JP7299353B2 - ヒートパイプ - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートパイプに関する。
本願は、2020年1月21日に日本に出願された特願2020-007584号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、熱輸送素子として、ヒートパイプが知られている(例えば、特許文献1を参照)。特許文献1に記載のヒートパイプは、作動流体が封入されたコンテナと、コンテナ内に設けられたウイックとを備える。前記ヒートパイプでは、作動流体の相変化を利用して、蒸発部から凝縮部へと熱を輸送することができる。
日本国特開2012-229879号公報
前記ヒートパイプでは、熱輸送性能のさらなる向上が求められていた。
本発明の一態様は、熱輸送性能を高めることができるヒートパイプを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るヒートパイプは、長手方向の両端部が封止された筒状のコンテナと、前記コンテナの内部に設けられたウイック構造体と、を備え、前記コンテナ内に、前記コンテナに封入された作動流体を蒸発させる蒸発部と、前記作動流体を凝縮させる凝縮部とが、前記コンテナの長手方向に位置を違えて形成され、前記ウイック構造体は、前記蒸発部から前記凝縮部に至るように延在する第1ウイックと、少なくとも一部が前記蒸発部に位置し、かつ前記凝縮部に達しないように前記長手方向に延びる第2ウイックと、を備え、前記第1ウイックと前記第2ウイックとは互いに接触しており、前記第2ウイックの前記長手方向に直交する断面の面積は、前記第1ウイックの前記長手方向に直交する断面の面積より小さく、前記第2ウイックの比表面積は、前記第1ウイックの比表面積より大きい。
前記構成によれば、第2ウイックの比表面積が、第1ウイックの比表面積より大きいため、第2ウイックにおける気液接触面積を大きくできる。そのため、蒸発部における熱抵抗を低くして作動流体の蒸発量を多くできる。よって、熱輸送量を大きくすることができる。
前記構成によれば、第2ウイックの横断面の面積が小さいため、蒸気流路の横断面積を大きくできる。よって、熱輸送量を大きくすることができる。
前記コンテナの内周面は、向かい合う2つの平坦な第1対向面および第2対向面を有し、前記第1ウイックは、前記第1対向面に設けられ、前記第2ウイックは、前記第2対向面に設けられていてもよい。
前記第1ウイックと前記第2ウイックとは、少なくとも前記コンテナの幅方向の中間位置で互いに接触していてもよい。
前記第1ウイックは、前記コンテナの内周面に接していてもよい。
前記第2ウイックの前記長手方向の長さは、前記蒸発部の前記長手方向の長さの1.5倍以下であってもよい。
前記第2ウイックは、金属繊維が無配向に集合されて構成された金属繊維シートであってもよい。
本発明の一態様によれば、熱輸送性能を高めることができるヒートパイプを提供することができる。
第1実施形態に係るヒートパイプの横断面図であって、蒸発部における横断面図である。 図1のヒートパイプの横断面図であって、凝縮部における横断面図である。 図1のヒートパイプの縦断面図である。 図1のヒートパイプに使用可能な金属繊維シートの模式図である。 図1のヒートパイプを備えた熱輸送装置の第1の例の構成図である。 図1のヒートパイプを備えた熱輸送装置の第2の例の構成図である。 第2実施形態に係るヒートパイプの横断面図であって、蒸発部における横断面図である。 前図のヒートパイプの横断面図であって、凝縮部における横断面図である。 第3実施形態に係るヒートパイプの横断面図であって、蒸発部における横断面図である。 前図のヒートパイプの横断面図であって、凝縮部における横断面図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
[ヒートパイプ](第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るヒートパイプ1の横断面図であって、蒸発部4における横断面図である。図2は、ヒートパイプ1の横断面図であって、凝縮部5における横断面図である。図1は、図3のI-I断面矢視図である。図2は、図3のII-II断面矢視図である。図3は、ヒートパイプ1の縦断面図である。図3は、図1のIII-III断面矢視図である。
(方向定義)
本実施形態では、XYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。図1~図3に示すように、X方向は、ヒートパイプ1およびコンテナ2の長手方向である。図3における右方向は、X方向の一方向であって、コンテナ2の第1端部2bから第2端部2cに向かう方向である。この方向を「+X方向」という。+X方向と反対の方向を「-X方向」という。
