JP2004218887A - 電子素子の冷却装置 - Google Patents

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正孝 望月
Koichi Masuko
耕一 益子
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洋司 川原
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    • F28D15/0266Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with separate evaporating and condensing chambers connected by at least one conduit; Loop-type heat pipes; with multiple or common evaporating or condensing chambers
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Abstract

【課題】製造性の良好な電子素子の冷却装置を提供する。
【解決手段】CPU11が外表面に熱伝達可能に接触させられる蒸発部2の端部に液戻り管4が接続され、かつその蒸発部2の他方の端部に蒸気管5が接続され、さらにこれら液戻り管4と蒸気管5とが、外部に放熱させる凝縮部3に連通させられて全体として環状の流路が形成され、かつその環状の流路の内部に凝縮性の作動流体が封入され、さらに蒸発部2内に液相の作動流体を浸透させて毛細管圧力を生じさせる多孔質のウイックが配置され、ウイックとして機能する一対の多孔質体16がスペーサー18を挟んで蒸発部2内に封入されるとともに、この一対の多孔質体16とスペーサー18に切り欠いて形成された切り欠き部17との間に液戻り管4が連通する空間部19が形成され、また蒸発部2の内面と多孔質体16との間に、蒸気管5に連通する通気路21が形成されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、宇宙用、工業用、家庭用の電子素子を冷却するための電子素子の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、CPUなどの電子素子の高速化、大容量化によってその発熱量が多くなってきており、それに伴って温度上昇による誤動作または破損などを回避するために、より効果的に放熱・冷却することが求められるようになってきている。そこで従来、電子素子用冷却器の一例として、ヒートパイプとヒートシンクとファンとを組み合わせた構造がある。
【0003】
より具体的には、この冷却器は、電子素子に金属製の受熱ブロックを密着状態に取り付けるとともに、この受熱ブロックにヒートパイプの一端部を連結し、更にその他端部にヒートシンクにおけるベースプレートを取り付けている。このヒートシンクは、ヒートパイプとの接触面積を得るためにヒートパイプの長さ方向にある程度の長さを有する板状あるいはブロック状のベースプレートと、ヒートパイプの長さ方向に向けた姿勢でベースプレートに起立状態に取り付けた多数枚の板状フィンとを備えている。更にこの冷却器は、ベースプレートの側面部ならびに各板状フィンの側縁部と対向した位置にファンを配置しており、つまりファンは、ヒートパイプの端部と対向した配置となっている。
【0004】
ここで、いわゆるサーモサイホンと称されるヒートパイプは、凝縮した液相の作動流体を重力によって下方の蒸発部に還流させるように構成されているので、毛細管圧力をポンプ力として発生するウイックは設けられていないが、一般的なヒートパイプは、外部から入熱のある蒸発部が必ずしも下側となるボトムヒートモードで使用されるわけではないので、液相の作動流体を蒸発部に貫流させるためのポンプ作用を生じるウイックを設けている。
【0005】
