JP7301293B2 - 湿式微粒化装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化装置及び方法に関し、詳しくは、処理対象流体を細管内で往復動させるという簡単な処理で処理対象流体内に混濁された粒子の高度な微粒化を可能にした湿式微粒化装置及び方法に関する。
従来、粒子が混濁された処理対象流体を1又は2のノズルから超高圧で噴出させることにより処理対象流体に含まれる粒子を微粒化する湿式ジェットミル処理部を備えた装置としては、特許文献1に記載されたものが知られている。
特許文献1には、溶媒と粉末を混合することによって混合槽11で形成されたスラリー前駆体を給液ポンプ13によって混合槽11から排出し、増圧機14で例えば10MPa以上の圧力に加圧して、衝突ユニット( 湿式ジェットミル処理部)15中に噴出させ、ここで湿式ジェットミル処理を行った後そのスラリー前駆体を循環ポンプ(循環部)17によって混合槽11に導き、混合槽11で、再び少量の粉末を混合して、上記処理を所定回数繰り返すことによって所望の粉末濃度のスラリーを製造し、その後、バルブ18を切り換えて製造したスラリーをスラリー槽19に導くようにしたスラリーの製造装置が記載されている。
特開2010-77001号公報
しかし、上記特許文献1に記載されたスラリーの製造装置は、給液ポンプ13と循環ポンプ17の2つのポンプを用いることに加えて、給液ポンプ13の後段に増圧器14を設ける必要があるものであり、更に、溶媒と粉末を混合する混合槽11、製造したスラリーを導くスラリー槽19を別位置に設ける必要があるものであり、その結果、装置が大型化し、かつ高価になり、また、給液ポンプ13と増圧機14を用いてスラリー前駆体の噴出処理を行っているため、高度な微粒化が難しいという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、小型化可能であり、かつ簡単な構造で処理対象流体に含まれる粒子を高度に微粒化することができる湿式微粒化装置及び方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化装置であって、前記処理対象流体を収容する処理対象流体収容容器と、プランジャにより内周壁を摺動するガスケットを備えたシリンジと、
前記処理対象流体収容容器内に一端が挿入され、他端が前記シリンジに接続される細管と、前記プランジャを前後進制御する制御部と、を備え、前記制御部の制御により、前記プランジャを後退させて前記処理対象流体収容容器内の前記処理対象流体を前記細管を介して前記シリンジ内に収容し、前記プランジャを前進させて前記シリンジ内に収容された前記処理対象流体を前記細管を介して前記処理対象流体収容容器内に戻す微粒化処理を少なくとも一回実行することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記細管は、前記シリンジに着脱自在に接続されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記細管の径は、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径に応じて決定されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記細管の長さは、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径及び所望の微粒化度に応じて決定されることを特徴をとする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記制御部は、前記プランジャによる前記細管を介する前記処理対象流体の押し出し速度を前記細管内における前記処理対象流体の流れが乱流になるように制御するとともに、前記プランジャの往復動作による前記微粒化処理の回数を所定の回数に制御することを特徴する。
請求項6に記載の発明は、処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化方法であって、前記処理対象流体を収容する処理対象流体収容容器に細管の一端を挿入するとともに、前記細管の他端をプランジャにより内周壁を摺動するガスケットを備えたシリンジに接続し、前記プランジャを後退させて前記処理対象流体収容容器内の前記処理対象流体を前記細管を介して前記シリンジ内に収容し、前記プランジャを前進させて前記シリンジ内に収容された前記処理対象流体を前記細管を介して前記処理対象流体収容容器内に戻す微粒化処理を少なくとも一回実行することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