JP7301957B2 - 端末、通信システム及び通信方法 - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信システムにおけるユーザ装置に関する。
LTE(Long Term Evolution)の後継システムであるNR(New Radio)(「5G」ともいう。)においては、要求条件として、大容量のシステム、高速なデータ伝送速度、低遅延、多数の端末の同時接続、低コスト、省電力等を満たす技術が検討されている(例えば非特許文献1)。
5Gにおける通信は、自動運転又はロボット制御等、新たなアプリケーションに適用されることが想定される。そこで、URLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communications)、すなわち高信頼低遅延通信に係る技術の検討が行われている(例えば非特許文献2)。例えば、URLLCに対する要求条件の例として、32バイトのパケット伝送において、99.999%の信頼性(パケット到達率等)を1ms以下のユーザプレーン遅延で達成する等がある。上記のように、5GではeMBB(enhanced Mobile Broadband)のような高速及び大容量化とは異なる要求条件にも柔軟に対応することが必要となる。
3GPP TS 38.300 V15.5.0(2019-03) 3GPP TS 38.824 V16.0.0(2019-03)
NRの無線通信システムにおいて、eMBB又はURLLCのような異なる要求条件が適用される通信が共存する。さらに、同一の要求条件が適用される複数の通信の共存も同時に発生する可能性がある。そのため、例えば、異なる要求条件が適用される通信のチャネルが衝突し、かつ同一の要求条件が適用される通信のチャネルが衝突した場合に、衝突に対する処理をいずれの順序で適用して送信すべきかを考慮する必要がある。
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、無線通信システムにおいて、チャネルが衝突した場合の通信制御を行うことを目的とする。
開示の技術によれば、優先度が低いチャネル送信間における第1の衝突制御を実行し、次に異なる優先度を持つチャネル送信間において衝突が発生した場合に第2の衝突制御を実行する制御部と、前記第1の衝突制御及び前記第2の衝突制御に基づいて決定したチャネルを、基地局へ送信する送信部と、を有する端末端末が提供される。
開示の技術によれば、無線通信システムにおいて、チャネルが衝突した場合の通信制御を行うことができる。
本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(1)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(1)を説明するための表である。 本発明の実施の形態における動作例(2)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(3)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(4)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(5)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(6)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(7)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(8)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(9)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(10)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例(11)を説明するための図である。 本発明の実施の形態における動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態における基地局装置10の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態におけるユーザ装置20の機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における基地局装置10又はユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下で説明する実施の形態は一例であり、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施の形態に限られない。
本発明の実施の形態の無線通信システムの動作にあたっては、適宜、既存技術が使用される。ただし、当該既存技術は、例えば既存のLTEであるが、既存のLTEに限られない。また、本明細書で使用する用語「LTE」は、特に断らない限り、LTE-Advanced、及び、LTE-Advanced以降の方式(例:NR)を含む広い意味を有するものとする。
また、以下で説明する本発明の実施の形態では、既存のLTEで使用されているSS(Synchronization signal)、PSS(Primary SS)、SSS(Secondary SS)、PBCH(Physical broadcast channel)、PRACH(Physical random access channel)、PUCCH(Physical uplink control channel)、PUSCH(Physical uplink shared channel)、等の用語を使用する。これは記載の便宜上のためであり、これらと同様の信号、機能等が他の名称で呼ばれてもよい。また、NRにおける上述の用語は、NR-SS、NR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、NR-PRACH、NR-PUCCH、NR-PUSCH等に対応する。ただし、NRに使用される信号であっても、必ずしも「NR-」と明記しない。
また、本発明の実施の形態において、複信(Duplex)方式は、TDD(Time Division Duplex)方式でもよいし、FDD(Frequency Division Duplex)方式でもよいし、又はそれ以外(例えば、Flexible Duplex等)の方式でもよい。
また、本発明の実施の形態において、無線パラメータ等が「設定される(Configure)」とは、所定の値が予め設定(Pre-configure)されることであってもよいし、基地局装置10又はユーザ装置20から通知される無線パラメータが設定されることであってもよい。
図1は、本発明の実施の形態における無線通信システムを説明するための図である。本発明の実施の形態における無線通信システムは、図1に示されるように、基地局装置10及びユーザ装置20を含む。図1には、基地局装置10及びユーザ装置20が1つずつ示されているが、これは例であり、それぞれ複数であってもよい。
基地局装置10は、1つ以上のセルを提供し、ユーザ装置20と無線通信を行う通信装置である。無線信号の物理リソースは、時間領域及び周波数領域で定義され、時間領域はOFDMシンボル数で定義されてもよいし、周波数領域はサブキャリア数又はリソースブロック数で定義されてもよい。基地局装置10は、同期信号及びシステム情報をユーザ装置20に送信する。同期信号は、例えば、NR-PSS及びNR-SSSである。システム情報は、例えば、NR-PBCHにて送信され、報知情報ともいう。図1に示されるように、基地局装置10は、DL(Downlink)で制御信号又はデータをユーザ装置20に送信し、UL(Uplink)で制御信号又はデータをユーザ装置20から受信する。基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、ビームフォーミングを行って信号の送受信を行うことが可能である。また、基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、MIMO(Multiple Input Multiple Output)による通信をDL又はULに適用することが可能である。また、基地局装置10及びユーザ装置20はいずれも、CA(Carrier Aggregation)によるSCell(Secondary Cell)及びPCell(Primary Cell)を介して通信を行ってもよい。
ユーザ装置20は、スマートフォン、携帯電話機、タブレット、ウェアラブル端末、M2M(Machine-to-Machine)用通信モジュール等の無線通信機能を備えた通信装置である。図1に示されるように、ユーザ装置20は、DLで制御信号又はデータを基地局装置10から受信し、ULで制御信号又はデータを基地局装置10に送信することで、無線通信システムにより提供される各種通信サービスを利用する。
5Gにおいて、高速及び大容量化を実現するeMBB(enhanced Mobile Broadband)と、高信頼低遅延通信を実現するURLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communications)とのように、要求条件の異なる技術が同時に使用される。すなわち、例えば、スループット、遅延時間又はパケット損失率等が異なるQoS(Quality of Service)が提供されることが想定される。
URLLCのリリース16(NR Rel.16ともいう)において、eMBBのPUCCH又はPUSCH対URLLCのPUCCH又はPUSCHが衝突した場合の制御が検討されている。すなわち、異なるサービス種別に関連付けられるチャネル同士が衝突した場合の制御が検討されている。例えば、衝突したチャネルの優先度が低い方をドロップしてもよいし、衝突したチャネルのいずれかをパンクチャしてもよい。