このウイックは、毛細管圧力を生じるものであるから、開口部に生じるメニスカスでの実効毛細管半径が可及的に小径となる構造のものであることが好ましく、従来では、作動流体を封入したコンテナ(容器)の内面に形成した細溝やメッシュ材、結束した極細線、多孔質材などが使用されている。このウイックにおける蒸発部側の部分において、作動流体の蒸発に伴うメニスカスの低下が生じ、それに伴って毛細管圧力が生じるので、液相の作動流体はウイックの内部を蒸発部側に向けて還流することになる。これに対して作動流体の蒸気は、蒸発部側から作動流体の凝縮の生じる凝縮部に向けて流動するので、ウイックに沿って還流する液相作動流体の流動方向と作動流体蒸気の流動方向とが互いに反対となる。そのために、ウイックの表面において液相の作動流体が作動流体蒸気によって吹き飛ばされ、あるいは吹き戻され、これがいわゆる飛散限界となってヒートパイプの熱輸送能力が制限されることがある。
【0006】
従来、このような不都合を解消できるヒートパイプとしてループ型のものが開発されている。これは、外部から入熱のある蒸発部と作動流体が放熱して凝縮する凝縮部とを分離して構成し、かつこれらの液相の作動流体が蒸発部に向けて貫流する液流管と作動流体蒸気の流動する蒸気流管とによって環状(ループ状)に連結した構造のヒートパイプである。このような構造であれば、液相作動流体と作動流体蒸気とが同一箇所を流れることがないので、上述した飛散限界などによる熱輸送能力の制約がなくなる。
【0007】
この種のループ型のヒートパイプの一例が特開平10−246583号公報(特許文献1)に記載されている。この公報に記載されたヒートパイプは、液管と蒸気管とが接続された蒸発器を備えており、その蒸発器を構成している円筒容器の内周面に軸線方向に向けた直線状の多数の溝が形成され、かつその溝の形成された内周面に、円筒状の多孔質セラミックが密着状態に嵌合させられている。
【0008】
したがって上記の公報に記載されたヒートパイプでは、蒸発器の外周面に伝達された熱によって、その容器の内周面に接している作動流体が加熱されて蒸発し、その蒸気は容器の内周面に形成された溝を通って軸線方向に流れ、蒸気管を介して蒸発器から送り出される。一方、液相の作動流体は、液管から多孔質セラミックすなわちウイックに供給され、そのウイックが容器の内周面に接触しているので、ウイックの外周面で毛細管圧力が生じ、その結果、液相の作動流体はウイックの外周面すなわち前記容器の内周面に供給される。そして、その液相作動流体が加熱蒸発して蒸気管を経て凝縮部に流動するので、作動流体の潜熱として熱を輸送することができる。
【0009】
【特許文献1】
特開平10−246583号公報(段落(0040)〜(0049)、図1、図2)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のヒートパイプは、液管と蒸気管とを接続する工程と、この液管と蒸気管とが接続された蒸発器を備える工程と、その蒸発器を構成している円筒容器の内周面に軸線方向に向けた直線状の多数の溝を形成する工程と、その溝の形成された内周面に円筒状の多孔質セラミックを密着状態に嵌合する工程という多工程で製造されているので、このように部品点数が多いと、その分製造に要するタクトタイムもかかり、製造コストの増大を余儀なくされるという問題があった。
【0011】
この発明は上記の事情を背景にしてなされたものであり、製造性の良好な電子素子の冷却装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段およびその作用】
上記の目的を達成するために、この発明は、発熱する電子素子が外表面に熱伝達可能に接触させられる筐体の端部に液戻り管が接続され、かつその筐体の他方の端部に蒸気管が接続され、さらにこれら液戻り管と蒸気管とが、外部に放熱させる凝縮部に連通させられて全体として環状の流路が形成され、かつその環状の流路の内部に凝縮性の作動流体が封入され、さらに前記筐体内に液相の作動流体を浸透させて毛細管圧力を生じさせる多孔質のウイックが配置された電子素子の冷却装置において、前記ウイックとして機能する一対の多孔質体がスペーサーを挟んで前記筐体内に封入されるとともに、この一対の多孔質体と前記スペーサに切り欠いて形成された切り欠き部との間に前記液戻り管が連通する空間部が形成され、また前記筐体の内面と前記多孔質体との間に、前記蒸気管に連通する通気路が形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