記細管は、前記シリンジに着脱自在に接続されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記細管の径は、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径に応じて決定されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項6又は7に記載の発明において、前記細管の長さは、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径及び所望の微粒化度に応じて決定されることを特徴をとする。
請求項10に記載の発明は、請求項6乃至9のいずれか1項に記載の発明において、前記プランジャによる前記細管を介する前記処理対象流体の押し出し速度は、前記細管内における前記処理対象流体の流れが乱流になるように制御されるとともに、前記プランジャの往復動作による前記微粒化処理の回数が所定の回数に制御されることを特徴する。
本発明は、処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化装置であって、前記処理対象流体を収容する処理対象流体収容容器と、プランジャにより内周壁を摺動するガスケットを備えたシリンジと、前記処理対象流体収容容器内に一端が挿入され、他端が前記シリンジに接続される細管と、前記プランジャを前後進制御する制御部と、を備え、前記制御部の制御により、前記プランジャを後退させて前記処理対象流体収容容器内の前記処理対象流体を前記細管を介して前記シリンジ内に収容し、前記プランジャを前進させて前記シリンジ内に収容された前記処理対象流体を前記細管を介して前記処理対象流体収容容器内に戻す微粒化処理を少なくとも一回実行するように構成したので、小型化可能であり、かつ簡単な構造で処理対象流体に含まれる粒子を高度に微粒化することができる湿式微粒化装置及び方法を提供することができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る湿式微粒化装置の一実施例の側面図である。 図2は、図1に示した湿式微粒化装置の正面図である。 図3は、図1に示した湿式微粒化装置の動作開始時の側面図である。 図4は、図1に示した湿式微粒化装置の動作を説明する図である。 図5は、図1に示した湿式微粒化装置の動作原理を説明する図である。 図6は、本発明に係る湿式微粒化装置の動作の一例を説明するフローチャートである。 図7は、細管30の径を0.762mm、細管30の長さを65cm、処理対象流体を炭酸カルシウム濃度0.1mg/ml、ソフタノール濃度0.05mg/mlの炭酸カルシウム粒子/ソフタノール水溶液を用い、アクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数(step number)に対する粒子径(size/nm)の減少をプロットしたグラフである。
以下、本発明の実施例について、願書に添付した図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明に係る湿式微粒化装置の一実施例の側面図であり、図2は、図1に示した湿式微粒化装置の正面図、図3は、図1に示した湿式微粒化装置の動作開始時の側面図である。
図1乃至図3において、この実施例の湿式微粒化装置100は、処理対象流体収容容器10に収容された処理対象流体に含まれる粒子を微粒化するもので、単独で用いることもできるが、例えば、周知のジェットミルの前段の粒子の微粒化装置としても用いることができる。
シリンジ20は、その内周壁を摺動するガスケット22を備え、ガスケット22の摺動は、ガスケット22に接続されたプランジャ21により前進後退操作される。
シリンジ20の一端には、アダプタ31を介して細管30が着脱自在に接続され、この細管30の先端は、処理対象流体収容容器10に収容された処理対象流体の微粒化処理時に、図1乃至図3に示すように、処理対象流体収容容器10内に挿入される。
ガスケット22を前進後退操作するプランジャ21は、一端がガスケット22に接続され、他端が制御部40のボールネジ420で前後進制御されるアクチュエータ23に接続されている。
ボールネジ420は、モータ410で駆動される。すなわち、モータ410の回転軸411には、第1のプーリ412が取り付けられ、ボールネジ420の一端には、第2のプーリ421が取り付けられ、第1のプーリ412と第2のプーリ421との間にはベルト430が懸架されている。
また、図2に示すように、ボールネジ420の両側部には、アクチュエータ23をガイドする2本のリニアガイド440a、440bが設けられている。
