を宣言させる操作のボタン(消毒完了ボタンBT30)を設けなくてもよい。
以上、変形例について説明したが、変形例によれば、店員を対象とした消毒作業(消毒行動)についても好適に管理することができる。
なお、第1、第2の実施形態では消毒対象が装置(表示部、操作部等)である場合の取引毎の処理について説明し、変形例では消毒対象が店員(手、指等)である場合のログイン時の処理について説明したが、消毒対象が装置である場合のログイン時の処理や消毒対象が店員である場合の取引毎の処理についても同様である。つまり、ある装置Aにある店員Bがログインする際には、当該店員Bを消毒対象とした消毒作業の要否を判断(図30)するのと同様に、当該装置Aを消毒対象とした消毒作業の要否を判断してもよい。ある装置Aにおける店員Bによる登録処理が完了した際には、当該装置Bを消毒対象とした消毒作業の要否を判断(図13等)するのと同様に、当該店員Aを消毒対象とした消毒作業の要否を判断してもよい。
以上のように、第1、第2の実施形態、変形例によれば、店舗内における消毒作業について好適に管理することができる。
一例として、消毒器80(消毒器81)を利用する場合の運用例について説明する。商品登録の際のスキャン動作、精算後の客への受け渡し(釣り銭、レシート、お会計券等の受け渡し)動作の後は、最も感染防止ケアが必要である。この点、上記の実施形態等によれば、消毒器80等(消毒器80、消毒器81)を用いた消毒(装置を聖徳対象とした消毒、店員を消毒対象とした消毒等)がなされる迄(消毒液放出通知を受信する迄)、次取引(次客)の処理を制限(禁止)することができる。例えば、消毒作業の要否判断において常に「要」と判断されるようにすれば(具体的には、消毒判断用カウンタ(又は店員消毒判断用カウンタ)の値と比較される所定値を「0」とすれば)、消毒器80等を用いた消毒がなされる迄、次取引の処理を制限することができる。また、上記の実施形態等によれば、消毒器80等を用いた消毒がなされる迄、装置へのログインを制限(禁止)することができる。例えば、消毒作業の要否判断において常に「要」と判断されるようにすれば、消毒器80等を用いた消毒がなされる迄、装置へのログインを制限することができる。
以上、第1、第2の実施形態、変形例について説明したが、これらは、一例であって具体的な構成は上記実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
なお、以下に説明する登録装置10又は精算装置20に関する内容は、上記に説明した内容と同様、登録精算装置50に関する内容であってもよい。つまり、登録装置10に関する説明内容は、少なくとも登録処理を実行する動作モードにおける登録精算装置50に関する説明として読み替え、精算装置20に関する説明内容は、少なくとも精算処理を実行する動作モードにおける登録精算装置50に関する説明として読み替えてもよい。
上記では、消毒案内ボタンBT11の操作は、1品目の商品の登録後に無効となると説明したが、1品目の商品の登録後に消毒案内ボタンBT11の操作を無効としなくてもよい。これにより、商品登録中(接客中)であっても、状況(例えば、当該客への説明が必要となった場合等)に応じて、消毒に関する案内情報を確認することができる。なお、1品目の商品の登録前に消毒案内ボタンBT11を操作した場合と、1品目の商品の登録後に消毒案内ボタンBT11を操作した場合とで、操作後に表示される案内情報を異ならせてもよい。例えば、1品目の商品の登録後に消毒案内ボタンBT11を操作した場合には、1品目の商品の登録前に消毒案内ボタンBT11を操作した場合に表示される案内情報のうちの一部の案内情報(例えば、主要部分、見出し部分、対顧客に関する部分(QA集)等)を表示してもよい。
上記では、消毒開始ボタンBT12の操作は、1品目の商品の登録後に無効となると説明したが、1品目の商品の登録後に消毒開始ボタンBT12の操作を無効としなくてもよい。これにより、商品登録中(接客中)であっても、状況(例えば、当該客からの要求があった場合)に応じて、消毒作業を開始することができる。なお、1品目の商品の登録後に消毒開始ボタンBT12が操作された場合には、1品目の商品の登録前に消毒開始ボタンBT12が操作された場合と同様(図13)、小画面SG01を表示等してもよい。
上記では、精算装置指定ボタン(201レジボタンBT21等)を小計画面(図7)に表示しているが、登録画面(図5、図6)に表示してもよい。例えば、精算装置指定ボタンを、操作が無効である旨の表示態様で登録画面に表示してもよい。お会計券ボタンBT24、品券ボタンBT25についても同様である。
上記では、小計ボタンBT10の操作前を登録画面と称し、小計ボタンBT10の操作後を小計画面と称しているが、小計ボタンBT10の操作前後における画面の名称は同一であってもよい。例えば、小計ボタンBT10の操作後も、小計ボタンBT10の操作前と同様、登録画面と称してもよい。
上記では、小計ボタンBT10を設ける態様について説明したが、小計ボタンBT10を設けない態様であってもよい。小計ボタンBT10を設けない態様では、例えば、1品目の商品の登録後に、精算装置指定ボタン、お会計券ボタンBT24、品券ボタンBT25を、操作が有効である旨の表示態様で登録画面に表示する。また、小計ボタンBT10を設けない態様では、登録画面から小計画面への遷移はないため、登録画面ボタンBT26は不要である。