この発明によれば、上記空間部は、ウイックとして機能する一対の多孔質体がスペーサーを挟んで前記筐体内に封入されるとともに、この一対の多孔質体と前記スペーサに切り欠いて形成された切り欠き部との間に前記液戻り管が連通し、また上記通気路は、前記筐体の内面と前記多孔質体との間に、前記蒸気管に連通する。
【0014】
より具体的には、この発明では、筐体、つまり蒸発部容器の内部に一対の多孔質体が配列され、この一対の多孔質体同士間にスペーサーを挟んだ一対の多孔質体が蒸発部容器の内部に封入される。また、上記空間部は、この一対の多孔質体と、挟まれたスペーサに切り欠いて形成された切り欠き部との間に液戻り管が連通し、また上記通気路は、蒸発部容器の内面と一対の多孔質体との間に、蒸気管が連通する。その空間部には液相の作動流体が入り、その液相の作動流体が多孔質体として機能する多孔質体に浸透し、その多孔質体で生じる毛細管圧力によって蒸発部容器の内面に向けて流動する。一方、蒸発部容器に対して電子素子からの熱が加えられていることにより、各多孔質体の表面で作動流体の蒸発が生じているので、いずれの多孔質体の表面においても同様に毛細管圧力が生じ、その結果、液戻り管側の多孔質体に浸透した液相の作動流体は、蒸気管側の多孔質体に吸引される。こうして各多孔質体に液相の作動流体が分散させられ、かつそれぞれの表面と蒸発部容器の内面との間で作動流体の蒸発が生じる。その蒸気は、蒸発部容器の内面側に設けられている溝部の中を流れ、各多孔質体の蒸気管に近い蒸発部容器の端部に形成されている蒸気流路の中に流れ込み、この蒸気流路を介して蒸気管に流入する。さらにその作動流体蒸気は、凝縮部において放熱して凝縮し、その後、液戻り管を介して蒸発部容器の内部に還流する。
【0015】
したがって、この発明は、スペーサーと一対の多孔質体とを備え、部品点数が少なく簡単な構造により、液相の作動流体が毛細管圧力によって浸透し、多孔質体同士間の空間部に液相の作動流体が流動するので、製造に要するタクトタイム、製造コストを低減する。
【0016】
【発明の実施の形態】
つぎに、図面を参照してこの発明を具体的に説明する。この発明の電子素子の冷却装置におけるループ型ヒートパイプ1は、図1に示すように、蒸発部2と凝縮部3とが、液戻り管4と、これより大径の蒸気管5とによって連通され、全体として密閉された環状に形成されている。このヒートパイプ1の内部は、ほぼ完全に脱気された後に、水やアルコールなどの凝縮性の流体が作動流体6として封入されている。なお、作動流体6を必要に応じて補充するために、前記液戻り管4の適宜の箇所に、作動流体6を貯留しているリザーバー7が接続されている。なお、蒸発部2の表面上には、電子素子に相当するCPU11が配置されている。
【0017】
このループ型ヒートパイプ1は、蒸発部2の構造に特徴があり、その一例を図2および図3に示してある。ここに示す蒸発部2は、直方体形状に構成したものであって、金属製のチューブ12と、その一端を閉じるように取り付けられた流入カバー13と、他方の端部を閉じるように前記チューブ12に取り付けられた流出カバー14とによってコンテナ15が構成されている。このコンテナ15の内部には、ウイックとして機能する一対の多孔質体16と、チューブ12の軸線方向に向けて切り欠いて形成された切り欠き部17を形成しているスペーサー18とが収容されている。ここでスペーサー18は、各多孔質体16同士間に配置されている。このループ型ヒートパイプ1は、スペーサー18が多孔質体16同士間に配置されていることにより、各多孔質体16と切り欠き部17との間に空間部19が形成される。
【0018】
図4および図5に上記コンテナ15を構成しているチューブ12を示してある。なお、図4はチューブ12を示す上面図、図5はチューブ12を示す断面図である。チューブ12の内面には、コンテナ15の内面の面積を増大するように機能し、また後述するように作動流体6の流路となる通気路21と、スペーサー18の両端を押さえる凸部22と、上記多孔質体16の両端を支える溝23とがチューブ12の軸線方向に向けて形成されている。なお、通気路21、溝23および凸部22は、多孔質体16の表面に向き合うチューブ12の内面に軸線方向に向けた直線状に形成されており、その断面形状を波状に形成してもよく、またチューブ12の内面の一部に形成されていてもよい。