したがって、モータ410が正転すると、このモータ410の回転は第1のプーリ412、ベルト430、第2のプーリ421を介してボールネジ420に伝えられ、このボールネジ420の正転によりアクチュエータ23は下方に移動し、これに伴いプランジャ21は、シリンジ20内のガスケット22を下方に押して、ガスケット22はシリンジ20内で前進する。
また、モータ410が逆転すると、このモータ410の回転は第1のプーリ412、ベルト430、第2のプーリ421を介してボールネジ420に伝えられ、このボールネジ420の逆転によりアクチュエータ23は上方に移動し、これに伴いプランジャ21は、シリンジ20内のガスケット22を上方に移動し、ガスケット22はシリンジ20内で後退する。
さて、上述したように、シリンジ20の一端には、細管30が接続され、細管30の先端は処理対象流体収容容器10内に挿入されているので、アクチュエータ23の上方への移動により、ガスケット22がシリンジ20内で後退すると、処理対象流体収容容器10内の処理対象流体は、細管30を通ってシリンジ20内に導かれる。この状態が図1、図2に示される。
この状態で、アクチュエータ23が下方に移動して、ガスケット22がシリンジ20内で押し下げられると、シリンジ20内の処理対象流体は、細管30を通って所定の速度で流され、処理対象流体収容容器10内に戻される。
この実施例の湿式微粒化装置100においては、シリンジ20内のガスケット22の前進により生じる細管30での処理対象流体の流れを利用して処理対象流体収容容器10に収容された処理対象流体に含まれる粒子の微粒化を行う。
次に、図4及び図5に用いて微粒化処理の詳細について説明する。
上述したように、この実施例の湿式微粒化装置100は、シリンジ20を用いて、細管30内に形成される処理対象流体の流れを利用して処理対象流体収容容器10に収容された処理対象流体に含まれる粒子を微粒化する微粒化処理を実行する。
図4は、図1に示した湿式微粒化装置の動作を説明する図であり、図5は、図1に示した湿式微粒化装置の動作原理を説明する図である。
図4(A)は、上記微粒化処理の開始時のシリンジ20の状態を示したものである。図4(A)の状態において、処理対象流体は処理対象流体収容容器10に収容されている。
この状態で、アクチュエータ23を上方に移動してシリンジ20内のガスケット22を後退させると、図4(B)に示すように、処理対象流体収容容器10内の処理対象流体は細管30を通ってシリンジ20内に移動する。
次に、アクチュエータ23を下方に移動してシリンジ20内のガスケット22を前進させると、図4(C)に示すように、シリンジ20内の処理対象流体は細管30に導かれ、細管30内に処理対象流体の流れを形成する。
図5は、この細管30内に形成される処理対象流体の流れの速度分布を模式的に示したものであり、図5(A)は、細管30内の処理対象流体の流れが比較的に遅いV1の場合、図5(B)は、細管30内の処理対象流体の流れが比較的に早いV2の場合を示す。
図5(A)から明らかなように細管30内の処理対象流体の流れが比較的に遅いV1の場合は、細管30の側壁に近い部分と中央部分とで速度差は大きくなく、細管30内の処理対象流体の流れは層流になっていると考えられる。ところが、図5(B)に示すように、細管30内の処理対象流体の流れが比較的に早いV2になると、細管30の側壁に近い部分と中央部分とで速度差は大きくなり、細管30内の処理対象流体の流れは乱流になっていると考えられる。
細管30内の処理対象流体の流れが乱流になると、細管30内において、処理対象流体に含まれる粒子の衝突する確率は飛躍的に多くなり、これにより、細管30内において処理対象流体に含まれる粒子の高効率な微粒化が可能になると考えられる。
アクチュエータ23が下限位置に達すると、図4(A)の状態になり、1回の微粒化処理を終了する。そして、この微粒化処理は満足する所望の微粒化度が得られるまで繰り返される。
なお、細管30の径は、細管30内における粒子の高効率な微粒化が可能にするために処理対象流体に含まれる粒子の径に対応して設定する必要がある。
また、細管30の径は、細管30内における粒子の高効率な微粒化が可能にするために処理対象流体に含まれる粒子の最大径より小さな径に設定する必要がある。
また、細管30の長さは、細管30の長さが長くなると細管30内における粒子の高効微粒化は進むと考えられるので、粒子の径及び所望の微粒化度に応じて決定するのが好ましいと考える。
また、細管30内において処理対象流体に含まれる粒子の高効率な微粒化が可能にするためには、細管30内の処理対象流体の流れの最適速度、微粒化処理の最適な回数が存在する。