ここで、「優先度」として、eMBB又はURLLCのようなサービス種別に対する優先度が定義されてもよい。例えば、URLLCの優先度はeMBBの優先度よりも高くてもよい。また他の「優先度」として、UCI(Uplink Control Information)の種別に対する優先度が定義されてもよい。例えば、UCIの種別は、HARQ-ACK(Hybrid automatic repeat request acknowledgement)、SR(Scheduling Request)、SP-CSI(Semi-persistent Channel State Information)、P-CSI(Periodic Channel State Information)を含み、HARQ-ACKの優先度>SRの優先度>SP-CSIの優先度>P-CSIの優先度であってもよい。
図2は、本発明の実施の形態における動作例(1)を説明するための図である。複数のチャネルが、少なくとも時間領域でオーバラップする場合、チャネルの衝突が検出されてもよい。チャネルの衝突が検出された場合、図2に示されるように、衝突制御が実行されてもよい。図2に示される衝突制御において、「eMBB HARQ-ACK」、「eMBB SR」及び「URLLC HARQ-ACK」に対して、図3に示されるルールが適用される。例えば、「eMBB HARQ-ACK」対「eMBB SR」の図3に示される衝突制御が最初に実行されてもよいし、「eMBB SR」対「URLLC HARQ-ACK」の図3に示される衝突制御が最初に実行されてもよい。なお、A-SRS(Aperiodic Sounding Reference Signal)も、チャネルの衝突制御に考慮される。
図3は、本発明の実施の形態における動作例(1)を説明するための表である。図3は、3GPP Rel.15(NR Rel.15ともいう)において定義されている、複数のUCI種別が衝突した場合に送信されるUCIを示す。なお、この衝突に対する処理は、同一のサービス種別に関連付けられるチャネル同士の衝突に対して適用されてもよい。図3に示される、「PF」はPUCCHフォーマットを示す。「HARQ-ACK」、「SR」、「CSI」又は「PUSCH」が、「HARQ-ACK」、「SR」、「CSI」と衝突した場合に図3に示されるようなUCIが送信される。図3に示される(*)は、PUCCHリソースセットはUCIペイロードサイズによって決定され、PUCCHリソースは最後のDCI(Downlink Control Information)に含まれるPUCCHリソースインジケータフィールドによって決定され、RRC接続後におけるHARQ-ACKのためのPUCCHリソース決定方法と同一であることを示す。図3に示される(**)は、K個のSRが衝突した場合、ceil(log(K+1))ビットが送信され、1つのポジティブSRの送信が許可されることを示す。
例えば、「HARQ-ACK」と「SR」とが衝突した場合、「HARQ-ACK」のPFがPF0、PF2、PF3及びPF4である場合HARQ-ACK及びSRが送信される。また、「HARQ-ACK」のPFがPF1である場合、「SR」のPFがPF0である場合SRがドロップされHARQ-ACK用PF1でHARQ-ACKが送信され、「SR」のPFがPF1である場合かつSRがネガティブSRである場合HARQ-ACK用PF1でHARQ-ACKが送信され、「SR」のPFがPF1である場合かつSRがポジティブSRである場合場合SR用PF1でHARQ-ACKが送信される。
例えば、「HARQ-ACK」と「CSI」が衝突した場合、上位レイヤパラメータ「simultaneousHARQ-ACK-CSI」が有効である場合HARQ-ACK及びCSIが送信される。上位レイヤパラメータ「simultaneousHARQ-ACK-CSI」が有効でない場合、CSIはドロップされる。
例えば、「SR」と「SR」が衝突した場合、UE実装に応じて1つのポジティブSRが送信される。例えば、「SR」と「CSI」が衝突した場合、CSI及びSRがCSI用PUCCHリソースで送信される。
例えば、「CSI」と「CSI」が衝突した場合、上位レイヤパラメータ「multi-CSI-PUCCH-ResourceList」が設定されている場合複数のCSIがPUCCHリソースで送信される。ただし、符号化率が最大値を超過している場合はいくつかのCSIは優先順位に応じてドロップされる。また、上位レイヤパラメータ「multi-CSI-PUCCH-ResourceList」が設定されていない場合最高の優先順位を有するCSI以外のCSIはドロップされる。
例えば、「PUSCH」と「HARQ-ACK」が衝突した場合、HARQ-ACKは多重されてPUSCHで送信される。例えば、「PUSCH」と「SR」が衝突した場合、「PUSCH」が「UL-SCH(Uplink Shared Channel)」又は「UL-SCH+A-CSI(Aperiodic CSI)」である場合、SRがドロップされ、「PUSCH」が「A/SP-CSI」である場合、PUSCHがドロップされる。例えば、「PUSCH」と「CSI」が衝突した場合、CSIがドロップされる。ドロップされたCSIがP/SP-CSIである場合、PUCCHで送信される可能性がある。
以下、衝突制御を適用するとは、異なるサービス種別に関連付けられるチャネル同士が衝突した場合の制御かつ/または、同一サービス種別に関連付けられるチャネル同士が衝突した場合の制御(例えば図3に示されるチャネルの多重化又はドロップ等を実行すること)であってもよい。
図4は、本発明の実施の形態における動作例(2)を説明するための図である。図4において、「eMBB HARQ-ACK」、「eMBB SR」及び「URLLC HARQ-ACK」が衝突する場合、最初に適用する衝突制御を上記異なるサービス種別に関連付けられるチャネル同士が衝突した場合の制御(以下、「eMBB対URLLC」、とする)としたものと、最初に適用する衝突制御を、上記同一サービス種別に関連付けられるチャネル同士が衝突した場合の制御(以下、「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」とする)としたものを示す。「eMBB HARQ-ACK」とは、eMBBに関連付けられるUCIのHARQ-ACKであり、「eMBB SR」は、eMBBに関連付けられるUCIのSRであり、「URLLC HARQ-ACK」は、URLLCに関連付けられるUCIのHARQ-ACKである。
図4に示されるように、最初に適用する衝突制御を「eMBB対URLLC」とした場合、URLLCが優先されて、最終状態では「eMBB HARQ-ACK」及び「URLLC HARQ-ACK」が送信される。一方、最初に適用する衝突制御を「eMBB対eMBB」とした場合、HARQ-ACKとSRが多重される処理が実行され、最終状態では「eMBB HARQ-ACK+SR」及び「URLLC HARQ-ACK」が送信される。上述のように、3つのチャネルが衝突した際に、衝突制御の適用順序が異なると、最終状態において送信されるチャネルが異なる場合がある。
図5は、本発明の実施の形態における動作例(3)を説明するための図である。以下、PUCCHが衝突する場合の衝突制御を説明する。衝突の条件として、PUCCHリソースがURLLCに関連付けられるUCI(以下、「URLLC-PUCCH」という。)を送信する機会が発生し、かつ他のPUCCHリソースがeMBBに関連付けられるUCI(以下、「eMBB-PUCCH」という。)を送信する機会が発生し、かつ少なくとも1つのPUCCHがURLLC-PUCCH及びeMBB-PUCCHにオーバラップする場合を想定する。
最初に適用される衝突制御を「eMBB対URLLC」とし、例えば「URLLC-PUCCH」が優先されてもよい。次に、「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御が適用され、図3に示されるようにUCIの種別に基づいて送信するUCIが決定されてもよい。その後さらに、URLLC-PUCCHとeMBB-PUCCHとがオーバラップする場合、再度適用する衝突制御を「eMBB対URLLC」として、例えば「URLLC-PUCCH」が優先されて処理が繰り返されてもよいし、ユーザ装置20が想定しないエラーであると定義されてもよい。
上記の衝突制御が適用される図5に示されるように、「eMBB SR」が、「eMBB HARQ-ACK」及び「URLLC HARQ-ACK」に衝突する場合、最初に適用される衝突制御は「eMBB対URLLC」であり、例えば「URLLC HARQ-ACK」が優先されて「eMBB SR」はドロップされる。最終状態として、「eMBB HARQ-ACK」及び「URLLC HARQ-ACK」が送信される。
図6は、本発明の実施の形態における動作例(4)を説明するための図である。図6に示されるように、4つのチャネルが関連する衝突において、図5で説明した衝突制御が適用される場合を説明する。
「eMBB CSI」が、「eMBB HARQ-ACK」、「eMBB SR」及び「URLLC HARQ-ACK」に衝突する場合、最初に適用される衝突制御は「eMBB対URLLC」であり、例えば「URLLC HARQ-ACK」が優先されて「eMBB CSI」はドロップされる(第1衝突制御)。次に、「eMBB HARQ-ACK」と「eMBB SR」が衝突しているため、「eMBB対eMBB」の衝突制御が適用されて、「eMBB HARQ-ACK+SR」が送信候補となる(第2衝突制御)。次に、「eMBB HARQ-ACK+SR」と「URLLC HARQ-ACK」が衝突しているため、再度適用される衝突制御は「eMBB対URLLC」であり、「eMBB対eMBB」「URLLC HARQ-ACK」が優先されて「eMBB HARQ-ACK+SR」はドロップされる(第3衝突制御)。最終状態として、「URLLC HARQ-ACK」が送信される。
図7は、本発明の実施の形態における動作例(5)を説明するための図である。図7を用いて、チャネルの衝突制御を適用する範囲を説明する。図7に示されるA-1のように、「eMBB対URLLC」の衝突制御は、URLLC-PUCCHに衝突しているPUCCHに対して適用されてもよい。また、図7に示されるA-1'のように、あるPUCCHとオーバラップする複数のPUCCHとをオーバラップするグループとして定義し(少なくとも一つのURLLC-PUCCHが含まれることが想定される)、「eMBB対URLLC」の衝突制御はグループに対して適用されてもよい。図5、図6及び図8から図13において説明される衝突制御は、図7に示されるA-1'のようにオーバラップするグループに適用されてもよい。