Y方向は、図1における左右方向である。Y方向は、X方向に直交する方向であって、コンテナ2の長径方向である。Z方向は、図1における上下方向である。Z方向は、X方向およびY方向に直交する方向であって、コンテナ2の短径方向である。
X方向を長手方向ということがある。Y方向を幅方向ということがある。Z方向を上下方向または厚さ方向ということがある。長手方向に直交する断面(YZ断面)を「横断面」という。以下、図1に即して各構成の位置関係を規定する。例えば、第2ウイック12は、第1ウイック11の上方に位置する。ここで定めた位置関係は、ヒートパイプ1の使用時の姿勢を限定しない。
図1に示すように、ヒートパイプ1は、コンテナ2と、ウイック構造体3とを備える。ヒートパイプ1は、コンテナ2内に封入された作動流体の潜熱を利用して熱を輸送する熱輸送素子である。
コンテナ2は、筒状の中空容器である。コンテナ2は、例えば、金属で構成される。コンテナ2を構成する金属としては、銅、スチール、アルミニウムなどが挙げられる。
コンテナ2は、扁平形状、すなわち、幅(Y方向の寸法)が厚み(Z方向の寸法)より大きい形状である。コンテナ2の横断面は、概略、長円形状である。「長円形状」は、平行で向かい合う2つの直線と、これら2つの直線の端部どうしをそれぞれ結ぶ湾曲凸状(例えば半円状、楕円弧状など)の曲線とで構成される形状である。
コンテナ2は、一対の平坦部20,20と、一対の側壁部23,23とを備える。
2つの平坦部20,20のうち、図1において下に位置する平坦部20を第1平坦部21という。2つの平坦部20,20のうち、図1において上に位置する平坦部20を第2平坦部22という。平坦部20の幅は、長手方向で一定である。2つの平坦部20,20は、厚さ方向(Z方向)から見て同形であり、互いに重なる位置にある。
第1平坦部21の内面(上面)を第1対向面21aという。第1対向面21aは、XY平面に沿う平坦面である。第1対向面21aは、コンテナ2の内周面2aの一部である。第1対向面21aは、厚さ方向で対向する2つの対向面のうち一方に相当する。
第2平坦部22の内面(下面)を第2対向面22aという。第2対向面22aは、XY平面に沿う平坦面である。第2対向面22aは、コンテナ2の内周面2aの一部である。第2対向面22aは、厚さ方向において第1対向面21aと向かい合う。そのため、内周面2aは、向かい合う2つの対向面21a,22aを有する。第2対向面22aは、2つの対向面のうち他方に相当する。
2つの側壁部23,23は、横断面視において、互いに離れる方向に凸となる湾曲凸状(例えば半円状、楕円弧状など)である。側壁部23,23は、平坦部20,20と一体に形成されている。側壁部23の内壁面23aは、湾曲凹状である。
第1平坦部21の第1対向面21aと、第2平坦部22の第2対向面22aと、側壁部23,23の内壁面23aとで囲まれた空間は、コンテナ2の内部空間24である。内部空間24は、気密に閉止された密閉空間である。
コンテナ2の内部空間24には、作動流体が封入されている。作動流体は、周知の相変化物質からなる熱輸送媒体であって、コンテナ2内で液相と気相とに相変化する。作動流体としては、例えば、水、アルコール、アンモニアなどを採用できる。なお、作動流体については、液相の場合を「作動液」とし、気相の場合を「蒸気」として説明する。また、液相と気相とを特に区別しない場合には作動流体と記載する。作動流体は図示されていない。
図3に示すように、コンテナ2の長手方向の両端部(第1端部2bおよび第2端部2c)は封止されている。コンテナ2内には、蒸発部4と、凝縮部5とが長手方向に位置を違えて形成されている。詳しくは、蒸発部4は、コンテナ2の第1端部2bを含む部分のコンテナ2内に形成されている。凝縮部5は、コンテナ2の第2端部2cを含む部分のコンテナ2内に形成されている。蒸発部4では、作動液が蒸発して蒸気が生じる。凝縮部5では、蒸発部4で生じた蒸気が凝縮して作動液が生じる。凝縮部5は、蒸発部4に対して、長手方向に間隔をおいて形成されている。
図1に示すように、ウイック構造体3は、第1ウイック11と、第2ウイック12とを備える。第1ウイック11および第2ウイック12は、コンテナ2の内部に設けられている。
第1ウイック11は、凝縮部5で凝縮した作動液を蒸発部4に還流させる還流用ウイックである。第1ウイック11は、第1平坦部21の第1対向面21aに設けられている。第1ウイック11の下面11cは、その全領域が第1対向面21aに接触している。第1ウイック11は、コンテナ2の内周面2a(すなわち、対向面21a,22aおよび内壁面23a,23a)のうち、第1対向面21aのみと接触している。第1ウイック11は、第1対向面21aに接合されている。