【0019】
つぎに、流入カバー13について説明する。図6および図7に流入カバー13を示してある。なお、図6は流入カバー13を示す上面図、図7は流入カバー13を示す断面図である。
【0020】
流入カバー13は、チューブ12の一方の端部に取り付けられている。流入カバー13には、前述した液戻り管4を接続するための流入ポート25が形成されている。流入カバー13は、チューブ12の一方の端部を支持するための溝31が形成されている。
【0021】
つぎに、流出カバー14について説明する。図8および図9に流出カバー14を示してある。なお、図8は流出カバー14を示す上面図、図9は流出カバー14を示す断面図である。流出カバー14は、チューブ12の他方の端部に取り付けられている。流出カバー14には、前述した蒸気管5を接続するための流出ポート26が形成されている。流出カバー14は、溝32によって突出されている複数の突起部33が形成されている。流出カバー14は、突起部33がチューブ12の一方の端部を支持することにより、チューブ12との間に空間部34が形成される。つまり、各ポート25,26は、それぞれ接続部となっている。
【0022】
つぎに、多孔質体16について説明する。図6および図7に多孔質体16を示してある。なお、図6は多孔質体16を示す上面図、図5は多孔質体16を示す断面図である。多孔質体16は、薄肉平板形状であるので加工しやすく、製造コストがかからない形状となっている。この多孔質体16は、二個用いられている。ここで、多孔質体16は、セラミックあるいは金属粉末を原料としたものであってもよく、例えばそれらの原料粉末を圧縮成形した後に焼結することにより製造されたものであってもよく、気孔率が50%以上で、気孔の平均開口径が10μm程度の多孔質体であってもよい。
【0023】
各多孔質体16は、コンテナ15の内部にその軸線方向に所定の間隔を開けて互いに平行に配置されている。その状態で、多孔質体16の側面がチューブ8の内面(より正確には通気路21同士の間のいわゆる山の部分)に密着している。
【0024】
上記のループ型ヒートパイプ1は、重力のある環境および無重力環境のいずれでも使用できる。すなわち、蒸発部2のコンテナ15の内部には液相の作動流体6が供給されていて多孔質体16が作動流体6で湿潤した状態となっている。この状態で蒸発部2に対して外部から熱Qが与えられると、コンテナ15の内面に接触し、もしくはその近辺にある液相の作動流体6が加熱されて蒸発する。その場合、前記チューブ12の内面に通気路21が複数形成されているので、チューブ12と作動流体6との熱交換面積が広く、したがって効率よく作動流体6に対して熱が伝達される。
【0025】
作動流体6の蒸発の生じるコンテナ15の内面に液相の作動流体6を供給するウイックである多孔質体16は、コンテナ15あるいはこれを構成しているチューブ12およびスペーサー18の軸線方向の長さが同一とされている。したがって多孔質体16を焼結体によって構成する場合であっても、所期の寸法・形状のものが容易に製造される。なお多孔質体16、コンテナ15、チューブ12、スペーサー18の軸線方向の長さは全て20mmとなっている。これらの材質は、全て無酸素銅(C1020)でもよい。
【0026】
つぎに、スペーサー18について説明する。図8および図9にスペーサー18を示してある。スペーサー18は、薄肉平板形状となっており、なお、図8はスペーサー18を示す上面図、図9はスペーサー18を示す断面図である。このスペーサー18は、一個用いられている。また、スペーサー18の厚みは約0.5mmとなっている。ここで、スペーサー18は、上記多孔質体16と同材料であってもよい。スペーサー18は、上述したようにチューブ12の軸線方向に向けて切り欠き部17のみが形成されているので、プレス成形加工などの簡単な工法により製造することができる。したがってこのようなスペーサー18の構造により、製造コストが低減される。
【0027】