例えば、図7に示されるA-1に衝突制御「eMBB対URLLC」が適用された場合、「eMBB SR」がドロップされて「URLLC HARQ-ACK」が優先され、「eMBB HARQ-ACK」及び「URLLC HARQ-ACK」が送信される。一方、図7に示されるA-1'に衝突制御「eMBB対URLLC」が適用された場合、「eMBB HARQ-ACK」及び「eMBB SR」がドロップされて、「URLLC HARQ-ACK」が送信される。
図8は、本発明の実施の形態における動作例(6)を説明するための図である。衝突が検出された場合、最初に適用される衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御として、図3に示されるようにUCIの種別に基づいて送信するUCIが決定されてもよい。次に適用される衝突制御を「eMBB-PUCCH」対「URLLC-PUCCH」とし、例えば「URLLC-PUCCH」が優先されてもよい。次に、その後さらに、eMBB-PUCCH間又はURLLC-PUCCH間でオーバラップする場合、再度適用する衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御として、図4に示されるようにUCIの種別に基づいて送信するUCIが決定されて処理が繰り返されてもよいし、ユーザ装置20が想定しないエラーであると定義されてもよい。
上記の衝突制御が適用される図8に示されるように、「eMBB SR」が、「eMBB HARQ-ACK」及び「URLLC HARQ-ACK」に衝突する場合、最初に適用される優先順位は「eMBB対eMBB」の衝突制御であり、eMBB-PUCCH間の衝突制御が適用されて、「eMBB HARQ-ACK+SR」が送信候補となる。最終状態として、「eMBB HARQ-ACK+SR」及び「URLLC HARQ-ACK」が送信される。
ここで、URLLC-PUCCHとは、URLLCに関連付けられるUCIを含むPUCCHであってもよい。例えば、そのUCI送信をトリガーするDCIにおける、CRCのスクランブルに用いられるRNTI(Radio Network Temporary Identifier)、DCIフォーマット、DCIフィールド又は上位レイヤパラメータで通知されてもよい。eMBB-PUCCHとは、eMBBに関連付けられるUCIを含むPUCCHであってもよい。例えば、そのUCI送信をトリガーするDCIにおける、CRCのスクランブルに用いられるRNTI、DCIフォーマット、DCIフィールド又は上位レイヤパラメータで指定されてもよい。
例えば、最初に適用される衝突制御は、UCIの種別に基づいて変更されてもよい。例えば、図5及び図6で説明した最初に適用される衝突制御「eMBB対URLLC」は少なくともHARQ-ACKかつ/またはSRを含むPUCCHの衝突時を対象とし、図8で説明した最初に適用される衝突制御「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」はCSIのみを含むPUCCHの衝突時を対象としてもよい。
さらに、タイムラインに係る要件がURLLC-PUCCHに求められる要求に対して適用されてもよい。すなわち、衝突制御が適用されるPUCCHをスケジュールするPDCCHが割り当てる少なくとも一つ以上のPDSCHの最後のシンボルと、上記衝突が適用されるPUCCHの最も早いシンボルとの間に要求される最小時間について、URLLC-PUCCHに対して設定されている値を、上記衝突制御の適用可否の判断に使用してもよい。例えば、eMBB-PUCCHとURLLC-PUCCHとがオーバラップして衝突制御が実行される場合、PUCCHはURLLC-PUCCHに対して設定されたタイムラインに係る要件を満足することが求められてもよい。タイムラインに係る要件とは、ユーザ装置20における処理時間を考慮したチャネルの配置条件である。
なお、「衝突(overlap、collision)するチャネル」の定義として、少なくとも時間領域でオーバラップするチャネルであってもよいし、時間領域、周波数領域又は符号領域でオーバラップするチャネルであってもよい。衝突はoverlapと呼ばれてもよいし、collisionと呼ばれてもよいし、他であってもよい。
図9は、本発明の実施の形態における動作例(7)を説明するための図である。以下、PUCCHとPUSCHが衝突する場合の衝突制御を説明する。衝突の条件として、URLLC-PUCCHと、eMBB-PUCCH、URLLCに関連付けられるPUSCH(以下、「URLLC-PUSCH」という。)又はeMBBに関連付けられるPUSCH(以下、「eMBB-PUSCH」という。)とが衝突し、少なくとも1つのPUCCHがURLLC-PUSCH及びeMBB-PUSCHとオーバラップするか、又は少なくとも1つのPUSCHがURLLC-PUCCH及びeMBB-PUCCHとオーバラップする場合を想定する。
最初に適用される衝突制御を「eMBB対URLLC」とし、「URLLC-PUCCH」又は「URLLC-PUSCH」が優先されてもよい。次に、「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御が適用され、図3に示される処理が実行されてもよい。その後さらに、URLLC-PUCCHとeMBB-PUCCHとがオーバラップする場合、再度適用する衝突制御を「eMBB対URLLC」とし、例えば「URLLC-PUCCH」又は「URLLC-PUSCH」が優先されて処理が繰り返されてもよいし、ユーザ装置20が想定しないエラーであると定義されてもよい。
上記の衝突制御が適用される図9に示されるように、「eMBB PUSCH」が、「eMBB PUCCH」及び「URLLC PUCCH」に衝突する場合、最初に適用される衝突制御は「eMBB対URLLC」であり、例えば「URLLC PUCCH」が優先されて「eMBB PUSCH」はドロップされる。最終状態として、「eMBB PUCCH」及び「URLLC PUCCH」が送信される。
図10は、本発明の実施の形態における動作例(8)を説明するための図である。最初に適用される衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御とし、図3に示される処理が実行されてもよい。次に、「eMBB対URLLC」の衝突制御を適用し、「URLLC-PUCCH」又は「URLLC-PUSCH」が優先されてもよい。その後さらに、eMBB-PUCCH及びeMBB-PUSCH間、又はURLLC-PUCCH及びURLLC-PUSCH間でオーバラップが発生する場合、再度適用する衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御とし、図3に示される処理が繰り返されてもよいし、ユーザ装置20が想定しないエラーであると定義されてもよい。
上記の衝突制御が適用される図10に示されるように、「eMBB PUSCH」が、「eMBB PUCCH」及び「URLLC PUCCH」に衝突する場合、最初に適用される衝突制御は、「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御であり、例えば「eMBB-PUSCH」に「eMBB-PUCCH」のUCI(eMBB UCI)が多重される(第1衝突制御)。次に、「eMBB対URLLC」の衝突制御が適用され、「URLLC PUCCH」が優先されて「eMBB PUSCH+eMBB UCI」はドロップされる(第2衝突制御)。最終状態として、「URLLC PUCCH」が送信される。
図11は、本発明の実施の形態における動作例(9)を説明するための図である。衝突しているチャネルに応じて、適用される衝突制御が異なってもよい。例えば、URLLC-PUSCHがeMBB-PUSCHとオーバラップしている場合のみ最初に適用される衝突制御を「eMBB対URLLC」とし、その他の場合は最初に適用される衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御としてもよい。
図11において、URLLC-PUSCHがeMBB-PUSCHとオーバラップしていないため、最初に適用される衝突制御を「eMBB対eMBB」かつ/または「URLLC対URLLC」の衝突制御とする。最終状態として、「eMBB-PUCCH」のUCI(eMBB UCI)が「eMBB-PUSCH」に多重され、かつ「URLLC-PUCCH」のUCI(URLLC UCI)が「URLLC-PUSCH」に多重され、「eMBB-PUSCH」および「URLLC-PUSCH」が送信される。
図12は、本発明の実施の形態における動作例(10)を説明するための図である。図12において、URLLC-PUSCHがeMBB-PUSCHとオーバラップしているため、最初に適用される衝突制御を「eMBB対URLLC」とする。「URLLC-PUSCH」が優先され、「eMBB-PUSCH」がドロップされる(第1衝突制御)。次に、URLLC-PUCCH及びURLLC-PUSCH間の衝突制御が適用され、URLLC-PUCCHのUCI(URLLC UCI)がURLLC-PUSCHに多重され「URLLC-PUSCH+URLLC UCI」となる。最終状態として、「eMBB-PUCCH」及び「URLLC-PUSCH+URLLC UCI」が送信される。
なお、複数のPUCCH及び複数のPUSCHがオーバラップしている場合、図10又は図11で説明した衝突制御は、いかなる順序で適用されてもよい。例えば、以下の順序で衝突制御が適用されてもよい。
1)eMBB-PUCCH対URLLC-PUCCH
2)eMBB-PUCCH間、又はURLLC-PUCCH間
3)eMBB-PUCCH対URLLC-PUSCH、又はURLLC-PUCCH対eMBB-PUSCH
4)eMBB-PUCCH対eMBB-PUSCH、又はURLLC-PUCCH対URLLC-PUSCH
また例えば、以下の順序で衝突制御が適用されてもよい。