上記では、最後の消毒作業の完了時刻を表示する例を説明したが、最後の消毒作業の完了時刻に代えて又は加えて最後の消毒作業の完了時刻からの経過時間を表示してもよい。また、各装置は、当該装置について、何取引(何人)前に消毒作業を実施したかや、何スキャン前に消毒作業を実施したかを表示してもよい。また、監視端末40(又は一の登録装置10、一の登録精算装置50)は、他の装置の夫々について、最後の消毒作業の完了時刻(又は、該完了時刻からの経過時間)や、何取引(何人)前に消毒作業を実施したかや、何スキャン前に消毒作業を実施したかを表示(一覧表示)又は印刷(リスト化して印刷)してもよい。また、監視端末40(又は一の登録装置10、一の登録精算装置50)は、夫々の店員について、最後の消毒作業の完了時刻(又は、該完了時刻からの経過時間)や、何取引(何人)前に消毒作業を実施したかや、何スキャン前に消毒作業を実施したか、を表示(一覧表示)又は印刷(リスト化して印刷)してもよい。
また、あと何取引(何人)で消毒作業が必要になるかや、あと何スキャンで消毒作業が必要になるかや、あとどの位の時間で消毒作業が必要になるか、を表示(例えば、カウントダウン表示してもよい)。例えば、各装置において、当該装置に対する消毒作業が必要となる迄の、取引数(人数)や、スキャン数や、時間をカウントダウン表示してもよい。また、各装置において、当該装置を使用している店員に対する消毒作業が必要となる迄の、取引数(人数)や、スキャン数や、時間をカウントダウン表示してもよい。また、監視端末40(又は一の登録装置10、一の登録精算装置50)は、夫々の装置や、夫々の店員について、消毒作業が必要となる迄の、取引数(人数)や、スキャン数や、時間をカウントダウン表示してもよい。これにより、そろそろ消毒をしなければならないという目安とすることができ、効率よく登録・消毒作業を行うことができる。
上記では、小画面SG01において「消毒作業を行ってください」なるメッセージを表示する例を説明したが、小画面SG01において他の情報を表示してもよい。例えば、小画面SG01において、消毒部位(消毒位置、消毒場所)に関する情報、用具(ツール)に関する情報等を表示してもよい。消毒部位は、例えば、登録装置10の場合には、店員用表示部105、客用表示部106、キー操作部108、スキャナ部104、印刷部111(排出口等)等である。登録装置10の消毒部位として、当該登録装置10を設置するカウンタ台(または、当該登録装置10の近傍のカウンタ台)等を含めてもよい(他の装置についても同様である)。精算装置20の場合には、表示部206、スキャナ部204、釣銭機212(排出口、排出口等)、印刷部211(排出口等)等である。用具は、消毒液A、消毒液B、タオル、ブラシ等である。なお、表示部××は消毒液Aとタオル、キー操作部108は消毒液Bとブラシというように消毒部位と用具とを対応付けて表示してもよい。また、小画面SG01において、作業順序に関する情報(例えば、店員用表示部105→客用表示部106→…)や、標準的な作業時間に関する情報(全体、又は、消毒部位毎)を表示してもよい。
小画面SG01上に、上記他の情報(消毒部位に関する情報、用具に関する情報、作業順序に関する情報、標準的な作業時間に関する情報)を表示することに代えて、小画面SG01上に上記他の情報を表示するためのボタンを表示してもよい。
また、小画面SG01において(又は小画面SG01とは別の画面)において、消毒部位を選択(指定)可能とし、消毒部位の選択後に消毒作業を開始させるように制御してもよい。
消毒部位(消毒位置、消毒場所)毎に消毒作業を実施する態様の場合には、消毒部位毎の消毒作業の実績情報を記憶してもよい。なお、ある装置における消毒部位毎の消毒作業の実績情報は、当該装置において参照可能である。また、上述したように、ある装置における消毒部位毎の消毒作業の実績情報は、当該装置とは異なる他の装置から参照可能であってもよい。
また、選択された消毒部位に応じて無効化する対象を異ならせてもよい。例えば、いずれかの入力手段(店員用表示部105、客用表示部106、キー操作部108、スキャナ部104等)が消毒部位として選択された場合には、消毒部位として選択された入力手段を無効化してもよい。一例として、店員用表示部105とキー操作部108とが消毒部位として選択された場合には、店員用表示部105とキー操作部108とを無効化してもよい。これにより、無効化する部分を最小限に抑えられ、作業後の有効化(復旧)が簡単になる。なお、消毒部位として、店員用表示部105と他の入力手段とが指定され、かつ、消毒作業中に店員用表示部105の無効化としてタッチセンサ自体を無効化する場合には、消毒部位として指定されていない入力部材を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付けてもよい。例えば、消毒部位として、店員用表示部105と客用表示部106とスキャナ部104とが指定され、かつ、消毒作業中に店員用表示部105の無効化としてタッチセンサ自体を無効化する場合には、消毒部位として指定されていないキー操作部108を用いて消毒作業の完了の宣言を受け付けてもよい。
上記では、消毒作業の完了を宣言する操作(消毒完了ボタンBT30の操作等)を受け付ける期間に制限を設けていないが、期間に制限を設けるようにしてもよい。これにより、消毒時間を担保することができる。
例えば、消毒器80(消毒器81)と連携しない場合(図13、図14のフローチャート等の場合)には、小画面SG01の表示タイミングから所定時間経過前は消毒完了ボタンBT30の操作を受付不能とし、小画面SG01の表示タイミングから所定時間経過後に消毒完了ボタンBT30の操作を受付可能としてもよい。これにより、消毒作業の完了を宣言する操作が直ぐになされるようなことはなくなり、消毒時間を担保することができる。消毒完了ボタンBT30の操作以外の消毒作業の完了を宣言する操作の場合も同様である。
消毒器80(消毒器81)と連携する場合(図18のフローチャートの場合)には、小画面SG01の表示タイミングから所定時間経過前は消毒完了ボタンBT30の操作を受付不能とし、小画面SG01の表示タイミングから所定時間経過後に消毒完了ボタンBT30の操作を受付可能としてもよいし、消毒液放出通知の受信タイミングから所定時間経過前は消毒完了ボタンBT30の操作は受付不能とし、消毒液放出通知の受信タイミングから所定時間経過後に消毒完了ボタンBT30の操作を受付可能としてもよい。これにより、消毒作業の完了を宣言する操作が直ぐになされるようなことはなくなり、消毒時間を担保することができる。消毒完了ボタンBT30の操作以外の消毒作業の完了を宣言する操作の場合も同様である。
