JP7302791B2 - 複合ターゲット、複合ターゲットの製造方法及び窒化物半導体膜の形成方法 - Google Patents

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Description

本開示は、複合ターゲット、複合ターゲットの製造方法及び窒化物半導体膜の形成方法に関する。
青色発光ダイオード(light emitting diode:LED)等に窒化ガリウム(GaN)膜が用いられている。窒化ガリウム膜の特性はその結晶性に大きく影響を受ける。一般に、結晶性が良好な窒化ガリウム膜は有機金属化学気相成長(metal organic chemical vapor deposition:MOCVD)法により形成されている。また、窒化ガリウム粉末から焼結体を形成し、焼結体に金属ガリウムを浸透させたスパッタリングターゲットが提案されている(特許文献1)。
特開2014-159368号公報
本開示は、低コストで窒化物半導体膜を形成することができる複合ターゲット、複合ターゲットの製造方法及び窒化物半導体膜の形成方法を提供する。
本開示の一態様による複合ターゲットは、複数の窒化ガリウム材と、前記複数の窒化ガリウム材の間の隙間を埋める金属インジウムの埋め込み材と、を有し、前記窒化ガリウム材は、窒化ガリウムの単結晶体である。
本開示によれば、低コストで窒化物半導体膜を形成することができる。
第1の実施形態に係る複合ターゲットを示す平面図である。 第1の実施形態に係る複合ターゲットを示す断面図である。 第1の実施形態に係る複合ターゲットの製造方法を示す断面図(その1)である。 第1の実施形態に係る複合ターゲットの製造方法を示す断面図(その2)である。 第1の実施形態に係る複合ターゲットの製造方法を示す断面図(その3)である。 窒化ガリウム膜の形成に好適な成膜装置を示す模式図である。 第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法における温度変化を示す図である。
以下、実施形態について添付の図面を参照しながら具体的に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省くことがある。
窒化ガリウム膜はMOCVD法により形成することが可能であるが、MOCVD法による形成方法には、ランニングコストが高い、環境負荷が大きい等の課題があり、他の方法で良好な特性を備えた窒化ガリウム膜を形成することが望まれる。以下に説明する本開示の実施形態によれば、MOCVD法によらずに、スパッタリング法により低コストで窒化ガリウム膜等の窒化物半導体膜を形成することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態は、窒化ガリウム膜の形成に好適な複合ターゲットに関する。図1Aは、第1の実施形態に係る複合ターゲットを示す平面図である。図1Bは、第1の実施形態に係る複合ターゲットを示す断面図である。図1Bは、図1A中のI-I線に沿った断面図に相当する。
図1A及び図1Bに示すように、第1の実施形態に係る複合ターゲット100は、複数の窒化ガリウム粉末102と、複数の窒化ガリウム粉末102の間の隙間を埋める金属インジウムの埋め込み材103と、を有する。窒化ガリウム粉末102は窒化ガリウム材の一例である。
窒化ガリウム粉末102の純度は高いほど好ましく、純度が4N以上であることがより好ましい。純度の高い窒化ガリウム膜を得るためである。
詳細は後述するが、複合ターゲット100は、スパッタリング法による窒化ガリウム膜等の窒化物半導体膜の形成に用いることができる。スパッタリング法によれば、MOCVD法よりも低コストで窒化物半導体膜を形成することができる。また、現状では、大径の窒化ガリウムの単結晶ターゲットを製造することは困難であるが、複合ターゲット100は容易に大径化することができる。また、製造コストの点でも、複合ターゲット100は窒化ガリウムの単結晶ターゲットよりも有利である。
例えば、複数の窒化ガリウム粉末102は、焼結により焼結体104を構成し、埋め込み材103は、金属インジウムが焼結体104に含浸して形成されている。金属インジウムは、焼結体104中の空隙の全体に含浸していることが望ましいが、空隙が残存していてもよい。残存する空隙の割合は複合ターゲット100全体の体積の5%以下であることが好ましく、3%以下であることがより好ましく、1%以下であることが更に好ましい。空隙の割合が高いほど、複合ターゲット100を用いてスパッタ処理を行う際に異常放電が生じやすくなる。