1)eMBB-PUCCH対URLLC-PUCCH
2)eMBB-PUCCH対URLLC-PUSCH、又はURLLC-PUCCH対eMBB-PUSCH
3)eMBB-PUCCH間、又はURLLC-PUCCH間
4)eMBB-PUCCH対eMBB-PUSCH、又はURLLC-PUCCH対URLLC-PUSCH
ここで、URLLC-PUSCHとは、URLLCに関連付けられるUL-SCHを含むPUSCHであってもよい。例えば、そのUL-SCH送信をトリガーするDCIにおける、CRCのスクランブルに用いられるRNTI、DCIフォーマット、DCIフィールド又はMCS(Modulatgion and Coding Scheme)テーブルとして上位レイヤパラメータで通知されてもよい。eMBB-PUSCHとは、eMBBに関連付けられるUL-SCHを含むPUSCHであってもよい。例えば、そのUL-SCH送信をトリガーするDCIにおける、CRCのスクランブルに用いられるRNTI、DCIフォーマット、DCIフィールド又はMCSテーブルとして上位レイヤパラメータで指定されてもよい。
図13は、本発明の実施の形態における動作例(11)を説明するための図である。PUCCHが、A-SRS及び他のPUCCH又はPUSCHと衝突する場合、以下a)-d)のように衝突制御が適用されてもよい。
a)A-SRSがURLLCに関連付けられる場合、図5から図12で説明したPUCCH及びPUSCHに係る衝突制御が最初に適用され、A-SRSがURLLCに関連付けられない場合、A-SRSとPUCCHに係る衝突制御が最初に適用される。
b)A-SRSがURLLCに関連付けられる場合、A-SRSとPUCCHに係る衝突制御が最初に適用され、A-SRSがURLLCに関連付けられない場合、図5から図12で説明したPUCCH及びPUSCHに係る衝突制御が最初に適用される。
c)A-SRSと衝突するPUCCH又はPUSCHがURLLCに関連付けられる場合、図5から図12で説明したPUCCH及びPUSCHに係る衝突制御が最初に適用され、A-SRSと衝突するPUCCH又はPUSCHがURLLCに関連付けられない場合、A-SRSとPUCCHに係る衝突制御が最初に適用される。
d)A-SRSと衝突するPUCCH又はPUSCHがURLLCに関連付けられる場合、A-SRSとPUCCHに係る衝突制御が最初に適用され、A-SRSと衝突するPUCCH又はPUSCHがURLLCに関連付けられない場合、図5から図12で説明したPUCCH及びPUSCHに係る衝突制御が最初に適用される。
図13は、上記a)が適用された場合の処理を示す。A-SRSがURLLCではなくeMBBに関連付けられるため、衝突制御「URLLC対eMBB-SRS」が最初に適用される。次に、衝突制御「URLLC-PUCCH対URLLC-PUSCH」が適用され、最終状態として、「URLLC-PUSCH+URLLC UCI」が送信される。
ここで、URLLC-SRSとは、URLLCに関連付けられるSRSであって、例えば、そのSRS送信をトリガーするDCIにおけるCRCのスクランブルに用いられるRNTI、DCIフォーマット、DCIフィールド又は上位レイヤパラメータで通知されてもよい。eMBB-SRSとは、eMBBに関連付けられるSRSであって、例えば、そのSRS送信をトリガーするDCIにおけるCRCのスクランブルに用いられるRNTI、DCIフォーマット、DCIフィールド又は上位レイヤパラメータで通知されてもよい。
図14は、本発明の実施の形態における動作例を説明するためのフローチャートである。ステップS1において、ユーザ装置20は、チャネルの衝突が検出されたか否かを判定する。チャネルの衝突は、時間領域で検出されてもよいし、周波数領域又は符号領域で検出されてもよい。チャネルの衝突が検出された場合(S1のYES)、ステップS2に進み、チャネルの衝突が検出されなかった場合(S1のNO)フローを終了する。
ステップS2において、ユーザ装置20は、図5から図13で説明した衝突制御が適用されるように、基地局装置10から設定されるか又は予め規定された衝突制御を検出回数に応じて適用する。衝突制御が適用されてチャネルがドロップ又は多重化された後、ユーザ装置20は、再度ステップS1を実行する。
上述の実施例により、ユーザ装置20は、URLLCに関連付けられるPUCCHが他のチャネルと衝突した場合、基地局装置10から設定又は予め規定される衝突制御を適用して送信するチャネルを決定することができる。
すなわち、無線通信システムにおいて、チャネルが衝突した場合の通信制御を行うことができる。
(装置構成)
次に、これまでに説明した処理及び動作を実行する基地局装置10及びユーザ装置20の機能構成例を説明する。基地局装置10及びユーザ装置20は上述した実施例を実施する機能を含む。ただし、基地局装置10及びユーザ装置20はそれぞれ、実施例の中の一部の機能のみを備えることとしてもよい。
<基地局装置10>
図15は、基地局装置10の機能構成の一例を示す図である。図15に示されるように、基地局装置10は、送信部110と、受信部120と、設定部130と、制御部140とを有する。図15に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部110は、ユーザ装置20側に送信する信号を生成し、当該信号を無線で送信する機能を含む。受信部120は、ユーザ装置20から送信された各種の信号を受信し、受信した信号から、例えばより上位のレイヤの情報を取得する機能を含む。また、送信部110は、ユーザ装置20へNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL制御信号等を送信する機能を有する。
設定部130は、予め設定される設定情報、及び、ユーザ装置20に送信する各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。設定情報の内容は、例えば、ユーザ装置20のPUCCH及びPUSCHに係る通信設定等である。
制御部140は、実施例において説明したように、送信部110を介してユーザ装置20にPUCCH及びPUSCHのスケジューリングを行う。制御部140における信号送信に関する機能部を送信部110に含め、制御部140における信号受信に関する機能部を受信部120に含めてもよい。
<ユーザ装置20>
図16は、ユーザ装置20の機能構成の一例を示す図である。図16に示されるように、ユーザ装置20は、送信部210と、受信部220と、設定部230と、制御部240とを有する。図16に示される機能構成は一例に過ぎない。本発明の実施の形態に係る動作を実行できるのであれば、機能区分及び機能部の名称はどのようなものでもよい。
送信部210は、送信データから送信信号を作成し、当該送信信号を無線で送信する。受信部220は、各種の信号を無線受信し、受信した物理レイヤの信号からより上位のレイヤの信号を取得する。また、受信部220は、基地局装置10から送信されるNR-PSS、NR-SSS、NR-PBCH、DL/UL/SL制御信号等を受信する機能を有する。また、例えば、送信部210は、D2D通信として、他のユーザ装置20に、PSCCH(Physical Sidelink Control Channel)、PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)、PSDCH(Physical Sidelink Discovery Channel)、PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)等を送信し、受信部120は、他のユーザ装置20から、PSCCH、PSSCH、PSDCH又はPSBCH等を受信する。
設定部230は、受信部220により基地局装置10又はユーザ装置20から受信した各種の設定情報を記憶装置に格納し、必要に応じて記憶装置から読み出す。また、設定部230は、予め設定される設定情報も格納する。設定情報の内容は、例えば、UCIに係る設定情報、PUCCH及びPUSCHに係る通信設定等である。
制御部240は、実施例において説明したように、送信部210を介して基地局装置10にUCIを含むPUCCH及びPUSCHの送信を制御する。制御部240における信号送信に関する機能部を送信部210に含め、制御部240における信号受信に関する機能部を受信部220に含めてもよい。
(ハードウェア構成)
上記実施形態の説明に用いたブロック図(図15及び図16)は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの少なくとも一方の任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現方法は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的又は論理的に結合した1つの装置を用いて実現されてもよいし、物理的又は論理的に分離した2つ以上の装置を直接的又は間接的に(例えば、有線、無線などを用いて)接続し、これら複数の装置を用いて実現されてもよい。機能ブロックは、上記1つの装置又は上記複数の装置にソフトウェアを組み合わせて実現されてもよい。
機能には、判断、決定、判定、計算、算出、処理、導出、調査、探索、確認、受信、送信、出力、アクセス、解決、選択、選定、確立、比較、想定、期待、見做し、報知(broadcasting)、通知(notifying)、通信(communicating)、転送(forwarding)、構成(configuring)、再構成(reconfiguring)、割り当て(allocating、mapping)、割り振り(assigning)などがあるが、これらに限られない。たとえば、送信を機能させる機能ブロック(構成部)は、送信部(transmitting unit)や送信機(transmitter)と呼称される。いずれも、上述したとおり、実現方法は特に限定されない。