また、消毒対象が装置の場合には、消毒作業の開始を検出し、消毒作業の開始タイミング(検出タイミング)から所定時間経過前は消毒作業の完了を宣言する操作(消毒完了ボタンBT30の操作等)を受付不能とし、消毒作業の開始タイミングから所定時間経過後に消毒作業の完了を宣言する操作(消毒完了ボタンBT30の操作等)を受付可能としてもよい。なお、店員用表示部105が消毒部位の場合には、消毒期間中における店員用表示部105の無効化態様としてタッチセンサ自体を無効化しないことにより、店員用表示部105の表示画面への最初の接触を、消毒作業の開始タイミングとして検出することができる。
上記では、小画面SG01に消毒作業の完了を宣言するための消毒完了ボタンBT30を設ける例を説明したが、消毒完了ボタンBT30に加え、消毒作業の保留(後で実施する旨)を宣言するための消毒保留ボタン(非図示)を設けてもよい。上述したフローチャートを用いて、消毒保留ボタンが操作された場合の動作を説明する。図13のフローチャートでは、登録装置10は、消毒保留ボタンが操作された場合、小画面SG01を消去し(図13のステップS15)、操作を有効化し(図13のステップS16)し、処理を終了する。つまり、登録装置10は、消毒判断用カウンタの値の初期化、消毒作業の完了時刻の記憶、消毒実績数カウンタの値のカウントアップを行わずに、処理を終了する。図14のフローチャートの動作も図13と同様である。図18のフローチャートでは、消毒液放出通知を受信する前であっても消毒保留ボタンを操作可能とし、登録装置10は、消毒保留ボタンが操作された場合、消毒液放出通知の受信の有無にかかわらず、小画面SG01を消去し(図18のステップS45)、操作を有効化し(図18のステップS46)し、処理を終了する。つまり、登録装置10は、図13のフローチャートの場合と同様、消毒判断用カウンタの値の初期化、消毒作業の完了時刻の記憶、消毒実績数カウンタの値のカウントアップを行わずに、処理を終了する。図30(A)のフローチャートでは、登録装置10は、消毒保留ボタンが操作された場合、小画面SG01を消去し(図30(A)のステップS55)、処理を終了する。なお、図30(B)のフローチャートの場合には、図18のフローチャートの場合と同様、消毒液放出通知を受信する前であっても消毒保留ボタンを操作可能とすればよい。なお、図30(B)のフローチャートにおいて表示する小画面には、消毒完了ボタンBT30を設けなくてもよい。
上記では、装置の消毒作業中に操作(消毒作業の完了を宣言する操作以外の操作)を無効化する例を説明したが、装置の消毒作業中に操作を無効化しなくてもよい。つまり、消毒作業中の意図しない操作等がなされる頻度や、消毒作業中の意図しない操作等がなされた場合の影響を考慮し、消毒作業中に操作を無効化するか否かを検討すればよい。例えば、消毒作業中の意図しない操作等がなされる頻度が低いと考えられる場合や、仮に消毒作業中の意図しない操作等がなされたとしても操作クリアボタン等によって簡便にクリアできる場合には、消毒作業中に操作を無効化しなくてもよい。
上記では、消毒作業が必要な場合には小画面SG01を表示する例を説明したが(図13のステップS11等)、小画面SG01に代えて又は加えて、例えば、画面の上部(又は下部)に消毒作業が必要である旨のメッセージを表示してもよい。なお、小画面SG01を表示せずにメッセージを表示する場合には、消毒作業中に操作を無効化しなくてもよい。また、小画面SG01を表示せずにメッセージを表示する場合には、消毒完了ボタンBT30を操作し得ないため、消毒完了ボタンBT30に相当する他のボタンによって消毒作業の完了を宣言する操作を受け付けることにより、当該メッセージを消去してもよい。
上記では、操作や自動検知により消毒液を放出(噴射)する消毒器80(消毒器81)を説明したが、消毒液を放出するものであれば噴射する種類のものでなくてもよい。また、消毒液を放出する消毒器に代えて又は加えて、未使用(又は消毒済み再使用)の手袋を供給(フィード)する装置(手袋供給装置。手袋フィーダー)を設置してもよい。手袋供給装置を設置する場合には、供給装置から手袋が供給されなければ、消毒液が放出されなければ、装置にログインできないように制御したり、処理を進行できないように制御したのと同様に、手袋供給装置から手袋が供給されなければ、装置にログインできないように制御したり、処理(次客の処理等)を進行できないように制御してもよい。つまり、手袋供給装置に、手袋が供給された旨を検出する検出部(又は手袋を供給する操作を受け付ける受付部)と、通信部とを設け、手袋供給装置は、手袋が供給された旨を検出した場合(供給する操作を受け付けた場合)、手袋供給装置から手袋が供給された旨の通知(手袋供給通知)を送信し、装置(登録装置等)の側では、消毒器80(消毒器81)からの消毒液放出通知の受信に代えて又は加えて、手袋供給装置からの消毒液放出通知の受信を、ログインや処理の進行の条件としてもよい。