焼結体104そのものをターゲットとして用いることも考えられるが、焼結体104は多数の空隙を含んでおり、スパッタ処理中に空隙を起点として異常放電が生じるおそれがある。また、空隙中に酸素が保持されたり、空隙中に不純物が残存したりすることもある。また、多数の空隙によりターゲットの熱伝導が低下し、ターゲット内部で温度差が生じてターゲットが破損するおそれがある。これに対し、複合ターゲット100を用いた場合には、金属インジウムの埋め込み材103が焼結体104の空隙を埋めているため、異常放電の発生を抑制することができ、酸素の保持や不純物の残存を抑制することができ、ターゲットの破損を防止することができる。焼結体104と埋め込み材103の割合は複合ターゲット100内で均一であることが好ましい。これにより、ターゲットの経時変化が生じても、スパッタ処理を安定して実行することができる。
なお、埋め込み材の材料として金属ガリウムを用いることも考えられるが、金属ガリウムの融点は30℃未満であるため、液体の金属ガリウムを用いてスパッタ処理を行うことになる。液体金属を含む複合ターゲットを用いたスパッタ処理の制御は極めて煩雑である。また、液体金属を含む複合ターゲットを用いた大面積のウェハへの成膜は極めて困難である。
埋め込み材103中の金属インジウムは焼結体104中の窒化ガリウムとともにウェハに到達し、ウェハに到達した金属インジウムが窒素と結合することで、窒化インジウムが生成され得る。しかし、一定の条件下では、ウェハ上で窒化インジウムを速やかに熱分解させることができる。すなわち、窒化インジウムの窒化ガリウム膜への混入を避けることができる。
次に、第1の実施形態に係る複合ターゲット100の製造方法について説明する。図2A~図2Cは、第1の実施形態に係る複合ターゲット100の製造方法を示す断面図である。
まず、図2Aに示すように、複数の窒化ガリウム粉末102を焼結し、窒化ガリウムの焼結体104を形成する。
次いで、焼結体104に金属インジウムを含浸させる。金属インジウムをその融点以上の温度に加熱して溶融させ、鋳型内で溶融した金属インジウムを焼結体104の空隙に浸透させる。そして、溶融した金属インジウムを冷却して凝固させる。この結果、図2Bに示すように、埋め込み材103が形成される。
その後、図2Cに示すように、埋め込み材103及び焼結体104の上面及び下面を研磨する。上面又は下面の一方のみを研磨し、他方を銅等の支持体への接着面としてもよい。
このようにして、複合ターゲット100を製造することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、第1の実施形態に係る複合ターゲットを用いた窒化ガリウム膜の形成方法に関する。
まず、第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法に好適な成膜装置について説明する。図3は、窒化ガリウム膜の形成に好適な成膜装置を示す模式図である。
この成膜装置10では、図3に示すように、ウェハWを保持するウェハホルダ12及びターゲットTが取り付けられるカソード13が真空チャンバ11内に設けられている。ウェハホルダ12とカソード13との間に開閉可能なシャッター16が設けられている。真空チャンバ11としては、例えば、650℃にて10-7Pa以下の高真空を実現できるチャンバを用いることが好ましい。ウェハホルダ12はヒータ14を内蔵する。ウェハホルダ12の上面とカソード13の下面とが互いに対向している。従って、ウェハホルダ12に保持されたウェハWの上面とカソード13に取り付けられたターゲットTの下面とが互いに対向する。ウェハホルダ12とカソード13との間には高周波電源15が接続されている。ウェハWは対象物の一例である。
真空チャンバ11には、窒素(N)ガスの供給ライン21、アルゴン(Ar)ガスの供給ライン22及び排気ライン23が取り付けられている。供給ライン21にバルブV21が設けられ、供給ライン22にバルブV22が設けられ、排気ライン23にポンプPが繋がれている。