例えば、本開示の一実施の形態における基地局装置10、ユーザ装置20等は、本開示の無線通信方法の処理を行うコンピュータとして機能してもよい。図17は、本開示の一実施の形態に係る基地局装置10及びユーザ装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。上述の基地局装置10及びユーザ装置20は、物理的には、プロセッサ1001、記憶装置1002、補助記憶装置1003、通信装置1004、入力装置1005、出力装置1006、バス1007などを含むコンピュータ装置として構成されてもよい。
なお、以下の説明では、「装置」という文言は、回路、デバイス、ユニット等に読み替えることができる。基地局装置10及びユーザ装置20のハードウェア構成は、図に示した各装置を1つ又は複数含むように構成されてもよいし、一部の装置を含まずに構成されてもよい。
基地局装置10及びユーザ装置20における各機能は、プロセッサ1001、記憶装置1002等のハードウェア上に所定のソフトウェア(プログラム)を読み込ませることによって、プロセッサ1001が演算を行い、通信装置1004による通信を制御したり、記憶装置1002及び補助記憶装置1003におけるデータの読み出し及び書き込みの少なくとも一方を制御したりすることによって実現される。
プロセッサ1001は、例えば、オペレーティングシステムを動作させてコンピュータ全体を制御する。プロセッサ1001は、周辺装置とのインタフェース、制御装置、演算装置、レジスタ等を含む中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)で構成されてもよい。例えば、上述の制御部140、制御部240等は、プロセッサ1001によって実現されてもよい。
また、プロセッサ1001は、プログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール又はデータ等を、補助記憶装置1003及び通信装置1004の少なくとも一方から記憶装置1002に読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。プログラムとしては、上述の実施の形態において説明した動作の少なくとも一部をコンピュータに実行させるプログラムが用いられる。例えば、図15に示した基地局装置10の制御部140は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。また、例えば、図16に示したユーザ装置20の制御部240は、記憶装置1002に格納され、プロセッサ1001で動作する制御プログラムによって実現されてもよい。上述の各種処理は、1つのプロセッサ1001によって実行される旨を説明してきたが、2以上のプロセッサ1001により同時又は逐次に実行されてもよい。プロセッサ1001は、1以上のチップによって実装されてもよい。なお、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されてもよい。
記憶装置1002は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、RAM(Random Access Memory)等の少なくとも1つによって構成されてもよい。記憶装置1002は、レジスタ、キャッシュ、メインメモリ(主記憶装置)等と呼ばれてもよい。記憶装置1002は、本開示の一実施の形態に係る通信方法を実施するために実行可能なプログラム(プログラムコード)、ソフトウェアモジュール等を保存することができる。
補助記憶装置1003は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であり、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)等の光ディスク、ハードディスクドライブ、フレキシブルディスク、光磁気ディスク(例えば、コンパクトディスク、デジタル多用途ディスク、Blu-ray(登録商標)ディスク)、スマートカード、フラッシュメモリ(例えば、カード、スティック、キードライブ)、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等の少なくとも1つによって構成されてもよい。上述の記憶媒体は、例えば、記憶装置1002及び補助記憶装置1003の少なくとも一方を含むデータベース、サーバその他の適切な媒体であってもよい。
通信装置1004は、有線ネットワーク及び無線ネットワークの少なくとも一方を介してコンピュータ間の通信を行うためのハードウェア(送受信デバイス)であり、例えばネットワークデバイス、ネットワークコントローラ、ネットワークカード、通信モジュールなどともいう。通信装置1004は、例えば周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)及び時分割複信(TDD:Time Division Duplex)の少なくとも一方を実現するために、高周波スイッチ、デュプレクサ、フィルタ、周波数シンセサイザなどを含んで構成されてもよい。例えば、送受信アンテナ、アンプ部、送受信部、伝送路インターフェース等は、通信装置1004によって実現されてもよい。送受信部は、送信部と受信部とで、物理的に、または論理的に分離された実装がなされてもよい。
入力装置1005は、外部からの入力を受け付ける入力デバイス(例えば、キーボード、マウス、マイクロフォン、スイッチ、ボタン、センサ等)である。出力装置1006は、外部への出力を実施する出力デバイス(例えば、ディスプレイ、スピーカー、LEDランプ等)である。なお、入力装置1005及び出力装置1006は、一体となった構成(例えば、タッチパネル)であってもよい。
また、プロセッサ1001及び記憶装置1002等の各装置は、情報を通信するためのバス1007によって接続される。バス1007は、単一のバスを用いて構成されてもよいし、装置間ごとに異なるバスを用いて構成されてもよい。
また、基地局装置10及びユーザ装置20は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを含んで構成されてもよく、当該ハードウェアにより、各機能ブロックの一部又は全てが実現されてもよい。例えば、プロセッサ1001は、これらのハードウェアの少なくとも1つを用いて実装されてもよい。
(実施の形態のまとめ)
以上、説明したように、本発明の実施の形態によれば、第1のサービス種別に関連付けられるチャネルと第2のサービス種別に関連付けられるチャネルとが、少なくとも時間領域で衝突し、かつ前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル及び前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルの少なくとも一方において、同一のサービス種別に関連付けられる複数のチャネルが少なくとも時間領域で衝突する場合、チャネルのドロップ又は多重化によって送信候補となるチャネルを決定する複数の処理規範を、特定の順序で適用し、チャネルの衝突が時間領域で検出されなくなるまで繰り返す制御部と、チャネルの衝突が時間領域で検出されなくなった前記送信候補となるチャネルを基地局装置に送信する送信部とを有するユーザ装置が提供される。
上記の構成により、ユーザ装置20は、URLLCに関連付けられるPUCCHが他のチャネルと衝突した場合、基地局装置10から設定又は予め規定される優先順位を適用して送信するチャネルを決定することができる。すなわち、無線通信システムにおいて、チャネルが衝突した場合の通信制御を行うことができる。
前記第1のサービス種別はeMBB(enhanced Mobile Broadband)であり、前記第2のサービス種別はURLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communications)であってもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、eMBB又はURLLCのいずれかを優先する制御を実行することができる。
前記制御部は、前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネルと前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルとの間で規定される第1の衝突制御と、前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル間又は前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネル間で規定される第2の衝突制御とに基づいて、送信候補となるチャネルを決定してもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、eMBB又はURLLCのいずれかを優先する制御と、eMBBのチャネル間又はURLLCのチャネル間のいずれかのチャネルを優先する制御との両方を実行することができる。
前記制御部は、前記第1の衝突制御を最初に適用して送信候補となるチャネルを決定し、次に前記第2の衝突制御を適用して送信候補となるチャネルを決定してもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、eMBB又はURLLCのいずれかを優先する制御を最初に実行することができる。
前記制御部は、前記第2の衝突制御を最初に適用して送信候補となるチャネルを決定し、次に前記第1の衝突制御を適用して送信候補となるチャネルを決定してもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、eMBBのチャネル間又はURLLCのチャネル間のいずれかのチャネルを優先する制御を最初に実行することができる。
前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル又は前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルは、UCI(Uplink Control Information)の種別に基づいてドロップ又は多重化が決定される制御チャネル又はデータチャネルであってもよい。当該構成により、ユーザ装置20は、UCIの種別又はPUCCHであるかPUSCHであるかに基づいて、チャネルをドロップ又は多重化する制御を実行することができる。