そこで、本発明の湿式微粒化装置においては、以下の構成を採用する。
1)細管30として、処理対象流体収容容器10に収容される処理対象流体に含まれる粒子の粒径に応じた複数の細管を用意し、これらの細管をアダプタ31を用いてシリンジ20に着脱自在に接続可能にする。
2)シリンジ20に接続する細管30の径は処理対象流体内に混濁された粒子の粒径に応じて決定する。
3)シリンジ20に接続する細管30の長さは処理対象流体内に混濁された粒子の粒径及び所望の微粒化度に応じて決定する
4)細管30内を流れる処理対象流体の流速は処理対象流体の流れが乱流になるような流速に制御する。
5)シリンジ20内のガスケット22の往復動による微粒化処理の回数を所望の微粒化度に応じた所定の回数に制御する。
図6は、本発明に係る湿式微粒化装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
図6において、本発明に係る微粒化処理の出発点である図4(A)の状態になるとモータ410を逆転する(ステップ601)。このモータ410の逆転によりアクチュエータ23は上方に移動し、これに伴いプランジャ21は、シリンジ20内のガスケット22を上方に移動し、ガスケット22はシリンジ20内で後退する。これにより、処理対象流体収容容器10内の処理対象流体は、細管30を通ってシリンジ20内に導かれる。
次に、アクチュエータ23が上限位置に達したかを調べ(ステップ602)、アクチュエータ23が上限位置に達していない場合は(ステップ602でNO)、ステップ601に戻り、モータ410の逆転を続ける。
ステップ602で、アクチュエータ23が上限位置に達したと判断されると、すなわち図4(B)の状態になったと判断されると(ステップ602でYES)、モータ410を正転制御する(ステップ603)。モータ410の正転制御により、アクチュエータ23は下方に移動して、ガスケット22がシリンジ20内で押し下げられる図4(C)の状態になり、この状態で、ガスケット22内の処理対象流体は、細管30を通って所定の速度で処理対象流体収容容器10内に戻され、こことき、処理対象流体に含まれる粒子の微粒化が行われる。
次に、アクチュエータ23が下限位置に達したかを調べ(ステップ604)、アクチュエータ23が下限位置に達していない場合は(ステップ604でNO)、ステップ603に戻り、モータ410の正転を続けるが、ステップ604で、アクチュエータ23が下限位置に達したと判断されると、すなわち図4(A)の状態になったと判断されると(ステップ604でYES)、次に、アクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数が予め設定した所定の回数(設定値)に達したかを調べる(ステップ605)。
ここで、アクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数が予め設定した所定の設定値に達していない場合は(ステップ605でNO)ステップ601に戻り、ステップ601からステップ605の処理を繰り返すが、ステップ605でアクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数が予め設定した所定の設定値に達したと判断されると(ステップ605でYES)、この微粒化処理を終了する。
次に、上記した微粒化処理法によって、実際に粒子を微粒化した実施例について以下に説明する。
この実施例では、細管30の径を0.762mm、細管30の長さを65cm、処理対象流体を炭酸カルシウム濃度0.1mg/ml、ソフタノール濃度0.05mg/mlの炭酸カルシウム粒子/ソフタノール水溶液を用い、炭酸カルシウム粒子の微粒化処理を行う。
ここで、アクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数(step number)に対する粒子径(size/nm)の減少をプロットしたグラフを示すと図7のようになる。
図7から明らかなように、アクチュエータ23の往復動制御による微粒化処理の回数(step number)の増加に伴って粒子径(size/nm)は漸次小さくなっていくことがわかる。
なお、上記実施例では、1本のシリンジを用いたシングルシリンジで構成した場合を示したが、2本のシリンジを用いたダブルシリンジ、若しくは3本以上のシリンジを用いたマルチシリンジ構成を採用しても同様に構成することができる。
ダブルシリンジ若しくはマルチシリンジ構成を採用する理由は、シングルシリンジでは処理対象流体の量が多い時は微粒化に時間がかかることと、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径が大きい場合は、所望の微粒化のために径及び長さの異なる細管に交換する必要があるからである。