成膜装置10には、ヒータ14、高周波電源15、バルブV21、バルブV22及びポンプPの動作を制御する制御部30が設けられている。制御部30は、例えばコンピュータで構成され、中央処理装置(central processing unit:CPU)及びメモリ等の記憶媒体を備える。記憶媒体には、成膜装置10において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部30は、記憶媒体に記憶されたプログラムをCPUに実行させることにより、成膜装置10の動作を制御する。また、制御部30は、入力インターフェース及び出力インターフェースを備える。制御部30は、入力インターフェースで外部からの信号を受信し、出力インターフェースで外部に信号を送信する。
上記のプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたものであって、その記憶媒体から制御部30の記憶媒体にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(hard disk:HD)、フレキシブルディスク(flexible disk:FD)、光学ディスク(optical disk:OD)、マグネットオプティカルディスク(magneto-optical disk:MO)、ソリッドステートドライブ(solid state drive:SSD)、メモリーカードなどが挙げられる。なお、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、制御部30の記憶媒体にインストールされてもよい。
次に、成膜装置10を用いた、第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法について説明する。図4は、第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法を示すフローチャートである。図5は、第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法における温度変化を示す図である。この方法では、ターゲットTとして複合ターゲット100を用いる。
第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法は、真空チャンバ11内にウェハWを搬入する工程(ステップS101)、ウェハWを加熱する工程(ステップS102)及び真空チャンバ11内のクリーニングを行う工程(ステップS103)を有する。第2の実施形態に係る窒化ガリウム膜の形成方法は、更に、プレスパッタ処理を行う工程(ステップS104)、スパッタ処理を行う工程(ステップS105)及びウェハWを冷却する工程(ステップS106)及びウェハWを真空チャンバ11から搬出する工程(ステップS107)を有する。以下、各々の工程について具体的に説明する。
ステップS101の前の待機時に、制御部30はポンプPを駆動させて、真空チャンバ11内を高真空にしておく。例えば、真空チャンバ11内の圧力を10-7Pa以下にしておく。そして、ステップS101にて、真空チャンバ11内にウェハWを搬入し、ウェハホルダ12にウェハWを保持させる。このとき、ヒータ14によりウェハホルダ12の温度を、例えば180℃~220℃に予備加熱しておいてもよい。なお、真空チャンバ11への搬入前にウェハWの超音波洗浄を行っておくことが好ましい。例えば、超音波洗浄はアセトン及びエタノールを用いて行い、超音波洗浄の時間は5分間~10分間とする。
ステップS102では、ヒータ14へ電流を供給し、ウェハホルダ12を通じてウェハWを加熱する。ウェハWの到達温度は、例えば、成膜温度よりも50℃高い温度とする。ステップS102の期間は図6中の期間t1に相当する。
ステップS103では、ウェハホルダ12の温度を成膜温度よりも50℃高い温度に維持しながら、高真空下で真空チャンバ11内の部材、特にウェハホルダ12の近傍に設けられた部材のクリーニングを行う。クリーニングの時間は、例えば5分間~15分間とする。ステップS103の期間は図6中の期間t2に相当する。