第1ウイック11は、例えば、複数本の金属細線、例えば銅細線11Aを束ねて形成されている。銅細線11Aは、コンテナ2の長手方向に延在する線条体である。第1ウイック11は、例えば、複数本の銅細線11Aの焼結体である。銅細線11Aの外径は、例えば、数μm~数百μmである。
銅細線11Aどうしの間には長手方向に延びる隙間が形成される。その隙間は作動液を流動させる液体流路として、作動液を凝縮部5から蒸発部4へ還流させるための還流路(以下「第一流路」という)となる。第一流路内の作動液は、毛管力によって長手方向に流動する。
第1ウイック11としては、金属細線に限らず、金属メッシュ(網状体)、および金属粉末の焼結体なども使用できる。
第1ウイック11を構成する金属としては、銅、アルミニウム、ステンレス、これらの合金などが挙げられる。第1ウイック11は、金属製に限らず、カーボン材などで構成されていてもよい。例えば、第1ウイック11は、カーボン細線、カーボンメッシュなどで構成されていてもよい。
第1ウイック11は、例えば、複数の銅細線11Aが第1対向面21aに堆積して形成される。第1ウイック11の横断面形状は、概略、Y方向に沿う直線状の下縁11eと、上方に凸となる湾曲凸状の上縁11fとを有する弓形状となっている。上縁11fは、例えば、円弧状、楕円弧状などとされ、幅方向(Y方向)の中央に最高点11f1を有する。
図3に示すように、第1ウイック11は、コンテナ2(コンテナ2の内部空間24)の長手方向に、全長にわたって延在している。そのため、第1ウイック11は、蒸発部4から凝縮部5に至るように延在している。
第1ウイック11の長手方向(X方向)の一方の端部(第1端部11a)は、コンテナ2の内部空間24の長手方向(X方向)の一方の端部(第1端部24a)に近接している。第1端部11aは、第1端部24aに達していてもよい。第1ウイック11の一部(第1端部11aを含む部分)は、蒸発部4に位置する。
第1ウイック11の長手方向(X方向)の他方の端部(第2端部11b)は、コンテナ2の内部空間24の長手方向(X方向)の他方の端部(第2端部24b)に近接している。第2端部11bは、第2端部24bに達していてもよい。第1ウイック11の他の一部(第2端部11bを含む部分)は、凝縮部5に位置する。
図1に示すように、第2ウイック12は、シート状に形成されている。第2ウイック12は、第2平坦部22の第2対向面22aに設けられている。第2ウイック12は、第2対向面22aに重ねられている。第2ウイック12の上面12cは、その全領域が第2対向面22aに接触している。第2ウイック12は、コンテナ2の内周面2a(対向面21a,22aおよび内壁面23a,23a)のうち、第2対向面22aのみと接触している。第2ウイック12は、第2対向面22aに接合されている。
第2ウイック12としては、例えば、シート状の金属製の多孔質体、例えば、金属繊維で構成された金属繊維シートを使用できる。金属繊維シートは、例えば、多数の金属繊維が三次元に無配向に集合されて構成されたシート体である。金属繊維シートは、金属繊維が絡み合って構成されている。金属繊維シートは、金属繊維の焼結体であってもよい。金属繊維シートは、金属繊維の集合体にニードルパンチ加工が施されることで形成されていてもよい。
金属繊維シートの金属繊維の外径は、例えば、10μm~150μmである。金属繊維の平均径は、第1ウイック11を構成する銅細線11Aの平均径より小さくてもよい。金属繊維シートの目付量は、例えば、200~30000g/mである。金属繊維シートの空隙率は、例えば、50~80%である。
金属繊維が無配向に集合されて構成された金属繊維シートは、厚さを抑制しつつ、比表面積を大きくすることができる。また、第2ウイック12の比表面積は、第1ウイック11の比表面積より大きくしてもよい。これにより、内部空間24内の蒸気流路を狭くすることなく、蒸発部4における熱抵抗を低くして作動液の蒸発量を大きくできる。そのため、熱輸送量を大きくすることができる。
金属繊維シートは、金属繊維が無配向に集合された構造であるため金属繊維どうしの隙間を大きくしやすい。そのため、空隙率を大きくすることができ、作動液の保持量を大きくできる。よって、作動液の蒸発量を大きくするうえで有利となる。