ダブルシリンジ若しくはマルチシリンジ構成を採用すると、処理対象流体の所望の微粒化のための時間を短縮することができ、径及び長さの異なる細管を接続した2又は複数のシリンジを設け、この複数のシリンジを順番に切り替えて微粒化を行うように構成すれば、細管を交換せずに微粒化処理を連続的に行うことが可能になる。
以上が本発明の一実施例の説明であるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内であれば、当業者の通常の創作能力によって多くの変形が可能である。
10…処理対象流体収容容器
20…シリンジ
21…プランジャ
22…ガスケット
23…アクチュエータ
30…細管
31…アダプタ
0…制御部
410…モータ
411…回転軸
412…第1のプーリ
420…ボールネジ
421…第2のプーリ
430…ベルト
440a,440b…リニアガイド
100…湿式微粒化装置

Claims (10)

  1. 処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化装置であって、
    前記処理対象流体を収容する処理対象流体収容容器と、
    プランジャにより内周壁を摺動するガスケットを備えたシリンジと、
    前記処理対象流体収容容器内に一端が挿入され、他端が前記シリンジに接続される細管と、
    前記プランジャを前後進制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部の制御により、前記プランジャを後退させて前記処理対象流体収容容器内の前記処理対象流体を前記細管を介して前記シリンジ内に収容し、前記プランジャを前進させて前記シリンジ内に収容された前記処理対象流体を前記細管を介して前記処理対象流体収容容器内に戻す微粒化処理を少なくとも一回実行する
    ことを特徴とする湿式微粒化装置。
  2. 前記細管は、前記シリンジに着脱自在に接続されることを特徴とする請求項1に記載の湿式微粒化装置。
  3. 前記細管の径は、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径に応じて決定されることを特徴とする請求項1又は2に記載の湿式微粒化装置。
  4. 前記細管の長さは、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径及び所望の微粒化度に応じて決定されることを特徴をとする請求項1又は2に記載の湿式微粒化装置。
  5. 前記制御部は、前記プランジャによる前記処理対象流体の前記細管内の押し出し速度を前記細管内における前記処理対象流体の流れが乱流になるように制御するとともに、前記プランジャの往復動作による前記微粒化処理の回数を所定の回数に制御することを特徴する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の湿式微粒化装置。
  6. 処理対象流体内に混濁された粒子を微粒化する湿式微粒化方法であって、
    前記処理対象流体を収容する処理対象流体収容容器に細管の一端を挿入するとともに、
    前記細管の他端をプランジャにより内周壁を摺動するガスケットを備えたシリンジに接続し、
    前記プランジャを後退させて前記処理対象流体収容容器内の前記処理対象流体を前記細管を介して前記シリンジ内に収容し、前記プランジャを前進させて前記シリンジ内に収容された前記処理対象流体を前記細管を介して前記処理対象流体収容容器内に戻す微粒化処理を少なくとも一回実行する
    ことを特徴とする湿式微粒化方法。
  7. 前記細管は、前記シリンジに着脱自在に接続されていることを特徴とする請求項6に記載の湿式微粒化方法。
  8. 前記細管の径は、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径に応じて決定されていることを特徴とする請求項6又は7に記載の湿式微粒化方法。
  9. 前記細管の長さは、処理対象流体内に混濁された粒子の粒径及び所望の微粒化度に応じて決定されることを特徴をとする請求項6又は7に記載の湿式微粒化方法。
  10. 前記プランジャによる前記細管を介する前記処理対象流体の押し出し速度は、前記細管内における前記処理対象流体の流れが乱流になるように制御されるとともに、前記プランジャの往復動作による前記微粒化処理の回数が所定の回数に制御されることを特徴する請求項6乃至9のいずれか1項に記載の湿式微粒化方法。
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