(実施形態の補足)
以上、本発明の実施の形態を説明してきたが、開示される発明はそのような実施形態に限定されず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。発明の理解を促すため具体的な数値例を用いて説明がなされたが、特に断りのない限り、それらの数値は単なる一例に過ぎず適切な如何なる値が使用されてもよい。上記の説明における項目の区分けは本発明に本質的ではなく、2以上の項目に記載された事項が必要に応じて組み合わせて使用されてよいし、ある項目に記載された事項が、別の項目に記載された事項に(矛盾しない限り)適用されてよい。機能ブロック図における機能部又は処理部の境界は必ずしも物理的な部品の境界に対応するとは限らない。複数の機能部の動作が物理的には1つの部品で行われてもよいし、あるいは1つの機能部の動作が物理的には複数の部品により行われてもよい。実施の形態で述べた処理手順については、矛盾の無い限り処理の順序を入れ替えてもよい。処理説明の便宜上、基地局装置10及びユーザ装置20は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明の実施の形態に従って基地局装置10が有するプロセッサにより動作するソフトウェア及び本発明の実施の形態に従ってユーザ装置20が有するプロセッサにより動作するソフトウェアはそれぞれ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ(ROM)、EPROM、EEPROM、レジスタ、ハードディスク(HDD)、リムーバブルディスク、CD-ROM、データベース、サーバその他の適切な如何なる記憶媒体に保存されてもよい。
また、情報の通知は、本開示で説明した態様/実施形態に限られず、他の方法を用いて行われてもよい。例えば、情報の通知は、物理レイヤシグナリング(例えば、DCI(Downlink Control Information)、UCI(Uplink Control Information))、上位レイヤシグナリング(例えば、RRC(Radio Resource Control)シグナリング、MAC(Medium Access Control)シグナリング、報知情報(MIB(Master Information Block)、SIB(System Information Block))、その他の信号又はこれらの組み合わせによって実施されてもよい。また、RRCシグナリングは、RRCメッセージと呼ばれてもよく、例えば、RRC接続セットアップ(RRC Connection Setup)メッセージ、RRC接続再構成(RRC Connection Reconfiguration)メッセージ等であってもよい。上位レイヤシグナリングにて送信されるパラメータは、上位レイヤパラメータと呼ばれてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER 3G、IMT-Advanced、4G(4th generation mobile communication system)、5G(5th generation mobile communication system)、FRA(Future Radio Access)、NR(new Radio)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE 802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE 802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE 802.20、UWB(Ultra-WideBand)、Bluetooth(登録商標)、その他の適切なシステムを利用するシステム及びこれらに基づいて拡張された次世代システムの少なくとも一つに適用されてもよい。また、複数のシステムが組み合わされて(例えば、LTE及びLTE-Aの少なくとも一方と5Gとの組み合わせ等)適用されてもよい。
本明細書で説明した各態様/実施形態の処理手順、シーケンス、フローチャート等は、矛盾の無い限り、順序を入れ替えてもよい。例えば、本開示において説明した方法については、例示的な順序を用いて様々なステップの要素を提示しており、提示した特定の順序に限定されない。
本明細書において基地局装置10によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。基地局装置10を有する1つ又は複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて、ユーザ装置20との通信のために行われる様々な動作は、基地局装置10及び基地局装置10以外の他のネットワークノード(例えば、MME又はS-GW等が考えられるが、これらに限られない)の少なくとも1つによって行われ得ることは明らかである。上記において基地局装置10以外の他のネットワークノードが1つである場合を例示したが、他のネットワークノードは、複数の他のネットワークノードの組み合わせ(例えば、MME及びS-GW)であってもよい。
本開示において説明した情報又は信号等は、上位レイヤ(又は下位レイヤ)から下位レイヤ(又は上位レイヤ)へ出力され得る。複数のネットワークノードを介して入出力されてもよい。
入出力された情報等は特定の場所(例えば、メモリ)に保存されてもよいし、管理テーブルを用いて管理してもよい。入出力される情報等は、上書き、更新、又は追記され得る。出力された情報等は削除されてもよい。入力された情報等は他の装置へ送信されてもよい。
本開示における判定は、1ビットで表される値(0か1か)によって行われてもよいし、真偽値(Boolean:true又はfalse)によって行われてもよいし、数値の比較(例えば、所定の値との比較)によって行われてもよい。
ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語と呼ばれるか、他の名称で呼ばれるかを問わず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、手順、機能などを意味するよう広く解釈されるべきである。
また、ソフトウェア、命令、情報などは、伝送媒体を介して送受信されてもよい。例えば、ソフトウェアが、有線技術(同軸ケーブル、光ファイバケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL:Digital Subscriber Line)など)及び無線技術(赤外線、マイクロ波など)の少なくとも一方を使用してウェブサイト、サーバ、又は他のリモートソースから送信される場合、これらの有線技術及び無線技術の少なくとも一方は、伝送媒体の定義内に含まれる。
本開示において説明した情報、信号などは、様々な異なる技術のいずれかを使用して表されてもよい。例えば、上記の説明全体に渡って言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、チップなどは、電圧、電流、電磁波、磁界若しくは磁性粒子、光場若しくは光子、又はこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
なお、本開示において説明した用語及び本開示の理解に必要な用語については、同一の又は類似する意味を有する用語と置き換えてもよい。例えば、チャネル及びシンボルの少なくとも一方は信号(シグナリング)であってもよい。また、信号はメッセージであってもよい。また、コンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)は、キャリア周波数、セル、周波数キャリアなどと呼ばれてもよい。
本開示において使用する「システム」及び「ネットワーク」という用語は、互換的に使用される。
また、本開示において説明した情報、パラメータなどは、絶対値を用いて表されてもよいし、所定の値からの相対値を用いて表されてもよいし、対応する別の情報を用いて表されてもよい。例えば、無線リソースはインデックスによって指示されるものであってもよい。
上述したパラメータに使用する名称はいかなる点においても限定的な名称ではない。さらに、これらのパラメータを使用する数式等は、本開示で明示的に開示したものと異なる場合もある。様々なチャネル(例えば、PUCCH、PDCCHなど)及び情報要素は、あらゆる好適な名称によって識別できるので、これらの様々なチャネル及び情報要素に割り当てている様々な名称は、いかなる点においても限定的な名称ではない。
本開示においては、「基地局(BS:Base Station)」、「無線基地局」、「基地局装置」、「固定局(fixed station)」、「NodeB」、「eNodeB(eNB)」、「gNodeB(gNB)」、「アクセスポイント(access point)」、「送信ポイント(transmission point)」、「受信ポイント(reception point)、「送受信ポイント(transmission/reception point)」、「セル」、「セクタ」、「セルグループ」、「キャリア」、「コンポーネントキャリア」などの用語は、互換的に使用され得る。基地局は、マクロセル、スモールセル、フェムトセル、ピコセルなどの用語で呼ばれる場合もある。
基地局は、1つ又は複数(例えば、3つ)のセルを収容することができる。基地局が複数のセルを収容する場合、基地局のカバレッジエリア全体は複数のより小さいエリアに区分でき、各々のより小さいエリアは、基地局サブシステム(例えば、屋内用の小型基地局(RRH:Remote Radio Head)によって通信サービスを提供することもできる。「セル」又は「セクタ」という用語は、このカバレッジにおいて通信サービスを行う基地局及び基地局サブシステムの少なくとも一方のカバレッジエリアの一部又は全体を指す。
本開示においては、「移動局(MS:Mobile Station)」、「ユーザ端末(user terminal)」、「ユーザ装置(UE:User Equipment)」、「端末」などの用語は、互換的に使用され得る。