金属繊維シートでは、金属繊維どうしの隙間が連続構造の細孔となっている。この隙間は、作動液を流動させる液体流路(以下「第二流路」という)になる。第2ウイック12は第1ウイック11と接触しているため、第1ウイック11の第一流路内に浸透している作動液に、第2ウイック12により生じる毛管力を作用させることができる。そのため、第2ウイック12は、ウイック構造体3において、作動液を蒸発部4へ還流させるポンプ力(毛管力)が生じるように機能するといえる。
図4は、第2ウイック12に使用可能な金属繊維シート13の模式図である。図4に示すように、金属繊維シート13は、複数の金属繊維14が無配向に集合されて構成されている。複数の金属繊維14はランダムな方向に延在し、絡み合っている。金属繊維14は、直線的に延在していてもよいし、1または複数の曲げ箇所があってもよい。金属繊維14どうしの隙間15は、作動液を流動させる液体流路(第二流路)となる。
第2ウイック12は、第1ウイック11と同様に、金属細線が束ねられて形成されていてもよい。第2ウイック12としては、金属メッシュを使用してもよい。第2ウイック12としては、金属粉末の焼結体なども使用できる。金属メッシュを構成する金属繊維の平均径は、第1ウイック11を構成する銅細線11Aの平均径より小さくてもよい。金属粉末の平均径は、第1ウイック11を構成する銅細線11Aの平均径より小さくてもよい。
第2ウイック12を構成する金属としては、銅、アルミニウム、ステンレス、これらの合金などが挙げられる。第2ウイック12は、金属製に限らず、カーボン材などで構成されていてもよい。
第2ウイック12の横断面の面積(第2ウイック12の長手方向に直交する断面の面積)は、第1ウイック11の横断面の面積(第1ウイック11の長手方向に直交する断面の面積)より小さい。そのため、蒸発部4を含む部分の内部空間24に十分な蒸気流路を確保できる。
第2ウイック12の比表面積(単位体積当たりの表面積)は、第1ウイック11の比表面積より大きい。これにより、第2ウイック12における気液接触面積を大きくできる。第2ウイック12の比表面積は、例えば、金属繊維の外径、目付量などを適宜選択することにより調整できる。
図3に示すように、第2ウイック12は、コンテナ2の長手方向に延在する。第2ウイック12は、少なくとも一部が蒸発部4に位置し、かつ凝縮部5に達しないように設けられる。この実施形態では、第2ウイック12の長手方向(X方向)の一方の端部(第1端部12a)は、コンテナ2の内部空間24の第1端部24aに近接している。第1端部12aは、第1端部24aに達していてもよい。第2ウイック12の一部(第1端部12aを含む部分)は、蒸発部4に位置する。
第2ウイック12は、蒸発部4より+X方向に延出している。第2ウイック12の長手方向(X方向)の他方の端部(第2端部12b)は、蒸発部4よりも+X方向寄りに位置する。
第2ウイック12の第2端部12bは、凝縮部5よりも-X方向寄りに位置する。第2ウイック12は、凝縮部5に達していないため、凝縮部5には、第2ウイック12は設けられていない。凝縮部5では、ウイック構造体3は、第1ウイック11のみによって構成される(図2参照)。
なお、第2ウイック12は、一部のみではなく、全体が蒸発部4に配置されていてもよい。すなわち、第2ウイック12は、蒸発部4のみに配置されていてもよい。
第2ウイック12の長さL2は、蒸発部4の長さL1の1.5倍以下であることが望ましい。第2ウイック12の長さL2が蒸発部4の長さL1の1.5倍以下であると、コンテナ2の内部空間24に蒸気流路を十分に確保できるため、熱輸送量を大きくすることができる。なお、蒸発部4の長さL1は、図5に示す加熱部110の長さと等しい。
第2ウイック12の長さL2は、蒸発部4の長さL1の1.0倍以上であってよい。これにより、第2ウイック12に十分な長さを与えることができる。そのため、第1ウイック11から第2ウイック12に流れる作動液の量を多くできる。よって、作動液を蒸発部4へ還流させるポンプ力(毛管力)を高め、熱輸送性能を向上させることができる。
第2ウイック12は、一部が蒸発部4に位置し、かつ凝縮部5に達しないように設けられているため、凝縮部5を含む部分(第2端部2c側)の内部空間24に広い蒸気流路を確保することができる。そのため、ヒートパイプ1における熱輸送性能を向上させることができる。
図1に示すように、第2ウイック12の下面12dは、幅方向(Y方向)の中央部12eにおいて、第1ウイック11の上面11dに接触している。詳しくは、第2ウイック12の下面12dの中央部12eは、第1ウイック11の上面11dのうち、幅方向の中央部11g(最高点11f1を含む部分)に、長手方向にわたって接触している。