上記では、精算処理において決済種別を選択(指定)する例を説明したが(図12(A))、精算処理において決済種別を選択しなくてもよい。例えば、以下のように実現してもよい。登録装置10における決済種別の選択を可能とし、登録装置10は、決済種別の選択を受け付ける。決済種別の選択を受け付けた登録装置10は、受け付けた決済種別を識別可能な情報(決済種別識別情報)を精算装置20(精算装置指定ボタンによって選択された精算装置20)に送信(登録データとともに送信、登録データの一部として送信、登録データの前後に送信)する。登録装置10が送信した決済種別識別情報を受信した精算装置20は、当該決済種別識別情報によって識別される決済種別を、精算画面(決済種別選択画面)において選択した決済種別として取り扱う。これにより、客による精算画面(決済種別選択画面)上の決済種別の選択操作は不要になる。つまり、客は、精算装置20の画面を触れることなく精算処理を進行させることができる。換言すれば、衛生面に配慮した精算処理を実行することができる。なお、お会計券を用いる場合には、お会計券を読み取った精算装置20が、登録データに加え、決済種別識別情報も取得できるようになっていればよい。
換言すれば、精算装置20は、登録データのみを取得(登録データを受信することにより取得、又は、お会計券を読み取ることにより取得)した場合には、決済種別選択画面を表示する(つまり決済種別の選択が必要な)通常モードで動作する。一方、精算装置20は、登録データと決済種別識別情報とを取得した場合には、決済種別選択画面を表示しない(つまり決済種別の選択が不要な)防疫モードで動作する。防疫モードとは、防疫対策用のモード(衛生面に配慮したモード)である。例えば、防疫モードの一態様として、上述の例では、通常モードに比べ装置への接触頻度を低減させている(つまり、なるべく非接触で処理を進行できるようにしている)。つまり、精算装置20は、決済種別識別情報を取得するか否か(登録装置10において決済種別の選択を受け付けたか否か)に応じてモードが切り替わる。
上記では、精算処理において貨幣の投入を終えるためのボタン(おわりボタン)を表示する例を説明したが(図12(C))、精算処理において当該ボタンを表示しなくてもよい。例えば、以下のように実現してもよい。登録装置10において、おわりボタンの表示/非表示の選択(指定)を可能とし、登録装置10は、おわりボタンの非表示の選択を受け付ける。おわりボタンの非表示の選択を受け付けた登録装置10は、おわりボタンの非表示を指示する情報(おわりボタン非表示指示情報)を精算装置20(精算装置指定ボタンによって選択された精算装置20)に送信(登録データとともに送信、登録データの一部として送信、登録データの前後に送信)する。登録装置10が送信したおわりボタン非表示指示情報を受信した精算装置20は、該おわりボタン非表示指示情報に従って精算処理を進行させる。つまり、精算装置20は、投入金額が合計金額以上となった場合には、おわりボタンを表示することなく、釣銭を算出し、レシートを印刷、発行する。これにより、精算画面(投入金額が合計金額以上である場合の精算画面)上のおわりボタンの操作は不要になる。なお、お会計券を用いる場合には、お会計券を読み取った精算装置20が、登録データに加え、ボタン非表示指示情報も取得できるようになっていればよい。
換言すれば、精算装置20は、登録データとおわりボタン非表示指示情報とを取得した場合には、おわりボタンを表示しない(おわりボタンの操作を不要な)防疫モードで動作する。つまり、精算装置20は、ボタン非表示指示情報を取得するか否か(登録装置10においておわりボタンの非表示の選択を受け付けたか否か)に応じてモードが切り替わる。
なお、決済種別が現金であっておわりボタンを表示しない場合には、釣り銭の端数の調が問題となる。つまり、釣銭の端数を調整するためには小銭を先に投入する必要がある。精算装置20は、決済種別が現金であっておわりボタンを表示しない場合には、釣銭の端数を調整するためには小銭を先に投入する必要がある旨のメッセージを表示してもよい。例えば、精算装置20は登録データと決済種別識別情報(現金)とおわりボタン非表示指示情報とを取得した場合(登録装置10において決済種別として現金が選択され、かつ、おわりボタンの非表示が選択された場合)、上記メッセージを表示してもよい。
また、精算装置20は、釣り銭がある場合には、貨幣に代えて、代金の支払いに使用可能な媒体(釣銭クーポン券)を印刷、発行してもよい。例えば、以下のように実現してもよい。登録装置10において、釣銭クーポン券を発行する旨の宣言を受付可能とし、登録装置10は、釣銭クーポン券を発行する旨の宣言を受け付ける。釣銭クーポン券を発行する旨の宣言を受け付けた登録装置10は、釣銭クーポン券の発行を指示する情報(釣銭クーポン券発行指示情報)を精算装置20(精算装置指定ボタンによって選択された精算装置20)に送信(登録データとともに送信、登録データの一部として送信、登録データの前後に送信)する。登録装置10が送信した釣銭クーポン券発行指示情報を受信した精算装置20は、該釣銭クーポン券発行指示情報に従って処理を進行させる。つまり、精算装置20は、釣り銭が生じた場合には、釣銭クーポン券を印刷、発行する。これにより、釣銭機212内に収容されていた貨幣ではなく、新たに印刷、発行された媒体を受け取ることができる。なお、お会計券を用いる場合には、お会計券を読み取った精算装置20が、登録データに加え、釣銭クーポン券発行指示情報も取得できるようになっていればよい。
換言すれば、精算装置20は、登録データと釣銭クーポン券発行指示情報とを取得した場合には、釣銭クーポン券を受け取る(貨幣を触らない)防疫モードで動作する。つまり、精算装置20は、釣銭クーポン券発行指示情報を取得するか否か(登録装置10において釣銭クーポン券を発行する旨の宣言を受け付けたか否か)に応じてモードが切り替わる。
なお、精算装置20は、釣り銭金額の全部について釣銭クーポン券を印刷、発行してもよいし、釣り銭金額の一部(例えば、釣り銭が紙幣と硬貨である場合の硬貨分)について釣銭クーポン券を印刷、発行してもよい。また、釣銭クーポン券には、限度額(1取引(1媒体)の限度額、一客の限度額、一店舗の限度額等)を設けてもよい。また、釣銭クーポン券には、使用可能日(使用開始日、使用終了日の一方又は両方)を設けてもよい。釣り銭金額の一部について釣銭クーポン券を印刷、発行する等の制限が設けられていても、通常モードに比べ触る貨幣は少なくなる。