移動局は、当業者によって、加入者局、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、リモートデバイス、モバイル加入者局、アクセス端末、モバイル端末、ワイヤレス端末、リモート端末、ハンドセット、ユーザエージェント、モバイルクライアント、クライアント、又はいくつかの他の適切な用語で呼ばれる場合もある。
基地局及び移動局の少なくとも一方は、送信装置、受信装置、通信装置などと呼ばれてもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、移動体に搭載されたデバイス、移動体自体などであってもよい。当該移動体は、乗り物(例えば、車、飛行機など)であってもよいし、無人で動く移動体(例えば、ドローン、自動運転車など)であってもよいし、ロボット(有人型又は無人型)であってもよい。なお、基地局及び移動局の少なくとも一方は、必ずしも通信動作時に移動しない装置も含む。例えば、基地局及び移動局の少なくとも一方は、センサなどのIoT(Internet of Things)機器であってもよい。
また、本開示における基地局は、ユーザ端末で読み替えてもよい。例えば、基地局及びユーザ端末間の通信を、複数のユーザ装置20間の通信(例えば、D2D(Device-to-Device)、V2X(Vehicle-to-Everything)などと呼ばれてもよい)に置き換えた構成について、本開示の各態様/実施形態を適用してもよい。この場合、上述の基地局装置10が有する機能をユーザ装置20が有する構成としてもよい。また、「上り」及び「下り」などの文言は、端末間通信に対応する文言(例えば、「サイド(side)」)で読み替えられてもよい。例えば、上りチャネル、下りチャネルなどは、サイドチャネルで読み替えられてもよい。
同様に、本開示におけるユーザ端末は、基地局で読み替えてもよい。この場合、上述のユーザ端末が有する機能を基地局が有する構成としてもよい。
本開示で使用する「判断(determining)」、「決定(determining)」という用語は、多種多様な動作を包含する場合がある。「判断」、「決定」は、例えば、判定(judging)、計算(calculating)、算出(computing)、処理(processing)、導出(deriving)、調査(investigating)、探索(looking up、search、inquiry)(例えば、テーブル、データベース又は別のデータ構造での探索)、確認(ascertaining)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、受信(receiving)(例えば、情報を受信すること)、送信(transmitting)(例えば、情報を送信すること)、入力(input)、出力(output)、アクセス(accessing)(例えば、メモリ中のデータにアクセスすること)した事を「判断」「決定」したとみなす事などを含み得る。また、「判断」、「決定」は、解決(resolving)、選択(selecting)、選定(choosing)、確立(establishing)、比較(comparing)などした事を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。つまり、「判断」「決定」は、何らかの動作を「判断」「決定」したとみなす事を含み得る。また、「判断(決定)」は、「想定する(assuming)」、「期待する(expecting)」、「みなす(considering)」などで読み替えられてもよい。
「接続された(connected)」、「結合された(coupled)」という用語、又はこれらのあらゆる変形は、2又はそれ以上の要素間の直接的又は間接的なあらゆる接続又は結合を意味し、互いに「接続」又は「結合」された2つの要素間に1又はそれ以上の中間要素が存在することを含むことができる。要素間の結合又は接続は、物理的なものであっても、論理的なものであっても、或いはこれらの組み合わせであってもよい。例えば、「接続」は「アクセス」で読み替えられてもよい。本開示で使用する場合、2つの要素は、1又はそれ以上の電線、ケーブル及びプリント電気接続の少なくとも一つを用いて、並びにいくつかの非限定的かつ非包括的な例として、無線周波数領域、マイクロ波領域及び光(可視及び不可視の両方)領域の波長を有する電磁エネルギーなどを用いて、互いに「接続」又は「結合」されると考えることができる。
参照信号は、RS(Reference Signal)と略称することもでき、適用される標準によってパイロット(Pilot)と呼ばれてもよい。
本開示において使用する「に基づいて」という記載は、別段に明記されていない限り、「のみに基づいて」を意味しない。言い換えれば、「に基づいて」という記載は、「のみに基づいて」と「に少なくとも基づいて」の両方を意味する。
本開示において使用する「第1の」、「第2の」などの呼称を使用した要素へのいかなる参照も、それらの要素の量又は順序を全般的に限定しない。これらの呼称は、2つ以上の要素間を区別する便利な方法として本開示において使用され得る。したがって、第1及び第2の要素への参照は、2つの要素のみが採用され得ること、又は何らかの形で第1の要素が第2の要素に先行しなければならないことを意味しない。
上記の各装置の構成における「手段」を、「部」、「回路」、「デバイス」等に置き換えてもよい。
本開示において、「含む(include)」、「含んでいる(including)」及びそれらの変形が使用されている場合、これらの用語は、用語「備える(comprising)」と同様に、包括的であることが意図される。さらに、本開示において使用されている用語「又は(or)」は、排他的論理和ではないことが意図される。
無線フレームは時間領域において1つ又は複数のフレームによって構成されてもよい。時間領域において1つ又は複数の各フレームはサブフレームと呼ばれてもよい。サブフレームは更に時間領域において1つ又は複数のスロットによって構成されてもよい。サブフレームは、ニューメロロジ(numerology)に依存しない固定の時間長(例えば、1ms)であってもよい。
ニューメロロジは、ある信号又はチャネルの送信及び受信の少なくとも一方に適用される通信パラメータであってもよい。ニューメロロジは、例えば、サブキャリア間隔(SCS:SubCarrier Spacing)、帯域幅、シンボル長、サイクリックプレフィックス長、送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)、TTIあたりのシンボル数、無線フレーム構成、送受信機が周波数領域において行う特定のフィルタリング処理、送受信機が時間領域において行う特定のウィンドウイング処理などの少なくとも1つを示してもよい。
スロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボル(OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、SC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボル等)で構成されてもよい。スロットは、ニューメロロジに基づく時間単位であってもよい。
スロットは、複数のミニスロットを含んでもよい。各ミニスロットは、時間領域において1つ又は複数のシンボルによって構成されてもよい。また、ミニスロットは、サブスロットと呼ばれてもよい。ミニスロットは、スロットよりも少ない数のシンボルによって構成されてもよい。ミニスロットより大きい時間単位で送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプAと呼ばれてもよい。ミニスロットを用いて送信されるPDSCH(又はPUSCH)は、PDSCH(又はPUSCH)マッピングタイプBと呼ばれてもよい。
無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、いずれも信号を伝送する際の時間単位を表す。無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルは、それぞれに対応する別の呼称が用いられてもよい。
例えば、1サブフレームは送信時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)と呼ばれてもよいし、複数の連続したサブフレームがTTIと呼ばれてよいし、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれてもよい。つまり、サブフレーム及びTTIの少なくとも一方は、既存のLTEにおけるサブフレーム(1ms)であってもよいし、1msより短い期間(例えば、1-13シンボル)であってもよいし、1msより長い期間であってもよい。なお、TTIを表す単位は、サブフレームではなくスロット、ミニスロットなどと呼ばれてもよい。
ここで、TTIは、例えば、無線通信におけるスケジューリングの最小時間単位のことをいう。例えば、LTEシステムでは、基地局が各ユーザ装置20に対して、無線リソース(各ユーザ装置20において使用することが可能な周波数帯域幅、送信電力など)を、TTI単位で割り当てるスケジューリングを行う。なお、TTIの定義はこれに限られない。
TTIは、チャネル符号化されたデータパケット(トランスポートブロック)、コードブロック、コードワードなどの送信時間単位であってもよいし、スケジューリング、リンクアダプテーションなどの処理単位となってもよい。なお、TTIが与えられたとき、実際にトランスポートブロック、コードブロック、コードワードなどがマッピングされる時間区間(例えば、シンボル数)は、当該TTIよりも短くてもよい。
なお、1スロット又は1ミニスロットがTTIと呼ばれる場合、1以上のTTI(すなわち、1以上のスロット又は1以上のミニスロット)が、スケジューリングの最小時間単位となってもよい。また、当該スケジューリングの最小時間単位を構成するスロット数(ミニスロット数)は制御されてもよい。
1msの時間長を有するTTIは、通常TTI(LTE Rel.8-12におけるTTI)、ノーマルTTI、ロングTTI、通常サブフレーム、ノーマルサブフレーム、ロングサブフレーム、スロットなどと呼ばれてもよい。通常TTIより短いTTIは、短縮TTI、ショートTTI、部分TTI(partial又はfractional TTI)、短縮サブフレーム、ショートサブフレーム、ミニスロット、サブスロット、スロットなどと呼ばれてもよい。