第2ウイック12の中央部12eは、第2ウイック12の長手方向に沿う帯状領域である。中央部12eは、下面12dの幅方向の中間位置(第2ウイック12の幅方向の2つの端部同士の間の位置)にある。第1ウイック11の上面11dのうち幅方向の中央部11gは、第1ウイック11の長手方向に沿う帯状領域である。中央部11gは、上面11dの幅方向の中間位置(第1ウイック11の幅方向の2つの端部同士の間の位置)にある。そのため、第1ウイック11と第2ウイック12とは、コンテナ2の幅方向の中間位置で互いに接触しているといえる。
図1に示すように、蒸発部4では、ウイック構造体3は第1ウイック11と第2ウイック12の両方を備える。図2に示すように、凝縮部5では、ウイック構造体3は第1ウイック11のみで構成される。そのため、蒸発部4におけるウイック構造体3の断面積(第1ウイック11と第2ウイック12の合計断面積)は、凝縮部5におけるウイック構造体3の断面積より大きい。
[熱輸送装置](第1の例)
図5は、ヒートパイプ1を備えた熱輸送装置の第1の例である熱輸送装置100の構成図である。
図5に示すように、熱輸送装置100は、ヒートパイプ1と、加熱部110と、冷却部120とを備える。
加熱部110は、ヒートパイプ1のコンテナ2(詳しくは、第1平坦部21の外面)のうち、蒸発部4に相当する領域に接触している。加熱部110は、蒸発部4に相当する部分のコンテナ2を加熱する。加熱部110は、例えば、ヒータである。加熱部110は、電子機器の電子部品、例えばCPUなどであってもよい。加熱部110とコンテナ2との間には、グリース層111が形成されていてもよい。
冷却部120は、ヒートパイプ1のコンテナ2(詳しくは、第1平坦部21の外面)のうち、凝縮部5に相当する領域に接触している。冷却部120は、凝縮部5に相当する部分のコンテナ2を冷却する。冷却部120は、例えば、ヒートシンクなどの放熱構造体である。冷却部120とコンテナ2との間には、グリース層121が形成されていてもよい。
[熱輸送サイクル]
次に、ヒートパイプ1による熱輸送サイクルについて説明する。ヒートパイプ1が加熱部110で加熱されることによって、蒸発部4内の作動液は蒸発する。蒸発部4では、第1ウイック11の第一流路内および第2ウイック12の第二流路内に浸透している作動液が蒸発する。
蒸発部4におけるウイック構造体3の横断面の面積(第1ウイック11と第2ウイック12の合計断面積)は、凝縮部5におけるウイック構造体3の横断面の面積より大きいため、蒸発部4における作動液の蒸発量を多くできる。
第2ウイック12では、比表面積が、第1ウイック11の比表面積より大きいため、第2ウイック12における気液接触面積を大きくできる。そのため、蒸発部4における熱抵抗を低くできる。よって、蒸発部4における作動液の蒸発量をさらに多くできる。
蒸発部4で生じた蒸気は、蒸発部4よりも圧力および温度が低い凝縮部5へ向けて内部空間24を流動する。凝縮部5では、蒸気の一部は凝縮する。凝縮部5で生じた作動液は、第1ウイック11の第一流路内に浸透し、第一流路内を流動して凝縮部5から蒸発部4へ還流される。
第1ウイック11は、第2ウイック12に比べて比表面積が小さいため、還流路(第一流路)の流路断面積を大きく確保しやすい。そのため、還流路内で生じる圧力損失を小さくできる。
第2ウイック12は、第1ウイック11よりも比表面積が大きく、第1ウイック11よりも微細な隙間を多数有する。このため、第2ウイック12では、第二流路内の作動液に作用する毛管力(ポンプ力)を、第1ウイック11の第一流路内の作動液に作用する毛管力よりも大きくしやすい。一般に、流路となる各隙間の断面積(毛細管の内径)が小さいほど、毛管力も大きくなる。このため、第二流路は、隙間(流路)1個あたりの平均断面積が第一流路よりも小さく、第一流路よりも毛管力を大きくしやすい、とも言える。
このように、ウイック構造体3では、第2ウイック12によってポンプ力が増大し、かつ第1ウイック11によって圧力損失が低減されるため、作動液の還流性能が向上する。
蒸発部4に還流した作動液は、第1ウイック11と第2ウイック12とが互いに接触している箇所を介して、一部が第1ウイック11の第一流路内から第2ウイック12の第二流路内へ流動する。第一流路内および第二流路内に浸透している作動液は、蒸発部4において再び蒸発する。作動液は、蒸発部4で蒸発し、凝縮部5で凝縮して蒸発部4に還流するサイクル(熱輸送サイクル)を繰り返す。