なお、釣銭クーポン券を印刷、発行する場合には特典を付与してもよい。例えば、精算装置20は、ある金額分の貨幣に代えて当該金額よりも多い(例えば所定割合多い)金額分の釣銭クーポン券(つまり上乗せした額面金額の釣銭クーポン券)を印刷、発行してもよい。一例として、精算装置20は、500円硬貨1枚に代えて1割増しの550円分の釣銭クーポン券を印刷、発行してもよい。また、精算装置20は、上乗せした額面金額の釣銭クーポン券を印刷、発行することに代えて又は加えて、ポイント(釣銭クーポン券の額面金額に応じたポイント数のポイント)を付与してもよい。
登録装置10は、一の操作、又は、一連の操作によって精算装置20を防疫モードに移行させるように制御してもよい。つまり、精算装置20における精算処理における決済種別の非選択、おわりボタンの不操作、釣銭クーポン券の発行を、登録装置10における一の操作、又は、一連の操作によってなされるようにしてもよい。例えば、登録装置10における所定ボタン(防疫ボタンという)の操作があった場合、精算処理における決済種別の非選択(例えば登録装置10において現金を選択)、おわりボタンの不操作、釣銭クーポン券の発行の全部が実行されるようにしてもよい。また、登録装置10において防疫ボタンの操作があった場合、精算処理における決済種別の非選択の有無(「有」の場合、例えば登録装置10において現金を選択)、おわりボタンの不操作の有無、釣銭クーポン券の発行の有無の夫々の有無について選択可能な小画面を表示してもよい。
また、登録装置10に代えて又は加えて、精算装置20が、釣銭クーポン券を発行する旨の宣言を受け付けるようにしてもよい。
精算装置20に代えて登録装置10が釣銭クーポン券を印刷、発行してもよい。例えば、登録装置10は、釣銭クーポン券を発行によって釣り銭の放出が不要になる場合(釣り銭金額の全部について釣銭クーポン券を印刷、発行する場合)、釣銭クーポン券を印刷、発行してもよい。
なお、店舗内に設置された装置(例えば精算処置20)の操作を、客が使用する端末(例えば携帯端末60)を用いて実行してもよい。以下、精算処置20の操作を、携帯端末60を用いて実行する場合について説明する。精算装置20は、近距離無線通信(例えば、Bluetooth(登録商標)等)によって通信する第2通信部(非図示)を備え、第2通信部によって携帯端末60との間で通信を確立可能であるものとする。
(1)精算装置20は、当該精算装置20と接続するための接続用情報をコード化した接続用2次元コードを表示する。(2)携帯端末60は、精算装置20が表示する接続用2次元コードを読み取ることにより、当該精算装置20と接続するための接続用情報を取得する。(3)携帯端末60は、上記接続用情報を用いて、上記精算装置20に対し、当該携帯端末60との接続の開始を求める接続開始要求を送信する。(4)精算装置20は、接続開始要求の送信元(要求元)の携帯端末60に対し、接続を許可する旨の接続開始応答を送信する。
上記(1)~(4)により、精算装置20と携帯端末60との間の接続が確立し、以降、精算装置20と携帯端末60との間で情報の送受信が可能になる。例えば、精算装置20は、表示中の精算画面の画面情報(携帯端末60用に編集(簡素化等)された精算画面の画面情報であってもよい)を携帯端末60に送信することができる。これにより、携帯端末60は、自装置において、精算装置20が表示する精算画面と同様の精算画面を表示することができる。また、携帯端末60は、自身が表示する精算画面上の操作に基づく情報を精算装置20に送信することができる。これにより、精算装置20は、自装置が表示する精算画面上の操作と同様に、携帯端末60における操作を受け付けることができる。
なお、上記では、ある装置の消毒作業の要否は当該装置自身が判断したが、他の装置が判断してもよい。換言すれば、ある装置は、他の装置の消毒作業の要否を判断してもよい。例えば、監視装置40は、登録装置10、精算装置20、登録精算装置50における消毒作業の要否を判断してもよい。また、登録装置10は、他の登録装置10、精算装置20、登録精算装置50における消毒作業の要否を判断してもよい。また、登録精算装置50は、登録装置10、精算装置20、他の登録精算装置50における消毒作業の要否を判断してもよい。なお、ある装置が、他の装置の消毒作業の要否について必要であると判断した場合には、当該他の装置に消毒作業を指示する情報を送信する。一方、消毒作業を指示する情報を受信した他の装置は、適宜(受信後における取引終了後や、受信後のログイン時に)、例えば、消毒作業が必要である旨を報知(小画面SG01を表示)してもよい。
また、上記では、消毒対象として、主に、店舗内に設置した装置(カウンタ台等を含む)、店員である例を説明したが、消毒対象は客であってもよい。例えば、精算装置20は、消毒作業(掌、指先等の消毒)を実施しなければ、当該精算装置20における操作の全部又は一部が実行できないようにしてもよい。具体的には、精算装置20は、小画面SG01と同様の画面を表示し、消毒作業の完了を宣言するための操作がなされる迄の間は、当該精算装置20における操作の全部又は一部を無効化し、消毒作業の完了を宣言するための操作がなされた場合(又は、消毒器80(消毒器81)から消毒液放出通知を受信した場合)に、無効化した操作を有効化してもよい。精算装置20は、消毒作業を実施しなければ、当該精算装置20における操作の全部又は一部が実行できないようにすることに代えて又は加えて、消毒作業を実施した客に特典を付与(例えば、割引き、ポイントの付与、クーポン券の発行等)してもよい。
また、感染防止の一環として、感染防止策(例えば、マスク着用等)を講じて来店した客に対して特典が付与(例えば、割引き、ポイントの付与、クーポン券の発行等)されるようにしてもよい。