つぎに、スペーサー18について説明する。図8および図9にスペーサー18を示してある。なお、図8はスペーサー18を示す上面図、図9はスペーサー18を示す断面図である。スペーサー18は、薄肉平板形状となっており、加工しやすく、製造コストがかからない形状となっている。このスペーサー18は、一個用いられている。また、スペーサー18の厚みは約0.5mmとなっている。ここで、スペーサー18は、上記多孔質体16と同材料であってもよい。スペーサー18は、上述したようにチューブ12の軸線方向に向けて切り欠き部17のみが形成されているので、プレス成形加工などの簡単な工法により製造することができる。したがってこのようなスペーサー18の構造により、製造コストが低減される。
【0028】
一方、加熱されて蒸発した作動流体の蒸気41は、通気路21を通って蒸気管5側に流動する。上述したように多孔質体16同士の間には空間部19が形成されていて、各通気路21はその空間部19に開口しており、作動流体の蒸気41は通気路21からその空間部分に流出した後に空間部34に集められ、その後、流出ポート26から蒸気管5に流出する。
【0029】
上述したようにループ型ヒートパイプ1は、各構成部分が簡単な構造で形成されていることにより、製造コストをより低減することができる。
【0030】
なお、この発明は上述した各具体例に限定されない。したがって例えば流入カバー13、流出カバー14は、直方体形状だけでなく、中空円筒形状であってもよい。また、スペーサー18の切り欠き部17は、直線的な形状だけでなく、曲線的な形状であってもよい。ウイックとして機能する多孔質体16とコンテナ15の内面との間の通気路21は、コンテナ15に形成したものに限らず、多孔質体16に形成したものであってもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明では、空間部は、ウイックとして機能する一対の多孔質体がスペーサーを挟んで筐体内に封入されるとともに、この一対の多孔質体とスペーサに切り欠いて形成された切り欠き部との間に液戻り管が連通する。また、通気路は、筐体の内面と前記多孔質体との間に蒸気管が連通する。そのため、簡単な構造で電子素子を冷却することができるので、安価な構造によって製造性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電子素子の冷却装置におけるループ型ヒートパイプの全体的な構成を示す模式的な図である。
【図2】図1に示す蒸発部の断面図である。
【図3】図1に示す蒸発部の空間部を示す断面図である。
【図4】図2に示すチューブの上面図である。
【図5】図2に示すチューブの断面図である。
【図6】図2に示す流入カバーの上面図である。
【図7】図2に示す流入カバーの断面図である。
【図8】図2に示す流出カバーの上面図である。
【図9】図2に示す流出カバーの断面図である。
【図10】図2に示す多孔質体の上面図である。
【図11】図2に示す多孔質体の断面図である。
【図12】図2に示すスペーサーの上面図である。
【図13】図2に示すスペーサーの断面図である。
【符号の説明】
1…ループ型ヒートパイプ、 2…蒸発部、 4…液戻り管、 5…蒸気管、11…CPU、 12…チューブ、 13…流入カバー、 14…流出カバー、 15…コンテナ 16…多孔質体、 17…切り欠き部、 18…スペーサー、 19…空間部、 21…通気路。

Claims (1)

  1. 発熱する電子素子が外表面に熱伝達可能に接触させられる筐体の端部に液戻り管が接続され、かつその筐体の他方の端部に蒸気管が接続され、さらにこれら液戻り管と蒸気管とが、外部に放熱させる凝縮部に連通させられて全体として環状の流路が形成され、かつその環状の流路の内部に凝縮性の作動流体が封入され、さらに前記筐体内に液相の作動流体を浸透させて毛細管圧力を生じさせる多孔質のウイックが配置された電子素子の冷却装置において、
    前記ウイックとして機能する一対の多孔質体がスペーサーを挟んで前記筐体内に封入されるとともに、この一対の多孔質体と前記スペーサに切り欠いて形成された切り欠き部との間に前記液戻り管が連通する空間部が形成され、また前記筐体の内面と前記多孔質体との間に、前記蒸気管に連通する通気路が形成されていることを特徴とする電子素子の冷却装置。
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