本実施形態のヒートパイプ1によれば、第2ウイック12の比表面積が第1ウイック11の比表面積より大きいため、第2ウイック12における気液接触面積を大きくできる。そのため、蒸発部4における熱抵抗を低くして作動液の蒸発量を多くできる。よって、ヒートパイプ1における熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ1では、第2ウイック12の横断面の面積が小さいため、蒸発部4を含む部分の内部空間24における蒸気流路の横断面積を大きく確保できる。そのため、ヒートパイプ1における熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ1では、第1ウイック11が第1対向面21aに設けられ、第2ウイック12が第2対向面22aに設けられている。そのため、第1ウイックおよび第2ウイックが同じ対向面に設けられている場合に比べて、ウイック構造体3における気液接触面積を確保しやすい。よって、熱輸送量を大きくするうえで有利となる。
ヒートパイプ1では、上述のように、第1ウイック11と第2ウイック12とは、幅方向の中間位置で互いに接触している。そのため、第1ウイック11と第2ウイック12との接触面積を大きく確保しやすい。第1ウイック11と第2ウイック12との接触面積が大きいと、第1ウイック11によって蒸発部4に還流した作動液の一部は、第1ウイック11から第2ウイック12に流動しやすくなる。蒸発部4では、第1ウイック11だけでなく第2ウイック12でも作動液の蒸発が起きるため、作動液の蒸発量を多くできる。よって、蒸発部4における熱抵抗を低くし、熱輸送量を大きくすることができる。
第1ウイック11は、コンテナ2の内周面2a(詳しくは第1対向面21a)に接しているため、第1ウイック11とコンテナ2との間の熱伝達率を高めることができる。これにより、蒸発部4における作動液の蒸発量を多くできる。よって、ヒートパイプ1における熱輸送量を大きくすることができる。
次に、熱輸送性能の試験結果について説明する。
(実施例1)
図1~図3に示すヒートパイプ1を作製した。コンテナ2は銅製である。コンテナ2の外形寸法は、長さ150mm、厚さ1.0mm、幅9.1mmである。内部空間24の厚さは0.6mmである。第1ウイック11を構成する銅細線11Aの平均外径は約0.05mmである。図3に示す蒸発部4の長さL1は15mmである。
第2ウイック12は、金属繊維(銅繊維)が無配向に集合された金属繊維シートで構成されている。金属繊維の平均外径は約0.02mmである。第2ウイック12の厚さは0.05mmである。第2ウイック12の長さL2は22mmである。長さL2は長さL1の約1.47倍である。
(比較例1)
第2ウイックの長さが32mmであること以外は実施例1と同じ構成のヒートパイプを作製した。第2ウイックの長さL2’は蒸発部の長さL1’の約2.13倍である。
(比較例2)
第2ウイックが設けられていないこと以外は実施例1と同様のヒートパイプを作製した。
実施例1および比較例1,2のヒートパイプを用いて、それぞれ熱輸送装置(図5参照)を作製した。加熱部110は、電気ヒータ(長さ15mm)である。ヒートパイプに入力される熱量(入熱量)Q[W]は、電気ヒータに通電した際の電力量によって定められる。冷却部120は、金属製の放熱板(長さ50mm)である。
加熱部110(電気ヒータ)によってヒートパイプを加熱し、その際の入熱量Q[W]と、電気ヒータの表面温度Th[℃]と、凝縮部5の表面温度Tc[℃]とを測定した。これらの測定値に基づいて、最大熱輸送量Qmax[W]、蒸発部における熱抵抗R[℃/W]、蒸発部以外の部分における熱抵抗R[℃/W]、およびトータルの熱抵抗R[℃/W]を算出した。なお、トータルの熱抵抗Rは、「R=(Th-Tc)/Q」によって求められる。最大熱輸送量Qmaxは、ヒートパイプが正常に作動することができる入熱量Qの最大値である。結果を表1に示す。
Figure 0007299353000001
表1に示すように、実施例1では、第2ウイックがない比較例2に比べて、蒸発部4の熱抵抗が大幅に小さくなった。そのため、実施例1では、比較例2に比べてトータルの熱抵抗が小さくなった。
実施例1(L2/L1=約1.47)では、比較例1(L2’/L1’=約2.13)に比べて、蒸発部以外の部分における熱抵抗が小さくなった。そのため、実施例1では、比較例1に比べてトータルの熱抵抗が小さくなった。この結果より、第2ウイック12の長さL2は、蒸発部4の長さL1の1.5倍以下が好ましいことがわかった。
[熱輸送装置](第2の例)
図6は、ヒートパイプ1を備えた熱輸送装置の第2の例である熱輸送装置200の構成図である。なお、図5に示す熱輸送装置100と共通の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、熱輸送装置200は、ヒートパイプ1と、加熱部110と、受熱プレート112と、冷却部120とを備える。