例えば、登録装置10は、登録画面にマスク着用ボタン(マスク着用客であると店員が判断した場合に操作するボタン。非図示)を配置し、当該マスク着用ボタンの操作があった場合に特典が付与されるようにしてもよい(例えば、マスク着用者である旨の情報を精算装置20に送信し、精算装置20において値引き、ポイント付与、クーポン券発行等を実行してもよい)。また、携帯端末60は、表示画面(開始画面(図23(A))、登録画面(図23(B)~図24)、2次元コード表示画面(図26(A)のうちの一部又は全部)等)にマスク着用ボタン(マスク着用客であると当該客自身が宣言するボタン。非図示)を配置し、当該マスク着用ボタンの操作があった場合に特典が付与されるようにしてもよい(例えば、カート情報内にマスク着用者である旨の情報を記憶し、精算用2次元コード605を読み取った精算装置20において値引き、ポイント付与、クーポン券発行等を実行してもよい)。また、精算装置20は、表示画面(図12(A)~図12(C)、図28、図29)にマスク着用ボタン(マスク着用客であると当該客自身が宣言するボタン。非図示)を配置し、当該マスク着用ボタンの操作があった場合に特典が付与されるようにしてもよい。
マスク着用ボタンによる操作(店員の操作、客自身の操作等)に代えて又は加えて、各装置が備えるカメラ(又は天井や壁に設置されるカメラ)を用いてマスク着用客であるか否かを判断(認識)し、マスク着用者であると判断した場合に特典が付与されるようにしてもよい。例えば、単にカメラによってマスク着用者であると判断した場合に特典が付与されるようにしてもよいし、カメラと操作とを併用し、カメラによってマスク着用者であると判断した場合にマスク着用ボタンを表示し、更にマスク着用ボタンの操作があった場合に特典が付与されるようにしてもよい。
図31は、更に、他の例について説明する説明図である。精算装置20や登録精算装置50は、図15(B)に示したレシートに代えて図31(A)に示したようなレシートを印刷、発行してもよい。図31(A)のレシートは、レシート本体(図31中の符号b)の下部(レシート本体の排出方向の前部)と上部(レシート本体の排出方向の後部)の夫々にパーシャルカット(図31(A)中の符号d、符号e)で接続された店員把持部分(図31(A)中の符号a、c)が設けられるように印刷、発行されるものである。店員は、左右の夫々の手で夫々の店員把持部を掴んで客へ差し出し、客が店員把持部に挟まれたレシート本体を掴んで引くと、店員把持部とレシート本体とが切り離され、レシート本体だけを客に渡すことができる。図15(B)のレシートの場合と同様、店員はレシート本体に一切触れないため、神経質な客にも対応することができる。また、左右の夫々の手でレシートを掴むため、レシート本体が垂れることなく客へのレシートの受け渡しが容易になる。なお、図15(B)のレシートの場合には、店員把持部が片側にしか設けていないため、例えば、レシート用紙を節約やゴミ(切り離し後の把持部を削減することができる)。なお、図31(A)において、店員把持部(符号c)の上の隙間は、レシート用紙との間のフルカット(図31(A)中の符号f)を表している。
(UV照射)
客が操作するタッチディスプレイ(タッチパネル)は、不特定多数の人間が触れるため除菌、消毒が特に必要な部位である。タッチディスプレイに対する除菌、消毒の方法としては、上述した消毒液を用いる方法の他に、UV(ultraviolet)照射等による除菌、消毒の方法もある。頻繁にUV照射を実施すれば、除菌、消毒の効果を高められるものの、UV照射は健康や美容(目、皮膚等)への悪影響も懸念される。つまり、少しでも長い時間照射したいが、身体に照射される虞がある場合には照射を停止させるなどの制御が必要となる。
(UV照射の構成例)
図31(B)は、ディスプレイ(登録精算装置50の客側表示部505の表示画面、精算装置20の表示部206の表示画面、登録装置10の客用表示部106の表示画面等)と、UV照射器との関係を説明する模式図である。図31(B)では、登録精算装置50にUV照射器を設置(又は、登録精算装置50がUV照射器を内蔵)するものとするが、他の装置(例えば、精算装置20、登録装置10等)の場合も同様である。
例えば、客側表示部505の外側(例えば上部)にUV照射器(図31(B)中の符号a)を設置し、外側からディスプレイ(客側表示部505の表示画面)にUVを照射してもよい。当該態様の場合、UV照射器は別体となる。
また、外側からディスプレイにUVを照射することに代えて又は加えて、内側からディスプレイにUVを照射してもよい。例えば、タッチセンサの内側に、通常の光源となるバックライト部とは別にUV照射器(図31(B)中の符号b)を内蔵してもよいし、バックライト部自体がUVも照射可能であってもよい。例えば、客の利用時は通常の光源のみを使って表示し、殺菌、消毒時はさらにUV光源も使って消毒する。なお、UV照射中の画面において、メッセージ等を表示しない場合には、UV光源のみ使って消毒してもよい。
(UV照射中の画面表示)
UV照射中は、例えば、「UV照射中です。直接ライトをのぞかないようにご注意ください」等のメッセージ(照射中である旨のメッセージ、注意喚起のメッセージ)を表示してもよい。つまり、防疫(感染防止)に関する情報を表示してもよい。
(登録精算装置50への適用例)
登録精算装置50は、上述したように、複数の動作モードを有するが、動作モード毎に、UV照射の開始、終了のタイミングを制御してもよい。
(客と店員が対面する対面モード(第1モード、第3モード)の場合の制御)
(A)UV照射の開始タイミング
対面モードにおけるUV照射の開始タイミングは、例えば、当該登録精算装置50の釣銭機509による精算の終了(又は、通信部515による登録データ送信)、かつ、センサによる客側における人の未検出である。つまり、登録精算装置50は、当該登録精算装置50における一取引の処理が完了し、かつ、当該登録精算装置50から客が立ち去っている場合に、UVの照射を開始する。