なお、ロングTTI(例えば、通常TTI、サブフレームなど)は、1msを超える時間長を有するTTIで読み替えてもよいし、ショートTTI(例えば、短縮TTIなど)は、ロングTTIのTTI長未満かつ1ms以上のTTI長を有するTTIで読み替えてもよい。
リソースブロック(RB)は、時間領域及び周波数領域のリソース割当単位であり、周波数領域において、1つ又は複数個の連続した副搬送波(subcarrier)を含んでもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに関わらず同じであってもよく、例えば12であってもよい。RBに含まれるサブキャリアの数は、ニューメロロジに基づいて決定されてもよい。
また、RBの時間領域は、1つ又は複数個のシンボルを含んでもよく、1スロット、1ミニスロット、1サブフレーム、又は1TTIの長さであってもよい。1TTI、1サブフレームなどは、それぞれ1つ又は複数のリソースブロックで構成されてもよい。
なお、1つ又は複数のRBは、物理リソースブロック(PRB:Physical RB)、サブキャリアグループ(SCG:Sub-Carrier Group)、リソースエレメントグループ(REG:Resource Element Group)、PRBペア、RBペアなどと呼ばれてもよい。
また、リソースブロックは、1つ又は複数のリソースエレメント(RE:Resource Element)によって構成されてもよい。例えば、1REは、1サブキャリア及び1シンボルの無線リソース領域であってもよい。
帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)(部分帯域幅などと呼ばれてもよい)は、あるキャリアにおいて、あるニューメロロジ用の連続する共通RB(common resource blocks)のサブセットのことを表してもよい。ここで、共通RBは、当該キャリアの共通参照ポイントを基準としたRBのインデックスによって特定されてもよい。PRBは、あるBWPで定義され、当該BWP内で番号付けされてもよい。
BWPには、UL用のBWP(UL BWP)と、DL用のBWP(DL BWP)とが含まれてもよい。UEに対して、1キャリア内に1つ又は複数のBWPが設定されてもよい。
設定されたBWPの少なくとも1つがアクティブであってもよく、UEは、アクティブなBWPの外で所定の信号/チャネルを送受信することを想定しなくてもよい。なお、本開示における「セル」、「キャリア」などは、「BWP」で読み替えられてもよい。
上述した無線フレーム、サブフレーム、スロット、ミニスロット及びシンボルなどの構造は例示に過ぎない。例えば、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレーム又は無線フレームあたりのスロットの数、スロット内に含まれるミニスロットの数、スロット又はミニスロットに含まれるシンボル及びRBの数、RBに含まれるサブキャリアの数、並びにTTI内のシンボル数、シンボル長、サイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)長などの構成は、様々に変更することができる。
本開示において、例えば、英語でのa, an及びtheのように、翻訳により冠詞が追加された場合、本開示は、これらの冠詞の後に続く名詞が複数形であることを含んでもよい。
本開示において、「AとBが異なる」という用語は、「AとBが互いに異なる」ことを意味してもよい。なお、当該用語は、「AとBがそれぞれCと異なる」ことを意味してもよい。「離れる」、「結合される」などの用語も、「異なる」と同様に解釈されてもよい。
本開示において説明した各態様/実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよいし、実行に伴って切り替えて用いてもよい。また、所定の情報の通知(例えば、「Xであること」の通知)は、明示的に行うものに限られず、暗黙的(例えば、当該所定の情報の通知を行わない)ことによって行われてもよい。
以上、本開示について詳細に説明したが、当業者にとっては、本開示が本開示中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本開示は、請求の範囲の記載により定まる本開示の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本開示の記載は、例示説明を目的とするものであり、本開示に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
(第1項)
第1のサービス種別に関連付けられるチャネルと第2のサービス種別に関連付けられるチャネルとが、少なくとも時間領域で衝突し、かつ前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル及び前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルの少なくとも一方において、同一のサービス種別に関連付けられる複数のチャネルが少なくとも時間領域で衝突する場合、チャネルのドロップ又は多重化によって送信候補となるチャネルを決定する複数の処理規範を、特定の順序で適用し、チャネルの衝突が時間領域で検出されなくなるまで繰り返す制御部と、
チャネルの衝突が時間領域で検出されなくなった前記送信候補となるチャネルを基地局装置に送信する送信部とを有するユーザ装置。
(第2項)
前記第1のサービス種別はeMBB(enhanced Mobile Broadband)であり、前記第2のサービス種別はURLLC(Ultra Reliable and Low Latency Communications)である第1項記載のユーザ装置。
(第3項)
前記制御部は、前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネルと前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルとの間で規定される第1の衝突制御と、前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル間又は前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネル間で規定される第2の衝突制御とに基づいて、送信候補となるチャネルを決定する第2項記載のユーザ装置。
(第4項)
前記制御部は、前記第1の衝突制御を最初に適用して送信候補となるチャネルを決定し、次に前記第2の衝突制御を適用して送信候補となるチャネルを決定する第3項記載のユーザ装置。
(第5項)
前記制御部は、前記第2の衝突制御を最初に適用して送信候補となるチャネルを決定し、次に前記第1の衝突制御を適用して送信候補となるチャネルを決定する第3項記載のユーザ装置。
(第6項)
前記第1のサービス種別に関連付けられるチャネル又は前記第2のサービス種別に関連付けられるチャネルは、UCI(Uplink Control Information)の種別に基づいてドロップ又は多重化が決定される制御チャネル又はデータチャネルである第3項記載のユーザ装置。
10 基地局装置
110 送信部
120 受信部
130 設定部
140 制御部
20 ユーザ装置
210 送信部
220 受信部
230 設定部
240 制御部
1001 プロセッサ
1002 記憶装置
1003 補助記憶装置
1004 通信装置
1005 入力装置
1006 出力装置

Claims (8)

  1. 優先度が低いチャネル送信間における第1の衝突制御を実行し、次に異なる優先度を持つチャネル送信間において衝突が発生した場合に第2の衝突制御を実行する制御部と、
    前記第1の衝突制御及び前記第2の衝突制御に基づいて決定したチャネルを、基地局へ送信する送信部と、
    を有する端末。
  2. 前記制御部は、前記第1の衝突制御において、優先度が低いチャネルの上りチャネル制御情報と前記優先度が低いチャネルの上りチャネル制御情報とを多重化する、請求項1に記載の端末。
  3. 前記制御部は、前記第2の衝突制御において、優先度が低いチャネルをキャンセルする、請求項1又は請求項2に記載の端末。
  4. 前記制御部は、前記第2の衝突制御を実行した後に優先度が高いチャネル送信間において衝突が発生した場合に第3の衝突制御を実行し、
    前記送信部は、前記第3の衝突制御に基づいて決定したチャネルを基地局へ送信する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の端末。
  5. 前記制御部は、前記第3の衝突制御において、優先度が高いチャネルの上りチャネル制御情報と前記優先度が高いチャネルの上りチャネル制御情報とを多重化する、請求項4に記載の端末。
  6. 前記第1の衝突制御のおける多重化と、前記第3の衝突制御のおける多重化は、同じ手順で実行される請求項5に記載の端末。
  7. 優先度が低いチャネル送信間における第1の衝突制御を実行し、次に異なる優先度を持つチャネル送信間において衝突が発生した場合に第2の衝突制御を実行する制御部と、
    前記第1の衝突制御及び前記第2の衝突制御に基づいて決定したチャネルを、基地局へ送信する送信部と、
    を有する端末と、
    前記第1の衝突制御及び前記第2の衝突制御に基づいて決定されたチャネルを、前記端末から受信する受信部と、
    を有する基地局と、
    を有する通信システム。
  8. 優先度が低いチャネル送信間における第1の衝突制御を実行し、次に異なる優先度を持つチャネル送信間において衝突が発生した場合に第2の衝突制御を実行するステップと、
    前記第1の衝突制御及び前記第2の衝突制御に基づいて決定したチャネルを、基地局へ送信するステップと、
    を有する端末の通信方法。
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