受熱プレート112は、例えば、金属などの高熱伝導率材料で構成される。受熱プレート112を構成する金属としては、銅、アルミニウム、ステンレス、これらの合金などが挙げられる。長手方向において、受熱プレート112の第1端部112aは、加熱部110の第1端部110aに達している。受熱プレート112の第2端部112bは、加熱部110よりも+X方向寄り、かつ、凝縮部5よりも-X方向寄りに位置する。
受熱プレート112の上面は、ヒートパイプ1のコンテナ2の外面(詳しくは、第1平坦部21の外面)の一部に接触している。蒸発部34は、受熱プレート112が接触する部分に相当する。受熱プレート112の下面は、加熱部110に接触している。受熱プレート112と加熱部110との間には、グリース層111が形成されていてもよい。
加熱部110からの熱は、受熱プレート112を介してコンテナ2に伝えられる。そのため、熱輸送装置200では、第2ウイック12の長さL4は、受熱プレート112の長さL3を基準にして定めることができる。第2ウイック12の長さL4は、受熱プレート112の長さL3の1.5倍以下とすることができる。これにより、コンテナ2の内部空間24に蒸気流路を十分に確保できるため、ヒートパイプ1のトータルの熱抵抗を小さくできる。第2ウイック12の長さL4は、受熱プレート112の長さL3の1.0倍以上であってよい。
[ヒートパイプ](第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るヒートパイプ51の横断面図であって、蒸発部54における横断面図である。図8は、ヒートパイプ51の横断面図であって、凝縮部55における横断面図である。なお、図1および図2に示すヒートパイプ1と共通の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図7に示すように、ヒートパイプ51は、コンテナ52と、ウイック構造体53とを備える。
コンテナ52は、長手方向の両端部が封止された円筒状の中空容器である。
ウイック構造体53は、第1ウイック61と、第2ウイック62とを備える。
第1ウイック61は、コンテナ52の内周面52aのうち周方向の一部領域である形成領域52bに形成されている。第1ウイック61は、例えば、複数の銅細線11Aが内周面52aに堆積して形成される。第1ウイック61は、図1に示す第1実施形態の第1ウイック11と同様の構成を採用できる。
図7および図8に示すように、第1ウイック61は、蒸発部54から凝縮部55に至るように延在している。
第2ウイック62は、横断面視において、内周面52aに沿って形成領域52bを除く周方向範囲にわたって弧状に形成されている。第2ウイック62は、第1ウイック61の周方向の両端において第1ウイック61に接触している。
第2ウイック62は、図1に示す第1実施形態の第2ウイック12と同様の構成を採用できる。第2ウイック62の横断面の面積は、第1ウイック61の横断面の面積より小さい。第2ウイック62の比表面積は、第1ウイック61の比表面積より大きい。
第2ウイック62は、少なくとも一部が蒸発部54に位置し(図7参照)、かつ凝縮部55に達しないように設けられる(図8参照)。
本実施形態のヒートパイプ51によれば、第2ウイック62の比表面積が第1ウイック61の比表面積より大きいため、蒸発部54における熱抵抗を低くできる。よって、ヒートパイプ51における熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ51では、第2ウイック62の横断面の面積が小さいため、蒸気流路の横断面積を大きくできる。よって、熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ51は、第2ウイック62が、第1ウイック61の周方向の両端において第1ウイック61に接触する構成であるため、コンテナ52の内部空間に蒸気流路を確保しやすい。
[ヒートパイプ](第3実施形態)
図9は、第3実施形態に係るヒートパイプ71の横断面図であって、蒸発部74における横断面図である。図10は、ヒートパイプ71の横断面図であって、凝縮部75における横断面図である。なお、図1および図2に示すヒートパイプ1と共通の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
図9に示すように、ヒートパイプ71は、コンテナ52と、ウイック構造体73とを備える。
コンテナ52は、長手方向の両端部が封止された円筒状の中空容器である。
ウイック構造体73は、第1ウイック81と、第2ウイック82とを備える。
蒸発部74の少なくとも一部では、図9に示すように、第2ウイック82は、横断面視において、内周面52aに全周にわたって形成されている。