ステップS104では、プレスパッタ処理を行う。具体的には、ウェハWの温度を成膜温度まで下げ、シャッター16を閉じた状態で、バルブV21及びV22の開度を調整して、窒素ガス及びアルゴンガスを真空チャンバ11内に供給する。窒素ガス及びアルゴンガスを真空チャンバ11内に供給しながら、高周波電源15からウェハホルダ12とカソード13との間に高周波電圧を印加する。プレスパッタ処理では、ターゲットTから窒化ガリウムのスパッタ粒子が飛散するが、シャッター16が閉じているため、スパッタ粒子はウェハWには到達しない。プレスパッタ処理の間に、ターゲットTからのスパッタ粒子の飛散が安定する。例えば、プレスパッタ処理の時間は3分間~7分間とする。ステップS104の期間は図6中の期間t3に相当する。
ステップS105では、スパッタ処理を行う。具体的には、シャッター16を開き、窒素ガス及びアルゴンガスの供給及び高周波電源15からの高周波電圧の印加を継続する。スパッタ処理では、シャッター16が開いているため、ターゲットTから飛散した窒化ガリウムのスパッタ粒子がウェハW上に堆積し、ウェハW上に窒化ガリウム膜が成長する。ステップS105の期間は図6中の期間t4に相当する。
ステップS106では、窒素ガス及びアルゴンガスの供給、ヒータ14への通電並びに高周波電圧の印加を停止し、ウェハWを冷却する。ステップS106の期間は図6中の期間t5に相当する。
ステップS107では、ウェハWの温度が予め定められた温度に達したところでウェハWを真空チャンバ11から搬出する。
このようにしてウェハW上に窒化ガリウム膜を形成することができる。
ここで、成膜条件の詳細について説明する。
(成膜温度:窒化インジウムが熱分解する温度以上)
ステップS105のスパッタ処理では、ウェハWの温度を窒化インジウムが熱分解する温度以上とする。ウェハWの温度が窒化インジウムが熱分解する温度未満では、ウェハW上に窒化インジウムが残存し、窒化ガリウム膜に取り込まれてしまう。窒化インジウムが熱分解する温度は、約550℃である。また、ステップS105のスパッタ処理では、好ましくはウェハWの温度を560℃以上650℃以下とする。ウェハWの温度が560℃未満では、ウェハWの表面に供給されたガリウムの蒸発量が減少し相対的に堆積量は増加する。過剰なガリウムに対して窒化が不足することで未窒化のガリウム元素が残留し、表面拡散によりウェハW上で凝集しやすい。ガリウムの凝集が生じると、窒化ガリウム膜中で窒素が相対的に不足する。すなわち、窒化ガリウム膜に窒素欠損による点欠陥が生じやすい。この結果、結晶性が低く、十分な光学特性が得られないことがある。従って、好ましくはウェハWの温度は560℃以上とし、より好ましくは570℃以上とする。一方、ウェハWの温度が650℃超では、ウェハW上で窒化ガリウムの熱分解が促進され、窒化ガリウム膜の表面に荒れが生じやすい。この結果、十分な平坦性が得られないことがある。また、窒化ガリウムの熱分解に伴って成膜速度が低下することもある。従って、ウェハWの温度は好ましくは650℃以下とし、より好ましくは630℃以下とし、更に好ましくは610℃以下とする。
(ターゲットT(複合ターゲット100)の不純物の濃度)
ターゲットTに含まれる不純物として、酸素(O)及び炭素(C)が挙げられる。これらのうちの少なくとも一方の濃度が2.0×1018原子/cm超であると、形成される窒化ガリウム膜中の不純物濃度も高くなり、イエローバンド波長帯のフォトルミネッセンス強度が高くなる。従って、ターゲットTの酸素及び炭素の濃度は、各々好ましくは2.0×1018原子/cm以下であり、より好ましくは1.0×1017原子/cm以下であり、更に好ましくは1.0×1016原子/cm以下である。
(真空チャンバ11)
真空チャンバ11としては、成長温度において1×10-5Pa以下の真空度が達成できるものを用いることが好ましい。真空チャンバ11内で発生する不純物の窒化ガリウム膜への混入を抑制するためである。
真空チャンバ11内に、窒化ガリウム膜に導電性を付与する物質のターゲットを取り付けるためのカソードが設けられていてもよい。窒化ガリウム膜に導電性を付与する物質としては、マグネシウム(Mg)及びシリコン(Si)が挙げられる。マグネシウムを添加することでp型窒化ガリウム膜を形成することができ、シリコンを添加することでn型窒化ガリウム膜を形成することができる。