なお、上記センサは、正しく登録が行われたかを判定する際の距離センサであってもよい。例えば、右側のセンサ及び左側のセンサの両方が共に客を検出しない場合に客側に人がいないと判断してもよい。フルセルフモード、精算モードの場合も同様である。
(B)UV照射の終了タイミング
対面モードにおけるUV照射の終了タイミングは、例えば、店員側表示部510のタッチセンサの認識8、又は、店員側スキャナ部512による商品のバーコードの認識、又は、センサによる客側における人の検出である。つまり、登録精算装置50は、店員側で登録処理が開始されるか、客側に客の存在を認識した場合に、UVの照射を終了(停止)する。客の健康等を考慮し、早めに(客の存在を認識していない段階でも間もなく客が現れるため)、UVの照射を終了させている。
(客自身が登録、精算するフルセルフモード(第2モード)の場合の制御)
(A)UV照射の開始タイミング
フルセルフモードにおけるUV照射の開始タイミングは、例えば、当該登録精算装置50の釣銭機509による精算終了、かつ、センサによる客側における人の未検出である。つまり、登録精算装置50は、当該登録精算装置50における一取引の処理が完了し、かつ、当該登録精算装置50から客が立ち去っている場合に、UVの照射を開始する。
(B)フルセルフモードにおけるUV照射の終了タイミング
フルセルフモードにおけるUV照射の終了タイミングは、例えば、客側表示部505のタッチセンサの認識、又は、客側スキャナ部506による商品のバーコードの認識、又は、センサによる客側における人の検出である。つまり、登録精算装置50は、客側で登録処理が開始されるか、客側に客の存在を認識した場合に、UVの照射を終了(停止)する。客の健康等を考慮し、客がいる可能性が少しでもある場合には、UVの照射を終了させている。
(精算専用の精算モード(第4モード)の場合の制御)
(A)UV照射の開始タイミング
精算モードにおけるUV照射の開始タイミングは、例えば、当該登録精算装置50の釣銭機509による精算終了、かつ、センサによる客側における人の未検出である。つまり、登録精算装置50は、当該登録精算装置50における一取引の処理が完了し、かつ、当該登録精算装置50から客が立ち去っている場合に、UVの照射を開始する。
(B)フルセルフモードにおけるUV照射の終了タイミング
精算モードにおけるUV照射の終了タイミングは、例えば、通信部515による登録データの受信、又は、客側スキャナ部506によるお会計券のバーコードの認識、又は、センサによる客側における人の検出である。つまり、登録精算装置50は、客側で登録処理が間もなく開始されるか、客側に客の存在を認識した場合に、UVの照射を終了(停止)する。客の健康等を考慮し、客がいる可能性が少しでもある場合には、UVの照射を終了させている。
以上のように、登録精算装置50は、動作モードに応じて好適にUVを照射することができる。つまり、登録精算装置50は、夫々の動作モードの特徴(当該装置前に客が存在する期間等)に応じて、客への影響を考慮しつつ少しでも長く、UVを照射することができる。
(感染防止に関する制御の制限)
感染防止(防疫)に関する制御は、基本的には、平常時には不要である。社会的にウィルス感染等が騒がれている場合(例えば緊急事態宣言が発動されている場合)などに機能させるようにしてもよい。例えば、販売システム1(販売システム2)は、外部(政府、行政等の機関等)から緊急事態宣言が発動された旨の情報を受信した場合に、上述したような感染防止(防疫)に関する制御を行う(防疫モードに移行)してもよい。また、外部からの情報(感染情報等)が更新される度に、所定値(店員消毒判断用カウンタ等の各種カウンタと比較するための所定値)を変更する等、販売システム1(販売システム2)へのフィードバック(反映)を適宜行ってもよい。販売システム1(販売システム2)内に、外部からの提供される情報と所定値とを対応付けたテーブルを記憶するなどしておき、自動的に所定値が変更されるようにしてもよい。
また、販売システム1(販売システム2)内の装置(監視装置40、ストアコントローラ30、登録装置10、登録精算装置50等)が店員の操作を受け付けることで、一斉に又は個別に、防疫モードに移行させてもよい。また、季節性のインフルエンザ等は、流行時期がある程度特定されるため、予め時期を設定し、自動的に防疫モードに切り替えてもよい。
なお、消毒に関連して説明した何れの制御(例えば、消毒案内ボタンBT11の表示、小画面SG01の表示等)も防疫モードにおける動作である。
消毒対象は、以下も含む(なお、既出のものも再掲)。つまり、以下の夫々も、販売システム1(販売システム2)における消毒対象として管理してもよい。
登録装置10、精算装置20等の装置:タッチパネル(表示部)、メカキー(キー操作部)、スキャナ(スキャナ部)、入出金口(釣銭機)、決済端末(カード決済部)等
その他備品、設備:商品登録用カウンタ、登録精算装置50(フルセルフ)用のカゴ置き、客が袋詰めを行うサッカー台、袋掛け(店員用、セルフ用)、袋フィード装置、手袋フィード装置、消毒器(手で触る部分など)、装置前の飛沫防止アクリル板、カゴ、ショッピングカート、貸出スマホ(携帯端末60に相当する店舗貸出端末)、スマホホルダー(貸出スマホ用、携帯端末60用)、通路や階段やエスカレータの手すり、自動ドア、エレベータ等のボタン等
店員:手の消毒、手への手袋、店員のマスク、店員の飛沫防止アクリル板
客:手の消毒
以下、実施形態総括を記載する。
[技術分野]
本発明は、販売データ処理システムに関する。
[背景技術]