第1ウイック81は、第2ウイック82の内周面のうち周方向の一部領域に形成されている。第1ウイック81は、図1に示す第1実施形態の第1ウイック11と同様の構成を採用できる。
図9および図10に示すように、第1ウイック81は、蒸発部74から凝縮部75に至るように延在している。第2ウイック82は、少なくとも一部が蒸発部74に位置し(図9参照)、かつ凝縮部75に達しないように設けられる(図10参照)。
第2ウイック82の横断面の面積は、第1ウイック81の横断面の面積より小さい。第2ウイック82の比表面積は、第1ウイック81の比表面積より大きい。
本実施形態のヒートパイプ71によれば、第2ウイック82の比表面積が第1ウイック81の比表面積より大きいため、蒸発部74における熱抵抗を低くできる。よって、ヒートパイプ1における熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ71では、第2ウイック82の横断面の面積が小さいため、蒸気流路の横断面積を大きくできる。よって、熱輸送量を大きくすることができる。
ヒートパイプ71は、第1ウイック81が、第2ウイック82の内周面に接触する構成であるため、第1ウイック81と第2ウイック82との接触面積を大きくできる。よって、還流した作動液は、第1ウイック81から第2ウイック82に流動しやすくなる。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、第1実施形態および第2実施形態のヒートパイプ1,51のコンテナ2,52の横断面形状は、それぞれ長円形状、円形状であるが、コンテナの横断面形状は特に限定されない。コンテナの横断面形状は、例えば、矩形状などの多角形状、楕円形状などでもよい。
第1実施形態において、第1ウイックは、コンテナの内周面のうち、第1対向面だけでなく側壁部の内壁面に接触していてもよい。第2ウイックは、コンテナの内周面のうち、第2対向面だけでなく側壁部の内壁面に接触していてもよい。
1,51、71…ヒートパイプ、2,52…コンテナ、2a,52a…内周面、2b…第1端部、2c…第2端部、3,53、73…ウイック構造体、4,54、74…蒸発部、5,55、75…凝縮部、11,61、81…第1ウイック、11g…中央部(幅方向の中間位置)、12,62、82…第2ウイック、12e…中央部(幅方向の中間位置)、21a…第1対向面(2つの対向面のうち一方)、22a…第2対向面(2つの対向面のうち他方)、L1,L3…蒸発部の長さ、L2,L4…第2ウイックの長さ。

Claims (5)

  1. 長手方向の両端部が封止された筒状のコンテナと、
    前記コンテナの内部に設けられたウイック構造体と、を備え、
    前記コンテナ内に、前記コンテナに封入された作動流体を蒸発させる蒸発部と、前記作動流体を凝縮させる凝縮部とが、前記コンテナの長手方向に位置を違えて形成され、
    前記ウイック構造体は、
    前記蒸発部から前記凝縮部に至るように延在する第1ウイックと、
    少なくとも一部が前記蒸発部に位置し、かつ前記凝縮部に達しないように前記長手方向に延びる第2ウイックと、を備え、
    前記コンテナの内周面は、向かい合う2つの平坦な第1対向面および第2対向面を有し、
    前記第1ウイックは、前記第1対向面に設けられ、
    前記第2ウイックは、前記第2対向面に設けられ、
    前記第1ウイックの前記第2対向面を向く面と前記第2ウイックの前記第1対向面を向く面とは一部において互いに接触しており、
    前記第2ウイックの前記長手方向に直交する断面の面積は、前記第1ウイックの前記長手方向に直交する断面の面積より小さく、
    前記第2ウイックの比表面積は、前記第1ウイックの比表面積より大きい、ヒートパイプ。
  2. 前記第1ウイックと前記第2ウイックとは、少なくとも前記コンテナの幅方向の中間位置で互いに接触している、請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 前記第1ウイックは、前記コンテナの内周面に接している、請求項1または2に記載のヒートパイプ。
  4. 前記第2ウイックの前記長手方向の長さは、前記蒸発部の前記長手方向の長さの1.5倍以下である、請求項1~のうちいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  5. 前記第2ウイックは、金属繊維が無配向に集合されて構成された金属繊維シートである、請求項1~のうちいずれか1項に記載のヒートパイプ。
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