真空チャンバ11内に、窒化ガリウム膜を混晶とする物質のターゲットを取り付けるためのカソードが設けられていてもよい。窒化ガリウム膜を混晶とする物質としては、アルミニウム(Al)及びインジウム(In)が挙げられる。アルミニウムを含有させることで窒化アルミニウムガリウム(AlGaN)膜を形成することができ、Inを含有させることで窒化インジウムガリウム(InGaN)膜を形成することができる。つまり、本開示により形成される窒化物半導体膜は窒化ガリウム膜に限定されない。窒化ガリウム膜、窒化アルミニウムガリウム膜及び窒化インジウムガリウム膜は、例えば、LED等の光デバイスだけでなく、高電子移動度トランジスタ(high electron mobility transistor:HEMT)等の電子デバイスに用いることができる。
このように、ターゲットTをスパッタする際に、成膜する窒化ガリウムに混入させる物質のターゲットをスパッタしてもよい。マグネシウム、シリコン、アルミニウム又はインジウムのターゲットは、これら物質の単体のターゲットであってもよく、窒化物等の化合物のターゲットであってもよい。
なお、スパッタ粒子をウェハW上に堆積させる手段は、高周波スパッタリングに限定されない。例えば、ウェハホルダ12とカソード13との間に直流電圧を印加するDCスパッタリングでもよい。高周波電圧または直流電圧を間欠的に印可してもよい。また、連続して高周波電圧または直流電圧を印加しながら、シャッター16を間欠的に開閉させてもよい。また、ウェハWとターゲットTとの相対的な位置関係を間欠的に変化させてもよい。
(ウェハW)
ウェハWとしては、窒化ガリウム膜が形成される面に、単結晶の窒化ガリウム層を備えるものを用いることが好ましい。結晶性が良好な窒化ガリウム膜を形成するためである。このようなウェハWとしては、例えば、窒化ガリウムの単結晶基板、窒化ガリウム単結晶テンプレート付きサファイア基板又は窒化ガリウム単結晶テンプレート付きシリコン基板を用いることができる。
以上、好ましい実施の形態等について詳説したが、上述した実施の形態等に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態等に種々の変形及び置換を加えることができる。
10 成膜装置
11 真空チャンバ
12 ウェハホルダ
13 カソード
14 ヒータ
15 高周波電源
21、22 供給ライン
23 排気ライン
V21、V22 バルブ
P ポンプ
30 制御部
100 複合ターゲット
102 窒化ガリウム粉末
103 埋め込み材
104 焼結体

Claims (8)

  1. 複数の窒化ガリウム材と、
    前記複数の窒化ガリウム材の間の隙間を埋める金属インジウムの埋め込み材と、
    を有し、
    前記窒化ガリウム材は、窒化ガリウムの単結晶体である、複合ターゲット。
  2. 酸素及び炭素の濃度が、各々1×10 17 原子/cm 以下である、請求項1に記載の複合ターゲット。
  3. 複数の窒化ガリウム材と、
    前記複数の窒化ガリウム材の間の隙間を埋める金属インジウムの埋め込み材と、
    を有し、
    酸素及び炭素の濃度が、各々1×10 17 原子/cm 以下である、複合ターゲット。
  4. 前記複数の窒化ガリウム材は、焼結により焼結体を構成し、
    前記埋め込み材は、金属インジウムが前記焼結体に含浸して形成されている、請求項に記載の複合ターゲット。
  5. 焼結により複数の窒化ガリウム材の焼結体を形成する工程と、
    前記焼結体の空隙に金属インジウムを含浸させる工程と、
    を有し、
    酸素及び炭素の濃度が、各々1×10 17 原子/cm 以下である、複合ターゲットの製造方法。
  6. 窒素及びアルゴンを含む真空チャンバ内で請求項1乃至のいずれか1項に記載の複合ターゲットをスパッタする工程と、
    前記真空チャンバ内で前記複合ターゲットから飛散した窒化ガリウムのスパッタ粒子を、温度が窒化インジウムが熱分解する温度以上の対象物上に堆積させる工程と、
    を有する、窒化物半導体膜の形成方法。
  7. 前記スパッタ粒子を堆積させる際の前記対象物の温度を560℃以上とする、請求項に記載の窒化物半導体膜の形成方法。
  8. 前記対象物は、前記複合ターゲットと対向する面に単結晶の窒化ガリウム層を有する、請求項6又は7に記載の窒化物半導体膜の形成方法。
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