従来、飲食店舗内のテーブルの清掃について係員端末に清掃案内を出力するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2006-039748号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、感染防止という観点では不十分であった。本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、感染防止に貢献することができる技術を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
(1)上述した課題を解決するために、本発明の一態様である販売データ処理システムは、販売データを処理(例えば、登録装置10の登録処理、精算装置20の精算処理、登録精算装置50の登録処理、登録精算装置50の精算処理等)する処理手段と、前記販売データの処理前、処理中又は処理終了後に、防疫に関する情報(一例として、図8の小画面SG01、図9の情報提供領域R01の感染防止情報、図11の感染防止情報、図15のレシート、図19のカウンタ値の送信、図26(A)のお薦めの情報、図27の消毒作業の完了時刻等)を出力する出力手段(各装置の表示部、印刷部、送信部等)と、を備えることを特徴とする販売データ処理システムである。
上記(1)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。つまり、適宜(販売データの処理前、処理中又は処理終了後に)、防疫に関する情報が出力されるため、感染防止に貢献することができる。
(2)前記処理手段による前記販売データの処理を禁止(例えば、無効化)する禁止手段と、防疫に関する行動(例えば、消毒作業)が完了した旨を受け付ける受付手段(例えば、消毒完了ボタンBT30の操作の受付、消毒液放出通知の受信等)と、を備え、前記禁止手段は、前記受付手段によって防疫に関する行動が完了した旨が受け付けられるまで前記販売データの処理を禁止することを特徴とする(1)に記載の販売データ処理システムである。
上記(2)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。例えば、消毒作業を好適に管理することができる。
(3)前記販売データ処理システムは、販売データを生成する登録装置と、前記販売データに基づいて精算する精算装置と、を含み、前記登録装置は、前記販売データを送信する送信手段を備え、前記出力手段は、前記送信手段による送信が完了すると、防疫に関する情報(例えば、図8の小画面SG01)を出力することを特徴とする(1)または(2)に記載の販売データ処理システムである。
上記(3)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。例えば、販売データの送信毎の消毒作業の管理が可能になる。
(4)前記防疫に関する情報を表示する表示手段を備え、前記表示手段は、前記販売データの処理の禁止に至るまでの情報を表示(例えば、消毒作業が必要となる迄の取引数のカウントダウン表示等)することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれか記載の販売データ処理システムである。
上記(4)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。例えば、禁止に至るまでの情報を確認しつつ、効率よく販売データの処理と消毒作業とを行うことができる。
(5)販売データを生成する登録装置と、前記販売データに基づいて精算する精算装置と、を含む販売データ処理システムであって、前記登録装置は、前記販売データを送信する送信手段、を有し、前記精算装置は、前記登録装置から送信された情報を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された販売データに基づく精算処理を終了まで進行させるための進行操作を受け付ける操作受付手段(例えば、図12(C)のおわりボタン等)と、前記受信手段によって受信された販売データと、前記操作受付手段によって受けられた前記進行操作とに基づいて、前記精算処理を終了まで進行させる処理手段と、を有し、前記送信手段は、前記精算処理の進行に必要な情報を送信可能(例えば、ボタン非表示指示情報等)であり、前記処理手段は、前記受信手段が前記精算処理の進行に必要な情報を受信した場合、前記操作受付手段による前記進行操作の受け付けがなくても、前記精算処理を終了まで進行させる(例えば、おわりボタンを表示することなく、釣銭を算出し、レシートを印刷、発行する等)ことを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の販売データ処理システムである。
上記(5)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。例えば、精算装置における操作(例えば、おわりボタンの操作等)が不要になる。
(6)防疫に係る処理を実行する防疫手段(例えば、UV照射器当)と、利用者を検出する検出手段と、を備え 前記出力手段は、前記防疫手段が実行中である旨(例えば、照射中である旨のメッセージ等)を表示し、前記検出手段は、利用者を検出すると前記防疫に関する処理を停止(例えば、UV照射を終了)することを特徴とする(1)乃至(5)のいずれかに記載の販売データ処理システムである。
上記(6)の販売データ処理システムによれば、感染防止に貢献することができる。例えば、好適に、消毒作業を実施することができる。
以上に説明した販売システム1、2、登録装置10、精算装置20、ストアコントローラ30、監視装置40、登録精算装置50、携帯端末60、クラウドサーバ70等を実現するためのプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録し、そのプログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。